JP2004310081A - 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置 - Google Patents

合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004310081A
JP2004310081A JP2004088278A JP2004088278A JP2004310081A JP 2004310081 A JP2004310081 A JP 2004310081A JP 2004088278 A JP2004088278 A JP 2004088278A JP 2004088278 A JP2004088278 A JP 2004088278A JP 2004310081 A JP2004310081 A JP 2004310081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical fiber
laser
light source
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004088278A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Teramura
友一 寺村
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004088278A priority Critical patent/JP2004310081A/ja
Publication of JP2004310081A publication Critical patent/JP2004310081A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 レーザ光合波光源において、光源が立上がるまでの時間を短縮する。
【解決手段】 定常温調状態において、複数の半導体レーザLD1〜LD7から射出された各レーザ光束からなる全体光束BBをコリメートレンズ11〜17と集光レンズ20とを通して収束させ、光ファイバ30のコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域に入射させてコア部30a中に合波させる。コア部30a中に合波させたレーザ光束をこの光ファイバ30を通して射出端30Eから射出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置に関し、詳しくは、複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束を光ファイバ中に合波させる合波レーザ光調芯方法、上記合波レーザ光調芯方式を適用したレーザ光合波光源、および上記レーザ光合波光源を搭載した露光装置に関するものである。
従来より、複数の半導体レーザから射出されたレーザ光束の各光束からなる全体光束を収束させて1本の光ファイバに入射させ合波させてこの光ファイバから高出力のレーザ光束を射出させるレーザ光合波光源(例えば、特許文献1)が知られている。また、レーザ光束を感光材料上に照射してこの感光材料を露光する露光装置等も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2002−202442号公報 特開2000−338432号公報
ところで、露光装置の処理速度を向上させるためには露光光源の出力を高める必要があり、装置を大型化することなく処理速度を向上させるために、上記レーザ光束を合波して高出力を得るレーザ光合波光源を上記露光光源に利用することが考えられるが、露光装置本体の寿命に比して半導体レーザの寿命が短い(例えば10000時間程度)ため、露光装置の稼動時間中の感光材料を露光するときにのみ半導体レーザを点灯してレーザ光合波光源からレーザ光束の出力を得、その他のときには半導体レーザを消灯して、半導体レーザの見かけ上の寿命を露光装置本体の寿命に近づけたいという要請がある。
しかしながら、半導体レーザを一旦消灯すると、再びこの半導体レーザを点灯したときに、レーザ光合波光源から射出されるレーザ光束の出力が安定し使用可能となるまで、すなわち、光源の立上がりを待ってからレーザ光束を使用することになる。そのため、露光装置の稼動を妨げることなく、感光材料を露光するときにのみ半導体レーザを点灯させることが難しいという問題がある。
例えば、1つのモジュール内において7つのレーザ光束を合波して出力するレーザ光合波光源から150mWのレーザ光出力を得ようとする場合には、半導体レーザを点灯してからこの光源が立上がるまでの光源の立上がり時間が1分程度となることが発明者の実験で確認されている。露光装置の稼動を妨げることなくレーザ光合波光源の半導体レーザの点灯・消灯を実施するには上記光源の立上がり時間を1秒程度とすることが望まれる。また、露光装置の生産性を高めるために、露光光源をさらに高出力化することが求められているが、高出力になるほどこの露光光源の立上がり時間が長くなることが確認されている。また、1つのモジュール内において7つのレーザ光束を合波する際には、各レーザ光束がばらつかないように合波することが求められる。
また、例えば、複数のGaN系半導体レーザを合波させてレーザ光束を出力するレーザ光合波光源は、発振波長が短く、感光材料への高精細な露光を行なう光源として適しているが、上記GaN系半導体レーザを点灯してからこのレーザ光合波光源が立上がるまでに長時間を要することが発明者の実験により確認されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光源の立上がり時間を短縮することができる合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の合波レーザ光調芯方法は、複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を光束収束手段を通して収束させ、この光束収束手段を通って収束した前記全体光束を1本の光ファイバの入射端のコア部に入射させてこの光ファイバ中に合波させ、前記全体光束を光ファイバの射出端から射出させるレーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法であって、レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、前記コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように光ファイバの入射端をこの入射端の端面に対して平行な方向に移動させて、光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、前記光ファイバの入射端の移動で得られる前記射出端から射出される全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる前記入射端の2箇所の位置を定めて、前記2箇所の入射端の位置の中心に光ファイバのコア部の中心を位置させることを特徴とするものである。
前記2箇所の入射端の位置の中心に光ファイバのコア部の中心を位置させる手法は、前記2つの入射端の位置それぞれにおいて光ファイバのコア部の中心軸が位置する2つの軸位置の中心に、これらの軸と平行となるように光ファイバのコア部の中心軸を位置させるものとすることができる。
本発明の第2の合波レーザ光調芯方法は、複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を1つの収束レンズを通して収束させ、この収束レンズを通って収束した前記全体光束を1本の光ファイバの入射端のコア部に入射させてこの光ファイバ中に合波させ、前記全体光束を光ファイバの射出端から射出させるレーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法であって、レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、前記コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように前記収束レンズをこの収束レンズの光軸に直交する方向に移動させて、光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、前記収束レンズの移動で得られる前記射出端から射出される全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる前記収束レンズの2つの光軸位置を定めて、2つの光軸位置の中心に収束レンズの光軸位置を位置させることを特徴とするものである。
本発明のレーザ光合波光源は、複数の半導体レーザと、1本の光ファイバと、前記複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を収束させて前記光ファイバのコア部に入射させる光束収束手段とを備え、光ファイバ中に合波された全体光束をこの光ファイバを通して射出するレーザ光合波光源であって、定常温調状態において、全体光束が、コア部の径の略1/2以下の径を有する該コア部端面の同心領域に入射されるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、「定常温調状態」とは、上記レーザ光合波光源から射出される光束の出力が使用可能な所定範囲で安定しているときのこのレーザ光合波光源の温調状態を意味するものである。一般にレーザ光合波光源は種々の温調が施されて使用されるが、上記定常温調状態は、例えば、上記レーザ光合波光源に所定の温調が施されているときに半導体レーザを点灯しレーザ光合波光源から射出されるレーザ光束の出力が安定するまで放置することで実現することができる。また、上記半導体レーザを点灯することなく別の方式でレーザ光合波光源を上記と同様の温調状態となるようにして、上記定常温調状態を実現するようにしてもよい。
前記コア部端面の同心領域とは、光ファイバの端面において、コア部の形状と概略相似で、かつ、このコア部と中心位置が一致する領域を意味するものである。
前記半導体レーザは、GaN系の半導体レーザとすることができる。
前記光ファイバは、マルチモード光ファイバとすることができる。
本発明の露光装置は、前記レーザ光合波光源と、制御信号に応じてそれぞれの光変調状態が変化する複数の光変調要素を配列してなる空間光変調素子であって、レーザ光合波光源から射出され各光変調要素に入射したレーザ光のそれぞれを光変調要素毎に光変調して射出する空間光変調素子と、空間光変調素子で空間光変調され射出されたレーザ光を露光面上に結像させる結像光学系とを備えたことを特徴とするものである。
前記結像光学系は、各光変調要素で光変調され射出された各レーザ光のそれぞれを個別に集光させる、上記各光変調要素に対応して配列された複数のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイを備えたものとすることができる。
本発明者は上記課題に対して、複数の半導体レーザから射出されたレーザ光束を合波して一本の光ファイバから射出するレーザ光合波光源について、この光源の立上がり時間に注目し種々検討した結果、複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束を光ファイバのコア部内に入射させる際の各レーザ光束のコア部への入射位置によって上記光源の立上がり時間が変化するという現象を見出し、各レーザ光束からなる全体光束を入射させる領域をコア部内においてさらに限定する検討を行ない、上記光源の立上がり時間を短縮することができる限定された入射領域がコア部内に存在するとの知見を得、かかる知見に基づいて本発明に至ったものである。
なお、一般に、複数のレーザ光束を光ファイバのコア部へ入射させて合波させる際には、各レーザ光束のコア部への入射角を光ファイバの開口数(NA)で定められる入射角以下とし、かつ、レーザ光束がコア部径内に収まるように入射させればよいと考えられていた。
本発明の第1の合波レーザ光調芯方法は、レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように光ファイバの入射端をこの入射端の端面に対して平行な方向に移動させて、この光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、光ファイバの入射端の移動によって得られる上記全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる上記入射端の2箇所の位置を定めて、上記2箇所の入射端の位置の中心に上記光ファイバのコア部の中心を位置させるようにしたので、光ファイバのコア部内の中央に位置する限定された同心領域に上記全体光束をより正確に入射させることができる。これにより、上記光源の立上がり時間を短縮することができる。
すなわち、コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように光ファイバの入射端をこの入射端の端面に対して平行な方向に移動させて、この光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求めると、この全体光束の光強度は上記最大光強度を間に挟んで対称となる単調増加、単調減少する光強度を示すので、光ファイバの入射端の位置が上記最大光強度が得られる位置の近傍に位置する場合には、入射端の位置の移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化は少ないが、この光ファイバの入射端の位置が最大光強度が得られる位置から外れた場所に位置する場合には、上記入射端の位置の移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化が大きくなるので、上記2つの入射端の位置を正確に定めることができる。したがって、上記2つの入射端の位置の中心に光ファイバのコア部の中心を位置させることにより、光ファイバのコア部内の中央に位置する限定された同心領域に上記全体光束をより正確に入射させることができる。
本発明の第2の合波レーザ光調芯方法は、レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように収束レンズをこの収束レンズの光軸に直交する方向に移動させて、光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、収束レンズの移動によって得られる上記全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる収束レンズの2つの光軸位置を定めて、2つの光軸位置の中心に収束レンズの光軸位置を位置させるようにしたので、光ファイバのコア部内の中央に位置する限定された同心領域に上記全体光束をより正確に入射させることができる。これにより、上記光源の立上がり時間を短縮することができる。
すなわち、コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように収束レンズをこの収束レンズの光軸位置に直交する方向に移動させて、この光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求めると、この全体光束の光強度は上記最大光強度を間に挟んで対称となる単調増加、単調減少する光強度を示すので、収束レンズの光軸位置が上記最大光強度が得られる光軸位置の近傍に位置する場合には、上記収束レンズの移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化が少なかったものが、この収束レンズの光軸位置が最大光強度の得られる位置から外れた場所に位置する場合には、上記光軸位置の移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化が大きくなり、上記2つの光軸位置をより正確に定めることができる。したがって、上記2つの光軸位置の中心に収束レンズの光軸位置を位置させることにより、光ファイバのコア部内の中央に位置する限定された同心領域に上記全体光束をより正確に入射させることができる。
また、上記のように複数のレーザ光束を合波する際には、各レーザ光束がばらつかないように合波することが求められるので、上記第1の合波レーザ光調芯方法および第2の合波レーザ光調芯方法の採用によって上記光源の立上がり時間を短縮する顕著な効果を奏することができる。
本発明のレーザ光合波光源は、定常温調状態において、全体光束が、コア部の径の略1/2以下の径を有する該コア部端面の同心領域、すなわちコア部端面の中央に位置する限定された同心領域に入射されるように構成されているので、光源の立上がり時間を短縮することができる。
また、半導体レーザをGaN系の半導体レーザとすれば、従来のGaN系の半導体レーザを使用したレーザ光合波光源は光源の立上がり時間が長いので、上記光源の立上がり時間を短縮することによる顕著な効果を奏することができる。なお、GaN系以外の一般の半導体レーザの電気−光変換効率が約30%であるのに対して、このGaN系の半導体レーザの電気−光変換効率は約10%であり、この電気−光変換効率の差が原因となり、上記GaN系の半導体レーザを用いたレーザ光合波光源の光源の立上がり時間が長くなっているものと予想される。
前記光ファイバをマルチモード光ファイバとすれば、全体光束をコア部の径の略1/2以下の径を有する同心領域に入射させることによる上記光源の立上がり時間の短縮の顕著な効果、すなわち、シングルモード光ファイバでは得られない顕著な効果を得ることができる。
本発明の露光装置は、上記レーザ光合波光源を備えているので、上記と同様に光源の立上がり時間を短縮することができ、これにより、光源の点灯時間をより短くするように稼動させることができ光源の寿命を長くすることができる。
また、結像光学系を、各光変調要素で光変調され射出された各レーザ光のそれぞれを個別に集光させる複数のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイを備えたものとすれば、レーザ光の利用効率を高めることができ光源の出力を抑えて稼動させることができるので、光源の寿命を長くすることができる。
以下、本発明の合波レーザ光調芯方法およびレーザ光合波光源の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、上記レーザ光合波光源は後述する露光装置の露光ヘッドの光源等に使用されるものである。図1はレーザ光合波光源の構成を示す平面図、図2はレーザ光合波光源の構成を示す側面図、図3はレーザ光合波光源の構成を示す正面図、図4はレーザ光合波光源を構成する光学要素を示す拡大平面図である。
[レーザ光合波光源40の説明]
○レーザ光合波光源40の構成
レーザ光合波光源40は、複数の半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、1本の光ファイバ30と、上記複数の半導体レーザLD1〜LD7から射出された各レーザ光束からなる全体光束を収束させて光ファイバ30のコア部に入射させる光束収束手段であるコリメートレンズ11〜17および1つの集光レンズ20とを備え、上記光ファイバ30中に上記全体光束を合波させ、この合波された光束を光ファイバ30を通して射出する。
より具体的には、このレーザ光合波光源40は、銅等の熱伝導率の高い材料からなるヒートブロック10上の1方向に並べられて固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメートレンズ11,12,13,14,15,16,および17と、コリメートレンズ11〜17から射出された各光束の全体を1点に収束させる1つの集光レンズ20と、集光レンズ20で収束された上記全体光束を入射して合波する1本のマルチモード光ファイバ30等とから構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個には限定されない。例えば、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2のマルチモード光ファイバに、20個の半導体レーザから射出された各レーザ光束を入射することも可能である。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲において上記405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。
なお、図1、図2および図3に示すように、このレーザ光合波光源40は、上方が開口した箱状のパッケージ41内に上記光学要素を収納したものである。パッケージ41は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋49を備えており、箱状のパッケージ41を脱気処理した後、封止ガスを導入してパッケージ41の開口をパッケージ蓋49で閉じることにより、パッケージ41とケージ蓋49とで囲まれた閉空間(封止空間)が気密封止されている。
パッケージ41の底面上にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、上記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の射出端部は、パッケージ41の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
上記ベース板42は、気体や液体等の流体を媒体とした温調手段あるいはペルチェ素子等(図示は省略)により温調されており、露光装置の稼動中は常に一定の温度に保たれる。
ヒートブロック10の側面にはコリメートレンズホルダー44が取り付けられており、コリメートレンズ11〜17が保持されている。また、パッケージ41の壁面に形成された開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
なお、図1および図2においては、煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD1およびLD7にのみ番号を付し、複数のコリメートレンズのうちコリメートレンズ1および17にのみ番号を付している。
図3は、上記コリメートレンズ11〜17の取り付け部分の正面から見た図である。コリメートレンズ11〜17の各々は、非球面レンズであり、上記非球面レンズの光軸を含む領域をこの光軸に平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメートレンズは、例えば、樹脂成形又はガラス成形によって形成することができる。コリメートレンズ11〜17は、長手方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点が並ぶ方向(図3の左右方向)と直交する向きとなるようにして、上記並び方向(図3の左右方向)に密接配置されている。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層の表面に対して平行な方向の拡がり角が各々例えば10°、活性層の表面に対して直角な方向の拡がり角が各々例えば30°の状態で各々レーザビームB1〜B7を発するものが用いられている。
これらのGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層の表面が上記発光点が1列に並ぶ方向と平行になるように配設されている。すなわち、各発光点から発せられたレーザビームB1〜B7の拡がり角度が大きい方向が、上記細長形状の各コリメートレンズ11〜17の長手方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が上記各コリメートレンズ11〜17の短手方向と一致する。
なお、各コリメートレンズ11〜17の長手方向の幅は4.6mm、短手方向の幅が1.1mmであり、それらに対応して入射するレーザビームB1〜B7の楕円状のビーム径の長径は2.6mm、短径が0.9mmである。また、コリメートレンズ11〜17の各々は、焦点距離f=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
集光レンズ20は、非球面レンズの光軸を含む領域をこの光軸に平行な平面で細長く切り取った形状を有し、コリメートレンズ11〜17が並ぶ方向にこの集光レンズ20の長手方向が一致し、それと直角な方向に集光レンズ20の短手方向が一致するように配置されている。
なお、この集光レンズ20は、焦点距離f=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば、樹脂成形又はガラス成形により形成することができる。
○レーザ光合波光源40の動作
上記レーザ光合波光源40を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々から射出されたレーザビームB1,B2,B3,B4,B5,B6,およびB7の各々は、対応するコリメートレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビームB1〜B7は、集光レンズ20によって収束され、マルチモード光ファイバ30のコア部30aの入射端面に入射する。
集光レンズ20によって上述のように収束されたレーザビームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア部30aに入射し1本のレーザビームBに合波されて、このマルチモード光ファイバ30内を伝搬してマルチモード光ファイバ30の射出端から射出される。マルチモード光ファイバ30の射出端から射出された上記合波されたレーザビームBは、このマルチモード光ファイバ30に接続された後述する光ファイバ31に入射する。
レーザビームB1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.85で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が30mWの場合には、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザビームBを得ることができ、この出力が光ファイバ31に伝播される。従って、各マルチモード光ファイバ30にそれぞれ接続された6本の光ファイバ31が統合された後述するレーザ射出部61での出力は約1W(=180mW×6)である。
ここで、各コリメートレンズ11〜17の焦点距離をf1、開口数をNA1、集光レンズ20の焦点距離をf2、光ファイバ30の開口数をNA2、空間利用効率をηとすると、レンズ系の倍率M、つまり半導体レーザLD1〜LD7の各発光点である活性層の大きさに対する、光ファイバ30のコア部30aの端面上における各光束B1〜B7の収束点の大きさの比が下記式(1)で与えられる。
なお、nは合波本数である。また、上記空間利用効率ηは、各光束B1〜B7からなる全体光束が占める空間中、すなわち光束B1と光束B7とで挟まれる空間中における各光束B1〜B7の光路が占める割合によって規定されるものであり、各光束B1〜B7が互いに完全密接する状態においてはη=1である。
上記の条件下では、
Figure 2004310081
この式から明らかな通り、空間利用効率ηが大きくなるほど倍率Mは低下する。すなわち、倍率Mが小さくなるほど、半導体レーザLD1〜LD7、集光レンズ20および光ファイバ30の相対位置関係がずれた際に、各光束B1〜B7が光ファイバ30のコア部30aの端面上で移動する距離が小さくなるので、各光束をより正確に合波させることができる。
○レーザ光合波光源40の光源の立上がり特性
上記レーザ光合波光源40は、定常温調状態において、上記全体光束が、コア部の径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域に入射されるように構成されている。そのため、このレーザ光合波光源40においては、光源の立上がり時間が短縮される。
以下、上記構成によりレーザ光合波光源40の立上がり時間が短縮されたことを示す実施例、およびこの実施例に対する比較例について図5から図10を参照して説明する。なお、上記説明済みのコア部30a、各光束B1〜B7、ベース板42、後述する同心領域30b等については、上記実施例、比較例において共通の符号で示す。
図5(a)、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)、および図10(a)は、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aに各光束B1〜B7が入射する様子を示す図である。ここで、各光束からなる全体光束が入射した領域を上記各図毎に領域E5〜E10で示す。また、コア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域を同心領域30bで示す。
図5(b)、図6(b)、図7(b)、図8(b)、図9(b)、および図10(b)は、定常温調状態において、上記のように、光ファイバのコア部30aに各光束B1〜B7が入射するように構成されたレーザ光合波光源の光源の立上がり特性Fを示すグラフである。このグラフの縦軸Pはレーザ光合波光源からのレーザ光束の出力を示し、横軸Tはレーザ光合波光源に配設されたGaN系半導体レーザを点灯してからの経過時間(秒)を示す。なお、GaN系半導体レーザを点灯した時刻を0で示し、レーザ光合波光源から出力されるレーザ光束の出力は定格出力が1となるように規格化して示した。また、レーザ光束の出力が使用可能となる許容定格出力範囲をHで示している。
以下、上記全体光束が、定常温調状態において、コア部の径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域に入射されるように上記レーザ光合波光源を構成して立上がり時間が短縮された実施例と、これらの実施例とは異なる形態の比較例を示す。
◇実施例1
実施例1のレーザ光合波光源は、図5(a)に示すように、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30b中のさらに狭い中心部の領域E5に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域が一致しているので、図5(a)において、領域E5は概略光束1つが占める領域として示される。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F5を図5(b)に示す。この記図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、半導体レーザを点灯した直後にレーザ光束の出力が許容定格出力範囲H内となり、半導体レーザが消灯しても、再びこの半導体レーザを点灯した直後に、例えば1秒以内にレーザ光合波光源のレーザ光束の出力が使用可能となることがわかる。
◇実施例2
実施例2のレーザ光合波光源は、図6(a)に示すように、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30b中の約上半分の領域E6に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域がばらついているので、図6(a)において、領域E6は各光束が広がった領域として示される。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F6を図6(b)に示す。この図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、上記実施例1のレーザ光合波光源と同様に、半導体レーザを点灯した直後にレーザ光束の出力が許容定格出力範囲H内となり、半導体レーザが消灯しても、再びこの半導体レーザを点灯した直後に、例えば1秒以内にレーザ光合波光源のレーザ光束の出力が使用可能となることがわかる。
◇比較例1
比較例1のレーザ光合波光源は、図7(a)に示すように、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30bから外れたコア部端面の下方の領域E7に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域は同心領域30bから外れているが、各光束の入射領域の位置のばらつきは少ない。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F7を図7(b)に示す。この図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、半導体レーザを点灯した直後にレーザ光束の出力が許容定格出力範囲Hを越えてこの許容定格出力範囲Hから大きく外れる。そして、上記出力は約80秒後に許容定格出力範囲H内の出力となる。したがって、半導体レーザを一旦消灯すると、再びこの半導体レーザを点灯した直後にはレーザ光束の出力が使用可能とはならず、使用可能となるまでに約80秒待つことになるので、このレーザ光合波光源を後述する露光装置等に搭載して半導体レーザの点灯・消灯を繰り返すと、この露光装置の稼動を妨げることが懸念される。
◇比較例2
比較例2のレーザ光合波光源は、図8(a)に示すように、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30bから外れたコア部端面の上方の領域E8に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域は同心領域30bから外れているが、各領域の位置のばらつきは少ない。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F8を図8(b)に示す。この図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、半導体レーザを点灯した直後にはレーザ光束の出力が許容定格出力範囲Hに達せずこの許容定格出力範囲Hから大きく外れる。そして、上記出力は約40秒後に許容定格出力範囲H内の出力となる。したがって、半導体レーザを一旦消灯すると、再びこの半導体レーザを点灯した直後にはレーザ光束の出力が使用可能とはならず、使用可能となるまでに約40秒待つことになるので、このレーザ光合波光源を後述する露光装置等に搭載して半導体レーザの点灯・消灯を繰り返すと、この露光装置の稼動を妨げることが懸念される。
◇実施例3
実施例3のレーザ光合波光源は、図9(a)に示すように、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30b中の約下半分の領域E9に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域がばらついているので、図9(a)において、領域E9は各光束が広がった領域として示される。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F9を図9(b)に示す。上記図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、半導体レーザを点灯した直後、例えば1秒以内にレーザ光束の出力が許容定格出力範囲H内となり、半導体レーザが消灯しても、再びこの半導体レーザを点灯した直後にレーザ光合波光源のレーザ光束の出力が使用可能となることがわかる。
なお、実施例3のレーザ光合波光源は、ベース板42が所定の温度30℃となる定常温調状態において構成したものであり、その後、このベース板42が所定の温度30℃となる定常温調状態において光源の立上がり特性F9を測定した。
比較例3
比較例3のレーザ光合波光源は、図10(a)に示すように、上記実施例3と同様に、定常温調状態において、光ファイバのコア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部端面の同心領域30b中の約下半分の領域E10に各光束B1〜B7が入射するように構成したものである。各光束が入射するそれぞれの領域がばらついているので、図10(a)において、領域E10は広がった領域として示される。
なお、比較例3のレーザ光合波光源については、ベース板42が所定の温度30℃となる定常温調状態において構成し、その後、このベース板42の温度を所定の温度から外れた10℃とし、定常温調状態から外れた状態において光源の立上がり特性F10を測定した。
上記レーザ光合波光源の光源の立上がり特性F10を図10(b)に示す。上記図から解るように、上記のように構成されたレーザ光合波光源は、半導体レーザを点灯した直後にレーザ光束の出力が許容定格出力範囲Hを越えてしまう。そして、上記出力は約30秒後に許容定格出力範囲H内の出力となる。したがって、半導体レーザを一旦消灯すると、再びこの半導体レーザを点灯した直後にはレーザ光束の出力が使用可能とはならず、使用可能となるまでに約30秒待つことになるので、このレーザ光合波光源を後述する露光装置等に搭載して半導体レーザの点灯・消灯を繰り返すと、この露光装置の稼動を妨げることが懸念される。
○レーザ光合波光源40に適用する合波レーザ光調芯方法
なお、上記レーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法としては、以下のような手法を用いることができる。以下、図4を参照してレーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法について説明する。
すなわち、レーザ光合波光源40が定常温調状態にあるときに、光ファイバ30のコア部30aへの各光束B1〜B7からなる全体光束BBの入射中心Rがこのコア部30aの端面30Hの中心を通る直径方向に移動するように光ファイバ30の入射端30Dをこの入射端30Dの端面30Hに対して平行な方向Q1に移動させて、光ファイバ30の射出端30Eから射出される全体光束BBの光強度を測定し、光ファイバ30の入射端30Dの移動によって得られるこの光ファイバ30の射出端30Eから射出される全体光束BB(合波されたレーザビーム)の最大光強度より小さな特定の光強度となる入射端のコア部の中心軸の2箇所の位置J1、J2を定めて、上記コア部の中心軸(以後、コア中心軸ともいう)の2箇所の位置J1、J2の中心に光ファイバ30のコア中心軸Jaを位置させ、コア部内30aの中央に位置する限定された同心領域30bに上記全体光束を入射させるようにする手法を用いることができる。
より詳細には、上記手法は最低2軸の方向における調芯が必要となり、この2軸の調芯について、図11、図12、図13、および上記説明済みの図4を参照して説明する。図11は光ファイバの端面に入射する全体光束の入射位置を示す図、図12は調芯第1工程における光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度(結合効率)との関係を示す図、図13は調芯第2工程における光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度(結合効率)との関係を示す図である。
はじめの調芯第1工程においては、光ファイバ30の入射端30Dをこの入射端30Dの端面30Hに対して平行な軸Q2の方向に沿って移動させて、光ファイバ30の射出端30Eから射出される全体光束BBの光強度を測定する。そして、上記射出端30Eから射出される全体光束BBの最大光強度より小さな特定の光強度が得られるときの入射端30Dのコア中心軸の2箇所の位置J11,J12(図12参照)を求め、この2箇所の位置J11,J12の中心位置J13に入射端30Dのコア中心軸Jaを位置させる。この調芯第1工程においては、全体光束BBの入射中心Rの端面30Hへの入射位置がコア部30aの中心から外れるように光ファイバ30の入射端30Dが移動する。
ここで、光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度(結合効率)との関係は、図12の曲線W1で示すように、入射端30Dのコア中心軸Jaが位置J11,J12に位置するときの結合効率は等しく、コア中心軸Jaが中心位置J13に位置するときに結合効率が最大となる。また、コア中心軸Jaが位置J11,J12に位置するときには、図11に示すように、入射端30Dの端面30Hに入射する全体光束BBの入射中心Rのそれぞれが軸Q2上の位置U1、U2に位置し、コア中心軸Jaが位置J13に位置するときには全体光束BBの入射中心Rの位置は軸Q2上の位置U3に位置する。
次の調芯第2工程においては、上記入射端30Dのコア中心軸の位置を、上記J11、J12間の中心位置J13を含み、上記入射端30Dの移動方向である軸Q2と直交する入射端30Dの端面30Hに対して平行な軸Q3の方向に沿って移動させて、光ファイバ30の射出端30Eから射出される全体光束BBの光強度を測定する。ここで、全体光束BBの入射中心Rの端面30Hへの入射位置がコア部の中心を通るように光ファイバ30の入射端30Dが移動する。
そして、上記射出端30Eから射出される全体光束BBの最大光強度より小さな特定の光強度、例えば最大光強度の80%の強度が得られるときの入射端30Dのコア中心軸の2つの位置J15、J16(図13参照)を求め、この2つの位置J15、J16の中心位置J17に上記コア中心軸Jaを位置させる。これにより、全体光束BBの入射中心Rの位置がコア部30aの端面30Hの中心に一致し、コア部内30aの中央に位置する限定された同心領域30bに上記全体光束を入射させることができ、調芯が完了する。
ここで、光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度(結合効率)との関係は、図13の曲線W2に示すように、コア中心軸Jaが位置J15,J16に位置するときの結合効率は等しく、コア中心軸Jaが中心位置J17に位置するときに結合効率が最大となる。曲線W2に示すように結合効率が最大となるときにコア中心軸Jaが位置する範囲K1はコア部30aの径の1/2の範囲K2より広くなる。また、コア中心軸Jaが位置J15,J16に位置するときには、図11に示すように、入射端30Dの端面30Hに入射する全体光束BBの入射中心Rのそれぞれが軸Q3上の位置U5、U6に位置し、コア中心軸Jaが位置J17に位置するときには、全体光束BBの入射中心Rの位置は軸Q3上の位置U7、すなわち、コア部30aの径の1/2以下の径を有するこのコア部30aの端面30Hの同心領域30b内に位置する。
ここで、結合効率が最大となるように、全体光束BBの入射中心Rがコア部30aの端面30H中の上記位置U3(図11参照)に位置するように調芯した場合に比して、上記のように、全体光束BBの入射中心Rの位置を、コア部30aの端面30Hの同心領域30b内である、例えば上記位置U7(図11参照)に位置させるように調芯することにより、このレーザ光合波光源の立上がり時間を短縮することができる。
上記曲線W1、および曲線W2で示される、光ファイバのコア中心軸の位置に対する光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度(結合効率)は、最大光強度を間に挟んで対称となる単調増加、単調減少する光強度を示すので、コア中心軸Jaが上記最大光強度が得られる領域に位置する場合には、コア中心軸Jaの移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化が少ないが、このコア中心軸Jaが最大光強度が得られる領域から外れた場所に位置する場合には、コア中心軸Jaの移動に対する上記射出端から射出される全体光束の光強度の変化が大きくなって、上記2つのコア中心軸の位置を正確に定めることができる。これにより、全体光束BBの入射中心Rの位置を同心領域30bに正確に位置させる調芯を行なうことができる。このように、光ファイバの入射端の移動によって得られる上記射出端から射出される全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる上記入射端の2つの位置を定めて、上記2つの入射端の位置それぞれのコア中心軸である2つの軸位置の中心に、これらの軸と平行となるように光ファイバのコア中心軸を位置させることにより正確な調芯を行うことができる。
また、次のような手法も用いることができる。すなわち、レーザ光合波光源40が定常温調状態にあるときに、光ファイバ30のコア部30aへの全体光束BBの入射中心Rがこのコア部30aの端面30Hの中心を通る直径方向に移動するように集光レンズ20をこの集光レンズ20の光軸に直交する方向Q2に移動させて、光ファイバ30の射出端30Eから射出される全体光束BBの光強度を測定し、上記射出端30Eから射出される全体光束BBの最大光強度より小さな特定の光強度となる集光レンズ20の光軸の2つの位置J5,J6を定めて、上記光軸の2つの位置J5,J6の中心に集光レンズ20の光軸Jbを位置させて、コア部内30aの中央に位置する限定された同心領域30bに上記全体光束を入射させる手法を用いることもできる。
なお、光ファイバを移動させて調芯する場合、この調芯を実施するための調芯機構の構成が比較的簡単になるという長所がある。しかしながら、調芯の際に光ファイバの入射端を移動可能とするために、この光ファイバの入射端からレーザ光合波光源のパッケージに固定される光ファイバの固定部までの距離をある程度確保しなければならない。一方、レンズを移動させて調芯する場合、上記光ファイバの入射端から固定部までの距離を短くすることができるため、パッケージを小型化することができる。より具体的には、レンズを移動させる調芯機構を採用した場合には、光ファイバを移動させる調芯機構を採用した場合に比して、パッケージの寸法を光ファイバが延びる方向に約20mm短くすることができた。
このようにパッケージを小型化できると、レーザ光合波光源が熱的に安定した状態となるまでの時間を短縮することができるので、外部環境変化に対しても、このレーザ光合波光源の定常温調状態を保ちやすくなる。したがって、高速立上がり性能という観点において、レーザ光合波光源を外部環境変化に対して強いモジュールとすることができる。
≪露光装置の全体構成の説明≫
以下、上記本発明のレーザ光合波光源を使用した露光ヘッドを搭載した露光装置について説明する。図14は、本発明のレーザ光合波光源を使用した露光ヘッドを搭載した露光装置の外観を示す斜視図、図15は上記露光装置による露光の様子を示す斜視図、図16(A)は感光材料上に形成される露光済領域を示す平面図、図16(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図、図17は露光ヘッドの概略構成を示す斜視図、図18は露光ヘッド内を伝播するレーザ光の光路に沿って露光ヘッドの構成を示す側面図である。
上記露光装置は、上記レーザ光合波光源と、制御信号に応じてそれぞれの光変調状態が変化する複数の光変調要素を配列してなる空間光変調素子であって、上記レーザ光合波光源から射出され各光変調要素に入射したレーザ光のそれぞれを光変調要素毎に光変調して射出する空間光変調素子と、空間光変調素子で空間光変調され射出されたレーザ光を露光面上に結像させる結像光学系とを備えている。
図14に示すように、本発明のレーザ光合波光源を搭載した露光装置は、スキャナユニット162と、このスキャナユニット162を支持する本体部とからなる。上記本体部は、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備え、このステージ152を副走査方向に移動可能に支持する上記副走査方向に沿って延びた2本のガイド158を設置台156上に有している。ステージ152は、ガイド158によって副走査方向に往復移動可能に支持され、このステージ152の長手方向が副走査方向を向くように配置されている。なお、この露光装置には、ステージ152をガイド158に沿って駆動するための図示しない駆動部が備えられている。
設置台156の中央部には、ステージ152の移動経路を跨いで上記スキャナユニット162を支持する門型のスキャナ支持部160が設けられている。スキャナ支持部160には、このスキャナ支持部160を挟んだ副走査方向の一方の側にはスキャナユニット162が設けられ、他方の側には感光材料150の先端および後端を検知する2つの検知センサ164が設けられている。スキャナユニット162および検知センサ164は、スキャナ支持部160に各々取り付けられ、ステージ152の移動経路の上方に配置されている。なお、スキャナユニット162および検知センサ164は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されている。
スキャナユニット162は、図15に示すように、m行n列(例えば、3行5列)の略マトリックス状に配列された感光材料150に露光用の光を照射する複数(例えば、14個)の露光ヘッド166を備えている。
本実施の形態では、感光材料150の幅との関係で、1行目および2行目には5個の露光ヘッド166を、3行目には4個の露光ヘッド166を配置した。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド166mnと表記する。
露光ヘッド166によって露光される各露光ヘッド166mnに対応する露光エリア168mnは、図16(B)に示すように、概略、副走査方向を短辺とする矩形状であり、ステージ152の移動に伴い、感光材料150には各露光ヘッド166mnに対応した図16(A)に示すような帯状の露光済領域170mnが形成される。
上記露光ヘッドの各々は、上記副走査方向と直交する主走査方向に所定間隔ずらして配置されており、帯状の露光済領域170が上記主走査方向に隙間無く形成されるように、1行目に配置されている露光エリア16811と露光エリア16812との間の露光できない部分は、2行目に配置されている露光エリア16821と3行目に配置されている露光エリア16831とにより露光される。
図17、および図18に示すように、上記露光ヘッド166は、露光用の光を射出する光源ユニット60と、光源ユニット60から射出された露光用の光を入射して後述するDMD80に照射するDMD照射光学系70と、DMD照射光学系70からの露光用の光の照射を受けてこの光を空間光変調するDMD80と、DMD80で空間光変調された光を感光材料150上に結像させる結像光学系50とを備え、DMD80で空間光変調された光を感光材料150上に導いてこの感光材料150を露光する。
≪露光ヘッド166を構成する各要素の説明≫
以下、露光ヘッド166を構成する各要素について説明する。
<光源ユニット60>
光源ユニット60は、複数(例えば、6個)の上記説明済みのレーザ光合波光源40と、上記複数の各レーザ光合波光源40の構成要素である各マルチモード光ファイバ30に接続される複数の光ファイバ31を有しこれらの光ファイバ31を統合するレーザ射出部61とからなる。以下レーザ射出部61について説明する。
[レーザ射出部61]
レーザ射出部61について、図19および図20を参照して説明する。図19(A)はレーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態を示す斜視図、図19(B)はレーザ射出部の部分拡大図、図19(C)および図19(D)はレーザ射出部における光ファイバの配列を示す正面図、図20はレーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態の詳細を示す断面図である。
図19の(A)から(D)に示すように上記レーザ射出部61は、光ファイバ31、支持板65、および保護板63からなり、以下のように構成されている。
図19(A)に示すように、上記レーザ光合波光源40の各マルチモード光ファイバ30の射出端には、コア径がマルチモード光ファイバ30のコア径と同一で、クラッド径がマルチモード光ファイバ30のクラッド径より小さい光ファイバ31の入射端がそれぞれ接続されている。また、上記各光ファイバ31の射出端は、図19(C)に示すように、1列に配列された射出端部68を構成している。なお、図19(D)に示すように、射出端部68は1列に配列される場合に限らず2段重ねて俵積み状に配列するようにしてもよい。
光ファイバ31の射出側の部分は、図19(B)に示すように、表面が平坦な2枚の支持板65に挟み込まれて固定されている。また、この光ファイバ31の射出側の端面には、この端面を保護するためのガラス等からなる透明な保護板63が配置されている。保護板63は、光ファイバ31の端面に密着させて配置してもよいし、あるいは密着しないように配置してもよい。
上記光ファイバ31とマルチモード光ファイバ30との接続は、図20に示すように、クラッド径が大きいマルチモード光ファイバ30の端面中の小径部分30cに、クラッド径が小さい光ファイバ31の端面を同軸的に結合するものであり、この結合は例えば融着により実施することができる。
また、長さが短くクラッド径が大きい光ファイバにクラッド径が小さい光ファイバを融着させた短尺の光ファイバを別途作成して、この短尺光ファイバをフェルールや光コネクタ等を介してマルチモード光ファイバ30の射出端に結合してもよい。コネクタ等を用いて着脱可能に結合することで、クラッド径が小さい光ファイバが破損した場合等に先端部分の交換が容易になり、露光ヘッドのメンテナンスに要するコストを低減できる。
マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、および複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本例では、マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31は、ステップインデックス型光ファイバである。
なお、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
<DMD80>
つづいて、DMD80について説明する。図21はDMDの概略構成を示す斜視図、図22(A)および図22(B)は、DMDを傾けて配置する場合と傾けて配置しない場合とにおける感光材料への露光状態の違いを比較して示す平面図である。
露光ヘッド16611〜166mnの各々は、上記説明済みの図17、図18に示すように、入力された画像データに応じて入射された光ビームを変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス:DMD80を備えている。
DMD80は、制御信号に応じてそれぞれの光変調状態が変化する光変調要素である複数のマイクロミラーを配列してなる空間光変調素子であって、上記レーザ光合波光源から射出され各マイクロミラーに入射したレーザ光のそれぞれを各マイクロミラー毎に光変調して射出するものである。
より具体的には、このDMD80は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されており、このコントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166毎に、DMD80に配されている各マイクロミラー81の駆動を制御する制御信号を生成する(図21参照)。また、ミラー駆動制御部では、データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166毎に、DMD80の各マイクロミラー81の反射面の角度を制御する。上記デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)としては、例えば、米国TI社(Texas Instruments社)が開発したものが知られており、このDMDを用いた動画用プロジェクタ等が製品化されている。
上記DMD80は、長手方向にマイクロミラー81が多数個(例えば1024個)行方向に配列されたマイクロミラーが、短手方向に複数列(例えば756列)配置されている。図22に示すように、各マイクロミラー81で反射された個別のレーザ光束である露光ビーム5の副走査方向の走査軌跡(副走査線)のピッチは、DMD80を傾けて配置することにより、DMD80を傾けて配置しないときのピッチP1(図22(A)参照)より小さいピッチP2(図22(B)参照)に設定することができ、この傾きの設定により、この露光ヘッド166による露光の解像度を大幅に向上させることができる。
また、互いに異なるマイクロミラー81により感光材料150の上記副走査線上の同じ領域が重ねて露光(多重露光)されることで、露光位置の微少量をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、主走査方向に隣り合って並ぶ露光ヘッドによる露光ビーム5のつなぎ目が目立たないようにすることもできる。
<DMD照射光学系70>
上記DMD照射光学系70は、図18に示すように、光源ユニット60のレーザ射出部61から射出された複数のレーザ光束を、全体的に概略平行光化するコリメートレンズ71、このコリメートレンズ71を通過した光の光路に配設されたマイクロフライアイレンズ72、このマイクロフライアイレンズ72と向かい合う状態に配設された別のマイクロフライアイレンズ73、およびこのマイクロフライアイレンズ73の射出側つまり後述するミラー75側に配置されたフィールドレンズ74、および後述するプリズム76から構成されている。
マイクロフライアイレンズ72および73は、微小レンズセルが縦横に多数配置されてなるものであり、それらの微小レンズセルの各々を通過した光がミラー75およびプリズム76を介してDMD80に互いに重なる状態で入射するので、このDMD80を照射する光の光量分布が均一化される。
なお、ミラー75は、フィールドレンズ74を通った光を反射させ、プリズム76は、TIRプリズム(全反射プリズム)であり、ミラー75で反射された光をDMD80に向けて全反射させる。上記のことによりDMD照射光学系70が、DMD80に対して概略均一な強度分布の光を照射する。
<結像光学系50>
結像光学系50は、空間光変調素子であるDMD80で空間光変調され射出されたレーザ光を露光面である感光材料150上に結像させるものである。
上記結像光学系50は、図18に示すように、第1結像光学系51と、第2結像光学系52と、第1結像光学系51と第2結像光学系52との間の光路中に配置されたマイクロレンズアレイ55と、アパーチャアレイ59とから構成されている。上記のマイクロレンズアレイ55は、DMD80で反射された各光束それぞれを個別に通すようにDMD80の各マイクロミラー81に対応して配置された多数のマイクロレンズ55aからなるものである。またアパーチャアレイ59は、上記各マイクロレンズ55aを通った各光束それぞれを個別に通すように各マイクロレンズ55aに対応して配置された多数のアパーチャ59aを有するものである。
上記構成において、DMD80の各マイクロミラー81で反射した光によるこのマイクロミラー81の像は、第1結像光学系51により3倍に拡大されて結像される。ここで、上記各マイクロミラー81で反射され第1結像光学系51を通過した各光束は、該第1結像光学系51による結像位置の近傍に配されたマイクロレンズアレイ55の各マイクロレンズ55aによって個別に集光され、この個別に集光された光束がアパーチャ59aを通過して結像される。マイクロレンズアレイ55およびアパーチャ59を通って結像された上記各マイクロミラー81の像は、第2結像光学系52によりさらに1.67倍に拡大された上で、感光面151上に結像され、これにより、DMD80の各マイクロミラー81の像が、最終的に5倍(=3×1.67)に拡大されて感光面151上に投影される。
ここで、各マイクロミラー81(各画素)で反射されて各マイクロレンズ55aを通ったレーザ光束に上記光学要素の収差等による太りがあっても、アパーチャ59aによって感光面151上でのスポットサイズが一定の大きさになるようにこのレーザ光束を整形することができると共に、各マイクロミラー81(各画素)で反射されたレーザ光束を各マイクロミラー81(各画素)に対応して設けられたアパーチャ59aを通過させることにより、各マイクロミラー間でのクロストークを防止することができ、露光を行なう際の各マイクロミラーによるオン・オフの消光比を改善することができる。
なお、マイクロミラーを上記所定角度に傾斜させてこのマイクロミラーで反射された光を結像光学系50に向けて伝播させる状態がマイクロミラーのオン状態であり、マイクロミラーを上記所定角度とは異なる角度に傾斜させてこのマイクロミラーで反射された光を結像光学系50に向かう光路から外して伝播させる状態がマイクロミラーのオフ状態である。
≪露光装置の動作の説明≫
次に、上記露光装置の動作について説明する。
露光装置が稼動され各部が稼動状態となる。この状態においてレーザ光合波光源40は温調されるがGaN系半導体レーザLD1〜LD7は点灯されない。
露光パターンに応じた画像データが、DMD80に接続された図示しないコントローラに入力され、コントローラ内のフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を表したデータである。このデータは、例えば、各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表すものとすることができる。
感光材料150を表面に吸着したステージ152は、図示しない駆動部により、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160を上流側から下流側に一定速度で移動する。ステージ152がスキャナ支持部160下を通過する際に、スキャナ支持部160に取り付けられた検知センサ164により感光材料150の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド166毎の制御信号が生成される。
そして、感光材料150への露光準備が整ったときにGaN系半導体レーザLD1〜LD7が点灯され、上記生成された制御信号に基づいて、ミラー駆動制御部により各露光ヘッド166におけるDMD80のマイクロミラーの各々が制御され感光材料150が露光される。なお、レーザ光合波光源40の光源の立上がり時間が短いので、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の点灯後、直ぐにレーザ光合波光源40から射出されたレーザ光を用いて感光材料150への露光を行なうことができる。
各レーザ光合波光源40で発生されレーザ射出部61から射出されたレーザ光束がDMD照射光学系70を通してDMD80に照射されると、DMD80のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光束は、結像光学系50を通して感光材料150の感光面151上に結像される。一方、DMD80のマイクロミラーがオフ状態のときに反射されたレーザ光束は、感光面151上に結像されないので感光材料150を露光しない。
このようにして、光源ユニット60から射出されたレーザ光束が各マイクロミラー毎(画素毎)にオンオフされて、各露光ヘッド166に対応する感光材料150上の各露光エリア168が露光される(図15および図16参照)。また、感光材料150がステージ152と共に副走査方向に移動され、各露光ヘッド166毎に副走査方向に延びる帯状の露光済領域170が形成される。
[DMD80の部分使用について]
なお本実施の形態では、図23(A)および(B)に示すように、DMD80には、露光する際の主走査方向すなわち、行方向に1024個(画素)配置されたマイクロミラーが、露光する際の副走査方向すなわち列方向に756列(画素列)配列されているが、本例では、コントローラにより一部のマイクロミラーの行(例えば、1024個×300行)だけを駆動するように制御がなされる。
例えば、図23(A)に示すように、DMD80の列方向の中央部に配置されたマイクロミラーの行列領域80Cのみを制御してもよく、図23(B)に示すように、DMD80の端部に配置されたマイクロミラーの行列領域80Tのみを制御してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラーの行列領域を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー中の領域を適宜変更してもよい。
すなわち、DMD80のデータ処理速度には限界があり、制御するマイクロミラーの数(画素数)に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、マイクロミラー中の一部分だけを使用することで1ライン当りの変調速度を速くすることができる。
DMD80に接続されたコントローラ内のフレームメモリに記憶された画像データに基づく露光が終了すると、GaN系半導体レーザLD1〜LD7が消灯されレーザ光合波光源からのレーザ光の射出が停止される。その後、スキャナユニット162による感光材料150の副走査が終了し、検知センサ164で感光材料150の後端が検出されると、ステージ152は、図示しない駆動部により、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160を最上流側にある原点に復帰させ、再度、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160の上流側から下流側に移動させて次の露光を行なう。
なお、レーザ光合波光源の光源の立上がり時間が短いので、次の露光を行なう際においても、上記のように、感光材料150への露光準備が整ったときにGaN系半導体レーザLD1〜LD7を点灯してもレーザ光合波光源から所定出力のレーザ光束を直ちに射出させることができ、露光装置の稼動を妨げることなく感光材料150への露光を行なうことができる。
上記のように、感光材料150への露光を行なうときにのみGaN系半導体レーザLD1〜LD7を点灯するようにしてレーザ光合波光源を使用することにより、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の見かけ上の寿命を大幅に延ばすことができる。
例えば、実際に露光を行なう露光時間、すなわち、レーザ光合波光源のGaN系半導体レーザの点灯時間は、露光装置の稼動時間の1/2程度であるので、露光装置の稼動中常時この半導体レーザを点灯した場合に比して、この半導体レーザの見かけ上の寿命が2倍になる。露光装置の稼動時間を1日8時間とし、露光装置稼動中のレーザ光合波光源の点灯率50%(見かけの寿命の2倍)、GaN系半導体レーザの寿命を10000時間とすれば、露光装置上でGaN系半導体レーザを約7年間(2500日≒10000時間×2倍÷8時間)使用することができ、光源の寿命と露光装置の寿命とを略同等にすることができる。
以上、露光装置として形成された実施の形態について説明したが、本発明はこの種の露光装置のみならず、その他、例えばスクリーンに画像を投影表示するプロジェクタ等に対しても適用可能であり、そのような場合にも前述した本発明の効果を同様に奏するものである。
なお、レーザ光合波光源は、GaN系半導体レーザを使用する場合に限らず、GaN系以外の半導体レーザを使用して構成するようにしてもよい。
また、全体光束を入射して合波する1本の光ファイバはマルチモード光ファイバに限るものではなく複数のレーザ光束の合波に使用可能な光ファイバであればどのような光ファイバであってもよい。
また、上記光束収束手段は、上記のようなコリメートレンズと集光レンズとで構成される場合に限らず、複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束の全体を1点に収束させる機能を有するものであればどのようなものであってもよい。
光ファイバの入射端の端面に対して平行な方向へのこの光ファイバの入射端の移動と、収束レンズの光軸に直交する方向へのこの収束レンズの移動とを組み合わせて、上記合波レーザ光の調芯を行なうようにしてもよい。
また、上記光ファイバの入射端をこの入射端の端面に対して平行な方向に移動させて、光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、光ファイバの入射端の移動によって得られる上記射出端から射出される全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる上記入射端の2箇所のコア中心軸の位置を定めて、これら2箇所のコア中心軸の位置の中心に光ファイバのコア中心軸の位置を位置させる合波レーザ光調芯方式と、上記コア部への全体光束の入射中心位置がこのコア部の中心を通る直径方向に移動するように収束レンズをこの収束レンズの光軸に直交する方向に移動させて、光ファイバの射出端から射出される全体光束の光強度を求め、この収束レンズの移動によって得られる上記射出端から射出される全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる収束レンズの2つの光軸位置を定めて、上記2つの光軸位置の中心に収束レンズの光軸位置を位置させる合波レーザ光調芯方式とを組み合わせて合波レーザ光の調芯を行なうようにしてもよい。
レーザ光合波光源の構成を示す平面図 レーザ光合波光源の構成を示す側面図 レーザ光合波光源の構成を示す正面図 レーザ光合波光源の光学要素を示す拡大平面図 実施例1のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 実施例2のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 比較例1のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 比較例2のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 実施例3のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 比較例3のレーザ光合波光源の合波レーザ光の調芯位置と光源の立上がり特性を示す図 光ファイバの端面に入射する全体光束の入射位置を示す図 調芯第1工程における光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の結合効率との関係を示す図 調芯第2工程における光ファイバのコア中心軸の位置と光ファイバの射出端から射出される全体光束の結合効率との関係を示す図 本発明のレーザ光合波光源を使用した露光装置の外観を示す斜視図 図14の露光装置による露光の様子を示す斜視図 (A)は感光材料上に形成される露光済領域を示す平面図、(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図 露光ヘッドの概略構成を示す斜視図 露光ヘッド内を伝播するレーザ光束の光路に沿って露光ヘッドの構成を示す側面図 (A)は光源ユニットの構成を示す斜視図、(B)はレーザ射出部の部分拡大図、(C)および(D)はレーザ射出部における光ファイバの配列を示す正面図 レーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態を示す図 DMDの概略構成を示す斜視図 (A)および(B)は、DMDを傾けて配置する場合と傾けて配置しない場合とにおける感光材料への露光状態の違いを比較して示す平面図 (A)および(B)は、DMD中の使用領域の例を示す図
符号の説明
LD1〜LD7 GaN系半導体レーザ
20 集光レンズ
30 マルチモード光ファイバ
40 レーザ光合波光源
50 結像光学系
51 第1結像光学系
52 第2結像光学系
60 光源ユニット
61 レーザ射出部
80 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)
150 感光材料
152 ステージ
162 スキャナ
166 露光ヘッド
168 露光エリア
170 露光済領域

Claims (7)

  1. 複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を光束収束手段を通して収束させ、前記全体光束を1本の光ファイバの入射端のコア部に入射させて該光ファイバ中に合波させ、前記全体光束を前記光ファイバの射出端から射出させるレーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法であって、
    前記レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、前記コア部への前記全体光束の入射中心位置が該コア部の中心を通る直径方向に移動するように前記光ファイバの入射端を該入射端の端面に対して平行な方向に移動させて、該光ファイバの射出端から射出される前記全体光束の光強度を求め、前記光ファイバの入射端の移動によって得られる前記射出端から射出される前記全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる前記入射端の2箇所の位置を定めて、前記2箇所の入射端の位置の中心に前記光ファイバのコア部の中心を位置させることを特徴とする合波レーザ光調芯方法。
  2. 複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を1つの収束レンズを通して収束させ、前記全体光束を1本の光ファイバの入射端のコア部に入射させて該光ファイバ中に合波させ、前記全体光束を前記光ファイバの射出端から射出させるレーザ光合波光源に適用する合波レーザ光調芯方法であって、
    前記レーザ光合波光源が定常温調状態にあるときに、前記コア部への前記全体光束の入射中心位置が該コア部の中心を通る直径方向に移動するように前記収束レンズを該収束レンズの光軸に直交する方向に移動させて、前記光ファイバの射出端から射出される前記全体光束の光強度を求め、前記収束レンズの移動によって得られる前記射出端から射出される前記全体光束の最大光強度より小さな特定の光強度となる前記収束レンズの2つの光軸位置を定めて、前記2つの光軸位置の中心に前記収束レンズの光軸位置を位置させることを特徴とする合波レーザ光調芯方法。
  3. 複数の半導体レーザと、1本の光ファイバと、前記複数の半導体レーザから射出された各レーザ光束からなる全体光束を収束させて前記光ファイバのコア部に入射させる光束収束手段とを備え、前記光ファイバ中に合波された前記全体光束を該光ファイバを通して射出するレーザ光合波光源であって、
    定常温調状態において、前記全体光束が、前記コア部の径の略1/2以下の径を有する該コア部端面の同心領域に入射されるように構成されていることを特徴とするレーザ光合波光源。
  4. 前記半導体レーザがGaN系の半導体レーザであることを特徴とする請求項3記載のレーザ光合波光源。
  5. 前記光ファイバがマルチモード光ファイバであることを特徴とする請求項3または4記載のレーザ光合波光源。
  6. 請求項3から5のいずれか1項記載のレーザ光合波光源と、
    制御信号に応じてそれぞれの光変調状態が変化する複数の光変調要素を配列してなる空間光変調素子であって、前記レーザ光合波光源から射出され前記各光変調要素に入射したレーザ光のそれぞれを前記光変調要素毎に光変調して射出する空間光変調素子と、
    前記空間光変調素子で光変調され射出されたレーザ光を露光面上に結像させる結像光学系とを備えたものであることを特徴とする露光装置。
  7. 前記結像光学系が、前記各光変調要素で光変調され射出された各レーザ光のそれぞれを個別に集光させる、前記各光変調要素に対応して配列された複数のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイを備えたものであることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
JP2004088278A 2003-03-25 2004-03-25 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置 Withdrawn JP2004310081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004088278A JP2004310081A (ja) 2003-03-25 2004-03-25 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083125 2003-03-25
JP2004088278A JP2004310081A (ja) 2003-03-25 2004-03-25 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004310081A true JP2004310081A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33478214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004088278A Withdrawn JP2004310081A (ja) 2003-03-25 2004-03-25 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004310081A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285259A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Heidelberger Druckmas Ag 記録材料に画像を形成する方法
WO2007004726A1 (en) * 2005-07-01 2007-01-11 Fujifilm Corporation Method and apparatus for driving semiconductor lasers, and method and apparatus for deriving drive current patterns for semiconductor lasers
WO2007013351A1 (ja) * 2005-07-25 2007-02-01 Fujifilm Corporation 画像記録装置及び方法
JP2008250050A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Konica Minolta Opto Inc 光学素子ユニット
JP2012065976A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fujifilm Corp 温度調節装置および温度調節方法、光源装置ならびに内視鏡診断装置
JP2012066015A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fujifilm Corp 温度調節装置および温度調節方法、光源装置ならびに内視鏡診断装置
JP2012109431A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Kyocera Corp 電子部品収納用パッケージおよび実装構造体
KR101258167B1 (ko) * 2005-10-07 2013-04-25 후지필름 가부시키가이샤 반도체 레이저 구동 방법 및 장치, 그리고 반도체 레이저의구동 전류 패턴 도출 방법 및 장치
JP2013231937A (ja) * 2012-04-03 2013-11-14 Mitsubishi Electric Corp 光学装置およびその製造方法
JP2014515501A (ja) * 2011-06-01 2014-06-30 ユーリタ アクチエンゲゼルシャフト 複数のレーザーによる周期パターンの印刷
JP2014534613A (ja) * 2011-09-30 2014-12-18 パインブルック イメージング インコーポレイテッド 照明システム
JP2015230378A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 シャープ株式会社 光学装置
CN109521572A (zh) * 2018-12-27 2019-03-26 西安增材制造国家研究院有限公司 激光输出装置、激光器系统及光斑能量的调节方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285259A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Heidelberger Druckmas Ag 記録材料に画像を形成する方法
KR101482059B1 (ko) * 2005-07-01 2015-01-13 가부시키가이샤 아도테크 엔지니어링 반도체 레이저의 구동 방법 및 장치, 그리고 반도체 레이저구동 전류 패턴의 도출 방법 및 장치
WO2007004726A1 (en) * 2005-07-01 2007-01-11 Fujifilm Corporation Method and apparatus for driving semiconductor lasers, and method and apparatus for deriving drive current patterns for semiconductor lasers
JP2007012973A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp 半導体レーザの駆動方法および装置、並びに半導体レーザ駆動電流パターンの導出方法および装置
US7724790B2 (en) 2005-07-01 2010-05-25 Fujifilm Corporation Method and apparatus for driving semiconductor lasers, and method and apparatus for deriving drive current patterns for semiconductor lasers
WO2007013351A1 (ja) * 2005-07-25 2007-02-01 Fujifilm Corporation 画像記録装置及び方法
KR101258167B1 (ko) * 2005-10-07 2013-04-25 후지필름 가부시키가이샤 반도체 레이저 구동 방법 및 장치, 그리고 반도체 레이저의구동 전류 패턴 도출 방법 및 장치
JP2008250050A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Konica Minolta Opto Inc 光学素子ユニット
JP2012065976A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fujifilm Corp 温度調節装置および温度調節方法、光源装置ならびに内視鏡診断装置
JP2012066015A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Fujifilm Corp 温度調節装置および温度調節方法、光源装置ならびに内視鏡診断装置
JP2012109431A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Kyocera Corp 電子部品収納用パッケージおよび実装構造体
JP2014515501A (ja) * 2011-06-01 2014-06-30 ユーリタ アクチエンゲゼルシャフト 複数のレーザーによる周期パターンの印刷
JP2014534613A (ja) * 2011-09-30 2014-12-18 パインブルック イメージング インコーポレイテッド 照明システム
JP2016180987A (ja) * 2011-09-30 2016-10-13 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 照明システム
JP2019003202A (ja) * 2011-09-30 2019-01-10 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 照明システム
JP2013231937A (ja) * 2012-04-03 2013-11-14 Mitsubishi Electric Corp 光学装置およびその製造方法
JP2015230378A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 シャープ株式会社 光学装置
CN109521572A (zh) * 2018-12-27 2019-03-26 西安增材制造国家研究院有限公司 激光输出装置、激光器系统及光斑能量的调节方法
CN109521572B (zh) * 2018-12-27 2024-03-15 西安增材制造国家研究院有限公司 激光输出装置、激光器系统及光斑能量的调节方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI329747B (en) Center adjustment method of mixed laser, mixed laser light source, and exposure machine
JP4244156B2 (ja) 投影露光装置
US7259830B2 (en) Image exposure device
JP4731787B2 (ja) 露光ヘッド及び露光装置
US7133122B2 (en) Exposure method
JP2004062155A (ja) 露光ヘッド及び露光装置
JP2004310081A (ja) 合波レーザ光調芯方法、レーザ光合波光源、および露光装置
KR20070085985A (ko) 화상 노광 방법 및 장치
JP2004335640A (ja) 投影露光装置
JP2005032909A (ja) 照明光学系およびそれを用いた露光装置
TWI352879B (en) Image exposure device
JP2004335639A (ja) 投影露光装置
JP2006337528A (ja) 画像露光装置
JP2006195166A (ja) 画像露光装置およびマイクロレンズアレイユニット
JP2005275325A (ja) 画像露光装置
JP2004126034A (ja) 画像形成装置
JP2007004075A (ja) 画像露光装置
JP2006171426A (ja) 照明光学系及びそれを用いた露光装置
JP4749682B2 (ja) 露光装置
JP4014990B2 (ja) 光ファイバの接続方法
JP4104949B2 (ja) 画像形成装置
JP2006258852A (ja) マイクロレンズアレイの取付構造および画像露光装置
JP2006267239A (ja) デジタル・マイクロミラー・デバイスの取付構造および画像露光装置
JP2006171427A (ja) 照明光学系及びそれを用いた露光装置
JP2006337529A (ja) 画像露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605