JP2004306421A - 塗膜転写具 - Google Patents

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Akinori Kamei
明憲 亀井
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Tombow Pencil Co Ltd
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Tombow Pencil Co Ltd
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Abstract

【課題】紙面に転写された塗膜の一部または全部を、必要時に直ちに、剥離させることができる塗膜転写具を提供する。
【解決手段】ケース2の周壁5の少なくとも一部に、塗膜剥離機能を有する素材で形成した塗膜剥離部8を設けてなることを特徴とする塗膜転写具とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケースを把持して、紙面等を押圧しながら後方へ移動させることにより、供給リールから繰り出される転写テープに塗着されている塗膜を、紙面等に転写する塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
塗膜転写具は、塗膜を転写することによって、紙面等(以下、紙面という)に描かれている文字等(以下、文字という)を消す字消し具として使用されている。
このような塗膜転写具としては、供給リールおよび巻取リールをケース内に設けるとともに、転写ヘッドをケース前端の開口から先端を突出させて設け、供給リールに巻回させた転写テープを繰り出し、それを転写ヘッドの尖端で反転させて巻取リールで巻き取るようにしたものが広く知られている。
【0003】
この塗膜転写具で使用される転写テープとしては、例えば、ポリエステルフィルム、アセテートフィルム等のプラスチック基材フィルムの片面に、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合樹脂、低分子ポリエチレン等の剥離剤層を積層した後、それに白色塗料層(塗膜)積層し、その上に、加圧接着性のあるポリウレタン等の粘着剤層を積層して形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
なお上記塗膜転写具は、ケースを把持して、転写ヘッドの尖端に位置する転写テープを、紙面に押圧しながら後方へ移動させることにより、転写テープに塗着されている塗膜を、紙面に書かれている文字の上に転写して、文字を覆い隠すものである。
【0005】
【特許文献1】
特公平3−11639号公報(第2頁右欄第21行〜28行)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、消すべきでない文字上に塗膜を転写した場合には、その部分の塗膜を剥がす必要が生じる。このような場合には、鋭利な尖端を有するもの、例えば針金の尖端で塗膜を削ることによって剥がすことができるが、紙面を傷つける虞がある。
板状部材の線状エッジを使用すれば、紙面をあまり傷つけることなく、塗膜を剥離することができるが、そのような部材が傍にない場合には、それを探すのに時間を要する。
【0007】
本発明は、従来の塗膜転写具が有する上記問題点に鑑み、必要な時に、直ちに、紙面に転写された塗膜の一部または全部を剥離させることができる塗膜転写具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) ケースの周壁の少なくとも一部に、塗膜剥離機能を有する素材で形成した塗膜剥離部を設けた塗膜転写具とする。
【0009】
(2) 上記(1)項において、前記塗膜剥離部を、ケースの周壁に、凹部を設け、この凹部に、塗膜剥離機能を有する素材を、その外表面を前記凹部から突出させて設けることにより形成する。
【0010】
(3) 上記(1)項において、前記塗膜剥離部を、ケースを成形する際に、ケースの周壁を、塗膜剥離機能を有する素材を用いて成形することにより形成する。
【0011】
(4) 上記(3)項において、前記塗膜剥離部を、ケースを成形する際に、ケースの周壁とともに、この周壁の左右の縁部を、塗膜剥離機能を有する素材を用いて成形することにより形成する。
【0012】
(5) 上記(1)項〜(4)項のいずれかにおいて、前記塗膜剥離機能を有する素材を、熱可塑性エラストマーとする。
【0013】
(6) 上記(5)項において、前記熱可塑性エラストマーを、スチレン・ブタジエンゴム,エチレン・プロピレンゴム,エチレン・プロピレン・ジエンゴム,ニトリルゴム,エチレン・アクリルゴム,アクリルゴム,シリコーンゴム,ウレタンゴムまたはこれらの2種以上の混合物のいずれかとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る塗膜転写具を用いて、紙面に塗膜を転写している状態を、内部を透視して示した斜視図、図2は、図1におけるII−II線部分断面図、図3は、図1に示す塗膜転写具を用いて、紙面に転写した塗膜を剥がしている状態を示す斜視図である。
【0015】
塗膜転写具(1)のケース(2)は、間隔をもって対向配置されたほぼ楕円形の側壁(3)(4)と、それらの側壁の周縁を囲うように設けられた周壁(5)とによって形成されており、前端に開口(6)を有している。
【0016】
ケース(2)は、周壁(5)に沿って表裏の方向に2分割されている。分割された一方の分割ケース(2a)は、側壁(3)と、周壁(5)の一部を成す周壁(5a)から成り、他方の分割ケース(2b)は、側壁(4)と、周壁(5)の他部を成す周壁(5b)から成っている。
【0017】
図2に示すように、これらの分割ケース(2a)(2b)の周壁端を互いに突き合わせるようにして、図示を省略した嵌合手段や、ねじ等によって一体化することにより、ケース(2)が形成されている。
【0018】
分割ケース(2a)(2b)の周壁(5a)(5b)の外側面には、切欠き(7a)(7b)が形成され、両者の切欠き(7a)(7b)によって凹部(5c)が形成されている。この凹部(5c)には、塗膜剥離機能を有する素材によって形成されたテープ状の塗膜剥離部(8)が、外側面を周壁(5)から突出させた状態で嵌合され、一方の切欠き(7a)に固着されている。
【0019】
塗膜剥離部(8)が、一方の切欠き(7a)にのみ固着されることによって、分割ケース(2a)(2b)を分離する際に支障とならないようにしてある。
ケース(2)内には、供給リール(9)と、巻取リール(10)がそれぞれ配設されるとともに、ケース(2)の前端の開口(6)から前端を突出させて転写ヘッド(11)が配設されている。供給リール(9)と巻取リール(10)とは、ギア列による動力伝達機構(12)によって連係されている。この動力伝達機構(12)には、図示しない滑りクラッチが介装されている。
【0020】
塗膜(13a)を転写する際には、転写ヘッド(11)の前端を紙面に押圧して後方へ移動させると、供給リール(9)に巻回させた転写テープ(13)が繰り出され、転写ヘッド(11)の前端において、塗膜(13a)が紙面に転写されるとともに、反転して巻取リール(10)に巻き取られる。
【0021】
本発明において、塗膜剥離機能を有する素材とは、紙面(14)に転写された転写テープ(13)の塗膜(13a)を、紙面(14)に粘着させている粘着剤の粘着力に打ち勝って剥がすことができる程度の摩擦抵抗を有するものをいう。
前記要件を備えた素材としては、成形性の点から、熱可塑性エラストマー樹脂が好ましい。熱可塑性エラストマー樹脂のうちでも、耐摩耗性の点から、スチレン・ブタジエンゴム,エチレン・プロピレンゴム,エチレン・プロピレン・ジエンゴム,ニトリルゴム,エチレン・アクリルゴム,アクリルゴム,シリコーンゴム,ウレタンゴムまたはこれらの2種以上の混合物のいずれかとするのが好ましい。
【0022】
本発明の塗膜転写具(1)を用いて塗膜を剥離する具体的方法は、次のようにすればよい。すなわち、図3に示すように、塗膜転写具(1)を上下反転させ、周壁(5)における塗膜剥離部(8)を、所望とする以外の箇所に誤って転写した塗膜(13a)上に押し当てて、矢印Aで示す方向に動かして、塗膜(13a)を擦ることにより、その摩擦力によって塗膜(13a)を、塗膜(13a)と紙面(14)との間の粘着力に打ち勝って紙面(14)から容易に剥がすことができる。
【0023】
なお、前記実施の形態では、塗膜剥離部(8)を、ケース(2)の周壁(5)のほぼ全周に設けているが、部分的に設けてもよい。
【0024】
図4(a)、(b)は、塗膜剥離部の表面形状を示す部分斜視図である。塗膜剥離部(8)の表面は、摩擦力を高めるために、たとえば図4(a)に示すように、山形状の凹凸(15)、または図4(b)に示すように、多数の突起を立設して成る凹凸(16)状に形成してもよい。
【0025】
図5は、本発明の塗膜転写具(17)の第2実施形態における要部断面図であり、図2に相当する図面である。
【0026】
本実施形態における塗膜転写具(17)においては、ケース(18)を構成する1対の分割ケース(18a)(18b)を形成する際に、ケース(18)の周壁(19)、およびこの周壁(19)の左右の縁部(19a)(19b)が、塗膜剥離機能を有する素材をもって、ケース(18)の側壁(20a)(20b)を形成する素材とともに、2色成形により一体的に形成される。
【0027】
2色成形することにより、第1実施形態におけるように、ケース(2)に、塗膜剥離機能を有する素材を固着して一体化させる工程を省くことができるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0028】
また、周壁(19)とともに、その左右の縁部(19a)(19b)を塗膜剥離機能を有する素材をもって形成することにより、この縁部(19a)(19b)を利用して、面積の小さい部分の塗膜をも、効率的に剥離することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によると次のような効果が奏せられる。
(1) 請求項1記載の発明によれば、塗膜剥離部がケースに一体に設けられているので、必要時に直ちに、塗膜の一部、たとえば所望とする以外の箇所に誤って転写した塗膜の部分、あるいは塗膜の全部を効率的に剥離することができる。
【0030】
(2) 請求項2記載の発明によれば、塗膜剥離機能を有する素材を、必要に応じて適宜、種類を変更して塗膜剥離部を形成することができる。
【0031】
(3) 請求項3記載の発明によれば、塗膜剥離機能を有する素材を、ケースに一体化させる工程を別途に設ける必要がなく、ケース成形時に同時に塗膜剥離部を形成できるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0032】
(4) 請求項4記載の発明によれば、ケースにおける周壁の左右の縁部が、塗膜剥離機能を有する素材でもって形成されているため、この縁部を利用して、面積の小さい部分の塗膜作業を行う場合にも、剥離してはならない他の塗膜部分を剥離することなく、効率的に剥離することができる。
【0033】
(5) 請求項5記載の発明によれば、塗膜剥離部が熱可塑性エラストマー樹脂によって形成されているので、塗膜剥離作業に際して、十分な摩擦力が得られるとともに、紙面を傷つける虞もなく、かつ、2色成形によって分割ケースと一体に成形することが可能になり、ケースをより安価に形成することができる。
【0034】
(6) 請求項6記載の発明によれば、塗膜剥離部が耐摩耗性を有するので、長期にわたって使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗膜転写具を示し、内部を透視して描いた斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1の塗膜転写具の塗膜剥離部を使用して、紙面に塗着された塗膜を剥離している状態を示す斜視図である。
【図4】塗膜剥離部の表面形状を示す部分斜視図である。
【図5】本発明の塗膜転写具の第2実施形態における要部断面図であり、図2に相当する図面である。
【符号の説明】
(1)塗膜転写具
(2)ケース
(2a)(2b)分割ケース
(3)(4)側壁
(5)(5a)(5b)周壁
(5c)凹部
(6)開口
(7a)(7b)切欠き
(8)塗膜剥離部
(9)供給リール
(10)巻取リール
(11)転写ヘッド
(12)動力伝達機構
(13)転写テープ
(13a)塗膜
(14)紙面
(15)(16)凹凸
(17)塗膜転写具
(18)ケース
(18a)(18b)分割ケース
(19)周壁
(19a)(19b)縁部
(20a)(20b)側壁

Claims (6)

  1. ケースの周壁の少なくとも一部に、塗膜剥離機能を有する素材で形成した塗膜剥離部を設けたことを特徴とする塗膜転写具。
  2. 前記塗膜剥離部を、ケースの周壁に、凹部を設け、この凹部に、塗膜剥離機能を有する素材を、その外表面を前記凹部から突出させて設けることにより形成したことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
  3. 前記塗膜剥離部を、ケースを成形する際に、ケースの周壁を、塗膜剥離機能を有する素材を用いて成形することにより形成したことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
  4. 前記塗膜剥離部を、ケースを成形する際に、ケースの周壁とともに、この周壁の左右の縁部を、塗膜剥離機能を有する素材を用いて成形することにより形成したことを特徴とする請求項3記載の塗膜転写具。
  5. 前記塗膜剥離機能を有する素材を、熱可塑性エラストマーとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の塗膜転写具。
  6. 前記熱可塑性エラストマーを、スチレン・ブタジエンゴム,エチレン・プロピレンゴム,エチレン・プロピレン・ジエンゴム,ニトリルゴム,エチレン・アクリルゴム,アクリルゴム,シリコーンゴム,ウレタンゴムまたはこれらの2種以上の混合物のいずれかとしたことを特徴とする請求項5に記載の塗膜転写具。
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