JP2004310647A - 工事積算システム - Google Patents

工事積算システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004310647A
JP2004310647A JP2003106299A JP2003106299A JP2004310647A JP 2004310647 A JP2004310647 A JP 2004310647A JP 2003106299 A JP2003106299 A JP 2003106299A JP 2003106299 A JP2003106299 A JP 2003106299A JP 2004310647 A JP2004310647 A JP 2004310647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
construction
data
client
database
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003106299A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Abiru
秀雄 我蛭
Yoichi Okabe
洋一 岡部
Kenji Ogata
健二 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Information Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Information Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Information Systems Ltd filed Critical Hitachi Information Systems Ltd
Priority to JP2003106299A priority Critical patent/JP2004310647A/ja
Publication of JP2004310647A publication Critical patent/JP2004310647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】公共団体の建設部門向け工事積算業務として必要な機能と操作性を十分に備え、かつ、システムの維持管理運用工数とそのコストが少ない工事積算システムを提供すること。
【解決手段】クライアント・コンピュータ01とWEBサーバ02とデータベース・サーバ03とを有し、WEBサーバ02に工事積算システムの最新業務プログラムを記憶するプログラム・ライブラリ・ファイル37を設け、クライアント・コンピュータ01には、業務プログラムのバージョン管理を行うバージョン管理プログラム22と、ユーザインターフェースを処理する画面処理プログラム23と、帳票出力する帳票印刷プログラム25と、データベース・サーバ03へのアクセス処理を行うデータベース・アクセス・インターフェース・プログラム24とを設けている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いた工事積算システムに係り、特にWEBサービス型の工事積算システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンピュータを用いた工事積算装置(システム)は多数知られている。例えば、特開平2000‐357199号公報(特許文献1)に記載の工事積算装置は、スタンドアローン(単体)型のコンピュータを用いた工事積算装置である。
【0003】
この公開公報では、予め工事関連図面の図面画像ファイルを用意しておき、この図面画像ファイルを参照しつつ、工事の設置要素の配置と当該設置要素の属性を入力させ、該入力データに基づいて工事積算を行うようにしているので、工事関連図面を作成するCADシステムの種類を問わず、既存のCADシステムがどのような種類であっても、追加的に導入することのできる工事積算システムが説明されている。
【0004】
また、本発明の出願人は、自社製品として、公共団体(国、県、自治体など)の建設部門向けの工事積算システムとして、クライアント・サーバ型の工事積算システム、および、Webアプリケーション型の工事積算システムをそれぞれ提供してきた。
【0005】
前記クライアント・サーバ型工事積算システムにおいては、サーバ、およびクライアントそれぞれにインストールされた工事積算専用の業務処理プログラムを実行することにより工事積算業務の各種処理機能を提供している。この専用の業務処理プログラムにより、ユーザに対して必要にして十分な機能と高い操作性を提供していた。
【0006】
図8は、前記クライアント・サーバ型工事積算システムの処理概要を示す図である。
本工事積算システムでは、クライアントAには、積算データ入力処理プログラム101、および工事諸費用の計算結果を編集した工事費用積算設計書出力処理プログラム105を設け、サーバBには、代価計算処理プログラム102、直接工事費計算処理プログラム103、経費計算処理プログラム104と、前記各計算処理に必要な基準データを記録したデータベース110と単価データとを記録したデータベース111とから構成されている。データベース110とデータベース111は共通のデータベースであってもよい。
【0007】
以下、図8の項番に従い、橋梁工事の例を用いて工事積算システムの処理概要を説明する。
【0008】
(1)積算データ入力処理
クライアントAの積算データ入力処理プログラム101を使い、橋梁工事に必要な材料および作業員の数量データを工事の最小単位(代価)に分けて入力する。
【0009】
ここでは、代価1号(橋の下部工事)として、▲1▼鉄柱材料=4本と、▲2▼鉄柱取付=作業員40人を、また、代価2号(橋の上部工事)として、▲1▼鉄板鋼材=1枚と、▲2▼鉄板取付=作業員20人を、それぞれ必要数量データとして入力する。
【0010】
(2)代価計算処理
サーバBの代価計算処理プログラム102は、クライアントAから送られた積算データ(代価毎の必要数量データ)ついて、単価データベースを参照して必要数量に対して単価を乗じて金額を算出する。
【0011】
ここでは、代価1号(橋の下部工事)の代価計算として、▲1▼鉄柱材料=4本×50万円=200万円と、▲2▼鉄柱取付=作業員40人×2万円=80万円とで合計280万円と、代価2号(橋の上部工事)の代価計算として、▲1▼鉄板鋼材=1枚×100万円=100万円と、▲2▼鉄板取付=作業員20人×2万円=40万円とで合計140万円を、それぞれ計算する。
【0012】
(3)直接工事費計算処理
サーバBの直接工事費計算処理プログラム103は、各代価金額の合計を直接工事費として計算する。
【0013】
ここでは、代価1号の代価=280万円と代価2号の代価=140万円とを合算し、直接工事費=合計420万円を求める。
【0014】
(4)経費計算処理
サーバBの経費計算処理プログラム104は、工事に必要な管理費等の経費を計算し、直接工事費に経費を加算した工事設計金額を算出する。
【0015】
ここでは、直接工事費=420万円に対して経費率=30%を加算して、工事設計金額=546万円を算出する。
【0016】
(5)工事費用積算設計書出力処理
クライアントAの工事費用積算設計書出力処理プログラム105は、代価計算、直接工事費計算、経費計算までの計算根拠を工事費用積算設計書の様式で編集出力する。
【0017】
以上、工事積算システムにおける処理概要を、簡単な橋梁工事を例にして簡単に説明した。これらの各計算処理を経て算出された金額は、公共工事の入札の予定価格として使用され、印刷された工事費用積算設計書は、その根拠資料として使用される。
【0018】
実際の工事積算処理においては、1工事について工事の最小単位(代価)が数十から数百に及び、データベースに登録される単価データについても、数百から数千件のデータ量を蓄積することになる。
【0019】
また、前記Webアプリケーション型工事積算システムでは、クライアントでの操作画面を生成するためのデータを「HTML」で作成し、クライアント・コンピュータには「Webブラウザー」と呼ばれる汎用プログラムを使用してデータの閲覧や操作を行う業務処理であった。
【0020】
【特許文献1】
特開平2000‐357199号公報(特許文献1)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
前記クライアント・サーバ型工事積算システムにおいては、サーバ、およびクライアントそれぞれに工事積算業務専用の業務処理プログラムをインストールして実行する形態のため、業務処理プログラムの改変(バージョン・アップ)が有る度毎に、改変後の業務処理プログラムをサーバおよび全てのクライアントにインストールする作業が発生し、システムを維持、管理する運用工数とコストが膨大になるという問題があった。
【0022】
また、前記Webアプリケーション型工事積算システムにおいては、クライアントで使用するプログラムが、例えば、Microsoft Internet Explorerに代表される汎用Webブラウザであるがために、前記クライアント・サーバ型工事積算システムに較べてシステム運用の工数とコストは大幅に低減されたものの、クライアントで実行できる機能が汎用Webブラウザが有する機能の範囲内に限定されるため、前記クライアント・サーバ型工事積算システムで提供していた機能および操作性が制限されるという問題があった。
【0023】
本発明の目的は、上記従来の工事積算システムが有していた問題点を改善する工事積算システム、つまり、公共団体の建設部門向け工事積算業務として必要な機能と操作性を十分に備え、かつ、システムの維持管理運用工数とそのコストが少ない工事積算システムを提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の工事積算システムは、コンピュータを使用した工事積算システムにおいて、積算データ入力操作を行う積算データ入力画面の中に、階層化された工事構成要素を木構造で表示する積算データ木構造表示部(図2の41)と、工事構成要素に関する材料または工数の数量を入力し、入力された数量に対する代価計算結果を表示する明細データ入力・表示部(同42)と、工事積算に必要な単価データ、基準データを階層表示する単価・基準選択部(同43)とを設けている。
【0025】
また、コンピュータを使用した工事積算システムにおいて、クライアント・コンピュータ(図1の01)と、該クライアント・コンピュータ(同01)にネットワークで接続されたWEBサーバ(同02)と、工事積算に必要な単価データ,基準データ,および計算済の積算データを記憶したデータベース(35)を保持するデータベース・サーバ(同03)とを有し、WEBサーバ(同02)に工事積算システムの最新業務プログラムを記憶するプログラム・ライブラリ・ファイル(同37)を設け、クライアント・コンピュータ(同01)には、該クライアント・コンピュータにインストールする業務プログラムのバージョン管理を行うバージョン管理プログラム(同22)と、工事積算業務処理のユーザインターフェースを処理する画面処理プログラム(同23)と、工事積算処理結果を帳票出力する帳票印刷プログラム(同25)と、データベース・サーバ(03)へのアクセス処理を行うデータベース・アクセス・インターフェース・プログラム(同24)とを設けている。
【0026】
また、上記工事積算システムにおいて、クライアント・コンピュータにインストールされて実行される業務プログラムを、Java−VM(Javaは登録商標)で動作可能にしている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるWEBサービス型工事積算システムのシステム構成図である。
【0028】
本工事積算システムは、クライアントPC01、WEBサーバ02、およびDBサーバ03から構成され、各PCと各サーバ間はLANまたはWANのコンピュータ・ネットワークで接続される。
【0029】
クライアントPC01におけるプログラム構成は、利用者が積算データ入力操作を行うためのデータ入力画面を表示し、また、入力データ、検索データおよび計算結果を編集表示する画面処理プログラム23と、画面処理プログラム23が画面を表示する際に使われる画面構成のためのプログラム部品群(JAVA SWING(JAVAは登録商標)21と、画面処理プログラム23が、サーバ上のデータベースにある積算データに対する読込み、書込み、削除等を行うためのデータベース・アクセス・プログラム29との通信を行うプログラムであるデータベース・アクセス・インタフェース・プログラム24と、サーバで編集された帳票印刷のためのデータを受取り、クライアントのプリンタから工事費用積算設計書を印刷する、または画面へのプレビュー表示を行う帳票印刷プログラム25と、クライアントPCに前記各プログラムをインストールし、かつ常に最新のバージョン状態に管理するためのバージョン管理プログラム(JavaWebStart(Javaは登録商標))22と、前記各プログラムがクライアントPCの機種やOS(オペレーティング・システム)に依存しないで動作可能にするためのプログラム実行環境としてのJava−VM(Java仮想マシン(Javaは登録商標))26とから構成される。
【0030】
バージョン管理プログラム(JavaWebStart(Javaは登録商標))22は、SunMicrosystems社より提供されているプログラムであり、WEBサーバ02からクライアントPC01に配布されるJavaアプリケーション(Java言語で記述された業務処理プログラム)のバージョンを管理する。
【0031】
このバージョン管理プログラム(JavaWebStart(Javaは登録商標))22は、図3に示すように、初回のシステム起動時にのみ管理対象プログラムをクライアントにダウンロードし、その後のシステム起動時には、WEBサーバ02のプログラムライブラリと当該クライアント01にダウンロード済みのプログラムと更新日付の比較を行い、差分のみをWEBサーバ02からダウンロードする。
【0032】
図3は、クライアントプログラムの差分ダウンロードによる自動更新の仕組みを示す図である。
【0033】
クライアントプログラム起動時、バージョン管理プログラム(JavaWebStart(Javaは登録商標))22は、WEBサーバ02にプログラムの更新があるかどうかを問い合わせ(HTTPリクエスト)、更新部分がある場合、自動的にプログラムライブラリから当該クライアントで最新でない部分のみをダウンロードし、そのまま、更新がなかった場合と同様に画面を表示し、システムを利用することができるようになっている。
【0034】
次に、図1に戻って、WEBサーバ02の構成について説明する。
WEBサーバ02におけるプログラム構成は、、クライアントPC01からの要求に従い、WEBサーバ上で動作するプログラムの制御を行う制御プログラム27と、クライアントPC01の入力に対応して、即座にDBサーバ03上のデータベースを検索し計算する逐次計算処理プログラム28と、クライアントPC01のデータベース・アクセス・インタフェース・プログラム24からの要求に従い、DBサーバ03上のデータベースへアクセスし、その結果を返すデータ・ベース・アクセス・プログラム29と、クライアントPC01からの要求に従い、帳票書式、DBアクセス情報をもとに、DBサーバ03のデータベースを検索し、検索結果を基に出力帳票データを作成し、作成した出力帳票データをクライアントPC01の帳票印刷プログラム25に渡す帳票編集プログラム31と、WEBサーバ用ソフトウエアであるApache、及びJavaサーブレット(サーバで実行されるJavaプログラム(Javaは登録商標))を実行制御するサーブレットエンジンとしてTomcatとから構成される。
【0035】
ApacheおよびTomcatは、クライアントPC01からのHTTPリクエストを受取り、制御プログラム27に該HTTPリクエストを通知したり、クライアントPC01へHTTPレスポンスを返したりする機能を有している。
【0036】
また、WEBサーバ02には、クライアントPCで実行されるプログラムを記録したプログラム・ライブラリ・ファイル37と、帳票書式データおよびデータベース・アクセス情報を記録したファイル36が設けられる。
【0037】
次に、DBサーバ03の構成について説明する。
DBサーバ03は、数量掛ける単価により代価を算出する代価計算プログラム32と、代価計算プログラム32で求めた代価を合計して直接工事費を算出する積算直工プログラム33と、積算直工プログラム33で求めた金額を基に、管理費等の経費を計算する経費計算プログラム34と、工事積算に必要な単価データ、基準データ及び、工事費用積算設計書入力・計算結果データをデータベースとして保持する基準・積算データベース35と、基準・積算データベースに記録されている計算要求フラグを監視し、その計算要求フラグが計算処理要の状態の時に対応する代価計算プログラム32、積算直工プログラム33、経費計算プログラム34を起動するジョブ・スケジューラ38とを有している。
【0038】
図2は、本工事積算システムの主画面である設計書情報入力画面の表示例を示す図である。この設計書情報入力画面は、積算データ木構造表示部41と、明細入力部42と、単価・基準選択部43とで構成される。
【0039】
積算データ木構造表示部41は、工事費用積算設計書(出力帳票)の標準化、均一化を目的に工事を構成する工事内容を細分化、階層化したものであり、工事構成要素を木構造(ツリー)表示する。本システムの利用者は、この木構造表示に従い、工事費用積算設計書作成データを入力する。すなわち、細分化、階層化した木構造表示から所望の工事内容を選択する。
【0040】
図の例は、道路新設・改築−舗装,道路土工(掘削工(土砂堀削,軟岩堀削)),路体盛土工,路床盛土工,・・)などの階層構造のうち、土砂堀削を選択した場合の例である。
【0041】
明細入力部42は、積算データ木構造表示部41に表示される積算ツリーの末端、つまり工事を構成する最小単位の工事に関する材料または工数の数量を入力する部分である。
【0042】
図のデータ例は、積算データ木構造表示部41から土砂堀削を選択した場合の例であり、特殊作業員,普通作業員,軽作業員,とび工,・・などの項目毎の数量(前回数量/今回数量),単位(人,m),単価(前回単価/今回単価),金額(前回金額/今回金額)などの入力項目の表示例である。
【0043】
数量における前回数量/今回数量,単価における前回単価/今回単価,金額における前回金額/今回金額は、入力時に選択する入力モードが、修正モードのときは前回の入力データを表示してそれを修正することにより入力するモードであり、新規入力モードのときは全ての項目を新たに入力するモードである。図の例は新規入力モードの場合の例である。
【0044】
単価・基準選択部43は、明細入力部42で数量を入力する際に、本システムで事前に登録した単価・基準データを入力するようにしているが、これら単価・基準データは件数が非常に多く、階層化されている。
【0045】
図2の単価・基準選択部43に示すように、単価・基準データを階層表示し、順次選択して目的のデータを見つけて選択操作することにより、当該選択データに対応する単価・基準データを明細入力部42の対応する欄に挿入して表示するようになっている。
【0046】
以上の画面各表示部は、JAVA SWING21を用いて、画面表示、入力操作の処理を記述している。
【0047】
図4は、クライアントPC01からWEBサーバ02を経由してDBサーバ03に設けた基準・積算データベース35へアクセスする方法を示す図である。
クライアントPCにおける画面処理プログラム23は、データベース・アクセス・インタフェース・プログラム24を呼出し、データベースアクセス要求を行う。
【0048】
データベース・アクセス・インタフェース・プログラム24は、HTTPリクエストにデータベース・アクセス要求を乗せてWEBサーバ02に要求する。
WEBサーバ02のApacheおよびTomcat30は、クライアントPC01からのHTTPリクエストを受付け、それがデータベースへのアクセス要求の場合、制御プログラム27にこの要求を通知する。
【0049】
制御プログラム27は、データベース・アクセス・プログラム29に、クライアントPC01からのデータベース・アクセス要求を通知する。
【0050】
データベース・アクセス・プログラム29は、DBサーバ03に対し、クライアントPC01からのデータベース・アクセス要求を中継し、基準・積算データベース35をアクセスする。
【0051】
基準・積算データベース35に対するアクセス結果または読込みデータは、XML(eXtensible Markup Language)形式への変換を行い、クライアントPC01のデータベース・アクセス・インタフェース・プログラム24に、HTTPレスポンスとして返す。
【0052】
ここで、「HTTPリクエスト」とは、WEBを用いた場合の標準的な通信プロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)でクライアントからWEBサーバへの要求であり、「HTTPレスポンス」とは、同じくHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)でサーバからクライアントへ返されるHTTPリクエストに対するリターン情報である。
【0053】
本工事積算システムでは、公共工事の入札に関する金額情報を扱うため、本システムを利用する組織内外への情報漏洩を防ぐ必要がある。本工事積算システムでは、クライアントPC01からのデータベース・アクセスを、HTTP,HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)に乗せて(トンネリングして)、WEBサーバ02からデータベースサーバ03に中継する処理手順としたことにより、データのセキュリティを確保している。
【0054】
図5は、本工事積算システムにおける帳票出力の処理手順の説明図である。
クライアントPC01の帳票印刷プログラム25は、利用者が指定したデータに対応する帳票(工事費用積算設計書)を出力するため、WEBサーバ02に対して帳票編集要求をHTTPリクエストに乗せて通知する。
【0055】
WEBサーバ02のApache,Tomcat30は、クライアントPC01からの帳票編集要求を受付け、帳票編集プログラム31に通知する。
【0056】
帳票編集プログラム31は、対応する帳票に関する帳票書式情報およびデータベース・アクセス情報が登録された帳票書式情報・データベース・アクセス情報ファイル36を参照し、データベースサーバ03の基準・積算データベース35に対して帳票出力に読み込み要求を送って必要な情報を検索する。これらの検索した情報から帳票出力に必要なデータ編集を行い、この帳票編集結果データを、HTTPレスポンスを経由して帳票印刷プログラム25に返す。
【0057】
帳票印刷プログラム25は、返された帳票編集結果データをプリンタに出力可能な形式に変換し印刷出力する。
【0058】
図6は、クライアントPC01の画面に表示される印刷帳票のプレビュー画面の表示例であり、各項目毎の内訳、金額を示す経費根拠書の一例である。
【0059】
図7は、本工事積算システムにおけるクライアントPC01の設計書情報入力画面(図2参照)における、入力行に対応する計算を即時に行う処理手順の説明図である。
【0060】
クライアントPC01の画面処理プログラム23は、利用者の表形式明細1行分のデータ入力が完了すると、WEBサーバ02にHTTPリクエストで計算処理要求を行う。
【0061】
WEBサーバ02のApache,Tomcat30はこの計算処理要求を受付け、制御プログラム27に計算処理要求を通知する。制御プログラム27は逐次計算処理プログラム28にこの計算処理要求を通知する。
【0062】
逐次計算処理プログラム28は、制御プログラム27から計算処理要求を受取ると、DBサーバ03の基準・積算データベース35にアクセスし逐次計算処理を行う。
【0063】
WEBサーバ02は、逐次計算結果をHTTPレスポンスでクライアントPC01側の画面処理プログラム23に返す。クライアントPC01の画面処理プログラム23は、受け取った逐次計算結果の金額情報を設計書情報入力画面の明細入力部42の金額欄に表示する。
【0064】
本工事積算システムは、WEBサービス型の工事積算システムとして、バージョン管理プログラム(JavaWebStart(Javaは登録商標))、Java−VM(Java仮想マシン(Javaは登録商標))の使用により、プログラム変更、改変時のWEBサーバでのプログラム集中管理、およびクライアントPCへのプログラム自動更新を実現し、かつ、クライアントPCをオープンプラットフォーム環境で使用できることを実現した。
【0065】
また、JAVA SWING(JAVAは登録商標)の使用により従来の汎用ブラウザを利用したシステムでは実現できなかった複雑な構成の画面表示および操作性を実現した。
これらにより、クライアントPCのシステム維持管理(インストール、バージョン・アップ、ソフト間の競合確認等)に要する運用コストを大幅に軽減できた。
【0066】
以上、本実施例の工事積算システムでは、工事積算システムの特徴である、数百件から数千件に及ぶ大量な入力データ、計算処理における数万回〜数十万回に及ぶ頻繁なデータベース・アクセス、および数十ページ〜数百ページとなる多量な出力帳票を、クライアントPCとWEBサーバ、およびDBサーバで適切に処理分担を行ったことにより処理性能(計算、帳票編集/出力)を確保できた。
【0067】
積算入力画面は、工事積算システムの成果物である工事費用積算設計書作成するのに最も適した入力手段として積算データの階層構造を示す木構造(ツリー)表示、表形式の明細表示、単価・基準の選択画面の3画面を同時にトリプル表示することにより、効率よく明細データを入力でき、工事費用積算設計書の完成度合いを積算データの木構造(ツリー)表示により確認しながら、工事費用積算設計書を作成できる工事積算に適した画面レイアウトを実現した。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者が工事積算業務に使用するクライアント・コンピュータの機種、前提ソフト(OS等)に依存しない、いわゆるオープンプラットフォーム環境で実現可能になり、複雑なデータ形式に対応した入力画面(ツリー、表、階層選択)を提供して、計算、帳票出力を主画面から他の画面に遷移することなく実行可能となる。
【0069】
そのため、工事見積金額を画面上でシュミレーションしながら工事費用積算設計書を作成することができるという操作性向上とを両立させることを可能にしている。
【0070】
さらに、プログラム改変時や、データの変更の部分や全体を自動的に取り込める仕掛けを有し、運用コストを削減可能な工事積算システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工事積算システムの一実施例のシステム構成図である。
【図2】本発明に係る工事積算システムの設計書情報入力画面の表示例である。
【図3】本発明に係る工事積算システムの自動ダウンロードの説明図(JWS)である。
【図4】本発明に係る工事積算システムのデータベースへのアクセス方式の説明図である。
【図5】本発明に係る工事積算システムの帳票編集出力処理の説明図である。
【図6】本発明に係る工事積算システムの積算帳票出力例である。
【図7】本発明に係る工事積算システムの逐次計算処理のプログラム構成図である。
【図8】従来における工事積算システムの処理概要説明図である。
【符号の説明】
01 クライアントPC
02 WEBサーバ
03 DB(データベース)サーバ
21 JAVA SWING(JAVAは登録商標)
22 JWS(JavaWebStart(Javaは登録商標))
23 画面処理プログラム
24 データベース・アクセス・インタフェース・プログラム
25 帳票印刷プログラム
26 JAVA VM(JAVAは登録商標)
27 制御プログラム
28 逐次計算処理プログラム
29 データベース・アクセス・プログラム
30 Apache、Tomcat
31 帳票編集プログラム
32 代価計算プログラム
33 積算直工プログラム
34 経費計算プログラム
35 基準・積算データベース
36 帳票書式、DBアクセス情報ファイル
37 プログラム・ライブラリ・ファイル
38 ジョブ・スケジューラ
41 積算データ木構造表示部
42 明細入力部
43 単価・基準選択部

Claims (3)

  1. コンピュータを使用した工事積算システムにおいて、
    積算データ入力操作を行う積算データ入力画面の中に、階層化された工事構成要素を木構造で表示する積算データ木構造表示部と、工事構成要素に関する材料または工数の数量を入力し、入力された数量に対する代価計算結果を表示する明細データ入力・表示部と、工事積算に必要な単価データ、基準データを階層表示する単価・基準選択部とを有することを特徴とする工事積算システム。
  2. コンピュータを使用した工事積算システムにおいて、
    クライアント・コンピュータと、該クライアント・コンピュータにネットワークで接続されたWEBサーバと、工事積算に必要な単価データ、基準データ、および計算済の積算データを記憶したデータベースを保持するデータベース・サーバとを有し、
    前記WEBサーバに工事積算システムの最新業務プログラムを記憶するプログラム・ライブラリ・ファイルを設け、
    前記クライアント・コンピュータには、該クライアント・コンピュータにインストールする業務プログラムのバージョン管理を行うバージョン管理プログラムと、工事積算業務処理のユーザインターフェースを処理する画面処理プログラムと、工事積算処理結果を帳票出力する帳票出力プログラムと、前記データベース・サーバへのアクセス処理を行うデータベース・アクセス・インターフェース・プログラムとを設けたことを特徴とする工事積算システム。
  3. 請求項2記載の工事積算システムにおいて、前記クライアント・コンピュータにインストールされて実行される業務プログラムを、Java−VM(Javaは登録商標)で動作可能にしたことを特徴とする工事積算システム。
JP2003106299A 2003-04-10 2003-04-10 工事積算システム Pending JP2004310647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106299A JP2004310647A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 工事積算システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003106299A JP2004310647A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 工事積算システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004310647A true JP2004310647A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33468532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003106299A Pending JP2004310647A (ja) 2003-04-10 2003-04-10 工事積算システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004310647A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102376A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Being:Kk 積算装置
JP2008217474A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Hitachi Information Systems Ltd 費用価格の積算システム
JP2009175955A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Being:Kk 工事積算装置及びプログラム
JP2012027867A (ja) * 2010-07-28 2012-02-09 Masahiro Kanai 足場工事のための資材・工費等積算処理アプリケーション利用サービス提供システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102376A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Being:Kk 積算装置
JP2008217474A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Hitachi Information Systems Ltd 費用価格の積算システム
JP2009175955A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Being:Kk 工事積算装置及びプログラム
JP2012027867A (ja) * 2010-07-28 2012-02-09 Masahiro Kanai 足場工事のための資材・工費等積算処理アプリケーション利用サービス提供システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9990595B2 (en) Modeled service endpoints in business process model and notation tools
KR101275871B1 (ko) SaaS 환경에서의 홈페이지 제작 시스템 및 방법, 그 방법을 컴퓨터에서 실행하기 위한 컴퓨터 프로그램이 기록된, 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체
US10210142B1 (en) Inserting linked text fragments in a document
US7814411B2 (en) Method and apparatus for adapting external controls to a portal design
JPH10254689A (ja) クライアント・サーバシステムのアプリケーション構成設計支援方式
US20100250568A1 (en) Method for Installing a Web Package Within a Manufacturing Executing System
EP1744255A1 (en) Document processing device and document processing method
CN101876998B (zh) 一种实现数据编辑的方法和系统
JP2006276954A (ja) 工事見積システム
JP2004310647A (ja) 工事積算システム
JP2007115131A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、情報処理システム、コンピュータプログラム、記憶媒体
CN111680339A (zh) 一种基于blocks或积木物料组装平台
Appeldorn et al. Delta-driven collaborative modeling.
JP4386243B2 (ja) プログラム生成装置およびプログラム生成方法およびプログラムおよび記録媒体
US11663199B1 (en) Application development based on stored data
Eyl et al. Traceability in a fine grained software configuration management system
JP6836077B2 (ja) 情報処理装置と、その処理方法及びプログラム
KR101206419B1 (ko) 파일 간 링크 기능을 지원하는 전자문서 관리 시스템 및 그 방법
JP2008165388A (ja) プログラム更新管理システム、プログラム更新管理方法、及びコンピュータプログラム
JP2004318848A (ja) 画面自動生成装置、画面自動生成方法、画面自動生成プログラム、記録媒体、実行装置、ファイル編集装置、ファイル編集方法およびファイル編集プログラム
JP4220507B2 (ja) ウェブサイト更新支援装置、方法及びプログラム
JP2002278956A (ja) 文書管理装置および文書管理方法
JP2004145578A (ja) データ処理方法、言語展開装置、データ更新装置、及びプログラム
JP2008250645A (ja) 帳票作成管理システム及び帳票作成管理装置
Chaffin et al. Cross-database searching: the implementation of Metalib