JP2004302475A - 薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄膜トランジスタ(TFT)の活性層へ向かう光を効果的に遮断すると共に、前記活性層から周囲への熱伝導を良くして、TFTの光リーク電流を低減させる。
【解決手段】 マトリックス状に配置された薄膜トランジスタ(TFT)31を含む画素マトリックス部と、TFTを含む駆動回路部とを透光性基板1上に持つ薄膜トランジスタ・アレイ基板である。画素マトリックス部のTFT31は、当該TFT31と透光性基板1との間に少なくとも当該TFT31の活性層と重なるように形成された高熱伝導膜(第2遮光膜)5を有する。駆動回路部のTFTは前記高熱伝導膜を有しない。レーザ光照射により生じるTFT31の活性層からの熱を、高熱伝導膜5を介して周囲に伝達し、前記活性層の結晶性を低くする。【選択図】 図2

Description

本発明は、マトリックス状に配置された複数の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTともいう)を有する薄膜トランジスタ・アレイ基板(以下、TFTアレイ基板ともいう)およびそれを備えたアクティブマトリックス(active matrix)型液晶表示装置に関する。この液晶表示装置は、投射型表示装置のライトバルブとして好適に使用できるものである。
近年、壁掛け型TV(Television)や投射型TV、あるいはOA(Office Automation)機器用表示装置として、液晶表示装置を用いた各種表示装置の開発が行われている。特に、能動素子であるTFTをスイッチング素子として使用するアクティブマトリックス型液晶表示装置は、走査線数が増加してもコントラストや応答速度が低下しない等の利点があるため、高品位のOA機器用表示装置やハイビジョンTV用表示装置を実現する上で有力である。また、プロジェクタと呼ばれる投射型表示装置のライトバルブとして使用した場合には、大画面表示が容易に得られるという利点を有している。
通常、ライトバルブ用液晶表示装置では、光源から液晶表示装置に高輝度の光が入射され、入射された光が液晶表示装置を通過する際に画像情報に応じて制御される。すなわち、TFTをスイッチング駆動しながら画素毎に液晶層に電界を印加して各画素の透過率を変化させることにより、透過光の強度を調整する。そして、液晶表示装置を通過した光は、レンズなどで構成された投影用光学系を介して拡大投影される。
なお、光源は液晶表示装置の対向基板側に配置され、光学系は液晶表示装置のTFTアレイ基板側に配置される。そのため、液晶表示装置には、光源からの光だけでなく投影用光学系で反射した光も入射する。
アクティブマトリクス型液晶表示装置では、アモルファス・シリコン(amorphous silicon)や多結晶シリコンなどの半導体層がTFTの活性層として使用されるが、この活性層へ光が照射されると、光励起によるリーク電流(すなわち、光リーク電流)が発生する。前述したように、ライトバルブ用液晶表示装置では、高輝度の光が入射するため、発生する光リーク電流も大きくなる。さらに、投射用光学系からの反射光もTFTの活性層に照射されるため、光リーク電流は一層大きくなる。近年では、投射型表示装置の小型化および高輝度化が進んでおり、液晶表示装置へ入射する光の輝度が増加する傾向にあるため、この問題はより深刻なものとなっている。
そのため、従来より、ライトバルブ用アクティブマトリックス型液晶表示装置では、TFTの活性層への光の照射を防止するための遮光膜が設けられている。
図23および図24は、この種の従来の液晶表示装置のTFTアレイ基板100の概略構成を示す。図23は要部平面図、図24(a)および(b)は図23のG−G線およびH−H線に沿った要部断面図である。なお、図23および図24では、一画素分の構成のみを示している。
図23および図24のTFTアレイ基板100は、マトリックス状に配置された複数のTFT131を有する透光性基板101を備えている。
基板101上には、酸化シリコン(SiO2)膜102を介して、タングステンシリサイド膜などからなる下部遮光膜103が形成されている。この下部遮光膜103は、マトリックスの行方向(図23では、X方向)に沿って延在するストライプ状の部分とマトリックスの列方向(図23では、Y方向)に沿って延在するストライプ状の部分とが交差してなる格子状の平面形状を有している。下部遮光膜103の全体は、酸化シリコン膜102上に形成された酸化シリコン膜104で覆われている。
酸化シリコン膜104上には、略L字形状にパターン化された複数の多結晶シリコン膜107が形成されている。それらの多結晶シリコン膜107は、TFT131の活性層として機能する。
すなわち、多結晶シリコン膜107の各々は、不純物がドープされていないチャネル領域107cと、不純物が低濃度にドープされたLDD(Lightly Doped Drain)領域107b、107dと、不純物が高濃度にドープされたソース領域107aおよびドレイン領域107eとを含んでいる。ソース領域107aおよびドレイン領域107eは、チャネル領域107cを挟んで形成されている。LDD領域107bはソース領域107aとチャネル領域107cとの間に形成され、LDD領域107dはチャネル領域107cとドレイン領域107eとの間に形成されている。
ソース領域107a、LDD領域107b、チャネル領域107c、LDD領域107dおよびドレイン領域107eは、下部遮光膜103と重なるように、Y方向に沿って配置されている。ドレイン領域107eの一部分は、X方向に沿って延在している。多結晶シリコン膜107の各々は、酸化シリコン膜104上に形成されたゲート絶縁膜108で覆われている。
ゲート絶縁膜108上には、不純物がドープされた多結晶シリコン膜やシリサイド膜などからなる複数のゲート線109が形成されている。それらのゲート線109は、互いに平行であって、いずれもX方向に沿って延在している。各ゲート線109は、マトリックスの同じ行に属するTFT131のチャネル領域107cと重なるように配置され、それらのTFT131のゲート電極として機能する。各ゲート線109は、ゲート絶縁膜108上に形成された第1層間絶縁膜110で覆われている。
第1層間絶縁膜110上には、アルミニウム膜などからなる複数のデータ線111が形成されている。それらのデータ線111は、互いに平行であっていずれもY方向に沿って延在し、マトリックスの同じ列に属するTFT131の多結晶シリコン膜107と重なるように配置されている。各TFT131のソース領域107a、チャネル領域107cおよびLDD領域107b、107dの全体は、対応するデータ線111で覆われている。各TFT131のドレイン領域107eは、対応するデータ線111で部分的に覆われている。各データ線111は、第1層間絶縁膜110とゲート絶縁膜108とを貫通するコンタクト孔121を介して、マトリックスの同じ列に属するTFT131のソース領域107aに電気的に接続されている。各データ線111は、第1層間絶縁膜110上に形成された第2層間絶縁膜112で覆われている。
第2層間絶縁膜112上には、X方向およびY方向の各々に延在する略格子状のブラックマトリクス膜113が形成されている。このブラックマトリックス膜113は、各ゲート線109および各データ線111に重なるように配置され、TFT131を覆っている。ブラックマトリックス膜113は、クロム膜などからなり、上部遮光膜として機能する。ブラックマトリックス膜113の全体は、第2層間絶縁膜112上に形成された第3層間絶縁膜114で覆われている。
第3層間絶縁膜114上には、略矩形状の複数の画素電極115が形成されている。それらの画素電極115は、各ゲート線109と各データ線111とによって画定された複数の画素領域120に各々配置されている。各画素電極115は、第3層間絶縁膜114、第2層間絶縁膜112、第1層間絶縁膜110およびゲート絶縁膜108を貫通するコンタクト孔122を介して、対応するTFT131のドレイン領域107eに電気的に接続されている。
上記の構成を持つ従来のTFTアレイ基板100を備えた液晶表示装置では、TFTアレイ基板100に対向して配置された対向基板(図示せず)の表面側から入射した光をブラックマトリックス膜113が遮断する。また、TFTアレイ基板100の裏面側から入射した光を下部遮光膜103が遮断する。
しかしながら、TFTアレイ基板100の裏面側から入射した光がTFT131のLDD領域107b、107dやチャネル領域107cに照射されるのを十分に防止できないという問題がある。
すなわち、図25に示すように、対向基板の表面側からの光L101は、ブラックマトリックス膜113で遮断されるか、あるいは下部遮光膜103で反射されることなくTFTアレイ基板100を通過する。そのように、ブラックマトリックス膜113の幅、下部遮光膜103の幅、ブラックマトリックス膜113と下部遮光膜103との間隔などが設定されている。また、TFTアレイ基板100の裏面側から下部遮光膜103に向かう光L102は、下部遮光膜103で遮断される。
ところが、図25に示すように、TFTアレイ基板100の裏面側からブラックマトリックス膜113に向かう光L103は、ブラックマトリックス膜113で反射した後、下部遮光膜103へ向かい、下部遮光膜103とデータ線111との間で多重反射してLDD領域107bに照射される。さらに、TFTアレイ基板100の裏面側からデータ線111に向かう光L104は、下部遮光膜103とデータ線111との間で多重反射してLDD領域107bに照射される。同様に、LDD領域107dにも、多重反射した光が照射される。実際には、図25に示すようなL103、L104だけでなく、様々な角度や方向の光がTFTアレイ基板100の裏面側から入射されるので、上記の多重反射によってチャネル領域107cにも光が照射される。
そこで、このような問題が生じないように、従来より種々の改良がなされている。
例えば、特開2000−180899号公報には、下部遮光膜の端部をテーパ形状にした液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置では、下部遮光膜の幅とデータ線の幅を適宜に設定することにより、TFTアレイ基板の裏面側から入射した光が遮断されて、TFTのチャネル領域への光の照射が防止される。
また、特開2000−356787号公報には、TFTのチャネル領域の近傍において、下部遮光膜を覆う絶縁膜にダミー・コンタクト孔を形成し、その内部に配線材料の膜を充填した液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置では、ダミー・コンタクト孔の内部に充填された配線材料の膜がTFTアレイ基板の裏面側から入射する光を遮断するので、TFTのチャネル領域への光の照射が防止される。
なお、一般に、ブラックマトリックス膜をTFTアレイ基板に形成する場合と、対向基板に形成する場合とがある。ブラックマトリックス膜を対向基板に形成する場合、TFTアレイ基板と対向基板との重ね合わせ精度を考慮すると、ブラックマトリックス膜とTFTとの間に10μm程度の位置合わせ誤差を見込む必要がある。そのため、ブラックマトリックスの幅を大きくしなければならない。したがって、開口率を大きくできないという欠点がある。
これに対し、ブラックマトリックス膜をTFTアレイ基板に形成する場合には、半導体装置の製造工程を利用することで、ブラックマトリックス膜とTFTとの間の位置合わせ精度を高めることができる。したがって、図23および図24のTFTアレイ基板100のように、TFTアレイ基板にブラックマトリックス膜を形成する方法が主流となりつつある。
特開2000−180899号公報 特開2000−356787号公報
上述したように、図23および図24の従来のTFTアレイ基板100を備えた液晶表示装置では、TFTアレイ基板100の裏面側から入射した光の一部が、TFT131のLDD領域107b、107dやチャネル領域107cに照射されしまう。したがって、光リーク電流が増加して、コントラストの低下や画質の不均一性を生じさせるという問題がある。
特開2000−180899号公報に開示された液晶表示装置では、下部遮光膜の端部をテーパ形状に加工するための製造工程が必要となるため、製造工程が複雑になるという問題がある。
特開2000−356787号公報に開示された液晶表示装置では、下部遮光膜を覆う絶縁膜にダミー・コンタクト孔を形成し、その内部に配線材料の膜を充填するための製造工程が必要である。そのため、特開2000−180899号公報の液晶表示装置と同様に、製造工程が複雑になるという問題がある。
さらに、特開2000−180899号公報および特開2000−356787号公報の液晶表示装置では、高輝度化された投射型表示装置のライトバルブに使用した場合、TFTの活性層に向かう光を十分に遮断することは困難である。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みなされたものである。すなわち、本発明の目的は、薄膜トランジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮断して薄膜トランジスタの光リーク電流を低減できると共に、複雑な製造工程を必要とせず容易に製造できる薄膜トランジスタ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、コントラストや画質の均一性を高めることのできる薄膜トランジスタ・アレイ基板およびアクティブマトリックス型液晶表示装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになる。
(1) 本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板は、
マトリックス状に配置された薄膜トランジスタを含む画素マトリックス部と、薄膜トランジスタを含む駆動回路部とを透光性基板上に有する薄膜トランジスタ・アレイ基板であって、
前記画素マトリックス部の薄膜トランジスタは、当該薄膜トランジスタと前記透光性基板との間に少なくとも当該薄膜トランジスタの活性層と重なるように形成された高熱伝導膜を有しており、
前記駆動回路部の薄膜トランジスタは、前記高熱伝導膜を有していない
ことを特徴とするものである。
(2) 本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板では、前記画素マトリックス部にある薄膜トランジスタが前記高熱伝導膜を持ち、前記駆動回路部の薄膜トランジスタが前記高熱伝導膜を持っていない。このため、レーザ・アニール工程でレアモルファス・シリコン膜にーザ光を照射して結晶化することにより前記薄膜トランジスタの活性層を形成する際に、発生する熱は、前記駆動回路部の薄膜トランジスタに比べて、前記画素マトリックス部にある前記薄膜トランジスタでは早く周囲に伝達されることになる。その結果、前記駆動回路部の薄膜トランジスタに比べると、前記画素マトリックス部の薄膜トランジスタでは結晶性の低いポリシリコン膜が得られ、光リーク電流を低減することができる。これは、コントラストや画質の均一性の向上につながる。他方、前記駆動回路部の薄膜トランジスタには、高い移動度を持たせることができる。
しかも、特開2000−180899号公報および特開2000−356787号公報に開示された従来の液晶表示装置のような複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
(3) 本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の好ましい例では、前記画素マトリックス部の薄膜トランジスタの活性層が、レーザ照射により結晶化させた半導体から形成される。
本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の他の好ましい例では、前記高熱伝導膜と前記活性層の間に存在する絶縁膜の厚さが、100nm〜500nmの範囲内にある。当該絶縁膜の厚さは、150nm〜300nmの範囲内にあるのがより好ましい。
本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の他の好ましい例では、前記高熱伝導膜が遮光膜とされる。遮光効果が良好になるからである。この場合、その遮光膜が、照射された光を吸収可能であるのが好ましい。遮光効果がいっそう良好になるからである。
本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の他の好ましい例では、前記高熱伝導膜と前記透光性基板の間に設けられた遮光膜をさらに有している。遮光効果がさらに改善されるからである。
前記高熱伝導膜は、シリコン膜またはシリコンを含む材料の膜で形成されるのが好ましい。この場合、光リーク電流を効率よく低減できる。前記遮光膜が不純物が導入されたシリコン膜で形成されてもよい。この場合、導電性を持つ遮光膜を容易に実現できる。
(4) 本発明の第2の観点のアクティブマトリックス型液晶表示装置は、
上記(1)または(3)に記載のいずれかの薄膜トランジスタ・アレイ基板と、
前記薄膜トランジスタ・アレイ基板に対向して配置された対向基板と、
前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板との間に設けられた液晶層とを備える。
(5) 本発明の第2の観点のアクティブマトリックス型液晶表示装置では、本発明の第1の観点の薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ理由により、その薄膜トランジスタ・アレイ基板の場合と同じ効果が得られる。
本発明の薄膜トランジスタ基板および液晶表示装置によれば、薄膜トランジスタの活性層へ向かう光を効果的に遮断できる。したがって、薄膜トランジスタの光リーク電流が低減し、その結果、コントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態のTFTアレイ基板30の概略構成を示す。図1は要部平面図、図2(a)および(b)は図1のA−A線およびB−B線に沿った要部断面図である。この基板上には、画素マトリックス部と共に駆動回路部が形成されており(図22参照)、以下の説明は画素マトリックス部のTFTについてのものである。駆動回路部のTFTは、第2遮光層を有していない。
なお、図1および図2では、一画素分の構成を示している。この点については、後述する他の実施形態についても同様である。
図1および図2のTFTアレイ基板30は、マトリックス状に配置された複数のTFT31を有する透光性基板1を備えている。この基板1は、ガラスなどの絶縁性を持つ材料で形成されている。
基板1の表面全体には、酸化シリコン膜(SiO2)2が形成されている。この酸化シリコン膜2は、基板1に含まれる重金属の拡散を防止するためのものである。
酸化シリコン膜2上には、マトリックスの行方向(図1では、X方向)に沿って延在するストライプ状の第1部分3aとマトリックスの列方向(図1では、Y方向)に沿って延在するストライプ状の第2部分3bとが交差してなる格子状の第1遮光膜3が形成されている。この第1遮光膜3は、光透過率の低い材料(例えば、タングステンシリサイド)で形成され、TFTアレイ基板30の裏面側から直接入射する光を十分に遮断可能な膜厚を有している。第1遮光膜3の全体は、酸化シリコン膜2上に形成された酸化シリコン膜4で覆われている。
酸化シリコン膜4上には、光の吸収が可能なアモルファス・シリコン膜からなる複数の第2遮光膜5が形成されている。それらの第2遮光膜5の各々は、X方向に沿って延在するストライプ状の第1部分5aと、Y方向に沿って延在し且つX方向に沿って配置された互いに平行な複数の第2部分5bとを有している。第2遮光膜5の第1部分5aの各々は互いに平行である。第2遮光膜5の第2部分5bの各々は矩形状である。第2遮光膜5の各々は、第1遮光膜3と重なるように配置され、酸化シリコン膜4上に形成された酸化シリコン膜6で覆われている。
この実施例では、第2遮光膜5が高熱伝導膜として機能する。
酸化シリコン膜6上には、略L字形状にパターン化された複数の多結晶シリコン膜7が形成されている。それらの多結晶シリコン膜7は、後述するゲート線9とデータ線11との交差点下に各々配置されている。多結晶シリコン膜7の各々は、TFT31の活性層として機能する。
すなわち、多結晶シリコン膜7の各々は、不純物がドープされていないチャネル領域7cと、不純物が低濃度にドープされたLDD領域7b、7dと、不純物が高濃度にドープされたソース領域7aおよびドレイン領域7eとを含んでいる。ソース領域7aおよびドレイン領域7eは、チャネル領域7cを挟んで形成されている。LDD領域7bはソース領域7aとチャネル領域7cとの間に形成され、LDD領域7dはチャネル領域7cとドレイン領域7eとの間に形成されている。
ソース領域7a、LDD領域7b、チャネル領域7c、LDD領域7dおよびドレイン領域7eは、第1および第2の遮光膜3、5と重なるように、Y方向に沿って配置されている。ドレイン領域7eの一部分は、X方向に沿って延在している。多結晶シリコン膜7の各々は、酸化シリコン膜6上に形成されたゲート絶縁膜8で覆われている。
ゲート絶縁膜8上には、不純物がドープされた多結晶シリコン膜やシリサイド膜などからなる複数のゲート線9が形成されている。それらのゲート線9は、互いに平行であって、いずれもX方向に沿って延在している。各ゲート線9は、マトリックスの同じ行に属するTFT31のチャネル領域7cと重なるように配置され、それらのTFT31のゲート電極として機能する。各ゲート線9は、ゲート絶縁膜8上に形成された第1層間絶縁膜10で覆われている。
第1層間絶縁膜10上には、アルミニウム膜などからなる複数のデータ線11が形成されている。それらのデータ線11は、互いに平行であっていずれもY方向に沿って延在し、マトリックスの同じ列に属するTFT31の多結晶シリコン膜7と重なるように配置されている。各TFT31のソース領域7a、チャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dの全体は、対応するデータ線11で覆われている。各TFT31のドレイン領域7eは、対応するデータ線11で部分的に覆われている。各データ線11は、第1層間絶縁膜10とゲート絶縁膜8とを貫通するコンタクト孔21を介して、マトリックスの同じ列に属するTFT31のソース領域7aに電気的に接続されている。各データ線11は、第1層間絶縁膜10上に形成された第2層間絶縁膜12で覆われている。
第2層間絶縁膜12上には、X方向およびY方向の各々に延在する略格子状のブラックマトリクス膜13が形成されている。このブラックマトリックス膜13は、各ゲート線9および各データ線11に重なるように配置され、TFT31を覆っている。ブラックマトリックス膜13は、クロム膜などからなり、第3遮光膜として機能する。ブラックマトリックス膜13の全体は、第2層間絶縁膜12上に形成された第3層間絶縁膜14で覆われている。
第3層間絶縁膜14上には、略矩形状の複数の画素電極15が形成されている。それらの画素電極14は、各ゲート線9と各データ線11とによって画定された複数の画素領域20に各々配置されている。各画素電極15は、第3層間絶縁膜14、第2層間絶縁膜12、第1層間絶縁膜10およびゲート絶縁膜8を貫通するコンタクト孔22を介して、対応するTFT31のドレイン領域7eに電気的に接続されている。
上記の構成を持つTFTアレイ基板30を備えた液晶表示装置では、図3に示すように、TFTアレイ基板30に対向して配置された対向基板(図示せず)の表面側から入射した光L1は、ブラックマトリックス膜13により遮断されるか、あるいは第1遮光膜3で反射されることなくTFTアレイ基板30を通過する。そのように、ブラックマトリックス膜13の幅、第1遮光膜3の幅、ブラックマトリックス膜13と第1遮光膜3との間隔などが設定されている。
他方、TFTアレイ基板30の裏面側から入射して第1遮光膜3に向かう光L2は、第1遮光膜3で遮断される。TFTアレイ基板30の裏面側から入射してブラックマトリックス膜13に向かう光L3は、ブラックマトリックス膜13で反射された後に、第1遮光膜3とTFT31との間に設けられた第2遮光膜5に照射される。あるいは、ブラックマトリックス膜13と第1遮光膜3とで反射された後に、第2遮光膜5に照射される。さらに、TFTアレイ基板30の裏面側から入射してデータ線11に向かう光L4は、データ線11で反射された後に第2遮光膜5に照射される。上述したように、第2遮光膜5は、光を吸収可能なアモルファス・シリコン膜からなる。そのため、第2遮光膜5に照射されたこれらの光は、第2遮光膜5により吸収される。
このように、TFTアレイ基板30の裏面側からの光が直接あるいはブラックマトリックス膜13で反射されて第1遮光膜3とデータ線11との間に入射しても、その光は第2遮光膜5で吸収される。したがって、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光は、効果的且つ確実に遮断される。
なお、チャネル領域7cはゲート線9で覆われているため、チャネル領域7cへ向かう光を遮断する作用がさらに高められる。
一般に、シリコン膜は、緑色や青色の波長に対する光吸収率が高く、赤色の波長に対する光吸収率が低いという分光吸収特性を持つ。この点に関しては、第2遮光膜5を形成するアモルファス・シリコン膜や多結晶シリコン膜7においても同様である。周知の通り、TFT31の光リーク電流は活性層である多結晶シリコン膜7が光を吸収することによって生じるので、光リーク電流の大きさは照射される光の波長に応じて変化する。そのため、多結晶シリコン膜7と同じ傾向の分光吸収特性を持つアモルファス・シリコン膜で第2遮光膜5を形成することにより、光リーク電流を効率良く低減できる。
また、高輝度の光がTFTアレイ基板30に入射する場合、第2遮光膜5の光吸収により生じる発熱でTFT31近傍の温度上昇が起こる。上述したように、第2遮光膜5による赤色の波長の光吸収が低いので、その分だけTFT31近傍の温度上昇が抑制されるという利点もある。
なお、アモルファス・シリコン膜以外にも、結晶化成分を有する微結晶シリコン膜や多結晶シリコン膜などを使用しても、アモルファス・シリコン膜の場合とほぼ同様の効果が得られる。さらには、シリコンを含むシリサイド膜などについても同様である。
次に、図1および図2のTFTアレイ基板30の製造方法について、図4〜8を参照しながら説明する。
まず、図4に示すように、一般的なCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、透光性基板1の表面全体に酸化シリコン膜2を堆積する。次に、酸化シリコン膜2上にタングステンシリサイド膜(図示せず)を形成し、一般的なフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、そのタングステンシリサイド膜をパターン化することにより、第1遮光膜3を形成する。その後、CVD法により酸化シリコン膜2上に酸化シリコン膜4を堆積し、第1遮光膜3の全体を酸化シリコン膜4で覆う。
続いて、減圧化学気相成長(Low Pressure Chemical Vapor Deposition、LPCVD)法やプラズマ化学気相成長(Plasma Chemical Vapor Deposition、PCVD)法などを使用して、酸化シリコン膜4上にアモルファス・シリコン膜(図示せず)を堆積し、そのアモルファス・シリコン膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化する。こうして、酸化シリコン膜4上に複数の第2遮光膜5を形成する。
次に、図5に示すように、CVD法により酸化シリコン膜4上に酸化シリコン膜6を堆積し、第2遮光膜5の各々を酸化シリコン膜6で覆う。続いて、LPCVD法やPCVD法などにより酸化シリコン膜6上にアモルファス・シリコン膜(図示せず)を堆積した後、そのアモルファス・シリコン膜をレーザ・アニール法などにより結晶化させる。さらに、その結晶化した膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化する。こうして、TFT31の活性層として機能する複数の多結晶シリコン膜7を酸化シリコン膜4上に形成する。
次に、図6に示すように、CVD法により酸化シリコン膜6上に酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜8を形成し、多結晶シリコン膜7の各々をゲート絶縁膜8で覆う。さらに、不純物のドープされた多結晶シリコン膜(図示せず)とシリサイド膜(図示せず)とをその順にゲート絶縁膜8上に形成した後、それらの膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化して複数のゲート線9を形成する。
続いて、ゲート線9の各々をマスクに使用して、多結晶シリコン膜7の各々に低濃度の不純物を選択的にドープする。さらに、パターン化されたフォトレジスト膜(図示せず)をマスクとして、多結晶シリコン膜7の各々に高濃度の不純物を選択的にドープする。こうして、多結晶シリコン膜7の各々にソース領域7a、LDD領域7b、7d、チャネル領域7cおよびドレイン領域7eを形成する。
次に、図7に示すように、CVD法によりゲート絶縁膜8上に酸化シリコン膜からなる第1層間絶縁膜10を形成し、ゲート線9の各々を第1層間絶縁膜10で覆う。その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により第1層間絶縁膜10とゲート絶縁膜8とを選択的に除去し、ソース領域7aを露出するコンタクト孔21を形成する。続いて、スパッタ法などにより第1層間絶縁膜10上にアルミニウム膜(図示せず)を形成し、そのアルミニウム膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化して複数のデータ線11を形成する。データ線11の各々は、コンタクト孔21の内部にも形成されて、ソース領域21に電気的に接続される。
次に、図8に示すように、CVD法により第1層間絶縁膜10上に酸化シリコン膜からなる第2層間絶縁膜12を形成し、データ線11の各々を第2層間絶縁膜12で覆う。続いて、第2層間絶縁膜12上にスパッタ法などによりクロム膜(図示せず)を形成し、そのクロム膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化してブラックマトリックス膜(すなわち、第3遮光膜)13を形成する。その後、CDV法により第2層間絶縁膜12上に酸化シリコン膜からなる第3層間絶縁膜14を形成して、ブラックマトリックス膜13を第3層間絶縁膜14で覆う。
次に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により、第3層間絶縁膜14と第2層間絶縁膜12と第1層間絶縁膜10とゲート絶縁膜8とを選択的に除去し、ドレイン領域7eを露出するコンタクト孔22を形成する。さらに、第3層間絶縁膜14上にITO(Indium Thin Oxide)膜(図示せず)を形成し、そのITO膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターン化して複数の画素電極15を形成する。画素電極15の各々は、コンタクト孔22の内部にも形成されて、ドレイン領域7eに電気的に接続される。
上記の工程により、図1および図2に示すTFTアレイ基板30が得られる。
このように、TFTアレイ基板30の製造工程は単純なものであり、容易にTFTアレイ基板30を製造することができる。
以上述べたように、この第1実施形態のTFTアレイ基板30では、透光性基板1とTFT31との間に第1遮光膜3が設けられ、第1遮光膜3とTFT31との間に第2遮光膜5が設けられる。第1および第2の遮光膜3、5は多結晶シリコン膜7(すなわち、TFT31の活性層)と重なるように配置され、第2遮光膜5は照射された光を吸収可能である。
そのため、TFTアレイ基板30の裏面側から入射した光がブラックマトリックス膜13やデータ線11で反射され、さらに第1遮光膜3で反射されても、それらの反射光はいずれも第2遮光膜5に照射されることになる。そして、その照射された光を第2遮光膜5が吸収するので、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。
さらに、特開2000−180899号公報および特開2000−356787号公報に開示された従来の液晶表示装置のような複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
第1遮光膜3と第2遮光膜5の間の絶縁膜の厚さと、第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さは、本発明において重要なパラメータである。特に、第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さが重要である。第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さが小さいほど、遮光効果は大きい。実験によれば、これを500nm以下とすることにより、顕著な遮光効果が得られることが判明した。
また、第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さが小さくなると、TFT31のトランジスタ特性が影響を受け、さらに、活性層7を作製するためにアモルファス・シリコン膜をレーザ・アニール法で結晶化するプロセスも影響を受けることも判明した。そこで、本発明の遮光効果を得るには、第2遮光膜5と活性層7との間の絶縁膜の厚さは500nm〜100nmの範囲が好適であり、150nm〜300nmの範囲がより好適であることが分かった。これは、後述する他の実施形態においても同様である。
(第2実施形態)
図9および図10は、本発明の第2実施形態のTFTアレイ基板30Aの概略構成を示す。図9は要部平面図、図10(a)および(b)は図9のC−C線およびD−D線に沿った要部断面図である。
図9および図10のTFTアレイ基板30Aは、第2遮光膜5Aが導電性を有し且つ対応するゲート線9に電気的に接続されている点で、第1実施形態のTFTアレイ基板30と異なっている。それ以外の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じである。よって、図9および図10において第1実施形態のTFTアレイ基板30と同一または対応する構成要素に図1および図2と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説明は省略する。
TFTアレイ基板30Aでは、不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる複数の第2遮光膜5Aが酸化シリコン膜4上に形成されている。それらの第2遮光膜5Aの各々は、マトリックスの行方向(図9では、X方向)に沿って延在するストライプ状の第1部分5Aaと、マトリックスの列方向(図9では、Y方向)に沿って延在し且つX方向に沿って配置された互いに平行な複数の第2部分5Abとを有している。第2遮光膜5Aの第1部分5Aaの各々は互いに平行である。第2遮光膜5Aの第2部分5Abの各々は矩形状である。第2遮光膜5Aの各々は第1遮光膜3と重なるように配置され、第2遮光膜5Aの第2部分5Abの各々が多結晶シリコン膜7と重なっている。
また、第2遮光膜5Aの各々は、対応するゲート線9に内部配線41を介して電気的に接続されている。そのため、ゲート線9がTFT31の第1ゲート電極として機能すると共に、第2遮光膜5AがTFT31の第2ゲート電極として機能する。すなわち、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとして動作する。
このように、第2遮光膜5AをTFT31の第2ゲート電極として使用した場合、TFT31の電極間容量が増加する。そこで、第2遮光膜5Aの第2部分5Abの長さ(すなわち、Y方向に沿った長さ)Lを小さすることで、TFT31の電極間容量の増加を抑制している。
すなわち、第2遮光膜5Aの第2部分5Abは、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dと重なるが、TFT31のソース領域7aおよびドレイン領域7eとほとんど重ならない。第2遮光膜5Aの第2部分5Abをこのように形成することで、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光を遮断する効果を維持しながら、TFT31の電極間容量の増加を実用上問題のない程度にすることができる。
なお、TFTアレイ基板30Aは、第1実施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法により製造される。
この第2実施形態のTFTアレイ基板30Aでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
さらに、第2実施形態のTFTアレイ基板30Aでは、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとして動作するため、優れたオン/オフ特性が得られるという利点がある。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態のTFTアレイ基板30Bの概略構成を示す要部平面図である。
図11のTFTアレイ基板30Bは、1つの第2遮光膜5Bが設けられ、且つ第2遮光膜5Bに定電圧VCが供給されている点で、第1実施形態のTFTアレイ基板30と異なっている。それ以外の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じである。よって、図11において第1実施形態のTFTアレイ基板30と同一または対応する構成要素に図1および図2と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説明は省略する。
TFTアレイ基板30Bでは、第2遮光膜5Bが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。そして、第2遮光膜5Bは、マトリックスの行方向(図11では、X方向)に沿って延在するストライプ状の複数の第1部分5Baと、マトリックスの列方向(図11では、Y方向)に沿って延在するストライプ状の複数の第2部分5Bbとを有している。第2遮光膜5Bの第1部分5Baの各々は互いに平行であり、第2遮光膜5Bの第2部分5Bbの各々は互いに平行である。そして、第2遮光膜5Bの第1部分5Baと第2部分5Bbは、互いに交差して格子状の平面形状を形成している。第2遮光膜5Bは第1遮光膜3と重なるように配置され、第2遮光膜5Bの第2部分5Bbの各々が多結晶シリコン膜7と重なっている。
また、第2遮光膜5Bには、外部端子51を介して定電圧VCが供給されている。この定電圧VCは、第2遮光膜5Bを一定電位にバイアスする。そのため、定電圧VCの電圧値を調整することにより、TFT31の特性を制御することができる。
なお、TFTアレイ基板30Bは、第1実施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法により製造される。
この第3実施形態のTFTアレイ基板30Bでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域7cおよびLDD領域7b、7dへ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
さらに、第3実施形態のTFTアレイ基板30Bでは、第2遮光膜5Bに供給される定電圧VCを調整することにより、TFT31の特性を制御できるという利点がある。
(第4実施形態)
図12および図13は、本発明の第4実施形態のTFTアレイ基板30Cの概略構成を示す。図12は要部平面図、図13(a)および(b)は図12のE−E線およびF−F線に沿った要部断面図である。
図12および図13のTFTアレイ基板30Cは、TFT31がデータ線11で覆われていない形態のTFTアレイ基板に本発明を適用したものである。
すなわち、TFT31の活性層として機能する複数の多結晶シリコン膜7’がマトリックスの行方向に沿って延在すると共に、それらの多結晶シリコン膜7’と重なるように第1遮光膜3’、第2遮光膜5’およびブラックマトリックス膜13’が形成され、且つTFT31がゲート線9に電気的に接続されたゲート電極9aを有している。そして、それ以外の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板30のそれと同じである。よって、図12および図13において第1実施形態のTFTアレイ基板30と同一または対応する構成要素に図1および図2と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説明は省略する。
図12および図13のTFTアレイ基板30Cでは、酸化シリコン膜2上に形成された第1遮光膜3’が、マトリックスの行方向(図12では、X方向)に沿って延在するストライプ状の第1部分3a’と、マトリックスの列方向(図12では、Y方向)に沿って延在するストライプ状の第2部分3b’と、対応する画素領域20に向かって突出する第3部分3c’とを有している。そして、それらの第1、第2および第3の部分3a’、3b’、3c’により、略格子状の平面形状が形成されている。この第1遮光膜3’は、光透過率の低い材料(例えば、タングステンシリサイド)で形成され、TFTアレイ基板30Cの裏面側から直接入射する光を十分に遮断可能な膜厚を有している。第1遮光膜3’の全体は、酸化シリコン膜2上に形成された酸化シリコン膜4で覆われている。
酸化シリコン膜4上には、光の吸収が可能なアモルファス・シリコン膜からなる複数の第2遮光膜5Cが形成されている。それらの第2遮光膜5Cの各々は、X方向に沿って延在するストライプ状の第1部分5Caと、Y方向に沿って延在し且つX方向に沿って配置された互いに平行な複数の第2部分5Cbとを有している。第2遮光膜5Cの第1部分5Caの各々は互いに平行である。第2遮光膜5Cの第2部分5Cbの各々は、矩形状であり、対応する画素領域20側に突出している。第2遮光膜5Cの各々は、第1遮光膜3’と重なるように配置され、酸化シリコン膜4上に形成された酸化シリコン膜6で覆われている。
酸化シリコン膜6上には、略矩形状にパターン化された複数の多結晶シリコン膜7’が形成されている。それらの多結晶シリコン膜7’は、ゲート線9とデータ線11との交差点の各々の近傍に配置されている。多結晶シリコン膜7’の各々は、TFT31の活性層として機能する。
すなわち、多結晶シリコン膜7’の各々は、不純物がドープされていないチャネル領域7c’と、不純物が低濃度にドープされたLDD領域7b’、7d’と、不純物が高濃度にドープされたソース領域7a’およびドレイン領域7e’とを含んでいる。ソース領域7a’およびドレイン領域7e’は、チャネル領域7c’を挟んで形成されている。LDD領域7b’はソース領域7a’とチャネル領域7c’との間に形成され、LDD領域7d’はチャネル領域7c’とドレイン領域7e’との間に形成されている。
ソース領域7a’、LDD領域7b’、チャネル領域7c’、LDD領域7d’およびドレイン領域7e’は、第1および第2の遮光膜3’、5Cと重なるように、X方向に沿って配置されている。多結晶シリコン膜7’の各々は、酸化シリコン膜6上に形成されたゲート絶縁膜8で覆われている。
ゲート絶縁膜8上には、各TFT31に対応する複数のゲート電極9aと、互いに平行であっていずれもX方向に沿って延在する複数のゲート線9とが形成されている。それらのゲート電極9aおよびゲート線9は、不純物がドープされた多結晶シリコン膜やシリサイド膜などからなる。各ゲート電極9aは、Y方向に沿って延在し、互いに平行である。そして、各ゲート電極9aは、対応するTFT31のチャネル領域7c’と重なるように配置され、対応するゲート線9に電気的に接続されている。各ゲート電極9aおよび各ゲート線9は、ゲート絶縁膜8上に形成された第1層間絶縁膜10で覆われている。
第2層間絶縁膜12上に形成されたブラックマトリックス膜13’は、X方向およびY方向の各々に延在してなる略格子状の平面形状を有している。このブラックマトリックス膜13’は、各ゲート線9および各データ線11に重なるように配置されている。ブラックマトリックス膜13’の一部分は画素領域20に向かって突出し、その突出部分がTFT31を覆っている。ブラックマトリックス膜13は、クロム膜などからなり、第3遮光膜として機能する。ブラックマトリックス膜13の全体は、第2層間絶縁膜12上に形成された第3層間絶縁膜14で覆われている。
上記の構成を持つTFTアレイ基板30Cを備えた液晶表示装置においても、第1実施形態のTFTアレイ基板30の場合とほぼ同様の遮光効果が得られる。
すなわち、図14に示すように、TFTアレイ基板30Cに対向して配置された対向基板(図示せず)の表面側から入射した光L1は、ブラックマトリックス膜13’により遮断されるか、あるいは第1遮光膜3’で反射されることなくTFTアレイ基板30を通過する。
他方、TFTアレイ基板30Cの裏面側から入射して第1遮光膜3’に向かう光L2は、第1遮光膜3’で遮断される。TFTアレイ基板30Cの裏面側から入射してブラックマトリックス膜13’に向かう光L3は、ブラックマトリックス膜13で反射された後に、第1遮光膜3’とTFT31との間に設けられた第2遮光膜5Cに照射される。あるいは、ブラックマトリックス膜13’と第1遮光膜3’とで反射された後に、第2遮光膜5Cに照射される。上述したように、第2遮光膜5Cは、光を吸収可能なアモルファス・シリコン膜からなる。そのため、第2遮光膜5Cに照射されたこれらの光は、第2遮光膜5Cにより吸収される。
このように、TFTアレイ基板30の裏面側からの光がブラックマトリックス膜13’で反射され、さらに第1遮光膜3’で反射されても、それらの反射光は第2遮光膜5Cで吸収される。したがって、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光は、効果的且つ確実に遮断される。
なお、TFTアレイ基板30Cは、第1実施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法により製造される。
以上述べたように、この第4実施形態のTFTアレイ基板30Cでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
(第5実施形態)
図15は、本発明の第5実施形態のTFTアレイ基板30Dの概略構成を示す要部平面図である。
図15のTFTアレイ基板30Dは、第2遮光膜5Dが導電性を有し且つ対応するゲート線9に電気的に接続されている点で、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと異なっている。それ以外の構成は、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cのそれと同じである。よって、図15において第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと同一または対応する構成要素に図12および図13と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説明は省略する。
TFTアレイ基板30Dでは、第2遮光膜5Dが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。それらの第2遮光膜5Dの各々は、X方向に沿って延在するストライプ状の第1部分5Daと、Y方向に沿って延在し且つX方向に沿って配置された互いに平行な複数の第2部分5Dbとを有している。第2遮光膜5Dの第1部分5Daの各々は互いに平行である。第2遮光膜5Dの第2部分5Dbの各々は、矩形状であり、対応する画素領域20側に突出している。第2遮光膜5Dの各々は第1遮光膜3’と重なるように配置され、第2遮光膜5Dの第2部分5Dbが多結晶シリコン膜7’と重なっている。
また、第2遮光膜5Dの各々は、第2実施形態のTFTアレイ基板30Aと同様に、対応するゲート線9に内部配線41を介して電気的に接続されている。そのため、ゲート電極9aがTFT31の第1ゲート電極として機能すると共に、第2遮光膜5DがTFT31の第2ゲート電極として機能する。すなわち、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとして動作する。
このように、第2遮光膜5DをTFT31の第2ゲート電極として使用した場合、TFT31の電極間容量が増加する。そこで、第2遮光膜5Dの第2部分5Dbの幅(すなわち、X方向の長さ)Wを小さすることで、TFT31の電極間容量の増加を抑制している。
すなわち、第2遮光膜5Dの第2部分5Dbは、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’と重なるが、TFT31のソース領域7a’およびドレイン領域7e’とほとんど重ならない。第2遮光膜5Dの第2部分5Dbをこのように形成することで、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光を遮断する効果を維持しながら、TFT31の電極間容量の増加を実用上問題のない程度にすることができる。
なお、TFTアレイ基板30Dは、第1実施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法により製造される。
以上述べたように、この第5実施形態のTFTアレイ基板30Dでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
さらに、第5実施形態のTFTアレイ基板30Dでは、第2実施形態のTFTアレイ基板30Aと同様に、TFT31がデュアル・ゲート型電界効果トランジスタとして動作するため、優れたオン/オフ特性が得られるという利点がある。
(第6実施形態)
図16は、本発明の第6実施形態のTFTアレイ基板30Eの概略構成を示す要部平面図である。
図16のTFTアレイ基板30Eは、1つの第2遮光膜5Eが設けられ、且つ第2遮光膜5Eに定電圧VCが供給されている点で、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと異なっている。それ以外の構成は、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cのそれと同じである。よって、図16において第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと同一または対応する構成要素に図12および図13と同じ符号を付して、同一構成の部分についての説明は省略する。
TFTアレイ基板30Eでは、第2遮光膜5Eが不純物の導入された多結晶シリコン膜からなる。そして、第2遮光膜5Eは、マトリックスの行方向(図16では、X方向)に沿って延在するストライプ状の複数の第1部分5Eaと、マトリックスの列方向(図16では、Y方向)に沿って延在し且つX方向に沿って互いに平行に配置された矩形状の複数の第2部分5Ebと、Y方向に沿って延在するストライプ状の複数の第3部分5Ecとを有している。第2遮光膜5Eの第1部分5Eaの各々は互いに平行であり、第3部分5Ecの各々は互いに平行である。そして、第2遮光膜5Eの第1および第2の部分5Ea、5Ecは、互いに交差して格子状の平面形状を形成している。第2遮光膜5Eの第2部分5Ebの各々は、対応する画素領域20側に突出している。第2遮光膜5Eの各々は第1遮光膜3’と重なるように配置され、第2遮光膜5Eの第2部分5Ebが多結晶シリコン膜7’と重なっている。
また、第2遮光膜5Eには、第3実施形態のTFTアレイ基板30Bと同様に、外部端子51を介して定電圧VCが供給されている。この定電圧VCは、第2遮光膜5Eを一定電位にバイアスする。そのため、定電圧VCの電圧値を調整することにより、TFT31の特性を制御することができる。
なお、TFTアレイ基板30Bは、第1実施形態のTFTアレイ基板30とほぼ同様の製造方法により製造される。
この第6実施形態のTFTアレイ基板30Eでは、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同様の効果が得られる。すなわち、TFT31のチャネル領域7c’およびLDD領域7b’、7d’へ向かう光が効果的に遮断される。したがって、光リーク電流が低減し、その結果、液晶表示装置のコントラストや画質の均一性が高められる。しかも、複雑な製造工程を必要とせず、容易に製造できる。
さらに、第6実施形態のTFTアレイ基板30Eでは、第3実施形態のTFTアレイ基板30Bと同様に、第2遮光膜5Eに供給される定電圧VCを調整することにより、TFT31の特性を制御できるという利点がある。
(第7実施形態)
上述した第1〜第6実施形態では、第1遮光膜3と第3遮光膜(ブラックマトリックス膜)13に加えて、第1遮光膜3とTFT31の間に光吸収性を持つ第2遮光膜5を設けており、それによって遮光性能の向上を図っている。
以下に述べる第7〜第10実施形態は、TFT31と第3遮光膜(ブラックマトリックス膜)13との間に光吸収性を持つ第4遮光膜16を設けた例である。光吸収性を持つ第4遮光膜16をTFT31の上部に配置した場合でも、第2遮光膜5を設けた場合と同様にして多重反射する光を低減することができ、遮光効果を向上させることが可能となる。
図17は、本発明の第7実施形態のTFTアレイ基板30Fの概略構成を示している。図17(a)および(b)は、それぞれ図1のA−A線およびB−B線に沿った要部断面図である。この基板上には、画素マトリックス部と共に駆動回路部が形成されており(図22参照)、以下の説明は画素マトリックス部のTFTについてのものである。駆動回路部のTFTは、第4遮光膜を有していない。
図17に示す第7実施形態のTFTアレイ基板30Fは、図2に示す第1実施形態のTFTアレイ基板30において、第2遮光膜5を除去し、第4遮光膜16を追加したものである。その他の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同じである。このTFTアレイ基板30Fでは、第2遮光膜5を除去しているので、SiO2膜4または6は省略可能である。
第4遮光膜16のパターンは、図1に示された第2遮光膜5のそれと同じであり、TFT31の活性層として機能するポリシリコン膜7のほぼ全体を覆っている。第4遮光膜16は、ポリシリコン膜7のコンタクト孔22の近傍の部分は覆っていない。
第4遮光膜16は、ここでは第1層間絶縁膜10の内部に埋設してある。このような構成は、例えば次のようにして容易に実現できる。すなわち、第1層間絶縁膜10を2層構造とし、第1層間絶縁膜10の下層部を形成した後、第4遮光膜16用のアモルファス・シリコン膜を形成する。そして、このアモルファス・シリコン膜をパターン化すると、第4遮光膜16が得られる。その後、その上に第1層間絶縁膜10の上層部を形成する。しかし、本発明はこの構成に限定されるわけではない。例えば、第4遮光膜16を第1層間絶縁膜10の上に形成した後、第4遮光膜16を他の絶縁膜で覆い、その上に第2層間絶縁膜12を形成してもよい。
(第8実施形態)
図18は、本発明の第8実施形態のTFTアレイ基板30Gの概略構成を示している。図18(a)および(b)は、それぞれ図1のA−A線およびB−B線に沿った要部断面図である。
図18に示す第8実施形態のTFTアレイ基板30Gは、図2に示す第1実施形態のTFTアレイ基板30において、第4遮光膜16を追加したものである。その他の構成は、第1実施形態のTFTアレイ基板30と同じである。換言すれば、TFTアレイ基板30Gは、図17に示す第7実施形態のTFTアレイ基板30Fにおいて、第2遮光膜5を追加したものである。
このTFTアレイ基板30Gでは、TFT31の上下に第4遮光膜16と第2遮光膜5を設けているので、TFT31の上下両側からの光に対して遮光効果が得られる。よって、第1実施形態や第7実施形態の場合よりも高い遮光効果が得られる利点がある。
(第9実施形態)
図19は、本発明の第9実施形態のTFTアレイ基板30Hの概略構成を示している。図19(a)および(b)は、それぞれ図12のE−E線およびF−F線に沿った要部断面図である。
図19に示す第9実施形態のTFTアレイ基板30Hは、図13に示す第4実施形態のTFTアレイ基板30Cにおいて、第2遮光膜5Cを除去し、第4遮光膜16’を追加したものである。その他の構成は、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと同じである。このTFTアレイ基板30Hでは、第2遮光膜5を除去しているので、SiO2膜4または6は省略可能である。
第4遮光膜16’のパターンは、図12に示された第2遮光膜5Cのそれと同じであり、TFT31の活性層として機能するポリシリコン膜7のほぼ全体を覆っている。第4遮光膜16’は、ポリシリコン膜7のコンタクト孔22の近傍の部分は覆っていない。
第4遮光膜16’は、ここでは第2層間絶縁膜12の内部に埋設してある。このような構成は、例えば次のようにして容易に実現できる。すなわち、第2層間絶縁膜12を2層構造とし、第2層間絶縁膜12の下層部を形成した後、第4遮光膜16’用のアモルファス・シリコン膜を形成する。そして、このアモルファス・シリコン膜をパターン化すると、第4遮光膜16’が得られる。その後、その上に第2層間絶縁膜12の上層部を形成する。しかし、本発明はこの構成に限定されるわけではない。例えば、第4遮光膜16’を第2層間絶縁膜12の上に形成した後、第4遮光膜16’を他の絶縁膜で覆い、その上に第3層間絶縁膜14を形成してもよい。
(第10実施形態)
図20は、本発明の第10実施形態のTFTアレイ基板30Iの概略構成を示している。図20(a)および(b)は、それぞれ図12のE−E線およびF−F線に沿った要部断面図である。
図20に示す第10実施形態のTFTアレイ基板30Iは、図13に示す第4実施形態のTFTアレイ基板30Cにおいて、第4遮光膜16’を追加したものである。その他の構成は、第4実施形態のTFTアレイ基板30Cと同じである。換言すれば、TFTアレイ基板30Iは、図19に示す第9実施形態のTFTアレイ基板30Hにおいて、第2遮光膜5Cを追加したものである。
このTFTアレイ基板30Iでは、TFT31の上下にそれぞれ第4遮光膜16’と第2遮光膜5Cを設けているので、TFT31の上下両側からの光に対して遮光効果が得られる。よって、第1実施形態や第7実施形態の場合よりも高い遮光効果が得られる利点がある。
図21は、投射型表示装置のライトバルブとして使用する場合を考慮して、所定の投射光照射条件の下で画素マトリックス部のTFT31に生じる光リーク電流特性を示す。これは発明者が行った試験により得たものである。
図21より明らかなように、第1遮光膜と第3遮光膜を有する従来のTFTアレイ基板100(図23と図24を参照)では、光リーク電流が4pAであったのに対し、第1遮光膜と第3遮光膜に加えて第2遮光膜を有する本発明の第4実施形態のTFTアレイ基板30C(図12と図13を参照)では、活性層として機能する多結晶シリコン膜と第2遮光膜との間の絶縁膜の厚さが500nmから減少していくにつれて光リーク電流は徐々に減少し、最大では従来例の約1/3にまで減少した。
光リーク電流の低減効果は、第2遮光膜と活性層との間の絶縁膜の厚さに対して相関があり、当該絶縁膜の厚さを500nmより薄くするにつれて、その効果が大きくなった。しかし、図21には示していないが、当該絶縁膜の厚さを100nmより小さくすると、TFT31のオン特性に及ぼす影響や、レーザ・アニール工程での活性層(多結晶シリコン)の結晶性低下に与える影響が大きくなり、TFT31のオン特性が悪化して正常動作ができなくなった。この結果から、当該絶縁膜の厚さは500nm〜100nmの範囲とするのが適当であることが分かった。
また、第1遮光膜と第3遮光膜に加えて第2遮光膜と第4遮光膜を有する本発明の第10実施形態のTFTアレイ基板30I(図20を参照)では、当該絶縁膜の厚さを200nmとした時に、光リーク電流が第4実施形態のTFTアレイ基板30Cの場合の約1/2にまで低減できた。これにより、第2遮光膜に加えてさらに第4遮光膜を追加することにより、より大きな光リーク電流低減効果が得られることが確認された。
(第11実施形態)
アモルファス・シリコン膜にレーザ光を照射して活性層用の多結晶シリコン膜を形成する場合、すなわち、レーザ・アニール法によりアモルファス・シリコン膜から多結晶シリコン膜を得る場合には、アモルファス・シリコン膜の直下に熱伝導性の高い物質(高熱伝導膜)が存在すると、その物質(高熱伝導膜)によってレーザ光照射による加熱・冷却プロセスが所望のものから変化し、その結果、アモルファス・シリコン膜が結晶化する際に影響を受ける、という問題がある。このため、従来は、熱伝導性の高い物質(高熱伝導膜)が加熱・冷却プロセスに影響を与えないように、アモルファス・シリコン膜と熱伝導性の高い物質(高熱伝導膜)の間に十分な厚さの絶縁膜を配置するのが一般的であった。
他方、図22に示すTFTアレイ基板60のように、画素マトリックス部61と共に駆動回路部62を同一基板上に一体形成した場合、駆動回路部62のTFTには移動度の高いトランジスタ特性が必要とされるのに対し、画素マトリックス部61のTFTには高い移動度は要求されず、むしろ低いリーク電流が要求される。特に光リーク電流については、再結合中心となるトラップが比較的多いシリコンが好適である。このため、画素マトリックス部61のTFTに対しては、駆動回路部62のTFTよりも結晶性の低い多結晶シリコン膜がむしろ望ましい。
そこで、本発明の第11実施形態では、画素マトリックス部61のTFTとしては、上述した第1〜第10実施形態のように、第2遮光膜あるいは第4遮光膜またはその両方を有するTFT31を用いる。そして、駆動回路部62のTFTとしては、第2遮光膜あるいは第4遮光膜またはその両方を有しないTFTを用いる。こうすることにより、画素マトリックス部61のTFTでは、第2遮光膜あるいは第4遮光膜またはその両方によって、レーザ光照射による熱を速やかに周囲に伝達することができ、その結果、画素マトリックス部61のTFTについいてのみ結晶性の低い多結晶シリコン膜が、当該TFTの活性層7用として形成される。こうして、遮光膜の存在による光リーク電流の抑制に加えて、多結晶シリコン膜の結晶性の程度に基づいても光リーク電流を低減することが可能となる。
(変形例)
なお、上記第1〜第11の実施形態は、本発明の好適な例を示すものである。本発明はこれら実施形態に限定されず、種々の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1〜第6の実施形態では、透光性基板1上に酸化シリコン膜2を介して第1遮光膜3を設けているが、透光性基板1の材料に応じて酸化シリコン膜2を形成せずに透光性基板1の表面に直接、第1遮光膜3を設けてもよい。また、第3および第6の実施形態において、第2遮光膜5B、5Eとしてアモルファス・シリコン膜を使用し、第2遮光膜5B、5Eに電圧VCを印加しないようにしてもよい。第1および第4の実施形態の第2遮光膜5、5Cとして多結晶シリコン膜を使用することもできるし、第2、第3、第5および第6の実施形態の第2遮光膜5A、5B、5D、5Eとして不純物の導入されたアモルファス・シリコン膜を使用することもできる。これらは、第7〜第11実施形態にも同様に適用できる。
第2遮光膜と第4遮光膜を形成する材料としては、光を吸収できる材料であれば上記各実施形態で使用されたもの以外のものも使用可能である。
本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 (a)は図1のA−A線に沿った要部断面図、(b)は図1のB−B線に沿った要部断面図である。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の遮光効果を示す、図2(a)に対応する模式的断面図である。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対応する要部断面図である。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対応する要部断面図で、図4の続きである。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対応する要部断面図で、図5の続きである。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対応する要部断面図で、図6の続きである。 本発明の第1実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の製造方法の各工程を示す、(a)は図2(a)に対応する要部断面図、(b)は図2(b)に対応する要部断面図で、図7の続きである。 本発明の第2実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 (a)は図9のC−C線に沿った要部断面図、(b)は図9のD−D線に沿った要部断面図である。 本発明の第3実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 (a)は図12のE−E線に沿った要部断面図、(b)は図12のF−F線に沿った要部断面図である。 本発明の第4実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の遮光効果を示す、図13(a)に対応する模式的断面図である。 本発明の第5実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 本発明の第6実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 本発明の第7実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図1のA−A線に沿った要部断面図、(b)は図1のB−B線に沿った要部断面図である。 本発明の第8実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図1のA−A線に沿った要部断面図、(b)は図1のB−B線に沿った要部断面図である。 本発明の第9実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図12のE−E線に沿った要部断面図、(b)は図12のF−F線に沿った要部断面図である。 本発明の第10実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示すもので、(a)は図12のE−E線に沿った要部断面図、(b)は図12のF−F線に沿った要部断面図である。 所定の投射光照射条件の下で画素マトリックス部のTFTに生じる光リーク電流特性を示すグラフである。 本発明の第11実施形態の薄膜トランジスタ・アレイ基板の構成を示す概略平面図である。 従来の薄膜トランジスタ・アレイ基板の概略構成を示す要部平面図である。 (a)は図23のG−G線に沿った要部断面図、(b)は図23のH−H線に沿った要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタ・アレイ基板の遮光効果を示す、図24(a)に対応する模式的断面図である。
符号の説明
1 透光性基板
2 酸化シリコン膜
3、3’ 第1遮光膜
3a、3a’ 第1遮光膜の第1部分
3b、3b’ 第1遮光膜の第2部分
4 酸化シリコン膜
5、5A、5B、5C、5D、5E 第2遮光膜(高熱伝導膜)
5a、5Aa、5Ba、5Ca、5Da、5Ea 第2遮光膜の第1部分
5b、5Ab、5Bb、5Cb、5Db、5Eb 第2遮光膜の第2部分
5Ec 第2遮光膜の第3部分
6 酸化シリコン膜
7、7’ 多結晶シリコン膜
7a、7a’ ソース領域
7b、7b’、7d、7d’ LDD領域
7c、7c’ チャネル領域
7e、7e’ ドレイン領域
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート線
9a ゲート電極
10 第1層間絶縁膜
11 データ線
12 第2層間絶縁膜
13、13’ ブラックマトリックス膜(第3遮光膜)
14 第3層間絶縁膜
15 画素電極
16、16’ 第4遮光膜
20 画素領域
21、22 コンタクト孔
30、30A 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
30B、30C 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
30D、30E 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
30F、30G 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
30H、30I 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
31 薄膜トランジスタ(TFT)
41 内部配線
51 外部端子
60 薄膜トランジスタ・アレイ基板(TFTアレイ基板)
61 画素マトリックス部
62 駆動回路部

Claims (10)

  1. マトリックス状に配置された薄膜トランジスタを含む画素マトリックス部と、薄膜トランジスタを含む駆動回路部とを透光性基板上に有する薄膜トランジスタ・アレイ基板であって、
    前記画素マトリックス部の薄膜トランジスタは、当該薄膜トランジスタと前記透光性基板との間に少なくとも当該薄膜トランジスタの活性層と重なるように形成された高熱伝導膜を有しており、
    前記駆動回路部の薄膜トランジスタは、前記高熱伝導膜を有していない
    ことを特徴とする薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  2. 前記画素マトリックス部の薄膜トランジスタの活性層が、レーザ照射により結晶化させた半導体からなる請求項1に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  3. 前記高熱伝導膜と前記活性層の間に存在する絶縁膜の厚さが、100nm〜500nmの範囲内にある請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  4. 前記高熱伝導膜と前記活性層の間に存在する絶縁膜の厚さが、150nm〜300nmの範囲内にある請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  5. 前記高熱伝導膜が遮光膜である請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  6. 前記高熱伝導膜が、照射された光を吸収可能な遮光膜である請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  7. 前記遮光膜がシリコン膜またはシリコンを含む材料の膜で形成される請求項5または6に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  8. 前記遮光膜が不純物が導入されたシリコン膜からなる請求項5または6に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  9. 前記高熱伝導膜と前記透光性基板の間に、他の遮光膜をさらに有している請求項1〜8のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ・アレイ基板と、
    前記薄膜トランジスタ・アレイ基板に対向して配置された対向基板と、
    前記薄膜トランジスタ・アレイ基板と前記対向基板との間に設けられた液晶層とを備えるアクティブマトリックス型液晶表示装置。
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