JP2004227531A - 地図情報を利用した顧客情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地図データ21及び顧客データ22を蓄積したデータベース20と、前記地図上の訪問エリアを行政区画単位により指定する入力手段14と、この入力手段により指定された前記訪問エリアに対応する地図データをデータベースから読み出して地図画面として表示する出力手段15と、前記入力手段により入力された検索情報により、前記訪問エリア内に住所を有する顧客データを前記データベースから検索する手段16と、この手段による検索結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段17とを備えたことを特徴とする地図情報を利用した顧客情報管理システム。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図情報を利用した顧客情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
様々な情報を地図上に表示させる地図情報システム(Geographic Information Systems、以降GISと呼ぶ)は、天気予報を始め、防災計画、交通情報・カーナビゲーションなどに利用され、その用途が拡大している。
【0003】
このようなGISは、営業マンがその担当する地域に居住する顧客の所在位置を地図上に表示するとともに、各顧客に関する営業情報を表示する顧客管理システムにも応用されている。このようなシステムは、多数の顧客へのアクセスを容易にし、あるいは各顧客の契約状況等を容易に把握できるという利点がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−215879号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のGISを利用する顧客管理システムでは、このシステムを複数の営業担当者が利用する場合、各営業担当の担当地域を地図上に自由に設定することが困難であり、したがってまた、担当地域ごとの顧客情報を抽出あるいは分析する等の高度な営業活動に利用することは困難であった。
【0006】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、異なる地域を担当する営業担当が、それぞれの担当地域を容易に設定でき、設定した担当地域内の顧客を容易に抽出分析でき、あるいは、この結果を顧客の所在地とともに地図上に表示できる顧客情報システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の地図データを利用した顧客情報システムは、管理地図データ及び顧客データを蓄積したデータベースと、前記地図上の訪問エリアを行政区画単位により指定する入力手段と、この入力手段により指定された前記訪問エリアに対応する地図データをデータベースから読み出して地図画面として表示する出力手段と、前記入力手段により入力された検索情報により、前記訪問エリア内に住所を有する顧客データを前記データベースから検索する手段と、この手段による検索結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段とを備えたものである。
【0008】
また、本発明の地図データを利用した顧客情報システムは、地図データ、顧客データ、及び行政データを蓄積したデータベースと、地図上の分析エリアを行政区画単位により指定する入力手段と、この入力手段により指定された前記分析エリアに対応する地図データをデータベースから読み出して地図画面として表示する出力手段と、前記入力手段により指定された前記分析エリア内に住所を有する顧客データを前記データベースから抽出して、所定の分析を行う分析手段と、この分析手段による分析結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。この実施形態においては、本発明を保険契約業務に適用する場合について説明するが、本発明は保険契約業務に限らず他の種々の業務に適用できるものである。
【0010】
図1は、本発明の地図データを利用する顧客情報管理システムの実施形態の構成を示すシステム構成図である。
【0011】
本実施形態のシステムの構成は、図1に示すように、CPU部11を備えて、OS(Operating System:例えばMicrosoft社のWindows)12上にアプリケーションソフト13を搭載し、データベース20にアクセスしてデータ処理を行なうコンピュータ10と、コンピュータ操作及びデータ入力を行なう入力部14、及び表示及び印刷などの出力部15とから成る。
【0012】
さらに、このアプリケーションソフト13は、データベース20に蓄積保持される種々のデータを検索、分析する機能制御部16及び種々の地図を作成する地図エンジン部17から成る。
【0013】
また、データベース20は、地図データ21、顧客データ22及び行政データ23により構成される。
【0014】
入力部14は、キーボード14a及びマウス14bの操作入力とデータディスクリーダ装置18のデータ入力とから成り、出力部15は、操作者用のディスプレー15aと印刷出力のプリンタ19とから成る。
【0015】
本実施形態の作用、動作を、図2に図示したブロック図を用いて説明する。なお、図2においては、図1と関連するブロックには同番号を付して示した。
【0016】
本実施形態は、入力部14のキーボード入力14aにより、文字データ及び数字の入力が、マウス入力14bにより、Windows(商品名)のGUI(グラフィカルユーザインターフェース)のメニュー選択、項目選択などを行なう。
【0017】
また、入力部14には、保険業務の既契約、契約更改、及び新規契約に関するデータなどが書き込まれたCD−ROMや磁気ディスクなどを、読取るためのデータディスクリーダ装置18を備える。
【0018】
本実施形態は、キーボード入力14a或いはマウス入力14bにより、顧客情報の検索或いは分析するエリア・地域を設定し、検索或いは分析の項目を指定すると、CPU11を介してアプリケーションソフト13の機能制御部16の処理項目16a「保険種別分類」「新規契約登録」「既契約更新」「契約者検索」「契約数分析」「名寄せ処理」「世帯情報更新」・・・などの1つまたは複数が選択される。
【0019】
この処理項目16aのそれぞれは、データベース20の種々のデータを参照して、書き込み、読込み、及び比較などの制御関数部16bの種々の制御関数による演算や処理の組合わせで構成される手順である。
【0020】
一方、アプリケーションソフト13の地図エンジン部17は、グラフィックマップ図番号或いは緯度・経度を参照して、入力により指定された区域の住宅地図を表示する。さらに、地図エンジン部17は、この表示している住宅地図のスクロール、オーバレイ、拡大・縮小、スケール変更・・・などの地図処理17aを行なって、種々の表示形式で地図表示を行なう。
【0021】
データベース20の地図データ21は、都道府県、特別行政界、市区町村、大字、字丁目、街区の各レベルで識別されるグラフィックデータファイル、個々の住宅名または居住者名が表示される住宅地図のデータファイルなどで構成され、それぞれの縮尺レベルで街区の各住所番地或いは緯度・経度により参照されて、地図画面を表示するデータが収納される。
【0022】
本実施形態は、入力手段14の指示により、顧客データ22或いは行政データ23を各データを読み出し、アプリケーションソフト13により検索或いは分析の演算、処理を行なって、地図データ21により表示される、例えば住宅地図画面上に、その検索或いは分析の結果を、シンボルマーク或いはグラフの形態、または一覧表の形態で表示する。
【0023】
先ず、本発明の顧客情報管理システムのログオン機能の実施形態は、顧客データに対し機密の保持を要する場合、さらに情報の規模が大きく、データ取り扱いも慎重に行われるべき場合に対応するために、図3(a)に示す、システムエントリー画面で操作者名(ユーザ名)とパスワードの入力を要求し、制限された担当者のみが操作できる。
【0024】
さらに、データベースに収納してある職員情報ファイルを参照して、ログインしたユーザ名から、操作者を管理者或いは一般者のいずれか判定する。この判定により、図3(b)または同図(c)示すような、一般者用メニュー或いは管理者用メニューのいずれかを、その操作者の利用権限に対応して表示する。
【0025】
この実施形態では、操作者が、図3(a)に示すシステムエントリー画面に操作者のユーザ名とパスワードを入力すると、この入力されたユーザ名とパスワードがアプリケーションソフト13の機能制御部16により、職員情報ファイルに照会される。この照会により、図3(b)の一般者専用メインメニュー、または同図(c)の管理者専用メニューの何れかのメニュー選択画面が開かれる。操作者は、開かれたメニュー選択画面の例えば「データの検索」を選択して、データ検索モードに入り、、検索モードの表示画面を開くことができる。
【0026】
本発明の顧客情報管理システムのメインメニューの実施形態は、1)データ検索モード、2)データ分析モード、3)データ更新モードの各動作を行なう。
【0027】
データ検索モードの実施形態は、訪問エリア及び契約条項に関する検索条件を指定して、この条件に適合した顧客の商品購入状況や契約情報を地図画面上に表示する。
【0028】
本実施形態のデータ検索モードについて、表示画面の例を示す図4を用いて説明する。
【0029】
例えば、図4に示すデータ検索の表示画面において、訪問エリア設定ボタン71をクリックし、検索エリア設定ウインドウ(図示せず)を開く。
【0030】
この検索エリア設定ウインドウには、プルダウンメニューの「住所リスト」に設定された字町丁名が表示されので、例えば、“A町”をマウス14bでクリックする。
【0031】
または、既に営業担当者が個々に作成して、登録設定している「任意エリアリスト」に表示されている地域を指定する。
【0032】
いずれかの指定で、「訪問エリア」71aに、例えば“A町”が表示され、検索エリアとして指定される。
【0033】
さらに、「検索条件」72のプルダウンメニューに設定されている“契約者名”、“被保険者名”、“満了年月”、“被保険者生年月日”、“保険料払込種類”、“保険種類”などに、指定事項が有ればキーボード14aで入力し、指定事項がない場合は空欄とする。
【0034】
「検索結果の表示」73の表示の種類の選択で、例えば、“保険種類円グラフ”、表示サイズ“中”などを設定し、検索を開始する。
【0035】
「検索開始」の操作により、CPU11を介して、この入力で指示されたアプリケーションソフト13の機能制御部16は、処理項目16aの「契約者検索」により、制御関数部16bの制御手順が始動されて、先ず、制御関数の「ファイル探索」でデータベース20の顧客データ22として記憶されている保険既契約データファイルにアクセスし、制御関数の「データ抽出項目」で住所エリアを指定し、“A町”が設定され、制御関数の「リストアップ」で入力部14で設定した契約条項に関する検索条件に合致する既契約者が抽出され、そのリストが作成される。
【0036】
一方、アプリケーションソフト13の地図エンジン17は、データベース20の地図データ21として地図ファイル記憶されている住宅地図グラフィックデータのエリア“A町”を緯度・経度データと共に読み出して、出力部15のディスプレー装置15aに地図を表示する。
【0037】
さらに、処理項目16aの契約者検索により、制御関数部16bの制御関数の「グラフ化」が起動して、前述の検索条件に合致する既契約者のリストから、契約済みの保険種類を示すデータを基にシンボルマークまたはグラフが作成される。この作成された例えば、円グラフのデータが、制御関数の「緯度・経度参照表示」により、当該契約者のデータに含まれる世帯の所在地を示す緯度・経度を、ディスプレー装置15aに表示している地図の緯度・経度に照会して、この地図の世帯の所在地に上書き表示される。A町に居住するそれぞれ保険既契約者の契約保険種別状況が、図4に示すように、円グラフ74a、74b、74c・・・で表示される。
【0038】
この顧客情報の表示は、顧客の世帯毎に単色のシンボルマーク、或いは色分け配色された棒グラフや円グラフで行われる。
【0039】
さらに、この実施形態は、地図画面上に顧客の購入商品に関する情報として、図5に示すように、既に表示されているシンボルマークまたはグラフなど、或いは顧客の居住家屋付近を、マウス14bのクリック操作のポインタ81で指定することにより、アプリケーションソフト13の地図エンジン17が起動して、クリック操作が行なわれた地図画面の位置の緯度・経度が検知される。この緯度・経度は顧客データ22の保険既契約データに照会されて、当該緯度・経度または最短距離に所在する保険契約者のデータリストが検索されて、図5の下部左に示すように、指定された顧客の購入した商品に関する情報の一覧表82が地図画面と共に表示される。
【0040】
なお、続けて別の顧客のシンボルマークなどをマウス操作した時には、当該顧客のデータを重ね書きする、或いは差し替えて表示するなどは、当業者の設計により実施されることは言うまでもない。
【0041】
また、これ等の表示しているデータを、出力装置のプリンタ19により印刷出力することも当業者の設計の範囲で行われる。
【0042】
データ検索モードの2つの実施形態では、エリア設定で指定エリア内の顧客の大略の状況を地図画面上のマークやグラフで把握し、個別の顧客毎の詳細な情報をリスト形式で引続き検討できる顧客情報の抽出、検索には有用である。
【0043】
さらに、データ検索モードの他の実施形態は、図6に示す限度額比較グラフの表示である。
【0044】
この実施形態は、検索エリアを「訪問エリア設定」で前述の実施形態と同様に指定し、「保険限度額比較」を指示すると、顧客データ22の保険既契約データ及び保険種類データにより、指定した検索エリアの当該地区町丁に居住する顧客の契約している保険の種類と保険金額を抽出する。一方、顧客の契約条件から保険金限度額を、保険種類データファイルに記憶された算定規定に基いて算出する。この抽出と算出の結果を、被保険者毎に、限度額比較グラフで表示する。
【0045】
例えば、図6に示すように、棒グラフで示すこの比較グラフでは、縦軸に被保険者(住所と氏名を表示)111、横軸が保険金額112を示す。白抜きの棒グラフ113a、113b、113cは現在の契約保険金額を示し、ハッチの棒グラフ114は、限度額より小さい額の既契約の保険、下の白抜き棒グラフ113bの限度額保険金額を示す。
【0046】
また、「推奨契約データ作成」を指定し、既に表示されている顧客のシンボルマークまたはグラフなど、或いは顧客の居住家屋付近を、指定することにより、保険契約者の現在の契約条件と、契約条件を変化させる条件設定画面で契約条件を変えて、同じく保険種類データファイルに記憶された算定規定に基いて算出した推奨保険契約の情報を、地図画面上に共に表示する勧奨データ表示(図示せず)も行われる。
【0047】
この保険限度額比較の表示、或いは勧奨データ表示は、顧客がより高い保証が得られる保険契約の提示資料または勧奨ガイドとして、営業担当者が契約状況を顧客に説明するために使用できる。
【0048】
次に、データ分析モードの本実施形態について、表示画面の例を示す図7及び図8を用いて説明する。
【0049】
この実施形態は、分析エリアを指定し、その指定した地域内の顧客の保険既契約データから商品購入状況や契約情報を統計・分析する。その結果を地図データ及び行政区域の住民動態を示す行政統計データのそれぞれと、緯度・経度情報或いは地図データの地区町丁区域を指定する座標データを利用して重ね合わせるマッチングにより、地図画面上に一元的に表示する。
【0050】
本実施形態は、図7に示す、例えば、各町丁の「保険種類別契約割合」の分析では、入力部14により分析対象エリアの地区町丁名91を「分析地域の設定」91aをクリックすることにより行なう。この分析地域の設定は、(1)住所リストより複数の地区町丁を指定する「地区名指定」、(2)地図上の長方形領域を指定し、その長方形内の地区町丁を設定指定する「地域区分指定」、(3)任意の多角形エリアの地域内の地区町丁を予め登録しておき、その登録済みの任意エリアリストから1エリアを指定する「任意エリア指定」の3種の設定が選択できる。
【0051】
次に、次に統計・分析事項92の(1)保険種類別契約件数(棒グラフ)、(2)保険種類別契約割合(円グラフ)、(3)加入世帯率(円グラフ)、(4)保険種類別加入世帯率(棒グラフ)の1つ、例えば、「保険種類別契約割合」を選択した後、分析開始ボタン93をマウス14bでクリックする。
【0052】
例えば、上述の設定をした実施形態では、アプリケーションソフト13の機能制御部16aが制御関数16bを組合わせて、保険既契約データの設定された地区町丁名を検索し、当該顧客の保険種類を抽出して、それぞれの地区毎に件数を集計し、分析する。
【0053】
その分析の結果は、分析地域を指定して参照された地図データ21の「字丁目」または「街区」の各データリストに添記してある緯度・経度データまたは地図データの地区町丁区域を指定する座標データを参照して、地図画面上の当該地区町丁の位置にシンボルマーク或いはグラフで表示される。
【0054】
例えば、図7に示す「保険種類別契約割合」の場合には、各地区町丁毎の保険全契約数に対する各保険種類の契約件数の比率で分割された円グラフを指定した各地区町丁毎に表示する。さらに、地図データ21の各データリストに設定される区町丁界データにより、当該地区町丁の範囲を識別する配色または模様により塗り分け95で表示する。
【0055】
一方、集計・分析の結果の詳細である、各地区町丁毎の各保険種類別の契約実数件数及びその比率の詳細な数値データを、一覧リスト96の形式でこの地図の下に並べて表示する。
【0056】
本実施形態では、設定した地区町丁毎の顧客の購入している商品比率の傾向が把握できる。さらにその詳細は、下部に表示したリスト形式の詳細データで確認できる。
【0057】
このデータ分析モードの他の実施形態は、図8に示すように、前述と同様に「分析地域の設定」により分析地域の指定をした地区町丁101の各区画ごとに商品購入状況を分析する。その分析結果はシンボルマーク或いはグラフなど、例えば、図8に示す、統計・分析事項102で「保険種類別契約件数」を選択すれば、顧客が購入済の各商品の種類毎の件数を表示する棒グラフ104a、104b、・・・を地区町丁の各区画内に表示する。
【0058】
さらに、行政データ23に備える、行政機関が公表している住民動態調査などの集計結果、例えば、当該地区町丁の人口、男女数、全世帯数、または保険業務では顧客の年齢が提供する商品と関係するので、例えば、年齢別の人口分布データなどの行政統計データ、並びに住宅専用地区、準工業地区などの指定区分データを参照して、顧客情報を分析した各地区町丁界の範囲を、この行政データにより区分を識別する配色または模様により塗り分け105a、105bで表示する。図8には、例えば世帯数により、900世帯を超える濃い塗り分け105aとそれより少ない薄い塗り分け105bに区分識別した場合を示す。
【0059】
一方、地図画面の下部には、地図画面には表示していない、顧客の動向に関連する集計・分析の結果の詳細データ106を表示する。例えば、図8に示すものでは、行政データ23に備える行政統計データである当該区画町丁の総世帯数106aと、顧客データ22の保険既契約データから集計した保険加入世帯数106b、及び総世帯数からの差である未加入世帯数106cを、また既契約の各保険種類別の件数106dなどの実数と、これ等の総世帯に対する比率値(各データの下の括弧内に表示)を、詳細データとしてリスト形式で表示する。
【0060】
この実施形態では、地図画面上にグラフィカルに表示した地区町丁毎の顧客が購入した商品の分析結果の他に、この分析結果をさらに当該地区の行政統計データなどに関連付けて別の観点からマーケティング分析したデータの詳細が表示されて、営業担当者に有用且つ有益な営業情報を提供することができる。
【0061】
次に、本顧客情報管理システムのデータベース20に備える種々のデータファイルの作成・更新を行なうデータ更新モードについて、実施形態のデータ形式統合化処理、及名寄せ処理を説明する。
【0062】
データベース20は、図9に示すように、大きくは、地図データ21、顧客データ22、行政データ23に分類されて、それぞれに種々のデータファイルが収納される。なお、この3つの分類は、それぞれのデータファイルの参照或いは用途により大別するもので、データベース20において、構造的、機能的に分離されるものではない。
【0063】
例えば、地図データ21には、地図のグラフィックを表示の配置位置を決めるマップグラフィックデータ211及び個々のマップデータ212、都道府県レベルから街区レベルまでの行政界及び町丁区域のデータから成る区域データファイル213、また街区のランドマーク名、戸別の居住者名とその位置データ(緯度・経度)から成る住宅地図ファイル214などが備えられる。これ等のデータファイルは、データ精度、利便性、並びに製作作業効率の点で、市販のGISまたは公開されて提供されるものが利用される。
【0064】
また、顧客データ22には、顧客の保険契約データの保険既契約ファイル221、各種保険の情報を記録している保険種類ファイル223、本管理システムの運用において操作者を識別するデータを含む職員情報ファイル224、並びに住宅地図ファイル214及び電話番号データファイルから作成さる地図データ21の世帯情報データが、そのデータ内容から顧客の世帯状況を判別できるため顧客データ22としても利用される世帯情報ファイル222などが備えられる。さらに、操作ログが記憶された操作ログファイル225、及び本管理システムの地図画面に表示するメモデータを記録するメモ情報ファイル226なども備えられる。
【0065】
さらに、行政データ23には、国勢調査のような人口、男女数や世帯数などの住民の動態が調査される住民動態調査などの行政統計データ、行政機関または調査専門事業者、企業が提供する各種統計データ、及び住宅専用地区、準工業地区などの地域の指定区分データを収納している行政統計データ231からなる。
【0066】
データベース20に収納されている各種のデータファイルにおいて、そのデータ内容が顧客の動向により更新を要するものは、転居・編入により居住者名が変わる住宅地図ファイル214、この住宅地図ファイル214の住所、住戸名或いは居住者名、緯度・経度を抽出して作成される世帯情報ファイル222、及び新規契約や契約条件の変更を既契約情報に追加変更が行われる保険既契約ファイル221などである。
【0067】
これ等のデータファイルの更新が、本実施形態のデータ更新モードの対象となる。
【0068】
なお、住宅地図ファイル214は、前述したように市販のGISまたは公開された情報により提供されるものを利用するので、住所の表記法法や氏名(住戸名)の表記法は、市販業者または情報提供者のルールにより記述される。また、顧客情報の契約更新や新規契約のデータも契約者自身、或いはそれぞれの営業担当者の習慣により記入作成した契約書に基いて、データがインプットされるので統一性のない表記法になっている。
【0069】
住所や氏名の識別において、表記方法が異なるために識別を誤ることを発明者は多く経験している。本発明の顧客情報管理システムの実施形態では、この誤りを避けるために、住所或いは氏名の識別処理において参照される各ファイルの作成、更新において、これ等住所或いは氏名データにデータ形式統合化処理が行われる。
【0070】
先ず、住宅地図ファイル及び電話番号ファイルから作成される世帯情報データからその住戸名、住所、緯度・経度情報が移植された世帯情報ファイルの作成・更新における、データ形式統合化処理の実施形態について、図10に示すフロー図を用いて説明する。
【0071】
なお、この手順は、CPU11を介してアプリケーションソフト13の機能制御部16において、処理項目16aに「世帯情報更新作成」を備え、以下に説明する各ステップに対応した制御関数部16bの各制御関数が作動して実施される。
【0072】
図10に示すデータ形式統合化処理の実施形態は、先ず、ステップS31aで、世帯情報ファイルの基のデータとなる市販あるいは情報提供者の作成した住宅地図ファイルを入力部14のデータディスクリーダ装置18にセットする。
【0073】
次に、ステップS31bで世帯情報ファイルを作成または更新する地区・地域を、入力部14のキーボード入力14aまたはマウス入力14bにより入力、指定する。
【0074】
次いで、ステップS31cで指定された地区の住宅地図ファイルに記録された各住戸毎の居住者の世帯を示す住戸の名前データ及び住所データを順次読み出す。
【0075】
この順次読み出した住所データ及び名前データにステップS32からステップS37のデータ形式統合化処理であるデータ統合化修正ルーチンR30の手順を実施する。
【0076】
すなわち、各ステップは、住所データに「大字」、「字」の文字が有るか判別し(ステップS32)、有れば「大字」、「字」を消去する(ステップS32a)。
【0077】
同じく「丁目」、「番地」、「の」、「ー」の文字が有るか判別し(ステップS33)、有れば「−」に変換する(ステップS33a)。
【0078】
同じく、漢数字、ローマ数字が有るか判別し(ステップS34)、有れば「アラビア数字」に変換する(ステップS34a)。
【0079】
さらに、住所データに「半角文字」が有るか判別し(ステップS35)、有ればこれを全角文字に変換する(ステップS35a)。
【0080】
次に、氏名データに旧漢字が有るか判別し(ステップS36)、有れば新漢字に変更する(ステップS36a)。
【0081】
同じく氏名データに「空白文字」が有るか判別し(ステップS37)、有れば全角空白1文字に変換する(ステップS37a)ことが行なわれる。
【0082】
以上のステップS32からステップS37までの手順により、住所と氏名の表記法が統一される。
【0083】
次のステップS48で、表記法が統一された住所と氏名(住戸名)、及び元の住宅地図ファイルにある各住戸の所在地を示す緯度・経度、郵便番号のデータのそれぞれが、世帯情報ファイル222の各住戸毎のデータとして記録される。
【0084】
指定した作成地区の全ての住宅に対応する住所・名前について、データ統合化修正ルーチンR30の手順を行なって、指定地区の世帯情報ファイルが完成する。
【0085】
この完成した世帯情報ファイルは、各町丁目または各街区に対し、図12(b)の世帯情報データ151に示すように、住所151a、氏名151b、緯度151d、経度151c、郵便番号、電話番号の各項目データを備え、これ等が住宅地図の個々の住宅に対応する所帯と見なす住戸別のデータを構成している。
【0086】
したがって、保険既契約データなどの顧客氏名及び住所の各データを、この世帯情報ファイルに突き合せることにより、住宅地図上に顧客の住宅の位置を指定し、データ等をその位置に表示できる。
【0087】
次に、同じくデータ更新モードにおいて行われる顧客データ22の保険既契約ファイルの作成・更新及び前述の世帯情報ファイルに突き合せる名寄せ処理の実施形態について説明する。
【0088】
保険既契約データファイル221は、図9に示す証書記号番号、住所、契約者名、被保険者名、効力発生年月日、満了年月、被保険者生年月日、払込保険料、保険金額、保険種別などの契約項目と、本顧客情報管理システムが世帯情報ファイル222と突き合わせて行われる名寄せ処理により付加する、名寄せ処理のフラグ、及び名寄せによる契約者名、被保険者名、住所、及び契約者の属する世帯の所在地の緯度・経度などのデータ項目が追加されて成るファイルである。
【0089】
保険既契約ファイル221の契約項目に関わるデータは、営業担当者が個々に契約した内容を、入力部14のキーボード14aまたはマウス14bを操作して保険既契約ファイルに直接入力する場合の他に、当業者の保険事務センターなどにおいて集中的に管理されている新規契約データ、契約変更更新データが纏めて連絡される場合もある。
【0090】
この場合は、保険既契約データファイル221の更新は、保健事務センターから定期的にCD−ROMなどのデジタル電子メディアにより連絡される新規契約データや契約変更更新データから、本顧客情報管理システムを運用する当業者の支店、営業所が担当する地域に関する部分を抽出し、顧客データ22の保険既契約ファイルに追加、更新される。
【0091】
この保険既契約データ221の追加・更新には、前述のデータ形式統合化処理が、先ず読込まれた住所、氏名に対して実施された後、名寄せ処理を含む所定の処理が行われる。
【0092】
データ更新モードにおける保険既契約ファイルの追加・更新、及び名寄せ処理の実施形態の手順について、図11に示すフロー図により説明する。なお、この手順は、機能制御部16の処理項目16aの「既契約更新」により処理される。
【0093】
図11に示す保険既契約ファイルの追加・更新、及び名寄せ処理の実施形態は、保険事務センターから連絡されたCD−ROMなどのデジタル電子メディアによる更新元の契約データファイルを、データディスク・リーダ装置18に先ずセットする。
【0094】
次に、更新対象の保険既契約ファイルを指定し、ステップS41で、更新元の契約データファイルの個々の契約を識別する証書記号番号データを読み込む。
【0095】
次のステップS42で、更新元の契約データファイルの証書記号番号をキーにして、保険既契約データファイルの証書記号番号データを検索する。この検索の結果、保険既契約データファイルに同じ証書記号番号が存在する場合は、ステップS42aにより、更新元の契約データファイルの当該証書記号番号に対応する契約項目のデータを保険既契約データファイルの当該証書記号番号のデータに書き込み、更新する。
【0096】
ステップS42で同じ証書記号番号が存在しない場合は、更新元の契約データファイルの当該証書記号番号の契約は内容は、新規契約であるので、ステップS43で新規登録として当該証書記号番号も含む全項目を保険既契約データファイルに書き込む。
【0097】
次に、この書き込みしたデータの住所及び氏名について、表記法の統合を図るために、ステップS44で、図10のステップS32からステップS37で示したデータ統合化修正ルーチンR30と同様のルーチンを実施して、住所情報の「大字」及び「字」と空白文字を消去し、「丁目」、「番地」、「の」、「ー」を「−」に、「漢数字」、「ローマ数字」を「アラビア数字」に、「半角文字」を「全角文字」に変換する“住居情報の変換”と、氏名情報の「旧漢字」を「新漢字」に変換し、空白文字を「1つの全角空白」に変換し、再書き込みを行う。
【0098】
次に、ステップS45で、外字文字が使用されている時は、ステップS45aの事故リスト出力の処理へジャンプする。
【0099】
ステップS45で外字のない場合、及びステップS43aの事故リスト出力の処理後、ステップS46で、保険種類を保険種類マスタに照会して、マスタに存在しない場合には、ステップS46aの事故リスト出力の処理へジャンプする。マスタに存在する場合は、契約データの1件の追加・更新の処理が終わる。
【0100】
次に、この実施形態でさらに行われる名寄せ処理について説明する。
【0101】
図11の始点Aは、保険既契約データファイルの名寄せ処理の手順の始めを示す。
【0102】
保険既契約データファイルの名寄せ処理の実施形態は、先ず、ステップS52で、保険既契約データファイルにおいて、先に更新した契約データの契約者氏名が、先に作成され顧客データに登録されている、当該契約者の居住する同区域の世帯情報ファイル222の名前データに照会される。この照会は、更新された保険既契約ファイルの当該契約者の苗字を、世帯情報テーブル222の各住戸の名前データと先頭から比較し、対象の文字が含まれる場合はステップS53へ、対象の文字が含まれない場合はステップS55へジャンプする。ステップS53及びステップS55は、住所事項の一致を判定するステップである。
【0103】
先ず、ステップS53では、さらに、当該契約データの住所データが、世帯情報ファイル222の対象の文字が含まれる名前の住所データと比較されて、住所データが完全に一致した場合は、ステップS54へ進む。
【0104】
ステップS54では、世帯情報ファイル222の当該氏名を保険既契約ファイル221の“名寄せ契約者氏名”データに設定する。また、保険既契約ファイルの被保険者漢字氏名データが、同じく“名寄せ被保険者”に設定される。さらに「正常名寄せフラグ」を立てて、ステップS61へ進む。
【0105】
一方、ステップS53で住所データが完全に一致しない場合は、ステップS60へ進む。
【0106】
ステップS57では、世帯情報ファイル222の対象の文字が含まれる氏名の郵便番号データと当該契約者の郵便番号データが比較されて、一致した場合は、ステップS58へ進み、一致しない場合は、ステップS60へ進む。
【0107】
郵便番号データが一致した場合のジャンプ先のステップS58では、世帯情報ファイル222の当該氏名を、保険既契約ファイルの“名寄せ契約者氏名”データに設定し、保険既契約ファイルの被保険者漢字氏名データが、“名寄せ被保険者”に同じく設定され、さらに「住所不一致フラグ」を立てて、ステップS61へ進む。
【0108】
一方、ステップS52の名前データの比較で、対象の文字が含まれず、氏名が不一致でジャンプして来たステップS55では、世帯情報ファイルの当該氏名の住所データと当該契約データの住所データが比較されて、住所データが一致した場合は、ステップS56へ進み、一致しない場合は、ステップS59へ進む。
【0109】
ステップS56では、世帯情報ファイルの当該氏名を、保険既契約ファイルの“名寄せ既契約者氏名”データとして設定し、保険既契約ファイルの被保険者漢字氏名データを“名寄せ被保険者”に同じく設定し、さらに「氏名不一致フラグ」を立てて、ステップS61へ進む。
【0110】
ステップS59では、名寄せ対象外データとして、保険既契約ファイルの“個別名寄せ”データが、「個別名寄せ」と登録され、ステップS60へ進む。
【0111】
ステップS60では、手動による名寄せが行なわれ、住宅地図上の指定した住宅の緯度・経度が地図データから読み出される。
【0112】
ステップS61では、名寄せの処理の結果として、氏名データ及び住所データ、またはいずれかが一致した世帯情報ファイルの緯度・経度データを、保険既契約ファイルの緯度・経度データに書き込む、または、個別名寄せの処理をした場合は、地図データから読み出され緯度・経度が、同じく保険既契約ファイルの緯度・経度データに書き込まれる。
【0113】
ステップS62では、契約データの更新、名寄せ処理が未処理の次の証書記号番号データが有れば、ステップS41に戻って、次の証書記号番号データに対しデータ更新と名寄せ処理を行い、対象のデータがない場合には、この保険既契約ファイルの更新を終了する。
【0114】
以上の手順により、図12(a)に示すように、保険既契約ファイルの既契約者データ150と、住宅地図データ153を基に作成された世帯情報データ151を付き合わせる実施形態の名寄せ処理が行なわれる。この処理により、保険既契約ファイルの各既契約者データには、顧客が居住する住宅の位置の緯度・経度が付加されたデータファイル152と成る。
【0115】
顧客の情報を地図表示する場合には、保険既契約ファイルにステップS61で付加された、この緯度・経度データを参照して、顧客の情報の検索や分析の結果を、表示された住宅地図154上の当該顧客の住宅に表示することができる。
【0116】
また、市区・町丁の区域に亘る、例えば人口、世帯数などの住民動態調査などの行政統計データやその他の調査データなどの区域の行政データ、企業データについても、同様にそれぞれのデータ毎に、当該データ項目に対応する、例えば区域の中心地の地図座標値、または関連機関の所在地の緯度・経度を設定し、このを共に保持するデータファイルを作成する。
【0117】
本発明の顧客情報管理システムでは、データベースに保有する顧客データ22、行政データ23、一時的に参照する企業データ24の各データファイルに、それぞれのデータの地図表示位置を示す、上述の緯度・経度或いは区域の中心地の地図座標値を付加している。
【0118】
したがって、本発明の顧客情報管理システムでは、この各データファイルに分散して記録されている各データ、及びこれ等のデータを検索あるいは分析した結果を、データに付される偉度・経度或いは中心座標値を参照して、図13に示すように、地図データ21の住宅地図上に、既契約者データ22、行政データ23、及び企業データ24の各データファイルの対象項目を重ね合わせて、種々の対象データを表示する、複数のデータファイルの情報を一元的に表示する串刺し表示により、種々の検索結果と分析結果を多角的に表示することができる。
【0119】
次に、本発明の顧客情報管理システムの運用に関する、メモ機能、業務日報作成機能、システム管理機能のそれぞれの実施形態を説明する。
【0120】
メモ機能の実施形態は、表示する地区町丁及び検索条件を指定し、その指定した区域の顧客とその顧客の商品購入情報が表示される住宅地図上に、メモ書き込みが成されたことを示すメモマークの表示と、メモ内容の入力、記憶が行われる。また、以前に書き込まれたメモ内容を、開いて読むこともできる。
【0121】
図14に、メモ機能の実施形態で表示されるメモ画面を示す。メモの作成は、例えば、同図(a)に示す検索結果が表示されている画面の上部のメニューバーのメモボタン121をクリックし、メモを残したい同画面の任意の位置、例えば、訪問を予定する顧客の住戸の位置に、マウス14bによりダブルクリックする。
【0122】
このクリックで、デフォルトの「情報有り」を示すメモマーク121aがカーソルで指定した位置に表示され、地図画面上の一部にメモウインドウ122が開く。操作者が入力手段14のキーボード14aにより、メモ内容を入力する。入力が終われば、メモウインドウ122の下部にプルダウンメニューで備えるメモの重要度を設定する。
【0123】
この重要度の設定は、メモウインドウが開かれた当初はデフォルトの「情報有り」を示す“情報”が表示される。“情報”の他にメモの内容の重要度に対応する、例えば、“重要”、“注意”などのレベルを設け、配色或いはマーク模様などが異なる表示形態123で画面上に表示される。
【0124】
画面上に表示されたメモマークは、例えば、マウス14bで任意のメモマークを、ダブルクリックで指定するなどして、メモウインドウを開き、その内容を読むことができる。
【0125】
このメモ書き込みは、アプリケーションソフト13の機能制御部16aにより制御され、メモ内容のテキスト及び種々の指定データが顧客データ22のメモデータファイルに、画面上でクリックした位置の緯度・経度データと共に記憶される。したがって、このメモマーク121aは、前述の緯度・経度により読み出されるので、検索項目、或いは分析事項に関係無く、住宅地図が開かれるとその緯度・経度に対応する位置に表示される。
【0126】
なお、メモウインドウの開示または削除の権限制限、或いはこの権限行使をパスワードで行なうことなどの設定は、当業者の設計にて行われることは言うまでもない。
【0127】
さらにメモ機能の他の実施形態は、前述のメモ書き込みに関する機能制御部16aの設定に、訪問日を報知するタイマ機能、及び過去の記録を蓄積するページ機能のそれぞれの制御関数16bが付加されるメモ・タイマ記録機能である。
【0128】
本実施形態は、操作者が図14(c)に示すメモタイマ記録ウインド124を開いて、顧客訪問などの予定日125及び用件(コメント)126を入力し、タイマセットボタン127をクリックしてタイマ機能を予め設定する。
【0129】
この予定を設定した操作者が、本発明の顧客情報管理システムに、予定日の前日或いは当日に本システムにログインすると、報知音と共に当該の予定を書き込んだ顧客情報の地図画面ウインドウとメモタイマ記録ウインド124が開き、顧客への対応を予定していることを報知する。
【0130】
また、予定日以降では、ログイン時のウインドウ124の開示は行なわず、同ウインドウ124の下段の訪問日・コメント欄128にこの予定日及び用件のデータが移される。メモ書き込み用のテキストページが、過去データの記憶部にリンクにより記録として追加される。
【0131】
さらに、このリンクされた過去の訪問日のテキストページ(ウインドウ)は、マウスで14bにより訪問日・コメント欄128の訪問日またはコメントの欄をクリックすると開かれ、訪問状況などを追記できるので、これらを営業記録として記憶、保存して、営業活動の資料として利用できる。
【0132】
なお、予定日の報知として、報知音と共にメモタイマ記録ウインド124が開くことを説明したが、当該の地図画面ウインドウを開き、当該のメモマーク121を点滅させるブリンク表示で視覚的に報知することも、本発明の目的とする顧客情報が書き込まれた地図画面に表示された特定の顧客に対する予定事項があることの報知として、同様に有効であることは言うまでもない。
【0133】
さらに、本発明の顧客情報管理システムの業務日報作成の実施形態は、営業担当者が訪問した顧客の情報を、リスト形式で営業日報として作成し、表示する。
【0134】
本実施形態は、外回りをしていた営業担当者が、営業所に帰社した後に、本発明の顧客情報管理システムを操作して、図15に示すように、検索エリアとして、その日に訪問した担当地域の地区町丁名を、その日の外回り業務に関連する検索条件をそれぞれ入力し、顧客住宅地図画面130を表示する。さらに、表示された顧客住宅地図画面130上で、その日に訪問した顧客の住宅或いは顧客名の近傍、または顧客マーク131a、131b、・・・を、図15に示すように、操作者(営業担当者)が訪問した順に順次クリックすると、営業日報画面ウインドウ132が開き、訪問した顧客のデータが順次書き込まれたリストファイルの営業日報が作成される。
【0135】
営業担当者は、表示された営業日報のコメント欄に営業活動状況、契約した内容等を書き込み、営業日報の作成を完成する。この完成した営業日報は、担当者が印刷出力するか、電子メールなどで上司へ送信するなどを行なって、報告される。
【0136】
また、営業日報を作成する他の実施形態は、図16に模式図で示すように、顧客先を訪問する営業担当者が、GPS(Global PositioningSystem:全地球無線測位システム)機能を備える、本発明の顧客情報管理システムと無線回線を介して接続されるPDA(Personal Digital Assistance:携帯情報端末)を所持して顧客を訪問する。
【0137】
訪問先の顧客の住居から、GPSを備えるPDAを操作して、例えば、当該顧客の契約済みの資料データや勧奨する保険の情報などを本顧客情報管理システムのセンターサーバから受信し、新規契約の内容、保険料の払込状況などの他に、顧客先で得た情報を営業所の本顧客情報管理システムのセンターサーバに送信する等を行って、本顧客情報管理システムに収納されている情報を外出先においても活用し、営業活動に効果的な顧客へのサービスを行う。このデータ送受の交信時にはGPSにより送信位置の緯度・経度も併せて時刻データと共に送信されて、この送受信されたデータ及び送信位置の緯度・経度/時刻が、センターサーバの内部の当該営業担当者に割り当てた記憶場所に一時記憶される。
【0138】
帰社した営業担当者は、センターサーバに記憶しているPDAとの交信記録を読み出して、営業日報の形態に編集して報告する。
【0139】
一方、営業担当者毎のGPSデータの記録から営業担当者の訪問履歴を分析して、各集金区や営業担当者の訪問効率などの把握を行い、営業担当者の業務効率の改善を図ることができる。
【0140】
本発明の業務管理の実施形態は、顧客情報が表示された住宅地図画面上に、保険既契約データに記録された担当者データを参照して、各営業担当者を識別する担当者マークを顧客が居住する住宅の位置の近傍に表示し、または顧客マークを担当者別の配色を行って表示し、営業担当者を地図表示する(図示無し)。
【0141】
本実施形態は、顧客の密集区域へ過不足のない営業担当者の人員配置、並びに営業担当者の担当区域の重複交錯が容易に視覚的に確認できるので、営業管理者が営業施策の検討に利用する。
【0142】
さらに、システム管理の他の実施形態は、本顧客情報管理システムの運用において、本システムの操作者と操作内容を時間と共に記録した運用日報と、検索または分析された顧客情報の出票或いは印刷出力の管理を行う出力日報を作成する。
【0143】
本実施形態は、操作者のユーザ名と操作したメニュー項目、及び操作の開始時刻、終了時刻をシステムログに記録し、本システムの終業時に、運用日報としてこの記録を出力する。さらに、本システムが操作されて、検索または分析された顧客情報に関する印刷出力された資料には、担当者(操作者)、持出し承認、返却、廃棄処理の確認を記録・押印する項目欄が印刷出力された資料に同時に印刷される。さらに、これ等の項目の記録を電子承認手段により併行して行い、この電子承認事項がシステムに保存され、同じくシステムログによる印刷物の返却管理が行われる。
【0144】
以上に説明したように、本発明の地図情報を利用した顧客情報管理システムは、データベースの「顧客データ」、「行政データ」及び「地図データ」のそれぞれに記憶保有する各データファイルが、市販地図情報、行政機関の公開情報、及び顧客と対応する営業担当者の営業情報などから構成されている。この広汎で且つ利便性や作成の効率が良い情報を取り扱うために、本発明では、各データファイルの住所名・氏名の表記法を統一するデータ統合化修正ルーチン処理を行なう。さらに、顧客データを個々の顧客の情報に留まらず、顧客の世帯毎の情報として管理し、顧客情報を地図上の顧客の住居毎に表示する緯度・経度データを設定する、世帯情報ファイルの作成と名寄せ処理により、営業担当者が検索または分析のエリアと、項目を選択指示するだけで、世帯毎の顧客情報も含む検索、分析の結果を、地図上の顧客が住居する位置に容易に表示できる。
【0145】
さらに、本発明では、これ等の抽出・分析の結果が地図画面の関係する位置にマークやグラフにより表示する他に、詳細なリスト形式で表示されるので、顧客情報の検索、顧客状況の概要の把握と詳細の検討を平行して行なえる。
【0146】
また、行政データに備える住民動態調査などの行政統計データなどの行政機関が公開する地区・地域の行政動態の抽出・分析の結果を地図画面に同時に表示するので、マーケティングデータとして活用できる。
【0147】
さらに、地図画面上に残すメモ、訪問日の報知タイマ、過去の訪問記録が残るメモページは、営業業務における顧客に対するサービス、信頼の向上を図るために有効であり、地図画面上の顧客マークの指定による営業日報作成は、営業担当者の業務効率を高める効果がある。
【0148】
また、一般用と管理者用の2種のメニューを備える本発明では、セキュリティーの維持と同時に、各種の広汎で膨大なデータを取扱うので、不意のデータベースへのアクセスなどによるシステムダウンなどの不安定性が排除されて、安定運用に有効である。また、システムログによるシステム日報の作成は、本顧客情報管理システムの稼動の状況の把握にも有効となる。
【0149】
なお、保険業務における顧客情報管理を例に、本発明の顧客情報管理システムを説明したが、本顧客情報管理システムは、自動車販売・修理業務や据付機器販売・メンテナンス業務などの顧客が複数の品種の商品を購入し、その後に継続した販売済み商品の保守や更新を要する商品の販売業務において、上述と同様の効果が有る。
【0150】
【発明の効果】
本発明の地図情報を利用した顧客情報管理システムは、「顧客データ」、「行政データ」及び「地図データ」を市販地図情報、行政機関の公開情報及び顧客と対応する営業担当者の営業情報などから構成し、広汎で且つ利便性、信頼性、の高いデータから、操作者の営業担当者が検索・分析エリアを指定し、検索・武運席事項を指定するだけで、顧客毎の他に、世帯毎、区域毎の検索・分析結果が、地図画面上にシンボルマーク或いはグラフで表示される。また、検索・分析結果の詳細データも同時に表示することも可能で、顧客情報の概要と詳細を容易に把握できる。
【0151】
また、行政機関の公開するデータの検索・分析の結果も併せて表示することができるので、マーケティングの情報を得ることができて、顧客管理及び営業戦略支援を行なうことができる。
【0152】
さらに、メモ機能、予定報知機能、日報作成機能等を備えて、営業担当者の営業業務の効率の向上を図ることが。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシステム構成図。
【図2】本発明の実施形態の機能及びデータを示したブロック図。
【図3】本発明の実施形態のエントリー画面とメニュー画面を示す図。
【図4】本発明の実施形態の顧客情報検索の表示画面を示す図。
【図5】本発明の実施形態の顧客情報検索の詳細リストの表示を示す図。
【図6】本発明の実施形態の保険契約の限度額の比較表示画面を示す図。
【図7】本発明の実施形態の顧客情報分析の表示画面を示す図。
【図8】本発明の実施形態の顧客情報分析及び行政区域データの表示画面を示す図。
【図9】本発明の実施形態のデータベースを構成する主要データファイルを示す図。
【図10】本発明の実施形態のデータ形式統合化処理を示すフロー図。
【図11】本発明の実施形態の保険既契約データの更新及び名寄せ処理を示すフロー図。
【図12】本発明の実施形態の名寄せ処理を模式的に示す図。
【図13】本発明の実施形態の緯度・経度によるマッチングを模式的に示す図。
【図14】本発明の実施形態のメモ機能、タイマ機能の表示画面を示す図。
【図15】本発明の実施形態の営業日報(訪問顧客リスト)の表示画面を示す図。
【図16】本発明の実施形態のGPSを備えるPDAによる訪問顧客情報の送受信を示す模式図。
【符号の説明】
10・・・コンピュータ、
11・・・CPU部、
12・・・オペレーションシステム、
13・・・アプリケーションソフト、
14・・・入力部、
14a・・・キーボード入力、
14b・・・マウス入力、
15・・・出力部、
15a・・・ディスプレー、
16・・・機能制御部、
16a・・・機能制御項目、
16b・・・制御関数部、
17・・・地図エンジン部、
17a・・・地図表示項目、
18・・・データ入力(リムーバブルディスク装置)、
19・・・プリンタ、
20・・・データベース、
21・・・地図データ、
22・・・顧客データ、
23・・・行政データ、
24・・・企業データ、
71・・・「検索エリア」入力、
72・・・「検索条件」入力、
73・・・「検索結果の表示」設定、
74a、74b、74c・・・円グラフ
81・・・ポインタ指定、
82、96・・・情報の一覧、
91、101・・・分析対象の地区町丁名、
92、102・・・統計・分析事項、
93、103・・・分析開始ボタン、
94a、94b、・・・円グラフ
95、105a、105b・・・配色または模様により塗り分け、
104a、104b・・・棒グラフ、
106・・・詳細データ、
106a・・・総世帯数、
106b・・・保険加入世帯数、
106c・・・未加入世帯数、
106d・・・各保険種類別の件数、
111・・・被保険者(住所と氏名を表示)、
112・・・保険金額、
113a、113b、113c・・・白抜き棒グラフ(現在の契約保険金額)
114・・・ハッチ棒グラフ(限度額保険金額)、
121・・・メモボタン、
121a・・・メモマーク、
122・・・メモウインドウ、
123・・・重要度が異なるメモマークの表示形態、
124・・・メモタイマ記録ウインド、
125・・・訪問予定日、
126・・・訪問予定日の用件(コメント)、
127・・・タイマセットボタン、
128・・・訪問日・コメント欄、
129・・・OKボタン、
130・・・顧客住戸地図画面、
131a、131b、131c・・・顧客マーク、
132・・・営業日報画面、
150・・・既契約者データ、
151・・・世帯情報データ、
151a・・・住所データ、
151b・・・氏名(住宅)、
151c・・・経度、
151d・・・緯度、
152・・・既契約者データ+緯度・経度、
153・・・住宅地図データ、
154・・・地図表示、
211・・・マップグラフィックデータ、
212・・・マップNo.XXXX、
213・・・都道府県、街区ファイル、
214・・・住宅地図ファイル、
221・・・保険既契約ファイル、
222・・・世帯情報ファイル、
223・・・保険種類ファイル、
224・・・職員情報ファイル、
225・・・操作ログファイル、
226・・・メモ情報ファイル。
Claims (30)
- 地図データ及び顧客データを蓄積したデータベースと、前記地図上の訪問エリアを行政区画単位により指定する入力手段と、この入力手段により指定された前記訪問エリアに対応する地図データをデータベースから読み出して地図画面として表示する出力手段と、前記入力手段により入力された検索情報により、前記訪問エリア内に住所を有する顧客データを前記データベースから検索する手段と、この手段による検索結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段とを備えたことを特徴とする地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図データには、前記地図画面上に表示される家屋毎の世帯を示す氏名、その住所、及びその所在地の緯度・経度情報から成る世帯情報を、備えたことを特徴とする請求項1記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記顧客データの既契約顧客データには、前記家屋毎の所在地の緯度・経度データが付加されていることを特徴とする請求項2記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記緯度・経度データは、前記既契約顧客データの顧客毎の氏名、住所を、前記世帯情報の世帯を示す氏名、住所と照合を行い、一致した場合、前記緯度・経度データを前記既契約顧客データの当該顧客のデータとして付加する名寄せ処理により、付加されることを特徴とする請求項3記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記名寄せ処理には、さらに、氏名、住所の表記法を統一する処理を含んでいることを特徴とする請求項4記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記訪問エリアは、行政区域の大字名または字丁目名で指定されることを特徴とする請求項5記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記検索する手段の検索項目は、顧客の氏名、性別、生年月日、年齢、商品を購入した年月日、購入した商品の種類、購入した商品の保証期限のいずれか一つあるいはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項6記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記検索結果の表示は、前記地図画面と並べて一覧表形式で表示されることを特徴とする請求項7記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記検索結果の表示は、前記地図上の当該顧客の属する世帯の所在地に、シンボルマーク或いはグラフで表示されることを特徴とする請求項7記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上の前記シンボルマーク或いはグラフを指定することにより、このシンボルマーク或いはグラフに対応するデータを、前記地図画面と共に一覧表形式で表示することを特徴とする請求項9記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上の顧客の居住家屋、シンボルマーク或いはグラフを指定することにより、この顧客の現在の商品購入情報における購入条件を変化させた場合の推奨商品購入情報を、前記地図画面上に共に表示ことを特徴とする請求項10記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上に表示された顧客の居住家屋、シンボルマーク或いはグラフを、営業担当者が訪問した順に指定することにより、指定された顧客情報が一覧表形式で表示された営業日報が作成されることを特徴とする請求項10記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上の顧客の居住家屋、シンボルマーク或いはグラフに営業担当者を識別する担当者マークを表示し、営業担当者の配置の状況を表示することを特徴とする請求項10記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 地図データ、顧客データ、及び行政データを蓄積したデータベースと、地図上の分析エリアを行政区画単位により指定する入力手段と、この入力手段により指定された前記分析エリアに対応する地図データをデータベースから読み出して地図画面として表示する出力手段と、前記入力手段により指定された前記分析エリア内に住所を有する顧客データを前記データベースから抽出して、所定の分析を行う分析手段と、この分析手段による分析結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段とを備えたことを特徴とする地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図データには、前記地図画面上に表示される家屋毎の世帯を示す氏名、その住所、及びその所在地の緯度・経度情報から成る世帯情報を、備えたことを特徴とする請求項14記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記顧客データの既契約顧客データには、前記家屋毎の所在地の緯度・経度データが付加されていることを特徴とする請求項15記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記緯度・経度データは、前記既契約顧客データの顧客毎の氏名、住所を、前記世帯情報の世帯を示す氏名、住所と照合を行い、一致した場合、前記緯度・経度データを前記既契約顧客データの当該顧客のデータとして付加する名寄せ処理により、付加されることを特徴とする請求項16記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記名寄せ処理には、さらに、氏名、住所の表記法を統一する処理を含んでいることを特徴とする請求項14記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記訪問エリアまたは分析エリアは、行政区域の大字名または字丁目名で指定されることを特徴とする請求項18記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記入力手段により入力された分析項目により、前記分析エリアに関連する前記顧客データ或いは行政データを前記データベースから抽出して、所定の分析を行う分析手段と、この分析手段による分析結果を前記地図と共に前記出力表示手段に表示する手段とを備えたことを特徴とする請求項19記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記行政データは、前記行政区画により区分される区域の人口、男女別人口、年齢別人口、世帯数、世帯構成人員数別世帯数であり、前記分析項目は、これ等の何れかであることを特徴とする請求項20記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記指示した顧客データの分析項目は、商品の種類別件数、種類別割合、購入所帯数、区域総所帯数に対する購入所帯率、区域総所帯数に対する商品種別購入所帯率、区域男女別人口に対する男女別購入者率、区域年齢別人口に対する年齢別購入者率の何れかであることを特徴とする請求項21記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記分析結果の表示は、前記地図画面と並べて一覧表形式で表示されることを特徴とする請求項22記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記分析結果の表示は、前記地図上の前記分析エリア内に、シンボルマーク或いはグラフで表示することを特徴とする請求項22記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上の前記シンボルマーク或いはグラフを指定することにより、このシンボルマーク或いはグラフに対応するデータを、前記地図画面と共に一覧表形式で表示することを特徴とする請求項24記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記地図画面上の顧客の居住家屋の付近にメモマークを表示し、このメモマークを指定することにより、前記地図画面上に前記メモマークに対応するメモの内容を表示することを特徴とする請求項1または14記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記メモの内容が、営業担当者の顧客訪問記録、訪問予定日、あるいは訪問に関するコメントであることを特徴とする請求項26記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記メモの内容は、これを表示した日毎に分類され、顧客訪問記録として保存されることを特徴とする請求項27記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記メモを作成した営業担当者が、前記訪問予定日の前日或いは当日にログインした場合、訪問予定日の設定があることを報知することを特徴とする請求項28記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
- 前記システムには、このシステムの操作者のユーザ名と操作した項目をシステムログとして記録する手段と、前記検索或いは分析の結果が印刷された資料に、担当者確認、持出し承認、返却確認、廃棄確認の記録欄を印刷する手段と、前記資料の担当者確認、持出し承認、返却確認、廃棄確認の電子承認手段と、この電子承認の記録を前記システムログに共に記録する手段を備え、押印により行われる前記印刷した資料の承認・確認と併行して、前記電子承認が行なわれ、システムの操作管理と印刷された資料の返却管理が行われることを特徴とする請求項1または14に記載の地図情報を利用した顧客情報管理システム。
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