JP2004316381A - 緩衝ばね付ローラーを基礎支柱に用いた耐震可動基礎等の構造 - Google Patents

緩衝ばね付ローラーを基礎支柱に用いた耐震可動基礎等の構造 Download PDF

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Abstract

【課題】耐震効果あるローラー付き基礎支柱設置の可動基礎舞台の実現。
【解決手段】内函8をその中の中板16と外函2内のばね6とで鉛直運動可能とさせ、中板16下に剛球18の群をそれら収納の中函11で接触させ、中函11の底面31下に主軸19を固定し、内函底26に明けたゆとり穴20に通した主軸19の下側に回転板29を固定し、たる型ローラー30のローラー軸21を主軸19と交わらず垂直にして回転板29に設置し、内函底26と中函11との間の主軸19の周囲に緩衝ばね15を配し、ローラー30の下にそれらに対応する凹円板50を水平面に敷いた可動基礎1を設置の単位舞台4種等の組合わせ形態とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物等の耐震化を図った可動基礎等の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建造物等の耐震化を図った可動基礎等の構造については、公知で既に多用されている実施例として球体や多層ゴム板体等で建造物等を支持する実施状況があり、本発明者が過去に特許出願をなした回転支柱を用いた実施例も存在する。
【0003】
以下、図6〜図8により、従来の耐震可動基礎関係について説明する。図6は可動基礎を有する仮想建造物48の水平基礎底面66と、水平面64の地面よりも適当に低くした位置に設定した耐圧水平面65との間に適当な球体63を適所に適数を配置してあり、横揺れ地震時に水平基礎底面66も仮想建造物48も静止系に対して静止したままである状況を実現させる。
【0004】
図7では、前出の球体63の位置と同様位置に耐震多層ゴム板体67を設置してあり、横揺れ時に耐圧多層ゴム板体67が直方体なら平行6面体に、円柱なら斜円柱に変形して、横揺れ振動を吸収するようにしてある。
【0005】
図8では、本発明者が過去に特許出願をなした、3種の多機能回転機構体70の下方に位置する回転支柱68の「下に凸の曲面」や剛球群73の最下端72等が、水平面64に設置の「上に凹の凹円板50」の最下端72に接触設置してあり、地震探知機74により作動する発電機等75によって回転支柱68を回転させ、上に凹の凹円板50との摩擦を減少させる様にして、仮想建造物48を静止系に対しての静止を保つように実施してある(特許文献1参照、ただし、左の文献の符号は本発明の符号との混乱を避けるために本発明の符号等に合わせ、変更して記載してある。)。
【0006】
【特許文献1】
「特願2002−319020 平成14年12月20日提出の手続補正書、補正対象書類名、図面、図1」
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上に述べた従来の耐震可動基礎関係の発明には、それぞれに次の短所が存在した。すなわち、上述の段落番号順に示すと、まず「段落番号0003」では、「水平基礎底面66に接触する球体63の運動範囲が、地震直前の接触点を中心として想定最大横揺れ地震振幅を半径とする円の大きさの程度となり、その円と同等以上の水平基礎底面66部分に仮想建造物48等の全重量の分担分の重量に耐える強固な造作が必要で、かつ、耐圧水平面65の傾斜化後では、その発明効果が消滅する」現象も生じる。
【0008】
「段落番号0004」では「正方形状直方体または円柱状の耐震多層ゴム板体67の広さや直径が、想定最大横揺れ地震の振幅よりも大きく広くなければならず、想定最大横揺れ地震振幅よりも大きな振幅の横揺れ地震に対しては、耐震多層ゴム板体67の形状が仮想建造物48の全重量等の分担重量で潰れてしまい、以後の横揺れ耐震効果が激減し、耐圧水平面65の傾斜化ではそれ以後の効果が減少する」ことになる。
【0009】
「段落番号0005」では、「回転支柱68の回転が地震横揺れ初動時刻からにいくばくかの遅れが生じ、発電機等75や地震探知機74等の余分の設備経費がかかる」等の難点が存在する。
【0010】
本発明は、上のような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、水平基礎底面66への過重余分な経費の削減と、横揺れ地震の初動時刻と同時刻の作動の実現とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明が、上記の目的を達成するためと、横揺れ地震による当初位置への復帰せずを正したり、横揺れ縦揺れ地震に対する衝撃のいっそうの減少や、耐圧水平面65の多少の傾斜化にも対応して仮想建造物48等の水平復元の容易化が可能である等の、その実現化の目的等を同時に達成可能とするために、「主軸の回転軸69を持つ回転支柱68の下端に、その鉛直主軸から離れて垂直状である別な水平軸で回転できるローラーを設置し、公知のキャスターと同様な役目を与えること」で、第1の課題を解決することとした。
【0012】
更に、そのキャスターの欠点である2次振動の消滅の課題として、このローラー軸を支持する軸受が主軸の軸を中心に、ローラー軸を含む水平面上で円周状回転運動できるその主軸の軸とローラー軸との最短距離から、地震横揺れ方向と垂直な鉛直面におろした投影線分の長さ距離が、初動時刻からの経過で変化する時に、「鉛直な主軸の軸の振動を吸収することを可能となし得るようにする」との、従来のキャスターに対する固定概念から開放させる構成をとる発想の、建造物の耐震対策の滑らかな振動状態を実現させるように設定させる、基礎支柱と上に凹の凹円板を対応させることで、第2の課題を解決することとした。
【0013】
以上の課題の解決対策の他に、耐震装置の普及の隘路となっていた大量生産への道を開くために、基礎支柱と上に凹の凹円板の組の、4組、2組、0組等を設置の可動基礎の異なる単位舞台を組合せれば良いとのことで、本発明に達した。
【0014】
同時に、地震時に生じる多少の縦揺れ被害予防と、地震発生直前の元の位置への自然に近似的にも復元する事への期待とのために、図4、図5での水平面64や耐圧水平面65等の上に、「上に凹の」凹円板50を設置する事にした。
【0015】
後者は、図4、図5に示したような、建設前には、それぞれの基礎支柱の下端の全てを、同一の水平面64上に置くべきを、凹曲面50の上に置くことで、水平面64が地震等で傾斜化しても、凹曲面50の内面の傾斜状況の異なる位置にそれぞれの基礎支柱が接触するような位置に自然に落ち着くことができるはずが事実と、2地点間の距離が斜面化で鉛直距離減少事実とを利用の、水平基礎底面66が水平に保ち得るとした点も、本発明の手段の1部として採用されてある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0017】
まず、既述の図6〜図8で用いた「符号等」を、本発明で用いる「符号等」に切り替える場合が存在するので、以下では、図1〜図5で使用の「符号等」を使用する。
【0018】
「発明の名称」や「前段落番号0015」等で用いた「基礎支柱」に符号1を与え「基礎支柱1」とし、これを図4、図5に示したような、図1〜図3のように構成の基礎支柱1で仮想建造物48の基礎部分の上はり55や下はり56等を連結させて舞台状に構成するのに、適当な長さを単位とした上はり55や下はり56の、それらの両端に基礎支柱1を設置したりか仮基礎支柱54を設置したりかの4個組で正方形状の「単位舞台」を構成し、その4隅全部に「基礎支柱1」を1基ずつ4基備えた場合を「単位舞台A51」、対角に同1基ずつ2基だけの場合を「単位舞台B52」、隣同士同2基だけの場合を「単位舞台B′52′」、4基とも仮基礎支柱54だけの場合を「単位舞台C53」とし、これらの組合せで仮想建造物48を構成する可動基礎舞台として耐震性建造物を実現させる。
【0019】
その他に、玄関用舞台・その他の舞台等を規格既製品として大量に安く生産し、それらを組み合わせて必要適当な大きさの舞台として結合させ、それを仮想建造物48等の基礎の付属単位舞台として追加することで、能率的に耐震装置を備えた建造物等の構成を完成することができる。
【0020】
図4、図5で、仮想建造物48の基礎部分を、前段落番号0018での4種の単位舞台A、B、B′、C、およびその他の舞台等と接続するのに、基礎支柱1にも、上下の横張り鉄骨等の上はり55、下はり56等にも、互いにそれらを容易に、かつ、頑丈に接続可能とする目的で、ネジやネジ穴、継手等の接続部品等を基礎支柱1の耐圧力の劣化をさせないような程度に外装等も含めて設置できるように構成してある。
【0021】
この舞台A、B、B′、C等は、図1〜図3での、上述の基礎支柱1の中に設置したばね6の最初の設定条件「縦揺れ地震に対する耐震の想定最大振幅」の相違で、その鉛直方向の長さが図4、図5に示したように大きく変わる。
【0022】
図1〜図3に、本発明のその設定条件の基礎支柱1の構成状況の代表として、1実施例を示した。
【0023】
図1で、前段落番号0020で示したように、基礎支柱1そのものか、その外装や他の上はり55、下はり56等の基礎部分や支柱部分との結合するためのネジやネジ穴等が、適所に設置してある。
【0024】
図面上では、煩雑を避けるために、それらのネジやネジ穴等は省略してあるが、外函2の天板4や外側面等には、それらを設置してあるものと仮定してある。
【0025】
図1で、外函2の天板4は主として閉じた平面状等にしつらえてあって、その裏側には止め金5が設置してあり、そこに、外函2の内部に設置の、鉛直方向に伸縮する強力なばね6の最上部7が固定してある。
【0026】
そのばね6を囲むように天板4の周囲下方に取り付けた側面部の内側面3は滑らかな面にしてあり、外函2の天板4が通常では、図2のように正方形であって、側面部は合同の長方形4枚を接続して囲むように構成されてあり、その下端23は水平で開放された同一の高さに揃えてある。
【0027】
外函2の内側面3の4個の面には、その下端23から、上下に運動できる合同で滑らかな4面の外側面27を持ち、上側が開放されて水平な上縁9を持つ内函8を挿入し、がたつかずに、滑らかに上下に運動できる程度の空気抜けの隙間を持たせて嵌合させてあり、内函8の下端には内函底26が水平に設置してある。
【0028】
図1、図2のように、基礎支柱1の最下部には、たる状のローラー30が、通常では、1個だけ設置してあるが、必要に応じて、基礎支柱1の複数を直接に連結したり、大型化したりし、あるいは、下半分にローラー30の小型化した複数を設置したり、たる状でなく球状や回転楕円体状等に形成させる場合もある。
【0029】
内函底26の形の通常は正方形で、その中央部には、その中心を中心として、内函8の内側面12に達しないようにな、内函底26の4辺近くでの内函底26の存在が明確に認められる程度の大きさで円形のゆとり穴20が明けてある。
【0030】
ゆとり穴20の大きさは、別にその上下にまたがり貫入して上下の部分に固定されている主軸19の太さ直径よりも、その主軸19が最大限に水平移動して内側面12側へ接近できる距離だけ大きな半径の円の大きさ程度にしてある。
【0031】
図3のように、内函8より下側の部分を削って見せている正方形の内函底26のあるほうから見上げた状況の平面図では、斜線を施した通常位置にある円柱の主軸19の断面部分がその大きさを示しているが、その円柱の半径よりもゆとり穴20の半径は、図2の回転板主軸中心40からローラー軸21の中心軸へ下ろした垂線の長さだけ、即ち、両者の最短距離分だけ、大きくしてある。
【0032】
図1で、主軸19の下側にはその軸を中心とする、内函8の正方形の1辺より大きくない直径を持つ回転板29を、両者の軸と中心を合せて固定させてある。
【0033】
内函8の内函底26の下側からゆとり穴20の中に貫入させた主軸19の上端の上固定部43には、ビーカー状の中函11の円形の底面31がその中心を主軸19の軸と一致させるように固定してあり、中函11の底部25の外側面14の半径と主軸19の半径との差は、内函8の内底面28の内側面12からゆとり穴20の縁までの距離が最小である長さよりも大きくないように設定してある。
【0034】
主軸19の下端の下固定部44には、内函8の下面41の幅の最小値より大きくない直径を持つ回転板29が、その回転板主軸中心40と主軸19の軸とを一致させるように固定してある。
【0035】
中函11の円形の内側面13にはその面に沿ってほぼ隙間がないように合同な剛球18の1群が挿入してあり、内側面13の上端17は、剛球18の直径よりも低く、その剛球18が飛び出さないような適当な高さに設定してある。
【0036】
内函8の内底面28と中函11の底部25との間には、見かけの全体が厚い座金状の緩衝ばね15が設置され、その外円部46直径が内函8の内底面28の最小の幅よりもごく僅か小さい程度で、内円部47の穴部分の直径が主軸19の直径よりも僅かに大きくした2円の間に緩衝ばね15が設定してあるような、図2等に示したぜんまいばね状にするか、角板の上下辺から斜めに平行で交互に切込みを入れて管状に連結したようなばねや、その他が利用設置される場合がある。
【0037】
緩衝ばね15は、主軸19が通常に回転しても内接触部38は滑って一緒に回転せず、仮に主軸19と一緒に回転しても、内側面12による外接触部39は回転するようにしてある。
【0038】
中函11の底面31に剛球18の1群が内側面13に沿って充分に一周して並べてあり、主軸19の軸の上側の位置に剛球18が存在せずに空いている部分がある場合には、今1個の剛球18を収容できる時はそのようにしたり、あるいは、それとは関係なく、空いている部分に剛球18と同様な高さの、主軸19の軸の上方で剛球18の直径と同じ高さの山形の突起状の仕切り山35や、最初に並べた剛球18の1群より内側に剛球18が流れ込む回転の乱れ止めの仕切りを設置したり、中函11の底面31の中央等だけにそれを設ける場合がある。
【0039】
内函8の内側面12の、内底面28からの高さが、緩衝ばね15の上下面間の高さと、中函11に剛球18を収容した時の上固定部43から剛球18の頂点部までの高さとの和よりも少し高い位置に、そこに中板16の下面が位置するように内函8の4面の内側面12の面上に水平な中板16が固定してある。
【0040】
正方形状の中板16の1偶には止め金10が設置してあり、ばね6の最低部32が固定してある。
【0041】
主軸19の高さに当る、中函11の下面の上固定部43と回転板29の上面42の下固定部44との間の高さ距離は、緩衝ばね15と内函底26とのそれぞれの厚さと高さとの和よりも幾分か大きい高さに設定してある。
【0042】
円形の回転板29の下面には、その円形の中心の真下から適当な水平距離だけずらされ偏っている位置の下側部分に、水平なローラー軸21を持った、たる状のローラー30が設置してある。
【0043】
そのローラー軸21を支持する軸受22が回転板29に固定してあり、その両側の2個の軸受22のそれぞれの外側からは2個の補強板が設置してあり、回転板29が軸受22で分断された優弧の部分には補強板33を後ろの補強板飾り部34として、劣弧の部分には前飾り部36の補強板が設置されてあるが、補強板飾り部34の下端部45には凹円板50の面との接触除けの裾上げが施してある。
【0044】
図1〜図3で、ばね6が最大に圧縮した時にも、内函8の上縁9が止め金5に接触せず、外函2の下端23は内函8の下面41に達しないように設定してある。
【0045】
ばね6が最大に伸びた時に、万が一にも、内函8の上縁9が外函2の下端23から外れないように、天板4と内函8の上縁9との両者に鎖等の両端をそれぞれに取り付け、その鎖等の長さを、外函2の内側面3の高さよりも、ある程度短くして、かつ、その鎖等がばね6等に絡まないようにして設置する場合もある。
【0046】
その他に、前段落番号0018〜0021で記述した4種の「単位舞台A、B、B′、C」等について、図4、図5を実施例として、捕捉的な説明をしておく。
【0047】
図4では、縦揺れ振幅が小さい場合の例として示してあり、縦揺れ地震の最大振幅が0.1m前後の場合を示し、基礎支柱1の全長の高さ0.5m程度である場合を示しており、側面図の向かって左側の鎖線囲み部分は、単位舞台A51で、単位舞台の正方形の4隅にそれぞれ1個ずつの基礎支柱1を、上はり55や下はり56で接続した状況のそれぞれの基礎支柱1を、対応するそれぞれの上に凹の凹円板50の上に載せてある。
【0048】
図4の右側の鎖線囲み部分は、基礎支柱1を正方形の単位舞台の対角部分にだけ1個ずつと仮基礎支柱54を設置した場合の単位舞台Bの例であり、同様に、隣り合う角に1個ずつと仮基礎支柱54とを設置した場合であれば単位舞台B′とも言え、これらは、別な、中央に鎖線囲み部分の何も取り付けない場合の単位舞台Cと共に、これらの各種の単位舞台A、B、B′、C等を、設計段階で組み合わせの上側に、建設すべき仮想建造物48の実体を実現するようにしてある。
【0049】
図5では、縦揺れ振幅が大きい場合の例であり、縦揺れ最大振幅が0.5m前後の場合の基礎支柱1の状況を示しているが、外函2と内函8とがそれぞれ1m以上の高さになるからの、上の単位舞台A、B、B′、C等も背が高くなる為に、内函8の下側が、通常では、地上面59よりも深い地下穴61を掘って頑丈な水平面49の上に、上に凹の凹円板50を設定し、建設すべき仮想建造物48′の実体を実現するようにしてある。
【0050】
上の場合には、床下収納器物60が横揺れ縦揺れ地震の両者に対して非破壊状態での保存可能にするために、地下緩衝穴62を設定する要が生じる。
【0051】
前段落番号0049、0050では、基礎支柱1の高さが2m以上になって仕舞うことから、地上面59や水平面49が、地震や近所の工事等で、振動時や適当な角度だけ傾斜してしまった場合の自然破壊に備えてと、基礎支柱1の機能破壊を防止するために、全体の内函8のそれぞれが隣り合う下方の位置部分に設置の、自由結合部58どうしを接続板57で連結する様にしてある。
【0052】
以下に、上記の発明の構成の動作を説明する。図1〜図3では、たる状のローラー最下点24が図4、図5のように上に凹の凹円板50の最下点に乗っている時に、図面に対して左右の横揺れ地震が発生した場合には、ローラー30が回転するので、静止慣性による仮想建造物48は、横揺れ方向に対しては不動であり、凹円板50の凹凸による上下動は、ローラー30に間接的に直結の中板16がばね6を押し上げたりするので、ローラー30の上下運動によって吸収されるから、仮想建造物48への横揺れも縦揺れも防止できるので、仮想建造物48は元の位置にそのまま留まっているゆえ、地震振動が仮想建造物48にもその内部にも伝わらない。
【0053】
次に、横揺れ地震が図面の紙面に垂直な手前・奥方向に振動する場合には、ローラー最下点24が凹円板50の最下点に乗っているままでの、ローラー軸21の方向への強制運動であるからの、その最下点が手前か奥へかに強制移動させられるが、そのローラー軸21を支持する軸受22が、剛球18の群による中函11と主軸19と回転板29とに連結しているからのこれらの強制移動に変化するが、仮想建造物48の分担荷重による強大な接触摩擦力の発生を排除した構成であるからの、剛球18による回転が容易になっている構造ゆえ、主軸19の軸の周りの回転が先に強制で実現することになる。
【0054】
従って、主軸19の軸からローラー軸21へ下ろした垂線の長さの、地震動の方向と垂直な鉛直面に投影される長さが短縮するからの、主軸19に摩擦力が大きいローラー最下点24側への強制移動が発生する。
【0055】
しかし、静止系に対して静止していた仮想建造物48がすぐには動かないので、ゆとり穴20の中にある主軸19は、剛球18の群の存在で容易に移動できるようになっているので、ローラー最下点24との距離の強制短縮を強制された方向へ移動させられ、その時点では、その側の緩衝ばね15を圧縮しながらゆとり穴20内を移動するだけになるので、仮想建造物48の強制運動はまだ生じないままである。
【0056】
横揺れ地震で凹円板50が初期移動するのに、その振動周期の4分の1が経過しても仮想建造物48が全く不動であれば、その直後には横揺れ地震の振動の向きは、最初の向きと逆向きになるから、その直後では強制運動の力が緩み、仮想建造物48の横揺れ地震からの影響が全く無いか減少すると言え、以後の振動については同様で、本発明の効果が充分に意図通りに成果を発揮することが言える。
【0057】
従って、他の、ローラー軸21に対して斜めの方向の横揺れ地震による振動でも、本発明による効果が実現すると言えることは、主軸19とローラー最下点24との距離を斜めに見る変位程度に減少するからの、その振動での強制移動の力が弱くなると判り、前述説明の中に包含されるからがその理由となる。
【0058】
特に、横揺れにしても縦揺れにしても「周期1秒の地震波」の場合が、被害最大であるとの研究が存在するから、その4分の1秒間だけ静止が保たれるように製作する技術は存在し、前段落番号0052〜でのばね6、緩衝ばね15の設計制作状況によって作成可能であるから、本発明の最大の有効性が言えた(例えば、非特許文献1参照。)。
【0059】
【非特許文献1】
「朝日新聞 科学欄 地震と防災 6 阪神大震災から5年 常識の崩壊 周期1秒の波が被害決定」,平成12年2月21日,朝刊,2
版,p13
【0060】
本発明での凹円板50の使用は、それが凹球面であれば、横揺れ縦揺れや人工的工事災害等の終了後の水平面49の傾斜化に対しての、いくばくかの傾斜修正が可能である。
【0061】
それは、事変前後での仮想建造物48の単位舞台等の基礎支柱1どうしの相互距離には変化が存在しないが、水平面49の傾斜化では、その上に設置の凹円板50どうしの、水平であった時の最下点の相互距離には変化は無いとしても、傾斜後には、それらの最下点を通る鉛直線間の距離は、その傾斜角に応じた分だけ減少している事実に基づく。
【0062】
即ち、最上方の凹円板50の上には、それに対応する基礎支柱1のローラー最下点24が、傾斜している凹円板50の傾斜下側の水平になっている側面部分の上に乗っている、即ち、元の最下点より傾斜下側の側面上にあれば、斜面の下側に位置する凹円板50の上には、これに対応する基礎支柱1のローラー最下点24の近傍が、この凹円板50の元の最下点側にある側面の、水平になっている側面よりも上側に乗っている事になるので、仮想建造物48が事変後でも、発生直前と終了直後での高度位置の変化を僅かでもあれ、仮想建造物48の水平を復元させている事ができる効果があると言えた。
【0063】
特に、ばね6の存在から、傾斜の上方側か下方側に家具等の移動によっては、床面等の水平化や柱の鉛直化復元の完全化が全うできる。
【0064】
【発明の効果】
上述したように、本発明の緩衝ばね15付ローラー30等を用いた基礎支柱1の耐震可動基礎等の構造は、横揺れ縦揺れ地震の被害を充分に防止する効果を持つことが出来て、既設建造物にも予定建造物にも容易に改造設置することも適用できるから、建造物の非破壊耐震に絶対的な安心感を抱かせる効果を提供できる。
【0065】
また、ばね6と緩衝ばね15と上に凹の凹円板50との相乗効果で、建造物等建設設置の水平面49が、多少の傾斜地と変化した場合でも、床部分を水平に、柱や基礎支柱1、要鉛直物等を鉛直に保つ効果も付随して保ってくれる効果も充分に存在しての有益性を提供してくれる発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要な実施構成体を示す基礎支柱の内部を破線で示した1例の側面図
【図2】同基礎支柱を図1の真下から真上を眺めた平面図
【図3】同基礎支柱の図1の下半分の主軸を断面として内函の真下から真上を眺めた平面図
【図4】同基礎支柱を設置の単位舞台等を接続した1部破線、1部鎖線で表示の実施例の側面図
【図5】大きな縦揺れ対応の同基礎支柱を設置の単位舞台等を接続した実施例の側面図
【図6】公知の球体を用いた横揺れ対応耐震装置の概念図の側面図
【図7】公知の耐震多層ゴム板体を用いた横揺れ対応耐震装置の概念図の側面図
【図8】段落番号0006の特許文献1に示した本発明者出願補正図面「図1」の多機能回転機構体3種を設置の建造物の1部断面図等の側面図
【符号の説明】
1 基礎支柱
1′ 基礎支柱
1″ 基礎支柱
2 外函
3 内側面
4 天板
5 止め金
6 ばね
7 最上部
8 内函
9 上縁
10 止め金
11 中函
12 内側面
13 内側面
14 外側面
15 緩衝ばね
16 中板
17 上端
18 剛球
19 主軸
20 ゆとり穴
21 ローラー軸
22 軸受
23 下端
24 ローラー最下点
25 底部
26 内函底
27 外側面
28 内底面
29 回転板
30 ローラー
31 底面
32 最低部
33 補強板
34 補強板飾り部
35 仕切り山
36 前飾り部
37 中板上面
38 内接触部
39 外接触部
40 回転板主軸中心
41 下面
42 上面
43 上固定部
44 下固定部
45 下端部
46 外円部
47 内円部
48 仮想建造物
48′仮想建造物
49 水平面
50 凹円板
51 単位舞台A
52 単位舞台B
52′単位舞台B′
53 単位舞台C
54 仮基礎支柱
55 上はり
55″上はり
55°上はり
56 下はり
56″下はり
56°下はり
57 接続板
58 自由結合部
59 地上面
60 床下収容器物
61 地下穴
62 地下緩衝穴
63 球体
64 水平面
65 耐圧水平面
66 水平基礎底面
67 耐震多層ゴム板体
68 回転支柱
69 回転軸
70 多機能回転機構体
71 支柱
72 最下端
73 剛球群
74 地震探知機
75 発電機等

Claims (1)

  1. 鉛直に伸縮するばねの軸を軸として回転できる主軸とその軸と交わらず相対位置不変の水平軸を持つローラーとの機構を、別な水平方向に伸縮できる緩衝ばねでゆとり穴内の主軸の軸を、外函に対し水平又は水平近似の運動を可能にした機構と組合せた基礎支柱を、堅固な水平面上に設置の上に凹の凹円板上に載せたこれらの対応する組の、複数組を設置するか全く設置せず等の単位舞台を構成し、その他の必要舞台と共に組み合わせて必要充分な基礎舞台を構成させた、緩衝ばね付ローラーを基礎支柱に用いた耐震可動基礎等の構造
JP2003139652A 2003-04-10 2003-04-10 緩衝ばね付ローラーを基礎支柱に用いた耐震可動基礎等の構造 Pending JP2004316381A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116834933A (zh) * 2023-06-30 2023-10-03 自然资源部第二海洋研究所 一种自动避障的极地沉底观测平台

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