JP2004301877A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作時の消費電力をより低減することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置では、商用交流電源50からの電力が熱定着装置51とACスイッチ52を介してAC/DCコンバータ53に分配される。AC/DCコンバータ53は交流電力を直流電力に変換し、変換した電力を本体制御部54、負荷部55および蓄電部60に供給する。また、当該画像形成装置は、筐体内の温度を低下させるためのなどに用いられるファン61を備えており、ファン61は蓄電部60からの電力供給を受けて駆動される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な複写機やプリンタ装置などの画像形成装置では、商用交流電源から供給される電力によって装置各部が駆動されるようになっている。ここで、図12に従来の一般的な画像形成装置の電力供給構成を示す。同図に示すように、この画像形成装置では商用交流電源50から供給される電力が熱定着装置51およびACスイッチ52に供給されるようになっている。熱定着装置51は用紙に転写された画像を定着させるための装置であり、商用交流電源50からの電力によって発熱体が駆動され、熱定着装置51が加熱されるようになっている。
【0003】
一方、ACスイッチ52がオンされると、商用交流電源50から供給された交流電力がAC/DCコンバータ53によって直流電力に変換され、かかる直流電力によってファン55aなどの負荷部55が駆動されるようになっている。これらの電力供給制御は本体制御部54によって行われる。
【0004】
このように画像形成装置は電力を消費する多数の負荷部を有しているため多くの電力を消費することになるが、地球温暖化等を抑制するため画像形成装置においても電力消費量を抑えることが要求されている。このような要求を満たすため画像形成装置において消費電力を抑える技術として、電源投入時など大きな発熱量が必要とされる熱定着装置51への駆動電力を供給するために補助電源を利用する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
すなわち、複写機、プリンタ装置などの画像形成装置の電源投入時などにおいては当該熱定着装置の温度が低いため、熱定着装置の温度を短時間で上昇させるのに大量の電力が必要となる。そこで、かかる場合において蓄電素子を備えた補助電源から電力を発熱体に供給することで、消費電力を抑えつつ短時間での温度上昇を可能としているのである。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−315567号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複写機やプリンタ装置などの画像形成装置は、装置の筐体内部に多くの電動部品、つまり熱の発生源を備えており、特に上記のような熱定着装置を備えているので筐体内部の温度上昇が大きい。したがって、筐体内部の熱を筐体外部へ排出したり、外部の空気を筐体内部に吸入することで筐体内部の温度上昇を防止する必要がある。したがって、複写機やプリンタ装置においては、筐体内部の温度が高い場合、装置各部の駆動に加えて吸排気のためにファンを駆動する必要があるので、消費電力を十分に抑制できているとはいえない。
【0008】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、動作時の消費電力をより低減することができる画像形成装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備えた画像形成装置であって、電力を蓄電する蓄電手段と、前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を受けて駆動されるファンとを具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
請求項1にかかる発明によれば、画像形成装置において熱対策等のためのファンを駆動するために、電力蓄電手段に蓄電された電力によってファンが駆動されるようになっているので、交流電源からAC/DCコンバータを介して供給される電力を直接用いることなくファンを駆動することができる。
【0011】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記ファンは、当該画像形成装置筐体内の排熱用のファンであることを特徴とする。
【0012】
請求項2にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力によって熱排気用のファンを駆動することができる。
【0013】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記ファンは、当該画像形成装置筐体内部へ外気を吸入する外気吸入用ファンであることを特徴とする。
【0014】
請求項3にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力によって外気吸入用ファンを駆動することができる。
【0015】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記蓄電手段の出力電圧を監視する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の監視結果に基づいて前記ファンの動作を制御する制御手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0016】
請求項4にかかる発明によれば、蓄電手段の出力電圧の監視結果に基づいてファンの動作を制御することができるので、例えば出力電圧が低下した場合にはファンを停止させるといったことが可能となる。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、当該画像形成装置筐体内の温度を監視する温度監視手段と、前記温度監視手段の監視結果に基づいて前記ファンの動作を制御する制御手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0018】
請求項5にかかる発明によれば、画像形成装置筐体内の温度に基づいてファンの動作を制御することができるので、筐体内温度が高温でない場合などファンを駆動する必要がない状況においてはファンを停止させることができ、消費電力を抑えることができる。
【0019】
また、請求項6にかかる発明は、交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備えた画像形成装置であって、電力を蓄電する蓄電手段と、前記蓄電手段に蓄電された電力または前記AC/DCコンバータからの電力のいずれかを一方を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された電力によって駆動されるファンとを具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
請求項6にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力を用いてファンを駆動することができるとともに、蓄電手段に蓄電された電力を用いることに支障がある場合などにはAC/DCコンバータからの電力をファン駆動に用いることができる。
【0021】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明の構成において、前記蓄電手段の出力電圧を監視する電圧監視手段と、前記電圧監視手段の監視結果に基づいて前記選択手段を制御する制御手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0022】
請求項7にかかる発明によれば、蓄電手段の出力電圧の監視結果に基づいて選択手段を制御することで、ファンに対して蓄電手段またはAC/DCコンバータのいずれかから電力を供給するかを制御することができるので、例えば出力電圧が低下した場合には蓄電手段からの電力を用いずにAC/DCコンバータからの電力でファンを駆動させるといったことが可能となる。
【0023】
また、請求項8にかかる発明は、請求項6にかかる発明の構成において、前記選択手段は、当該画像形成装置の主電源がオフである場合には前記蓄電手段に蓄電された電力を選択することを特徴とする。
【0024】
請求項8にかかる発明によれば、主電源がオフとされた場合には蓄電手段からの電力によってファンが駆動されるので、主電源がオフされた場合において筐体内が高温である等の理由によってファンを駆動する必要があるときであっても、交流電源からの電力供給を受けることなく、ファンを駆動することができる。
【0025】
また、請求項9にかかる発明は、交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備え、通常の動作モードと、通常の動作モードよりも消費電力を抑えた省エネルギーモードとのいずれか一方のモードを選択して動作する画像形成装置であって、電力を蓄電する蓄電手段と、前記蓄電手段に蓄電された電力または前記AC/DCコンバータからの電力のいずれかを一方を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された電力によって駆動されるファンとを具備し、前記選択手段は、前記省エネルギーモードで動作すべき場合には前記蓄電手段に蓄電された電力を選択することを特徴とする画像形成装置である。
【0026】
請求項9にかかる発明によれば、省エネルギーモードへ移行すべき場合には蓄電手段からの電力供給によってファンを駆動するので、ファン駆動のために交流電源からの電力供給を受ける必要がなく、省エネルギーモードに移行することができる。
【0027】
また、請求項10にかかる発明は、請求項1ないし9のいずれかにかかる発明の構成において、前記蓄電手段は、前記AC/DCコンバータから供給される電力を受けて蓄電することを特徴とする。
【0028】
請求項10にかかる発明によれば、蓄電手段を充電することができるので、蓄電している電力を放電した後に新たな電池へ取り替える作業が不要となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複合機などの画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0030】
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、この画像形成装置では、商用交流電源50から供給される電力は、熱定着装置51と、ACスイッチ52を介してAC/DCコンバータ53とに分配される。AC/DCコンバータ53は、商用交流電源50から供給される交流電力を直流電力に変換し、直流電力を当該画像形成装置内の種々の負荷部55および本体制御部54に供給する。このように供給される電力によって各負荷部55が画像形成に必要な動作を行う。また、これらの各部の動作は、CPU等を備えた本体制御部54によって制御されるが、かかる本体制御部54が当該制御動作を行うための電力はAC/DCコンバータ53から供給されている。
【0031】
また、本実施形態では、AC/DCコンバータ53からの直流電力が蓄電部60に供給される。蓄電部60は、電気二重層コンデンサまたは二次電池などの充電可能な蓄電素子を有しており、AC/DCコンバータ53からの電力供給により充電される。なお、充電可能な蓄電素子のみならず、充電不能な蓄電素子である一次電池を用いることもでき、この場合AC/DCコンバータ53からの電力供給を受ける必要はないが、蓄電している電力を放電した後に新たな電池へ取り替える作業が必要となるので、充電可能な蓄電素子を用いることが好ましい。
【0032】
このような蓄電部60からは当該画像形成装置内にある1または複数のファン61に対して電力が供給される。例えば、複写機などの画像形成装置においては、筐体内部の熱を外部へ排出するための排気ファン、筐体外部からの外気を吸入する外気吸入ファン、スキャナ等の各部を冷却するためのファンなど複数のファンを搭載している。蓄電部60は、蓄電された電力をこれらのファンの1または複数に供給することでファンを駆動する。
【0033】
本実施形態では、蓄電部60に蓄電された電力によってファン61が駆動されるようになっているので、商用交流電源50からAC/DCコンバータ53を介して供給される電力を直接用いることなく、ファン61を駆動することができる。
【0034】
画像形成装置では、省エネルギーモード、つまり主電源スイッチであるACスイッチ52はオンであるものの、負荷部55がほとんど電力を消費しない状態となっているモードである場合においても、筐体内部の温度上昇を防止するために熱排気ファンや外気吸入ファンなどを駆動する場合がある。本実施形態によれば、かかる省エネルギーモード動作時にファンを駆動する必要が生じた場合であっても、蓄電部60からの電力によってファン61を駆動するので、商用交流電源50から新たな電力供給を受けることなく、ファン61を駆動することができる。
【0035】
B.第2実施形態
次に、図2は、本発明の第2実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、第2実施形態における画像形成装置は、蓄電部60から電力を供給するファンが熱排気ファン61aである点で第1実施形態における画像形成装置(図1参照)と相違している。
【0036】
上述したように複写機などの画像形成装置においては、筐体内部の熱を外部へ排出するための排気ファン、筐体外部からの外気を吸入する外気吸入ファン、スキャナ等の各部を冷却するためのファンなど複数のファンを搭載している。
【0037】
このような複数のファンのすべてに蓄電部60から電力供給を行う構成とすると、蓄電部60の放電時間が早くなるため、充電に要する時間も多くなってしまう。そこで、第2実施形態における画像形成装置では、蓄電部60からは、熱排気ファン61aにのみ電力を供給し、それ以外の外気吸入ファン、スキャナ等の各部を冷却するためのファンなどのファン61は、他の負荷部55と同様、AC/DCコンバータ53から供給される電力によって駆動されるようになっている。
【0038】
第2実施形態における画像形成装置は、用紙に転写された画像を定着するための熱定着装置51を有している。熱定着装置51は、一定以上の高温状態で動作することが必要となり、省エネルギーモードから通常のモードに移行したときに短時間での動作が可能となるように省エネルギーモード時においても高温状態を維持するよう構成されるのが一般的である。
【0039】
このように熱定着装置51が高温状態に維持されると、当該熱定着装置51を収容する画像形成装置の筐体内部の温度が上昇することとなり、熱定着装置51の高温状態を維持するために必要でない熱を筐体外部へ排気する必要がある。このような筐体内部の熱を排気するのが熱排気ファン61aであり、画像形成装置の動作モードにかかわらず熱排気ファン61aは上記のような必要性に応じて駆動されるので、その駆動時間が他のファンと比較して長くなり、その結果全体の消費電力に対する寄与率も他のファン61よりも高くなる。
【0040】
第2実施形態では、上記のように消費電力に対する寄与率が比較的高い熱排気ファン61aに対して蓄電部60から電力供給を行う構成とし、他のファン61に対してはAC/DCコンバータ53からの電力供給を行うことで、全体として消費電力を抑えつつ、蓄電部60に対する充電に長時間化を抑制することができる。
【0041】
C.第3実施形態
次に、図3は、本発明の第3実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、第3実施形態における画像形成装置は、蓄電部60から電力を供給するファンが外気吸入ファン61bである点で第1実施形態における画像形成装置(図1参照)と相違している。
【0042】
上述したように複写機などの画像形成装置においては、複数のファンを搭載しており、複数のファンのすべてに蓄電部60から電力供給を行う構成とすると、蓄電部60の放電時間が早くなるため、充電に要する時間も多くなってしまう。そこで、第3実施形態における画像形成装置では、蓄電部60からは、外気吸入ファン61bにのみ電力を供給し、それ以外の熱排気ファン、スキャナ等の各部を冷却するためのファンなどのファン61は、他の負荷部55と同様、AC/DCコンバータ53から供給される電力によって駆動されるようになっている。
【0043】
第3実施形態における画像形成装置は、第2実施形態と同様に熱定着装置51を有している。上述したように画像形成装置は省エネルギーモード時においても高温状態を維持するよう構成されるのが一般的であり、熱定着装置51の高温状態を維持するための温度上昇を抑制するために筐体外部から筐体内部へ外気を吸入する必要がある。このような筐体内部の熱を排気するのが外気吸入ファン61bであり、画像形成装置の動作モードにかかわらず外気吸入ファン61bは上記のような必要性に応じて駆動されるので、その駆動時間が他のファンと比較して長くなり、その結果全体の消費電力に対する寄与率も他のファン61よりも高くなる。
【0044】
第3実施形態では、上記のように消費電力に対する寄与率が比較的高い外気吸入ファン61bに対して蓄電部60から電力供給を行う構成とし、他のファン61に対してはAC/DCコンバータ53からの電力供給を行うことで、全体として消費電力を抑えつつ、蓄電部60に対する充電に長時間化を抑制することができる。
【0045】
D.第4実施形態
次に、図4は、本発明の第4実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、第4実施形態における画像形成装置は、電圧監視部70を有する点で第2実施形態における画像形成装置(図2参照)と相違している。
【0046】
電圧監視部70は、蓄電部60からの出力電圧、つまり蓄電部60の残電圧を監視し、監視結果を本体制御部54に出力する。例えば、電圧監視部70としては種々の構成のものを用いることができ、しきい値と出力電圧値を比較して比較結果(しきい値より大きいか否かなど)を出力するものであってもよいし、出力電圧値そのものを出力するものであってもよく、出力電圧を監視できるものであればよい。
【0047】
本体制御部54は、電圧監視部70から供給される監視結果に基づいて、蓄電部60からの電力によって駆動される熱排気ファン61aの駆動および蓄電部60への充電を制御する。本実施形態では、本体制御部54は、図5に示すような手順にしたがって熱排気ファン61aの駆動を制御する。
【0048】
同図に示すように、まず、本体制御部54は、筐体内部の温度が一定温度以上であるなど予め決められた必要なケースにおいて熱排気ファン61aを駆動する(ステップSa1)。そして、本体制御部54は、電圧監視部70の監視結果に基づいて蓄電部60の出力電圧が許容される値か否かを判別する(ステップSa2)。より具体的には、予め設定されたしきい値以上であるか否かを判別する。ここで設定しておくしきい値としては、かかるしきい値以下の出力電圧となった場合に熱排気ファン61aの駆動に支障が生じるおそれがあるといった値またはそれよりも若干大きい値などである。
【0049】
蓄電部60の出力電圧が許容される値である場合には、熱排気ファン61aをオフすべきタイミングであるか否かを判別する(ステップSa3)。熱排気ファン61aをオフすべきタイミングとは、筐体内部の温度が所定値以下であるなど予め設定された熱排気が不要なタイミングである。
【0050】
ここで、熱排気が必要でないタイミングである場合には本体制御部54は熱排気ファン61aの駆動をオフする一方で(ステップSa4)、熱排気が必要なタイミングである場合にはステップSa2に戻り、蓄電部60の出力電圧が許容される値であるか否かを判別する。
【0051】
ステップSa2における判別において、蓄電部60の出力電圧が許容される値でない場合(しきい値以下である場合)、本体制御部54は、熱排気の要否にかかわらず熱排気ファン61aの駆動をオフする(ステップSa5)。
【0052】
熱排気ファン61aの駆動をオフすると、本体制御部54は、AC/DCコンバータ53から蓄電部60に電力が供給されるよう制御し、例えばAC/DCコンバータ53と蓄電部60との間に介在する図示せぬスイッチをオンとする制御を行い、蓄電部60への充電を行わせる(ステップSa6)。
【0053】
蓄電部60への充電を行わせると、本体制御部54は、電圧監視部70からの監視結果に基づいて蓄電部60の出力電圧が許容された値であるか否かを判別し(ステップSa7)、許容されない値である場合にはそのまま充電を継続する(ステップSa6)。一方、充電により蓄電部60の出力電圧が許容される値となった場合にはステップSa1に戻り、熱排気ファン61aを駆動する。
【0054】
なお、ステップSa7における判別では、ステップSa2における判別で用いたしきい値よりも大きいしきい値であって、その後しばらくの間熱排気ファン61aを駆動できる程度の値を設定し、これ以上である場合に許容される出力電圧値であると判別することが好ましい。
【0055】
以上のように本実施形態では、本体制御部54は、熱排気ファン61aの駆動が必要な場合であっても、蓄電部60の出力電圧値が許容されないときには熱排気ファン61aの駆動をオフするとともに蓄電部60への充電を行わせるのである。
【0056】
画像形成装置においては常時熱排気ファン61aを駆動しているわけではなく、熱排気ファン61aを駆動する必要がない間においては、本体制御部54は電圧監視部70の出力電圧がステップSa7で用いたしきい値もしくはそれ以上のしきい値に達するよう蓄電部60への充電を行うことができる。したがって、当該充電によって蓄電された電力を用いて熱排気ファン61aを駆動することができるが、比較的長時間にわたって熱排気ファン61aが駆動される場合などには蓄電部60の出力電圧が低下してしまい正常に駆動できないといった事態を招くおそれがある。
【0057】
第4実施形態では、蓄電部60の出力電圧が許容されない値となった場合には、熱排気ファン61aを駆動すべきタイミングであってもその駆動を停止するようにしているので、上記のような電圧低下に起因して熱排気ファン61aの駆動に支障が生じるといった事態を抑制することができる。すなわち、第4実施形態によれば、蓄電部60からの電力を用いて消費電力に対する寄与率の高い熱排気ファン61aを駆動することで消費電力を抑制しつつ、蓄電部60の出力電圧低下に伴う問題発生を抑制することができるのである。
【0058】
なお、本実施形態においては、蓄電部60が熱排気ファン61aを駆動するようになっているが、他のファン(例えば外気吸入ファン61b)を駆動する構成としてもよい。
【0059】
E.第5実施形態
次に、図6は、本発明の第5実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、第5実施形態における画像形成装置は、筐体内温度監視部80を有する点で第2実施形態における画像形成装置(図2参照)と相違している。
【0060】
筐体内温度監視部80は、筐体内部に配置される温度センサまたは温湿度センサ等を有しており、当該画像形成装置の筐体内部の温度を監視し、その結果を本体制御部54に出力する。
【0061】
本体制御部54は、筐体内温度監視部80から供給される監視結果に基づいて、蓄電部60からの電力によって駆動される熱排気ファン61aの駆動を制御する。本実施形態では、本体制御部54は、図7に示すような手順にしたがって熱排気ファン61aの駆動を制御する。
【0062】
同図に示すように、本体制御部54は熱排気ファン61aを駆動すると(ステップSb1)、筐体内温度監視部80の監視結果に基づいて筐体内の温度が予め設定された温度より高いか否かを判別する(ステップSb2)。ここで設定される温度は、当該温度以上の温度である場合に高温に起因して装置各部の損傷等が発生しない温度である。
【0063】
ここで、筐体内の温度が予め設定された温度以上である場合にはそのまま熱排気ファン61aの駆動を継続する一方で、筐体内の温度が設定温度未満となった場合には本体制御部54は熱排気ファン61aの駆動をオフする(ステップSb3)。すなわち、本体制御部54は、筐体内の温度が設定温度未満になるまで熱排気ファン61aの駆動を継続させるのである。
【0064】
第5実施形態によれば、筐体内の温度が設定温度以上である場合にのみ熱排気ファン61aが駆動されるようになっているので、高温に起因する支障等が生じるおそれのないケースにおいては熱排気ファン61aは駆動されない。すなわち、不要な場合には熱排気ファン61aの駆動が行われないので、蓄電部60から熱排気ファン61aへの不要な電力供給を抑制し、これにより消費電力を低下させることができる。また、このように蓄電部60からの電力供給を抑制することで、蓄電部60の充電回数を減少させることができ、蓄電素子の長寿命化につながる。
【0065】
なお、第5実施形態では、筐体内温度監視部80を設けるようにしていたが、かかる温度監視のための温度検出手段としては、当該熱排気ファン61aの駆動制御のための専用のセンサ等を設けるようにしてもよいし、画像形成装置における他の構成要素を制御等するために設けられている温度センサを利用するようにしてもよい。例えば、熱定着装置51には高温状態での動作が必要となるため、かかる高温状態を維持するために温度センサが設けられており、かかる温度センサの検出結果に基づいて本体制御部54が熱定着装置51を加熱するか否かを制御するようになっている。このような温度センサの検出結果を補正する等して筐体内の温度を求め、当該温度に基づいて熱排気ファン61aの駆動を制御するようにしてもよい。
【0066】
また、本実施形態においては、蓄電部60が熱排気ファン61aを駆動するようになっているが、他のファン(例えば外気吸入ファン61b)を駆動する構成としてもよい。
【0067】
F.第6実施形態
次に、図8は本発明の第6実施形態にかかる画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成を示す図である。同図に示すように、第6実施形態における画像形成装置は、電圧監視部70および供給経路切り替えスイッチ90を有する点で第2実施形態における画像形成装置(図2参照)と相違している。
【0068】
電圧監視部70は、上記第4実施形態と同様、蓄電部60からの出力電圧、つまり蓄電部60の残電圧を監視し、監視結果を本体制御部54に出力する。
【0069】
供給経路切り替えスイッチ(選択手段)90は、熱排気ファン61aと蓄電部60およびAC/DCコンバータ53との間に設けられるスイッチであり、熱排気ファン61aへの電力供給元を選択するスイッチである。具体的には、供給経路切り替えスイッチ90がAに接続されている場合には蓄電部60から熱排気ファン61aに電力が供給され、Bに接続されている場合にはAC/DCコンバータ53から熱排気ファン61aに電力が供給される。
【0070】
本体制御部54は、電圧監視部70から供給される監視結果に基づいて熱排気ファン61aの駆動制御、蓄電部60への充電制御および熱排気ファン61aへの電力供給元の選択制御を行う。本実施形態では、本体制御部54は、図9に示すような手順にしたがって熱排気ファン61aの駆動を制御する。
【0071】
同図に示すように、まず、熱排気ファン61aを駆動すると(ステップSc1)、本体制御部54は、電圧監視部70の監視結果に基づいて蓄電部60の出力電圧が許容される値か否かを判別する(ステップSc2)。より具体的には、予め設定されたしきい値以上であるか否かを判別する。ここで設定しておくしきい値としては、かかるしきい値以下の出力電圧となった場合に熱排気ファン61aの駆動に支障が生じるおそれがあるといった値またはそれよりも若干大きい値などである。なお、初期状態においては供給経路切り替えスイッチ90はA側に接続されており、蓄電部60から熱排気ファン61aに電力が供給されるようになっている。
【0072】
蓄電部60の出力電圧が許容される値である場合には、熱排気ファン61aをオフすべきタイミングであるか否かを判別する(ステップSc3)。熱排気ファン61aをオフすべきタイミングとは、筐体内部の温度が所定値以下であるなど予め設定された熱排気が不要なタイミングである。
【0073】
ここで、熱排気が必要でないタイミングである場合には本体制御部54は熱排気ファン61aの駆動をオフする一方で(ステップSc4)、熱排気が必要なタイミングである場合にはステップSc2に戻り、蓄電部60の出力電圧が許容される値であるか否かを判別する。
【0074】
ステップSc2における判別において、蓄電部60の出力電圧が許容される値でない場合(しきい値以下である場合)、供給経路切り替えスイッチ90をB側に切り替える、つまり熱排気ファン61aへの電力供給元がAC/DCコンバータ53となるよう供給経路切り替えスイッチ90を切り替える(ステップSc5)。
【0075】
熱排気ファン61aへの電力供給元をAC/DCコンバータ53に切り替えると、本体制御部54は、AC/DCコンバータ53から蓄電部60に電力が供給されるよう制御し、例えばAC/DCコンバータ53と蓄電部60との間に介在する図示せぬスイッチをオンとする制御を行い、蓄電部60への充電を行わせる(ステップSc6)。
【0076】
蓄電部60への充電を行っている間は上記のようにAC/DCコンバータ53からの電力によって熱排気ファン61aの駆動が継続されるが、この間本体制御部54は、熱排気ファン61aをオフすべきタイミングであるか否か(ステップSc7)、および電圧監視部70からの監視結果に基づいて蓄電部60の出力電圧が許容された値であるか否かを判別し(ステップSc8)、熱排気ファン61aをオフすべきタイミングではなく、かつ蓄電部60の出力電圧が許容されない値である場合にはそのまま充電を継続する(ステップSc6)。
【0077】
なお、ステップSc7における判別では、ステップSc2における判別で用いたしきい値よりも大きいしきい値であって、その後しばらくの間熱排気ファン61aを駆動できる程度の値を設定し、これ以上である場合に許容される出力電圧値であると判別することが好ましい。
【0078】
一方、熱排気ファン61aをオフすべきタイミングである場合には(ステップSc7の判別「Yes」)、本体制御部54は熱排気ファン61aの駆動をオフする(ステップSc4)。また、蓄電部60の出力電圧が許容される値である場合には(ステップSc8の判別「Yes」)、本体制御部54は、供給経路切り替えスイッチ90をBからAに切り替える、つまり熱排気ファン61aへの電力供給元が蓄電部60となるよう供給経路切り替えスイッチ90を切り替える(ステップSc9)。
【0079】
以上のように本実施形態では、本体制御部54は、熱排気ファン61aの駆動が必要な場合において、蓄電部60の出力電圧値が許容される値であるときは蓄電部60からの電力供給によって熱排気ファン61aを駆動する一方で、蓄電部60の出力電圧値が許容されない値、つまり小さくなった時にはAC/DCコンバータ53からの電力によって熱排気ファン61aの駆動を継続するとともに、蓄電部60への充電を行わせるのである。
【0080】
第6実施形態では、蓄電部60の出力電圧が許容されない値となった場合には、蓄電部60からの電力供給を停止するようにしているので、上記のような電圧低下に起因して熱排気ファン61aの駆動に支障が生じるといった事態を抑制することができる。また、出力電圧が一定値以下になった場合に放電を行わないので放電時間を短くすることができ、蓄電部60に用いられる蓄電素子の寿命を長くすることができる。
【0081】
このように蓄電部60からの電力供給を停止している間は、AC/DCコンバータ53からの電力供給がなされているので、熱排気ファン61aの駆動を継続することができる。すなわち、第6実施形態によれば、必要な場合において熱排気ファン61aの駆動を停止することなく、蓄電部60からの電力を用いて消費電力に対する寄与率の高い熱排気ファン61aを駆動することで消費電力を抑制しつつ、蓄電部60の出力電圧低下に伴う寿命の短縮化等の問題発生を抑制することができるのである。
【0082】
なお、本実施形態においては、熱排気ファン61aへの電力供給源を切り替えることができるようになっているが、他のファン(例えば外気吸入ファン61b)への電力供給源を切り替えることができる構成としてもよい。
【0083】
G.第7実施形態
次に、本発明の第7実施形態にかかる画像形成装置について説明する。本実施形態における画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成は、第6実施形態における画像形成装置(図8参照)と同様であり、本体制御部54によって第6実施形態における制御に加えて以下のような制御が行われる点で相違している。
【0084】
本実施形態では、本体制御部54は、図10に示すような手順にしたがって熱排気ファン61aの駆動を制御する。
【0085】
同図に示すように、熱排気ファン61aを駆動すると(ステップSd1)、本体制御部54は主電源スイッチであるACスイッチ52がオフされたか否かを判別する(ステップSd2)。
【0086】
ここで、ACスイッチ52がオフにされた場合、本体制御部54は、現在の供給経路切り替えスイッチ90がA側に接続されているか否か、つまり蓄電部60から熱排気ファン61aに電力を供給しているか否かを判別する(ステップSd3)。供給経路切り替えスイッチ90がA側に接続されている場合には、スイッチ切り替えは行わずにそのまま蓄電部60からの電力によって熱排気ファン61aを駆動する。
【0087】
一方、供給経路切り替えスイッチ90がB側に接続されている、つまりAC/DCコンバータ53からの電力供給により熱排気ファン61aが駆動されている場合には、本体制御部54は、供給経路切り替えスイッチ90を切り替えてA側に接続させる、つまり熱排気ファン61aの電力供給元をAC/DCコンバータ53から蓄電部60に切り替える(ステップSd4)。
【0088】
そして、本体制御部54は、蓄電部60からの電力供給を受ける熱排気ファン61aをオフすべきタイミングとなったか否かを判別し(ステップSd5)、オフすべきタイミングとなった場合には熱排気ファン61aの駆動をオフする(ステップSd6)。
【0089】
以上のように第7実施形態では、熱排気ファン61aを駆動している場合に画像形成装置の主電源スイッチであるACスイッチ52がオフとされたときには、AC/DCコンバータ53から熱排気ファン61aへの電力供給は行われず、蓄電部60からの電力供給が行われるようになっている。
【0090】
画像形成装置では、主電源をオフとして複写動作等を行わない場合であっても、筐体内部の温度が高温である場合には温度を低下させるために熱排気ファン61aを駆動する必要があり、従来の画像形成装置では、筐体内部の温度が一定温度以下になるまでファンを駆動するために主電源をオフすることができない。
【0091】
これに対し、第7実施形態では、上記のように主電源オフ後は蓄電部60からの電力供給によって熱排気ファン61aを駆動するので、ファン駆動のために商用交流電源50からの電力供給を受ける必要がなく、ACスイッチ52を直ちにオフとすることができる。したがって、筐体内部の温度を低下させることが可能でありながら、消費電力を抑えることができる。
【0092】
なお、本実施形態においては、熱排気ファン61aへの電力供給源を切り替えることができるようになっているが、他のファン(例えば外気吸入ファン61b)への電力供給源を切り替えることができる構成としてもよい。
【0093】
H.第8実施形態
次に、本発明の第8実施形態にかかる画像形成装置について説明する。本実施形態における画像形成装置の装置各部に電力を供給するための構成は、第6実施形態における画像形成装置(図8参照)と同様であり、本体制御部54によって第6実施形態における制御に加えて以下のような制御が行われる点で相違している。
【0094】
本実施形態では、本体制御部54は、図11に示すような手順にしたがって熱排気ファン61aの駆動を制御する。
【0095】
同図に示すように、熱排気ファン61aを駆動されているときに(ステップSe1)、本体制御部54は当該画像形成装置が省エネルギーモードに移行すべきか否かを判別する(ステップSe2)。本実施形態における画像形成装置は、通常モードと、省エネルギーモードとのいずれかで動作することができ、省エネルギーモードで動作しているときは通常モードで動作している時よりも消費電力を抑えるよう構成されている。このような省エネルギーモードの動作内容は従来の一般的な画像形成装置において行われているのと同様のものである。
【0096】
省エネルギーモードへ移行すべきか否かは、通常モードで動作している時に一定時間ユーザによる利用がない場合に移行すべきタイミングであると判別するようにしてもよいし、ユーザの指示によって省エネルギーモードに移行すべきことを判別するようなものであってもよい。
【0097】
ここで、当該画像形成装置が省エネルギーモードへ移行すべき場合、本体制御部54は、現在の供給経路切り替えスイッチ90がA側に接続されているか否か、つまり蓄電部60から熱排気ファン61aに電力を供給しているか否かを判別する(ステップSe3)。供給経路切り替えスイッチ90がA側に接続されている場合には、スイッチ切り替えは行わずにそのまま蓄電部60からの電力によって熱排気ファン61aを駆動し、省エネルギーモードに移行する。
【0098】
一方、供給経路切り替えスイッチ90がB側に接続されている、つまりAC/DCコンバータ53からの電力供給により熱排気ファン61aが駆動されている場合には、本体制御部54は、供給経路切り替えスイッチ90を切り替えてA側に接続させる、つまり熱排気ファン61aの電力供給元をAC/DCコンバータ53から蓄電部60に切り替えた後(ステップSe4)、省エネルギーモードに移行する。
【0099】
そして、本体制御部54は、蓄電部60からの電力供給を受ける熱排気ファン61aをオフすべきタイミングとなったか否かを判別し(ステップSe5)、オフすべきタイミングとなった場合には熱排気ファン61aの駆動をオフする(ステップSe6)。
【0100】
以上のように第8実施形態では、熱排気ファン61aを駆動している場合に画像形成装置が省エネルギーモードへ移行すべきときには、AC/DCコンバータ53から熱排気ファン61aへの電力供給は行わず、蓄電部60からの電力供給が行われるようになっている。
【0101】
画像形成装置では、省エネルギーモードに移行すべき場合であっても筐体内部の温度が高温となっているときもあり、かかる場合には温度を低下させるために熱排気ファン61aを駆動する必要がある。従来の画像形成装置では、このような場合に筐体内部の温度が一定温度以下になるまでファンを駆動するために商用交流電源からの電力を用いていたため、省エネルギーモードに移行することができなかった。
【0102】
これに対し、第8実施形態では、上記のように省エネルギーモードへ移行すべき場合には蓄電部60からの電力供給によって熱排気ファン61aを駆動するので、ファン駆動のために商用交流電源50からの電力供給を受ける必要がなく、直ちに省エネルギーモードに移行することができる。したがって、筐体内部の温度を低下させることが可能でありながら、消費電力を抑えることができる。
【0103】
なお、本実施形態においては、熱排気ファン61aへの電力供給源を切り替えることができるようになっているが、他のファン(例えば外気吸入ファン61b)への電力供給源を切り替えることができる構成としてもよい。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、交流電源からAC/DCコンバータを介して供給される電力を直接用いることなくファンを駆動することができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0105】
また、請求項2にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力によって消費電力に対する寄与率の高い熱排気用のファンを駆動することができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0106】
また、請求項3にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力によって消費電力に対する寄与率の高い外気吸入用ファンを駆動することができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0107】
また、請求項4にかかる発明によれば、蓄電手段の出力電圧の監視結果に基づいてファンの動作を制御することができるので、例えば出力電圧が低下した場合にはファンを停止させるといったことが可能となるという効果を奏する。
【0108】
また、請求項5にかかる発明によれば、筐体内温度が高温でない場合などファンを駆動する必要がない状況においてはファンを停止させることができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0109】
また、請求項6にかかる発明によれば、蓄電手段に蓄電された電力を用いてファンを駆動することができるとともに、蓄電手段に蓄電された電力を用いることに支障がある場合などにはAC/DCコンバータからの電力をファン駆動に用いることができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0110】
また、請求項7にかかる発明によれば、ファンに対して蓄電手段またはAC/DCコンバータのいずれかから電力を供給するかを制御することができるので、例えば出力電圧が低下した場合には蓄電手段からの電力を用いずにAC/DCコンバータからの電力でファンを駆動させるといったことが可能となるという効果を奏する。
【0111】
また、請求項8にかかる発明によれば、主電源がオフされた場合において筐体内が高温である等の理由によってファンを駆動する必要があるときであっても、交流電源からの電力供給を受けることなく、ファンを駆動することができるという効果を奏する。
【0112】
また、請求項9にかかる発明によれば、省エネルギーモードへ移行すべき場合には蓄電手段からの電力供給によってファンを駆動するので、ファン駆動のために交流電源からの電力供給を受ける必要がなく、省エネルギーモードに移行することができ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0113】
また、請求項10にかかる発明によれば、蓄電手段を充電することができるので、蓄電している電力を放電した後に新たな電池へ取り替える作業が不要となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図5】第4実施形態にかかる画像形成装置の本体制御部による電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第5実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図7】第5実施形態にかかる画像形成装置の本体制御部による電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第6実施形態にかかる画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【図9】本発明の第6実施形態にかかる画像形成装置の本体制御部による電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第7実施形態にかかる画像形成装置の本体制御部による電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第8実施形態にかかる画像形成装置の本体制御部による電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】従来の画像形成装置の電力供給のための構成を示す図である。
【符号の説明】
50 商用交流電源
51 熱定着装置
52 ACスイッチ
53 AC/DCコンバータ
54 本体制御部
55a ファン
55 負荷部
60 蓄電部
61 ファン
61a 熱排気ファン
61b 外気吸入ファン
70 電圧監視部
80 筐体内温度監視部
90 供給経路切り替えスイッチ

Claims (10)

  1. 交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備えた画像形成装置であって、
    電力を蓄電する蓄電手段と、
    前記蓄電手段に蓄電された電力の供給を受けて駆動されるファンと
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ファンは、当該画像形成装置筐体内の排熱用のファンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ファンは、当該画像形成装置筐体内部へ外気を吸入する外気吸入用ファンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記蓄電手段の出力電圧を監視する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の監視結果に基づいて前記ファンの動作を制御する制御手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 当該画像形成装置筐体内の温度を監視する温度監視手段と、
    前記温度監視手段の監視結果に基づいて前記ファンの動作を制御する制御手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備えた画像形成装置であって、
    電力を蓄電する蓄電手段と、
    前記蓄電手段に蓄電された電力または前記AC/DCコンバータからの電力のいずれかを一方を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された電力によって駆動されるファンと
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記蓄電手段の出力電圧を監視する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段の監視結果に基づいて前記選択手段を制御する制御手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記選択手段は、当該画像形成装置の主電源がオフである場合には前記蓄電手段に蓄電された電力を選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 交流電源から供給される電力を直流電力に変換して負荷部に供給するAC/DCコンバータを備え、通常の動作モードと、通常の動作モードよりも消費電力を抑えた省エネルギーモードとのいずれか一方のモードを選択して動作する画像形成装置であって、
    電力を蓄電する蓄電手段と、
    前記蓄電手段に蓄電された電力または前記AC/DCコンバータからの電力のいずれかを一方を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された電力によって駆動されるファンとを具備し、
    前記選択手段は、前記省エネルギーモードで動作すべき場合には前記蓄電手段に蓄電された電力を選択する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記蓄電手段は、前記AC/DCコンバータから供給される電力を受けて蓄電する
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
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