JP2004299376A - 透明カード - Google Patents

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Abstract

【課題】可視光領域で透明な基材を使用し、デザインの透明部分に赤外吸収インキを部分印刷することにより赤外線吸収剤の使用量を抑え、安価な透明カードを提供する。
【解決手段】複数枚の積層、または一枚による透明なプラスチックカードの基体の一部に透明なパターンを残し、遮蔽インキで印刷されたプラスチックカードであって、前記透明なパターンは、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキで印刷され、前記印刷インキは、バインダ100質量部に対し、少なくとも波長800〜950nmに最大の吸収域を有する第1の赤外線吸収剤2.0〜3.0質量部と、波長950〜1050nmに最大の吸収域を有する第2の赤外線吸収剤6.5〜8.0質量部を混合して作製されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、社員証等のカードで、印刷されたデザインの一部に透明部分を有する透明カードに関する。
磁気記録部を有するクレジットカード、キャッシュカード、社員証等のカードは、磁気記録データの読み取りのためにカード読み取り装置内で駆動される。
例えば、ATM(現金自動預け払い機)にカードを挿入すると、ATMは、カードの先端を検知してカードが挿入されたと判断し、磁気記録部の読取を開始する。
前記カードの先端を検知するために多くの場合、赤外線センサーを使用している。
赤外線センサーとして、ATMのカード走行経路に沿って、例えば、カードのおもて面側に赤外線の投光部が、裏面側に受光部が取り付けられる。カードが前記投光部と受光部の間を通過すると、受光部は投光部から照射されていた赤外線がカードによって遮られ、カードが通過したと判断する。
そのために、カード基体は赤外線を遮蔽するものでなければならず、通常のカードに使用されるプラスチックの基材には白い無機物が練り込まれ、赤外線を遮蔽するようになっている。
一方、カードを発行するクレジットカード会社や、銀行等は、自社のカードを際立たせるために、他社が行なっていないデザインを施して顧客を取り込もうとする。
そこで、カード基材に透明な材料を使用し、赤外線センサー対応として赤外線を含む特定波長を吸収する材料をカードのコア材料に練り込んで使用する技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、一部可視光領域と、赤外領域の光を吸収する染料を含有する透明な塗料をカードのコア基材や、オーバーシートに塗布して使用する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2001−301369号公報 特開2001−319325号公報 前述の特許文献1で開示されている技術は、コア基材に特定波長を吸収する材料を練り込んで使用するもので、練り込まれている材料が、波長850〜900nmに最大吸収領域を有しており、それ以外の赤外線センサーを備えた装置には使用できない。
また、特許文献2で開示されている技術は、赤外線吸収波長領域の異なる材料を別々の層に塗布する技術で、製造工程が複雑で、しかもそれぞれの波長領域における高価な赤外線吸収剤材料を無駄に使用する技術である。
そこで本発明は、可視光領域で透明な基材を使用し、デザインの透明部分に赤外吸収インキを部分印刷することにより赤外線吸収剤の使用量を抑え、安価な透明カードを提供することを目的とするものである。
前記課題の目的を達成するために、本発明の透明カードの請求項1に記載の発明は、複数枚の積層、または一枚による透明なプラスチックカードの基体の一部に透明なパターンを残し、遮蔽インキで印刷されたプラスチックカードであって、前記透明なパターンは、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキで印刷されたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキは、バインダ100質量部に対し、少なくとも波長800〜950nmに最大の吸収域を有する第1の赤外線吸収剤2.0〜3.0質量部と、波長950〜1050nmに最大の吸収域を有する第2の赤外線吸収剤6.5〜8.0質量部を混合して作製されたことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1、2何れかに記載の発明において、遮蔽インキは、金属の粉末を含有することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、遮蔽インキで印刷されるパターンの内、少なくともカード左右(短辺)の両端部に位置するパターンは、カードのエッジまでデザインされていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1、2何れかに記載の発明において、透明パターンの印刷位置は、少なくともカードの上端から21mm、下端から10mmの、それぞれ帯状の領域を除く領域に設定されたことを特徴とするものである。
1)請求項1に記載のように、複数枚の積層、または一枚による透明なプラスチックカードの基体の一部に透明なパターンを残し、遮蔽インキで印刷されたプラスチックカードであって、前記透明なパターンは、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキで印刷されたことによって透明部分を含むデザインに対して自由に対応可能となる。
2)請求項2に記載のように、請求項1に記載の透明カードにおいて、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキは、バインダ100質量部に対し、波長800〜950nmに最大の吸収域を有する第1の赤外線吸収剤3.0質量部と、波長950〜1050nmに最大の吸収域を有する第2の赤外線吸収剤8.0質量部を混合して作製されたことによって、規格上好ましいとされる透過率3%以下の赤外線吸収インキを得ることができる。
また、波長800〜950nmに最大の吸収域を有する第1の赤外線吸収剤2.0質量部と、波長950〜1050nmに最大の吸収域を有する第2の赤外線吸収剤6.5質量部を混合して作製されたことによって改訂される予定の規格値、透過率7%以下の赤外線吸収インキを得ることができる。
何れの混合インキも、可視光領域で透明性に優れ、赤外領域で遮蔽性に優れた印刷インキを得ることができる。
3)請求項3に記載のように、請求項1、2何れかに記載の透明カードにおいて、遮蔽インキは、金属の粉末を含有することによって表裏のデザインがそれぞれのデザインの障害になることがない。
4)請求項4に記載のように、請求項1に記載の透明カードにおいて、遮蔽インキで印刷されるパターンの内、少なくともカード左右(短辺)の両端部に位置するパターンは、カードのエッジまでデザインされていることによってカード読み取り装置が他の仕様のカード(透明基材を使用していないカード)と同等に扱うことができる。
5)請求項5に記載のように、請求項1、2何れかに記載の透明カードにおいて、透明パターンの印刷位置は、少なくともカードの上端から21mm、下端から10mmの、それぞれ帯状の領域を除く領域に設定されたことによって透明カードをワールドワイドで使用することができる。
以下、図面を参照して本発明の透明カードについて説明する。
図1は、本発明の透明カードの一実施形態について説明するためのおもて面平面図、図2は、図1のA−A線断面図、 図3、図4は、図1における他の実施形態のA−A線断面図、図5は、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキ及び、遮蔽インキについて説明するための図、図6は、光透過度規制区域と光透過度規制区域外領域について説明するための図、である。
図1を参照して本発明の透明カードの一実施形態について説明する。
カード1の、カードの基準寸法は、ISO(国際標準化機構)7810で、幅85.60mm、高さ53.98mm、厚さ0.76mmと定められている。
カード1のおもて面には、カード所持者の固有情報を電子的に記録するICモジュールの外部接続端子11や、磁気的に記録する磁気記録部12が形成されている。
ICモジュールの外部接続端子11は、接触型ICカードの場合、外部装置と接続するためにカード基体の表面に露出するように形成されている。
非接触型ICカードの場合は、ICモジュールはアンテナを伴ってカード基体に埋設されて形成されている。
磁気記録部は、通常記録面がカードの表面に露出するように形成されているが、磁気ストライプが隠蔽されてカードのデザインと一体化された状態で形成されることもある。
また、磁気記録部である磁気ストライプは、カード1の裏面、カード1の両面に形成される場合もある。
また、カードのおもて面には、デザインとして印刷パターン21、22、23と、背景パターンM25が形成されている。
背景パターンM25は、カード基体が透明な材料で構成される場合は、裏面のデザインを遮蔽するために、また、ISOによる光透過度規制区域の条件を満足させるために形成される。また、背景パターンM25は、後述するように前述のISOに規定されているカードの長辺寸法と同一サイズのパターンになっていることが好ましい。
また、磁気記録部12を前記背景パターンM25の背面に形成し、外観からはその存在が判らないようにすることもできる。更に、磁気記録部の存在をカモフラージュするために印刷パターン22等を磁気記録部の上に印刷する場合もある。
印刷パターン21は透明パターンであって、実質は背景パターンM25の白抜き部である。印刷パターン21の部分は、可視光領域でカードの基体を通して表から裏面を透視することができる。
本発明の印刷パターン21を透明にする目的は、カード発行会社のデザイナーの希望によるものである。
印刷パターン21の印刷位置は、前述のISOの規格によって規制されており、カードの上端から21mm、カードの下端から10mmの内側に設けることはできない。
上記の規制は、カードに形成されたICモジュール内のICチップや、磁気記録部等に記録された記録情報を外部読み取り装置で読み取るときに、外部読み取り装置が光センサーでカードを検知しているために設けられている。
本発明の透明カードでは、背景パターンM25は、光の波長が400nm〜1050nm、即ち、可視光領域から赤外領域までの光を遮蔽する印刷インキで形成し、前述のISOによる規制を満足させている。
前述のようにISOの規格では光透過度規制区域が設けられているが、外部読み取り装置によっては、赤外線センサーを使用して前記光透過度規制区域以外の位置でカードを検知している場合がある。
このような外部読み取り装置に対応するために、本発明では、背景パターンM25の白抜き部分である印刷パターン21を赤外線吸収インキで印刷し、カード全面に渡って赤外線センサで検知されても対応できるようにしている。
図2、図3、図4を参照して、図1のA−A線断面について説明する。
図2、図3、図4の実施形態では、カード基体を1枚のコアシートの両側にオーバーシートを各1枚配した構成にしているが、この構成に拘るものではなく、オーバーシートを省略することもできる。
オーバーシートを省略した場合は、印刷パターンを保護層でプロテクトすることもできる。
図2を参照して、図1における実施形態のA−A線断面について説明する。
コアシート101の上部にオーバーシート102が、下部には印刷パターン24、背景パターンW26を介してオーバーシート103が積層されている。
オーバーシート102の上部には遮蔽インキによる背景パターンM25が形成され、背景パターンM25の抜けている部分には、赤外線吸収インキによる印刷パターン21が形成されている。
背景パターンM25の上部には、印刷パターン23が形成され、背景パターンM25、印刷パターン21、印刷パターン23は、保護層27で被覆されている。
保護層27は、摩擦等による物理的な外力や、薬品等化学物質によるアタックから印刷パターン21、印刷パターン23、背景パターンM25を護るために設けられる。
図示しないが、オーバーシート102の上部に磁気記録部である磁気ストライプが形成されている。背景パターンは、磁気ストライプ部を避けて形成されたり、磁気ストライプを被覆するように形成されたりする。
また、コアシート101と、その両側のオーバーシート102、103の境界に接着剤が形成される場合もある。
また、裏面オーバーシート103側からコアシートを透過して、おもて側に印刷された背景パターンが見えるために、背景パターンW26は、多くの場合白色のインキで印刷される。
また、背景パターンM25による背景パターン層は、図示しないが金属粉による反射層と保護層側に設けられる白色層で構成される場合がある。その理由は、背景パターン層の上部に印刷される印刷パターン23の印刷色を再現され易くするためである。
図3に示す実施の形態は、図2における印刷パターン21をコアシート101とオーバーシート103の間に形成した場合である。
図3と、図2に示す構成による赤外線遮蔽効果は同一である。
図示していないが、図2に示すようにおもて側に印刷パターン21を印刷し、更に、図3に示すように裏側にも印刷パターン21を印刷して遮蔽効果を高めることもできる。
図4に示す実施の形態は、図2における背景パターンM25、印刷パターン21、印刷パターン23をコアシート101とオーバーシート102の間に形成した場合である。
図4に示す実施の形態の場合は、図2に示す実施の形態の場合と異なり保護層の形成を省略することができる。
この実施の形態は、磁気ストライプを形成する必要がない仕様のカードを作製する場合に都合がよい。
図2、図3、図4におけるコアシート101、オーバーシート102,103の材料としては、ポリ塩化ビニル、非晶質ポリエステル、ポリプロピレン、トリアセテートなどの透明フィルムが使用される。
図5を参照して波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキ及び、遮蔽インキについて説明する。
図5に示す曲線、および直線は、それぞれのインキで印刷された印刷パターン層の波長別透過率を曲線で表したものである。
透過率が100%であるということは、印刷された印刷パターン層にそれぞれの波長の光が照射された時に透明状態であるということを表す。
透過率が0%であるということは、印刷された印刷パターン層にそれぞれの波長の光が照射された時に100%吸収された状態であるということを表す。
第1の赤外線吸収剤を含有する印刷インキ層は、波長別透過率曲線(a)で判るように、波長800nmと、波長950nmの間でもっとも透過率の値が低くなっている。
また、第2の赤外線吸収剤を含有する印刷インキ層は、波長別透過率曲線(b)で判るように、波長950nmと、波長1050nmの間で最も透過率の値が低くなっている。
従来は、第1の赤外線吸収剤と第2の赤外線吸収剤は異なった状態で利用されていた。例えば、第1の赤外線吸収剤はプラスチック材料に練り込んで使用され、第2の赤外線吸収剤はコーティング塗料に混合されて使用されていた。
本発明では、上記第1の赤外線吸収剤と第2の赤外線吸収剤をそれぞれ印刷インキ化して、両者を練り合わせることによって1種類の印刷インキとして使用できるようにした。
その結果得られたインキの波長別透過率曲線が、第1の赤外線吸収剤と第2の赤外線吸収剤を混合した印刷インキ層の波長別透過率曲線(c)である。
上記波長別透過率曲線(c)で判るように、波長800nmと、波長1050nmの間で最も透過率の値が低く、波長800nm〜1050nmの領域の光源を有する赤外線センサーに対して最も遮蔽効果が高いことが判る。
(赤外線吸収剤)
上記第1、第2の赤外線吸収剤として、酸化鉄、酸化セリウム、酸化スズや酸化アンチモン等の金属酸化物、またはインジウム−スズ酸化物、六塩化タングステン、塩化スズ、硫化第二銅、クロム−コバルト錯塩、チオール−ニッケル錯体またはアミニウム化合物、ジイモニウム化合物、フタロシアニン化合物等の有機系赤外線吸収剤等がある。
これらの赤外線吸収剤のうち、第1の赤外線吸収剤としてビスジチオベンジルニッケル、第2の赤外線吸収剤としてフタロシアニン化合物が最も効果的に赤外線を吸収する。
また、印刷インキ適性を付与するために粒径を1〜3μmとする。
(印刷インキバインダ)
印刷インキ化するために、これらの赤外線吸収剤をビスフェノールA型エポキシ樹脂やビスフェノールF型エポキシ樹脂、ポリビニルアセテート、ポリビニルプロピオネート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、EVA等のポリオレフィン系樹脂等のバインダーに分散させる。
バインダーと赤外線吸収剤の配合比は、バインダー100質量部に対して赤外線吸収剤2〜8質量部とする。
このようにして得られた赤外線吸剤とバインダーにシルクスクリーン印刷インキ用の有機溶剤を加えて粘度を調整する。
また、横軸に略平行な線dは、遮蔽インキで印刷された背景パターン印刷層が示す遮蔽インキの波長別透過率を表す線である。
この遮蔽インキは、アルミニウム等の金属を所定の大きさに粉砕し、光の反射率と不透過率が最大になるように調整し、シルクスクリーン印刷等に適したバインダー樹脂に分散させてインキ化する。
印刷インキは、乾燥した状態で5〜15μmの厚さになるように印刷する。
以下赤外線吸収インキの実施例について説明する。
なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
ポリエステル系樹脂のシルクスクリーンインキ用バインダー100質量部に、第1の赤外線吸収剤として山本化成(株)製フタロシアニン系化合物、YKR5010(顔料タイプ)を3.0質量部、第2の赤外線吸収剤として、山本化成(株)製YKR3080(芳香族系溶媒可溶タイプ)を8.0質量部、メチルエチルケトン、トルエンを各50質量部混合し、インキ化した。
上記シルクスクリーンインキを0.80mmの透明なPETG表面に、乾燥後15μmの厚さとなるように印刷した。
上記によって、有機溶剤溶解性、バインダーに対する相溶性、耐熱性、耐光性に優れ、800〜1050nmの赤外線領域で透過率3%以下を実現するシルクスクリーンインキを得ることができた。
なお、透過率の測定は、各種波長を選択的に生成可能な分光光度計(島津製作所製)を使用した。
図6を参照して、光透過度規制区域と光透過度規制区域外領域について説明する。
図6の斜線で示した部分が光透過度規制区域111,112である。
ISOの規定では、少なくとも上記光透過度規制区域111,112では、400nm〜1000nmの波長領域の光を遮断しなければならないとしている。
光透過度規制区域外外領域110は、上記の適用外ではあるが、エンボス情報が打刻されたり、ICモジュールが実装されたり、シグネチュアパネルが形成される領域であるために、前記形成要素が全部適用された場合、透明な印刷パターンの形成対象になる領域は極めて限定される。
本発明の透明カードは、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、各種IDカード等に利用できる。
本発明の透明カードの一実施形態について説明するためのおもて面平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1における他の実施形態のA−A線断面図である。 図1における他の実施形態のA−A線断面図である。 波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキ及び、遮蔽インキについて説明するための図である。 光透過度規制区域と光透過度規制区域外領域について説明するための図である。
符号の説明
1 カード
11 ICモジュールの外部端子
12 磁気記録部
21 印刷パターン(透明インキによる印刷パターン)
22,23,24 印刷パターン(有色インキによる印刷パターン)
25 背景パターンM(金属を含むインキによる印刷パターン)
26 背景パターンW(白色インキによる印刷パターン)
27 保護層
101 コアシート
102,103 オーバーシート
110 光透過度規制区域外領域
111,112 光透過度規制区域
a 第1の赤外線吸収剤を含有する印刷インキ層の波長別透過率
b 第2の赤外線吸収剤を含有する印刷インキ層の波長別透過率
c 第1の赤外線吸収剤と第2の赤外線吸収剤を混合した赤外線吸収剤を含有する印刷インキ層の波長別透過率
d 遮蔽インキの波長別透過率
e,f 光透過度規制区域

Claims (5)

  1. 複数枚の積層、または一枚による透明なプラスチックカードの基体の一部に透明なパターンを残し、遮蔽インキで印刷されたプラスチックカードであって、
    前記透明なパターンは、波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキで印刷されたことを特徴とする透明カード。
  2. 前記波長800〜1050nmに最大の吸収域を有する赤外線吸収剤を含有する印刷インキは、バインダ100質量部に対し、少なくとも波長800〜950nmに最大の吸収域を有する第1の赤外線吸収剤2.0〜3.0質量部と、波長950〜1050nmに最大の吸収域を有する第2の赤外線吸収剤6.5〜8.0質量部を混合して作製されたことを特徴とする請求項1に記載の透明カード。
  3. 前記遮蔽インキは、金属の粉末を含有することを特徴とする請求項1、2何れかに記載の透明カード。
  4. 前記遮蔽インキで印刷されるパターンの内少なくともカード左右(短辺)の両端部に位置するパターンは、カードのエッジまでデザインされていることを特徴とする請求項1に記載の透明カード。
  5. 前記透明パターンの印刷位置は、少なくともカードの上端から21mm、下端から10mmの、それぞれ帯状の領域を除く領域に設定されたことを特徴とする請求項1、2何れかに記載の透明カード。

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