JP2004299827A - 商品管理システム、商品管理方法および商品管理装置 - Google Patents

商品管理システム、商品管理方法および商品管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる商品管理システム、商品管理方法および商品管理装置を提供する。
【解決手段】商品管理システム1は無線タグ20と、第1−4温度監視装置31−34と、第1−4ゲート41−44と、データサーバ60とを備える。無線タグは、商品Gに付され、データの読み書きが可能であり、商品Gを他の商品と識別する商品IDが書き込まれる。第1−4温度監視装置は、第1−4施設11−14の状態を示す第1−4温度データ310−340を記憶する。第1−4ゲートは、商品Gがそれぞれの施設を流通したことを示す施設IDを含む第1−4流通データを無線タグに書き込む。データサーバは、無線タグに書き込まれた商品IDと第1−4流通データに基づいて、第1−4温度データを連結して商品Gの温度履歴データを作成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品管理システム、商品管理方法および商品管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品が流通する場合、各流通段階において商品が管理空間に置かれる。例えば、食品流通では、流通する商品は、調理・加工場、冷凍・冷蔵庫、配送トラックの保冷庫、店舗ショーケースなどに置かれる。そして、従来、このような管理空間において、商品が置かれた環境の温度や湿度などを管理する管理システムや管理装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−267313号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような管理システム等では、商品が置かれた場所の温度や湿度などが管理されるとしても、その管理は管理空間毎に行われることが多い。従って、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を追跡調査することは困難である。
【0005】
本発明の課題は、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる商品管理システム、商品管理方法および商品管理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の商品管理システムは、複数の管理空間を流通する商品を管理する商品管理システムであって、識別部材と記憶装置と書込み装置と履歴作成装置とを備える。識別部材は、商品に付され、データの読み書きが可能であり、商品を他の商品と識別する商品識別データが書き込まれる。記憶装置は、各管理空間の状態を示す管理データを記憶する。書込み装置は、商品が各管理空間を流通すると、商品が各管理空間を流通したことを示す空間識別データを含む流通データを識別部材に書き込む。履歴作成装置は、識別部材に書き込まれた商品識別データと、流通データとに基づいて、記憶装置が記憶する各管理データを関連づけて商品の管理履歴データを作成する。
【0007】
この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、流通データとが書き込まれる。流通データには、商品が各管理空間を流通したことを示す空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が各管理空間を流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が各管理データを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0008】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項2に記載の商品管理システムは、請求項1に記載の商品管理システムであって、管理空間は、少なくとも第1管理空間および第2管理空間を含む。また、記憶装置は、少なくとも第1記憶装置と第2記憶装置とを含む。第1記憶装置は、第1管理空間の状態を示す第1管理データを記憶する。第2記憶装置は、第2管理空間の状態を示す第2管理データを記憶する。また、書込み装置は、少なくとも第1書込み装置と第2書込み装置とを含む。第1書込み装置は、商品が第1管理空間を流通すると、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データを含む第1流通データを識別部材に書き込む。第2書込み装置は、商品が第2管理空間を流通すると、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データを含む第2流通データを識別部材に書き込む。そして、履歴作成装置は、識別部材に書き込まれた商品識別データと第1流通データと第2流通データとに基づいて、第1記憶装置が記憶する第1管理データと第2記憶装置が記憶する第2管理データとを関連づけて商品の管理履歴データを作成する。
【0009】
この商品管理システムでは、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが書き込まれる。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0010】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項3に記載の商品管理システムは、請求項2に記載の商品管理システムであって、第1管理データと第2管理データとは、時系列的なデータである。そして、第1流通データは、商品が第1管理空間を出入りした時刻を示す第1時刻データをさらに含む。また、第2流通データは、商品が第2管理空間を出入りした時刻を示す第2時刻データをさらに含む。
【0011】
この商品管理システムでは、商品の識別部材に記憶された第1時刻データと第2時刻データとから、商品が第1管理空間を出入りした時刻と第2管理空間を出入りした時刻とが分かる。このため、商品が第1管理空間に置かれた期間と第2管理空間に置かれた期間とを通した各時刻での商品の管理履歴が分かる管理履歴データを作成することができる。これにより、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴をより容易に追跡調査することができる。
【0012】
請求項4に記載の商品管理システムは、請求項2または3に記載の商品管理システムであって、第1管理データは、第1管理空間の温度を示す第1温度データを含む。また、第2管理データは、第2管理空間の温度を示す第2温度データを含む。
この商品管理システムでは、第1管理空間の温度を示す第1温度データと第2管理空間の温度を示す第2温度データとを連結して、商品の管理履歴データを作成することができる。このため、この商品管理システムでは、各管理空間において商品がどのような温度状況下に置かれたかを追跡調査することができる。
【0013】
請求項5に記載の商品管理システムは、請求項2から4のいずれかに記載の商品管理システムであって、識別部材は、無線によりデータの読み書きが可能な無線タグである。
この商品管理システムでは、無線タグを商品に付することにより、商品の管理が行われる。このため、商品のデータの書込みや読出しが容易であり、商品の管理を容易に行うことができる。
【0014】
請求項6に記載の商品管理システムは、請求項2から5のいずれかに記載の商品管理システムであって、履歴作成装置は、第1記憶装置および第2記憶装置と、通信網を介して接続されている。
この商品管理システムでは、履歴作成装置は、第1記憶装置および第2記憶装置から、通信網を介して、第1管理データと第2管理データとを受信することができる。このため、この商品管理システムでは、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを容易に入手して、商品の管理履歴データを容易に作成することができる。
【0015】
請求項7に記載の商品管理システムは、請求項2から6のいずれかに記載の商品管理システムであって、読出し装置をさらに備える。読出し装置は、履歴作成装置と接続されており、識別部材から商品識別データと第1流通データと第2流通データとを読み出して履歴作成装置へと送信する。
この商品管理システムでは、識別部材に記憶されたデータを読出し装置によって読み出して履歴作成装置へと送信することができる。このため、任意の管理空間において読出し装置を用いることによって、当該管理空間に至るまでの商品の管理履歴データを履歴作成装置に作成させることができる。
【0016】
請求項8に記載の商品管理システムは、請求項7に記載の商品管理システムであって、読出し装置は、履歴作成装置から商品の管理履歴データを受信して表示する。
この商品管理システムでは、読出し装置が、履歴作成装置から商品の管理履歴データを受信して表示することができる。このため、任意の管理空間において読出し装置を用いることによって、当該管理空間に至るまでの商品の管理履歴データを容易に調べることができる。
【0017】
請求項9に記載の商品管理方法は、少なくとも第1管理空間および第2管理空間を含む複数の管理空間を流通する商品を管理するための商品管理方法であって、第1ステップと第2ステップと第3ステップと第4ステップと第5ステップと第6ステップとを備える。第1ステップでは、商品に付されデータの読み書きが可能な識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データが書き込まれる。
第2ステップでは、第1管理空間の状態を示す第1管理データが第1記憶装置に記憶される。第3ステップでは、商品が第1管理空間を流通すると、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データを含む第1流通データが、識別部材に書き込まれる。第4ステップでは、第2管理空間の状態を示す第2管理データが第2記憶装置に記憶される。第5ステップでは、商品が第2管理空間を流通すると、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データを含む第2流通データが、識別部材に書き込まれる。第6ステップでは、識別部材に書き込まれた商品識別データと第1流通データと第2流通データとに基づいて、第1記憶装置が記憶する第1管理データと第2記憶装置が記憶する第2管理データとが関連づけられて商品の管理履歴データが作成される。
【0018】
この商品管理方法では、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが書き込まれる。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、第1管理データと第2管理データとが関連づけられることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0019】
このように、この商品管理方法では、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理方法では、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項10に記載の商品管理方法は、請求項9に記載の商品管理方法であって、第7ステップをさらに備える。第7ステップでは、商品が流通途中において分割されたときに、識別部材に書き込まれたデータが、分割された商品のそれぞれに付される新たな識別部材にコピーされる。
【0020】
商品の流通においては、流通途中で商品が分割されることがある。例えば、複数の小箱が詰められた大箱の商品が流通する場合、流通途中で大箱から小箱に分けられることがある。このような場合、大箱に識別部材が付された状態のままでは、小箱に分かれてからの商品の管理履歴を追跡調査することは困難である。
しかし、この商品管理方法では、商品が流通途中において分割されたときに、識別部材に書き込まれたデータが、分割された商品のそれぞれに付される新たな識別部材にコピーされる。このため、分割された商品の分割前と分割後とを合わせた管理履歴を容易に追跡調査することができる。
【0021】
請求項11に記載の商品管理装置は、少なくとも第1管理空間および第2管理空間を含む複数の管理空間を流通する商品を管理する商品管理装置であって、第1受信部と、第2受信部と、履歴作成部とを備える。第1受信部は、第1管理データと第2管理データとを受信する。第1管理データは、第1管理装置が記憶する第1管理空間の状態を示すデータである。第2管理データは、第1管理装置が記憶する第2管理空間の状態を示すデータである。第2受信部は、識別部材に記憶された商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとを受信する。
識別部材は、第1管理空間と第2管理空間とを流通する商品に付される部材である。商品識別データは、商品を他の商品と識別するデータである。第1流通データは、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データを含む。第2流通データは、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データを含む。履歴作成部は、商品識別データと第1流通データと第2流通データとに基づいて、第1記憶装置が記憶する第1管理データと第2記憶装置が記憶する第2管理データとを関連づけて商品の管理履歴データを作成する。
【0022】
この商品管理装置では、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材が記憶する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが受信される。そして、第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。また、この商品管理装置では、第1管理データと第2管理データとが受信される。そして、履歴作成部が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0023】
このように、この商品管理装置では、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理装置では、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項12に記載の商品管理システムは、少なくとも第1管理空間および第2管理空間を含む複数の管理空間を流通する商品を管理する商品管理システムであって、履歴作成装置と、識別部材と、第1記憶装置と、第1送信装置と、第2記憶装置と、第2送信装置とを備える。履歴作成装置は、商品の管理履歴データを作成する。識別部材は、商品に付され、商品を他の商品と識別する商品識別データを有する。第1記憶装置は、第1管理空間の状態を示す第1管理データを記憶する。第1送信装置は、商品が第1管理空間を流通すると、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データを含む第1流通データを履歴作成装置へと送信する。第2記憶装置は、第2管理空間の状態を示す第2管理データを記憶する。第2送信装置は、商品が第2管理空間を流通すると、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データを含む第2流通データを履歴作成装置へと送信する。そして、履歴作成装置は、識別部材が有する商品識別データと、第1送信装置から受信した第1流通データと、第2送信装置から受信した第2流通データとに基づいて、第1記憶装置が記憶する第1管理データと第2記憶装置が記憶する第2管理データとを関連づけて管理履歴データを作成する。
【0024】
この商品管理システムでは、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材は、商品を他の商品と識別する商品識別データを有する。そして、第1流通データと第2流通データとが履歴作成装置へと送信される。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、履歴作成装置は、商品の識別部材に書き込まれた商品識別データによって商品を認識して、その商品の第1流通データと第2流通データを参照することによって商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0025】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
また、この商品管理システムでは、初めに商品識別データを識別部材に持たせればよく、その後に識別部材にデータを書き込む必要が少ない。このため、識別部材に書き込まれるデータを低減することができる。あるいは、読出し専用の識別部材を使用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
[流通システムの概略]
本発明の第1実施形態に係る商品管理システムが採用される流通システムの概略図を図1に示す。
【0027】
この流通システムは、食品の流通システムであり、食品工場、配送トラックおよび店舗により構成される。食品工場内には、食品が調理・加工される調理・加工場と、完成した食品が保管される工場内冷蔵庫とがある。配送トラックには、商品を収容するトラック保冷庫がある。また、店舗には、商品を低温度で陳列するショーケースがある。
【0028】
この流通システムでは、複数の商品Gが上記のような複数の施設を流通する。
すなわち、複数の商品Gは、食品工場の調理・加工場および工場内冷蔵庫と、配送トラックのトラック保冷庫と、店舗のショーケースとを流通する。
この流通システムにおいては、まず、調理・加工場で食品が製造され商品Gが完成する。商品Gは、工場内冷蔵庫にしばらく保管される。次に、商品Gは、配送トラックのトラック保冷庫に収納され、食品工場から供給先である店舗に向けて出荷される。商品Gは、配送トラックに搬送される間、トラック保冷庫に保管される。配送トラックが店舗に到着すると、商品Gが、トラック保冷庫から下ろされ店舗に納品される。納品された商品Gは、ショーケースに陳列される。
【0029】
このように、出荷、搬送時、納品時の各流通段階において、商品Gは、調理・加工場、工場内冷蔵庫、トラック保冷庫およびショーケース等の施設に保管される。そして、調理・加工場、工場内冷蔵庫、トラック保冷庫およびショーケースは、食品である商品Gが劣化しないように、それぞれ温度管理されており低温に維持されている。
【0030】
なお、この流通システムにおいては、これらの各施設はそれぞれ一つずつ存在するのではなく、同種の施設が複数存在する。例えば、配送トラックは一台に限らず、複数の配送トラックが存在し、その中の一台が商品Gを搬送する。以下、調理・加工場の一つである第1施設11、工場内冷蔵庫の一つである第2施設12、トラック保冷庫の一つである第3施設13、ショーケースの一つである第4施設14を例として説明するが、さらに他の施設が含まれることを除外するものではない。
【0031】
[商品管理システムの構成]
上記のような流通システムにおいて用いられる本発明の第1実施形態にかかる商品管理システム1の構成図を図2に示す。この商品管理システム1は、流通システムを通した一貫した商品Gの温度管理履歴を個別の商品Gごとに調査することができるシステムである。商品管理システム1は、主として、商品Gに付される無線タグ20と、各施設11−14に配置される複数の温度監視装置31−34と、各施設11−14に配置される複数のゲート41−44と、履歴調査端末50と、データセンターに配置されるデータサーバ60とによって構成される。
【0032】
無線タグ20は、複数の商品Gのそれぞれに付される。無線タグ20は、無線によってデータの読み書きが可能であり、ある商品Gを他の商品と識別する商品ID210とその他のデータ等とを含む商品データ200が書き込まれる(図3(a)参照)。
温度監視装置31−34は、配置された施設11−14の温度を監視し施設11−14の温度データ310−340として記憶する。この温度データ310−340は、時間ごとに計測された施設11−14の温度のデータであり、時系列的なデータである(図8参照)。温度監視装置31−34は各施設11−14にそれぞれ配置されており、第1温度監視装置31、第2温度監視装置32、第3温度監視装置33および第4温度監視装置34を有する。第1温度監視装置31は、食品工場内の調理・加工場の一つである第1施設11の温度を監視し、第1施設11で管理されている温度を第1温度データ310として記憶する。第2温度監視装置32は、食品工場内の工場内冷蔵庫の一つである第2施設12の温度を監視し、第2施設12で管理されている温度を第2温度データ320として記憶する。第3温度監視装置33は、トラック保冷庫の一つである第3施設13の温度を監視し、第3施設13で管理されている温度を第3温度データ330として記憶する。第4温度監視装置34は、店舗内のショーケースの一つである第4施設14の温度を監視し、第4施設14で管理されている温度を第4温度データ340として記憶する。各温度監視装置31−34は、インターネット等の通信網NTを介してデータサーバ60と接続されており、各温度データ310−340をデータサーバ60へと送信する。
【0033】
ゲート41−44は、各流通段階の境界に配置されている。すなわち、ゲート41−44は、各施設11−14の出入り口にそれぞれ配置されており、商品Gがある施設を流通する際にその施設のゲートを通過すると、図3(a)に示すように、その施設の施設ID410、入出荷フラグ420、入出荷時刻430からなる流通データ400をその商品Gの無線タグ20に自動的に書き込む。施設ID410は、ある施設を他の施設と識別するために施設11−14毎に決められたコードである。入出荷フラグ420は、商品が入荷されたのか又は出荷されたのかを識別するコードであり、入荷フラグ420aと出荷フラグ420bとがある。入出荷時刻430は、商品Gが入荷または出荷された年月日および時刻であり、入荷時刻430aと出荷時刻430bとがある。ゲート41−44は、第1ゲート41、第2ゲート42、第3ゲート43および第4ゲート44を有する。第1ゲート41は、第1施設11と第1施設11の外部との境界に配置されている。第1ゲート41は、商品Gが第1施設11を流通すると、図3(b)に示すように、第1施設11の施設ID411、入出荷フラグ421、入出荷時刻431からなる第1流通データ401をその商品Gの無線タグ20に書き込む。第2ゲート42は、第2施設12と第2施設12の外部との境界に配置されている。
第2ゲート42は、商品Gが第2施設12を流通すると、図3(c)に示すように、第2施設12の施設ID412、入出荷フラグ422、入出荷時刻432からなる第2流通データ402をその商品Gの無線タグ20に書き込む。第3ゲート43は、第3施設13と第3施設13の外部との境界に配置されている。第3ゲート43は、商品Gが第3施設13を流通すると、図3(d)に示すように、第3施設13の施設ID413、入出荷フラグ423、入出荷時刻433からなる第3流通データ403をその商品Gの無線タグ20に書き込む。第4ゲート44は、第4施設14と第4施設14の外部との境界に配置されている。第4ゲート44は、商品Gが第4施設14を流通すると、図3(e)に示すように、第4施設14の施設ID414、入出荷フラグ424、入出荷時刻434からなる第4流通データ404をその商品Gの無線タグ20に書き込む。
【0034】
履歴調査端末50は、上記の流通段階の任意の位置に置かれ、その流通段階にいたるまでの商品Gの温度管理履歴を調査する装置である。履歴調査端末50は、無線タグ20に書き込まれた商品データ200を読み出してデータサーバ60へと送ると共に、データサーバ60から送られる商品Gの温度履歴データ600を表示する。履歴調査端末50は、主として、リーダー51とホストコンピュータ52とによって構成されている。リーダー51は、商品Gに付された無線タグ20から商品Gの商品ID210と流通データ400とを読み出して記憶する。
リーダー51は、ホストコンピュータ52と無線又は有線によって接続され、読み出した商品データ200をホストコンピュータ52へと送信する。ホストコンピュータ52は、データサーバ60と通信網NTを介して接続されており、読み出した商品データ200をデータサーバ60へと送信する。また、ホストコンピュータ52は、データサーバ60によって作成された温度履歴データ600を受信する。受信された温度履歴データ600は、ホストコンピュータ52のモニタやリーダー51のモニタに表示される。
【0035】
データサーバ60は、各施設11−14から離れたデータセンターに配置されている。データサーバ60は、通信部61と記憶部62と履歴作成部63とを有する。通信部61は、インターネット等の通信網NTによって、各施設11−14の温度監視装置31−34や履歴調査端末50と接続されている。通信部61は、各施設11−14の温度監視装置31−34から温度データ310−340を受信し、履歴調査端末50から履歴を調査する商品Gの商品ID210と流通データ400とを受信する。また、通信部61は、作成された温度履歴データ600を履歴調査端末50へと送信する。記憶部62は、各温度監視装置31−34が記憶する温度データ310−340を蓄積する。履歴作成部63は、履歴調査端末50から受信した商品Gの商品ID210と流通データ400とに基づいて、その商品Gが流通した複数の施設11−14の温度データ310−340を連結して、その商品Gの温度履歴データ600を作成する。
【0036】
[商品管理の手順]
次に、商品管理システム1によって商品Gの管理が行われる場合に各装置で行われる商品管理の手順を説明する。
〈商品に対する商品管理の手続きフロー〉
まず、食品工場の調理・加工場である第1施設11での手続きフローを図4(a)に示す。第1施設11においてある商品Gが完成されると、ステップS1において、無線タグ20に商品Gの商品ID210が書き込まれる(図3(a)参照)。また、第1施設11の施設ID411、入荷フラグ421aが、無線タグ20に書き込まれる(図3(b)参照)。そして、その商品Gの第1施設11での管理開始時刻が入荷時刻431aとして無線タグ20に書き込まれる。この無線タグ20への書込みは、無線タグ20が商品Gに付される前に行われてもよく、無線タグが商品Gに付された後に行われてもよい。完成された商品Gが第1施設11から出荷されると、ステップS2において、出荷時刻等の書込みが行われる。ここでは、商品Gが第1施設11の第1ゲート41を通ることによって、第1施設11の施設ID411、出荷フラグ421b、第1施設11からの出荷時刻431bが無線タグ20に自動的に書き込まれる。
【0037】
第1施設11から出荷された商品Gは、食品工場の工場内冷蔵庫である第2施設12に一時的に保管される。第2施設12での手続きフローを図4(b)に示す。商品Gが第2施設12に入荷されると、ステップS3において、入荷時刻等の書込みが行われる。ここでは、商品Gが第2ゲート42を通ることによって、第2施設12の施設ID412、入荷フラグ422a、第2施設12への入荷時刻432aが無線タグ20に自動的に書き込まれる(図3(c)参照)。そして、商品Gは第2施設12にしばらく保管される。その後、商品Gが第2施設12から出荷されると、ステップS4において、出荷時刻等の書込みが行われる。ここでは、商品Gが第2ゲート42を通ることによって、第2施設12の施設ID412、出荷フラグ422b、第2施設12からの出荷時刻432bが無線タグ20に自動的に書き込まれる。
【0038】
第2施設12から出荷された商品Gは、配送トラックである第3施設13によって配送される。この場合も、商品Gが第3施設13に入荷される際と第3施設13から出荷される際に、上記のステップS3とステップS4と同様にして、第3施設13の施設ID413、入荷フラグ423a、入荷時刻433a、出荷フラグ423b、出荷時刻433b等が無線タグ20に書き込まれる(図3(d)参照)。
【0039】
第3施設13に保管されて配送された商品Gは、店舗のショーケースである第4施設14に入荷されて陳列される。この場合も、商品Gが第4施設14に入荷される際に上記のステップS3と同様にして、第4施設14の施設ID414,入荷フラグ424a,入荷時刻434aが無線タグ20に書き込まれる(図3(e)参照)。
【0040】
このように、第1施設11、第2施設12、第3施設13および第4施設14を流通した商品Gの無線タグ20には、図5に示すように、商品Gの商品ID210と、流通データ400とが記憶されている。なお、商品が第4施設に納品された状態では、流通データ400は、第1流通データ401、第2流通データ402、第3流通データ403、第4流通データ404によって構成されている。
【0041】
ところで、図6(a)に示すような商品Gが、流通途中において、図6(b)に示すような小さな複数の商品G2−G4に分割される場合がある。例えば、複数の商品G2−G4をまとめて収納するダンボール箱が一つの商品Gとして流通する場合に、流通途中でダンボール箱の中の複数の商品G2−G4が取り出され、それぞれの商品G2−G4が別の流通ルートへと進む場合がある。この商品管理システム1では、このような場合には、図4(c)に示すように、ステップS3aにおいて、データのコピーが行われる。ここでは、分割された商品G2−G3のそれぞれに新たな無線タグ22−24が付される。この無線タグ22−24のそれぞれには、分割された商品G2−G4を識別する新たな商品ID212−214が記憶されている。そして、商品Gの無線タグ20に書き込まれている流通データ400が分割された商品G2−G4のそれぞれに付される新たな無線タグ22−24にコピーされる。
【0042】
〈各施設の温度監視装置における商品管理の手続きフロー〉
上記の商品Gの流通に平行して、各施設11−14では温度監視装置31−34が配置された施設の温度を監視している。
第1施設11における第1温度監視装置31の温度監視の手続きフローを図7(a)に示す。まず、ステップS5において、第1温度データ310の記憶が行われる。ここでは、第1温度監視装置31が、第1施設11の時間ごとの温度を第1温度データ310として記憶する。なお、この第1温度データ310は、商品Gが第1施設11に保管されている間だけのデータではなく、商品Gが保管されている間以外の時間のデータも含む。次に、ステップS6において、第1温度データ310の送信が行われる。ここでは、第1温度監視装置31が、第1温度データ310を通信網NTを介してデータサーバ60へと送信する。第1温度監視装置31は、一定時間毎、例えば、一日毎に、記憶した第1温度データ310を送信する。
【0043】
第2施設12における第2温度監視装置32の温度監視の手順を図7(b)に示す。まず、ステップS7において、第2温度データ320の記憶が行われる。
ここでは、第2温度監視装置32が、第2施設12の時間ごとの温度を第2温度データ320として記憶する。なお、この第2温度データ320は、商品Gが第2施設12に保管されている間だけのデータではなく、商品Gが保管されている間以外の時間のデータも含む。次に、ステップS8において、第2温度データ320の送信が行われる。ここでは、第2温度監視装置32が、第2温度データ320を通信網NTを介してデータサーバ60へと送信する。第2温度監視装置32は、一定時間毎、例えば、一日毎に、記憶した第2温度データ320を送信する。
【0044】
第3施設13の第3温度監視装置33および第4施設14の第4温度監視装置34についても上記と同様である。
このように、第1施設11の第1温度監視装置31、第2施設12の第2温度監視装置32、第3施設13の第3温度監視装置33および第4施設14の第4温度監視装置34には、図8に示すように、各施設11−14の温度データ310−340がそれぞれ記憶される。そして、これらの温度データ310−340は、データサーバ60に送信されて記憶される。
【0045】
〈商品の温度履歴調査の手続きフロー〉
次に、第1施設11、第2施設12および第3施設13を経由して第4施設14に保管されている商品Gの温度履歴の調査を行う場合の手続きフローを説明する。
まず、履歴調査端末50における手続きフローを図9(a)に示す。第4施設14のユーザや消費者等が第4施設14に保管中の商品Gの履歴を調査する場合、まずステップS9において、商品ID210および流通データ400の読出しが行われる。ここでは、履歴調査端末50が商品Gに付された無線タグ20から商品ID210および流通データ400を読み出す。商品ID210および流通データ400は、リーダー51によって無線タグ20から読み出される。無線タグ20から読み出された商品データ200は、リーダー51からホストコンピュータ52へと送信される。そして、ステップS10において、商品ID210および流通データ400の送信が行われる。ここでは、履歴調査端末50がデータサーバ60へと商品ID210および流通データ400を送信する。商品ID210および流通データ400は、ホストコンピュータ52からデータサーバ60へと送信される。
【0046】
データサーバ60における手続きフローを図9(b)に示す。データサーバ60では、ステップS11において、各温度データ310−340の受信が行われる。ここでは、データサーバ60が各施設11−14の温度監視装置31−34から温度データ310−340を受信する。また、ステップS12において、商品ID210および流通データ400の受信が行われる。ここでは、データサーバ60は、履歴調査端末50のホストコンピュータ52から、商品Gの無線タグ20から読み出された商品ID210および流通データ400を受信する。そして、ステップS13において、温度履歴データ600の作成が行われる。ここでは、データサーバ60は、無線タグ20から読み出された施設ID410と入出荷時刻430とに基づいて、各温度監視装置31−34から受信した各施設11−14の温度データ310−340を解析する。そして、図10(a)に示すように、各施設11−14の温度データ310−340から、商品Gが保管されていた時間に相当する部分である部分温度データ311−341を抜き出す。具体的には、第1施設11の第1温度データ310のうち、商品Gの第1施設11での入荷時刻と出荷時刻との間の部分である第1部分温度データ311を抜き出す。また、第2施設12の第2温度データ320のうち、商品Gの第2施設12での入荷時刻と出荷時刻との間の部分である第2部分温度データ321を抜き出す。第3施設13の第3温度データ330についても同様に第3部分温度データ331が抜き出される。第4施設14の第4温度データ340については、第4施設14の第4温度データ340のうち、商品Gの第4施設14での入荷時刻から履歴の調査を開始した時刻までの部分である第4部分温度データ341を抜き出す。そして、データサーバ60は、図10(b)に示すように、各温度データ310−340から抜き出した部分温度データ311,321,331,341を連結して、商品Gが第1施設11から第4施設14に至るまでの温度履歴データ600を作成する。そして、ステップS14において、温度履歴データ600の送信が行われる。ここでは、データサーバ60が、作成された温度履歴データ600を履歴調査端末50のホストコンピュータ52へと送信する。
【0047】
第4施設14のユーザは、ホストコンピュータ52やリーダー51のモニタに表示される温度履歴データ600を見ることにより、商品Gが完成されてからショーケースに陳列されるまでの商品Gの温度履歴を知ることができる。
[特徴]
(1)
食品流通においては、商品Gが流通する各施設11−14において温度監視が実施されることが多いが、各施設11−14が個別に温度監視を行っていることが通常である。また、各施設11−14においては、流通する複数の商品Gについて個々の商品Gごとに温度データを監視することは少ない。このような場合、各施設11−14での温度データを関連付けることは困難である。
【0048】
この商品管理システム1では、流通する商品Gごとに付された無線タグ20から商品ID210と流通データ400とを含む商品データ200を読み出すことによって、個々の商品Gが流通システムのどの施設を流通してきたか調べることができる。また、各施設11−14での保管期間も把握される。そして、商品Gが流通してきた各施設11−14の温度データ310−340から各施設11−14での保管期間に相当する部分温度データ311−341を抜き出して連結することにより、温度履歴データ600が作成される。これにより、この商品管理システム1では、流通システム全般を通して個々の商品Gがおかれた温度環境を追跡調査することができる。
【0049】
(2)
商品Gの流通においては、多数の施設が存在するため、複数の流通経路が考えられる場合がある。例えば、図11に示すように、調理加工場として第1施設11、第5施設11bおよび第6施設11cがあり、工場内冷蔵庫として第2施設12、第7施設12bおよび第8施設12cがあり、トラック保冷庫として第3施設13、第9施設13bおよび第10施設13cがあり、ショーケースとして第4施設14、第11施設14bおよび第12施設14cがある。このような場合、ショーケースの第4施設14にある商品Gがどのような経路で第4施設14に到達したかを調査することは困難である。つまり、調理加工場、工場内冷蔵庫、トラック保冷庫およびショーケースを順番に流通する経路は複数考えられる。
【0050】
この商品管理システム1では、個々の商品Gに付された無線タグ20に記録された流通データ400を調べることにより、個々の商品Gが経由した施設を容易に知ることができる。つまり、図11の例では、第4施設14に到達するまでの流通経路は、複数考えられるが、商品Gに付された無線タグ20の流通データ400によって、その商品Gが、第1施設11、第2施設12および第3施設13を経由して第4施設14に到達したことが容易に把握される。
【0051】
(3)
各施設11−14においては、多数の商品Gが流通することが通常であるが、これらの多数の商品Gを個々に区別して管理してそれぞれの商品Gについての温度を温度監視装置31−34が監視することは煩雑である。また、各温度監視装置31−34に記憶されるデータの量が増大してしまう。
【0052】
この商品管理システム1では、個々の商品Gに付される無線タグ20によって、多数の商品Gを個別に管理することができる。このため、多数の商品Gの個別管理が容易である。また、各温度監視装置31―34に記憶されるデータの増大が抑えられる。
(4)
個々の商品Gが置かれた温度環境をすべて無線タグ20に記録することも考えられる。しかし、上記のように温度データ310−340は時系列的なデータであり、そのデータ量は比較的大きい。このため、無線タグ20に大きなメモリが必要となる。
【0053】
この商品管理システム1では、無線タグ20に記録されるデータは、商品ID210と流通データ400とである。そして、流通データ400は、施設ID410や入出荷時刻430などであり、温度データ310−340よりもデータ量が少ない。すなわち、無線タグ20に記録されるのは少量のデータである。このため、比較的小さなメモリの無線タグ20を使用することができる。
【0054】
(5)
この商品管理システム1では、履歴調査端末50がデータサーバ60と通信網NTで接続されており、温度履歴データ600をデータサーバ60から容易に受け取ることができる。従って、履歴調査端末50を流通システムの任意の段階に置くことによって、各段階までの商品Gの温度履歴を容易に調べることができる。すなわち、上記の例では、第4施設14において商品Gの温度履歴が調べられているが、第3施設13に履歴調査端末50を置くことによって、第3施設13において第3施設13に到達するまでの商品Gの温度履歴を容易に調査することができる。
【0055】
また、データサーバ60において温度履歴データ600が作成され記憶されると、履歴調査端末50からだけではなく、データサーバ60にアクセス可能な任意の端末においても温度履歴データ600を表示させることが可能である。例えば、任意の端末から商品Gの商品IDを送信することにより、対応する商品Gの温度履歴データ600を端末上に表示させてもよい。また、一覧形式などで表示、指定することで商品Gの温度履歴データ600を任意の端末によって調べることも可能である。
【0056】
さらに、各施設11−14での入荷時刻と出荷時刻とが分けられて無線タグ20に書き込まれているため、施設の内部を含む任意の場所で商品Gの温度履歴を調査することが可能である。例えば、第2施設12の内部に保管されている商品Gについても、第1施設11への入荷時刻431a、第1施設11からの出荷時刻431bおよび出荷第2施設12への入荷時刻432aが無線タグ20に書き込まれている。このため、商品Gが第2施設12の内部に保管されるまでの温度履歴を容易に調査することができる。
【0057】
(6)
この商品管理システム1では、流通途中で商品Gが分割された場合には、元の商品Gの無線タグ20のデータが、新たな無線タグ22−24にコピーされる。そして、新たな無線タグ22−24が分割後のそれぞれの商品G2−G4に付される。このため、商品Gが分割された場合も、無線タグ20のデータが引き継がれることによって、商品Gから分かれた商品G2−G4の個別の温度履歴を容易に調査することができる。
【0058】
<第2実施形態>
[構成]
本発明の第2実施形態にかかる商品管理システム2を図12に示す。
この商品管理システム2では、各施設11−14を流通する個々の商品Gが、データセンターに配置されるデータサーバ64によって集中管理される。
【0059】
この商品管理システム2では、第1ゲート45、第2ゲート46、第3ゲート47および第4ゲート48とデータサーバ64とが通信網NTを介して接続されており、各ゲート45−48は、無線タグ25に流通データ400を書き込むのではなく、商品Gの商品ID210と流通データ400とをデータサーバ64へと送信する。なお、各ゲート45−48は、商品Gが流通途中で分割された場合には、元の商品Gの商品ID210と分割された旨を示すデータとを併せてデータサーバ64へと送信する。データサーバ64は、各ゲート45−48から受信した商品ID210と流通データ400とを記憶する。従って、個々の商品Gに付される無線タグ25には、その商品Gの商品ID210のみが記憶されており、流通データ400は記憶されていない。なお、無線タグ25に、流通データ400以外のデータが記憶されていてもよい。
【0060】
履歴調査端末53は、無線タグ25から商品Gの商品ID210を読み出して、データサーバ64へと送信する。データサーバ64は、履歴調査端末53から受信した商品ID210に基づいて、その商品ID210に対応する流通データ400を調べる。そして、データサーバ64は、商品ID210と流通データ400とに基づいて、各温度監視装置31−34の温度データ310−340を連結して、その商品Gの温度履歴データ600を作成して記憶する。
【0061】
他の構成および他の商品管理の手続きフロー等については、第1実施形態にかかる商品管理システム1と同様である。
[特徴]
(1)
この商品管理システム2では、無線タグ25には、少なくとも商品ID210が記憶されていればよい。従って、予め個々の無線タグ25に設定されている無線タグIDを商品ID210として使用することにより、新たなデータを出荷後の商品Gの無線タグ25に書き込む必要がない。従って、書き込み不可能な読出し専用の無線タグ25を使用することができる。なお、無線タグIDとは、無線タグ25を他の無線タグと識別するためのコードである。
【0062】
また、無線タグ25に代えて、個々の商品Gごとに一意なIDを有するバーコードを使用することもできる。
さらに、第1実施形態にかかる商品管理システム1と同様に、個々の商品Gの温度履歴を容易に調べることができる等の効果を奏することができる。
(2)
この商品管理システム2では、データサーバ64は、各ゲート45−48から受信した商品ID210と流通データ400とを記憶する。また、データサーバ64は、温度履歴データ600を作成して記憶する。従って、商品Gに関する各種のデータがデータサーバ64によって集中管理されている。このため、データサーバ64にアクセス可能な端末であれば、任意の場所から商品Gの温度履歴データ600を読み出して表示させることが可能である。
【0063】
<他の実施形態>
(1)
上記の実施形態では、商品Gの温度履歴が調査されるが、温度以外の管理履歴が調査されてもよい。例えば、商品Gが置かれる施設において湿度が監視され、その商品Gの湿度履歴データが作成されてもよい。また、温度履歴データ600と湿度履歴データとが併せて作成されてもよい。
【0064】
(2)
上記の実施形態では、データサーバ60,64が温度履歴データ600を作成しているが、データサーバ60,64ではなく履歴調査端末50,53が温度履歴データ600を作成してもよい。さらに、データサーバ60,64を介さずに、履歴調査端末50,53が温度監視装置31−34から直接に温度データ310−340を受信してもよい。
【0065】
また、上記の実施形態では、データサーバ60,64が複数の温度監視装置31−34から温度データ310―340を受信して温度データ310―340の一部を取り出しているが、データサーバ60,64が温度データ310―340のすべてを受信するのではなく、必要な部分だけを各温度監視装置31−34から受信してもよい。
【0066】
(3)
上記の実施形態では、一例として食品の流通を示しているが、本発明が適用される対象は食品の流通に限られるものではなく、各施設11−14の温度等、何らかの状態が管理される施設を流通するものであれば、本発明が適用可能である。
【0067】
(4)
上記の第1実施形態では、ゲート41−44,45−48によって自動的に無線タグ20,25にデータが書き込まれているが、ゲート41−44,45−48に代えて手動で無線タグ20,25にデータを書き込むハンディーターミナルが用いられてもよい。
【0068】
(5)
上記の実施形態に記載の施設に加えて、食品工場内の冷凍庫や配送前室、配送センタの仕分け室、冷凍庫、冷蔵庫、配送前室、店舗内の冷凍庫や冷蔵庫などを商品Gが流通してもよい。
また、上記の施設の他に、卸売り市場などでの冷凍庫、冷蔵庫、仕分け施設などを商品Gが流通してもよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1に記載の商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、流通データとが書き込まれる。流通データには、商品が各管理空間を流通したことを示す空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が各管理空間を流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が各管理データを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0070】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項2に記載の商品管理システムでは、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが書き込まれる。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0071】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項3に記載の商品管理システムでは、商品の識別部材に記憶された第1時刻データと第2時刻データとから、商品が第1管理空間を出入りした時刻と第2管理空間を出入りした時刻とが分かる。このため、商品が第1管理空間に置かれた期間と第2管理空間に置かれた期間とを通した各時刻での商品の管理履歴が分かる管理履歴データを作成することができる。これにより、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴をより容易に追跡調査することができる。
【0072】
請求項4に記載の商品管理システムでは、第1管理空間の温度を示す第1温度データと第2管理空間の温度を示す第2温度データとを連結して、商品の管理履歴データを作成することができる。このため、この商品管理システムでは、各管理空間において商品がどのような温度状況下に置かれたかを追跡調査することができる。
【0073】
請求項5に記載の商品管理システムでは、無線タグを商品に付することにより、商品の管理が行われる。このため、商品のデータの書込みや読出しが容易であり、商品の管理を容易に行うことができる。
請求項6に記載の商品管理システムでは、履歴作成装置は、第1記憶装置および第2記憶装置から、通信網を介して、第1管理データと第2管理データとを受信することができる。このため、この商品管理システムでは、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを容易に入手して、商品の管理履歴データを容易に作成することができる。
【0074】
請求項7に記載の商品管理システムでは、識別部材に記憶されたデータを読出し装置によって読み出して履歴作成装置へと送信することができる。このため、任意の管理空間において読出し装置を用いることによって、当該管理空間に至るまでの商品の管理履歴データを履歴作成装置に作成させることができる。
請求項8に記載の商品管理システムでは、読出し装置が、履歴作成装置から商品の管理履歴データを受信して表示することができる。このため、任意の管理空間において読出し装置を用いることによって、当該管理空間に至るまでの商品の管理履歴データを容易に調べることができる。
【0075】
請求項9に記載の商品管理方法では、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材に、商品を他の商品と識別する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが書き込まれる。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、第1管理データと第2管理データとが関連づけられることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0076】
このように、この商品管理方法では、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理方法では、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項10に記載の商品管理方法では、商品が流通途中において分割されたときに、識別部材に書き込まれたデータが、分割された商品のそれぞれに付される新たな識別部材にコピーされる。このため、分割された商品の分割前と分割後とを合わせた管理履歴を容易に追跡調査することができる。
【0077】
請求項11に記載の商品管理装置では、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材が記憶する商品識別データと、第1流通データと、第2流通データとが受信される。そして、第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、商品の識別部材に書き込まれたデータによって、商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。また、この商品管理装置では、第1管理データと第2管理データとが受信される。そして、履歴作成部が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0078】
このように、この商品管理装置では、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理装置では、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
請求項12に記載の商品管理システムでは、第1管理空間と第2管理空間とを流通した商品の識別部材は、商品を他の商品と識別する商品識別データを有する。そして、第1流通データと第2流通データとが履歴作成装置へと送信される。第1流通データには、商品が第1管理空間を流通したことを示す第1空間識別データが含まれ、第2流通データには、商品が第2管理空間を流通したことを示す第2空間識別データが含まれる。従って、履歴作成装置は、商品の識別部材に書き込まれた商品識別データによって商品を認識して、その商品の第1流通データと第2流通データを参照することによって商品が第1管理空間と第2管理空間とを流通したことが把握される。そして、履歴作成装置が第1管理データと第2管理データとを関連づけることによって、商品の管理履歴データが作成される。
【0079】
このように、この商品管理システムでは、商品が流通した管理空間を容易に知ることができる。このため、この商品管理システムでは、複数の管理空間を流通した商品の管理履歴を容易に追跡調査することができる。
また、この商品管理システムでは、初めに商品識別データを識別部材に持たせればよく、その後に識別部材にデータを書き込む必要が少ない。このため、識別部材に書き込まれるデータを低減することができる。あるいは、読出し専用の識別部材を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流通システムの概略図。
【図2】第1実施形態にかかる商品管理システムの構成図。
【図3】(a)無線タグに書き込まれる商品データを示す図。
(b)無線タグに書き込まれる第1流通データを示す図。
(c)無線タグに書き込まれる第2流通データを示す図。
(d)無線タグに書き込まれる第3流通データを示す図。
(e)無線タグに書き込まれる第4流通データを示す図。
【図4】(a)第1施設での手続きフローを示す図。
(b)第2施設、第3施設または第4施設での手続きフローを示す図。
(c)商品が分割された場合の手続きフローを示す図。
【図5】無線タグに書き込まれる商品データを示す図。
【図6】(a)分割前の商品および無線タグに記憶されている商品データを示す図。
(b)分割後の商品および無線タグにコピーされた商品データを示す図。
【図7】(a)第1温度監視装置における手続きフロー。
(b)第2温度監視装置における手続きフロー。
【図8】第1温度データ、第2温度データ、第3温度データおよび第4温度データを示す図。
【図9】(a)履歴調査端末における手続きフロー。
(b)データサーバにおける手続きフロー。
【図10】(a)各温度データの部分温度データを示す図。
(b)温度履歴データを示す図。
【図11】複数の流通経路を示す図。
【図12】第2実施形態にかかる商品管理システムの構成図。
【符号の説明】
1,2 商品管理システム
11 第1施設(第1管理空間、管理空間)
12 第2施設(第2管理空間、管理空間)
13 第3施設(管理空間)
14 第4施設(管理空間)
20,22−25 無線タグ(識別部材)
31 第1温度監視装置(記憶装置、第1記憶装置)
32 第2温度監視装置(記憶装置、第2記憶装置)
33 第3温度監視装置(記憶装置)
34 第4温度監視装置(記憶装置)
41 第1ゲート(書込み装置、第1書込み装置)
42 第2ゲート(書込み装置、第2書込み装置)
43 第3ゲート(書込み装置)
44 第4ゲート(書込み装置)
45 第1ゲート(第1送信装置)
46 第2ゲート(第2送信装置)
50 履歴調査端末(読出し装置)
60,64 データサーバ(履歴作成装置、商品管理装置)
61 通信部(第1受信部、第2受信部)
63 履歴作成部
210 商品ID(商品識別データ)
310 第1温度データ(管理データ、第1管理データ)
320 第2温度データ(管理データ、第2管理データ)
330 第3温度データ(管理データ)
340 第4温度データ(管理データ)
401 第1流通データ(流通データ、第1流通データ)
402 第2流通データ(流通データ、第2流通データ)
403 第3流通データ(流通データ)
404 第4流通データ(流通データ)
411 第1施設の施設ID(空間識別データ、第1空間識別データ)
412 第2施設の施設ID(空間識別データ、第2空間識別データ)
413 第3施設の施設ID(空間識別データ)
414 第4施設の施設ID(空間識別データ)
431 第1施設の入出荷時刻(第1時刻データ)
432 第2施設の入出荷時刻(第2時刻データ)
600 温度履歴データ(管理履歴データ)
G,G2−G4 商品
NT 通信網

Claims (12)

  1. 複数の管理空間(11−14)を流通する商品(G)を管理する商品管理システム(1)であって、
    前記商品(G)に付され、データの読み書きが可能であり、前記商品(G)を他の商品と識別する商品識別データ(210)が書き込まれた識別部材(20)と、
    前記各管理空間(11−14)の状態を示す管理データ(310,320,330,340)を記憶する記憶装置(31−34)と、
    前記商品(G)が前記各管理空間(11−14)を流通すると、前記商品(G)が前記各管理空間(11−14)を流通したことを示す空間識別データ(411−414)を含む流通データ(401−404)を前記識別部材(20)に書き込む書込み装置(41−44)と、
    前記識別部材(20)に書き込まれた前記商品識別データ(210)と、前記流通データ(401−404)とに基づいて、前記記憶装置(31−34)が記憶する前記各管理データ(310,320,330,340)を関連づけて前記商品(G)の管理履歴データ(600)を作成する履歴作成装置(60)と、を備える商品管理システム(1)。
  2. 前記管理空間(11−14)は、少なくとも第1管理空間(11)および第2管理空間(12)を含み、
    前記記憶装置(31−34)は、少なくとも第1記憶装置(31)と第2記憶装置(32)とを含み、
    前記第1記憶装置(31)は、前記第1管理空間(11)の状態を示す第1管理データ(310)を記憶し、
    前記第2記憶装置(32)は、前記第2管理空間(12)の状態を示す第2管理データ(320)を記憶し、
    前記書込み装置(41−44)は、少なくとも第1書込み装置(41)と第2書込み装置(42)とを含み、
    前記第1書込み装置(41)は、前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通すると、前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通したことを示す第1空間識別データ(411)を含む第1流通データ(401)を前記識別部材(20)に書き込み、
    前記第2書込み装置(42)は、前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通すると、前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通したことを示す第2空間識別データ(412)を含む第2流通データ(402)を前記識別部材(20)に書き込み、
    前記履歴作成装置(60)は、前記識別部材(20)に書き込まれた前記商品識別データ(210)と前記第1流通データ(401)と前記第2流通データ(402)とに基づいて、前記第1記憶装置(31)が記憶する第1管理データ(310)と前記第2記憶装置(32)が記憶する第2管理データ(320)とを関連づけて前記商品(G)の管理履歴データ(600)を作成する、請求項1に記載の商品管理システム(1)。
  3. 前記第1管理データ(310)と前記第2管理データ(320)とは、時系列的なデータであり、
    前記第1流通データ(401)は、前記商品(G)が第1管理空間(11)を出入りした時刻を示す第1時刻データ(431)をさらに含み、
    前記第2流通データ(402)は、前記商品(G)が第2管理空間(12)を出入りした時刻を示す第2時刻データ(432)をさらに含む、請求項2に記載の商品管理システム(1)。
  4. 前記第1管理データ(310)は、前記第1管理空間(11)の温度を示す第1温度データ(310)を含み、
    前記第2管理データ(320)は、前記第2管理空間(12)の温度を示す第2温度データ(320)を含む、請求項2または3に記載の商品管理システム(1)。
  5. 前記識別部材(20)は、無線によりデータの読み書きが可能な無線タグ(20)である、請求項2から4のいずれかに記載の商品管理システム(1)。
  6. 前記履歴作成装置(60)は、前記第1記憶装置(31)および前記第2記憶装置(32)と、通信網(NT)を介して接続されている、請求項2から5のいずれかに記載の商品管理システム(1)。
  7. 前記履歴作成装置(60)と接続されており、前記識別部材(20)から前記商品識別データ(210)と前記第1流通データ(401)と前記第2流通データ(402)とを読み出して前記履歴作成装置(60)へと送信する読出し装置(50)をさらに備える、請求項2から6のいずれかに記載の商品管理システム(1)。
  8. 前記読出し装置(50)は、前記履歴作成装置(60)から前記商品(G)の前記管理履歴データ(600)を受信して表示する、請求項7に記載の商品管理システム(1)。
  9. 少なくとも第1管理空間(11)および第2管理空間(12)を含む複数の管理空間(11−14)を流通する商品(G)を管理するための商品管理方法であって、
    前記商品(G)に付されデータの読み書きが可能な識別部材(20)に、前記商品(G)を他の商品と識別する商品識別データ(210)が書き込まれる第1ステップ(S1)と、
    前記第1管理空間(11)の状態を示す第1管理データ(310)が第1記憶装置(31)に記憶される第2ステップ(S5)と、
    前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通すると、前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通したことを示す第1空間識別データ(411)を含む第1流通データ(401)が前記識別部材(20)に書き込まれる第3ステップ(S2)と、
    前記第2管理空間(12)の状態を示す第2管理データ(320)が第2記憶装置(32)に記憶される第4ステップ(S7)と、
    前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通すると、前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通したことを示す第2空間識別データ(412)を含む第2流通データ(402)が前記識別部材(20)に書き込まれる第5ステップ(S3,S4)と、
    前記識別部材(20)に書き込まれた前記商品識別データ(210)と前記第1流通データ(401)と前記第2流通データ(402)とに基づいて、前記第1記憶装置(31)が記憶する第1管理データ(310)と前記第2記憶装置(32)が記憶する第2管理データ(320)とが関連づけられて前記商品(G)の管理履歴データ(600)が作成される第6ステップ(S13)と、を備える商品管理方法。
  10. 前記商品(G)が流通途中において分割されたときに、前記識別部材(20)に書き込まれたデータが、分割された商品(G2−G4)のそれぞれに付される新たな識別部材(22−24)にコピーされる第7ステップ(S3a)、をさらに備える請求項9に記載の商品管理方法。
  11. 少なくとも第1管理空間(11)および第2管理空間(12)を含む複数の管理空間を流通する商品(G)を管理する商品管理装置(60)であって、
    第1記憶装置(31)が記憶する前記第1管理空間(11)の状態を示す第1管理データ(310)と、第2記憶装置(32)が記憶する前記第2管理空間(12)の状態を示す第2管理データ(320)とを受信する第1受信部(61)と、
    前記第1管理空間(11)と前記第2管理空間(12)とを流通した前記商品(G)に付される識別部材(20)に記憶された、前記商品(G)を他の商品と識別する商品識別データ(210)と、前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通したことを示す第1空間識別データ(411)を含む第1流通データ(401)と、前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通したことを示す第2空間識別データ(412)を含む第2流通データ(402)とを受信する第2受信部(61)と、
    前記商品識別データ(210)と前記第1流通データ(401)と前記第2流通データ(402)とに基づいて、前記第1記憶装置(31)が記憶する第1管理データ(310)と前記第2記憶装置(32)が記憶する第2管理データ(320)とを関連づけて前記商品(G)の管理履歴データ(600)を作成する履歴作成部(63)と、を備える商品管理装置(60)。
  12. 少なくとも第1管理空間(11)および第2管理空間(12)を含む複数の管理空間(11−14)を流通する商品(G)を管理する商品管理システム(2)であって、
    前記商品(G)の管理履歴データ(600)を作成する履歴作成装置(64)と、
    前記商品(G)に付され、前記商品(G)を他の商品と識別する商品識別データ(210)を有する識別部材(25)と、
    前記第1管理空間(11)の状態を示す第1管理データ(310)を記憶する第1記憶装置(31)と、
    前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通すると前記商品(G)が前記第1管理空間(11)を流通したことを示す第1空間識別データ(411)を含む第1流通データ(401)を前記履歴作成装置(60)へと送信する第1送信装置(45)と、
    前記第2管理空間(12)の状態を示す第2管理データ(320)を記憶する第2記憶装置(32)と、
    前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通すると前記商品(G)が前記第2管理空間(12)を流通したことを示す第2空間識別データ(412)を含む第2流通データ(402)を前記履歴作成装置(60)へと送信する第2送信装置(46)と、を備え、
    前記履歴作成装置(60)は、前記識別部材(24)が有する前記商品識別データ(210)と、前記第1送信装置(45)から受信した前記第1流通データ(401)と、前記第2送信装置(46)から受信した前記第2流通データ(402)とに基づいて、前記第1記憶装置(31)が記憶する第1管理データ(310)と前記第2記憶装置(32)が記憶する第2管理データ(320)とを関連づけて前記管理履歴データ(600)を作成する、商品管理システム。
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