JP2004307060A - 収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収納時に、被収納体の位置合わせが容易で、収納しやすい収納容器を提供する。
【解決手段】 収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8及び背板16よりなる収納本体と、その内部のガイド板12とから構成される。ガイド板12の背板16側には突起部14が形成されており、第1の側板7及び第2の側板8の内方面上には、突起部14の移動範囲を限定するために、第1のストッパー9及び第2のストッパー10がそれぞれ取り付けられている。被収納体20を挿入する際は、まず、ガイド板12を第2の平板4に沿って外方に引き出し、次に、その外方部分に被収納体20の底面22を接するように配置し、そして、被収納体20を押し込んで収納する。このように、ガイド板12によって、収納容器1の第2の平板4に対する被収納体20の下面22の位置が規定されるため、収納が容易となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、収納容器に関し、特に被収納体を外方から内方に移動して収納するための直方体箱形形状の収納容器に関するものである。
図11は、従来の収納容器の使用状態を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器51は、紙や合成樹脂の薄板等で形成された直方体箱形形状であり、内部に直方体形状の被収納体20を収納するために使用される。
収納容器51は、対向する第1の平板53及び第2の平板54と、対向する第1の側板57及び第2の側板58と、背板59とから構成されている。背板59と対向する面は開放されており、開口部56が形成されている。尚、第1の平板53及び第2の平板54の開口部56に隣接する辺の所定部分に切欠55a及び55bが形成されているが、これは、被収納体20が収納容器51に完全に格納された状態から被収納体20を取り出す際に、被収納体20の一部を容易に掴むことができるように形成されているものである。
ここで、従来の収納容器51に被収納体20を収納する方法について説明する。収納容器51に被収納体20の背面26側から挿入して格納する場合は、まず図に示すように、被収納体20をその背面26と収納容器51の開口部56とが向かい合うように配置し、被収納体20の背面26を矢印の方向に進行させる。次に、被収納体20の背面26が収納容器51の開口部56に接近したとき、被収納体20を収納容器51の内部に挿入できるように、それぞれの位置関係を調整する。すなわち、背板59から開口部56に向かう収納容器51の中心軸の延長線上に被収納体20を配置する。この位置関係を保持しつつ、更に被収納体20を矢印の方向に移動すると、被収納体20の背面26が収納容器51の内部に進入する。この後、更に被収納体20を矢印方向へ進行させ、被収納体20の背面26が収納容器51の背板59の内面に当接した時点で、完全に収納された状態となる。
上記のような収納容器では、被収納体の収納時に、収納容器の開口部に対して被収納体の上下及び左右の二方向の位置を調節する必要がある。特に、被収納体の最初の被挿入部分の寸法に対して、収納容器の開口部の寸法が僅かしか大きくない場合は、より厳密な位置調整が必要となり、被収納体を迅速かつスムーズに収納することが困難な場合がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、被収納体の最初の被挿入部分の寸法に対して収納容器の開口部の寸法に余裕がない場合でも、被収納体の位置合わせが容易で、収納しやすい収納容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、収納本体を構成する平板であって、一面に隣接して対向する一対の平板の一方の内方面に少なくともその一部が接した状態で、収納本体の内方に格納された状態から外方に出し入れ自在の平板形状のガイド板とを備えたものである。
このように構成すると、ガイド板が収納本体の内方面に接した状態で、収納本体の内方と外方とを結ぶ方向に、自在に移動することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、ガイド板は、平板の各々に直交する方向に平板の他方の内方面に接する位置まで平行に移動自在であるものである。
このように構成すると、ガイド板は、収納本体の内方と外方とを結ぶ方向に加えて、収納容器の平板の各々に直交する方向に移動して、対向する一対の平板のいずれの内方面にも平行に接することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、ガイド板の、平板の各々に直交する方向への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えたものである。
このように構成すると、ガイド板は、収納本体の内方と外方とを結ぶ方向にのみ、自在に移動することができる。
請求項4記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、収納本体を構成する平板であって、一面に隣接して対向する一対の平板の一方の内方面にその一部が接すると共にその他方部が外方に位置した状態と、平板の他方の内方面に一部が接すると共に他方部が外方に位置した状態との間で、平板の各々に直交する方向に移動自在な平板形状のガイド板とを備えたものである。
このように構成すると、ガイド板は、その他方部が外方に突出した状態で、収納容器の平板の各々に直交する方向に移動して、対向する一対の平板のいずれの内方面にも平行に接することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、ガイド板は、収納本体の内方へ格納される位置まで移動自在であるものである。
このように構成すると、ガイド板は、収納本体の平板の各々に直交する方向に加えて、収納容器の内方と外方とを結ぶ方向にも自在に移動することができる。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、ガイド板の、収納本体の内方への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えたものである。
このように構成すると、ガイド板は、常にその一部が収納容器の外方に突出した状態で、対向する一対の平板に直交する方向にのみ、自在に移動することができる。
請求項7記載の発明は、請求項4又は請求項6記載の発明の構成において、ガイド板は、他方部の少なくとも先端が収納本体の平板の各々の内方面を含む平面の間に挟まれた空間より外方の位置になるように、自在に傾斜することができるものである。
このように構成すると、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大する。
請求項8記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、収納本体を構成する平板であって、一面に隣接して対向する平板の内方面にその一方部が沿うと共にその他方部が外方に位置した状態で配置された平板形状のガイド板とからなり、ガイド板は、少なくともその先端が、ガイド板が配置された平板の内方面を含む平面より外方の位置になるように自在に傾斜することができるものである。
このように構成すると、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大する。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、ガイド板は、対向する平板の各々に対して配置され、ガイド板の各々の、平板の各々に直交する方向への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えたものである。
このように構成すると、2枚のガイド板により、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が更に拡大すると共に、この状態が維持される。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、平板は、一面を構成する辺がその両端部を除いて内方に向かって切欠かれると共に、切欠かれた部分の少なくとも一部がガイド板の一部に重なり合い、両端部がガイド板の傾斜の支点を構成するものである。
このように構成すると、平板の切欠部分とガイド板とが重なり合う部分が内面側に移動すると、ガイド板は、平板における開放された面を構成する一辺の両端部を支点として傾斜する。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、ガイド板は、その一方面が含まれる平面内において、内方の第1の位置から外方の第2の位置にスライド自在となるように取り付けられ、第1の位置にある時、その重心位置が傾斜の支点より内方の位置となり、第2の位置にある時、その重心位置が支点より外方の位置となるものである。
このように構成すると、一対の平板がほぼ水平となるように収納容器を配置すると、上方のガイド板は第1の位置にある時に傾斜し、下方のガイド板は第2の位置にある時に傾斜する。
請求項12記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方の平板における一面を構成する辺に平板と同一平面上となるように接続され、少なくともその一部が一方の平板の内方面を含む平面より外方の位置になるように自在に傾斜することができるガイド板を備えたものである。
このように構成すると、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大すると共に、この状態が維持される。
請求項13記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方は、その外方面が一面を構成する辺の両端を始点、終点とする線分で二つの領域に区画されていると共に、線分の位置の少なくとも一部が外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成されるものである。
このように構成すると、平板の開放された一面から離れた領域が内面側に移動すると、線分の両端を支点として平板の開放された一面に接する領域が谷折り状態となって、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大すると共に、この状態が維持される。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明の構成において、線分は、ほぼ円弧状となるように構成されたものである。
このように構成すると、平板の谷折り状態による線分部分の変形が容易となる。
請求項15記載の発明は、請求項13又は請求項14記載の発明の構成において、平板の一面を構成する辺から外方へとその長さが延長されるように平板に接続される延長片を更に備えたものである。
このように構成すると、延長片によって、収納本体の開放された面を正面方向から見たときの対向する一対の平板方向の許容範囲が更に拡大する。
請求項16記載の発明は、請求項13から請求項15のいずれかに記載の発明の構成において、線分のうち一面を構成する辺から最も離れた特定部分と両端部分とが谷折り状態となるように構成され、特定部分と両端部分とを除いた線分の位置にスリットが形成されるものである。
このように構成すると、平板の谷折り状態時における線分部分の変形がスリットによって容易となる。
請求項17記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、その一部が直線状の棒形状を有し、一面の外方であって、一面に隣接して対向する平板における一面を構成する辺の各々に対してその軸方向が平行となるように配置され、平板の内方面を含む平面に外方から沿う位置の各々に移動自在なガイド手段とを備えたものである。
このように構成すると、ガイド手段の棒形状部分は、被収納体の外方において、対向する平板の内方面を含む平面に沿った位置に移動する。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明の構成において、ガイド手段は、一対の水平部と水平部の各々に接続される垂直部からなるコ字形状に形成された棒体よりなり、水平部の各々の端部を含む一部は、一面に隣接して対向する他の平板の内方面に沿うように配置されると共に、端部が他の平板の内方面に垂直な方向を軸中心として回動自在となるように他の平板に支持され、水平部の各々の他の一部と垂直部とは、一面の外方に位置するものである。
このように構成すると、ガイド手段の移動範囲は、収納本体の開放された面により規定される。
請求項19記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方には、少なくとも一つの開口が形成され、開口の近傍が内方側に撓んだ状態となるように撓み自在に構成されたものである。
このように構成すると、開口近傍の内方側への撓みに伴って、開口より外方側の少なくとも一部が開放面を構成する辺の両端部分を支点として平板の外方面側に移動し、一対の平板に直交する方向の開放面の許容範囲が拡大する。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の発明の構成において、平板の少なくとも一方には、一面を構成する辺の両端を始点、終点として一面より内方側に凹んだ円弧状に連続するように、開口が複数形成されたものである。
このように構成すると、平板における一連の開口より外方側の部分全体が変形する。
請求項21記載の発明は、請求項19または請求項20記載の発明の構成において、平板の少なくとも一方は、一面を構成する辺の両端を始点、終点とし前記開口に接続する線分と前記開口とで二つの領域に区画されると共に、線分の少なくとも一部が外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成されたものである。
このように構成すると、開口近傍の内方側への変形が更に容易となる。
請求項22記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、一面に隣接して対向する一対の平板の各々に、一面を構成する辺から外方へとその長さが延長されるように接続された延長片とからなり、平板と延長片とで構成される平面の少なくとも一方が、一面と平行な面と交差する延長片の両端縁上の点を始点、終点とし、その少なくとも一部が一面より内方側に配置される線分により二つの領域に区画され、線分の少なくとも一部が外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成されたものである。
このように構成すると、線分近傍の内方面側への移動に伴って、線分の始点及び終点の部分を支点として延長片同志の間隔が拡大する。
請求項23記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方は、一面を構成する辺の中で両端を除く位置を始点、終点とする線分でその外方面が二つの領域に区画されていると共に、線分の位置の少なくとも一部が外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成されるものである。
このように構成すると、線分近傍の内方面側への移動に伴って、開放面を構成する辺であって始点と終点とで挟まれた部分の平板に直交する方向の間隔が拡大する。
請求項24記載の発明は、被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方に形成され、一面を構成する辺の少なくとも一部を含む切欠と、平板の各々と直交する方向における切欠の射影とその一部とが重なり合うと共に、平板の一方の内方面にその一方面の少なくとも一部が接した状態と、平板の他方の内方面にその他方面の少なくとも一部が接した状態との間で、平板の各々と直交する方向に移動自在なガイド板とを備えたものである。
このように構成すると、被収納体の一部を平板に直交する方向から切欠内部を通過するように移動させてガイド板に当接させると、平板の一方に対する被収納体の収納位置が規定される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、被収納体の収納時にガイド板を外方に引き出して、被収納体の一面を接するように配置することにより、収納容器の開口部に対して少なくとも一方向の被収納体の基準位置が規定されるため、収納が容易となる。また、ガイド板が被収納体と共に収納容器内部に格納できるため、収納時の状態がすっきりする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ガイド板は移動して、いずれの平板の内方面にも平行に接することができ、いずれの平板も収納の基準となるため、使い勝手が良い。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ガイド板は一方の内方面から他方の内方面への移動が阻止されるため、被収納体の配置を規定するための構造を、更にガイド板上に形成することが可能となる。
請求項4記載の発明は、ガイド板の他方部に被収納体の一面を接するように配置することにより、収納容器の開口部に対して少なくとも一方向の被収納体の基準位置が規定されるため、収納が容易となる。また、ガイド板はいずれの平板の内方面にも平行に接することができ、いずれの平板も収納の基準となるため、使い勝手が良い。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、ガイド板を、収納容器の内方と外方とを結ぶ方向にも移動させて、被収納体と共に収納容器内部に格納できるため、収納時の状態がすっきりする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、収納容器の配置方向に関わらず、ガイド板の他方部が常に収納容器の外方に配置されているため、被収納体の一面を即座にガイド板に接することができ、収納がより迅速になる。
請求項7記載の発明は、請求項4又は請求項6記載の発明の効果に加えて、対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大するため、収納時の位置合わせがより容易となり、更に収納しやすくなる。
請求項8記載の発明は、対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大するため、収納時の位置合わせが容易となり、収納がしやすくなる。また、収納に伴ってガイド板が被収納体に沿うため、収納時の状態がすっきりする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、2枚のガイド板により対向する一対の平板方向の許容範囲が更に拡大し、その状態が維持されるため、収納時の位置合わせがより容易となり、更に収納しやすくなる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、平板の切欠部分とガイド板とが重なり合う部分を押し下げることによってガイド板が傾斜するため、収納時に押し下げ操作によって対向する一対の平板方向の許容範囲を大きくすることが可能となり、使い勝手が良い。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、ガイド板の重心の位置を移動するように収納容器を操作して水平に保持すると、両方のガイド板は、自動的にその各々の先端が一対の平板の内方面を含む平面で挟まれる空間より外方に位置するように傾斜するため、迅速な収納操作を行うことが可能となる。
請求項12記載の発明は、対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大し、その状態が維持されるため、収納時の位置合わせが容易となり、収納しやすくなる。また、ガイド板は平板と同一平面となるように接続されているため、見た目がすっきりする。
請求項13記載の発明は、収納時に平板の開放された一面から離れた領域を押し下げることによって、対向する一対の平板方向の許容範囲が拡大するため、収納時の位置合わせが容易となり、収納しやすくなる。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明の効果に加えて、平板の谷折り状態による線分部分の変形が容易となるため、平板の開放された面に接する領域の変形がスムーズに且つ大きくなり、収納操作がしやすくなる。
請求項15記載の発明は、請求項13又は請求項14記載の発明の効果に加えて、延長片によって、対向する一対の平板方向の実質的な許容範囲が更に拡大するため、収納時の位置合わせがより容易となり、更に収納しやすくなる。
請求項16記載の発明は、請求項13から請求項15のいずれかに記載の発明の効果に加えて、平板の谷折り状態による線分部分の変形がスリットによって容易となるため、平板の開放された面に接する領域の変形がスムーズに且つ大きくなり、収納操作がしやすくなる。
請求項17記載の発明は、ガイド手段の棒状体は、対向する平板の内方面を含む平面に沿った位置に移動して平板の内方面を含む平面のおよその位置を規定するため、ガイド手段に被収納体を載置するようにすると、開放された面に対する被収納体の位置合わせが容易となり、迅速な収納が可能となる。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明の効果に加えて、ガイド手段の移動範囲は収納本体の開放された面により規定されるため、ガイド手段の移動を限定する他の手段を設ける必要がなく、収納容器の構成をシンプルにすることが可能となる。
請求項19記載の発明は、開口近傍の内方側への撓みに伴って、一対の平板に直交する方向の開放面の許容範囲が拡大するため、被収納体の位置合わせが容易となり収納操作がしやすくなる。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の発明の効果に加えて、平板における一連の開口より外方側の部分全体が変形するため、平板に直交する方向の許容範囲が更に大きくなり、収納が更にしやすくなる。
請求項21記載の発明は、請求項19または請求項20記載の発明の効果に加えて、開口近傍の内方側への変形が更に容易となるため、平板の開放面側の領域の変形がスムーズ且つ大きくなり、使用時の収納容器の変形操作がしやすくなる。
請求項22記載の発明は、線分近傍の内方面側への移動に伴って、線分の始点及び終点の部分を支点として延長片同志の間隔が拡大するため、平板に直交する方向の位置合わせが容易となり、収納がしやすくなる。
請求項23記載の発明は、線分近傍の内方面側への移動に伴って、開放面を構成する辺であって始点と終点とで挟まれた部分の平板に直交する方向の間隔が拡大するため、平板に直交する方向の位置合わせが容易となり、収納がしやすくなる。
請求項24記載の発明は、被収納体の一部を平板に直交する方向から切欠内部を通過するように移動させてガイド板に当接させると、平板の一方に対する被収納体の収納位置が規定されるため、収納がしやすくなる。
図1は、この発明の第1の実施の形態による収納容器の使用状態を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8、背板16とからなる一面が開放された直方体箱形形状に構成されている点は、従来と同様である。これに加えて、第1のストッパー9a及び9bと第2のストッパー10及び10bとガイド板12を更に含む点が従来とは異なっている。
第1のストッパー9aは、矩形形状の平板からなり、第1の側板7の内方面上において、開口部17側の端部から所定範囲に取り付けられている。第1の平板3に直交する方向の第1のストッパー9aの幅は、第1の平板3と第2の平板4の各々の内面の間隔とほぼ等しい大きさに形成されている。
第2のストッパー10aは、矩形形状の平板からなり、第1の側板7の内方面上において、側板7と背板16の各々の内方面が接する部分から所定範囲に取り付けられている。第1の平板3に直交する方向の第2のストッパー10aの幅もまた、第1の平板3と第2の平板4の各々の内面の間隔とほぼ等しい大きさに形成されている。
また、第2の側板8の内方面上においても、第1のストッパー9b及び第2のストッパー10bが、位置、寸法とも、第1の側板7の内方面上における第1のストッパー9a及び第2のストッパー10aと同様に取り付けられている。
ガイド板12は、ほぼ矩形形状の平板からなり、一対の側壁部15a及び15bがそれぞれ、第1の側板7及び第2の側板8にほぼ平行となる向きで、ガイド板12の下面が第2の平板4の内方面に接するように配置されている。また、側壁部15a及び15bの背板16側の端部から所定範囲には、突起部14a及び14bが形成されている。更に、ガイド板12の開口部17側の端部には切欠5と同形状の切欠13が形成されている。
ここで、ガイド板12における各寸法を説明する。第1の側板7に直交する方向における側壁部15aと15bとの幅は、第1のストッパー9a及び9bの各々の内面の間隔より小さく形成されている。また、同方向における突起部14a及び14bとの幅は、第1のストッパー9a及び9bの各々の内面の間隔より大きく、かつ、第1の側板7及び第2の側板8の各々の内面の間隔より小さく形成されている。
このような寸法に形成されているため、ガイド板12は、突起部14aが第1の側壁7上の、第1のストッパー9aと第2のストッパー10aとの間隔の範囲内にあり、他方の突起部14bも第2の側壁8上の同様の範囲内にある限り、内方から外方に向かう方向において、自在に移動することが可能である。ガイド板12が最も内方に格納された場合は、突起部14a及び14bのそれぞれが、第2のストッパー10a、10bの開口部17側の端部に当接した状態となる。このとき、ガイド板12の開口部17側の端部が第2の平板4の開口部17側に整列するように、ガイド板12の側壁部15a及び15bの長さが設定されている。一方、ガイド板12が最も外方に引き出された場合は、突起部14a及び14bのそれぞれが、第1のストッパー9a、9bの背板16側の端部に当接する。このとき、ガイド板12は開口部17から外方へ突出した状態となる。また、第1の平板3と直交する方向についても、第1の平板3及び第2の平板4のそれぞれに平行に接した二つの状態の間で、自在に移動することが可能である。
次に、被収納体20を収納容器1に収納する手順について説明する。
図2は、この発明の第1の実施の形態による収納容器に被収納体を収納する過程を示した図である。
図2の(1)を参照して、収納容器1は、ガイド板12が内部に完全に格納された状態である。このとき、収納容器1は第2の平板4を下にしてほぼ水平に配置されているため、ガイド板12は第2の平板4の内方面に接した状態となっている。被収納体20を収納するためには、まず、ガイド板12を外方に引き出す操作を行う。
まず、図2の(2)に示すように、開口部17が下方になるように収納容器1を傾けると、ガイド板12はその自重により第2の平板4に沿って下方へ移動し始める。ガイド板12に形成された突起部14a及び14bがそれぞれ、第1のストッパー部9a、9bに当接すると、ガイド板12のそれ以上の移動は阻止され、一部が開口部17から引き出された状態となる。
次に、図2の(3)に示すように、被収納体20の下面22の背面26側が、ガイド板12に接するように配置し、被収納体20の右側面23及び左側面24が、第1のストッパー9a及び9bの各々の内面を含む平面で挟まれた範囲に含まれるように、被収納体20の位置を調節する。この状態で被収納体20の前面25を背面26方向へ押して被収納体20をガイド板12に沿って進行させる。このとき、第1の平板4の内方面に対して被収納体20の下面22の位置が規定されているので、第1の平板3及び第2の平板4に対する位置合わせが容易となる。被収納体20の前面25を更に押すと、背面26は収納容器1の開口部17から内部に進入する。
図2の(4)は、被収納体20の一部が収納容器1の内部に進入した状態である。この状態から被収納体20を更に進行させると、被収納体の背面26が収納容器1の背板16の内方面に当接し、収納が完了する。このとき、ガイド板12は、被収納体20の進行に伴う摩擦力によって収納容器1の内部へと移動し、突起部14a及び14bが第2のストッパー10a又は10bに当接したところで、完全に収納容器1に格納された状態となる。
このように、ガイド板12が第2の平板4に接していることにより、被収納体20の下面22の位置は常に第2の平板4の内方面を含む平面上にあり、かつ、被収納体20の上面21の位置は常に第1の平板3の内方面を含む平面より下に規定される。したがって、収納時に必要な被収納体20の位置調整は、右側面23及び左側面24の位置のみとなり、収納が迅速かつ容易となる。また、ガイド板12は完全に収納容器1の内部に格納されるので、収納状態がすっきりする。
また、収納容器1から被収納体20を取り出す際には、第1の平板3、第2の平板4及びガイド板20のそれぞれに形成された切欠5又は切欠13から露出した被収納体20の一部を両面から容易に挟んで外方に引き出すことができる。
尚、図2の(1)では、第2の平板4を下にしてほぼ水平に収納容器1を配置したが、ガイド板12は第1の平板3にも平行に接することができるため、収納容器1の天地を逆にして第1の平板3を下にした場合でも、収納方法及び収納しやすいという効果は同様である。よって、収納容器1は、第1の平板3又は第2の平板4のいずれの面を下にしても使用することができ、使い勝手が向上する。
図3は、この発明の第2の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8及び背板16とから構成される収納本体とその内部に配置されたガイド板12とからなり、基本的な位置、寸法は第1の実施の形態と同様であるので、以下に相違点のみ説明する。
この実施の形態においては、第1の側板7及び第2の側板8の内面にそれぞれ、移動阻止板42a及び42bが取り付けられている点が異なっている。
移動阻止板42aは、外形がほぼ矩形形状の平板からなり、第1の側板7の内方面と幅及び長さがほぼ同じ寸法である。移動阻止板42aの下端部のほぼ中程には、矩形形状の切欠43aが、その長方向が内方から外方へと向かう方向になるように形成されており、切欠43aの短方向の長さは、ガイド板12の厚みより僅かに大きくなるように形成されている。この切欠43aの範囲に、ガイド板12の突起部14aが位置するように、ガイド板12が取り付けられている。
また、第2の側板8の内方面上においても同様に、移動阻止板42aと同形状の移動阻止板42bが取り付けられており、ガイド板12の突起部14bが移動阻止板42bにおける切欠43bの内部に位置するように配置されている。
ガイド板12は、突起部14a及び14bがそれぞれ、切欠43a、43bの長方向の範囲にある限りは、第2の平板4に沿うようにして、内方から外方に向かう方向において自在に移動することが可能である。ただし、切欠43a及び43bの短方向、すなわち、第2の平板4に直交する方向の幅は、ガイド板12の突起部14a及び14bの厚みより僅かに大きいだけであるので、ガイド板12の第2の平板4と直交する方向の移動は阻止されている。
このように、ガイド板12は第2の平板4に接した状態で、背板16に直交する方向に移動自在であるため、第2の平板4を被収納体の下面の基準位置とすることができ、収納時には第1の実施の形態と同様に、収納が容易となる効果を発揮する。また、移動阻止板42a及び42bにより、ガイド板12の第2の平板4に直交する方向への移動が阻止されているため、ガイド板12上には、被収納体の収納時にその位置を規定するための図4で示すような別の支持手段等を構成することが可能となり、被収納体の形状等に依存した別の効果を追加することができる。
図4は、この発明の第2の実施の形態による収納容器において、ガイド板に支持手段を付加した他の例を示した図である。
図を参照して、収納容器1は、図3におけるガイド板12に、更に第1の支持板28及び第2の支持板29を付加したものである。
第1の支持板28は、矩形形状の平板からなり、ガイド板12上の側壁部15aの上部において、移動阻止板42aと平行になるように取り付けられている。第1の支持板28のガイド板12に直交する方向の幅は、ガイド板12の上面と第1の平板3の内方面との間隔より小さく設定されている。また、第1の支持板28の内方から外方へと向かう長さは、ガイド板12の同方向の長さより小さく設定されている。
第2の支持板29は、矩形形状の平板からなり、ガイド板12上の背板16側の辺に背板16と平行になるように取り付けられている。第2の支持板29のガイド板12に直交する方向の幅は、ガイド板12の上面と第1の平板3の内方面との間隔より小さく設定されている。また、第2の支持板29の第1の側板3に直交する方向の長さは、第1の支持板28の内方面と第2の移動阻止板42bの内方面との間隔より小さく設定されている。
この収納容器1についても、被収納体の収納方法は同様であり、また、ガイド板12により第2の平板4に対して被収納体の下面位置が規定されるため、収納時の位置合わせが容易となる。更に、第1の支持板28によって、収納時に被収納体の一方の側面をも支持することができるため、第1の側板7に対しても、被収納体の位置が規定される。よって、被収納体の上下及び左右の二方向の位置合わせが同時に行えるため、収納がより容易となる。
更に、ガイド板12を収納本体から押し出す機構等を組み込んだ場合、第2の支持板29により被収納体が外方に押し出され、被収納体の取り出しも容易となる。
また、切欠43a及び43bを背板16に向かって長く形成し、移動阻止板29が背板16の内方面に接する位置までガイド板12が移動できるようにしても良い。
図5は、この発明の第3の実施の形態による収納容器の斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8及び背板16とで収納本体が形成されている点は、第1の実施の形態と同様であるが、背板16に直交する方向の各平板の寸法が、被収納体より短く形成されている点が異なっている。
また、第1の側板7の内方面に、第1のストッパー9a及び第2のストッパー10aが取り付けられている点は、第1の実施の形態と同様であるが、第1のストッパー9aと第2のストッパー10aとの間隔が小さく形成されている点が異なっている。そして、第1のストッパー9aの背板16に直交する方向の長さが短く、第2のストッパー10aの同方向の長さが長く形成されている点も異なっている。尚、第2の側板8の内方面においても、第1のストッパー9b及び第2のストッパー10bが、この実施の形態における第1の側板7の内方面と同様に取り付けられている。
更に、ガイド板12については、切欠13と突起部14a及び14bが形成されている点は第1の実施の形態と同様であるが、側壁部15a及び15bの長さが短く形成されている点が異なっている。ガイド板12は、第1の平板3及び第2の平板4のそれぞれの内方面に平行に接するように移動できるだけでなく、その先端部が、第1の平板3及び第2の平板4の各々の内面を含む平面で挟まれた範囲より外方に配置するように、自重によって傾斜することができる点も異なっている。加えて、ガイド板12は内方から外方へ向かう方向への移動が阻止されている点も異なっている。
ここで、収納容器1に被収納体20を収納する方法について説明する。
図6は、この発明の第3の実施の形態による収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。
図6の(1)を参照して、この実施の形態による収納容器1に被収納体20を収納するためにはまず、収納容器1をほぼ水平にし、収納容器1の内方から外方へと向かってガイド板12が下降するように支持する。次に、ガイド板12の外方部の一部に、被収納体20の下面22と背面26との接合部付近を接するように配置する(二点鎖線の位置)。そして、被収納体20の背面26をガイド板12に沿って開口部17の方向に進行させる。被収納体20の背面26が開口部17より内方に僅かに進入すると、被収納体20の背面26の下部でガイド板12の内方部を押し下げ、図6の(2)に示すように、ガイド板12は第2の平板4の内方面に接した状態となる。この状態から被収納体20の前面25を背面26の方に向かって更に押すと、図6の(3)に示すように、背面26が収納容器1の背板16の内方面に当接し、収納が完了する。
このように、この実施の形態においても、ガイド板12が第1の平板3又は第2の平板4のいずれかの内方面に平行に接することができるため、被収納体20の位置合わせが容易になる点は、他の実施の形態と同様である。これに加えて、ガイド板12の外方部の一部が、第1の平板3及び第2の平板4の更に外方に位置しているため、開口部17に対する被収納体20の位置合わせの許容範囲が広くなり、使い勝手が向上する。また、ガイド板12の内方から外方へ向かう方向の移動が阻止されているため、開口部17が上向き若しくは下向きになるように収納容器1を配置した場合でも、同様に使用することができる。
図7は、この発明の第4の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8及び背板16とで収納本体が形成されている点とそれぞれの寸法については、第3の実施の形態と同様であるので、以下相違点のみ説明する。
ガイド板12は、ほぼ矩形形状の平板からなり、一対の側壁部15a及び15bがそれぞれ、第1の側板7、第2の側板8と平行になり、その一部が開口部17より外方に位置し、他方部が第2の平板4の内方面に接するように配置されている。ガイド板12の外方部の端部には、後述する支持棒33a及び33bと回動自在に連結できるように、円柱形状の端縁部36が形成されている。ガイド板12の側壁部15aと15bとの間の幅は、第1の側板7、第2の側板8との間隔より小さく形成されている。
一対の支持棒33a及び33bは、針金等の棒状物の両端部のそれぞれを逆方向に折り曲げることによって形成されており、第1の側板7及び第2の側板8とガイド板12とを連結するために取り付けられている。支持棒33aは、その一方が第1の支持板7に形成された小孔34aに対して、その他方がガイド板12の端縁部36の側壁部15a側の端部に形成された小孔35aに対して回動自在に取り付けられている。また、支持棒33bも同様に、第2の支持板8の小孔34bと、端縁部36の小孔35bとに対して回動自在に取り付けられている。
このように、支持棒33a及び33bは、第1の側板7及び第2の側板8、及びガイド板12の端縁部36に対しても回動自在であるため、ガイド板12は第2の平板4の内方面から移動して、第1の平板3の内方面に平行に接することができるほか、第3の実施の形態と同様に、ガイド板の端縁部36が第1の平板3及び第2の平板4の外方に位置するよう傾斜することができる。
図8は、第4の実施の形態による収納容器に被収納体を収納した状態を示した側面図である。
図を参照して、被収納体20が完全に収納された状態では、ガイド板12は第2の平板4の内方面と平行に接しており、ガイド板12と第1の平板3とで挟まれ、かつ、支持棒33a及び33bの間に被収納体20が位置するように収納されている。尚、ガイド板12に被収納体20の下面22を接しながら背板16方向に被収納体20を進行して、収納する手順は、第3の実施の形態と同様である。したがって、この実施の形態においても、ガイド板12が収納時の基準位置となり、被収納体20の収納が容易になる。
図9は、この発明の第5の実施の形態による収納容器の斜視図である。
図を参照して、この実施の形態の収納容器1は、基本的な構成及び寸法は第1の実施の形態と同様であるので、相違点のみ説明する。
第1の側板7及び第1のストッパー9aの開口部17側の端部に、第1の平板3側に切欠39aが形成され、第2の平板4側に切欠39bが形成されている点が異なっている。
また、第2の側板8及び第1のストッパー9bの開口部17側の端部に、第1の平板3側に切欠40aが形成され、第2の平板4側に切欠40bが形成されている点も異なっている。
ガイド板12の移動範囲と被収納体の収納方法、及び収納が容易になるという効果は、第1の実施の形態と全く同様である。これに加えて、上記の切欠39a及び39b並びに切欠40a及び40bが形成されていることにより、開口部17に隣接した第1の側板7及び第2の側板8の各面の開口部17側が変形可能になる。したがって、収納体の収納時に、被収納体の左側面を収納容器1の第1のストッパー9aの端部の内方面に押しつけるようにすると、切欠39a及び39bが形成されていることによって、第1のストッパー9a及び第1の側板7の先端が被収納体に押されて、やや外方に広がることになる。第1のストッパー9b及び第2の側板8の先端についても同様に作用する。これによって、ガイド板12によって収納体の基準位置が規定されない左右方向においても、位置調節の厳密さが緩和され、収納がより容易となる。
図10は、この発明の第6の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、この実施の形態の収納容器1は、基本的な構成及び寸法は第1の実施の形態と同様であるので、相違点のみ説明する。
この実施の形態では、第1の平板3及び第2の平板4について、背板16に直交する方向の寸法が、第1の実施の形態より短く形成されている点のみが異なっている。
ガイド板12の側壁部15a及び15bの長さは、第1の実施の形態と同様に、最も内方に格納された状態で、第1の側板7及び第2の側板8の端部と同位置になるように形成されている。ただし、第1の平板3及び第2の平板4の寸法が短く形成されているため、ガイド板12を最も内方に格納した状態でも、ガイド板12の一部が開口部17の外方に常に位置している。
また、第1の側板7及び第1のストッパー9aの先端部分、並びに第2の側板8及び第1のストッパー9bの先端部分についても、第1の平板3及び第2の平板4の寸法が短く形成されているため、第1の平板3及び第2の平板4より外方に位置している。
したがって、被収納体の収納時に、外方に露出しているガイド板12上に被収納体の下面が接するように配置することにより、位置合わせが容易になるという効果だけでなく、同時に第1のストッパー9a又は9bの一方の先端部分の内面にも接するように配置することにより、被収納体の左右方向の位置調整も可能になり、収納がより容易になる。
尚、上記の各実施の形態では、直方体箱形形状の収納容器として説明したが、単に容器のみならず、この構造が組み込まれた収納体等を広く含むものである。
また、上記の各実施の形態では、被収納体を直方体形状のものとして説明したが、必ずしも直方体である必要はなく、直方体以外でも、直方体箱形形状に収納しうる形状であれば良い。
更に、上記の各実施の形態では、第1の側板7又は第2の側板8の内方面上において、第1のストッパー9及び第2のストッパー10又は移動阻止板42等の部材によって囲み部を形成することにより、ガイド板12の突起部14の移動可能範囲を限定しているが、これらの部材を使用する代わりに第1の側板7及び第2の側板8上に設けた開口部によって突起部14の移動可能範囲を限定しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、被収納体が完全に収納された状態において、被収納体を支持するために背板16が含まれているが、これは必ずしも必要なく、収納容器1の対向する二面が共に開口であっても良い。また、対向する二面が開口の場合において、収納容器1内部に被収納体の進行を停止するための突起を設ける等、背板16と同等の進行停止機能を有する手段を構成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、収納容器1の使用状況について、収納容器1をほぼ水平に保持した状態で説明したが、必ずしも水平に保持する必要はなく、ガイド板12の少なくとも一部が外方に位置した状態になれば、収納時に同等の効果を発揮しうる。
更に、上記の各実施の形態では、第1の平板3、第2の平板4及びガイド板12の開口部17側の端部に切欠が形成されているが、これは被収納体の取り出しを容易にするために形成されているものであり、必ずしも必要ではない。
更に、上記の各実施の形態では、第1のストッパー9、第2のストッパー10及び移動阻止板42は全て平板で形成されているが、ガイド板12の突起部14の移動を所定範囲に限定できれば、他の形状の材料を使用したり、寸法や取り付け範囲等を変更しても良い。
更に、第1及び第2の実施の形態では、ガイド板12の側壁部15の長さは、ガイド板12の格納時にガイド板12の開口部17側の端部が、第1の平板3又は第2の平板4の開口部17側と整列するように設定されているが、必ずしも整列する必要はなく、ガイド板12の開口部17側の端部が格納時に内方に位置するように設定しても良い。
更に、第1及び第2の実施の形態では、ガイド板12の切欠13と、第1の平板3及び第2の平板4の切欠5a及び5bは、同形状に形成されているが、これらの切欠はそれぞれ別の形状に形成しても良い。
更に、第1及び第2の実施の形態では、ガイド板12の突起部14は、ガイド板12の側壁部15の背板16側の端部から所定範囲に形成されているが、側壁部15上の他の位置に形成しても良い。
更に、第1の実施の形態では、収納時において、ガイド板12は第2の平板4に対して常に平行に配置されているが、ガイド板12を外方に引き出した後、第3の実施の形態と同様にガイド板12が傾斜できるように構成すれば、更に収納が容易となる。
更に、第5及び第6の実施の形態では、第1の実施の形態を元にして、位置合わせを容易にする構造を形成しているが、この構造は他の全ての実施の形態についても同様に適用することができる。
更に、第5の実施の形態においては、第1の側板7及び第2の側板8の両方に切欠が形成されているが、両方の側板に形成されていることは必ずしも必要ではなく、一方の側板にのみ形成されていても良い。
更に、第6の実施の形態においては、ガイド板12は内方から外方へと移動することができるが、内方の格納位置から外方へのガイド板12の移動が阻止されるように収納本体を構成しても良い。
更に、第3の実施の形態では、ガイド板12は内方から外方に向かう方向への移動は阻止されているが、実施の形態の位置から更に外方へスライドできるようにし、その外方位置で傾斜できるように構成すれば、位置合わせの許容範囲がさらに拡大する。
図12は、この発明の第7の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8、背板16とから一面が開放された直方体箱形形状に構成されている点は、従来と同様である。これに加えて、第1の側板7及び第2の側板8の開放された面側に開口68及び69が形成され、第1ガイド板61及び第2ガイド板64を備えている点が従来例とは大きく異なっている。
第1の側板7は、開放された面を構成する辺から外方側へと延長され、突出部67aが形成されている。また、第1の側板7には、開放された面を含む平面より内方側の位置に、第1の平板3に沿って開口68aが形成され、第2の平板4に沿って開口69aが形成されている。開口68a及び開口69aは、後述するようにガイド板61及び64の突起部を取り付けるためのものであり、その第1の平板3に直交する方向の大きさは、開放された面側の端部においては後述するガイド板61及び64の突起部の厚みより僅かに大きく、外方から内方へと向かう方向に連続的に広がるように形成されている。尚、第2の側板8についても第1の側板7と対称となる位置に同様の寸法で、突出部67b、図示しない開口68b及び開口69bが形成されている。
第1ガイド板61は、ほぼ矩形形状の平板からなり、一対の側壁部63a及び63bのそれぞれが、第1の側板7及び第2の側板8にほぼ平行となる向きで、その一部が第1の平板3の内方面に沿うように配置されている。側壁部63a及び63bの背板16側の端部から所定範囲には、突起部62a及び62bが形成されている。第1の側板7に直交する方向の第1ガイド板61の各寸法は、第1の側板7及び第2の側板8のそれぞれの内方面の間隔に対して、側壁部63aと63bとの間隔は小さくなるように形成され、突起部62aと62bとの間隔は大きくなるように形成されている。尚、第2ガイド板64は、第1ガイド板61と同様の構成と寸法に形成されており、一対の側壁部66a及び66bのそれぞれが第1の側板7及び第2の側板8にほぼ平行となる向きで、その一方面の一部が第2の平板4の内方面に沿うように配置されている。
このように構成された第1ガイド板61は、突起部62aが第1の側板7の開口68aの内部に位置し、突起部62bが第2の側板8の図示しない開口68bの内部に位置するよう取り付けられている。上述の通り、開口68a及び68bの開放された面側の端部の大きさは、突起部62a及び62bの第1ガイド板61に直交する方向の厚みより僅かに大きいだけであるため、突起部62a及び62bの開放された面側の端部は、第1の平板3と直交する方向には殆ど移動することができない。一方、開口68a及び68bの背板16側の端部の大きさは、開放された面側の端部を中心に突起部62a及び62bの長さを半径とした円弧状に形成されている。
このため、第1ガイド板61は、第1の平板3とほぼ平行な状態で第1の平板3に直交する方向への移動は阻止されているが、第1の平板3の開放された面を構成する辺を支点として、二点鎖線の位置まで傾斜することが可能である。このとき、第1ガイド板61の外方側の一部が、第1の平板3の内方面を含む平面よりも外方に位置することとなる。
第2ガイド板64もまた、突起部65と開口69とによって第1ガイド板61と同様に取り付けられているため、第2の平板4が開放された面を構成する辺を支点として傾斜することが可能である。したがって、図に示すように、第2の平板4がほぼ水平となるように収納容器1を保持すると、下方の第2ガイド板64はその自重により二点鎖線の位置から実線の位置へと傾斜した状態となる。
図13は、図12で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。
図を参照して、第1の平板3及び第2の平板4がほぼ水平方向となるように収納容器1を保持すると、第1ガイド板61は、第1の平板3と直交する方向への移動が阻止されているため、第1の平板3の内方面に沿った状態で静止する(実線の位置)。一方、第2ガイド板64は、上述のように、自重によって二点鎖線の位置から実線の位置へと傾斜した状態を維持している。
このとき、開放された面を正面から見ると、第2ガイド板64によって第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲が拡大することになる。したがって、開放された面に対する被収納体20の前面25の上下方向の位置合わせが容易となり、収納しやすくなる。また、収納に伴って、第2ガイド板64は二点鎖線の位置へと移動し、第2の平板4と被収納体20の下面22に沿うため、収納時の状態がすっきりする。
また、第1ガイド板61もその一部が第1の平板3の内方面を含む平面より外方となるように傾斜することができるため、使用時に第1の平板3と第2の平板4との位置関係を逆にして、第2ガイド板64が上方で第1ガイド板61が下方となるように保持した場合でも、第1ガイド板61により同様の効果を発揮する。したがって、収納容器1の使用時に第1の平板3と第2の平板4のいずれが上方であるかを意識することなく使用することが可能となり、使い勝手が良い。
図14は、この発明の第8の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1の基本的な構成は第7の実施の形態と同様であるので、相違点についてのみ説明する。この実施の形態では、突出部67の形状と、第1ガイド板61及び第2ガイド板64の形状と、第1の側板7及び第2の側板8に開口70が形成されている点とが異なっている。
突出部67aは、図12で示した第7の実施の形態と同様に、第1の側板7の開放された面を構成する辺から外方側に延長するように接続されているが、第1の平板3に直交する方向の幅が第1の側板7よりも小さく形成され、同方向における両端部に、切欠39a及び39bが形成されている。また、第2の側板8の外方側の端部についても同様に図示しない突出部67bと切欠40とが形成されている。
第1ガイド板61が側板7に沿う辺には、背板16側の端部から所定範囲の突起部62aと、外方側の端部から所定範囲の側壁部63aとを形成するように切欠72aが設けられている。第2の側板8に沿う辺にも同様に、突起部62bと側壁部63bとを形成するように切欠72bが設けられている。第1の側板7に直交する方向の第1ガイド板61の各寸法は、第1の側板7及び第2の側板8のそれぞれの内方面の間隔に対して、側壁部63a及び63b同士の間隔は大きく、切欠72a及び72b同士の間隔は小さく、そして、突起部62a及び62b同士の間隔は大きく形成されている。内方と外方とを結ぶ方向における切欠72a及び72bの寸法については後述する。
第2ガイド板64もまた、第1ガイド板61と同様の構成及び寸法にて、突起部65、側壁部66及び図示しない切欠73が形成されている。
尚、第1ガイド板61及び第2ガイド板64に形成されている切欠13a及び13bは、他の実施の形態におけるガイド板の切欠と同様、収納ケース1に収納された被収納体を取り出しやすくするためのものである。
開口70aは、ほぼ5角形を有し、第1の側板7において開放された面を含む平面より内方側の位置に形成されている。平板3と直交する方向の開口70aの寸法は、第1の平板3及び第2の平板4の内方面同士の間隔とほぼ等しく、内方と外方とを結ぶ方向の開口70aの寸法は、第1ガイド板61の突起部62aの同方向の長さより大きく形成されている。また、第2の側板8に形成されている開口70bについても、開口70aと同様の位置及び寸法で形成されている。
第1ガイド板61が第1の側板7に取り付けられた状態においては、突起部62aが第1の側板7の開口70aの内部に位置すると共に、開口70aと切欠39aとで挟まれた部分が、第1ガイド板61の切欠72aの内部に位置している。ここで、開口70aの上半分と切欠39aとで挟まれた部分の幅は、常に第1ガイド板61の切欠72aより小さくなるように形成されているため、第1ガイド板61の突起部62aは、開口70a内部において切欠39aの位置を中心に移動することが可能である。また、第1ガイド板61の側壁部63aは、突出部67aの切欠39a上に位置するため、第1ガイド板61の第1の平板3と直交する方向への移動が阻止されている。
図15は、図14で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。
図を参照して、この実施の形態における収納容器1の使用状態は、図13で示した第7の実施の形態におけるものと同様である。収納容器1の第1の平板3及び第2の平板4をほぼ水平方向となるように保持すると、第1ガイド板61は、突出部67aによって、第1の平板3と直交する方向の移動が阻止されているため、その一部が第1の平板3の内方面に沿った状態で静止する(実線の位置)。一方、第2ガイド板64は、その重心位置が第2の平板4の開放された面側の端縁より外方側に位置するため、突起部65aが開口70a内部で上方に移動し、第2ガイド板64は二点鎖線の位置から実線の位置へと傾斜した状態となる。
このとき、開放された面を正面から見ると、第2ガイド板64によって第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲が拡大することになる。したがって、開放された面に対する被収納体20の上下方向の位置合わせが容易となり、収納しやすくなる。また、収納に伴って、第2ガイド板64は二点鎖線の位置へと移動し、第2の平板4と被収納体20の下面に沿うことができるため、収納時の状態がすっきりする。
また、第1ガイド板61もまた、その一部が第1の平板3の内方面を含む平面より外方となるように傾斜することができるため、使用時に第1の平板3と第2の平板4との位置関係を逆にして、第2ガイド板64が上方で第1ガイド板61が下方となるように保持した場合でも、第1ガイド板61により同様の効果を発揮する。
図16は、この発明の第9の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図17は、図16で示した収納容器の側面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による収納容器1の基本的な構成は第8の実施の形態と同様であるが、第1ガイド板61及び第2ガイド板64に形成された切欠72及び73の大きさが異なっている。
第1ガイド板61における切欠72a及び72bは、第1ガイド板61に沿って内方と外方とを結ぶ方向の大きさが第8の実施の形態より大きく形成されている。したがって、第1ガイド板61は、第1ガイド板61の一方面を含む面内において、内方の位置と外方の位置とをスライドすることが可能である(図17の矢印の向き)。
第1ガイド板61の切欠72aの位置及び寸法は、第1ガイド板61のスライドに伴って、第1ガイド板61の重心位置が第1の平板3の端縁88aの内方側と外方側とを移動することができるように形成されている。すなわち、第1ガイド板61が最も内方へスライドし、切欠72aの外方側の端部が突出部67aの切欠39aと当接する時には、第1ガイド板61の重心位置が第1の平板3の端縁88aより内方側に位置し、一方、第1ガイド板61が最も外方へスライドし、切欠72aの内方側の端部が開口70aと当接する時には、第1ガイド板61の重心位置が端縁88aより外方側に位置するように、切欠72aが構成されている。尚、第1ガイド板61の第2の側板8側の切欠72b、また、第2ガイド板64の切欠73a及び73bについても、全く同様に構成されている。
このように構成されているために、例えば、一旦収納時に開放された面を斜下方に向けて収納容器1全体を傾斜すると、第1ガイド板61及び第2ガイド板64は、その自重によって外方側にスライドする。そうすると、第2ガイド板64の重心位置は第2の平板4の端縁88bより外方に移動するため、第2ガイド板64は端縁88bを支点としてその先端が第2の平板4の内方面を含む平面より外方となるように傾斜する。第1ガイド板61の重心位置も同様に外方に移動するが、突出部67a及び67bによって側壁部63a及び63bの移動が規制されているため、第1ガイド板61は、第1の平板3に沿って静止した状態となる。次に、第2ガイド板64のみが傾斜した状態から、背板16が斜下方となるように収納容器1全体を傾斜し始めると、第1の平板3に沿った状態にある第1ガイド板61が第2ガイド板64より先に内方へとスライドする。第1ガイド板61の重心位置は第1の平板の端縁88aより内方に移動するため、第1ガイド板61は端縁88aを支点としてその先端が第1の平板3の内方面を含む平面より外方となるように傾斜する。この状態で収納容器1を水平に保つと、第1ガイド板61及び第2ガイド板64の傾斜状態が保持される。
したがって、収納容器1の開放された面を正面から見ると、第1ガイド板61及び第2ガイド板64の両方が外方へと傾斜しているため、第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲がより一層大きくなり、被収納体20の位置合わせが更に容易で収納しやすくなる。また、収納時に収納容器1の向きを変える操作を行うことによって2枚のガイド板が自動的に傾斜するため、使い勝手が向上すると共に、被収納体の迅速な位置合わせが可能となる。
図18は、この発明の第10の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図19は、図18で示した収納容器の側面図である。
これらの図を参照して、収納容器1の基本的な構成については、図14で示した第8の実施の形態と同様であるが、この実施の形態においては、第1の平板3及び第2の平板4の開放された面を構成する辺に切欠71が形成されている点と、第1ガイド板61及び第2ガイド板64の長さが内方側に延長されている点とが、大きく異なっている。
第1の平板3の開放された面を構成する辺には、その端部90a及び90bの各々から所定部分を残して内方側に拡がる矩形形状の切欠71aが形成されている。そして、切欠71aの最も内方側の部分は、延長された第1ガイド板61の一部に重なり合うように構成されている。尚、第2の平板4についても図示しない切欠が形成され、第2ガイド板64に対して同様に構成されている。
このように構成されているために、第1の平板3及び第2の平板4がほぼ水平となるように収納容器1を保持すると、第1ガイド板61は第1の平板3に沿って静止し、第2ガイド板64はその先端が第2の平板4の内方面を含む平面より外方となるように傾斜する。収納時には、この状態から更に、第1ガイド板61と第1の平板3の切欠71aとの重なり合う部分が矢印の方向に移動するように第1の平板3を押し下げると、第1ガイド板61は、第1の平板3の切欠かれていない辺の端部90a及び90bを支点として、その先端が第1の平板3の内方面を含む平面より外方となるように傾斜する(図19の二点鎖線の位置)
したがって、収納容器1の開放された面を正面から見ると、第2ガイド板64の傾斜により、第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲が大きくなるのに加えて、第1ガイド板61を使用時の操作により傾斜させることができるため、同方向の許容範囲が更に拡大することになる。よって、被収納体の位置合わせがより容易となって更に収納しやすくなると共に、使い勝手が向上する。
図20は、この発明の第11の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8、背板16とから一面が開放された直方体箱形形状に構成されている点は、従来と同様である。これに加えて、第1の平板3に第1ガイド板61が接続されている点と、第2の平板4に第2ガイド板64が接続されている点と、第1の側板7及び第2の側板8に突出部67a及び67bが形成されている点とが、従来例とは大きく異なっている。
第1ガイド板61は、第1の平板3の端縁88aに第1の平板3と同一平面となるように接続されている(二点鎖線の位置)。第1の平板3と第1ガイド板61とは、端縁88aにおいて折り曲げ自在に接続されており、第1ガイド板61の先端が第1の平板3の内方面を含む平面より外方となるように傾斜することが可能である(実線の位置)。また、第1ガイド板61には、端縁88aとの接続部分から内方側に突出するように突起部82aが形成されているが、第1の平板3には突起部82aと相補的な形状の切欠83aが形成されているため、突起部82aは、第1ガイド板61に従って、第1の平板3と完全に同一平面を構成する位置から第1の平板3の内方面側へと傾斜することが可能である。尚、第1ガイド板61の第1の平板3と同一平面にある状態(二点鎖線の位置)から下方への移動は、突出部67a及び67bにより阻止されている。
第2ガイド板64についても、同様に第2の平板4の端縁88bに接続され、突出部82bが形成されている。
この実施の形態による収納容器1では、例えば突起部82に図示しない付勢手段等が設けられ、第1ガイド板61及び第2ガイド板64は、それぞれが傾斜する向きに付勢されている。そのため、被収納体の収納前の状態では、第1ガイド板61及び第2ガイド板64は、収納容器1全体の向きにかかわらず、実線で示した位置に傾斜している。したがって、開放された面を正面から見ると、2枚のガイド板によって、第1の平板3及び第2の平板4と直交する方向の許容範囲が拡大するため、収納時における被収納体の位置合わせが容易となり収納しやすくなる。また、このとき、第1ガイド板61の突出部82a及び第2ガイド板64の突出部82bは、それぞれ第1の平板3及び第2の平板4の内方面側へと突出した状態となっているが、被収納体の収納に伴って外方へと押され、第1ガイド板61及び第2ガイド板64全体が、最終的に二点鎖線で示した位置まで移動して、第1の平板3及び第2の平板4と同一面を構成する。よって、収納時の状態がすっきりする。
図21は、この発明の第12の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図22は、図21で示した収納容器の側面図である。また、図23は、図21で示したXXIII−XXIIIラインの断面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。更に、図24は、図21で示した収納容器の正面図である。
図21を参照して、まず、収納容器1の構成について説明する。収納容器1は、従来例と比べて、第1の平板3及び第2の平板4が開放された面より外方側に延長されていると共に、それぞれが折り曲げ部77を介して二つの領域に区画されている点が大きく異なっている。
第1の平板3は、開放された面を構成する辺の端部90a及び90bを始点と終点とする円弧状の線分によって、背板16側の第1領域75aと、開放された面を構成する辺との間の第2領域76aとに区画されている。第2領域76aには、開放された面を構成する辺から外方側へと第1の平板3を延長するように、延長片78aが接続されている。第1領域75aと第2領域76aとを区画する円弧状の線分には、第1領域75aと第2領域76aとを、第1の平板3の外方側から見て谷折り状態とすることができる折り曲げ部77aが形成されている。
尚、第2の平板4についても、第1の平板3と同様に、円弧状の折り曲げ部77b、第1領域75b、第2領域76b及び延長片78bとを含むように構成されている。
次に、第1領域75、第2領域76及び延長片78の動作について説明する。ここでは、第1の平板3についてのみ説明するが、第2の平板4は上記の通り、第1の平板3と同じ構成であるため、その動作についても第1の平板3と同様である。
収納容器1の使用時に第1領域75aの折り曲げ部77a近傍を第1の平板3の内方面側へと押すと、第1領域75aと第2領域76aとは、折り曲げ部77aに沿って谷折り状態へと変形する。第1領域75aを更に同方向へと押し込むにつれて、折り曲げ部77aと第2領域76aの折り曲げ部77a近傍は更に同方向へと移動する。このとき、第2領域76aは、折り曲げ部77aの端部90a及び90b部分で第1の平板3に直交する方向への移動が阻止されているため、端部90a及び90b部分を支点として、その先端が開放された面より外方へと移動する。そのため、第2領域76aに接続された延長片78aは、第2領域76aの移動に従って二点鎖線の位置へと移動する。
側面から見ると、図22に示すように、第1の平板3の第2領域76aは、移動前の延長片78aの位置に対して、第1の側板7に直交する方向の中央部分が最も大きく移動して曲面状となり上方に移動する。
また、図23の(1)に示すように、収納容器1の変形前には第1領域75a、第2領域76a及び延長片78aは共に同一平面内に位置して第1の平板3を構成している。折り曲げ部77aの第1領域75a側の位置(矢印の位置)を内方へと押し下げると、図23の(2)に示すように、折り曲げ部77a部分が谷折り状態となって内方へと移動する。このとき、第2領域76aのうち、支点となる端部90a及び90bより内方側に位置する折り曲げ部77a近傍が、支点位置より内方に移動するため、第2領域76aの先端側及び延長片78aが上昇することになる。
正面から見ると、図24に示すように、第1領域75の折り曲げ部77a及び77b近傍の移動により、円弧状の折り曲げ部77a及び77bに沿って第2領域76a及び76bが谷折り状態となり、折り曲げ部77aは内方に位置することになる(二点鎖線の位置)。
図25は、図21で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。
まず、図25の(1)を参照して、第1の平板3及び第2の平板4の両方向から折り曲げ部77a及び77bを内方へと押し込むと、上述のように延長片78a及び78bが開放された面より外方となるように移動する。このとき、開放された面を正面から見ると、延長片78a及び78bによって、第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲が実質的に拡大することになる。したがって、収納時には、被収納体20の前面25を、延長片78aと78bとで挟まれる空間内に位置するように配置し、被収納体20の後面26を矢印の方向へと移動する。
この過程では、被収納体20の前面25が開放された面より外方にある場合に、延長片78又は78bのいずれかと当接しても、延長片78a及び78bにより構成される間隔は外方から内方へと向かう方向に狭まるため、被収納体20をそのまま矢印の方向へと押せば、被収納体20は延長片78又は78bの内方面に沿いながら開放された面に接近し、第1の平板3及び第2の平板4と直交する方向にほぼ位置調整された状態となる。
被収納体20が開放された面から内方へと進入すると、図25の(2)に示すように、被収納体20が第2領域76a及び76bの内方面の両方に当接した状態となる。ここから、更に矢印の方向へと被収納体20の後面26を押すと、第2領域76a及び76bは被収納体20によって外方へと押し戻され、矢印の方向へと復帰しようとする。
そして、図25の(3)に示すように、収納容器1に被収納体20が完全に収納された状態になると、折り曲げ部77の折り曲げ状態が解消し、第1の平板3の第1領域75、第2領域76及び延長片78は、同一面を構成して、被収納体20に沿った状態となる。
このように、使用時に第1領域75の折り曲げ部77近傍を内方へと押し込むことによって、第1の平板3及び第2の平板4に直交する方向の許容範囲を拡大することができるため、収納が容易となる。また、収納時に第2領域76及び延長片78は被収納体に沿うため、見た目がすっきりする。更に、折り曲げ部77の形状を円弧状としていることにより、第1領域75a及び第2領域76の谷折り状態への変形が容易となり、使い勝手が向上する。
図26は、この発明の第13の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1の基本的な構成は、図21で示した第12の実施の形態によるものと同様であるが、第1領域75と第2領域76との間にスリット79又は80が形成され、折り曲げ部77が小さく形成されている点が大きく異なっている。
第1の平板3は、第1の平板3が開放された面を構成する辺を下底とする台形の上底及び両斜辺を繋ぐ線分によって、背板16側の第1領域75aと、開放された面を構成する辺との間の第2領域76aとに区画されている。第2領域76aには、第12の実施の形態と同様に延長片78aが接続されている。
折り曲げ部77aは、この台形の上底部分に形成されており、第1の平板3上の開放された面より内方側に位置している。
スリット79a及び79bは、この台形の斜辺の位置、すなわち、折り曲げ部77aの端部から開放された面を構成する辺の端部90a及び90bへと向かう直線上に形成されている。ただし、スリット79a及び79bは、端部90a及び90bを含まない位置及び長さとなるように形成されている。
収納時には、第12の実施の形態と同様に、第1領域75aの折り曲げ部77a近傍を内方へと押し込むと、第1領域75aと第2領域76aとは折り曲げ部77aで谷折り状態となるため、端部90a及び90bを支点として第2領域76aの先端部分及び延長片78aが開放された面より外方へと移動することとなる。
したがって、この実施の形態においても、第12の実施の形態と同様の効果を発揮する。更に、この実施の形態においては、第1領域75aと第2領域76aとを区画する線分の拘束がスリット79a及び79bによって緩和されるため、谷折り状態への変形が容易となり、使い勝手が向上する。
図27は、この発明の第14の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。また、図28は、図27で示したXXVIII−XXVIIIラインの断面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。また、図29は、図27で示した収納容器の正面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。
図27を参照して、収納容器1の基本的な構成は図21で示した第12の実施の形態と同様であるが、第1の平板3及び第2の平板4が開放された面より外方側に突出しないように形成されている点が異なっている。
図28の(1)を参照して、収納容器1の変形前には、第1領域75aと第2領域76aとは、同一平面内で第1の平板3を構成している。収納容器1の使用時に、第1領域75aの折り曲げ部77a付近を内方へと押し込むと、図28の(2)に示すように、第1領域75aと第2領域76aとは、円弧状の折り曲げ部77aにおいて谷折り状態へと変形する。このとき、折り曲げ部77aの端部90a及び90bは、第1の側板7及び第2の側板8により第1の平板3に直交する方向への移動が阻止されているため、端部90a及び90bを支点として、第2領域76aの開放された面を構成する辺の部分が、開放された面より外方へと移動する。
図29の(1)を参照して、収納容器1を正面から見ると、変形前においては、第2領域76a及び76bは第1領域75a及び75bと同一面を構成して、互いにほぼ平行に位置している。第1領域75a及び75bを両側から内方へと押し込むと、折り曲げ部77a及び77bは内方へと移動する。そして、第2領域76a及び76bは、それぞれ変形しつつ開放された面の外方へと移動する。したがって、変形前の状態と比べて開放された面に対する許容範囲が拡大するため、収納しやすくなる。
図30は、この発明の第15の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。
図を参照して、収納容器1の基本的な構成は従来例と同様であるが、第1の側板7及び第2の側板8を介して、支持部材85が取り付けられている点が異なっている。
ガイド手段となる支持部材85は、針金等の棒状体によりコ字形状に形成されており、軸方向がほぼ平行になるように配置された一対の水平部87a及び87bと、水平部87a及び87bと直交する向きにこれらの端部に接続された垂直部86とから構成される。垂直部86は、その長さが第1の側板7と第2の側板8の内方面同士の間隔とほぼ同じ大きさに設定され、第1の平板3及び第2の平板4の端縁88a及び88bの各々に対して平行となるように配置されている。水平部87a及び87bは、その一部が第1の側板7及び第2の側板8のそれぞれの内方面に沿うように配置されている。そして、水平部87a及び87bの内方側の端部の各々は、垂直部86と平行かつ反対方向となるように折り曲げられ、第1の平板7及び第2の平板8に垂直な方向の同一軸内に形成された小孔34a及び34bを中心に回動自在に取り付けられている。
このように構成されているため、垂直部86は、小孔34a及び34bを含む軸を中心に、水平部87a及び87bが第1の平板3の内方面と当接した状態(二点鎖線の位置)と、第2の平板4の内方面に当接した状態(実線の位置)との間を移動自在である。
図31は、図30で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。
図を参照して、収納時に、第1の平板3及び第2の平板4がほぼ水平となるように収納容器1を保持すると、垂直部86はその自重によって最下方まで移動する。このとき、水平部87a及び87bは、第2の平板4の端縁88b部分と当接し、垂直部86が第2の平板4の内方面を含む平面に沿った状態となる。そして、被収納体20の下面22の前方部分を垂直部86の上方端部に接するように配置すると、被収納体の前面25の下端部分は、第2の平板4の内方面を含む平面にほぼ沿った状態となり、開放された面に対して、被収納体20の第1の平板3に直交する方向の位置がほぼ定まることになる。
したがって、収納時に被収納体の位置合わせを迅速に行うことが可能となる。また、垂直部86は第1の平板3の端縁88aと平行な位置へと移動自在であるため、一対の平板のいずれの面が下方に位置しているかを意識する必要がなく、収納容器の使い勝手が向上する。また、支持部材85の移動範囲は開放された面により規定されるため、支持部材85の移動範囲を規定するための他の手段を設ける必要がなく、収納容器の構造がシンプルなものとなる。
尚、上記の第7から第15の各実施の形態では、直方体箱形形状の収納容器として説明したが、単に容器のみならず、この構造が組み込まれた収納体等を広く含むものである。
また、上記の第7から第15の各実施の形態では、被収納体を直方体形状のものとして説明したが、必ずしも直方体である必要はなく、直方体以外でも、直方体箱形形状に収納しうる形状であれば良い。
更に、上記の第7から第15の各実施の形態では、ガイド板あるいは平板に、被収納体を収納容器から取り出しやすくするための切欠を構成しても良い。
更に、上記の第7から第15の各実施の形態では、被収納体が完全に収納された状態において、被収納体を支持するための背板が含まれているが、必ずしも必要ではなく、収納容器の対向する二面が共に開放されていても良い。また、対向する二面が共に開放されている場合、収納容器内部に被収納体の進行を停止するために、突起等の進行停止機能を有する手段を構成しても良い。
更に、上記の第7から第14の各実施の形態では、収納容器の使用状況について、収納容器をほぼ水平に保持した状態で説明したが、必ずしも水平に保持する必要はなく、ガイド板の一部若しくは平板の一部若しくは支持手段の一部が一対の平板の内方面を含む平面より外方に位置することができれば、収納時に同等の効果を発揮しうる。
更に、上記の第7から第11の各実施の形態では、ガイド板は両方の平板に対して取り付けられているが、必ずしもガイド板が2枚である必要はなく、1枚のガイド板がいずれか一方の平板にのみ取り付けられていても良い。
更に、上記の第7から第11の各実施の形態では、ガイド板の突起部の移動範囲を限定するために、第1の側板及び第2の側板に開口を形成しているが、開口を形成する代わりに内部にストッパー等を取り付けて、ガイド板の突起部の移動可能範囲を限定しても良い。
更に、上記の第7から第11の各実施の形態では、開口や移動阻止手段を特定の形状としているが、ガイド板の一部がガイド板に沿う平板の内方面を含む平面より外方に位置するように傾斜することができる限り、これらの開口や移動阻止手段を他の形状や他の位置に形成しても良い。
更に、上記の第12から第14の各実施の形態では、一対の平板の両方が二つの領域に区画されているが、必ずしも両方の平板をこのように構成する必要はなく、いずれか一方の平板のみを二つの領域に区画し、一方の平板のみが谷折り状態となるように構成しても良い。
更に、上記の第12及び第14の各実施の形態では、一対の平板を円弧状の折り曲げ部により区画しているが、開放された面を構成する辺の両端を始点と終点とする線分であれば、他の曲線や直線又はこれらを複合したもので構成しても良い。
更に、上記の第10の実施の形態では、平板の開放された面を構成する辺に形成された切欠を矩形形状とすると共にガイド板を内方に延長しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、平板の開放された面を構成する辺の両端を除いて何らかの切欠が形成され、その切欠かれた部分の一部に、例えば突起を形成する等、何らかの方法でガイド板の一部と重なり合うように構成されていれば良い。
更に、上記の第13の実施の形態では、スリットを直線状に形成しているが、直線に限らず、円弧状などの曲線として形成しても良い。
更に、上記の第13の実施の形態では、スリットは2本形成されているが、必ずしも2本である必要はなく、1本以上であれば良い。
更に、上記の第15の実施の形態では、第1の平板3及び第2の平板4を水平に保持した場合に支持部材が自重で下方に移動するように構成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、支持部材を手動で移動するように構成しても良い。この場合でも、支持部材の垂直部が、一対の平面の内方面を含む平面に沿うことができる限り、同様に位置合わせを迅速にする効果を発揮する。
更に、上記の第15の実施の形態では、ガイド手段である支持部材は内方と外方とを結ぶ方向の移動は阻止されているが、実施の形態の位置から内方へと移動できるように構成すれば、収納時に支持部材が内方へと格納され、収納状態がすっきりする。
更に、上記の第15の実施の形態では、支持部材の水平部の各々は、一対の側板の内方面側に沿うように取り付けられているが、これらを外方面側に沿うように取り付けても良い。
更に、上記の第15の実施の形態では、支持部材は垂直部が一対の平板と平行に1つだけ取り付けられているが、一対の側板と平行となるように更に取り付けて、一対の側板と直交する方向の位置合わせも容易となるように構成しても良い。
更に、上記の第11の実施の形態においては、平板の各々と、ガイド板の各々とをそれぞれ分離して形成し、開放面を構成する辺で折り曲げ自在となるように別個のジョイント材等を用いて接続しても良い。一方、平板とガイド板とを一体的に構成して、開放面を構成する辺で折り曲げ自在となるように構成しても良い。
更に、上記の第12から第14の各実施の形態では、第1領域及び第2領域を一体的に形成しているが、これらを分離して形成し、折り曲げ部において谷折りに折り曲げ自在となるように別個のジョイント材等を用いて接続しても良い。
図32は、この発明の第16の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。また、図33は、図32で示したXXXIII−XXXIIIラインの断面図であって、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示したものである。
まず、図32を参照して、収納容器1は、第1の平板3、第2の平板4、第1の側板7、第2の側板8及び背板16とから、一面が開放された箱形形状に構成されている点は、図11で示した従来例と同様である。
この実施の形態による収納容器1では更に、第1の平板3及び第2の平板4の各々に開放面から外方側に延びるように延長片78a及び78bが接続されている。また、平板3上には、開放面を構成する辺の両端である端部90a及び90bをそれぞれ始点、終点とし、開放面より内方側に凹んだ円弧形状となるように、複数の開口44が所定間隔をもって連続して形成されている。このように複数の開口44が形成されていることにより、第1の平板3は複数の開口44の近傍部分が内方へと撓み自在となる。尚、第2の平板4についても第1の平板3と同様に複数の開口が形成され、第1の平板3と第2の平板4とが対称に構成されている。
収納容器1の使用時には、図33の(1)に示すように、開口44の近傍を矢印の方向へと押圧する。すると、開口44の近傍が内方へと撓むため、第1の平板3の開口44より前方側部分が、端部90a及び90bを支点として変形し、図32の二点鎖線で示した位置及び図33の(2)に示すように第1の平板3の外方面側へと開いた状態となる。したがって、第1の平板3に直交する方向の開放面の被収納体に対する許容範囲が拡大するため、被収納体の位置合わせが容易となる。また、第1の平板3における開放面を構成する辺には延長片78aが接続されているため、第1の平板3の開口44より前方側部分の変形に従って、延長片78aもまたその先端が第1の平板3の外方面側に開いた状態となる。このため、第1の平板3に直交する方向の被収納体に対する実質的な許容範囲が更に拡大し、位置合わせが更に容易となる。尚、上述したように、第2の平板4及び延長片78bは、第1の平板3及び延長片78aと対称に構成されているため、同様に変形して被収納体に対する位置決め機能を発揮する。
図34は、この発明の第17の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図35は、この発明の第17の実施の形態による収納容器を示した平面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による収納容器1の基本的な構成は、図11で示した従来例と同様に一面が開放された箱形形状に構成されている。
この実施の形態による収納容器1には更に、第1の平板3の開放面を構成する辺に、開放面から外方側に延びるように延長片78aが接続されている。また、第1の平板3及び延長片78a上には、第1の平板3の外方面から見て谷折り状態に折り曲げ自在な折り曲げ線77aが形成され、第1の平板3と延長片78aとで構成される平面が、外方側の第1領域75aと内方側の第2領域76aとに区画されている。折り曲げ線77aは、延長片78aにおける開放面に平行な面と交差する一対の端縁45a及び45b上の点46a及び46bを始点、終点とする円弧状に形成されており、その最も背板16側に凹んだ部分の位置は、開放面を構成する面よりも背板16側となるように設定されている。
尚、第2の平板4についても第1の平板3と対称となるように構成されている。すなわち、第2の平板4の開放面を構成する辺に延長片78bが接続されると共に、折り曲げ線77aと同様の折り曲げ線77bによって、第2の平板4と延長片78bとで構成される平面が第1領域75bと第2領域76bとに区画されている。
収納容器1の使用時には、折り曲げ線77a及び77bの近傍を内方側へと押圧すると、第1領域75a及び75bの各々が折り曲げ線77a及び77bの両端部分を支点として変形し、図34の二点鎖線で示した位置へと開いた状態となる。したがって、収納容器1を開放面側から見ると、延長片78a及び78bの間隔が拡がって、被収納体に対する第1の平板3と直交する方向の許容範囲が拡大することとなり、被収納体の同方向の位置合わせがしやすくなる。
図36は、この発明の第18の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図37は、図36で示したXXXVII−XXXVIIラインから見た図である。
この実施の形態による収納容器1の基本的な構成は、図11で示した従来例とほぼ同様であるが、第1の平板3及び第2の平板4に折り曲げ線77a及び77bが形成されている点が従来例とは大きく異なっている。
第1の平板3に形成された折り曲げ線77aは、第1の平板3の開放面を構成する辺の中で両端を除く位置の点46a及び46bを始点、終点とする円弧状に形成され、第1の平板3の外方面から見て谷折りに折り曲げ自在となるように形成されている。そして、折り曲げ線77aによって、第1の平板3は外方側の第1領域75aと内方側の第2領域76aとに区画されている。
尚、第2の平板4についても同様に、その外方面から見て谷折り自在の折り曲げ線77bが形成され、第2の平板4が第1領域75bと第2領域76bとに区画されている。
収納容器1の使用時には、折り曲げ線77a及び77bの近傍を内方へ押し込むように押圧する。すると、第1領域75a及び75bはそれぞれ、折り曲げ線77a及び77bの両端部分を支点として変形し、図35及び図36の二点鎖線で示した位置へと開いた状態となる。したがって、収納容器1を開放面側から見ると、第1の平板3に直交する方向の許容範囲が拡大し、被収納体の位置合わせが容易となる。
図38は、この発明の第19の実施の形態による収納容器を示した斜視図であり、図39は、この発明の第19の実施の形態による収納容器を示した平面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による収納容器1の基本的な構成は、図11で示した従来例と同様であるが、その内部に平板状のガイド板12を備えている点が従来例とは大きく異なっている。
第1の平板3及び第2の平板4には、開放面を構成する辺を含む台形状の切欠71a及び71bが形成されている。
矩形形状の平板からなるガイド板12は、その一方面(下面)が第2の平板4の内方面に接した状態で配置されている。ガイド板12の幅方向の寸法は、第1の側板7と第2の側板8の各々の内方面同志の間隔とほぼ等しく設定されている。一方、ガイド板12の奥行き方向の寸法は、第1の平板3と直交する方向における切欠71a及び71bの射影の少なくとも一部と重なり合う大きさに設定されている。また、ガイド板12は、第1の平板3の内方面とその他方面(上面)とが接する位置まで、第1の平板3と直交する方向に移動自在となるように取付けられている。
ここで、収納容器1に、例えば図38及び図39に示したような、収納方向の先端部27が平面視における円弧形状を有する被収納体20を収納する過程について説明する。まず、被収納体20と収納容器1とをほぼ平行に保持した後、被収納体20の先端部27の一部の射影と、ガイド板12の切欠71aから露出した部分とが重なり合うように配置する。次に、被収納体20と収納容器1とを平板3と直交する方向に接近させて、被収納体20の先端部27とガイド板12とが接した状態とする。そして、被収納体20の背面26を収納容器1の内方側へと押し込むことにより収納が完了する。
この収納の過程では、被収納体20の先端部27の一部とガイド板12の一部とを当接させることにより、収納容器1の第2の平板4の内方面に対する被収納体20の位置が規定されるため、収納時の位置合わせが容易となり、収納操作がしやすくなる。また、ガイド板12は、上述したように、第1の平板3の内方面と接する位置まで移動することが可能であるため、例えば収納容器1を図38で示したものとは天地を逆にして第1の平板3が下方となるように配置しても、同様に位置決め機能を発揮する。よって、収納容器1の配置にかかわらず、被収納体の収納操作がしやすくなる。
尚、上記の第16の実施の形態では、平板に複数の開口が形成されているが、必ずしも複数である必要はなく、少なくとも一つの開口が形成されていればよい。
また、上記の第16の実施の形態では、一対の平板の各々に開口が形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、いずれか一方の平板のみに開口を形成しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、複数の開口が円弧状に連続して形成されているが、必ずしも円弧状である必要はなく、直線や曲線の組み合わせによる他の形状に配置しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、複数の開口を、平板の開放面を構成する辺の両端部を始点、終点とする円弧状となるように配置しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、他の曲線や直線またはこれらの複合による形状に配置しても良い。また、複数の開口が連続して構成される列の端部は、開放面を構成する辺の両端部以外でも良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、平板の開放面を構成する辺の両端を始点、終点とし、開口に接続する線分で、外方面から見て谷折り自在となるように形成しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、一対の平板の各々には延長片が接続されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、延長片はなくても良い。延長片がない場合でも、平板に直交する方向の開放面の許容範囲が拡大するため、同様に被収納体の位置合わせがしやすくなる。
更に、上記の第16の実施の形態では、開口の形状を丸孔とした例を示したが、必ずしもこのように構成する必要はなく、開口を他の形状に構成しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、延長片には何も形成していないが、収納された被収納体を掴みやすくするための切欠を形成しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、平板上の開口は全て同一形状に形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、異なる形状の開口を複数組み合わせて構成しても良い。
更に、上記の第16の実施の形態では、平板上の開口は、ほぼ等間隔に配置されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、部分により開口同志の間隔が異なるように構成しても良い。
更に、上記の第17の実施の形態では、折り曲げ線を平板と延長片とで構成される平面の各々に形成しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、いずれか一方の平面にのみ折り曲げ線を形成しても良い。
更に、上記の第17の実施の形態では、折り曲げ線を円弧形状に形成しているが、延長片における開放面と平行な面と交差する端縁上の点を始点、終点とし、その一部が開放面より内方側に位置していれば、他の曲線や直線またはこれらの複合により構成しても良い。
更に、上記の第17の実施の形態では、延長片には何も形成していないが、収納された被収納体を掴みやすくするための切欠を形成しても良い。
更に、上記の第17の実施の形態においては、折り曲げ部の代わりに、第16の実施の形態のように少なくとも一つの開口を形成して平板を撓みやすく構成することも可能である。
更に、上記の第18の実施の形態では、折り曲げ線は一対の平板の各々に形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、いずれか一方の平面にのみ折り曲げ線を形成しても良い。
更に、上記の第18の実施の形態では、折り曲げ線は円弧形状に形成されているが、開放面を構成する辺上で両端を除いた部分を始点、終点とする線分であれば、他の曲線や直線またはこれらの複合により構成しても良い。
更に、上記の第18の実施の形態では、平板には何も形成されていないが、収納された被収納体を掴みやすくするための切欠を形成しても良い。
更に、上記の第17及び第18の各実施の形態では、第1領域及び第2領域を一体的に形成しているが、これらを分離して形成し、折り曲げ部において谷折りに折り曲げ自在となるように別個のジョイント材等を用いて接続しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、一対の平板の各々に切欠が形成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、いずれか一方の平板にのみ切欠を形成しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、切欠の形状は、平板の開放面を構成する辺の両端を除く位置に台形状となるように形成されているが、必ずしもこのような形状に限られるものではなく、開放面を構成する辺の少なくとも一部を含む切欠であれば、他の位置や形状に形成しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、ガイド板の外方側の端縁が開放面より内方側に配置されるように設定されているが、平板に直交する方向における平板の切欠の射影の少なくとも一部とガイド板とが重なり合うことができれば、ガイド板の外方側の端縁が開放面の位置と一致したり、あるいは開放面より外方となるように、ガイド板の寸法や配置を設定しても良い。また、ガイド板の幅方向についても、必ずしも一対の側板の内方面同志とほぼ等しく形成する必要はなく、同様に平板の切欠の射影の少なくとも一部と重なり合うことができれば、幅方向の寸法や配置を任意に設定しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、ガイド板には何も形成していないが、これに収納された被収納体を掴みやすくするための切欠を形成しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、一対の平板の各々に同一形状の切欠を形成しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、平板の各々で異なる形状の切欠を形成しても良い。
更に、上記の第19の実施の形態では、ガイド板の奥行き方向の長さを、開放面から背板の内方面までの間隔とほぼ等しくなるように設定しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、ガイド板の奥行き方向の寸法は開放面から背板の内方面までの間隔より小さく設定しておいて、平板の切欠の射影の少なくとも一部と重なることができる位置にガイド板を配置するように構成しても良い。
更に、上記の第1、第2及び第5の各実施の形態においては、ガイド板を収納本体へ完全に格納した際に、ガイド板の外方側の端縁が開放面より外方に位置するように構成しても良い。このように構成すると、ガイド板を外方に引き出すとガイド板の露出部分が更に拡大するため、被収納体の位置合わせの許容範囲がより大きくなり、収納がしやすくなる。このとき、ガイド板の格納時における露出部分の大きさは、任意に設定すれば良いが、特に、ガイド板の格納時における外方側の端縁の位置が、収納時における被収納体の外方側の端部と一致するか、または、その端部と開放面との間に位置するように設定しておけば、収納時の見た目もすっきりした状態となる。
更に、上記の第6の実施の形態においては、ガイド板を収納本体へ完全に格納した際に、ガイド板の外方側の端縁が一対の側板の先端より外方側に位置するように、ガイド板の寸法や位置を設定しても良い。このように構成すると、ガイド板を外方に引き出すと、ガイド板の露出部分が更に拡大するため、被収納体の位置合わせの許容範囲がより大きくなり、収納がしやすくなる。このとき、ガイド板の格納時における露出部分の大きさは、任意に設定すれば良いが、特に、ガイド板の格納時における外方側の端縁の位置が、収納時における被収納体の外方側の端部と一致するか、または、その端部と開放面との間に位置するように設定しておけば、収納時の見た目もすっきりした状態となる。
この発明の第1の実施の形態による収納容器の使用状態を示した斜視図である。 この発明の第1の実施の形態による収納容器に被収納体を収納する過程を示した図である。 この発明の第2の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第2の実施の形態による収納容器において、ガイド板に支持手段を付加した他の例を示した図である。 この発明の第3の実施の形態による収納容器の斜視図である。 この発明の第3の実施の形態による収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。 この発明の第4の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第4の実施の形態による収納容器に被収納体を収納した状態を示した側面図である。 この発明の第5の実施の形態による収納容器の斜視図である。 この発明の第6の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 従来の収納容器の使用状態を示した斜視図である。 この発明の第7の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図12で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。 この発明の第8の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図14で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。 この発明の第9の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図16で示した収納容器の側面図である。 この発明の第10の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図18で示した収納容器の側面図である。 この発明の第11の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第12の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図21で示した収納容器の側面図である。 図21で示したXXIII−XXIIIラインの断面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。 図21で示した収納容器の正面図である。 図21で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。 この発明の第13の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第14の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図27で示したXXVIII−XXVIIIラインの断面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。 図27で示した収納容器の正面図であり、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示す。 この発明の第15の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図30で示した収納容器に被収納体を収納する過程を示した側面図である。 この発明の第16の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図32で示したXXXIII−XXXIIIラインの断面図であって、その(1)は収納容器の変形前の状態を示し、その(2)は変形後の状態を示したものである。 この発明の第17の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第17の実施の形態による収納容器を示した平面図である。 この発明の第18の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 図36で示したXXXVII−XXXVIIラインから見た図である。 この発明の第19の実施の形態による収納容器を示した斜視図である。 この発明の第19の実施の形態による収納容器を示した平面図である。
符号の説明
1…収納容器
3…第1の平板
4…第2の平板
7…第1の側板
8…第2の側板
9…第1のストッパー
10…第2のストッパー
12…ガイド板
14…突起部
16…背板
17…開口部
33…支持棒
34、35…小孔
61…第1ガイド板
62、65…突起部
64…第2ガイド板
67…突出部
68、69、70…開口
71、72、73…切欠
75…第1領域
76…第2領域
77…折り曲げ部
78…延長片
79、80…スリット
85…支持部材
86…垂直部
87…水平部
88…端縁
90…端部
27…先端部
44…開口
45…端縁
46…点
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (24)

  1. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記収納本体を構成する平板であって、前記一面に隣接して対向する一対の平板の一方の内方面に少なくともその一部が接した状態で、前記収納本体の内方に格納された状態から外方に出し入れ自在の平板形状のガイド板とを備えた、収納容器。
  2. 前記ガイド板は、前記平板の各々に直交する方向に前記平板の他方の内方面に接する位置まで平行に移動自在である、請求項1記載の収納容器。
  3. 前記ガイド板の、前記平板の各々に直交する方向への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えた、請求項1記載の収納容器。
  4. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記収納本体を構成する平板であって、前記一面に隣接して対向する一対の平板の一方の内方面にその一方部が接すると共にその他方部が外方に位置した状態と、前記平板の他方の内方面に前記一方部が接すると共に前記他方部が外方に位置した状態との間で、前記平板の各々に直交する方向に移動自在な平板形状のガイド板とを備えた、収納容器。
  5. 前記ガイド板は、前記収納本体の内方へ格納される位置まで移動自在である、請求項4記載の収納容器。
  6. 前記ガイド板の、前記収納本体の内方への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えた、請求項4記載の収納容器。
  7. 前記ガイド板は、前記他方部の少なくとも先端が前記収納本体の前記平板の各々の内方面を含む平面の間に挟まれた空間より外方の位置になるように、自在に傾斜することができる、請求項4又は請求項6記載の収納容器。
  8. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記収納本体を構成する平板であって、前記一面に隣接して対向する平板の内方面にその一方部が沿うと共にその他方部が外方に位置した状態で配置された平板形状のガイド板とからなり、
    前記ガイド板は、少なくともその先端が、前記ガイド板が配置された前記平板の内方面を含む平面より外方の位置になるように自在に傾斜することができる、収納容器。
  9. 前記ガイド板は、前記対向する平板の各々に対して配置され、
    前記ガイド板の各々の、前記平板の各々に直交する方向への移動を阻止する移動阻止手段を更に備えた、請求項8記載の収納容器。
  10. 前記平板は、前記一面を構成する辺がその両端部を除いて前記内方に向かって切欠かれると共に、前記切欠かれた部分の少なくとも一部が前記ガイド板の一部に重なり合い、
    前記両端部が前記ガイド板の傾斜の支点を構成する、請求項9記載の収納容器。
  11. 前記ガイド板は、その一方面が含まれる平面内において、前記内方の第1の位置から前記外方の第2の位置にスライド自在となるように取り付けられ、前記第1の位置にある時、その重心位置が傾斜の支点より前記内方の位置となり、前記第2の位置にある時、その重心位置が前記支点より前記外方の位置となる、請求項9記載の収納容器。
  12. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方の平板における前記一面を構成する辺に前記平板と同一平面上となるように接続され、少なくともその一部が前記一方の平板の内方面を含む平面より外方の位置になるように自在に傾斜することができるガイド板を備えた、収納容器。
  13. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方は、その外方面が前記一面を構成する辺の両端を始点、終点とする線分で二つの領域に区画されていると共に、前記線分の位置の少なくとも一部が前記外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成される、収納容器。
  14. 前記線分は、ほぼ円弧状となるように構成された、請求項13記載の収納容器。
  15. 前記平板の前記一面を構成する辺から前記外方へとその長さが延長されるように前記平板に接続される延長片を更に備えた、請求項13又は請求項14記載の収納容器。
  16. 前記線分のうち前記一面を構成する辺から最も離れた特定部分と両端部分とが前記谷折り状態となるように構成され、前記特定部分と前記両端部分とを除いた前記線分の位置にスリットが形成される、請求項13から請求項15のいずれかに記載の収納容器。
  17. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    その一部が直線状の棒形状を有し、前記一面の前記外方であって、前記一面に隣接して対向する平板における前記一面を構成する辺の各々に対してその軸方向が平行となるように配置され、前記平板の内方面を含む平面に外方から沿う位置の各々に移動自在なガイド手段とを備えた、収納容器。
  18. 前記ガイド手段は、一対の水平部と前記水平部の各々に接続される垂直部からなるコ字形状に形成された棒体よりなり、
    前記水平部の各々の端部を含む一部は、前記一面に隣接して対向する他の平板の内方面に沿うように配置されると共に、前記端部が前記他の平板の前記内方面に垂直な方向を軸中心として回動自在となるように前記他の平板に支持され、
    前記水平部の各々の他の一部と前記垂直部とは、前記一面の前記外方に位置する、請求項17記載の収納容器。
  19. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方には、少なくとも一つの開口が形成され、前記開口の近傍が内方側に撓んだ状態となるように撓み自在に構成された、収納容器。
  20. 前記平板の少なくとも一方には、前記一面を構成する辺の両端を始点、終点として前記一面より内方側に凹んだ円弧状に連続するように、前記開口が複数形成された、請求項19記載の収納容器。
  21. 前記平板の少なくとも一方は、前記一面を構成する辺の両端を始点、終点とし前記開口に接続する線分と前記開口とで二つの領域に区画されると共に、前記線分の少なくとも一部が前記外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成される、請求項19または請求項20記載の収納容器。
  22. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の各々に、前記一面を構成する辺から外方へとその長さが延長されるように接続された延長片とからなり、
    前記平板と前記延長片とで構成される平面の少なくとも一方が、前記一面と平行な面と交差する前記延長片の両端縁上の点を始点、終点とし、その少なくとも一部が前記一面より前記内方側に配置される線分により二つの領域に区画され、前記線分の前記少なくとも一部が前記外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成された、収納容器。
  23. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体からなり、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方は、前記一面を構成する辺の中で両端を除く位置を始点、終点とする線分でその外方面が二つの領域に区画されていると共に、前記線分の位置の少なくとも一部が前記外方面から見て谷折り状態になるように折り曲げ自在に構成される、収納容器。
  24. 被収納体を外方から内方に移動させて収納するための収納容器であって、
    対向する面の少なくとも一面が開放された直方体箱形形状を有する収納本体と、
    前記一面に隣接して対向する一対の平板の少なくとも一方に形成され、前記一面を構成する辺の少なくとも一部を含む切欠と、
    前記平板の各々と直交する方向における前記切欠の射影とその一部とが重なり合うと共に、前記平板の一方の内方面にその一方面の少なくとも一部が接した状態と、前記平板の他方の内方面にその他方面の少なくとも一部が接した状態との間で、前記平板の各々と直交する方向に移動自在なガイド板とを備えた、収納容器。


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