JP2004303225A - 事故防止支援装置、アドバイスシート生成方法及びプログラム - Google Patents

事故防止支援装置、アドバイスシート生成方法及びプログラム Download PDF

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博 竹田
Tatsuya Shibata
龍哉 柴田
Tetsuya Yoshida
哲也 吉田
Michiya Sato
道也 佐藤
Keiichi Oka
慶一 岡
Kazufumi Tomita
和史 富田
Motoyoshi Okano
元慶 岡野
Mitsutoshi Shizuru
光俊 志鶴
Kimo Suga
貴茂 菅
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Abstract

【課題】 交通事故の再発防止を支援するための交通事故防止支援装置、アドバイスシート生成方法等を提供する。
【解決手段】 交通事故防止支援装置1の制御部11は、顧客が当事者である事故と顧客属性に関する事故データの入力を受け付け、入力データに基づく事故データを事故DB12aに登録する。また、制御部11は、処理対象の事故データの指定入力を入力部14から受け付けると、シート生成DB12cにおけるシートのレイアウトを示すシートフォーマット情報、表示データ情報、コメント判別データ等に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、処理対象として指定された事故データに基づいて選択し、各エリアについて選択されたコンテンツデータをコンテンツDB12bから取得してシートデータを生成して、プリンタ2に出力して印刷する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、保険代理店等において、顧客の事故データに基づいて事故防止のためのアドバイスを顧客に提供し、事故の再発防止を支援するための事故防止支援装置等に関する。
従来、保険会社等において、顧客が当事者である交通事故の情報を用いて保険に関する処理を行うシステムが考えられていた。
このようなシステムの一例として、事故報告書や運転データ等の情報を用いて、交通事故の分析を行い、分析結果を示談サービスに用いるためのシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−132898号公報(第5頁、第1図)
しかし、顧客が当事者である交通事故の情報を用いて、交通事故の再発防止のためのアドバイスを顧客に提供するためのシステムは未だ実現されておらず、このような仕組みの実現が業界から望まれていた。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、交通事故の再発防止を支援するための交通事故防止支援装置、アドバイスシート生成方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る事故防止支援装置は、
顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段と、
入力された事故データをデータベースに登録する手段と、
処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段と、
シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する選択手段と、
各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成手段と、
前記生成されたシートデータを出力する手段と、
を備える。
このような構成によれば、顧客の事故データにおける事故内容や顧客の属性等のデータに基づいて、その顧客に適した事故再発防止のためのアドバイスシートを生成することができる。
前記選択手段は、事故形態と、顧客の行動形態と、事故の発生場所と、事故の相手の種別と、事故の発生月と、事故の発生曜日と、事故の発生時間と、顧客の年齢と、顧客の性別の少なくとも1つのデータ項目を判別要素とする判別条件に基づいて、前記事故データを、予め設定された複数のパターンのいずれかに分類し、分類されたパターンに予め対応付けられているコンテンツデータを選択してもよい。
前記生成手段は、前記選択手段による各表示エリアに表示すべきコンテンツデータの選択結果に応じて、所定のデータベースに記憶されている事故に関する統計データを取得し、取得した統計データを用いてコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを用いてシートデータを生成する手段をさらに備えてもよい。
また、上記目的を達成するため、この発明の第2の観点に係る事故防止支援装置は、
顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段と、
入力された事故データをデータベースに登録する手段と、
前記データベースに登録した事故データを用いて、所定の事故態様または事故関連属性別の、事故の発生頻度または事故の重大性に関する指標を算定する手段と、
シートのレイアウトを示す情報を記憶するシートレイアウト記憶手段と、
前記シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記所定の事故態様または事故関連属性と関連付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、
処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段と、
前記指定入力の受け付けをした処理対象の事故データに含まれる少なくとも1つのデータ項目に基づいて、適用する事故態様または事故関連属性を、前記事故の発生頻度または事故の重大性に関する指標に基づいて決定する手段と、
前記シートレイアウト記憶手段からシートのレイアウトを示す情報を読み出すレイアウト情報読み出し手段と、
当該シート内の各エリアに表示する前記事故防止に関するコンテンツデータを、前記決定した事故態様または事故関連属性に基づいて、コンテンツデータ記憶手段から選択する選択手段と、
前記シートのレイアウトを示す情報と、各エリアについて選択した前記コンテンツデータを用いて、シートデータを生成する生成手段と、
前記生成されたシートデータを出力する手段と、
を備える。
このような構成によれば、指定した処理対象の事故により適した事故再発防止のためのアドバイスシートを生成することができる。
前記シートレイアウト記憶手段は、シート内のエリア毎に表示するコンテンツデータが複数存在する場合に、当該数の表示が可能な複数のシートレイアウトを記憶し、
前記レイアウト情報読み出し手段は、前記選択したコンテンツデータの表示エリアが重複するか否かを確認する手段を有し、
前記事故防止支援装置は、コンテンツデータの表示エリアが重複することを確認した場合、重複する表示エリアと重複数に基づいて、重複数だけの当該表示エリアを有するシートレイアウトを有するシートレイアウトを示す情報を読み出して、シートデータを生成する手段を、
さらに備えてもよい。
また、この発明の第3の観点に係るアドバイスシート生成方法は、
コンピュータを用いて、事故防止に関するアドバイスシートを生成するためのアドバイスシート生成方法であって、
顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付けるステップと、
入力された事故データをデータベースに記憶するステップと、
処理対象の事故データの指定入力を受け付けるステップと、
シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する選択ステップと、
各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成ステップと、
前記生成されたシートデータを出力するステップと、
を備える。
このような構成によれば、顧客の事故データにおける事故内容や顧客の属性等のデータに基づいて、その顧客に適した事故再発防止のためのアドバイスシートを生成することができる。
前記選択ステップは、事故形態と、顧客の行動形態と、事故の発生場所と、事故の相手の種別と、事故の発生月と、事故の発生曜日と、事故の発生時間と、顧客の年齢と、顧客の性別の少なくとも1つのデータ項目を判別要素とする判別条件に基づいて、前記事故データを、予め設定された複数のパターンのいずれかに分類し、分類されたパターンに予め対応付けられているコンテンツデータを選択するようにしてもよい。
前記生成ステップは、前記選択ステップによる各表示エリアに表示すべきコンテンツデータの選択結果に応じて、所定のデータベースに記憶されている事故に関する統計データを取得し、取得した統計データを用いてコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを用いてシートデータを生成するステップをさらに備えてもよい。
また、この発明の第4の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段、
入力された事故データをデータベースに登録する手段、
処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段、
シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する手段、
各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成手段、
前記生成されたシートデータを出力する手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
この発明によれば、顧客の事故データにおける事故内容や顧客の属性等のデータに基づいて、顧客に適した事故再発防止のためのアドバイスシートを生成することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る交通事故防止支援装置について図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施の形態に係る交通事故防止支援装置1の構成を示す図である。この交通事故防止支援装置1は、保険代理店に配置され、所定のネットワーク(移動体通信網、電話回線、インターネット、専用線等を含む)を介して保険会社のサーバコンピュータ等に接続可能である。
図示するように、交通事故防止支援装置1は、制御部11、記憶部12、表示部13、入力部14、通信制御部15を備えるコンピュータ等から構成され、プリンタ2等の印刷装置が接続されている。
制御部11は、記憶部12に記憶される動作プログラム等を実行することにより、事故データ登録・管理部11a、アドバイスシート生成部11b、保守管理部11c等を論理的に実現する。
事故データ登録・管理部11aは、担当者等による入力操作に従って、保険会社における自動車保険の契約者(顧客)が当事者の事故に関するデータ(事故データ)を登録するための登録処理を行う。この登録処理では、例えば図2に示すような、事故に関する所定項目を入力するための事故データ入力画面を表示部13に表示する。そして、担当者等により入力されたデータに基づいて事故データを生成し、記憶部12の事故DB(データベース)12aに登録する。事故データは、例えば図3に示すように、事故データID、代理店コード等の代理店・営業店に関する代理店情報と、保険証券の証券番号、契約者名等の契約者に関する契約者情報と、事故日、事故発生時間、運転者名、年齢、性別、事故形態、行動形態、事故場所、相手車等(対人、対車両、対車両以外の物など、事故の相手側の種別)、などの事故内容に関する事故詳細情報とを含む。事故形態、行動形態、事故場所、相手車といった事故のパターン(事故態様)を示す要素(これら各要素や各要素の組み合わせが、後記のコメント判別条件を構成することとなり、以下これらを「判別条件」という)については、図4に示したようにコード(数値、記号、文字、その他それらの組み合わせなどでもよい)によって管理される。例えば、事故形態が「追突」の場合、事故形態の「A」と事故形態の中での「1」とをもって「A1」というコードで特定される。同様に行動形態の「直進」については、事故形態の「B」と事故形態の中での「1」とをもって「B1」というコードで特定される。以下、その他の判別条件についても同様にコードによって管理される。図2の入力画面において、これら事故態様に関する判別条件は、それぞれの入力部分のプルダウンメニューから選択されることで、そのコードが事故DB12aに記録される。
また図示しないが、事故月、事故曜日、事故発生時間、年齢、性別といった、事故に関連する関連属性についても同様にコードをもって管理される。
また事故データ登録・管理部11aは、事故DB12aに記録されている事故データに基づいて、事故の発生頻度を高くしたり重大な事故の発生させる事故のパターン(事故態様)を特定する各要素や複数の各要素の組み合せ、さらに重大事故に繋がる各判別条件や各判別条件の組み合せなどを特定するうえで必要となるデータを生成する。つまり、各事故態様ごとに発生頻度や事故の重大性を示すポイントを算出し、例えばポイントの高い事故態様についてコメントを作成しておくように、表示部13などを介して担当者等に促す。
アドバイスシート生成部11bは、担当者等による入力操作に従って、事故DB12aに登録された事故データの中から指定された事故データについて、顧客に事故再発防止のためのアドバイスを提供するためのシート(アドバイスシート)を生成・印刷するシート生成処理を行う。
シート生成処理では、予め記憶部12のシート生成DB12cに登録されている、シートのレイアウトを示すシートフォーマット情報や表示データ情報等の情報に基づいて、シート内の各表示エリアにそれぞれ表示するコンテンツデータ(イメージデータ、テキストデータ等を含む)を特定し、それらを記憶部12から読み出して合成する等してアドバイスシートの画像データ(アドバイスシートデータ)を生成する。
シートフォーマット情報には、例えば図5に示すように、シート内の各表示エリアの位置等が設定されている。図5に示したシートフォーマットは一例であって、これにかぎられるものではない。また、複数のシートフォーマットをあらかじめシート生成DB12cに記録しておき、アドバイスシート生成部11bがシート生成時に適当なシートフォーマットを選択して抽出するようにしてもよい。
また、表示データ情報には、例えば図6に示すように、各表示エリアの表示内容が設定されている。図6の表示データ情報では、表示エリアE1には事故データにおける「契約者名」を契約者表示用のイメージに貼り付ける等して合成したコンテンツデータが表示され、表示エリアE2にはファイル名「冒頭文」のコンテンツファイルが表示され、表示エリアE3には、事故データにおける「事故詳細情報」と事故内容表示用のイメージとを合成したコンテンツデータが表示され、表示エリアE4には、データID「D01」のコメント判別データに基づいて処理対象の事故データに対応するコメントファイルが選択・表示される旨が設定されている。
図7は、「冒頭文」というファイル名に保存された文章及びイメージデータの例である。また、図8はコメントの内容を表すコンテンツファイルの一例を示している。図8の中に示されたグラフは、事故DB12aに記録された事故データを参照して、シート生成時に事故データ登録・管理部11a又はアドバイスシート生成部11bが、事故DB12aから必要なデータを抽出して作成する。事故データは、入力部14又は通信制御部15を介して交通事故防止支援装置1外の他のデータベースなどから順次取得されて、事故DB12aに格納される。シート生成時に作成されるグラフは、この様にして取得された最新の事故データに基づいて生成される。
なお、事故データを除いたこれらファイルのコンテンツは、あらかじめシート生成DB12c内の所定の領域に記憶される。
コメント判別データは、事故内容(事故態様)や運転者や事故発生時など事故にかかわる関連属性等に対応するコメントが表示される表示エリアについて、予め登録された複数のコメントの中から該当するものを選出するためのものである。コメント判別データは、シート内の所定の表示エリアに表示するコンテンツを特定する際に、関連属性や事故態様に対応するアドバイス等のコメントが記載されたコンテンツファイル(以下、コメントファイル)を判別するためのものである。コメント判別データは、例えば図9、図10に示すように、事故データを複数のパターンいずれかに分類するための判別条件と、各分類パターンに対応するコメントファイル名等が設定されている。
例えば、図9のコメント判別データは、「事故形態」、「行動形態」、「事故場所」、「相手車等」等の事故態様データの設定内容に応じて、対応するコメントファイルを判別するためのものである。
例えば、図9のコメント判別データのパターンナンバ「1」において、事故形態が指定なし(つまり、事故形態の内容は問わない)で、行動形態が「バック」で、事故場所が「T字路」で、相手車等が「車以外の対物」である事故態様データの場合には、このコメント判別データにおけるパターンナンバ「1」のパターンに該当するファイル名「A01」、「A11」、「A21」のコメントファイルが、表示エリアE4、E6、E8に表示されるファイルとして選出される。この場合、例えば、ファイル名「A01」のファイルには、T字路でのバックによる歩行者等との事故に関する統計データ、ファイル名「A11」のファイルにはT字路でのバックによる歩行者等との事故を防ぐ運転アドバイス等、ファイル名「A21」のファイルにはT字路でのバックによる歩行者等との事故の再発を防止することを目的とする種々の内容のデータが設定されている。同様に、図9におけるパターンナンバ「2」の事故態様については、別のコメントファイル(例えば、「B01」「B11」「B21」等)が対応付けて記録されている。このように、コメント判別データには、「事故形態」、「行動形態」、「事故場所」、「相手車等」等の事故態様データに対応付けて、それぞれコメントファイル(コンテンツデータ)が記録されている。コメント判別データは、あらかじめ入力部14などから入力等によってシート生成DB12cに格納される。また、これらコメントファイル(コンテンツデータ)は、あらかじめ入力部14などから入力等によってコンテンツDB12bに格納される。こうして、コメントファイルのコンテンツデータが、事故態様と関連付けて記録される。なお、コメントファイルのコンテンツデータは、シート生成DB12cでなくコンテンツDB12bに格納するようにしてもよい。
なおここでは「事故形態」、「行動形態」、「事故場所」、「相手車等」といったすべての判別条件に対応してコメントを特定する必要はなく、後述するように、コメントの内容は特に事故発生の頻度の高いものや重大な事故に繋がりやすい判別条件の任意の数の見合わせに基づいて特定するようにしてもよい。
また、図10のコメント判別データでは、「事故月」、「曜日」、「時間」、「年齢」、「性別」等の事故の関連属性データの設定内容に応じて、対応するコメントファイルを判別するためのものである。
図10のコメント判別データでは、例えば、事故月が「1月」で、曜日が「月曜日〜水曜日」で、時間が「1時〜3時代」で、年齢が「20代」で、性別が「女性」である事故データの場合には、このコメント判別データにおけるパターンナンバ「1」のパターンに該当するファイル名「A31」のコメントファイルが、表示エリアE5に表示されるファイルとして選出される。この場合、ファイル名「A31」のファイルには、事故月が1月で、曜日が月から水という週の前半で、時間が1時から3時代までの深夜で、年齢が20代の女性ドライバーによる事故に関する統計データや、こうしたドライバーのための運転アドバイス等、ドライバーによる事故の再発を防止することを目的とする種々の内容のデータが記録されている。
ここでは「事故月」、「曜日」、「時間」、「年齢」、「性別」といった関連属性データのすべての判別条件に対応してコメントを特定するようにしているが、上で述べた事故態様のケースと同様に、コメントの内容は特に事故発生の頻度の高いものや重大な事故に繋がりやすい判別条件に基づいて任意の数の判別条件の組み合せに応じて特定するようにしてもよい。
例えばパターンナンバ「2」において、事故月が「1月〜12月」(つまり、月は問わない)で、曜日が「月曜日」で、時間が「16時から18時」という夕方において、年齢が「10代から30代」で、性別が「男性又は女性」(つまり、性別は問わない)である事故データの場合には、週の前半で、夕方の時間帯(16時〜18時)における若年層による事故に関する統計データ、これら判別条件に該当する事故を防ぐための運転アドバイスや事故の再発を防止することを目的とする種々の内容のデータが設定されている。パターン2の場合、事故の発生月や運転者の性別は、事故との関連性が高くなく、コメントの中にはこうした要素は加味されない。このように、各判別条件の中で、事故発生頻度や重大事故につながる可能性の高い要素(又は要素の組み合せ)を特定して、それにあわせたコメントをシートに表示する。パターン2の場合、ファイル名「A41」のコメントファイルが、表示エリアE5に表示されるファイルとして選出される。
なお、コメント判別データ内で各判別条件又は各判別条件の組み合せ毎に優先度を設定することができる。そして優先度に基づいて、シートを作成すべき事故に対して表示すべきコメントなどの表示データを、アドバイスシート生成部11bがコンテンツDB12bから抽出し表示する。また、優先度に基づいてシート生成DB12cに登録されたいくつかのシートフォーマット情報の中から、当該事故に対して有効な表示が可能となるようなフォーマットを選定する。
ここで、コメント判別データ内での各判別条件の優先度の設定処理について説明する。
図4に、事故態様にかかる判別条件の例示を示している。まず、事故データ登録・管理部11aは、図4にあるように、事故形態、行動形態、事故場所、相手車等といった事故態様に関わる判別条件毎、またはそれらの組み合せ毎に、事故の発生頻度と発生した事故の重要度によって、ポイントなどの指標の算定を行う。さらに運転者の年齢、性別、事故時間、事故曜日、事故月、そして事故場所といった事故関連属性にかかる判別条件についても、それぞれ又はそれぞれの組み合せ毎にポイント付けなど指標算定を行う。なお。各指標の算定は、アドバイスシートの生成を行う時点でアドバイスシート生成部11bが行うようにしてもよい。
事故態様にかかる判別条件は、図4に例示した事故形態、行動形態、事故場所、相手車等といった4つの項目に限定されるものではない。事故データ登録・管理部11aは、事故DB12aに記録されている事故データを用いて、各判別条件毎及び各判別条件の組み合せ毎に発生頻度(ここでは、事故発生の構成比率を例として用いているが、以下では事故発生の件数の多ささを示す尺度として事故発生頻度という)の高さと、発生する事故の重大性(事故による損失額の大きさや、事故に人身事故が含まれていたり車以外との衝突事故であるなど事故の内容などによって判定される)に関する指数(ポイントなど)を算出する。
まず、事故の発生頻度について、ポイントを算定する場合を例に説明する。例えば事故形態について発生頻度を見る場合、事故形態が10の形態に分けられているとすれば、事故データ登録・管理部11aは事故DB12aに記憶されている事故が10の形態別にどのような構成比で発生しているかを算出する。これら10の形態の平均発生頻度(平均構成比)は10%(100%÷10形態)となる。そして、事故データ登録・管理部11aは各形態の事故パターン発生頻度が、平均発生頻度より大きいかどうかを確認する。そして、平均発生頻度より大きい事故形態について、それらの発生頻度の平均発生頻度に対する比率を算出する。例えば、事故形態の内、追突による事故の発生頻度(発生構成比)が15%であったとすると、追突という判別条件の発生頻度は平均発生頻度に対して1.5倍(15%÷10%=1.5)になる。
図11には、発生頻度に応じたポイントを設定した発生頻度ポイントテーブルの一例が示してある。図11に示したテーブルは、事故DB12a内の所定のエリアに予め格納されている。事故データ登録・管理部11aは、求められた比率に応じて、事故DB12a内の図11に示した発生頻度ポイントテーブルを参照して発生頻度に基づいたポイントを算出する。先の例で、追突の発生頻度の対平均発生頻度に対する割合が1.5であった場合、追突の発生頻度ポイントは図11から10となる。事故データ登録・管理部11aは、事故態様にかかる判別条件について、それぞれ個別の判別条件別にポイントを算出すると同時に、各判別条件の組み合せについても、同様の方法でポイントを算出する。例えば、事故形態と行動形態の組み合せによる発生頻度ポイントは、10個の事故形態と5個の行動形態の組み合せとなり、これら全ての組あわせで、それぞれ50の事故態様毎の発生頻度の平均発生頻度に対する比率比率を求める。50のパターンについての平均発生頻度(平均構成比率)は2%(100%÷50パターン=2%)となるが、この値に対する判別条件の組み合せパターン(事故態様)毎の比率を算出する。求められた比率よって、各事故態様の発生頻度ポイントを算出する。こうして、事故データ登録・管理部11aは、事故DB12aに記録されている個々の事故データを用いて、各事故態様について発生頻度ポイントを算出する。
さらに、事故データ登録・管理部11aは、事故態様(事故態様)毎に、事故の重大性ポイントを算出する。図12には個別事故の重大性を判定するためのテーブルの例が示してある。この個別事故の重大性判定テーブルは、あらかじめ入力部14などを通して事故DB12a内の所定のエリアに予め格納されている。事故データ登録・管理部11aは、個別事故データについて、その内容に基づいて事故の重大性に関する判定値を算出し、事故DB12a内の所定の領域に格納する。そして事故態様に該当する個別事故を抽出して、それらの判定値の平均を算出する。個別事故については、人身事故が含まれていたり、大きな損害額の物損事故が含まれていると判定値が高くなる。こうして求められた個別事故による重大性の判定値を用いて、各事故態様についての平均判定値のテーブルを作成し、事故DB12a内の所定の領域に格納する。図13に各事故態様についての事故の重大性に関する平均判定値のテーブルの例を示している。事故データ登録・管理部11aは、事故形態、行動形態、事故場所、相手車等のそれぞれの判別条件の組み合わせについて、図12の個別事故の重大性判定テーブルを参照して平均判定値を算出し、図13に示すようなテーブルを生成して事故DB12aの所定の領域に格納する。例えば、事故態様が「追突A1」「直進B1」「信号交差点内C1」「自家用自動車D1」の場合に平均判定値は5.5である。同様に、事故態様が「追突A1」「直進B1」「信号交差点内C1」という3つの判別条件で特定される事故態様の場合は平均判定値が4.2となる。このように、事故データ登録・管理部11aは、各事故態様について平均判定値を算出してテーブルを生成して、記憶部に格納する。なお、図13の事故態様毎の重大性の平均判定値テーブルは、平均判定値の大きさに基づいて、大きい順に配列されてもよい。さらに、図13によって得られる判定値を用いて、図14の事故重大性の平均判定値・ポイント換算テーブルを参照して、事故データ登録・管理部11aは各事故態様について事故の重大性ポイントを算出し、算出した結果を事故DB12aの所定の領域に記録する。
なお、事故の重大性の判定テーブルは、判別条件の組み合わせによるすべての事故態様について生成してもよいし、また発生頻度が平均発生頻度以上となる事故態様など、発生頻度が一定水準以上である事故態様についてのみ生成してもよい。
このように、事故データ登録・管理部11aは、事故についての重大性ポイントを算出する。
こうして求められた事故の発生頻度ポイントと重大性ポイントを加算した値が、当該事故態様に対する総合指標(ここではポイント)となる。図15に事故態様別の総合ポイントテーブルの例が示してある。総合ポイントは、発生頻度ポイントと重大性ポイントを乗算してもよく、また、発生頻度ポイントと重大性ポイントにウエイト付けをした上で加算してもよいし、算出式は例えば乗算でもよく、算出の仕方は任意である。この総合ポイントの値の大きさによって、各事故態様が優先順位付けられる。総合ポイントによって優先度が順位付けられた事故態様は、例えば事故DB12a内の所定のエリアに格納される。
なお、総合ポイントテーブルは、常にすべての事故態様について作成する必要はなく、例えば発生頻度が平均発生頻度以上であるなど一定レベル以上の発生頻度の事故態様についてだけ作成したり、重大性の判定値が一定水準以上の事故態様についてのみ作成するようにしてもよい。
事故DB12aに記録される事故データは、随時更新されるため、事故データ登録・管理部11aは例えば、毎日、毎週といった所定の時期、あるいは担当者などが入力部14から指定した時点において、発生頻度ポイント、事故の重大性ポイント、及び総合ポイントの算出、さらに事故態様毎の優先順位付けを実施する。このように、これらポイントに関連する各テーブルの生成と更新の実施時期は、任意に設定することができる。
入力部14などから、コメントシートを作成すべき事故の指定がなされると、アドバイスシート生成部11bは当該事故が事故態様に関してどの判別条件を有しているかを、図3に示した個々の事故のデータを参照して当該事故に含まれる判別条件を特定する。ここでコメントシートを作成すべき事故の指定は、既に入力済みとなっている既存の事故を特定して指定することもできるし、また仮想の事故を入力して指定することもできる。既存の事故を指定する場合は、例えば入力部14からの操作に基づいて、制御部11が表示部13に図3に示した事故データのうちの事故IDなどの入力を促すデータを表示させる。そして、入力部14から事故ID、または契約者名、事故日など個々の事故を特定できるデータが入力され、入力されたデータに基づいてアドバイスシート生成部11bが事故DB12aから該当する事故を抽出する。そして、アドバイスシート生成部11bは抽出された事故の事故形態、行動形態、事故場所、相手者等と、それらによって把握される事故態様を特定する。また仮想の事故を入力する場合は、制御部11は、例えば図2に示した事故データ登録画面の事故詳細情報と同様の項目を含む事故指定画面を表示部13に表示する。事故指定画面に対する入力部14からの入力操作に基づいて、事故データが入力されるとアドバイスシート生成部11bは、入力されたデータから当該仮想事故に含まれる判別条件を特定する。判別条件は、例えば「A1」「B1」「C1」「D1」などといった各判別条件のコードをもって特定することができる。そして、特定された判別条件を少なくとも1つ以上含み、かつ図15に示した事故態様毎の総合ポイントのもっとも大きい事故態様を抽出する。
そして、アドバイスシート生成部11bは、抽出した事故態様に基づいて、シート生成DB12cにあらかじめ格納されているコメント判別データ(つまり、事故態様)の適用を決定する。なお、総合ポイントは一例であって、事故発生頻度に関する指標、事故の重大性に関する指標、さらにそれらの総合的な指標のいずれかに基づいて、指定入力された当該事故に適用する事故態様を決定してもよい。
そして、図9に示したパターン1のコメント判別データである事故形態はなし(特段の特定なし)、行動形態が「バック」、事故場所が「T字路」、相手車等が「車以外の対物」という事故態様の総合ポイントが最大であったとすると、この事故態様を指定入力された当該事故に適用すべき事故態様として決定し、アドバイスシート生成部11bはこの事故態様に対応付けてあらかじめシート生成DB12cに格納されているコメントファイル(コンテンツデータ)を抽出し、当該事故態様に対応したコメントとして、表示エリアE4、E6、E8の3個所にそれぞれ「A01」「A11」「A21」というファイルに格納されたコメントを表示する。
なお、以上のコメントの特定処理においては、アドバイスシート生成部11bが事故の発生頻度と重大性とによる総合ポイントをベースに、付するべきコメントに対応する事故態様を特定したが、事故態様は総合ポイントによって特定するだけではなく、例えば発生頻度ポイントか重大性ポイントのいずれかの要素だけでコメントに対応する事故態様を特定してもよい。発生頻度の高さで事故態様を特定する場合は、図11のテーブルによって各事故態様の発生頻度ポイントが算出され、発生頻度の高さによって事故態様が順位付けられて事故DB12a内の所定のエリアに記録される。そして、アドバイスシート生成部11bが、コメントを付すべき事故に含まれる判別条件を少なくとも1つ以上含みかつ発生頻度ポイントのもっとも高い事故態様を特定して、その事故態様に対応するコメントファイルを特定する。
次に、アドバイスシート生成部11bは、事故に関わる関連属性についてコメントすべきファイルを特定する。事故に関わる関連属性についても、例えば「事故月」、「事故曜日」、「事故時間」、運転者の「年齢」、「性別」といった判別条件のそれぞれの組み合わせ(単一の判別条件だけの場合も含む)の各パターンについて、先の事故態様の場合と同様にアドバイスシート生成部11bまたは事故データ登録・管理部11aが発生頻度と事故の重大性についてポイント等の指標を算定する。
ポイントの算定は、事故態様の場合と同様に事故データ登録・管理部11aが事故DB12aの事故データと図11〜15に示したのと同じ趣旨のテーブルを参照して行う。ポイントの算定方法として、事故の発生頻度については、それぞれの判別条件を構成する各項目(例えば、事故月の場合であれば1月から12月までの12種類の項目、また事故曜日の場合は月曜から日曜までの7つの項目、さらに事故月と事故曜日の組み合わせの場合は84の組み合わせパターン)について、それぞれの発生事故の構成比(ウエイト)を求めてその値を発生頻度とする。そして、その発生頻度が平均発生頻度(事故月だけのパターンの場合は100%÷12月=8.33%、事故月と事故曜日の組み合わせの場合は100%÷84パターン=1.19%)に対する比率(例えば、1月の事故発生ウエイトが12%であるとすると、対平均発生頻度比率は12%÷8.33%=1.44となる。さらに1月と月曜日の組み合わせのパターンの場合が2.77%であったとすれば、対平均発生頻度比率は2.33となる)を求めて、例えば図11に示したのと同趣旨の事故関連属性用の発生頻度ポイントテーブルを用いて、発生頻度に関するポイントを算定することができる。
また事故の重大性についても、事故データ登録・管理部11aは事故態様におけるポイント算出の方法と同様に、図12の個別事故の重大性判別テーブルを用いて、個々の事故毎の判定値を算定し、関連属性の組み合わせ毎にその判定値の平均を求め(図13を参照)、平均判定値を図14に示したようなポイント換算テーブルを用いてポイント値を求める。
事故データ登録・管理部11aは、これら発生頻度ポイント及び重大性ポイントを事故DB12aの所定のエリア内に格納する。さらに、事故データ登録・管理部11aは、発生頻度ポイント及び重大性ポイントを用いて、関連属性の各パターンについて総合ポイントを算定し、各パターンの総合ポイントテーブルを生成して優先順位を設定する(図15を参照)。先にも述べたように、総合ポイントは、図15に示したような発生頻度ポイント及び重大性ポイントを加算するのみに限らず、乗算したり、またあらかじめ設定したルールに基づいて計算してもよい。例えば、発生頻度ポイントをポイント値として求め、事故の重大性については所定の係数として求めるようにしておき、これらを乗算したり、事故の重大性係数を一定倍したものを発生頻度ポイントに加算するようにしてもよい。このような総合ポイントの算出のためのルールテーブルを、あらかじめ事故DB12a内の所定の領域に格納させておき、アドバイスシート生成部11bや事故データ登録・管理部11aがこの総合ポイント算定のルールテーブルを読み出して、総合ポイントを総合的な指標として算定してもよい。
アドバイスシート生成部11bは、コメントを付するべき事故のデータが指定入力されると、当該事故に含まれる事故関連属性の判別条件を構成する各項目(1〜12月、月曜日〜日曜日、0時〜24時、10代〜70代以上、男性と女性などの各項目)を特定する。これら当該事故が有する判別条件に関する各項目を少なくとも1つ以上含み、かつ総合ポイントの高い関連属性のパターンを、指定入力された当該事故に適用する関連属性パターンとして決定し、図10に示したように決定したパターンに対応するコメントを特定する。総合ポイントは一例であって、事故発生頻度の関する指標、事故の重大性に関する指標、さらにそれらの総合的な指標に基づいて、指定入力された当該事故に適用する関連属性パターンを決定する。図10のパターン2では、事故曜日が「月曜日」で、事故時間が16時代から18時代の夕方の時間帯、運転者の年齢が10代〜30代の若い世代、性別が「女性」という関連属性のパターンに対応するコメントが表示エリアE5に表示されるようになっている。表示されるコメントは、「A41」というファイルに格納されている。表示されるコメントには、月曜日の夕方における若い女性層が起こす事故に関する内容が盛り込まれている。
なお、以上の関連属性パターンについてのコメントの特定処理においても、アドバイスシート生成部11bが事故の発生頻度と重大性とによる総合ポイントをベースに、付するべきコメントに対応する事故態様を特定するだけではなく、例えば発生頻度ポイントか重大性ポイントのいずれかの要素だけでコメントに対応する関連属性パターンを特定してもよい。
また、例えば図9のパターン2に対するコメント判別データで、事故態様に対応したコメントが表示テエリアE4〜E8の5個所に表示され、また図10に示したパターン2の関連属性に対応するコメント判別データのように、関連属性パターンに対応するコメントが表示エリアE5に表示されるようになっていた場合、表示エリアE5が重複して使用されることになり、事故態様に関するコメントと関連属性に関するコメントが重複するエリアに表示されることとなる。この場合、アドバイスシート生成部11bは事故態様と関連属性パターンとのいずれのコメントを優先させて表示エリアE5に表示させるかを判断することが必要なる。アドバイスシート生成部11bは、事故態様と関連属性パターンのそれぞれの総合ポイント比較し、総合ポイントの高い方を優先させて表示エリアへの表示を決定する。この場合、ポイントの低い方のコメントは表示が省略される。総合ポイントによらず、発生頻度ポイントか重大性ポイントのいずれかの要素を用いてその指標の高い方のコメントを表示するようにしてもよい。
また、いずれかの表示を省略することに代えて、あらかじめシート生成DB12cに複数のシートフォーマットを記憶させておいて、それら複数のシートフォーマットのうちから、すべてのコメントを表示できるシートフォーマットを抽出するようにしてもよい。例えば、フォーマットAとして表示エリアE1〜E10を1個ずつ有するフォーマットを、フォーマットA5−1として表示エリアE5を2個有するフォーマットを、またフォーマットA6−1として表示エリアE6を2個有するフォーマット等々を、シート生成DB12cに格納しておく。重複数は2個に限らず、任意の数の重複に対応することができる。たとえば、表示エリアE5が3個重複する場合に対応するためにE5の表示エリアを3個有するフォーマットをフォーマットA5−2として、また同様に表示エリアE6が3個重複する場合のためにE6の表示エリアを3個有するフォーマットをフォーマットA6−2等々として、表示エリアと重複数とフォーマット名(フォーマットのコード)とを関連付けたテーブルなどを定義情報として、シート生成DB12cに記憶させておくことができる。アドバイスシート生成部11bは、シート生成DB12cに格納されているコメント判別データを参照して、事故態様と関連属性パターンそれぞれに関するコメントの表示エリアとコメントファイル名を特定する。そして、表示エリアが重複していないかどうかを確認する。表示エリアに重複がない場合は、コメント判別データで指示された表示エリアにそれぞれ対応するコメントファイルによって指定されるデータを表示して、アドバイスシートを作成する。そして、表示エリアを重複している場合、どの表示エリアが、いくつ重複しているかを確認する。つまり、アドバイスシート生成部11bは処理対象として指定された1の事故ごとに、コメント判別データにおいて指示された各コメントファイルと表示エリアの組み合わせをすべて取得する。そして、取得した表示エリア(具体的には、たとえばE1、E2など表示エリアを示す数値、記号、文字列などのコードをいう)が複数存在しないかどうかを確認する。重複が存在しない場合、アドバイスシート生成部11bは通常のフォーマットとして、例えばフォーマットAを抽出する。また同じ表示エリアのコードが複数存在することを確認した場合、アドバイスシート生成部11bはそのコードと重複数を確認して、シート生成DB12c内のテーブルを参照して、表示エリアのコードと重複数から、該当するフォーマット抽出する。
重要なコメントを広いスペースや目に付きやすい表示するエリアに配置してアドバイスシートを作成する場合、このような表示エリアに重複が起きることが考えられるが、このようの構成とすることで、各コメントの重要度(つまり、事故の発生頻度や重大性に関する指標、さらにそれらの総合指標にもとづいてた重要度)にしたがって、より優先度の高いコメントだけを表示させたり、すべてのコメントを優先度に応じて、適宜、配置させながらアドバイスシートを作成することが可能となる。
例えば、E5というエリアでの2個の重複を確認すると、アドバイスシート生成部11bは、シート生成DB12cからE5という表示エリアを2個有するフォーマットA5−1を抽出し、フォーマットA5−1を用いてアドバイスシートを作成する。この場合、重複した表示エリアE5には事故態様と関連属性パターンそれぞれのコメントファイルを任意の順番で表示してもよいし、総合ポイント、発生頻度ポイント、重大性ポイントのいずれかあらかじめ設定された項目のポイントの高い方のコメントを優先させて先に表示してもよい。優先表示する方法は任意であり、先の表示エリア(つまり、表示エリアを示すコードが先の順位にあるエリアや、表示エリアの上段の方のエリアなど)に表示したり、逆に後の表示エリアに表示するなど、優先表示の仕方は、各フォーマットと関連付けてシート生成DB12cの所定の記憶領域に格納させておき、アドバイスシート生成部11bがそれを参照して表示する。
さらに、図5のシートフォーマットに代えて、表示エリアが11個、12個というように複数種類の数のエリアを有したシートフォーマットをシート生成DB12cにあらかじめ記録しておき、アドバイスシート生成部11bは事故態様に関連するコメントの表示エリアと関連属性の表示エリアのそれぞれの数を確認し、すべてのコメントがちょうど収納できるだけの表示エリア数を有したシートフォーマットを、コメント判別データに基づいて選択する。この場合、シートフォーマットの各表示エリアを示すコードには、エリアの順番を示す情報が含まれている。その際に、事故態様に関連するコメントの表示エリアと関連属性の表示エリアが重複していれば、前記のとおり事故態様と関連属性パターンとの各々の総合ポイント等を比較して、総合ポイント等の高い方を優先して表示エリアをあてがい、総合ポイント等の低いほうを省略したり、又は総合ポイント等の低いほうを総合ポイント等の高い方の次の表示エリアにあてがい以降のコメントデータは表示エリアを繰り下げて表示するようにしてもよい。この場合、繰り下げて表示するコメントファイルは、コメント判別データにおいて指定された表示エリアに対して、繰り下げ表示をするようにアドバイスシート生成部11bが調整を行なう。例えば、E5の表示エリアが重複していた場合、アドバイスシート生成部11bはE5に表示すべきコメントファイルのいずれかをE5に表示し、他方をE6の表示エリアに表示する。例えば、「if E5 have A01&Ann →E5=A01&E06=Ann」などの演算式を各表示エリアに関連付けてシート生成DB12cの所定の領域に記憶しておき、アドバイスシート生成部11bがE5に表示すべきコメントファイルとしてA01とAnnを抽出した時に、A01をE5に、そしてAnnをE6に表示する。そして、コメント判別データにおいてE6以降の表示エリアに表示するものとされていたコメントファイルについて、それぞれ繰り下げた表示エリアに表示を行なう。こうした繰り下げ表示に関する定義情報はあらかじめシート生成DB12cに記憶され、アドバイスシート生成部11bが定義情報を読み出し、それに従って繰り下げ表示を行なう。繰り下げ表示を行うための定義情報は、次のように規定することができる。例えば、図9のパターンナンバ「1」の表示エリアE4、E6、E8に代えて、それぞれ「ifE3=E3→E4,ifE3=E4→E5」、「ifE5=E5→E6,ifE5=E6→E7」、「ifE7=E7→E8,ifE7=E8→E9」のような演算式をもたせる。つまり、「ifE3=E3→E4,ifE3=E4→E5」という演算式は、もしE3の表示エリアにE3に表示されるコメントファイルが表示されたならば、表示エリアE4にはそのまま対応するコメントファイル(A01)を表示し、もし表示エリアE3に代えてE4にE3に表示されるコメントファイルが表示されたならば、もともとE4に対応されていたコメントファイル(A01)をE5に表示することを示している。こうした演算式をコメント判別データに含めて、シート生成DB12cに記憶させておき、アドバイスシート生成部11bは各表示領域へのコメントファイルの各表示エリアへの配分状況を把握し、例えば先の「if E5 have A01&Ann →E5=A01&E06=Ann」という演算式の「if」が適用されたことを確認した時には、適用された表示エリアの次の表示エリアについて、たとえば「ifE5=E5→E6,ifE5=E6→E7」といった演算式に基づいて繰り下げ表示を行う。
シート生成処理において、生成されたアドバイスシートデータは、プリンタ2に出力され、印刷される。印刷されるアドバイスシートの一例を図16に示す。
保守管理部11cは、担当者等による入力操作に従って、記憶部12に登録されている各種データ(シートフォーマット情報、表示データ情報、コメント判別データ等)の設定内容の変更等、保守管理のための処理を行う。
例えば、シートフォーマット情報の設定処理では、保守管理部11cは、シート生成DB12cに登録されているシートフォーマット情報の設定内容を表示するとともに、設定内容の修正、削除、新たなシートフォーマットの登録等の要求を受け付けるための設定画面を表示する。そして、表示されているシートフォーマット情報に対する修正又は削除が要求された場合には、修正又は削除内容の入力を受け付け、入力データに基づいてシートフォーマット情報を更新する。また、フォーマット情報の新規登録が要求された場合には、新規登録のために必要な所定データの入力を受け付け、入力データに基づいてシートフォーマット情報を新規に生成し、シート生成DB12cに登録する。
また、表示データ情報の設定処理では、保守管理部11cは、シート生成DB12cに登録されている表示データ情報の設定内容を表示するとともに、設定内容の修正、削除、新たな表示データ情報の登録等の要求を受け付けるための設定画面を表示する。そして、表示されている表示データ情報に対する修正又は削除が要求された場合には、修正又は削除内容の入力を受け付け、入力データに基づいて表示データ情報を更新する。また、表示データ情報の新規登録が要求された場合には、新規登録のために必要な所定データの入力を受け付け、入力データに基づいて表示データ情報を新規に生成し、シート生成DB12cに登録する。
なお、表示データは必ずしもすべての事故形態や関連属性パターンについて登録されているわけではなく、事故の発生頻度ポイントや重大性ポイント、さらには総合ポイントが高いもの、あるいはそれらが一定水準以上のものについてのみ登録をしているのが一般的である。例えば、総合ポイントが上位50になる事故形態や関連属性パターンについてのみ登録しておくこともできる。そして、新たに表示データを登録する必要のある事故形態や関連属性パターンが発生した場合は、新規に登録することになる。
また、コメント判別データの設定処理では、保守管理部11cは、例えば、シート生成DB12cに登録されているコメント判別データの指定入力を受けて、指定されたコメント判別データの設定内容を表示し、設定内容の修正、削除、新たなコメント判別データの登録等の要求を受け付けるための設定画面を表示する。そして、表示されているコメント判別データに対する修正又は削除が要求された場合には、修正又は削除内容の入力を受け付け、入力データに基づいてコメント判別データを更新する。また、コメント判別データの新規登録が要求された場合には、新規登録のために必要な所定データの入力を受け付け、入力データに基づいてコメント判別データを新規に生成し、シート生成DB12cに登録する。コメント判別データの設定画面の一例を図17に示す。
なお、本設定処理によりコメント判別データの判別条件は任意に設定可能である。例えば、「相手態様」、「相手側行動形態」、「自己申告事故原因」等、他の種々の項目を判別条件に用いることも可能である。また、判別条件に用いるデータ項目数も任意に設定可能である。例えば、データ項目「事故形態」のみを判別条件に設定して、「事故形態」のみに応じて事故データのパターンを分類するようにしてもよいし、さらに複数のデータ項目を組み合わせたものを判別条件に設定して事故データのパターンを分類するようにしてもよい。
また、保守管理部11cは、担当者等による入力部14からの入力操作に従って、コンテンツDB12bに登録されているコンテンツファイルの追加・削除等を行う。
ここで、新規にコメント判別データなどの登録又は削除をする際の処理について説明する。
新規にコメント判別データを登録する必要が生じる例としては、事故データ登録・管理部11aから、新たに発生頻度ポイント、事故の重大性ポイント、又は総合ポイントが高くなった事故態様や関連属性パターンについて保守管理部11cに通知があった場合がある。なお、コメント判別データを登録する際には、同時に表示データの登録も行うことになる。事故データ登録・管理部11aは、事故DB12aに記録される事故データを参照して、例えば図11、図13から図15にあるような各ポイントや判定値、さらに各事故態様や関連属性パターンの優先順位などを適宜更新する。そして、例えば事故発生頻度が新たに平均発生頻度以上になったり、重大性ポイントが新たに一定水準以上(例えば30ポイント以上等)になったり、さらには総合ポイントで上位50位以内に新たに順位付けられた事故態様や関連属性パターンが現れた場合には、その旨の情報を保守管理部11cに通知する。また逆に、事故発生頻度が新たに平均発生頻度未満になったり、重大性ポイントが新たに一定水準未満(例えば30ポイント未満等)になったり、さらには総合ポイントで上位50位外に順位付けられることとなった事故態様や関連属性パターンが生じた場合にも、その旨の情報を保守管理部11cに通知する。なお、こうした発生頻度、事故の重大性に関する図11、図13から図15にあるような各ポイントや判定値などのデータを別のコンピュータから取得し、そのデータ結果に基づいて入力部14からの入力によって、各事故態様や関連属性パターンの優先順位などを適宜更新してもよい。
保守管理部11cは、新たにコメント判別データや表示データの登録を行う必要のある事故態様や関連属性パターンについての通知を事故データ登録・管理部11aから受け取る(または入力部14からの事故態様や関連属性パターンについての入力を確認する)と、まずコメント判別データの新規入力を促すための表示画面を表示部13の表示する。図18に新たな事故態様についてコメント判別データを登録するための画面の例を示している。保守管理部11cは、新規登録の必要な事故態様についての情報を事故データ登録・管理部11aから受け取ると、図18に示したように新たなパターン番号を採番し(ここでは「n」番と表示している)、事故態様を得意するための各判別条件を設定済みの状態で表示部13に表示する。図18では、事故態様を特定する判別条件として「1追突」、「1直進」、「6路外からの出入」、「7自転車」が設定済みとなっている。この事故態様に対するパターン番号が「n」となる。担当者等は、表示部13に表示された図18のような画面に対して、入力部14から判別データとして必要な表示エリアと各表示部13エリアに表示するべきデータの格納されたファイル名を入力する。表示エリアとファイル名は、画面のプルダウンメニューの中から選択入力してもよい。そして、「新規登録」ボタンを押下することで登録処理がなされ、登録されたデータがシート生成DB12c内の所定の領域に記録される。なお、この図18の画面では「訂正・削除」ボタンは押下できない設定となっている。
さらに、「新規登録」ボタンの押下された時、先に入力又は選択したファイル名についてファイルデータがコンテンツDB12bに登録されていない場合、当該ファイル名によるデータの入力画面が次に表示部13に表示される。保守管理部11cは、コンテンツDB12bを検索し、ファイル名として指定されたファイルが存在するかどうかを確認する。そして、コンテンツを記録したファイルとして当該ファイルが存在しない場合は、ファイル名だけを設定した状態でコンテンツ入力のためのアプリケーションを開いて表示部13に表示する。通常は、表示データのコンテンツを先に作成して、ファイルへの保存を行ったうえで、図18にあるようなコメント判別データの入力を行うことが多いが、コンテンツの格納されたファイルが存在しない場合には、こうしたコンテンツ入力を行うことが必要になる。
図19にコンテンツ入力のための画面の例が示してある。担当者等は、入力部14から図19の中の入力に必要な項目について入力をする。
図19には、コメント入力欄C1、コメント入力欄C2と、さらにグラフ表示のためのデータ取得先及び表示形式等を設定する欄C3と、が存在する。担当者等は、グラフ表示のためのデータ取得先及び表示形式等を設定し、それによって得られるデータやグラフなどを参照しながら、コメント入力欄C1とC2に適切なコメントを入力する。図19の入力欄C3では、グラフ等を表示するためのデータが格納されたファイル名などを指定入力する欄と、当該ファイルのデータについて取り込むデータ範囲を指定入力する欄と、表示するグラフの形式(例えば、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフ等)を選択入力する欄と、さらにグラフの表示形式をオプション(例えば、グラフ目盛り、グラフタイトル等の表示形式の設定のためのオプション)入力する欄が設けられている。グラフの表示形式のオプション入力欄では、「オプション入力」ボタンを押下すると、さらに詳細な項目を入力するための画面が表示される。
担当者等が各欄について入力し、「登録」ボタンの押下を確認すると、保守管理部11cは入力されたデータをコンテンツDB12b内の所定の領域に格納する。
また、コメントなどの表示データが登録されていた事故態様や関連属性パターンについて、事故発生頻度が新たに平均発生頻度未満になったり、重大性ポイントが新たに一定水準未満(例えば30ポイント未満等)になったり、さらには総合ポイントで上位50位外に順位付けられることとなった場合、事故データ登録・管理部11aはその旨の情報を保守管理部11cに通知する。保守管理部11cは通知(または入力部14からコメント判別データ削除要請の入力)を受け取った時点で図20に示したような、コメント判別データ削除のための画面を表示部13に表示する。図20では、パターン番号「35」に該当する事故態様である「正面衝突」、「直進」、「直線道路(対向車線あり)」、そして「自家用自動車」という判別条件の組み合わせについて、コメント判別データを削除することの確認ができるようになっている。担当者等は、図20の画面を見て、削除しても意図判断したときには、「訂正・削除」ボタンを押下する。この場合は、「訂正・削除」ボタンの押下によって、削除処理だけが実施される。なお、図20に当該事故態様について、発生頻度ポイント、重大性ポイント、さらに総合ポイントや総合ポイントに基づいた優先順位などを併せて表示することもできる。そうすることで、担当者として、削除してもよいかどうかを適切に判断するための参考にすることができる。
このようにすることで、事故発生につながりやすかったり、重大な事故につながりやすい事故態様について、コメント判別データを適切に登録し、また不要になったデータをタイムリーに削除することができる。
以上では、事故態様について新規にコメント判別データや表示データを登録する場合及び削除する場合の説明を行ったが、関連属性パターンについても同様の処理によって新規登録や削除処理を行うことができる。
記憶部12は、事故DB12a、コンテンツDB12b、シート生成DB12c等を備える。
事故DB12aは事故データを記憶する。
コンテンツDB12bは、アドバイスシートの各表示エリアに表示されるコンテンツのファイルを記憶する。
シート生成DB12cは、アドバイスシートを生成する際に参照されるシートフォーマット情報、表示データ情報、コメント判別データ等を記憶する。
また、記憶部12は、制御部11が実行する動作プログラムや、処理に必要な各種のデータを記憶する。
表示部13は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置を含み、制御部11からの指示に従って種々の画面表示を行う。
入力部14は、マウス、キーボード等の入力装置を含み、入力されたデータを制御部11に通知する。
通信制御部15は、ネットワークを介して他のコンピュータ(例えば、保険会社のサーバコンピュータ等)との間でデータ通信を行うためのものである。
以下に、この実施の形態に係る交通事故防止支援装置の動作について本発明の特徴部分を中心に改めて説明する。
まず、事故データを新規に登録するための登録処理について図21を参照して説明する。
例えば、制御部11が初期画面として所定の処理メニューを表示部13に表示し、担当者等により、処理メニューの中から「事故データ登録」が選択される。
これに応じて、制御部11は、事故データ入力画面(図2参照)を表示して、データの入力を受け付ける(ステップS1)。そして、入力されたデータに基づいて事故データを生成し(ステップS2)、事故DB12aに登録する(ステップS3)。
これにより、事故データが登録される。
次に、アドバイスシートを生成・印刷するシート生成処理について図22を参照して説明する。
例えば、制御部11が初期画面として所定の処理メニューを表示部13に表示し、担当者等により、処理メニューの中から「シート印刷」が選択される。
これに応じて、制御部11は、処理対象の事故データの指定入力を受け付けるための入力画面等を表示部13に表示して、処理対象の事故データの指定を受け付ける(ステップS11)。なお、事故データの指定方法は任意であり、例えば、事故日、登録日、顧客、保険証券の証券番号等の検索条件となる情報の入力を受け付けてもよい。また、仮想の事故について入力受け付けする場合は、図2における事故詳細情報を含むデータの入力を受け付ける。さらに、指定可能な処理件数は任意であり、一件毎に指定するようにしてもよく、また、複数件まとめて指定するようにしてもよい。
そして、アドバイスシート生成部11bは、コメントを付すべき事故に含まれる判別条件を少なくとも1つ以上含みかつ優先度のもっとも高い(つまり、発生頻度ポイント、事故の重大性ポイント、またはこれらの総合ポイントのいずれかのもっとも高い)事故態様を特定する(ステップS12)。さらに、アドバイスシート生成部11bは、コメントを付すべき事故に含まれる判別条件を少なくとも1つ以上含みかつ発生頻度ポイントのもっとも高い関連属性パターンを特定する(ステップS13)。制御部11のアドバイスシート生成部11bは、処理対象の事故データを事故DB12aから、シートフォーマット情報と表示データ情報をシート生成DB12cから、それぞれ読み出す(ステップS14)。そして、事故態様に対応したコメントと関連属性パターンに対応するコメントとの表示エリアが重複して使用されることになっている場合、どちらを優先させるかを決定して表示エリアの配分を調整する(ステップS15)。表示エリアの調整は、優先度の低いほうの表示を省略したり、一方を優先させることによって以後の表示エリアを繰り下げるなどによって行う。また、優先表示の仕方や繰り下げ表示に関する定義情報がシート生成DB12cに記憶され、それに基づいて表示を行なう場合、アドバイスシート生成部11bはこうした優先表示の仕方や繰り下げ表示に関するテーブルなどの定義情報を読み出したうえで(図示しない)、ステップS15に示した表示エリアの配分調整を行なう。さらに読み出した各データを用いて、シート内の各表示エリアに表示するコンテンツデータを特定する(ステップS16)。そして、特定したコンテンツデータをコンテンツDB12bから読み出し、シートフォーマットのイメージに貼り付ける等してアドバイスシートデータを生成する(ステップS17)。
そして、制御部11のアドバイスシート生成部11bは、生成したアドバイスシートデータをプリンタ2に出力して印刷する(ステップS18)。
これにより、アドバイスシートが印刷される。
なお以上では、事故態様と関連属性パターンがどようなものであったとしても、一様のシートフォーマットを利用する場合について説明したが、例えば事故態様や関連属性パターンに応じて最適のシートフォーマットを選択して、アドバイスシートを作成するようにしてもよい。例えば、図9のコメント判別データには、各事故態様のパターンナンバに対してさらにシートフォーマット情報が対応付けられてシート生成DB12cに記憶される。各事故態様(のパターンナンバ)に対応付けられるシートフォーマット情報には、それぞれにシートフォーマット番号など、シートフォーマットごとのIDがあらかじめ付与される。異なった事故態様のパターンナンバに対して同じシートフォーマットを用いる場合、同じシートフォーマットIDがそれぞれの事故態様のパターンナンバに当該同一のシートフォーマットIDが関連付けられる。その場合、図9のコメントファイル名の欄には当該シートフォーマットの表示エリアにそれぞれのコメントファイル名が対応付けてシート生成DB12cに記録される。
なお、処理対象の事故データが複数件指定された場合には、ステップS2とステップS3の処理を指定された件数分だけ繰り返す。このとき、複数件のアドバイスシートデータをまとめて生成した後に、印刷するようにしてもよく、また、アドバイスシートデータを生成して印刷する処理を件数分だけ繰り返すようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、顧客の事故データにおける事故内容や顧客の属性等のデータに基づいて、その顧客に適した事故再発防止のためのアドバイスシートを生成することができる。
なお、上記実施例では、交通事故防止支援装置1がスタンドアロンで各種処理を行うものとして説明したが、これに限定されず、例えば、ネットワーク型の交通支援防止システムとして実現してもよい。この場合の交通事故防止支援システムは、例えば、図23に示すように、代理店における代理店端末3と、代理店端末3とネットワークを介して接続される保険会社の管理サーバ4と、から構成される。
この交通支援システムにおいて、管理サーバ4は、上記説明における事故DB12a、コンテンツDB12b、シート生成DB12c等を備える。
事故データの登録処理では、代理店端末3は、事故データの登録要求の入力に応じて、登録対象のデータの入力を受け付け、入力されたデータを所定の事故データ登録要求とともに管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、代理店端末3からの受信データに基づいて事故データを生成し、事故DB12aに登録する。
また、アドバイスシートを生成・印刷する処理では、代理店端末3は、アドバイスシートの生成・印刷要求の入力に応じて、処理対象の事故データの指定入力を受け付け、入力されたデータを所定のシート生成要求とともに管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、代理店端末3からの受信データに基づいて、上記実施例におけるシート生成処理と同様の処理を行って、アドバイスシートデータを生成し、要求元の代理店端末3に送信する。代理店端末3は、受信したアドバイスデータをプリンタに出力して印刷する。
また、上記説明では、担当者等の入力操作に応じて、シートの生成・印刷処理を行っているが、これに限定されず、例えば、交通事故防止支援装置1がアドバイスシートの出力時期を所定の基準に従って決定し、自動的にアドバイスシートを生成、出力するようにしてもよい。例えば、交通事故防止支援装置1が、顧客の事故内容を示すデータを参照して、物損事故であるか、対人事故であるか、を判別し、物損事故である場合には、予め設定された所定期間(例えば、1週間等)の経過後に、アドバイスシートを生成・印刷するようにしてもよい。そして、対人事故である場合には、各事故のステータス情報が格納されている所定のDB等を参照して、その事故の示談が完了した旨が設定された後に、アドバイスシートを生成・印刷するようにしてもよい。
また、上記説明において、事故データを登録する場合、事故データの登録画面(図2)を表示して入力を受け付けるようにしているが、登録方法は任意であり、例えば、保険会社のサーバ又は交通事故防止支援装置1が備える保険契約のデータが登録されている保険DBを参照し、該当する保険契約のデータを指定することにより、そこから必要なデータを取り込めるようにしてもよい。
また、交通事故防止支援装置1が、他の保険に関するシステムの機能も有する場合、その他の保険に関するシステムと連動して、データの登録等を行うことも可能としてもよい。例えば、顧客の事故の発生に伴い、顧客の自動車保険を管理するシステムに本装置を用いて事故のデータを入力する際に、入力されたデータを事故データとして事故DB12aに登録する処理を併せて行うことが可能としてもよい。
なお、この発明のシステムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(FD、CD−ROM、DVD等)に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する交通事故防止支援装置1等を構成してもよい。また、インターネット等のネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば搬送波に重畳してコンピュータにダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OSが分担又はOSとアプリケーションの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、搬送波に重畳してコンピュータにダウンロード等してもよい。
この発明の実施の形態に係る交通事故防止支援装置の構成を示す図である。 事故データ入力画面の一例を示す図である。 事故データのデータ構成の一例を示す図である。 事故態様にかかる判別条件項目の一例を示す図である。 シートフォーマット情報を説明するための図である。 表示データ情報を説明するための図である。 ファイル名「冒頭文」のファイルにに保存された文章及びイメージデータの一例を示す図である。 コメントの内容を表すコンテンツファイルの一例を示す図である。 コメント判別データの一例を示す図である。 コメント判別データの一例を示す図である。 発生頻度ポイントテーブルの一例を示す図である。 個別事故の重大性判定テーブルの一例を示す図である。 事故態様毎の重大性の平均判定値テーブルの一例を示す図である。 事故重大性の平均判定値・ポイント換算テーブルの一例を示す図である。 事故態様別の総合ポイントテーブルの一例を示す図である。 アドバイスシートの一例を示す図である。 コメント判別データの設定画面の一例を示す図である。 新たな事故態様についてコメント判別データを登録するための画面の一例を示す図である。 コンテンツ入力のための画面の一例を示す図である。 コメント判別データ削除のための画面の一例を示す図である。 登録処理を説明するためのフローチャートを示す図である。 シート生成処理を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明の他の実施例である交通事故防止支援システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 交通事故防止支援装置
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
14 入力部
15 通信制御部
11a 事故データ登録部
11b アドバイスシート生成部
11c 保守管理部
12a 事故DB
12b コンテンツDB
12c シート生成DB

Claims (6)

  1. 顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段と、
    入力された事故データをデータベースに登録する手段と、
    処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段と、
    シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する選択手段と、
    各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成手段と、
    前記生成されたシートデータを出力する手段と、
    を備えることを特徴とする事故防止支援装置。
  2. 前記選択手段は、事故形態と、顧客の行動形態と、事故の発生場所と、事故の相手の種別と、事故の発生月と、事故の発生曜日と、事故の発生時間と、顧客の年齢と、顧客の性別の少なくとも1つのデータ項目を判別要素とする判別条件に基づいて、前記事故データを、予め設定された複数のパターンのいずれかに分類し、分類されたパターンに予め対応付けられているコンテンツデータを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の事故防止支援装置。
  3. 前記生成手段は、前記選択手段による各表示エリアに表示すべきコンテンツデータの選択結果に応じて、所定のデータベースに記憶されている事故に関する統計データを取得し、取得した統計データを用いてコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを用いてシートデータを生成する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の事故防止支援装置。
  4. 顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段と、
    入力された事故データをデータベースに登録する手段と、
    前記データベースに登録した事故データを用いて、所定の事故態様または事故関連属性別の、事故の発生頻度または事故の重大性に関する指標を算定する手段と、
    シートのレイアウトを示す情報を記憶するシートレイアウト記憶手段と、
    前記シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記所定の事故態様または事故関連属性と関連付けて記憶するコンテンツデータ記憶手段と、
    処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段と、
    前記指定入力の受け付けをした処理対象の事故データに含まれる少なくとも1つのデータ項目に基づいて、適用する事故態様または事故関連属性を、前記事故の発生頻度または事故の重大性に関する指標に基づいて決定する手段と、
    前記シートレイアウト記憶手段からシートのレイアウトを示す情報を読み出すレイアウト情報読み出し手段と、
    当該シート内の各エリアに表示する前記事故防止に関するコンテンツデータを、前記決定した事故態様または事故関連属性に基づいて、コンテンツデータ記憶手段から選択する選択手段と、
    前記シートのレイアウトを示す情報と、各エリアについて選択した前記コンテンツデータを用いて、シートデータを生成する生成手段と、
    前記生成されたシートデータを出力する手段と、
    を備えることを特徴とする事故防止支援装置。
  5. コンピュータを用いて、事故防止に関するアドバイスシートを生成するためのアドバイスシート生成方法であって、
    顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付けるステップと、
    入力された事故データをデータベースに記憶するステップと、
    処理対象の事故データの指定入力を受け付けるステップと、
    シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する選択ステップと、
    各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成ステップと、
    前記生成されたシートデータを出力するステップと、
    を備えることを特徴とするアドバイスシート生成方法。
  6. コンピュータを、
    顧客が当事者である事故と、顧客属性と、に関する事故データの入力を受け付ける手段、
    入力された事故データをデータベースに登録する手段、
    処理対象の事故データの指定入力を受け付ける手段、
    シートのレイアウトを示す情報に基づいて、シート内の各エリアに表示する事故防止に関するコンテンツデータを、前記処理対象として指定された事故データにおける少なくとも1つのデータ項目に基づいて選択する手段、
    各エリアについて選択されたコンテンツデータを取得してシートデータを生成する生成手段、
    前記生成されたシートデータを出力する手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007264820A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Aioi Kiso Kenkyusho:Kk 事故情報記録システムおよび車載システム
KR20070119313A (ko) * 2006-06-15 2007-12-20 (주)한국공간정보통신 도로교통 안전진단 및 관리를 위한 통합정보시스템
JP2009075760A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Nomura Research Institute Ltd 事例情報管理システム及びプログラム
JP2014203342A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 中国電力株式会社 作業エリアに存在する危険箇所に関する情報を収集する方法、及び危険箇所情報収集システム

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