JP5164281B2 - 流体制御弁装置 - Google Patents

流体制御弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5164281B2
JP5164281B2 JP2010102556A JP2010102556A JP5164281B2 JP 5164281 B2 JP5164281 B2 JP 5164281B2 JP 2010102556 A JP2010102556 A JP 2010102556A JP 2010102556 A JP2010102556 A JP 2010102556A JP 5164281 B2 JP5164281 B2 JP 5164281B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
upstream
fluid
control valve
valve device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010102556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011231856A (ja
Inventor
史登 草壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thermostat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010102556A priority Critical patent/JP5164281B2/ja
Application filed by Nippon Thermostat Co Ltd filed Critical Nippon Thermostat Co Ltd
Priority to BR112012022772-6A priority patent/BR112012022772B1/pt
Priority to EP11774668.5A priority patent/EP2565505B1/en
Priority to CN201180020987.8A priority patent/CN102859243B/zh
Priority to PCT/JP2011/052286 priority patent/WO2011135883A1/ja
Priority to US13/581,468 priority patent/US9464727B2/en
Publication of JP2011231856A publication Critical patent/JP2011231856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5164281B2 publication Critical patent/JP5164281B2/ja
Priority to US15/241,400 priority patent/US10364736B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K27/00Construction of housing; Use of materials therefor
    • F16K27/02Construction of housing; Use of materials therefor of lift valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K27/00Construction of housing; Use of materials therefor
    • F16K27/02Construction of housing; Use of materials therefor of lift valves
    • F16K27/0254Construction of housing; Use of materials therefor of lift valves with conical shaped valve members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/002Actuating devices; Operating means; Releasing devices actuated by temperature variation
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/02Control of temperature without auxiliary power with sensing element expanding and contracting in response to changes of temperature
    • G05D23/021Control of temperature without auxiliary power with sensing element expanding and contracting in response to changes of temperature the sensing element being a non-metallic solid, e.g. elastomer, paste
    • G05D23/022Control of temperature without auxiliary power with sensing element expanding and contracting in response to changes of temperature the sensing element being a non-metallic solid, e.g. elastomer, paste the sensing element being placed within a regulating fluid flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P2007/146Controlling of coolant flow the coolant being liquid using valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は、たとえば自動車用内燃機関(以下、自動車用エンジンという)の冷却装置において、冷却水の流れを冷却水温度に応じて切換え制御するサーモスタット弁装置などに用いて好適な流体制御弁装置に関する。
たとえば自動車用エンジンにおいて、これを冷却するために、ラジエータを用いた水冷式の冷却装置が一般に使用されている。従来からこの種の冷却装置においては、エンジンに導入する冷却水の温度を制御できるように、ラジエータ側に循環させる冷却水量を調節するために熱膨張体を用いたサーモスタット弁装置が使用されている。
すなわち、熱膨張体を用いたサーモスタット弁装置を、冷却水通路の一部、たとえばエンジンの入口側に介装し、冷却水温度が低い場合には、該制御バルブを閉じて、ラジエータを経由せずバイパス通路を介して冷却水を循環させ、また冷却水温度が高くなった場合は、制御バルブを開いて冷却水をラジエータに通して循環させると、冷却水の温度を所要の状態に制御しているものである。
この種のサーモスタット弁装置として従来から種々の構造のものが知られており、たとえば特許文献1に示すようなものが知られている。
これを簡単に説明すると、このサーモスタット弁装置では、該装置の配設位置がエンジン冷却系においてラジエータからの冷却水通路とエンジン出口部からのバイパス通路、さらにエンジン入口部に至る通路といった流体の合流部に当たり、これにより生じる冷却水の流れの乱れ、冷却水温度の不均一等から、流体通路中に臨んで設けられているサーモスタット感温部での温度検知が不確実になる等の問題点を解決するために、流体通路途中でサーモスタット感温部を設けた壁面に凹凸部を形成し、流体を接触的に旋回、攪乱させて、冷却水温度を均一化するようにしたものである。
実開平2−11289号公報
しかしながら、上述した特許文献1等での従来のサーモスタット弁装置にあっては、当該サーモスタット弁装置を設けた流体通路中で流体の流れが乱されることにより圧力損失を生じることを避けられず、所定の供給流量を確保するためには、流体の圧送圧力を増大させることが必要となり、ポンプ等の圧送手段を大型にし、また装置全体を大型化する等の実用上での不具合を生じてしまうものであった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、流体制御弁を含む流体通路系において、圧力損失を可能な限り軽減し、これにより流体を流通させるための圧力を最小限とし、装置全体が大型化することなく必要流量を確保することができる流体制御弁装置を得ることを目的とする。
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係る流体制御弁装置は、弁ハウジング内で弁座および弁体を有し流体通路を開閉可能なバルブ部の上流側に形成される上流側室に、弁軸に対して所定角度宛傾斜して上流側の流体通路を形成する上流側パイプが臨んで設けられてなる流体制御弁装置において、前記上流側室の壁面の一部であって、前記上流側パイプが臨む位置と対向する位置に、該室内に向かって膨らみをもって突出させることにより、前記上流側パイプから流入する流体を前記バルブ部に向かって滑らかに流れるように整流して案内する表面をもつ膨出部が一体に設けられていることを特徴とする。
本発明(請求項2記載の発明)に係る流体制御弁装置は、請求項1において、前記膨出部は、半円柱形状、半球状、あるいは前記上流側パイプの内面に沿った平面を有する形状のいずれかで形成されていることを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係る流体制御弁装置は、請求項1において、前記弁ハウジングの上流側室の壁面に形成された膨出部は、前記上流側パイプの軸線を含む鉛直断面において壁面に露呈する表面がほぼ円弧状を呈するような形状で形成されていることを特徴とする。
以上説明したように本発明に係る流体制御弁装置によれば、上流側パイプから冷却水が流入する弁ハウジング内の上流側室の壁面に膨出部を、膨らみをもって突出させて設け、冷却水等の流体をバルブ部に向かって整流して案内する表面を持たせるようにしているので、簡単な構造であるにもかかわらず、拡張する通路での圧力損失を低減し、バルブ周りの流量分布を均一化することができる。また、本発明によれば、従来のように案内板を設けたり、その案内板のためのスペースの確保も必要なく、弁ハウジング、パイプ等に複雑な形状加工が不要である等の利点がある。
すなわち、本発明によれば、流体通路中を流れる流体の流れをスムーズに整流して案内する表面をもつ膨出部によって、ハウジング形状の軽微な変更で流体通路内での圧力損失の増加を防ぎ、該圧力損失によって流体を循環させるのに必要な水圧も縮小できるものであり、これにより装置全体を大型化することなく、必要流量を確保することが可能で、また結果として系全体での圧力損失を小さくできるから、ポンプなどの圧送手段の小型化が可能である等の種々優れた効果がある。
また、本発明によれば、膨出部の表面を半円柱形状、半球状、あるいは前記上流側パイプの内面に沿った平面を有する形状のいずれか、または円弧状に形成しているから、弁ハウジングの上流側室内に流入する流体が円弧状の表面に沿って滑らかに流れ、それと同時に、非膨出部分に流体が流れ込むことが可能なスペースを確保し、流体の行き場に自由度を持たせているので、通水抵抗を抑えることができ、これにより圧力損失を低減できる。
さらに、本発明によれば、膨出部の円弧状表面を弁ハウジング中央部に寄せて設けることにより、上流側パイプの流入部から膨出部表面を経てバルブ部まで流れる流体の通路を滑らかにし、流体がスムーズに流れる最適形状とすることができる。
また、本発明によれば、弁ハウジングにおける上流側室の壁面上であって膨出部を設ける位置としては、上流側パイプが接続されている開口端に対応する位置を避けた位置であれば、いずれの個所でもよいものであり、設計上での自由度が大きく、しかもその効果が大きいという優れた利点がある。さらに、このような膨出部の位置についての制約が小さいことから、弁ハウジングに対して上流側パイプが、前記弁軸の左右両側に偏芯して取り付けられる際にも自由度が大きく、その効果を発揮し得るという利点もある。
本発明に係る流体制御弁装置としてのサーモスタット弁装置の一実施形態を示す概略断面図である。 図1のサーモスタット弁装置の概略斜視図である。 図1、図2のサーモスタット弁装置における弁ハウジングを示す概略斜視図である。 (a),(b)は図3の弁ハウジングを同図中IV−IV線で断面した後に背面側に傾けた状態を示す概略斜視図である。 (a)はサーモスタット弁装置が開弁したときの流体の流れを説明するための概略断面図、(b)は従来構造による流体の流れを説明するための概略断面図である。 (a),(b)は本発明を特徴づける膨出部の弁ハウジングにおける上流側室の壁面での配設位置を説明するための説明図である。 (a)は発明を特徴づける膨出部の形成状態を説明するための説明図、(b),(c),(d)は(a)のA部詳細図であって、膨出部表面の形成位置を説明するための説明図である。
図1および図4は本発明に係る流体制御弁装置の一実施形態を示し、この実施形態では、内燃機関の冷却装置において冷却水の流路切換えを行うサーモスタット弁装置に適用した場合を説明する。
これらの図において、符号1は自動車用エンジンの冷却装置を構成するサーモスタット弁装置であり、このサーモスタット弁装置1は、図示しないが、エンジン冷却水をエンジンとラジエータとの間で循環させるエンジン冷却系において、エンジン入口部に配置され、冷却水温度が高いときは、ラジエータからの冷却水をエンジン入口部に流通させたり、冷却水温度が低いときは、エンジン出口部からの冷却水をエンジン入口部にバイパスして還流させたるするといった流路切換えを行うようになっている。
図1,2において、符号10は弁ハウジングであり、その内部には、ラジエータからの上流側の冷却水が流入する上流側室11が形成され、該弁ハウジングの下側に流体通路を開閉可能なバルブ部12としての弁座13が形成されるとともに、弁体14が該弁座13に対して進退動作することにより弁開、弁閉動作するようになっている。
ここで、図中15は弁体14を進退動作可能に保持するとともに、サーモスタット感温部、弁体14を移動させるためのピストン、リターンスプリングなどを一体的に組み込んでなるバルブ組立体としてのサーモスタットアセンブリであり、サーモスタット感温部が臨む下流側室内の冷却水温度にしたがって、冷却水温度が高いときはピストンにより弁体14を弁開方向に作動させ、冷却水温度が低いときには弁閉するといった動作制御を行うようになっている。なお、このようなサーモスタット弁の動作は周知の通りであり、ここでの具体的な説明は省略する。
また、この実施形態では、図示は省略したが、前述した特許文献1による装置と同様に、弁ハウジング10の下側には、エンジン入口部への流体通路とエンジン出口部からのバイパス通路とに接続される装置ハウジングが組み付けられ、自動車用エンジンなどの所定位置に取り付けられることは言うまでもない。
前記弁ハウジング10の上側部分は、略半球ドーム状を呈するように形成され、その内部にほぼ同形状の上流側室11が形成されている。そして、この上流側室11には、前記バルブ部12の中心軸である弁軸Lに対して所定角度宛傾斜して上流側パイプ17が一体に設けられている。この上流側パイプ17は、エンジン冷却系においてラジエータに接続され、ラジエータで冷やされた冷却水を該サーモスタット弁装置を介してエンジン入口部に選択的に供給するようになっている。
本発明によれば、上述した上流側室11の壁面の周方向の一部、この実施形態では上流側パイプ17が接続されることにより上流側室11への流入口となる開口端18に対向する部分に、該室11内に向かって突出させることにより、前記上流側パイプ17から流入する流体を前記バルブ部12での弁座13、弁体14による流体通路(隙間通路)に向かって滑らかに流れるように整流して案内する膨出部20を一体に設けている。
ここで、この実施形態では、膨出部20は、円柱状部材を半球状ドームの外側から押し当てたような形状にすることにより、上流側室11内に向かって半円柱形状に膨出することで形成された場合を示す。すなわち、弁ハウジング10の上流側室11の壁面に形成された膨出部20を、上流側パイプ17の軸線を含む鉛直断面において壁面に露呈する表面がほぼ円弧状を呈するような形状で形成している。
図1中、符号21はこの膨出部20を設けていない従来タイプのドーム形状である場合を示す。また、図2中20aは弁ハウジング10において膨出部20に対応するへこみである。
そして、上述したサーモスタット弁装置1によれば、上流側パイプ17から冷却水が流入する弁ハウジング10内の上流側室11の壁面に膨出部20を設け、冷却水等の流体をバルブ部12での弁座13、弁体14間の流体通路(隙間通路)に向かって整流して案内するようにしているので、簡単な構造であるにもかかわらず、該装置1での拡狭する流体通路中での圧力損失を低減し、バルブ部周りの圧力分布を均一化することができる。
また、本発明によれば、従来流体を案内したりするために設けていた案内板、さらにその設置のためのスペースを不要とし、さらには複雑な形状加工が不要である等の利点がある。
換言すれば、本発明装置1によれば、図5(a),(b)の違いから明らかなように、流体通路中を流れる流体の流れを可能な限りスムーズに整流して案内できるようにし、これにより弁ハウジング10形状の軽微な変更で流体通路内での圧力損失の低減を図り、該圧力損失によって流体を循環させるのに必要な流体圧力も縮小できるものであり、その結果として装置全体を大型化することなく、必要流量を確保することが可能で、また結果として系全体での圧力損失を小さくできるから、ポンプなどの圧送手段の小型化が可能である等の種々の効果があるものである。
また、本発明装置1では、膨出部20の表面を円弧状に形成しているから、弁ハウジング10の上流側室11内に流入する流体が円弧状の表面に沿って滑らかに流れ、それと同時に、非膨出部分に流体が流れ込むことが可能なスペースを確保し、流体の行き場に自由度を持たせているので、通水抵抗を抑え、これにより圧力損失を低減できるようにしている。
なお、この実施形態では、半円柱形状の膨出部20である場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、上流側室11に仕切り板を設けたり、上流側室内の壁面をすり鉢形状で形成したりした場合には、流体の流れが複雑となり、圧力損失を低減できないが、たとえば上流側室11の内壁面の一部を、上流側パイプの内面に沿った平面形状とすることで形成される膨出部、適宜の曲率を有する円弧面による膨出部、さらに半球状の膨出部など、適宜の形状をもつ膨出部を形成した場合であっても、上述した実施形態とほぼ同等あるいは同等以上の圧力損失の低減を図れ、所用の作用効果を発揮し得ることは言うまでもない。
本出願人は、これら種々の形状による膨出部の作用効果を、実験により確認している。
たとえば上述した実験結果として、上流側室11をすり鉢状に形成すると、冷却水の流れる自由度が極端に少なくなるため、かえって圧力損失が大きくなってしまうことが、実験により確認されている。
図6(a),(b)は本発明を特徴づける膨出部20を弁ハウジング10の上流側室11内において周方向のいずれの位置に設けるとよいかを説明するための図である。
本出願人は種々の試行錯誤と実験により、膨出部20を、前記弁ハウジング10における上流側室11の壁面において、前記弁軸L周りで前記上流側パイプ17が接続されている開口端18が位置している角度範囲αを除いた周方向のいずれかの位置(図中βで示す角度範囲)に設けるとよいことを実験により確認している。
すなわち、弁ハウジング10における上流側室11の壁面上であって膨出部20を設ける位置としては、上流側パイプ17が接続されている開口端18に対応する位置を避けた位置であれば、いずれの個所でもよいものであり、設計上での自由度が大きく、しかもその効果が大きいものである。これは、図6(b)において、流入する流体が膨出部20の表面に衝突することで流体が回り込んで流れるが、そのスペースを確保でき、円滑な流れを確保できるからである。
さらに、このような膨出部20によれば、その設ける位置についての制約が小さいことから、弁ハウジング10に対して装置1の組込み位置等の理由から、弁ハウジングに対して上流側パイプ17が、前記弁軸Lの左右両側に偏芯して取り付けられる際にも自由度が大きく、その効果を発揮し得るものである。
図7は膨出部20の円弧状表面と各部との位置関係を説明するためのものである。
すなわち、上流側室11の壁面において膨出部20の円弧状表面としては、その膨出部上端22が、バルブ部12の中心軸である弁軸Lと、弁ハウジング10における上流側室11の壁面であって上流側パイプ17が接続されている開口端18との交わる位置まで、弁ハウジング10の中央部に寄せて形成するとよい。
すなわち、この膨出部20の円弧状表面の位置によって、上流側パイプ17の径とバルブ部12の開口径への拡張を滑らかにすることができるが、パイプ17からの流入口の径を犠牲にする図7(d)に示す位置では、膨出部20の円弧状表面が、流体の流れに干渉し過ぎてしまう。また、流入口の径を犠牲にしないものの膨出量が小さい図7(b)に示す位置では、円弧状表面が流入流体に影響を与えないため、流体をバブル部12の弁座13、弁体14間の流体通路(隙間通路)まで案内せず、スムーズな流れが得られない。
このような点を含めて検討すると、図7(c)に示すような位置に設定すると、パイプ17の流入口から膨出部20を経て、バルブ部12での弁座13、弁体14間の流体通路(隙間通路)に至る流体の流れが滑らかとなり{図5(a),(b)の比較から明らかである。}、流体がスムーズに流れることになる。
ここで、上述した図7(b),(c),(d)において、最も好ましい形状は同図(c)であり、同図(b)のように流体の流入口(上流側パイプ17の開口端18)の径を犠牲にしないものの、膨出量が小さいもの、同図(d)のように流入口の径を犠牲にしてしまうものよりは効果的である。尤も、同図(b),(d)に示すものも、半円柱状等の膨出部20を設けたことによるある程度の効果は期待できることは言うまでもない。なお、同図(b),(c),(d)の形状による効果は、最も効果的な(c)、(d)の形状、(b)の形状の順番で期待できるものである。
したがって、このように構成すると、膨出部20の円弧状表面を弁ハウジング10の中央部に寄せて設けることにより、上流側パイプ17の流入部から膨出部20表面を経てバルブ部12での弁座13、弁体14間の流体通路(隙間通路)まで流れる流体の通路を滑らかにし、流体がスムーズに流れる最適形状とすることができるのである。
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、サーモスタット弁装置1等といった流体制御弁装置を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
また、本発明は、上述した実施形態で説明した内燃機関の冷却装置に用いられるサーモスタット弁装置1には限定されず、種々の流体を制御する流体制御装置であれば適用可能である。
1 サーモスタット弁装置(流体制御弁装置)
10 弁ハウジング
11 上流側室
12 バルブ部
13 弁座
14 弁体
15 サーモスタットアセンブリ(バルブ組立体)
17 上流側パイプ
18 開口端
20 膨出部
22 膨出部上端
L 弁軸

Claims (3)

  1. 弁ハウジング内で弁座および弁体を有し流体通路を開閉可能なバルブ部の上流側に形成される上流側室に、弁軸に対して所定角度宛傾斜して上流側の流体通路を形成する上流側パイプが臨んで設けられてなる流体制御弁装置において、
    前記上流側室の壁面の一部であって、前記上流側パイプが臨む位置と対向する位置に、該室内に向かって膨らみをもって突出させることにより、前記上流側パイプから流入する流体を前記バルブ部に向かって滑らかに流れるように整流して案内する表面をもつ膨出部が一体に設けられていることを特徴とする流体制御弁装置。
  2. 請求項1記載の流体制御弁装置において、
    前記膨出部は、半円柱形状、半球状、あるいは前記上流側パイプの内面に沿った平面を有する形状のいずれかで形成されていることを特徴とする流体制御弁装置。
  3. 請求項1記載の流体制御弁装置において、
    前記弁ハウジングの上流側室の壁面に形成された膨出部は、前記上流側パイプの軸線を含む鉛直断面において壁面に露呈する表面がほぼ円弧状を呈するような形状で形成されていることを特徴とする流体制御弁装置。
JP2010102556A 2010-04-27 2010-04-27 流体制御弁装置 Active JP5164281B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102556A JP5164281B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 流体制御弁装置
EP11774668.5A EP2565505B1 (en) 2010-04-27 2011-02-03 Fluid control valve assembly
CN201180020987.8A CN102859243B (zh) 2010-04-27 2011-02-03 流体控制阀装置
PCT/JP2011/052286 WO2011135883A1 (ja) 2010-04-27 2011-02-03 流体制御弁装置
BR112012022772-6A BR112012022772B1 (pt) 2010-04-27 2011-02-03 conjunto de válvula de controle de fluído
US13/581,468 US9464727B2 (en) 2010-04-27 2011-02-03 Fluid control valve assembly
US15/241,400 US10364736B2 (en) 2010-04-27 2016-08-19 Fluid control valve assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102556A JP5164281B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 流体制御弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011231856A JP2011231856A (ja) 2011-11-17
JP5164281B2 true JP5164281B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=44861204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010102556A Active JP5164281B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 流体制御弁装置

Country Status (6)

Country Link
US (2) US9464727B2 (ja)
EP (1) EP2565505B1 (ja)
JP (1) JP5164281B2 (ja)
CN (1) CN102859243B (ja)
BR (1) BR112012022772B1 (ja)
WO (1) WO2011135883A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITBO20110668A1 (it) * 2011-11-23 2013-05-24 Wamgroup Spa Valvola limitatrice di pressione per contenitori adatti al caricamento pneumatico di prodotti solidi sfusi, in particolare sili
DE102012022238A1 (de) 2012-11-14 2014-05-15 Illinois Tool Works Inc. Thermostatventil für eine Verbrennungskraftmaschine
EP3039262A4 (en) * 2013-08-28 2017-04-26 Mahindra & Mahindra Ltd. Thermostat housing for a thermostat of an engine cooling arrangement
JP6744137B2 (ja) * 2016-06-07 2020-08-19 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
TR201719196A2 (tr) * 2017-11-30 2019-06-21 Kirpart Otomotiv Parcalari Sanayi Ve Ticaret A S Basinç düşümünü azaltan i̇yi̇leşti̇ri̇lmi̇ş akiş geometri̇si̇ne sahi̇p termostat yuvasi
JP6996346B2 (ja) 2018-03-02 2022-01-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の冷却システム
JP7211873B2 (ja) * 2019-04-04 2023-01-24 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
JP7393370B2 (ja) * 2021-02-17 2023-12-06 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2734462A (en) * 1956-02-14 Submersible water pumping system
US1059370A (en) * 1912-05-13 1913-04-22 John N Johnson Means for relieving the walls of receptacles from undue internal pressure.
US2833478A (en) * 1955-06-09 1958-05-06 George W Middleton Thermostatic control of water cooling system of motor vehicle
GB1106961A (en) * 1964-03-16 1968-03-20 Liljendahl S A J Discharge valve, particularly for water closets
US3583430A (en) * 1969-04-25 1971-06-08 Erling P Toennesen Annular flexible valve
JPS5367127U (ja) * 1976-11-09 1978-06-06
US4376315A (en) * 1979-08-20 1983-03-15 Rogerson Aircraft Controls Vacuum flush valve
US4431133A (en) * 1981-08-12 1984-02-14 Roberson Walter H Sr Thermostat mounting assembly
JPS58101066U (ja) * 1981-12-29 1983-07-09 日産ディーゼル工業株式会社 機関冷却水通路のサ−モスタツト装置
JPS60131625U (ja) * 1984-02-10 1985-09-03 マツダ株式会社 エンジンのサ−モスタツト取付位置規定構造
JPH027348U (ja) * 1988-06-24 1990-01-18
JPH0211289U (ja) 1988-07-07 1990-01-24
US5038724A (en) * 1990-04-16 1991-08-13 Outboard Marine Corporation Debris resistant valve assembly
US5044604A (en) * 1990-08-31 1991-09-03 Topham Fred A Valve plug having fluid directing grooves
DE4326800A1 (de) * 1993-08-10 1995-02-16 Abb Management Ag Vorrichtung zur Einstellung einer stabilen Verdichterzuströmung aus dem Einlaufkasten in Gasturbingenanlagen
JP2786172B2 (ja) * 1996-07-03 1998-08-13 富士トムソン株式会社 自動車エンジン冷媒循環回路制御用熱応動弁
JP3739898B2 (ja) * 1997-07-09 2006-01-25 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
JPH1137326A (ja) * 1997-07-23 1999-02-12 Ntc Kogyo Kk ダイヤフラム式温度圧力逃し弁
JP2001193863A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Nok Corp サーモスタットハウジング
US20020170610A1 (en) * 2001-03-20 2002-11-21 Webber Richard L. Rupture-resistant fluid transport and containment system
US6843209B2 (en) * 2001-06-20 2005-01-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Engine cooling water passage structure and gas/liquid separator for engine cooling system
DE10332050B4 (de) * 2002-07-15 2016-07-28 Tesma International Inc. Proportionalventil
US7028712B2 (en) * 2002-07-17 2006-04-18 Fisher Controls International Llc. Skirt guided globe valve
JP4009210B2 (ja) * 2003-02-28 2007-11-14 アイシン精機株式会社 車両冷却装置
JP4400909B2 (ja) * 2003-04-04 2010-01-20 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
JP4225551B2 (ja) * 2004-05-21 2009-02-18 日本サーモスタット株式会社 サーモスタット装置
JP2007024241A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Denso Corp 流体制御弁
KR100755264B1 (ko) * 2006-03-17 2007-09-04 고려전자주식회사 서머스탯장치

Also Published As

Publication number Publication date
US20120319028A1 (en) 2012-12-20
JP2011231856A (ja) 2011-11-17
WO2011135883A1 (ja) 2011-11-03
US20160356203A1 (en) 2016-12-08
US10364736B2 (en) 2019-07-30
US9464727B2 (en) 2016-10-11
CN102859243A (zh) 2013-01-02
EP2565505A4 (en) 2013-11-20
BR112012022772A2 (pt) 2018-05-22
EP2565505A1 (en) 2013-03-06
CN102859243B (zh) 2016-04-27
BR112012022772B1 (pt) 2020-08-25
EP2565505B1 (en) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164281B2 (ja) 流体制御弁装置
US20200173566A1 (en) Control valve
US10359121B2 (en) Control valve
US10280829B2 (en) Flow rate control valve
EP2896802B1 (en) Exhaust heat recovery device
CN110382936B (zh) 控制阀
JP6995832B2 (ja) 制御バルブ
JP6995833B2 (ja) 制御バルブ
WO2016088489A1 (ja) 排気熱回収装置
JP6239275B2 (ja) 反応性が向上したサーモスタット
TWI703264B (zh) 恆溫裝置
JP2016023704A (ja) 流路切換弁
JP6459502B2 (ja) エンジンの冷却液循環構造
JP5213759B2 (ja) エンジンの冷却装置
CN113614343B (zh) 恒温装置
CN110080858B (zh) 排气热回收装置
JPWO2020195320A1 (ja) 制御バルブ
JP7137498B2 (ja) 制御弁
WO2022176871A1 (ja) サーモスタット装置
JP7346927B2 (ja) 流路切替装置
JP2021148237A (ja) 制御バルブ
CN115702303A (zh) 溢流阀以及使用该溢流阀的冷却回路
JPWO2017141330A1 (ja) 排気熱回収装置
JP2016194259A (ja) 内燃機関の冷却水分配装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120516

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20120516

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5164281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250