JP3839968B2 - フレキシブルプリント基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小型携帯機器等の内部の電気回路を形成するためのフレキシブルプリント基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ等の小型携帯機器において、電気回路をフレキシブルプリント基板で形成するものが多い。フレキシブルプリント基板は、折り曲げによって立体的な配置が可能で、狭いスペースで電気回路を形成することができるためである。このように素子を実装したフレキシブルプリント基板を自在に折り曲げ、複数の平面にまたがって回路を実装した例は特開平8−136990号等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フレキシブルプリント基板はフレキシブルといいながらも、曲げ部分を鋭利に折り曲げることはできず、必ず折り曲げ部にはR部が必要となる。これはRがないと銅箔パターンや、パターンを保護するカバーレイフィルム(主にポリイミドフィルム等で形成される)にクラックが入り、配線パターンの断線を引き起こす可能性があるからである。
【0004】
このように、曲げ部に必ずR部を必要とするため、曲げ部近傍の電気素子や、表と裏の配線パターンを電気的に接続するためのスルーホールの配置等に考慮しなければならない。図6はこのような従来のフレキシブルプリント基板の曲げ部と素子、スルーホールの配置を説明する実装斜視図である。
【0005】
図6において、両面フレキシブルプリント基板はほぼ直交する2平面に半径rで折り曲げられている。各々の平面には電気素子8,9が実装されている。一般的に電気素子はハンダによって配線パターンに取付けられているが、曲げによる機械的ストレスによって素子とパターンの接続部がはずれてしまう可能性がある。また、スルーホールも曲げによって表面と裏面を結ぶ導電部が断線してしまう可能性がある。よって、これらの素子やスルーホールは、曲げ部近傍に配置することはできず、フレキシブルプリント基板の平面部にしか配置できない。このため素子やスルーホールの存在する平面部より曲げ部の硬さを柔らかくすることで、基板の組込み時に曲げRが平面部にかかって素子やスルーホールが断線してしまう事を防ぐ事も行なわれている。
【0006】
図6の例は両面フレキシブルプリント基板であるが、曲げ部のみ片面基板として、曲がり易くしてある。
【0007】
図7は上記従来例のフレキシブルプリント基板の実装断面図を示している。
【0008】
ここで1は裏面カバーレイフィルム、3はベースフィルム、5は表面カバーレイフィルムでポリイミド等の耐熱性絶縁材で形成されている。2は裏面銅箔パターン、4は表面銅箔パターンで、不図示の電気回路を形成している。
【0009】
フレキシブルプリント基板のA部とB部を連結する配線パターンは2の裏面銅箔パターンとして形成される。
【0010】
両面フレキシブルプリント基板は長さAとBの2つの面を約90°折り曲げて実装されている。AとBの交わる曲げ部は半径rの曲率を持っている。よって実際に電気素子8,9やスルーホール6,7を配置できる平面部はA−r,B−rの長さとなり、rの部分は配線のみで部品配置上はデッドスペースとなってしまう。
【0011】
このように小型電子機器内の限られたスペースにフレキシブルプリント板を折り曲げて配置する時には曲げ部rは配線のみで、素子やスルーホールを配置できないデッドスペースとなってしまい、機器の小型化をはばんでいた。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は上記従来例の欠点である、フレキシブルプリント基板の曲げ部近傍に電気素子を配置できないことを解消することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】
上記課題を解決するための本発明は、機器内のほぼ直交する2面に沿って実装されるフレキシブルプリント基板であって、展開状態において一方向に並んで配置されるとともに、実装状態において互いに直交するように配置され、各々に電気素子が搭載される2つの平面部と、これらの平面部を連結する、配線のみからなる連結部とを有し、連結部は、山折り部および谷折り部を有し、実装状態において、2つの平面部とほぼ直交する面を構成することを特徴としているため、平面部の端部まで素子やスルーホールを配置することができる。よって、フレキシブルプリント基板内に素子配置上のデッドスペースが無くなり、電子機器の小型化に効果を発揮するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を表わす斜視図である。11,12は第1の平面部と第2の平面部の2面に分割された両面フレキシブルプリント基板であり、それぞれの端面がほぼ接する位置関係に配置されている。各々の面には電気素子14,15が端部ぎりぎりまで実装されている。フレキシブルプリント基板11,12は独立した基板ではなく、連結部13によって機械的にも電気的にも一体化している。
【0015】
図2は前記第1の実施形態のフレキシブルプリント基板の実装構造を示す断面図である。両面フレキシブルプリント基板の第1の平面部11は裏面カバーレイフィルム21、ベースフィルム23、表面カバーレイフィルム25、裏面銅箔パターン22、表面銅箔パターン24から成る。両面フレキシブルプリント基板の第2の平面部12も同様の構造を持つ。連結部13は上記構造のうち、裏面カバーレイフィルム、裏面銅箔パターン、ベースフィルムから成る片面フレキシブルプリント基板として配線が行われ、両面フレキシブルプリント基板のうち第1の平面部11と第2の平面部12を機械的にも電気的にも一体化している。このように、第1の平面部11と第2の平面部12が存在する2平面と異なる第3の面を経由して連結部13が第1の平面部11と第2の平面部12を連結するため、第1の平面部11と第2の平面部12の接する部分に従来例のようなr部が不要となり、電気素子14、15やスルーホール26、27が第1の平面部11および第2の平面部12の端部ぎりぎりまで配置でき、素子実装上のデッドスペースが発生しない。
【0016】
図3は上記第1の実施形態のフレキシブルプリント基板の展開図を示す。
【0017】
連結部13上の一点鎖線31、32を各々rを持ちながら約90°山折りにすることで、図1に示したような配置となる。第1の平面部11の端辺33と第2の平面部12の端辺34がほぼ接する形でフレキシブルプリント基板を機器内に実装することができる。
【0018】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態によるフレキシブルプリント基板は図3に示したように、展開図において、分割した2平面が直交し、L字形になっている。しかし一般的にフレキシブルプリント基板は四角形(長方形)の材料を打ちぬいて形成するため、複雑な形状をしていると同一面積の材料から作れる製品の数が減ってしまう(材料取りが悪い)という欠点がある。
【0019】
それを改善したレイアウトが図4で、第2の実施形態のフレキシブルプリント基板の展開図を示す。
【0020】
図4に示したようにフレキシブルプリント基板の平面部11、12を直列になるように一直線上に配置したので、ほぼ長方形となり、材料取りが向上する。この場合は、連結部13上の一点鎖線部41、43を各々rを保ちながら90°山折りに、一点鎖線部42をrを保ちながら180°山折りに、点線部44をrを保ちながら180°谷折りにすることで、第1の平面部11の端辺45と第2の平面部12の端辺46がほぼ接する形でフレキシブルプリント基板を機器内に実装することができる。
【0021】
図5は第2の実施形態における折曲げ後の斜視図を示す。
【0022】
フレキシブルプリント基板の平面部11,12と異なる第3の平面上で連結部13を折り曲げて実装する。
【0023】
上述した第1、第2の実施形態は、ともに両面フレキシブルプリント基板の裏面銅箔パターンで連結部13の配線を行ったが、これを表面銅箔パターンで形成しても全く同様の効果が得られることは当然である。
【0024】
同様に、フレキシブルプリント基板は両面に限らず、4層、6層等の多層フレキシブルプリント基板で形成しても良い。
【0025】
また、平面部を剛性の強いプリント基板、連結部を屈曲性の強いプリント基板を用いたリジットフレックスプリント基板や、裏打ち付きフレキシブルプリント基板を用いても同様の効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項2に記載した本発明によれば、フレキシブルプリント基板の2平面の端部まで電気素子、スルーホールを配置することができるため、プリント基板上に素子配置上のデッドスペースが無くなり、電子機器の小型化に効果がある。
【0027】
請求項3に記載した本発明は、上記効果に加え、基板の材料取りが向上し、コスト上昇を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すフレキシブルプリント基板の実装斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すフレキシブルプリント基板の実装断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態のフレキシブルプリント基板の展開図。
【図4】本発明の第2の実施形態のフレキシブルプリント基板の展開図。
【図5】本発明の第1の実施形態を示すフレキシブルプリント基板の実装斜視図。
【図6】従来のフレキシブルプリント基板の実装斜視図。
【図7】従来のフレキシブルプリント基板の実装断面図。
【符号の説明】
11 フレキシブルプリント基板の第1の平面部
12 フレキシブルプリント基板の第2の平面部
13 連結部
14,15 電気素子
26,27 スルーホール
Claims (1)
- 機器内のほぼ直交する2面に沿って実装されるフレキシブルプリント基板であって、
展開状態において一方向に並んで配置されるとともに、実装状態において互いに直交するように配置され、各々に電気素子が搭載される2つの平面部と、
これらの平面部を連結する、配線のみからなる連結部とを有し、
前記連結部は、山折り部および谷折り部を有し、前記実装状態において、前記2つの平面部とほぼ直交する面を構成することを特徴とするフレキシブルプリント基板。
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