JP2007195641A - 耐震支持装置 - Google Patents

耐震支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007195641A
JP2007195641A JP2006015655A JP2006015655A JP2007195641A JP 2007195641 A JP2007195641 A JP 2007195641A JP 2006015655 A JP2006015655 A JP 2006015655A JP 2006015655 A JP2006015655 A JP 2006015655A JP 2007195641 A JP2007195641 A JP 2007195641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
support
support device
fixed
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006015655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4861709B2 (ja
Inventor
Eiji Kanamaru
英次 金丸
Masasato Ishizawa
正諭 石沢
Hiroyuki Hatori
浩之 羽鳥
Takayuki Nagae
貴之 長江
Tetsuo Kamiya
哲夫 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Latex Co Ltd
Original Assignee
Fuji Latex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Latex Co Ltd filed Critical Fuji Latex Co Ltd
Priority to JP2006015655A priority Critical patent/JP4861709B2/ja
Publication of JP2007195641A publication Critical patent/JP2007195641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4861709B2 publication Critical patent/JP4861709B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】動的加重の入力方向に関わらず支持をより確実とすることを可能とする。
【解決手段】壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家具などの耐震支持装置に関する。
従来、家具などの耐震支持装置として例えば、コイル・スプリングを用いたものがある。この耐震支持装置は、固定片とL型の取付片とこの固定片及び取付片間のコイル・スプリングからなり、固定片を壁に固定し、取付片を家具の天板に取付けたものである。
地震時に家具に入力される振動加速度により取付片に動的荷重が働き、この動的荷重をコイル・スプリングが緩衝する。
従って、固定片が釘などにより壁に固定される場合、地震時の動的荷重が釘に直接入力されるのを規制し、釘の抜けを抑制し、家具の転倒を押さえることができる。
しかし、上記のような構造では、固定片及び取付片の間に単にコイル・スプリングが介設されているだけであるため、コイル・スプリングの軸方向の入力に対して緩衝しつつ支持することはできるが、軸に対して直交する方向の入力に対しては支持できないと言う問題があった。
特開平11−75975号公報
解決しようとする問題点は、コイル・スプリングの軸に対して直交する方向の入力に対しては支持できないという点である。
本発明は、動的加重の入力方向に関わらず支持をより確実化するため、壁面等の固定側面に接着又は粘着させる固定部と、家具等の被支持体に接着又は粘着させる支持部と、前記固定部及び支持部間に一体に設けられた弾性変形部と、前記固定側面及び固定部間、被支持体及び支持部間、固定部及び支持部間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材を介在したことを最も主要な特徴とする。
本発明の耐震支持装置は、前記固定部及び支持部間に一体に設けられた弾性変形部と、固定部及び支持部に粘弾性体又はクッション性を有する発泡材を介在したため、地震などにより動的荷重が各取付部に入力されたときは、前記弾性変形部及び発泡材の協同効果により、動的加重の入力方向に関わらず支持をより確実化することができ、各取付部がその固定面から外れるのを抑制し、被固定体を確実に支持することができる。
動的加重の入力方向に関わらず支持をより確実化するという目的を、前記固定部及び支持部間に一体に設けられた弾性変形部と、固定部及び支持部に粘弾性体又はクッション性を有する発泡材を介在したことにより実現した。
図1は、本発明の実施例1に係る耐震支持装置を示す一部を切り欠いた斜視説明図、図2は同上変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図、図3は同上弾性変形部の変形例を示す正面図、図4は同上側面図である。
本発明の実施例1からなる耐震支持装置E1は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、図1に示すように略倒L字状に形成されており、一方の自由端側に前記固定部10が形成され、他方の自由端側に前記支持部20が形成されている。そして、前記固定部10の両面すなはち、壁面等固定側H及び家具等被支持体K側にスポンジから成る前記発泡材40が一体的に取り付けられており、前記支持部20の家具等被支持体K側にスポンジから成る前記発泡材40が一体的に取り付けられている。
前記弾性変形部30はこの実施例において弾塑性を有する樹脂で構成され、その固定部10と支持部20の間の折り曲げ部に、第1の変形部を構成する湾曲部31が設けられている。
上述したように前記弾性変形部30を弾塑性を有する樹脂で構成し、この弾性変形部30に第1の変形部である湾曲部31を設けたので、本耐震支持装置E1の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記湾曲部31の有するバネ効果で、確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、上述した湾曲部31の有するバネ効果で確実に緩和することができる。(図23参照)
さらに、地震が大きくなり前記湾曲部31の変形がバネ限界を越えた場合は、湾曲部31が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。なお、湾曲部31は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能である。(図23参照)
また、上述した湾曲部31には、スリット32が本耐震支持装置E1の軸線に対して平行に設けられている。このスリット32は、その加工本数を適宜選定することで湾曲部31のバネ常数を変更することができる。
前記弾性変形部30の固定部10に該当する部分には、本実施例において第2の変形部を構成する弾性板状部33が形成されている。
この弾性板状部33は、前記支持部20を構成する板状部21と比較して大きい面積を有しており、軸方向に相対向して上側フォーク状部34と下側フォーク状部35とを形成するようスリット加工が施されている。
この上側フォーク状部34は、この実施例において付け根部分から、この弾性板状部33の肉厚方向で自由端側に45度折り曲げ、この折り曲げ部から少し下がった部分から下方向に折り曲げ、また、前記下側フォーク状部35は、付け根部分から、上記上側フォーク状部34とは反対方向で固定部10側に45度折り曲げ、この折り曲げ部から少し上がった部分から上方向に折り曲げて、前記弾性板状部33の枠状部36と、前記上側フォーク状部34及び下側フォーク状部35とが互いに平行になるように構成されている。
そして、前記前記上側フォーク状部34には、壁面等固定側Hに取り付けるスポンジから成る前記発泡材40が一体的に取り付けられており、下側フォーク状部35には、家具等被支持体K側に取り付けるスポンジから成る前記発泡材40が一体的に取り付けられている。これら発泡材40の肉厚は、必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせ、剥離シート41を装着しておくのは勿論である。
前記弾性変形部30の固定部10に該当する部分には、上述したように、第2の変形部を構成する弾性板状部33を形成し、しかもこの弾性板状部33の両面に発泡材40を一体的に取り付けたから、本耐震支持装置E1を構成する弾性板状部33の軸線に対して肉厚方向すなわち、本耐震支持装置E1の取り付け方向に対して平行な動的加重を、弾性板状部33の有する軸線に対して肉厚方向のバネ効果と、前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記軸線に対して平行な入力方向の動的加重(図示上下方向)に対しても、前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和することができる。(図23参照)
さらに、地震が大きくなり前記弾性板状部33の変形がバネ限界を越えた場合は、弾性板状部33が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。なお、弾性板状部33は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能である。
従来、最後尾へ続く家具の転倒防止用として、家具の底部に設置する粘着シートがある。この粘着シートは低重心時には効果があるものの、背の高い家具や高い重心の家具では、高い震度で前後にロッキングし、転倒を防止できないと言う問題があった。
しかしながら、この実施例1においては上述したように、前記弾性変形部30の固定部10に該当する部分の両面に、それぞれ発泡材40を一体的に取り付けたから、家具等被支持体K側には、前記支持部20の家具等被支持体K側に取り付けられている発泡材40と相俟って2カ所で固定できることになる。従って、背の高い家具や高い重心の家具の、地震時における前後へのロッキングを阻止して確実に転倒を防止することができる。
なお、この実施例1において、前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成したが、これはバネ鋼等の金属やFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図2は前述した実施例1の変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。 この変形例からなる耐震支持装置E1aは、前述した実施例1からなる耐震支持装置E1と、主たる構成及び奏する効果共に略同一であるため、相異点のみを説明する。
前述した実施例1の場合、発泡材40が弾性板状部33の両面側に別々にそれぞれ取り付けられているが、この変形例からなる耐震支持装置E1aの場合は、図2に示すように前記発泡材40が、前記上側フォーク状部34及び下側フォーク状部35の隙間を埋めて連続して一体的に取り付けられている。
従って、弾性板状部33と発泡材40との結合状態を大幅に強力化することができ、装置本来の性能を向上できると共に耐久性を向上することができる。
前述した各実施例において発泡材40は、弾性板状部33の両面側にそれぞれ取り付けられているが、これは、壁面等固定側Hにのみ取り付けても良いのは勿論であり、また、弾性板状部33に形成されるフォーク状部も、壁面等固定側Hにのみに形成しても良いのは勿論である。
さらに、前記発泡材40の肉厚は、必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせ、剥離シート41を装着しておくのは勿論である。
なお、図3及び図4に示す変形例において前記弾性板状部33を構成する前記上側フォーク状部34及び下側フォーク状部35は、図示されているように、その折り曲げ方向が、前述した実施例1と逆に構成されている。しかしながら、得られる効果は、前述した実施例1と同等なので、ここでの説明は省略する。また、この実施例において、前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成したが、これはバネ鋼等の金属やFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図5は、本発明の実施例2に係る耐震支持装置を示す一部を切り欠いた斜視説明図、図6は同上変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。
本発明の実施例2からなる耐震支持装置E2は、前述した実施例1からなる耐震支持装置E1の支持部20と、この支持部20に連なり第1の変形部を構成する湾曲部31をカットし、固定部10のみにより構成した例である。
この実施例2における固定部10の構成及びその奏する効果は、前述した実施例1における固定部10の構成及びその奏する効果と略同一であるため、相異点のみを説明する。
すなわち、この実施例2からなる耐震支持装置E2は、壁面等固定側Hと家具等の被取付部Kとの間に取り付けて、家具等の転倒を阻止することができるようになっている。従って、本装置は任意な場所に自由に取り付けることができ、例えば、背の高い家具や高い重心の家具の転倒を阻止したい場合、壁面と家具との間に取り付けて、地震時における前後へのロッキングを阻止し確実に転倒を防止することができる。
図6は前述した実施例2の変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。 この変形例からなる耐震支持装置E2aは、前述した実施例2からなる耐震支持装置E21と、構成及び奏する効果共に略同一であるため、相異点のみを説明する。
前述した実施例2の場合、発泡材40が弾性板状部33の両面側に別々にそれぞれ取り付けられているが、この変形例からなる耐震支持装置E2aの場合は、図6に示すように前記発泡材40が、前記上側フォーク状部34及び下側フォーク状部35の隙間を埋めて連続して一体的に取り付けられている。
従って、弾性板状部33と発泡材40との結合状態を大幅に強力化することができ、装置本来の性能を向上できると共に耐久性を向上することができる。
また、前記発泡材40の肉厚は、必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせ、剥離シート41を装着しておくのは勿論である。
図7は、本発明の実施例3に係る耐震支持装置を示す斜視説明図である。
本発明の実施例3からなる耐震支持装置E3は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側面H1及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、図7に示すように略倒L字状に形成されており、一方の自由端側に前記固定部10が形成され、他方の自由端側に前記支持部20が形成されている。
そして、前記固定部10の壁面等固定側Hに粘弾性体50が一体的に取り付けられており、前記支持部20の家具等被支持体K側にスポンジから成る発泡材40が一体的に取り付けられ、この発泡材40の表面に粘弾性体50が一体的に取り付けられている。
前記弾性変形部30は本実施例において弾塑性を有する樹脂で構成され、その支持部20には、変形部を構成する湾曲部31が、図示したように3箇所連続して形成されており、この各湾曲部31の家具等被支持体K側の凹部を覆うように前記スポンジ等から成る発泡材40が一体的に充填されている。
従って、本耐震支持装置E3の軸線に対して平行な入力方向の動的加重を、湾曲部31の有する軸線に対して平行なバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記軸線に対して直交する入力方向の動的加重も、上述した湾曲部31の有するバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和することができる。
さらに、地震が大きくなり前記湾曲部31の変形がバネ限界を越えた場合は、湾曲部31が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができる。つまり、前記弾性変形部30は、弾性体で塑性を備えた湾曲部31を有する、いわゆる、弾塑性体を構成している。
従って、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができ、さらに、前記湾曲部31は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能であり、湾曲部31の設定数も必要に応じて選定すればよい。
なお、図において37は補強リブで、固定部10を構成する板状体11の基部と前記湾曲部31との間に取り付けられ板状体11の基部を補強している。
また、この実施例において固定部10を構成する板状体11の取り付け面側には、粘弾性体50を取り付けたが、これは発泡材40を取り付けても良いのは勿論であり、表面には接着機能を持たせ、剥離シートを装着するのも勿論である。
さらに、この実施例において、前記各湾曲部31の家具等被支持体K側の凹部に充填したスポンジ等から成る発泡材40の取り付け面側には、粘弾性体50を取り付けたが、これは粘弾性体50を取り付けなくても良いのは勿論であり、発泡材40の肉厚も必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせ剥離シートを装着するのも勿論である。また、この実施例において、前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成したが、これはバネ鋼等の金属やFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図8は、本発明の実施例4に係る耐震支持装置を示す斜視説明図である。
本発明の実施例4からなる耐震支持装置E4は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、図8に示すように略倒T字状に形成されており、一方の自由端側に前記固定部10が形成され、他方の自由端側に前記支持部20が形成されている。
そして、前記固定部10の壁面H等固定側にスポンジから成る発泡材40が一体的に取り付けられており、前記支持部20の家具等被支持体K側にスポンジから成る発泡材40が一体的に取り付けられている。
前記弾性変形部30は本実施例において弾塑性を有する樹脂で構成され、前記固定部10を構成する板状体11と、前記支持部20を構成する板状部21との間には、変形部を構成する湾曲部31が、図示したように3箇所連続して形成されている。
従って、本耐震支持装置E4の軸線に対して平行な入力方向の動的加重を、湾曲部31の有する軸線に対して平行なバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記軸線に対して直交する入力方向の動的加重も、上述した湾曲部31の有するバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和することができる。
さらに、地震が大きくなり前記湾曲部31の変形がバネ限界を越えた場合は、湾曲部31が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができる。つまり、前記弾性変形部30は、弾性体で塑性を備えた湾曲部31を有する、いわゆる、弾塑性体を構成している。
従って、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができ、さらに、前記湾曲部31は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能であり、湾曲部31の設定数も必要に応じて選定すればよい。
また、前記発泡材40の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
この実施例において固定部10を構成する板状体11の取り付け面側及び前記支持部20を構成する板状部21の取り付け面側には、スポンジ等から成る発泡材40を取り付けたが、必要に応じて適宜粘弾性体50を取り付けても良いのは勿論である。この事は他の実施例においても同様である。また、この実施例において、前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成したが、これはバネ鋼等の金属やFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図9は、本発明の実施例5に係る耐震支持装置を示す正面視断面説明図である。
本発明の実施例5からなる耐震支持装置E5は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、バネ鋼で構成され、図9に示すようにスプリング状に形成されており、一方の自由端側を前記固定部10とし、他方の自由端側を前記支持部20とし、この固定部10と支持部20との間において前記スプリング状の弾性変形部30全体を一体的に包囲するようにスポンジから成る発泡材40を充填してある。
従って、本耐震支持装置E5の軸線に対して平行な入力方向の動的加重を、スプリング状の弾性変形部30の有する軸線に対して平行なバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記軸線に対して直交する入力方向の動的加重も、上述したスプリング状弾性変形部30の有するバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和することができる。
さらに、地震が大きくなり前記スプリング状弾性変形部30の変形がバネ限界を越えた場合は、スプリング状弾性変形部30が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができる。つまり、前記スプリング状弾性変形部30は、弾性体で塑性を備えた弾塑性体を構成している。
従って、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができ、さらに、前記スプリング状弾性変形部30は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能であり、スプリングの大きさも必要に応じて選定すれば良く、また、前記発泡材40の大きさも必要に応じて選定すれば良い。
この実施例5からなる耐震支持装置E5は、壁面等固定側Hと家具等の被取付部Kとの間に取り付けて、家具等の転倒を阻止することができる。従って、本装置は任意な場所に自由に取り付けることができ、例えば、背の高い家具や高い重心の家具の転倒を阻止したい場合、壁面と家具との間に取り付けて、地震時における前後へのロッキングを阻止し確実に転倒を防止することができる。
図において12は固定部側受け体、13は支持部側受け体で、この実施例において金属製の有底管状体からなり、それぞれ前記スプリング状弾性変形部30の左右の自由端を緩挿して固定できるようになっており、家具や壁面への各取り付け面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41が装着されている。
また、前記弾性変形部30は、バネ鋼等の金属で構成したが、これは弾塑性を有する樹脂、FRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図10は、本発明の実施例6に係る耐震支持装置を示す斜視説明図、図11は、同上変形例を示す斜視説明図である。
本発明の実施例6からなる耐震支持装置E6は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成され、前記固定部10を構成する板状部13と、前記支持部20を構成する板状部21との間には、前記板状部13の上部と前記板状部21の上部とを一体的に連結すると共に上部変形部を構成する上部湾曲部31aが設けられ、さらに、板状部13の下部と板状部21の下部とを一体的に連結すると共に下部変形部を構成する下部湾曲部31bが設けられ、全体として図10に示すように断面形状が楕円状で所定の長さを有する形状に形成されている。
そして、前記固定部10を構成する板状部13の取り付け面側と、前記支持部20を構成する板状部21の取り付け面側には、それぞれスポンジから成る発泡材40が一体的に取り付けられている。
従って、前記本耐震支持装置E6の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、断面形状が楕円状の弾性変形部30の有する取り付け方向に対して平行なバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、上述した断面形状が楕円状の弾性変形部30の有するバネ効果及び前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和することができる。
さらに、地震が大きくなり前記弾性変形部30の変形がバネ限界を越えた場合は、弾性変形部30が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができる。つまり、前記断面形状が楕円状の弾性変形部30は、弾性体で塑性を備えた弾塑性体を構成している。
従って、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができ、さらに、前記上部湾曲部31a及び下部湾曲部31bは図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能であり、上部湾曲部31a及び下部湾曲部31bの設定数も必要に応じて選定すればよい。
また、前記発泡材40の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
この実施例において固定部10を構成する板状部13の取り付け面側及び前記支持部20を構成する板状部21の取り付け面側には、スポンジ等から成る発泡材40を取り付けたが、必要に応じて適宜粘弾性体50を取り付けても良いのは勿論である。
この実施例6からなる耐震支持装置E6は、壁面等固定側Hと家具等の被取付部Kとの間に取り付けて、家具等の転倒を阻止することができる。従って、本装置は任意な場所に自由に取り付けることができ、例えば、背の高い家具や高い重心の家具の転倒を阻止したい場合、壁面と家具との間に取り付けて、地震時における前後へのロッキングを阻止し確実に転倒を防止することができる。
また、この実施例において、前記弾性変形部30は、弾塑性を有する樹脂で構成したが、これはゴムやバネ鋼等の金属、FRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。この事は他の実施例においても同様である。
図11は前述した実施例6の変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。
この変形例からなる耐震支持装置E6aは、前述した実施例6からなる耐震支持装置E6と、主たる構成及び奏する効果共に略同一であるため、相異点のみを説明する。
この変形例E6aは、断面形状を楕円状に形成した前記弾性変形部30の各開口部を蓋板38で覆って密閉すると共に、通気孔39を設けたことを特徴としている。
この変形例では、各開口部を蓋板38で覆って密閉したことで前記弾性変形部30の強度を向上できるので、弾性変形部30をゴムや弾塑性を有する樹脂を用いて成形する場合に適している。しかし、これはバネ鋼等の金属やFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図12は、本発明の実施例7に係る耐震支持装置を示す斜視説明図、図13は、同上変形例を示す斜視説明図である。
本発明の実施例7からなる耐震支持装置E7は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、弾力性を有するゴムで構成され、前記固定部10を構成する板状部13と、前記支持部20を構成する板状部21とは略倒T字状に形成され、前記板状部13と、前記板状部21との間には、前記板状部13の上部と前記板状部21の上面とを一体的に連結すると共に上部変形部を構成する上部湾曲部31aが設けられ、さらに、板状部13の下部と板状部21の下面とを一体的に連結すると共に下部変形部を構成する下部湾曲部31bが設けられ、この部分の断面形状が、図12に示すように、上部湾曲部31aと板状部13及び下部湾曲部31bで囲まれる倒L字状の空間部Lが形成されている。
そして、前記固定部10を構成する板状部13の取り付け面側と、前記支持部20を構成する板状部21の取り付け面側には、それぞれスポンジから成る発泡材40が一体的に取り付けられている。
従って、前記本耐震支持装置E7の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記倒L字状の空間部Lを構成する上部湾曲部31a、板状部13、下部湾曲部31b及び前記固定部10並びに前記支持部20の総合されたバネ効果と、前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、同様に緩和することができる。
この結果、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができ、さらに、前記上部湾曲部31a及び下部湾曲部31bは図示したように、比較的大きく形成することができるので、動的加重の吸収量もより大きくすることが可能であり、上部湾曲部31a及び下部湾曲部31bの設定値も必要に応じて選定すればよい。
また、前記発泡材40の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
この実施例において固定部10を構成する板状部13の取り付け面側及び前記支持部20を構成する板状部21の取り付け面側には、スポンジ等から成る発泡材40を取り付けたが、必要に応じて適宜粘弾性体50を取り付けても良いのは勿論である。また、前記弾性変形部30は、この実施例において、弾力性を有するゴムを用いているが、これは弾塑性を有する樹脂や、バネ鋼等の金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスにより構成しても良いのは勿論である。
図13は前述した実施例7の変形例を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。この変形例からなる耐震支持装置E7aは、前述した実施例7からなる耐震支持装置E7から発泡材40を取り除いた物である。従って、主たる構成及び奏する効果共に前述した実施例7と略同一であるため、ここでの説明を省略するが、
その取り付け面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着してあるのは勿論である。
図14は本発明の実施例8に係る耐震支持装置を示す斜視説明図、図15は同上変形例1を示す斜視説明図、図16は同上変形例2を示す斜視説明図、図17は同上変形例3を示す斜視説明図である。
本発明の実施例8からなる耐震支持装置E8は、壁面等の固定側H面又は家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる基部60と、前記基部60に設けられた取っ手部61と、前記基部60に固定され前記被支持体K又は固定側H面の少なくともいずれかに接着又は粘着させる粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を設けることにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記基部60と、この基部60に設けられた取っ手部61は、図14に示すように略倒L字状に成形された基体Mを構成し、前記基部60は壁面等の固定側H面に取り付ける固定部10を形成し、前記取っ手部61は家具等の被支持体Kに取り付ける支持部20を形成している。 そして、固定部10を構成する基部60の外面及び支持部20を構成する取っ手部61の内面には、スポンジ等クッション性を有する発泡材40がそれぞれ取り付けられている。
従って、前記本耐震支持装置E8の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記発泡材40の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、同様に緩和することができる。
また、基部60及び取っ手部61を構成する前記基体Mを弾塑性を有する合成樹脂で成形した場合、地震が大きくなり前記基体Mの変形がバネ限界を越えると
基体Mが塑性変形して動的加重を吸収することができる。
この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。
また、前記発泡材40の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
この実施例において固定部10を構成する基部60及び支持部20を構成する取っ手部61には、スポンジ等から成る発泡材40を取り付けたが、必要に応じて適宜粘弾性体50を取り付けても良いのは勿論である。また、基部60及び取っ手部61を構成する前記基体Mは、この実施例において、弾塑性を有する合成樹脂で成形されているが、これは弾力性を有する金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスでも良く、ゴムや通常の合成樹脂などを用いても良いのは勿論である。
図15は前述した実施例8の変形例1を示す斜視説明図、図16は同上変形例2を示す斜視説明図 、 図17は同上変形例3を示す斜視説明図である。
これら変形例1、2及び3からなる耐震支持装置E8a、E8b及びE8cは、前述した実施例8からなる耐震支持装置E8のバリエーションの一部を例示したもので、主たる構成及び奏する効果は、前述した実施例8と略同一であるため、ここでの説明を省略する。
なお、図において62は取手で、前記取っ手部61に形成されおり、図17において、63は固定部10を構成する取付部でスポンジ等から成る発泡材40が取り付けられている。
図18は本発明の実施例9に係る耐震支持装置を示す一部を切り欠いた斜視説明図である。
本発明の実施例9からなる耐震支持装置E9は、壁面等の固定側Hに接着又は粘着させる固定部10と、家具等の被支持体Kに接着又は粘着させる支持部20と、前記固定部10及び支持部20間に一体に設けられた弾性変形部30と、前記固定側H面及び固定部10間、被支持体K及び支持部20間、固定部10及び支持部20間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材40を介在することにより構成されている。
さらに説明すると、この実施例において前記弾性変形部30は、図18に示すように略L字状に形成されており、一方の自由端側に前記固定部10が形成され、他方の自由端側に前記支持部20が形成されている。そして、前記固定部10の壁面等固定側H面にスポンジから成る前記発泡材40が一体的に取り付けられており、前記支持部20の家具等被支持体K側に前記粘弾性体50が一体的に取り付けられている。
前記弾性変形部30はこの実施例において、弾塑性を有する合成樹脂で成形され、その固定部10と支持部20の間の折り曲げ部に、変形部を構成する湾曲部31が設けられている。
従って、略L字状に形成された前記弾性変形部30を延ばす方向の動的加重を、湾曲部31の有するバネ効果で、確実に緩和できると共に、これと直交する入力方向の動的加重も、上述した湾曲部31の有するバネ効果及び前記発泡材40並びに粘弾性体50のクッション効果で確実に緩和することができる。
地震が大きくなり前記湾曲部31の変形がバネ限界を越えた場合は、湾曲部31が塑性変形して動的加重を吸収することができる。この結果、弾性変形の範囲でエネルギーを吸収することに加えて、塑性変形でもエネルギーを吸収することができ、前記発泡材40並びに粘弾性体50のクッション効果と相俟って、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。なお、湾曲部31は図示したように、比較的大きく形成することができるので、塑性変形による動的加重の吸収量もより大きくすることが可能である。
さらに、上述した湾曲部31には、スリット32が前記弾性変形部30を延ばす方向に対して平行に設けられている。このスリット32は、その加工本数を適宜選定することで弾性変形部30のバネ常数を変更することができる。 また、前記発泡材40及び粘弾性体50の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
この実施例において固定部10を構成する取り付け部63にはスポンジ等から成る発泡材40を、支持部20を構成する適宜粘弾性体50を取り付けたが、これは、必要に応じて使い分ければ良い。また、前記弾性変形部30は、この実施例において、弾塑性を有する合成樹脂で成形されているが、これは弾力性を有する金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスでも良く、ゴムや通常の合成樹脂などを用いても良いのは勿論である。
図19は本発明の実施例10に係る耐震支持装置を示す斜視説明図、図20は同上変形例1を示す斜視説明図である。
本発明の実施例10からなる耐震支持装置E10は、略T字状に成形された基体Tの頭部65を壁面等の固定側H面に取り付ける固定部10とし、前記足部66を家具等の被支持体Kに取り付ける支持部20とし、この固定部10を構成する頭部65の外面にスポンジ等クッション性を有する発泡材40を取り付けると共に、前記支持部20を構成する足部66一側面及びこの面と対向する頭部65の内面に粘弾性体50取り付けることにより構成されている。
従って、前記本耐震支持装置E10の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記発泡材40及び粘弾性体50の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、同様に緩和することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。
また、略T字状に成形された基体Tを弾塑性を有する合成樹脂で成形した場合、基体Tが有するバネ効果で振動を確実に緩和できる一方、地震が大きくなり前記基体Tの変形がバネ限界を越えると基体Tが塑性変形して動的加重を吸収することができる。
また、前記発泡材40や粘弾性体50の肉厚は必要に応じて選定すればよく、その表面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着する。
前記基体Tは、上述した弾塑性を有する合成樹脂でも、弾力性を有する金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスでも良く、ゴムや通常の合成樹脂などを用いても良いのは勿論である。
図20は前述した実施例10の変形例を示す斜視説明図である。
この変形例1からなる耐震支持装置E10aは、前述した実施例10からなる耐震支持装置E10のバリエーションの一部を例示したもので、主たる構成及び奏する効果は、前述した実施例10と略同一であるため、ここでの説明を省略する。
この変形例1において、図20に示すように、前記支持部20を構成する足部66を上方にずらして形成すると共に、前記支持部20を構成する足部66一側面には、肉厚を厚くした発泡材40が取り付けられている。従って、家具等の被支持体Kの周囲に凸部Yがあっても、耐震支持装置を容易に取り付けることができる。
図21は本発明の実施例11に係る耐震支持装置を示す斜視説明図、図22は同上変形例1を示す斜視説明図である。
本発明の実施例11からなる耐震支持装置E11は、板状に成形された左右一対の基体70の一方を壁面等の固定側Hに取り付ける固定部10とし、他方を家具等の被支持体Kに取り付ける支持部20とし、この固定部10と支持部20との間に少なくともスポンジ等クッション性を有する発泡材40や粘弾性体50を取り付けることにより構成されている。
従って、前記本耐震支持装置E11の取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記発泡材40や粘弾性体50の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、同様に緩和することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。
また、前記発泡材40や粘弾性体50の肉厚は必要に応じて選定すればよく、
前記基体70の取り付け面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着されている。なお、前記基体70は、弾塑性を有する合成樹脂でも、金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスでも良く、ゴムや通常の合成樹脂などを用いても良いのは勿論である。
この実施例11からなる耐震支持装置E11は、壁面等固定側Hと家具等の被取付部Kとの間に取り付けて、家具等の転倒を阻止することができる。従って、本装置は任意な場所に自由に取り付けることができ、例えば、背の高い家具や高い重心の家具の転倒を阻止したい場合、壁面と家具との間に取り付けて、地震時における前後へのロッキングを阻止し確実に転倒を防止することができる。
図22は前述した実施例11の変形例を示す斜視説明図である。
この変形例1からなる耐震支持装置E11aは、前述した実施例11からなる耐震支持装置E11のバリエーションの一部を例示したもので、 この変形例1において、図22に示すように、板状に成形された基体70を壁面等の固定側Hに取り付ける固定部10あるいは、家具等の被支持体Kに取り付ける支持部20とし、この基体70の少なくとも固定側Hあるいは被支持体Kへの取り付け面に、スポンジ等クッション性を有する発泡材40や粘弾性体50を取り付けることにより構成されている。
従って、前記本耐震支持装置E11aの取り付け方向に対して平行な入力方向の動的加重を、前記発泡材40や粘弾性体50の振動吸収効果で確実に緩和できると共に、前記取り付け方向に対して直交する入力方向の動的加重も、同様に緩和することができ、固定部10及び支持部20に作用する離脱方向への荷重を軽減することができて、固定部10及び支持部20が壁や家具等の被取付部から離脱するのを阻止することができる。
また、前記発泡材40や粘弾性体50の肉厚は必要に応じて選定すればよく、
前記基体70の取り付け面には接着機能を持たせると共に、剥離シート41を装着されている。なお、前記基体70は、弾塑性を有する合成樹脂でも、金属あるいわFRP、FRTP等の繊維強化プラスチックスでも良く、ゴムや通常の合成樹脂などを用いても良いのは勿論である。前述した各実施例の耐震支持装置は、家具以外の被固定体の支持にも適用することができるのは勿論である。
耐震支持装置の一部を切り欠いた斜視説明図である(実施例1)。 耐震支持装置の一部を切り欠いた斜視説明図である(実施例1の変形例)。 同上弾性変形部の変形例を示す正面図である。 同上弾性変形部の変形例を示す側面図である。 耐震支持装置の一部を切り欠いた斜視説明図である(実施例2)。 耐震支持装置の一部を切り欠いた斜視説明図である(実施例2の変形例)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例3)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例4)。 耐震支持装置の正面視断面説明図である(実施例5)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例6)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例6の変形例)。 耐震支持装置の斜説明視図である(実施例7)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例7の変形例1)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例8)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例8の変形例1)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例8の変形例2)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例8の変形例3)。 耐震支持装置の一部を切り欠いた斜視説明図である(実施例9)。 耐震支持装置の斜説明視図である(実施例10)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例10の変形例1)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例11)。 耐震支持装置の斜視説明図である(実施例11の変形例1)。 実施例1からなる耐震支持装置の取り付け例を示す一部を切り欠いた正面視説明図である。
符号の説明
10 固定部
20 支持部
30 弾性変形部
40 発泡材
50 粘弾性体
60 基部
61 取っ手部
70 基板

Claims (9)

  1. 壁面等の固定側面に接着又は粘着させる固定部と、
    家具等の被支持体に接着又は粘着させる支持部と、
    前記固定部及び支持部間に一体に設けられた弾性変形部と、
    前記固定側面及び固定部間、被支持体及び支持部間、固定部及び支持部間の少なくともいずれかに、粘弾性体又はクッション性を有する発泡材を介在したことを特徴とする耐震支持装置。
  2. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、略倒L字状に形成され、一方の自由端側に前記固定部が、他方の自由端側に前記支持部が形成され、その固定部と支持部の間の折り曲げ部に、第1の変形部を構成する湾曲部を設けると共に、前記固定部に該当する部分に、第2の変形部を構成する弾性板状部を形成し、この弾性板状部の少なくとも壁面等固定側面に前記発泡材を取り付け、前記支持部の家具等被支持体側に前記発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  3. 請求項1及び2記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、前記固定部に該当する部分に、変形部を構成する弾性板状部を形成し、この弾性板状部の壁面等固定側面と、家具等被支持体側に前記発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  4. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、略倒L字状に形成されており、一方の自由端側に前記固定部が、他方の自由端側に前記支持部が形成され、前記支持部に変形部を構成する湾曲部を形成すると共に、この湾曲部の家具等被支持体K側の凹部を覆うように前記発泡材を充填し、また、前記固定部の壁面等固定側に粘弾性体又は発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  5. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、略倒T字状に形成され、一方の自由端側に前記固定部が、他方の自由端側に前記支持部が形成され、前記固定部を構成する板状体と、前記支持部を構成する板状部との間には、変形部を構成する湾曲部が形成され、また、前記固定部の壁面等固定側面及び前記支持部の家具等被支持体側に発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  6. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、バネ鋼で構成され、スプリング状に形成されており、一方の自由端側を前記固定部とし、他方の自由端側を前記支持部とし、この固定部と支持部との間において前記スプリング状の弾性変形部を一体的に包囲するように発泡材を充填したことを特徴とする耐震支持装置。
  7. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、前記固定部を構成する板状部と、前記支持部を構成する板状部との間に、前記板状部の上部と前記板状部の上部とを一体的に連結すると共に上部変形部を構成する上部湾曲部が設けられ、さらに、板状部の下部と板状部の下部とを一体的に連結すると共に下部変形部を構成する下部湾曲部が設けられ、全体として断面形状が楕円状で所定の長さを有する形状に形成され、前記固定部を構成する板状部の取り付け面側と、前記支持部を構成する板状部の取り付け面側には、それぞれ発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  8. 請求項1記載の耐震支持装置であって、
    前記弾性変形部は、弾力性を有するゴムで構成され、前記固定部を構成する板状部と、前記支持部を構成する板状部とは略倒T字状に形成され、前記板状部と、前記板状部との間には、前記板状部の上部と前記板状部の上面とを一体的に連結すると共に上部変形部を構成する上部湾曲部が設けられ、さらに、板状部の下部と板状部の下面とを一体的に連結すると共に下部変形部を構成する下部湾曲部が設けられ、この部分の断面形状が、上部湾曲部と板状部及び下部湾曲部で囲まれる倒L字状の空間部Lを形成し、前記固定部を構成する板状部の取り付け面側と、前記支持部を構成する板状部の取り付け面側に発泡材を取り付けたことを特徴とする耐震支持装置。
  9. 壁面等の固定側面又は家具等の被支持体に接着又は粘着させる基部と、
    前記基部に設けられた取っ手部と、
    前記基部に固定され前記被支持体又は固定側面の少なくともいずれかに接着又は粘着させる粘弾性体又はクッション性を有する発泡材を設けたことを特徴とする耐震支持装置。
JP2006015655A 2006-01-24 2006-01-24 耐震支持装置 Active JP4861709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015655A JP4861709B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 耐震支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015655A JP4861709B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 耐震支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007195641A true JP2007195641A (ja) 2007-08-09
JP4861709B2 JP4861709B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=38450841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006015655A Active JP4861709B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 耐震支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4861709B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008154653A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Asahi Kasei Homes Kk 家具の転倒防止構造、転倒防止固定具及びこれを用いた転倒防止固定方法
JP2013053636A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Synergy:Kk 転倒防止装置
JP2013160034A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Sano Gijutsu Kenkyujo Co Ltd 石材積層建造物用接着式倒壊防止金物
JP2014039609A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Pro-7 Co Ltd 固定具
CN111297098A (zh) * 2019-11-25 2020-06-19 东华大学 一种防止柜子倾斜倒塌的装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0960638A (ja) * 1995-08-23 1997-03-04 Fujitsu Ltd 位置ずれ防止具
JP2006333921A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Takanori Sato 家具転倒防止方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0960638A (ja) * 1995-08-23 1997-03-04 Fujitsu Ltd 位置ずれ防止具
JP2006333921A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Takanori Sato 家具転倒防止方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008154653A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Asahi Kasei Homes Kk 家具の転倒防止構造、転倒防止固定具及びこれを用いた転倒防止固定方法
JP2013053636A (ja) * 2011-08-31 2013-03-21 Synergy:Kk 転倒防止装置
JP2013160034A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Sano Gijutsu Kenkyujo Co Ltd 石材積層建造物用接着式倒壊防止金物
JP2014039609A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Pro-7 Co Ltd 固定具
CN111297098A (zh) * 2019-11-25 2020-06-19 东华大学 一种防止柜子倾斜倒塌的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4861709B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2865564B1 (en) Seat device for vehicle
JP6190651B2 (ja) 防振装置
JP2007195641A (ja) 耐震支持装置
WO2009029806A3 (en) Improved lightweight fluid
JP2008088641A (ja) 建築物又は建造物の補強部材
JP2005226745A (ja) エンジンマウント
JP5132892B2 (ja) 耐震支持装置
ITVI20050136A1 (it) Struttura di supporto ad ammortizzazione personalizzabile, particolarmente per veicoli a pedali
JP5241893B2 (ja) 橋梁の緩衝機能付き地震時変位抑制装置
JP2010133184A (ja) 背負い式作業機
JP2015187496A (ja) マフラーハンガ
JP5061067B2 (ja) 車両用のダイナミックダンパ
KR101992744B1 (ko) 방진 성능 및 열교차단 성능 그리고 구조적 강성을 개선한 경량 지붕구조
KR200488051Y1 (ko) 완충 z-바
JP5973818B2 (ja) 防振装置及び同装置に使用されるブッシュ
JP4850875B2 (ja) パレット
JP2004194864A (ja) 家具などの転倒防止具
JP2009174159A (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
JPH0734562A (ja) 張索構造体
KR100798360B1 (ko) 포장 완충재용 보강패널
JP4573334B2 (ja) 家具転倒防止具
JP5128971B2 (ja) 床支持吸振具、及び、床構造
Zainulabidin et al. Effect of tuned absorber location on beam structure vibration by finite element analysis
KR101601322B1 (ko) 차량의 스피커의 진동 흡수 구조
JP2009127653A (ja) マウント装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4861709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250