JP2006171427A - 照明光学系及びそれを用いた露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロッドインテグレータへ入射される照明光の入射位置がずれても、ロッドインテグレータから出射される照明光の均一度の変化を少なくする。
【解決手段】 ファイバアレイ光源36から照射されたレーザー光Bは、第1ロッドインテグレータ44と第2ロッドインテグレータ48とを透過する。このため、第2ロッドインテグレータ48へ入射する位置がずれても、第1ロッドインテグレータ44によって均一化されたレーザ光Bが、第2ロッドインテグレータ48に入射されるので、第2ロッドインテグレータ48から出射されるレーザ光Bの均一度の変化が少ない。また、第1ロッドインテグレータ44へ入射する位置がずれても、第1ロッドインテグレータ44によって、ある程度均一化されたレーザ光Bが、第2ロッドインテグレータ48が入射されるので、第2ロッドインテグレータ48から出射されるレーザ光Bの均一度の変化が少ない
【選択図】 図4

Description

本発明は、光源から被照明体(2次元空間光変調素子等)へ照射される照明光を通過させて、その強度分布を均一化するオプティカルインテグレータを備える照明光学系に関する。
従来から、LCD(液晶素子)やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス、「テキサス・インスツルメンツ社の登録商標」)等の2次元空間光変調素子を光源からの照明光で照明し、2次元空間光変調素子で制御された光像を感材に露光する露光装置が知られている。このような露光装置では、2次元空間光変調素子を均一に照明する必要があるため、照明光学系にはオプティカルインテグレータが用いられている。
オプティカルインテグレータは、光束を分割し、異なる経路を通した後、再合成することにより、強度と位置の相関関係(強度分布)を解消して均一化するものであるが、光束の分割方式の違いにより、2つの方式がある。(1)一つは、2次元にレンズを配置したレンズアレイ(フライアイレンズ)を使用して空間的に光束を分割するフライアイタイプであり、(2)もう一つは、ガラスのロッドや内面をミラーにした中空のロッドを使用して、多重反射により角度的に分割するロッドタイプである(オプティカルインテグレータを用いた照明光学系としては、例えば、特許文献1)。
このロッドタイプにおいては、高い照明効率と均一度を実現するために、一般的にロッド入射端面での照明光のサイズを小さくし、照明光の入射角度を大きくしていた。
このように、ロッド端面での入射角度を大きくすると、ロッド内での反射回数が多くなり、強度分布の均一度を向上させることができる。
特開平9−68667号公報
しかしながら、ロッド断面サイズに対して相対的に照明光が小さくなるため、ロッドに入射する位置や角度がずれると、2次元空間光変調素子の照明領域における強度分布の均一度が変化してしまうという欠点がある。
また、照明光のサイズが小さくなると、ロッド端面での光パワー密度が高くなるため、集塵作用が起こる。このため、ロッド端面に塵埃が付着し、照明光による汚染や劣化の発生、ロッドの透過率の低下が生じるという問題があった。
本発明は、上記事実を考慮し、ロッドインテグレータへ入射される照明光の入射位置がずれても、ロッドインテグレータから出射される照明光の均一度の変化を少なくすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る照明光学系は、被照明体へ照明光を照射する光源と、前記光源と前記被照明体との間に配置され、前記照明光を透過させることにより該照明光の強度分布を均一化するロッドインテグレータと、を備える照明光学系において、前記ロッドインテグレータは、第1ロッドインテグレータと第2ロッドインテグレータとから構成され、第1ロッドインテグレータで強度分布が均一化された照明光を集光レンズで集光し、第2ロッドインテグレータに入射することを特徴とする照明光学系。
上記構成によれば、光源から照射された照明光は、第1ロッドインテグレータを透過することによって、強度分布が均一化される。この強度分布が均一化された照明光は、第2ロッドインテグレータを透過することによって、さらに強度分布が均一化され、被照明体に照射される。このように、光源から照射された照明光は、2段階の均一化を経て被照明体に照射される。
従って、2段階目の第2ロッドインテグレータに入射する位置がずれても、1段階目の第1ロッドインテグレータによって均一化された照明光が、第2ロッドインテグレータに入射されるので、第2ロッドインテグレータから出射される照明光の均一度の変化が少ない。
また、光源や第1ロッドインテグレータ等がずれることにより、1段階目の第1ロッドインテグレータに入射する照明光の位置がずれても、1段階目の第1ロッドインテグレータによって、ある程度均一化された照明光が、第2ロッドインテグレータが入射されるので、第2ロッドインテグレータから出射される照明光の均一度の変化が少ない。
さらに、第1ロッドインテグレータの強度分布の均一化によって、2段階目の第2ロッドインテグレータに入射する照明光のパワー密度が小さくできるので、集塵作用を抑制でき、ロッド端面に塵埃が付着しにくく、光ビームによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下が生じにくくなる。
また、第1ロッドインテグレータで強度分布が均一化された照明光を、一旦集光レンズで集光し、第2ロッドインテグレータに入射しているので、第1ロッドインテグレータと第2ロッドインテグレータとの間隔を広くすることができ、第1ロッドインテグレータと第2ロッドインテグレータとの配置の自由度が増す。
請求項2に記載の照明光学系は、請求項1の構成において、第1ロッドインテグレータの断面形状が、被照明体の照明領域と略相似形状とされたことを特徴とする。
このように、第1ロッドインテグレータの断面形状を、被照明体の照明領域と略相似形状とすることにより、第1ロッドインテグレータから出射した照明光を無駄なく照明領域に導くことが可能になり、高い照明効率を実現できる。
請求項3に記載の照明光学系は、請求項1又は請求項2の構成において、第1ロッドインテグレータが、内部がミラーからなる中空のロッドから構成されていることを特徴とする。
この構成よれば、内部がミラーからなる中空のロッドなので、端面が存在しないため、光パワー密度が高い場合に生じる集塵作用が起こっても、塵埃の付着を防止でき、光ビームによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下を防げる。
請求項4に記載の照明光学系は、請求項1乃至3のいずれか1項の構成において、第1ロッドインテグレータが、封止されていることを特徴とする。
この構成よれば、第1ロッドインテグレータが封止されているので、光パワー密度が高い場合に生じる集塵作用が起こっても、塵埃の付着を防止でき、光ビームによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下を防げる。
請求項5に記載の照明光学系は、請求項4の構成において、第1ロッドインテグレータの断面サイズが、第2ロッドインテグレータの断面サイズ以下であることを特徴とする。
上記構成のように、第1ロッドインテグレータの断面サイズが第2ロッドインテグレータの断面サイズ以下であれば、相対的に第1ロッドインテグレータを小型化することが可能となるので、封止しやすくなる。
請求項6に記載の照明光学系は、請求項4又は請求項5の構成において、第1ロッドインテグレータの長手方向長さが、第2ロッドインテグレータの長手方向長さ以下であることを特徴とする。
上記構成のように、第1ロッドインテグレータの長手方向長さが第2ロッドインテグレータの長手方向長さ以下であれば、相対的に第1ロッドインテグレータを小型化することが可能となるので、封止しやすくなる。
また、請求項1に記載の光源としては、請求項7に記載のように、LD(半導体レーザ)から発せられたレーザ光を被照明体に照射するレーザ光源とすることができる。なお、このレーザ光源には、LDから発せられたレーザ光を光ファイバに通さないで、被照明体へ照射するものが含まれる。
また、この請求項7に記載のレーザ光源としては、請求項8に記載のように、LDから発せられたレーザ光を入射し、入射したレーザ光を被照明体へ照射する光ファイバを複数本束ねてバンドル状としたファイバ光源とすることができる。なお、このファイバ光源には、1つのLDから発せられたレーザ光を1本の光ファイバを入射して、そのレーザ光を被照明体へ照射するものが含まれる。
また、この請求項8に記載のファイバ光源としては、請求項9に記載のように、複数のLDから発せられた各レーザ光を1本の光ファイバに入射させて合波するファイバ光源とすることができる。
このファイバ光源では、複数のLD(半導体レーザ)から発せられた各レーザ光を1本の光ファイバに入射させて合波する。このため、光パワーを向上させつつ、エタンデュー(Etendue)を小さくしたままにできるので、被照明体側の開口数(NA)も小さくできる。これにより、結像光学系が被照明体の下流側に配置された場合でも、その結像光学系の照明深度を大きくでき、結像される露光画像のピントずれを抑制できる。
また、光ファイバを複数本束ねてバンドル状とした場合、その端部サイズが大きくなる、すなわち、光源側のエタンデューが大きくなる。この場合に、上記構成とすれば、エタンデューの大きさを維持したまま、光パワーを向上させることができるので、特に有効である。
また、請求項1に記載の被照明体としては、請求項10に記載のように、2次元空間光変調素子とすることができる。また、請求項10に記載の2次元空間光変調素子としては、請求項11に記載のように、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)とすることができる。
2次元空間光変調素子を、DMDとすれば、LCDのようにUV光が劣化しないのでUV光に感度を持つ感光材料の露光装置にも使用が可能となる。
請求項12に記載の露光装置は、上記の請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明光学系と、照明光学系から照射される照明光を所定の画像信号に基づいて変調する被照明体と、被照明体により変調された照明光を感光材料に結像させる結像光学系と、を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の被照明体としては、請求項13に記載のように、2次元空間光変調素子とすることができる。また、請求項13に記載の2次元空間光変調素子としては、請求項14に記載のように、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)とすることができる。
2次元空間光変調素子を、DMDとすれば、LCDのようにUV光が劣化しないのでUV光に感度を持つ感光材料にも露光装置の使用が可能となる。
本発明は、上記構成としたので、ロッドインテグレータへ入射される照明光の入射位置がずれても、ロッドインテグレータから出射される照明光の均一度の変化を少なくすることができる。
本発明の照明光学系及びそれを用いた露光装置に係る一の実施の形態を図1〜図18に基づき説明する。
まず、本発明の照明光学系が用いられる画像露光装置の全体構成について説明する。
この露光装置10は、図1に示すように、シート状の感光材料12を表面に吸着して保持する平板状の移動ステージ14を備えている。4本の脚部16に支持された厚い板状の設置台18の上面には、ステージ移動方向に沿って延びた2本のガイド20が設置されている。移動ステージ14は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド20によって往復移動可能に支持されている。なお、この露光装置10には、副走査手段としての移動ステージ14をガイド20に沿って駆動する後述のステージ駆動装置108(図17参照)が設けられている。
設置台18の中央部には、移動ステージ14の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート22が設けられている。コ字状のゲート22の端部の各々は、設置台18の両側面に固定されている。このゲート22を挟んで一方の側にはスキャナ24が設けられ、他方の側には感光材料12の先端および後端を検知する複数(例えば2個)のカメラ26が設けられている。スキャナ24およびカメラ26はゲート22に各々取り付けられて、移動ステージ14の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ24およびカメラ26は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されている。
スキャナ24は、図2に示すように、m行n列(例えば3行5列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば14個)の露光ヘッド28を備えている。この例では、感光材料12の幅との関係で、3行目には4個の露光ヘッド28を配置してある。
露光ヘッド28による露光エリア30は、副走査方向を短辺とする矩形状である。従って、移動ステージ14の移動に伴い、感光材料12には露光ヘッド28毎に帯状の露光済み領域32が形成される。
露光ヘッド28の各々は、図3に示すように、入射されたレーザ光Bを画像データに応じて各画素毎に変調する2次空間光変調素子(被照明体)として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)34を備えている。このDMD34は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた後述のコントローラ104(図17参照)に接続されている。このコントローラ104のデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド28毎にDMD34の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。なお、制御すべき領域については後述する。また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド28毎にDMD34の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御については後述する。
DMD34の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア30の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部88を備えたファイバアレイ光源36、ファイバアレイ光源36から出射されたレーザ光(照明光)Bを補正してDMD上に集光させるレンズ系38、このレンズ系38を透過したレーザ光BをTIRプリズム58に向けて反射するミラー40、ミラー40からのレーザ光BをDMD34に向けて全反射させるTIRプリズム58がこの順に配置されている。このファイバアレイ光源36、レンズ系38、ミラー40及びTIRプリズム58によって照明光学系54が構成される。なお、レンズ系38については、後述する。
また、DMD34の光反射側には、DMD34で反射されたレーザ光Bを、記録媒体としての感光材料12上に結像する結像光学系60が配置されている。この結像光学系60は、図3に示すように、レンズ系62、64からなる第1結像光学系と、レンズ系66、68からなる第2結像光学系と、これらの結像光学系の間に挿入されたマイクロレンズアレイ70と、アパーチャアレイ72とから構成されている。上記のマイクロレンズアレイ70は、DMD34の各画素に対応する多数のマイクロレンズ70aが配置されてなるものである。このマイクロレンズ70aは、一例として焦点距離が0.19mm、NA(開口数)が0.11のものである。また、アパーチャアレイ72は、マイクロレンズアレイ70の各マイクロレンズ70aに対応する多数のアパーチャ72aが形成されてなるものである。
上記第1結像光学系は、DMD34による像を3倍に拡大してマイクロレンズアレイ70上に結像する。そして、第2結像光学系は、マイクロレンズアレイ70を経た像を1.67倍に拡大して感光材料12上に結像、投影する。したがって、全体では、DMD34による像が5倍に拡大して感光材料12上に結像、投影されることになる。
なお、本例では、第2結像光学系と感光材料12との間にプリズムペア74が配設され、このプリズムペア74を図3中で上下方向に移動させることにより、感光材料12上における像のピントを調節可能となっている。なお、同図中において、感光材料12は矢印Y方向に副走査送りされる。
ここで、照明光学系54の一部を構成するレンズ系38について説明する。
レンズ系38は、図4に示すように、ファイバアレイ光源36から出射した照明光としてのレーザ光Bを集光する第1集光レンズ42と、第1集光レンズ42によって集光されたレーザ光Bを透過する第1ロッドインテグレータ44と、第1ロッドインテグレータ44が透過したレーザ光Bをさらに集光する第2集光レンズ46と、この第2集光レンズ46によって集光されたレーザ光Bをさらに透過する第2ロッドインテグレータ48と、この第2ロッドインテグレータ48の前方つまりミラー40側に配置された結像レンズ50から構成されている。
第1ロッドインテグレータ44には、ファイバアレイ光源36から出射し、第1集光レンズ42で集光されたレーザ光Bが入射される。第1ロッドインテグレータ44に入射したレーザ光Bは、ガラスで形成されたロッドの内部で全反射を繰り返し、ビーム断面内強度が均一化された光束として第2集光レンズ46へ入射し、再び集光される。
第2集光レンズ46で集光されたレーザ光Bは第2ロッドインテグレータ48に入射する。第2ロッドインテグレータ48に入射したレーザ光Bは、ロッドの内部で全反射を繰り返し、ビーム断面内強度が均一化された光束として結像レンズ50へ入射する。結像レンズ50へ入射したレーザ光Bは、結像レンズ50の結像作用により、第1及び第2ロッドインテグレータ44、48の形状に対応した形状で、ミラー40で反射し、TIR(全反射)プリズム58を介して、DMD34上に結像照射される。このように、ファイバアレイ光源36から出射されたレーザ光Bは、第1ロッドインテグレータ44及び第2ロッドインテグレータ48の2段階の均一化を経てDMD34に照射される。
第1ロッドインテグレータ44の入射側のロッド端面S1では、図5(A)に示すように、ファイバアレイ光源36のレーザ出射部881つあたりのレーザ光Bは、サイズが小さく円形状をし、強度分布が均一化されていないレーザ光Bである。
第1ロッドインテグレータ44を透過すると、第1ロッドインテグレータ44の入射側のロッド端面S1では、図5(B)に示すように、サイズが大きい矩形状となり、ビーム断面内強度が均一化され、光パワー密度の低いレーザ光Bとなる。
このため、2段階目の第2ロッドインテグレータ48に入射する位置がずれても、1段階目の第1ロッドインテグレータ44によって均一化されたレーザ光Bが、第2ロッドインテグレータ48に入射されるので、第2ロッドインテグレータ48から出射されるレーザ光Bの均一度の変化が少ない。
また、ファイバアレイ光源36や第1ロッドインテグレータ44等がずれることにより、1段階目の第1ロッドインテグレータ44に入射するレーザ光Bの位置がずれても、1段階目の第1ロッドインテグレータ44によって、ある程度均一化されたレーザ光Bが、第2ロッドインテグレータ48が入射されるので、第2ロッドインテグレータ48から出射されるレーザ光Bの均一度の変化が少ない。
さらに、第1ロッドインテグレータ44の強度分布の均一化によって、2段階目の第2ロッドインテグレータ48に入射するレーザ光Bのパワー密度が小さくなるので、集塵作用を抑制でき、ロッド端面に塵埃が付着しにくく、光ビームによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下が生じにくくなる(=光耐久性が向上する)。
また、第1ロッドインテグレータ44で強度分布が均一化されたレーザ光Bを、一旦第1集光レンズ46で集光し、第2ロッドインテグレータ48に入射しているので、第1ロッドインテグレータ44と第2ロッドインテグレータ48との間隔を広くすることができ、第1ロッドインテグレータ44と第2ロッドインテグレータ48との配置の自由度が増す。
第1ロッドインテグレータ44の断面形状は、DMD34の照明領域と相似形状である矩形状とされている。これにより、第1ロッドインテグレータ44から出射したレーザ光Bを無駄なくDMD34の照明領域に導くことが可能になり、高い照明効率を実現できる。
また、この第1ロッドインテグレータ44は、図6に示すような内部がミラー43Aからなる中空のロッドから構成された中空ロッドインテグレータ43としてもよい。
内部がミラー43Aからなる中空のロッドとすれば、端面が存在しないため、光パワー密度が高い場合に生じる集塵作用が起こっても、塵埃の付着を防止できる。これにより、レーザ光Bによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下を防げる。
また、この第1ロッドインテグレータ44は、図7に示すように、封止構造としてもよい。
本実施の形態では、金属製のハウジング52を用い、第1ロッドインテグレータ44をハウジング52の内部に配置し、ハウジング52の一端部を第1集光レンズ42で塞ぎ、ハウジング52の他端部を第2集光レンズ46で塞いでいる。
このように、第1ロッドインテグレータ44を封止すれば、光パワー密度が高い場合に生じる集塵作用が起こっても、ロッド端面に塵埃の付着を防止できる。これにより、光ビームによる汚染や劣化の発生や、透過率の低下を防げる。
この第1ロッドインテグレータ44の断面サイズは、第2ロッドインテグレータ48の断面サイズより、小さく形成され、第1ロッドインテグレータ44の長手方向長さは、第2ロッドインテグレータ48の長手方向長さより短くされている。これにより、相対的に第1ロッドインテグレータ44を小型化することが可能となるので、封止しやすくなる。
次に、DMD34について説明する。
DMD34は、図8に示すように、SRAMセル(メモリセル)76上に、微小ミラー(マイクロミラー)78が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば1024個×768個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー78が設けられており、マイクロミラー78の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー78の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー78の直下には、ヒンジおよびヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル76が配置されており、全体はモノリシックに構成されている。
DMD34のSRAMセル76にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー78が、対角線を中心としてDMD34が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図9(A)は、マイクロミラー78がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図9(B)は、マイクロミラー78がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。したがって、画像信号に応じて、DMD34の各ピクセルにおけるマイクロミラー78の傾きを、図8に示すように制御することによって、DMD34に入射したレーザ光Bはそれぞれのマイクロミラー78の傾き方向へ反射される。
なお、図8には、DMD34の一部を拡大し、マイクロミラー78が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー78のオンオフ制御は、DMD34に接続された上記コントローラ104によって行われる。また、オフ状態のマイクロミラー78で反射したレーザ光Bが進行する方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
また、DMD34は、その短辺が副走査方向と所定角度θ(例えば、0.1°〜1°)を成すように僅かに傾斜させて配置するのが好ましい。図10(A)は、DMD34を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる反射光像(露光ビーム)80の走査軌跡を示し、図10(B)は、DMD34を傾斜させた場合の露光ビーム80の走査軌跡を示している。
DMD34には、長手方向にマイクロミラーが多数個(例えば1024個)配列されたマイクロミラー列が、短手方向に多数組(例えば756組)配列されているが、図10(B)に示すように、DMD34を傾斜させることにより、各マイクロミラーによる露光ビーム80の走査軌跡(走査線)のピッチP1が、DMD34を傾斜させない場合の走査線のピッチP2より狭くなり、解像度を大幅に向上させることができる。一方、DMD34の傾斜角は微小であるので、DMD34を傾斜させた場合の走査幅W2と、DMD34を傾斜させない場合の走査幅W1とは略同一である。
また、異なるマイクロミラー列により同じ走査線上が重ねて露光(多重露光)されることになる。このように、多重露光されることで、露光位置の微少量をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、主走査方向に配列された複数の露光ヘッドの間のつなぎ目を微少量の露光位置制御により段差無くつなぐことができる。
なお、DMD34を傾斜させる代わりに、各マイクロミラー列を副走査方向と直交する方向に所定間隔ずらして千鳥状に配置しても、同様の効果を得ることができる。
次に、ファイバアレイ光源36について説明する。
ファイバアレイ光源36は、図11(A)に示すように、複数(例えば14個)のレーザモジュール82を備えており、各レーザモジュール82には、マルチモード光ファイバ84の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ84の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ84と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ84より小さいマルチモード光ファイバ86が結合されている。
マルチモード光ファイバ86は、複数本(例えば14本)束ねられ、バンドル状とされており、図11(B)に示すように、マルチモード光ファイバ86のマルチモード光ファイバ84と反対側の端部は、副走査方向と直交する主走査方向に沿って7個並べられ、それが2列に配列されてレーザ出射部88が構成されている。
マルチモード光ファイバ86の端部で構成されるレーザ出射部88は、図11(B)に示すように、表面が平坦な2枚の支持板90に挟み込まれて固定されている。また、マルチモード光ファイバ86の光出射端面には、その保護のために、ガラス等の透明な保護板が配置されるのが望ましい。マルチモード光ファイバ86の光出射端面は、光密度が高いため集塵し易く劣化し易いが、上述のような保護板を配置することにより、端面への塵埃の付着を防止し、また劣化を遅らせることができる。
本例では、図12に示すように、クラッド径が大きいマルチモード光ファイバ84のレーザ光出射側の先端部分に、長さ1〜30cm程度のクラッド径が小さい光ファイバ86が同軸的に結合されている。それらのマルチモード光ファイバ84、86は、それぞれのコア軸が一致する状態で光ファイバ86の入射端面をマルチモード光ファイバ84の出射端面に融着することにより結合されている。上述した通り、マルチモード光ファイバ86のコア86aの径は、マルチモード光ファイバ84のコア84aの径と同じ大きさである。
マルチモード光ファイバ84およびマルチモード光ファイバ86としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、および複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本例では、マルチモード光ファイバ84および光ファイバ86は、ステップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ84は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ86は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
但し、光ファイバ86のクラッド径は60μmには限定されない。従来のファイバ光源に使用されている光ファイバのクラッド径は125μmであるが、クラッド径が小さくなるほど焦点深度がより深くなるので、マルチモード光ファイバのクラッド径は80μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましく、40μm以下が更に好ましい。一方、コア径は少なくとも3〜4μm必要であることから、光ファイバ86のクラッド径は10μm以上が好ましい。
レーザモジュール82は、図13に示す合波レーザ光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック98上に配列固定された複数(例えば7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ91、92、93、94、95、96、97および97と、1つの集光レンズ99と、1本のマルチモード光ファイバ84とから構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個に限定されるものではなく、その他の個数が採用されてもよい。また、上述のような7個のコリメータレンズ91〜97に代えて、それらのレンズが一体化されてなるコリメータレンズアレイを用いることもできる。
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲で、上記の405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。
上記の合波レーザ光源は、図14および図15に示すように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ89内に収納されている。パッケージ89は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋87を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ89の開口をパッケージ蓋87で閉じることにより、それらによって形成される閉空間(封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封止されている。
パッケージ89の底面にはベース板85が固定されており、このベース板85の上面には、前記ヒートブロック98と、集光レンズ99を保持する集光レンズホルダー83と、マルチモード光ファイバ84の入射端部を保持するファイバホルダー81とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ84の出射端部は、パッケージ89の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
また、ヒートブロック98の側面にはコリメータレンズホルダー79が取り付けられており、そこにコリメータレンズ91〜97が保持されている。パッケージ89の横壁面には開口が形成され、この開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線77がパッケージ外に引き出されている。
なお、図15においては、図の煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ97にのみ番号を付している。
図16は、上記コリメータレンズ91〜97の取り付け部分の正面形状を示すものである。コリメータレンズ91〜97の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ91〜97は、長さ方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点の配列方向(図16の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
一方、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザ光B1〜B7を発するレーザが用いられている。これらGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
したがって、各発光点から発せられたレーザ光B1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ91〜97に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。つまり、各コリメータレンズ91〜97の幅が1.1mm、長さが4.6mmであり、それらに入射するレーザ光B1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々0.9mm、2.6mmである。また、コリメータレンズ91〜97の各々は、焦点距離f1=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
集光レンズ99は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ91〜97の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ99は、焦点距離f2=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ99も、例えば樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
次に、図17を参照して、本例の画像露光装置における電気的な構成について説明する。ここに示されるように全体制御部100には変調回路102が接続され、該変調回路102にはDMD34を制御するコントローラ104が接続されている。また全体制御部100には、レーザモジュール82を駆動するパルス駆動回路106が接続されている。さらにこの全体制御部100には、前記移動ステージ14を駆動するステージ駆動装置108が接続されている。
次に、本実施の形態に係る露光装置の動作について説明する。
スキャナ24の各露光ヘッド28において、ファイバアレイ光源36の合波レーザ光源を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7(図13参照)の各々から発散光状態で出射したレーザ光B1,B2,B3,B4,B5,B6,およびB7の各々は、対応するコリメータレンズ91〜97によって平行光化される。平行光化されたレーザ光B1〜B7は、集光レンズ99によって集光され、マルチモード光ファイバ84のコア84aの入射端面上で収束する。
本例では、コリメータレンズ91〜97および集光レンズ99によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ84とによって合波光学系が構成されている。すなわち、集光レンズ99によって上述のように集光されたレーザ光B1〜B7が、このマルチモード光ファイバ84のコア84aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザ光Bに合波されてマルチモード光ファイバ84の出射端部に結合された光ファイバ86から出射する。
このように、複数(本実施形態では7つ)のGaN系半導体レーザLD1〜LD7から発せられた各レーザ光Bを1本の光ファイバに入射させて合波することにより、光パワーを向上しているので、エタンデュー(Etendue)を小さくしたままにできるため、DMD34側の開口数(NA)も小さくできる。これにより、結像光学系60の照明深度を大きくでき、結像される露光画像のピントずれを抑制できる。
各レーザモジュールにおいて、レーザ光B1〜B7のマルチモード光ファイバ84への結合効率が0.85で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が30mWの場合には、アレイ状に配列された光ファイバ86の各々について、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザ光Bを得ることができる。したがって、14本のマルチモード光ファイバ86全体では、2.52W(=0.18W×17)の出力のレーザ光Bが得られる。
画像露光に際しては、図17に示す変調回路102から露光パターンに応じた画像データがDMD34のコントローラ104に入力され、そのフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
感光材料12を表面に吸着した移動ステージ14は、図17に示すステージ駆動装置108により、ガイド20に沿ってゲート22の上流側から下流側に一定速度で移動される。移動ステージ14がゲート22下を通過する際に、ゲート22に取り付けられたカメラ26により感光材料12の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド28毎に制御信号が生成される。そして、ミラー駆動制御部により、生成された制御信号に基づいて各露光ヘッド28毎にDMD34のマイクロミラーの各々がオンオフ制御される。なお本例の場合、1画素部となる上記マイクロミラーのサイズは14μm×14μmである。
ファイバアレイ光源36からDMD34にレーザ光Bが照射されると、DMD34のマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光は、レンズ系64、68により感光材料12上に結像される。このようにして、ファイバアレイ光源36から出射されたレーザ光が画素毎にオンオフされて、感光材料12がDMD34の使用画素数と略同数の画素単位(露光エリア30)で露光される。また、感光材料12が移動ステージ14と共に一定速度で移動されることにより、感光材料12がスキャナ24によりステージ移動方向と反対の方向に副走査され、各露光ヘッド28毎に帯状の露光済み領域32が形成される。
このように、2次元空間光変調素子(被照明体)として、DMDを使用しているので、LCDのようにUV光が劣化しないので、UV光に感度を持つ感光材料に対しても使用可能である。
なお、本例では、図18(A)および(B)に示すように、DMD34には、主走査方向にマイクロミラーが1024個配列されたマイクロミラー列が副走査方向に768組配列されているが、本例では、コントローラ104により一部のマイクロミラー列(例えば、1024個×256列)だけが駆動するように制御がなされる。
この場合、図18(A)に示すようにDMD34の中央部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよく、図18(B)に示すように、DMD34の端部に配置されたマイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー列を適宜変更してもよい。
DMD34のデータ処理速度には限界があり、使用する画素数に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、一部のマイクロミラー列だけを使用することで1ライン当りの変調速度が速くなる。一方、連続的に露光ヘッドを露光面に対して相対移動させる露光方式の場合には、副走査方向の画素を全部使用する必要はない。
スキャナ24による感光材料12の副走査が終了し、カメラ26で感光材料12の後端が検出されると、移動ステージ14は、ステージ駆動装置108により、ガイド20に沿ってゲート22の最上流側にある原点に復帰し、再度、ガイド20に沿ってゲート22の上流側から下流側に一定速度で移動される。
本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、種々の形態が可能である。
本実施の形態では、2次元空間光変調素子として、DMDについて説明したが、これに限られず、例えば、LCD(液晶素子)であっても構わない。
本実施の形態では、本発明の照明光学系が用いられる例として露光装置について説明したが、これに限られず、例えば、プロジェクタであっても構わない。
図1は、本発明の一の実施形態に係る照明光学系が用いられた露光装置を示す斜視図である。 図2は、図1の露光装置のスキャナの構成を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る照明光学系を含む露光ヘッドの断面図である。 図4は、本実施形態に係る照明光学系を示す図である。 図5は、本実施形態に係る第1及び第2ロッドインテグレータの入射端面を示す図である。 図6は、本実施形態に係る第1ロッドインテグレータが中空である場合を示す図である。 図7は、本実施形態に係る第1ロッドインテグレータが封止構造である場合を示す図である。 図8は、本実施形態に係るデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図である。 図9(A)及び(B)は、DMDの動作を説明するための説明図である。 図10(A)及び(B)は、DMDを傾斜配置しない場合と傾斜配置する場合とで、露光ビームの配置および走査線を比較して示す平面図である。 図11(A)は、本実施形態に係るファイバアレイ光源の構成を示す斜視図である。
図11(B)は、ファイバアレイ光源のレーザ出射部における発光点の配列を示す正面図である。
図12は、本実施形態に係るマルチモード光ファイバの構成を示す図である。 図13は、本実施形態に係るファイバ光源の構成を示す平面図である。 図14は、レーザモジュールの構成を示す平面図である。 図15は、図14に示すレーザモジュールの構成を示す側面図である。 図16は、図14に示すレーザモジュールの構成を示す部分正面図である。 図17は、上記露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 図18(A)及び(B)は、DMDの使用領域の例を示す図である。
符号の説明
10 露光装置
34 DMD(2次元空間光変調素子、被照明体)
36 ファイバ光源(レーザ光源、光源)
44 第1ロッドインテグレータ
46 第2集光レンズ(集光レンズ)
48 第2ロッドインテグレータ
54 照明光学系
60 結像光学系

Claims (14)

  1. 被照明体へ照明光を照射する光源と、
    前記光源と前記被照明体との間に配置され、前記照明光を透過させることにより該照明光の強度分布を均一化するロッドインテグレータと、
    を備える照明光学系において、
    前記ロッドインテグレータは、第1ロッドインテグレータと第2ロッドインテグレータとから構成され、第1ロッドインテグレータで強度分布が均一化された照明光を集光レンズで集光し、第2ロッドインテグレータに入射することを特徴とする照明光学系。
  2. 前記第1ロッドインテグレータの断面形状は、被照明体の照明領域と略相似形状であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記第1ロッドインテグレータは、内部がミラーからなる中空のロッドから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明光学系。
  4. 前記第1ロッドインテグレータは、封止されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 前記第1ロッドインテグレータの断面サイズは、第2ロッドインテグレータの断面サイズ以下であることを特徴とする請求項4に記載の照明光学系。
  6. 前記第1ロッドインテグレータの長手方向長さは、第2ロッドインテグレータの長手方向長さ以下であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の照明光学系。
  7. 前記光源は、LDから発せられたレーザ光を被照明体へ照射するレーザ光源であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  8. 前記レーザ光源は、前記LDから発せられたレーザ光を入射し、入射したレーザ光を被照明体へ照射する光ファイバを複数本束ねてバンドル状としたファイバ光源であることを特徴とする請求項7に記載の照明光学系。
  9. 前記ファイバ光源は、複数のLDから発せられた各レーザ光を1本の光ファイバに入射させて合波することを特徴とする請求項8に記載の照明光学系。
  10. 前記被照明体は、2次元空間光変調素子であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  11. 前記2次元空間光変調素子は、DMDであることを特徴とする請求項10に記載の照明光学系。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明光学系と、
    前記照明光学系から照射される照明光を所定の画像信号に基づいて変調する被照明体と、
    前記被照明体により変調された照明光を感光材料に結像させる結像光学系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  13. 前記被照明体は、2次元空間光変調素子であることを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記2次元空間光変調素子は、DMDであることを特徴とする請求項13に記載の露光装置。
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