JP2004299180A - 入力装置及びテープ印字装置 - Google Patents

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英生 上野
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美菜子 石田
Takeo Ito
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Abstract

【課題】各設定項目の設定条件の選択を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる入力装置及びテープ印字装置を提供する。
【解決手段】S61において、現在設定されている文字種類が記憶されている順序欄を「順序1」〜「順序5」のうちから特定後、この特定した順序欄の次の順序欄に「大文字」等が記憶されている場合には(S62:YES)、S63において、この次の順序欄に記憶されている文字種類を新たな文字入力モードとした後、メインフローチャートに戻る。一方、この特定した順序欄の次の順序欄に「大文字」等が記憶されていない場合には(S62:NO)、S64において、当該「シフト」の「順序1」〜「順序5」の順序欄のうち「大文字」等が記憶されている最初の順序欄を特定し、この順序欄に記憶されている文字種類を新たな文字入力モードとした後、メインフローチャートに戻る。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目のそれぞれに対応する設定条件の設定をキー入力による選択操作で行うことができる入力装置及びテープ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目のそれぞれに対応する設定条件の設定をキー入力による選択操作で行うことができる入力装置などが種々提案されている。
例えば、キー入力操作により複数の設定項目を持つあるフォーマットを画面表示するフォーマット設定画面表示手段と、フォーマット設定画面表示手段により画面表示されたフォーマットの複数の設定項目の中からある設定項目を選択する項目選択手段と、項目選択手段により選択された設定項目について複数のパラメータの中からあるパラメータを選択するパラメータ選択手段と、この項目選択手段により項目を選択操作している最中に、またはパラメータ選択手段令によりパラメータを選択操作している最中に、パラメータを所定の初期値に設定する初期設定手段とから構成される入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−341899号公報(段落(0022)〜(0032)、図4〜図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の入力装置においては、初期設定手段により各設定項目についてのパラメータ(設定条件)を所定の初期値に設定することができるが、再度、各設定項目を設定するためには、所定順番で表示される多くの設定条件から所望の設定条件をキー入力操作により選択しなければならない。従って、主として使用する設定条件の数が少ない場合には、各設定項目の設定時に不要な多くの設定条件も一緒に表示されているため、キー入力回数が多くなり設定条件の設定作業が煩雑になるという問題がある。また、この問題は、設定条件の個数が増加するに従ってより顕著になってくる。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、初期設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件から任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択して各設定項目に対応する新設定パターンとして書き換え可能な不揮発性メモリに記憶し、この新設定パターンが登録されている場合には、該新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を選択可能な設定条件とすることによって、各設定項目の不要な設定条件を削除することができると共に、各設定項目の設定条件の選択を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる入力装置及びテープ印字装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る入力装置は、複数の入力キーを備えるキー入力手段と、表示手段と、出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目のそれぞれに対応して設定可能な複数の設定条件が所定順番で予め記憶される初期設定パターンを格納する初期設定情報記憶手段と、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、前記各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示された各設定項目の設定条件を該設定項目の設定条件として指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された各設定項目の設定条件に従って前記出力用データの入力編集を行うように制御する入力編集制御手段と、を備えた入力装置において、前記初期設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件から任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択する設定条件選択手段と、前記設定条件選択手段によって選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンとして登録する登録手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記新設定パターンが登録されている場合には、該新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示し、前記新設定パターンが登録されていない場合には、前記初期設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0007】
このような特徴を有する請求項1に係る入力装置によれば、初期設定パターンに記憶される出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目(例えば、文字種類、文字サイズ、太字や斜体等の文字修飾、書体など)のそれぞれに対応する複数の設定条件から設定条件選択手段を介して任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択して、該各設定項目に対応する新設定パターンとして登録することができる。そして、この新設定パターンが登録されている場合には、初期設定パターンに替えて該新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件が選択可能な設定条件とされるため、初期設定パターンの各設定項目の不要な設定条件を削除して新設定パターンとして登録することによって、該各設定項目の設定条件を使用状況に合わせて変更することができる。また、該新設定パターンに記憶される各設定項目の設定条件の個数を初期設定パターンに比較して少なくすることができるため、文字種類などを選択するためのキー入力回数を確実に減少させることが可能となり、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
【0008】
また、請求項2に係る入力装置は、請求項1に記載の入力装置において、前記登録手段により登録された複数種類の新設定パターンから一の新設定パターンを選択するパターン選択手段を備え、前記表示制御手段は、前記新設定パターンが登録されている場合には、前記パターン選択手段を介して選択された新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0009】
このような特徴を有する請求項2に係る入力装置によれば、パターン選択手段を介して複数種類の新設定パターンから一の新設定パターンを選択することができるため、各ユーザの使用状況に合わせた複数の新設定パターンを予め登録することにより、使用状況に応じて使い分けが可能となる。
【0010】
また、請求項3に係る入力装置は、請求項1又は請求項2に記載の入力装置において、前記登録手段に登録されている任意の新設定パターンを削除するパターン消去手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
このような特徴を有する請求項3に係る入力装置によれば、登録されている任意の新設定パターンをパターン消去手段を介して削除することができるため、使用状況に応じて不必要な新設定パターンを削除して新たな新設定パターンを登録することができ、記憶容量の小型化を図ることができると共に、メモリの使用効率の向上を図ることができる。
【0012】
また、請求項4に係る入力装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力装置において、前記登録手段は、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、前記設定条件選択手段によって選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンとして保持するための書き換え可能なメモリからなる設定条件保持手段と、その設定条件保持手段で保持された前記新設定パターンを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリからなる新設定情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
このような特徴を有する請求項4に係る入力装置によれば、設定条件選択手段によって選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンとして書き換え可能なメモリからなる設定条件保持手段に保持し、その設定条件保持手段に保持された新設定パターンを書き換え可能な不揮発性メモリからなる新設定情報記憶手段に格納することにより、該入力装置の電源を切っても新設定パターンが新設定情報記憶手段に格納されて失われないため、再起同時またはリセット時に該新設定パターンを再度読み出すことができ、使用状況に合わせた使い分けを確実に行うことができる。また、電池電源の入力装置においては、電池が切れても該新設定パターンを保持することができるため、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
【0014】
また、請求項5に係る入力装置は、請求項4に記載の入力装置において、前記初期設定情報記憶手段は、前記新設定情報記憶手段とは別の読み出し専用不揮発性メモリで形成され、前記新設定情報記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリで形成されていることを特徴とする。
【0015】
このような特徴を有する請求項5に係る入力装置によれば、初期設定情報記憶手段は、新設定情報記憶手段とは別の読み出し専用不揮発性メモリで形成されているため、新設定パターンを初期設定情報記憶手段に誤って格納することを確実に防止することができると共に、電源を切っても初期設定パターンを確実に保持することができる。また、新設定情報記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリで形成されているため、格納されている新設定パターンを消去して、新たな新設定パターンを格納することができ、メモリの使用効率の向上を図ることができ、該書き換え可能な不揮発性メモリの記憶容量の小型化を図ることができる。
【0016】
また、請求項6に係る入力装置は、請求項4に記載の入力装置において、前記初期設定情報記憶手段は、前記新設定情報記憶手段とは別の書き換え可能な不揮発性メモリで形成されていることを特徴とする。
【0017】
このような特徴を有する請求項6に係る入力装置によれば、初期設定情報記憶手段は、新設定情報記憶手段とは別の書き換え可能な不揮発性メモリで形成されているため、初期設定パターンの設定条件も書き換え可能になると共に、電源を切っても初期設定パターンを確実に保持することができる。
【0018】
また、請求項7に係る入力装置は、請求項4に記載の入力装置において、前記初期設定情報記憶手段及び前記新設定情報記憶手段は、同一不揮発性メモリ上に設けられていることを特徴とする。
【0019】
このような特徴を有する請求項7に係る入力装置によれば、初期設定情報記憶手段及び前記新設定情報記憶手段は、同一不揮発性メモリ上に設けられているため、電源を切っても初期設定パターン及び新設定パターンを確実に保持することができる。
【0020】
更に、請求項8に係るテープ印字装置は、装置本体に収納されるテープカセットと、入力装置と、前記入力装置によって入力又は編集された文字を前記テープカセットに収納される長尺状のテープに印字する印字手段と、を備えたテープ印字装置において、前記入力装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された入力装置であることを特徴とする。
【0021】
このような特徴を有する請求項8に係るテープ印字装置によれば、長尺状のテープに印字する文字を入力または編集を行う入力装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された入力装置であるため、出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目のそれぞれに対応する複数の設定条件から不要な設定条件を削除して、該各設定項目の設定条件を使用状況に合わせた新設定パターンとして記憶することができ、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、引いてはテープ印字装置の操作性の向上を図ることができる。また、この変更後の新設定パターンが書き換え可能な不揮発性メモリに格納される場合には、電源を切っても失われないため、再起同時またはリセット時に該変更後の新設定パターンを再度読み出すことができ、使用状況に合わせた使い分けを確実に行うことができる。また、電池電源のテープ印字装置においては、電池が切れても該新設定パターンを保持することができ、テープ印字装置の持ち運びが可能となると共に、操作性の更なる向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る入力装置及びテープ印字装置を該入力装置が設けられたテープ印字装置について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1乃至図7に基づき説明する。
図1乃至図3に示すように、テープ印字装置1は、合成樹脂製の本体2と、この本体2の背面部全体を覆うように着脱可能に取り付けられる合成樹脂製の背面カバー3とから構成されている。また、本体2の長手方向のほぼ上半分側の部分は、水平視やや丸く形成され、この上側表面の略中央部には左右方向に横長の窓部5が穿設され、この窓部5の下側には液晶表示装置(LCD)6が配設されている。また、本体2の液晶表示装置6の左側側面部には、カットレバー7が設けられ、このカットレバー7を親指などで内側に押すことにより印字されて上端部に形成されるテープ排出口から排出された感熱テープ9(図4参照)を後述のカッター10(図4参照)にて切断することができる。
【0023】
また、本体2の長手方向のほぼ下半分側の部分の左右幅寸法は、その上側部分の左右幅寸法よりも少し狭く形成されると共に、左右側面の角部も丸く形成され、把持部11を構成している。また、背面カバー3の把持部11に対応する部分の左右側面の角部も丸く形成されている。また、本体2に取り付けられる背面カバー3は、テープカセット26に対向する部分から把持部11にかけてテープ印字装置1の厚さ寸法がなだらかに小さくなるように形成され、把持部11の厚さ寸法は、テープカセット26が収納されている部分の厚さ寸法よりも小さくなるように形成され、操作者の手に持ちやすいように把持部11が構成されている。
【0024】
また、把持部11の表面には、軟質ゴム製等で形成され、文書データからなるテキストを作成するためのアクセント入力キー121及び各文字入力キー122〜130、「@」マークや「&」記号等を入力する記号キー131、アルファベットの大文字、小文字及び数字の文字種類を押下する毎に切り替える文字種切替キー132、太字、斜字、文字飾り等を選択するファンクションキー13、入力した文字を押下する毎に1文字削除するバックスペースキー14、テキストの印字を指令する印字キー15、文字等のキャラクタを表示する液晶表示装置6上でカーソルを左右に移動させるカーソルキー16、電源をオン・オフする電源ボタン17、文字選択等を指令するリターンキー18が配置されている。
【0025】
また、アクセント入力キー121は、文字の種類がアルファベットの大文字又は小文字の入力時に押下された場合には、所定のアルファベットの上側に付されるウムラウト記号、アクサンテギュ記号、アクサングラーブ記号、アクサンシルコンフレックス記号、チルダー記号の各アクセント記号を押下する毎に切り替えて入力できるように構成されている。一方、このアクセント入力キー121は、文字の種類が数字の入力時に押下された場合には、「1」を入力できる。
【0026】
また、各文字入力キー122〜130は、文字の種類がアルファベットの大文字又は小文字の入力時に押下された場合には、上面部に印刷されているアルファベット又はスペースを押下する毎に順次切り替えて入力できるように構成されている。一方、各文字入力キー122〜130は、文字の種類が数字の入力時に押下された場合には、上面部に印刷されている数字を押下することによって入力できるように構成されている。
例えば、文字入力キー122の上面部に「a、b、c、2」の文字が印刷されている場合には、文字の種類がアルファベットの大文字の場合には、この文字入力キー122を押下する毎に液晶表示装置6上のカーソル位置に「A」、「B」、「C」の文字が順次表示され、リターンキー18又は他のキー123〜132を押下することによって入力文字が確定される。また、文字の種類がアルファベットの小文字の場合には、この文字入力キー122を押下する毎に液晶表示装置6上のカーソル位置に「a」、「b」、「c」の文字が順次表示され、リターンキー18又は他のキー123〜132を押下することによって入力文字が確定される。また、文字の種類が数字の場合には、この文字入力キー122を押下すると液晶表示装置6上のカーソル位置に「2」の文字が表示され、リターンキー18又は他のキー121〜132を押下することによって入力文字が確定される。
【0027】
また、図3及び図4に示すように、本体2の把持部11の裏面部には、アクセント入力キー121、各文字入力キー122〜130、記号入力キー131、文字種切替キー132、ファンクションキー13、バックスペースキー14、印字キー15、カーソルキー16、電源ボタン17、リターンキー18が上面部に配置される基板20が設けられている。また、本体2の把持部11と液晶表示装置6との間の裏面部には、後述の制御回路部50(図5参照)が構成される制御基板21が配設されている。そして、この制御基板21のサーマルヘッド33に対して反対側で本体2の長手方向上側には、不図示のギヤー列を介してプラテンローラ23を回転駆動するテープ送りモータ25が本体2の裏面部に配設されている。
また、本体2の各基板20、21、液晶表示装置6、及びテープ送りモータ25等の背面側の開口部には、テープカセット26が収納されるカセット収納部27や複数個(本実施形態では4本)の乾電池28が2本ずつ直列に収納される電池収納部29が背面部に形成される合成樹脂製の仕切り部材30が各ネジ31によってネジ止めされている。
【0028】
また、カセット収納部27のカットレバー7側の端縁部近傍の底面部には、サーマルヘッド33が取り付けられる薄板状のサーマルヘッド取付部34が、本体2の長手方向に沿うように直角外側方向に立設されている。また、サーマルヘッド33に対向するカセット収納部27の側面部は切り欠かれると共に、この切欠部に対向する仕切り部材30の裏面部にプラテンホルダ35が下端部を中心に回動可能に設けられている。また、背面カバー3を取り外した状態では、プラテンホルダ35は図示しない弾性部材等で外側方向に付勢され、この仕切り部材30に穿設される略四角形の係合孔36の外側端縁部から裏側方向に立設される位置固定部37に当接する位置で固定されている。
【0029】
そして、背面カバー3の内側面には、不図示の突起部が立設されており、この背面カバー3を本体2の背面部に取り付けた場合には、この突起部が係合孔36に挿入され、プラテンホルダ35と位置固定部37との間に介在する状態になる。これにより、プラテンローラ23によりテープカセット26の感熱テープ9の一部がサーマルヘッド33に押し付けられる位置まで、プラテンホルダ35はサーマルヘッド33側に回動させられて固定される。また、プラテンローラ23の裏側方向の一端部には不図示のギヤ部が形成され、プラテンホルダ35が動作位置に固定された場合には、テープ送りモータ25によって回転駆動される不図示のギヤ列にプラテンローラ23のギヤ部が歯合してプラテンローラ23が回転駆動され、サーマルヘッド33を介して印字された感熱テープ9が搬送される。
尚、テープカセット26に収納される感熱テープ9は、サーマルヘッド33の発熱作用により発色するように構成されている。また、感熱テープ9は、裏面に予め粘着剤が塗布され、この粘着剤層に離型テープを仮接着したものであってもよい。
【0030】
また、外側方向に回動するように不図示のバネで付勢されるカットレバー7の不図示の回動支持部には、カッター10がスライド可能に支持され、このカットレバー7を水平内側方向へ押下することにより、カッター10はテープカセット26に向かって移動し、感熱テープ9を切断するように構成されている。
【0031】
次に、図5に示すように、テープ印字装置1の制御構成は、制御基板21上に形成される制御回路部50を核として構成されている。制御回路部50には、各機器を制御するCPU51と、このCPU51にデータバス52を介して接続された入出力インタフェース53、CGROM54、一括電気的消去及び書き込み可能な読み出し専用メモリ(以下、「フラッシュEEPROM」という。)55、マスクプログラム読み出し専用メモリ(以下、「MROM」という。)56、RAM57とから構成されている。なお、CPU51の内部にはタイマ51Aが設けられている。
【0032】
ここに、CGROM54には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
また、フラッシュEEPROM55には、後述のように使用者が設定する各切替キー131、132による変更可能な機能の種類や文字サイズの変更可能な種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類を記憶した第1新設定パターンが格納される第1新設定情報記憶領域55A、同様な第2新設定パターンが格納される第2新設定情報記憶領域55B、同様な第3新設定パターンが格納される第3新設定情報記憶領域55Cが設けられている。従って、本実施形態では使用者は3種類の第1乃至第3新設定パターンをフラッシュEEPROM55に登録することができる。また、フラッシュEEPROM55には、後述のように使用者が最後に選択した設定パターンを記憶する選択パターン記憶領域55Dが設けられている。
【0033】
また、MROM56には、文字種切替キー132が起動後最初に押下された場合に、文字種類を切り替える初期切り替え順番(本実施形態では、「アルファベット小文字」→「アルファベット大文字」→「数字」の順番になっている。)を記憶する初期切替順記憶領域56Aが設けられている。また、MROM56には、アクセント入力キー121が押下された場合に、アクセント記号の種類を切り替える切り替え順番(本実施形態では、ウムラウト記号→アクサンテギュ記号→アクサングラーブ記号→アクサンシルコンフレックス記号→チルダー記号の順番になっている。)を記憶するアクセント切替順記憶領域56Bが設けられている。また、MROM56には、各切替キー131、132によって変更可能な機能の全種類やファンクションキー13によって変更可能な文字サイズの全種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な全種類を記憶する設定条件テーブル65が格納される設定情報記憶領域56Cが設けられている。また、MROM56には、起動時に選択される各切替キー131、132によって変更可能な機能の種類や文字サイズの変更可能な種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類の初期設定パターンを記憶する初期設定パターンテーブル66が格納される初期設定情報記憶領域56Dが設けられている。
【0034】
また、MROM56には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、アリエール書体等)毎に分類され、各書体毎に5種類(16、24、32、48、64のドットサイズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、文字の修飾(太字、白抜き、斜体、影付き)を含む修飾文字を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。また、MROM56には、各文字入力キー122〜130等から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて液晶表示装置(LCD)6を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ57Bのデータを読み出してサーマルヘッド33やテープ送りモータ25を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、及び後述の設定情報書き込み処理(図9参照)や第1乃至第3新設定パターンを登録する設定メモリ処理(図10参照)等の制御プログラム(図8〜図12参照)、印字終了した場合に該感熱テープ9を切断位置までテープ送りモータ25を駆動して搬送する駆動制御プログラム、その他テープ印字装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU51は、かかるMROM56に記憶されている各種プログラムやデータに基づいて各種の演算を行うものである。
【0035】
更に、RAM57には、テキストメモリ57A、印字バッファ57B、カウンタ57C、入力モード記憶領域57D、入力設定情報記憶領域57E等が設けられており、テキストメモリ57Aには、アクセント入力キー121、各文字入力キー122〜130及び記号入力キー131から入力された文書データが格納される。また、印字バッファ57Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がデータとして格納され、サーマルヘッド33はかかる印字バッファ57Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。また、カウンタ57Cには、アクセント入力キー121や文字種切替キー132等が押下された回数のカウント値が格納される。また、入力モード記憶領域57Dには、現在入力している文字の指定された文字種類等が記憶される。また、入力設定情報記憶領域57Eには、現在入力している各切替キー131、132による変更可能な機能の種類やファンクションキー13によって変更可能な文字サイズの種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類が記憶される。
尚、この入力設定情報記憶領域57Eは、乾電池28によりバックアップされ、電源ボタン17を押下して電源をOFFにしても記憶内容が保持され、再起動時に初期化されないように構成されている。一方、他の各記憶領域57A〜57Dは、後述のように起動時に初期化されるように構成されている。
【0036】
また、入出力インタフェース53には、基板20と、液晶表示装置(LCD)6に表示データを出力するためのビデオRAM58Aを有するディスプレイコントローラ(以下、LCDCという)58と、サーマルヘッド33を駆動するための駆動回路59と、テープ送りモータ25を駆動するための駆動回路60と、が各々接続されている。
よって、基板20のアクセント入力キー121、各文字入力キー122〜130、記号入力キー131を介して文字等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ57Aに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示駆動制御プログラムに基づいて基板20を介して入力された文字等に対応するドットパターンがLCD6上に表示される。また、サーマルヘッド33は駆動回路59を介して駆動され、印字バッファ57Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期してテープ送りモータ25が駆動回路60を介してテープの送り制御を行うものである。
【0037】
次に、MROM56の設定情報記憶領域56Cに記憶される設定条件テーブル65の一例について図6に基づいて説明する。
図6に示すように、設定条件テーブル65は、設定変更可能な各種設定項目を表す「設定項目」と、この「設定項目」に対応する設定可能な全種類の設定条件を表す「設定条件」とから構成されている。
また、「設定項目」には、各切替キー131、132等によって変更可能な機能を表す「シフト」と、ファンクションキー13によって変更可能な文字サイズの種類を表す「文字サイズ」と、ファンクションキー13によって入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類を表す「修飾」とが予め登録されている。
また、この「シフト」に対応する「設定条件」には、文字種切替キー132を押下することによってアルファベット大文字が設定できることを表す「大文字」、文字種切替キー132を押下することによってアルファベット小文字が設定できることを表す「小文字」、文字種切替キー132を押下することによって数字が設定できることを表す「数字」、記号入力キー131を押下することによって各記号が設定できることを表す「記号」、設定条件がこれ以上設定されていないことを表す「OFF」とが予め登録されている。
【0038】
また、この「文字サイズ」に対応する「設定条件」には、16ドットサイズの印字文字サイズを表す「1」、24ドットサイズの印字文字サイズを表す「2」、32ドットサイズの印字文字サイズを表す「3」、48ドットサイズの印字文字サイズを表す「4」、64ドットサイズの印字文字サイズを表す「5」、設定条件がこれ以上設定されていないことを表す「OFF」とが予め登録されている。
また、この「修飾」に対応する「設定条件」には、印字文字に文字修飾を行わない通常文字であることを表す「無し」、印字文字の文字修飾が太字印字であることを表す「太字」、印字文字の文字修飾が白抜き印字であることを表す「白抜き」、印字文字の文字修飾が影付き印字であることを表す「影」、印字文字の文字修飾が斜体文字の印字であることを表す「斜体」、設定条件がこれ以上設定されていないことを表す「OFF」とが予め登録されている。
【0039】
次に、MROM56の初期設定情報記憶領域56Dに記憶される初期設定パターンテーブル66の一例について図7に基づいて説明する。
図7に示すように、初期設定パターンテーブル66は、設定変更可能な各種設定項目を表す「設定項目」と、この「設定項目」に対応して各切替キー131、132等を押下することによって切り替えて選択できる機能の選択順番を表す「順序1」〜「順序5」とから構成されている。従って、各「設定項目」に対して、文字種切替キー132等を押下した場合には、「順序1」に対応する機能が1番目に選択され、「順序2」に対応する機能が2番目に選択され、「順序3」に対応する機能が3番目に選択され、「順序4」に対応する機能が4番目に選択され、「順序5」に対応する機能が5番目に選択されることを表している。
また、「設定項目」には、各切替キー131、132によって変更可能な機能を表す「シフト」と、ファンクションキー13によって変更可能な文字サイズの種類を表す「文字サイズ」と、ファンクションキー13によって入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類を表す「修飾」とが予め登録されている。
また、この「シフト」に対応する「順序1」には、文字種切替キー132を押下することによって1番目にアルファベット小文字が設定できることを表す「小文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序2」には、文字種切替キー132を押下することによって2番目にアルファベット大文字が設定できることを表す「大文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「「順序3」には、文字種切替キー132を押下することによって3番目に数字が設定できることを表す「数字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序4」には、記号入力キー131を押下することによって各記号が設定できることを表す「記号」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序5」には、設定条件がこれ以上設定されていないことを表す「OFF」が予め登録されている。
【0040】
また、この「文字サイズ」に対応する「順序1」には、印字文字サイズの設定時にファンクションキー13を押下することによって1番目に16ドットサイズの印字文字サイズが設定できることを表す「1」が登録されている。また、同様に、この「文字サイズ」に対応する各「順序2」〜「順序5」には、印字文字サイズの設定時にファンクションキー13を連続して押下することによって2番目乃至5番目に各24、32、48、64ドットの各ドットサイズの印字文字サイズが設定できることを表す「2」〜「5」が登録されている。
また、この「修飾」に対応する「順序1」には、印字文字の文字修飾の設定時に、ファンクションキー13を押下することによって1番目に文字修飾を行わない通常文字を設定できることを表す「無し」が登録されている。また、同様に、この「修飾」に対応する各「順序2」〜「順序5」には、印字文字の文字修飾の設定時に、ファンクションキー13を連続して押下することによって2番目乃至5番目に、それぞれ太字、白抜き文字、影付き文字、斜体文字の文字修飾を設定できることを表す「太字」〜「斜体」が登録されている。
【0041】
次に、このように構成されたテープ印字装置1の文字入力の制御処理について図8乃至図12に基づいて説明する。
図8に示すように、ステップ(以下、Sと略記する)1において、テープ印字装置1のCPU51は、LCDC58や各駆動回路59、60などのイニシャライズを行った後、S2において、テキストメモリ57A、印字バッファ57B、カウンタ57C、入力モード記憶領域57DなどRAM57の非バックアップ領域の初期化を行う。
そして、S3において、CPU51は、システムリセットを行うかどうか、即ち、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A、55B、55Cに記憶されている第1乃至第3新設定パターンのうちいずれかを選択し、入力設定情報記憶記憶領域57Eに新たな入力設定情報として記憶し、システム設定条件の変更を行うか否かを判定する判定処理を実行する。尚、このシステムリセットを行うか否かの判定は、ファンクションキー13、記号入力キー131、及び文字種切替キー132が同時に押下されたか否かを判定することによって行う。これにより、特定の管理者に限りシステムリセットを行うことが可能となる。
続いて、システムリセットを行わない場合、即ち、ファンクションキー13、記号入力キー131、及び文字種切替キー132が同時に押下されていない場合には(S3:NO)、S4において、CPU51は、バックアップ状態か否か、即ち、電池切れで乾電池28が交換されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0042】
そして、バックアップ状態でなかった場合、即ち、乾電池28の交換が行われた場合は(S4:NO)、S5において、CPU51は、入力設定情報記憶記憶領域57Eの乾電池28によるバックアップがされていなかったと判断し、S5において、該入力設定情報記憶記憶領域57Eなどの乾電池28によってバックアップされていたRAM57のバックアップ領域の初期化を実行する。
続いて、S6において、CPU51は、システム設定条件の設定を行う設定情報書き込み処理のサブ処理を実行する。その後、S7において、CPU51は、基本画面を液晶表示装置6に表示する。
【0043】
また、S3において、ファンクションキー13、記号入力キー131、及び文字種切替キー132が同時に押下されたと判定した場合には(S3:YES)、CPU51は、S5以降の処理を実行する。
一方、S4において、バックアップ状態の場合、即ち、乾電池28の交換が行われていない場合は(S4:YES)、CPU51は、S7以降の処理を実行する。
【0044】
続いて、S8において、CPU51は、装置本体表面部に配置された各キー121〜132、13〜18のいずれかが押下されるまで待機する(S8:NO)。
そして、いずれかのキーが押下された場合には(S8:YES)、S9において、CPU51は、文章入力か否か、即ち、押下されたキーが各文字入力キー122〜130のいずれかであるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この押下されたキーが各文字入力キー122〜130のいずれかである場合には(S9:YES)、S10において、CPU51は、各文字入力キー122〜130によって入力された文字を液晶表示装置6に表示し、再度、S8以降の処理を実行する。
尚、テープ印字装置1の起動時には、キー入力によって入力できる文字種類は、入力設定情報記憶領域57Eに記憶される初期設定パターンテーブル66または後述の各第1乃至第3新設定パターン70、71、72(図13〜図15参照)のうちのいずれかの「設定項目」の「シフト」に対応する「順序1」に記憶される文字種類に設定されている。
【0045】
また、S9で押下されたキーが各文字入力キー122〜130のいずれでもない場合には(S9:NO)、S11において、CPU51は、文字種類を設定する文字種切替キー132が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、押下されたキーが文字種切替キー132である場合には(S11:YES)、S12において、CPU51は、文字種類切り替えの設定等を実行するシフト処理のサブ処理を実行後、再度、S8以降の処理を実行する。
【0046】
そしてまた、S11で押下されたキーが文字種切替キー132でない場合には(S11:NO)、S13において、CPU51は、ファンクションキー13の押下によって文字サイズを設定する文字サイズモードが選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、ファンクションキー13の押下によって文字サイズモードが選択された場合には(S13:YES)、S14において、CPU51は、文字サイズの切り替えを実行するサイズ設定処理のサブ処理を実行後、再度、S8以降の処理を実行する。
【0047】
一方、S13でファンクションキー13の押下によって文字サイズモードが選択されていない場合には(S13:NO)、S15において、CPU51は、ファンクションキー13の押下によって印字文字の文字修飾を設定する文字修飾モードが選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、ファンクションキー13の押下によって文字修飾モードが選択された場合には(S15:YES)、S16において、CPU51は、入力印字文字の文字修飾の変更を実行する修飾設定処理のサブ処理を実行後、再度、S8以降の処理を実行する。
【0048】
また、S15でファンクションキー13の押下によって文字修飾モードが選択されていない場合には(S15:NO)、S17において、CPU51は、設定メモリ処理を実行するか否か、即ち、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A、55B、55Cに記憶されている各第1乃至第3新設定パターン70、71、72の登録又は消去を実行するか否かを判定する判定処理を実行する。尚、この設定メモリ処理を実行するか否かの判定は、ファンクションキー13が1秒以上連続して押下されたか否かを判定することによって行う。これにより、特定の管理者に限り各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A、55B、55Cに記憶されている各第1乃至第3新設定パターン70、71、72の登録又は消去を実行することが可能となる。
そして、ファンクションキー13が1秒以上連続して押下された場合には(S17:YES)、S18において、CPU51は、各第1乃至第3新設定パターン70、71、72の登録又は消去を実行する設定メモリ処理のサブ処理を実行後、再度、S8以降の処理を実行する。
【0049】
他方、S17でファンクションキー13が1秒以上連続して押下されていない場合には(S17:NO)、S19において、CPU51は、押下されたキーに対応する各種処理を実行後、再度、S8以降の処理を実行する。
【0050】
次に、S6において実行する設定情報書き込み処理のサブ処理について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、S21において、CPU51は、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cに第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72が登録されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72が登録されている場合には(S21:YES)、S22において、CPU51は、この登録されている各新設定パターンテーブル70、71、72に対応する番号を液晶表示装置6の表示画面に表示する。
例えば、第1新設定パターンテーブル70だけが登録されている場合には、液晶表示装置6の表示画面に、「パターン:1」と表示される。また、第1及び第2新設定パターンテーブル70、71だけが登録されている場合には、液晶表示装置6の表示画面に、「パターン:1、2」と表示される。また、第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72が登録されている場合には、液晶表示装置6の表示画面に、「パターン:1、2、3」と表示される。
【0051】
続いて、S23において、CPU51は、該表示画面の「パターン:1」、「パターン:1、2」、又は「パターン:1、2、3」の各番号に対応する数字が表面に印刷されたアクセント入力キー121、又は各文字入力キー122、123のいずれかが押下されるのを待ち、いずれかのキーが押下されると該押下されたキーに印刷された数字を選択パターン記憶領域55Dに記憶すると共に、この数字に対応する各新設定パターンテーブルを選択する。例えば、アクセント入力キー121が押下された場合には、CPU51は、数字「1」を選択パターン記憶領域55Dに記憶すると共に、この数字「1」に対応する第1新設定パターンテーブル70が選択される。また、文字入力キー122が押下された場合には、CPU51は、数字「2」を選択パターン記憶領域55Dに記憶すると共に、この数字「2」に対応する第2新設定パターンテーブル71が選択される。また、文字入力キー123が押下された場合には、CPU51は、数字「3」を選択パターン記憶領域55Dに記憶すると共に、この数字「3」に対応する第3新設定パターンテーブル72が選択される。
【0052】
そして、S24において、CPU51は、この選択した新設定パターンテーブルの各設定項目と該設定項目に対応する各順序1〜5の設定条件のデータを読み出し、システムの入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに記憶後、メインフローチャートに戻る。
他方、第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72が登録されていない場合には(S21:NO)、S25において、CPU51は、数字「0」を選択パターン記憶領域55Dに記憶すると共に、この数字「0」に対応する初期設定情報記憶領域56Dに記憶される初期設定パターンテーブル66の各設定項目と該設定項目に対応する各順序1〜5の設定条件のデータを読み出し、システムの入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに記憶後、メインフローチャートに戻る。尚、フラッシュEEPROM55の初期化時又は工場出荷時には、この選択パターン記憶領域55Dに「0」が記憶されている。
【0053】
次に、S18において実行する設定メモリ処理のサブ処理について図10乃至図13に基づいて説明する。
図10に示すように、S31において、CPU51は、新設定パターンテーブルを新たに登録するのか、既に登録している新設定パターンテーブルを消去するのか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、CPU51は、液晶表示装置6の表示画面に、「登録?」と表示し、「n」の文字が印刷される文字入力キー126又は「y」の文字が印刷される文字入力キー129のいずれかが押下されるのを待ち、「n」の文字が印刷される文字入力キー126が押下された場合には、新設定パターンテーブルの「消去」であると判定し、「y」の文字が印刷される文字入力キー129が押下された場合には、新設定パターンテーブルの「登録」であると判定する。
そして、新設定パターンテーブルを新たに登録すると判定した場合には(S31:登録)、S32において、CPU51は、初期設定パターンテーブル66と同一フォーマットで各設定項目及び設定条件を記憶できるように、新設定パターンテーブルが登録されていない各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cをフォーマットする。即ち、初期設定パターンテーブル66と同一の「設定項目」として「シフト」、「文字サイズ」、「修飾」を記憶し、各設定項目に対応して「順序1」、「順序2」、「順序3」、「順序4」、「順序5」の設定条件を記憶することができるように新設定パターンテーブルが登録されていない各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cをフォーマットする。尚、このフォーマット時には、各設定項目に対応する「順序1」〜「順序5」の設定条件には「OFF」が記憶される。
【0054】
続いて、S33において、CPU51は、最初の設定項目として設定条件テーブル65の「設定項目」の「シフト」を液晶表示装置6の表示画面に表示する。そして、S34において、CPU51は、次の設定項目を新設定パターンテーブルの設定項目として選択するのか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、CPU51は、カーソルキー16又はリターンキー18のいずれかが押下されるの待ち、カーソルキー16が押下された場合には、次の「設定項目」を新設定パターンテーブルの設定項目として選択すると判定し(S34:YES)、リターンキー18が押下された場合は、この「設定項目」を新設定パターンテーブルの設定項目として選択する(S34:NO)、と判定する。
続いて、次の「設定項目」を新設定パターンテーブルの設定項目として選択すると判定した場合には(S34:YES)、再度、S33において、CPU51は、設定条件テーブル65の「設定項目」の次の設定項目を読み出し、表示画面に表示する。また、この選択されなかった「設定項目」に対応する「順序1」〜「順序5」の設定条件として「OFF」をRAM57に一時記憶する。
【0055】
一方、設定項目が新設定パターンテーブルの設定項目として選択された場合には(S34:NO)、S35において、CPU51は、この設定項目の設定条件を設定するのか、又は、当該新設定パターンテーブルの設定を終了するのかを判定する判定処理を実行する。
例えば、CPU51は、液晶表示装置6の表示画面に、「設定終了?」と表示し、「n」の文字が印刷される文字入力キー126又は「y」の文字が印刷される文字入力キー129のいずれかが押下されるのを待ち、「n」の文字が印刷される文字入力キー126が押下された場合には、設定条件の「設定」であると判定し(S35:設定)、「y」の文字が印刷される文字入力キー129が押下された場合には、新設定パターンテーブルの「設定終了」であると判定する(S35:終了)。
そして、CPU51は、選択された設定項目の設定条件を設定すると判定した場合には(S35:設定)、S36において、新設定パターンテーブルの「順序1」を表す「1:」と、設定条件テーブル65の選択された設定項目の第1順位の「設定条件」とを表示画面に表示する(図12参照)。
【0056】
続いて、S37において、CPU51は、この設定条件を新設定パターンテーブルの「順序1」の設定条件として記憶するか否かの判定処理を実行する。
そして、S37において、この設定条件が選択された場合には(例えば、リターンキー18が押下された場合など)(S37:YES)、S38において、CPU51は、この設定条件を新設定パターンテーブルの選択された設定項目の「順序1」の設定条件として一時RAM57に記憶し、当該設定された設定条件が「OFF」または、設定条件が未設定の次の順序の欄があるか否かの判定処理を実行する。そして、当該設定された設定条件が「OFF」以外の設定条件で、設定条件が未設定の次の順序の欄がある場合には(S38:YES)、S39において、CPU51は、次の順序の設定条件を設定するための設定画面を表示し、再度S37以降の処理を実行し、当該「設定項目」に対応する各「順序1」乃至「順序5」の設定条件を順次RAM57に一時記憶する(図13参照)。
【0057】
また、S37で表示されている設定条件が選択されなかった場合には(例えば、カーソルキー16が押下された場合など)(S37:NO)、S40において、CPU51は、設定条件テーブル65のこの「設定項目」に対応する次の順位の「設定条件」を表示画面に表示し、再度S37以降の処理を実行する(図12参照)。
【0058】
一方、S38で当該設定された設定条件が「OFF」の設定条件の場合には(S38:NO)、CPU51は、以降の順序の欄の設定条件を「OFF」としてRAM57に一時記憶して、再度、S33以降の処理を実行する。また、設定条件が未設定の次の順序の欄がない場合、即ち「順序5」の欄まで設定条件を設定した場合には(S38:NO)、CPU51は、再度、S33以降の処理を実行する。
【0059】
また、CPU51は、S35で、当該新設定パターンテーブルの「設定終了」であると判定した場合には(S35:終了)、S41において、RAM57に一時記憶されている当該新設定パターンテーブルの各「順序1」乃至「順序5」の設定条件が全て「OFF」、又は、「記号」と他が全て「OFF」の「設定項目」があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、当該新設定パターンテーブルの各「順序1」乃至「順序5」の設定条件が全て「OFF」の「設定項目」がある場合には(S41:YES)、S42において、CPU51は、当該「設定項目」の「順序1」に対応する「設定条件」を設定条件テーブル65の対応する「設置項目」の第1順位の「設定条件」とすると共に、各「順序2」又は「順序3」から「順序5」までの設定条件を全て「OFF」としてRAM57に再度一時記憶する。また、当該新設定パターンテーブルの「設定項目」が「シフト」の各「順序1」乃至「順序5」の設定条件が「記号」と他が全て「OFF」の場合には、この「順序2」の設定条件をテーブル65の対応する「設置項目」の第1順位の「設定条件」とすると共に、各「順序3」から「順序5」までの設定条件を全て「OFF」としてRAM57に再度一時記憶する。
続いて、S43において、CPU51は、当該RAM57に一時記憶されている当該新設定パターンテーブルを第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cのうち新設定パターンテーブルが格納されていない、即ち、全ての「設定条件」が「OFF」の新設定パターンテーブルが格納されている記憶領域に上書きして格納し、登録する。従って、CPU51は、第1新設定情報記憶領域55Aに新設定パターンテーブル70が格納されていない場合には、当該RAM57に一時記憶されている当該新設定パターンテーブルを第1新設定情報記憶領域55Aに格納する。また、CPU51は、第1新設定情報記憶領域55Aに新設定パターンテーブル70が格納されており、第2新設定情報記憶領域55Bに新設定パターンテーブル71が格納されていない場合には、当該RAM57に一時記憶されている当該新設定パターンテーブルを第2新設定情報記憶領域55Bに格納する。更に、CPU51は、第1及び第2新設定情報記憶領域55A、55Bに各新設定パターンテーブル70、71が格納されており、第3新設定情報記憶領域55Cに新設定パターンテーブル72が格納されていない場合には、当該RAM57に一時記憶されている当該新設定パターンテーブルを第3新設定情報記憶領域55Cに格納する。
そして、S44において、第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cに記憶されている各第1乃至第3新設定パターンテーブル70〜72にそれぞれ登録番号「No.1」〜「No.3」を付加後、メインフローチャートに戻る。
【0060】
他方、CPU51は、S31で、新設定パターンテーブルを「消去」すると判定した場合には(S31:消去)、S45において、消去処理のサブ処理を実行後、メインフローチャートに戻る。
【0061】
次に、この消去処理のサブ処理について図11に基づいて説明する。
図11に示すように、S51において、CPU51は、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cのそれぞれに新設定パターンテーブルが格納されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cのいずれかに新設定パターンテーブルが格納されている場合には(S51:YES)、S52において、CPU51は、登録されている各新設定パターンテーブルに付加された登録番号を液晶表示装置6の表示画面に表示する。
例えば、第1新設定情報記憶領域55Aに新設定パターンテーブルが格納されている場合には、「No.1」を表示する。同様に、第2新設定情報記憶領域55Bに新設定パターンテーブルが格納されている場合には、「No.2」を表示する。同様に、第3新設定情報記憶領域55Cに新設定パターンテーブルが格納されている場合には、「No.3」を表示する。
【0062】
続いて、S53において、CPU51は、この液晶表示装置6の表示画面に表示されている登録番号が付加された新設定パターンテーブルを選択するのか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、CPU51は、第1新設定情報記憶領域55Aに新設定パターンテーブルが格納されている場合には、液晶表示装置6の表示画面に、「No.1」と共に「選択?」と表示し、「n」の文字が印刷される文字入力キー126又は「y」の文字が印刷される文字入力キー129のいずれかが押下されるのを待ち、「n」の文字が印刷される文字入力キー126が押下された場合には、「選択しない」と判定し(S53:次)、「y」の文字が印刷される文字入力キー129が押下された場合には、「選択する」と判定する(S53:選択)。
そして、この液晶表示装置6の表示画面に表示されている登録番号が付加された新設定パターンテーブルを選択しないと判定した場合には(S53:次)、CPU51は、再度、52以降の処理を実行する。
例えば、「No.2」と「選択?」を液晶表示装置6の表示画面に表示し、当該登録番号が付加された新設定パターンテーブルを選択するのか否かを判定する判定処理(S53)を実行する。
【0063】
また、この液晶表示装置6の表示画面に表示されている登録番号が付加された新設定パターンテーブルが選択されたと判定した場合には(S53:選択)、CPU51は、S54において、選択された登録番号が付加されている新設定パターンテーブル以外の各新設定パターンテーブルをRAM57に一時記憶後、フラッシュEEPROM55を初期化する。そして、S55において、CPU51は、このRAM57に一時記憶した各新設定パターンテーブルを各第1及び第2新設定情報記憶領域55A、55Bに記憶し、各第1及び第2新設定情報記憶領域55A、55Bに記憶されている各新設定パターンテーブル70、71に登録番号「No.1」、「No.2」を付加後、設定メモリ処理のサブフローチャートに戻る。
【0064】
一方、CPU51は、S51で、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cに新設定パターンテーブルが格納されていないと判定した場合は(S51:NO)、S56で、液晶表示装置6の表示画面に「エラー」表示を行い、設定メモリ処理のサブフローチャートに戻る。
【0065】
ここで、設定メモリ処理のS36〜S40の処理における液晶表示装置6の表示画面の一例を、「設定項目」のうちの「シフト」の設定条件を設定する場合について図12及び図13に基づいて説明する。
先ず、図12(A)に示すように、「設定項目」が「シフト」の場合で、「順序1」の設定条件を選択する場合には、「順序1」の設定条件を表す「1:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の第1順位の「大文字」が表示画面に表示される。そして、カーソルキー16が押下された場合には、図12(B)に示すように、「順序1」の設定条件を表す「1:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の第2順位の「小文字」が表示画面に表示される。そしてまた、カーソルキー16が押下された場合には、図12(C)に示すように、「順序1」の設定条件を表す「1:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の第3順位の「数字」が表示画面に表示される。続いて、カーソルキー16が押下された場合には、図12(D)に示すように、「順序1」の設定条件を表す「1:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の第4順位の「記号」が表示画面に表示される。そして、カーソルキー16が押下された場合には、図12(E)に示すように、「順序1」の設定条件を表す「1:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の第5順位の「OFF」が表示画面に表示される。更に、カーソルキー16が押下された場合には、図12(A)〜図12(E)の表示画面が繰り返し順次表示される。
【0066】
また、S37の処理で、「設定項目」が「シフト」の「順序1」の設定条件として「大文字」が選択された場合で、「順序2」の設定条件を選択する場合には、図13(A)に示すように、「順序2」の設定条件を表す「2:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の「大文字」以外の第1順位の設定条件である「小文字」が表示画面に表示される。そして、カーソルキー16が押下された場合には、図13(B)に示すように、「順序2」の設定条件を表す「2:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の「大文字」以外の第2順位の設定条件である「数字」が表示画面に表示される。そしてまた、カーソルキー16が押下された場合には、図13(C)に示すように、「順序2」の設定条件を表す「2:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の「大文字」以外の第3順位の設定条件である「記号」が表示画面に表示される。続いて、カーソルキー16が押下された場合には、図13(D)に示すように、「順序2」の設定条件を表す「2:」と共に、設定条件テーブル65の「設定項目」が「シフト」の「大文字」以外の第4順位の設定条件である「OFF」が表示画面に表示される。更に、カーソルキー16が押下された場合には、図13(A)〜図13(D)の表示画面が繰り返し順次表示される。
【0067】
尚、液晶表示装置6の表示画面の左端部には、各文字種マークM1、M2が表示され、文章入力時(S10)に各文字種マークM1、M2が白丸表示の場合には、アルファベット小文字の文字種類での入力モードであることを表している。また、文章入力時(S10)に文字種マークM1が黒丸表示で、文字種マークM2が白丸表示の場合には、アルファベット大文字の文字種類での入力モードであることを表している。また、文章入力時(S10)に文字種マークM1が白丸表示で、文字種マークM2が黒丸表示の場合には、数字の文字種類での入力モードであることを表している。
【0068】
次に、S12で実行される文字種類切り替えの設定等を実行するシフト処理のサブ処理について図14に基づいて説明する。
図14に示すように、S61において、CPU51は、先ず、押下されたキーが文字種切替キー132の場合には、設定情報書き込み処理(S6)により入力設定情報記憶領域57Eに記憶されている設定パターン(初期設定パターンテーブル66又は各第1乃至第3新設定パターン70、71、72のうちのいずれかの設定パターンである。)の「設定項目」の「シフト」において、現在設定されている文字種類が記憶されている順序欄を「順序1」〜「順序5」のうちから特定する。
続いて、S62において、CPU51は、この「順序1」〜「順序5」のうちから特定した順序欄の次の順序欄に「大文字」、「小文字」、又は「数字」のいずれかが記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この特定した順序欄の次の順序欄に「大文字」、「小文字」、又は「数字」のいずれかが記憶されている場合には(S62:YES)、S63において、この次の順序欄に記憶されている文字種類を新たな文字入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。これにより、次の順序欄に「大文字」が記憶されている場合には、アルファベット大文字の入力モードが設定される。また、次の順序欄に「小文字」が記憶されている場合には、アルファベット小文字の入力モードが設定される。また、次の順序欄に「数字」が記憶されている場合には、数字の入力モードが設定される。
【0069】
一方、この特定した順序欄の次の順序欄に「大文字」、「小文字」、又は「数字」のいずれかが記憶されていない場合には(S62:NO)、S64において、CPU51は、当該「シフト」の「順序1」→「順序5」の順に各順序欄のうち「大文字」、「小文字」、又は「数字」のいずれかが記憶されている最初の順序欄を特定し、この順序欄に記憶されている文字種類を新たな文字入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。これにより、文字種切替キー132を連続して押下することによって、当該「シフト」の「順序1」〜「順序5」の順序欄に記憶されている文字種類に限り繰り返し順次切り替えることができる。
【0070】
また、CPU51は、S61の処理を実行する際に、設定パターンの「設定項目」の「シフト」において、「順序1」〜「順序5」に記憶されている内容を読み出し、「順序1」〜「順序5」のうちのいずれかの順序欄に「記号」が記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、「順序1」〜「順序5」のうちのいずれかの順序欄に「記号」が記憶されている場合には、記号入力キー131を押下することによって各記号を入力できる入力モードであることを新たな文字入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶する。一方、「順序1」〜「順序5」のうちのいずれかの順序欄に「記号」が記憶されていない場合には、記号入力キー131の機能が動作しない、即ち記号が入力できない入力モードであることを新たな文字入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶する。
【0071】
次に、S14で実行されるファンクションキー13の押下によって文字サイズを変更するサイズ設定処理のサブ処理について図15に基づいて説明する。
図15に示すように、S71〜S74において、上記S61〜S64の制御処理と同じ制御処理を実行する。即ち、S71において、CPU51は、「設定項目」の「文字サイズ」において、現在設定されている文字サイズの種類が記憶されている順序欄を「順序1」〜「順序5」のうちから特定する。
続いて、S72において、CPU51は、この「順序1」〜「順序5」のうちから特定した順序欄の次の順序欄に「1」〜「5」、のいずれかが記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この特定した順序欄の次の順序欄に「1」〜「5」のいずれかが記憶されている場合には(S72:YES)、S73において、この次の順序欄に記憶されている文字サイズの種類を新たな文字サイズとして入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。
一方、この特定した順序欄の次の順序欄に「1」〜「5」のいずれかが記憶されていない場合には(S72:NO)、S74において、CPU51は、当該「文字サイズ」の「順序1」の順序欄に記憶されている文字サイズの種類を新たな文字サイズの入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。これにより、ファンクションキー13を連続して押下することによって、当該「文字サイズ」の「順序1」〜「順序5」の順序欄に記憶されている文字サイズの種類に限り繰り返し順次切り替えることができる。
【0072】
次に、S16で実行されるファンクションキー13の押下によって印字文字の文字修飾を変更する修飾設定処理のサブ処理について図16に基づいて説明する。
図16に示すように、S81〜S84において、上記S61〜S64の制御処理と同じ制御処理を実行する。即ち、S81において、CPU51は、「設定項目」の「修飾」において、現在設定されている文字修飾の種類が記憶されている順序欄を「順序1」〜「順序5」のうちから特定する。
続いて、S82において、CPU51は、この「順序1」〜「順序5」のうちから特定した順序欄の次の順序欄に「無し」、「太字」、「白抜き」、「影」、「斜体」のいずれかが記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この特定した順序欄の次の順序欄に「無し」、「太字」、「白抜き」、「影」、「斜体」のいずれかが記憶されている場合には(S82:YES)、S83において、この次の順序欄に記憶されている文字修飾の種類を新たな文字修飾として入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。
一方、この特定した順序欄の次の順序欄に「無し」、「太字」、「白抜き」、「影」、「斜体」のいずれかが記憶されていない場合には(S82:NO)、S84において、CPU51は、当該「修飾」の「順序1」の順序欄に記憶されている文字修飾の種類を新たな文字修飾の入力モードとして入力モード記憶領域57Dに記憶後、メインフローチャートに戻る。これにより、ファンクションキー13を連続して押下することによって、当該「修飾」の「順序1」〜「順序5」の順序欄に記憶されている文字修飾の種類に限り繰り返し順次切り替えることができる。
【0073】
次に、上記設定メモリ処理(S31〜S44)により各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cに格納される各第1乃至第3新設定パターンテーブル70〜72を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合に、各切替キー131、132やファンクションキー13を押下することによって設定できる各機能の設定内容についての一例を図17乃至図19に基づいて説明する。
先ず、第1新設定パターンテーブル70を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合の一例について図17に基づいて説明する。図17に示すように、該第1新設定パターンテーブル70は、初期設定パターンテーブル66と同様に構成されている。
よって、第1新設定パターンテーブル70は、設定変更可能な各種設定項目を表す「設定項目」と、この「設定項目」に対応して各切替キー131、132等を押下することによって切り替えて選択できる機能の選択順番を表す「順序1」〜「順序5」とから構成されている。また、「設定項目」には、「シフト」と、「文字サイズ」と、「修飾」とが予め登録されている。
また、この「シフト」に対応する「順序1」には、「大文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序2」には、「数字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序3」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第1新設定パターンテーブル70を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、文字種切替キー132を押下することによって1番目にアルファベット大文字の入力モードが設定でき、2番目に数字の入力モードが設定でき再度、連続して文字種切替キー132を押下することによってアルファベット大文字の入力モードと数字の入力モードとが繰り返し順次設定できる、即ち、アルファベット小文字の入力モードの設定ができないように設定される。また、記号入力キー131を押下しても各記号を入力することができない、即ち、記号入力キー131は機能しないように設定される。
【0074】
また、この「文字サイズ」に対応する「順序1」〜「順序5」には、「5」〜「1」が登録されている。これにより、当該第1新設定パターンテーブル70を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字サイズの設定時にファンクションキー13を連続して押下することによって1番目乃至5番目に64、48、32、24、16ドットの各ドットサイズの印字文字サイズが設定され、更に連続して押下された場合には、64、48、32、24、16ドットの各ドットサイズの印字文字サイズが繰り返し順次設定される。
また、この「修飾」に対応する「順序1」には、「無し」が登録されている。また、この「修飾」に対応する「順序2」には、「太字」が登録されている。また、この「修飾」に対応する「順序3」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第1新設定パターンテーブル70を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字の文字修飾の設定時に、ファンクションキー13を連続して押下することによって、1番目に文字修飾を行わない通常の文字修飾が設定され、2番目に太字の文字修飾が設定され、更に連続して押下された場合には、通常の文字修飾と太字の文字修飾とが繰り返し順次設定される。
【0075】
次に、第2新設定パターンテーブル71を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合の一例について図18に基づいて説明する。図18に示すように、該第2新設定パターンテーブル71は、初期設定パターンテーブル66と同様に構成されている。
よって、第2新設定パターンテーブル71は、設定変更可能な各種設定項目を表す「設定項目」と、この「設定項目」に対応して各切替キー131、132等を押下することによって切り替えて選択できる機能の選択順番を表す「順序1」〜「順序5」とから構成されている。また、「設定項目」には、「シフト」と、「文字サイズ」と、「修飾」とが予め登録されている。
また、この「シフト」に対応する「順序1」には、「小文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序2」には、「数字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序3」には、「記号」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序4」及び「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第2新設定パターンテーブル71を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、文字種切替キー132を押下することによって1番目にアルファベット小文字の入力モードが設定でき、2番目に数字の入力モードが設定でき、再度、連続して文字種切替キー132を押下することによってアルファベット小文字の入力モードと数字の入力モードとが繰り返し順次設定できる、即ち、アルファベット大文字の入力モードの設定ができないように設定される。また、記号入力キー131を押下することによって、各記号を入力できるように設定される。
【0076】
また、この「文字サイズ」に対応する「順序1」には、「2」が登録されている。また、この「文字サイズ」に対応する「順序2」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第2新設定パターンテーブル71を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字サイズの設定時にファンクションキー13を連続して押下しても、24ドットサイズの印字文字サイズに限り設定され、その他のドットサイズの印字文字サイズの設定はできない。
また、この「修飾」に対応する「順序1」には、「無し」が登録されている。また、この「修飾」に対応する「順序2」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第2新設定パターンテーブル71を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字の文字修飾の設定時に、ファンクションキー13を連続して押下しても、文字修飾を行わない通常の文字修飾に限り設定され、他の文字修飾の設定はできない。
【0077】
次に、第3新設定パターンテーブル72を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合の一例について図19に基づいて説明する。図19に示すように、該第3新設定パターンテーブル72は、初期設定パターンテーブル66と同様に構成されている。
よって、第3新設定パターンテーブル72は、設定変更可能な各種設定項目を表す「設定項目」と、この「設定項目」に対応して各切替キー131、132等を押下することによって切り替えて選択できる機能の選択順番を表す「順序1」〜「順序5」とから構成されている。また、「設定項目」には、「シフト」と、「文字サイズ」と、「修飾」とが予め登録されている。
また、この「シフト」に対応する「順序1」には、「大文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序2」には、「数字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序3」には、「小文字」が登録されている。また、この「シフト」に対応する「順序4」及び「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第3新設定パターンテーブル71を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、文字種切替キー132を押下することによって1番目にアルファベット大文字の入力モードが設定でき、2番目に数字の入力モードが設定でき、3番目にアルファベット小文字の入力モードが設定でき、再度、連続して文字種切替キー132を押下することによってアルファベット大文字の入力モード→数字の入力モード→アルファベット小文字の入力モードとが繰り返し順次設定される。また、記号入力キー131を押下しても各記号を入力することができない、即ち、記号入力キー131は機能しないように設定される。
【0078】
また、この「文字サイズ」に対応する「順序1」には、「4」が登録されている。また、この「文字サイズ」に対応する「順序2」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第3新設定パターンテーブル72を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字サイズの設定時にファンクションキー13を連続して押下しても、48ドットサイズの印字文字サイズに限り設定され、その他のドットサイズの印字文字サイズの設定はできない。
また、この「修飾」に対応する「順序1」には、「無し」が登録されている。また、この「修飾」に対応する「順序2」〜「順序5」には、「OFF」が登録されている。これにより、当該第3新設定パターンテーブル72を入力設定情報として入力設定情報記憶領域57Eに読み込んだ場合には、印字文字の文字修飾の設定時に、ファンクションキー13を連続して押下しても、文字修飾を行わない通常の文字修飾に限り設定され、他の文字修飾の設定はできない。
【0079】
ここで、アクセント入力キー121及び各文字入力キー122〜130、記号キー131、文字種切替キー132、ファンクションキー13、バックスペースキー14、印字キー15、カーソルキー16、電源ボタン17、リターンキー18は、キー入力手段を構成する。また、液晶表示装置6、LCDC58、ビデオRAM58Aは、表示手段を構成する。また、初期設定情報記憶領域56Dは、初期設定情報記憶手段として機能する。また、CPU51、MROM56、CGROM54は、表示制御手段として機能する。また、文字種切替キー132、ファンクションキー13、CPU51、MROM56は、指定手段を構成する。また、CPU51、MROM56、RAM57は、入力編集制御手段を構成する。また、文字種切替キー132、ファンクションキー13、CPU51、MROM56、液晶表示装置6は、設定条件選択手段を構成する。また、CPU51、フラッシュEEPROM55、MROM56は、登録手段を構成する。また、文字種切替キー132、ファンクションキー13、CPU51、フラッシュEEPROM55、MROM56、RAM57、液晶表示装置6は、パターン選択手段及びパターン消去手段を構成する。また、入力設定情報記憶領域57Eは、設定条件保持手段として機能する。また、フラッシュEEPROM55は、新設定情報記憶手段として機能する。また、テープ送りモータ25、サーマルヘッド33、各駆動回路59、60、プラテンホルダ35及びプラテンローラ23は、印字手段を構成する。
【0080】
上記説明した通り、本実施形態に係るテープ印字装置1では、設定条件パターンテーブル65に記憶される出力用データの入力又は編集に係る「シフト」、「文字サイズ」、「修飾」の3種類の「設定項目」のそれぞれに対応する複数の設定条件から任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択して、該各「設定項目」に対応する設定条件とする新設定パターンテーブル(第1乃至第3新設定パターン70、71、72のいずれか)を作成してフラッシュEEPROM55に登録することができる。そして、この新設定パターンテーブルが登録されている場合には、初期設定パターンテーブル66に替えて該フラッシュEEPROM55に格納される新設定パターンテーブルに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件が選択可能な設定条件とされるため、初期設定パターンテーブル65に記憶される各設定項目の不要な設定条件を削除して新設定パターンテーブルとすることによって、該各設定項目の設定条件を使用状況に合わせて変更することができる。また、該新設定パターンテーブルに記憶される各設定項目の設定条件の個数を初期設定パターンテーブル66に比較して少なくすることができるため、文字種類などの選択するための文字種切替キー132やファンクションキー13のキー入力回数を確実に減少させることが可能となり、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
また、第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72から一の新設定パターンテーブルを選択することができるため、各ユーザの使用状況に合わせて第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72を予め登録することにより、使用状況に応じて使い分けが可能となる。
また、登録されている任意の第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72を削除することができるため、使用状況に応じて不必要な新設定パターンテーブルを削除して新たな新設定パターンテーブルを登録することができ、フラッシュEEPROM55の記憶容量の小型化を図ることができると共に、メモリの使用効率の向上を図ることができる。
また、設定条件テーブル65の各設定条件から選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンテーブルの各設定条件としてRAM57に一時記憶後、そのRAM57に一時記憶された新設定パターンテーブルを各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cに格納することにより、該テープ印字装置1の電源を切っても当該各第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72が書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュEEPROM55に格納されて失われないため、再起同時またはリセット時に該各第1乃至新設定パターンテーブル70、71、72を再度読み出すことができ、使用状況に合わせた使い分けを確実に行うことができる。また、電池電源のテープ印字装置1においては、乾電池28が切れても該各第1乃至新設定パターンテーブル70、71、72を保持することができるため、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
また、初期設定情報記憶領域56Dは、フラッシュEEPROM55とは別の読み出し専用不揮発性メモリであるMROM56に設けられているため、各第1乃至新設定パターンテーブル70、71、72をMROM56の初期設定情報記憶領域56Dに誤って格納することを確実に防止することができると共に、電源を切っても初期設定パターンパターンテーブル65を確実に保持することができる。
【0081】
尚、本発明は前記本実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)前記実施形態のMROM56に代えて、図20に示すように、一括電気的消去及び書き込み可能な読み出し専用メモリ(フラッシュEEPROM)61を設け、該フラッシュEEPROM61に、文字種切替キー132が起動後最初に押下された場合に、文字種類を切り替える初期切り替え順番(本実施形態では、「アルファベット小文字」→「アルファベット大文字」→「数字」の順番になっている。)を記憶する初期切替順記憶領域61A、アクセント入力キー121が押下された場合に、アクセント記号の種類を切り替える切り替え順番(本実施形態では、ウムラウト記号→アクサンテギュ記号→アクサングラーブ記号→アクサンシルコンフレックス記号→チルダー記号の順番になっている。)を記憶するアクセント切替順記憶領域61B、各切替キー131、132によって変更可能な機能の全種類やファンクションキー13によって変更可能な文字サイズの全種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な全種類を記憶する設定条件テーブル65が格納される設定情報記憶領域61C、起動時に選択される各切替キー131、132によって変更可能な機能の種類や文字サイズの変更可能な種類、及び入力文字の編集時に行う文字の太字、斜体などの文字装飾の設定可能な種類の初期設定パターンを記憶する初期設定パターンテーブル66が格納される初期設定情報記憶領域61Dを設けた構成にしてもよい。これにより、フラッシュEEPROM61は、各第1乃至第3新設定情報記憶領域55A〜55Cが設けられるフラッシュEEPROM55とは別に形成されているため、初期設定パターンテーブル65の設定条件も書き換え可能になると共に、電源を切っても初期設定パターンテーブル66を確実に保持することができる。
(B)前記実施形態では、フラッシュEEPROM55とMROM56とを別々に設けたが、図21に示すように、ビット毎に電気的消去及び書き込み可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)62上に記憶領域を分けて、上記各記憶領域56A〜56D、55A〜55Dをそれぞれ各記憶領域62A〜62Hとする構成にしてもよい。これにより、設定条件テーブル65、初期設定パターンテーブル66、各第1乃至第3新設定パターンテーブル70、71、72は、同一不揮発性メモリ上に設けられているため、電源を切っても各テーブル65、66、70〜71を確実に保持することができる。
(C)前記実施形態では、S37〜S40において新設定パターンテーブルをRAM57に一時記憶後、S41〜S44においてフラッシュEEPROM55に格納したが、S37〜S40において選択された各設定条件を直接フラッシュEEPROM55に格納し、S41〜S44においてこのフラッシュEEPROM55に格納された新設定パターンテーブルを修正する構成にしてもよい。これにより、RAM57の記憶容量の小型化を図ることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る入力装置によれば、初期設定パターンに記憶される出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目(例えば、文字種類、文字サイズ、太字や斜体等の文字修飾、書体など)のそれぞれに対応する複数の設定条件から設定条件選択手段を介して任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択して、該各設定項目に対応する新設定パターンとして登録することができる。そして、この新設定パターンが登録されている場合には、初期設定パターンに替えて該新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件が選択可能な設定条件とされるため、初期設定パターンの各設定項目の不要な設定条件を削除して新設定パターンとして登録することによって、該各設定項目の設定条件を使用状況に合わせて変更することができる。また、該新設定パターンに記憶される各設定項目の設定条件の個数を初期設定パターンに比較して少なくすることができるため、文字種類などを選択するためのキー入力回数を確実に減少させることが可能となり、各設定項目の設定を迅速且つ簡易に行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
【0083】
また、本発明に係るテープ印字装置によれば、長尺状のテープに印字する文字の出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目の初期設定条件から不要な設定条件を削除して、該各設定項目の設定条件を使用状況に合わせることができ、テープ印字装置の操作性の向上を図ることができる。また、この変更後の新設定パターンが書き換え可能な不揮発性メモリに格納される場合には、電源を切っても失われないため、再起同時またはリセット時に該変更後の新設定パターンを再度読み出すことができ、使用状況に合わせた使い分けを確実に行うことができる。また、電池電源のテープ印字装置においては、電池が切れても該新設定パターンを保持することができ、テープ印字装置の持ち運びが可能となると共に、操作性の更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置の概略外観斜視図である。
【図2】本実施形態に係るテープ印字装置の概略平面図である。
【図3】本実施形態に係るテープ印字装置の概略断面図である。
【図4】本実施形態に係るテープ印字装置に装着される背面カバーを外してテープカセットを装着した状態を示す概略底面図である。
【図5】本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態に係るテープ印字装置のMROMの設定情報記憶領域に記憶される設定条件テーブルの一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係るテープ印字装置のMROMの初期設定情報記憶領域に記憶される初期設定パターンテーブルの一例を示す図である。
【図8】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理を示すメインフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理時に実行される設定情報書き込み処理を示すサブフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理時に実行される設定メモリ処理を示すサブフローチャートである。
【図11】本実施形態に係るテープ印字装置の設定メモリ処理の制御処理時に実行される消去処理を示すサブフローチャートである。
【図12】本実施形態に係るテープ印字装置の設定メモリ処理の制御処理時に、「設定項目」が「シフト」の場合で、「順序1」の設定条件を選択する場合の処理における液晶表示装置の表示画面の一例を示す図である。
【図13】本実施形態に係るテープ印字装置の設定メモリ処理の制御処理時に、設定項目」が「シフト」の「順序1」の設定条件として「大文字」が選択された場合で、「順序2」の設定条件を選択する場合の処理における液晶表示装置の表示画面の一例を示す図である。
【図14】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理時に実行されるシフト処理を示すサブフローチャートである。
【図15】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理時に実行されるサイズ設定処理を示すサブフローチャートである。
【図16】本実施形態に係るテープ印字装置の文字入力の制御処理時に実行される修飾設定処理を示すサブフローチャートである。
【図17】本実施形態に係るテープ印字装置の第1新設定情報記憶領域に格納される第1新設定パターンテーブルの一例を示す図である。
【図18】本実施形態に係るテープ印字装置の第2新設定情報記憶領域に格納される第2新設定パターンテーブルの一例を示す図である。
【図19】本実施形態に係るテープ印字装置の第3新設定情報記憶領域に格納される第3新設定パターンテーブルの一例を示す図である。
【図20】他の実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【図21】他の実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置
2 本体
6 液晶表示装置
9 感熱テープ
16 カーソルキー
18 ファンクションキー
26 テープカセット
28 乾電池
33 サーマルヘッド
51 CPU
55 フラッシュEEPROM
55A 第1新設定情報記憶領域
55B 第2新設定情報記憶領域
55C 第3新設定情報記憶領域
56 MROM
56C 設定情報記憶領域
56D 初期設定情報記憶領域
57 RAM
57D 入力モード記憶領域
57E 入力設定情報記憶領域
65 設定条件テーブル
66 初期設定パターンテーブル
70 第1新設定パターンテーブル
71 第2新設定パターンテーブル
72 第3新設定パターンテーブル
121 アクセント入力キー
122〜130 文字入力キー
131 記号入力キー
132 文字種切替キー

Claims (8)

  1. 複数の入力キーを備えるキー入力手段と、表示手段と、
    出力用データの入力又は編集に係る複数種類の設定項目のそれぞれに対応して設定可能な複数の設定条件が所定順番で予め記憶される初期設定パターンを格納する初期設定情報記憶手段と、
    前記キー入力手段によるキー入力に応じて、前記各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    前記表示制御手段によって表示された各設定項目の設定条件を該設定項目の設定条件として指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定された各設定項目の設定条件に従って前記出力用データの入力編集を行うように制御する入力編集制御手段と、
    を備えた入力装置において、
    前記初期設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件から任意の設定条件を少なくとも1個ずつ選択する設定条件選択手段と、
    前記設定条件選択手段によって選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンとして登録する登録手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記新設定パターンが登録されている場合には、該新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示し、前記新設定パターンが登録されていない場合には、前記初期設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示することを特徴とする入力装置。
  2. 前記登録手段により登録された複数種類の新設定パターンから一の新設定パターンを選択するパターン選択手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記新設定パターンが登録されている場合には、前記パターン選択手段を介して選択された新設定パターンに記憶される各設定項目に対応する複数の設定条件を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記登録手段に登録されている任意の新設定パターンを削除するパターン消去手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記登録手段は、前記キー入力手段によるキー入力に応じて、前記設定条件選択手段によって選択された設定条件を各設定項目に対応する新設定パターンとして保持するための書き換え可能なメモリからなる設定条件保持手段と、
    その設定条件保持手段で保持された前記新設定パターンを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリからなる新設定情報記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記初期設定情報記憶手段は、前記新設定情報記憶手段とは別の読み出し専用不揮発性メモリで形成され、前記新設定情報記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
  6. 前記初期設定情報記憶手段は、前記新設定情報記憶手段とは別の書き換え可能な不揮発性メモリで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
  7. 前記初期設定情報記憶手段及び前記新設定情報記憶手段は、同一不揮発性メモリ上に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
  8. 装置本体に収納されるテープカセットと、入力装置と、前記入力装置によって入力又は編集された文字を前記テープカセットに収納される長尺状のテープに印字する印字手段と、を備えたテープ印字装置において、
    前記入力装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された入力装置であることを特徴とするテープ印字装置。
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