JP2004310222A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末から無線ネットワークへ容易に接続することができる通信システムを提供する。
【解決手段】通信システムは、インターネットサーバと、1以上の携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。インターネットサーバは、サーバ位置情報と接続情報との対応を示すサーバリストを格納する。また、携帯端末の現在位置を示す現在位置情報が当該携帯端末から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報を当該携帯端末へ送信する。また、携帯端末は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、インターネットを介して当該現在位置情報をインターネットサーバへ送信する。さらに、インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。
【選択図】 図1
【解決手段】通信システムは、インターネットサーバと、1以上の携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。インターネットサーバは、サーバ位置情報と接続情報との対応を示すサーバリストを格納する。また、携帯端末の現在位置を示す現在位置情報が当該携帯端末から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報を当該携帯端末へ送信する。また、携帯端末は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。そして、インターネットを介して当該現在位置情報をインターネットサーバへ送信する。さらに、インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムに関し、より特定的には、携帯端末を無線LANに接続し、通信を行う通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワークを介してサーバから端末へ提供される各種情報サービスのが広まっており、このような情報提供サービスを、例えば携帯電話のような携帯型の端末(携帯端末)で利用する環境が整いつつある。このような環境下では、例えば、ユーザが携帯端末を用いることによって、周囲に存在する店舗や施設の情報をサーバから取得するような利用形態が考えられる。これによって、ユーザは、外出時において自己の周辺の各種情報を得ることができる。
【0003】
また、ユーザが用いる携帯端末から情報源であるサーバへ接続形態の1つとして、無線LANを介した通信を行う方法がある(例えば、特許文献1参照。)。無線LANを介して通信を行えば、インターネットを介した通信に比べて高速に通信を行うことができるという利点がある。無線LANを用いて上記のサービスを提供する形態としては、例えば以下の構成が考えられる。すなわち、商店街や商業施設の各店舗に端末をそれぞれ設置しておき、それらの端末によってネットワークを構成する。このとき、各店舗に関する情報を一括的に管理するサーバを設けておいてもよい。そして、アクセスポイント(AP)を設けることによって、携帯端末から無線で当該ネットワークにアクセスできるようにする。以上の構成によって、商店街や商業施設の周辺のユーザは、携帯端末を用いてネットワークにアクセスすることによって、商店街や商業施設に関する種々の情報を享受することが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−264090号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、携帯端末が無線LANに接続する際には、煩雑な設定作業を行わなければならない場合がある。すなわち、ユーザは、例えば、APを識別するための識別子や通信を行う際のチャンネル等の条件を、携帯端末に対して設定しなければならない。なお、上記のような構成においては、携帯端末は、現在位置に応じて種々のネットワークにアクセスする可能性がある(すなわち、携帯端末の位置に応じてアクセス可能なネットワークは変化する)。従って、携帯端末において特定の条件を記憶しておくことによって設定作業を自動化しても、複数のネットワークに対応して自動的に設定作業を行わせることは不可能であると考えられる。このような設定作業はユーザにとって面倒であり、「携帯端末によって種々の情報を得る」という利便性を大きく阻害するものである。
【0006】
また、ユーザは、通常、商店街や施設に設けられたネットワークやAPの存在を知らない場合が多いと考えられ、このような場合には、ユーザは設定作業自体を行うことができない(設定作業を行わない)。つまり、商店街のネットワークが構築されていても、ユーザがそれを知らなければ、当該ネットワークがユーザに用いられることはない。さらに、ユーザは、上記設定作業を行うことによって携帯端末とAPとの通信を開始してみないことには、自分の現在位置からAPにアクセス可能であるか否かを知ることはできない。
【0007】
それ故に、本発明の目的は、携帯端末から無線ネットワークへ容易に接続することができる通信システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る通信システムは、インターネットサーバと、1以上の携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。さらに、インターネットサーバは、サーバリスト格納部と、接続情報送信部とを備える。サーバリスト格納部は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを格納する。接続情報送信部は、携帯端末の現在位置を示す現在位置情報が当該携帯端末から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する。また、各携帯端末は、当該インターネットサーバとインターネットを介して通信可能であり、現在位置取得部と、現在位置送信部と、接続処理部とを備える。現在位置取得部は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。現在位置送信部は、インターネットを介して当該現在位置情報をインターネットサーバへ送信する。接続処理部は、インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。ここで、情報提供サーバは、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続されている。
【0009】
上記によれば、携帯端末は、自機の周辺に存在する情報提供サーバの無線ネットワークに接続するための接続情報をインターネットを介して得ることができる。従って、ユーザは、煩雑な設定作業を行うことなしに容易に情報提供サーバと通信を行うことができる。また、現在位置周辺に存在する情報提供サーバを検出することができる。
【0010】
また、第1の発明において、インターネットサーバと各情報提供サーバとの間は、インターネットを介して通信可能であってもよい。このとき、現在位置送信部は、現在位置情報とともに、自機を識別するための端末識別情報をインターネットサーバへ送信する。また、インターネットサーバは、携帯端末から現在位置情報および端末識別情報が送信されてきたことに応じて接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該接続情報を用いることによって接続可能な無線ネットワークに接続される情報提供サーバである対象情報提供サーバへ、インターネットを介して当該端末識別情報を送信するサーバ送信部をさらに備える。各情報提供サーバは、インターネットサーバから送信されてくる端末識別情報により示される携帯端末へ、当該携帯端末に提供するための提供情報を無線ネットワークを介して送信する情報提供送信部を備える。
【0011】
上記によれば、情報提供サーバは、インターネットサーバから送信される端末識別情報によって、無線ネットワークに接続しようとしている携帯端末を特定することができる。従って、携帯端末が無線ネットワークに接続されれば、携帯端末から情報提供サーバに対して何らかの要求を送信する必要がなく、情報提供サーバの方から携帯端末へ提供情報が送信される。
【0012】
さらに、上記において、携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備えてもよい。このとき、現在位置送信部は、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともにインターネットサーバへ送信する。サーバリスト格納部は、キーワードと接続情報との対応をさらに含むサーバリストを格納する。接続情報送信部は、携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該携帯端末から送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得するとともに、当該携帯端末へ送信する。サーバ送信部は、携帯端末から現在位置情報、端末識別情報およびキーワードが送信されてきたことに応じて接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該キーワードを当該端末識別情報とともに対象情報提供サーバへインターネットを介して送信する。各情報提供サーバは、キーワードと携帯端末へ提供すべき当該キーワードに関する提供情報とを対応付けた提供情報リストを格納する情報リスト格納部をさらに備える。情報提供送信部は、インターネットサーバから送信されてきたキーワードに対応する提供情報を、提供情報リストを参照することによって情報リスト格納部から取得するとともに、無線ネットワークを介して送信する。
【0013】
上記によれば、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。従って、現在位置の周辺に接続可能な複数の無線ネットワークが存在する場合であっても、ユーザにとって不要な提供情報は送信されず、ユーザが真に必要とする提供情報のみが送信されることとなる。
【0014】
また、第1の発明において、サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含んでもよい。このとき、各携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備える。現在位置送信部は、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともにインターネットサーバへ送信する。接続情報送信部は、携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該現在位置情報とともに送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する。
【0015】
上記によっても、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。
【0016】
第2の発明に係る通信システムは、放送局と、携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。放送局は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを、放送すべき放送データに含めて送信する。携帯端末は、当該放送局から送信される放送データを受信可能であり、現在位置取得部と、放送受信部と、接続情報決定部と、接続処理部とを備える。現在位置取得部は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。放送受信部は、放送局から送信される放送データを受信する。接続情報決定部は、現在位置取得部によって取得された現在位置情報に基づいて、放送受信部によって受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、当該現在位置情報に対応する接続情報を決定する。接続処理部は、接続情報決定部によって決定された接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。ここで、情報提供サーバは、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続されている。
【0017】
上記によれば、携帯端末は、自機の周辺に存在する情報提供サーバの無線ネットワークに接続するための接続情報を放送データを受信することによって得ることができる。従って、第1の発明と同様、ユーザは、煩雑な設定作業を行うことなしに容易に情報提供サーバと通信を行うことができる。また、現在位置周辺に存在する情報提供サーバを検出することができる。
【0018】
また、第2の発明おいて、サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含んでいてもよい。このとき、各携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備える。接続情報決定部は、現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストの中から決定する。
【0019】
上記によれば、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
まず、本発明に係る第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。図1において、通信システムは、携帯端末1と、インターネットサーバ2と、情報提供サーバ3との3つの装置を含む構成である。携帯端末1は、インターネットサーバ2とインターネット4を介して通信可能である。また、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続されている。なお、以降の説明を容易にするため、図1では1つのみの携帯端末を示すが、通信システムは、複数の携帯端末を含む構成であるとする。また、これと同様の理由で、図1ではそれぞれ1つのみの情報提供サーバ3および無線LAN5を示すが、通信システムは、無線LAN5とそれに接続される情報提供サーバとの組を複数組含む構成であるとする。なお、インターネットサーバ2と情報提供サーバ3との間は、インターネット4を介して通信可能に接続されている。
【0021】
携帯端末1は、ユーザに所持され、インターネット4に接続する機能を有する携帯電話である。インターネットサーバ2は、インターネット4上のサーバである。情報提供サーバ3は、商店街や商業ビル等の施設に設置されたサーバであり、当該施設に設置された無線LAN5に接続されている。以下、第1の実施形態の説明では、ユーザが外出先で携帯端末1を用いて、自分の現在位置付近に存在する商店街や商業ビル等の施設が提供する情報(例えば、店の情報や商品の情報、CM等。以下、提供情報と呼ぶ。)を得るための動作を説明する。ここで、施設の提供情報は、情報提供サーバ3によって携帯端末1へ提供される。携帯端末1は、提供情報を受信するために無線LAN5に接続し、通信を確立しなければならない。そのために、携帯端末1は、無線LAN5に接続するために必要となる接続情報をインターネットサーバ2から取得する。そして、当該接続情報を用いて無線LAN5との通信を確立することによって、情報提供サーバ3から提供情報を受信するのである。
【0022】
図2は、図1に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。以下、通信システムの動作の概要を説明する。まず、携帯端末1は、ユーザの現在位置、すなわち、自機の現在位置を示す現在位置情報をインターネット4経由でインターネットサーバ2へ送信する(ステップS1)。このとき、現在位置情報とともに、携帯端末1を他の携帯端末と識別するための端末識別情報が送信される。
【0023】
インターネットサーバ2は、現在位置情報を受信すると、携帯端末1の現在位置から接続可能な無線LAN(ここでは、無線LAN5とする)を特定し、当該無線LAN5の接続情報をインターネット4経由で携帯端末1へ送信する(ステップS2)。さらに、携帯端末1から受信した端末識別情報を、インターネット4経由で情報提供サーバ3へ送信する(ステップS3)。
【0024】
一方、インターネットサーバ2から接続情報を受信した携帯端末1は、当該接続情報を用いて無線LAN5に接続するための接続処理を行う。すなわち、携帯端末1から無線LAN5に対して接続要求が送信される(ステップS4)。ステップS4において携帯端末1と無線LAN5との接続が確立することによって、携帯端末1と情報提供サーバ3との間で通信が可能となる。情報提供サーバ3は、ステップS3において受信した端末識別情報に基づいて、当該端末識別情報によって特定される携帯端末1へ、提供すべき提供情報を送信する(ステップS5)。以上の処理によって、ユーザは、携帯端末1を用いて自機の現在位置情報をインターネットサーバ2へ送信することによって、自分の付近に存在する各種施設の提供情報を得ることができる。
【0025】
次に、図1に示す各装置の詳細な構成を説明する。図3は、図1に示す携帯端末1の構成を示すブロック図である。図3において、携帯端末1は、インターネット通信部11と、現在位置取得部12と、端末処理部13と、無線LAN接続部14と、入力部15と、出力部16とを備えている。
【0026】
インターネット通信部11は、端末処理部13から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4から携帯端末1に対して送信されてきた各種情報を受信し、端末処理部13へ渡す。現在位置取得部12は、携帯端末1の現在位置を取得し、当該現在位置を示す現在位置情報を生成する。携帯端末1の現在位置は、典型的にはGPSや、PHSにおける現在位置情報を提供するサービス等を利用するによって取得することが可能である。生成された現在位置情報は、端末処理部13へ渡される。端末処理部13は、携帯端末1のCPUやメモリ等によって構成され、携帯端末1における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図9において説明する。無線LAN接続部14は、端末処理部13から受け取った各種情報を無線LAN5のアクセスポイント(AP)へ送信し、無線LAN5のAPから携帯端末1に対して送信されてきた各種情報を受信し、端末処理部13へ渡す。例えば、無線LAN接続部14は、携帯端末1と無線LAN5とを通信可能に接続するための要求を送信する。入力部15は、ボタン、タッチパネル等の入力装置によって構成され、ユーザによる入力を受け付ける。例えば、ユーザによるキーワードの入力を受け付ける。出力部16は、例えば液晶表示装置等の表示装置と、スピーカといった音声出力装置とによって構成され、携帯端末1内で処理された各種の画像データや音声データを出力する。例えば、情報提供サーバ3から携帯端末1に送信されてきた提供情報を表示および/または音声出力する。
【0027】
図4は、図1に示すインターネットサーバ2の構成を示すブロック図である。図4において、インターネットサーバ2は、サーバリスト格納部21と、リスト処理部22と、インターネット通信部23とを備えている。
【0028】
サーバリスト格納部21は、接続情報を携帯端末1に送信する際に用いられるサーバリストを格納している。図5は、図4に示すサーバリスト格納部21に格納されているサーバリストの例を示す図である。図5に示すように、サーバリストには、情報提供サーバの名称を示すサーバ名情報と、情報提供サーバの地理上の位置を示すサーバ位置情報と、情報提供サーバが接続されている無線LAN5に接続するための接続情報と、情報提供サーバに関連するキーワードとが対応付けて格納されている。サーバリストには、情報提供サーバ毎に異なる内容の接続情報が格納される。また、例えば、“サーバA”という名称の情報提供サーバが、電器製品の商店街に設置されているサーバであれば、“パソコン”や“テレビ”といったキーワードが対応付けられる。また、“サーバB”という名称の情報提供サーバが、レストラン街に設置されているサーバであれば、“食事”や“ランチ”といったキーワードが対応付けられる。
【0029】
図6は、本実施形態における接続情報の例を示す図である。ここでは、携帯端末1が無線LAN5に接続されるためには、接続情報として次の4つの項目を設定しなければならないものとする。すなわち、接続情報には、チャンネル数と、SSID(Service Set ID)と、モードと、暗号化設定とが含まれている。チャンネル数は、APと携帯端末1との間で無線通信を行う際の周波数チャンネルである。SSIDとは、上記APを識別するための文字列である。モードとは、無線LAN5に接続される各端末(携帯端末1および情報提供サーバ3)間の通信方式を示す。具体的には、モードにはインフラストラクチャおよびアドホックがあり、インフラストラクチャは各端末がAPを介して通信を行う方式であり、アドホックは各端末が直接通信を行う方式である。暗号化設定とは、一般的な無線LAN通信で採用されているWEP(Wired Equivalent Privacy)という暗号方式における暗号化/複合化のために用いられる文字列である。
【0030】
図4の説明に戻り、リスト処理部22は、インターネットサーバ2のCPUやメモリ等によって構成され、上記サーバリストを用いてインターネットサーバ2における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図10において説明する。インターネット通信部23は、リスト処理部22から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4からインターネットサーバ2に対して送信されてきた各種情報を受信し、リスト処理部22へ渡す。
【0031】
図7は、図1に示す情報提供サーバ3の構成を示すブロック図である。図7において、情報提供サーバ3は、インターネット通信部31と、提供情報処理部32と、情報提供リスト格納部33と、無線LAN接続部34とを備えている。
【0032】
インターネット通信部31は、提供情報処理部32から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4から情報提供サーバ3に対して送信されてきた各種情報を受信し、提供情報処理部32へ渡す。提供情報処理部32は、情報提供サーバ3のCPUやメモリ等によって構成され、後述する提供情報リストを用いて情報提供サーバ3における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図11において説明する。提供情報リスト格納部33は、携帯端末1へ提供情報を送信する際に用いられる提供情報リストを格納している。以下、提供情報リストの詳細を説明する。
【0033】
図8は、図7に示す提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストの例を示す図である。図8に示すように、提供情報リストには、情報提供サーバ3に関連するキーワードと、当該キーワードに関連する提供情報とが対応付けて格納されている。情報提供サーバ3の提供情報リストには、サーバリストにおいて情報提供サーバ3に対応付けられている各キーワードが含まれている。また、提供情報としては、例えば、キーワードの商品を取り扱っている店の店名や、当該店の地図データ、当該店のCM、キーワードの商品に関する商品情報(価格や性能等)等が考えられる。
【0034】
図7の説明に戻り、無線LAN接続部34は、提供情報処理部32から受け取った各種情報を無線LAN5のアクセスポイント(AP)へ送信し、無線LAN5のAPから提供情報サーバ3に対して送信されてきた各種情報を受信し、提供情報処理部32へ渡す。
【0035】
以下、第1の実施形態に係る通信システムの各装置の動作を説明する。図9は、図1に示す携帯端末1の動作を示すフローチャートであり、図10は、図1に示すインターネットサーバ2の動作を示すフローチャートであり、図11は、図1に示す情報提供サーバ3の動作を示すフローチャートである。
【0036】
まず、図2のステップS1に示す、携帯端末1における現在位置情報等の送信処理について説明する。図9において、携帯端末1の端末処理部13は、現在位置情報を取得する(ステップS11)。この処理は、入力部15に入力されるユーザからの指示に応じて行われる。すなわち、ユーザは、移動中において周辺の施設に関する情報の提供を受けようとする場合、まず、入力部15を用いて現在位置情報の取得を指示する。入力部15を介してこの指示を受け取った端末処理部13は、現在位置取得部12に現在位置情報の取得を指示する。これによって、現在位置取得部12は現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報を端末処理部13へ渡す。なお、ここでは、現在位置情報は、(x,y)のような2次元の座標で表現されるものする。
【0037】
ステップS11の次に、端末処理部13は、ユーザによって入力されるキーワードを受け付ける(ステップS12)。すなわち、現在位置情報の取得の指示を行ったユーザは、続けて、入力部15を用いてキーワードを入力する。キーワードは、ユーザが提供を受けたい情報の種類に適したものが入力される。例えば、パソコンの買い物中のユーザであれば、“パソコン”というキーワードを入力する。なお、ステップS12において、キーワードは、ユーザによって必ずしも入力されなくともよい。つまり、ユーザは、キーワードを入力せずにステップS12の入力操作を終了してもよい。その場合、キーワードはインターネットサーバ2へ送信されない。
【0038】
ステップS12の次に、端末処理部13は、ステップS11で取得した現在位置情報と、ステップS12で受け付けたキーワード(キーワードは送信されない場合もある)と、上述の端末識別情報とをインターネットサーバ2へ送信する(ステップS13)。具体的には、端末処理部13は、これらの情報をインターネット通信部11へ渡し、インターネットを介してインターネットサーバ2へ送信させる。以上のステップS11〜S13によって、図2に示すS1の処理が完了する。
【0039】
次に、図2のステップS2に示す、インターネットサーバ2における接続情報等の送信処理について説明する。図10において、インターネットサーバ2のリスト処理部22は、携帯端末1から送信されてきた現在位置情報、キーワード、および端末識別情報を受信する(ステップS21)。具体的には、これらの情報はインターネット通信部23によって受信され、リスト処理部22に渡される。なお、上述のステップS12においてキーワードが入力されなかった場合、ステップS21においてキーワードは受信されない。
【0040】
ステップS21の次に、リスト処理部22は、サーバリスト格納部21に格納されているサーバリストに対して位置情報で検索を行う(ステップS22)。具体的には、リスト処理部22は、サーバリストにおいて対応付けられるサーバ位置および接続情報等からなる各組の中から、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組を抽出する。より具体的には、ステップS21において受信された現在位置情報により示される位置と、サーバリストに含まれている各サーバ位置情報により示される各位置との距離がそれぞれ算出される。そして、当該距離が所定量以下であるサーバ位置情報を含む組が、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組と判定され、抽出される。なお、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組と判定される組が複数ある場合、複数の組が抽出される。以上のようにして抽出された組は、リスト処理部22のメモリに記憶される。
【0041】
なお、上記の所定量は、情報提供サーバが接続されている無線LANのAPが通信可能な範囲を示す程度の距離に設定されることが好ましい。これによって、携帯端末1が通信可能な距離に存在する無線LANの接続情報のみが携帯端末1へ送信されることとなる。
【0042】
また、本実施形態においては、サーバ位置情報は、情報提供サーバの位置を示す情報であるとした。他の実施形態においては、サーバ位置情報は、情報提供サーバ3の位置に関する情報であればよく、情報提供サーバの位置を示す情報に限られない。例えば、情報提供サーバが接続されている無線LANのAPが通信可能な範囲を示す情報であってもいよい。このとき、ステップS22においては、現在位置情報により示される位置がサーバ位置情報の示す範囲の中に含まれるような組が抽出されることとなる。これによって、携帯端末1が通信可能な距離に存在する無線LANの接続情報を、より正確に判定することができる。
【0043】
ステップS22の次に、リスト処理部22は、ステップS21においてキーワードを受信したか否かを判定する(ステップS23)。キーワードを受信していない場合、ステップS24の処理がスキップされ、ステップS25の処理が行われる。一方、キーワードを受信している場合、ステップS24の処理が行われる。すなわち、リスト処理部22は、ステップS22において抽出した組に対して、キーワードでさらに検索を行う(ステップS23)。具体的には、リスト処理部22は、ステップS22においてメモリに記憶した組の中から、ステップS21において受信したキーワードと一致するキーワードを含む組を抽出する。抽出された組は、リスト処理部22のメモリに記憶され、その他の組はメモリから消去される。
【0044】
次に、リスト処理部22は、携帯端末1へ接続情報を送信する(ステップS25)。具体的には、リスト処理部22は、送信すべき接続情報をインターネット通信部23へ渡し、インターネットを介して携帯端末1へ送信させる。ここで、送信すべき接続情報は、リスト処理部22のメモリに記憶されている組に含まれている接続情報である。以上によって、携帯端末1から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報が携帯端末1へ送信されることとなる。また、現在位置情報とともにキーワードが送信されてくる場合には、現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、キーワードに対応する接続情報が携帯端末1へ送信されることとなる。
【0045】
以上のように、ステップS21〜S25の処理は、現在位置情報が携帯端末1から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該携帯端末から送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部21から取得するとともに、携帯端末1へ送信する処理である。以上のステップS21〜S25によって、図2に示すS2の処理が完了する。以上によって、インターネットを介した携帯端末1とインターネットサーバ2との通信を終了する。
【0046】
さらに、ステップS25の次に、リスト処理部22は、ステップS21において受信された端末識別情報およびキーワードを情報提供サーバへ送信する(ステップS26)。具体的には、リスト処理部22は、送信すべき端末識別情報およびキーワードをインターネット通信部23へ渡し、インターネットを介して情報提供サーバへ送信させる。ここで、送信先の情報提供サーバは、リスト処理部22のメモリに記憶されている組によって特定される情報提供サーバである。ここでは、図1に示す情報提供サーバ3の組がメモリに記憶されたものとする。すなわち、携帯端末1へ送信された接続情報に対応する情報提供サーバ3へ、当該携帯端末1の端末識別情報およびキーワードが送信される。以上のように、ステップS26の処理は、接続情報が携帯端末1へ送信される場合、当該接続情報を用いることによって接続可能な無線LANに接続される情報提供サーバへ、インターネットを介して携帯端末1の端末識別情報およびキーワードを送信する処理である。これによって、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続される携帯端末1を予め知ることができる。なお、ステップS21にてキーワードが受信されていない場合、ステップS26においてキーワードは送信されない。以上のステップS26によって、図2に示すステップS3の処理が完了する。ステップS26の後、リスト処理部22は、図10に示す処理を終了する。
【0047】
次に、図2のステップS4に示す、携帯端末1における接続要求の送信処理について説明する。図9において、上述したステップS13において現在位置情報等がインターネットサーバ2へ送信されると、それに応じてインターネットサーバ2から接続情報が携帯端末1へ送信されてくる(図10のステップS21〜S25)。そこで、ステップS13の次に、端末処理部13は、インターネットサーバ2から送信されてくる接続情報を受信する(ステップS14)。具体的には、接続情報はインターネット通信部11によって受信され、端末処理部13に渡される。
【0048】
ステップS14の次に、リスト処理部22は、ステップS14において受信した接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線LAN5との接続を確立する(ステップS15)。具体的には、リスト処理部22は、ステップS14において受信した接続情報によって接続可能な無線LAN5のAPに対して接続要求を行う。これによって、携帯端末1が無線LANに接続される。以上のステップS14およびS15によって、図2に示すステップS4の処理が完了する。
【0049】
次に、図2のステップS5に示す、情報提供サーバ3における提供情報の送信処理について説明する。図11において、情報提供サーバ3の提供情報処理部32は、まず、ステップS26においてインターネットサーバ2から送信されてくる端末識別情報およびキーワードを受信する(ステップS31)。具体的には、これらの情報はインターネット通信部31によって受信され、提供情報処理部32に渡される。なお、上述したように、インターネットサーバ2からキーワードが送信されてこない場合もある。この場合、情報提供サーバ3においては、端末識別情報のみが受信される。
【0050】
ステップS31の次に、提供情報処理部32は、ステップS31においてキーワードを受信したか否かを判定する(ステップS32)。キーワードを受信していない場合、ステップS33の処理がスキップされ、ステップS34の処理が行われる。一方、キーワードを受信している場合、ステップS33の処理が行われる。すなわち、提供情報処理部32は、提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストに対してキーワードで検索を行う(ステップS33)。具体的には、提供情報処理部32は、提供情報リストにおいて対応付けられているキーワードおよび提供情報の組の中から、ステップS31において受信したキーワードに一致するキーワードを含む組を抽出する。抽出された組は、提供情報処理部32のメモリに記憶される。これによって、キーワードに一致した組の提供情報、すなわち、ユーザが提供を希望する提供情報のみを携帯端末1へ送信することができる。
【0051】
次に、提供情報処理部32は、インターネットサーバ2から送信されてくる端末識別情報により示される携帯端末、すなわち、携帯端末1に対して無線LAN5を介して提供情報を送信する(ステップS34)。ステップS31においてキーワードが受信された場合、ステップS34で送信される提供情報は、S33においてメモリに記憶された提供情報である。一方、ステップS31においてキーワードが受信されていない場合、ステップS34で送信される提供情報は、予め定められた所定の提供情報が送信される。所定の提供情報は、情報提供サーバ3が設置される施設の総合的な情報であってもよいし、各キーワードに対応する提供情報の一部が選択された情報であってもよい。以上のステップS31〜S34によって、図2に示すS5の処理が完了する。また、ステップS34の後、提供情報処理部32は、図11に示す処理を終了する。
【0052】
再び図9の説明に戻り、上述したステップS15において、無線LAN5との通信が確立された後、情報提供サーバ3から提供情報が携帯端末1へ送信されてくる(図11のステップS31〜S34)。そこで、ステップS15の次に、端末処理部13は、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して送信されてくる提供情報を受信する(ステップS16)。具体的には、接続情報はインターネット通信部11によって受信され、端末処理部13に渡される。さらに、受信された提供情報は、出力部16に出力される(ステップS17)。すなわち、端末処理部13は、ステップS16において受信した提供情報を、出力部16に出力させる。これによって、出力部16の表示装置には、商品に関する情報や、店舗のCM等が表示されることとなる。なお、提供情報は、商品に関する情報が記述された文書データ、商品の画像データ、CMの映像データ等、どのようなものであってもよい。ステップS17の後、端末処理部13は、図9に示す処理を終了する。
【0053】
以上のように、第1の実施形態によれば、携帯端末1は、現在位置において接続可能な無線LAN5の接続情報をインターネットサーバ2から取得することによって、容易に無線LAN5との通信接続を行うことができる。さらに、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して提供情報を取得することができる。なお、携帯端末1と情報提供サーバ3との通信は、インターネットを介して行うことも考えられるが、無線LAN5を介して通信を行うことによって、インターネットを介して通信を行うよりも安価に(インターネットを介して通信を行うと、インターネットプロバイダに対する接続料金が必要となる。)、かつ高速に通信を行うことができる。
【0054】
なお、第1の実施形態においては、情報提供サーバ3において端末識別情報を用いることよって、提供情報を送信すべき携帯端末を特定した。ここで、他の実施形態においては、携帯端末1と無線LAN5との接続処理が完了した(図9に示すステップS15)後、携帯端末1が情報提供サーバ3に対して提供情報の送信を要求するようにしてもよい。この場合、インターネットサーバ2は、情報提供サーバ3へ端末識別情報を送信する必要がない。従って、この場合、情報提供サーバ3は必ずしもインターネットに接続されている必要はない。
【0055】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図12は、第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。なお、以下の第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略することがある。図12において、通信システムは、携帯端末6と、放送局7と、情報提供サーバ3との3つの装置を含む構成である。携帯端末6は、放送局7から送信される放送データを受信することが可能である。また、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続されている。なお、以降の説明を容易にするため、図12では1つのみの携帯端末を示すが、通信システムは、複数の携帯端末を含む構成であるとする。また、これと同様の理由で、図12ではそれぞれ1つのみの情報提供サーバ3および無線LAN5を示すが、通信システムは、無線LANとそれに接続される情報提供サーバとの組を複数組含む構成であるとする。
【0056】
携帯端末6は、例えば、ユーザによって携帯され、放送局7からの放送データを受信することが可能な携帯電話である。放送局7は、典型的には、携帯端末向けのテレビ放送である1セグメント放送を行う放送局である。以下、第2の実施形態の説明では、第1の実施形態と同様の動作を説明する。すなわち、ユーザが外出先で携帯端末6を用いて、自分の現在位置付近に存在する商店街や商業ビル等の施設が提供する情報を得るための動作を説明する。ここで、第2の実施形態においては、携帯端末6は、無線LAN5に接続するために必要となる接続情報を放送局7から取得する。そして、当該接続情報を用いて無線LANとの通信を確立することによって、情報提供サーバ3から提供情報を受信する。
【0057】
図13は、図12に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。以下、第2の実施形態に係る通信システムの動作の概要を説明する。まず、放送局7から各携帯端末に向けて放送データが送信される(ステップS7)。ここで、放送データには、上述したサーバリスト(図5参照)が含まれている。この放送データを受信した携帯端末6は、現在位置情報やキーワードを取得し、これらの情報に基づいて接続可能な無線LAN(ここでは、無線LAN5とする)の接続情報を決定する。そして、決定した接続情報を用いて無線LAN5に接続するための接続処理を行う。すなわち、携帯端末6から無線LAN5に対して接続要求が送信される(ステップS8)。ステップS8によって、携帯端末6と無線LAN5との接続が確立することによって、携帯端末6と情報提供サーバ3との間で通信が可能となる。情報提供サーバ3は、接続要求を行った携帯端末6へ、提供すべき提供情報を送信する(ステップS9)。以上の処理によって、ユーザは、放送局7から放送データを受信することによって、自分の付近に存在する各種施設の提供情報を得ることができる。
【0058】
図14は、図12に示す携帯端末6の構成を示すブロック図である。図14において、携帯端末6は、現在位置取得部12と、端末処理部13と、無線LAN接続部14と、入力部15と、出力部16と、放送受信部17とを備えている。放送受信部17は、放送局7から送信されてくる放送データを受信する。受信された放送データは、端末処理部13に渡される。図14において、放送受信部17以外の各部は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。ただし、端末処理部13の動作は第1の実施形態と異なるので、以下に詳細を説明する。
【0059】
図15は、図14に示す端末処理部13の動作を示すフローチャートである。まず、端末処理部13は、放送局7によって放送される放送データを受信する(ステップS51)。具体的には、放送データは放送受信部17によって受信され、端末処理部13に渡される。上述したように、放送データにはサーバリストが含まれているが、当該サーバリストには、放送局7の放送エリア内に存在する情報提供サーバおよび無線LANに関するサーバ位置情報や接続情報が格納される。また、サーバリストの内容は、放送データの内容(番組)に応じて異なるものが含まれていてもよい。例えば、サーバリストには、番組のスポンサーである商業施設の情報提供サーバに関する各種情報(サーバ位置情報、接続情報、キーワード等)が含まれていてもよい。
【0060】
ステップS51の次に、ステップS52およびステップS53の処理が行われる。ステップS52の処理は図9のステップS11と同様であり、ステップS53の処理は図9のステップS12と同様であるので、説明を省略する。ステップS53の後、端末処理部13は、ステップS51において受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、接続すべき無線LANに接続するための接続情報を決定する(ステップS54)。ステップS54において、接続情報は、ステップS52で取得された現在位置情報に基づいて、サーバリストの中から当該現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、ステップS53において受け付けられたキーワードに対応する接続情報に決定される。
【0061】
具体的には、ステップS54の処理は以下のように行われる。すなわち、まず、現在位置情報により示される位置から所定の範囲内に存在する情報提供サーバが抽出される。より具体的には、現在位置情報により示される位置と、サーバリストに含まれている各サーバ位置情報により示される各位置との距離がそれぞれ算出される。そして、当該距離が所定量以下であるサーバ位置情報に対応する情報提供サーバが、携帯端末6の現在位置付近に存在する情報提供サーバと判定され、抽出される。さらに、抽出された情報提供サーバについて、キーワードが一致するか否かが判定される。具体的には、抽出された情報提供サーバについて、サーバリストに含まれているキーワードが、ステップS53において受け付けられたキーワードと一致するか否かが判定される。この判定においてキーワードが一致すると判定された情報提供サーバの接続情報が、ステップS54において決定される接続情報となる。ここでは、ステップS54において決定された接続情報は、無線LAN5の接続情報とする。
【0062】
以上のように、第2の実施形態においては、放送データによってサーバリストが取得される形態であるので、携帯端末6は、自機が通信可能な無線LANの接続情報を決定しなければならない。なお、この決定は、少なくとも現在位置情報に基づいて行われればよく、必ずしもキーワードに基づいて行われる必要はない。つまり、図14のステップS53の処理を省略してもよい。
【0063】
ステップS54の次に、端末処理部13は、ステップS54において決定した接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線LAN5との接続を確立する(ステップS55)。ステップS55の処理は、ステップS15と同様である。ステップS55の処理によって携帯端末6と無線LAN5との通信が確立した後、端末処理部13は、情報提供サーバ3に対して提供情報の送信を要求する(ステップS56)。具体的には、端末処理部13は、無線LAN接続部14に、提供情報の送信要求を示す情報を無線LAN5のAPへ送信させる。なお、当該送信要求とともに、ステップS53において受け取られたキーワードが送信されてもよい。
【0064】
以上のように、第2の実施形態においては、放送データによってサーバリストが取得される形態であるので、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続される携帯端末6の端末識別情報を予め取得することができない。従って、携帯端末6の方から情報提供サーバ3に対して提供情報の所得を要求する必要がある。
【0065】
送信要求を受け取った情報提供サーバ3は、これに応じて提供情報を携帯端末6へ送信する。ステップS56において送信要求とともにキーワードが送信された場合、提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストにおいて当該キーワードに対応する提供情報が送信される。一方、ステップS56においてキーワードが送信されていない場合、予め定められた所定の提供情報が送信される。以上のように情報提供サーバ3から送信される提供情報は、携帯端末6において受信される(ステップS57)。ステップS57の処理は、図9に示すステップS16と同様である。また、続くステップS58の処理は、図9に示すステップS17と同様である。
【0066】
上記第2の実施形態によっても、携帯端末6は、自機の周辺に存在する無線LANの接続情報を取得することができる。これによって、携帯端末6は、容易に無線LAN5との通信接続を行うことができる。さらに、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して提供情報を取得することができる。
【0067】
なお、以上の第1および第2の実施形態においては、情報提供サーバ3および無線LAN5の設置場所として、商店街や商業施設を例として説明したが、これらの設置場所は、どのような施設であってもよい。本発明に係る通信システムの情報提供サーバおよび無線LANは、例えば、図書館や映画館等に設置されるものであってもよい。
【0068】
また、以上の第1および第2の実施形態の説明においては、携帯端末が提供情報を受信し、それを出力(表示)する処理までを主に説明した。ここで、提供情報を受信した携帯端末は、さらに、情報提供サーバとの間で通信を行うようにしてもよい。例えば、商品の購入や、値引き交渉、商品のより詳細な情報の要求を、無線LANを介した通信によって行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。
【図3】図1に示す携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すインターネットサーバ2の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すサーバリスト格納部21に格納されているサーバリストの例を示す図である。
【図6】本実施形態における接続情報の例を示す図である。
【図7】図1に示す情報提供サーバ3の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストの例を示す図である。
【図9】図1に示す携帯端末1の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示すインターネットサーバ2の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す情報提供サーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図13】図12に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。
【図14】図12に示す携帯端末6の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示す端末処理部13の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,6 携帯端末
2 インターネットサーバ
3 情報提供サーバ
4 インターネット
5 無線LAN
7 放送局
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムに関し、より特定的には、携帯端末を無線LANに接続し、通信を行う通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワークを介してサーバから端末へ提供される各種情報サービスのが広まっており、このような情報提供サービスを、例えば携帯電話のような携帯型の端末(携帯端末)で利用する環境が整いつつある。このような環境下では、例えば、ユーザが携帯端末を用いることによって、周囲に存在する店舗や施設の情報をサーバから取得するような利用形態が考えられる。これによって、ユーザは、外出時において自己の周辺の各種情報を得ることができる。
【0003】
また、ユーザが用いる携帯端末から情報源であるサーバへ接続形態の1つとして、無線LANを介した通信を行う方法がある(例えば、特許文献1参照。)。無線LANを介して通信を行えば、インターネットを介した通信に比べて高速に通信を行うことができるという利点がある。無線LANを用いて上記のサービスを提供する形態としては、例えば以下の構成が考えられる。すなわち、商店街や商業施設の各店舗に端末をそれぞれ設置しておき、それらの端末によってネットワークを構成する。このとき、各店舗に関する情報を一括的に管理するサーバを設けておいてもよい。そして、アクセスポイント(AP)を設けることによって、携帯端末から無線で当該ネットワークにアクセスできるようにする。以上の構成によって、商店街や商業施設の周辺のユーザは、携帯端末を用いてネットワークにアクセスすることによって、商店街や商業施設に関する種々の情報を享受することが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−264090号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、携帯端末が無線LANに接続する際には、煩雑な設定作業を行わなければならない場合がある。すなわち、ユーザは、例えば、APを識別するための識別子や通信を行う際のチャンネル等の条件を、携帯端末に対して設定しなければならない。なお、上記のような構成においては、携帯端末は、現在位置に応じて種々のネットワークにアクセスする可能性がある(すなわち、携帯端末の位置に応じてアクセス可能なネットワークは変化する)。従って、携帯端末において特定の条件を記憶しておくことによって設定作業を自動化しても、複数のネットワークに対応して自動的に設定作業を行わせることは不可能であると考えられる。このような設定作業はユーザにとって面倒であり、「携帯端末によって種々の情報を得る」という利便性を大きく阻害するものである。
【0006】
また、ユーザは、通常、商店街や施設に設けられたネットワークやAPの存在を知らない場合が多いと考えられ、このような場合には、ユーザは設定作業自体を行うことができない(設定作業を行わない)。つまり、商店街のネットワークが構築されていても、ユーザがそれを知らなければ、当該ネットワークがユーザに用いられることはない。さらに、ユーザは、上記設定作業を行うことによって携帯端末とAPとの通信を開始してみないことには、自分の現在位置からAPにアクセス可能であるか否かを知ることはできない。
【0007】
それ故に、本発明の目的は、携帯端末から無線ネットワークへ容易に接続することができる通信システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る通信システムは、インターネットサーバと、1以上の携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。さらに、インターネットサーバは、サーバリスト格納部と、接続情報送信部とを備える。サーバリスト格納部は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを格納する。接続情報送信部は、携帯端末の現在位置を示す現在位置情報が当該携帯端末から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する。また、各携帯端末は、当該インターネットサーバとインターネットを介して通信可能であり、現在位置取得部と、現在位置送信部と、接続処理部とを備える。現在位置取得部は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。現在位置送信部は、インターネットを介して当該現在位置情報をインターネットサーバへ送信する。接続処理部は、インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。ここで、情報提供サーバは、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続されている。
【0009】
上記によれば、携帯端末は、自機の周辺に存在する情報提供サーバの無線ネットワークに接続するための接続情報をインターネットを介して得ることができる。従って、ユーザは、煩雑な設定作業を行うことなしに容易に情報提供サーバと通信を行うことができる。また、現在位置周辺に存在する情報提供サーバを検出することができる。
【0010】
また、第1の発明において、インターネットサーバと各情報提供サーバとの間は、インターネットを介して通信可能であってもよい。このとき、現在位置送信部は、現在位置情報とともに、自機を識別するための端末識別情報をインターネットサーバへ送信する。また、インターネットサーバは、携帯端末から現在位置情報および端末識別情報が送信されてきたことに応じて接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該接続情報を用いることによって接続可能な無線ネットワークに接続される情報提供サーバである対象情報提供サーバへ、インターネットを介して当該端末識別情報を送信するサーバ送信部をさらに備える。各情報提供サーバは、インターネットサーバから送信されてくる端末識別情報により示される携帯端末へ、当該携帯端末に提供するための提供情報を無線ネットワークを介して送信する情報提供送信部を備える。
【0011】
上記によれば、情報提供サーバは、インターネットサーバから送信される端末識別情報によって、無線ネットワークに接続しようとしている携帯端末を特定することができる。従って、携帯端末が無線ネットワークに接続されれば、携帯端末から情報提供サーバに対して何らかの要求を送信する必要がなく、情報提供サーバの方から携帯端末へ提供情報が送信される。
【0012】
さらに、上記において、携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備えてもよい。このとき、現在位置送信部は、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともにインターネットサーバへ送信する。サーバリスト格納部は、キーワードと接続情報との対応をさらに含むサーバリストを格納する。接続情報送信部は、携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該携帯端末から送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得するとともに、当該携帯端末へ送信する。サーバ送信部は、携帯端末から現在位置情報、端末識別情報およびキーワードが送信されてきたことに応じて接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該キーワードを当該端末識別情報とともに対象情報提供サーバへインターネットを介して送信する。各情報提供サーバは、キーワードと携帯端末へ提供すべき当該キーワードに関する提供情報とを対応付けた提供情報リストを格納する情報リスト格納部をさらに備える。情報提供送信部は、インターネットサーバから送信されてきたキーワードに対応する提供情報を、提供情報リストを参照することによって情報リスト格納部から取得するとともに、無線ネットワークを介して送信する。
【0013】
上記によれば、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。従って、現在位置の周辺に接続可能な複数の無線ネットワークが存在する場合であっても、ユーザにとって不要な提供情報は送信されず、ユーザが真に必要とする提供情報のみが送信されることとなる。
【0014】
また、第1の発明において、サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含んでもよい。このとき、各携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備える。現在位置送信部は、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともにインターネットサーバへ送信する。接続情報送信部は、携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該現在位置情報とともに送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する。
【0015】
上記によっても、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。
【0016】
第2の発明に係る通信システムは、放送局と、携帯端末と、1以上の情報提供サーバとを含む。放送局は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを、放送すべき放送データに含めて送信する。携帯端末は、当該放送局から送信される放送データを受信可能であり、現在位置取得部と、放送受信部と、接続情報決定部と、接続処理部とを備える。現在位置取得部は、自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する。放送受信部は、放送局から送信される放送データを受信する。接続情報決定部は、現在位置取得部によって取得された現在位置情報に基づいて、放送受信部によって受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、当該現在位置情報に対応する接続情報を決定する。接続処理部は、接続情報決定部によって決定された接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する。ここで、情報提供サーバは、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続されている。
【0017】
上記によれば、携帯端末は、自機の周辺に存在する情報提供サーバの無線ネットワークに接続するための接続情報を放送データを受信することによって得ることができる。従って、第1の発明と同様、ユーザは、煩雑な設定作業を行うことなしに容易に情報提供サーバと通信を行うことができる。また、現在位置周辺に存在する情報提供サーバを検出することができる。
【0018】
また、第2の発明おいて、サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含んでいてもよい。このとき、各携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備える。接続情報決定部は、現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、キーワード受付部によって受け付けられたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストの中から決定する。
【0019】
上記によれば、ユーザが希望する情報に関連するキーワードを入力することによって、ユーザが希望する情報を提供する情報提供サーバの無線ネットワークに携帯端末が接続される。そして、ユーザが希望する情報についての提供情報が自動的に当該情報提供サーバから送信されることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
まず、本発明に係る第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。図1において、通信システムは、携帯端末1と、インターネットサーバ2と、情報提供サーバ3との3つの装置を含む構成である。携帯端末1は、インターネットサーバ2とインターネット4を介して通信可能である。また、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続されている。なお、以降の説明を容易にするため、図1では1つのみの携帯端末を示すが、通信システムは、複数の携帯端末を含む構成であるとする。また、これと同様の理由で、図1ではそれぞれ1つのみの情報提供サーバ3および無線LAN5を示すが、通信システムは、無線LAN5とそれに接続される情報提供サーバとの組を複数組含む構成であるとする。なお、インターネットサーバ2と情報提供サーバ3との間は、インターネット4を介して通信可能に接続されている。
【0021】
携帯端末1は、ユーザに所持され、インターネット4に接続する機能を有する携帯電話である。インターネットサーバ2は、インターネット4上のサーバである。情報提供サーバ3は、商店街や商業ビル等の施設に設置されたサーバであり、当該施設に設置された無線LAN5に接続されている。以下、第1の実施形態の説明では、ユーザが外出先で携帯端末1を用いて、自分の現在位置付近に存在する商店街や商業ビル等の施設が提供する情報(例えば、店の情報や商品の情報、CM等。以下、提供情報と呼ぶ。)を得るための動作を説明する。ここで、施設の提供情報は、情報提供サーバ3によって携帯端末1へ提供される。携帯端末1は、提供情報を受信するために無線LAN5に接続し、通信を確立しなければならない。そのために、携帯端末1は、無線LAN5に接続するために必要となる接続情報をインターネットサーバ2から取得する。そして、当該接続情報を用いて無線LAN5との通信を確立することによって、情報提供サーバ3から提供情報を受信するのである。
【0022】
図2は、図1に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。以下、通信システムの動作の概要を説明する。まず、携帯端末1は、ユーザの現在位置、すなわち、自機の現在位置を示す現在位置情報をインターネット4経由でインターネットサーバ2へ送信する(ステップS1)。このとき、現在位置情報とともに、携帯端末1を他の携帯端末と識別するための端末識別情報が送信される。
【0023】
インターネットサーバ2は、現在位置情報を受信すると、携帯端末1の現在位置から接続可能な無線LAN(ここでは、無線LAN5とする)を特定し、当該無線LAN5の接続情報をインターネット4経由で携帯端末1へ送信する(ステップS2)。さらに、携帯端末1から受信した端末識別情報を、インターネット4経由で情報提供サーバ3へ送信する(ステップS3)。
【0024】
一方、インターネットサーバ2から接続情報を受信した携帯端末1は、当該接続情報を用いて無線LAN5に接続するための接続処理を行う。すなわち、携帯端末1から無線LAN5に対して接続要求が送信される(ステップS4)。ステップS4において携帯端末1と無線LAN5との接続が確立することによって、携帯端末1と情報提供サーバ3との間で通信が可能となる。情報提供サーバ3は、ステップS3において受信した端末識別情報に基づいて、当該端末識別情報によって特定される携帯端末1へ、提供すべき提供情報を送信する(ステップS5)。以上の処理によって、ユーザは、携帯端末1を用いて自機の現在位置情報をインターネットサーバ2へ送信することによって、自分の付近に存在する各種施設の提供情報を得ることができる。
【0025】
次に、図1に示す各装置の詳細な構成を説明する。図3は、図1に示す携帯端末1の構成を示すブロック図である。図3において、携帯端末1は、インターネット通信部11と、現在位置取得部12と、端末処理部13と、無線LAN接続部14と、入力部15と、出力部16とを備えている。
【0026】
インターネット通信部11は、端末処理部13から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4から携帯端末1に対して送信されてきた各種情報を受信し、端末処理部13へ渡す。現在位置取得部12は、携帯端末1の現在位置を取得し、当該現在位置を示す現在位置情報を生成する。携帯端末1の現在位置は、典型的にはGPSや、PHSにおける現在位置情報を提供するサービス等を利用するによって取得することが可能である。生成された現在位置情報は、端末処理部13へ渡される。端末処理部13は、携帯端末1のCPUやメモリ等によって構成され、携帯端末1における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図9において説明する。無線LAN接続部14は、端末処理部13から受け取った各種情報を無線LAN5のアクセスポイント(AP)へ送信し、無線LAN5のAPから携帯端末1に対して送信されてきた各種情報を受信し、端末処理部13へ渡す。例えば、無線LAN接続部14は、携帯端末1と無線LAN5とを通信可能に接続するための要求を送信する。入力部15は、ボタン、タッチパネル等の入力装置によって構成され、ユーザによる入力を受け付ける。例えば、ユーザによるキーワードの入力を受け付ける。出力部16は、例えば液晶表示装置等の表示装置と、スピーカといった音声出力装置とによって構成され、携帯端末1内で処理された各種の画像データや音声データを出力する。例えば、情報提供サーバ3から携帯端末1に送信されてきた提供情報を表示および/または音声出力する。
【0027】
図4は、図1に示すインターネットサーバ2の構成を示すブロック図である。図4において、インターネットサーバ2は、サーバリスト格納部21と、リスト処理部22と、インターネット通信部23とを備えている。
【0028】
サーバリスト格納部21は、接続情報を携帯端末1に送信する際に用いられるサーバリストを格納している。図5は、図4に示すサーバリスト格納部21に格納されているサーバリストの例を示す図である。図5に示すように、サーバリストには、情報提供サーバの名称を示すサーバ名情報と、情報提供サーバの地理上の位置を示すサーバ位置情報と、情報提供サーバが接続されている無線LAN5に接続するための接続情報と、情報提供サーバに関連するキーワードとが対応付けて格納されている。サーバリストには、情報提供サーバ毎に異なる内容の接続情報が格納される。また、例えば、“サーバA”という名称の情報提供サーバが、電器製品の商店街に設置されているサーバであれば、“パソコン”や“テレビ”といったキーワードが対応付けられる。また、“サーバB”という名称の情報提供サーバが、レストラン街に設置されているサーバであれば、“食事”や“ランチ”といったキーワードが対応付けられる。
【0029】
図6は、本実施形態における接続情報の例を示す図である。ここでは、携帯端末1が無線LAN5に接続されるためには、接続情報として次の4つの項目を設定しなければならないものとする。すなわち、接続情報には、チャンネル数と、SSID(Service Set ID)と、モードと、暗号化設定とが含まれている。チャンネル数は、APと携帯端末1との間で無線通信を行う際の周波数チャンネルである。SSIDとは、上記APを識別するための文字列である。モードとは、無線LAN5に接続される各端末(携帯端末1および情報提供サーバ3)間の通信方式を示す。具体的には、モードにはインフラストラクチャおよびアドホックがあり、インフラストラクチャは各端末がAPを介して通信を行う方式であり、アドホックは各端末が直接通信を行う方式である。暗号化設定とは、一般的な無線LAN通信で採用されているWEP(Wired Equivalent Privacy)という暗号方式における暗号化/複合化のために用いられる文字列である。
【0030】
図4の説明に戻り、リスト処理部22は、インターネットサーバ2のCPUやメモリ等によって構成され、上記サーバリストを用いてインターネットサーバ2における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図10において説明する。インターネット通信部23は、リスト処理部22から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4からインターネットサーバ2に対して送信されてきた各種情報を受信し、リスト処理部22へ渡す。
【0031】
図7は、図1に示す情報提供サーバ3の構成を示すブロック図である。図7において、情報提供サーバ3は、インターネット通信部31と、提供情報処理部32と、情報提供リスト格納部33と、無線LAN接続部34とを備えている。
【0032】
インターネット通信部31は、提供情報処理部32から受け取った各種情報をインターネット4へ送信し、インターネット4から情報提供サーバ3に対して送信されてきた各種情報を受信し、提供情報処理部32へ渡す。提供情報処理部32は、情報提供サーバ3のCPUやメモリ等によって構成され、後述する提供情報リストを用いて情報提供サーバ3における各種の処理を行う。処理の詳細は、後述する図11において説明する。提供情報リスト格納部33は、携帯端末1へ提供情報を送信する際に用いられる提供情報リストを格納している。以下、提供情報リストの詳細を説明する。
【0033】
図8は、図7に示す提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストの例を示す図である。図8に示すように、提供情報リストには、情報提供サーバ3に関連するキーワードと、当該キーワードに関連する提供情報とが対応付けて格納されている。情報提供サーバ3の提供情報リストには、サーバリストにおいて情報提供サーバ3に対応付けられている各キーワードが含まれている。また、提供情報としては、例えば、キーワードの商品を取り扱っている店の店名や、当該店の地図データ、当該店のCM、キーワードの商品に関する商品情報(価格や性能等)等が考えられる。
【0034】
図7の説明に戻り、無線LAN接続部34は、提供情報処理部32から受け取った各種情報を無線LAN5のアクセスポイント(AP)へ送信し、無線LAN5のAPから提供情報サーバ3に対して送信されてきた各種情報を受信し、提供情報処理部32へ渡す。
【0035】
以下、第1の実施形態に係る通信システムの各装置の動作を説明する。図9は、図1に示す携帯端末1の動作を示すフローチャートであり、図10は、図1に示すインターネットサーバ2の動作を示すフローチャートであり、図11は、図1に示す情報提供サーバ3の動作を示すフローチャートである。
【0036】
まず、図2のステップS1に示す、携帯端末1における現在位置情報等の送信処理について説明する。図9において、携帯端末1の端末処理部13は、現在位置情報を取得する(ステップS11)。この処理は、入力部15に入力されるユーザからの指示に応じて行われる。すなわち、ユーザは、移動中において周辺の施設に関する情報の提供を受けようとする場合、まず、入力部15を用いて現在位置情報の取得を指示する。入力部15を介してこの指示を受け取った端末処理部13は、現在位置取得部12に現在位置情報の取得を指示する。これによって、現在位置取得部12は現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報を端末処理部13へ渡す。なお、ここでは、現在位置情報は、(x,y)のような2次元の座標で表現されるものする。
【0037】
ステップS11の次に、端末処理部13は、ユーザによって入力されるキーワードを受け付ける(ステップS12)。すなわち、現在位置情報の取得の指示を行ったユーザは、続けて、入力部15を用いてキーワードを入力する。キーワードは、ユーザが提供を受けたい情報の種類に適したものが入力される。例えば、パソコンの買い物中のユーザであれば、“パソコン”というキーワードを入力する。なお、ステップS12において、キーワードは、ユーザによって必ずしも入力されなくともよい。つまり、ユーザは、キーワードを入力せずにステップS12の入力操作を終了してもよい。その場合、キーワードはインターネットサーバ2へ送信されない。
【0038】
ステップS12の次に、端末処理部13は、ステップS11で取得した現在位置情報と、ステップS12で受け付けたキーワード(キーワードは送信されない場合もある)と、上述の端末識別情報とをインターネットサーバ2へ送信する(ステップS13)。具体的には、端末処理部13は、これらの情報をインターネット通信部11へ渡し、インターネットを介してインターネットサーバ2へ送信させる。以上のステップS11〜S13によって、図2に示すS1の処理が完了する。
【0039】
次に、図2のステップS2に示す、インターネットサーバ2における接続情報等の送信処理について説明する。図10において、インターネットサーバ2のリスト処理部22は、携帯端末1から送信されてきた現在位置情報、キーワード、および端末識別情報を受信する(ステップS21)。具体的には、これらの情報はインターネット通信部23によって受信され、リスト処理部22に渡される。なお、上述のステップS12においてキーワードが入力されなかった場合、ステップS21においてキーワードは受信されない。
【0040】
ステップS21の次に、リスト処理部22は、サーバリスト格納部21に格納されているサーバリストに対して位置情報で検索を行う(ステップS22)。具体的には、リスト処理部22は、サーバリストにおいて対応付けられるサーバ位置および接続情報等からなる各組の中から、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組を抽出する。より具体的には、ステップS21において受信された現在位置情報により示される位置と、サーバリストに含まれている各サーバ位置情報により示される各位置との距離がそれぞれ算出される。そして、当該距離が所定量以下であるサーバ位置情報を含む組が、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組と判定され、抽出される。なお、携帯端末1の現在位置付近に存在する情報提供サーバ3を示す組と判定される組が複数ある場合、複数の組が抽出される。以上のようにして抽出された組は、リスト処理部22のメモリに記憶される。
【0041】
なお、上記の所定量は、情報提供サーバが接続されている無線LANのAPが通信可能な範囲を示す程度の距離に設定されることが好ましい。これによって、携帯端末1が通信可能な距離に存在する無線LANの接続情報のみが携帯端末1へ送信されることとなる。
【0042】
また、本実施形態においては、サーバ位置情報は、情報提供サーバの位置を示す情報であるとした。他の実施形態においては、サーバ位置情報は、情報提供サーバ3の位置に関する情報であればよく、情報提供サーバの位置を示す情報に限られない。例えば、情報提供サーバが接続されている無線LANのAPが通信可能な範囲を示す情報であってもいよい。このとき、ステップS22においては、現在位置情報により示される位置がサーバ位置情報の示す範囲の中に含まれるような組が抽出されることとなる。これによって、携帯端末1が通信可能な距離に存在する無線LANの接続情報を、より正確に判定することができる。
【0043】
ステップS22の次に、リスト処理部22は、ステップS21においてキーワードを受信したか否かを判定する(ステップS23)。キーワードを受信していない場合、ステップS24の処理がスキップされ、ステップS25の処理が行われる。一方、キーワードを受信している場合、ステップS24の処理が行われる。すなわち、リスト処理部22は、ステップS22において抽出した組に対して、キーワードでさらに検索を行う(ステップS23)。具体的には、リスト処理部22は、ステップS22においてメモリに記憶した組の中から、ステップS21において受信したキーワードと一致するキーワードを含む組を抽出する。抽出された組は、リスト処理部22のメモリに記憶され、その他の組はメモリから消去される。
【0044】
次に、リスト処理部22は、携帯端末1へ接続情報を送信する(ステップS25)。具体的には、リスト処理部22は、送信すべき接続情報をインターネット通信部23へ渡し、インターネットを介して携帯端末1へ送信させる。ここで、送信すべき接続情報は、リスト処理部22のメモリに記憶されている組に含まれている接続情報である。以上によって、携帯端末1から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報が携帯端末1へ送信されることとなる。また、現在位置情報とともにキーワードが送信されてくる場合には、現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、キーワードに対応する接続情報が携帯端末1へ送信されることとなる。
【0045】
以上のように、ステップS21〜S25の処理は、現在位置情報が携帯端末1から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該携帯端末から送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、サーバリストを参照することによってサーバリスト格納部21から取得するとともに、携帯端末1へ送信する処理である。以上のステップS21〜S25によって、図2に示すS2の処理が完了する。以上によって、インターネットを介した携帯端末1とインターネットサーバ2との通信を終了する。
【0046】
さらに、ステップS25の次に、リスト処理部22は、ステップS21において受信された端末識別情報およびキーワードを情報提供サーバへ送信する(ステップS26)。具体的には、リスト処理部22は、送信すべき端末識別情報およびキーワードをインターネット通信部23へ渡し、インターネットを介して情報提供サーバへ送信させる。ここで、送信先の情報提供サーバは、リスト処理部22のメモリに記憶されている組によって特定される情報提供サーバである。ここでは、図1に示す情報提供サーバ3の組がメモリに記憶されたものとする。すなわち、携帯端末1へ送信された接続情報に対応する情報提供サーバ3へ、当該携帯端末1の端末識別情報およびキーワードが送信される。以上のように、ステップS26の処理は、接続情報が携帯端末1へ送信される場合、当該接続情報を用いることによって接続可能な無線LANに接続される情報提供サーバへ、インターネットを介して携帯端末1の端末識別情報およびキーワードを送信する処理である。これによって、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続される携帯端末1を予め知ることができる。なお、ステップS21にてキーワードが受信されていない場合、ステップS26においてキーワードは送信されない。以上のステップS26によって、図2に示すステップS3の処理が完了する。ステップS26の後、リスト処理部22は、図10に示す処理を終了する。
【0047】
次に、図2のステップS4に示す、携帯端末1における接続要求の送信処理について説明する。図9において、上述したステップS13において現在位置情報等がインターネットサーバ2へ送信されると、それに応じてインターネットサーバ2から接続情報が携帯端末1へ送信されてくる(図10のステップS21〜S25)。そこで、ステップS13の次に、端末処理部13は、インターネットサーバ2から送信されてくる接続情報を受信する(ステップS14)。具体的には、接続情報はインターネット通信部11によって受信され、端末処理部13に渡される。
【0048】
ステップS14の次に、リスト処理部22は、ステップS14において受信した接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線LAN5との接続を確立する(ステップS15)。具体的には、リスト処理部22は、ステップS14において受信した接続情報によって接続可能な無線LAN5のAPに対して接続要求を行う。これによって、携帯端末1が無線LANに接続される。以上のステップS14およびS15によって、図2に示すステップS4の処理が完了する。
【0049】
次に、図2のステップS5に示す、情報提供サーバ3における提供情報の送信処理について説明する。図11において、情報提供サーバ3の提供情報処理部32は、まず、ステップS26においてインターネットサーバ2から送信されてくる端末識別情報およびキーワードを受信する(ステップS31)。具体的には、これらの情報はインターネット通信部31によって受信され、提供情報処理部32に渡される。なお、上述したように、インターネットサーバ2からキーワードが送信されてこない場合もある。この場合、情報提供サーバ3においては、端末識別情報のみが受信される。
【0050】
ステップS31の次に、提供情報処理部32は、ステップS31においてキーワードを受信したか否かを判定する(ステップS32)。キーワードを受信していない場合、ステップS33の処理がスキップされ、ステップS34の処理が行われる。一方、キーワードを受信している場合、ステップS33の処理が行われる。すなわち、提供情報処理部32は、提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストに対してキーワードで検索を行う(ステップS33)。具体的には、提供情報処理部32は、提供情報リストにおいて対応付けられているキーワードおよび提供情報の組の中から、ステップS31において受信したキーワードに一致するキーワードを含む組を抽出する。抽出された組は、提供情報処理部32のメモリに記憶される。これによって、キーワードに一致した組の提供情報、すなわち、ユーザが提供を希望する提供情報のみを携帯端末1へ送信することができる。
【0051】
次に、提供情報処理部32は、インターネットサーバ2から送信されてくる端末識別情報により示される携帯端末、すなわち、携帯端末1に対して無線LAN5を介して提供情報を送信する(ステップS34)。ステップS31においてキーワードが受信された場合、ステップS34で送信される提供情報は、S33においてメモリに記憶された提供情報である。一方、ステップS31においてキーワードが受信されていない場合、ステップS34で送信される提供情報は、予め定められた所定の提供情報が送信される。所定の提供情報は、情報提供サーバ3が設置される施設の総合的な情報であってもよいし、各キーワードに対応する提供情報の一部が選択された情報であってもよい。以上のステップS31〜S34によって、図2に示すS5の処理が完了する。また、ステップS34の後、提供情報処理部32は、図11に示す処理を終了する。
【0052】
再び図9の説明に戻り、上述したステップS15において、無線LAN5との通信が確立された後、情報提供サーバ3から提供情報が携帯端末1へ送信されてくる(図11のステップS31〜S34)。そこで、ステップS15の次に、端末処理部13は、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して送信されてくる提供情報を受信する(ステップS16)。具体的には、接続情報はインターネット通信部11によって受信され、端末処理部13に渡される。さらに、受信された提供情報は、出力部16に出力される(ステップS17)。すなわち、端末処理部13は、ステップS16において受信した提供情報を、出力部16に出力させる。これによって、出力部16の表示装置には、商品に関する情報や、店舗のCM等が表示されることとなる。なお、提供情報は、商品に関する情報が記述された文書データ、商品の画像データ、CMの映像データ等、どのようなものであってもよい。ステップS17の後、端末処理部13は、図9に示す処理を終了する。
【0053】
以上のように、第1の実施形態によれば、携帯端末1は、現在位置において接続可能な無線LAN5の接続情報をインターネットサーバ2から取得することによって、容易に無線LAN5との通信接続を行うことができる。さらに、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して提供情報を取得することができる。なお、携帯端末1と情報提供サーバ3との通信は、インターネットを介して行うことも考えられるが、無線LAN5を介して通信を行うことによって、インターネットを介して通信を行うよりも安価に(インターネットを介して通信を行うと、インターネットプロバイダに対する接続料金が必要となる。)、かつ高速に通信を行うことができる。
【0054】
なお、第1の実施形態においては、情報提供サーバ3において端末識別情報を用いることよって、提供情報を送信すべき携帯端末を特定した。ここで、他の実施形態においては、携帯端末1と無線LAN5との接続処理が完了した(図9に示すステップS15)後、携帯端末1が情報提供サーバ3に対して提供情報の送信を要求するようにしてもよい。この場合、インターネットサーバ2は、情報提供サーバ3へ端末識別情報を送信する必要がない。従って、この場合、情報提供サーバ3は必ずしもインターネットに接続されている必要はない。
【0055】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。図12は、第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。なお、以下の第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略することがある。図12において、通信システムは、携帯端末6と、放送局7と、情報提供サーバ3との3つの装置を含む構成である。携帯端末6は、放送局7から送信される放送データを受信することが可能である。また、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続されている。なお、以降の説明を容易にするため、図12では1つのみの携帯端末を示すが、通信システムは、複数の携帯端末を含む構成であるとする。また、これと同様の理由で、図12ではそれぞれ1つのみの情報提供サーバ3および無線LAN5を示すが、通信システムは、無線LANとそれに接続される情報提供サーバとの組を複数組含む構成であるとする。
【0056】
携帯端末6は、例えば、ユーザによって携帯され、放送局7からの放送データを受信することが可能な携帯電話である。放送局7は、典型的には、携帯端末向けのテレビ放送である1セグメント放送を行う放送局である。以下、第2の実施形態の説明では、第1の実施形態と同様の動作を説明する。すなわち、ユーザが外出先で携帯端末6を用いて、自分の現在位置付近に存在する商店街や商業ビル等の施設が提供する情報を得るための動作を説明する。ここで、第2の実施形態においては、携帯端末6は、無線LAN5に接続するために必要となる接続情報を放送局7から取得する。そして、当該接続情報を用いて無線LANとの通信を確立することによって、情報提供サーバ3から提供情報を受信する。
【0057】
図13は、図12に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。以下、第2の実施形態に係る通信システムの動作の概要を説明する。まず、放送局7から各携帯端末に向けて放送データが送信される(ステップS7)。ここで、放送データには、上述したサーバリスト(図5参照)が含まれている。この放送データを受信した携帯端末6は、現在位置情報やキーワードを取得し、これらの情報に基づいて接続可能な無線LAN(ここでは、無線LAN5とする)の接続情報を決定する。そして、決定した接続情報を用いて無線LAN5に接続するための接続処理を行う。すなわち、携帯端末6から無線LAN5に対して接続要求が送信される(ステップS8)。ステップS8によって、携帯端末6と無線LAN5との接続が確立することによって、携帯端末6と情報提供サーバ3との間で通信が可能となる。情報提供サーバ3は、接続要求を行った携帯端末6へ、提供すべき提供情報を送信する(ステップS9)。以上の処理によって、ユーザは、放送局7から放送データを受信することによって、自分の付近に存在する各種施設の提供情報を得ることができる。
【0058】
図14は、図12に示す携帯端末6の構成を示すブロック図である。図14において、携帯端末6は、現在位置取得部12と、端末処理部13と、無線LAN接続部14と、入力部15と、出力部16と、放送受信部17とを備えている。放送受信部17は、放送局7から送信されてくる放送データを受信する。受信された放送データは、端末処理部13に渡される。図14において、放送受信部17以外の各部は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。ただし、端末処理部13の動作は第1の実施形態と異なるので、以下に詳細を説明する。
【0059】
図15は、図14に示す端末処理部13の動作を示すフローチャートである。まず、端末処理部13は、放送局7によって放送される放送データを受信する(ステップS51)。具体的には、放送データは放送受信部17によって受信され、端末処理部13に渡される。上述したように、放送データにはサーバリストが含まれているが、当該サーバリストには、放送局7の放送エリア内に存在する情報提供サーバおよび無線LANに関するサーバ位置情報や接続情報が格納される。また、サーバリストの内容は、放送データの内容(番組)に応じて異なるものが含まれていてもよい。例えば、サーバリストには、番組のスポンサーである商業施設の情報提供サーバに関する各種情報(サーバ位置情報、接続情報、キーワード等)が含まれていてもよい。
【0060】
ステップS51の次に、ステップS52およびステップS53の処理が行われる。ステップS52の処理は図9のステップS11と同様であり、ステップS53の処理は図9のステップS12と同様であるので、説明を省略する。ステップS53の後、端末処理部13は、ステップS51において受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、接続すべき無線LANに接続するための接続情報を決定する(ステップS54)。ステップS54において、接続情報は、ステップS52で取得された現在位置情報に基づいて、サーバリストの中から当該現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、ステップS53において受け付けられたキーワードに対応する接続情報に決定される。
【0061】
具体的には、ステップS54の処理は以下のように行われる。すなわち、まず、現在位置情報により示される位置から所定の範囲内に存在する情報提供サーバが抽出される。より具体的には、現在位置情報により示される位置と、サーバリストに含まれている各サーバ位置情報により示される各位置との距離がそれぞれ算出される。そして、当該距離が所定量以下であるサーバ位置情報に対応する情報提供サーバが、携帯端末6の現在位置付近に存在する情報提供サーバと判定され、抽出される。さらに、抽出された情報提供サーバについて、キーワードが一致するか否かが判定される。具体的には、抽出された情報提供サーバについて、サーバリストに含まれているキーワードが、ステップS53において受け付けられたキーワードと一致するか否かが判定される。この判定においてキーワードが一致すると判定された情報提供サーバの接続情報が、ステップS54において決定される接続情報となる。ここでは、ステップS54において決定された接続情報は、無線LAN5の接続情報とする。
【0062】
以上のように、第2の実施形態においては、放送データによってサーバリストが取得される形態であるので、携帯端末6は、自機が通信可能な無線LANの接続情報を決定しなければならない。なお、この決定は、少なくとも現在位置情報に基づいて行われればよく、必ずしもキーワードに基づいて行われる必要はない。つまり、図14のステップS53の処理を省略してもよい。
【0063】
ステップS54の次に、端末処理部13は、ステップS54において決定した接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線LAN5との接続を確立する(ステップS55)。ステップS55の処理は、ステップS15と同様である。ステップS55の処理によって携帯端末6と無線LAN5との通信が確立した後、端末処理部13は、情報提供サーバ3に対して提供情報の送信を要求する(ステップS56)。具体的には、端末処理部13は、無線LAN接続部14に、提供情報の送信要求を示す情報を無線LAN5のAPへ送信させる。なお、当該送信要求とともに、ステップS53において受け取られたキーワードが送信されてもよい。
【0064】
以上のように、第2の実施形態においては、放送データによってサーバリストが取得される形態であるので、情報提供サーバ3は、無線LAN5に接続される携帯端末6の端末識別情報を予め取得することができない。従って、携帯端末6の方から情報提供サーバ3に対して提供情報の所得を要求する必要がある。
【0065】
送信要求を受け取った情報提供サーバ3は、これに応じて提供情報を携帯端末6へ送信する。ステップS56において送信要求とともにキーワードが送信された場合、提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストにおいて当該キーワードに対応する提供情報が送信される。一方、ステップS56においてキーワードが送信されていない場合、予め定められた所定の提供情報が送信される。以上のように情報提供サーバ3から送信される提供情報は、携帯端末6において受信される(ステップS57)。ステップS57の処理は、図9に示すステップS16と同様である。また、続くステップS58の処理は、図9に示すステップS17と同様である。
【0066】
上記第2の実施形態によっても、携帯端末6は、自機の周辺に存在する無線LANの接続情報を取得することができる。これによって、携帯端末6は、容易に無線LAN5との通信接続を行うことができる。さらに、情報提供サーバ3から無線LAN5を介して提供情報を取得することができる。
【0067】
なお、以上の第1および第2の実施形態においては、情報提供サーバ3および無線LAN5の設置場所として、商店街や商業施設を例として説明したが、これらの設置場所は、どのような施設であってもよい。本発明に係る通信システムの情報提供サーバおよび無線LANは、例えば、図書館や映画館等に設置されるものであってもよい。
【0068】
また、以上の第1および第2の実施形態の説明においては、携帯端末が提供情報を受信し、それを出力(表示)する処理までを主に説明した。ここで、提供情報を受信した携帯端末は、さらに、情報提供サーバとの間で通信を行うようにしてもよい。例えば、商品の購入や、値引き交渉、商品のより詳細な情報の要求を、無線LANを介した通信によって行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。
【図3】図1に示す携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すインターネットサーバ2の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すサーバリスト格納部21に格納されているサーバリストの例を示す図である。
【図6】本実施形態における接続情報の例を示す図である。
【図7】図1に示す情報提供サーバ3の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す提供情報リスト格納部33に格納されている提供情報リストの例を示す図である。
【図9】図1に示す携帯端末1の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示すインターネットサーバ2の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す情報提供サーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図13】図12に示す通信システム全体の動作の概要を示すシーケンスチャートである。
【図14】図12に示す携帯端末6の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示す端末処理部13の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,6 携帯端末
2 インターネットサーバ
3 情報提供サーバ
4 インターネット
5 無線LAN
7 放送局
Claims (8)
- インターネットサーバと、当該インターネットサーバとインターネットを介して通信可能な1以上の携帯端末と、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続される1以上の情報提供サーバとを含む通信システムであって、
前記インターネットサーバは、
前記情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを格納するサーバリスト格納部と、
前記携帯端末の現在位置を示す現在位置情報が当該携帯端末から送信されてきたことに応じて、当該現在位置情報に対応する接続情報を、前記サーバリストを参照することによって前記サーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する接続情報送信部とを備え、
各前記携帯端末は、
自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
インターネットを介して当該現在位置情報を前記インターネットサーバへ送信する現在位置送信部と、
前記インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する接続処理部とを備える、通信システム。 - 前記インターネットサーバと各前記情報提供サーバとの間は、インターネットを介して通信可能であり、
前記現在位置送信部は、現在位置情報とともに、自機を識別するための端末識別情報を前記インターネットサーバへ送信し、
前記インターネットサーバは、前記携帯端末から現在位置情報および端末識別情報が送信されてきたことに応じて前記接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該接続情報を用いることによって接続可能な無線ネットワークに接続される情報提供サーバである対象情報提供サーバへ、インターネットを介して当該端末識別情報を送信するサーバ送信部をさらに備え、
各前記情報提供サーバは、前記インターネットサーバから送信されてくる端末識別情報により示される携帯端末へ、当該携帯端末に提供するための提供情報を無線ネットワークを介して送信する情報提供送信部を備える、請求項1に記載の通信システム。 - 前記携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備え、
前記現在位置送信部は、前記キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともに前記インターネットサーバへ送信し、
前記サーバリスト格納部は、キーワードと接続情報との対応をさらに含むサーバリストを格納し、
前記接続情報送信部は、前記携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該携帯端末から送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、前記サーバリストを参照することによって前記サーバリスト格納部から取得するとともに、当該携帯端末へ送信し、
前記サーバ送信部は、前記携帯端末から現在位置情報、端末識別情報およびキーワードが送信されてきたことに応じて前記接続情報送信部が接続情報を送信する場合、当該キーワードを当該端末識別情報とともに前記対象情報提供サーバへインターネットを介して送信し、
各前記情報提供サーバは、キーワードと携帯端末へ提供すべき当該キーワードに関する提供情報とを対応付けた提供情報リストを格納する情報リスト格納部をさらに備え、
前記情報提供送信部は、前記インターネットサーバから送信されてきたキーワードに対応する提供情報を、前記提供情報リストを参照することによって前記情報リスト格納部から取得するとともに、無線ネットワークを介して送信する、請求項2に記載の通信システム。 - 前記サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含み、
各前記携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備え、
前記現在位置送信部は、前記キーワード受付部によって受け付けられたキーワードを現在位置情報とともに前記インターネットサーバへ送信し、
前記接続情報送信部は、前記携帯端末から送信されてきた現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、当該現在位置情報とともに送信されてきたキーワードに対応する接続情報を、前記サーバリストを参照することによって前記サーバリスト格納部から取得し、当該携帯端末へ送信する、請求項1に記載の通信システム。 - 放送局と、当該放送局から送信される放送データを受信可能な携帯端末と、異なる無線ネットワークにそれぞれ接続される1以上の情報提供サーバとを含む通信システムであって、
前記放送局は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを、放送すべき放送データに含めて送信し、
前記携帯端末は、
自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
前記放送局から送信される放送データを受信する放送受信部と、
前記現在位置取得部によって取得された現在位置情報に基づいて、前記放送受信部によって受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、当該現在位置情報に対応する接続情報を決定する接続情報決定部と、
前記接続情報決定部によって決定された接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する接続処理部とを備える、通信システム。 - 前記サーバリストは、情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報と、当該情報提供サーバに関連するキーワードとの対応をさらに含み、
各前記携帯端末は、キーワードの入力を受け付けるキーワード受付部をさらに備え、
前記接続情報決定部は、前記現在位置取得部によって取得された現在位置情報に対応する接続情報であって、かつ、前記キーワード受付部によって受け付けられたキーワードに対応する接続情報を、前記サーバリストの中から決定する、請求項5に記載の通信システム。 - インターネットサーバとインターネットを介して通信可能な携帯端末であって、
前記インターネットサーバは、携帯端末から現在位置情報を受信したことに応じて、当該現在位置情報により示される位置で通信が可能な無線ネットワークに接続するための接続情報を当該携帯端末へ送信するものであって、
自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
インターネットを介して当該現在位置情報を前記インターネットサーバへ送信する現在位置送信部と、
前記インターネットサーバから送信されてきた接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する接続処理部とを備える、携帯端末。 - 放送局から送信される放送データを受信可能な携帯端末であって、
前記放送局は、情報提供サーバの位置に関するサーバ位置情報と、当該情報提供サーバが接続される無線ネットワークに接続するための接続情報との対応を示すサーバリストを、放送すべき放送データに含めて送信するものであって、
自機の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
前記放送局から送信される放送データを受信する放送受信部と、
前記現在位置取得部によって取得された現在位置情報に基づいて、前記放送受信部によって受信した放送データに含まれるサーバリストの中から、当該現在位置情報に対応する接続情報を決定する接続情報決定部と、
前記接続情報決定部によって決定された接続情報を用いて、当該接続情報によって接続可能な無線ネットワークとの接続を確立する接続処理部とを備える、携帯端末。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2003-04-02 JP JP2003099681A patent/JP2004310222A/ja active Pending
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