JP2004317392A - 電子式ガスメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子機器ガスメータにおいて、機種別データ、特に、機種に応じた遮断しきい値の設定が容易な電子機器ガスメータを提供する。
【解決手段】機種別データ格納手段16には複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データが予め格納されている。そして、機種設定モードにおいて、表示部17上に設定可能機種が表示され、入力手段15による第1操作に応答して表示部17上に表示される設定可能機種が変更され、入力手段15による第2操作に応答して設定可能機種が正式な設定機種として確定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子式ガスメータに関し、特に、ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能であり、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データを選択的に設定可能な電子式ガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、のう膜を内蔵してガス流量を計量する膜式ガスメータが知られている。この膜式ガスメータは、周知のように、ガスの吸排気によるガス圧によって、のう膜の動作をのう翼を介して翼軸の往復運動に変換し、更に、この往復運動をクランク機構により回転運動に変換して、カウンタ機構によりガス積算量を表示するようになっている。図6及び図7は共に、この種の膜式ガスメータを例示する正面図である。但し、図6及び図7に示されるガスメータはそれぞれ、機種、すなわち、号数が異なる。
【0003】
図6に示すように、ガスメータ2は、正面から見ると、上部左側に流入口21、上部右側に流出口22が形成されている。そして、正面左側には復帰ボタン25、その上側には異常警報表示部28、正面右側には容器交換スイッチ25′、正面中央部には表示部27が配置されている。復帰ボタン25は、ガスの使用状態が予め定められた所定の遮断しきい値を超えて異常状態になった場合に遮断弁が作動した後、この異常状態が解除された際に、遮断弁を通常状態に復帰させるとき等に操作されるものである。容器交換スイッチ25′は、流入口21に配管に接続される複数のLPガス容器の切替時等に操作されるものである。表示部27には、上記のう膜を利用した機構により積算されたガス使用量27aが数字で表示され、異常警報表示部28には、図示しない各種異常センサを利用して検出された警報内容がアルファベット文字等を用いて表示される。このガスメータ2は、縦240mm、横168mm程度であり、2.5号メータとよばれている。
【0004】
図7に示すように、ガスメータ3も、上記ガスメータ2と同様の構成をしているが、内蔵されるのう膜の容積等に依存して筐体サイズが異なっている。すなわち、膜式ガスメータでは、最大流量に応じた計測精度を確保するためには、これに応じた容積ののう膜を内蔵する必要があるので、必然的に筐体サイズにもバリエーションが生じ、例えば、より大流量向きのこのガスメータ3は、ガスメータ2よりも筐体サイズが大きくなっている。また、より大流量向きのこのガスメータ3では、遮断しきい値も上記ガスメータ2とは異なる値が設定される。なお、図7中、参照番号31、32、35、35′、38及び38aが示す構成要素はそれぞれ、図6中、参照番号が示す構成要素21、22、25、25′、28及び28aと同等なので、繰り返し説明は省略する。このガスメータ3は、縦308mm、横197mm程度であり、6号メータとよばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、家庭用や業務用等、使用目的によって、当然ながら最大使用流量も異なり、これらに応じて上述のような異なる号数、すなわち、異なる筐体サイズのガスメータを用いる必要がある。また、最大使用流量に応じた遮断しきい値等を有するガスメータを用いる必要がある。このような背景から、流量センサとしてマイクロフローセンサや超音波発振器を用い、ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子式ガスメータも提案されている。しかしながら、このような電子式ガスメータも、最適な機種別データを設定するために専用機器や専用治具が必要とされるため、その設定が容易ではないという問題があった。
【0006】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子機器ガスメータにおいて、機種別データ、特に、機種に応じた遮断しきい値の設定が容易な電子機器ガスメータを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子式ガスメータにおいて、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データを予め格納する機種別データ格納手段16を有し、前記複数機種のガスメータのうちのいずれかのガスメータを設定するための機種設定指令に応答して該当する機種別データを前記機種別データ格納手段から読み出し、これに基づいて前記ソフトウエアを設定変更する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データが予め格納されている。そして、複数機種のガスメータのうちのいずれかのガスメータを設定するための機種設定指令に応答して該当する機種別データが読み出されて、これに基づいてソフトウエアが設定変更される。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子式ガスメータにおいて、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データを予め格納する機種別データ格納手段16と、機種設定に関する指令を入力する入力手段15と、他モードから前記機種別データを設定するための機種設定モードに移行させるモード移行制御手段14Aと、前記機種設定モードにおいて、表示部17上に設定可能機種を表示させる表示制御手段14Bと、前記機種設定モードにおいて、前記入力手段15による第1操作に応答して、前記表示部17上に表示される前記設定可能機種を変更させる表示変更手段14Cと、前記機種設定モードにおいて、前記入力手段15による前記第1操作と異なる第2操作に応答して、前記設定可能機種を正式な設定機種として確定させる機種確定手段14Dと、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データが予め格納されている。そして、機種設定モードにおいて、表示部17上に設定可能機種が表示され、入力手段15による第1操作に応答して表示部17上に表示される設定可能機種が変更され、入力手段15による第2操作に応答して設定可能機種が正式な設定機種として確定される。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、前記機種設定モードに移行すると、最初にデフォルト機種を前記表示部17上に表示させるデフォルト機種表示制御手段14Eと、前記機種設定モードに移行した時点から所定の設定制限時間、前記入力手段15によるいずれの操作もなかった場合、又は、前記設定可能機種の表示が変更された最新の時点から前記設定制限時間、前記入力手段15によるいずれの操作もなかった場合には、自動的に前記デフォルト機種を正式な設定機種として確定させるデフォルト機種確定手段14Fと、を更に有することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、機種設定モードに移行した時点から所定の設定制限時間、入力手段15によるいずれの操作もなかった場合、又は、設定可能機種の表示が変更された最新の時点から設定制限時間、入力手段15によるいずれの操作もなかった場合には、自動的にデフォルト機種を正式な設定機種として確定させるようにしているのでデフォルト機種の設定が容易となる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、請求項2又は3記載の電子式ガスメータにおいて、前記第1操作は、前記入力手段15が所定時間以上連続的に押下され続けた場合とし、前記第2操作は、前記入力手段15が前記所定時間を下回る時間だけ押下された場合とする、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、入力手段15が所定時間以上連続的に押下され続けた場合には設定可能機種が変更され、入力手段15が所定時間を下回る時間だけ押下された場合には設定可能機種が正式な設定機種として確定されるので、更に容易に所望の機種のガスメータに対応した機種別データを設定することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、請求項2〜4のいずれか一項に記載の電子式ガスメータにおいて、前記入力手段15は、遮断弁が作動した後、この遮断弁を通常状態に復帰させるとき等に操作される復帰ボタンが兼用される、ことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、本来、この種のガスメータに備わる復帰ボタンが上記機種別データ設定のための入力手段15として兼用されるので、付加部品を必要としたり、ガスメータの構造をいたずらに複雑化させることがない。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の電子式ガスメータは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子式ガスメータにおいて、前記機種別データは、保安のために遮断弁を弁閉させるための合計流量遮断データ、増加流量遮断データ及び使用時間遮断データである、ことを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、種別データとして代表的な合計流量遮断データ、増加流量遮断データ及び使用時間遮断データ、すなわち、最も重要である保安のためのデータ設定を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る電子式ガスメータを示す正面図である。このガスメータ1は例えばアルミダイキャスト製であり、表面が塗装された箱形をしている。このガスメータ1は、正面から見ると、図2に示すように、上部左側に流入口11、上部右側に流出口12が形成されている。そして、正面左側には復帰ボタン15、正面左側には容器交換スイッチ15′、正面中央部には表示部17が配置されている。
【0020】
復帰ボタン15は、ガスの使用状態が異常になった場合に遮断弁が作動した後、異常状態が解除された際に、この遮断弁を通常状態に復帰させるとき等に操作されるものである。但し、本発明では、この復帰ボタン15は、機種別データを設定するための入力手段として兼用される。したがって、付加部品を必要としたり、ガスメータの構造をいたずらに複雑化させることがない。復帰ボタン15を用いた機種別データの設定方法については、図4を用いて後述する。また、容器交換スイッチ15′は、流入口11に配管に接続される複数のLPガス容器の切替時等に操作されるものである。
【0021】
表示部17は、積算されたガス使用量17a、警報内容17b、電池残量17c等を表示する、例えば周知のLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)である。また、この表示部17は、後述するが、機種設定モードにおいては、設定可能なガスメータの機種を表示する。
【0022】
図3は、図2のガスメータの内部構成及び電気的構成を概略的に示すブロック図である。図3に示すように、ガスメータ1の内部には、正面からみてほぼU字状のガス流路13が形成されている。このガス流路13は、流入口11及び流出口12を連結する。流入口11及び流出口12にはそれぞれ、ガス供給源側である上流側配管11a及びガス消費源側である下流側配管12bが接続されている。
【0023】
流入口11から流入したガスは、流路13を通過して流出口12に流出していく。この流路13の一部には、流量センサ10や図示しない整流器やが取り付けられた流量測定部13aが形成されている。そして、この流量測定部13aにおけるガス流が流量センサ10を利用して取得される。
【0024】
流量センサ10としては、周知のマイクロフローセンサや超音波ソナーが用いられる。この流量センサ10による検出信号は、ディジタル信号に変換されて、マイクロコンピュータで構成される制御部14に供給される。制御部14は、このディジタル化された検出信号に基づいて流量測定部13aを通過するガスの瞬時的な流速を求め、これに基づいて更に使用されたガスの積算流量を求めて表示部17に表示させる。また、制御部14は、保安のために、上記流速に基づいて、現在使用されているガスの合計流量、単位時間当たりの増加流量も計測している。更に、制御部14は、保安のために、図示しないタイマを用いて、ガスの使用時間も計時している。
【0025】
制御部14には、上述した復帰ボタン15や記憶部16も接続されている。この記憶部16には、少なくとも、合計流量遮断データ16a、増加流量遮断データ16b、使用時間遮断データ16cが格納される。合計流量遮断データ16aは、異常状態として遮断弁18を弁閉させるため、ガスメータの機種毎、すなわち、ガスメータの号数毎に予め定められた、同時点における許容される合計流量しきい値を示すデータである。
【0026】
また、増加流量遮断データ16bは、異常状態として遮断弁18を弁閉させるため、ガスメータの機種毎に予め定められた、単位時間当たりの許容される増加流量しきい値を示すデータである。また、使用時間遮断データ16cは、異常状態として遮断弁18を弁閉させるため、ガスメータの機種毎に予め定められた、所定時間内に許容される使用時間しきい値を示すデータである。
【0027】
すなわち、記憶部16には、各ガスメータの機種と、合計流量遮断しきい値、増加流量遮断しきい値及び使用時間遮断しきい値と、を対応づけたテーブルが、合計流量遮断データ16a、増加流量遮断データ16b、使用時間遮断データ16cとして格納されている。そして、後述するような復帰ボタン15の所定操作等により、所望の機種が選択及び確定されると、上記テーブル中から、確定された機種に対応する各遮断しきい値が特定されて、それらに基づいて保安動作等が行われることになる。なお、合計流量遮断データ16a、増加流量遮断データ16b、及び使用時間遮断データ16cは請求項の機種別データに対応し、記憶部16は請求項の機種別データ格納手段に対応する。
【0028】
また、保安のために、流路13を通過するガス流は、図示しない圧力センサによって、そのガス圧が計測されている。制御部14は、このガス圧及び上述した合計流量、増加流量及び使用時間等を監視しており、上記各遮断しきい値等を参照していずれかの異常値を検知した場合には、流路13の一部に取り付けられた遮断弁18を弁閉して流路13を流れるガスを遮断する。異常時には、上記表示部17の一部に異常である旨が警報表示される。異常内容は、円で囲まれたアルファベット「A」、「B」、「C」等の記号を用いて示される。
【0029】
なお、図示しないが、このガスメータ1の電気回路部に所定の駆動電源を供給する、例えば、CR電池も内蔵されている。
【0030】
次に、本発明の一実施形態に係る機種設定時の処理手順について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る機種設定時の処理手順を示すフローチャートである。図5は、図4に示す処理過程における表示部17上の表示例を示す図である。
【0031】
図4のステップS1においては、セキュリティ等が考慮された所定のスイッチ操作により、出荷モードが解除される。すなわち、新規のメータを出荷する際には、消費電力を極力抑えるために、予め出荷モードに設定されており、このモードでは機種設定ができないので、これが解除されると同時に機種設定モードに移行する。ステップS1は、請求項のモード移行制御手段に対応する。
【0032】
次に、ステップS2においては、初期設定機種の表示が行われる。すなわち、図5の17a1で示すように、表示部17上に、初期設定機種として例えば2号メータを示す数字が点滅表示される。次に、ステップS3においては、機種設定モードタイマがスタートされる。機種設定モードタイマは、制御部14を構成するマイクロコンピュータのタイマ機能が利用可能である。なお、ステップS2は請求項の表示制御手段及びデフォルト機種表示制御手段に対応する。
【0033】
次に、ステップS4においては、機種設定モードタイマの計時値が参照されて、所定の設定制限時間がタイムオーバーしたかどうかが判定される。ここで、復帰ボタン15が押下されることなく(ステップS4のN、ステップS6のN)、設定制限時間がタイムオーバーしたと判定されると(ステップS6のY)、ステップS5に進む。ステップS5においては、ステップS2にて表示された初期設定機種にあわせて各データが確定される。すなわち、この確定により、記憶部16に格納されている上記合計流量遮断データ16a、増加流量遮断データ16b、使用時間遮断データ16cから、この初期設定機種に対応する値がメモリ上に割り当てられる。
【0034】
なお、保安以外、例えば、流量計算に関する補正値等の初期設定機種に特有のデータがあれば、それらも同時にステップS5にて割り当てられるようにしてもよい。初期設定機種は、請求項のデフォルト機種に対応する。また、ステップS5は、請求項のデフォルト機種確定手段に対応する。デフォルト機種としての初期設定機種は、2号メータに限定されることなく、最も使用頻度の高い号数のメータにしておけば、更に設定作業の効率化に役立つ。
【0035】
一方、ステップS4で設定制限時間がタイムオーバーしたと判定される前に、ステップS6において復帰ボタン15が押下されたと判定されると(ステップS4のN、ステップS6のY)、ステップS7に進む。ステップS7においては、復帰ボタン15が長押しされたかどうかが判定される。この長押しされたかどうかの判定も、上記マイクロコンピュータのタイマ機能が利用されて、復帰ボタン15が所定時間以上連続的に押下され続けたかどうかによって行われる。そして、復帰ボタン15が長押しされたと判定されるとステップS9に進み(ステップS7のY)、さもなければ、すなわち、短時間押下されただけの場合にはステップS8に進む(ステップS7のN)。
【0036】
ステップS8においては、表示器種の変更が行われる。すなわち、図5の17a2で示すように、表示部17上には、初期設定機種である2号メータを示す数字に替わって、他機種である例えば4号メータを示す数字が点滅表示される。そして、ステップS4に戻って、上記処理と同様の処理が行われる。追加説明すると、ステップS4で設定制限時間がタイムオーバーしたと判定される前に復帰ボタン15が短時間押下されると(ステップS4のN、ステップS6のY、ステップS7のN)、表示部17上には、17a2の次には、17a3に示すような例えば6号メータを示す数字が点滅表示されるというふうに、復帰ボタン15が短時間押下される度に、図5の17a1、17a2、17a3に示すような異なる機種を示す数字が循環的に切り替え点滅される。なお、ステップS8は、請求項の表示制御手段及び表示変更手段に対応する。
【0037】
また、ステップS9においては、現状表示機種、すなわち、現在、表示部17上に表示されている機種にあわせて各データが確定される。この確定により、記憶部16に格納されている上記合計流量遮断データ16a、増加流量遮断データ16b、使用時間遮断データ16cから、現状表示機種に対応する値がメモリ上に割り当てられる。なお、流量計算等に関する補正値等の現状表示機種に特有のデータがあれば、ここで同時に割り当てられるようにしてもよい。ステップS9は、請求項の機種確定手段に対応する。
【0038】
なお、表示機種を変更し(ステップS7のN及びステップS8)、タイムオーバーする前(ステップS4のN)に復帰ボタンを押下し(ステップS6のY)、復帰ボタンを長押しする(ステップS7のY)ことは、請求項1の機種設定指令に対応する。この機種設定指令は、上記ガスメータに装備されるボタン類の操作のみならず、書込装置等の設定器やセンタ側から送信されてくる電文を利用して行うようにしてもよい。請求項1の機種設定指令は、このような変形例も含むものである。
【0039】
このように、本発明の実施形態によれば、専用機器や専用治具を使用することなく、容易に所望の機種のガスメータに対応した機種別データを設定することができる。また、メーカーやガス事業者においては機種統合を図ることもできるようになる。
【0040】
なお、上記実施形態にて例示した号数以外のガスメータに対しても同様の設定手順が適用可能であることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データが予め格納されている。そして、複数機種のガスメータのうちのいずれかのガスメータを設定するための機種設定指令に応答して該当する機種別データが読み出されて、これに基づいてソフトウエアが設定変更される。したがって、容易に所望の機種のガスメータに対応した機種別データを設定することができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データが予め格納されている。そして、機種設定モードにおいて、表示部17上に設定可能機種が表示され、入力手段15による第1操作に応答して表示部17上に表示される設定可能機種が変更され、入力手段15による第2操作に応答して設定可能機種が正式な設定機種として確定される。したがって、同一筐体に備わっているひとつの入力手段15を用ながらも、容易に所望の機種のガスメータに対応した機種別データを設定することができる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、機種設定モードに移行した時点から所定の設定制限時間、入力手段15によるいずれの操作もなかった場合、又は、設定可能機種の表示が変更された最新の時点から設定制限時間、入力手段15によるいずれの操作もなかった場合には、自動的にデフォルト機種を正式な設定機種として確定させるようにしているのでデフォルト機種の設定が容易となり、設定作業の効率化に役立つ。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、入力手段15が所定時間以上連続的に押下され続けた場合には設定可能機種が変更され、入力手段15が所定時間を下回る時間だけ押下された場合には設定可能機種が正式な設定機種として確定されるので、更に容易に所望の機種のガスメータに対応した機種別データを設定することができる。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、本来、この種のガスメータに備わる復帰ボタンが上記機種別データ設定のための入力手段15として兼用されるので、上記請求項2〜3の発明による効果を得るために、付加部品を必要としたり、ガスメータの構造をいたずらに複雑化させることがない。
【0046】
請求項6記載の発明によれば、種別データとして代表的な合計流量遮断データ、増加流量遮断データ及び使用時間遮断データ、すなわち、最も重要である保安のためのデータ設定を、上述のようにして容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子式ガスメータを示す正面図である。
【図3】図2のガスメータの内部構成及び電気的構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る機種設定時の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す処理過程における表示部上の表示例を示す図である。
【図6】膜式ガスメータを例示する正面図である。
【図7】図6のガスメータとは号数が異なる号数の膜式ガスメータを例示する正面図である。
【符号の説明】
1 ガスメータ
10 流量センサ
11 流入口
12 流出口
13 流路
14 制御部
15 復帰ボタン(入力手段)
16 記憶部(機種別データ格納手段)
17 表示部
18 遮断弁

Claims (6)

  1. ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子式ガスメータにおいて、
    複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データを予め格納する機種別データ格納手段を有し、
    前記複数機種のガスメータのうちのいずれかのガスメータを設定するための機種設定指令に応答して該当する機種別データを前記機種別データ格納手段から読み出し、これに基づいて前記ソフトウエアを設定変更する、
    ことを特徴とする電子式ガスメータ。
  2. ソフトウエアを設定変更することにより、ひとつの筐体を用いて複数機種のガスメータに対応可能な電子式ガスメータにおいて、
    複数機種のガスメータにそれぞれ特有の機種別データを予め格納する機種別データ格納手段と、
    機種設定に関する指令を入力する入力手段と、
    他モードから前記機種別データを設定するための機種設定モードに移行させるモード移行制御手段と、
    前記機種設定モードにおいて、表示部上に設定可能機種を表示させる表示制御手段と、
    前記機種設定モードにおいて、前記入力手段による第1操作に応答して、前記表示部上に表示される前記設定可能機種を変更させる表示変更手段と、
    前記機種設定モードにおいて、前記入力手段による前記第1操作と異なる第2操作に応答して、前記設定可能機種を正式な設定機種として確定させる機種確定手段と、
    を有することを特徴とする電子式ガスメータ。
  3. 請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、
    前記機種設定モードに移行すると、最初にデフォルト機種を前記表示部上に表示させるデフォルト機種表示制御手段と、
    前記機種設定モードに移行した時点から所定の設定制限時間、前記入力手段によるいずれの操作もなかった場合、又は、前記設定可能機種の表示が変更された最新の時点から前記設定制限時間、前記入力手段によるいずれの操作もなかった場合には、自動的に前記デフォルト機種を正式な設定機種として確定させるデフォルト機種確定手段と、
    を更に有することを特徴とする電子式ガスメータ。
  4. 請求項2又は3記載の電子式ガスメータにおいて、
    前記第1操作は、前記入力手段が所定時間以上連続的に押下され続けた場合とし、
    前記第2操作は、前記入力手段が前記所定時間を下回る時間だけ押下された場合とする、
    ことを特徴とする電子式ガスメータ。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の電子式ガスメータにおいて、
    前記入力手段は、遮断弁が作動した後、この遮断弁を通常状態に復帰させるとき等に操作される復帰ボタンが兼用される、
    ことを特徴とする電子式ガスメータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子式ガスメータにおいて、
    前記機種別データは、保安のために遮断弁を弁閉させるための合計流量遮断データ、増加流量遮断データ及び使用時間遮断データである、
    ことを特徴とする電子式ガスメータ。
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