JP2004317949A - 分岐光導波路装置 - Google Patents
分岐光導波路装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004317949A JP2004317949A JP2003114414A JP2003114414A JP2004317949A JP 2004317949 A JP2004317949 A JP 2004317949A JP 2003114414 A JP2003114414 A JP 2003114414A JP 2003114414 A JP2003114414 A JP 2003114414A JP 2004317949 A JP2004317949 A JP 2004317949A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- optical waveguide
- branch optical
- waveguides
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Integrated Circuits (AREA)
Abstract
【解決手段】入力導波路401,402とその入力導波路401,402から分岐されるY分岐光導波路411とを有する分岐光導波路装置において、上記入力導波路401,402はその入力導波路401,402の入力端よりも細く形成されたテーパ構造を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システムにおける光信号の分配に用いられるY分岐光導波路を有する分岐光導波路装置に係り、特に2本の入力導波路とN本の出力導波路とを有する2×N(N=4,8,16,32,…)−Y分岐光導波路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光通信システムにおける光信号の分配には、分岐光導波路装置が用いられている。
【0003】
この分岐光導波路装置としては、例えば2本の入射導波路を持ち、光パワーを等分配するためのY分岐光導波路が1段以上接続された2×N(N=4,8,16,32,…)−Y分岐光導波路装置が知られている。
【0004】
従来技術の2×N(N=4,8,16,32,…)−Y分岐光導波路装置として、図4(a)に2×4スプリッタの外観図を示し、図4(b)にその側面図を示す。
【0005】
図4(b)に示すように、2×4スプリッタは、石英基板101上にコア102の層が形成され、さらにコア102の周囲をクラッド103により取り囲んだ光導波路回路構造を有している。コア102とクラッド103との比屈折率差Δは、0.3%である。
【0006】
図4(a)に示すように、2×4スプリッタは、基板の縁部に入力端を有し平行な2本の入力導波路104,105と、これらの入力導波路104,105の出力側に接続された2×2カプラ106と、この2×2カプラ106の出力側にそれぞれ接続されたY字型構造を有するY分岐光導波路111と、これらのY分岐光導波路111の出力側にそれぞれ接続され、入力端の反対側の縁部に出力端を有し平行な4本の出力導波路107〜110とで主に構成されている。
【0007】
この2×4スプリッタにあっては、入力導波路104,105及び出力導波路107〜110は直線導波路112からなり、2×2カプラ106はマッハツェンダ導波路113からなる。さらに2×2カプラ106とY分岐光導波路111とは2π周期のsin(正弦)曲線導波路115で接続されており、Y分岐光導波路111と出力導波路107〜110とは2π周期のsin曲線導波路114で接続されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0008】
従来、分岐光導波路装置の大きさを小さくするには、sin曲線導波路114,115の曲線部における最小曲げ半径を小さくしている。しかし、曲線部の最小曲げ半径を小さくするに従い伝搬損失が増加するので、最小曲げ半径を小さくするには限界がある。
【0009】
このため、図5に示すように、Y分岐光導波路同士を接続する曲線導波路として、正弦曲線の半周期分の形状で形成された曲線導波路201を用い(例えば、特許文献1参照。)、さらにその曲線導波路201とY分岐光導波路207との接続部分では、入力導波路202に対してY分岐光導波路207を斜めに接続することによって、伝搬損失を最小にしつつ素子の大きさを小さくすることができる(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
【非特許文献1】
1992年電子情報通信学会秋季大会 予稿集4−206頁
【特許文献1】
特開2002−062445号公報
【特許文献2】
特開2001−208925号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の分岐光導波路装置は、外部より光導波路回路に入射される光が完全には固有モードに変換されないため、固有モードの光の周囲に漏れ光が生じることは避けられない。特に2×N−Y分岐光導波路において、入力導波路104,105が2本であるために、漏れ光の影響によりY分岐光導波路111における分岐比のばらつきが大きく生じてしまう。
【0012】
このように、従来技術では、分岐光導波路装置の大きさを小さくすることはできるが、Y分岐光導波路111における分岐比のばらつきを低減することができなかった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、小型化してもY分岐光導波路における分岐比のばらつきが大きくならない分岐光導波路装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、入力導波路とその入力導波路から分岐されるY分岐光導波路とを有する分岐光導波路装置において、上記入力導波路はその入力導波路の入力端よりも細く形成されたテーパ構造を有するものである。
【0015】
すなわち、本発明の要旨は、入力導波路として、従来の単なる直線導波路に代えて、テーパ構造によりコア幅を一旦細くし、適宜な長さを経て再びテーパ構造により元のコア幅に戻した直線導波路を用いることにある。
【0016】
このような構成によれば、入力導波路の中間部の手前側のテーパ構造部により漏れ光が導波方向に対して外側に広がっていって排除され、また奥側のテーパ構造部により漏れ光を取り除いた固有モードの光が伝播されるため、漏れ光が他の光導波路を伝播する光に影響を与えない。
【0017】
また、上記Y分岐光導波路は曲線導波路により多段に接続されていると共に上記Y分岐光導波路の配置角が0度より大きく20度以下であることが好ましい。
【0018】
このような構成によれば、Y分岐導波路と曲線導波路との接続部分で伝搬損失が増大しない。
【0019】
また、上記曲線導波路は正弦曲線の半周期分の形状をしていることが好ましい。
【0020】
このような構成によれば、曲線導波路の長さを正弦曲線導波路のほぼ半分にできるので、装置をより小型化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0022】
図1は本発明の一実施の形態を示す2×4スプリッタの外観図である。
【0023】
図1に示すように、2×4スプリッタは、基板の縁部に入力端を有し平行な2本の入力導波路401,402と、これらの入力導波路401,402の出力側に接続された2×2カプラ403と、この2×2カプラ403の出力側にそれぞれ接続されたY字型構造を有するY分岐光導波路411と、これらのY分岐光導波路411の出力側にそれぞれ接続され、入力端と反対側の縁部に出力端を有し平行な4本の出力導波路404〜407とで主に構成されている。
【0024】
この2×4スプリッタにあっては、入力導波路401,402はテーパ構造を有する直線導波路408からなり、出力導波路404〜407は直線導波路413からなる。さらに、Y分岐光導波路411は配置角が0度より大きく20度以下になっている。
【0025】
ここで、配置角とは、入力導波路401,402に対して幅方向外側に向かって傾いた角度のことを言う。
【0026】
また、2×2カプラ403はマッハツェンダ導波路409からなる。さらに2×2カプラ403とY分岐光導波路411とは正弦曲線の半周期分の形状の曲線導波路410で接続されており、Y分岐光導波路411と出力導波路404〜407とは2π周期のsin曲線導波路412で接続されている。
【0027】
図2は、図1の入力導波路401,402の拡大図である。
【0028】
図2に示すように、入力導波路401,402は、直線導波路部301a,301bにテーパ部302a,302bを介してその直線導波路部301a,301bよりもコア幅の細い中間部303が形成されている。
【0029】
次に、図1の2×4スプリッタの作用を説明する。
【0030】
外部より光導波路回路に入射された光は、完全には固有モードに変換されないため、固有モードの光304の周囲に漏れ光305を有している。しかし、漏れ光305は、入力導波路401,402の中間部303の手前側のテーパ部302aを通ると、導波方向に対して外側に広がっていって排除される。そして、漏れ光305が取り除かれた固有モードの光304のみが奥側のテーパ部302bを通って伝播される。
【0031】
さらに、入力導波路401,402を伝播した光は、マッハツェンダ導波路409及び曲線導波路410を通ってY分岐導波路411に入射する。
【0032】
このとき、Y分岐光導波路411が入力導波路401,402に対して0度より大きく20度以下の角度に傾いて配置されているため、曲線導波路410とY分岐光導波路411との接続部分での伝搬損失が小さくなる。
【0033】
そして、Y分岐光導波路411により光パワーが等分配された光は、それぞれ2π周期のsin曲線導波路412を通り、出力導波路404〜407より外部に出射する。
【0034】
このように、本実施の形態は、漏れ光305を導波方向に対して外側に広がって行かせることで排除できるので、漏れ光305が他の光導波路を伝播する光に影響を与えない。そのため、小型化してもY分岐光導波路411における分岐比のばらつきが大きくならない。
【0035】
また、本実施の形態は、マッハツェンダ導波路403とY分岐光導波路411とを接続する曲線導波路410の長さをsin曲線導波路のほぼ半分の長さにできるので、装置をより小型化できる。
【0036】
次に、本発明の他の実施の形態について詳述する。
【0037】
図3は本発明の他の実施の形態を示す2×8スプリッタの外観図である。
【0038】
図3に示すように、2×8スプリッタは、基板の縁部に入力端を有し平行な2本の入力導波路501,502と、これらの入力導波路501,502の出力側に接続された2×2カプラ503と、この2×2カプラ503の出力側に接続され、2段のY字型構造を有するY分岐光導波路512,513と、これらのY分岐光導波路512,513の出力側にそれぞれ接続され、入力端と反対側の縁部に出力端を有し平行な8本の出力導波路504〜511とで主に構成されている。
【0039】
入力導波路501,502はテーパ構造を有する直線導波路からなり、出力導波路504〜511は直線導波路からなる。さらに、異なる段のY分岐光導波路512,513同士は、曲線導波路514により接続されている。導波方向の手前側のY分岐光導波路512は、入力導波路501,502に対して幅方向外側に向かって所定の角度に傾いて配置されている。そして、導波方向の奥側のY分岐光導波路513は、そのY分岐光導波路512に対して幅方向外側に向かって傾いて配置されている。なお、このY分岐光導波路513の配置角は20度以下である。
【0040】
また、2×2カプラ503はマッハツェンダ導波路からなる。さらに2×2カプラ503と手前側のY分岐光導波路512とは正弦曲線の半周期分の形状の曲線導波路515で接続されており、奥側のY分岐光導波路513と出力導波路504〜511とは2π周期のsin曲線導波路516で接続されている。
【0041】
入力導波路501,502は、図3に示したように、直線導波路部301a,301bにテーパ部302a,302bを介してその直線導波路部301a,301bよりもコア幅の細い中間部303が形成されている。
【0042】
このように、本発明を2×8スプリッタに適用しても、上述した2×4スプリッタと同様に、漏れ光305を導波方向に対して外側に広がって行かせることで排除できるので、漏れ光305が他の光導波路を伝播する光に影響を与えない。そのため、小型化してもY分岐光導波路512,513における分岐比のばらつきが大きくならない。
【0043】
また、本実施の形態は、2×2カプラ503とY分岐光導波路512とを接続する曲線導波路515及びY分岐光導波路512,513同士を接続する曲線導波路514の長さをsin曲線導波路のほぼ半分の長さにできるので、装置を大幅に小型化できる。
【0044】
尚、本実施の形態では、2本の入力導波路を有する2×N−Y分岐光導波路装置として、1段のY分岐光導波路を備えた2×4スプリッタと、2段のY分岐光導波路を備えた2×8スプリッタとを用いて説明したが、3段以上のY分岐導波路を備えた分岐導波路装置にも適用できることは言うまでもない。
【0045】
また、本実施の形態にあっては、2本の入力導波路とN本の出力導波路とを有する2×N−Y分岐光導波路装置に本発明を適用したが、他の実施の形態として、1本の入力導波路とN本の出力導波路とを有する1×N(N=4,8,16,32,…)スプリッタにも適用できることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、小型化してもY分岐光導波路における分岐比のばらつきが大きくならない分岐光導波路装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す2×4スプリッタの外観図である。
【図2】図1の入力導波路の拡大図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す2×8スプリッタの外観図である。
【図4】(a)は従来の2×4スプリッタの外観図であり、(b)はその側面図である。
【図5】斜めに配置されたY分岐光導波路の外観図である。
【符号の説明】
401,402 入力導波路
403 2×2カプラ
404〜407 出力導波路
408 テーパ構造を有する直線導波路
409 マッハツェンダ導波路
410 曲線導波路
411 Y分岐光導波路
412 sin曲線導波路
413 直線導波路
Claims (3)
- 入力導波路とその入力導波路から分岐されるY分岐光導波路とを有する分岐光導波路装置において、上記入力導波路はその入力導波路の入力端よりも細く形成されたテーパ構造を有することを特徴とする分岐光導波路装置。
- 上記Y分岐光導波路は曲線導波路により多段に接続されていると共に上記Y分岐光導波路の配置角が0度より大きく20度以下である請求項1記載の分岐光導波路装置。
- 上記曲線導波路は正弦曲線の半周期分の形状をしている請求項2記載の分岐光導波路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003114414A JP2004317949A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 分岐光導波路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003114414A JP2004317949A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 分岐光導波路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004317949A true JP2004317949A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33474012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003114414A Pending JP2004317949A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 分岐光導波路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004317949A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185977A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Fujitsu Optical Components Ltd | 光変調器 |
CN104076472A (zh) * | 2014-07-24 | 2014-10-01 | 河南仕佳光子科技有限公司 | 级联紧凑型1×n非均匀光分路器 |
-
2003
- 2003-04-18 JP JP2003114414A patent/JP2004317949A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185977A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Fujitsu Optical Components Ltd | 光変調器 |
CN104076472A (zh) * | 2014-07-24 | 2014-10-01 | 河南仕佳光子科技有限公司 | 级联紧凑型1×n非均匀光分路器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6198091B2 (ja) | 導波路偏光スプリッタ兼偏光回転子 | |
US7272279B2 (en) | Waveguide type optical branching device | |
US6236784B1 (en) | Y branching optical waveguide and optical integrated circuit | |
WO2016131355A1 (en) | Photonic chip surface grating coupler (sgc) -based optical splitter and optical combiner | |
JPH10509536A (ja) | 偏光コンバータを含む光学的集積回路 | |
JP2009003247A (ja) | 光導波路デバイス | |
JP2003195239A (ja) | 集積型光導波路デバイス | |
US6934427B2 (en) | High density integrated optical chip with low index difference waveguide functions | |
US5611007A (en) | Asymmetric integrated optical Mach-Zehnder interferometer | |
US20240159970A1 (en) | Optical waveguide element, and optical modulation device and optical transmission device which use same | |
JP2018186414A (ja) | 光送受信回路 | |
JP2004317949A (ja) | 分岐光導波路装置 | |
JPWO2016157819A1 (ja) | 光回路、およびそれを用いた光スイッチ | |
JP2000221350A (ja) | 光導波路デバイス | |
JP2004101995A (ja) | 光合分岐素子 | |
JPWO2012026524A1 (ja) | マッハツェンダー干渉計−アレイ導波路格子及び平面光波回路チップ | |
JP2003279768A (ja) | 多項式曲線光導波路を備えた平面光波回路 | |
KR100383586B1 (ko) | 옵셋을 이용한 와이-분기형 광도파로 | |
JP4230850B2 (ja) | 光回路及びその製造方法 | |
JP3083015B2 (ja) | 導波路型光分岐結合素子 | |
Qin et al. | Low crosstalk multi-mode crossing structure for multimode bound states in the continuum photonic circuits | |
JP2006215102A (ja) | Y分岐光導波路 | |
JP2016053685A (ja) | 偏波切替え回路 | |
CN118465916A (zh) | 光学滤模器 | |
JPH04353804A (ja) | 導波路型光合分波器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080819 |