JP2007004075A - 画像露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空間光変調素子とマイクロレンズアレイとを組み合わせてなる画像露光装置において、露光精度の悪化を防ぐことができる画像露光装置を提供する。
【解決手段】 画像露光装置は、照射された光を各々変調する多数の画素部が2次元状に配列されてなる空間光変調素子と、この空間光変調素子に光を照射する光源と、前記空間光変調素子の各画素部からの光をそれぞれ集光するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイ55を含み、前記空間光変調素子により変調された光による像をマイクロレンズアレイ55により感光材料上に直接結像する結像光学系と、被露光面としての感光材料150に対するマイクロレンズアレイ55の位置を検出する検出センサ308と、を備え、感光材料150に対するマイクロレンズアレイ55の位置がマイクロレンズの焦点深度の範囲内の位置となるように、露光ヘッド166を光軸方向Kに調整する。
【選択図】 図17

Description

本発明は、画像露光装置に係り、特に、空間光変調素子で変調された光をマイクロレンズアレイを含む結像光学系に通し、この光による像を感光材料上に結像させて該感光材料を露光する画像露光装置に関する。
従来、空間光変調素子で変調された光を結像光学系に通し、この光による像を所定の感光材料上に結像して該感光材料を露光する画像露光装置が公知となっている。この種の画像露光装置は、基本的に、照射された光を各々制御信号に応じて変調する多数の画素部が2次元状に配列されてなる空間光変調素子と、この空間光変調素子に光を照射する光源と、前記空間光変調素子により変調された光による像を感光材料上に結像する結像光学系とを備えてなるものである。
この種の画像露光装置において、上記空間光変調素子としては、例えばLCD(液晶表示素子)やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等が好適に用いられ得る。なお上記のDMDは、制御信号に応じて反射面の角度を変化させる多数の矩形のマイクロミラーが、シリコン等の半導体基板上に2次元状に配列されてなるミラーデバイスである。
上述のような画像露光装置においては、感光材料に投影する画像を拡大したいという要求が伴うことも多く、その場合には、結像光学系として拡大結像光学系が用いられる。そのようにする際、空間光変調素子を経た光をただ拡大結像光学系に通しただけでは、空間光変調素子の各画素部からの光束が拡大して、投影された画像において画素サイズが大きくなり、画像の鮮鋭度が低下してしまう。
そこで、空間光変調素子で変調された光の光路に第1の結像光学系を配し、この結像光学系による結像面には、空間光変調素子の各画素部にそれぞれ対応するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイを配置し、そしてこのマイクロレンズアレイを通過した光の光路には、変調された光による像を感光材料やスクリーン上に結像する第2の結像光学系を配置して、これら第1および第2の結像光学系によって像を拡大投影することが考えられている。この構成においては、感光材料やスクリーン上に投影される画像のサイズは拡大される一方、空間光変調素子の各画素部からの光はマイクロレンズアレイの各マイクロレンズによって集光されるので、投影画像における画素サイズ(スポットサイズ)は絞られて小さく保たれるので、画像の鮮鋭度も高く保つことができる。
なお特許文献1には、空間光変調素子としてDMDを用い、それとマイクロレンズアレイとを組み合わせてなる画像露光装置の一例が示されている。
特開2001−305663号公報
上記のような画像露光装置では、マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドが経時変化や温度変化、物理的な力が加わること等によって、その位置が変動してしまう場合がある。この場合、焦点位置がずれてしまい、露光精度が悪化してしまう場合がある、という問題があった。
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、空間光変調素子とマイクロレンズアレイとを組み合わせてなる画像露光装置において、露光精度の悪化を防ぐことができる画像露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、照射された光を各々変調する多数の画素部が2次元状に配列されてなる空間光変調素子と、この空間光変調素子に光を照射する光源と、前記空間光変調素子の各画素部からの光をそれぞれ集光するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイを含み、前記空間光変調素子により変調された光による像を前記マイクロレンズアレイによって直接被露光面上に結像する結像光学系と、を備えた画像露光装置において、前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置を検出する検出手段と、前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置が予め定めた所定範囲内の位置となるように、前記マイクロレンズアレイの位置を光軸方向に調整する調整手段と、を備えたことを特徴とする。
空間変調素子は、光源から照射された光を各々変調する多数の画素部が2次元状に配列されてなり、結像光学系は、空間光変調素子の各画素部からの光をそれぞれ集光するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイを含んで構成され、空間光変調素子により変調された光による像をマイクロレンズアレイによって直接被露光面上に結像する。なお、請求項7に記載したように、前記空間光変調素子が、前記画素部としての微小ミラーが2次元状に配列されてなるDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)である構成とすることができる。
このような画像露光装置において、検出手段は、被露光面に対するマイクロレンズアレイの位置を検出する。マイクロレンズアレイの位置は、距離として検出してもよいし、予め定めた原点に対する変位として検出してもよい。
調整手段は、被露光面に対するマイクロレンズアレイの位置が予め定めた所定範囲内の位置となるように、マイクロレンズアレイの位置を光軸方向に調整する。なお、例えば請求項2に記載したように、前記所定範囲は、前記マイクロレンズの焦点深度の範囲である。
このように、被露光面に対するマイクロレンズアレイの位置を検出して、これが予め定めた所定範囲内の位置となるようにマイクロレンズアレイの位置を光軸方向に調整する処理を画像露光前等に行うことにより、焦点位置がずれて露光精度が悪化してしまうのを効果的に防ぐことができる。
なお、請求項3に記載したように、前記検出手段は、前記被露光面側に設けられ、前記被露光面と前記マイクロレンズアレイとの距離を検出する構成としてもよい。
また、請求項4に記載したように、前記検出手段は、前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドの予め定めた部位を検出することにより、前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置を検出する構成としてもよい。
また、請求項5に記載したように、前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドを複数備えると共に、当該露光ヘッドに対応して前記調整手段を複数備えた構成としてもよい。この場合、露光ヘッド毎にピントが合うように各調整手段で位置を調整することにより、露光ヘッド間の焦点位置のばらつきを抑えることができる。
なお、例えば請求項6に記載したように、前記調整手段は、前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドの位置を調整する構成とすることができる。また、マイクロレンズアレイを直接光軸方向に移動させて位置を調整するようにしてもよいし、例えば露光ヘッドを光軸方向に移動させることによりマイクロレンズアレイの位置を粗調整し、その後マイクロレンズアレイを光軸方向に移動させて位置を微調整するようにしてもよい。
本発明によれば、空間光変調素子とマイクロレンズアレイとを組み合わせてなる画像露光装置において、露光精度の悪化を防ぐことができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像露光装置について説明する。
(画像露光装置の構成)
この画像露光装置は、図1に示すように、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状の移動ステージ152を備えている。4本の脚部154に支持された厚い板状の設置台156の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド158が設置されている。移動ステージ152は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド158によって往復移動可能に支持されている。なお、この画像露光装置には、副走査手段としての移動ステージ152をガイド158に沿って駆動する後述のステージ駆動装置304(図15参照)が設けられている。
設置台156の中央部には、移動ステージ152の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート160が設けられている。コ字状のゲート160の端部の各々は、設置台156の両側面に固定されている。このゲート160を挟んで一方の側にはスキャナ162が設けられ、他方の側には感光材料150の先端および後端を検知する複数(例えば2個)のセンサ164が設けられている。スキャナ162およびセンサ164はゲート160に各々取り付けられて、移動ステージ152の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ162およびセンサ164は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されている。
スキャナ162は、図2および図3(B)に示すように、m行n列(例えば3行5列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば14個)の露光ヘッド166を備えている。この例では、感光材料150の幅との関係で、3行目には4個の露光ヘッド166を配置してある。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド166mnと表記する。
露光ヘッド166による露光エリア168は、副走査方向を短辺とする矩形状である。従って、移動ステージ152の移動に伴い、感光材料150には露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドによる露光エリアを示す場合は、露光エリア168mnと表記する。
また、図3(A)および(B)に示すように、帯状の露光済み領域170が副走査方向と直交する方向に隙間無く並ぶように、ライン状に配列された各行の露光ヘッドの各々は、配列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍、本例では2倍)ずらして配置されている。このため、1行目の露光エリア16811と露光エリア16812との間の露光できない部分は、2行目の露光エリア16821と3行目の露光エリア16831とにより露光することができる。
露光ヘッド16611〜166mnの各々は、図4および図5に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調する空間光変調素子として、米国テキサス・インスツルメンツ社製のデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)50を備えている。このDMD50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた後述のコントローラ302(図15参照)に接続されている。このコントローラ302のデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。なお、制御すべき領域については後述する。また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御については後述する。
DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア168の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系67、このレンズ系67を透過したレーザ光をDMD50に向けて反射するミラー69がこの順に配置されている。なお図4では、レンズ系67を概略的に示してある。
上記レンズ系67は、図5に詳しく示すように、ファイバアレイ光源66から出射した照明光としてのレーザ光Bを集光する集光レンズ71、この集光レンズ71を通過した光の光路に挿入されたロッド状オプティカルインテグレータ(以下、ロッドインテグレータという)72、およびこのロッドインテグレータ72の前方つまりミラー69側に配置された結像レンズ74から構成されている。集光レンズ71、ロッドインテグレータ72および結像レンズ74は、ファイバアレイ光源66から出射したレーザ光を、平行光に近くかつビーム断面内強度が均一化された光束としてDMD50に入射させる。このロッドインテグレータ72の形状や作用については、後に詳しく説明する。
上記レンズ系67から出射したレーザ光Bはミラー69で反射し、TIR(全反射)プリズム70を介してDMD50に照射される。なお図4では、このTIRプリズム70は省略してある。
またDMD50の光反射側には、DMD50で反射されたレーザ光Bを、感光材料150上に結像する結像光学系51が配置されている。この結像光学系51は図4では概略的に示してあるが、図5に詳細を示すように、レンズ系52,54からなる結像光学系と、マイクロレンズアレイ55と、から構成されている。
マイクロレンズアレイ55は、DMD50の各画素に対応する多数のマイクロレンズ55aが2次元状に配列されてなるものである。本例では、後述するようにDMD50の1024個×768列のマイクロミラーのうち1024個×256列だけが駆動されるので、それに対応させてマイクロレンズ55aは1024個×256列配置されている。またマイクロレンズ55aの配置ピッチは縦方向、横方向とも41μmである。このマイクロレンズ55aは、一例として焦点距離が0.23mm、NA(開口数)が0.07である。
上記結像光学系は、DMD50による像を3倍に拡大してマイクロレンズアレイ55上に結像する。マイクロレンズアレイ55を経た像は、直接感光材料150上に結像、投影される。なお同図中において、感光材料150は矢印F方向に副走査送りされる。
DMD50は図6に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、各々画素(ピクセル)を構成する多数(例えば1024個×768個)の微小ミラー(マイクロミラー)62が格子状に配列されてなるミラーデバイスである。各ピクセルにおいて、最上部には支柱に支えられた矩形のマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上であり、その配列ピッチは縦方向、横方向とも一例として13.7μmである。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジおよびヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシックに構成されている。
DMD50のSRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±12度)の範囲で傾けられる。図7(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図7(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。したがって、画像信号に応じて、DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図6に示すように制御することによって、DMD50に入射したレーザ光Bはそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
なお図6には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD50に接続された前記コントローラ302によって行われる。また、オフ状態のマイクロミラー62で反射したレーザ光Bが進行する方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
また、DMD50は、その短辺が副走査方向と所定角度θ(例えば、0.1°〜5°)を成すように僅かに傾斜させて配置するのが好ましい。図8(A)はDMD50を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる反射光像(露光ビーム)53の走査軌跡を示し、図8(B)はDMD50を傾斜させた場合の露光ビーム53の走査軌跡を示している。
DMD50には、長手方向にマイクロミラーが多数個(例えば1024個)配列されたマイクロミラー列が、短手方向に多数組(例えば756組)配列されているが、図8(B)に示すように、DMD50を傾斜させることにより、各マイクロミラーによる露光ビーム53の走査軌跡(走査線)のピッチP1が、DMD50を傾斜させない場合の走査線のピッチP2より狭くなり、解像度を大幅に向上させることができる。一方、DMD50の傾斜角は微小であるので、DMD50を傾斜させた場合の走査幅W2と、DMD50を傾斜させない場合の走査幅W1とは略同一である。
また、異なるマイクロミラー列により同じ走査線上が重ねて露光(多重露光)されることになる。このように、多重露光されることで、露光位置の微少量をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、主走査方向に配列された複数の露光ヘッドの間のつなぎ目を微少量の露光位置制御により段差無くつなぐことができる。
なお、DMD50を傾斜させる代わりに、各マイクロミラー列を副走査方向と直交する方向に所定間隔ずらして千鳥状に配置しても、同様の効果を得ることができる。
ファイバアレイ光源66は図9(A)に示すように、複数(例えば14個)のレーザモジュール64を備えており、各レーザモジュール64には、マルチモード光ファイバ30の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ30の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ30と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ30より小さい光ファイバ31が結合されている。図9(B)に詳しく示すように、光ファイバ31のマルチモード光ファイバ30と反対側の端部は副走査方向と直交する主走査方向に沿って7個並べられ、それが2列に配列されてレーザ出射部68が構成されている。
光ファイバ31の端部で構成されるレーザ出射部68は、図9(B)に示すように、表面が平坦な2枚の支持板65に挟み込まれて固定されている。また、光ファイバ31の光出射端面には、その保護のために、ガラス等の透明な保護板が配置されるのが望ましい。光ファイバ31の光出射端面は、光密度が高いため集塵し易く劣化し易いが、上述のような保護板を配置することにより、端面への塵埃の付着を防止し、また劣化を遅らせることができる。
本例では図10に示すように、クラッド径が大きいマルチモード光ファイバ30のレーザ光出射側の先端部分に、長さ1〜30cm程度のクラッド径が小さい光ファイバ31が同軸的に結合されている。それらのマルチモード光ファイバ30,光ファイバ31は、それぞれのコア軸が一致する状態で光ファイバ31の入射端面をマルチモード光ファイバ30の出射端面に融着することにより結合されている。上述した通り、光ファイバ31のコア31aの径は、マルチモード光ファイバ30のコア30aの径と同じ大きさである。
マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、および複合型光ファイバの何れも適用可能である。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本例において、マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31はステップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
ただし、光ファイバ31のクラッド径は60μmには限定されない。従来のファイバ光源に使用されている多くの光ファイバのクラッド径は125μmであるが、クラッド径が小さくなるほど焦点深度がより深くなるので、マルチモード光ファイバのクラッド径は80μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。一方、シングルモード光ファイバの場合、コア径は少なくとも3〜4μm必要であることから、光ファイバ31のクラッド径は10μm以上が好ましい。また、マルチモード光ファイバ30のコア径と光ファイバ31のコア径を一致させることが、結合効率の点から好ましい。
なお本発明においては、上述のようにクラッド径が互いに異なる2つのマルチモード光ファイバ、光ファイバ31を融着(いわゆる異径融着)して用いることは必ずしも必要ではなく、クラッド径が一定の光ファイバ(例えば図9(A)の例ならばマルチモード光ファイバ30)を複数本そのままバンドル状に束ねてファイバアレイ光源を構成してもよい。
レーザモジュール64は、図11に示す合波レーザ光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック10上に配列固定された複数(例えば7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16および17と、1つの集光レンズ20と、1本のマルチモード光ファイバ30とから構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個に限定されるものではなく、その他の個数が採用されてもよい。また、上述のような7個のコリメータレンズ11〜17に代えて、それらのレンズが一体化されてなるコリメータレンズアレイを用いることもできる。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長がほぼ共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総てほぼ共通(例えばマルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは50mW程度)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力は、最大出力以下で、互いに異なっていても構わない。また、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲において、上記405nm以外の波長で発振するレーザを用いてもよい。
上記の合波レーザ光源は、図12および図13に示すように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ40内に収納されている。パッケージ40は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ40の開口をパッケージ蓋41で閉じることにより、それらによって形成される閉空間(封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封止されている。
パッケージ40の底面にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、前記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の出射端部は、パッケージ40の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
また、ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、そこにコリメータレンズ11〜17が保持されている。パッケージ40の横壁面には開口が形成され、この開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
なお、図13においては、図の煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ17にのみ番号を付している。
図14は、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分の正面形状を示すものである。
コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長さ方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点の配列方向(図14の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
一方GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザ光B1〜B7を発するレーザが用いられている。これらGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
したがって、各発光点から発せられたレーザ光B1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。つまり、各コリメータレンズ11〜17の幅が1.1mm、長さが4.6mmであり、それらに入射するレーザ光B1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々0.9mm、2.6mmである。また、コリメータレンズ11〜17の各々は、焦点距離f1=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
集光レンズ20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ11〜17の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ20は、焦点距離f2=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
次に図15を参照して、本例の画像露光装置における電気的な構成について説明する。
ここに示されるように全体制御部300には変調回路301が接続され、該変調回路301にはDMD50を制御するコントローラ302が接続されている。また全体制御部300には、レーザモジュール64を駆動するLD駆動回路303が接続されている。さらにこの全体制御部300には、前記移動ステージ152を駆動するステージ駆動装置304、検出センサ駆動装置305、露光ヘッド駆動装置306、及びMLA駆動装置307が接続されている。なお、露光ヘッド駆動装置306及びMLA駆動装置307は、それぞれ露光ヘッド毎、マイクロレンズアレイ55毎に設けられる。
検出センサ駆動装置305は、各マイクロレンズアレイ55と被露光面、すなわち移動ステージ152上の感光材料150との距離を検出するための検出センサ308を駆動する。検出センサ308は、図1、2では図示は省略したが、図17(A)、(B)に示すように、移動ステージ152の端部に設けられている。移動ステージ152の図17(A)、(B)における右側側面には、副走査方向(ステージ移動方向)Fと直交する主走査方向Mに沿ってガイドレール309が設けられており、検出センサ308は、このガイドレール309に沿って移動可能となっている。
検出センサ駆動装置305は、全体制御部300の指示に従って検出センサ308を主走査方向Mに沿って移動させる。
なお、検出センサ308は、例えばレーザ変位計等の予め定めた原点に対する変位を検出するセンサでもよいし、距離そのものを検出するセンサでもよい。
露光ヘッド駆動装置306は、全体制御部300の指示により、感光材料150を露光する光ビームの光軸方向、すなわち図17(B)に示す矢印K方向に露光ヘッド166を駆動する。
露光ヘッド駆動装置306は、例えばピエゾ素子及びこれを駆動する駆動装置を含んで構成することができるが、露光ヘッド166を光軸方向に駆動することができるものであればこれに限られるものではない。
例えば、図20に示すような構成により露光ヘッド166を矢印K方向に移動させることができる。図20に示す構成では、露光ヘッド166は、支持部材80に設けられた溝部80Aに沿って矢印K方向に移動可能に支持部材80に支持されている。溝部80Aには、貫通孔82が設けられており、この貫通孔82に支持部材80の背面側から偏芯ピン84が挿入される。
偏芯ピン84は、円柱状の第1の軸部84Aに、第1の軸部84Aよりも直径が小さい円柱状の第2の軸部84Bが設けられ、これに第1の軸部84A及び第2の軸部84Bの中心軸Cからずれた位置を中心軸とする円柱状のピン84Cが設けられた構成である。
第2の軸部84Bの直径は、支持部材80に設けられた貫通孔80Aの直径よりも若干小さく、かつ軸方向の長さは、貫通孔80Aの軸方向の長さと略同一とされている。従って、偏芯ピン84を支持部材80の背面側から貫通孔80Aに挿入した状態では、ピン84Cのみが溝部80Aから露光ヘッド166側へ突出する。
一方、露光ヘッド166の外周部には、長孔86が設けられている。この長孔86は、その幅がピン84Cの直径よりも若干大きく、その長さはピン84Cの直径よりも長くなっている。従って、図20に示すように、ピン84Cは偏芯しているため、露光ヘッド166の長孔86にピン84Cが挿入された状態で、図示しないモータによって偏芯ピン84が図20において矢印D方向に回転することにより、露光ヘッド166を矢印K方向に移動させることができる。
MLA駆動装置307は、全体制御部300の指示により、前記矢印K方向に露光ヘッド166内に設けられたマイクロレンズアレイ55を駆動する。
MLA駆動装置307は、露光ヘッド駆動装置306と同様に例えばピエゾ素子及びこれを駆動する駆動装置を含んで構成することができるが、マイクロレンズアレイ55を光軸方向に駆動することができるものであればこれに限られるものではない。
(画像露光装置の動作)
次に、上記画像露光装置の動作について説明する。スキャナ162の各露光ヘッド166において、ファイバアレイ光源66の合波レーザ光源を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7(図11参照)の各々から発散光状態で出射したレーザ光B1,B2,B3,B4,B5,B6,およびB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザ光B1〜B7は、集光レンズ20によって集光され、マルチモード光ファイバ30のコア30aの入射端面上で収束する。
本例では、コリメータレンズ11〜17および集光レンズ20によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ30とによって合波光学系が構成されている。すなわち、集光レンズ20によって上述のように集光されたレーザ光B1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザ光Bに合波されてマルチモード光ファイバ30の出射端部に結合された光ファイバ31から出射する。
各レーザモジュールにおいて、レーザ光B1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.9で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が50mWの場合には、アレイ状に配列された光ファイバ31の各々について、出力315mW(=50mW×0.9×7)の合波レーザ光Bを得ることができる。したがって、14本の光ファイバ31全体では、4.4W(=0.315W×14)の出力のレーザ光Bが得られる。
画像露光に際しては、図15に示す変調回路301から露光パターンに応じた画像データがDMD50のコントローラ302に入力され、そのフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
感光材料150を表面に吸着した移動ステージ152は、図15に示すステージ駆動装置304により、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。移動ステージ152がゲート160下を通過する際に、ゲート160に取り付けられたセンサ164により感光材料150の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド166毎に制御信号が生成される。そして、ミラー駆動制御部により、生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド166毎にDMD50のマイクロミラーの各々がオンオフ制御される。なお本例の場合、1画素部となる上記マイクロミラーのサイズは13.7μm×13.7μmである。
ファイバアレイ光源66からDMD50にレーザ光Bが照射されると、DMD50のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、結像光学系51により感光材料150上に結像される。このようにして、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光が画素毎にオンオフされて、感光材料150がDMD50の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア168)で露光される。また、感光材料150が移動ステージ152と共に一定速度で移動されることにより、感光材料150がスキャナ162によりステージ移動方向と反対の方向に副走査され、各露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。
なお本例では、図16(A)および(B)に示すように、DMD50には、主走査方向にマイクロミラーが1024個配列されたマイクロミラー列が副走査方向に768組配列されているが、本例では、コントローラ302により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×256列)だけが駆動するように制御がなされる。
この場合、図16(A)に示すようにDMD50の中央部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよく、図16(B)に示すように、DMD50の端部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー列を適宜変更してもよい。
DMD50のデータ処理速度には限界があり、使用する画素数に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、一部のマイクロミラー列だけを使用することで1ライン当りの変調速度が速くなる。一方、連続的に露光ヘッドを露光面に対して相対移動させる露光方式の場合には、副走査方向の画素を全部使用する必要はない。
スキャナ162による感光材料150の副走査が終了し、センサ164で感光材料150の後端が検出されると、移動ステージ152は、ステージ駆動装置304により、ガイド158に沿ってゲート160の最上流側にある原点に復帰し、再度、ガイド158に沿ってゲート160の上流側から下流側に一定速度で移動される。
次に、図5に示したファイバアレイ光源66、集光レンズ71、ロッドインテグレータ72、結像レンズ74、ミラー69およびTIRプリズム70から構成されてDMD50に照明光としてのレーザ光Bを照射する照明光学系について説明する。ロッドインテグレータ72は例えば四角柱状に形成された透光性ロッドであり、その内部をレーザ光Bが全反射しながら進行するうちに、該レーザ光Bのビーム断面内強度分布が均一化される。なお、ロッドインテグレータ72の入射端面、出射端面には反射防止膜がコートされて、透過率が高められている。以上のようにして、照明光であるレーザ光Bのビーム断面内強度分布を高度に均一化できれば、照明光強度の不均一を無くして、高精細な画像を感光材料150に露光可能となる。
また、上記画像露光装置では、上記の画像露光の動作の前や、露光ヘッド166の交換時等のメンテナンス時に、マイクロレンズアレイ55と被露光面との距離が焦点距離となるように、すなわちマイクロレンズアレイ55の焦点位置が被露光面上に合うように各マイクロレンズアレイ55の位置を調整する。
以下、全体制御部300で実行される焦点位置合わせの制御について、図18に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、例えば装置の設置時、画像露光の動作の前後、露光ヘッド166の交換時等のメンテナンス時に実行される。また、以下では、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドに設けられたマイクロレンズアレイを示す場合は、マイクロレンズアレイ55mnと表記する。
まず、ステップ100では、露光ヘッド166を予め定めた原点に移動させる。この原点は、マイクロレンズアレイ55のピントが合う範囲(焦点深度範囲)内の所定位置であり、例えば全体制御部300内の図示しないメモリに記憶される。
ステップ101では、調整対象の行の露光ヘッド166が存在する位置に検出センサ308を移動させるようステージ駆動装置304に指示する。これにより、ステージ駆動装置304は、調整対象の行が1行目であれば、検出センサ308が図17(B)に示すP1の位置となるように移動ステージ152を移動させる。同様に、検出センサ308が、調整対象の行が2行目であればP2の位置、3行目であればP3の位置となるように移動ステージ152を移動させる。
ステップ102では、調整対象の露光ヘッド166の真下に検出センサ308が位置するように検出センサ308を移動させるよう検出センサ駆動装置305に指示する。これにより、検出センサ駆動装置305は、検出センサ308が露光ヘッド166の真下に位置するように検出センサ308を移動させる。なお、最初の調整対象は、例えば1行目の1列目の露光ヘッド16611である。
そして、ステップ104では、検出センサ308にマイクロレンズアレイ55との距離(又は変位)を測定するように指示し、測定結果を取り込む。
ステップ106では、測定結果に基づき、マイクロレンズアレイ55と被露光面との距離が所定範囲外か否かを判断する。ここで、所定範囲とは、ピントの合う範囲、すなわちマイクロレンズ55aの焦点深度の範囲をいう。従って、ステップ106では、換言すれば、被露光面に対するマイクロレンズアレイ55の位置が、ピントの合う範囲外であるか否かを判断する。
そして、マイクロレンズアレイ55と被露光面との距離が所定範囲外である場合、すなわちマイクロレンズアレイ55の位置がピントの合う範囲外である場合には、ステップ108へ移行し、所定範囲内である場合、すなわちマイクロレンズアレイ55の位置がピントの合う範囲内である場合には、ステップ112へ移行する。
ステップ108では、マイクロレンズアレイ55と被露光面との距離を所定範囲内とするのに必要なマイクロレンズアレイ55の光軸方向における移動距離を算出する。
ステップ110では、ステップ108において算出した移動距離だけ露光ヘッド166が光軸方向に移動するように、露光ヘッド駆動装置306に指示する。これにより、露光ヘッド駆動装置306によって露光ヘッド166が駆動され、マイクロレンズアレイ55がピントの合う範囲に位置することとなる。
ステップ111では、ピントの合う範囲に移動後の露光ヘッド166の位置を新たな原点とし、全体制御部300の図示しないメモリに記憶する。すなわち、原点を補正する。
なお、移動距離を算出せずに、1ステップずつ露光ヘッド166を移動させ、その度に再度検出センサ308によって距離を検出して所定範囲外か否かを判断し、所定範囲内となるまでこれを繰り返すようにしてもよい。
さらに、露光ヘッド駆動装置306による露光ヘッド166の移動単位が前記所定範囲よりも小さければ、上記のように露光ヘッド166の移動のみでピントを合わせることができるが、例えば露光ヘッド駆動装置306による露光ヘッド166の移動単位が前記所定範囲よりも大きい場合、MLA駆動装置307によるマイクロレンズアレイ55の移動単位を前記所定範囲よりも小さくし、まず所定範囲近傍まで露光ヘッド166を移動させ、次にマイクロレンズアレイ55を所定範囲内まで移動させるようにしてもよい。すなわち、露光ヘッド166で位置を粗調整し、マイクロレンズアレイ55で位置を微調整するようにしてもよい。また、マイクロレンズアレイ55のみで位置を調整するようにしてもよい。
ステップ112では、1行分の露光ヘッド166について焦点位置合わせが終了したか否かを判断し、終了した場合にはステップ114へ移行する。一方、終了していない場合にはステップ102へ移行し、次の調整対象の露光ヘッド166、すなわち次の列の露光ヘッド166の真下まで検出センサ308を移動させて、上記と同様に焦点位置合わせを行う。
ステップ114では、全行分の露光ヘッド166について、すなわち全ての露光ヘッド166について焦点位置合わせが終了したか否かを判断し、全て終了した場合には本ルーチンを終了する。一方、全て終了していない場合には、ステップ101へ戻り、次の行の露光ヘッド166の位置、すなわち2行目であれば図17(B)に示すP2の位置、3行目であればP3の位置に検出センサ308が移動するように移動ステージ152を移動させ、上記と同様に焦点位置合わせを行う。
このように、本実施形態では、各露光ヘッド166毎に焦点位置合わせを行うため、経時変化や温度変化、物理的な力が加わること等によって、ピントがずれてしまうような場合でも、これを修正することができ、露光精度の劣化を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態では、移動ステージ152側に検出センサ308を設けて、マイクロレンズアレイ55の下側からマイクロレンズアレイ55の位置を直接検出して焦点位置合わせを行っているが、例えば図19に示すように、露光ヘッド166の下面側にマイクロレンズアレイ55の位置を検出するための検出用部材166Aを設け、この検出用部材166Aの位置を検出センサ308によって検出することにより、マイクロレンズアレイ55の位置を間接的に検出するようにしてもよい。この場合、検出用部材166Aは、マイクロレンズアレイ55との位置関係が固定されている必要がある。また、検出する部位は、マイクロレンズアレイ55との位置関係が固定されていればよいので、例えば露光ヘッド166の上面を検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、検出センサ308を移動させる構成について説明したが、これに限らず、検出センサ308を移動ステージ152に固定し、移動ステージ152を主走査方向Mに移動させる構成としてもよい。さらに、複数の露光ヘッド166を備えたスキャナ162自体を主走査方向Mに移動させる構成としてもよい。
また、本実施形態では、露光ヘッド166は露光ヘッド駆動装置306によって、マイクロレンズアレイ55はMLA駆動装置307によってそれぞれ自動で駆動する場合について説明したが、これに限らず、オペレータの手動により、露光ヘッド166又はマイクロレンズアレイ55を光軸方向に駆動する構成としてもよい。例えば、図20において、偏芯ピン84を手動で回転可能な構成としてもよい。
本発明の一実施形態である画像露光装置の外観を示す斜視図である。 図1の画像露光装置のスキャナの構成を示す斜視図である。 (A)は感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図、(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図である。 図1の画像露光装置の露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 上記露光ヘッドの断面図である。 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図である。 (A)および(B)はDMDの動作を説明するための説明図である。 (A)および(B)は、DMDを傾斜配置しない場合と傾斜配置する場合とで、露光ビームの配置および走査線を比較して示す平面図である。 (A)はファイバアレイ光源の構成を示す斜視図、(B)はファイバアレイ光源のレーザ出射部における発光点の配列を示す正面図である。 マルチモード光ファイバの構成を示す図である。 合波レーザ光源の構成を示す平面図である。 レーザモジュールの構成を示す平面図である。 図12に示すレーザモジュールの構成を示す側面図である。 図12に示すレーザモジュールの構成を示す部分正面図である。 上記画像露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 (A)および(B)は、DMDの使用領域の例を示す図である。 (A)は移動ステージを上側から見た図、(B)は(A)の側面図である。 全体制御部で実行される焦点位置合わせの制御ルーチンのフローチャートである。 マイクロレンズアレイの位置検出の変形例について説明するための図である。 露光ヘッド駆動装置の一部の構成を示す図である。
符号の説明
30 マルチモード光ファイバ
31 光ファイバ
50 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)
51 結像光学系
55 マイクロレンズアレイ
62 マイクロミラー
64 レーザモジュール
66 ファイバアレイ光源
68 レーザ出射部
150 感光材料
162 スキャナ
166 露光ヘッド
166A 検出用部材
300 全体制御部
305 検出センサ駆動装置
306 露光ヘッド駆動装置(調整手段)
307 MLA駆動装置
308 検出センサ(検出手段)
309 ガイドレール

Claims (7)

  1. 照射された光を各々変調する多数の画素部が2次元状に配列されてなる空間光変調素子と、
    この空間光変調素子に光を照射する光源と、
    前記空間光変調素子の各画素部からの光をそれぞれ集光するマイクロレンズがアレイ状に配されてなるマイクロレンズアレイを含み、前記空間光変調素子により変調された光による像を前記マイクロレンズアレイによって直接被露光面上に結像する結像光学系と、
    を備えた画像露光装置において、
    前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置を検出する検出手段と、
    前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置が予め定めた所定範囲内の位置となるように、前記マイクロレンズアレイの位置を光軸方向に調整する調整手段と、
    を備えたことを特徴とする画像露光装置。
  2. 前記所定範囲は、前記マイクロレンズの焦点深度の範囲であることを特徴とする請求項1記載の画像露光装置。
  3. 前記検出手段は、前記被露光面側に設けられ、前記被露光面と前記マイクロレンズアレイとの距離を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像露光装置。
  4. 前記検出手段は、前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドの予め定めた部位を検出することにより、前記被露光面に対する前記マイクロレンズアレイの位置を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像露光装置。
  5. 前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドを複数備えると共に、当該露光ヘッドに対応して前記調整手段を複数備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像露光装置。
  6. 前記調整手段は、前記マイクロレンズアレイが固定された露光ヘッドの位置を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像露光装置。
  7. 前記空間光変調素子が、前記画素部としての微小ミラーが2次元状に配列されてなるDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像露光装置。
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