JP2004319234A - 荷電粒子線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】数多くの機能の中から、使用している機能が定量的に把握できて、操作に必要な機能を視覚的に容易に認識できる荷電粒子線装置を提供することにある。
【解決手段】GUI操作画面で、使用したアイコンの使用回数をカウントして保持する機能を追加した。このデータを基に、あらかじめ設定した使用頻度のしきい値に対して、使用頻度の高いアイコンの色を変化させることにした。これにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【選択図】 図1
【解決手段】GUI操作画面で、使用したアイコンの使用回数をカウントして保持する機能を追加した。このデータを基に、あらかじめ設定した使用頻度のしきい値に対して、使用頻度の高いアイコンの色を変化させることにした。これにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は荷電粒子線装置に係り、特に、パーソナルコンピュータ制御の荷電粒子線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
走査電子顕微鏡に代表される荷電粒子線装置では、近年パーソナルコンピュータによる制御(以下PC制御)が一般的になってきた。PC制御では、図2のように、GUI走査画面によりウインドウ形式で表示され、操作に必要な機能の選択コマンドを、操作ボタン(以下アイコンとする)として画面上に表示するのが一般的である。操作者はアイコンを選択し、機能を実行させる。
【0003】
また、PC制御では、PC処理速度の向上とともに、様々なニーズに対応できるように多機能化が進み、GUI操作画面上のアイコンの表示数は増える傾向にある。GUI上で走査電子顕微鏡を制御する技術の一例として、特許文献1のような技術がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−287860号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、荷電粒子線装置のユーザから見れば、荷電粒子線装置の操作方法は各メーカ,機種ごとに異なる部分があり、使用する機種が変わるたびに操作方法を習得する必要がある。また、単純に同じ作業を繰り返すユーザにとっては、決まった操作しか行わないため、実際に使用する機能が限定されるケースもある。このようなユーザにとっては、必要な機能が簡単な操作で実行できることが重要となるが、数多くの機能の中から視覚的に使用する機能を分類する手段が無かった。
【0006】
一方、装置の製造メーカにとっては、ユーザが使っている機能を定量的に把握できれば、より使いやすいGUIの構築や、トラブルシューティング,ユーザへのトレーニングなど、様々に活用できるが、現状ではユーザから聞いた情報を基に、使用している機能を定性的に把握するしかなかった。
【0007】
本発明の目的は、数多くの機能の中から、使用している機能が定量的に把握できて、操作に必要な機能を視覚的に容易に認識できる荷電粒子線装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、GUI操作画面で、使用したアイコンの使用回数をカウントして保持する機能を追加した。このデータをもとに、あらかじめ設定したアイコン使用頻度のしきい値に対して、使用頻度の高いアイコンの色を変化させることにした。これにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【0009】
別の方法として、使用頻度の高いアイコンのサイズを変化させることや、使用頻度の高いアイコンの色とサイズを変化させること、あるいは使用頻度に基づいてアイコンの配置を変更するでも、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【0010】
また、アイコンの使用頻度を表示する機能により、ユーザが使用している機能が視覚的に把握できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の一例である走査電子顕微鏡の概略構成図である。陰極1と第一陽極2の間には、コンピュータ40で制御される高圧制御電源20により電圧が印加され、所定のエミッション電流で一次電子線4が陰極1から引き出される。陰極1と第二陽極3の間には、コンピュータ40で制御される高圧制御電源20により加速電圧が印加され、陰極1から放出された一次電子線4が加速されて後段のレンズ系に進行する。一次電子線4は、レンズ制御電源21で制御された収束レンズ5で収束され、対物レンズ絞り8で一次電子線の不要な領域が除去された後に、レンズ制御電源22で制御された収束レンズ6、および対物レンズ制御電源23で制御された対物レンズ7により試料10に微小スポットとして収束される。対物レンズ7は、インレンズ方式,アウトレンズ方式、およびシュノーケル方式(セミインレンズ方式)など、種々の形態をとることができる。また、試料に負の電圧を印加して一次電子線を減速させるリターディング方式も可能である。さらに、各々のレンズは、複数の電極で構成される静電型レンズで構成してもよい。
【0013】
一次電子線4は、走査コイル9で試料10上を二次元的に走査される。一次電子線の照射で試料10から発生した二次電子等の二次信号12は、対物レンズ7の上部に進行した後、二次信号分離用の直交電磁界発生装置11により、一次電子と分離されて二次信号用検出器13に検出される。二次信号用検出器13で検出された信号は、信号増幅器14で増幅された後、画像メモリ25に転送されて表示装置26に試料象として表示される。
【0014】
走査コイル9と同じ位置に2段の偏向コイル51が配置されており、試料10上における一次電子線4の位置(観察視野)を二次元的に制御できる。
【0015】
ステージ15は、試料を少なくとも一次電子線4と垂直な面内の2方向(X方向,Y方向)に試料10を移動することができる。
【0016】
入力装置42からは、画像の取り込み条件(走査速度,画像積算枚数)や視野補正方式などの指定、および画像の出力や保存などを指定することができる。
【0017】
なお、図1の説明は制御プロセッサ部が走査電子顕微鏡と一体、或いはそれに準ずるものとして説明したが、無論それに限られることはなく、走査電子顕微鏡鏡体とは別に設けられた制御プロセッサで処理を行っても良い。
【0018】
図2は、本発明の一例である制御装置40のGUI操作画面である。表示装置26に図2の画面が表示される。操作画面61の中に観察画像制御画面62を配置する。観察画像制御画面62の内部には、観察画像63を配置する。また、操作に必要なアイコン64を、必要な画面内に配置する。各アイコンには、それぞれ使用回数を数え、記憶装置41に使用回数を保持するカウンタ機能をプログラムしておく。
【0019】
なお、制御画面の表示位置や大きさ,表示数量,アイコンの表示数量や表示位置などの操作画面構成は、一般的なパーソナルコンピュータのGUI操作と同じで、操作者が偏向可能であり、本例に限ったことではない。
【0020】
図3は、本発明の一例であるアイコンを選択した場合の処理フローである。ユーザは入力装置42から、操作に必要なアイコン64を一つ選択する(処理301)。次に、処理301で選択したアイコン64に割り当てられたコマンドを実行する(処理302)。次に、記憶装置41に保持されている処理301で選択したアイコン64のカウンタを、更新して保持する(処理303)。次に、GUI操作画面上に表示されている全てのアイコンに対して、既に記憶装置41に保存されている使用回数のデータから、処理301で選択したアイコン64の使用頻度を計算する(処理304)。次に、あらかじめ記憶装置41に登録しておいた使用頻度しきい値と、処理304の結果を比較する(処理305)。最後に、処理305の結果、使用頻度しきい値以上のアイコンは、使用頻度しきい値以下のアイコンに対して、色やサイズの変化を付ける(処理306)。以上の処理により、使用頻度の低いアイコン64Aと、使用頻度の高いアイコン64Bに分類できる。
【0021】
なお、図3の説明では、一つのアイコンを選択する毎に使用頻度の計算を行っているが、処理301から処理303の処理をアイコン選択時に毎回実施し、処理304から処理306の処理は定期的に行うようにしても良い。
【0022】
また、処理305で計算に用いる使用頻度のしきい値は、一つだけではなく、複数設定できるようにしても良い。
【0023】
図4は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の高いアイコン
64Bは、使用頻度の低いアイコン64Aより色を変えるようにした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数の色を用意すれば良い。
【0024】
図5は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の低いアイコン
64Aは、使用頻度の高いアイコン64Bよりもサイズを小さくした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数のサイズを用意すれば良い。
【0025】
図6は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の高いアイコン64Bは、使用頻度の低いアイコン64Aに対して大きさと色を変えるようにした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数のサイズと色を用意すれば良い。
【0026】
図7は本発明の一例であるGUI操作画面である。機能ブロックごとに、左側から使用頻度の高いアイコンの順に配置を変更するようにした例である。なお、本例では機能ブロックごとに配置を変更すると記載したが、これに限られることはない。また、左側から使用頻度の高いアイコンの順に配置を変更すると記載したが、これに限られることはない。
【0027】
図8は、本発明の一例であるアイコンの使用頻度表示機能である。図3の処理で、記憶装置41に登録された各アイコンの使用回数をもとに、使用頻度を計算し、グラフ表示する。なお、本例では棒グラフであるが、他の種類のグラフでも良いし、単に数値表示するだけでも良い。
【0028】
以上により、GUI操作画面において使用頻度の高いアイコンは使用頻度の低いアイコンと視覚的に差別化できるので、操作に必要なアイコンが容易に認識できるようになり、従来課題となっていた、視覚的に使用する機能を分類することが可能になった。また、アイコンの使用頻度を表示する機能により、ユーザ以外でも、ユーザが使用している機能が把握できるようになる。
【0029】
なお、特定のユーザのアイコンの使用頻度情報に基づいて、GUI操作画面をカスタマイズすることも可能である。特に電子顕微鏡のような装置は、電子源の交換や、電子源交換に伴う軸出し等、定期的なメンテナンスを必要とするため、装置メーカは、通信回線を経由し、電子源装置を監視することが望ましいが、その際、ユーザの選択等によって、GUI操作画面のカスタマイズを行うというビジネスを展開することを可能にする。更に、装置メーカは、ユーザのトレーニングのため電子顕微鏡の操作手順を通信回線を経由して、ユーザに通知し、その手順に沿って、アイコンの色を変更していく等の表示を行うことによって、高度な作業の教示を不特定多数のユーザに行うこともできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、GUI操作画面で、使用頻度の高いアイコンを変化させることにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できるようになり、操作性が向上する。
【0031】
他にも、アイコンの使用頻度を表示する機能により、装置メーカ側はユーザが使用している機能が把握できるようになり、トラブルシューティングや、ユーザへのトレーニング、さらには次期製品の開発など、様々に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である走査電子顕微鏡の概略構成図。
【図2】本発明の一例である制御装置のGUI操作画面。
【図3】本発明の一例であるアイコンを選択した場合の処理フロー。
【図4】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図5】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図6】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図7】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図8】本発明の一例であるアイコンの使用頻度表示機能。
【符号の説明】
1…陰極、2…第一陽極、3…第二陽極、4…一次電子線、5…第一収束レンズ、6…第二収束レンズ、7…対物レンズ、8…対物レンズ絞り、9…走査コイル、10…試料、11…直交電磁界(EXB)発生器、12…二次信号、13…二次信号用検出器、14…信号増幅器、15…ステージ、20…高圧制御電源、21…第一収束レンズ制御電源、22…第二収束レンズ制御電源、23…対物レンズ制御電源、24…走査コイル制御電源、25…画像メモリ、26…表示装置、27…画像処理装置、31…電気的視野制御電源、40…コンピュータ、41…記憶装置、42…入力装置、51…偏向コイル、61…操作画面、62…観察画像制御画面、63…観察画像、64…アイコン、64A…使用頻度の低いアイコン、64B…使用頻度の高いアイコン。
【発明の属する技術分野】
本発明は荷電粒子線装置に係り、特に、パーソナルコンピュータ制御の荷電粒子線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
走査電子顕微鏡に代表される荷電粒子線装置では、近年パーソナルコンピュータによる制御(以下PC制御)が一般的になってきた。PC制御では、図2のように、GUI走査画面によりウインドウ形式で表示され、操作に必要な機能の選択コマンドを、操作ボタン(以下アイコンとする)として画面上に表示するのが一般的である。操作者はアイコンを選択し、機能を実行させる。
【0003】
また、PC制御では、PC処理速度の向上とともに、様々なニーズに対応できるように多機能化が進み、GUI操作画面上のアイコンの表示数は増える傾向にある。GUI上で走査電子顕微鏡を制御する技術の一例として、特許文献1のような技術がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−287860号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、荷電粒子線装置のユーザから見れば、荷電粒子線装置の操作方法は各メーカ,機種ごとに異なる部分があり、使用する機種が変わるたびに操作方法を習得する必要がある。また、単純に同じ作業を繰り返すユーザにとっては、決まった操作しか行わないため、実際に使用する機能が限定されるケースもある。このようなユーザにとっては、必要な機能が簡単な操作で実行できることが重要となるが、数多くの機能の中から視覚的に使用する機能を分類する手段が無かった。
【0006】
一方、装置の製造メーカにとっては、ユーザが使っている機能を定量的に把握できれば、より使いやすいGUIの構築や、トラブルシューティング,ユーザへのトレーニングなど、様々に活用できるが、現状ではユーザから聞いた情報を基に、使用している機能を定性的に把握するしかなかった。
【0007】
本発明の目的は、数多くの機能の中から、使用している機能が定量的に把握できて、操作に必要な機能を視覚的に容易に認識できる荷電粒子線装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、GUI操作画面で、使用したアイコンの使用回数をカウントして保持する機能を追加した。このデータをもとに、あらかじめ設定したアイコン使用頻度のしきい値に対して、使用頻度の高いアイコンの色を変化させることにした。これにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【0009】
別の方法として、使用頻度の高いアイコンのサイズを変化させることや、使用頻度の高いアイコンの色とサイズを変化させること、あるいは使用頻度に基づいてアイコンの配置を変更するでも、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できる。
【0010】
また、アイコンの使用頻度を表示する機能により、ユーザが使用している機能が視覚的に把握できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の一例である走査電子顕微鏡の概略構成図である。陰極1と第一陽極2の間には、コンピュータ40で制御される高圧制御電源20により電圧が印加され、所定のエミッション電流で一次電子線4が陰極1から引き出される。陰極1と第二陽極3の間には、コンピュータ40で制御される高圧制御電源20により加速電圧が印加され、陰極1から放出された一次電子線4が加速されて後段のレンズ系に進行する。一次電子線4は、レンズ制御電源21で制御された収束レンズ5で収束され、対物レンズ絞り8で一次電子線の不要な領域が除去された後に、レンズ制御電源22で制御された収束レンズ6、および対物レンズ制御電源23で制御された対物レンズ7により試料10に微小スポットとして収束される。対物レンズ7は、インレンズ方式,アウトレンズ方式、およびシュノーケル方式(セミインレンズ方式)など、種々の形態をとることができる。また、試料に負の電圧を印加して一次電子線を減速させるリターディング方式も可能である。さらに、各々のレンズは、複数の電極で構成される静電型レンズで構成してもよい。
【0013】
一次電子線4は、走査コイル9で試料10上を二次元的に走査される。一次電子線の照射で試料10から発生した二次電子等の二次信号12は、対物レンズ7の上部に進行した後、二次信号分離用の直交電磁界発生装置11により、一次電子と分離されて二次信号用検出器13に検出される。二次信号用検出器13で検出された信号は、信号増幅器14で増幅された後、画像メモリ25に転送されて表示装置26に試料象として表示される。
【0014】
走査コイル9と同じ位置に2段の偏向コイル51が配置されており、試料10上における一次電子線4の位置(観察視野)を二次元的に制御できる。
【0015】
ステージ15は、試料を少なくとも一次電子線4と垂直な面内の2方向(X方向,Y方向)に試料10を移動することができる。
【0016】
入力装置42からは、画像の取り込み条件(走査速度,画像積算枚数)や視野補正方式などの指定、および画像の出力や保存などを指定することができる。
【0017】
なお、図1の説明は制御プロセッサ部が走査電子顕微鏡と一体、或いはそれに準ずるものとして説明したが、無論それに限られることはなく、走査電子顕微鏡鏡体とは別に設けられた制御プロセッサで処理を行っても良い。
【0018】
図2は、本発明の一例である制御装置40のGUI操作画面である。表示装置26に図2の画面が表示される。操作画面61の中に観察画像制御画面62を配置する。観察画像制御画面62の内部には、観察画像63を配置する。また、操作に必要なアイコン64を、必要な画面内に配置する。各アイコンには、それぞれ使用回数を数え、記憶装置41に使用回数を保持するカウンタ機能をプログラムしておく。
【0019】
なお、制御画面の表示位置や大きさ,表示数量,アイコンの表示数量や表示位置などの操作画面構成は、一般的なパーソナルコンピュータのGUI操作と同じで、操作者が偏向可能であり、本例に限ったことではない。
【0020】
図3は、本発明の一例であるアイコンを選択した場合の処理フローである。ユーザは入力装置42から、操作に必要なアイコン64を一つ選択する(処理301)。次に、処理301で選択したアイコン64に割り当てられたコマンドを実行する(処理302)。次に、記憶装置41に保持されている処理301で選択したアイコン64のカウンタを、更新して保持する(処理303)。次に、GUI操作画面上に表示されている全てのアイコンに対して、既に記憶装置41に保存されている使用回数のデータから、処理301で選択したアイコン64の使用頻度を計算する(処理304)。次に、あらかじめ記憶装置41に登録しておいた使用頻度しきい値と、処理304の結果を比較する(処理305)。最後に、処理305の結果、使用頻度しきい値以上のアイコンは、使用頻度しきい値以下のアイコンに対して、色やサイズの変化を付ける(処理306)。以上の処理により、使用頻度の低いアイコン64Aと、使用頻度の高いアイコン64Bに分類できる。
【0021】
なお、図3の説明では、一つのアイコンを選択する毎に使用頻度の計算を行っているが、処理301から処理303の処理をアイコン選択時に毎回実施し、処理304から処理306の処理は定期的に行うようにしても良い。
【0022】
また、処理305で計算に用いる使用頻度のしきい値は、一つだけではなく、複数設定できるようにしても良い。
【0023】
図4は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の高いアイコン
64Bは、使用頻度の低いアイコン64Aより色を変えるようにした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数の色を用意すれば良い。
【0024】
図5は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の低いアイコン
64Aは、使用頻度の高いアイコン64Bよりもサイズを小さくした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数のサイズを用意すれば良い。
【0025】
図6は本発明の一例であるGUI操作画面である。使用頻度の高いアイコン64Bは、使用頻度の低いアイコン64Aに対して大きさと色を変えるようにした例である。なお、使用頻度のしきい値を複数設定した場合には、複数のサイズと色を用意すれば良い。
【0026】
図7は本発明の一例であるGUI操作画面である。機能ブロックごとに、左側から使用頻度の高いアイコンの順に配置を変更するようにした例である。なお、本例では機能ブロックごとに配置を変更すると記載したが、これに限られることはない。また、左側から使用頻度の高いアイコンの順に配置を変更すると記載したが、これに限られることはない。
【0027】
図8は、本発明の一例であるアイコンの使用頻度表示機能である。図3の処理で、記憶装置41に登録された各アイコンの使用回数をもとに、使用頻度を計算し、グラフ表示する。なお、本例では棒グラフであるが、他の種類のグラフでも良いし、単に数値表示するだけでも良い。
【0028】
以上により、GUI操作画面において使用頻度の高いアイコンは使用頻度の低いアイコンと視覚的に差別化できるので、操作に必要なアイコンが容易に認識できるようになり、従来課題となっていた、視覚的に使用する機能を分類することが可能になった。また、アイコンの使用頻度を表示する機能により、ユーザ以外でも、ユーザが使用している機能が把握できるようになる。
【0029】
なお、特定のユーザのアイコンの使用頻度情報に基づいて、GUI操作画面をカスタマイズすることも可能である。特に電子顕微鏡のような装置は、電子源の交換や、電子源交換に伴う軸出し等、定期的なメンテナンスを必要とするため、装置メーカは、通信回線を経由し、電子源装置を監視することが望ましいが、その際、ユーザの選択等によって、GUI操作画面のカスタマイズを行うというビジネスを展開することを可能にする。更に、装置メーカは、ユーザのトレーニングのため電子顕微鏡の操作手順を通信回線を経由して、ユーザに通知し、その手順に沿って、アイコンの色を変更していく等の表示を行うことによって、高度な作業の教示を不特定多数のユーザに行うこともできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、GUI操作画面で、使用頻度の高いアイコンを変化させることにより、使用頻度の少ないアイコンと視覚的に差別化できるため、操作に必要なアイコンが容易に認識できるようになり、操作性が向上する。
【0031】
他にも、アイコンの使用頻度を表示する機能により、装置メーカ側はユーザが使用している機能が把握できるようになり、トラブルシューティングや、ユーザへのトレーニング、さらには次期製品の開発など、様々に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である走査電子顕微鏡の概略構成図。
【図2】本発明の一例である制御装置のGUI操作画面。
【図3】本発明の一例であるアイコンを選択した場合の処理フロー。
【図4】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図5】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図6】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図7】本発明の一例であるGUI操作画面。
【図8】本発明の一例であるアイコンの使用頻度表示機能。
【符号の説明】
1…陰極、2…第一陽極、3…第二陽極、4…一次電子線、5…第一収束レンズ、6…第二収束レンズ、7…対物レンズ、8…対物レンズ絞り、9…走査コイル、10…試料、11…直交電磁界(EXB)発生器、12…二次信号、13…二次信号用検出器、14…信号増幅器、15…ステージ、20…高圧制御電源、21…第一収束レンズ制御電源、22…第二収束レンズ制御電源、23…対物レンズ制御電源、24…走査コイル制御電源、25…画像メモリ、26…表示装置、27…画像処理装置、31…電気的視野制御電源、40…コンピュータ、41…記憶装置、42…入力装置、51…偏向コイル、61…操作画面、62…観察画像制御画面、63…観察画像、64…アイコン、64A…使用頻度の低いアイコン、64B…使用頻度の高いアイコン。
Claims (6)
- 荷電粒子源と、当該荷電粒子源から放出される荷電粒子線を収束して試料上で走査する荷電粒子光学系と、当該荷電粒子線の走査によって試料から放出する荷電粒子を検出する検出器と、当該検出器によって検出された荷電粒子に基づく前記二次信号粒子検出手段の信号を映像信号に変換試料像を表示する表示装置と、操作に必要な情報を入力するGraphical User Interface(以下GUIと略す)と、GUIの操作により前記各構成を制御する制御手段を備えた荷電粒子線装置において、
前記GUI操作画面に表示された操作ボタンの使用回数をカウントして保持する機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記アイコンの使用回数から前記操作ボタンの使用頻度を決定し、予め設定した使用頻度のしきい値に準じて操作ボタンの色を変化させる機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記操作ボタンの使用回数から操作ボタンの使用頻度を決定し、予め設定した使用頻度のしきい値に準じて操作ボタンの表示サイズを変化させる機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記操作ボタンの使用回数から操作ボタンの使用頻度を決定し、予め設定した使用頻度のしきい値に準じて操作ボタンの表示色と表示サイズを変化させる機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記操作ボタンの使用回数から操作ボタンの使用頻度を決定し、操作ボタンの使用頻度に基づいて、操作ボタンの配置を変更する機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記操作ボタンの使用回数から、操作ボタンの使用頻度を決定して表示する機能を具備することを特徴とする荷電粒子線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110973A JP2004319234A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | 荷電粒子線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110973A JP2004319234A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | 荷電粒子線装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004319234A true JP2004319234A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33471653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003110973A Pending JP2004319234A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | 荷電粒子線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004319234A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011054286A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置及びその操作画面 |
JP5490333B1 (ja) * | 2013-09-13 | 2014-05-14 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置の試料観察方法および荷電粒子線装置の表示制御プログラム |
JP5501514B1 (ja) * | 2013-09-13 | 2014-05-21 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 電子顕微鏡設定システム |
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