JP2004317588A - 携帯用電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐衝撃性に優れた携帯用電子機器を提供することを課題とするものである。
【解決手段】液晶表示パネル21を支持するパネルホルダー22を含む表示モジュール23は、パネルフレーム24に設けられたクリアランスホール252または窪み253とパネルホルダー22に設けられた円柱状突起251とから構成されたモジュール保持装置25によりパネルフレーム24内に移動可能な状態で保持され、さらに表示モジュール23と表示部筐体フロントケース201との間に介在させた緩衝体27によりパネルフレーム24に圧接されるようにパネルフレーム24内に収容される。
【選択図】 図3
【解決手段】液晶表示パネル21を支持するパネルホルダー22を含む表示モジュール23は、パネルフレーム24に設けられたクリアランスホール252または窪み253とパネルホルダー22に設けられた円柱状突起251とから構成されたモジュール保持装置25によりパネルフレーム24内に移動可能な状態で保持され、さらに表示モジュール23と表示部筐体フロントケース201との間に介在させた緩衝体27によりパネルフレーム24に圧接されるようにパネルフレーム24内に収容される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用電子機器に関し、特に開閉型の携帯用電話機として好適な携帯用電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
開閉型携帯用電話機として、従来から液晶表示モジュールを固定する液晶部固定フレームを金属で構成し、当該液晶部固定フレームにヒンジ軸受け部を一体構造に設け、このヒンジ軸受け部にヒンジ部を軸受けし、このヒンジ部により表示部筐体と操作部筐体をヒンジ連結して開閉可能な構造としたものは、例えば後記の特許文献1から公知である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−320010号公報(請求項1、図1〜図3)
【0004】
ところで、このように構成された開閉型携帯用電話機では、落下などにより外部から衝撃荷重が負荷されると、衝撃伝達系の一つとして、表示部筐体からは直接液晶部固定フレームに衝撃荷重が伝達され、ついでこの衝撃荷重が液晶部固定フレームに固定された液晶表示モジュールに伝達されるため、液晶表示モジュールに収容された液晶表示パネルが破壊する問題がある。また、他の衝撃伝達系として、操作部筐体に衝撃荷重が負荷された場合には、操作部筐体から当該ヒンジ部を通って、一体成形された液晶部固定フレームに内部からも衝撃荷重が伝達されるため、最終的には液晶部固定フレームに固定された液晶表示モジュールに衝撃荷重が伝達されることになり、液晶表示モジュールに収容された液晶表示パネルが破壊する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、斯界における如上の問題に鑑みて、耐衝撃性に優れた携帯用電子機器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る携帯用電子機器は、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内で移動可能に保持するモジュール保持装置、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項6に係る携帯用電子機器は、 表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールの側面部と上記パネルフレームとの間に設けられた第三緩衝体、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下において、互いに同じ部位または表示に就いては同じ符号を付して、後続の図では説明を省略することがある。
【0009】
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態1を説明するものであって、図1は当該電話機の開いた状態での斜視図、図2は図1に含まれている部分の概略斜視図、図3は図1のA−A線およびB−B線に沿った概略断面図である。
【0010】
図1〜図3において、開閉型携帯用電話機10は、表示部筐体20、操作部筐体30、および両筐体20、30を開閉可能に連結するヒンジ部40を備え、表示部筐体20は、その内部に、前記表示パネルの一例としての液晶表示パネル21と液晶表示パネル21を支持するパネルホルダー22を含む表示モジュール23、パネルフレーム24、モジュール保持装置25、および前記第一緩衝体の一例としての緩衝体27を備えている。なお図2では、表示部筐体20およびパネルフレーム24のヒンジ軸受け部の図示は省略されており、またパネルフレーム24内に収容された表示モジュール23および緩衝体27の大部分は、点線で示されている。
【0011】
表示部筐体20は、表示部筐体フロントケース201と表示部筐体リアケース202とから構成されている。液晶表示パネル21は、その表示面が開閉型携帯用電話機10を閉じた状態では操作部筐体30と対向するようにパネルホルダー22により支持されている。パネルフレーム24は、ヒンジ部40のヒンジ軸受け部と一体成形されており、また表示モジュール23は、モジュール保持装置25により後記するようにパネルフレーム24内で移動可能に保持されている。
【0012】
モジュール保持装置25は、図2および図3に示すように、パネルホルダー22の四隅のそれぞれに設けられた計4個の、前記突起の一例としての円柱状突起251と、前記保持部の一例としての計4個のクリアランスホール252を含んでいる。また各円柱状突起251のパネルホルダー22の外面からの延在長さは、上記したA−A線上およびB−B線上に位置する二つの円柱状突起251の先端同士間の距離がパネルフレーム24の内壁間のA−A線上およびB−B線上の幅より僅かに大きくなるように設定されていて、各円柱状突起251は、各クリアランスホール252内で図3に示す矢印X−Yの方向に移動可能に保持されている。
【0013】
緩衝体27は、表示部筐体フロントケース201の内壁に沿った外周面を有するリング体であって、表示部筐体20内に配置されて表示モジュール23をパネルフレーム24に少なくとも当接させる、好ましくは圧接させる作用をなす。
【0014】
実施の形態1の開閉型携帯用電話機10の組み立てにおいては、先ず、パネルフレーム24内に表示モジュール23を設置するが、その際、各円柱状突起251が上記した延在長を有するので、表示モジュール23は、その表示面側を上にして軽く押圧されてパネルフレーム24内に嵌め込まれることになる。嵌め込み後においては、各円柱状突起251は、各クリアランスホール252内に位置するので、クリアランスホール252の矢印X−Y方向の長さの範囲内で移動可能であり、しかして表示モジュール23もパネルフレーム24内で移動可能となり、しかも各円柱状突起251の上記した延在長に基づいてパネルフレーム24から外れ落ちることなく保持される。
【0015】
ついでパネルフレーム24は、表示モジュール23の表示面側上に緩衝体27が置かれた状態で当該フレーム24の両側から表示部筐体フロントケース201と表示部筐体リアケース202とにより挟まれる。かくしてパネルフレーム24、表示モジュール23、および緩衝体27は表示部筐体20に内蔵される。その際、緩衝体27は、表示部筐体の表示窓側の内壁と上記表示モジュールとの間にあって、表示部筐体フロントケース201の内面と表示モジュール23とにより適度に圧縮され、この緩衝体27の圧縮に基づく反発力により表示モジュール23は、パネルフレーム24に当接好ましくは圧接された状態となる。さらに表示モジュール23は、上記の当接あるいは圧接状態でありながら、緩衝体27の弾力性とモジュール保持装置25の前記した保持機構とにより、パネルフレーム24内で少なくとも矢印X−Yの方向に移動可能に維持される。
【0016】
しかして緩衝体27としては、上記の圧縮に基づく反発力にて表示モジュール23を適度の力でパネルフレーム24に圧接させ得る材料あるいは構造からなるものが好ましく、例えば天然ゴムや各種の合成ゴムの加硫物類、熱可塑性エラストマー類、スポンジなどの弾性を有する発泡体類、繊維マット類、あるいはその他の弾性体にて形成されたものが例示される。当接あるいは圧接された状態での緩衝体27の常態における厚みaは、緩衝体27が上記した作用を奏し得る限り特に制限はなく、またそれは表示モジュール23の重量や開閉型携帯用電話機10のサイズによって変わるが、一般的には50μm〜3000μm程度、好ましくは100μm〜1000μm程度、より好ましくは200μm〜800μm程度である。
【0017】
いまクリアランスホール252は、図3上でのその上限点252aと下限点252bとの間の距離Lを有するとすると、表示モジュール23は、矢印X−Yの方向で距離Lの範囲で移動可能である。また常態において、円柱状突起251がクリアランスホール252の同方向の中間辺りに位置していると、表示モジュール23は、矢印Xの方向にも矢印Yの方向にも移動可能であって、換言すると表示モジュール23はパネルフレーム24内でフローティング状態に保持されており、且つ緩衝体27はその両方向への表示モジュール23の移動に対してその弾性により緩衝作用をなすので、表示モジュール23は外力に対して安全に保護される。
【0018】
上記のフローティング状態に基づく安全保護の機構に就いて説明すると、例えば開閉型携帯用電話機10の落下などにより図3の矢印Y方向への衝撃荷重が表示部筐体20に負荷された場合には、表示モジュール23は、自己の質量慣性力により矢印Y方向に移動しようとし、このために緩衝材27が圧縮され、このとき緩衝材27が圧縮変形することによって衝撃エネルギーが吸収される。
【0019】
図2および図3において、寸法bは、常態における円柱状突起251のクリアランスホール252内における上記下限点252bと円柱状突起251の下面との間の距離を表すが、寸法bが緩衝体27の常態における前記厚みaより大きい場合、緩衝体27が圧縮されてその厚みがほぼ零となるように変形しても、表示モジュール23はパネルフレーム24に拘束されることは無く、自由に移動することが可能であり、緩衝体27の厚がほぼ零になるまで圧縮変形することによって充分に衝撃エネルギーが吸収される。したがって、表示モジュール23に支持された液晶表示パネル21に衝撃荷重が伝達されることは無く、それが破壊することはない。また、表示部筐体20からパネルフレーム24に直接衝撃荷重が伝達されることによってパネルフレーム24が変形した場合にも、クリアランスホール252内での円柱状突起251の移動によって表示モジュール23にその変形が伝達されることは無いため、液晶表示パネル21は破壊から免れる。
【0020】
また、落下などにより図1に示す矢印Y方向への衝撃荷重が操作部筐体30に負荷された場合にも、上記と同様に、表示モジュール23の質量慣性力により表示モジュール23は矢印Y方向に移動しようとし、緩衝材27が圧縮されるが、このとき緩衝材27が圧縮変形することによって衝撃エネルギーが吸収される。ここで、表示モジュール23は、パネルフレーム24にb>aの状態で保持されているため、前記と同様の理由でパネルフレーム24に拘束されることは無く、且つ緩衝材27による衝撃エネルギーを吸収する作用により液晶表示パネル21は破壊から免れる。
【0021】
また、操作部筐体30に負荷された衝撃荷重は、同筐体30に結合されたヒンジ部40からヒンジ軸受け部へ伝達され、さらにヒンジ軸受け部とパネルフレーム24が一体成形され、且つ金属で成形された高剛性部材のため、衝撃荷重はそのままパネルフレーム24に内部伝達されることになる。このように伝達された衝撃荷重によってパネルフレーム24は変形するが、液晶表示パネル21は前記の理由で破壊から免れる。
【0022】
実施の形態2.
図4は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態2を説明するものである。実施の形態2は、前記実施の形態1とは、図4のC−C線に沿った断面形状が前記図3と同じとなる点、換言するとモジュール保持装置25が表示モジュール23およびパネルフレーム24の長辺側面の中央にのみにC−C線に沿って設けられた点において異なり、その他の構成は同実施の形態1と同じである。したがって、モジュール保持装置25の円柱状突起251は、パネルホルダー22のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられ、クリアランスホール252もパネルフレーム24のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられている。パネルフレーム24の長辺側面中央のみに設けると、パネルフレーム24に曲げ変形が生じたときに、その曲げ変形が表示モジュール23に一層伝達し難くなって、前記した衝撃伝達の遮断効果を一層高めることができる。
【0023】
実施の形態3.
図5は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態3を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態3におけるモジュール保持装置25の円柱状突起251の設置位置および設置数は実施の形態1の場合と同じであるが、実施の形態1におけるクリアランスホール252に代えて、パネルフレーム24の内壁に設けられた平底の窪み253が採用されている。
【0024】
しかして実施の形態3は、実施の形態1とは窪み253が採用された点において異なり、その他の構成は同である。この場合には、パネルフレーム24の長辺側面の剛性が高められて、それの変形を低減することができ、且つ表示モジュール23の破壊を防止する効果が一層高められる。なお、実施の形態3におけるモジュール保持装置25は、前記実施の形態2の場合と同様に、図4のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられるようにしてもよく、実施の形態2の場合と同様の効果が得られる。
【0025】
実施の形態4.
図6は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態4を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態4においては、図6に示すように、パネルフレーム24は、液晶主表示パネル211と液晶主表示パネル211を支持する主パネルホルダー221とを含む主表示モジュール231を収容する収容部241に加えて、収容部241の裏にも収容部242を有し、収容242には液晶副表示パネル212と液晶副表示パネル212を支持する副パネルホルダー222を含む副表示モジュール232が収容されている。また主表示モジュール231は、主モジュール保持装置26にて実施の形態1の場合と同様の機構にて収容部241内に収容されており、副表示モジュール232は、副モジュール保持装置28にて実施の形態1の場合と同様の機構にて収容部242内に収容されている。主モジュール保持装置26は、円柱状突起261とクリアランスホール262を含み、副モジュール保持装置28は、円柱状突起281とクリアランスホール282を含む。即ち、主モジュール保持装置26および副モジュール保持装置28とも、実施の形態1におけるモジュール保持装置25と構造並びに機能において実質的に同じである。
【0026】
さらに主表示モジュール231は前記第一緩衝体の他の例としての緩衝体271により、副表示モジュール232は前記第一緩衝体のさらに他の例としての緩衝体272により、いずれも実施の形態1における表示モジュール23と緩衝体27との関係と同様の関係にて、それぞれ収容部241内と収容部242内に移動可能に保持されている。図6における、寸法a,寸法bは、それぞれ緩衝体271の厚みと円柱状突起261の位置に就いての、実施の形態1における緩衝体27の厚みと円柱状突起251の位置についての各寸法と同じ意味の寸法であり、寸法c,寸法dはそれぞれ緩衝体272の厚みと円柱状突起281の位置に就いての、実施の形態1における緩衝体27の厚みと円柱状突起251に位置についての各寸法と同じ意味の寸法である。
【0027】
実施の形態4においても、主表示モジュール231および副表示モジュール232は、共にフローティング状態に保持され、その際に好ましくは、それぞれb>aの状態およびd>cの状態とすることにより、Y方向の落下に対して実施の形態1における場合と同様の機構にて液晶主表示パネル211および液晶副表示パネル212は、破壊から免れる。
【0028】
実施の形態4の変形として、主表示モジュール231のモジュール保持装置26および副表示モジュール232のモジュール保持装置28は、前記実施の形態2や実施の形態3におけるモジュール保持装置と同様のものとしてもよい。
【0029】
実施の形態5.
図7は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態5を説明するものであって、前記図3または図5に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態5においては、実施の形態1〜実施の形態3におけるモジュール保持装置25に代えて、表示モジュール23の側面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に前記第三緩衝体の一例としての緩衝体50が設けられている。緩衝体50としては、前記した緩衝体27と同様の材料から形成されたものが用いられ、圧縮、引っ張り、せん断など外力に対して弾性変形して表示モジュール23を保護する。実施の形態5では、パネルフレーム24にクリアランスホールや窪みを設ける必要がないので、パネルフレーム24の長辺側面の剛性が高められ、その変形を低減することができる。また、パネルフレーム24からの衝撃伝達を緩衝体50の変形によって吸収し、遮断することができ、表示モジュール23の破壊を防止できる。
【0030】
実施の形態6.
図8は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態6を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態6においては、表示モジュール23の表示面の背面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に、前記第二緩衝体の一例としての緩衝体51が設けられている。緩衝体51としては、前記した緩衝体27と同様の材料から形成されたものが用いられ、圧縮、引っ張り、せん断など外力に対して弾性変形をなす。緩衝体51を設けることにより、表示モジュール23のフローティング状態が一層安定化し、表示部筐体フロントケース201またはパネルフレーム24から表示モジュール23への衝撃伝達を緩衝体27および緩衝体51の変形によって吸収し、遮断することができ、表示モジュール23の破壊を一層効果的に防止できる。
【0031】
実施の形態7.
図9は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態7を説明するものであって、前記図7に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態7においては、前記実施の形態5における緩衝体50に加えて、表示モジュール23の表示面の背面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に緩衝体51が設けられている。このために緩衝体50を設けることによる前記した効果と緩衝体51を設けることによる前記した効果の両効果が得られる。
【0032】
前記実施の形態4における緩衝体271と緩衝体272、実施の形態5および実施の形態7における緩衝体50、並びに実施の形態6および実施の形態7における緩衝体51の各厚みは、表示モジュール23の重量や開閉型携帯用電話機10のサイズによって変わるが、一般的には50μm〜3000μm程度、好ましくは100μm〜1000μm程度、より好ましくは200μm〜800μm程度である。
【0033】
実施の形態8.
前記実施の形態1〜実施の形態7においては、ヒンジ軸受け部と一体成形されたパネルフレーム24として、金属材料製のものが用いられた。これに対して実施の形態8では、それは、ガラス繊維あるいはその他の高抗張力繊維類の一種または2種以上で強化された高剛性樹脂材料にて形成されたものが用いられる。かくすると、金属材料製のものと同様に、液晶主表示パネルや液晶副表示パネルなどの液晶表示パネルの保護効果を得ることができ、加えて開閉型携帯用電話機を軽量化できる効果がある。
【0034】
実施の形態9.
前記実施の形態1〜実施の形態8においては、本発明の開閉型携帯用電子機器は、開閉型携帯用電話機に適用されたが、実施の形態9ではストレート型携帯用電話あるいはその他の非開閉型携帯用電子機器に適用され、開閉型の場合と同様に、液晶主表示パネルや液晶副表示パネルなどの液晶表示パネルの保護効果を得ることができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態1〜実施の形態9に基づいて説明したが、本発明はそれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の前記課題並びにそれに対する前記解決手段の精神に則った種々の実施の形態を包含する。例えば本発明の請求項6に従属する請求項8の一例として、前記実施の形態4および図6のように、パネルフレームの第一収容部と第二収容部とにそれぞれ主表示モジュールと副表示モジュールを収容した態様では、それら表示モジュールは、個別に第一緩衝体および/または第二緩衝体によってフローティング状態に保持されることにより、Y方向(図7など参照)の落下に対しても破壊から免れ得る。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る携帯用電子機器は、以上説明した通り、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内で移動可能に保持するモジュール保持装置、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものであるので、表示モジュールはパネルフレーム内でフローティング状態に保持されることよって、外部から操作部筐体や表示部筐体に負荷された衝撃荷重がパネルフレームに伝達されても、そこから上記衝撃荷重の表示モジュールへの伝達が遮断され、このために表示パネルの破壊が防止される効果がある。
【0037】
本発明の請求項6に係る携帯用電子機器は、以上説明した通り、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールの側面部と上記パネルフレームとの間に設けられた第三緩衝体、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものであるので、前記請求項1に係る携帯用電子機器と同様の効果に加えて、パネルフレームにクリアランスホールや窪みを設ける必要がないので、パネルフレームの長辺側面の剛性が高められ、その変形を低減することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図2】図1に含まれている部分の概略斜視図。
【図3】図1のA−A線およびB−B線に沿った概略断面図。
【図4】実施の形態2の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図5】実施の形態3の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図6】実施の形態4の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図7】実施の形態5の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図8】実施の形態6の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図9】実施の形態7の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【符号の説明】
10 開閉型携帯用電話機、20 表示部筐体、
201 表示部筐体フロントケース、202 表示部筐体リアケース、
21 液晶表示パネル、211 液晶主表示パネル、
212 液晶副表示パネル、22 パネルホルダー、
221 主パネルホルダー、222 副パネルホルダー、
23 表示モジュール、231 主表示モジュール、
232 副表示モジュール、24 パネルフレーム、241 収容部、
2 収容部、25 モジュール保持装置、251 円柱状突起、
252 クリアランスホール、253 窪み、
26 主モジュール保持装置261 円柱状突起、
262 クリアランスホール、27 緩衝体、271 緩衝体、
272 緩衝体、28 副モジュール保持装置、281 円柱状突起、
282 クリアランスホール、30 操作部筐体、40 ヒンジ部、
50 緩衝体、51 緩衝体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用電子機器に関し、特に開閉型の携帯用電話機として好適な携帯用電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
開閉型携帯用電話機として、従来から液晶表示モジュールを固定する液晶部固定フレームを金属で構成し、当該液晶部固定フレームにヒンジ軸受け部を一体構造に設け、このヒンジ軸受け部にヒンジ部を軸受けし、このヒンジ部により表示部筐体と操作部筐体をヒンジ連結して開閉可能な構造としたものは、例えば後記の特許文献1から公知である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−320010号公報(請求項1、図1〜図3)
【0004】
ところで、このように構成された開閉型携帯用電話機では、落下などにより外部から衝撃荷重が負荷されると、衝撃伝達系の一つとして、表示部筐体からは直接液晶部固定フレームに衝撃荷重が伝達され、ついでこの衝撃荷重が液晶部固定フレームに固定された液晶表示モジュールに伝達されるため、液晶表示モジュールに収容された液晶表示パネルが破壊する問題がある。また、他の衝撃伝達系として、操作部筐体に衝撃荷重が負荷された場合には、操作部筐体から当該ヒンジ部を通って、一体成形された液晶部固定フレームに内部からも衝撃荷重が伝達されるため、最終的には液晶部固定フレームに固定された液晶表示モジュールに衝撃荷重が伝達されることになり、液晶表示モジュールに収容された液晶表示パネルが破壊する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、斯界における如上の問題に鑑みて、耐衝撃性に優れた携帯用電子機器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る携帯用電子機器は、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内で移動可能に保持するモジュール保持装置、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項6に係る携帯用電子機器は、 表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールの側面部と上記パネルフレームとの間に設けられた第三緩衝体、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下において、互いに同じ部位または表示に就いては同じ符号を付して、後続の図では説明を省略することがある。
【0009】
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態1を説明するものであって、図1は当該電話機の開いた状態での斜視図、図2は図1に含まれている部分の概略斜視図、図3は図1のA−A線およびB−B線に沿った概略断面図である。
【0010】
図1〜図3において、開閉型携帯用電話機10は、表示部筐体20、操作部筐体30、および両筐体20、30を開閉可能に連結するヒンジ部40を備え、表示部筐体20は、その内部に、前記表示パネルの一例としての液晶表示パネル21と液晶表示パネル21を支持するパネルホルダー22を含む表示モジュール23、パネルフレーム24、モジュール保持装置25、および前記第一緩衝体の一例としての緩衝体27を備えている。なお図2では、表示部筐体20およびパネルフレーム24のヒンジ軸受け部の図示は省略されており、またパネルフレーム24内に収容された表示モジュール23および緩衝体27の大部分は、点線で示されている。
【0011】
表示部筐体20は、表示部筐体フロントケース201と表示部筐体リアケース202とから構成されている。液晶表示パネル21は、その表示面が開閉型携帯用電話機10を閉じた状態では操作部筐体30と対向するようにパネルホルダー22により支持されている。パネルフレーム24は、ヒンジ部40のヒンジ軸受け部と一体成形されており、また表示モジュール23は、モジュール保持装置25により後記するようにパネルフレーム24内で移動可能に保持されている。
【0012】
モジュール保持装置25は、図2および図3に示すように、パネルホルダー22の四隅のそれぞれに設けられた計4個の、前記突起の一例としての円柱状突起251と、前記保持部の一例としての計4個のクリアランスホール252を含んでいる。また各円柱状突起251のパネルホルダー22の外面からの延在長さは、上記したA−A線上およびB−B線上に位置する二つの円柱状突起251の先端同士間の距離がパネルフレーム24の内壁間のA−A線上およびB−B線上の幅より僅かに大きくなるように設定されていて、各円柱状突起251は、各クリアランスホール252内で図3に示す矢印X−Yの方向に移動可能に保持されている。
【0013】
緩衝体27は、表示部筐体フロントケース201の内壁に沿った外周面を有するリング体であって、表示部筐体20内に配置されて表示モジュール23をパネルフレーム24に少なくとも当接させる、好ましくは圧接させる作用をなす。
【0014】
実施の形態1の開閉型携帯用電話機10の組み立てにおいては、先ず、パネルフレーム24内に表示モジュール23を設置するが、その際、各円柱状突起251が上記した延在長を有するので、表示モジュール23は、その表示面側を上にして軽く押圧されてパネルフレーム24内に嵌め込まれることになる。嵌め込み後においては、各円柱状突起251は、各クリアランスホール252内に位置するので、クリアランスホール252の矢印X−Y方向の長さの範囲内で移動可能であり、しかして表示モジュール23もパネルフレーム24内で移動可能となり、しかも各円柱状突起251の上記した延在長に基づいてパネルフレーム24から外れ落ちることなく保持される。
【0015】
ついでパネルフレーム24は、表示モジュール23の表示面側上に緩衝体27が置かれた状態で当該フレーム24の両側から表示部筐体フロントケース201と表示部筐体リアケース202とにより挟まれる。かくしてパネルフレーム24、表示モジュール23、および緩衝体27は表示部筐体20に内蔵される。その際、緩衝体27は、表示部筐体の表示窓側の内壁と上記表示モジュールとの間にあって、表示部筐体フロントケース201の内面と表示モジュール23とにより適度に圧縮され、この緩衝体27の圧縮に基づく反発力により表示モジュール23は、パネルフレーム24に当接好ましくは圧接された状態となる。さらに表示モジュール23は、上記の当接あるいは圧接状態でありながら、緩衝体27の弾力性とモジュール保持装置25の前記した保持機構とにより、パネルフレーム24内で少なくとも矢印X−Yの方向に移動可能に維持される。
【0016】
しかして緩衝体27としては、上記の圧縮に基づく反発力にて表示モジュール23を適度の力でパネルフレーム24に圧接させ得る材料あるいは構造からなるものが好ましく、例えば天然ゴムや各種の合成ゴムの加硫物類、熱可塑性エラストマー類、スポンジなどの弾性を有する発泡体類、繊維マット類、あるいはその他の弾性体にて形成されたものが例示される。当接あるいは圧接された状態での緩衝体27の常態における厚みaは、緩衝体27が上記した作用を奏し得る限り特に制限はなく、またそれは表示モジュール23の重量や開閉型携帯用電話機10のサイズによって変わるが、一般的には50μm〜3000μm程度、好ましくは100μm〜1000μm程度、より好ましくは200μm〜800μm程度である。
【0017】
いまクリアランスホール252は、図3上でのその上限点252aと下限点252bとの間の距離Lを有するとすると、表示モジュール23は、矢印X−Yの方向で距離Lの範囲で移動可能である。また常態において、円柱状突起251がクリアランスホール252の同方向の中間辺りに位置していると、表示モジュール23は、矢印Xの方向にも矢印Yの方向にも移動可能であって、換言すると表示モジュール23はパネルフレーム24内でフローティング状態に保持されており、且つ緩衝体27はその両方向への表示モジュール23の移動に対してその弾性により緩衝作用をなすので、表示モジュール23は外力に対して安全に保護される。
【0018】
上記のフローティング状態に基づく安全保護の機構に就いて説明すると、例えば開閉型携帯用電話機10の落下などにより図3の矢印Y方向への衝撃荷重が表示部筐体20に負荷された場合には、表示モジュール23は、自己の質量慣性力により矢印Y方向に移動しようとし、このために緩衝材27が圧縮され、このとき緩衝材27が圧縮変形することによって衝撃エネルギーが吸収される。
【0019】
図2および図3において、寸法bは、常態における円柱状突起251のクリアランスホール252内における上記下限点252bと円柱状突起251の下面との間の距離を表すが、寸法bが緩衝体27の常態における前記厚みaより大きい場合、緩衝体27が圧縮されてその厚みがほぼ零となるように変形しても、表示モジュール23はパネルフレーム24に拘束されることは無く、自由に移動することが可能であり、緩衝体27の厚がほぼ零になるまで圧縮変形することによって充分に衝撃エネルギーが吸収される。したがって、表示モジュール23に支持された液晶表示パネル21に衝撃荷重が伝達されることは無く、それが破壊することはない。また、表示部筐体20からパネルフレーム24に直接衝撃荷重が伝達されることによってパネルフレーム24が変形した場合にも、クリアランスホール252内での円柱状突起251の移動によって表示モジュール23にその変形が伝達されることは無いため、液晶表示パネル21は破壊から免れる。
【0020】
また、落下などにより図1に示す矢印Y方向への衝撃荷重が操作部筐体30に負荷された場合にも、上記と同様に、表示モジュール23の質量慣性力により表示モジュール23は矢印Y方向に移動しようとし、緩衝材27が圧縮されるが、このとき緩衝材27が圧縮変形することによって衝撃エネルギーが吸収される。ここで、表示モジュール23は、パネルフレーム24にb>aの状態で保持されているため、前記と同様の理由でパネルフレーム24に拘束されることは無く、且つ緩衝材27による衝撃エネルギーを吸収する作用により液晶表示パネル21は破壊から免れる。
【0021】
また、操作部筐体30に負荷された衝撃荷重は、同筐体30に結合されたヒンジ部40からヒンジ軸受け部へ伝達され、さらにヒンジ軸受け部とパネルフレーム24が一体成形され、且つ金属で成形された高剛性部材のため、衝撃荷重はそのままパネルフレーム24に内部伝達されることになる。このように伝達された衝撃荷重によってパネルフレーム24は変形するが、液晶表示パネル21は前記の理由で破壊から免れる。
【0022】
実施の形態2.
図4は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態2を説明するものである。実施の形態2は、前記実施の形態1とは、図4のC−C線に沿った断面形状が前記図3と同じとなる点、換言するとモジュール保持装置25が表示モジュール23およびパネルフレーム24の長辺側面の中央にのみにC−C線に沿って設けられた点において異なり、その他の構成は同実施の形態1と同じである。したがって、モジュール保持装置25の円柱状突起251は、パネルホルダー22のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられ、クリアランスホール252もパネルフレーム24のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられている。パネルフレーム24の長辺側面中央のみに設けると、パネルフレーム24に曲げ変形が生じたときに、その曲げ変形が表示モジュール23に一層伝達し難くなって、前記した衝撃伝達の遮断効果を一層高めることができる。
【0023】
実施の形態3.
図5は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態3を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態3におけるモジュール保持装置25の円柱状突起251の設置位置および設置数は実施の形態1の場合と同じであるが、実施の形態1におけるクリアランスホール252に代えて、パネルフレーム24の内壁に設けられた平底の窪み253が採用されている。
【0024】
しかして実施の形態3は、実施の形態1とは窪み253が採用された点において異なり、その他の構成は同である。この場合には、パネルフレーム24の長辺側面の剛性が高められて、それの変形を低減することができ、且つ表示モジュール23の破壊を防止する効果が一層高められる。なお、実施の形態3におけるモジュール保持装置25は、前記実施の形態2の場合と同様に、図4のC−C線に沿った両側にそれぞれ1箇所、計2箇所設けられるようにしてもよく、実施の形態2の場合と同様の効果が得られる。
【0025】
実施の形態4.
図6は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態4を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態4においては、図6に示すように、パネルフレーム24は、液晶主表示パネル211と液晶主表示パネル211を支持する主パネルホルダー221とを含む主表示モジュール231を収容する収容部241に加えて、収容部241の裏にも収容部242を有し、収容242には液晶副表示パネル212と液晶副表示パネル212を支持する副パネルホルダー222を含む副表示モジュール232が収容されている。また主表示モジュール231は、主モジュール保持装置26にて実施の形態1の場合と同様の機構にて収容部241内に収容されており、副表示モジュール232は、副モジュール保持装置28にて実施の形態1の場合と同様の機構にて収容部242内に収容されている。主モジュール保持装置26は、円柱状突起261とクリアランスホール262を含み、副モジュール保持装置28は、円柱状突起281とクリアランスホール282を含む。即ち、主モジュール保持装置26および副モジュール保持装置28とも、実施の形態1におけるモジュール保持装置25と構造並びに機能において実質的に同じである。
【0026】
さらに主表示モジュール231は前記第一緩衝体の他の例としての緩衝体271により、副表示モジュール232は前記第一緩衝体のさらに他の例としての緩衝体272により、いずれも実施の形態1における表示モジュール23と緩衝体27との関係と同様の関係にて、それぞれ収容部241内と収容部242内に移動可能に保持されている。図6における、寸法a,寸法bは、それぞれ緩衝体271の厚みと円柱状突起261の位置に就いての、実施の形態1における緩衝体27の厚みと円柱状突起251の位置についての各寸法と同じ意味の寸法であり、寸法c,寸法dはそれぞれ緩衝体272の厚みと円柱状突起281の位置に就いての、実施の形態1における緩衝体27の厚みと円柱状突起251に位置についての各寸法と同じ意味の寸法である。
【0027】
実施の形態4においても、主表示モジュール231および副表示モジュール232は、共にフローティング状態に保持され、その際に好ましくは、それぞれb>aの状態およびd>cの状態とすることにより、Y方向の落下に対して実施の形態1における場合と同様の機構にて液晶主表示パネル211および液晶副表示パネル212は、破壊から免れる。
【0028】
実施の形態4の変形として、主表示モジュール231のモジュール保持装置26および副表示モジュール232のモジュール保持装置28は、前記実施の形態2や実施の形態3におけるモジュール保持装置と同様のものとしてもよい。
【0029】
実施の形態5.
図7は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態5を説明するものであって、前記図3または図5に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態5においては、実施の形態1〜実施の形態3におけるモジュール保持装置25に代えて、表示モジュール23の側面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に前記第三緩衝体の一例としての緩衝体50が設けられている。緩衝体50としては、前記した緩衝体27と同様の材料から形成されたものが用いられ、圧縮、引っ張り、せん断など外力に対して弾性変形して表示モジュール23を保護する。実施の形態5では、パネルフレーム24にクリアランスホールや窪みを設ける必要がないので、パネルフレーム24の長辺側面の剛性が高められ、その変形を低減することができる。また、パネルフレーム24からの衝撃伝達を緩衝体50の変形によって吸収し、遮断することができ、表示モジュール23の破壊を防止できる。
【0030】
実施の形態6.
図8は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態6を説明するものであって、前記図3に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態6においては、表示モジュール23の表示面の背面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に、前記第二緩衝体の一例としての緩衝体51が設けられている。緩衝体51としては、前記した緩衝体27と同様の材料から形成されたものが用いられ、圧縮、引っ張り、せん断など外力に対して弾性変形をなす。緩衝体51を設けることにより、表示モジュール23のフローティング状態が一層安定化し、表示部筐体フロントケース201またはパネルフレーム24から表示モジュール23への衝撃伝達を緩衝体27および緩衝体51の変形によって吸収し、遮断することができ、表示モジュール23の破壊を一層効果的に防止できる。
【0031】
実施の形態7.
図9は、本発明の携帯用電子機器の一例としての開閉型携帯用電話機における実施の形態7を説明するものであって、前記図7に対応する表示部筐体20の概略断面図である。実施の形態7においては、前記実施の形態5における緩衝体50に加えて、表示モジュール23の表示面の背面部とパネルフレーム24との間の全部または一部に緩衝体51が設けられている。このために緩衝体50を設けることによる前記した効果と緩衝体51を設けることによる前記した効果の両効果が得られる。
【0032】
前記実施の形態4における緩衝体271と緩衝体272、実施の形態5および実施の形態7における緩衝体50、並びに実施の形態6および実施の形態7における緩衝体51の各厚みは、表示モジュール23の重量や開閉型携帯用電話機10のサイズによって変わるが、一般的には50μm〜3000μm程度、好ましくは100μm〜1000μm程度、より好ましくは200μm〜800μm程度である。
【0033】
実施の形態8.
前記実施の形態1〜実施の形態7においては、ヒンジ軸受け部と一体成形されたパネルフレーム24として、金属材料製のものが用いられた。これに対して実施の形態8では、それは、ガラス繊維あるいはその他の高抗張力繊維類の一種または2種以上で強化された高剛性樹脂材料にて形成されたものが用いられる。かくすると、金属材料製のものと同様に、液晶主表示パネルや液晶副表示パネルなどの液晶表示パネルの保護効果を得ることができ、加えて開閉型携帯用電話機を軽量化できる効果がある。
【0034】
実施の形態9.
前記実施の形態1〜実施の形態8においては、本発明の開閉型携帯用電子機器は、開閉型携帯用電話機に適用されたが、実施の形態9ではストレート型携帯用電話あるいはその他の非開閉型携帯用電子機器に適用され、開閉型の場合と同様に、液晶主表示パネルや液晶副表示パネルなどの液晶表示パネルの保護効果を得ることができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態1〜実施の形態9に基づいて説明したが、本発明はそれらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の前記課題並びにそれに対する前記解決手段の精神に則った種々の実施の形態を包含する。例えば本発明の請求項6に従属する請求項8の一例として、前記実施の形態4および図6のように、パネルフレームの第一収容部と第二収容部とにそれぞれ主表示モジュールと副表示モジュールを収容した態様では、それら表示モジュールは、個別に第一緩衝体および/または第二緩衝体によってフローティング状態に保持されることにより、Y方向(図7など参照)の落下に対しても破壊から免れ得る。
【0036】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る携帯用電子機器は、以上説明した通り、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内で移動可能に保持するモジュール保持装置、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものであるので、表示モジュールはパネルフレーム内でフローティング状態に保持されることよって、外部から操作部筐体や表示部筐体に負荷された衝撃荷重がパネルフレームに伝達されても、そこから上記衝撃荷重の表示モジュールへの伝達が遮断され、このために表示パネルの破壊が防止される効果がある。
【0037】
本発明の請求項6に係る携帯用電子機器は、以上説明した通り、表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールの側面部と上記パネルフレームとの間に設けられた第三緩衝体、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とするものであるので、前記請求項1に係る携帯用電子機器と同様の効果に加えて、パネルフレームにクリアランスホールや窪みを設ける必要がないので、パネルフレームの長辺側面の剛性が高められ、その変形を低減することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図2】図1に含まれている部分の概略斜視図。
【図3】図1のA−A線およびB−B線に沿った概略断面図。
【図4】実施の形態2の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図5】実施の形態3の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図6】実施の形態4の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図7】実施の形態5の開閉型携帯用電話機の斜視図。
【図8】実施の形態6の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【図9】実施の形態7の開閉型携帯用電話機の概略断面図。
【符号の説明】
10 開閉型携帯用電話機、20 表示部筐体、
201 表示部筐体フロントケース、202 表示部筐体リアケース、
21 液晶表示パネル、211 液晶主表示パネル、
212 液晶副表示パネル、22 パネルホルダー、
221 主パネルホルダー、222 副パネルホルダー、
23 表示モジュール、231 主表示モジュール、
232 副表示モジュール、24 パネルフレーム、241 収容部、
2 収容部、25 モジュール保持装置、251 円柱状突起、
252 クリアランスホール、253 窪み、
26 主モジュール保持装置261 円柱状突起、
262 クリアランスホール、27 緩衝体、271 緩衝体、
272 緩衝体、28 副モジュール保持装置、281 円柱状突起、
282 クリアランスホール、30 操作部筐体、40 ヒンジ部、
50 緩衝体、51 緩衝体。
Claims (10)
- 表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内で移動可能に保持するモジュール保持装置、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。
- 上記緩衝体は、表示部筐体の表示窓側の内壁と上記表示モジュールとの間に配置された第一緩衝体および/または上記表示モジュールの表示面の背面部と上記パネルフレームとの間に配置された第二緩衝体であることを特徴とする請求項1記載の携帯用電子機器。
- 上記モジュール保持装置は、上記パネルホルダーに設けられた突起と、上記パネルフレームに設けられて上記突起を移動可能に保持する保持部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯用電子機器。
- 上記保持部は、クリアランスホールまたは窪みであることを特徴とする請求項3記載の携帯用電子機器。
- 上記保持部における上記突起が移動可能な距離は、上記第一緩衝体の厚みより大きいことを特徴とする請求項3または請求項4記載の携帯用電子機器。
- 表示パネルと上記表示パネルを支持するパネルホルダーを含む表示モジュール、上記表示モジュールを収容するパネルフレーム、上記表示モジュールの側面部と上記パネルフレームとの間に設けられた第三緩衝体、上記表示モジュールを上記パネルフレーム内でフローティング状態に維持する緩衝体を備えたことを特徴とする携帯用電子機器。
- 上記緩衝体は、表示部筐体の表示窓側の内壁と上記表示モジュールとの間に配置された第一緩衝体および/または上記表示モジュールの表示面の背面部と上記パネルフレームとの間に配置された第二緩衝体であることを特徴とする請求項6記載の携帯用電子機器。
- 上記パネルフレームは、第一収容部と上記第一収容部の反対側に第二収容部を備え、上記第一収容部と上記第二収容部のそれぞれに上記表示モジュールを収容したことを特徴とする請求項1または請求項6記載の携帯用電子機器。
- 上記パネルフレームは、金属製または繊維入りの高剛性樹脂製であることを特徴とする請求項1または請求項6記載の携帯用電子機器。
- 開閉型携帯用電話機または非開閉型携帯用電話機であることを特徴とする請求項1または請求項6記載の携帯用電子機器。
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