JP2004313253A - 内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 - Google Patents

内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 Download PDF

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Abstract

【目的】病変部の切除を迅速に行うことができるとともに、操作が容易で、しかも、病変部を大きく移動させるために大量の電力を必要としない内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供する。
【構成】対象物内部の対象部位を掛着する掛着部材と、該掛着部材と連結される、磁性体からなる磁気アンカーと、上記掛着部材と連結される、非磁性体からなる重力アンカーと、上記対象物外部に配置され、磁界を発生させて、該磁界が生み出す磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を備え、上記磁気アンカーにかかる上記磁力と上記重力アンカーにかかる重力の合力により、上記掛着部材に掛着された上記対象部位を、該合力方向に移動させることを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡観察下で例えば病変部を切除する際に用いる、内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来、通常の手術において人体内部の病変部を切除する場合においては、把持鉗子を用いて病変部を持ち上げることにより病変部と隣接する正常組織との間隔を広げ、その状態で病変部と正常組織との間を切除している。しかし、例えば内視鏡粘膜切除術(EMR)では、体内には内視鏡を一台しか挿入できないため、病変を持ち上げることができず、注射針で病変部の周囲の正常粘膜に生理食塩水を注入して病変部を浮き上がらせ、その状態で高周波ナイフやスネアなどを用いて病変部と正常粘膜の間の切除を行っていた。
【0003】
しかし、このような従来の方法では、病変部を十分な位置まで持ち上げることができなかったため、病変部と正常組織との境界の切除部分を十分確保することができなかった。
また、病変部が扁平な形状である場合は、切除部分を作りだすことができないこともあった。
【0004】
さらに、切除作業中において、すでに切除した病変部が正常組織上に落ち込むことにより内視鏡による視界を妨げることがあり、特に病変部が大きい場合に顕著であった。そのため、切除部分を見ることができず、盲目的に切除するために正常部分を損傷して穿孔などの合併症が発生したり、血管を損傷して大出血をきたし、また出血時も出血部位の確認ができず止血できないことから重篤な合併症を来すことも考えられ、より安全な装置や処置方法が求められていた。
【0005】
そこで本出願人は、これらの問題点を解決すべく、人体内部の病変部を掛着する掛着部材と、該掛着部材と連結される磁性材料からなる磁気アンカーと、人体の外部に配置され、磁界を発生して磁気アンカーに動力を与える磁気アンカー誘導装置と、を備え、磁気アンカー誘導装置が発生する磁界によって磁気アンカーに動力を与えて、掛着部材に掛着された病変部を持ち上げることを特徴とする磁気アンカー遠隔誘導システムを提案し、特許出願している(特願2002−268239号)。
【0006】
しかし、この磁気アンカー遠隔誘導システムを利用した内視鏡では、内視鏡で病変部の観察を行っている最中に、体内の上下左右の方向が分からなくなったり、磁気誘導装置による磁界の方向が分からなくなることがあるため、磁気アンカーを所望の方向に移動させるには、熟練を要するという問題があった。
また、病変部を大きく持ち上げたい場合は、磁気アンカー誘導装置から発生する磁界の強さを大きくする必要があるが、その分だけ余計に電力を必要とするという問題もあった。
【0007】
【発明の目的】
そこで本発明の目的は、病変部の切除を迅速に行うことができるとともに、操作が容易で、しかも、病変部を大きく移動させるために大量の電力を必要としない内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムは、対象物内部の対象部位を掛着する掛着部材と、該掛着部材と連結される、磁性体からなる磁気アンカーと、上記掛着部材と連結される、非磁性体から重力アンカーと、上記対象物外部に配置され、磁界を発生させて、該磁界が生み出す磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を備え、上記磁気アンカーにかかる上記磁力と上記重力アンカーにかかる重力の合力により、上記掛着部材に掛着された上記対象部位を、該合力方向に移動させることを特徴としている。
【0009】
上記掛着部材と上記磁気アンカーと上記重力アンカーとを、三つ又状の本体部の各端部にフック部を有する連結具を介してもよい。
【0010】
また、上記掛着部材と上記磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、かつ、上記掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結しても良い。
【0011】
また、上記掛着部材を、ともに上記対象部位に掛着する第1の掛着部材と第2の掛着部材とからなるものとし、上記第1の掛着部材と磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、上記第2の掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結してもよい。
【0012】
上記連結具を伸縮自在な材料から構成してもよい。
【0013】
上記掛着部材を、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとするのが実際的である。
【0014】
さらに、上記磁気アンカー誘導装置は、発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、を有するのが実際的である。
【0015】
本発明のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法は、対象物内部の対象部位を掛着する掛着部材に、磁性体からなる磁気アンカーと非磁性体からなる重力アンカーとを連結し、上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置により磁界を発生させて、該磁界が生み出す磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させることにより、上記掛着部材が掛着された上記対象部位を、上記磁気アンカーにかかる磁力と上記重力アンカーにかかる重力の合力により、該合力方向に移動させることを特徴としている。
【0016】
上記掛着部材と上記磁気アンカーと上記重力アンカーとを、三つ又状の本体部の各端部にフック部を有する連結具を介して連結することが可能である。
【0017】
また、上記掛着部材と上記磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、かつ、上記掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結してもよい。
【0018】
また、上記掛着部材が、上記対象部位に掛着する第1の掛着部材と、該対象部位に掛着する第2の掛着部材とを具備し、上記第1の掛着部材と磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、上記第2の掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結してもよい。
【0019】
上記連結具を、伸縮自在な材料からなるものとしてもよい。
【0020】
さらに、上記掛着部材を、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとするのが実際的である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図12を参照しつつ詳しく説明する。
アンカー遠隔誘導システムは、アンカー装置1(磁気アンカー2、重力アンカー3、クリップ4、及び連結具5からなる)と、アンカー装置1を体外において吸引制御する(磁気アンカー2に磁力を及ぼす)磁気アンカー誘導装置10とからなるものである。
【0022】
まず、図1乃至図3を参照して、アンカー装置1の構成について説明する。
磁気アンカー2は、略円筒体の強磁性体からなる本体部2aと、本体部2aとの間に孔部2bを形成する取付部2cとを具備するものである。磁性体の具体例としては、純鉄、鉄合金のほか、プラチナマグネット、希土類磁石、テルビウム・ディスプロシウム・鉄合金などの磁石を使用することができる。
一方、重力アンカー3は略円柱形状の本体部3aと、本体部3aとの間に孔部3bを形成する取付部3cとを具備するものである。重力アンカー3は非磁性体からなり、非磁性体の具体例としては、金、銅、アルミニウム、ステンレス(オーステナイト系)、真鍮、セラミック、硝子等がある。
【0023】
図2、図3に詳細を示すクリップ(掛着部材)4は、患者(対象物)体内の病変部(対象部位)を掴んで持ち上げるための部材である。このクリップ4は、U字状に折り曲げた弾性材料からなるものであり、その弾性により、互いに離れる方向に付勢された一対の開閉片4aを具備しており、両開閉片4aの先端には先端部4bが形成されている。両開閉片4aの相対間隔は可変であり、両開閉片4aには、互いの間隔を調節後に位置固定するラチェット部材4cが備えられている。図3に示すように、このラチェット部材4cは、一対の係合片4c1を具備しており、両係合片4c1の対向面には、係脱可能な係合歯4c2が形成されている。ラチェット部材4cは、対をなす開閉片4aが間隔を縮める方向に弾性変形するときにはその変形を妨げず、かつ両開閉片4aの間隔調整後にその間隔を保持する機能を有する。
【0024】
連結具5は、磁気アンカー2と重力アンカー3とクリップ4とを連結するもので、三つ又状の本体部5aの各端部にフック部5b、5c、及び5dを備えている。各フック部5b、5c、5dを、磁気アンカー2の孔部2b、重力アンカー3の孔部3b及びクリップ4の孔部4dにそれぞれ掛けることにより、磁気アンカー2、重力アンカー3、及びクリップ4を互いに連結することができる。
本体部5aは、剛体、弾性材料、柔軟材料のいずれでもよく、バネ、ゴム等の伸縮自在な材料を使用することができ、フック部5b、5c、5dに繰り出し機構を設けて、その長さを調整できるようにしてもよい。
なお、連結具5を使わずに、クリップ4と磁気アンカー2及び重力アンカー3を直接連結してもよく、また、クリップ4と磁気アンカー2及び重力アンカー3を一体的に固定してもよい。
【0025】
次に、図4及び図5を用いて、磁気アンカー誘導装置10の構成について説明する。
患者Aを載せる床板11aを具備するベッド11の両側部には、一対のXYステージ(一方向移動機構)12、12が配設されている。この一対のXYステージ12は、ベッド11の長手方向に沿って、両者12、12の該長手方向位置が常時同じになるように、直線的に往復移動するものである。さらに、ベッド11の上方には、ベッド11の長手方向と直交する平面内において互いに平行をなす、正面視略逆U字形の二つのレール14、15からなるフレーム/レール(一平面内移動機構)13が配設されており、このフレーム/レール13の両端部は、左右のXYステージ12にそれぞれ固定されている。内側のレール14には、アンカー装置1の磁気アンカー2を体外において吸引制御する(磁気アンカー2に磁力を及ぼす)磁気誘導部材16が摺動自在に装着されており、磁気誘導部材16は左右のXYステージ12の間を、レール14に沿って移動することができる。磁気誘導部材16は、鉄心にコイルを巻いた構造の電磁石17を基体18上に配置したものであり、その電磁石17は常時、患者A側を向いている(図4参照)。なお、磁気誘導部材16は、永久磁石と電磁石の組み合わせでもよく、また、永久磁石と電磁石を2個以上組み合わせたものでも良い。
【0026】
フレーム/レール13の外側のレール15には、フレーム/レール13全体の重量バランスを保つためのカウンターウエイト19がレール15に摺動自在に装着されている。カウンターウエイト19は、磁気誘導部材16の位置に応じて、その位置を変更する。例えば、磁気誘導部材16が患者Aの正面側に位置するときは、カウンターウエイト19は患者Aの背面側に位置し、磁気誘導部材16が患者Aの背面側にあるときは、カウンターウエイト19は患者Aの正面側に位置して、フレーム/レール13全体の重量バランスをとっている。
そして、以上説明した磁気誘導部材16、XYステージ12、フレーム/レール13により磁気アンカー誘導装置10が構成されている。
【0027】
図6は、アンカー遠隔誘導システムを用いた切除術の実施に用いる内視鏡20を示している。
内視鏡20の構造は公知なので詳しい説明は省略するが、体内に挿入される挿入部21の先端面21aには、図7等に示すように、エア及び洗浄水を送るための送気送水ノズル22、切除部及びその周辺を照らすための照明窓23、切除部及びその周辺を観察するために対物レンズを配置した観察窓24、並びに、鉗子チャネル(図示略)の出口25が設けられている。鉗子チャンネルは挿入部21内に設けられており、その入口26aは鉗子挿入口突起26の端面に形成されている。
【0028】
次に、アンカー遠隔誘導システムを用いた病変部Xの切除要領について説明する。
アンカー遠隔誘導システムを用いた切除術の実施に先立っては、まず、図4及び図5に示すように、局所麻酔を施した患者Aをベッド11上に横たわらせる。このとき、XYステージ12を操作して、フレーム/レール13のベッド11の長手方向位置を、患者Aの頭部A1とほぼ同じ位置にしておき、さらに、磁気誘導部材16及びカウンターウエイト19を所定の場所に位置させておく。
次に、XYステージ12を操作してフレーム/レール13を患者Aの患部の正面側に配置させ、さらに、磁気誘導装置16をフレーム/レール13に沿って移動させて、磁気誘導部材16を切除術開始時位置に位置させる(図5参照)。
【0029】
次いで、図7乃至図12に示すオーバーチューブ30を、患者Aの体内に口から挿入し、このオーバーチューブ30の先端部を、臓器B内の病変部Xに近接させる。そして、オーバーチューブ30内に内視鏡20の挿入部21を挿入し、その先端部をオーバーチューブ30の先端から突出させ、病変部Xに近接させる。このように、内視鏡20の挿入部21の先端を臓器B内に挿入すると、観察窓24から得られた臓器B内の観察像が、図示を省略したテレビモニタに写し出される。
【0030】
この状態で、鉗子挿入口突起26の入口26aから、先端部に注射針を具備するチューブ状の処置具(図示略)を挿入し、その注射針を挿入部21の出口25から突出させて、注射針を病変部Xの周辺から臓器壁の粘膜下層B1に挿入して生理食塩水を注入し、病変部Xを固有筋層B2から浮き上がらせておく。
【0031】
次に、以下に説明する要領により、磁気アンカー2、重力アンカー3、クリップ4及び連結具5を、それぞれ個別に患者Aの臓器B内へ挿入する。
【0032】
まず、患者Aの体外において、弾性材料からなる可撓性チューブ31の先端開口部に先端部4bが開いた状態のクリップ4を嵌合して、可撓性チューブ31によりクリップ4を弾性把持し、その状態のまま、可撓性チューブ31を鉗子挿入口突起26の入口26aから鉗子チャンネル内に挿入し、その先端部を鉗子チャンネルの出口25から突出させる(図7参照)。次いで、可撓性チューブ31を操作して、クリップ4を病変部Xに近づけたら、可撓性チューブ31内に事前に挿入してあるプッシングロッド(図示略)を前方に押し出して、クリップ4を可撓性チューブ31から脱落させ、病変部X近傍に配置させる(図8参照)。
【0033】
次いで、鉗子チャンネルから可撓性チューブ31を引き抜き、代わりに、図8乃至図10に示す把持鉗子32を鉗子チャンネルに挿入し、その先端部を、挿入部21の先端面21aから突出させる。
この把持鉗子32は、可撓性チューブ32aの先端に開閉自在な金属製の把持部材32bを具備し、かつ、可撓性チューブ32aの基端部に操作部(図示略)を具備するものであり、この操作部を操作すると把持部材32bが開閉する。
そして、この把持鉗子32を操作してクリップ4のラチェット部材4cを締めることにより、クリップ4の両開閉片4aを閉じて、両先端部4bにより病変部Xを掴む(図8参照)。
【0034】
さらに、内視鏡20の挿入部21を一旦体外に取り出した後、開放状態にある把持部材32bを磁気アンカー2の孔部2bに係合させ、その後に把持部材32bを閉じて、再度、内視鏡20の挿入部21をオーバーチューブ30内に挿入し、磁気アンカー2と挿入部21の先端部を臓器B内に挿入する。図9に示すように、患者Aの外側には、臓器Bに近接した状態で磁気誘導装置16が配設されているので、磁気誘導装置16から磁界を発生させると、この磁界から生じる磁力P1によって、磁気アンカー2が磁気誘導装置16に向かって吸引され、臓器Bの壁の所定の位置に接触した状態に保持される(図9参照)。この後に、把持部材32bを開放し、把持鉗子32を磁気アンカー2から分離する。
【0035】
この後、内視鏡20の挿入部21を一旦体外に取り出し、開放状態にある把持部材32bを重力アンカー3の孔部3bに係合させ、その後に把持部材32bを閉じて、再度、内視鏡20の挿入部21をオーバーチューブ30内に挿入し、重力アンカー3と挿入部21の先端部を病変部Xに近接させる。この状態で把持部材32bを開放すると、重力アンカー3が把持部材32bから脱落し、臓器B内に載置される(図10参照)。
【0036】
次に、把持鉗子32を一旦内視鏡20の外部に引き戻し、体外において、その把持部材32bに、連結具5のフック部5bを係止する。
そして、図10に示すように、把持部材32bにフック部5bを掛けた状態で、把持鉗子32を鉗子チャネルを通して臓器B内に挿入する。臓器B内に挿入した後に、把持鉗子32の操作部を操作することによって、フック部5bを磁気アンカー2の孔部2bに、フック部5cを重力アンカー3の孔部3bに、フック部5dをクリップ4の両開閉片4aの間に形成された孔部4dにそれぞれ掛けることによって、クリップ4と磁気アンカー2と重力アンカー3とを連結し、臓器B内においてアンカー装置1を組み立てる(図11参照)。このとき、磁気誘導部材16から発生する磁界を弱めにしておくと作業がしやすい。
【0037】
続いて、図11に示すように、磁気誘導部材16の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー2を磁力P1によって磁気誘導部材16側に引きつけて、連結具5の本体部5aを緊張させる。このとき、非磁性体からなる重力アンカー3は磁界の影響を受けないので、重力P2に従い、重力方向下方に向かって移動する。
そして、この際の病変部Xを牽引する力は、磁気アンカー2にかかる磁力P1と、重力アンカー3にかかる重力P2の合力Pであり、病変部Xはこの合力P方向に所定距離だけ移動する。
【0038】
病変部Xの移動方向や移動量が所望の状態でない場合は、磁気誘導装置16の発生磁界の強弱を調整したり、XYステージ12の位置や磁気誘導部材16のレール14上の位置を調整して、磁気誘導装置16の位置調整を行う。このような調整を行うことにより、磁気アンカー2にかかる磁力P1を変化させ、合力Pを所望の方向及び大きさにすることができる。
また、磁気誘導装置16の発生磁界の強弱調整や、XYステージ12や磁気誘導部材16の位置調整を行わなくても、患者Aの体勢を変えることにより、重力アンカー3に掛かる重力P2の病変部Xに対する相対的な方向を変えることができるので、このようにしても、合力Pを所望の方向及び大きさにすることが可能である。
【0039】
このような磁気誘導装置16の調整は、内視鏡20に接続されたテレビモニタ(図示略)に映し出された臓器B内の様子を観察しながら行うが、従来は、臓器B内の上下左右の方向が分からなくなったり、磁気誘導装置16による磁界の方向が分からなくなることがあったため、磁気誘導装置16の調整操作は難しいものであった。
しかし、重力アンカー3は常に重力方向下方を向くので、重力アンカー3の状態を基準にすれば、磁気誘導装置16による上記調整操作は容易になる。このため本実施形態では、従来に比べて容易に、合力Pを所望の大きさ及び向きに調整することが可能である。
【0040】
このように、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させたら、続いて、把持鉗子32を内視鏡20から取り出し、図11に示すように、高周波メス33などの切開具を鉗子チャネルから臓器B内に挿入し、病変部Xを粘膜とともにその端部X1から切除する。また、磁気誘導部材16の位置を徐々にずらすことにより切除された病変部Xをさらに移動させることができるため、高周波メス33の先端位置33aの確認が容易となり、切除作業をよりスムーズに行うことができる。
【0041】
以上のように切除作業を終えると、クリップ4に病変部Xが取り付いた状態になるので、病変部Xが紛失することが防止される。切除した病変部Xを回収するには、連結されたままの磁気アンカー2、重力アンカー3、クリップ4、連結具5及び病変部Xの一部分を把持鉗子32で掛着し、そのままの状態で、内視鏡20を体内から抜き去る。そして、その後に、切除した部分の縫合、消毒などの処置を行う。
【0042】
以上のように、本実施形態のアンカー遠隔誘導システムを用いれば、病変部Xを所望方向に十分な距離だけ移動させることができるため、病変部Xと正常組織との境界の切除部分を十分確保することができ、また、病変部Xが扁平な形状であっても、十分な大きさの切除部分を作りだすことができるので、病変部Xを容易に切除することが可能となる。
しかも、従来の磁気アンカー遠隔誘導システムを用いた切除術に比べて、操作が容易であるという利点がある。
さらに、病変部Xはクリップ4により持ち上げられるため、切除部分を十分確保することができ、すでに切除した病変部Xが固有筋層B2上に落ち込むことを防止できる。
【0043】
また、任意の位置にクリップ4を配置できるため、切除した病変部Xにより内視鏡の視界が妨げられることがない。
さらに、病変部Xを移動させる力Pは、磁力P1と重力P2の合力なので、磁力P1をそれほど大きくさせなくても、合力Pを大きくさせることができる。このため、従来の磁気アンカー遠隔誘導システムによって発生可能な磁力と同じ力(合力P)を、従来に比べてより少ない電力で発生させることができる。
【0044】
なお、磁気誘導装置16の発生磁界の強弱の調整や位置調整を再度行ったり、患者Aの体勢を別の状態に変えれば、図12に示すように、合力Pの大きさ及び方向が変化するので、病変部Xを図11とは異なる方向に移動させることが可能になる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施形態について、主に図13を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0046】
図13に示すように、この実施形態のアンカー装置40は、2個の連結具、即ち、第1の連結具41と第2の連結具42を具備しており、第1の連結具41で磁気アンカー2とクリップ4を連結し、第2の連結具42で重力アンカー3とクリップ4を連結している。
両連結具41、42の本体部41a、42aは、剛体、弾性材料、柔軟材料のいずれでもよく、バネ、ゴム等の伸縮自在な材料を使用することもでき、本体部41a、42aの両端に設けられた各フック部41b、41c、42b、42cに繰り出し機構を設けて、本体部41a、42aの長さを調整できるようにしてもよい。
【0047】
クリップ4と磁気アンカー2と重力アンカー3は、第1の実施形態と同じ要領により、それぞれ個別に臓器B内に挿入され、クリップ4は第1の実施形態と同じ要領により病変部Xに掛着される。
第1及び第2の連結具41、42は、第1の実施形態と同様に、把持鉗子32の把持部材32bにフック部41b、42bを係合させた状態で、それぞれ個別に臓器B内に挿入される。そして、臓器B内において、把持鉗子13により、各フック部41b、41c、42b、42cを、磁気アンカー2の孔部2b、重力アンカー3の孔部3b、及びクリップ4の孔部4dにそれぞれ係合することにより、臓器B内においてアンカー装置40が組み立てられる。
【0048】
このような本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、磁気誘導部材16の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー2を磁気誘導部材16側に引きつけて、第1の連結具41の本体部41aを緊張させ、さらに、非磁性体からなる重力アンカー3を、重力を利用して重力方向下方に移動させることで、第2の連結具42の本体部42aを緊張させることができる。そして、この際の病変部Xを牽引する力は、磁気アンカー2にかかる磁力P1と、重力アンカー3にかかる重力P2の合力Pとなり、病変部Xはこの合力P方向に所定距離だけ移動する。
【0049】
そして、本実施形態でも、病変部Xの移動方向や移動量が所望の状態でない場合は、磁気誘導装置16の発生磁界の強弱を調整したり、XYステージ12の位置や磁気誘導部材16のレール14上の位置を調整したり、患者Aの体勢を変えることにより、合力Pを所望の方向及び大きさにして、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させることができる。
【0050】
最後に、本発明の第3の実施形態について、主に図14を参照しながら説明する。
なお、第1及び第2の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0051】
図14に示すように、この実施形態のアンカー装置50は、第1の連結具41と第2の連結具42を具備するとともに、第1のクリップ(第1の掛着部材)4Aと第2のクリップ(第2の掛着部材)4Bを具備しており、第1の連結具41で磁気アンカー2と第1のクリップ4Aを連結し、第2の連結具42で重力アンカー3と第2のクリップ4Bを連結している。
【0052】
2個のクリップ4A、4Bと磁気アンカー2と重力アンカー3は、第1の実施形態と同じ要領により、それぞれ個別に臓器B内に挿入され、両クリップ4A、4Bは、第1の実施形態と同じ要領により、病変部Xに掛着される。
【0053】
両連結具41、42は、第1の実施形態と同様に、把持鉗子32の把持部材32bにフック部41b、42bを係合させた状態で、それぞれ個別に臓器B内に挿入される。そして、臓器B内において、把持鉗子13により、各フック部41b、41c、42b、42cを、磁気アンカー2の孔部2b、重力アンカー3の孔部3b、及び両クリップ4A、4Bの孔部4d、4dにそれぞれ係合することにより、臓器B内においてアンカー装置50が組み立てられる。
【0054】
このような本実施形態でも、第1及び第2の実施形態と同様に、磁気誘導部材16の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー2を磁気誘導部材16側に引きつけて、第1の連結具41の本体部41aを緊張させ、さらに、非磁性体からなる重力アンカー3を、重力を利用して重力方向下方側に移動させ、第2の連結具42の本体部42aを緊張させることができる。そして、この際の病変部Xを牽引する力は、磁気アンカー2にかかる磁力P1と、重力アンカー3にかかる重力P2の合力Pとなり、病変部Xはこの合力P方向に所定距離だけ移動する。
【0055】
そして、本実施形態でも、病変部Xの移動方向や移動量が所望の状態でない場合は、磁気誘導装置16の発生磁界の強弱を調整したり、XYステージ12の位置や磁気誘導部材16のレール14上の位置を調整したり、患者Aの体勢を変えることにより、合力Pを所望の方向及び大きさにして、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させることができる。
【0056】
以上、本発明について各実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。例えば、磁気アンカー2と重力アンカー3を内臓B内に配置した後に、クリップ4(4A、4B)を内臓B内に挿入し病変部Xに掛着させても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、病変部の切除を迅速に行うことができるとともに、操作が容易で、しかも、病変部を大きく移動させるために大量の電力を必要としない内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のアンカー装置の構成を示す図である。
【図2】クリップの形状を示す図である。
【図3】ラチェット部材の断面図である。
【図4】周囲を磁気誘導装置で囲まれたベッドに患者を載せた状態を示す正面図である。
【図5】ベッドに患者を載せた状態を示す側面図である。
【図6】病変部の切除を行うときに用いる内視鏡の全体図である。
【図7】重力アンカー装置を体内の臓器内へ導入する手順を示す図である。
【図8】同じく、重力アンカー装置を体内の臓器内へ導入する手順を示す図である。
【図9】同じく、アンカー装置を体内の臓器へ導入する手順を示す図である。
【図10】臓器内でアンカー装置を組み立てる手順を示す図である。
【図11】重力アンカー装置を用いた病変部の切除工程を示す図である。
【図12】同じく、重力アンカー装置を用いた病変部の切除工程を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態の図11と同様の図である。
【図14】本発明の第3の実施形態の図11と同様の図である。
【符号の説明】
1 アンカー装置
2 磁気アンカー
2a 本体部
2b 孔部
2c 取付部
3 重力アンカー
3a 本体部
3b 孔部
3c 取付部
4 クリップ(掛着部材)
4A 第1のクリップ(第1の掛着部材)
4B 第2のクリップ(第2の掛着部材)
4a 開閉片
4b 先端部
4c ラチェット部材
4c1 係合片
4c2 係合歯
5 連結具
5a 本体部
5b 5c フック部
11 ベッド
11a 床板
12 XYステージ(一方向移動機構)
13 フレーム/レール(一平面内移動機構)
14 15 レール
16 磁気誘導部材
17 電磁石
18 基体
19 カウンターウエイト
20 内視鏡
21 挿入部
21a 先端面
22 送気送水ノズル
23 照明窓
24 観察窓
25 鉗子チャンネルの出口
26 鉗子挿入口突起
26a 入口
30 オーバーチューブ
31 可撓性チューブ
32 把持鉗子
32a 可撓性チューブ
32b 把持部材
33 高周波メス
40 アンカー装置
41 第1の連結具
41a 本体部
41b 41c フック部
42 第2の連結具
42a 本体部
42b 42c フック部
50 アンカー装置
A 患者(対象物)
B 臓器
B1 粘膜下層
B2 固有筋層
P 合力
P1 磁力
P2 重力
X 病変部(対象部位)
X1 端部

Claims (13)

  1. 対象物内部の対象部位を掛着する掛着部材と、
    該掛着部材と連結される、磁性体からなる磁気アンカーと、
    上記掛着部材と連結される、非磁性体からなる重力アンカーと、
    上記対象物外部に配置され、磁界を発生させて、該磁界が生み出す磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、
    を備え、
    上記磁気アンカーにかかる上記磁力と上記重力アンカーにかかる重力の合力により、上記掛着部材に掛着された上記対象部位を、該合力方向に移動させることを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  2. 請求項1記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記掛着部材と上記磁気アンカーと上記重力アンカーとを、三つ又状の本体部の各端部にフック部を有する連結具を介して連結した内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  3. 請求項1記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記掛着部材と上記磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、かつ、上記掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結した内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  4. 請求項1記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記掛着部材が、ともに上記対象部位に掛着する第1の掛着部材と第2の掛着部材とからなり、
    上記第1の掛着部材と磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、
    上記第2の掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結した内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記連結具が伸縮自在な材料からなる内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記掛着部材が、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップである内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムであって、
    上記磁気アンカー誘導装置は、
    発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、
    該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、
    上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、
    を有することを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  8. 対象物内部の対象部位を掛着する掛着部材に、磁性体からなる磁気アンカーと非磁性体からなる重力アンカーとを連結し、
    上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置により磁界を発生させて、該磁界が生み出す磁力により、上記磁気アンカーを所定方向に移動させることにより、
    上記掛着部材が掛着された上記対象部位を、上記磁気アンカーにかかる磁力と上記重力アンカーにかかる重力の合力により、該合力方向に移動させることを特徴とするアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  9. 請求項8記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記掛着部材と上記磁気アンカーと上記重力アンカーとを、三つ又状の本体部の各端部にフック部を有する連結具を介して連結した、アンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  10. 請求項8記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記掛着部材と上記磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、かつ、上記掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結した、アンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  11. 請求項8記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、
    上記掛着部材が、上記対象部位に掛着する第1の掛着部材と、該対象部位に掛着する第2の掛着部材とを具備し、
    上記第1の掛着部材と磁気アンカーとを、両端にフック部を有する第1の連結具で連結し、
    上記第2の掛着部材と重力アンカーとを、両端にフック部を有する第2の連結具で連結した、アンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  12. 請求項8乃至11のいずれか1項記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記連結具を、伸縮自在な材料からなるものとしたアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれか1項記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記掛着部材を、開閉可能で、上記対象部位を挟持可能なクリップとした、アンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
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