JP2004312700A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受光量に応じた輝度情報を出力する撮像装置であって、初期化時の光電変換部の出力電圧に対応するリセット電圧と、受光量に応じた光電変換部の出力電圧に対応するリード電圧とを出力する単位セル(画素回路110)が、1次元、又は2次元状に複数個配列されている撮像手段(図外)と、単位セル毎に、リード電圧が所定の範囲の電圧である場合にリセット電圧とリード電圧との差分を示す輝度情報を出力し、リード電圧が所定の範囲の電圧でない場合に高輝度を示す輝度情報を出力する出力手段(信号処理回路120、特にバイパストランジスタ125により課題を解決する)とを備える。
【選択図】 図2
Description
これらの撮像機器には、撮像装置として増幅型のイメージセンサを備えるものがある。
増幅型のイメージセンサには、雑音が低い等の優れた特徴がある反面、強い光を入射したときに画像が黒つぶれするという問題がある。
しかしながら、このリセット時の出力電圧の変化を検出するには、変化量が有る程度の大きさ以上にならなければ検出できないので、当該変化によって生じる悪影響を完全に除去することは困難である。
例えば、特開2000−287131号公報に開示されたCMOSイメージセンサで、中心部が十分に明るくその周辺部が徐々に暗くなるような物体を撮影すると、中心部の十分に明るい領域では黒つぶれを防止できるものの、黒つぶれが防止された領域の周辺が、さらに周辺の暗いはずの部分よりも暗く撮影されてしまい、程度によってはリング状の黒つぶれが発生する。
従って、強い光を入射したときに画像が黒つぶれするという問題点を従来よりも確実に解決し、またリセット時の電圧の変化による悪影響を確実に排除することができる。
また、撮像装置において、前記バイパストランジスタにおける所定の範囲の電圧である場合とは、前記第1出力線の電位が当該バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位よりも高い場合であり、当該バイパストランジスタにおける所定の範囲の電圧でない場合とは、当該第1出力線の電位が当該バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位以下の場合であることを特徴とすることもできる。
また、撮像装置において、前記出力手段は、さらに、前記第2出力線と所定の電圧端子との間に直列に接続されるサンプリング容量と、前記第2出力線と基準電圧端子との間に直列に接続されるクランプトランジスタと、クランプトランジスタをONし前記第2出力線を基準電圧にした状態で前記第1出力線にリセット電圧を出力させ、その後、クランプトランジスタをOFFにした状態で当該第1出力線にリード電圧を出力させる制御手段とを含み、クランプトランジスタをONし前記第2出力線を基準電圧にした状態で前記所定の範囲の電圧であるリセット電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記基準電圧と当該リセット電圧との差分相当の電圧がクランプ容量に保持され、その後、クランプトランジスタをOFFにした状態で前記所定の範囲の電圧であるリード電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記第2出力線の電圧が、当該クランプ容量に保持された電圧分だけ当該基準電圧から変化し、結果として当該リセット電圧と当該リード電圧との差分を示す輝度情報が出力され、クランプトランジスタをOFFにした状態で前記所定の範囲の電圧でないリード電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記バイパストランジスタがクランプ容量の端子間を導通状態にすることによって、前記第2出力線の電圧が当該リード電圧に置き換えられ、結果として、前記リセット電圧が前記所定の範囲の電圧であるか否かにかかわらず高輝度を示す輝度情報が出力されることを特徴とすることもできる。
また、撮像装置において、前記出力手段は、さらに、前記バイパストランジスタのゲートにバイアス電圧を供給する電圧供給手段を含むことを特徴とすることもできる。
また、撮像装置において、前記バイパストランジスタはデプレッション型トランジスタであることを特徴とすることもできる。
これにより、バイパストランジスタにバイアス電圧を供給しなくてもよいので、回路が簡素化できる。
また、撮像装置において、前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は、略0.1Vであることを特徴とすることもできる。
また、撮像装置において、前記出力手段は、さらに、前記バイパストランジスタのゲートにバイアス電圧を供給する電圧供給手段を含み、前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は前記バイアス電圧によって与えられることを特徴とすることもできる。
また、撮像装置において、前記バイパストランジスタと前記リセットトランジスタとは同一の工程で生産されることを特徴とすることもできる。
これにより、バイパストランジスタとリセットトランジスタとは同一の工程で生産されるので素子の電気特性が近似し、よって供給するバイアス電圧のばらつきが少なくなり設定が容易になる。
これにより、バイアス電圧を外部より設定することができるので、通常ばらつきが生じやすい撮像装置毎の個々の特性を揃えることができる。
これにより、追加注入によりバイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と飽和信号出力電位との差分を設定することができる。
これにより、基板バイアス電圧の差分により、バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と飽和信号出力電位との差分を設定することができる。
これにより、高輝度を示す輝度情報として、後段のアナログ回路の入力ダイナミックレンジに一致する電圧を出力させることができるので、アナログ回路の性能を効率よく活用することができる。
また、撮像装置において、前記出力手段は、さらに、前記第1出力線と前記クランプ容量との間に直列に接続されているサンプリングトランジスタと、前記撮像手段から輝度情報が出力されない垂直ブランキング期間においてサンプリングトランジスタを非導通状態にするサンプリングトランジスタ制御手段とを含むことを特徴とすることもできる。
従って、垂直ブランキング期間において飽和出力信号は出ないので、後段の出力アンプの入力ダイナミックレンジが制約を受けない。
従って、垂直ブランキング期間において飽和出力信号は出ないので、後段の出力アンプの入力ダイナミックレンジが制約を受けない。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態1における撮像装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1の撮像装置は、撮像部1、負荷回路2、行選択エンコーダ3、列選択エンコーダ4、信号処理部5、出力回路6から構成される。
負荷回路2は、縦1列毎に同一の回路が1個接続されており、出力電圧を読み出す為に、列単位で撮像部1の画素に負荷をかける回路である。
列選択エンコーダ4は、制御線を備え、列を順次選択する。
信号処理部5は、縦1列毎に同一の回路が1個接続されており、撮像部1からの列単位の出力を処理して、順次出力する。
図2は、実施の形態1の撮像装置の回路の概略を示す図である。
図2に示すように、実施の形態1の撮像装置は、負荷回路100、画素回路110、信号処理回路120を備える。
画素回路110は、図1の撮像部1中の1個の単位セルを記載したものであり、初期化時の電圧を増幅したリセット電圧と読み出し時の電圧を増幅したリード電圧とを第1信号出力線に出力することを特徴とし、入射した光を光電変換し電荷を出力するフォトダイオード等の受光素子111と、受光素子111により発生した電荷を蓄積し、蓄積した電荷を電圧信号として出力するコンデンサ112と、コンデンサ112の示す電圧が初期電圧(ここではVDD)になるようにリセットするリセットトランジスタ113と、受光素子111により出力される電荷をコンデンサ112に供給するリードトランジスタ114と、コンデンサ112の示す電圧に追従して変化する電圧を出力する増幅用トランジスタ115と、行選択エンコーダ3からラインセレクト信号を受けた時に増幅用トランジスタ115の出力を第1信号出力線に出力するラインセレクトトランジスタ116とを含む。ここで本明細書では、以後の説明を容易にする為に、コンデンサ112のうちの、蓄積された電荷に応じた電圧を示す、リセットトランジスタ113、リードトランジスタ114、及び増幅用トランジスタ115が接続している部分を特に電荷検出部117と呼称することとする。
図3に示すようなタイミングで各制御パルスを与えることで、ラインセレクトトランジスタ116をONにした状態で、クランプトランジスタ124をONし第2信号出力線を基準電圧にした状態で第1信号出力線にリセット電圧を出力させ(図3のa)、ここでリセット電圧が所定の範囲の電圧であるときには基準電圧とリセット電圧との差分相当がクランプ容量122に保持され(図3のb)、その後、クランプトランジスタ124をOFFにした状態で第1信号出力線にリード電圧を出力させ(図3のc)、ここでリード電圧が所定の範囲の電圧であるときには第2信号出力線の電圧が、当該リセット電圧と当該リード電圧との差分相当だけ当該基準電圧から変化し(図3のd)、これを輝度情報として出力することができ、また、リード電圧が所定の範囲の電圧でないときには、バイパストランジスタ125が端子間を導通状態にすることにより、第2信号出力線の電圧がリード電圧に置き換えられ、これを輝度情報として出力することができる。
例えば、バイパストランジスタ125のゲートにバイアス電圧を、画素回路110からリード電圧を読み出す期間に、パルス状に出力してもよい。
図4(a)〜(d)は、画像が暗くなったり画像が黒つぶれする程の強い光を入射していないとき(以下、「通常時」と記す)の各タイミングにおける画素回路110中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
ここで図4の各図(a)〜(d)は、それぞれ図3(a)〜(d)のタイミングに対応している。
図5(b)は、通常時の、図3(b’)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図5(c)は、通常時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
以下に、通常時の、画素回路110中の領域毎のポテンシャルの遷移、及び、信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの遷移を、図4(a)〜(d)、図5(a)〜(c)に沿って説明する。
(2)図3(b)のタイミングにおいて、リセットトランジスタ113がONからOFFになり、図4(b)に示すように、電荷検出部117の電圧がVDDにリセットされ、またクランプトランジスタ124がONなので、図5(a)に示すように、第2信号出力線の電圧がVDDにリセットされる。
(4)図3(c)のタイミングにおいて、リセットトランジスタ113がOFFのまま、リードトランジスタ114がONになるので、図4(c)に示すように、受光素子111で生じた電荷が電荷検出部117に移動する。
ここで、電荷検出部117の電圧が変化し、この変化後の電圧が増幅用トランジスタ115により増幅されるので、第1信号出力線の電圧がリード電圧に変化し、またリセット電圧とVDDとの差分相当がクランプ容量122に保持されているので、図5(c)に示すように、第2信号出力線の電圧が「VDD−第1信号出力線の電圧の変化分相当」となり、この電圧が輝度情報として出力される(第1信号出力線の電圧変化分をSIG、クランプ容量122をCcp、サンプリング容量123をCspとすると:第2信号出力線の電圧はVDD−SIG×Ccp/(Ccp+Csp)となる)。
ここで、図6の各図(a)〜(d)は、それぞれ図3(a)〜(d)のタイミングに対応し、図7は図3(d)において図6(d)の場合よりも強い光を入射したとき、又は図3(d)よりもさらに後のタイミングに対応し、何の対策も施さなければ黒つぶれが生じる状態を示している。
図8(a)は、第1高輝度時の、図3(b)のタイミングおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図8(c)は、第1高輝度時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図9(a)は、第2高輝度時の、図3(b)のタイミングおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図9(c)は、第2高輝度時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
ここで、図6、図7、図8、及び、図9の各図は、上半分が回路の概略を示し、下半分が上半分の回路の各位置に対応する領域毎のポテンシャルの状態を示している。
(1)図3(a)のタイミングにおいて、リードトランジスタ114がOFF、リセットトランジスタ113がONなので、通常時であれば受光素子111で生じた電荷は電荷検出部117には移動しないが、第1高輝度時及び第2高輝度時では、図6(a)に示すように、受光素子111で生じた電荷はリードトランジスタ114のポテンシャルを越えてしまい電荷検出部117に移動し、同時に電荷検出部117の電荷はVDD端子に移動する。
(4)図3(c)のタイミングにおいて、リセットトランジスタ113がOFFのまま、リードトランジスタ114がONになるので、図6(c)に示すように、受光素子111で生じた電荷が電荷検出部117に移動する。
ここで、電荷検出部117の電圧が変化し、この変化後の電圧が増幅用トランジスタ115により増幅されるので、第1信号出力線の電圧がリード電圧に変化し、通常時であれば、リセット電圧とVDDとの差分がクランプ容量122に保持されているので、第2信号出力線の電圧が「VDD−第1信号出力線の電圧の変化分相当」となり、この電圧が輝度情報として出力されるが、第1高輝度時及び第2高輝度時では、それぞれ図8(c)及び図9(c)に示すように、第1信号出力線の電荷がバイパストランジスタ125のポテンシャルを越えて第2信号出力線に移動し、第2信号出力線の電圧が「第1信号出力線の電圧相当」となるので高輝度を示す電圧になり、この電圧が輝度情報として出力される。
図10(a)は、リセット時における第1信号出力線の電圧の特性を示す図である。
図10(b)は、リード時における第1信号出力線の電圧の特性を示す図である。
図10(c)は、画像が暗くなったり画像が黒つぶれすることに対して何の対策も施していない従来の撮像装置における出力電圧の特性を示す図であり、−(図10(a)−図10(b))に相当する。
ここで図10(a)〜(d)において、横軸は入射光の強さ(右が強い)、縦軸は電圧((a),(b)は上がプラス、(c),(d)は上がマイナス)を示す。
(実施の形態2)
<構成>
図11は、実施の形態2の撮像装置の回路の概略を示す図である。
実施の形態2の撮像装置は、クリップトランジスタ131を備えることによって、第2信号出力線の電圧が一定電圧以下にならないようにすることができる。
クリップトランジスタ131をDC駆動させる場合の各制御パルスのタイミングは、実施の形態1の図3と同様である。
またクリップトランジスタ131をパルス駆動させる場合の各制御パルスのタイミングを、以下に説明する。
図12に示すように、クリップトランジスタ131をパルス駆動させる場合はサンプリングパルスがOFFになった後にクリップパルスがONとなり(図12のe)、第2信号出力線の電圧が一定電圧以下にならないようにする。ここで図12の(a)〜(d)は図3の(a)〜(d)と同様である。
以下に、クリップトランジスタ131をDC駆動させる場合の動作について説明する。
図13は、高輝度時の図3(d)のタイミングにおける信号処理回路130中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
ここで、図13は、上半分が回路の概略を示し、下半分が上半分の回路の各位置に対応する領域毎のポテンシャルの状態を示している。
(1)図3(d)のタイミングにおいて、図13に示すように、GNDの電荷が負荷用トランジスタ101のポテンシャルを越えて第1信号出力線に移動し、サンプリングトランジスタ121がONなので、順次電荷が各トランジスタのポテンシャルを越えて移動し、クリップ電圧端子からGNDまでの間に定常電流が流れる。ここで、第2信号出力線の電圧はクリップトランジスタ131のポテンシャルにより定まるので、クリップトランジスタ131のゲート電圧によって定めることができる。
ここで、第1信号出力線の電位は、画素回路110内の増幅用トランジスタ115と負荷回路内の負荷用トランジスタ101で構成されているソースフォロワ回路により決まるものであり、GNDと同じ電位になるわけではない。
<動作2>
以下に、クリップトランジスタ131をパルス駆動させる場合の動作について説明する。
図14(b)は、高輝度時の図12(e)のタイミングにおける信号処理回路130中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
ここで、図14(a)(b)は、上半分が回路の概略を示し、下半分が上半分の回路の各位置に対応する領域毎のポテンシャルの状態を示している。
(1)図12(d)のタイミングにおいて、図14(a)に示すように、GNDの電荷が負荷用トランジスタ101のポテンシャルを越えて第1信号出力線に移動し、サンプリングトランジスタ121がON、クリップトランジスタ131がOFFなので、順次電荷が各トランジスタのポテンシャルを越えて第2信号出力線まで移動する。
(2)図12(e)のタイミングにおいて、図14(b)に示すように、GNDの電荷が負荷用トランジスタ101のポテンシャルを越えて第1信号出力線に移動し、サンプリングトランジスタ121がOFF、クリップトランジスタ131がONなので、サンプリングトランジスタ121の右側において電荷が各トランジスタのポテンシャルを越えて移動するが、この電荷の移動は、各信号線の電圧が各トランジスタのポテンシャルで決まる電圧に変化した時点で停止する。ここで、第2信号出力線の電圧はクリップトランジスタ131のパルス電圧によって定めることができる。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態2では、実施の形態1の撮像装置に、さらにクリップトランジスタ131を追加したので、第2信号出力線の電圧を、後段の出力アンプの入力ダイナミックレンジを越えた電圧まで変化しないように設定することができる。
(実施の形態3)
<構成>
図15は、実施の形態3の撮像装置の回路の概略を示す図である。
画素回路140は、初期化時の電圧を増幅したリセット電圧と読み出し時の電圧を増幅したリード電圧とを第1信号出力線に出力することを特徴とし、入射した光を光電変換して電荷を発生して蓄積し、蓄積した電荷を電圧信号として出力するフォトダイオード等の受光素子141と、受光素子141に蓄積された電荷を掃き出して、ここの電圧が初期電圧(ここではVDD)になるようにリセットするリセットトランジスタ142と、受光素子141に蓄積された電荷による電圧に追従して変化する電圧を出力する増幅用トランジスタ143と、行選択エンコーダ3からラインセレクト信号を受けた時に増幅用トランジスタ143の出力を第1信号出力線に出力するラインセレクトトランジスタ144とを含む。
信号処理回路150は、実施の形態1の信号処理回路120と同様の構成要素を備え、相違点は、実施の形態1の信号処理回路120ではクランプトランジスタ124が第2信号出力線と基準電圧端子VDDとの間に直列に接続されているが、信号処理回路150ではクランプトランジスタ124が第2信号出力線とクランプ用電圧端子VCLとの間に直列に接続されている点のみである。
また、VCLの電位の設定方法は、例えばクランプトランジスタ124としてデプレッション型トランジスタを製造時に作り込んでもよいし、電圧供給手段によりクランプトランジスタ124のゲートにバイアス電圧を常時、又は必要なタイミングに(図16のc〜d等)供給してもよい。
図16は、実施の形態3の撮像装置における各制御パルスのタイミングを示す図である。
図16に示すようなタイミングで各制御パルスを与えることで、ラインセレクトトランジスタ116をONにした状態でクランプトランジスタ124をONして、第1信号出力線にリード電圧を出力させた状態で第2信号出力線を基準電圧にし(図16のa)、ここでリード電圧が所定の範囲の電圧であるときにはリード電圧と基準電圧との差分相当がクランプ容量122に保持され、その後、クランプトランジスタ124をOFFにした状態で(図16のb)第1信号出力線にリセット電圧を出力させ(図16のc)、第2信号出力線の電圧がリセット電圧とリード電圧との差分相当だけ基準電圧から変化し(図16のd)、これを輝度情報として出力することができ、また、リード電圧が所定の範囲の電圧でないときには、バイパストランジスタ125が端子間を導通状態にすることにより、第1信号出力線と第2信号出力線との差分がなくなりクランプ容量122に電荷が保持されないので、その後、第2信号出力線の電圧がリセット電圧に置き換えられ、これを輝度情報として出力することができる。
例えば、バイパストランジスタ125のゲートにバイアス電圧を、画素回路110からリード電圧を読み出す期間に、パルス状に出力してもよい。
図17(a)〜(d)は、通常時の各タイミングにおける画素回路140中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
ここで図17の各図(a)〜(d)は、それぞれ図16(a)〜(d)のタイミングに対応している。
図18(b)は、通常時の、図16(b)のタイミングにおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図18(c)は、通常時の、図16(d)のタイミングにおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
以下に、通常時の、画素回路140中の領域毎のポテンシャルの遷移、及び、信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの遷移を、図17(a)〜(d)、図18(a)〜(c)に沿って説明する。
(2)図16(b)のタイミングにおいて、クランプトランジスタ124がONからOFFになり、図18(b)に示すように、リード電圧とVCLとの差分相当がクランプ容量122に保持される。
(3)図16(c)のタイミングにおいて、リセットトランジスタ142がONになるので、図17(c)に示すように、受光素子141で生じた電荷はVDD端子に移動する。
ここで、受光素子141の電圧がVDDに変化し、この変化後の電圧が増幅用トランジスタ115により増幅されるので、第1信号出力線の電圧がリセット電圧に変化し、またリード電圧とVCLとの差分相当がクランプ容量122に保持されているので、図16(c)に示すように、第2信号出力線の電圧が「VCL+第1信号出力線の電圧の変化分相当」となり、この電圧が輝度情報として出力される(第1信号出力線の電圧変化分をSIG、クランプ容量122をCcp、サンプリング容量123をCspとすると:第2信号出力線の電圧はVCL+SIG×Ccp/(Ccp+Csp)となる)。
図19(a)〜(d)は、高輝度時の、各タイミングにおける画素回路140中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図20(a)は、高輝度時の、図16(a)のタイミングおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図20(b)は、通常時の、図16(b)のタイミングにおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図20(c)は、通常時の、図16(d)のタイミングにおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
以下に、高輝度時の、画素回路140中の領域毎のポテンシャルの遷移、及び、信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの遷移を、図19(a)〜(d)、図20(a)〜(c)に沿って説明する。
(2)図16(b)のタイミングにおいて、クランプトランジスタ124がONからOFFになり、ここで、通常時であればリード電圧と基準電圧との差分相当がクランプ容量122に保持されるが、高輝度時では、図20(b)に示すように、リード電圧のポテンシャルがバイパストランジスタ125のポテンシャルを越えてしまいバイパストランジスタ125が端子間を導通状態にするので、クランプ容量122に電荷が保持されない。
(3)図16(c)のタイミングにおいて、リセットトランジスタ142がONになるので、図19(c)に示すように、受光素子141で生じた電荷はVDD端子に移動する。
ここで、クランプ容量122には電荷が保持されていないので、図20(c)に示すように、第2信号出力線の電圧がリセット電圧に相当する電圧となるので高輝度を示す電圧になり、この電圧が輝度情報として出力される。
×Ccp/(Ccp+Csp)
ここでは、例えば第1信号出力線に出力されたリセット電圧Vresetを約1.9Vとし、Ccp=Cspとすると、第2信号出力線の電圧Vovは、Vov=VφSKIP+(Vreset−VφSKIP)×Ccp/(Ccp+Csp)=0.7+(1.9−0.7)×(1/2)=1.3(V)となる。
但し、VCL≫VφSKIPとするとVov>Vnrmが成り立たなくなるので、VCLとVφSKIPとの差は、上記のようにVov>Vnrmが成り立たつ範囲に限られ、例えば、VCL=約0.8V、VφSKIP=約0.7Vであり、その差は0.1V程度が適当である。
本発明の実施の形態3の撮像装置における出力電圧の特性は、実施の形態1と同様であり、リード電圧が所定の電圧を越えた場合には高輝度を示す電圧となるので画像が暗くなったり画像が黒つぶれすることがなく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(変形例1)
図21(a)(b)は、リセットトランジスタのポテンシャルと、バイパストランジスタのポテンシャルの関係を示す図である。
ここで増幅用トランジスタの増幅率をα、閾値電圧をVtとする。
図21(a)に示すように、VφSKIPが、VφRで決まる第1信号出力線の最小電位“Vmin=(VφR−Vt)×α”以下に設定した場合(VφSKIP/α+Vt≦VφR)には、飽和信号分が“Vsat=VDD−VφR”となり実質的な飽和出力電位を最大限に確保できるが、高輝度時においてバイパストランジスタがONしないので、バイパストランジスタとして機能しない。
なお、バイパストランジスタとリセットトランジスタとを同一の工程で生産し、バイパストランジスタのゲートにバイアス電圧を供給し、ここで、バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と飽和信号出力電位との差分は、バイアス電圧によって与えてもよい。
<まとめ>
以上のように、本発明の変形例1によれば、実質的な飽和出力電圧を十分に確保し、かつ、バイパストランジスタとして機能するのでその効果が期待できる。
(変形例2)
撮像装置には、1フレーム毎に所定数の画素分の輝度情報が撮像部から出力されない垂直ブランキング期間がある。
そこで本発明の変形例2は、このような問題を解決する為に、垂直ブランキング期間において飽和出力信号を出さない撮像装置、及び撮像方法等を提供する。
ここで図22に示すサンプリングパルスは、実施の形態1と同様の撮像装置に対して出力される例を示しており、列選択エンコーダ4に含まれるサンプリングトランジスタ制御部により出力されるものとする。
図22に示すように、垂直ブランキング期間においては、サンプリングトランジスタ制御部がサンプリングパルスを出力しないので、サンプリングトランジスタ121が非導通状態となり、クランプ容量122に電荷は一切保持されず、結果的に低輝度を示す輝度情報が出力されることになる。
以上のように、本発明の変形例2によれば、垂直ブランキング期間において飽和出力信号は出ないので、後段の出力アンプの入力ダイナミックレンジが制約を受けない。
(変形例3)
本発明の変形例3は、変形例2と同様の問題を解決する為に、垂直ブランキング期間において飽和出力信号を出さない撮像装置、及び撮像方法等を提供する。
ここで図23に示す負荷用トランジスタのゲート電圧の制御は、実施の形態1と同様の撮像装置に対して行われる例を示しており、列選択エンコーダ4に含まれる負荷用トランジスタ制御部により行われるものとする。
図23に示すように、垂直ブランキング期間においては、負荷用トランジスタ制御部が負荷用トランジスタにバイアス電圧を印加しないので、負荷用トランジスタ101が非導通状態となり、クランプ容量122に電荷は一切保持されず、結果的に低輝度を示す輝度情報が出力されることになる。
以上のように、本発明の変形例3によれば、垂直ブランキング期間において飽和出力信号は出ないので、後段の出力アンプの入力ダイナミックレンジが制約を受けない。
なお、本発明で説明に用いた各回路は、単に一例を示すものであって、同様の機能を備えた他の回路等であってもよい。
このバイアス電圧設定回路は、バイアス電圧を供給すべきトランジスタ毎に、例えば外部より特定の端子に所定の電圧をかけることによって切断可能なポリシリコン等の配線が複数並列に接続され、複数の配線のそれぞれには同一又は異なる抵抗等の電圧を変化させることができる素子を備えており、製造工程の最終段階において、接続されたトランジスタのポテンシャルが最適な値になるように、出力データをモニターしながら複数の配線の何れかを切断する。例えば、バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と飽和信号出力電位との差分が最適な値になるように、第2信号出力線の電圧をモニターしながら複数の配線の何れかを切断することによって、バイパストランジスタのバイアス電圧を設定する。
また、本発明の各実施の形態及び各変形例においては、MOS型増幅トランジスタを例にとり説明したが、CMD、BASIS、SIT等のFPN除去回路を必要とする撮像装置であっても実現可能である。
また、家庭用だけでなく、あらゆる撮像機器に適用することができる。
図5(c)は、通常時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図8(c)は、第1高輝度時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図9(c)は、第2高輝度時の、図3(d)のタイミングにおける信号処理回路120中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
図10(c)は、画像が暗くなったり画像が黒つぶれすることに対して何の対策も施していない従来の撮像装置における出力電圧の特性を示す図であり、−(図10(a)−図10(b))に相当する。
図10(d)は、本発明の実施の形態1の撮像装置における出力電圧の特性を示す図である。
図18(c)は、通常時の、図16(d)のタイミングにおける信号処理回路150中の領域毎のポテンシャルの状態を示す図である。
2 負荷回路
3 行選択エンコーダ
4 列選択エンコーダ
5 信号処理部
6 出力回路
100 負荷回路
101 負荷用トランジスタ
110 画素回路
111 受光素子
112 コンデンサ
113 リセットトランジスタ
114 リードトランジスタ
115 増幅用トランジスタ
116 ラインセレクトトランジスタ
117 電荷検出部
120 信号処理回路
121 サンプリングトランジスタ
122 クランプ容量
123 サンプリング容量
124 クランプトランジスタ
125 バイパストランジスタ
130 信号処理回路
131 クリップトランジスタ
140 画素回路
141 受光素子
142 リセットトランジスタ
143 増幅用トランジスタ
144 ラインセレクトトランジスタ
150 信号処理回路
Claims (19)
- 受光量に応じた輝度情報を出力する撮像装置であって、
初期化時の光電変換部の出力電圧に対応するリセット電圧と、受光量に応じた光電変換部の出力電圧に対応するリード電圧とを出力する単位セルが、1次元、又は2次元状に複数個配列されている撮像手段と、
前記単位セル毎に、前記リード電圧が所定の範囲の電圧である場合に、前記リセット電圧と当該リード電圧との差分を示す輝度情報を出力し、当該リード電圧が前記所定の範囲の電圧でない場合に、高輝度を示す輝度情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記出力手段は、
前記撮像手段に接続され、前記単位セルにより出力される前記リセット電圧及び前記リード電圧を受け付ける第1出力線と、
後段の回路に接続され、当該後段の回路へ前記輝度情報を出力する第2出力線と、
第1出力線と第2出力線との間に直列に接続されているクランプ容量と、
クランプ容量と並列に接続され、クランプ容量の端子間にかかる電圧が前記所定の範囲の電圧であるときには当該端子間を非導通状態とし、当該端子間にかかる電圧が前記所定の範囲の電圧でないときには当該端子間を導通状態とするバイパストランジスタとを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記バイパストランジスタにおける所定の範囲の電圧である場合とは、前記第1出力線の電位が、当該バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位よりも高い場合であり、当該バイパストランジスタにおける所定の範囲の電圧でない場合とは、当該第1出力線の電位が、当該バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位以下の場合であること
を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記第2出力線と所定の電圧端子との間に直列に接続されるサンプリング容量と、
前記第2出力線と基準電圧端子との間に直列に接続されるクランプトランジスタと、
クランプトランジスタをONし前記第2出力線を基準電圧にした状態で前記第1出力線にリセット電圧を出力させ、その後、クランプトランジスタをOFFにした状態で当該第1出力線にリード電圧を出力させる制御手段とを含み、
クランプトランジスタをONし前記第2出力線を基準電圧にした状態で前記所定の範囲の電圧であるリセット電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記基準電圧と当該リセット電圧との差分相当の電圧がクランプ容量に保持され、その後、クランプトランジスタをOFFにした状態で前記所定の範囲の電圧であるリード電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記第2出力線の電圧が、当該クランプ容量に保持された電圧分だけ当該基準電圧から変化し、結果として当該リセット電圧と当該リード電圧との差分を示す輝度情報が出力され、
クランプトランジスタをOFFにした状態で前記所定の範囲の電圧でないリード電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記バイパストランジスタがクランプ容量の端子間を導通状態にすることによって、前記第2出力線の電圧が当該リード電圧に置き換えられ、結果として、前記リセット電圧が前記所定の範囲の電圧であるか否かにかかわらず高輝度を示す輝度情報が出力されること
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記第2出力線と所定の電圧端子との間に直列に接続されるサンプリング容量と、
前記第2出力線と基準電圧端子との間に直列に接続されるクランプトランジスタと、
前記第1出力線にリード電圧を出力させた状態でクランプトランジスタをONし、その後、クランプトランジスタをOFFにして、当該第1出力線にリセット電圧を出力させる制御手段ととを含み、
前記所定の範囲の電圧であるリード電圧が前記第1出力線に出力された状態でクランプトランジスタをONしたときには、前記基準電圧と当該リード電圧との差分相当の電圧がクランプ容量に保持され、その後、クランプトランジスタをOFFにした状態で、前記所定の範囲の電圧であるリセット電圧が前記第1出力線に出力されたときには、前記第2出力線の電圧が、当該クランプ容量に保持された電圧分だけ当該リセット電圧から変化し、結果として当該リセット電圧と当該リード電圧との差分を示す輝度情報が出力され、
前記所定の範囲の電圧でないリード電圧が前記第1出力線に出力された状態で、前記バイパストランジスタがクランプ容量の端子間を導通状態にすることによって、クランプ容量には何も電圧が保持されず、結果として、高輝度を示す輝度情報が出力されること
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記バイパストランジスタのゲートに、バイアス電圧を供給する電圧供給手段を含むこと
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記バイパストランジスタは、デプレッション型トランジスタであること
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段における単位セルはそれぞれ、
受光量に応じた電荷を発生する受光素子と、
受光素子により発生した電荷を保持し、電圧信号として出力する電荷検出部と、
リセット用基準電圧端子と電荷検出部との間に接続され、ゲート電圧が印加されて導通状態であるときに、当該電荷検出部が基準電圧にリセットされるリセットトランジスタと、
増幅用基準電圧端子と第1出力線との間に接続され、電荷検出部により変換された電圧信号がゲートに印加され、当該電圧信号を増幅して第1出力線へ出力する増幅用トランジスタとを含み、
前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位は、リセットトランジスタが非導通状態であるときのリセットトランジスタの電位に依存する当該単位セルに含まれる増幅用トランジスタの出力である飽和信号出力電位よりも、所定の差分だけ高いこと
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は、略0.1Vであること
を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記バイパストランジスタのゲートに、バイアス電圧を供給する電圧供給手段を含み、
前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は、前記バイアス電圧によって与えられること
を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記バイパストランジスタと前記リセットトランジスタとは、同一の工程で生産されること
を特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記電圧供給手段は、
撮像装置毎に異なる適切なバイアス電圧を、外部より設定することができるバイアス電圧設定回路を含むこと
を特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記リセットトランジスタは、所定の埋め込み注入によって生産され、
前記バイパストランジスタは、前記所定の埋め込み注入に加え、追加注入を経て生産され、
前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は、前記追加注入によって与えられること
を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記バイパストランジスタには、前記リセットトランジスタとは異なる電位の基板バイアス電圧が印加され、
前記バイパストランジスタのポテンシャルを示す電位と前記飽和信号出力電位との差分は、前記基板バイアス電圧の差分によって制御されること
を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記第1出力線と前記第2出力線との間の電圧が前記所定の範囲の電圧でない場合に、前記高輝度を示す輝度情報として、後段のアナログ回路の入力ダイナミックレンジに一致する電圧を出力させるクリップ用トランジスタを含むこと
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記クリップ用トランジスタは、後段のアナログ回路の入力ダイナミックレンジの上限の電圧に相当する電圧端子と前記第2出力線との間に接続され、ゲートに所定の電圧が印加されて導通状態であるときに、当該第2出力線から前記後段の回路へ、後段のアナログ回路の入力ダイナミックレンジに一致する電圧が出力され、
前記出力手段は、さらに、
後段のアナログ回路が前記輝度情報を入力するときに、前記クリップ用トランジスタのゲートにパルス電圧を印加して、前記クリップ用トランジスタを一時的に導通状態とするように、当該クリップ用トランジスタをパルス駆動するクリップ用トランジスタ制御手段を含むこと
を特徴とする請求項15に記載の撮像装置。 - 前記出力手段は、さらに、
前記第1出力線と前記クランプ容量との間に直列に接続されているサンプリングトランジスタと、
前記撮像手段から輝度情報が出力されない垂直ブランキング期間において、サンプリングトランジスタを非導通状態にするサンプリングトランジスタ制御手段とを含むこと
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段における単位セルはそれぞれ、
増幅用基準電圧端子と前記第1出力線との間に接続され、電荷検出部により変換された電圧信号がゲートに印加され、当該電圧信号を増幅して第1出力線へ出力する増幅用トランジスタと、
前記増幅用基準電圧端子と増幅用トランジスタとの間、又は増幅用トランジスタと前記第1出力線との間に直列に接続されているセレクトトランジスタとを含み、
前記出力手段は、さらに、
導通状態において、前記第1出力線に負荷をかけることにより、増幅用トランジスタ及びセレクトトランジスタを介して、前記出力電圧を読み出す負荷用トランジスタと、
負荷用トランジスタを導通状態にする前には、何れかの単位セルのセレクトトランジスタを導通状態にし、全ての単位セルのセレクトトランジスタを非導通状態にする前には、負荷用トランジスタを非導通状態にし、何れの単位セルからも輝度情報が出力されない垂直ブランキング期間においては、負荷用トランジスタを非導通状態にする制御手段とを含むこと
を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 初期化時の光電変換部の出力電圧に対応するリセット電圧と、受光量に応じた光電変換部の出力電圧に対応するリード電圧とを出力する単位セルを、1次元、又は2次元状に複数個配列した撮像領域を備え、受光量に応じた輝度情報を出力する撮像装置における撮像方法であって、
前記単位セル毎に、前記リード電圧が所定の範囲の電圧であるか否かを判断する判断ステップと、
判断ステップにより所定の範囲の電圧であると判断された場合に、前記リセット電圧と前記リード電圧との差分を示す輝度情報を出力する第1出力ステップと、
判断ステップにより所定の範囲の電圧でないと判断された場合に、高輝度を示す輝度情報を出力する第2出力ステップと
を含むことを特徴とする撮像方法。
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