JP2004310271A - 自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置 - Google Patents

自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる、自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を提供する。
【解決手段】利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有し、自動販売機管理センターと、判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、自動販売機管理センターに対して、販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、ともに自動販売機の決済処理システムをなす、自動販売機であって、判別部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターが受信したか否かに基づく当該判別部からの信号に応じて、販売の停止又は当該停止の解除を行うための停止手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体に記録されている利用者識別情報を読み取って商品を販売する自動販売機は、販売商品の売上決済を行うための手段として、利用者識別情報、商品の販売時刻及び販売金額等を関連付けた売上情報を商品の販売の都度記憶し、当該売上情報を締め等の要求に応じて売上情報管理センターに送信する売上情報記憶モジュールを内蔵している。売上情報管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を一旦受信すると、自動販売機を管理する自動販売機管理センターに対して、当該売上情報に相当する入金処理を実行する。これにより、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理を終了することとなる。
【0003】
ところで、売上情報管理センターが売上情報記憶モジュールを管理している場合、自動販売機管理センターは、売上情報記憶モジュール内の売上情報を確認できずに、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断できなくなる。
そのため、売上情報記憶モジュール内の売上情報を売上情報管理センターに送信する都度、自動販売機内の記憶部が独自に記憶する売上情報を自動販売機内のプリンタで印刷することによって、売上情報管理センターの決済処理の信憑性を判断する材料としていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−99950号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、売上情報を売上情報記憶モジュールから売上情報管理センターへ送信するために、例えば情報通信ネットワークを介する場合、売上情報の送信は一度で完了しない場合がある。もし、売上情報の送信が失敗したままで自動販売機による商品の販売が継続された場合、当該送信を失敗した売上情報が次回に締めを行うべき売上情報に加えられる恐れがある。そして、この加算された売上情報が一回の締め分の売上情報として売上情報管理センターに送信される恐れがある。これにより、前記の送信失敗の次に締めた売上情報においては、たとえ売上情報記憶モジュールから売上情報管理センターに正しく送信されたとしても、当該売上情報に係る決済処理は正しいものではなくなる。
【0006】
このような決済処理における不整合は、情報通信ネットワークの不調によるだけでなく、売上情報記憶モジュール自体の故障やプリンタの故障等にもよる。例えば、売上情報記憶モジュールの故障により売上情報が売上情報管理センターに送信されず、自動販売機内の記憶部により記憶された売上情報のみがプリンタから印刷された場合、当該印刷された売上情報によって照合すべき売上情報がないこととなる。逆に、自動販売機の記憶部により記憶された売上情報がプリンタの故障により印刷されない場合も、売上情報管理センターから自動販売機管理センターに送信される売上情報を照合するための売上情報がないこととなる。よって決済処理は正しいものではなくなる。
【0007】
そこで、本発明は、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる、自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための発明は、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有し、自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、前記販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、ともに自動販売機の決済処理システムをなす、自動販売機であって、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターが受信したか否かに基づく当該判別部からの信号に応じて、販売の停止又は当該停止の解除を行うための停止手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
前記停止手段によれば、例えば判別部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターが受信できなかった旨に基づき、当該判別部が自動販売機に対して、例えば異常信号を送信することにより、当該自動販売機を例えば販売停止状態とできる。これにより、売上情報の売上情報管理センターへの送信が失敗したままで自動販売機による商品の販売が継続され且つ当該送信を失敗した売上情報が例えば次回に締めを行うべき売上情報に加えられる恐れが回避される。よって、この加算された売上情報が、例えば一回の締め分の売上情報として売上情報管理センターに送信される恐れも回避される。従って、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。
【0010】
また、例えば、前記販売停止状態の後に、判別部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターが受信できた旨に基づき、当該判別部が自動販売機に対して、例えば正常信号を送信することにより、当該自動販売機の販売停止状態を解除し例えば販売可能状態とできる。これにより、自動販売機を効率的に動作させることができる。
【0011】
また、利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、前記販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、前記売上情報管理センターが前記判別部に記憶されている販売商品の売上情報を受信不可能であるとき、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターへ供給するための供給手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
前記供給手段によれば、例えば売上情報記憶モジュールの故障等により判別部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターが受信不可能なとき、これに替わって、記憶部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターに供給することができる。よって、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。
【0013】
また、前記供給手段は、前記記憶部に記憶されている販売商品の売上情報を記憶する、前記自動販売機に対して着脱可能な売上情報記録媒体であることを特徴とする。
前記売上情報記録媒体によれば、例えば自動販売機の作業員が当該売上情報記録媒体を携えて売上情報管理センターに持ち込むことによって、記憶部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターに供給することができる。
【0014】
また、前記供給手段は、前記記憶部に記憶されている販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターへ送信する通信インターフェースであることを特徴とする。
前記通信インターフェースを介して、記憶部が記憶する販売商品の売上情報を、例えば自動販売機から売上情報管理センターに供給することができる。
【0015】
また、前記売上情報処理装置は、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を、前記売上情報管理センターが前記決済を実行できる情報に変換する変換手段を更に備えたことを特徴とする。
前記変換手段によれば、例えば売上情報記憶モジュールの故障等により判別部が記憶する販売商品の売上情報を売上情報管理センターが受信不可能なとき、これに替わって、記憶部が記憶する販売商品の売上情報を適宜変換して売上情報管理センターに供給することができる。よって、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本明細書及び添付図面により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0017】
===自動販売機の決済処理システム===
図1を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムについて説明する。図1は、本発明の自動販売機の決済処理システムを説明するためのブロック図である。
【0018】
自動販売機2における後述する売上情報記憶モジュール12(判別部)及びカード読取制御部212、自動販売機管理センター4、売上情報管理センター6は、通信回線10を通して各種データを送受信可能である。
【0019】
自動販売機2は、記録媒体に記録されている利用者識別情報、金銭情報等を読み取ることによって、利用者が商品選択釦等を押下することで要求される商品を販売するものである。尚、記録媒体としては、接触型又は非接触型のICカード、携帯端末等、各種存在するが、説明の便宜上、非接触型ICカードとして説明することとする。自動販売機2は、販売商品の売上情報を記憶する手段として、売上情報記憶モジュール12及び制御部RAM14(記憶部)を有する。売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等をアンテナ16を介して読み取って正当性を判別し、非接触型ICカード内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別すると、当該金銭情報を自動販売機2内の制御部(不図示)に送信可能とするものである。更に、売上情報記憶モジュール12は、現在時刻を計時するタイマ18を有し、自動販売機2が商品を販売する都度、利用者識別情報、商品の販売時刻及び販売金額を関連付けた売上情報を内部記憶素子(不図示)に記憶する。
【0020】
一方、制御部RAM14は、自動販売機2が商品を販売する都度、商品名、商品の販売時刻及び販売金額を関連付けた売上情報、即ち、売上情報記憶モジュール12と異なる記憶形態の売上情報を記憶するものである。本実施形態においては、制御部RAM14の記憶する売上情報と同じ売上情報が、後述するカード読取制御部212におけるカードスロット等の適宜なインターフェース(不図示)を介してメモリカード212a(売上情報記録媒体、供給手段)に記憶されている。メモリカード212aには、前記の売上情報が商品の販売毎に記録されてもよいし、売上の締め毎に一括して記録されてもよい。また、メモリカード212aは、後述する自動販売機2の故障等がない限り、カード読取制御部212に常時装着されているが、例えば作業員(ルートマン)が必要に応じて取り外し携帯できる。前記の装着部は、メモリカード212aに対してカード読取制御部212又は主制御部202から売上情報が送信されるインターフェースの機能を果たすと同時に、当該メモリカード212aを保持するための機能も果たす。尚、本実施形態のメモリカード212aの内部記憶素子(不図示)は、売上情報を消去するリスクの少ない例えばEEPROM等で構成されるのが望ましい。
【0021】
自動販売機管理センター4は、屋内、屋外等の各種ロケーションに設置される複数の自動販売機2の管理(売上、故障等)を行うための機能を有するものである。営業所20は、自動販売機2と自動販売機管理センター4との間の仲介を行うものである。例えば、営業所20のルートマンは、複数の自動販売機2に対して、商品装填、メンテナンス等を行う。一方、営業所20は、自動販売機管理センター4に対して、商品発注等を行う。尚、営業所20は、自動販売機管理センター4が管理する営業所、又は自動販売機管理センター4とは独立する営業所の何れでもよい。
【0022】
売上情報管理センター6は、複数の自動販売機2の売上情報管理モジュール12が記憶している売上情報を受信する。その後、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4に対して、当該売上情報の決済処理(銀行振込、電子マネー処理等)を実行する。尚、売上情報管理センター6は、自動販売機管理センター4とは独立しており、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を独立して管理している。そのため、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できない状態となっている。本実施形態における売上情報管理センター6には、前述したメモリカード212aに記憶された売上情報に対して後述する変換を行うための変換装置6a(変換手段)が設けられている。
【0023】
売上情報記憶モジュール12は、一定期間(10日間、1ヶ月等)又は締要求の都度、後述するルートマンの操作によって、当該売上情報記憶モジュール12内の売上情報を売上情報管理センター6に送信する。この送信と同時に、後述する印刷装置226は、制御部RAM14内の売上情報を印刷する。これにより、自動販売機管理センター4は、売上情報記憶モジュール12内の売上情報を確認できないが、制御部RAM14内の売上情報を参照することによって、売上情報管理センター6が実行する決済処理の信憑性を確実且つ容易に判断することが可能となる。
【0024】
===自動販売機の前面構成===
図2を参照しつつ、本発明に係る自動販売機の前面構成の一例を説明する。図2は、本発明に係る自動販売機の正面図の一例である。なお、本実施形態では、自動販売機は、カップ飲料を販売することとする。
【0025】
前扉102は、自動販売機の右側面端を支軸として開閉するものであり、カップ飲料を調理するときに必要となる、希釈水、炭酸水、濃縮液体原料等を混合したり、砂糖、クリーム、氷等を添加したりするためのデータ設定や、販売機構のメンテナンスを行うときは解錠して開き、通常販売を行うときは施錠して閉じておくものである。パネル104は、透明な樹脂板であり、内部に陳列されている複数種類のカップ飲料サンプル106を確認するためのものである。つまり、利用者は、パネル104を通して複数種類のカップ飲料サンプル106を見渡すことにより、購入を希望するカップ飲料を選択できる。尚、複数種類のカップ飲料の写真又は絵柄をパネル104に印刷してもよい。
【0026】
売上情報記憶モジュール12は、全登録利用者の利用者識別情報を記憶する利用者登録テーブル(不図示)を有し、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等を読み取った後、利用者識別情報が利用者登録テーブルに存在するかどうかを逐次比較して正当性を判別する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報が正当であるものと判別すると、金銭情報が認識可能な価値情報であるかどうかを更に判別する。そして、売上情報記憶モジュール12は、金銭情報が正当であるものと判別すると、金銭情報を自動販売機2内の主制御部(不図示)に送信可能とする。尚、硬貨、紙幣等の価値を識別して商品を販売するための貨幣処理部(不図示)を付設してもよい。
【0027】
金額表示部110は、正当と判別される非接触型ICカード108内の金銭情報を表示するものである。値段ラベル112は、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。商品選択釦114は、販売可ランプ及び売切ランプを内蔵し、カップ飲料サンプル106の下部に1対1に対応して配設されるものである。上記の販売可ランプは、金額表示部110に表示される金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるとき、自動販売機2内部の希釈水タンク、炭酸水タンク、濃縮液体原料タンクが中味を有する場合のみ、このカップ飲料に対応するものが点灯する。上記の売切ランプは、希釈水タンクが空になると、希釈水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、炭酸水タンクが空になると、炭酸水を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯し、何れかの濃縮液体原料タンクが空になると、この濃縮液体原料を使用するカップ飲料に対応するものが常時点灯する。
【0028】
増量釦112、114、116は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの増量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。同様に、減量釦118、120、122は、1杯のコーヒー飲料を調理する際にコーヒー原料、砂糖、クリームの減量を希望するとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。増減表示部124は、コーヒー原料、砂糖、クリームの増減の度合を表示するものである。氷なし釦126は、1杯のCOLD飲料を調理する際に氷の添加を希望しないとき、商品選択釦114を押下する前に押下するものである。増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、氷なし釦126を必要に応じて押下し、その後、販売可ランプが点灯している商品選択釦114を押下すると、このカップ飲料サンプル106に対応するカップ飲料が調理され、商品取出口128から取り出し可能となる。
【0029】
販売中ランプ130は、カップ飲料が正常販売されるときに点灯するものである。販売中止ランプ132は、全カップ飲料が売り切れとなったとき、或いは、カップ飲料を調理するための販売機構部が故障したとき、点灯するものである。尚、販売中ランプ130、販売中止ランプ132は、金額表示部110の基板上に配設される。
【0030】
===自動販売機の制御構成===
図3を参照しつつ、本発明に係る自動販売機の制御構成の一例について説明する。図3は、本発明に係る自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【0031】
主制御部202は、自動販売機2の各種制御を統括するものであり、ROM204、CPU206、制御部RAM14としてのRAM208、周辺回路210(タイマ、カウンタ等)を有する。例えば、主制御部202は、マイクロコンピュータを中心としてプログラム動作するものである。詳述すると、ROM204は、後述する複数の従制御部を統括制御するためのプログラムデータ、参照テーブルデータ等が予め記憶されている。尚、ROM204は、データを製造工程で焼き付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEPROM、データを電気消去することによりデータを繰り返し書き込み読み出しできるEEPROM(フラッシュROMを含む)等の不揮発性記憶素子で構成される。CPU206は、ROM204から読み出されたプログラムデータの解読結果に従って複数の従制御部を統括制御するものである。尚、CPU206は、ROM204のアドレスを指定するアドレスカウンタ、ROM204から読み出されたプログラムデータを解読するプログラマブルロジックアレイ、論理演算を行う演算論理ユニット、演算データを一時格納するレジスタ等(何れも不図示)を有する。RAM208は、CPU206で論理演算される作業データ、複数の従制御部から送信されて来る各種データ等の書き込みと読み出しを行うものである。特に、RAM208は、自動販売機2がカップ飲料を販売する都度、当該カップ飲料の商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報を記憶するためのデータエリアを有する。尚、RAM208は、SRAM等の揮発性記憶素子で構成され、RAM208内のデータは、バックアップ電源にて保持される。
【0032】
カード読取制御部212、接客制御部214、販売制御部216、入出力制御部218は、上記の複数の従制御部に相当し、主制御部202と同様のROM、CPU、RAM、周辺回路等を有する。
【0033】
売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報等が正当であるものと判別したとき、当該金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、当該金銭情報を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別したとき、商品選択釦114を点灯させるための信号を接客制御部214に送信する。これにより、商品選択釦114が点灯した状態となる。
【0034】
接客面220は、金額表示部110、商品選択釦114、増量釦112、114、116、減量釦118、120、122、増減表示部124、氷なし釦126、販売中ランプ130、販売中止ランプ132等からなるものである。接客制御部214は、接客面220を制御する。即ち、接客制御部214は、主制御部202からのカップ飲料販売に関する接客信号を受信することによって、販売中ランプ130、販売中止ランプ132、販売飲料別の販売可ランプ、売切ランプの点灯消灯を制御したり、更には、複数の商品選択釦114の何れかが押下されたときの押下信号を主制御部202に送信したりする。
販売制御部216は、販売機構部222を制御し、接客制御部214からの押下信号に応答する主制御部202からの販売信号を受信することによって、カップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とするものである。
【0035】
キー入力部224は、数字、記号、アルファベット等のキー及びファンクションキーと、これらのキーの操作に関する内容を表示する記号表示部(有機EL、LCD等)とを、前面に備えたものである。キー入力部224は、入出力制御部218と有線で接続される。入出力制御部218は、キー入力部224の操作入力データを主制御部202に送信する。これにより、カップ飲料を調理するための各種データ設定を行うことができる。
【0036】
印刷装置226は、売上情報を印刷するための印刷釦228を有し、主制御部202のRAM208に記憶されている売上情報を印刷媒体に印刷するものである。ルートマンが印刷釦228を押下すると、印刷装置226は印刷釦228の押下信号を主制御部202に送信する。主制御部202は、当該押下信号に応答して、RAM208内の売上情報を印刷装置226に送信する。これにより、印刷装置226は、RAM208内の売上情報を印刷することができる。また、本実施形態においては、ルートマンが印刷釦228を押下すると、前記の印刷と同時に、主制御部202は、売上情報記憶モジュール12に売上情報を売上情報管理センター6に送信させる。
通信部232は、自動販売機2の売上情報記憶モジュール12と売上情報管理センター6との間の通信のインターフェースを行うものである。
【0037】
本実施形態においては、図3に示される印刷装置226に、後述するように、自動販売機2を販売可能状態に復帰させるための復帰釦229が設けられている。
また、本実施形態においては、図3に示される主制御部202と、売上情報記憶モジュール12と、前記の復帰釦229とが、後述する自動販売機2の販売の停止又は当該停止の解除を行うための停止手段に相当する。
尚、主制御部202と従制御部212、214、216、218との間の通信は、主制御部202が優先的な送信権を有するポーリング方式、或いは、主制御部202及び従制御部212、214、216、218が対等な送信権を有するコンテンション方式の何れであってもよい。
【0038】
===自動販売機の売上情報記憶動作===
図4を参照しつつ、本発明に係る自動販売機の売上情報記憶動作の一例について説明する。図4は、本発明に係る自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。尚、図4のフローチャートは、主制御部202が主体となって実行するものである。
【0039】
先ず、利用者が自動販売機2の売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を一度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、非接触型ICカード108内の利用者識別情報、金銭情報を読み取り双方の正当性を判別する。この際、非接触型ICカード108内の金銭情報は、売上情報記憶モジュール12に一旦移動する。売上情報記憶モジュール12は、利用者識別情報、金銭情報を正当と判別すると、利用者識別情報、金銭情報を保持する一方、金銭情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、金銭情報を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、金銭情報を受信することとなる(S2:YES)。
【0040】
主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるかどうかを判別する(S4)。主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額以上であるものと判別すると(S4:YES)、商品選択釦114の販売可ランプを点灯するための信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は商品選択釦114の販売可ランプを制御し、商品選択釦114の販売可ランプは点灯する(S6)。
【0041】
利用者が何れか1つの商品選択釦114を押下すると、接客制御部214は、該当する商品選択釦114の押下信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を受信することとなる(S8:YES)。
【0042】
主制御部202は、商品選択釦114の押下信号を解読して、カップ飲料を販売するための信号を販売制御部216に送信する。販売制御部216は販売機構部222を制御し、販売機構部222は、利用者が要求するカップ飲料を調理して商品取出口128にて取出可能とする(S10)。
【0043】
販売制御部216は、販売機構部222がカップ飲料を販売したとき、販売終了信号を主制御部202に送信する。これにより、主制御部202は、販売終了信号を受信することとなる(S12:YES)。
【0044】
ROM204は、個々の商品選択釦114、商品名、販売金額を関連付けたテーブルデータを記憶している。また、周辺回路210のタイマは、現在時刻を計時している。そこで、主制御部202は、ROM204のテーブルデータを参照して該当する商品選択釦114と対応する商品名および販売金額を求め、商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報をRAM208に記憶する(S14)。
【0045】
主制御部202は、RAM208が記憶するステップS14の売上情報のうち、販売金額の情報をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売金額の情報を売上情報記憶モジュール12に送信する。売上情報記憶モジュール12は、保持している利用者識別情報、販売時刻、販売金額を関連付けた売上情報、即ち、RAM208と異なる記憶形態の売上情報を内部記憶素子(不図示)に記憶する。更に、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報から販売金額を減算する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、減算後の金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S16)。
【0046】
一方、主制御部202は、金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であるものと判別すると(S4:NO)、販売停止信号を接客制御部214に送信する。接客制御部214は金額表示部110を制御し、金額表示部110は金銭情報が1杯のカップ飲料の金額未満であることを表示して告知する。同様に、主制御部202は、販売停止信号をカード読取制御部212に送信する。カード読取制御部212は、販売停止信号を売上情報記憶モジュール12に送信する。そして、利用者が売上情報記憶モジュール12の前面で非接触型ICカード108を再度翳すと、売上情報記憶モジュール12は、保持している金銭情報を非接触型ICカード108に送信する(S18)。
【0047】
尚、この自動販売機2は屋内、屋外等の各種ロケーションに設置されることとなる。また、本実施形態では、非接触型ICカード108を商品販売時に2度翳す必要があるが、これに限定されるものではない。
【0048】
===自動販売機の決済処理の動作===
≪正常時≫
図5を参照しつつ、本発明の自動販売機の決済処理システムにおける決済処理の動作ついて説明する。
図5は、本発明の自動販売機2の決済処理システムに用いる自動販売機管理センター4と、売上情報管理センター6と、自動販売機2の主制御部202及び売上情報記憶モジュール12との間で行われる決済処理を説明するためのフローチャートである。
【0049】
本実施形態の決済処理においては、自動販売機2の締めを行うべく、営業所20のルートマンが、当該自動販売機2の前扉102を開け、例えば当該前扉102の裏側にある印刷装置226の印刷釦228を押下する(S103又はS107)。ここで、ステップS103又はS107の前に、後述する復帰釦229を例えば前記のルートマンによって押下されたか否か(S101)によって以後の動作が異なる。
【0050】
自動販売機2の決済処理が正常に行われており、主制御部202が後述する復帰釦229の押下を認識していない状況で(S101:NO)、当該主制御部202は、ルートマンによる印刷釦228の押下を認識するものとする(S103)。主制御部202は、売上情報記憶モジュール12に、当該売上情報記憶モジュール12の内部記憶素子(不図示)に記憶されている売上情報を売上情報管理センター6に送信するように指示する。この場合の売上情報は、利用者識別情報、商品の販売時刻、及び商品の販売金額を関連付けた情報である。同時に、主制御部202は、印刷装置226に当該主制御部202のRAM208の売上情報を印刷させる(S105)。この場合の売上情報とは、商品名、販売時刻、販売金額を関連付けた情報であり、本実施形態においては当該販売時刻に基づいて時系列で配列されて印刷される。
【0051】
次に、売上情報記憶モジュール12は、売上情報を売上情報管理センター6に送信し(S111)、売上情報管理センター6は当該売上情報を受信する(S113)。売上情報管理センター6は、売上情報記憶モジュール12から送信された売上情報の受信を完了したか否かを判定する(S115)。売上情報の受信完了の成否は、例えば、以下のようにして判定することができる。ステップS111において売上情報記憶モジュール12の売上情報が送信される際に、当該売上情報のデータの末尾に例えば”END OF DATA”等のデータの終端を表わす所定の終端識別符号が書き込まれるようにしておく。そして、売上情報管理センター6がこの終端識別符号を認識した時、当該売上情報管理センター6による売上情報の受信が完了したこととすればよい。
【0052】
売上情報管理センター6が、売上情報のデータの終端識別符号を認識して、当該売上情報の受信を完了したと判定すれば(S115:YES)、当該売上情報管理センター6は、受信完了の旨を通知する受信完了データを売上情報記憶モジュール12に送信する(S129)。そして、この受信完了データを受信した売上情報記憶モジュール12は、売上情報管理センター6による売上情報の送受信が正常に行われている旨を通知する正常データを自動販売機2の主制御部202に送信する(S131)。
【0053】
主制御部202は前記の正常データを受信し(S133)、一方、売上情報管理センター6が受信した売上情報は、自動販売機管理センター4に入金処理として送信され、当該売上情報管理センター6と自動販売機管理センター4との間の決済処理が終了することとなる(S139)。
【0054】
≪異常時≫
本実施形態においては、前述したように、売上情報を売上情報記憶モジュール12から売上情報管理センター6へ送信するために、通信回線10を介している。この場合、売上情報の送信は一度で完了しない場合がある。このような場合、売上情報管理センター6は、例えば所定の時間内に売上情報のデータの終端識別符号を認識できず、当該売上情報の受信が未完了であったと判定する(S115:NO)。このとき、売上情報管理センター6は、受信未完了の旨を通知する受信未完了データを売上情報記憶モジュール12に送信する(S117)。受信未完了データを受信した売上情報記憶モジュール12は、売上情報管理センター6による売上情報の未受信の旨を通知する異常データを、主制御部202に送信する(S119)。
【0055】
本実施形態においては、主制御部202は、前記の異常データを受信すると(S121)、当該主制御部202が設けられた自動販売機2を販売停止状態とする(S123)。自動販売機2の販売を停止させるためには、例えば、図4におけるステップS2において売上情報記憶モジュール12がいかなる非接触型ICカード108に対しても、利用者識別情報、金銭情報を正当と判別しないようにすればよい(S2:NO)。また、自動販売機2の販売を停止させるためには、売上情報記憶モジュール12用の電源をOFF状態としてもよい。
【0056】
≪自動販売機復帰後の正常時≫
本実施形態においては、前述のように自動販売機2の販売動作が停止した場合、例えばルートマンが自動販売機2の販売を再開すべく主制御部202を動作させる所定のプログラム、及びこのプログラムを動作させる適宜な復帰釦229が例えば印刷装置226に設けられている。ここで、ルートマンは、印刷装置226に設けられた復帰釦229を押下し、次に売上情報の再送信をすべく印刷装置226の印刷釦228を押下するものとする。
【0057】
復帰釦229の押下を認識し(S101:YES)、印刷釦228の押下を認識した(S107)主制御部202は、売上情報記憶モジュール12に、当該売上情報記憶モジュール12の内部記憶素子(不図示)に記憶されている売上情報を売上情報管理センター6に送信するように指示する(S109)。尚、本実施形態においては、RAM208に記憶された売上情報は、既にステップS105で印刷されているために、当該ステップS109では印刷されないものとする。
【0058】
次に、売上情報記憶モジュール12は、売上情報を売上情報管理センター6に送信し(S111)、売上情報管理センター6は当該売上情報を受信する(S113)。売上情報管理センター6は、売上情報記憶モジュール12から送信された売上情報の受信を完了したか否かを、当該売上情報のデータにおける前述した終端識別符号によって判定する(S115)。
【0059】
売上情報管理センター6が、売上情報のデータの終端識別符号を認識して、当該売上情報の受信を完了したと判定すれば(S115:YES)、当該売上情報管理センター6は、受信完了の旨を通知する受信完了データを売上情報記憶モジュール12に送信する(S129)。そして、この受信完了データを受信した売上情報記憶モジュール12は、売上情報管理センター6による売上情報の送受信が正常に行われている旨を通知する正常データを、自動販売機2の主制御部202に送信する(S131)。
【0060】
本実施形態においては、主制御部202は、前記の正常データを受信すると(S135)、自動販売機2の販売停止状態を解除する(S137)。これにより、自動販売機2は商品の販売が可能な販売可能状態となる。一方、売上情報管理センター6が受信した売上情報は、自動販売機管理センター4に入金処理として送信され、当該売上情報管理センター6と自動販売機管理センター4との間の決済処理が終了することとなる(S139)。
【0061】
≪自動販売機復帰後の異常時≫
売上情報管理センター6が、例えば所定の時間内に売上情報のデータの終端識別符号を認識できず、当該売上情報の受信が未完了であったと判定する(S115:NO)。このとき、売上情報管理センター6は、受信未完了の旨を通知する受信未完了データを売上情報記憶モジュール12に送信する(S117)。受信未完了データを受信した売上情報記憶モジュール12は、売上情報管理センター6による売上情報の未受信の旨を通知する異常データを、主制御部202に送信する(S119)。
本実施形態においては、主制御部202は、前記の異常データを受信すると(S125)、当該主制御部202が設けられた自動販売機2を販売停止状態とする(S127)。
【0062】
===売上情報記憶モジュール又は印刷装置の故障時の動作===
本実施形態の自動販売機の決済処理システムにおいては、例えば、売上情報記憶モジュール12が故障して、当該売上情報記憶モジュール12に記憶されている売上情報が売上情報管理センター6に送信されない事態が発生する恐れもある。
例えばルートマンがこのような事態を確認したとき、本実施形態においては、当該ルートマンはメモリカード212aをカード読取制御部212から取り外して携帯し、これを売上情報管理センター6に設けられた変換装置6aに読み込ませる。前述したように、本実施形態のメモリカード212aはRAM208の記憶する売上情報と同じ売上情報を記憶している。
ここで、本実施形態の売上情報管理センター6による売上情報の処理とは、例えば、商品の販売時刻の順に当該商品の販売金額を配列し、当該金額を集計することであるとする。このように処理すれば、売上情報管理センター6は、少なくとも自動販売機管理センター4に対して当該自動販売機2の決済処理を行うことができる。
【0063】
図6に示されるように、本実施形態のメモリカード212aが記憶する売上情報からも、商品の販売時刻の順に当該商品の販売金額を配列したデータを構成できる。図6に示されるように、本実施形態の変換装置6aは、当該変換前の「商品ID」(商品名)、「時刻」(販売時刻)、及び「金額」(販売金額)から構成されるデータを、例えば、当該時刻の順序と同一の連番号としての「番号」を付した「時刻」及び「金額」からなるデータに変換するものとする。このように主に数字から構成される変換後のデータは、売上情報管理センター6に特有のフォーマットによっても読むことができ、自動販売機管理センター4に対して当該自動販売機2の決済処理を行うことができる。即ち、本実施形態における変換装置6aによる売上情報の変換とは、図6に示される変換前のデータから商品IDの情報を削除し、番号を付すことである。尚、変換装置6aによる売上情報の変換のし方はこれに限定されるものではない。RAM208に記憶された売上情報を、売上情報管理センター6から読むことが可能で且つ自動販売機管理センター4に対して決済処理を行えるような情報とすることができれば、いかなる変換のし方でもよい。例えば、売上情報管理センター6において売上情報を読むために動作する適宜なプログラムに対応したフォーマットを有するように、メモリカード212aの記憶する売上情報を書き換えればよい。
【0064】
前述と同様に、例えばルートマンが、印刷装置226の故障によりRAM208の記憶する売上情報の印刷ができない事態を確認したときでも、当該ルートマンはメモリカード212aをカード読取制御部212から取り外して携帯し、当該売上情報を適宜な情報処理装置に接続された印刷装置(不図示)によって印刷できる。
【0065】
===決済処理の信憑性の判断===
前述した、特にステップS119における売上情報記憶モジュール12から主制御部202への異常データの送信により、自動販売機2は販売停止状態となる。これにより、売上情報の売上情報管理センター6への送信が失敗したままで自動販売機2による商品の販売が継続され且つ当該送信を失敗した売上情報が次回に締めを行うべき売上情報に加えられる恐れが回避される。よって、この加算された売上情報が一回の締め分の売上情報として売上情報管理センター6に送信される恐れも回避される。従って、売上情報管理センター6と自動販売機管理センター4との間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。
また、前述したステップS101における復帰釦229の押下により、自動販売機の決済処理システムの回復時には自動販売機2を販売可能状態とし、当該自動販売機2を効率的に動作させることができる。
【0066】
更に、売上情報記憶モジュール12の故障等により売上情報が売上情報管理センター6に送信されない場合、これに替わって、前述したメモリカード212aに記憶された売上情報が売上情報管理センター6に持ち込まれ適宜変換される。逆に、自動販売機2のRAM208により記憶された売上情報が印刷装置226の故障等により印刷されない場合も、これに替わって、前述したメモリカード212aに記憶された売上情報が適宜印刷される。従って、売上情報管理センター6と自動販売機管理センター4との間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。
【0067】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の自動販売機、及び自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置について説明したが、上記した発明の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
前述した売上情報は、売上情報記録媒体としてのメモリカード212aによって売上情報管理センター6に持ち込まれたが、当該売上情報を売上情報管理センター6へ供給する方法はこれに限定されるものではない。
【0068】
図7に示されるように、例えばアンテナ212b(通信インターフェース、供給手段)が設けられたカード読取制御部212を介して主制御部202が通信回線10に接続されてもよい。このとき、この通信回線10を介してRAM208に記憶された売上情報が、主制御部202における適宜なプログラムの動作によって、売上情報管理センター6に送信される。
【0069】
また、前述した売上情報の変換手段は売上情報管理センター6に設けられた変換装置6aに限定されるものではない。例えば、適宜なインターフェース(不図示)を介して主制御部202に接続され、通信回線10を介して売上情報管理センター6に接続可能な適宜な装置(不図示)に、前記の変換装置6aを設けてもよい。また、変換装置6aを、例えば自動販売機2内部に適宜設けてもよい。 更に、前述した売上情報の供給手段と変換手段とを、例えば売上情報処理装置が兼ね備えてもよい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、売上情報管理センターと自動販売機管理センターとの間の決済処理の信憑性を確実に判断できる。また、自動販売機を効率的に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の自動販売機の決済処理システムの一例を説明するためのブロック図である。
【図2】
本発明に係る自動販売機の正面図の一例である。
【図3】
本発明に係る自動販売機の制御構成を説明するためのブロック図である。
【図4】
本発明に係る自動販売機の売上情報記憶動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】
本発明に係る自動販売機の決済処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】
本発明に係る自動販売機の売上情報のデータの変換の一例を示す図である。
【図7】
本発明の自動販売機の決済処理システムのもう一つの例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
2 自動販売機
4 自動販売機管理センター
6 売上情報管理センター
6a 変換装置
10 通信回線
12 売上情報記憶モジュール
14 制御部RAM
212a メモリカード
212b アンテナ

Claims (5)

  1. 利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有し、
    自動販売機管理センターと、
    前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、前記販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、
    ともに自動販売機の決済処理システムをなす、
    自動販売機であって、
    前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターが受信したか否かに基づく当該判別部からの信号に応じて、販売の停止又は当該停止の解除を行うための停止手段を設けたことを特徴とする自動販売機。
  2. 利用者識別情報を有する記録媒体が正当であるかどうかを判別し、前記記録媒体が正当であると判別したとき、販売商品の売上情報を記憶する判別部、前記判別部の記憶形態と異なる形態で販売商品の売上情報を記憶する記憶部、を有する自動販売機と、
    前記自動販売機を管理する自動販売機管理センターと、
    前記判別部が記憶する販売商品の売上情報を受信し、前記自動販売機管理センターに対して、前記販売商品の売上情報の決済処理を実行する売上情報管理センターと、
    を有する自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置であって、
    前記売上情報管理センターが前記判別部に記憶されている販売商品の売上情報を受信不可能であるとき、前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターへ供給するための供給手段を備えたことを特徴とする自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
  3. 前記供給手段は、前記記憶部に記憶されている販売商品の売上情報を記憶する、前記自動販売機に対して着脱可能な売上情報記録媒体であることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
  4. 前記供給手段は、前記記憶部に記憶されている販売商品の売上情報を前記売上情報管理センターへ送信する通信インターフェースであることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
  5. 前記記憶部が記憶する販売商品の売上情報を、前記売上情報管理センターが前記決済を実行できる情報に変換する変換手段を更に備えたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の自動販売機の決済処理システムに用いる売上情報処理装置。
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