JP2004302108A - プロジェクタ用絞り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二つの地板41,42の間に、L字形をした2枚の絞り板44,45が配置されている。地板42に取り付けられた作動部材43は、モータ47によって往復回転させられ、ピン43c,43eによって、絞り板44,45を、開口部41a(42a)の対角線に沿って往復作動させ、開口規制縁44d,44e,45d,45eによって、照明光路用開口の大きさを変化させ得るように構成されている。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタ用絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタなどの各種プロジェクタには、投影する室内の明るさに対応させて光源からの照明光量を変化させたり、何も投影していないときには一時的に照明光量を弱くしたりするために、その照明光量を調整できるようにしたものがある。そして、それらの場合、光源自体の発光光量を変化させるのではなく、光源の近傍位置に絞り装置を配置しておき、その光路用開口の面積を変化させるようにしたものが多い。また、投影光学系を変倍光学系としたオーバーヘッドプロジェクタにおいては、高倍率時における投影画像を好適に得るために、原稿を載せるステージと光源との間に絞り装置を配置しておき、投影光学系の変倍動作に連動して、その光路用開口の面積を変化させるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
そして、それらの目的のためにプロジェクタ内に配置される絞り装置は、いずれの場合も、液晶パネル,DMD(デジタルマイクロミラーデバイス),フィルムなどの画像媒体と光源との間に配置されることから、投影光学系の鏡胴に組み付けられる絞り装置のように、略円形を保ちながら光路面積が変化する構成とはせず、光路用開口が常に方形のままで、その光路面積を変化させ得る構成としているのが普通である。本発明は、各種のプロジェクタに用いることの可能なこの種の絞り装置に関するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−227102号公報(第2,3頁、図1,3,4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の絞り装置のように、光路面積を、常に方形の光路用開口が得られるように変化させるためには、直線の開口規制縁を有する絞り羽根(以下、絞り板という)を少なくとも2枚備え、それらの絞り板を、全て異なる方向へ作動させるように構成する必要がある。そのため、上記の特許文献1に記載の絞り装置(以下、従来例という)においても、各々二つの開口規制縁を有するL字状の2枚の絞り板(絞り枠44A,44B)を設けていて、それらを、地板(台座40)に開口された長方形の開口部(窓42)の対角線に沿って、相対的に作動させるようにしている。
【0006】
ところで、上記の従来例においては、2枚の絞り板を別々のモータで作動させている。つまり、この考えによれば、絞り板を3枚設ける構成にした場合は、モータが3個必要なことになる。しかしながら、モータの数を絞り板の数だけ用意するということは、低コスト化の点で極めて問題である。また、オーバーヘッドプロジェクタのような大型のプロジェクタの場合には比較的問題が小さいが、それでも、モータを複数個必要とすることは、プロジェクタ内での配置に制約を受けることになり、特に液晶プロジェクタやDMDを用いたプロジェクタのように携帯性を要求されるプロジェクタの場合には、小型化や軽量化の点でも極めて問題である。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、直線の開口規制縁を少なくとも一つ有している複数枚の絞り板が、光路用として地板に形成されている方形の開口部内に進退可能であり、該開口部内に進入したとき、該開口部と略相似形の光路用開口を形成することの可能な絞り装置であって、上記の複数枚の絞り板を一つのモータによって各々異なる方向へ作動させるようにした小型で低コストなプロジェクタ用絞り装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のプロジェクタ用絞り装置は、各々が略同じ大きさの方形をした光路用の開口部を有していて所定の間隔を空けて相互に取付けられている二つの地板と、各々が少なくとも一つの直線の開口規制縁を有していて少なくとも1枚が前記二つの地板の間に配置されており各々が同時に異なる方向へ作動させられたときそれらの規制縁によって前記開口部よりも面積の小さな方形の光路用開口を形成する複数枚の絞り板と、第1腕部と第2腕部とを有していて前記開口部の一辺の近傍位置で前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられており該腕部の各々が前記複数枚の絞り板の少なくとも1枚を直接連結している作動部材と、前記二つの地板の一方に取付けられていて少なくとも前記作動部材を往復作動させることにより前記複数枚の絞り板に往復作動を行わせる一つのモータと、を備えている。
【0009】
また、そのような本発明のプロジェクタ用絞り装置において、前記複数枚の絞り板が各々前記光路用開口の各一辺を規制する開口規制縁を有した4枚の絞り板であり、前記作動部材が第1作動部材であって、そのほかに、第1腕部と第2腕部とを有していて前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられており前記第1作動部材の回転に連動してその第1腕部を操作され前記第1作動部材とは同じ方向へ回転させられる第2作動部材を備えており、前記第1作動部材は、その第1腕部の略中間位置で第1絞り板を連結し、その第1腕部の略先端位置で第2絞り板を連結し、その第2腕部で第1絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第3絞り板を連結しており、前記第2作動部材は、その第2腕部で第2絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第4絞り板を連結しているようにしてもよい。
【0010】
その場合、前記第2作動部材が、前記第1作動部材とで前記開口部を挟む位置に取付けられていて、前記第1作動部材の第1腕部と前記第2作動部材の第1腕部とが、リンク部材を介して連結されているようにしてもよいし、前記第2作動部材が、前記第1作動部材の回転に連動してその第1腕部を操作され前記第1作動部材とは逆方向へ回転させられるように構成することもできる。
【0011】
また、上記のような本発明のプロジェクタ用絞り装置において、前記複数枚の絞り板が、各々前記光路用開口の各一辺を規制する開口規制縁を有した4枚の絞り板であり、前記作動部材が、第1腕部と第2腕部とを有していて、その第1腕部で第1絞り板に連結され、その第2腕部で第1絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第3絞り板に連結された第1作動部材であって、そのほかに、前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられ第1腕部と第2腕部とを有した第2作動部材を備えていて、該第2作動部材は、その第1腕部で第2絞り板に連結され、その第2腕部で第2絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第4絞り板に連結されており、前記モータは、前記第2絞り板と第4絞り板の何れか一方を前記第1作動部材と並行して往復作動させるようにしてもよい。
【0012】
更に、上記のような本発明のプロジェクタ用絞り装置において、前記複数枚の絞り板が、各々前記光路用開口の隣接する二つの辺を規制する開口規制縁を有した第1絞り板と第2絞り板であり、前記作動部材が、第1腕部と第2腕部とを有していて、第1腕部を第1絞り板に連結し、第2腕部を第2絞り板に連結しているようにしてもよい。そして、その場合、前記作動部材には歯部が形成されていて、該歯部が、前記モータによって回転させられる歯車に噛合しているようにすると、好適な構成になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図示した三つの実施例によって説明する。尚、図1及び図2は第1実施例の正面図であって、図1は光路用開口の全開状態を示したものであり、図2は光路用開口の絞り込み状態を示したものである。また、図3及び図4は第2実施例の正面図であって、図3は光路用開口の全開状態を示したものであり、図4は光路用開口の絞り込み状態を示したものである。更に、図5及び図6は第3実施例の正面図であって、図5は光路用開口の全開状態を示したものであり、図6は光路用開口の絞り込み状態を示したものである。
【0014】
[第1実施例]
先ず、本実施例の構成を説明する。本実施例の第1地板1は、長方形をした光路用の開口部1aを有している。また、第1地板1よりも平面面積の小さな第2地板2(図1においては、右上方の一部を除去して示してある)は、第1地板1との間に所定の間隔を空け、適宜な手段によって第1地板1に取り付けられている。また、第2地板2にも長方形をした光路用の開口部2aが形成されており、その開口部2aが第1地板1の開口部1aと重なるように配置されている。本実施例の場合、二つの開口部1a,2aは、全く同じ大きさをしているが、異なっていても差し支えなく、そのようにした場合には、小さい方の開口部が、最大の光路用開口を規制することになる。
【0015】
第2地板2の第1地板1側の面には、開口部2aの下辺近傍位置に軸2bが設けられ、上辺近傍位置に軸2cが設けられている。そして、その軸2bには、第1腕部3aと第2腕部3bとを有する第1作動部材3が回転可能に取り付けられており、また、軸2cには、第1腕部4aと第2腕部4bとを有する第2作動部材4が回転可能に取り付けられている。また、リンク部材5は、その一端に設けられた孔に第1作動部材3の第1腕部3aに設けられたピン3cを嵌合させ、他端に設けられた長孔に第2作動部材4の第1腕部4aに設けられたピン4cを嵌合させて、第1作動部材3が往復回転すると、それに連動して、第2作動部材4も同じ方向へ回転するようにしている。
【0016】
第1地板1には、円弧状の長孔1b,1c,1d,1eが形成され、第2地板2には、直線状の長孔2d,2eと円弧状の長孔2f,2gとが形成されている。また、第2地板2の表面側には、絞り板6,7が配置されている。そのうち絞り板6は、長孔6aとピン6bを有していて、開口部2aの下辺と平行になるようにして直線的に形成された上側の端縁6cを開口規制縁としている。そして、長孔6aには、長孔2fを貫通した第1作動部材3のピン3dを嵌合させており、ピン6bを長孔2dに嵌合させている。また、絞り板7は、L字形(図1においては、一部を二点鎖線で示している)をしていて、長孔7aとピン7bを有しており、開口部2aの上辺と平行になるようにして形成された下側の端縁7cを開口規制縁としている。そして、長孔7aには、長孔2gを貫通した第1作動部材3のピン3eを嵌合させており、ピン7bを長孔2eに嵌合させている。
【0017】
また、第1地板1と第2地板2の間には、二つの作動部材3,4やリンク部材5よりも第1地板1側に、絞り板8,9が配置されている。そのうち絞り板8は、二つのピン8a,8bを有していて、開口部2aの左辺と平行になるようにして直線的に形成された右側の端縁8cを開口規制縁としており、明示されていない孔には、第1作動部材3の第1腕部3aに設けられたピン3cが嵌合している。そして、ピン8a,8bを長孔1b,1cに嵌合させている。また、絞り板9は、二つのピン9a,9bを有していて、開口部2aの右辺と平行になるようにして直線的に形成された左側の端縁9cを開口規制縁としており、明示されていない孔には、第2作動部材4の第2腕部4bに設けられたピン4dが嵌合している。そして、ピン9a,9bを長孔1d,1eに嵌合させている。
【0018】
第1地板1の下方領域には、所定の間隔を空けるようにして、モータ取付板10が四つのビスによって取り付けられている。この取付板10には、往復回転可能なモータ11が適宜な手段によって取り付けられているが、その出力軸は、第1地板1とモータ取付板10との間に突き出ていて、その先端に歯車12が取り付けられている。また、第1地板1とモータ取付板10には歯車13,14が軸受けされている。そのうち、歯車13は減速用の2段歯車である。また、歯車14は扇形歯車であって、そのピン14aが、第1作動部材3の二股部3fに挟持されている。
【0019】
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、開口部1a(2a)が全開となっていて光路用開口が最大となっている状態を示したものである。この状態において、光源からの照明光量を弱くしたい場合には、モータ11を反時計方向へ回転させ、歯車12,13を介して歯車14を反時計方向へ回転させる。そのため、第1作動部材3は時計方向へ回転させられ、第2作動部材4もリンク部材5を介して時計方向へ回転させられる。従って、絞り板6は、長孔2dに案内されて上方へ移動し、開口規制縁6cを開口部1a(2a)に進入させ、絞り板7は、長孔2eに案内されて下方へ移動し、開口規制縁7cを開口部1a(2a)に進入させ、絞り板8は、長孔1b,1cに案内されて右上方へ移動し、開口規制縁8cを開口部1a(2a)に進入させ、絞り板9は、長孔1d,1eに案内されて左下方へ移動し、開口規制縁9cを開口部1a(2a)に進入させる。
【0020】
そして、絞り板6,7,8,9の開口規制縁6c,7c,8c,9cが、開口部1a(2a)に最大限進入し、モータ11を停止させた状態が、図2に示された状態である。このとき、光路用開口は、開口規制縁6c,7c,8c,9cによって最小面積に規制されているが、図2の状態になる前にモータ11を停止させるようにすれば、複数の大きさの光路用開口を選択することができることは言うまでもない。また、図2の状態から図1の状態に復帰させる場合には、モータ11を時計方向へ回転させればよく、この場合にも、図1の状態に戻る前にモータ11を停止させるようにすれば、種々の大きさの光路用開口を選択することができる。
【0021】
このように、本実施例の絞り装置は、4枚の絞り板6,7,8,9をモータ11で作動させるようにしたので、モータが一つでよいことにより、上記の従来例よりも低コストで小型化が可能になるという利点がある。尚、本実施例の場合には、第2作動部材4が、第1作動部材3とで開口部1a(2a)を挟む位置に取付けられていて、第2作動部材4の第1腕部4aと第1作動部材3の第1腕部3aとが、リンク部材5を介して連結されているが、第2作動部材4を開口部1a(2a)の右辺の近傍位置に取り付け、第1腕部4aと第2腕部4bの形状を変え、第1腕部4aを絞り板9に連結させ、第2腕部4bを第1作動部材3の第2腕部3bに直接連結させれば、本実施例におけるリンク部材5を設けなくても済むようになる。従って、その場合には、第1作動部材3と第2作動部材4の回転方向は逆になる。
【0022】
[第2実施例]
次に、第2実施例を図3及び図4を用いて説明する。先ず、構成から説明する。本実施例の第1地板21と第2地板22(図3においては、左上方の一部を除去して示してある)とは、同じ大きさの長方形をした光路用の開口部21a,22aを重ねるようにして、所定の間隔を空け、第2地板22の四隅で相互に取り付けられている。また、第2地板22の表面側には、開口部22aの下辺近傍位置に軸22bが設けられ、第1地板21側には、左辺近傍位置に軸22cが設けられていて、夫々、第1作動部材23と第2作動部材24が回転可能に取り付けられている。そして、第1作動部材23は、第1腕部23aと、第2腕部23bと、第3腕部23cとを有し、第2作動部材24は、第1腕部24aと、第2腕部24bとを有している。
【0023】
第1地板21の第2地板22側には、ピン21b,21c,21d,21eが設けられ、第2地板22の表面側にも、ピン22d,22e,22f,22gが設けられている。また、第2地板22の表面側には、L字形をした絞り板25,26が配置されている。そのうち絞り板25は、長孔25a,25b,25cを有していて、開口部22aの下辺と平行になるようにして直線的に形成された上側の端縁25dを開口規制縁としている。そして、長孔25a,25bには、上記のピン22d,22eを嵌合させ、長孔25cには、絞り板25よりも第2地板22側に配置された第1作動部材23のピン23dを嵌合させている。また、絞り板26もL字形(図1においては、一部を二点鎖線で示している)をしていて、長孔26a,26b,26cを有しており、開口部22aの上辺と平行になるようにして直線的に形成された下側の端縁26dを開口規制縁としている。そして、長孔26a,26bには、上記のピン22f,22gを嵌合させ、長孔26cには、第1作動部材23のピン23eを嵌合させている。
【0024】
また、第1地板21と第2地板22の間には、L字形をした絞り板27,28が第2作動部材24よりも第1地板21側に配置されている。そのうち絞り板27は、長孔27a,27b,27cを有していて、開口部22aの左辺と平行になるようにして直線的に形成された右側の端縁27dを開口規制縁としている。そして、長孔27a,27bには、第1地板21のピン21c,21bを嵌合させ、長孔27cには、第2作動部材24のピン24cを嵌合させている。また、絞り板28は、長孔28a,28b,28cを有しており、開口部22aの右辺と平行になるようにして直線的に形成された左側の端縁28dを開口規制縁としている。そして、長孔28a,28bには、第1地板21のピン21d,21eを嵌合させ、長孔28cには、第2作動部材24のピン24dを嵌合させている。
【0025】
第1地板1の下方領域には、第1実施例と同様にして、モータ取付板29が四つのビスによって取り付けられている。そして、この取付板29には、往復回転可能なモータ30が取り付けられており、第1地板21とモータ取付板29の間に突き出た出力軸に、歯車31が取り付けられている。また、第1地板21とモータ取付板29には歯車32,33が軸受けされているが、歯車33には二つのピン33a,33bが設けられており、ピン33aは、第1作動部材23の第3腕部23cに形成されている長孔23fに嵌合し、ピン33bは、絞り板27の張出部に形成されている長孔27dに嵌合している。
【0026】
次に、本実施例の作動を説明する。図3は、開口部21a(22a)の全開状態を示したものである。この状態から照明光量を弱くしたい場合には、モータ30を時計方向へ回転させ、歯車31,32を介して歯車33を時計方向へ回転させる。そのため、ピン33aによって第1作動部材23は時計方向へ回転させられ、同時に、ピン33bによって絞り板27が右方向へ作動させられる。第1作動部材23が時計方向へ回転すると、絞り板25は、ピン22d,22eに案内されて上方へ移動し、開口規制縁25dを開口部21a(22a)に進入させ、絞り板26は、ピン22f,22gに案内されて下方へ移動し、開口規制縁26dを開口部21a(22a)に進入させる。他方、絞り板27が、ピン21b,21cに案内されて右方向へ移動すると、第2作動部材24が反時計方向へ回転するから、絞り板28はピン21d,21eに案内されて左方向へ移動する。そのため、絞り板27,28は、夫々の開口規制縁27d,28dを開口部21a(22a)に進入させる。
【0027】
そして、絞り板25,26,27,28の開口規制縁25d,26d,27d,28dが、開口部21a(22a)に最大限進入し、モータ30を停止させた状態が、図4に示された状態である。このとき、光路用開口は、開口規制縁25d,26d,27d,28dによって最小面積に規制されているが、モータ30を途中で停止させるようにすれば、種々の大きさの光路用開口が得られることは、第1実施例の場合と同じであり、このことは、図4の状態から図3の状態に復帰させる場合も同じである。このように、本実施例の絞り装置も、4枚の絞り板25,26,27,28を一つのモータ30で作動させるので、上記の従来例よりも低コストで小型化できるという利点がある。
【0028】
[第3実施例]
次に、第3実施例を図5及び図6を用いて説明する。先ず、構成から説明する。本実施例の第1地板41と第2地板42とは、全く同じ平面形状をしていて、同じ大きさの長方形をした開口部41a,42aを重ねるようにして、所定の間隔を空け、4箇所で相互に取り付けられている。また、第2地板42の表面側には、開口部42aの下辺近傍位置に軸42bが設けられていて、そこに、作動部材43が回転可能に取り付けられている。そして、その作動部材43は、第1腕部43aと、第2腕部43bとを有していて、第1腕部43aにはピン43cが設けられ、第2腕部43bには歯車部43dとピン43eが設けられている。
【0029】
第1地板41と第2地板42の間には、L字形をした2枚の絞り板44,45が配置されている。そのうち絞り板44は、ピン44a,長孔44b,ピン44cを有していて、開口部42aの下辺と平行になるようにして直線的に形成された上側の端縁44dと、開口部42aの左辺と平行になるようにして直線的に形成された右側の端縁44eとを開口規制縁としている。そして、ピン44aを、第2地板42の長孔42cに嵌合させ、ピン44cを、第2地板42の長孔42dに嵌合させ、長孔44bには、第2地板42の長孔42eを貫通した作動部材43のピン43cが嵌合している。
【0030】
また、絞り板45は、ピン45a,45bと、長孔45cを有していて、開口部42aの上辺と平行になるようにして直線的に形成された下側の端縁45dと、開口部42aの右辺と平行になるようにして直線的に形成された左側の端縁45eとを開口規制縁としている。そして、ピン45aを、第2地板42の長孔42fに嵌合させ、ピン45bを、第2地板42の長孔42gに嵌合させ、長孔45cには、第2地板42の長孔42hを貫通した作動部材43のピン43eが嵌合している。
【0031】
第2地板42の下方領域には、第2地板42との間に所定の間隔を空け、モータ取付板46が四つのビスによって取り付けられている。そして、この取付板46には、往復回転可能なモータ47が取り付けられており、第2地板42とモータ取付板46との間に突き出た出力軸に、歯車48が取り付けられている。また、第2地板21とモータ取付板46には歯車49が軸受けされているが、この歯車49は、歯車48の回転を減速して作動部材43に伝えるために、作動部材43の歯車部43dに噛合している。
【0032】
次に、本実施例の作動を説明する。図5は、開口部41a(42a)の全開状態を示したものである。この状態から照明光量を弱くしたい場合には、モータ47を時計方向へ回転させ、歯車48,49を介して作動部材43を時計方向へ回転させる。それによって、絞り板44は、作動部材43のピン43cによって作動させられ、ピン44a,44cが長孔42c,42dに案内されて右上方へ移動し、開口規制縁44d,44eを開口部41a(42a)に進入させる。他方、絞り板45は、作動部材43のピン43eによって作動させられ、ピン45a,45bが長孔42f,42gに案内されて左下方へ移動し、開口規制縁45d,45eを開口部41a(42a)に進入させる。
【0033】
そして、絞り板44,45の開口規制縁44d,44e,45d,45eが、開口部41a(42a)に最大限進入し、モータ47を停止させた状態が、図6に示された状態である。このとき、光路用開口は、開口規制縁44d,44e,45d,45eによって最小面積に規制されているが、本実施例の場合も、モータ47を途中で停止させるようにすれば、種々の大きさの光路用開口が得られるようになる。そして、このことは、図6の状態から図5の状態に復帰させる場合も同じように制御することが可能であることは言うまでもない。
【0034】
このように、本実施例の絞り装置の場合も、2枚の絞り板44,45を一つのモータ47で作動させるので、上記の従来例よりも低コストで小型化できるという利点がある。尚本実施例においては、作動部材43に歯車部43dを形成し、それに歯車49を噛合させているが、第1実施例や第2実施例における第1作動部材3,23のように、ピンと長孔(二股部3fも長孔と同類)の嵌合構成によって、作動部材43と歯車49を連結するようにしても差し支えない。また、逆に、第1実施例における第1作動部材3と歯車14と歯車構成で連結させたり、第2実施例における第1作動部材23や絞り板27を歯車33と歯車構成で連結させても差し支えない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、直線の開口規制縁を少なくとも一つ有していて、方形の光路用開口を規制する複数枚の絞り板を、各々異なる方向へ一つのモータによって作動させるようにしたから、小型で低コストなプロジェクタ用絞り装置が得られるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】光路用開口の全開状態を示した第1実施例の正面図である。
【図2】光路用開口の絞り込み状態を示した第1実施例の正面図である。
【図3】光路用開口の全開状態を示した第2実施例の正面図である。
【図4】光路用開口の絞り込み状態を示した第2実施例の正面図である。
【図5】光路用開口の全開状態を示した第3実施例の正面図である。
【図6】光路用開口の絞り込み状態を示した第3実施例の正面図である。
【符号の説明】
1,21,41 第1地板
1a,2a,21a,22a,41a,42a 開口部
1b〜1e,2d〜2g,6a,7a,23f,25a〜25c,
26a〜26c,27a〜27d,28a〜28c,42c〜42h,
44b,45c 長孔
2,22 第2地板
2b,2c,22b,22c,42b 軸
3,23 第1作動部材
3a,4a,23a,24a,43a 第1腕部
3b,4b,23b,24b,43b 第2腕部
3c〜3e,4c,4d,6b,7b,8a,8b,9a,9b,14a,
21b〜21e,22d〜22g,23d,23e,24c,24d,
33a,33b,43c,43e,44a,44c,45a,45b ピン
3f 二股部
4,24 第2作動部材
5 リンク部材
6,7,8,9,25,26,27,28,44,45 絞り板
6c,7c,8c,9c,25d,26d,27d,28d,44d,
44e,45d,45e 開口規制縁
10,29,46 モータ取付板
11,30,47 モータ
12,13,14,31,32,33,48,49 歯車
23c 第3腕部
43 作動部材
43d 歯車部
Claims (7)
- 各々が略同じ大きさの方形をした光路用の開口部を有していて所定の間隔を空けて相互に取付けられている二つの地板と、各々が少なくとも一つの直線の開口規制縁を有していて少なくとも1枚が前記二つの地板の間に配置されており各々が同時に異なる方向へ作動させられたときそれらの規制縁によって前記開口部よりも面積の小さな方形の光路用開口を形成する複数枚の絞り板と、第1腕部と第2腕部とを有していて前記開口部の一辺の近傍位置で前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられており該腕部の各々が前記複数枚の絞り板の少なくとも1枚を直接連結している作動部材と、前記二つの地板の一方に取付けられていて少なくとも前記作動部材を往復作動させることにより前記複数枚の絞り板に往復作動を行わせる一つのモータと、を備えていることを特徴とするプロジェクタ用絞り装置。
- 前記複数枚の絞り板が各々前記光路用開口の各一辺を規制する開口規制縁を有した4枚の絞り板であり、前記作動部材が第1作動部材であって、そのほかに、第1腕部と第2腕部とを有していて前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられており前記第1作動部材の回転に連動してその第1腕部を操作され前記第1作動部材とは同じ方向へ回転させられる第2作動部材を備えており、前記第1作動部材は、その第1腕部の略中間位置で第1絞り板を連結し、その第1腕部の略先端位置で第2絞り板を連結し、その第2腕部で第1絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第3絞り板を連結しており、前記第2作動部材は、その第2腕部で第2絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第4絞り板を連結していることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用絞り装置。
- 前記第2作動部材が、前記第1作動部材とで前記開口部を挟む位置に取付けられていて、前記第1作動部材の第1腕部と前記第2作動部材の第1腕部とが、リンク部材を介して連結されていることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ用絞り装置。
- 前記第2作動部材が、前記第1作動部材の回転に連動してその第1腕部を操作され前記第1作動部材とは逆方向へ回転させられるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ用絞り装置。
- 前記複数枚の絞り板が、各々前記光路用開口の各一辺を規制する開口規制縁を有した4枚の絞り板であり、前記作動部材が、第1腕部と第2腕部とを有していて、その第1腕部で第1絞り板に連結され、その第2腕部で第1絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第3絞り板に連結された第1作動部材であって、そのほかに、前記二つの地板の一方に回転可能に取付けられ第1腕部と第2腕部とを有した第2作動部材を備えていて、該第2作動部材は、その第1腕部で第2絞り板に連結され、その第2腕部で第2絞り板の規制辺とは対向する辺を規制する第4絞り板に連結されており、前記モータは、前記第2絞り板と第4絞り板の何れか一方を前記第1作動部材と並行して往復作動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用絞り装置。
- 前記複数枚の絞り板が、各々前記光路用開口の隣接する二つの辺を規制する開口規制縁を有した第1絞り板と第2絞り板であり、前記作動部材が、第1腕部と第2腕部とを有していて、第1腕部を第1絞り板に連結し、第2腕部を第2絞り板に連結していることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用絞り装置。
- 前記作動部材には歯部が形成されていて、該歯部が、前記モータによって回転させられる歯車に噛合していることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ用絞り装置。
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