JP2004308743A - サーモスタット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要最小限の構成部品点数で、加工性、組立性の向上、コスト低減が図れ、また装置全体のコンパクト化も可能となるサーモスタット装置を得る。
【解決手段】第1の流体通路3bを開閉する第1の弁体22と、第2の流体通路3dを開閉する第2の弁体23とを備え、これらの弁体を、流体の温度変化による作動体21の動きに連動して一体に動作させることにより、第1の流体通路および第2の流体流路の一方を開放し、他方を閉塞するように構成されている。作動体は、温度変化に伴って膨張、収縮する性質をもつ熱膨張体32を一端側に封入し、他端側の開口からピストン33を進退動作自在に保持するケース31を備えている。このケースの他端側開口部分に設けた外向きフランジ部36を、第1の弁体とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば自動車等に使用される内燃機関(以下、エンジンという)を冷却する冷却水を、熱交換器(以下、ラジエータという)との間で循環させるエンジンの冷却水回路において、冷却水の温度変化により作動することでエンジン冷却水の流れを切換えて冷却水温度を制御するために用いられる温度感知式自動弁であるサーモスタット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジンにおいて、これを冷却するためには、一般にはラジエータを用いた水冷式の冷却システムが使用されている。従来からこの種の冷却システムにおいては、エンジンに導入する冷却水の温度を制御できるように、ラジエータ側に循環させる冷却水量を調節する熱膨張体を用いたサーモスタット、あるいは電気制御によるバルブユニットが使用されている。
【0003】
すなわち、上記の熱膨張体を用いたサーモスタットあるいは電気制御によるバルブユニット等による制御バルブを、冷却水通路の一部、たとえばエンジンの入口側または出口側に介装し、冷却水温度が低い場合に、該制御バルブを閉じて、冷却水をラジエータを経由せずバイパス通路を介して循環させ、また冷却水温度が高くなった場合は、制御バルブを開いて冷却水がラジエータを通して循環させると、冷却水の温度を所要の状態に制御することができるものである。
【0004】
サーモスタットを用いた自動車用エンジンの冷却システム(冷却水温度制御系)の全体の概要を、図6を用いて以下に説明する。
図6において、1はシリンダブロックおよびシリンダヘッドにより構成された内燃機関としての自動車用エンジンであり、このエンジン1のシリンダブロックおよびシリンダヘッド内には、矢印aで示した冷却水通路が形成されている。
2は熱交換器、すなわちラジエータであり、このラジエータ2には周知の通り冷却水通路が形成されており、ラジエータ2の冷却水入口部2aおよび冷却水出口部2bは、前記エンジン1との間で冷却水を循環させる冷却水回路3により接続されている。
【0005】
この冷却水回路3は、エンジン1に設けられた冷却水の出口部1cからラジエータ2に設けられた冷却水の入口部2aまで連通する流出側冷却水路3aと、ラジエータ2に設けられた冷却水の出口部2bからエンジン1に設けられた冷却水の入口部1bまで連通する流入側冷却水路3bと、これら冷却水路3a,3bの途中の部位を接続するバイパス通路3cとから構成されている。
これらのエンジン1、ラジエータ2、冷却水路3によって冷却水循環路が形成されている。
【0006】
このような冷却水回路3における冷却水の流れと流量とを、該冷却水の温度に応じて制御するためのサーモスタット装置5を、前記エンジン1の入口側の冷却水路3bの途中であって、ラジエータ2と前記パイパス通路3cからの冷却水を切換え制御できる交差部に設けている。なお、図中3dは該交差部からエンジン1の入口部1bに至る冷却水路である。
【0007】
また、図6では図示を省略したが、エンジン1の入口部1b部分には、エンジン1の図示しないクランクシャフトの回転により回転軸が回転されて冷却水を冷却水路3内で強制的に循環させるためのウォータポンプが配置されている。さらに、図中符号6はラジエータ2に強制的に冷却風を取り入れるための冷却ファンユニットで、ファンとこれを回転駆動する電動モータとで構成されている。
【0008】
こような冷却水回路3における冷却水の流れは、サーモスタット装置5により切換え制御される。すなわち、冷却水温度が低いときは、冷却水をバイパス通路3cを介して循環させ、冷却水温度が高くなったときは該バイパス通路3cではなく、ラジエータ2側を循環させてエンジン1に冷却水を供給するように構成されている。
【0009】
前記サーモスタット装置5は、図7に示すように、流体の温度変化により作動する作動体7の一端側(ここでは上端側)に第1の弁体8を設け、その作動体7の他端側(ここでは下端側)に第2弁体9を設け、第1の弁体8を弁閉位置に付勢する付勢手段であるコイルばね10と、本体フレーム11を備えている。
【0010】
前記作動体7はいわゆるサーモエレメントと呼ばれるところであり、温度感知部7aとガイド部7bからなり、流体の温度を感知して膨張収縮するワックス等の熱膨張体7cを温度感知部7aに内蔵し、温度感知部7aの先端から延出したガイド部7bにピストンロッド7dを内嵌している。また、ピストンロッド7dの先端にはピストンロッド7dの先端を押える押受体12が設けられている。
【0011】
前記第1の弁体8は、ガイド部7bに設けられており、押受体12が第1の弁体8の弁座となっている。また、押受体12は外側に水路との取付部12aを突設している。12bはパッキンである。
前記第2の弁体9は温度感知部7aの後端から延出した弁棒13に止め具13aで取付けられており、その第2の弁体9と温度感知部1aとの間に介装したコイルばね14で第2の弁体9が弁棒13の端部側へばね付勢されている。
前記付勢手段であるコイルばね10は、第1の弁体8とフレーム11との間に縮退して設け、第1の弁体8を常時弁閉位置に付勢している。
【0012】
このようなサーモスタット装置5は、第1の弁体8が冷却水路3bを開閉し、第2の弁体9がバイパス通路3cを開閉するように位置させており、次のように作動する。
すなわち、温度感知部7a内の熱膨張体7cが冷却水温の上昇により膨張してピストンロッド7dを押圧することになり、作動体5がコイルばね10の付勢力に抗して作動する。これにより第1の弁体8が開放位置に移動して冷却水路3bを開放することになるとともに、第2の弁体9が弁閉位置に移動してバイパス通路3cを閉鎖することになる。また、冷却水温の下降により熱膨張体7cが収縮し、ピストンロッド7dの押圧力が弱まっていき、コイルばね10の付勢力で第1の弁体2を弁閉位置に移動して水路3bを閉鎖するとともに、第2の弁体9を弁開位置に移動してバイパス通路3cを開放することになる。
【0013】
このようにサーモスタット装置5は、温度感知式自動弁としてエンジンの冷却水回路3内で、エンジンウォータジャケット1からの暖められた冷却水と、ラジエータ2からの冷された冷却水とを混合および切換えることで、エンジンウォータジャケット1に送られる冷却水温を適温に制御している。
【0014】
このような構成によるサーモスタット装置5において、バイパス通路3cを開閉する第2の弁体9の周囲に冷却水の流れを遮る制御板を設け、該制御板を設けることで、バイパス通路3cを通ってきた冷却水を、作動体7における温度感知部7aに円滑に導くとともに、該作動体7の近傍で流体の攪拌作用が生じるように構成し、作動体7近傍での温度分布の均一化を図ることにより、冷却水の流れと流量との正確な制御と優れた応答性とを得ようとしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特公平6−39190号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来構造によるサーモスタット装置5では、バイパス通路3cを開閉するための第2の弁体9によるバイパスバルブ構造が複雑で、構成部品点数が多く、組立性が悪く、さらに部品管理が難しく、動作上での信頼性を確保するうえで問題である等の不具合をもつものであった。
【0017】
すなわち、上述した従来構造のサーモスタット装置5では、サーモエレメントとしての作動体7の一端側のガイド部7bに第1の弁体8を付設するにあたっては、ガイド部7bの外周に第1の弁体8を圧入して設けており、しかもその圧入が万一にも外れないように外れ防止のストッパリング(Cリング、Eリング等)を設けることが必要で、構成部品点数が多く、組立性の面で問題であった。さらに、このような構造では、圧入のために各部の精度が要求され、加工性の面でも問題となるものであった。
【0018】
また、上述した従来構造では、サーモエレメントとしての作動体7の下端に、弁棒13、この弁棒13の先端に止め具13aで設けられる第2の弁体9、この第2の弁体9を付勢するコイルばね14等を設けることが必要で、構成部品点数が多く、組立ても面倒であった。
【0019】
さらに、上述した第2の弁体9によるバイパスバルブは、バイパス通路3cの開口端を、ハウジング内において開閉する構造であるから、該ハウジングの大きさや形状によって弁棒13の長さ、第2の弁体9の形状などを適宜設定することが必要で、部品管理上で煩雑であり、コスト高を招いている。
また、上述した特許文献1では、冷却水を攪拌して温度感知部7aでの精度を確保するために、制御板を設ける必要があり、部品点数が更に増えるという問題もあった。
【0020】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、たとえばエンジンの冷却システムにおいて冷却水を冷却水温度に応じて制御して循環させるためのサーモスタット装置全体の構成を見直し、各部の構成部品点数を削減し、組立性や加工性を向上させるとともに、コスト低減を図り、さらにサーモスタットとしての性能を発揮させることができるサーモスタット装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係るサーモスタット装置は、第1の流体流路を開閉する第1の弁体と、第2の流体流路を開閉する第2の弁体とを備え、これらの弁体を、流体の温度変化による作動体の動きに連動して一体に動作させることにより、第1の流体流路および第2の流体流路の一方を開放し、他方を閉塞するように構成されているサーモスタット装置において、前記作動体は、温度変化に伴って膨張、収縮する性質をもつ熱膨張体を一端側に封入し、他端側の開口からピストンを進退動作自在に保持するケースを備えてなり、このケースの他端側開口部分に設けた外向きフランジ部を、前記第1の弁体としたことを特徴とする。
【0022】
本発明(請求項2記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記第1の弁体となる外向きフランジ部は、前記作動体のケースに一体に形成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明(請求項3記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記第1の弁体となる外向きフランジ部は、前記作動体のケースの一部に一体的に設けたフランジ状部材により形成されていることを特徴とする。
本発明(請求項4記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項3記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記フランジ状部材は、ケースの一部に溶接で固着されていることを特徴とする。
【0024】
本発明(請求項5記載の発明)に係るサーモスタット装置は、第1の流体流路を開閉する第1の弁体と、第2の流体流路を開閉する第2の弁体とを備え、これらの弁体を、流体の温度変化による作動体の動きに連動して一体に動作させることにより、第1の流体流路および第2の流体流路の一方を開放し、他方を閉塞するように構成されているサーモスタット装置において、前記作動体は、温度変化に伴って膨張、収縮する性質をもつ熱膨張体を一端側に封入し、他端側の開口からピストンを進退動作自在に保持するケースを備えてなり、前記作動体を構成するケースの一端部を摺動自在に保持する筒状部を、サーモスタット装置の本体フレームに設けるとともに、この筒状部の一部に、前記ケースの一端側部分で開閉される開口部を設け、このケースの一端側部分を、前記第2の弁体としたことを特徴とする。
【0025】
本発明(請求項6記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項5記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記筒状部の先端部を、前記第2の流体流路を構成する通路内に臨ませ、この筒状部内を、第2の流体流路の一部としたことを特徴とする。
【0026】
本発明(請求項7記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項5または請求項6に記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記作動体の一端部は、該作動体が流体の温度変化により作動するための温度感知部であることを特徴とする。
【0027】
本発明(請求項8記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記作動体は、前記ケース内部で軸線方向に沿って配置され内方端が前記熱膨張体内に臨むとともに外方端がケースの他端側開口から外方に突出することにより熱膨張体の膨張、収縮に伴って進退動作するピストンと、前記ケース内の他端側部分に配置され前記ピストンを摺動自在に保持するガイド部材と、前記ケース内でこのガイド部材の内方端部分に配置され前記熱膨張体をケース内の他端側に封入するシール部材とを備え、前記ケースは、前記ガイド部材を嵌め込むための開口部をもちこの開口部と反対側の端部に球面形状の内周面をもつ有底部分が形成されているほぼ有底筒状を呈する中空容器として形成され、前記ガイド部材は、軸線上に貫通孔を有し外周部が前記ケースの内周形状を象って樹脂成形されるとともに、前記ケース内部で前記ガイド部材の内方端と前記熱膨張体との間に前記シール部材が介在して設けられていることを特徴とする。
【0028】
本発明(請求項9記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項8記載のサーモスタット装置を具体的に限定したものであり、前記ケースは、ほぼ同一径寸法をもつ有底筒状の中空容器であって、このケース内部でその有底部分側には熱膨張体が充填されるとともに、この熱膨張体にシール部材を介して内方端が臨むガイド部材が、該ケース開口部から嵌め込まれるように構成されており、このガイド部材は、該ケースの開口部に一体的に設けた係止部材により位置決めされて内設されていることを特徴とする。
【0029】
本発明(請求項1ないし請求項4に記載の発明)によれば、作動体を構成するケースの開口端部分に設けた外向きフランジ部を、第1の流体流路(メイン通路)を開閉する第1の弁体として用いているから、従来構造に比べ、構成部品点数が少なく、組立性、加工性の面で優れているとともに、大幅なコスト低減を図ることができるのである。
【0030】
本発明(請求項5ないし請求項7記載の発明)によれば、サーモスタット装置のフレームとサーモエレメントとによって第2の流体流路(バイパス通路)を開閉するバルブを構成していることから、構成部品点数が少なく、組立性、加工性、コスト低減の面で優れている。
【0031】
また、本発明(請求項5記載の発明)によれば、第2の流体流路(バイパス通路)を開閉するバルブを、装置フレームに一体に設けた筒状部によって構成しており、該筒状部の先端側を、バイパス通路に接続して該筒状部内部のみを第2の流体流路からの流体が流入(または流出)するように構成しているから、作動体に横方向から加わる流体流による流体圧が小さく、偏摩耗を低減することができる。
【0032】
さらに、本発明(請求項7記載の発明)によれば、上記バルブ部分を通る流体は必ず温度感知部を通って流れるために、流体が確実に混合され、所要の温度を感知することができるから、温度ハンチング等の不具合もなく、流体温度に伴う制御を所要の状態で行える。また、流体の流れを筒状部で制御できるから、上述した特許文献1で用いたような制御板は不要で、この点でも部品点数を削減できる。
【0033】
本発明(請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の発明)によれば、サーモエレメントの構造も簡素化し、その構成部品点数も少ないばかりでなく、該サーモエレメントに溶接等で第1の弁体を直接設けているから、各部の加工精度も確保し、しかも部品点数の削減、組立性、加工性の向上、コスト低減を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は本発明に係るサーモスタット装置の一実施の形態を示し、この実施の形態では、エンジンの冷却システムにおいてエンジンの入口側に付設され、冷却水温度を制御するために用いた場合を説明する。
【0035】
これらの図において、符号20で示す温度感知式自動弁であるサーモスタット装置は、図2や前述した従来例を示す図6から明らかなように、ラジエータ2側の冷却水路3bと、エンジン出口部1c側からのバイパス通路3cとの交差部に付設され、これらの通路によって構成される第1、第2の流体流路での冷却水の流れを選択的に切り換えてエンジン入口部1bに至る冷却水路3dに給送するために用いられる。ここで、第1の流体流路は、冷却水路3bから冷却水路3dに至るものであり、第2の流体流路は、前記バイパス通路3cから冷却水路3dに至るものであるとして、以下の説明を行う。
【0036】
このサーモスタット装置20は、図1、図2に示すように、冷却水の温度変化により作動する作動体としてのサーモエレメント21と、このサーモエレメント21に一体または一体的に設けられ第1、第2の流体流路を開閉するための第1、第2の弁体22,23と、第1の弁体22を弁閉位置に、第2の弁体23を弁開位置に付設する付勢手段であるコイルばね24と、これらの周囲を覆うフレーム25とを備えている。
【0037】
ここで、前記フレーム25の上部には、後述するサーモエレメント21のピストンの上端部を係止する係止部26aを上方に突設したキャップ26が、該フレーム25に一体的に連結されている。このキャップ26の外周フランジ部には、パッキン27が設けられ、図2〜図4に示すように、装置ハウジングの一部に液密性を保って係止保持される。なお、このキャップ26の内周縁部分には、前記第1の弁体22に対する弁座26bが設けられ、これにより第1の流体流路での冷却水の流れを開閉する第1のバルブが構成される。
【0038】
前記サーモエレメント21は、図5に示すように構成されている。これを詳述すると、このサーモエレメント21は、ほぼ同一径寸法をもつ有底筒状の中空容器からなる金属製ケース31を備え、その有底部分にケース31外部からの熱影響を受けて熱膨張、熱収縮する熱膨張体としてのワックス32が封入されている。
ここで、この実施の形態では、ケース31の長手方向の一部に段差部31aが形成され、有底部分が小径、開口側が大径に形成されている。これは、図1、図2に示すようにサーモスタット装置20として組み立てた際の抜け止め、および後述するシール部材35の位置決めのための部分である。尤も、ワックス32の充填量を一定に管理することによって、該ケース31をストレートにすることも可能である。
【0039】
このケース31内部には、ピストン33が軸線方向に沿って配置され、その内方端が前記ワックス32内に臨むとともに、外方端がケース31の開口部から外方に突出し、前記ワックス32の膨張、収縮に伴って軸線上を進退動作するように構成されている。なお、ピストン33のケース31内への退出動作は、外部に設けたリターンスプリング等の付勢力(この実施の形態ではコイルばね24)によって行われる。
【0040】
図中、符号34は前記ピストン33を摺動自在に保持するガイド部材であり、ほぼ円筒状を呈するように形成され、前記ケース31内部に一端側(開口部側)から嵌め込むことにより内設されている。
前記ケース31内でこのガイド部材34の内方端部分には、前記ワックス32をケース31内の有底部分に封入するシール部材35が介在して配置されている。なお、図中34aは前記ピストン33を摺動自在に保持する貫通孔である。
【0041】
前記ケース31の開口部寄りの部分には、前記ガイド部材34の外方端を係止するほぼ外向きフランジ状を呈するフランジ状部材36が一体的に設けられ、これによりガイド部材34は、ケース31内に所要の状態で位置決めされて内設されている。このフランジ状部材36の中央部には、上方に向かって突設された筒状の保持部36aが形成され、この保持部36aは前記ガイド部材34から突出しているピストン33の外周部を所要の弾性力を持って摺動自在に保持するとともに前記ケース31内部への冷却水の侵入を防止するように構成されている。ここで、このフランジ状部材36は、前記ケース31の開口部に設けた外向きフランジ31bとスポット溶接またはレーザー溶接等により溶接されて固着されている。
【0042】
図5中、符号38は耐熱性を有する合成樹脂又はゴム部材からなる被覆部で、この被覆部38はフランジ状部材36の保持部36aを含めた表面部から外周部を折り返して裏面側にまで形成されている。このフランジ状部材36の外周部は、前記第1の流体流路を開閉する第1の弁体22として機能するところであり、前記キャップ26の弁座26bに弁閉時に着座する。
【0043】
このような構成によるサーモエレメント21は、従来一般的であったスリーブタイプやダイヤフラムタイプのサーモエレメントのもつ問題点を一掃し、必要最小限の構成部品点数で、コスト低減化も図れ、しかも熱膨張体の膨張、収縮に伴う体積変化によってピストンの所要ストロークによる進退動作を得ることができ、また応答性や耐久性の面でも優れているサーモエレメントを得ることができるのである。さらに、上述したサーモエレメント21では、ケース31、ガイド部材34等の形状、構造がより一層簡単となり、加工性、組立性、コスト低減がより一層効果的に図れるという利点もある。
【0044】
このようなサーモエレメント21において、本発明によれば、ケース31先端の有底部分であってワックス32を入れた温度感知部は、第2の弁体23として用いられている。すなわち、図1、図2に示すように、フレーム25の下端には、サーモエレメント21のケース31の下端部分を摺動自在に保持する筒状部41が一体に設けられている。そして、この筒状部41の先端側を、前記第2の流体流路(バイパス通路3c側)に接続して該筒状部41内部を第2の流体流路の流体が流れるように構成されている。
また、この筒状部41の一部にサーモエレメント21の他端部による第2の弁体23で開閉される開口部42を窓として設けている。
【0045】
ここで、このような筒状部41をフレーム25に一体に設けると、第2のバルブを構成する部材を最小限とし、全体としての部品点数を削減できる。さらに、この筒状部41の先端を、第2の流体流路(バイパス通路3c側)を構成するハウジングの通路孔に挿入することで、筒状部41内を第2の流体流路とすることができ、従来装置に比べて部品点数の削減効果も発揮させることができる。
【0046】
上述した構成によるサーモスタット装置20において、冷却水温度が低いときは、図1、図3、図4に示すように、ピストン33はワックス32内に臨みケース31に対しての相対的な突出量が小さくなっている。このときには、コイルばね24の付勢力によりサーモエレメント21は、図中上方に付勢されており、これにより第1の弁体22は弁閉位置にあり、また第2の弁体23は弁開位置にある。
このときには、バイパス通路3cからの冷却水が、第2の流体流路によってエンジン入口部1bに流れ、エンジン1に戻る。
【0047】
冷却水温度が高くなると、その状態が筒状部41内でサーモエレメント21の温度感知部に伝えられ、ワックス32が膨張してピストン33を押し出す。このとき、ピストン33はキャップ26により係止されているから、相対的にサーモエレメント21のケース31等が下方に移動し、その下端の第2の弁体23が開口部42を閉じるとともに、第1の弁体22が弁開動作する。
このようになると、バイパス通路3cからの冷却水の流れは少なくなり、ラジエータ2側を介して冷却された冷却水が、エンジン1側に送られる。
【0048】
以上の構成によれば、サーモスタット装置20のフレーム25とサーモエレメント21とによって第2の流体流路(バイパス通路3c側)を開閉するバルブを構成していることから、構成部品点数が少なく、組立性、加工性、コスト低減の面で優れている。
【0049】
また、第2の流体流路(バイパス通路3c側)を開閉する第2のバルブを、装置フレーム25に一体に設けた筒状部41によって構成しており、該筒状部41の先端側を、バイパス通路3cとなる通路孔に挿入することで接続して該筒状部41内部のみを第2の流体流路側の冷却水(流体)が流れるようにしているので、サーモエレメント21に横方向から加わる流体流による流体圧が小さく、偏摩耗を低減できる。
【0050】
さらに、上記バルブ部分を通る流体は必ずサーモエレメント21における温度感知部を通って流れるために、流体が確実に混合され、所要の温度を感知することができるから、温度ハンチング等の不具合もなく、流体温度に伴う制御を所要の状態で行える。また、流体の流れを筒状部41で制御できるから、前述した従来装置のような流体の流れを制御する制御板は不要で、この点でも部品点数を削減できるのである。
【0051】
また、サーモエレメント21の構造も簡素化し、その構成部品点数も少ないばかりでなく、該サーモエレメント21に溶接等で第1の弁体となるフランジ状部材36を直接一体的に設けているから、各部の加工精度も確保し、しかも部品点数の削減、組立性、加工性の向上、コスト低減を図ることができる。
【0052】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
たとえば上述した実施の形態では、サーモスタット装置10を、エンジン冷却水回路においてエンジン1の入口部1b側に組み込んだ例を説明したが、本発明はこれに限定されず、エンジン1の出口部1c側に組み込んだ場合においても、同等の作用効果が得られることは言うまでもない。このときの流体(冷却水)の流れは逆になる。
【0053】
また、上述した実施の形態では、ほぼ同一径寸法のケース31にワックス32、シール部材35、ガイド部材34を組み込み、これらをケース開口部で係止する係止部材としてのフランジ状部材36を溶接で該ケース31に固着した構造をもつサーモエレメント21を用いた場合を例示したが、本発明はこれに限らず、同等の構造をもつサーモエレメント等の作動体であれば、適用できることは言うまでもない。たとえば第1の弁体22となるフランジ状部材36を、ケース31側に一体に形成してもよい。この場合には、ケース31内に組み込んだ部材を係止するための係止部材を、別個に設けておけばよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るサーモスタット装置によれば、サーモスタット装置の装置フレームとサーモエレメントのフランジ状部材とによって第1の流体流路(メイン通路側)を開閉するバルブとし、フランジ状部材を第1の弁体として構成しているから、装置全体の構造が簡単になり、構成部品点数の大幅な削減が図れ、組立性、加工性を向上させるとともに、装置の大幅なコスト削減を図ることができるという優れた効果がある。
【0055】
ここで、本発明によれば、サーモエレメントの開口端に設けたフランジ状部材を第1の弁体として用いているから、従来のようにエレメントケース外周部に圧入等で固着していた第1の弁体とは異なり、圧入等の作業を省略でき、圧入のための加工精度が不要となり、さらに圧入のための強度も不要で、これによりケース等の材料の薄肉化が可能となるといった利点もある。
【0056】
また、本発明によれば、サーモスタット装置のフレームとサーモエレメントとによって第2の流体流路(バイパス通路側)を開閉するバルブとし、サーモエレメントの一端部を第2の弁体として構成しているから、装置全体の構造が簡単になり、構成部品点数の大幅な削減が図れ、組立性、加工性を向上させるとともに、装置の大幅なコスト削減を図ることができるという優れた効果がある。
【0057】
ここで、本発明によれば、第2の流体流路(バイパス通路側)を開閉するバルブを、装置フレームに一体に設けた筒状部によって構成しており、該筒状部の先端側を、バイパス通路に接続して該筒状部内部のみを第2の流体流路からの流体が流入(または流出)するように構成しているから、作動体に横方向から加わる流体流による流体圧が小さく、偏摩耗を低減することができ、各部の動作上での信頼性を確保できるという利点もある。
【0058】
さらに、本発明によれば、上記バルブ部分を通る流体は必ず温度感知部を通って流れるために、流体が確実に混合され、所要の温度を感知することができるから、温度ハンチング等の不具合もなく、流体温度に伴う制御を所要の状態で行える。また、流体の流れを筒状部で制御できるから、従来流体を攪拌混合するために用いたような制御板は不要で、この点でも部品点数を削減し、コスト低減を図れるという効果がある。
【0059】
また、本発明によれば、サーモエレメント自体の構造も簡素化し、その構成部品点数も少ないばかりでなく、該サーモエレメントのケースに一体にまたは溶接等で第1の弁体を直接設けているから、各部の加工精度も確保し、しかも部品点数の削減、組立性、加工性の向上、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーモスタット装置の一実施の形態を示し、サーモスタット装置全体の概略構成を説明するための要部断面図である。
【図2】図1のサーモスタット装置をエンジンの冷却水回路中に組み込んだ状態であって、ラジエータ側の第1のバルブが開状態にあり、バイパス通路側の第2のバルブが閉状態にあるときの側断面図である。
【図3】図2の状態からラジエータ側の第1のバルブが閉状態になり、バイパス通路側の第2のバルブが開状態になったときの側断面図である。
【図4】図3のサーモスタット装置を側方から見た外観図である。
【図5】本発明に係るサーモスタット装置に用いたサーモエレメントを示す要部断面図である。
【図6】サーモスタット装置をエンジンの入口側に組み込んだエンジン冷却水回路を示す説明図である。
【図7】従来のサーモスタット装置の一例を説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン、1b…エンジン入口部、1c…エンジン出口部、2…ラジエータ、3…冷却水回路、3a,3b…冷却水路、3c…バイパス通路、3d…冷却水路、20…サーモスタット装置、21…サーモエレメント、22…第1のバルブを構成する第1の弁体、23…第2のバルブを構成する第2の弁体、24…コイルばね(付勢手段)、25…フレーム、26…キャップ、26a…係止部、26b…弁座、31…ケース、31a…外向きフランジ、32…ワックス、33…ピストン、34…ガイド部材、35…シール部材、36…フランジ状部材(係止部材)、37…溶接部分、38…被覆部、41…筒状部、42…開口部。

Claims (9)

  1. 第1の流体流路を開閉する第1の弁体と、第2の流体流路を開閉する第2の弁体とを備え、これらの弁体を、流体の温度変化による作動体の動きに連動して一体に動作させることにより、第1の流体流路および第2の流体流路の一方を開放し、他方を閉塞するように構成されているサーモスタット装置において、
    前記作動体は、温度変化に伴って膨張、収縮する性質をもつ熱膨張体を一端側に封入し、他端側の開口からピストンを進退動作自在に保持するケースを備えてなり、
    このケースの他端側開口部分に設けた外向きフランジ部を、前記第1の弁体としたことを特徴とするサーモスタット装置。
  2. 請求項1記載のサーモスタット装置において、
    前記第1の弁体となる外向きフランジ部は、前記作動体のケースに一体に形成されていることを特徴とするサーモスタット装置。
  3. 請求項1記載のサーモスタット装置において、
    前記第1の弁体となる外向きフランジ部は、前記作動体のケースの一部に一体的に設けたフランジ状部材により形成されていることを特徴とするサーモスタット装置。
  4. 請求項3記載のサーモスタット装置において、
    前記フランジ状部材は、ケースの一部に溶接で固着されていることを特徴とするサーモスタット装置。
  5. 第1の流体流路を開閉する第1の弁体と、第2の流体流路を開閉する第2の弁体とを備え、これらの弁体を、流体の温度変化による作動体の動きに連動して一体に動作させることにより、第1の流体流路および第2の流体流路の一方を開放し、他方を閉塞するように構成されているサーモスタット装置において、
    前記作動体は、温度変化に伴って膨張、収縮する性質をもつ熱膨張体を一端側に封入し、他端側の開口からピストンを進退動作自在に保持するケースを備えてなり、
    前記作動体を構成するケースの一端部を摺動自在に保持する筒状部を、サーモスタット装置の本体フレームに設けるとともに、
    この筒状部の一部に、前記ケースの一端側部分で開閉される開口部を設け、
    このケースの一端側部分を、前記第2の弁体としたことを特徴とするサーモスタット装置。
  6. 請求項5記載のサーモスタット装置において、
    前記筒状部の先端部を、前記第2の流体流路を構成する通路内に臨ませ、この筒状部内を、第2の流体流路の一部としたことを特徴とするサーモスタット装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のサーモスタット装置において、
    前記作動体の一端部は、該作動体が流体の温度変化により作動するための温度感知部であることを特徴とするサーモスタット装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のサーモスタット装置において、
    前記作動体は、
    前記ケース内部で軸線方向に沿って配置され内方端が前記熱膨張体内に臨むとともに外方端がケースの他端側開口から外方に突出することにより熱膨張体の膨張、収縮に伴って進退動作するピストンと、
    前記ケース内の他端側部分に配置され前記ピストンを摺動自在に保持するガイド部材と、
    前記ケース内でこのガイド部材の内方端部分に配置され前記熱膨張体をケース内の他端側に封入するシール部材とを備え、
    前記ケースは、前記ガイド部材を嵌め込むための開口部をもちこの開口部と反対側の端部に球面形状の内周面をもつ有底部分が形成されているほぼ有底筒状を呈する中空容器として形成され、
    前記ガイド部材は、軸線上に貫通孔を有し外周部が前記ケースの内周形状を象って樹脂成形されるとともに、
    前記ケース内部で前記ガイド部材の内方端と前記熱膨張体との間に前記シール部材が介在して設けられていることを特徴とするサーモスタット装置。
  9. 請求項8記載のサーモスタット装置において、
    前記ケースは、ほぼ同一径寸法をもつ有底筒状の中空容器であって、
    このケース内部でその有底部分側には熱膨張体が充填されるとともに、この熱膨張体にシール部材を介して内方端が臨むガイド部材が、該ケース開口部から嵌め込まれるように構成されており、
    このガイド部材は、該ケースの開口部に一体的に設けた係止部材により位置決めされて内設されていることを特徴とするサーモスタット装置。
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