JP2004318130A - プラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を正確に形成し得るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】プラズマディスプレーパネルの上部基板10、下部基板20の前面に付着され、複数の薄膜、反射防止膜103、電磁波遮蔽膜102、赤外線遮蔽膜105から構成された前面フィルタ100である。前記複数の薄膜103、102、105中少なくとも何れか一つ以上の薄膜上に、前記上部基板10、下部基板20の有効表示領域を形成するように、フレーム型粘着剤層101を設ける
【選択図】図1
【解決手段】プラズマディスプレーパネルの上部基板10、下部基板20の前面に付着され、複数の薄膜、反射防止膜103、電磁波遮蔽膜102、赤外線遮蔽膜105から構成された前面フィルタ100である。前記複数の薄膜103、102、105中少なくとも何れか一つ以上の薄膜上に、前記上部基板10、下部基板20の有効表示領域を形成するように、フレーム型粘着剤層101を設ける
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマディスプレーパネル(Plasma Display Panel;PDP)に係るもので、詳しくは、PDPの前面フィルタ及びその製造方法に関するものである。
一般に、PDPは、He+Xe、Ne+Xe及びHe+Ne+Xeのようなガスが放電するとき発生する147nmの真空紫外線(Vacuum Ultra Violet;Vuv)により蛍光体から光を放出させることで、文字又はグラフィックを含む画像を表示する。このようなPDPは、薄型化及び大型化が容易であるため、大面積の平板ディスプレーとして注目されている。
図6は、従来の3電極交流(Alternating Current;AC)方式のPDPの構成を示した斜視図で、図示されるように、従来のPDPは、下部ガラス基板1と、下部ガラス基板1の上面の一部分に形成されたアドレス電極2と、それら下部ガラス基板1及びアドレス電極2上の全面に形成された下部誘電体層9と、複数の放電セルをそれぞれ分割するために下部誘電体層9上面の一部分に限定された隔壁3と、隔壁3の上面に所定の厚さに形成されて、紫外線の供給を受けて赤色、緑色及び青色の可視光を放出する蛍光層8と、上部ガラス基板7と、アドレス電極2と垂直方向に交差するように上部ガラス基板7上面の一部分に形成されたスキャン電極6-1及び維持電極6-2と、それらスキャン電極6-1、維持電極6-2及び上部ガラス基板7上の全面に形成された上部誘電体層5と、上部誘電体層5を保護するために上部誘電体層5の上面に形成された保護層4と、を包含して構成されている。
また、スキャン電極6-1は、上部ガラス基板7上面の所定部分に形成された透明電極6-1Aと、透明電極6-1A上面の一部分に形成された金属バス電極6-1Bとから構成される。且つ、維持電極6-2は、上部ガラス基板7上面の所定部分に形成された透明電極6-2Aと、透明電極6-2A上面の一部分に形成された金属バス電極6-2Bとから構成される。ここで、スキャン電極6-1及び維持電極6-2を維持電極対6-1、6-2といい、スキャン電極6-1及び維持電極6-2の金属バス電極6-1B、6-2Bは一つのセルの放電空間に設置される。
以下、このように上部基板(Upper Substrate)10及び下部基板(Lower Substrate)20により組み立てられるPDPの組立動作について説明する。
まず、上部ガラス基板7及び下部ガラス基板1は、所定間隔を有して平行に配置され、それら上部ガラス基板7と下部ガラス基板1間の放電空間には混合ガスが注入される。且つ、混合ガスが放電するとき光を放出する蛍光層8は、隔壁3上に形成される。
まず、上部ガラス基板7及び下部ガラス基板1は、所定間隔を有して平行に配置され、それら上部ガラス基板7と下部ガラス基板1間の放電空間には混合ガスが注入される。且つ、混合ガスが放電するとき光を放出する蛍光層8は、隔壁3上に形成される。
また、上部ガラス基板7の上部には、上部誘電体層5及び保護層4が順次積層され、上部ガラス基板7と上部誘電体層5との間に、金属バス電極6-1B、6-2B及び透明電極6-1A、6-2Aから形成された維持電極対6-1、6-2が、アドレス電極2と垂直方向に並んで配置される。ここで、上部ガラス基板7の上面には、透明電極6-1A、6-2Aが形成され、それら透明電極6-1A、6-2A上面の一部分に金属バス電極6-1B、6-2Bが形成される。
また、下部ガラス基板1の上面には、アドレス電極2が形成され、それら下部ガラス基板1及びアドレス電極2上の全面には、下部誘電体層9が積層され、下部誘電体層9の上面には、アドレス電極2を挟んで隔壁3が伸びている。
また、下部誘電体層9上面の一部分に形成された隔壁3は、各セル間の電気的、光学的干渉を遮断するように、上部ガラス基板7と下部ガラス基板1との間に形成されて、セルの内部に放電空間を形成する。
また、隔壁3上に塗布された蛍光層8は、放電空間内部のガスが放電するとき発生する短い波長の真空紫外線により励起されて、3色の可視光線を発生する。よって、各セルから光の3原色の赤色、緑色及び青色の光が放出される。
また、隔壁3上に塗布された蛍光層8は、放電空間内部のガスが放電するとき発生する短い波長の真空紫外線により励起されて、3色の可視光線を発生する。よって、各セルから光の3原色の赤色、緑色及び青色の光が放出される。
また、上部誘電体層5及び下部誘電体層9は、ガスが放電するとき電荷を蓄積する役割をし、保護層4は、ガスが放電するときプラズマ粒子のスパッタリング現象から上部誘電体層5を保護する役割をし、主に酸化マグネシウム(Mgo)から形成される。
また、維持電極対6-1、6-2は、アドレス放電に次いで維持電極対6-1、6-2に印加された電圧により放電されることで放電を維持する。さらに、維持電極対6-1、6-2を構成する透明電極6-1A、6-2Aは、光透過率が90%以上の透明な導電性物質(例えば、ITO(インジュウム−錫−酸化物Indium-Tin-Oxide))から形成されることにより、蛍光層8から放出された可視光を大部分通過させる。然し、ITOのような物質は、光透過率は高いが導電率が低いため抵抗値が非常に大きく、よって、效率的に電力を伝達することができない。このような問題を解決するため、透明電極6-1A、6-2Aの上面には、AgやCuのように導電性の高い物質からなる金属バス電極6-1B、6-2Bを設置する。金属バス電極6-1B、6-2Bは、維持電極対6-1、6-2の抵抗値を下げて透明電極6-1A、6-2Aの高い抵抗による電圧降下を防止する。
以下、PDPの上部基板10の上面に設置されて電磁波を遮蔽し、外部光の反射を防止するガラス型前面フィルタ30について図7に基づいて説明する。
図7は、図6のPDPに設置されたガラス型前面フィルタを示した断面図である。図示されるように、PDPの上部基板10の上面には、PDPから前面側に発生した電磁波を遮蔽し、外部光の反射を防止し、近赤外線を遮蔽し、色調補正のような機能を行うガラス型前面フィルタ30が設置される。
図7は、図6のPDPに設置されたガラス型前面フィルタを示した断面図である。図示されるように、PDPの上部基板10の上面には、PDPから前面側に発生した電磁波を遮蔽し、外部光の反射を防止し、近赤外線を遮蔽し、色調補正のような機能を行うガラス型前面フィルタ30が設置される。
このようなガラス型前面フィルタ30は、ガラス基板32と、ガラス基板32の前面に付着された第1反射防止膜31と、ガラス基板32の背面に順次付着された電磁波遮蔽膜34、近赤外線遮蔽膜36、接地用電極35及び第2反射防止膜37と、から構成される。且つ、PDPの有効表示領域(active display area)を決定するブラックフレーム33は、接地用電極35と重畳して形成される。ここで、有効表示領域とは、PDP上に画像が実際に表示される領域をいう。
また、ガラス基板32としては、強化ガラスが使用され、ガラス型前面フィルタ30を支持し、前面フィルタ30及びPDPが外部の衝撃から破損されないように保護する。
また、第1及び第2反射防止膜31、37は、外部から入射された光が再び外部に反射されることを防止することでコントラストを向上させる。
また、電磁波遮蔽膜34は、PDPから発生した電磁波を吸収することで、外部に放出される電磁波を遮蔽する。
また、第1及び第2反射防止膜31、37は、外部から入射された光が再び外部に反射されることを防止することでコントラストを向上させる。
また、電磁波遮蔽膜34は、PDPから発生した電磁波を吸収することで、外部に放出される電磁波を遮蔽する。
また、近赤外線遮蔽膜36は、PDPから発生した約800〜1000nm波長帯域の近赤外線を吸収して、外部に放射される近赤外線を遮蔽することにより、リモコンなどから発生した制御用赤外線(約947nm程度)が近赤外線の妨害を受けることなくPDPセットに設置された赤外線受信部(図示せず)に正常に入力されるようにする。且つ、近赤外線遮蔽膜36は、色調節染料(Color Dye)により色調を調節するものであり、色純度を向上させる色補正膜と一体化して形成されるか、又は別途に形成される。また、複数の薄膜31、34、36、37は、ベースフィルム(図示せず)の上面に形成して、粘着剤又は接着剤によりガラス基板32上に付着される。
しかし、ガラス型前面フィルタ30は、厚いガラス基板(強化ガラス)32を包含しているため、PDPセットの厚さ及び重さが増加する主要原因となるだけでなく、製造原価が上昇するという問題点がある。従って、図8に示したように、ガラス基板32を除去したフィルム型前面フィルタが提案されている。
図8は、図6のPDPに付着されたフィルム型前面フィルタを示した断面図で、図示されたように、フィルム型前面フィルタ40は、PDPの上部基板10に順次付着された近赤外線遮蔽膜36、電磁波遮蔽膜34及び反射防止膜37から構成される。且つ、PDPの有効表示領域を決定するブラックフレーム33は、接地用電極35と重畳して形成される。
このとき、反射防止膜37は、外部から入射された光が再び外部に反射することを防止する。
且つ、電磁波遮蔽膜34は、PDPから発生した電磁波を吸収することで、外部に放出される電磁波を遮蔽する。
且つ、電磁波遮蔽膜34は、PDPから発生した電磁波を吸収することで、外部に放出される電磁波を遮蔽する。
また、近赤外線遮蔽膜36は、PDPから発生した近赤外線を吸収することで、外部に放射される近赤外線を遮蔽する。且つ、近赤外線遮蔽膜36は、色調節染料により色調を調節するものであり、色純度を向上させる色補正膜と一体化して形成されるか、又は別途に形成される。また、複数の薄膜37、34、36は、ベースフィルムの上面に形成して、粘着剤又は接着剤によりPDPの上部基板10に付着する。
前述したガラス型前面フィルタ30のブラックフレーム33は、ガラス基板32上にブラックセラミックを印刷することで形成されるため、ガラス型前面フィルタ30の前面に見えるようになる。よって、ガラス型前面フィルタ30のブラックフレーム33は、画面の輪郭が視覚的に明確になるように有効表示領域を形成するようになる。しかし、フィルム型前面フィルタ40は、PDPの上部基板10に直接付着されるため、接地用電極35が露出されるように形成される。よって、PDPの有効表示領域を形成するブラックフレーム33が接地用電極35と重畳して形成されて、使用者の目には接地用電極35の色が見えるようになるため、有効表示領域を正確に形成することができない。
そして、従来のプラズマディスプレーパネル及びその製造方法に関しては、特許文献1乃至3に記載されている。
米国特許番号5,838,106号明細書
米国特許番号6,242,859号明細書
米国特許番号6,344,080号明細書
そして、従来のプラズマディスプレーパネル及びその製造方法に関しては、特許文献1乃至3に記載されている。
上記のように、従来のガラス型前面フィルタ30においては、厚いガラス基板(強化ガラス)32が使用されるため、PDPセットの厚さ及び重さが増加し、PDPの製造原価が上昇するという不都合な点があった。
そして、従来のフィルム型前面フィルタ40においては、PDPの有効表示領域を形成するブラックフレーム33が接地用電極35と重畳して形成されて、使用者の目には接地用電極35の色が見えるようになるため、有効表示領域を正確に形成し得ないという不都合な点があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を正確に形成し得るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
そして、従来のフィルム型前面フィルタ40においては、PDPの有効表示領域を形成するブラックフレーム33が接地用電極35と重畳して形成されて、使用者の目には接地用電極35の色が見えるようになるため、有効表示領域を正確に形成し得ないという不都合な点があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を正確に形成し得るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタは、プラズマディスプレーパネルの前面に付着され、複数の薄膜から構成された前面フィルタであって、前面フィルタは、複数の薄膜中、少なくとも何れか一つ以上の薄膜上に形成され、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を形成するフレーム粘着剤(フレーム型接着剤層、あるいは粘着剤からなる膜)から構成されることを特徴とする。
また、本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタは、プラズマディスプレーパネルの上面に形成された近赤外線遮蔽膜と、近赤外線遮蔽膜の上面に形成された電磁波遮蔽膜及び接地電極と、前記電磁波遮蔽膜の上面に形成されたフレーム粘着剤と、フレーム粘着剤の上面に付着された反射防止膜と、を包含し、前記接地電極は、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域外に位置することを特徴とする。
そして、本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法は、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤(透明粘着剤層または粘着剤の膜)と、前記有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤(ブラック粘着剤層または粘着剤の膜)と、からなるフレーム粘着剤を製造する段階と、前記フレーム粘着剤をプラズマディスプレーパネルの前面フィルタを構成する複数の薄膜中少なくとも何れか一つの薄膜上に形成する段階と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法において、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤と、有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤(ブラック粘着剤層)と、からなるフレーム粘着剤を、プラズマディスプレーパネルの前面フィルタを構成する複数の薄膜中少なくとも何れか一つの薄膜の上面に形成することによって、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を正確且つ容易に形成し得るという効果がある。
また、ガラス型前面フィルタだけでなく、フィルム型前面フィルタでも、PDPの有効表示領域を正確且つ容易に形成し得るという効果がある。
また、従来のブラックフレームを形成するための追加工程が不要であるため製造工程が単純化され、前面フィルタの製造原価を低減し得るという効果がある。
また、従来のブラックフレームを形成するための追加工程が不要であるため製造工程が単純化され、前面フィルタの製造原価を低減し得るという効果がある。
以下、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤と、有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤と、からなるフレーム粘着剤を、プラズマディスプレーパネルの前面フィルタを構成する複数の薄膜中少なくとも何れか一つの薄膜の上面に形成することによって、プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を正確に形成し得るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ及びその製造方法について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタを示した断面図である。図示されるように、本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ100は、PDPの上部基板10の上面に透明粘着剤(接着剤)101-Bにより付着された近赤外線遮蔽膜105と、近赤外線遮蔽膜105の上面に透明粘着剤101-Bにより付着された電磁波遮蔽膜102及び接地電極104と、電磁波遮蔽膜102の上面に形成されたフレーム粘着剤101と、フレーム粘着剤101の上面に付着された反射防止膜103と、から構成されている。ここで、フレーム粘着剤101は、PDPの有効表示領域上に形成された透明粘着剤101-Bと、有効表示領域外に形成されたブラック粘着剤101-Aと、からなる。且つ、接地電極104は、有効表示領域外に位置される。
以下、このように構成された本発明に係るプラズマディスプレーパネルの前面フィルタをより詳しく説明する。
まず、反射防止膜103は、外部から入射された光が再び外部に反射されることを防止する。
且つ、電磁波遮蔽膜102は、PDPから発生した電磁波を吸収して、この電磁波を放電させることで、電磁波が外部に放出されることを遮蔽する。
まず、反射防止膜103は、外部から入射された光が再び外部に反射されることを防止する。
且つ、電磁波遮蔽膜102は、PDPから発生した電磁波を吸収して、この電磁波を放電させることで、電磁波が外部に放出されることを遮蔽する。
また、近赤外線遮蔽膜105は、PDPから発生した約700〜1200nm波長帯域の近赤外線を吸収して外部に放射される近赤外線を遮蔽することで、リモコンなどから発生した制御用赤外線(約947nm程度)が近赤外線の妨害を受けることなくPDPセットに設けられた赤外線受信部に正常に入力されるようにする。且つ、近赤外線遮蔽膜105は、色調節染料により色調を調節するものであり、色純度を向上させる色補正膜と一体化して形成されるか、又は別途に形成される。このとき、色補正膜は、560〜620nmの波長帯域を有する。
また、複数の薄膜103、102、105は、ベースフィルム(図示せず)上にそれぞれ形成されて、粘着剤又は接着剤によりPDPの上部基板10に付着する。このとき、PDPを構成する上部基板10及び下部基板20は、内部にガス放電空間が形成されるように互いに接着され、ガス放電により画像が表示される。
また、複数の薄膜103、102、105を互いに接着するためのフレーム粘着剤(フレーム型接着剤層)101は、ブラック粘着剤101-Aと透明粘着剤101-Bとからなる。即ち、フレーム粘着剤101は、電磁波遮蔽膜102と反射防止膜103間に形成される。且つ、透明粘着剤101-Bは、PDPの上部基板10と近赤外線遮蔽膜105間、及び近赤外線遮蔽膜105と電磁波遮蔽膜102間にそれぞれ形成される。
フレーム粘着剤(接着剤)101は、画面の輪郭を視覚的に明確にするための有効表示領域を形成するため、この有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤101-Bと、有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤101-Aと、からなる。例えば、フレーム粘着剤101のブラック粘着剤101-Aは、透明粘着剤101-Bにブラック物質を混合して作られるが、このとき、ブラック粘着剤101-Aは、透明粘着剤101-Bに約0.01〜50%のブラック物質を混合して作られる。ここで、ブラック物質は、酸化チタン(titanium oxide;ルチル型(Rutile phase)及びアナターゼ型(Anatase phase))、カドミウムイエロー(cadmium yellow)、クロムイエロー(Chrome yellow)、カドミウムレッド(cadmium red)、酸化鉄(iron oxide)、フタロシアニングリーン(phthalocyanine green)、フタロシアニンブルー、フタロシアニンウルトラマリン、カーボンブラック(carbon black)、コボルブルー(COBOL Blue)/バイオレット(Violet)、ミネラルバイオレット(mineral violet)、酸化クロム(chromium oxide)、カーボン(carbon)、アニリンブラック(aniline black)、アゾ顔料(azo pigment)、アゾ染料(azo dye)、アゾ化合物(azo compound)、アゾ塩基性顔料(azo basic pigment)、金属錯塩(metal complex salts)、金属及び金属酸化物(metal oxide)を包含する顔料中、少なくとも何れか一つの顔料又は染料から形成される。且つ、ブラック物質は、アニリン-ホルムアルデヒド樹脂(aniline-formaldehyde resin)、アリールグループ(aryl group)及びアリール化(arylation)反応による樹脂から形成することもできる。且つ、ブラック物質は、Nd2O3、Nd系、Fe及び酸化鉄(iron oxide)、Ag及び酸化銀(silver oxide)、Ni及び酸化ニッケル(nickel oxide)、並びにCr及び酸化クロムのような無機物が添加された物質から形成することもできる。
また、透明粘着剤101-Bは、アクリル系粘着剤(acrylic group adhesive)、ゴム系粘着剤、ビニール系粘着剤及びシリコン系粘着剤中、何れか一つから形成することが好ましい。且つ、透明粘着剤101-Bは、溶剤型接着剤(solvent-type agglutinant)、減圧型(Pressure sensitive)接着剤、熱感応型(thermal sensitive)接着剤及び反応型(reactive)接着剤中、何れか一つから形成することもできる。
以下、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤を製造する方法を説明する。
図2(A)及び(B)は、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第1実施例を示した工程の斜視図である。図示されるように、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第1実施例においては、先ず、図2(A)に示すように、PET(Polyethylene Terepthalate)などから形成されたベースフィルム106上の全面に透明粘着剤101-Bを印刷する。
図2(A)及び(B)は、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第1実施例を示した工程の斜視図である。図示されるように、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第1実施例においては、先ず、図2(A)に示すように、PET(Polyethylene Terepthalate)などから形成されたベースフィルム106上の全面に透明粘着剤101-Bを印刷する。
その後、図2(B)に示すように、透明粘着剤101-Bの有効表示領域の外郭領域にブラック粘着剤101-Aを印刷する。このように、フレーム粘着剤101のブラック粘着剤101-Aが透明粘着剤101-Bの外郭領域に印刷されることで、PDPの有効表示領域が形成される。
また、図3(A)及び(B)は、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第2実施例を示した工程の斜視図である。図示のように、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第2実施例においては、先ず、図3(A)に示すように、PETなどから形成されたベースフィルム106の有効表示領域の外郭領域にブラック粘着剤101-Aを印刷する。
その後、図3(B)に示すように、ブラック粘着剤101-Aが印刷されたベースフィルム106の全面に透明粘着剤101-Bを印刷する。このように、フレーム粘着剤101のブラック粘着剤101-Aがベースフィルム106の外郭領域に印刷されることで、PDPの有効表示領域が形成される。
その後、図3(B)に示すように、ブラック粘着剤101-Aが印刷されたベースフィルム106の全面に透明粘着剤101-Bを印刷する。このように、フレーム粘着剤101のブラック粘着剤101-Aがベースフィルム106の外郭領域に印刷されることで、PDPの有効表示領域が形成される。
また、図4(A)〜(C)は、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第3実施例を示した工程の斜視図である。図示されるように、本発明に係る前面フィルタのフレーム粘着剤の製造方法の第3実施例においては、先ず、図4(A)に示したように、PETなどから形成されたベースフィルム106上に有効表示領域と同様な形態のホール(穴)107を有する第1スクリーンマスク108を整列する。
その後、図4(B)に示すように、第1スクリーンマスク108を利用してベースフィルム106の上面に透明粘着剤101-Bを印刷する。次いで、透明粘着剤101-Bが形成されたベースフィルム106上に、透明粘着剤101-Bと重畳される領域を遮断するための第2スクリーンマスク109を整列する。
その後、図4(C)に示すように、第2スクリーンマスク109を利用してベースフィルム106上にブラック粘着剤101-Aを印刷することで、透明粘着剤101-Bの領域を除外したベースフィルム106の上面にブラック粘着剤101-Aを形成する。このように、ブラック粘着剤101-Aがベースフィルム106の外郭領域に印刷されることで、PDPの有効表示領域が形成される。且つ、ブラック粘着剤101-A及び透明粘着剤101-Bは、一つのマスクを利用して同時に形成することもできる。ここで、ブラック粘着剤101-A及び透明粘着剤101-Bを形成する方法は、印刷方法だけでなく、粘着剤又は接着剤を粘着シート又は接着シートにそれぞれ形成して、ラミネーティング(laminating)方法又はプレッシング(pressing)方法により形成することもできる。
本発明に係るフレーム粘着剤101は、フィルム型前面フィルタだけでなく、従来のガラス型前面フィルタの複数の薄膜中何れか一つの薄膜の上面に形成することもできる。
本発明に係るフレーム粘着剤101は、フィルム型前面フィルタだけでなく、従来のガラス型前面フィルタの複数の薄膜中何れか一つの薄膜の上面に形成することもできる。
図5は、本発明に係るフレーム粘着剤を有するガラス型前面フィルタを示した断面図で、図示されたように、フレーム粘着剤101は、電磁波遮蔽膜34とガラス基板32間に形成することができる。且つ、透明粘着剤101-Bは、第1反射防止膜31とガラス基板32間、ガラス基板32と電磁波遮蔽膜34間、電磁波遮蔽膜34と近赤外線遮蔽膜36間、近赤外線遮蔽膜36と第2反射防止膜37間にそれぞれ形成することもできる。
100…前面フィルタ
101…フレーム粘着剤
102…電磁波遮蔽膜
103…反射防止膜
104…接地電極
105…近赤外線遮蔽膜
101…フレーム粘着剤
102…電磁波遮蔽膜
103…反射防止膜
104…接地電極
105…近赤外線遮蔽膜
Claims (15)
- プラズマディスプレーパネルの前面に付着され、複数の薄膜から構成された前面フィルタであって、
前記複数の薄膜中、少なくとも何れか一つ以上の薄膜上に形成され、前記プラズマディスプレーパネルの有効表示領域を形成するフレーム型粘着剤層を含むことを特徴とするプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - 前記フレーム型粘着剤層は、
前記有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤層と、
前記有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤層と、
を含むことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - 前記ブラック粘着剤層は、
前記透明粘着剤にブラック物質を混合して形成されることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - 前記ブラック物質が、
0.05〜50%含まれることを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - プラズマディスプレーパネルの上面に形成された近赤外線遮蔽膜と、
前記近赤外線遮蔽膜の上面に形成された電磁波遮蔽膜及び接地電極と、
前記電磁波遮蔽膜の上面に形成されたフレーム粘着剤と、
前記フレーム粘着剤の上面に付着された反射防止膜と、を含み、
前記接地電極は、前記プラズマディスプレーパネルの有効表示領域外に位置されることを特徴とするプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - 前記フレーム型粘着剤層は、
前記有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤層と、
前記有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤層と、
を含むことを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - 前記近赤外線遮蔽膜は、
前記透明粘着剤層により、前記プラズマディスプレーパネルの上面に形成されることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタ。 - プラズマディスプレーパネルの有効表示領域と重畳される領域に形成される透明粘着剤層と、前記有効表示領域を除外した領域に形成されるブラック粘着剤層と、からなるフレーム型粘着剤層を製造する段階と、
前記フレーム型粘着剤層を前記プラズマディスプレーパネルの前面フィルタを構成する複数の薄膜中、少なくとも何れか一つの薄膜上に形成する段階と、
を行うことを特徴とするプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記ブラック粘着剤層は、
前記複数の薄膜にそれぞれ包含されたベースフィルム上に形成されることを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記フレーム型粘着剤層を製造する段階は、
前記有効表示領域を除外したベースフィルム上に、前記ブラック粘着剤層を形成する段階と、
前記ブラック粘着剤層が形成されたベースフィルムの全面に前記透明粘着剤層を形成する段階と、
を順次行うことを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記フレーム型粘着剤層を製造する段階は、
ベースフィルムの全面に前記透明粘着剤層を形成する段階と、
前記有効表示領域を除外した前記ベースフィルム上に前記ブラック粘着剤層を形成する段階と、
を順次行うことを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記フレーム型粘着剤層を製造する段階は、
ベースフィルム上に有効表示領域と対応するホールを有する第1スクリーンマスクを利用して前記ベースフィルム上に透明粘着剤層を形成する段階と、
前記透明粘着剤層と重畳される領域を遮断する第2スクリーンマスクを利用して前記ベースフィルム上にブラック粘着剤層を形成する段階と、
を順次行うことを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記ブラック粘着剤層は、
前記透明粘着剤層にブラック物質が混合して形成されることを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記ブラック物質は、
0.05〜50%のカーボンブラックであることを特徴とする請求項13記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。 - 前記ブラック物質は、
ブラック顔料又はブラック染料であることを特徴とする請求項13記載のプラズマディスプレーパネルの前面フィルタの製造方法。
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