JP2004298687A - 投入口付き廃棄物集積施設及び廃棄物の投入方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、廃棄物処分場や廃棄物仮置き場などの廃棄物集積施設に設けられた廃棄物集積地の地上部から、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することのできる廃棄物集積施設と、廃棄物の投入方法を提供する。
【解決手段】廃棄物集積施設10の廃棄物集積地である貯留槽11,12のそれぞれの開口部11a,12aを、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた板状の枠体16と、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17が設けられた蓋部材15で覆い、廃棄物Aを運搬する搬送車両60が上記廃棄物投入予定箇所近傍まで走行できるようにするとともに、廃棄物Aの投入時には、上記蓋体17を取り外し、上記貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬された廃棄物Aを投入するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】廃棄物集積施設10の廃棄物集積地である貯留槽11,12のそれぞれの開口部11a,12aを、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた板状の枠体16と、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17が設けられた蓋部材15で覆い、廃棄物Aを運搬する搬送車両60が上記廃棄物投入予定箇所近傍まで走行できるようにするとともに、廃棄物Aの投入時には、上記蓋体17を取り外し、上記貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬された廃棄物Aを投入するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物最終処分場などの廃棄物集積施設の構成と廃棄物集積施設に運搬された廃棄物を埋立地などの廃棄物集積地に投入する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、廃棄物を集積して埋立・貯蔵する従来の廃棄物最終処分場の一構成例を示す図で、上記廃棄物最終処分場は、地面Dを凹状に掘削・成形し、その周囲にコンクリート塀51などを構築して廃棄物を投入するための埋立地52を形成する。そして、この埋立地52の壁面と底面とを遮水シート53で覆うとともに、上記埋立地52の底部に、浸出水集水槽54A及び浸出水調整池54Bに接続された浸出水集排水管55を備えた、砂分を主体とした保護土層56を設けている。また、上記埋立地52の上部に屋根57を設けて上記埋立地52を覆い、上記埋立地52内への降雨の浸入を防止するとともに、上記屋根57の天井付近に散水設備58を設け、上記埋立地52に投入された廃棄物Aに、給水タンク59から供給される水を散水して上記廃棄物Aを浄化するようにしている。なお、上記廃棄物Aを通って埋立地の底部に集まった浸出水は、上記浸出水集排水管55から浸出水集水槽54Aを介して浸出水調整池54Bに集められた後、浸出水処理設備54の原水槽54Cに送られて浄化される。
【0003】
上記廃棄物Aは、通常、図10に示すように、ダンプカー等の搬送車両60に搭載されて処分場50まで運搬され、上記埋立地52内に投入される。このとき、搬送車両60は、埋立地52内に設けられた斜路52k等の場内道路を経由して上記埋立地52内に進入し、上記廃棄物Aを埋立地52内の所定の位置に投入する。上記投入された廃棄物Aは、ローラ等の重機61で敷き均されて締め固められ、その後、廃棄物Aの飛散防止や悪臭の発散あるいはハエ等の衛生害虫の発生を防ぐために、上記廃棄物Aの上に所定厚さの覆土が施される。そして、この覆土の上に新たに廃棄物Aを投入して埋立る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、埋立地52内にダンプカー等の搬送車両60が入り込むと、上記搬送車両60が廃棄物Aと接触する可能性があり、衛生上問題があるだけでなく、集積された廃棄物Aからのガス発生など、重機作業の安全性にも問題があった。更に、埋立地52内に斜路52k等の搬送車両専用の場内道路を設置すると、廃棄物Aを埋立る容量が少なくなってしまうといった問題点があった。
そこで、処分場の埋立地52の地上部から埋立地52内に直接、あるいは、筒状の投入シュートやホッパーなどの投入設備を介して、上記運搬された廃棄物Aを上記埋立地52内に投入する方法も考えられるが、廃棄物Aの投入箇所はどうしても埋立地52の開口部周辺に限られてしまうため、上記投入された廃棄物Aを後で重機61等を用いて運搬し敷き均す必要があった。
【0005】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、廃棄物処分場や廃棄物仮置き場などの廃棄物集積施設に設けられた廃棄物集積地の地上部から、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することのできる廃棄物集積施設と、廃棄物の投入方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、廃棄物最終処分場の埋立地などのような、廃棄物を集積地に投入して集積する廃棄物集積施設であって、開閉可能な複数個の廃棄物投入口を有し、上記集積地の開口部を覆う蓋部材を備え、上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記廃棄物投入口から上記集積地内に投入できるようにしたものである。これにより、集積地内にダンプカー等の搬送車両を入れることなく、上記蓋部材の上部、すなわち、集積地の上部から上記集積地内に廃棄物を投入することが可能となるだけでなく、投入された廃棄物を埋立地内で運搬する重機が不用となる。また、廃棄物の投入時以外は、上記開口部は蓋部材で覆われているので、上記集積地内部への雨水の浸入を防止できる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記蓋部材を、複数個の貫通孔を有する枠体と、上記貫通孔を開閉する蓋体とから構成したものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地の底部に、上記開口部近傍まで延長する複数本の支持部材を立設し、この支持部材により、上記蓋部材を支持するようにしたもので、これにより、広い開口部や不規則な形状の開口部を有する集積地であっても、上記蓋部材を確実に支持することができるので、上記蓋部材上を、ダンプカー等の搬送車両を安全に通行させることが可能となる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地を複数の貯留槽に分割するとともに、上記貯留槽のうち、少なくとも、廃棄物の投入を開始する貯留槽の開口部を上記蓋部材で覆うようにしたもので、これにより、廃棄物の投入と蓋部材の設置作業とを並行して行うことができるので、廃棄物集積施設を早期に活用することが可能となる。また、集積地全体を蓋部材で覆うことなく、上記蓋部材を、廃棄物の搬入部分を残して、順次移動して架設することができるので、使用する蓋部材が少なくて済み、コストダウンが可能となる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地を、地上面側に開閉可能な複数個の廃棄物投入口が設けられた1個または複数個のコンクリート製の箱体で構成したもので、これにより、集積地の周囲の補強と蓋部材の取付けとを同時に行うことができるので、廃棄物集積施設の施行を早期に行うことが可能となる。
【0008】
また、請求項6に記載の発明は、廃棄物集積施設に設けられた集積地へ廃棄物を投入する方法であって、廃棄物集積施設に設けられた集積地の開口部を、鉄板やコンクリート板などの板状の部材で覆って、車両が上記集積地の上部を通行することを可能とするとともに、上記板状の部材に複数個の開閉可能な廃棄物投入口を設けて、この廃棄物投入口から上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記集積地内に投入するようにしたことを特徴とする。これにより、上記集積地の上部の複数箇所から、上記集積地内に廃棄物を投入することができるので、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1(a),(b)は、本実施の形態に係る投入口付き廃棄物集積施設10の概略構成を示す図で、同図において、11〜13は地面Dを凹状に掘削・成形し、それぞれの側壁14aを含む周囲をコンクリート塀14で補強した廃棄物集積地である貯留槽、15,15は既に埋立が完了した貯留槽11と現在埋立中の貯留槽12のそれぞれの開口部11a,12aを覆う、複数個の開閉可能な廃棄物投入口(後述する貫通孔16S)を有する蓋部材で、この蓋部材15,15の周縁部は、上記貯留槽11,12の開口部11a,12aの周縁部のコンクリートの側壁14a上に直接保持される。なお、埋立前の貯留槽13の開口部13aには蓋部材15を取付けていないが、予め取付けておいてもよい。
上記蓋部材15は、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた枠体16の上記貫通孔16Sのそれぞれに、厚い鉄板から成り、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17を取付けたもので、具体的には、図2に示すように、上記貫通孔16Sを下部が狭い段付きとし、その段差部16Dに上記蓋体17の周縁部を載せて上記貫通孔16Sを閉鎖する。また、貫通孔16Sを開放する場合には、図示しないクレーン等を用いて上記蓋体17を釣り上げて上記貫通孔16Sから抜き出すようにする。
なお、蓋部材15を、例えば、図3に示すように、貫通孔16Sの両側面に軸部材16Jを渡し、この軸部材16Jに蓋体17を回転可能に取付けるとともに、貫通孔16S内の上記軸部材16Jとは反対側の面に突出する係止部16kを設ける構造とするなど、上記貫通孔16Sを上記蓋体17で開閉する構成となっていればよい。なお、上記図3の蓋部材15は、通常は、上記蓋体17の他端側が上記係止部16k上に保持されるので、貫通孔16Sは閉鎖されている。また、廃棄物の投入時には、上記蓋体17の表面側に取っ手などを設けて、これにロープなどを取付けて引張ることで上記蓋体17を回転させ、上記貫通孔16Sを開放する。
なお、上記貫通孔16Sの開放は、上述のものに限定されるものではなく、上記蓋体17をクレーンやジャッキ、モータ等により、取り外しやスイング、あるいはスライドさせて開放してもよい。
【0010】
次に、上記廃棄物集積施設10の貯留槽12へ廃棄物を投入する方法について説明する。
まず、廃棄物Aをダンプカー等の搬送車両60に搭載して廃棄物集積施設10まで運搬する。本発明の廃棄物集積施設10は、図1(b)に示すように、現在埋立中の貯留槽12の開口部12aと、この貯留槽12に隣接する既に埋立が完了した貯留槽11の開口部11aとは蓋部材15,15で覆われており、かつ、各蓋部材15,15の貫通孔16Sは、それぞれ、蓋体17で塞がれているので、上記搬送車両60は上記蓋部材15,15上を自由に走行することができる。すなわち、上記搬送車両60は貯留槽12の上部を移動して、上記貯留槽12の目的とする廃棄物投入予定箇所近傍の上部に容易に到達することができる。
上記搬送車両60が上記廃棄物投入予定箇所近傍に到着すると、作業者(運転手)は搬送車両60を停止させ、上記蓋部材15の上記廃棄物投入予定箇所に設けられた廃棄物投入口である貫通孔16Sの蓋体17を、クレーンやジャッキ、モータ等により、取り外したりスイングさせたり、あるいはスライドさせて上記貫通孔16Sを開放し、この開放された貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬してきた廃棄物Aを投入する。その後、上記蓋体17を元に戻して廃棄物投入作業を完了する。更に、廃棄物投入時の安全性の向上や、廃棄物の飛散防止のために、廃棄物Aを投入する際には、直接廃棄物Aを投入するのではなく、貫通孔口16Sの下方にホッパーを設けて、廃棄物Aを一度ホッパーに受けてから投入するようにしてもよい。また、上記ホッパーが降下できるようにすれば、更に安全性が向上するとともに、飛散防止効果も向上する。
すなわち、本例では、廃棄物Aの投入箇所を適宜指定することにより、廃棄物Aを貯留槽12内に計画的に投入することができる。したがって、廃棄物Aを貯留槽12内に均一に投入することができるので、廃棄物Aの敷き均し作業を省略することができる。なお、上記廃棄物A上に覆土を施す必要がある場合には、上記廃棄物の投入方法と同様な方法で、上記廃棄物投入口となる貫通孔16Sから覆土材料を投入すればよい。
【0011】
このように、本実施の形態によれば、廃棄物集積施設10の廃棄物集積地である貯留槽11,12のそれぞれの開口部11a,12aを、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた板状の枠体16と、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17が設けられた蓋部材15で覆い、廃棄物Aを運搬する搬送車両60が上記蓋部材15上を走行できるようにするとともに、廃棄物Aの投入時には、上記蓋体17を取り外したりスイングさせたり、あるいはスライドさせたりして、上記貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬された廃棄物Aを投入するようにしたので、上記貯留槽12内にダンプカー等の搬送車両を入れることなく、貯留槽12の上部から貯留槽12内に廃棄物Aを均一に投入することができる。また、重機による敷き均し作業もなく、貯留槽12内に人が入ることがないので、廃棄物Aの投入作業を安全にかつ効率的に行うことができる。
また、搬送車両60は上記蓋部材15上を自由に走行できるので、廃棄物Aの運搬が容易になるだけでなく、貯留槽12内に斜路52kなどの搬送車両専用の場内道路を設置する必要がないので、廃棄物Aを埋立る容量を十分確保することができる。
また、廃棄物Aの投入時以外は、上記貯留槽12の開口部12aは、上記貫通孔16Sが蓋体17で閉じられた状態の蓋部材15で覆われているので、上記貯留槽12内部への雨水の浸入を防止できる。
【0012】
なお、上記実施の形態では、貯留槽12の開口部12aを1枚の蓋部材15で覆う場合について説明したが、開口部12aを覆う蓋部材を1枚に限る必要はなく、例えば、図4(a)に示すように、貯留槽12の周縁部を橋絡するように、複数個の鋼製やコンクリート製の梁18,18,‥‥を設置し、これらの梁18,18,‥‥に蓋体17Aが設けられた複数個の蓋部材15Aを載置や接合等により取付ける構成としてもよい。
あるいは、図4(b)に示すように、地上面19a側に複数個の廃棄物投入口19Sが設けられた、1個または複数個の鋼製やコンクリート製の箱体19を用いて廃棄物集積施設の集積地(貯留槽)を構成するとともに、上記廃棄物投入口19Sをそれぞれ蓋体19Fで覆うような構造としてもよい。これにより、集積地の周囲の補強と蓋部材の取付けとを同時に行うことができるので、廃棄物集積施設を早期に構築することができる。
また、貯留槽が、図5(a),(b)に示すように、コンクリート塀21で囲まれた、仕切りのない広い貯留槽20である場合には、上記コンクリート塀21の底部21Aに、複数の鋼製やコンクリート製の支持部材22,22を突設し、この支持部材22,22と側壁21Bとにより、広い面積を有する蓋部材23を支持するようにすればよい。これにより、上記蓋部材23を確実に支持することができるので、上記蓋部材23上を、ダンプカー等の搬送車両60を安全に通行させることができる。なお、支持部材22のみで蓋部材23を支持するようにしてもよい。
【0013】
また、上記例では、矩形状の開口部を有する貯留槽11〜13、及び、貯留槽20について説明したが、本発明は、図6(a),(b)に示すような、集積地30の開口部30aが不整形な場合にも適用可能である。このような場合には、上記集積地30に複数の柱32を立設するとともに、上記柱32間に梁33を設置し、この柱32と梁33と法面31とにより蓋部材34を直接支持することにより、上記蓋部材34を安定に保持することができる。この場合、上記蓋部材34としては、外形が上記集積地30の開口部30aの形状の1枚ものであってもよいし、これを複数個に分割したものであってもよい。
あるいは、図7(a)に示すように、上記集積地30を、図示しないコンクリート製の隔壁を構築するなどして、複数の貯留槽30A,30B,30C,‥‥に分割するとともに、図7(b)に示すように、少なくとも、廃棄物を投入するか、あるいは、廃棄物を投入開始予定の貯留槽である貯留槽(ここでは、30A〜30E)の開口部のそれぞれを、上記貯留槽30A〜30Eの開口部の形状に対応した形状の蓋部材31A〜31Eで覆うようにしてもよい。これにより、上記貯留槽30A〜30Eに廃棄物を投入しながら、同時に、貯留槽30F〜30Iの開口部への蓋部材の設置作業を行うことができるので、上記集積地30を早期に活用することができる。また、上記集積地30において、廃棄物の投入中か廃棄物の投入開始予定の貯留槽30A〜30Eのみを蓋部材31A〜31Eで覆い、廃棄物の投入が完了した時点で上記蓋部材31A〜31Eを順次移動して他の廃棄物の投入開始予定の貯留槽に架設することもできるので、使用する蓋部材が少なくて済み、コストダウンが可能となる。
【0014】
また、上記実施の形態では、廃棄物最終処分場のような、敷き均し作業や覆土を想定した廃棄物集積施設10について説明したが、本発明は、廃棄物を単に集積する廃棄物仮置き場や、廃棄物積換え所などの廃棄物集積施設に設けられた廃棄物集積地についても適用可能である。
また、上記例では、側壁14aを含む周囲をコンクリート塀14で補強した、コンクリート構造器型の廃棄物集積地の例を示したが、廃棄物集積地の形態としては、これに限るものではなく、例えば、図8(a)に示すような、土構造器型の集積地40Aや、図8(b)に示すような、凹型の掘削地40aの周囲にコンクリート擁護壁40bを設けたタイプの集積地40Bにも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、廃棄物集積施設に設けられた集積地の開口部を板状の部材で覆って、車両が上記集積地の上部を通行可能とするとともに、上記板状の部材に複数個の開閉可能な廃棄物投入口を設けて、この投入口から上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記集積地内に投入するようにしたので、上記集積地内ににダンプカー等の搬送車両を入れることなく、廃棄物集積施設の集積地の上部から、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することができるとともに、集積地内への雨水の浸入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る廃棄物集積施設の概略構成を示す図である。
【図2】本発明に係る蓋部材の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る蓋部材の構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る廃棄物集積施設の他の構成を示す図である。
【図5】開口部の広い集積地への蓋部材の取付け方法を示す図である。
【図6】集積地の開口部が不整形な場合への適用例を示す図である。
【図7】集積地の開口部が不整形な場合への他の適用例を示す図である。
【図8】廃棄物集積施設の集積地の他の例を示す図である。
【図9】従来の廃棄物処分場の構成を示す図である。
【図10】従来の廃棄物の投入方法を示す図である。
【符号の説明】
10 投入口付き廃棄物集積施設、11〜13 貯留槽、
11a〜13a 貯留槽の開口部、14 コンクリート塀、14a 側壁、
15 蓋部材、16 枠体、16S 貫通孔、17 蓋体、60 搬送車両、
A 廃棄物、D 地面。
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物最終処分場などの廃棄物集積施設の構成と廃棄物集積施設に運搬された廃棄物を埋立地などの廃棄物集積地に投入する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、廃棄物を集積して埋立・貯蔵する従来の廃棄物最終処分場の一構成例を示す図で、上記廃棄物最終処分場は、地面Dを凹状に掘削・成形し、その周囲にコンクリート塀51などを構築して廃棄物を投入するための埋立地52を形成する。そして、この埋立地52の壁面と底面とを遮水シート53で覆うとともに、上記埋立地52の底部に、浸出水集水槽54A及び浸出水調整池54Bに接続された浸出水集排水管55を備えた、砂分を主体とした保護土層56を設けている。また、上記埋立地52の上部に屋根57を設けて上記埋立地52を覆い、上記埋立地52内への降雨の浸入を防止するとともに、上記屋根57の天井付近に散水設備58を設け、上記埋立地52に投入された廃棄物Aに、給水タンク59から供給される水を散水して上記廃棄物Aを浄化するようにしている。なお、上記廃棄物Aを通って埋立地の底部に集まった浸出水は、上記浸出水集排水管55から浸出水集水槽54Aを介して浸出水調整池54Bに集められた後、浸出水処理設備54の原水槽54Cに送られて浄化される。
【0003】
上記廃棄物Aは、通常、図10に示すように、ダンプカー等の搬送車両60に搭載されて処分場50まで運搬され、上記埋立地52内に投入される。このとき、搬送車両60は、埋立地52内に設けられた斜路52k等の場内道路を経由して上記埋立地52内に進入し、上記廃棄物Aを埋立地52内の所定の位置に投入する。上記投入された廃棄物Aは、ローラ等の重機61で敷き均されて締め固められ、その後、廃棄物Aの飛散防止や悪臭の発散あるいはハエ等の衛生害虫の発生を防ぐために、上記廃棄物Aの上に所定厚さの覆土が施される。そして、この覆土の上に新たに廃棄物Aを投入して埋立る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、埋立地52内にダンプカー等の搬送車両60が入り込むと、上記搬送車両60が廃棄物Aと接触する可能性があり、衛生上問題があるだけでなく、集積された廃棄物Aからのガス発生など、重機作業の安全性にも問題があった。更に、埋立地52内に斜路52k等の搬送車両専用の場内道路を設置すると、廃棄物Aを埋立る容量が少なくなってしまうといった問題点があった。
そこで、処分場の埋立地52の地上部から埋立地52内に直接、あるいは、筒状の投入シュートやホッパーなどの投入設備を介して、上記運搬された廃棄物Aを上記埋立地52内に投入する方法も考えられるが、廃棄物Aの投入箇所はどうしても埋立地52の開口部周辺に限られてしまうため、上記投入された廃棄物Aを後で重機61等を用いて運搬し敷き均す必要があった。
【0005】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、廃棄物処分場や廃棄物仮置き場などの廃棄物集積施設に設けられた廃棄物集積地の地上部から、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することのできる廃棄物集積施設と、廃棄物の投入方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、廃棄物最終処分場の埋立地などのような、廃棄物を集積地に投入して集積する廃棄物集積施設であって、開閉可能な複数個の廃棄物投入口を有し、上記集積地の開口部を覆う蓋部材を備え、上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記廃棄物投入口から上記集積地内に投入できるようにしたものである。これにより、集積地内にダンプカー等の搬送車両を入れることなく、上記蓋部材の上部、すなわち、集積地の上部から上記集積地内に廃棄物を投入することが可能となるだけでなく、投入された廃棄物を埋立地内で運搬する重機が不用となる。また、廃棄物の投入時以外は、上記開口部は蓋部材で覆われているので、上記集積地内部への雨水の浸入を防止できる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記蓋部材を、複数個の貫通孔を有する枠体と、上記貫通孔を開閉する蓋体とから構成したものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地の底部に、上記開口部近傍まで延長する複数本の支持部材を立設し、この支持部材により、上記蓋部材を支持するようにしたもので、これにより、広い開口部や不規則な形状の開口部を有する集積地であっても、上記蓋部材を確実に支持することができるので、上記蓋部材上を、ダンプカー等の搬送車両を安全に通行させることが可能となる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地を複数の貯留槽に分割するとともに、上記貯留槽のうち、少なくとも、廃棄物の投入を開始する貯留槽の開口部を上記蓋部材で覆うようにしたもので、これにより、廃棄物の投入と蓋部材の設置作業とを並行して行うことができるので、廃棄物集積施設を早期に活用することが可能となる。また、集積地全体を蓋部材で覆うことなく、上記蓋部材を、廃棄物の搬入部分を残して、順次移動して架設することができるので、使用する蓋部材が少なくて済み、コストダウンが可能となる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設において、上記集積地を、地上面側に開閉可能な複数個の廃棄物投入口が設けられた1個または複数個のコンクリート製の箱体で構成したもので、これにより、集積地の周囲の補強と蓋部材の取付けとを同時に行うことができるので、廃棄物集積施設の施行を早期に行うことが可能となる。
【0008】
また、請求項6に記載の発明は、廃棄物集積施設に設けられた集積地へ廃棄物を投入する方法であって、廃棄物集積施設に設けられた集積地の開口部を、鉄板やコンクリート板などの板状の部材で覆って、車両が上記集積地の上部を通行することを可能とするとともに、上記板状の部材に複数個の開閉可能な廃棄物投入口を設けて、この廃棄物投入口から上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記集積地内に投入するようにしたことを特徴とする。これにより、上記集積地の上部の複数箇所から、上記集積地内に廃棄物を投入することができるので、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1(a),(b)は、本実施の形態に係る投入口付き廃棄物集積施設10の概略構成を示す図で、同図において、11〜13は地面Dを凹状に掘削・成形し、それぞれの側壁14aを含む周囲をコンクリート塀14で補強した廃棄物集積地である貯留槽、15,15は既に埋立が完了した貯留槽11と現在埋立中の貯留槽12のそれぞれの開口部11a,12aを覆う、複数個の開閉可能な廃棄物投入口(後述する貫通孔16S)を有する蓋部材で、この蓋部材15,15の周縁部は、上記貯留槽11,12の開口部11a,12aの周縁部のコンクリートの側壁14a上に直接保持される。なお、埋立前の貯留槽13の開口部13aには蓋部材15を取付けていないが、予め取付けておいてもよい。
上記蓋部材15は、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた枠体16の上記貫通孔16Sのそれぞれに、厚い鉄板から成り、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17を取付けたもので、具体的には、図2に示すように、上記貫通孔16Sを下部が狭い段付きとし、その段差部16Dに上記蓋体17の周縁部を載せて上記貫通孔16Sを閉鎖する。また、貫通孔16Sを開放する場合には、図示しないクレーン等を用いて上記蓋体17を釣り上げて上記貫通孔16Sから抜き出すようにする。
なお、蓋部材15を、例えば、図3に示すように、貫通孔16Sの両側面に軸部材16Jを渡し、この軸部材16Jに蓋体17を回転可能に取付けるとともに、貫通孔16S内の上記軸部材16Jとは反対側の面に突出する係止部16kを設ける構造とするなど、上記貫通孔16Sを上記蓋体17で開閉する構成となっていればよい。なお、上記図3の蓋部材15は、通常は、上記蓋体17の他端側が上記係止部16k上に保持されるので、貫通孔16Sは閉鎖されている。また、廃棄物の投入時には、上記蓋体17の表面側に取っ手などを設けて、これにロープなどを取付けて引張ることで上記蓋体17を回転させ、上記貫通孔16Sを開放する。
なお、上記貫通孔16Sの開放は、上述のものに限定されるものではなく、上記蓋体17をクレーンやジャッキ、モータ等により、取り外しやスイング、あるいはスライドさせて開放してもよい。
【0010】
次に、上記廃棄物集積施設10の貯留槽12へ廃棄物を投入する方法について説明する。
まず、廃棄物Aをダンプカー等の搬送車両60に搭載して廃棄物集積施設10まで運搬する。本発明の廃棄物集積施設10は、図1(b)に示すように、現在埋立中の貯留槽12の開口部12aと、この貯留槽12に隣接する既に埋立が完了した貯留槽11の開口部11aとは蓋部材15,15で覆われており、かつ、各蓋部材15,15の貫通孔16Sは、それぞれ、蓋体17で塞がれているので、上記搬送車両60は上記蓋部材15,15上を自由に走行することができる。すなわち、上記搬送車両60は貯留槽12の上部を移動して、上記貯留槽12の目的とする廃棄物投入予定箇所近傍の上部に容易に到達することができる。
上記搬送車両60が上記廃棄物投入予定箇所近傍に到着すると、作業者(運転手)は搬送車両60を停止させ、上記蓋部材15の上記廃棄物投入予定箇所に設けられた廃棄物投入口である貫通孔16Sの蓋体17を、クレーンやジャッキ、モータ等により、取り外したりスイングさせたり、あるいはスライドさせて上記貫通孔16Sを開放し、この開放された貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬してきた廃棄物Aを投入する。その後、上記蓋体17を元に戻して廃棄物投入作業を完了する。更に、廃棄物投入時の安全性の向上や、廃棄物の飛散防止のために、廃棄物Aを投入する際には、直接廃棄物Aを投入するのではなく、貫通孔口16Sの下方にホッパーを設けて、廃棄物Aを一度ホッパーに受けてから投入するようにしてもよい。また、上記ホッパーが降下できるようにすれば、更に安全性が向上するとともに、飛散防止効果も向上する。
すなわち、本例では、廃棄物Aの投入箇所を適宜指定することにより、廃棄物Aを貯留槽12内に計画的に投入することができる。したがって、廃棄物Aを貯留槽12内に均一に投入することができるので、廃棄物Aの敷き均し作業を省略することができる。なお、上記廃棄物A上に覆土を施す必要がある場合には、上記廃棄物の投入方法と同様な方法で、上記廃棄物投入口となる貫通孔16Sから覆土材料を投入すればよい。
【0011】
このように、本実施の形態によれば、廃棄物集積施設10の廃棄物集積地である貯留槽11,12のそれぞれの開口部11a,12aを、廃棄物投入口となる多数の貫通孔16Sが設けられた板状の枠体16と、上記貫通孔16Sの上部を開閉するための蓋体17が設けられた蓋部材15で覆い、廃棄物Aを運搬する搬送車両60が上記蓋部材15上を走行できるようにするとともに、廃棄物Aの投入時には、上記蓋体17を取り外したりスイングさせたり、あるいはスライドさせたりして、上記貫通孔16Sから貯留槽12内部へ上記運搬された廃棄物Aを投入するようにしたので、上記貯留槽12内にダンプカー等の搬送車両を入れることなく、貯留槽12の上部から貯留槽12内に廃棄物Aを均一に投入することができる。また、重機による敷き均し作業もなく、貯留槽12内に人が入ることがないので、廃棄物Aの投入作業を安全にかつ効率的に行うことができる。
また、搬送車両60は上記蓋部材15上を自由に走行できるので、廃棄物Aの運搬が容易になるだけでなく、貯留槽12内に斜路52kなどの搬送車両専用の場内道路を設置する必要がないので、廃棄物Aを埋立る容量を十分確保することができる。
また、廃棄物Aの投入時以外は、上記貯留槽12の開口部12aは、上記貫通孔16Sが蓋体17で閉じられた状態の蓋部材15で覆われているので、上記貯留槽12内部への雨水の浸入を防止できる。
【0012】
なお、上記実施の形態では、貯留槽12の開口部12aを1枚の蓋部材15で覆う場合について説明したが、開口部12aを覆う蓋部材を1枚に限る必要はなく、例えば、図4(a)に示すように、貯留槽12の周縁部を橋絡するように、複数個の鋼製やコンクリート製の梁18,18,‥‥を設置し、これらの梁18,18,‥‥に蓋体17Aが設けられた複数個の蓋部材15Aを載置や接合等により取付ける構成としてもよい。
あるいは、図4(b)に示すように、地上面19a側に複数個の廃棄物投入口19Sが設けられた、1個または複数個の鋼製やコンクリート製の箱体19を用いて廃棄物集積施設の集積地(貯留槽)を構成するとともに、上記廃棄物投入口19Sをそれぞれ蓋体19Fで覆うような構造としてもよい。これにより、集積地の周囲の補強と蓋部材の取付けとを同時に行うことができるので、廃棄物集積施設を早期に構築することができる。
また、貯留槽が、図5(a),(b)に示すように、コンクリート塀21で囲まれた、仕切りのない広い貯留槽20である場合には、上記コンクリート塀21の底部21Aに、複数の鋼製やコンクリート製の支持部材22,22を突設し、この支持部材22,22と側壁21Bとにより、広い面積を有する蓋部材23を支持するようにすればよい。これにより、上記蓋部材23を確実に支持することができるので、上記蓋部材23上を、ダンプカー等の搬送車両60を安全に通行させることができる。なお、支持部材22のみで蓋部材23を支持するようにしてもよい。
【0013】
また、上記例では、矩形状の開口部を有する貯留槽11〜13、及び、貯留槽20について説明したが、本発明は、図6(a),(b)に示すような、集積地30の開口部30aが不整形な場合にも適用可能である。このような場合には、上記集積地30に複数の柱32を立設するとともに、上記柱32間に梁33を設置し、この柱32と梁33と法面31とにより蓋部材34を直接支持することにより、上記蓋部材34を安定に保持することができる。この場合、上記蓋部材34としては、外形が上記集積地30の開口部30aの形状の1枚ものであってもよいし、これを複数個に分割したものであってもよい。
あるいは、図7(a)に示すように、上記集積地30を、図示しないコンクリート製の隔壁を構築するなどして、複数の貯留槽30A,30B,30C,‥‥に分割するとともに、図7(b)に示すように、少なくとも、廃棄物を投入するか、あるいは、廃棄物を投入開始予定の貯留槽である貯留槽(ここでは、30A〜30E)の開口部のそれぞれを、上記貯留槽30A〜30Eの開口部の形状に対応した形状の蓋部材31A〜31Eで覆うようにしてもよい。これにより、上記貯留槽30A〜30Eに廃棄物を投入しながら、同時に、貯留槽30F〜30Iの開口部への蓋部材の設置作業を行うことができるので、上記集積地30を早期に活用することができる。また、上記集積地30において、廃棄物の投入中か廃棄物の投入開始予定の貯留槽30A〜30Eのみを蓋部材31A〜31Eで覆い、廃棄物の投入が完了した時点で上記蓋部材31A〜31Eを順次移動して他の廃棄物の投入開始予定の貯留槽に架設することもできるので、使用する蓋部材が少なくて済み、コストダウンが可能となる。
【0014】
また、上記実施の形態では、廃棄物最終処分場のような、敷き均し作業や覆土を想定した廃棄物集積施設10について説明したが、本発明は、廃棄物を単に集積する廃棄物仮置き場や、廃棄物積換え所などの廃棄物集積施設に設けられた廃棄物集積地についても適用可能である。
また、上記例では、側壁14aを含む周囲をコンクリート塀14で補強した、コンクリート構造器型の廃棄物集積地の例を示したが、廃棄物集積地の形態としては、これに限るものではなく、例えば、図8(a)に示すような、土構造器型の集積地40Aや、図8(b)に示すような、凹型の掘削地40aの周囲にコンクリート擁護壁40bを設けたタイプの集積地40Bにも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、廃棄物集積施設に設けられた集積地の開口部を板状の部材で覆って、車両が上記集積地の上部を通行可能とするとともに、上記板状の部材に複数個の開閉可能な廃棄物投入口を設けて、この投入口から上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記集積地内に投入するようにしたので、上記集積地内ににダンプカー等の搬送車両を入れることなく、廃棄物集積施設の集積地の上部から、上記集積地内に廃棄物を均一に投入することができるとともに、集積地内への雨水の浸入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る廃棄物集積施設の概略構成を示す図である。
【図2】本発明に係る蓋部材の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る蓋部材の構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る廃棄物集積施設の他の構成を示す図である。
【図5】開口部の広い集積地への蓋部材の取付け方法を示す図である。
【図6】集積地の開口部が不整形な場合への適用例を示す図である。
【図7】集積地の開口部が不整形な場合への他の適用例を示す図である。
【図8】廃棄物集積施設の集積地の他の例を示す図である。
【図9】従来の廃棄物処分場の構成を示す図である。
【図10】従来の廃棄物の投入方法を示す図である。
【符号の説明】
10 投入口付き廃棄物集積施設、11〜13 貯留槽、
11a〜13a 貯留槽の開口部、14 コンクリート塀、14a 側壁、
15 蓋部材、16 枠体、16S 貫通孔、17 蓋体、60 搬送車両、
A 廃棄物、D 地面。
Claims (6)
- 廃棄物を集積地に投入して集積する廃棄物集積施設において、開閉可能な複数個の廃棄物投入口を有し、上記集積地の開口部を覆う蓋部材を備えたことを特徴とする投入口付き廃棄物集積施設。
- 上記蓋部材を、複数個の貫通孔を有する枠体と、上記貫通孔を開閉する蓋体とから構成したことを特徴とする請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設。
- 上記集積地の底部に、上記開口部近傍まで延長する複数本の支持部材を立設し、この支持部材により、上記蓋部材を支持するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投入口付き廃棄物集積施設。
- 上記集積地を複数の貯留槽に分割するとともに、上記貯留槽のうち、少なくとも、廃棄物の投入を開始する貯留槽の開口部を上記蓋部材で覆うようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の投入口付き廃棄物集積施設。
- 上記集積地を、地上面側に開閉可能な複数個の廃棄物投入口が設けられた1個または複数個のコンクリート製の箱体で構成したことを特徴とする請求項1に記載の投入口付き廃棄物集積施設。
- 廃棄物集積施設に設けられた集積地の開口部を板状の部材で覆って、車両が上記集積地の上部を通行することを可能とするとともに、上記板状の部材に複数個の開閉可能な廃棄物投入口を設けて、この廃棄物投入口から上記廃棄物集積施設に運搬されてきた廃棄物を上記集積地内に投入するようにしたことを特徴とする廃棄物の投入方法。
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