JP2004299976A - パネル体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】秀れた排水性,保水性を長期間に亙って発揮することができ、更に従来に比して秀れた強度を発揮することができる極めて実用性に秀れたパネル体を提供するものである。
【解決手段】所定の部位を緑化する際に配設されるパネル体2であって、炭化物3と、セメント4と、中和材と、水とから成り、少なくとも炭化物3とセメント4との混合割合は前記炭化物3の量1mに対してセメント4の量が50kg乃至200kgとなるように設定され、該炭化物3がセメント4により結合されることでポーラス状となっているものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、屋上緑化の際、植物を植生する培土の下方に過剰に供給される水分を排水したり乾燥時に前記培土中に水分を供給したりする給排水層としてパーライト給排水層が提案されている。
【0003】
このパーライト給排水層は、ガラス質火成岩の一種である真珠岩を粉砕し1000℃前後の高温で焼成発泡させて得られるパーライトを敷き詰めて形成するもので、該パーライトが多孔質性物質であることから、保水性,排水性が発揮される。
【0004】
ところで、パーライトは、強度が低く、よって、耐荷重性に乏しい。
【0005】
そのため、パーライト給排水層上に培土を厚く敷き詰めたり、該培土に重量のある樹木を植えたりすると、その重みによってパーライト給排水層が破壊され、砕けたパーライトによって目詰まりが発生してしまい、これにより、樹木等の植物を植生した緑化部位に過剰に水分が供給された際に、水分が長期間に亙って緑化部位内で保持され、根腐れを引き起こす等の問題点がある。
【0006】
一方、屋上緑化の際に用いられるものとして、特殊排水パネル(マット)も提案されている。
【0007】
この特殊排水パネルは、表面に複数の凹条,凸条が交互に且つ碁盤目状に設けられた合成樹脂製のマットで、植物を植生する緑化部位の底部に配設し、前記凹条に砂利を敷き詰めて該凹条を排水経路とするもので良好な排水性を発揮し、植物の根腐れの心配なく使用することができる。
【0008】
しかしながら、この特殊排水パネルは、排水性が良好過ぎて緑化部位に降った雨を必要以上に排水してしまい、該特殊排水パネルの上層の培土への水分供給がほとんど行われず、水不足になり易いという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するもので、秀れた排水性,保水性を長期間に亙って発揮することができ、更に従来に比して秀れた強度を発揮することができる極めて実用性に秀れたパネル体を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0011】
所定の部位に配設するパネル体2であって、炭化物3と、セメント4と、中和材と、水とから成り、少なくとも炭化物3とセメント4との混合割合は前記炭化物3の量1mに対してセメント4の量が50kg乃至200kgとなるように設定され、該炭化物3がセメント4により結合されることでポーラス状となっていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0012】
また、請求項1記載のパネル体において、炭化物3として、粒状の炭化物3が採用されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0013】
また、請求項2記載のパネル体において、セメント4に形成された空隙15及び炭化物3とセメント4の間に形成された空隙18が排水作用を発揮し、炭化物3が有する小空隙16が保水作用を発揮するように構成されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2は、透水係数が1.0×10cm/s乃至1.0×10−3cm/sとなるようにポーラス状に形成されたことを特徴とするパネル体に係るものである。
【0015】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2は、圧縮強度が10t/m以上となるようにポーラス状に形成されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0016】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載のパネル体において、中和材として、過リン酸石灰若しくは硫安を採用したことを特徴とするパネル体に係るものである。
【0017】
また、請求項1〜6いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2には、高分子吸水材8が混合されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0018】
また、請求項1〜7いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2には、高分子吸水材8が層状とされた高分子吸水材層10が設けられ、この高分子吸水材層10の表面に炭化物3がセメント4により結合されてポーラス状となっているポーラス層19が積層されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0019】
また、請求項7,8いずれか1項に記載のパネル体において、炭化物3,セメント4,中和材及び高分子吸水材8の割合は、炭化物3の量1mに対して、セメント4の量50kg乃至200kg,中和材の量0.8kg乃至7.0kg,高分子吸水材8の量0.1kg乃至2.0kgに設定されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0020】
また、請求項1〜9いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2には、増粘材が混合されていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0021】
また、請求項1〜10いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2は板状であり、このパネル体2の一面にはフィルタ6が設けられていることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0022】
また、請求項1〜11いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2は所定の部位を緑化する際に該部位に敷設される緑化用パネル体であることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0023】
また、請求項1〜11いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体2は所定の部位を浄化する際に該部位に敷設される浄化用パネル体であることを特徴とするパネル体に係るものである。
【0024】
また、所定の部位を緑化するためのパネル体の製造方法であって、炭化物3と、セメント4と、中和材と、水分とを、炭化物3の量1mに対して、セメント4の量50kg乃至200kg、中和材の量0.8kg乃至7.0kg、水分の量0.15m以上の適量の混合割合で混合し、ポーラス状に固化して形成することを特徴とするパネル体の製造方法に係るものである。
【0025】
また、請求項14記載のパネル体の製造方法において、炭化物3,セメント4,中和材及び水分に0.1kg乃至2.0kgの高分子吸水材8を混合したことを特徴とするパネル体の製造方法に係るものである。
【0026】
【発明の作用及び効果】
本発明のパネル体2は、炭化物3に対するセメント4の混合割合が炭化物3の量1mに対してセメント4の量50kg乃至200kgに設定されており、炭化物3とセメント4との混合割合が適正であるから、ポーラス状(多孔質状)のパネル体2でありながら、従来のパーライト給排水層に比して秀れた強度を発揮する。
【0027】
従って、例えば、屋上を緑化する際の排水層として用いた場合、パネル体2は高い強度を有するために秀れた耐荷重性を発揮でき、これによりパネル体2上に配設される培土の厚さを厚く設定しても、パネル体2が該培土の重量により破壊されてしまうことはなく、また、重量のある植物が培土に植生されても、この植物の重量によってパネル体2が破壊されてしまうことがなく、よって、砕けたセメントなどによってパネル体2が目詰まりを起こしてしまうことがなく、単独使用若しくは他の材料と組み合わせて使用することにより、例えば植物の植生に適した緑化基盤を良好に形成することができる。
【0028】
また、パネル体2はポーラス状であるから、多数の通水可能な空隙15・18を有しており、これにより、パネル体2は良好な排水性を発揮し得ることになる。
【0029】
即ち、例えば降雨や散水等によりパネル体2が水分過剰となっても、この過剰な水分は前記空隙15・18を通過して良好にパネル体2外へ排水されることになる。
【0030】
また、炭化物3は、多孔質物質で、多数の小空隙16を有しているから、この小空隙16が水分を保持する作用を発揮し、これにより、パネル体2は良好な保水性を発揮する。
【0031】
即ち、例えば屋上の緑化にパネル体2を使用し、しばらくの間、雨が降らなかった場合でも、炭化物3の小空隙16に保持されていた水分が培土に供給され、この培土に供給された水分によって植物を良好に植生することができる。
【0032】
また、炭化物3は、多孔質物質であり、秀れた吸着性を有することから、この多数の孔には水以外にも例えば肥料も吸着することができ、よって、パネル体2は秀れた保肥性も発揮する。
【0033】
また、パネル体2には、中和材が混合されている為、例えばパネル体2内に炭化物3が多量に混合されたことで該パネル体2のアルカリ度合いが高まろうとしても、前記中和材によって該パネル体2は中和されるため、パネル体2が強アルカリ性となって例えば植物の生育に悪影響を与えたりすることは防止される。
【0034】
また、パネル体2は、従来のパーライトのような粒状のものではなくパネル状であるから、単に敷設したい部位に配するだけで排水作用等を発揮する層を形成でき、よって、施工作業も容易となる。
【0035】
また、本発明のパネル体2は、前述のように、炭化物3とセメント4との混合割合が適正であり耐久性に秀れるために、前述した排水性,保水性,保肥性を長期間に亙って確実且つ良好に発揮する。
【0036】
また、炭化物3は、前述のように、秀れた吸着性を発揮できるため、例えば本発明のパネル体2を汚水中に配設した場合には、該汚水中の汚染物質や汚濁物質を吸着し、該汚水を浄化することができる。
【0037】
また、炭化物3は、前述した肥料だけでなく、臭気も吸着することができるため、パネル体2は秀れた消臭性も発揮する。
【0038】
本発明は上述のように構成したから、前記パネル体2を例えば緑化用として使用する場合には、秀れた排水性,保水性を発揮し、また、強度が高いため耐荷重性にも秀れ、長期間に亙って良好に植物を植生でき、また、前記パネル体2を浄水用として使用する場合には、秀れた浄水性,消臭性を長期間に亙って発揮して例えば汚水を浄化・消臭し続けることができる極めて実用的で施工性にも秀れたパネル体の技術となる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の幾つかの実施例を図示したものであり、以下に説明する。尚、第一実施例乃至第四実施例は、本発明のパネル体の製造方法に関する実施例であり、第五実施例乃至第九実施例は、本発明のパネル体を種々の場所に使用して緑化若しくは浄化する場合の実施例である。
【0040】
第一実施例
第一実施例は、パネル体2の原料となる炭化物3,セメント4,中和材,高分子吸水材8,増粘材及び水とから成る混合物の製造方法である。
【0041】
先ず、撹拌機に、炭化物3の量1mあたりセメント50kg乃至200kg、中和材の量0.8kg乃至7.0kg、高分子吸水材8の量0.1kg乃至2.0kg、増粘材0kg乃至0.8kgの割合で投入する(この時点では、まだ水分は加えない。)。尚、この際、高分子吸水材8を加えなければ、高分子吸水材8を含まないパネル体2が形成される。
【0042】
炭化物3は、粒状の炭化物3を採用している。
【0043】
また、炭化物3は、木質系廃材等のリサイクル材を採用すると良い。これにより、環境に良いパネル体2を製造することができる。
【0044】
セメント4は、普通ポルトランドセメント等の一般的に使用されているセメントが採用されている。
【0045】
尚、本実施例におけるセメントとはセメント粉に水を混合して固化したもの、コンクリートとはセメントに砂利等が骨材として含まれているものである。
【0046】
中和材は、過リン酸石灰が採用されている。尚、過リン酸石灰以外にも、パネル体2内がアルカリ性若しくは酸性となった際に、これを中和し得るもの、例えば硫安を採用しても良い。
【0047】
高分子吸水材8は、合成樹脂系の吸水材(例えば栗田工業株式会社製の商品名:グラスパワーG−300等)を採用している。
【0048】
増粘材は、水溶性セルロース等(例えば信越化学工業株式会社製の商品名:SFCA2000等)を採用している。この増粘材は用途に応じて加える。
【0049】
続いて、撹拌機に投入した上記各材料を乾燥状態で撹拌・混合する。
【0050】
十分に前記各材料を混合した後、水分を炭化物3の量1mに対して0.15m以上の適量を投入する。この水分の量は、炭化物3の吸水度合い(吸湿度合い)によって適宜設定する。
【0051】
続いて、撹拌機に投入した各材料を撹拌・混合し、パネル体2を形成するための混合物を得る。
【0052】
この混合物を用い、以下に示す第二実施例乃至第四実施例に記載の製造方法によりパネル体を製造する。
【0053】
第二実施例
第二実施例は、パネル体2の全体に高分子吸水材8が含まれた緑化用パネル体の製造方法である。
【0054】
先ず、機械ライン上に配設した型枠内に、予め油成分を塗ったアクリル板をセットし、その上にフィルタ6をセットする。
【0055】
アクリル板を型枠内にセットするのは、該型枠に充填する混合物を良好に所定形状に保形するためである。
【0056】
油成分をアクリル板に予め塗るのは、パネル体を成形後、該パネル体を型枠から容易に脱型するためである。
【0057】
フィルタ6としては、防虫ネット6を採用している。この防虫ネット6は、パネル体2の上部に培土7を敷設した際、該培土7がパネル体2内の空隙15・18等に入り込み、目詰まりを起こしてしまうことを防止するためのものである。
【0058】
続いて、第一実施例で得た混合物を、前記アクリル板及びフィルタ6をセットした型枠内に所定量を充填する。
【0059】
尚、第二実施例は、前記型枠として平面視方形状のものを採用し、この型枠を用いて平面視方形状のパネル体2を形成する場合を説明している。
【0060】
続いて、型枠に充填した前記混合物をコテ等を使用して敷き均し、成形する。
【0061】
続いて、前記成形した混合物上に油成分を塗った加圧板をセットする。
【0062】
この加圧板をセットし、この加圧板を加圧することで、アクリル板上に充填した混合物を均等に加圧して良好に成形することができる。
【0063】
また、加圧板をセットすることで、前記混合物はアクリル板と加圧板とにより挟まれた状態となる。
【0064】
そして、所定の圧力で加圧板を介して前記混合物を加圧する。
【0065】
この際の圧力は、炭化物3やセメント4等を良好に保形でき、しかも、製造されるパネル体2が透水係数1.0×10cm/s乃至1.0×10−3cm/sに設定され、圧縮強度が10t/m以上となるポーラス度合いとなるパネル体2を製造し得る圧力である。
【0066】
この加圧により、アクリル板と加圧板とが近接する方向へ圧縮することで、該アクリル板と加圧板との間に充填された混合物が圧縮されて成形される。
【0067】
続いて、アクリル板を油圧により上方に向けて押し上げることで、前記型枠内で保形された混合物を該型枠から脱型してパネル体2を得る(図1参照)。
【0068】
第二実施例によれば、パネル体2の全体に高分子吸水材8が混合され、これにより、該高分子吸水材8の吸水作用により、秀れた吸水性(保水性)を発揮し得るパネル体2を形成できることになる。
【0069】
第二実施例は上述のようにするから、ポーラス状であることで排水性に秀れ、粒状の炭化物3を含むことで保水性(吸水性)に秀れ、しかも、高分子吸水材8を全体に含むことで更に保水性(吸水性)に秀れたパネル体2を製造することができる。
【0070】
即ち、パネル体2は、透水係数が1.0×10cm/s乃至1.0×10−3cm/sと、秀れた排水性を発揮する。
【0071】
また、パネル体2は、圧縮強度が10t/mと秀れた耐荷重性を発揮する。
【0072】
尚、第二実施例では、第一実施例で形成した高分子吸水材8を含んだ混合物を用いて全体的に高分子吸水材8を含有したパネル体2の製造方法について述べたが、第一実施例において高分子吸水材8を混合させずに混合物を形成し、この混合物を用いてパネル体を形成し、これにより、該高分子吸水材8を含まないパネル体2を製造することもできる(図2参照)。
【0073】
第三実施例
第三実施例は、高分子吸水材8をパネル体2の全体ではなく、中間部位に配設した該パネル体2の製造方法である。
【0074】
先ず、第二実施例と同様に、機械ライン上に配設された型枠に油成分を塗ったアクリル板をセットし、その上にフィルタ6をセットする。尚、油成分を塗ったアクリル板とフィルタ6をセットする理由は、第二実施例と同様である。
【0075】
続いて、第一実施例において形成した高分子吸水材8を含まない混合物の所定量(例えば全量の半分の量)を型枠に充填する。
【0076】
続いて、型枠に充填した混合物をコテ等を使用して敷き均して成形し、パネル体2の一面側を構成するポーラス層19を形成する。
【0077】
続いて、前記成形した混合物上に、高分子吸水材8を配設する。尚、第三実施例では、高分子吸水材8は前記成形した混合物上に部分的に配設している。
【0078】
続いて、前記混合物上に部分的に配設した高分子吸水材8を薄く敷き均して高分子吸収材層10を形成する。
【0079】
続いて、第一実施例で形成した高分子吸水材8を含まない混合物の所定量(例えば全量の半分の量)を、型枠内の混合物上に配設した前記高分子吸水材8上に充填する。これにより、高分子吸水材8を含まない混合物の中間部位に高分子吸水材層10が形成されることになる。
【0080】
続いて、型枠に充填した前記混合物をコテ等を使用して敷き均して成形し、パネル体2の他面側を構成するポーラス層19を形成する。
【0081】
続いて、前記成形した混合物上に油成分を塗った加圧板をセットする。加圧板をセットする理由は、第二実施例と同様である。
【0082】
続いて、所定の圧力で前記混合物を加圧する。この際の圧力は第二実施例と同様の圧力に設定する。
【0083】
続いて、アクリル板を油圧により上方に向けて押し上げることで、前記型枠内で保形された混合物を該型枠から脱型してパネル体2を得る(図3参照)。
【0084】
第三実施例によれば、パネル体2の厚み方向の中間部に部分的に高分子吸水材8が配設されたパネル体2を製造できることとなる。
【0085】
また、パネル体2の中間部に配設する高分子吸水材8の量を所望量に設定することで、所望する吸水性(保水性)を発揮し得るパネル体2を製造できることとなる。
【0086】
また、第三実施例では、パネル体2の中間部に高分子吸水材8を部分的に配設した実施例を示したが、パネル体2の中間部の全部に高分子吸水材8を配設しても良い。これにより、パネル体2の中間部の全部に高分子吸水材層10が配設されたパネル体2を製造できることになる。
【0087】
第三実施例は上述のようにするから、ポーラス層19間に高分子吸水材層10を部分的に配設することで、水分をパネル体2の中間部において部分的に保持し得るパネル体2を簡易に製造することができる。
【0088】
即ち、高分子吸水材層10を形成した部位において良好な保水作用を発揮でき、また、高分子吸水材層10を配設しないポーラス層19部位において良好な排水作用を発揮できるため、給排水性に秀れたパネル体2を簡易に製造することができる。
【0089】
また、ポーラス層19間に配設する高分子吸水材8の量を調整することで、パネル体2の給排水性を調整することができる。
【0090】
第四実施例
第四実施例は、パネル体2の一面側だけに高分子吸水材8を配設して高分子吸水材層10を形成したパネル体2の製造方法である。
【0091】
先ず、第二実施例及び第三実施例と同様に、機械ライン上に配設した型枠に油成分を塗ったアクリル板をセットし、このアクリル板の上にフィルタ6をセットする。このアクリル板とフィルタ6をセットする理由は第二実施例及び第三実施例と同様である。
【0092】
続いて、第一実施例において形成した高分子吸水材8を含んだ混合物の所定量(例えば全量の半分の量)を型枠に充填する。
【0093】
続いて、型枠に充填した前記混合物をコテ等を使用して敷き均し、成形する。
【0094】
これにより、高分子吸水材8を含む高分子吸水材層10が形成される。
【0095】
続いて、第一実施例において形成した高分子吸水材8を含まない炭化物3及びセメント4等の混合物の所定量(例えば全量の半分量)を型枠に充填する。
【0096】
続いて、型枠に充填した前記高分子吸水材8を含まない混合物をコテ等を使用して敷き均して成形する。これにより、高分子吸水材層10の表面にポーラス層19が形成される。
【0097】
続いて、成形した混合物(高分子吸水材8を含まない混合物)上に油成分を塗った加圧板をセットする。加圧板をセットするのは、第二実施例及び第三実施例と同様の理由による。
【0098】
続いて、所定の圧力で混合物を加圧する。この際の圧力は、第二実施例及び第三実施例と同様の圧力に設定する。
【0099】
続いて、アクリル板を油圧により上方に向けて押し上げることで、前記型枠内で保形された混合物を該型枠から脱型してパネル体2を得る。
【0100】
第四実施例によれば、一面側に高分子吸水材層10が形成され、他側面にポーラス層19が形成されたパネル体2を製造できることになる(図4参照)。
【0101】
このパネル体2は一面側に高分子吸水材8が配設されているため、パネル体2を例えば緑化部位内に敷設した際、この緑化部位の底部側にパネル体2の高分子吸水材層10を配設することで、該緑化部位に貯まる水を確実且つ良好に高分子吸水材層10で吸水し保持できることとなる。
【0102】
第四実施例は上述のようにするから、パネル体2の一面側に形成した高分子吸水材層10で水分を良好に吸収して保持することができ、例えばパネル体2の一面側がより水分と接触し易いような場所において使用することで、更に秀れた吸水性(保水性)を発揮することができる。
【0103】
尚、第一実施例乃至第四実施例においては、高分子吸水材8として栗田工業株式会社製の商品:グラスパワーG−300を採用したが、吸水材としての作用効果を良好に発揮し得るものであれば、それ以外にも適宜採用しても良く、例えばハビックス株式会社製の商品名:HT−50AAを採用しても良い。また、このハビックス株式会社製の商品名:HT−50AAを採用する場合には、粘着性を有するテープ材等に前記HT−50AAを配設し、このHT−50AAを配設した前記テープ材等をパネル体の中間部位や一面側に配設することで、第三実施例や第四実施例に記載したような、高分子吸水材層をパネル体の中間部位や一面側に形成したパネル体を形成しても良い。
【0104】
第五実施例
第五実施例は、図5に示すように、第二実施例乃至第四実施例のいずれかの方法により緑化用に製造したパネル体2を屋上1に配設し、この緑化用のパネル体2を排水層として使用して屋上1を緑化する技術である。
【0105】
即ち、パネル体2として複数の粒状の炭化物3とセメント4と中和材と高分子吸水材8と水とから成るポーラス状のパネル体2を採用し、このパネル体2を前記屋上1に敷設し、続いて、このパネル体2の上方に培土7を敷設し、この培土7で植物12を植生するものである。
【0106】
パネル体2は、増粘材が加えられているものを採用しても良い。この際、増粘材の量は、炭化物1mに対して0.8kg以下に設定すると良い。これは、炭化物1mに対して0.8kgより多く加えると、粘性が増加し過ぎて扱いづらくなってしまうからである。
【0107】
この屋上1の緑化は、先ず屋上1において緑化しようとする部位をコンクリートや合成樹脂のパネル等により形成した枠で囲繞して仕切壁5を形成する。
【0108】
仕切壁5の所定箇所には、緑化部位に過剰な水分が供給された際、この過剰な水分を緑化部位外へ排出するための水抜き孔30を設けている。
【0109】
続いて、仕切壁5内に防水シート9を敷設し、この防水シート9上に、第二実施例乃至第四実施例に記載の製造方法により製造したパネル体2のいずれかを敷設する。尚、第五実施例では、第二実施例で製造したパネル体2、即ち、高分子吸水材8を全体的に含有したパネル体2を敷設している。
【0110】
パネル体2の厚さは2cm乃至5cmに設定されている。
【0111】
また、パネル体2は、一辺が数十cm乃至数百cmの平面視四角形状に設定されている。
【0112】
このパネル体2の上部には、該パネル体2のフィルタ6が位置している。このフィルタ6は、前述のように、該フィルタ6上に配設する培土7の土や砂がパネル体2内に流入して目詰まりを起こすことを防止するためのものである。
【0113】
このフィルタ6上には培土7を配設し、この培土7で植物12を植生する。培土7の厚さは5mm乃至200mm程度に設定すると良い。
【0114】
植物12を培土7で植生した際、該植物12の根はパネル体2内にも到達する。
【0115】
また、図中符号11は排水口(ドレインパイプ),13は屋上1の周囲に設けられる壁部,14は手摺りである。
【0116】
第五実施例によれば、降雨の際には、この水分が植物12を植生する培土7に浸み込み、この培土7に浸み込んだ水分の余剰分がフィルタ6を介してパネル体2内に流入し、該水分の一部はパネル体2を構成する炭化物3の小空隙16(図6参照)に入り込んで、該炭化物3に保持されることになる。また、残る余剰な水分は、ポーラス状に固化されたパネル体2に形成された多数の空隙(この空隙は、セメント4の空隙15と、炭化物3とセメント4との間に生じた空隙18の双方である。図6参照。)を通過することになる。
【0117】
即ち、パネル体2の存在により緑化部位の余剰な水分が排水され、必要な水分のみが炭化物3に保持されることになるから、植物12が良好に植生されることになる。
【0118】
また、パネル体2には、高分子吸水材8を含んだ高分子吸水材層10が設けられているため、この高分子吸水材8の吸水性により、更に多くの水を吸収し保持できることとなる。
【0119】
一方、晴天続きによって植物12を植生した培土7中の水分が減少した際には、培土7に植生された植物12の根が、パネル体2の炭化物3の小空隙16に保持されていた水分を吸収することができ、これにより、植物12を良好に植生できることとなる。
【0120】
また、晴天が更に長期間に亙って続いても、前述のように、パネル体2内の高分子吸水材8にも水分が十分に保持されているため、培土7に植生された植物12の根がこの高分子吸水材8内に保持された水分を吸収することができ、これにより、植物12を枯らすことなく良好に植生できることになる。
【0121】
また、植物12に肥料を与えると、余剰分がフィルタ6を介してパネル体2内に流入して該パネル体2の炭化物3の小空隙16に保持される。
【0122】
また、培土7に大きな植物等の重量物を載置した際には、固く固化したセメント4で炭化物3を結合した構成のパネル体2が、前記重量物を確実に支承し、該パネル体2にひび割れや破損が生じないことになる。
【0123】
第五実施例は上述のようにするから、パネル体2が炭化物3とセメント4とを少なくとも炭化物3の量1mに対してセメント4の量50kg乃至200kgの割合で混合しポーラス状に固化せしめられたものであるために、屋上1の緑化に要求される秀れた排水性を発揮できるのみならず、保水性,保肥性等の効果も十分に発揮でき、且つ秀れた耐荷重性を発揮でき、これにより、屋上1を良好に緑化できる極めて実用性に秀れた炭化物パネル体となる。
【0124】
また、パネル体2は、炭化物3の小空隙16に水分を良好に保持して秀れた保水能力を発揮できるから、該炭化物3の小空隙16に保持された水分が植物12の根に吸収されることで、例えば数日間雨が降らなくとも、培土7で植物12を良好に植生することができる。
【0125】
また、パネル体2内の高分子吸水材8も水分を良好に吸収し保持できるから、この高分子吸水材8に保持された水分が植物12の根に吸収されることで、例えば更に長期間に亙って雨が降らなくとも、培土7で植物12を良好に植生することができる。
【0126】
また、このパネル体2の炭化物3の小空隙16は、肥料も良好に保持できるため、培土7(上層土壌)からの余剰な肥料を確実に吸着して、仕切壁5外への肥料の無駄な流出を極めて良好に抑制することができる。
【0127】
故に、緑化スペースが所定範囲に限られる屋上1の緑化において、一度植物12に与えた水や肥料を効率的に無駄なく利用することができる。
【0128】
また、パネル体2は、炭化物3をセメント4で結合させることで形成したから、強度が高く、パネル体2を極めて薄く構成することができ、これにより、秀れた耐荷重性も発揮する排水層を実現できる。故に、パネル体2は経年耐久性にも秀れることになる。
【0129】
即ち、パネル体2の圧縮強度は10t/m以上と、固化する前の炭化物と比較して秀れた耐荷重性を発揮することができる。
【0130】
また、第五実施例のパネル体2は、粒状の炭化物3を粉状のセメント4と混合させ中和材等を加えて、撹拌した後に適量の水分を加えるという簡単な作業により製造することができるから、この点において施工性に秀れる。
【0131】
また、パネル体2は、予めパネル状に形成されているから、緑化したい部位に該パネル体2を運搬した後、単に配設するだけで上記作用効果を発揮する排水層を設けることができ、この点においても作業性に秀れることになる。
【0132】
故に、例えば従来のように粒状のパーライトを大量に敷き詰める必要もなく、また、敷き詰めたパーライトを整地する必要もないため、排水層の設置工事を極めて容易且つスピィーディに行うことができる。
【0133】
また、パネル体2は、乾燥比重が0.2乃至0.6と軽量な炭化物3を骨材として用いており、しかもパネル体2はポーラス状となっているため、極めて軽量であり、これにより、屋上1に該パネル体2を運搬することも容易にできることで、更に秀れた作業性を発揮することができる。
【0134】
また、パネル体2と培土7との間にフィルタ6を敷設したから、培土7の土や砂がパネル体2に流入して、該パネル体2が、目詰まりを起こすことがなく、これにより、パネル体2の排水効果や保水効果等は良好に発揮されることになる。
【0135】
また、特に第五実施例で使用する炭化物3としてリサイクル材を使用した場合には、環境に優しいパネル体2となる。
【0136】
第六実施例
第六実施例は、図7に図示したように、第二実施例乃至第四実施例のいずれかの方法で浄化用のパネル体2を製造し、この浄化用のパネル体2を河川のコンクリートで形成した土留めブロック20の外面に固定して使用する実施例である。
【0137】
土留めブロック20に対するパネル体2の固定手段としては、接着,組み込み若しくはボルト止め等、コンクリートにパネル体2を確実且つ良好に固定し得るものであれば適宜採用しても良い。
【0138】
また、パネル体を土留めブロック等のコンクリート構造物や建築物に対して一体化する場合には、パネル体の下層部分にモルタルを配設し、この下層部にモルタルを配設したパネル体を該コンクリート構造物や建築物の所定部位に張り付けて一体化することが好ましい。
【0139】
第六実施例によれば、河川に含まれる汚染物質などをパネル体2中の炭化物3が有する吸着性によって吸着できることになる。
【0140】
第六実施例は、上述のようにするから、河川の土留めブロック20にパネル体2を固定するだけで河川を浄化することができる。
【0141】
また、河川の土留めブロック20にパネル体2を排水層として用い、該土留めブロック20を緑化することもできる。
【0142】
尚、第六実施例では、河川の土留めブロック20の外面にパネル体2を固定した構成としたが、パネル体2を土留めブロック20と一体化した構成としても良い。
【0143】
また、パネル体2は、コンクリートだけでなく、レンガや金属等に固定して使用しても良い。
【0144】
第七実施例
第七実施例は、図8に図示したように、汚水等を流すU字溝21の内面及びこのU字溝21に配設される蓋22の内面に第二実施例乃至第四実施例のいずれかの方法により製造されたパネル体2を浄化用として配設して使用する実施例である。
【0145】
第七実施例によれば、U字溝21の内面及び蓋22の内面にパネル体2が配設されているため、このパネル体2に含まれる炭化物3が有する吸着性により、U字溝21内を流れる汚水に含まれる汚染物質等を吸着できることになる。
【0146】
第七実施例は上述のようにするから、U字溝21の内面及び蓋22の内面にパネル体2を単に配設するだけで、U字溝21内を流れる汚水等を浄化することができる。
【0147】
第八実施例
第八実施例は、図9に図示したように、人工的に形成した水路23の底部に第二実施例乃至第四実施例のいずれかの方法により製造されたパネル体2を浄化用として配設して使用する実施例である。
【0148】
この第八実施例によれば、水路23を流れる水の中に汚染物質等が含まれている場合などに、パネル体2に含まれる炭化物3が発揮する吸着作用により、この汚染物質等を該炭化物3に吸着できることになる。
【0149】
第八実施例は上述のようにするから、水路23を流れる水から汚染物質等を除去し、浄化することができる。
【0150】
第九実施例
第九実施例は、図10に図示したように、水池24の底部にパネル体2を敷設して使用する実施例である。
【0151】
第九実施例によれば、水池24内の水に含まれる汚染物質等をパネル体2に含まれる炭化物3の吸着作用によって吸着できることになる。
【0152】
第九実施例は上述のようにするから、水池24の水及び底部から汚染物質等を除去して該水池24の水を浄化することができる。
【0153】
尚、第八実施例では、水路23の底部にパネル体2を配設して使用し、第九実施例では、水池24の底部にパネル体2を配設して使用した実施例を示したが、例えば、該パネル体2を養殖場の底部や水槽の底部に配設して使用しても良い。
【0154】
また、パネル体2を水池24の底部等の水中に配設する際には、該パネル体2は乾燥比重が0.2乃至0.6と非常に軽量に作られていることから、専用の固定金具等で底部に固定すると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第二実施例の高分子吸水材8を全体に含有したパネル体2を示す説明側面図である。
【図2】第二実施例の高分子吸水材8を含有しないパネル体2を示す説明側面図である。
【図3】第三実施例の高分子吸水材層10を中間部に形成したパネル体2を示す説明断面図である。
【図4】第四実施例の高分子吸水材層10を一面側に形成したパネル体2を示す説明断面図である。
【図5】第五実施例のパネル体2を排水層として使用した状態を示す説明側断面図である。
【図6】第五実施例のパネル体2を示す拡大説明平面図である。
【図7】第六実施例のパネル体2を河川の土留めブロック20に固定して使用した状態を示す説明図である。
【図8】第七実施例のパネル体を、U字溝21の内面及びこのU字溝21に配設される蓋22の内部に固定して使用した状態を示す説明図である。
【図9】第八実施例のパネル体2を水路23の底部に固定して使用した状態を示す説明断面図である。
【図10】第九実施例のパネル体2を水池24の底部に固定して使用した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 パネル体
3 炭化物
4 セメント
6 フィルタ
8 高分子吸水材
10 高分子吸水材層
15 空隙
16 小空隙
18 空隙

Claims (15)

  1. 所定の部位に配設するパネル体であって、炭化物と、セメントと、中和材と、水とから成り、少なくとも炭化物とセメントとの混合割合は前記炭化物の量1mに対してセメントの量が50kg乃至200kgとなるように設定され、該炭化物がセメントにより結合されることでポーラス状となっていることを特徴とするパネル体。
  2. 請求項1記載のパネル体において、炭化物として、粒状の炭化物が採用されていることを特徴とするパネル体。
  3. 請求項2記載のパネル体において、セメントに形成された空隙及び炭化物とセメントの間に形成された空隙が排水作用を発揮し、炭化物が有する小空隙が保水作用を発揮するように構成されていることを特徴とするパネル体。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体は、透水係数が1.0×10cm/s乃至1.0×10−3cm/sとなるようにポーラス状に形成されたことを特徴とするパネル体。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体は、圧縮強度が10t/m以上となるようにポーラス状に形成されていることを特徴とするパネル体。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のパネル体において、中和材として、過リン酸石灰若しくは硫安を採用したことを特徴とするパネル体。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体には、高分子吸水材が混合されていることを特徴とするパネル体。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体には、高分子吸水材が層状とされた高分子吸水材層が設けられ、この高分子吸水材層の表面に炭化物がセメントにより結合されてポーラス状となっているポーラス層が積層されていることを特徴とするパネル体。
  9. 請求項7,8いずれか1項に記載のパネル体において、炭化物,セメント,中和材及び高分子吸水材の割合は、炭化物の量1mに対して、セメントの量50kg乃至200kg,中和材の量0.8kg乃至7.0kg,高分子吸水材の量0.1kg乃至2.0kgに設定されていることを特徴とするパネル体。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体には、増粘材が混合されていることを特徴とするパネル体。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体は板状であり、このパネル体の一面にはフィルタが設けられていることを特徴とするパネル体。
  12. 請求項1〜11いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体は所定の部位を緑化する際に該部位に敷設される緑化用パネル体であることを特徴とするパネル体。
  13. 請求項1〜11いずれか1項に記載のパネル体において、該パネル体は所定の部位を浄化する際に該部位に敷設される浄化用パネル体であることを特徴とするパネル体。
  14. 所定の部位を緑化するためのパネル体の製造方法であって、炭化物と、セメントと、中和材と、水分とを、炭化物の量1mに対して、セメントの量50kg乃至200kg、中和材の量0.8kg乃至7.0kg、水分の量0.15m以上の適量の混合割合で混合し、ポーラス状に固化して形成することを特徴とするパネル体の製造方法。
  15. 請求項14記載のパネル体の製造方法において、炭化物,セメント,中和材及び水分に0.1kg乃至2.0kgの高分子吸水材を混合したことを特徴とするパネル体の製造方法。
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