JP2004312998A - パワートランジスタの切り替えを緊急制御するための方法とシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】パワートランジスタが機能障害を起こした場合に、パワートランジスタの緊急制御をより効率的に行うことができる方法及びシステムを提供する。
【解決手段】パワートランジスタ(20)が機能障害を起した場合に、トランジスタの切り替えを緊急制御する方法は、パワートランジスタのコレクタとエミッタの間の電圧を測定するステップ(62)と、測定された信号を時間的にフィルタリングするステップ(66)と、フィルタリングされた信号の値から、異常動作状態を検出するステップ(68)と、パワートランジスタを安全状態に切り替えることを制御するステップであって、異常動作状態が検出されるとすぐに開始されるステップ(76)とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明はパワートランジスタが異常状態の場合にパワートランジスタの切り替えを緊急制御するための方法とシステムとに関し、特に、パワートランジスタが導電状態のときにパワートランジスタのコレクタとエミッタの間の電圧を表す信号を測定する段階と、この測定された信号の値からパワートランジスタの動作状態をモニタリングする段階と、パワートランジスタを安全状態に切替制御する段階であって、モニタリングステップの間に異常動作状態が検出されるとすぐに開始される段階とを含む制御方法に関する。
パワートランジスタ、特にIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)は電気回転装置に供給することを目的とした三相インバータなど、多くの電子電力回路に使用されている。
例として、電車または地下鉄のモータに電力供給する三相インバータは、このようなトランジスタを使用している。このような用途では、電子回路の損傷を避け、さらにこの回路が給電する電気回転装置の損傷を避けるために、できる限り早くパワートランジスタの異常状態または機能障害を検出することが重要である。
このようなパワートランジスタの異常状態は、たとえばパワートランジスタが導電状態の時、このパワートランジスタのコレクタとエミッタの間の電圧VCEをモニタリングすることで検出される。実際、パワートランジスタが導電状態の時、電圧VCEは、たとえば5Vなどこのトランジスタの製造業者によって与えれる閾値よりも小さくなければならないことが知られている。
この電圧をモニタリングするための周知のプロセスでは、電圧VCEを測定し、測定された電圧を一定の閾値Sと比較する。パワートランジスタの導電状態の間に測定された電圧VCEが閾値Sより高い場合は、異常状態が存在するという意味である。異常状態が存在する場合、パワートランジスタの通常の制御は中断され、たとえば遮断状態または開いた状態など安全状態に緊急に切り替える命令を受信する。逆の場合、すなわち測定された電圧VCEが5Vより小さい場合、パワートランジスタの状態は正常であり緊急切り替えは必要ではない。
このプロセスは、パワートランジスタの異常状態を決定する電子回路によって行われる。この回路はパワートランジスタに接続されていてパワートランジスタの近辺に位置しており、迅速に、すなわちマイクロ秒のオーダの時間で反応できるようになっている。
しかしながら、パワートランジスタの近辺の環境は電磁気という点から見れば非常にうるさく、測定された電圧VCEの質は電磁気の影響をうける。特に、電圧VCEは、最大の振幅が5Vという閾値よりはるかに高い多くの一過性の電圧ピークまたは乱れを示す。一過性の電圧ピークがあるたびにパワートランジスタの機能が中断されることを防ぐために、現在の解決法では、閾値Sの値を、たとえば100Vなど5Vより明らかに高い値に調節している。
この解決法は、大多数の一過性の乱れまたはピークは限られた振幅を有するという事実に基づく。しかしこの解決法は、本当に異常な状態があっても検出が遅くなる、すなわち、電圧VCEが100Vをはるかに超えてからでないと検出できないという欠点を有する。これでは遅すぎ、この状態に対応してパワートランジスタに不可逆的な損傷が起きることを防ぐことができない。したがってこの解決法は現実には効率的ではない。
したがって、本発明の目的は、パワートランジスタが機能障害を起こした場合、パワートランジスタの緊急制御をより効率的に行う方法及びシステムを提案することによってこの欠点を克服することである。
したがって、本発明は、上記のパワートランジスタを緊急制御するプロセスという目的を有する。このプロセスは、モニタリングステップが、
−長さが既定の長さより短い、信号の一過性の乱れをすべて除去するために、測定された信号を時間的にフィルタリングするサブステップと、
−一過性の乱れがフィルタリングされた信号の値から、異常な動作状態を検出するサブステップとを含むことを特徴とする。
上記のプロセスは、知られたプロセスとは異なり、長さが既定の時間Δtより短い乱れを、電圧VCEを表す信号から除去するように、この信号を時間的にフィルタリングするステップを含む。
異常状態の存在に関する検出と決定は、このようにフィルタリングされた信号だけに基づいて行われる。このため、一過性の乱れ、すなわち、乱れの長さが時間Δtより短い乱れが存在しても異常状態の決定は影響を受けない。このようにして、パワートランジスタの正常の機能の中断は、中断が本当に必要であるとわかったときだけ行われるので、本発明のプロセスは、知られたプロセスよりも効率的である。
本発明によるプロセスの別の特徴は、
−時間的なフィルタリングというサブステップは、一過性の乱れの開始を検出することと、決定された時間が経過した後だけに検出のサブステップを行うこととを含み、この時間は乱れの開始を検出したときからカウントし、
−乱れの開始は、測定された信号の瞬間的な値と第1の閾値を比較することによって検出し、
−異常状態を検出するサブステップは、測定された信号の瞬間的な値を第2の閾値と比較する動作を含み、制御ステップは、この第2の閾値との比較の結果が、既定の時間が経過した後にも乱れが依然として存在することを示した場合だけトリガされ、
−モニタリングステップは、測定された信号の瞬間的な値が、パワートランジスタが損傷する危険のある第3の閾値を超えるとすぐに制御ステップをトリガすることを含む、破壊的な動作状態を防ぐサブステップを含み、
−このプロセスは、フィルタリングのサブステップを行う前に既定の時間を一定の値に初期化するステップを含み、
−またこのプロセスは、フィルタリングのサブステップの前に各閾値を一定の値に初期化するステップを含み、
−フィルタリングのサブステップは、測定された信号のデジタルフィルタリングの動作を含み、検出のサブステップは、フィルタリングされた信号を既定の閾値と比較する動作を含み、この比較の結果は、異常な動作状態の存在または不在を表し、制御ステップは、この比較の結果が異常な動作状態が存在すると示す場合だけトリガされることである。
本発明はまた、パワートランジスタの機能障害が起きた場合に、パワートランジスタの切り替えを緊急制御するシステムという目的を有し、このシステムは、
−パワートランジスタが導電状態であるときにパワートランジスタのコレクタとエミッタの間の電圧を表す信号を測定し、
−測定された信号の値からパワートランジスタの動作状態をモニタリングし、
−異常動作状態を検出したことに応答してすぐにパワートランジスタを安全状態に切り替えることを制御するように構成され、
また、このシステムは、
−乱れの長さが既定の長さより短い、信号の一過性の乱れをすべて除去するように、測定された信号を時間的にフィルタリングすることができ、
一過性の乱れがフィルタリングされた信号の値から、異常な動作状態を検出できることを特徴とする。
本発明は、例示的な意味で提供される次の説明と付随する図面とを読み、参照するとより容易に理解できるであろう。
次に図面を参照すると、図1は、一例として三相電子スイッチングデバイス2の全体構造を示す。このデバイス2は、三相インバータ8を介してDC電圧源6に接続された電気回転装置4を備える。このデバイス2はまた、コンピュータ12が送信する制御の関数としてインバータ8を制御するためのイグニション装置10を備える。
電子回転装置4はたとえば、電車などの車両の駆動輪を回転させるための電気モータである。
三相インバータ8は従来と同様のものであり、6つのDC電圧スイッチングユニットで形成される。
各スイッチングユニットはここではパワースイッチ14によって形成されている。各スイッチ14は、切り替え電流を1000アンペアまで上げることができる。このような性能を達成するために、このスイッチ14は、並列に接続された複数の基本パワートランジスタと、これらの基本パワートランジスタのコレクタとエミッタの間に並列ではない位置で接続された複数の基本ダイオードから構成される。これらの基本トランジスタはたとえばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であり、これらは各々が、電流を100アンペアから150アンペアに切り替えることができ、遮断された状態では、コレクタとエミッタの間における250ボルトから6500ボルトの範囲の電圧VCEに耐えられる。導電状態では、電圧VCEは従来どおり5ボルトより小さい。
同じパワースイッチ14のすべての基本トランジスタは、同じ方法でコンピュータ12によって制御され、この結果、これらの基本トランジスタは機能上、一つのダイオードの端子に並列ではない位置で接続された1つの大きなトランジスタと同様な挙動を示す。したがってパワースイッチ14の等価の電気回路図は、並列ではない位置で端子がダイオード22に接続された1つのトランジスタ20として形成できる。今後は、この等価の電気回路図を使用して説明するが、この結果、トランジスタという用語はトランジスタ20だけを言う。
イグニション装置10は、コンピュータ12が送信する命令の関数として各トランジスタ20の切り替えを制御する。特に、イグニション装置10は、トランジスタ20を制御して、列車の速度の維持に対応しあるいは列車の加速または減速に対応する三相電圧を電子回転装置4に送る。
この目的のために、イグニション装置10は各トランジスタ20のゲートに接続されている。
さらに、この実施形態では、イグニション装置10は、各トランジスタ20のコレクタとエミッタの間の電圧VCEを表す信号を測定するように、各トランジスタ20に接続されている。
トランジスタ20の切り替えを、コンピュータ12の命令の関数として制御するためのイグニション装置10の構成は従来と同じであり、ここでは詳細には説明しない。次の説明では、パワートランジスタの機能障害の場合に、パワートランジスタの切り替えを緊急制御するためのイグニション装置10の構成だけを、特に図2を参照して説明する。
図2は、トランジスタ20の緊急制御のためのシステムを組み込んだイグニション装置10を示す。この緊急制御システムは各トランジスタ20について同じであり、1つのトランジスタ20の緊急制御システムだけを詳細に説明する。
緊急制御システムは、トランジスタ20の機能障害という異常状態を検出し、異常状態の検出に応答してトランジスタ20を制御し、ここでは遮断状態である安全状態に切り替える。
ここでは、異常状態とは時間Δtに渡って電圧VCEが閾値S1より高い状態と定義する。ここに記述した実施形態では、閾値S1の値は一定であり10Vに等しく、時間Δtの値も一定であり10μsに等しい。
この閾値S1に適用できる他の値は5Vと45Vの間に含まれ、時間Δtに適用できる他の値は3μsと20μsの間に含まれる。
イグニション装置10は、閾値検出回路32と、トランジスタ20の電圧VCEをパイロットするためのパイロットユニット34とに接続された論理処理ユニット30を含む。
閾値検出回路32の目的は、電圧VCEが閾値S1を超えたことを検出することである。このために、閾値検出回路32は、直列に接続された、降圧器(step-down transformer)40、分圧ブリッジ42及びアナログコンパレータ44を備える。降圧器40は、トランジスタ20の端子で集められた電圧VCEを、これと比例するが0Vと25Vの間に含まれる電圧に変換する。
分圧ブリッジ42は、降圧器40が送った電圧を、これと比例するが0Vと5Vの間に含まれる電圧に変換する。
最後に、コンパレータ44は、分圧ブリッジ42が送った電圧を、閾値S1の値に対応する基準電圧VS1と比較し、この比較の結果をオールオアナッシング(all-or-nothing)信号の形態で論理処理ユニット30に送信する。
パイロットユニット34の目的は、論理処理ユニット30の制御の下でトランジスタ20の状態を切り替えることである。この目的のためにパイロットユニット34はトランジスタ20のゲートに接続されて、このトランジスタ20の電圧VCEをパイロットする。パイロットユニット34は、トランジスタを導電状態から遮断状態に移行させる第1の電圧と、トランジスタ20を遮断状態から導電状態に移行させる第2の電圧とを送る。
たとえば第1の電圧は−10Vに等しく、第2の電圧は+15Vに等しい。
論理処理ユニット30の目的は、パイロットユニット34をコンパレータ44が送信する比較の結果の関数として制御することである。ここではパイロットユニット30はプログラマブルデジタルデータ処理ユニットである。有利には、また、トランジスタ20の近辺にあることによる電磁乱れに耐えるために、このパイロットユニット30は、VHDL言語(超高速集積回路ハードウェア記述言語)でプログラミングされたCPLD(コンプレックスプログラマブルロジックデバイス)コンポーネントで構成される。ここで、この論理処理ユニットは、図3のプロセスを行うようにプログラミングされている。特に、パイロットユニット30は、メモリ48とタイマ50を備える。メモリ48は、上記に定義された時間Δtの値を含む。この値はここでは、緊急制御システムが有効である限り一定である。
次に、イグニションデバイス10の機能を、図3のプロセスに関して説明する。
たとえば論理処理ユニット30を形成するCPLDコンポーネントのプログラミングの際に、時間Δtの値を初期化するステップ60を行う。ここでこのステップ60は、10μsという値をメモリ48に記録することを含む。電圧VS1も同じステップ60の間に調節される。
イグニション装置10が作動すると、同イグニション装置10は、電圧VCEを測定するステップ62を永久的に行う。このステップ62は、降圧器40と分圧ブリッジ42が行う。分圧ブリッジ42は、コンパレータ44の入力に電圧VCEを表す信号を送信する。
同時にまたステップ62と平行して、イグニション装置10は、トランジスタ20が導電状態の時、トランジスタ20の動作状態をモニタリングするステップ64を永久に行う。
このステップ64は主に、時間的なフィルタリングを行うサブステップ66と、異常状態の存在を検出するサブステップ68とを含む。
サブステップ66の間、コンパレータ44は、分圧ブリッジ42が送る信号の値を電圧VS1が表す閾値S1と比較する動作を行う。コンパレータ44は、この比較の結果をすぐに、バイナリ信号またはTTL(トランジスタトランジスタロジック)信号の形態で論理処理ユニット30に送信する。たとえば、0Vは閾値S1を超えていないことを示し、5Vは閾値S1を超えたことを示す。
サブステップ66の間、論理処理ユニット30はコンパレータ44が送信する信号の値を永久的にモニタリングし、乱れが始まったことをすぐに検出する。ここでは乱れの始まりは、コンパレータ44が送信する信号の値が5Vの値になったときに検出される。
乱れの始まりが検出されるとすぐに、ユニット30は動作70の間にタイマ50を起動し、この値を永久的に確認する。タイマ50の値があらかじめ記録された時間Δtに等しい場合、ユニット30は、トランジスタ20の異常な動作状態を検出するサブステップ68に進む。ここでは、このサブステップ68は、電圧VCEの瞬間的な値を閾値S2と比較する動作74を行うことを含む。イグニション装置10の組み立てを簡略化するために、閾値S2はここでは閾値S1と等しい値に選択する。この結果、ここでは動作70はコンパレータ44が現在送信した値を決定することだけになる。
コンパレータ44が送信した値が、電圧VCEが閾値S1より小さいことを示している場合、トランジスタ20の特定の制御は開始されない。逆に、すなわち、コンパレータ44が送信した値が電圧VCEが常に閾値S1より高いことを示している場合、ユニット30はすぐにトランジスタ20の切り替えを緊急制御するステップ76に進む。
このステップ76の際、ユニット30は、トランジスタ20のゲートに−10Vに等しい電圧を印加するようにパイロットユニット34を制御する。トランジスタ20はこの−10Vの電圧に応答して、導電状態から遮断状態に移行する。
ここに説明する実施形態では、ステップ66は、トランジスタ20を遮断状態から導電状態に移行させる命令をイグニション装置10がコンピュータ12から受信した瞬間から、トランジスタ20を導電状態から遮断状態に移行させる新しい命令をイグニション装置10がコンピュータ12から受信した瞬間までの間だけ行われる。
図4の分図(A)と(B)は、電圧VCEの乱れの2つの例を示す。図4の分図(A)のグラフは一過性の乱れを表し、分図(B)は電圧VCEの異常状態を表す。
図4の分図(A)では瞬間t0において、電圧は、Δtより短い時間の間だけ閾値S1より高くなっている。この場合、イグニション装置10は、電圧VCEが閾値S1をはじめて超えた後、時間Δtの間待ってから、サブステップ68の検出を行う。
サブステップ68を実行している間、電圧VCEが再び閾値S1より低くなっているので、異常状態は検出されない。この結果、期間がΔtより短い電圧VCEの一過性の乱れにより、トランジスタ20を緊急制御するステップ76が不適切なタイミングで開始されることはない。このようにして、このプロセスは、複雑なフィルタリングアルゴリズムを実装せずに、期間がΔtより短い乱れをフィルタリングする。
図4の分図(B)では、電圧VCEは瞬間t1において閾値S1より高くなっている。しかし分図(B)に示された場合では、電圧は閾値S1を超えた後も上昇しつづける。この結果、瞬間t1+Δtにおいて、電圧VCEは常に閾値S1より高い。このような場合、瞬間t1+Δtにおいてユニット30は異常状態を検出するため、図3のプロセスは、トランジスタ20を緊急制御するステップ76を開始させる。
トランジスタ20が異常状態によって決定的に劣化する前に、パイロットユニット34がトランジスタ20を遮断状態に切り替える充分な時間があるように、時間Δtの値を選択することが重要である。使用されている大多数のパワートランジスタでは、時間Δtはほぼ3μsと20μsの間に含まれる。
図5は、イグニション装置10の第2の実施形態78を示す。イグニション装置78は閾値検出回路32が閾値検出回路80に代わり、論理処理ユニット30が論理処理ユニット82に代わっていることを除き、図2に示した装置と同一である。
すでに図2に関して説明した他の要素には、図5でも同じ参照番号が付けられている。
閾値検出回路80は、電圧VCEを閾値S1と比較しまた閾値S2とも比較することができる。電圧VCEを閾値S1と比較する回路はたとえば、図2に関し説明した回路と同一であり、同じ参照番号が付けられている。電圧VCEを閾値S2と比較する回路は、電圧VCEを閾値S1と比較する回路と同様である。したがってこの回路は、直列に接続された、降圧器86、分圧ブリッジ88及びコンパレータ90によって形成される。要素86、88、90は従来と同様な要素であり、ここでは詳細には説明しない。電圧VCEを電圧VS2によって示される閾値S2と比較した結果は、TTL信号の形態で論理処理ユニット82に送信される。
閾値S2は、これを超えるとパワートランジスタ20が損傷を受ける危険のある電圧VCEの値に対応する。
論理処理ユニット82はたとえば、論理処理ユニット30と実質的に同一であるが、図6のプロセスを行うようにプログラミングされている。
図6のプロセスは破壊的な動作状態を防ぐサブステップ100を付加的に有する点を除き、図3に関して説明したプロセスと同一である。
ユニット82は動作70と同時に、すなわち、電圧VCEの値が閾値S1より上がると、サブステップ100を開始させる。このサブステップ100の間、検出回路80は永久的に電圧VCEの値を閾値S2と比較し、論理処理ユニットはこの比較の結果をモニタリングする。サブステップ100の間に論理処理ユニット82に送信される結果が、電圧VCEが閾値S2を超えたことを示すと、ユニット82はすぐにステップ76に進んでパワートランジスタを緊急制御する。このサブステップ100は、時間Δtの全期間に亘って行われる。時間Δtが経過すると、サブステップ100は終了する。
次に、図5の緊急制御システムの機能を、図7の分図(A)〜(C)に示された乱れの特定の場合について説明する。
図7の分図(A)〜(C)は、時間の関数として電圧VCEの展開を示す。分図(A)では、電圧VCEは瞬間t2において閾値S1より高くなり、最大値を経過するが、この大きさは閾値S2よりも小さく、ついで再び下降して、瞬間t2+Δtより前に閾値S1より低くなる。この場合、イグニション装置78はイグニション装置10とまったく同様に機能し、トランジスタ20の緊急制御ステップは行われない。
図7の分図(B)では、電圧VCEは瞬間t3において閾値S1より高くなり、瞬間t3+Δtまで徐々に上昇しつづける。この瞬間t3+Δtにおいて、電圧VCEの値は閾値S2より低い。この場合、イグニション装置78の機能は、図4の分図(B)に関して説明したイグニション装置10の機能と同一である。
図7の分図(C)では、電圧VCEは瞬間t4において閾値S1を超え、ついで急速に上昇し、瞬間t4+Δtより完全に前の瞬間t5において閾値S2を超える。この場合、瞬間t5では、サブステップ100を行っているイグニション装置78は電圧VCEが閾値S2を超えたことを検出し、この結果、時間Δtが経過するのを待たずに、ステップ76をすぐに行ってトランジスタ20を緊急制御する。
第2の実施形態は、図2及び図3に関して説明した利点と同じ利点を示す。すなわち、トランジスタ20を緊急制御するステップを不適切なタイミングで開始することはない。
さらに、この第2の実施形態では、緊急制御ステップを行う瞬間には、電圧VCEは閾値S2より低いか閾値S2と等しい、すなわち、たとえば、電圧はトランジスタ20を損傷しない程度に十分に低いという利点も示す。このため、時間Δtの値の選択が容易になる。
変形の実施形態では、論理処理ユニットは、電圧VCEが閾値S1より高い期間の長さを測定するように構成される。この変形例では、論理処理ユニットは、自動的に閾値S1を調節するために、測定された期間を利用することができる。たとえば、論理処理ユニットは、一過性の乱れの大部分の期間がはっきりと時間Δtの値より短い時、閾値S1の値を自動的に小さくするようにプログラミングされる。この変形例ではこれによって閾値S1の値を最適化する。
前述の変形例と同様に、閾値S2とまたあるいは時間Δtも、論理処理ユニットによって自動的に調節される。
ここでは、このプロセスは、複数の基本トランジスタから構成されたパワースイッチを制御する特定の場合について説明した。しかし変形例では、このプロセスは、たとえば、IGBTタイプ、MOFSETタイプ、FETタイプなど、1つだけの基本トランジスタを制御しモニタリングするためにも適用可能である。
最後に、さらに実行上複雑な変形例では、論理処理ユニットに電圧VCEの値を送信するアナログデジタルコンバータを閾値検出回路の代わりに使用する。この変形例では、論理処理ユニットは、従来のデジタルフィルタリングアルゴリズムを実装するようにプログラミングされ、フィルタリングされた信号から異常状態の存在を検出する前に、電圧VCEが影響を受ける一過性の乱れを除去することが可能である。
電子スイッチングデバイスの一般的な構造の概略図である。 本発明によるパワートランジスタを制御するシステムの図である。 本発明によるパワートランジスタを制御するプロセスのフローチャートである。 分図(A)及び(B)はパワートランジスタに影響を与える種々の乱れの概略図である。 本発明による制御システムの第2の実施形態を示す図である。 図5のシステムが行う本発明による制御プロセスのフローチャートである。 分図(A)〜(C)はパワートランジスタに影響を与える種々の乱れを示す図である。
符号の説明
2 三相電子スイッチングデバイス
4 電気回転装置
6 DC電圧源
8 三相インバータ
10 イグニション装置
12 コンピュータ
14 パワースイッチ
20 トランジスタ
22 ダイオード
30 論理処理ユニット
32 閾値検出回路
34 パイロットユニット
40 降圧器
42 分圧ブリッジ
44 アナログコンパレータ
48 メモリ
50 タイマ
78 イグニション装置
80 閾値検出回路
82 論理処理ユニット
86 降圧器
88 分圧ブリッジ
90 コンパレータ

Claims (8)

  1. パワートランジスタ(20)を構成する回路に異常状態が発生した場合、前記回路の切り替えを緊急制御するための方法であって、
    −前記回路が導電状態の時、前記回路のコレクタとエミッタの間の電圧を表す信号を測定するステップ(62)と、
    −前記信号の測定された値から前記回路の動作状態をモニタリングするステップ(64)と、
    −前記回路の安全状態への切り替えを制御するステップ(76)であって、前記モニタリングステップの間に異常動作状態が検出されるとすぐに開始されるステップとを有し、
    前記モニタリングステップ(64)は、
    −期間が所定の期間より短い、信号の一過性の乱れをすべて除去するために、前記測定された信号を時間的にフィルタリングするサブステップ(66)と、
    −前記一過性の乱れがフィルタリングされた信号の値から異常動作状態を検出するサブステップ(68)と、
    −前記測定された信号の瞬間的な値が、前記パワートランジスタを形成する回路(20)が破損する危険性のある第1の閾値を超えるとすぐに、前記制御ステップ(76)を開始することで破壊的な動作状態を防ぐサブステップ(100)とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記時間的なフィルタリングのサブステップ(66)は、一過性の乱れの開始を検出することと、所定の時間が経過した後においてのみ前記検出のサブステップ(68)を行うこととを含み、前記所定の時間は前記乱れの開始を検出したときからカウントすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記乱れの開始は、前記測定された信号の瞬間的な値を第2の閾値と比較することによって検出されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記異常状態を検出するサブステップ(68)は、前記測定された信号の瞬間的な値を第3の閾値と比較する動作(74)を含むことと、
    前記制御ステップ(76)は、前記第3の閾値との比較の結果が、前記所定の時間が経過した後にも前記乱れが存在することを示した場合においてのみ開始されることとを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記フィルタリングのサブステップ(66)を行う前に前記所定の時間を一定の値に初期化するステップ(60)を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記フィルタリングのサブステップ(66)の前に、各閾値を一定の値に初期化するステップ(60)を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. −前記フィルタリングのサブステップ(66)は、前記測定された信号をデジタルフィルタリングする動作を含むことと、
    −前記検出のサブステップ(68)は、前記フィルタリングされた信号を所定の閾値と比較する動作を含み、前記比較の結果は異常動作状態の存在または不在を表すことと、
    −前記制御ステップ(76)は、前記比較の結果が、異常動作状態が存在することを示した場合においてのみ開始されることとを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. パワートランジスタを形成する回路に機能障害が発生した場合に、前記回路の切り替えの緊急制御を行うためのシステム(10、78)であって、
    −前記回路が導電状態の時、前記回路のコレクタとエミッタの間の電圧を表す信号を測定する手段(40、42、86、88)と、
    −前記信号の測定された値から前記回路の動作状態をモニタリングする手段(44、90)と、
    −異常動作状態の検出にすぐに応答して前記回路を安全状態に切り替え制御する手段(34)とを備え、
    前記システムはまた、
    −長さが所定の時間長さより短い前記信号の一過性の乱れをすべて除去するために、前記測定された信号を時間的にフィルタリングする手段(30、82)と、
    −前記一過性の乱れがフィルタリングされた信号の値から、異常動作状態を検出する手段(30、82)と、
    −前記測定手段が測定した信号の瞬間的な値が、前記パワートランジスタを形成する回路が破損する危険のある第1の閾値を超えるとすぐに、前記回路の安全状態への切り替えを開始することによって、破壊的な動作状態を防ぐ手段とを備えることを特徴とするシステム。
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