JP2004299036A - 作業工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業工具における制振性を一層向上するのに資する技術を提供する。
【解決手段】工具ビット119と、圧力変動を介して工具ビット119を直線状に駆動させ、これによって当該工具ビット119に所定の加工作業を遂行させる作動機構125、131と、作動機構125、131の制振を行なう動吸振器141を有する作業工具101であって、動吸振器141は、弾性要素153による付勢力が作用した状態で直線運動可能に構成されるとともに、作動機構125、131において生じた変動圧力を介して駆動されるウェイト145を有することを特徴とする作業工具。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンマやハンマドリル等のように一定の周期で工具ビットを駆動する作業工具における制振技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭52−109673号(特許文献1)では、制振装置が設けられたハンマの構成が開示されている。この従来のハンマでは、本体ハウジングの下方側であってモータハウジングの前方をなす領域に、当該本体ハウジング(およびモータハウジング)と一体状に防振室を形成するとともに、この防振室内に動吸振器を収容する。そしてハンマ駆動の際に生じるハンマ長軸方向への強い振動が当該動吸振器によって吸振されるように構成される。
【0003】
ところで上記動吸振器は、弾性要素による付勢力が作用した状態で配置されたウェイトが、当該動吸振器に入力される振動量の大きさに応じて駆動されることで制振作用を奏する。すなわち動吸振器は、発生した振動量に応じて制振量が決定されるという受動的な性格を有する。ところで、実際の加工作業においては、作業者が作業工具を被加工材側に強く押圧した状態で作業を行なうといったように、工具ビットに被加工材側からの負荷が相当程度作用するため制振の要請が高いにもかかわらず、動吸振器に入力される振動量が抑制されてしまう場合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開昭52−109673号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業工具における制振性を一層向上するのに資する技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、工具ビットと、作動機構と、動吸振器を有する作業工具が構成される。作動機構は、圧力変動を介して前記工具ビットを直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定の加工作業を遂行させる。かかる工具ビットとしては、典型的にはハンマビットがこれに該当する。また「圧力変動を介して」とは、作動機構における圧力の変動によって直接的に工具ビットを駆動する形態、作動機構における圧力の変動によって駆動された打撃子による打撃によって間接的に工具ビットを駆動する形態のいずれも好適に包含される。
【0007】
本発明における動吸振器は弾性要素による付勢力が作用した状態で直線運動可能に構成されたウェイトを有する。動吸振器の要素たるウェイトは、少なくとも弾性要素による付勢力が作用すれば足り、さらに減衰要素による減衰力の作用を受ける構成も包含されるものとする。
【0008】
本発明の特徴として、上記ウェイトは、作動機構において生じた変動圧力によって駆動される。動吸振器は、本来的には、外部からの振動入力に基づいてウェイトが駆動され、これによって振動を受動的に抑制する機構である。本発明では、かかる受動的な制振機構である動吸振器につき、そのウェイトを、工具ビット駆動用の作動機構における変動圧力によって積極的に駆動させる。従って、作業工具に作用する振動の大小によらず、動吸振器を定常的に作動させることが可能となる。このため、例えば作業工具に強い押圧力を作用させながら加工作業を行なう等のように、制振の要請は高いにも拘らず、動吸振器に入力される振動量が小さく、当該動吸振器が十分に作動しないような作業態様においても、十分な制振機能を確保することが可能な作業工具が提供されることとなった。
【0009】
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作業工具における作動機構は、駆動モータと、工具ビットに直線運動を行わせるべく、当該工具ビットの長軸方向に直線運動する打撃子と、クランク室に収容されるとともに、駆動モータの回転出力を直線運動に変換して打撃子を駆動するクランク部とを有するとともに、動吸振器は、ウェイトを収容する本体部を有するように構成する。そしてクランク部の駆動に伴うクランク室内の圧力変動が、動吸振器の本体部内に導かれ、これによりウェイトが打撃子と対向状に駆動されるように構成する。
【0010】
ところで、クランク部の作動状態とクランク室内の容積とは、以下の関係となるのが一般的である。すなわち、打撃子が工具ビットに向かうようにクランク部が作動される場合にはクランク室内の容積が増大する。この場合、クランク室内の圧力は、クランク室内の容積が増大する前に比べて相対的に低下する。これとは反対に、打撃子が工具ビットから離間するようにクランク部が作動される場合には、クランク室内の容積が減少する。この場合クランク室内の圧力は、クランク室内の容積が減少する前に比べて相対的に増大する。このように打撃子の駆動態様に応じて変動するクランク室内の圧力を動吸振器の本体部内に導くことで、以下の関係を構築することが可能である。
【0011】
すなわち、駆動子が工具ビットに向かう際には、クランク室内の相対的に低圧とされた状態を利用して、動吸振器のウェイトが工具ビットから離間する方向へと移動するように設定する。例えば、クランク室内の相対的な低圧状態により、工具ビットから離間する方向へとウェイトが吸引作用を受けるといった構成が可能である。一方、駆動子が工具ビットから離間する際には、クランク室内の相対的に高圧とされた状態を利用して、動吸振器のウェイトが工具ビットに近接する方向へと移動するように設定する。例えば、クランク室内の相対的な高圧状態により、工具ビットに近接する方向へとウェイトが押圧作用を受けるといった構成が可能である。なお実際の作業工具においては、打撃子の移動動作のタイミングと、クランク室内の容積の変化のタイミングには若干の時間差が生じることがあるので、作業工具の設計時には、当該時間差を加味してウェイトの積極駆動を行なうよう構成するのが好ましい。
【0012】
本発明によれば、本来は外部振動の入力を受けて受動的に駆動された制振を行なうに過ぎない動吸振器のウェイトにつき、打撃子と対向するように能動的に直線運動させるカウンタウェイトとして機能させることが可能とされ、合理的な制振機構を構築することが可能となった。
【0013】
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の作業工具において、加工作業に伴う負荷が工具ビットに作用する負荷駆動時には、作動機構において生じた変動圧力によるウェイトの駆動が許容される。一方、加工作業に伴う負荷が工具ビットに作用しない無負荷駆動時には、作動機構において生じた変動圧力によるウェイトの駆動が規制される。従って、制振の必要性が高い負荷駆動時には、作動機構において生じた変動圧力を利用し、動吸振器のウェイトを積極駆動することによって作業工具の効果的な制振を図り、その一方において、制振の必要性がそれ程高くない無負荷駆動時には、動吸振器におけるウェイトの積極駆動を規制することにより、かえってウェイトが作業工具における振動源となるのを未然に防止することが可能とされる。
【0014】
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の作業工具における動吸振器につき、本体部内において前記ウェイトを挟んで形成された第1および第2の作動室を有するように構成する。そして作業工具が少なくとも負荷駆動される場合には、作動機構において生じた変動圧力が第1の作動室に導入されるとともに、第2の作動室が外部と連通可能に構成される。
【0015】
負荷駆動時には、作動機構において生じた変動圧力を第1の作動室に導くことで動吸振器のウェイトを駆動し、これによって当該動吸振器を能動的な制振機構として機能させる。この場合、本体部内においてウェイトを挟んで形成された第2の作動室を外部に連通することにより、外部との連通が遮断された第2の作動室の圧縮および膨張作用(典型的には断熱圧縮ないし断熱膨張)が、本体部内を移動動作しようとするウェイトの妨げとならないように構成する。これにより、本体部内におけるウェイトの円滑かつ速やかな駆動動作が確保されることとなる。
【0016】
なお、動吸振器において減衰による制振要素を付加するべく、第1および第2の作動室には、空気やオイル等の流体を適宜に充填するのが好ましい。
【0017】
(請求項5に記載の発明)
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4までのいずれかに記載の作業工具における作動機構につき、工具ビットの長軸方向へと相対的に摺動動作するピストンおよびシリンダを有するように構成する。そして工具ビットは、ピストンおよびシリンダの相対動作による空気バネの作用を介して、当該工具ビットの長軸方向に直線運動するよう構成される。本発明では、動吸振器のウェイトにつき、シリンダの周面部に沿って配設されつつ、工具ビットの長軸方向へと摺動可能に構成される。「周面部に沿って配設」の態様としては、シリンダの外周部を一周するように配設してもよく、あるいはシリンダの外周部に沿って、その一部に配設してもよい。本発明によれば、ウェイトをシリンダの周面部に沿って配設しつつ、摺動状に直線運動させることが可能であり、作業工具における省スペース化技術の向上に資することとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の実施の形態では、作業工具の一例として電動式のハンマを用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る電動ハンマ101は、概括的に見て、電動ハンマ101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103の先端領域に接続されるツールホルダ117、当該ツールホルダ117に着脱自在に取付けられたハンマビット119を主体として構成される。ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。
【0019】
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113および打撃要素115を収容したギアハウジング107と、ハンドグリップ109とによって構成されている。駆動モータ111の回転出力は運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。なお電動ハンマ101は、適宜作業者が操作することにより、ハンマビット119の長軸方向へのハンマ動作および周方向へのドリル動作を同時に行なうハンマドリルモードへ切り替え可能に構成してもよい。
【0020】
本実施の形態に係る電動ハンマ101のうち、運動変換機構113、打撃機構115の詳細な構成が図2に示される。なお図2は、電動ハンマ101の主要部の構成を平面視にて模式的に示す。運動変換機構113は、図2では図示されない駆動モータ111(図1参照)により水平面内にて回転駆動される駆動ギア122と、当該駆動ギア122の回転中心からシフトして配置された偏心軸123と、一端側が偏心軸123に遊嵌状に取り付けられるとともに他端側が駆動子127に遊嵌状に取り付けられたクランクアーム125を有する。駆動ギア122、偏心軸123およびクランクアーム125は、クランク室121内に配置される。クランク室121内は、特に図示しないシール構造により概ね外部と非連通状態とされるとともに、その実効容積は、クランクアーム125による駆動子127の移動動作に応じて増減するように構成されている。クランクアーム125は、駆動子127と相俟って本発明における「クランク部」に対応する。
【0021】
一方、打撃機構115は、駆動子127とともにシリンダ129のボア内壁に摺動自在に配置されたストライカ131と、ツールホルダ117に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ131の運動エネルギをハンマビット119に伝達するインパクトボルト133を主体として構成される。ストライカ131は、本発明における「打撃子」に対応する。
【0022】
本実施の形態に係る電動ハンマ101には、さらに図2に示すように、本体部103に連接された動吸振器141が設けられている。動吸振器141は、本体部103に隣接状に配置された筒体143と、当該筒体143内に配置されたウェイト145と、ウェイト145の左右に配置された付勢バネ153を主体として構成される。付勢バネ153は、ウェイト145が筒体143の長軸方向(ハンマビット119の長軸方向)に移動する際にウェイト145に対向状の弾発力を付与する。また筒体143内のウェイト145の左右両側部には、それぞれ第1作動室151および第2作動室152(本発明の「第1の作動室」「第2の作動室」にそれぞれ対応)が形成される。第1作動室151は、第1連通部155を介してクランク室121に連通されている。また第2作動室152は、第2連通部157を通じて動吸振器141外(大気)に連通されている。
【0023】
ウェイト145には、大径部147および小径部149が連接状に形成されており、両者の外形や長軸方向長さ等を選択することにより、ウェイト145の設計寸法を適宜調整することが可能であり、全体としてウェイト145のコンパクト化を図ることが可能である。さらにウェイト145がその移動方向に長尺状に形成されること、および小径部149の外周部が付勢バネ153の内周に密接状に接することにより、ウェイト145がハンマビット119の長軸方向に移動動作する際の動作を安定化することが可能とされている。
【0024】
なお本実施の形態における動吸振器141は、その筒体143が本体部103(ギアハウジング107)に固定状に連接されて電動ハンマ101に一体的に設けられているが、これを本体部103から取り外し自在に構成してもよい。
【0025】
上記のように構成される電動ハンマ101の作用について説明する。図1に示す駆動モータ111が通電駆動されると、その回転出力により、図2に示す駆動ギア122が水平面内にて回動動作する。すると、駆動ギア122に配置された偏心軸123が水平面内を周回動作し、これによってクランクアーム125が同じく水平面内を揺動し、当該クランクアーム125の先端に取り付けられた駆動子127がシリンダ129内を直線状に摺動動作される。駆動子127の摺動動作に伴う空気バネの作用により、ストライカ131は駆動子127の直線動作速度よりも高速でシリンダ129内を直線運動する。ストライカ131は、インパクトボルト133に衝突することで、その運動エネルギをハンマビット119へと伝達し、これによってハンマビット119が被加工材にハンマ加工作業を行なう。なお図示の便宜上、図2においては、駆動子127が後退動作して非圧縮側死点に達し、このためインパクトボルト133に衝突して衝撃力を伝達したストライカ131が、ハンマビット119から離反する方向へと直線運動する状態が示される(ストライカの運動方向は、図2では符号Mr1で示される)。
【0026】
上記のようにハンマビット119が駆動される際に発生する衝撃的かつ周期的な振動に対しては、本体部103に設けられた動吸振器141が制振機能を奏する。すなわち、電動ハンマ101の本体部103を、所定の外力(振動)が作用する制振対象体として見立てた場合、当該制振対象体である本体部103に対して、動吸振器141における制振要素であるウェイト147および付勢バネ153が協働して動的な制振を行なう。これにより本実施の形態における電動ハンマ101の振動が効果的に抑制されることとなる。なお動吸振器による制振原理自体は公知の事項ゆえ詳細な説明を省略する。
【0027】
本実施の形態では、電動ハンマ101の駆動時において、駆動子127がシリンダ129内をハンマビット119の長軸方向(図2において左右方向に直線状に摺動動作するのに伴い、クランク室121内の容積が変化する。例えば図3では、駆動子127が、図2に示す非圧縮側死点に位置した状態からハンマビット119側へと所定量移動した状態が示される。図3では駆動ギア122の図中左回りの回転に伴い、クランクアーム125が水平面内にて揺動動作することで、駆動子127がハンマビット119側へと摺動動作を開始する。このとき駆動子127とストライカ131間の空気バネの作用により、ストライカ131にはハンマビット119方向へと向かう力Ff1が作用する。
【0028】
この時、駆動子127がハンマビット119側へ摺動動作した分、クランク室121内の容積が増大するとともに、当該クランク室121内の圧力が減少する。この減少圧力は、連通部155を通じて動吸振器141の第1作動室151に作用する。これによりウェイト145にはハンマビット119から離反する側への力Fr2が作用する。
【0029】
図4に示すように、さらに駆動ギア122が回転駆動されることに伴い、クランクアーム125が水平面内にて揺動動作し、駆動子127がハンマビット119側へと更に摺動動作して圧縮側死点に至る。このときストライカ131は、図3に示す状態から継続的に作用する空気バネの作用を介し、ハンマビット119側へと移動し(ストライカ131の移動動作は図中符号Mf1で示される)、インパクトボルト133に衝突し、これによって衝撃的な打撃力がハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119はツールホルダ117内を摺動動作してハンマ作業を遂行する。
【0030】
この時、クランク室121内の容積が増大することに起因する当該クランク室121内の減少圧力が、上記図3に示す状態から図4に示す状態へと継続的に第1作動室151内に作用することにより、ウェイト145には継続的に力Fr2が作用する。この結果、ウェイト145は付勢バネ153の付勢力に抗しつつ、図中右側へと摺動動作する(ハンマビット119から離反する側であって、符号Mr2で示される)。この結果、ストライカ131がインパクトボルト133に衝突して衝撃力をハンマビット119に作用させるように直線運動する場合に、ウェイト145は当該インパクトボルト133に対向するように反対方向へ直線運動し、電動ハンマ101に生じる振動を抑制するように作用する。
【0031】
なお本実施の形態では、駆動子127がストライカ131に向かって移動動作するタイミングに対し、空気バネが作用するのに必要な圧縮時間あるいはストライカ131の慣性力等のため、当該ストライカ131が実際にインパクトボルト133に向かって直線運動を開始するタイミングが若干遅れることとなる。従って、動吸振器141におけるウェイト145につき、ストライカ131の移動動作と対抗するように直線運動を開始させるタイミングについては、例えば付勢バネ153の付勢力を調整する等して適宜に設定することが好ましい。
【0032】
また本実施の形態では、ウェイト145がストライカ131と対向するように直線運動するに際し、第2作動室152に形成された第2連通部157を通じて外部のエアが当該第2作動室152内に導かれるため、ウェイト145の図中右方向ヘの移動に伴い、第2作動室152内の空間が外部とのエアの流通を絶たれた状態で膨張してしまい(断熱膨張)、ウェイト145の直線運動の妨げとなるといった事態が効果的に防止されている。
【0033】
さらにウェイト145が図中右側に直線運動するのに伴い、第1作動室151内の容積が減少し、連通部155を介してクランク室121内の圧力が増加することになるが、当該圧力の増加が実用上無視できる程度にクランク室121の実効容積を大きくする構成を採用してもよい。あるいは、かかる圧力増加によりウェイト145の移動動作Mr2に対するブレーキ作用を生ぜしめ、直線運動するウェイト145が第1作動室151端部に衝突しないように設定する構成を採用してもよい。
【0034】
図4に示すように駆動子127が圧縮側死点に位置する状態から、さらに駆動ギア122が回転駆動されることで、駆動子127はハンマビット119から離反する側へと移動する。この結果、図5に示すように、膨張側に作用する空気バネにより、ストライカ131には、ハンマビット119から離反する方向への力Fr1が作用する。一方、この動作に際してクランク室121内の容積が減少して圧力が増加するのに伴い、連通部155を通じて第1作動室151内に導かれた変動圧力により、動吸振器141のウェイト145には、ハンマビット119に向かう方向への力Ff2が作用する。上述のように、空気バネの作動に必要な時間、ストライカ131の慣性力等のため、駆動子127がハンマビット119から離反する側へ移動動作を開始するタイミングに対し、ストライカ131の直線運動が開始されるタイミングが若干遅れる。この結果、駆動子127が、図5に示す状態から図2に示す非圧縮側死点へと至る過程において、ストライカ131がハンマビット119から離反する側へと直線運動Mr1を開始し(図2参照)、これに伴って動吸振器141のウェイト145が当該ストライカ131と対向状に直線運動Mf2を開始する。この結果、ストライカ131が後退動作する場合においても、ウェイト145を積極的に駆動した制振機構が効果的に働くこととなる。
【0035】
なお上記と同様、ウェイト145が図中左側に直線運動(Mf2)する際(図2参照)、第2連通部157を通じて外部のエアが当該第2作動室152内に導かれるため、ウェイト145の図中左方向ヘの移動に伴い、第2作動室152内の空間が外部とのエアの流通を絶たれた状態で圧縮され(断熱圧縮)、ウェイト145の直線運動の妨げとなることが効果的に防止されている
【0036】
本実施の形態によれば、本来的には、外部側(電動ハンマ101側)からの振動入力に基づいてウェイト145が駆動され、これによって振動を受動的に抑制する機構である動吸振器141につき、当該ウェイト145を、駆動子127の駆動動作に伴うクランク室121内の圧力変動を利用して、ストライカ131の直線運動と対向するように積極的に直線運動させる。従って、電動ハンマ101に作用する振動の大小によらず、動吸振器141を定常的に作動させることが可能となる。換言すれば、動吸振器141のウェイト145につき、あたかも運動変換機構によって能動的に駆動動作されるカウンタウェイトのように用いることが可能とされる。この結果、例えば作業者が電動ハンマ101に強い押圧力を作用させながらハンマ作業を行なう等のように、制振の要請は高いにも拘らず、当該押圧力のため動吸振器141に入力される振動量が小さくなってしまい、当該動吸振器141が十分に作動しないような作業態様においても、ウェイト145を積極的に駆動動作させ、十分な制振機能を確保することが可能となる。
【0037】
(本発明の第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態につき、図6および図7を参照しつつ説明する。第2の実施形態では、被加工材側からの負荷がハンマビット219に作用する負荷駆動時にのみ、動吸振器241におけるウェイト245の積極駆動を行なうという構成を採用している。具体的には、筒状に形成されるとともに、シリンダ229の外周面に沿って配置された作動体261が、付勢バネ263とともに設定されている。
【0038】
図6における電動ハンマ201は、被加工材(特に図示しない)側からの負荷がハンマビット219に作用しない状態、すなわち無負荷駆動状態に置かれている。このとき作動体261は、付勢バネ263により図中左方向に付勢され、クランク室221と動吸振器241の第1作動室251とを連通する第1連通部255を閉鎖状態としている。また動吸振器241の第2作動室252を外部に連通する第2連通部257に関しても、これを閉鎖状態としている。さらに当該作動体261は、駆動子227とストライカ231間に形成される圧縮室を介して、クランク室221を外部に連通する第3連通部259を開放状態としている。
【0039】
この結果、無負荷駆動時におけるクランク室221は、第1連通部255を介して第1作動室251に連通されることなく、第3連通部259を介して外部に連通されることとなる。従ってクランク室221内の変動圧力を利用したウェイト245の積極駆動は行なわれない。このため制振の必要性が比較的低い無負荷駆動時において、ウェイト245を不用意に積極駆動して電動ハンマ201の振動源となることが防止されるとともに、動吸振器241は、外部(電動ハンマ201)から入力される振動に基づいて本来の受動的な制振機構として作用する。
【0040】
一方、図7に示すように、電動ハンマ201によって被加工材にハンマ作業を行なう場合、作業者が電動ハンマ201を押圧することに起因して、被加工材側からの負荷(押圧力に対する反力)Fがハンマビット219に作用する。かかる状態は負荷駆動状態と定義される。負荷駆動時における作動体261は、作業者による電動ハンマ201の押圧により、付勢バネ263の付勢力に抗しつつ、シリンダ229の外周部をハンマビット219から離反する側へと摺動する。すると当該作動体261により、無負荷駆動時には閉鎖状態とされていた第1連通部255および第2連通部257がそれぞれ開放状態とされ、さらに開放状態とされていた第3連通部259が当該作動体261によって遮蔽される。この結果、クランク室221は、外部との連通が遮断されるとともに、動吸振器241の第1作動室251に連通される。
【0041】
この状態で駆動ギア222が回転し、クランクアーム225を介して駆動子227が直線運動することにより、ストライカ231が直線運動し、インパクトボルト233を介してハンマビット219に衝撃力を伝達し、負荷駆動状態における電動ハンマ201の駆動が遂行される。このとき駆動子227の直線運動に伴ってクランク室221内の容積が増減して圧力が増減すると、かかる変動圧力が第1連通部255を通じて第1作動室251に作用する。この結果、上記第1の実施形態と同様に、ストライカ231の直線運動と対向状にウェイト245を直線運動させ、電動ハンマ201の効果的な制振を行なうことが可能とされる。
【0042】
なお、負荷駆動時におけるクランク室221の変動圧力を利用したウェイト245の積極駆動に際し、第2作動室252は第2連通部257を通じて外部に開放されるため、断熱状に膨張ないし圧縮されることによりウェイト245の駆動動作を阻害する事態が効果的に防止される。第2の実施形態の他の構成に関しては、上記第1の形態の構成と実質的に同等とされているため、詳細な説明を便宜上省略する。
【0043】
(本発明の第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態につき、図8および図9を参照しつつ説明する。第3の実施形態では、被加工材側からの負荷がハンマビット319に作用する負荷駆動時にのみ、動吸振器341におけるウェイト345の積極駆動を行なうという構成を採用する点では、上記第2の実施形態と同様であり、無負荷駆動時および負荷駆動時におけるクランク室321の連通形態に関し、上記第2の実施形態と異なる構成とされている。本実施の形態に係る電動ハンマ301では、筒状に形成されるとともに、シリンダ329の外周面に沿って配置された作動体361が、付勢バネ363とともに設定されている。またクランク室321は、第1連通部355を通じて動吸振器341の第1作動室351に常時に連通されている。
【0044】
図8における電動ハンマ301は、被加工材(特に図示しない)側からの負荷がハンマビット319に作用しない状態、すなわち無負荷駆動状態に置かれている。このとき作動体361は、付勢バネ363により図中左方向に付勢され、動吸振器341の第2作動室352を外部に連通する第2連通部357を閉鎖状態する一方、クランク室321を外部に連通する第3連通部359に関しては、これを開放状態としている。
【0045】
この結果、無負荷駆動時におけるクランク室321は、第3連通部359を通じて外部に連通されるため、クランク室321内の変動圧力を利用したウェイト345の積極駆動は行なわれない。このため制振の必要性が比較的低い無負荷駆動時において、ウェイト345を不用意に積極駆動して電動ハンマ301の振動源となることが防止されるとともに、動吸振器341は、外部(電動ハンマ301)から入力される振動に基づいて本来の受動的な制振機構として作用する。
【0046】
一方、図9に示すように、電動ハンマ301によって被加工材にハンマ作業を行なう場合、作業者が電動ハンマ301を押圧することに起因して、被加工材側からの負荷(押圧力に対する反力)Fがハンマビット319に作用する。かかる状態は負荷駆動状態と定義される。負荷駆動時における作動体361は、作業者による電動ハンマ301の押圧により、付勢バネ363の付勢力に抗しつつ、シリンダ329の外周部をハンマビット319から離反する側へと摺動する。すると当該作動体361により、無負荷駆動時には閉鎖状態とされていた第2連通部357が閉鎖状態とされ、さらに開放状態とされていた第3連通部359が遮蔽される。この結果、クランク室321は、外部との連通が遮断されるとともに、第1連通部355を介して動吸振器341の第1作動室351に連通される。
【0047】
この状態で駆動ギア322が回転し、クランクアーム325を介して駆動子327が直線運動することにより、ストライカ331が直線運動し、インパクトボルト333を介してハンマビット319に衝撃力を伝達し、負荷駆動状態における電動ハンマ301の駆動が遂行される。このとき駆動子327の直線運動に伴ってクランク室321内の容積が増減して圧力が増減すると、かかる変動圧力が第1連通部355を通じて第1作動室351に作用する。この結果、ストライカ331の直線運動と対向状にウェイト345を直線運動させ、電動ハンマ301の効果的な制振を行なうことが可能とされる。
【0048】
負荷駆動時におけるクランク室321の変動圧力を利用したウェイト345の積極駆動に際し、第2作動室352は第2連通部357を通じて外部に開放されるため、断熱状に膨張ないし圧縮されることによりウェイト345の駆動動作を阻害することが効果的に防止される。第3の実施形態の他の構成に関しては、上記第1の形態の構成と実質的に同等とされているため、詳細な説明を便宜上省略する。
【0049】
なお上記第2および第3の実施形態では、クランク室221(321)と外部、クランク室221(321)と第1作動室251(351)、第2作動室252(352)と外部のそれぞれを連通状態ないし非連通状態とすることにより、動吸振器241(341)におけるウェイト245(345)の駆動制御を行う構成例を説明したが、これらのいずれかのみの要素を用いて、当該ウェイト245(345)の駆動制御を遂行する構成としてもよい。
【0050】
(本発明の第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態につき、図10を参照しつつ説明する。第4の実施形態では、上記各実施形態の作動性を更に改善するための各種の工夫が講じられている。図10では、負荷駆動状態に置かれた上記第3の実施形態に係る電動ハンマ301(図9参照)を一例として、これに圧力調整バルブ471、弾性体473、作動室連通部475、バネ定数が非定常とされたバネ477およびエアクッション領域479という各特徴的構成を付加した電動ハンマ401の構成が示されている。なお、これらの特徴的構成は、他の実施形態にかかる電動ハンマ101,201に対しても同様に適用可能である。
【0051】
圧力調整バルブ471は、クランク室421内の変動圧力を利用して動吸振器441におけるウェイト445を積極的に駆動するに際し、クランク室421内の圧力を適宜外部に逃がすことで、第1作動室451に作用する圧力(すなわちウェイト445に作用する圧力)を加減し、ウェイト445の駆動速度、駆動量等を適宜調整するべく、クランク室421から外部への通路472に配置されている。
【0052】
弾性体473は、ストライカ431の直線運動と対向状に直線運動するウェイト445の振幅が過大となり過ぎた場合に、動吸振器441の筒体443の端部にウェイト445が衝突して動吸振器の耐久性に悪影響を及ぼすことを防止し、あるいはバネ477が過大な振幅によって座屈するのを防止するべく、第1作動室451および第2作動室452の各端部に配置される。
【0053】
作動室連通部475は、筒体441の内壁部に関し、第2作動室452側から第1作動室451側へと所定距離延在して形成され、ウェイト445よりも大径とされることで当該ウェイト445と筒体443の間にクリアランスを形成可能な大径領域として構成される。作動室連通部475は、筒体443内で直線運動するウェイト445の振幅が所定範囲内である場合には、第1作動室451と第2作動室452とを隔離する一方、ウェイト445の振幅が所定範囲を超えて過大となる場合には、ウェイト445がその長さ全体に渡って作動室連通部475の配置領域に位置する際に、第1作動室451と第2作動室452とを連通状態とする。これによりウェイト445の振幅が必要以上に過大となった場合には、第1作動室451内の圧力を適宜第2作動室452側へ逃がすことで、ウェイト445の振幅を減少させ、制振性能の最適化を測ることが可能とされる。
【0054】
バネ定数が非定常とされたバネ477は、ウェイト445の振幅が過大となった場合に、当該ウェイト445の直線運動に対向して作用する付勢力が相対的に大きくなるように構成される。すなわちバネ477のバネ定数は、ウェイト445から離間すると相対的に大きくなるように非定常状態とされる。例えば不等ピッチとされたバネ、あるいは円錐形状とされたバネ等が採用可能である。
【0055】
エアクッション領域479は、上記弾性体473と同様に、ウェイト445の振幅が過大となった場合に、当該ウェイト445が筒体443ないしバネ477に悪影響を及ぼすのを防止するべく、第1作動室451および第2作動室452の端部に選択的に配置される。
【0056】
(本発明の第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態につき、図11および図12を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る電動ハンマ501では、動吸振器541におけるウェイト545、および当該ウェイト545に付勢力を作用する付勢バネ553は、円筒状に形成されるとともに、シリンダ529の外周部に沿って形成された第1作動室551および第2作動室552を区画形成しつつ配置される。第1作動室551は第1連通部559を通じてクランク室521に常時に連通されている。そしてウェイト545は、付勢バネ553の付勢力を受承しつつ、シリンダ529の周面部をハンマビット519(便宜上図12にのみ示す)の長軸方向に摺動可能に構成される。
【0057】
シリンダ529とウェイト545の間には、円筒状に形成された作動体561と、当該作動体561を付勢する付勢バネ563が配置されている。図11における電動ハンマ501は、被加工材(特に図示しない)側からの負荷がハンマビット519に作用しない状態、すなわち無負荷駆動状態に置かれている。このとき作動体561は、付勢バネ563により図中左方向に付勢され、第1作動室551と外部(駆動子527とストライカ531の間に形成される圧縮室)とを連通状態とする第2連通部560を開放する。
【0058】
この結果、無負荷駆動時におけるクランク室521内の圧力は、第1連通部559を通じて常時に連通された第1作動室551から、第2連通部560を通じ、駆動子527とストライカ531の間に形成される圧縮室を経由して、外部へと逃がされることとなる。従ってクランク室521内の変動圧力を利用したウェイト545の積極駆動は行なわれない。このため制振の必要性が比較的低い無負荷駆動時において、ウェイト545を不用意に積極駆動して電動ハンマ501の振動源となることが防止されるとともに、動吸振器541は、外部(電動ハンマ501)から入力される振動に基づいて本来の受動的な制振機構として作用する。
【0059】
一方、図12に示すように、電動ハンマ501によって被加工材にハンマ作業を行なう場合、作業者が電動ハンマ501を押圧することに起因して、被加工材側からの負荷(押圧力に対する反力)Fがハンマビット519に作用する。かかる状態は負荷駆動状態と定義される。負荷駆動時における作動体561は、作業者による電動ハンマ501の押圧により、付勢バネ563の付勢力に抗しつつ、シリンダ529の外周部をハンマビット519から離反する側へと摺動する。すると当該作動体561により、無負荷駆動時には開放状態とされていた第2連通部560が閉鎖される。この結果、クランク室521および第1作動室551は、外部との連通が遮断される。
【0060】
この状態で駆動子527が直線運動することにより、ストライカ531が直線運動し、インパクトボルト533を介してハンマビット519に衝撃力を伝達し、負荷駆動状態における電動ハンマ501の駆動動作が遂行される。このとき駆動子527の直線運動に伴ってクランク室521内の容積が増減して圧力が増減すると、かかる変動圧力が第1連通部559を通じて第1作動室551に作用する。この結果、ストライカ531の直線運動と対向状にウェイト545が直線運動して制振機能を発揮する。
【0061】
本実施の形態では、動吸振器541のウェイト545を円筒状に形成し、シリンダ529の周面部に沿って配設しつつ、摺動状に直線運動させる構成を採用したことにより、電動ハンマ501において動吸振器541を配設するのに必要なスペースを極力減少することが可能となり、電動ハンマ501の構築において、省スペース化を向上することが可能とされる。
【0062】
なお上記実施形態における動吸振器141(241,341,441,541)では、ウェイト145(245,345,445,545)と付勢バネ153(253,353,453,553)とを用いて制振機構を構成したが、例えばウェイトの左右両側領域にオイルを封入することで、弾性要素による弾性力のみならず減衰力が作用するように設定することも可能である。
【0063】
さらに本発明の趣旨に鑑み、以下の各態様を構成することができる。
(態様1)
「請求項3に記載の作業工具であって、
前記作動機構において生じた変動圧力は、前記無負荷駆動時には、作業工具外へと放出されることを特徴とする作業工具。」
【0064】
この態様によれば、無負荷駆動時には、作動機構において生じた圧力を外部に放出することで、動吸振器の能動的に作動しないように構成することが可能となる。これにより、負荷駆動時には、作動機構における変動圧力を利用することで、動吸振器のウェイトを積極的に駆動して制振能力を向上するとともに、無負荷駆動時には、動吸振器のウェイトの積極駆動を解除することで、ウェイトが無駄に駆動されて更なる振動源となってしまうことを効果的に防止することが可能とされる。
【0065】
(態様2)
「請求項1から5までのいずれかに記載の作業工具であって、
前記工具ビットは、被加工材に対し直線状の衝撃力を作用させて作業を行なうハンマビットとして構成され、
前記作動機構は、
駆動モータと、
クランク室に収容されるとともに、前記駆動モータの回転出力を直線運動に変換するクランク部と、
前記クランク部によって駆動されるピストンシリンダ部と、
前記ピストンシリンダ部の相対動作による空気バネの作用を介して、前記ハンマビットの長軸方向に直線運動する衝撃子を有することを特徴とする作業工具。」
【0066】
この態様によれば、空気バネの作用を介し、ピストンシリンダ部における相対動作速度よりも高速で衝撃子を直線運動させ、これによってハンマビットを直線上に駆動させて加工作業を行なう電動ハンマに生じる強い衝撃力を効果的に制振することが可能とされる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、作業工具における制振性を一層向上するのに資する技術が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電動ハンマの全体構成を概略的に示す。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を平面視にて示す。図1では、ピストンが非圧縮側死点に位置した状態が示される。
【図3】同じく第1の実施形態に係る電動ハンマの構成を平面視にて示す。図2では、ピストンが図1に示す状態から圧縮側へと移動し始めた状態を示す。
【図4】ピストンが圧縮側死点へと移動した状態を示す。
【図5】ピストンが、圧縮側死点から非圧縮側死点へと移動し始めた状態を示す。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図6では、無負荷駆動時における構成が示される。
【図7】同じく第2の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図7では、負荷駆動時における構成が示される。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図8では、無負荷駆動時における構成が示される。
【図9】同じく第3の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図9では、負荷駆動時における構成が示される。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図11では、無負荷駆動時における構成が示される。
【図12】同じく第5の実施形態に係る電動ハンマの主要部の構成を示す。図12では、負荷駆動時における構成が示される。
【符号の説明】
101 電動ハンマ(作業工具)
103 本体部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ
111 駆動モータ
113 運動変換機構
115 打撃機構
117 ツールホルダ
119 ハンマビット(工具ビット)
121 クランク室
122 駆動ギア
123 偏心軸
125 クランクアーム(クランク部)
127 駆動子(クランク部)
129 シリンダ
131 ストライカ(打撃子)
133 インパクトボルト
141 動吸振器
143 筒体(本体部)
145 ウェイト
147 大径部
149 小径部
151 第1作動室(第1の作動室)
152 第2作動室(第2の作動室)
153 付勢バネ(弾性要素)
155 第1連通部
157 第2連通部
261,361,561 作動体
263,363,563 付勢バネ
471 圧力調整バルブ
473 クッション部
475 作動室連通部
477 バネ定数非定常バネ
479 エアクッション領域
581 ウェイト部
583 付勢バネ

Claims (5)

  1. 工具ビットと、
    圧力変動を介して前記工具ビットを直線状に駆動させ、これによって当該工具ビットに所定の加工作業を遂行させる作動機構と、
    前記作動機構の制振を行なう動吸振器を有する作業工具であって、
    前記動吸振器は、弾性要素による付勢力が作用した状態で直線運動可能に構成されるとともに、前記作動機構において生じた変動圧力を介して駆動されるウェイトを有することを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、前記作動機構は、駆動モータと、前記工具ビットに直線運動を行わせるべく、当該工具ビットの長軸方向に直線運動する打撃子と、クランク室に収容されるとともに、前記駆動モータの回転出力を直線運動に変換して前記打撃子を駆動するクランク部とを有し、
    前記動吸振器は、前記ウェイトを収容する本体部を有し、
    前記クランク部の駆動に伴う前記クランク室内の圧力変動が、前記動吸振器の本体部内に導かれ、これにより前記ウェイトが前記打撃子と対向状に駆動されることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項1または2に記載の作業工具であって、
    前記加工作業に伴う負荷が前記工具ビットに作用する負荷駆動時には、前記作動機構において生じた変動圧力による前記ウェイトの駆動が許容される一方、
    前記加工作業に伴う負荷が前記工具ビットに作用しない無負荷駆動時には、前記作動機構において生じた変動圧力による前記ウェイトの駆動が規制されることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項3に記載の作業工具であって、
    前記動吸振器は、前記本体部内において前記ウェイトを挟んで形成された第1および第2の作動室を有するとともに、
    少なくとも前記負荷駆動時においては、前記作動機構において生じた変動圧力が前記第1の作動室に導入されるとともに、前記第2の作動室が外部と連通可能に構成されていることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項1から4までのいずれかに記載の作業工具であって、
    前記作動機構は、前記工具ビットの長軸方向へと相対的に摺動動作するピストンおよびシリンダを有し、前記工具ビットは、当該ピストンおよびシリンダの相対動作による空気バネの作用を介して、当該工具ビットの長軸方向に直線運動するよう構成され、
    さらに前記ウェイトは、前記シリンダの周面部に沿って配設されつつ、前記工具ビットの長軸方向へと摺動可能に構成されていることを特徴とする作業工具。
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