JP2004299207A - 水中光飾装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】池、水槽などの貯留液体に対する光ファイバーを適用した水中光飾装置であり、装飾発光部分を面的な淡い発光部分として構成して、装飾変化性並びに興趣性に富んだ格調の高いものを提供することにある。
【解決手段】貯留液体の液面部位に浮上する浮上型光飾部材8と、貯留液体の液中に没する液中没型光飾部材9とを選択的に含むものからなり、前記浮上型および液中没型の各光飾部材は、光飾表示基体10と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源17に対面するように配置される光ファイバー素線2とにより構成され、この光ファイバー素線が、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部5を設けたものからなることを特徴とする水中光飾装置。
【選択図】図1
【解決手段】貯留液体の液面部位に浮上する浮上型光飾部材8と、貯留液体の液中に没する液中没型光飾部材9とを選択的に含むものからなり、前記浮上型および液中没型の各光飾部材は、光飾表示基体10と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源17に対面するように配置される光ファイバー素線2とにより構成され、この光ファイバー素線が、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部5を設けたものからなることを特徴とする水中光飾装置。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、池、貯水池あるいは水槽内に設置する水中光飾装置にかかるものであって、特に、光ファイバー素線を効果的に適用し、独特な光飾照明効果を得るようになした水中光飾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留液体に対し、その中に光ファイバー装飾照明システムを装置して、水中光飾装置とすることが知られている。従来の典型的な上記水中光飾装置としては、下記する特許文献1並びに2に挙げるような構成のものとして開発され提供されてきている。この従来の典型的な水中光飾装置は、複数本の光ファイバーを基本的な構成要素とし、それらの一端を束ねて集束入光端として光源に対面させ、それらの他端を散在させて点状発光端とするものである。
【0003】
下記特許文献1に記載のものは、段落番号0007の項並びに図1にも開示されているように、光ファイバーLの散在した先端部において略点発光させるように構成したものである。一方、下記特許文献2に記載のものは、段落番号0024の項並びに図1にも開示されているように、光ファイバーを素材として用い、容器の外部に設置した発光装置で発光させた光を配線に導くことにより、容器の内部は照射口の光ファイバー端末からの照明を得るという構成のものである。
【0004】
上記する従来の光ファイバーを適用した装飾照明装置品は、光ファイバーの一端から入射した光を、他端において点状に放射発光させるものにすぎず、装飾照明装置品としての装飾変化性並びに興趣性の点において十分に満足し得るものではなかった。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−68266号公報(段落番号0007、図1)
【特許文献2】
特開2002−95380号公報(段落番号0024、図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、上記するような従来技術にみられる上記する問題点を解決するべくなしたものであり、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留液体に対し、その中に光ファイバー装飾照明システムを装置して、水中光飾装置とする構成において、特に、装飾発光部分を面的な淡い発光部分として構成し、以て、装飾変化性並びに興趣性に富んだ格調の高い水中光飾装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、池、貯水池あるいは水槽内に設置される水中光飾装置であって、貯留液体の液面部位に浮上する浮上型光飾部材と、貯留液体の液中に没する液中没型光飾部材とを選択的に含むものからなり、前記浮上型および液中没型の各光飾部材は、光飾表示基体と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線とにより構成され、前記光ファイバー素線は、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部を設けたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0008】
さらに、この発明は、前記光ファイバー素線のクラッドを部分的に外部損傷させ、前記光ファイバー素線のコアを部分的に内部損傷させて、前記光ファイバー素線に対する前記外部漏光部を設けてなる水中光飾装置を構成するものである。
【0009】
さらにまた、この発明は、前記浮上型光飾部材が、光飾表示基体に関連して、中空構造あるいは発泡素材からなる浮き手段を備えたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0010】
さらにまた、この発明は、前記液中没型光飾部材が、前記光飾表示基体に関連して、当該液中没型光飾部材を固定するための固定脚手段を備えたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0011】
さらにまた、この発明は、複数の前記浮上型および液中没型の各光飾部材からの前記光ファイバー素線を束ねて集束入光端を形成し、前記集束入光端を光源に対面するように配置してなる水中光飾装置を構成するものである。
【0012】
さらにまた、この発明は、前記光ファイバー素線の入光端あるいは集束光ファイバー素線の集束入光端と光源との間に多色変更フィルターを設けたものからなる水中光飾装置を構成するものでもある。
【0013】
さらにまた、この発明は、前記光源として発光ダイオード、白熱球あるいは放電管を用いた水中光飾装置を構成するものでもある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明になる水中光飾装置について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成を示すものであり、図1Aは、当該水中光飾装置1を池に適用した構成例を示す概略的な側面図であり、図1Bは、浮上型の光飾部材の一構成例を示す概略的な半部を断面にした側面図であり、図1Cは、この発明に適用される光ファイバーの構造を示す概略的な拡大図である。一方、図2は、この発明になる水中光飾装置1を水槽に適用した構成例を示す概略的な斜視図である。
【0015】
まず、図1Cに基づいて、この発明になる水中光飾装置1に適用される光ファイバー素線2の原理的構成について説明する。光ファイバー素線2は、透明材料で形成されるコア3と、このコア3よりも低屈折率の透明材料で形成されるクラッド4とからなっており、軸方向一端から入射した光は、その略全てが軸方向他端において放射される理想的な光伝送素子である。
【0016】
すなわち、この光ファイバー素線2は、軸方向一端から入射した光が、軸方向中間部において全く漏光しない光伝送素子であり、当該光ファイバー素線2を光飾装置に適用した場合、軸方向先端の光放射端において点状に発光するようなものとしてのみ構成されるにすぎない。
【0017】
この発明では、上記する光ファイバー素線2を水中光飾装置に適用するにあたって、当該光ファイバー素線2の軸方向に沿って適宜周面部において漏光するように構成してある。このように構成するには、当該光ファイバー素線2のクラッド4の部分を部分的に外部損傷させて中間漏光部5とするか、あるいは、当該光ファイバー素線2のコア3の部分を部分的に内部損傷させて中間漏光部とするかによるものである。
【0018】
次いで、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成例について、図1にもとづいて説明する。図1に示す実施例は、当該水中光飾装置1を池6に適用したものである。この発明になる水中光飾装置1は、貯留液体7の液面部位に浮上する浮上型光飾部材8と、貯留液体7の液中に没する液中没型光飾部材9とを選択的に含むものからなっている。前記浮上型光飾部材8ならびに液中没型光飾部材9は、それぞれ光飾表示基体10と、一端が前記光飾表示基体10に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線2とによって構成されている。
【0019】
前記浮上型光飾部材8のための光飾表示基体10は、デザインしようとする平面視形態の表示板11と、該光飾表示基体10が具現する形態具現ラインをなす光ファイバー素線巻き付け胴部12と、裏当板13と、脚体14とによって構成されており、前記表示板11と、光ファイバー素線巻き付け胴部12と、裏当板13とによって中空室15を有する中空構造の浮き手段を構成する。尚、この浮き手段は、発泡素材を用いることによって構成することもできる。
【0020】
前記光飾表示基体10を構成する表示板11、光ファイバー素線巻き付け胴部12、裏当板13および脚体14は、生分解性プラスチック、生分解性気泡プラスチックなどによって形成され、特に、前記表示板11については、半透明ないしは乳白色の樹脂であることが好ましい。
【0021】
この発明において、前記光ファイバー素線2は、前記光飾表示基体10における光ファイバー素線巻き付け胴部12に対して少なくとも一周だけ巻き付けられており、その巻き付けられている部分において外部漏光するように外部漏光部5として形成され、その延長端側の端部2aが束ねられ、集束入光端16を形成し、前記集束入光端16を光源17に対面するように配置される。
【0022】
一例において、前記光ファイバー素線2の入光端2aあるいは集束入光端16と光源17との間に多色変更フィルター18を介在させることができる。前記多色変更フィルター18は、適宜角度間隔毎に異なる色の色フィルター域をもつフィルターディスク19および当該フィルターディスク19を回転させるための回転駆動源20とを有するものからなっている。
【0023】
この発明において、前記光源17としては、発光ダイオードが効率的に適用される。当然のことながら、前記光源17は、交流電源あるいは直流電源において作動する白熱球あるいは放電管によるものであってもよい。
【0024】
一方、前記液中没型光飾部材9のための光飾表示基体は、前記浮上型光飾部材8と実質的には変わることがなく、脚体14が当該液中没型光飾部材9を池底あるいは水槽底に固定するための固定脚手段として機能する。この場合、脚体14の長さを軸方向に調節可能に設計しておくことにより当該液中没型光飾部材9の高さを調節設定することができる。なお、当該液中没型光飾部材9の場合、前記浮上型光飾部材8に設けてある中空の浮き手段は設ける必要がない。
【0025】
図2は、適宜設計してなる水槽21に対して水中光飾装置を適用した例を示すものである。このような実施例の場合には、水槽21の内表面あるいは外表面を着色し、あるいは着色シート等でコーティングしておくか、鏡面処理しておくか、あるいは、貯留液体22を着色しておくことにより、この発明の効果をより高めることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上の構成になる水中光飾装置によれば、少ない部品数であり、且つ、極めて簡単な構造であるので、製造が極めて容易であり、多量生産に適合する点において極めて有効に作用するものといえる。
【0027】
さらにまた、この発明になる水中光飾装置によれば、浮上型光飾部材および液中没型光飾部材を、光飾表示基体と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線とにより構成され、前記光ファイバー素線は、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部を設けたものである点において、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留水に対する水中光飾装置として、特に、装飾発光部分を面的な淡い発光部分として構成することができ、以て、装飾変化性並びに興趣性に富んだ格調の高い装置とし得る点において極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成を示すものであり、図1Aは、当該水中光飾装置1を池に適用した構成例を示す概略的な側面図であり、図1Bは、浮上型の光飾部材の一構成例を示す概略的な半部を断面にした側面図であり、図1Cは、この発明に適用される光ファイバーの構造を示す概略的な拡大図である。
【図2】図2は、この発明になる水中光飾装置1を水槽に適用した構成例を示す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 水中光飾装置
2 光ファイバー素線
3 コア
4 クラッド
5 中間漏光部
6 池
7 貯留液体
8 浮上型光飾部材
9 液中没型光飾部材
10 光飾表示基体
11 表示板
12 光ファイバー素線巻き付け胴部
13 裏当板
14 脚体
15 中空室
16 集束入光端
17 光源
18 多色変更フィルター
21 水槽
22 水槽内貯留水
【発明の属する技術分野】
この発明は、池、貯水池あるいは水槽内に設置する水中光飾装置にかかるものであって、特に、光ファイバー素線を効果的に適用し、独特な光飾照明効果を得るようになした水中光飾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留液体に対し、その中に光ファイバー装飾照明システムを装置して、水中光飾装置とすることが知られている。従来の典型的な上記水中光飾装置としては、下記する特許文献1並びに2に挙げるような構成のものとして開発され提供されてきている。この従来の典型的な水中光飾装置は、複数本の光ファイバーを基本的な構成要素とし、それらの一端を束ねて集束入光端として光源に対面させ、それらの他端を散在させて点状発光端とするものである。
【0003】
下記特許文献1に記載のものは、段落番号0007の項並びに図1にも開示されているように、光ファイバーLの散在した先端部において略点発光させるように構成したものである。一方、下記特許文献2に記載のものは、段落番号0024の項並びに図1にも開示されているように、光ファイバーを素材として用い、容器の外部に設置した発光装置で発光させた光を配線に導くことにより、容器の内部は照射口の光ファイバー端末からの照明を得るという構成のものである。
【0004】
上記する従来の光ファイバーを適用した装飾照明装置品は、光ファイバーの一端から入射した光を、他端において点状に放射発光させるものにすぎず、装飾照明装置品としての装飾変化性並びに興趣性の点において十分に満足し得るものではなかった。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−68266号公報(段落番号0007、図1)
【特許文献2】
特開2002−95380号公報(段落番号0024、図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、上記するような従来技術にみられる上記する問題点を解決するべくなしたものであり、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留液体に対し、その中に光ファイバー装飾照明システムを装置して、水中光飾装置とする構成において、特に、装飾発光部分を面的な淡い発光部分として構成し、以て、装飾変化性並びに興趣性に富んだ格調の高い水中光飾装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、池、貯水池あるいは水槽内に設置される水中光飾装置であって、貯留液体の液面部位に浮上する浮上型光飾部材と、貯留液体の液中に没する液中没型光飾部材とを選択的に含むものからなり、前記浮上型および液中没型の各光飾部材は、光飾表示基体と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線とにより構成され、前記光ファイバー素線は、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部を設けたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0008】
さらに、この発明は、前記光ファイバー素線のクラッドを部分的に外部損傷させ、前記光ファイバー素線のコアを部分的に内部損傷させて、前記光ファイバー素線に対する前記外部漏光部を設けてなる水中光飾装置を構成するものである。
【0009】
さらにまた、この発明は、前記浮上型光飾部材が、光飾表示基体に関連して、中空構造あるいは発泡素材からなる浮き手段を備えたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0010】
さらにまた、この発明は、前記液中没型光飾部材が、前記光飾表示基体に関連して、当該液中没型光飾部材を固定するための固定脚手段を備えたものからなる水中光飾装置を構成するものである。
【0011】
さらにまた、この発明は、複数の前記浮上型および液中没型の各光飾部材からの前記光ファイバー素線を束ねて集束入光端を形成し、前記集束入光端を光源に対面するように配置してなる水中光飾装置を構成するものである。
【0012】
さらにまた、この発明は、前記光ファイバー素線の入光端あるいは集束光ファイバー素線の集束入光端と光源との間に多色変更フィルターを設けたものからなる水中光飾装置を構成するものでもある。
【0013】
さらにまた、この発明は、前記光源として発光ダイオード、白熱球あるいは放電管を用いた水中光飾装置を構成するものでもある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明になる水中光飾装置について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。図1は、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成を示すものであり、図1Aは、当該水中光飾装置1を池に適用した構成例を示す概略的な側面図であり、図1Bは、浮上型の光飾部材の一構成例を示す概略的な半部を断面にした側面図であり、図1Cは、この発明に適用される光ファイバーの構造を示す概略的な拡大図である。一方、図2は、この発明になる水中光飾装置1を水槽に適用した構成例を示す概略的な斜視図である。
【0015】
まず、図1Cに基づいて、この発明になる水中光飾装置1に適用される光ファイバー素線2の原理的構成について説明する。光ファイバー素線2は、透明材料で形成されるコア3と、このコア3よりも低屈折率の透明材料で形成されるクラッド4とからなっており、軸方向一端から入射した光は、その略全てが軸方向他端において放射される理想的な光伝送素子である。
【0016】
すなわち、この光ファイバー素線2は、軸方向一端から入射した光が、軸方向中間部において全く漏光しない光伝送素子であり、当該光ファイバー素線2を光飾装置に適用した場合、軸方向先端の光放射端において点状に発光するようなものとしてのみ構成されるにすぎない。
【0017】
この発明では、上記する光ファイバー素線2を水中光飾装置に適用するにあたって、当該光ファイバー素線2の軸方向に沿って適宜周面部において漏光するように構成してある。このように構成するには、当該光ファイバー素線2のクラッド4の部分を部分的に外部損傷させて中間漏光部5とするか、あるいは、当該光ファイバー素線2のコア3の部分を部分的に内部損傷させて中間漏光部とするかによるものである。
【0018】
次いで、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成例について、図1にもとづいて説明する。図1に示す実施例は、当該水中光飾装置1を池6に適用したものである。この発明になる水中光飾装置1は、貯留液体7の液面部位に浮上する浮上型光飾部材8と、貯留液体7の液中に没する液中没型光飾部材9とを選択的に含むものからなっている。前記浮上型光飾部材8ならびに液中没型光飾部材9は、それぞれ光飾表示基体10と、一端が前記光飾表示基体10に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線2とによって構成されている。
【0019】
前記浮上型光飾部材8のための光飾表示基体10は、デザインしようとする平面視形態の表示板11と、該光飾表示基体10が具現する形態具現ラインをなす光ファイバー素線巻き付け胴部12と、裏当板13と、脚体14とによって構成されており、前記表示板11と、光ファイバー素線巻き付け胴部12と、裏当板13とによって中空室15を有する中空構造の浮き手段を構成する。尚、この浮き手段は、発泡素材を用いることによって構成することもできる。
【0020】
前記光飾表示基体10を構成する表示板11、光ファイバー素線巻き付け胴部12、裏当板13および脚体14は、生分解性プラスチック、生分解性気泡プラスチックなどによって形成され、特に、前記表示板11については、半透明ないしは乳白色の樹脂であることが好ましい。
【0021】
この発明において、前記光ファイバー素線2は、前記光飾表示基体10における光ファイバー素線巻き付け胴部12に対して少なくとも一周だけ巻き付けられており、その巻き付けられている部分において外部漏光するように外部漏光部5として形成され、その延長端側の端部2aが束ねられ、集束入光端16を形成し、前記集束入光端16を光源17に対面するように配置される。
【0022】
一例において、前記光ファイバー素線2の入光端2aあるいは集束入光端16と光源17との間に多色変更フィルター18を介在させることができる。前記多色変更フィルター18は、適宜角度間隔毎に異なる色の色フィルター域をもつフィルターディスク19および当該フィルターディスク19を回転させるための回転駆動源20とを有するものからなっている。
【0023】
この発明において、前記光源17としては、発光ダイオードが効率的に適用される。当然のことながら、前記光源17は、交流電源あるいは直流電源において作動する白熱球あるいは放電管によるものであってもよい。
【0024】
一方、前記液中没型光飾部材9のための光飾表示基体は、前記浮上型光飾部材8と実質的には変わることがなく、脚体14が当該液中没型光飾部材9を池底あるいは水槽底に固定するための固定脚手段として機能する。この場合、脚体14の長さを軸方向に調節可能に設計しておくことにより当該液中没型光飾部材9の高さを調節設定することができる。なお、当該液中没型光飾部材9の場合、前記浮上型光飾部材8に設けてある中空の浮き手段は設ける必要がない。
【0025】
図2は、適宜設計してなる水槽21に対して水中光飾装置を適用した例を示すものである。このような実施例の場合には、水槽21の内表面あるいは外表面を着色し、あるいは着色シート等でコーティングしておくか、鏡面処理しておくか、あるいは、貯留液体22を着色しておくことにより、この発明の効果をより高めることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上の構成になる水中光飾装置によれば、少ない部品数であり、且つ、極めて簡単な構造であるので、製造が極めて容易であり、多量生産に適合する点において極めて有効に作用するものといえる。
【0027】
さらにまた、この発明になる水中光飾装置によれば、浮上型光飾部材および液中没型光飾部材を、光飾表示基体と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線とにより構成され、前記光ファイバー素線は、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部を設けたものである点において、池、貯水池あるいは水槽内に貯留される貯留水に対する水中光飾装置として、特に、装飾発光部分を面的な淡い発光部分として構成することができ、以て、装飾変化性並びに興趣性に富んだ格調の高い装置とし得る点において極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる水中光飾装置1の基本的な構成を示すものであり、図1Aは、当該水中光飾装置1を池に適用した構成例を示す概略的な側面図であり、図1Bは、浮上型の光飾部材の一構成例を示す概略的な半部を断面にした側面図であり、図1Cは、この発明に適用される光ファイバーの構造を示す概略的な拡大図である。
【図2】図2は、この発明になる水中光飾装置1を水槽に適用した構成例を示す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 水中光飾装置
2 光ファイバー素線
3 コア
4 クラッド
5 中間漏光部
6 池
7 貯留液体
8 浮上型光飾部材
9 液中没型光飾部材
10 光飾表示基体
11 表示板
12 光ファイバー素線巻き付け胴部
13 裏当板
14 脚体
15 中空室
16 集束入光端
17 光源
18 多色変更フィルター
21 水槽
22 水槽内貯留水
Claims (7)
- 池、貯水池あるいは水槽内に設置される水中光飾装置であって、貯留液体の液面部位に浮上する浮上型光飾部材と、貯留液体の液中に没する液中没型光飾部材とを選択的に含むものからなり、前記浮上型および液中没型の各光飾部材は、光飾表示基体と、一端が前記光飾表示基体に接続連結されていて、他端が入光端として光源に対面するように配置される光ファイバー素線とにより構成され、前記光ファイバー素線は、前記光飾表示基体に対し、該光飾表示基体が具現する形態具現ラインに沿って外部漏光するような外部漏光部を設けたものからなることを特徴とする水中光飾装置。
- 前記光ファイバー素線のクラッドを部分的に外部損傷させ、前記光ファイバー素線のコアを部分的に内部損傷させて、前記光ファイバー素線に対する前記外部漏光部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の水中光飾装置。
- 前記浮上型光飾部材は、前記光飾表示基体に関連して、中空構造あるいは発泡素材からなる浮き手段を備えたものからなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の水中光飾装置。
- 前記液中没型光飾部材は、前記光飾表示基体に関連して、当該液中没型光飾部材を固定するための固定脚手段を備えたものからなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の水中光飾装置。
- 複数の前記浮上型および液中没型の各光飾部材からの前記光ファイバー素線を束ねて集束入光端を形成し、前記集束入光端を光源に対面するように配置してなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の水中光飾装置。
- 前記光ファイバー素線の入光端あるいは集束光ファイバー素線の集束入光端と光源との間に多色変更フィルターを設けたものからなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の水中光飾装置。
- 前記光源として発光ダイオード、白熱球あるいは放電管を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の水中光飾装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003093991A JP2004299207A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 水中光飾装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003093991A JP2004299207A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 水中光飾装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004299207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100922223B1 (ko) * | 2008-11-25 | 2009-10-23 | 정천수 | 광섬유를 이용한 조경용 풀컬러 광원장치 |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003093991A patent/JP2004299207A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100922223B1 (ko) * | 2008-11-25 | 2009-10-23 | 정천수 | 광섬유를 이용한 조경용 풀컬러 광원장치 |
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