JP2004303323A - 貼合装置及び貼合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤における気泡や未充填空間を残留させずに、基板を貼り合せることが可能な貼合装置及び貼合方法を提供する。
【解決手段】成膜部1、接着剤加熱部2、塗布前基板加熱部3、接着剤塗布部4、基板貼合部5、硬化前基板加熱部6、接着剤硬化部7を有し、接着剤タンク8から供給される紫外線硬化型接着剤によって一対の基板を貼り合せることにより、ディスクを製造する。接着剤加熱部2、塗布前基板加熱部3、基板貼合部5、硬化前基板加熱部6において接着剤及び基板を加熱することにより脱泡を促進し、接着剤における気泡や未充填空間の残留を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、光ディスクのような平板状の記録媒体を製造するために、基板を互いに貼り合せる貼合装置及び貼合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクや光磁気ディスク等の光学読み取り式の円盤状記録媒体は、再生専用のものばかりでなく、記録された情報の書き換えが可能なものも広く普及している。かかる記録媒体は、基板に形成された記録面を保護したり、記録面の多層化による高密度記録を実現するために、基板同士を貼り合せることによって製造されている。
【0003】
このような記録媒体の製造は、例えば、図6に示すような手順により行われる。すなわち、2枚のポリカーボネート製の基板を射出成型し(601)、スパッタ室においてスパッタリングによって金属膜を形成する(602)。そして、2枚の基板の接合面に、紫外線硬化型の接着剤をスピンコートによって塗布する(603)。接着剤を塗布した一対の基板を真空室に挿入し、真空中で互いの接着剤面を貼り合せる(604)。互いに貼り合せられた基板を真空室から大気圧に出し、これに対して紫外線を照射することにより、接着剤を硬化させる(605)。これにより、2枚の基板は強固に接着され、ディスクが完成する。
【0004】
さらに、かかる接着剤硬化時におけるディスクの厚さのばらつきや、反り等の変形を防止するための装置及び方法として、従来から特許文献1及び特許文献2のような技術が提案されている。
【0005】
ところで、上記のような紫外線照射型の接着剤に気泡や未充填部分が存在すると、情報の読み書きに用いられるレーザがディスクに照射されたときに、気泡や未充填部分で屈折してしまい、記録面の所定の位置に正確に到達しない可能性がある。従って、かかる光学式のディスクにおいては、貼り合せに使用した接着剤の内部から気泡や未充填部分を排除することが、製品の安定した品質を確保する上で重要となる。上述のように、真空中で貼り合わせることは、気泡や未充填部分の発生を大幅に低減させるが、完全には排除できない可能性もある。
【0006】
これに対処するため、特許文献3に記載されているように、紫外線硬化型の接着剤を貯留しておくタンクにおいて、あらかじめ接着剤を長時間加熱することにより、脱泡処理を行う技術が提案されている。そして、このように加熱された接着剤は粘度が低いため、真空室における真空引きの際に、その内部の気体が膨張・破裂しやすくなるので、脱泡効果が期待できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−273162号公報
【特許文献2】
特開2000−357349号公報
【特許文献3】
特開2001−67740号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接着剤をタンク中で加熱しておいても、これを基板に塗布するまでに温度が低下してしまうと、脱泡促進が妨げられてしまう。例えば、タンクから供給される接着剤の移動経路が冷えていたり、塗布される基板自体が冷えていたりすると、接着剤の温度が低下して、脱泡がうまく進まないことになる。また、真空中で蒸気が発生して、気化熱で温度が低下すると、脱泡が促進されない。
【0009】
このように脱泡が十分でない状態で基板を貼り合せると、気泡や未充填空間が発生する原因となるが、これに加えて、接着剤の温度低下によって粘度が高くなると、貼り合せ時に、接着剤表面の凹凸を解消できず、真空の未充填空間を残したまま、接着剤が硬化する可能性がある。
【0010】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、接着剤における気泡や未充填空間を残留させずに、基板を貼り合せることができる貼合装置及び貼合方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の基板に接着剤を塗布する塗布部と、接着剤を塗布された前記基板を貼り合せる貼合部と、貼り合せた前記基板の接着剤を硬化させる硬化部とを有する貼合装置において、前記接着剤の塗布前から前記接着剤の硬化前までのいずれかにおいて、前記基板を加熱する基板加熱部と、前記基板加熱部による加熱温度を測定する温度センサと、前記温度センサによる測定温度に基づいて、前記基板加熱部を制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7記載の発明は、複数の基板に接着剤を塗布し、これらの基板を真空中で貼り合せ、接着剤を硬化させる貼合方法において、前記接着剤の塗布前から前記接着剤の硬化前までのいずれかにおいて、前記基板を加熱することを特徴とする。
【0013】
以上のような請求項1及び請求項7記載の発明では、接着剤が塗布される前から硬化する前までの間に基板を加熱することができるので、接着剤の温度が低下しない。従って、接着剤の粘度上昇を抑えて、気体を膨張・破裂しやすくすることができ、脱泡が促進される。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の貼合装置において、前記基板加熱部は、前記塗布部への前記基板の搬送経路、前記貼合部、前記貼合部から前記硬化部への前記基板の搬送経路の少なくとも一つに配設されていることを特徴とする。
【0015】
以上のような請求項2記載の発明では、貼合部の前後若しくは貼り合わせ時における加熱によって温度低下を防止できるので、低い粘度を維持して接着剤表面の凹凸を解消し、真空部分を残さずに貼り合せて接着剤を硬化させることができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の貼合装置において、前記基板加熱部は、前記基板の周囲に温風を送り込む温風ファンを有することを特徴とする。
【0017】
以上のような請求項3記載の発明では、温風ファンにより加熱するので、基板の接着剤を塗付する面を、脱泡に適した一定温度に保ち易い。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貼合装置において、前記基板加熱部は、前記基板を載置するテーブルと、前記テーブルを加熱するヒータとを有することを特徴とする。
【0019】
以上のような請求項4記載の発明では、基板に直接接するテーブルが加熱されているので、例えば、接着剤塗布時や貼り合せ時のように、瞬間的に基板の温度が奪われやすい場合であっても、温度低下を防止することができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、複数の基板に接着剤を塗布する塗布部と、接着剤を塗布された前記基板を貼り合せる貼合部と、貼り合せた前記基板の接着剤を硬化させる硬化部とを有する貼合装置において、前記塗布部への接着剤の供給経路を加熱する接着剤加熱部と、前記接着剤加熱部による加熱温度を測定する温度センサと、前記温度センサによる測定温度に基づいて、前記接着剤加熱部を制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明は、複数の基板に接着剤を塗布し、これらの基板を真空中で貼り合せ、接着剤を硬化させる貼合方法において、あらかじめ前記接着剤を貯留しておき、貯留位置から排出された前記接着剤を、前記基板に塗布するまでの間に加熱することを特徴とする。
【0022】
以上のような請求項5及び請求項8記載の発明では、接着剤が、基板に塗布するための供給経路において加熱されるので、これを貯留した箇所から基板に塗布するまでの間も高温に維持され、脱泡が促進される。特に、接着剤の貯留箇所ではなく、供給経路において加熱するので、省スペースで効率のよい加熱が可能となるとともに、容易に正確な温度制御ができる。
【0023】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の貼合装置において、前記供給経路における接着剤を循環させる循環手段を有することを特徴とする。
【0024】
以上のような請求項6記載の発明では、加熱された接着剤を循環させることによって、脱泡に適した均一な温度に調整することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態(以下、実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。
[構成]
まず、本実施形態の構成を説明する。すなわち、本実施形態は、図1に示すように、成膜部1、接着剤加熱部2、塗布前基板加熱部3、接着剤塗布部4、基板貼合部5、硬化前基板加熱部6、接着剤硬化部7を有しており、接着剤タンク8から供給される紫外線硬化型接着剤によって一対の基板を貼り合せることにより、ディスクを製造する貼合装置である。なお、成膜部1、接着剤加熱部2、塗布前基板加熱部3及び接着剤塗布部4は、貼り合わせる一対の基板に応じて、それぞれ一対設けられている。
【0026】
成膜部1は、樹脂製の基板に、スパッタリング等によって金属膜を形成する装置であり、公知のあらゆる技術を適用できる。接着剤加熱部2は、図2に示すように、供給用パイプ21、ヒータ22、温度センサー23、温度調整機24、循環用パイプ25及びポンプ26を備えている。供給用パイプ21は、接着剤タンク8から排出される接着剤を、接着剤塗布部4へ供給する供給経路である。ヒータ22は、供給用パイプ21を流通する接着剤を加熱する手段である。このヒータ22としては、供給用パイプ21に巻き付けるベルトヒータ等が適用可能であるが、これに限定されるものではない。
【0027】
温度センサー23は、接着剤塗布部4近傍における供給用パイプ21内の温度を測定する手段である。温度調整機24は、あらかじめ設定された目標温度及び温度センサー23の測定値に基づいて、ヒータ22の温度を制御することにより、供給用パイプ21内の接着剤の温度を、脱泡に適した温度に調整及び維持する制御部である。循環用パイプ25は、供給用パイプ21内の接着剤を均一に温度調整するために、接着剤を循環させるバイパスである。ポンプ26は、供給用パイプ21内の接着剤を、塗布部4側へ送り出すとともに循環用パイプ25を介して循環させる手段である。なお、これらの循環用パイプ25及びポンプ26は、請求項に記載の循環手段に対応する。
【0028】
また、塗布前基板加熱部3は、図3に示すように、成膜部1から接着剤塗布部4まで基板Dを搬送する搬送経路に設けられた基板載置台30、温風ファン31、温度センサー32及び温度調整機33を備えている。基板載置台30は、例えば、ターンテーブルのように、複数枚の基板Dを載置して回転することにより、成膜部1から接着剤塗布部4へ基板Dを搬送する手段である。温風ファン31は、ヒータにより加熱された空気を、モータで回転するファンによって基板搬送経路内に供給する手段である。温度センサー32は、搬送経路内の基板D近傍の温度を測定する手段である。温度調整機33は、あらかじめ設定された目標温度及び温度センサー32の測定値に基づいて、温風ファン31におけるヒータの温度及びファンの回転数を制御することにより、搬送経路内の温度を調整する制御部である。
【0029】
接着剤塗布部4は、図2に示すように、基板載置台41及び塗布ノズル42を備えている。基板載置台41は、接着剤が塗布される基板を載置して回転する手段である。塗布ノズル42は、供給用パイプ21から供給される接着剤を、基板載置台41上の基板の表面に吐き出して、均一に塗布する手段である。
【0030】
基板貼合部5は、図4に示すように、真空容器50内に収容されており、基板載置台51、基板支持部材52、ヒータ53,54、温度センサー(図示せず)及び温度調整機55を備えている。真空容器50は、基板Dの搬入及び搬出に応じて、適宜、真空引きすることが可能な容器である。基板載置台51は、貼り合せられる基板Dの一方が接着剤塗布面を上にして載置される台である。基板支持部材52は、基板載置台51の上部に、図示しない駆動機構によって昇降可能に設けられ、貼り合せられる基板Dの他方が接着剤塗布面を下にして支持される部材である。ヒータ53,54は、それぞれ基板載置台51上の基板D及び基板支持部材52に支持された基板Dを加熱する手段である。温度センサーは、基板載置台51及び基板支持部材52の温度を測定する手段である。温度調整機55は、あらかじめ設定された目標温度及び温度センサーの測定値に基づいて、ヒータ53,54の温度を制御することにより、基板Dの温度を調整する制御部である。
【0031】
また、硬化前基板加熱部6は、基板貼合部5から接着剤硬化部7まで基板Dを搬送する搬送経路に設けられ、図5に示すように、基板載置台60、温風ファン61、温度センサー62及び温度調整機63を備えている。これらは、上記の塗布前基板加熱部3と同様であるため、説明を省略する。さらに、接着剤硬化部7は、貼り合せた基板に紫外線を照射することにより、接着剤を硬化させる手段であり、公知のあらゆる技術を適用できる。
【0032】
[作用]
上記のような構成を有する貼合装置の作用を説明する。
[塗布前の接着剤加熱]
まず、接着剤タンク8から供給用パイプ21へ送り出される紫外線硬化型の接着剤は、ヒータ22によって加熱される。供給用パイプ21の温度は、温度センサー23で測定され、その信号を温度調整機24が受けて、ヒータ22を制御する。また、ポンプ26を用いて、循環用パイプ25を介して接着剤を循環させることにより、接着剤を均一に温度調整する。なお、このように接着剤を加熱するため、接着剤タンク8における脱泡処理は不要となる。
【0033】
[接着剤塗布前の基板加熱]
一方、成膜部1において金属膜が形成された基板Dは、搬送経路における基板載置台30に載置されて搬送されるが、このとき、温風ファン31から送られる温風によって基板Dが加熱される。基板Dの接着剤を塗布する表面の温度は、温度センサー32で測定され、その信号を温度調整機33が受けて、温風ファン31が制御される。
【0034】
[基板への接着剤の塗布]
次に、上記のように加熱された基板Dは、接着剤塗布部4に送られ、基板載置台41に載置されて回転しながら、塗布ノズル42から吐き出される加熱された接着剤が均一に塗布される。
【0035】
[貼り合せ時の基板加熱]
接着剤が塗布された基板Dは、基板貼合部5の真空容器50内に送られ、一方が接着面を上にして基板載置台51に載置され、他方が接着面を下にして基板支持部材52側に支持される。そして、真空容器50内は、真空引きが行われるが、この間、ヒータ53,54によって基板載置台51及び基板支持部材52が加熱されるので、両基板Dが保温される。基板載置台51及び基板支持部材52の温度は、温度センサーによって測定され、その信号を温度調整機55が受けて、ヒータ53,54が制御される。
【0036】
このように温度制御された状態の基板Dは、基板支持部材52が下降することによって、互いに貼り合わされる。このとき、接着剤は加熱により脱泡が進んでいるとともに、粘度が低下しているので、表面が平坦となっている。さらに、貼りあわせ後は、大気圧で気泡や未充填空間が押しつぶされる。
【0037】
[接着剤硬化前の基板加熱]
以上のように貼り合せられた基板Dは、硬化前基板加熱部6における基板載置台60に載置される。そして、温風ファン61から送られる温風によって基板Dが加熱される。基板Dの接着剤を塗布する表面の温度は、温度センサー62で測定され、その信号を温度調整機63が受けて、温風ファン61が制御される。
【0038】
[接着剤硬化]
さらに、基板Dは接着剤硬化部7に送られ、ここで紫外線が照射されることにより、接着剤が硬化して、製品ディスクが完成する。
【0039】
[効果]
以上のような本実施形態によれば、接着剤タンク8から供給される接着剤の移動経路が加熱されるとともに、塗布される基板D自体が加熱されているので、接着剤の温度が低下しない。従って、接着剤の粘度上昇が抑えられ、気体が膨張・破裂しやすくなるので、脱泡が効率良く進行する。
【0040】
特に、接着剤タンク8ではなく、供給経路において加熱するので、省スペースで効率のよい加熱が可能となるとともに、容易に正確な温度制御が実現できる。さらに、基板貼合部5においても、上下の基板Dが加熱されているので、脱泡が十分に行われた上で、基板Dを貼り合せることができ、気泡や未充填空間の発生が防止される。
【0041】
また、接着剤の温度が低下せず、低い粘度が維持されるので、貼り合せ時に接着剤表面の凹凸がなくなり、真空の未充填空間を残さずに張り合わせ、接着剤を硬化させることができる。
【0042】
また、基板Dの移動経路においては、温風ファン31,61によって加熱するので、基板Dの接着剤を塗付する面を脱泡に適した一定温度に保ち易い。一方、基板Dの貼り合わせ時のように、基板Dの温度が奪われやすい箇所では、基板Dに直接接する基板載置台51及び基板支持部材52が加熱されているので、温度低下を防止できる。さらに、塗布前の接着剤は、加熱しながら循環させるので、脱泡に適した均一な温度に維持することができ、ばらつきが生じない。
【0043】
以上のことから、本実施形態によれば、接着剤における気泡や未充填空間を残留させずに、基板Dを貼り合せることができるので、製品ディスクの品質及び歩留まりが向上する。
【0044】
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、基板の搬送経路の加熱方法としては、温風ファンによるものには限定されず、発熱光や電磁波を用いてもよい。また、接着剤塗布部において、接着剤を塗布する際にも、基板載置台を加熱するヒータを設ける等によって、基板を加熱してもよい。また、各部間の基板の移送のための装置は、公知のあらゆる技術が適用可能である。複数基板を載置して回転するターンテーブル、基板を吸着若しくは機械的に把持して移送するアーム、貼合部へ基板を反転して移送するための反転移送装置、コンベア等、種々の技術を適宜組み合わせて適用できる。さらに、本発明の製造対象となるディスクは、その大きさ、形状、材質、記録層の数等は自由である。使用する接着剤の種類も自由である。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、接着剤における気泡や未充填空間を残留させずに、基板を貼り合せることが可能な貼合装置及び貼合方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貼合装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態における接着剤加熱部及び接着剤塗布部を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態における塗付前基板加熱部を示す縦断面図である。
【図4】図1の実施形態における基板貼合部を示す縦断面図である。
【図5】図1の実施形態における硬化前基板加熱部を示す縦断面図である。
【図6】一般的なディスク貼り合わせ手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1…成膜部
2…接着剤加熱部
3…塗付前基板加熱部
4…接着剤塗付部
5…基板貼合部
6…硬化前基板加熱部
7…接着剤硬化部
8…接着剤タンク
21…供給用パイプ
22,53,54…ヒータ
23,32,62…温度センサー
24,33,55,63…温度調整機
25…循環用パイプ
26…ポンプ
31,61…温風ファン
30,41,51,60…基板載置台
42…塗布ノズル
50…真空容器
52…基板支持部材

Claims (8)

  1. 複数の基板に接着剤を塗布する塗布部と、接着剤を塗布された前記基板を貼り合せる貼合部と、貼り合せた前記基板の接着剤を硬化させる硬化部とを有する貼合装置において、
    前記接着剤の塗布前から前記接着剤の硬化前までのいずれかにおいて、前記基板を加熱する基板加熱部と、
    前記基板加熱部による加熱温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサによる測定温度に基づいて、前記基板加熱部を制御する制御部とを有することを特徴とする貼合装置。
  2. 前記基板加熱部は、前記塗布部への前記基板の搬送経路、前記貼合部、前記貼合部から前記硬化部への前記基板の搬送経路の少なくとも一つに配設されていることを特徴とする請求項1記載の貼合装置。
  3. 前記基板加熱部は、前記基板の周囲に温風を送り込む温風ファンを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の貼合装置。
  4. 前記基板加熱部は、前記基板を載置するテーブルと、前記テーブルを加熱するヒータとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貼合装置。
  5. 複数の基板に接着剤を塗布する塗布部と、接着剤を塗布された前記基板を貼り合せる貼合部と、貼り合せた前記基板の接着剤を硬化させる硬化部とを有する貼合装置において、
    前記塗布部への接着剤の供給経路を加熱する接着剤加熱部と、
    前記接着剤加熱部による加熱温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサによる測定温度に基づいて、前記接着剤加熱部を制御する制御部とを有することを特徴とする貼合装置。
  6. 前記供給経路における接着剤を循環させる循環手段を有することを特徴とする請求項5記載の貼合装置。
  7. 複数の基板に接着剤を塗布し、これらの基板を真空中で貼り合せ、接着剤を硬化させる貼合方法において、
    前記接着剤の塗布前から前記接着剤の硬化前までのいずれかにおいて、前記基板を加熱することを特徴とする貼合方法。
  8. 複数の基板に接着剤を塗布し、これらの基板を真空中で貼り合せ、接着剤を硬化させる貼合方法において、
    あらかじめ前記接着剤を貯留しておき、
    貯留位置から排出された前記接着剤を、前記基板に塗布するまでの間に加熱することを特徴とする貼合方法。
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