JP4290299B2 - カメラ用絞り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、最大口径を規制している露光用開口部よりも小さな口径の開口部を、絞り部材によって撮影光路内に選択的に臨ませるようにしたカメラ用絞り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、カメラ用絞り装置には、大きく分けて二つのタイプがある。その一つは、複数枚の羽根によって、絞り開口の大きさを変化させるようにしたものであり、もう一つは、一つ以上の絞り部材に、夫々露光用開口部よりも小さい口径の開口部を形成しておき、その口径の小さな開口部を露光用開口部に選択的に臨ませるようにしたものである。そして、前者の絞り装置は、絞り開口を連続的に変化させることができるという利点があるものの、満遍なく良好な真円度の絞り開口を得るようにすることが難しく、特に小口径の開口を得ようとすると製作上非常に困難を伴うという難点がある。また、後者の絞り装置は、極めて良好な真円度の絞り開口を得られるという利点があるものの、数多くの絞り開口を得られるようにすることが実質的にできないという難点がある。
【0003】
ところで、カメラの小型化,低廉化に伴い、最近では口径が小さくても明るさの大きなレンズが採用されるようになり、直径が10mm以下のものも珍しくなくなってきた。そのため、そのようなカメラには、前者のタイプの絞り装置は敬遠され、小さくて真円度のよい絞り開口が簡単に得られる後者のタイプのものが多用されるようになってきた。しかし、上記したように、後者のタイプの絞り装置は、絞り開口を多段階に得るには不利な構成をしている。そこで、上記した絞り部材のほかにフィルタ(NDフィルタ)を用いて、その点を補うようにした構成例が、特開平11−109440号公報に記載されている。他方、開口部の口径は、回折が生じるために、際限なく小さくすることができない。そのため、或る口径の絞り開口からは、開口部の口径を小さくするのではなく、その開口部をフィルタで覆うようにすることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の後者のタイプに属するものであって、開口部にフィルタ板を取り付けた絞り部材を備えているカメラ用絞り装置に関するものである。ところで、最近のフィルタは合成樹脂製になっているため、表面が非常に傷付き易くなっている。従って、絞り部材の作動中に、フィルタ板の表面が他の部材に接触しないようにすることが要求される。そこで、そのような要求に応えられる絞り部材の構成例が、上記の公報の図19に、フィルタ部材35として示されている。
【0005】
ところが、上記したように、レンズが小口径になってきていることから、絞り部材自身も小さくする必要がある。そのため、フィルタ板を取り付ける絞り部材は、出来るだけ製作し易い簡単な形状をしていることが好ましいし、接着剤でフィルタ板を取り付ける場合の作業が容易に行なえることが好ましい。このような、観点からすると、上記の公報におけるフィルタ部材35は、フィルタ板35Bに傷が付かない構成としては優れているが、コスト的には改善の余地を有している。また、絞り部材を収容する絞り室は、特にシャッタと隣接して配置される場合などは、光軸方向の寸法を出来るだけ小さくすることを要求されるが、フィルタ板は絞り部材の一方の面に取り付けられるため、上記の寸法を大きくせざるを得なくなるという問題点がある。この問題は、特に、フィルタ板を取り付けた絞り部材を複数設ける場合に無視できなくなってくる。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、絞り部材の開口部にフィルタ板を取付けても、そのフィルタ板を傷付けるおそれがなく且つ絞り室の光軸方向の寸法を大きくしなくてもよい、コスト的にもスペース的にも有利なカメラ用絞り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用絞り装置は、露光用開口部を形成している第1地板と、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部を形成している第2地板と、前記露光用開口部に臨ませる開口部を単独で形成していて第1地板と第2地板との間に形成された絞り室において先端の作動軌跡が前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられている少なくとも一つの絞り部材と、を備えていて、前記少なくとも一つの絞り部材は、該絞り部材の前記開口部を塞ぐようにして前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を前記切欠部に常に対向させ、且つ前記切欠部内でも作動し得るようにする。
【0008】
また、本発明のカメラ用絞り装置においては、前記第1地板に対して第2地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部より大きな開口の切欠部がその一部と前記露光用開口部とが対向するようにして形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第3地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第3地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしてもよい。
【0009】
また、本発明のカメラ用絞り装置においては、前記第2地板に対して第1地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部と対向する位置に前記露光用開口部と同じかそれより大きな開口部が形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第2地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第2地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしてもよい。
【0010】
また、本発明のカメラ用絞り装置においては、前記第2地板に対して第1地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部が形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第3地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第3地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしてもよい。
【0011】
また、本発明のカメラ用絞り装置においては、前記絞り室の外部において、前記地板の何れかとシャッタ地板との間に形成されたシャッタ室に、少なくとも1枚のシャッタ羽根が往復作動可能に取り付けられており、前記露光用開口部が、第1地板とシャッタ地板の何れか一方に形成されていて、他方には前記露光用開口部とは対向する位置に前記露光用開口と同じかそれより大きな開口部が形成されているようにし、シャッタと共にユニット化するようにしてもよい。
その場合、シャッタ地板には、前記露光用開口部が形成されていて、第1地板には、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部が形成されており、前記絞り室には、前記露光用開口部に各々個別に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも二つの絞り部材が配置されていて、そのうちの一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第1地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第1地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、二つの実施例によって説明する。尚、図1〜図4は第1実施例を説明するときに用い、図5〜図7は第2実施例を説明するときに用いるものである。また、図2,図6,図7の断面図は、構成部材の重なり関係を分かり易くするために示したものであって、各実施例の平面図の所定個所を断面したものではないし、各部材同士の重なり間隔は、図面を見易くするために、実際よりも大きめにして示してある。
【0013】
[第1実施例]
本実施例は、絞り装置をシャッタと一緒にユニット化し、デジタルカメラ用として構成したものである。そして、図1,図3,図4の平面図は、CCDなどの撮像素子側から被写体側を視た図面であるが、以下においては、撮像素子側を表面側と称し、被写体側を背面側と称して説明することにする。そこで、先ず、本実施例の構成を説明する。本実施例においては、被写体側から順に、外形の同じ第1絞り地板1,第2絞り地板2,シャッタ地板3が配置されていて、第1絞り地板1と第2絞り地板2との間を絞り室とし、第2絞り地板2とシャッタ地板3との間をシャッタ室として、図示していない適宜な手段によって相互に取り付けられている。
【0014】
また、第1絞り地板1とシャッタ地板3の中央部には、同じ直径の開口部1a,3aが形成されていて、絞り開口の最大口径を規制するようになっている。但し、開口部1a,3aを全く同じ口径に加工したり、それらが正しく同心上に配置されるように組立てることは極めて困難であるから、その場合には、何れか一方の開口部を大きめに製作し、他方の開口部を露光用開口部としても差し支えない。また、第2絞り地板2には、円弧状の切欠部2aが形成されている。そして、図1の平面図に示すように、この切欠部2aの一部が、上記の開口部1a,3aと重なるように配置されている。
【0015】
絞り室内において、第1絞り地板1に設けられた軸1b,1cに、絞り部材4,5が回転可能に取り付けられている。そして、それらの絞り部材4,5には、上記の開口部1a,3aよりも小さくて同じ口径の開口部4a,5aと、長孔4b,5bが形成されているが、絞り部材5には、第2絞り地板2側の面に、開口部5aを覆うようにして、減光用のフィルタ板6が接着剤で貼付されている。また、シャッタ室内には、シャッタ地板3に設けられた軸3b,3cに、シャッタ羽根7,8が回転可能に取り付けられている。そして、それらのシャッタ羽根7,8には、長孔7a,8aが形成されている。
【0016】
また、シャッタ地板3の表面側には、三つのモータ9,10,11が取り付けられている。これらのモータは、実公平5−9709号公報などに記載されており、一般にはムービングマグネット型モータと称されている電流制御式のモータであって、固定子コイルに対する電流の通電方向に対応して、永久磁石製の回転子を、所定の方向へ所定の角度だけ回転させることが可能となっているが、その具体的な構成は余りにも良く知られているので、図面上では、回転子9a,10a,11aと、それと一体に回転する駆動ピン9b,10b,11bのみを示している。そして、駆動ピン9bは、シャッタ地板3に形成されている図示していない長孔を貫通してシャッタ羽根7,8の長孔7a,8aに嵌合しており、駆動ピン10b,11bは、シャッタ地板3と第2絞り地板2に夫々形成されている図示していない長孔を貫通して絞り部材4,5の長孔4b,5bに嵌合している。尚、図1においては、シャッタ地板3の一部が省略されているので、モータ10,11については、一点鎖線で示している。
【0017】
次に、本実施例の作動を説明するが、既に説明したように、本実施例はデジタルカメラに適用したものである。そのため、図1に示した撮影前の初期状態においては、シャッタ羽根7,8は開口部1a,3aを全開状態にしており、電源スイッチは閉じられているので、モニターによって被写体像を観察することが可能になっている。本発明は、この状態において、被写体輝度が大きい場合には、絞り部材4,5を自動的に作動させて、露光用開口部(開口部1a,3a)の通過光を制限するようにしておいてもよいが、本実施例の場合はそのようにはしていない。
【0018】
撮影に際して、レリーズボタンが押されると、予め測定されている被写体輝度に対応して、開口部1a,3aによって規制される最大口径での撮影か、絞り部材4の開口部4aでの撮影か、絞り部材5の開口部5aとフィルタ板6での撮影かが選択され、被写体輝度が大きいために、絞り部材5を作動させて撮影する場合には、モータ11の図示していない固定子コイルに対して順方向の通電が行なわれ、回転子11aが時計方向へ回転させられる。そのため、絞り部材5は、反時計方向へ回転させられることになるが、その過程で、団扇をあおぐときのようにして、作動方向に対し垂直な方向へも作動させられてしまうことがある。
【0019】
しかしながら、そのようなことが生じても、本実施例の場合には、フィルタ板6が常に切欠部2aに対向した状態で反時計方向へ作動させられ、場合によっては切欠部2aの内部で作動することが可能になっているので、第2絞り地板2に摺接してしまって、フィルタ板6が傷付けられてしまうようなことはない。そのため、絞り部材5を第2絞り地板2に近接して配置することが可能となり、必要な場合には、フィルタ板6を常に切欠部2aの中で作動させるようにすることも可能である。従って、第1絞り地板1と第2絞り地板2との間隔を狭くすることが可能になる。
【0020】
このようにして、開口部5aによって口径の規制されたフィルタ板6が、露光用開口部(開口部1a,3a)に臨まされた状態が、図3に示された状態である。また、この状態において、絞り部材5の回転は、図示していないストッパによって直接又は間接に停止させられいる。更に、モータ11の固定子コイルに対する順方向の通電は断たれていないが、断つようにしたとしても、周知のように、回転子11aと図示していない複数の強磁性体部材との間に作用する吸引力によってこの状態が維持されるようになっている。そして、この状態において、露光制御回路から撮像装置に撮影開始の信号が与えられ、撮影が行なわれる。
【0021】
その後、露光制御回路から、撮影終了の信号が発せられると、モータ9の図示していない固定子コイルに対して順方向の通電が行なわれ、回転子9aが時計方向へ回転させられる。そのため、一方のシャッタ羽根7は反時計方向へ回転され、他方のシャッタ羽根8は時計方向へ回転されて、図4に示された閉鎖状態となる。そして、この閉鎖状態において、記憶装置に対する記憶が終了すると、モータ9,11の各固定子コイルに対して逆方向の通電が行なわれ、回転子9a,11aを共に反時計方向へ回転させる。そのため、絞り部材5とシャッタ羽根7,8は図1の状態に復帰し、その後、各固定子コイルに対する逆方向の通電を断つことによって、一連の作動が終了する。
【0022】
尚、絞り部材4を用いて撮影する場合には、上記の説明に準じて行なわれることになるので、説明を省略することにする。そして、本発明は、そのような絞り部材4を設けることに限定されるものではない。また、絞り部材5の開口部5aの口径にも限定がなく、開口部1aと同じであっても差し支えない。要は、フィルタ板6として使用されるNDフィルタの濃度と口径との関係によって、撮影光が所定通りに減光されればよいわけである。
【0023】
また、本実施例においては、絞り室に、フィルタ板を取り付けた絞り部材が一つしか配置されていないが、二つ配置されていても差し支えない。即ち、例えば、絞り部材4に対し、フィルタ板6とは異なる濃度のフィルタ板を開口部4aを覆うようにして取り付けても差し支えない。その場合、絞り部材4に対して、フィルタ板を第1地板1側に取り付けたときには、開口部1aの形状を切欠部2aの形状と同じようにすればよいし、絞り部材5の場合と同様に、第2絞り地板2側に取り付けたときには、切欠部2aと同じ形状の切欠部を、一部を重ねるようにして、切欠部2aに連続させて形成するようにすればよい。
【0024】
また、本実施例においては、第2絞り地板2とシャッタ地板3との間に、シャッタ室を形成しているが、シャッタ地板3を第1絞り地板1の背面側に配置し、第1絞り地板1とシャッタ地板3との間にシャッタ室を形成するようにしても差し支えない。また、本実施例においては、絞り装置をシャッタと一緒にユニット化しているが、絞り装置だけとした構成も本発明の態様であることは言うまでもない。更に、本実施例は、デジタルカメラに適用されている場合で説明したが、シャッタ羽根7,8の作動方法を変えれば、フィルムを使用するカメラにも適用することが可能であるし、絞り装置だけの場合には、一眼レフカメラにも適用することが可能である。
【0025】
[第2実施例]
次に、図5及び図6を用いて第2実施例を説明するが、本実施例は、絞り装置だけで構成されているものであり、第1実施例が絞り室を一つしか設けていなかったのに対して、二つ設けるようにしたものである。このように絞り室を二つ設けた理由は、主に絞り部材を沢山設けたい場合であるが、そのようにした場合にも、各絞り室を形成している地板間の間隔を狭くできれば、極めて好都合となる。但し、絞り部材を数多く示すと図面が煩雑になるため、本実施例の場合には、第1絞り室には一つの絞り部材だけが配置され、第2絞り室には二つの絞り部材が配置されている場合で説明することにする。
【0026】
そこで、本実施例の構成を説明するが、第1実施例の説明から詳しく説明するまでもないところについては、簡単に説明することにする。本実施例においては、被写体側から順に、外形の同じ第1絞り地板21,第2絞り地板22,第3絞り地板23が配置されていて、第1絞り地板21と第2絞り地板22との間を第1絞り室とし、第2絞り地板22と第3絞り地板23との間を第2絞り室としており、図示していない適宜な手段によって相互に取り付けられている。また、第2絞り地板22の中央部には、開口部22aが形成されていて、絞り開口の最大口径を規制するようになっている。また、第1絞り地板21と第3絞り地板23には、夫々円弧状の切欠部21a,23aが形成されている。そして、それらの切欠部21a,23aの一部が、開口部22aと重なるように配置されている。
【0027】
第1絞り室内において、第1絞り地板21に設けられた軸21bに、絞り部材24が回転可能に取り付けられていて、その絞り部材24には、上記の開口部22aよりも小さな開口部24aと、長孔24bとが形成されている。そして、第1絞り地板21側の面に、開口部24aを覆うようにして、濃度の薄い減光用のフィルタ板25が貼付されている。また、第2絞り室内において、第3絞り地板23に設けられている軸23b,23cに、絞り部材26,27が回転可能に取り付けられている。そして、それらの絞り部材26,27には、上記の開口部24aと同じ口径の開口部26a,27aと、長孔26b,27bが形成されているが、絞り部材27には、第3絞り地板23側の面に、開口部27aを覆うようにして、濃度の濃い減光用のフィルタ板28が貼付されている。
【0028】
また、第3絞り地板23の表面側には、三つのムービングマグネット型モータ29,30,31が取り付けられており、図5には、回転子29a,30a,31aと、駆動ピン29b,30b,31bのみを示している。そして、駆動ピン30b、31bは、第3絞り地板23に形成されている図示していない長孔を貫通して絞り部材26,27の長孔26b,27bに嵌合しており、駆動ピン29bは、第2絞り地板22と第3絞り地板23に夫々形成されている図示していない長孔を貫通して絞り部材24の長孔24bに嵌合している。
【0029】
次に、本実施例の作動を説明する。撮影に際して、最大口径の開口部22aが選択された場合には、絞り部材24,26,27は、図5に示された状態のままで撮影される。また、絞り部材26の開口部26aが選択された場合には、モータ30の固定子コイルに対して順方向の通電を行ない、回転子30aを時計方向へ回転させることによって絞り部材26を反時計方向へ回転させ、開口部26aを撮影光路に臨ませた状態で撮影が行なわれる。その後、撮影が終了すると、モータ30の固定子コイルに対して逆方向の通電を行ない、図5に示した状態に復帰させる。そして、この場合には、絞り部材26にフィルタ板が取り付けられていないので、その作動中に、絞り部材27や第2絞り地板22に対して摺接するようなことがあっても、何の問題も生じない。
【0030】
また、上記の場合よりも被写体輝度が大きく、絞り部材24が選択された場合には、モータ29の固定子コイルに対して順方向の通電を行ない、回転子29aを時計方向へ回転させて絞り部材24を反時計方向へ回転させ、フィルタ25で覆われた開口部24aを撮影光路に臨ませる。その後、撮影が終了すると、モータ29の固定子コイルに対して逆方向の通電を行ない、図5に示した状態に復帰させるが、それらの作動中においては、フィルタ板25が、常に切欠部21aに対向していて、場合によっては切欠部21aの中で作動し得るようになっているので、フィルタ板25に傷が付くようなことが絶対にない。
【0031】
更に、絞り部材27が選択された場合には、モータ31の固定子コイルに対して順方向の通電を行ない、回転子31aを時計方向へ回転させて絞り部材27を反時計方向へ回転させ、フィルタ28で覆われた開口部27aを撮影光路に臨ませる。その後、撮影が終了すると、モータ31の固定子コイルに対して逆方向の通電を行ない、図5に示した状態に復帰させるが、それらの作動中においては、フィルタ板28が、常に切欠部23aに対向していて、場合によっては切欠部23aの中で作動し得るようになっているので、フィルタ板28に傷が付くようなことが絶対にない。
【0032】
尚、本実施例においては、フィルタ板を取り付けた絞り部材を二つの絞り室に一つずつ配置しているが、フィルタの濃度と開口部の口径との組み合わせが異なる絞り部材を、各々の絞り室に二つ以上配置するのを妨げるものではない。また、本実施例においては、第2地板22と第3地板23の間に第2絞り室を形成しているが、第3絞り地板23を第1絞り地板21の背面側に配置し、第1絞り地板21と第3絞り地板23との間に第2絞り室を形成し、そこに、絞り部材26,27を配置するようにしても差し支えない。
【0033】
その場合、フィルタ板28は、第3絞り地板23の切欠部23aに対向させて取り付けることになるが、第1絞り地板21の切欠部21aに対向させて取り付けるようにすることも可能である。但し、そのようにしたときには、本実施例における切欠部21aと切欠部23aとの一部を重ねて合成した形状(図5の平面図において、切欠部21aと切欠部23aを連続させた形状)の切欠部を第1絞り地板21の切欠部とする必要がある。従って、第3地板23には円弧状の切欠部23aを形成する必要はなくなり、第2絞り地板の開口部22aと同じ口径か、それより大きな口径の開口部にすればよいことになる。
【0034】
更に、本実施例は、絞り装置をユニット化したものとして説明したが、第1実施例と同様に、シャッタと一緒にユニット化することも可能である。そこで、図7において、シャッタ地板3と第3絞り地板23との間にシャッタ室を形成した場合を示した(シャッタ地板とシャッタ羽根については第1実施例と同じ符号を用いた)が、第1絞り地板21との間にシャッタ室を形成するようにしても差し支えないし、上記した本実施例の各変形例に対しても、同様にして、表面側か背面側にシャッタ室を形成することが可能である。そして、そのようにした場合には、シャッタ地板3に形成された開口部3aの口径を、第2絞り地板22に形成された開口部22aの口径より大きくしても差し支えないし、逆に、開口部3aだけを露光用開口部として、開口部22aの口径を、それより大きくしても差し支えない。
【0035】
尚、上記の各実施例においては、各切欠部を全て円弧状に形成しているが、本発明は、そのような形状に限定されるものではなく、また、各フィルタ板の外形も円形に限定されるものではない。各フィルタ板は、生産上、各絞り部材の表面に取り付け易い外形をしていればよく、また、各切欠部は、そのフィルタ板の作動に支障を与えないような形状をしていればよいことになる。また、上記の各実施例においては、複数のモータが、同じ地板に取り付けられているが、両側の地板に対して分散して取り付けることを妨げない。また、本発明は、モータを駆動源としたものに限定されず、カムリングなどを用いて手動で作動させるようにしてもよく、また、モータを使用する場合には、ムービングマグネット型モータのほかに、ステッピングモータを使用することも可能である。更に、一つのモータで二つの絞り部材を選択的に作動させるようにすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、円形の開口部を有していて、その開口部を覆うように一方の面にフィルタ板を取り付けた絞り部材を、絞り室内において作動させるようにしても、そのフィルタ板を傷付けるおそれがなく、しかも、絞り室の光軸方向の寸法を大きくしなくてもよいので、コスト的にもスペース的にも極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影前の初期状態を示した第1実施例の平面図である。
【図2】第1実施例を構成する部材の重なり関係を示した断面図である。
【図3】撮影に先だって絞りを設定した状態を示した第1実施例の平面図である。
【図4】第1実施例の撮影終了直後の状態を示した平面図である。
【図5】撮影前の初期状態を示した第2実施例の平面図である。
【図6】第2実施例を構成する部材の重なり関係を示した断面図である。
【図7】第2実施例とシャッタとをユニット化した場合の構成部材の重なり関係を示した断面図である。
【符号の説明】
1,21 第1絞り地板
1a,3a,4a,5a,22a,24a,26a,27a 開口部
1b,1c,3b,3c,21b,23b,23c 軸
2,22 第2絞り地板
2a,21a,23a 切欠部
3 シャッタ地板
4,5,24,26,27 絞り部材
4b,5b,7a,8a,24b,26b,27b 長孔
6,25,28 フィルタ板
7,8 シャッタ羽根
9,10,11、29,30,31 モータ
9a,10a,11a,29a,30a,31a 回転子
9b,10b,11b,29b,30b、31b 駆動ピン
23 第3絞り地板
Claims (6)
- 露光用開口部を形成している第1地板と、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部を形成している第2地板と、前記露光用開口部に臨ませる開口部を単独で形成していて第1地板と第2地板との間に形成された絞り室において先端の作動軌跡が前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられている少なくとも一つの絞り部材と、を備えていて、前記少なくとも一つの絞り部材は、該絞り部材の前記開口部を塞ぐようにして前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を前記切欠部に常に対向させ、且つ前記切欠部内でも作動し得るようにしたことを特徴とするカメラ用絞り装置。
- 前記第1地板に対して第2地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部より大きな開口の切欠部がその一部と前記露光用開口部とが対向するようにして形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第3地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第3地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
- 前記第2地板に対して第1地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部と対向する位置に前記露光用開口部と同じかそれより大きな開口部が形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第2地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第2地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
- 前記第2地板に対して第1地板とは反対側に第3地板を取り付けて形成した第2絞り室に、前記露光用開口部に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも一つの絞り部材が配置されており、その第3地板には、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部が形成されており、第2絞り室に配置された少なくとも一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第3地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第3地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
- 前記絞り室の外部において、前記地板の何れかとシャッタ地板との間に形成されたシャッタ室に、少なくとも1枚のシャッタ羽根が往復作動可能に取り付けられており、前記露光用開口部が、第1地板とシャッタ地板の何れか一方に形成されていて、他方には前記露光用開口部とは対向する位置に前記露光用開口と同じかそれより大きな開口部が形成されているようにし、シャッタと共にユニット化したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカメラ用絞り装置。
- シャッタ地板には、前記露光用開口部が形成されていて、第1地板には、前記露光用開口部より大きい開口であってその一部に該露光用開口部が対向するようにした切欠部が形成されており、前記絞り室には、前記露光用開口部に各々個別に臨ませることの可能な開口部を単独で形成している少なくとも二つの絞り部材が配置されていて、そのうちの一つの絞り部材は、先端の作動軌跡が第1地板の前記切欠部の外側となるようにして往復作動可能に取り付けられていて、その開口部を塞ぐようにして第1地板の前記切欠部側の面に光学フィルタ板を取り付けており、その光学フィルタ板を該切欠部に常に対向させ、且つ該切欠部内でも作動し得るようにしたことを特徴とする請求項5に記載のカメラ用絞り装置。
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