JP2004298567A - 遊技機及び遊技制御方法 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Abstract

【課題】主制御基板とサブ制御基板とが分離された構成の遊技機において、主制御基板の負担を抑えつつ、大当たり演出表示を実行可能とする。
【解決手段】主制御基板11は、遊技球が入賞したときに、変動表示の結果を大当たりとするか否かを判定し、判定した変動表示結果を示す変動表示結果指示信号を表示制御基板13に出力し、変動開始条件が成立したときに変動開始コマンドを表示制御基板13に出力する。表示制御基板13は、変動表示結果指示信号が変動表示結果として大当たりを指定しているときに、大当たりを導出する表示を演出表示の無い大当たり表示とするか演出表示のある大当たり演出表示とするかを判定する。表示制御部13は、大当たり演出表示を行うと判定したときに、大当たり演出表示を伴う変動表示を実行して、大当たりの最終停止図柄を導出する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機と遊技制御方法に係り、特に、識別情報の変動表示を用いて遊技を行う遊技機と遊技制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下LCD:Liquid Crystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームとしては、主に、前述した表示装置を画像表示装置として用いることにより行うもの(以下、特図ゲーム)がある。特図ゲームは、所定領域を通過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「大当たり」とするゲームである。特図ゲームにおいて「大当たり」となると、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。
【0004】
特図ゲームにおいて大当たりとなり、特別電動役物が開放状態となることにより、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態となることを特定遊技状態という。特定遊技状態となるためには、通常、可変表示装置に表示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で揃うこと)が条件となる。
【0005】
特図ゲームでは、停止図柄態様が特定表示態様となって、「大当たり」となるか否かに遊技者の最大の関心が払われることになる。そこで、特図ゲームでの興趣を高めるために、大当たりの停止図柄を導出する過程で、様々な表示を行うものが多数提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近時のパチンコ遊技機は、多様な制御を行うため、遊技の根幹に拘わる部分の制御を司るメイン制御基板と、表示、音声、ランプなどを個別に制御するサブ基板とに制御を分けて実行させることが一般に行われている(例えば、特許文献1)。このような構成とすることにより、遊技自体を制御するメイン制御基板の構成が比較的簡単になり、メイン制御基板に施された不正などを発見することも容易となる。
【0007】
特許文献1に開示された遊技機は、メイン制御基板とサブ制御基板を備えているものの、メイン制御基板とサブ制御基板とがどのような機能分担になっているのか開示されておらず、制御内容が不明確である。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−58041号公報
【0009】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、主制御基板とサブ制御基板とが分離された構成の遊技機において、遊技の進行を制御する主制御基板の負担を抑えつつ、大当たりを導出する表示を適切に実行可能な遊技機及び遊技制御方法を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願の請求項1に記載の遊技機は、
識別情報を変動表示する表示手段(例えば、特図表示部43)と、
前記識別情報の変動実行条件が成立したことを検出し、検出信号を出力する変動実行条件成立検出手段(例えば、入賞玉検出器6c)と、
変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を開始させて、表示結果を導出し、該表示結果が特定表示結果となったときに、遊技者に有利な特定遊技状態とする制御手段(例えば、遊技制御部11と表示制御部13)と、
を備える遊技機であって、
前記制御手段は、
遊技の進行を制御するための遊技制御手段(例えば、遊技制御部11)と前記遊技制御手段からの指示に従って前記表示手段による前記識別情報の変動表示を制御するための表示制御手段(例えば、表示制御部13)とを備え、
前記遊技制御手段は、
前記変動実行条件成立検出手段からの前記検出信号の出力後、該変動実行条件の成立を契機とする前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果(例えば、大当たり)とするか否かを判定する表示結果判定手段(例えば、プロセッサ111によるステップS401〜S404の処理)と、
前記変動実行条件成立検出手段からの前記検出信号の出力後、前記識別情報の変動開始条件が成立したか否かを判定し、成立したと判定したときに、変動開始指示信号を生成する変動開始条件成立判定手段(例えば、プロセッサ111によるステップS301〜S305の処理)と、
前記表示結果判定手段により判定された変動表示の結果を示す変動表示結果指示信号を前記表示制御手段に出力し、前記変動開始条件成立判定手段により前記変動開始条件が成立したと判定したときに前記識別情報の変動の開始を指示する変動開始指示信号(例えば、変動開始コマンド)を前記表示制御手段に出力する出力手段(例えば、通信I/F121とプロセッサ111によるステップS503の処理)と、
を備え、
前記表示制御手段(13)は、
前記出力手段からの前記変動表示結果指示信号と前記変動開始指示信号とを入力する入力手段(例えば、通信I/F151とCPU154の受信処理を行う部分)と、
前記表示結果判定手段が前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とすることを判定したときに、前記識別情報の変動表示を演出表示を伴って特定表示結果を導出する大当たり演出表示とするか否かを判定する大当たり演出表示判定手段(CPU154によるステップS719の変動パターン選択処理;ステップS1005〜1008)と、
前記変動開始指示信号に応答して、前記大当たり演出表示判定手段が前記大当たり演出表示を行うと判定したときに、演出表示を含む大当たり演出表示を伴う前記変動表示を実行して、前記入力手段が入力した前記変動表示結果指示信号で特定される特定表示結果に合致する最終停止識別情報となるように、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段(例えば、CPU154とVDP157による図25,図26に示す処理)と、を備え、
前記変動表示制御手段は、
前記表示手段において前記識別情報の変動表示を行うにあたり、前記表示手段に表示する画像を生成する契機となる第1の計時信号を出力すると共に前記大当たり演出表示判定手段における大当たり演出表示を行うとの判定に基づき、演出表示を含む大当たり演出表示のために前記表示手段に表示する画像を生成する契機となる第2の計時信号を出力する計時手段(例えば、変動時間タイマ154a,内部割込タイマ154b)と、
前記表示手段に表示する画像の生成元の画像データを記憶している画像情報記憶手段(例えば、キャラクタROM158)と、
前記計時手段から前記第1の計時信号が出力されるたびに、前記画像情報記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記表示手段に表示する識別情報の画像を順次生成し、前記第2の計時信号が出力されたときに、前記画像情報記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記表示手段に表示する大当たり演出表示画像を生成する表示画像生成手段(CPU154とVDP157によるS801,S802,S813,S814の処理及び図26の処理のうち通常変動表示タイミングと大当たり演出表示タイミングで実行される部分)と、
前記表示画像生成手段により生成された画像の画像データを前記表示手段に供給する供給手段(VDP157によるVRAM159から画像データを読み出して、LCD駆動回路160を介して特図表示部43に出力する処理)と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の遊技機においては、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部11)は、前記識別情報の変動表示における識別情報の変動時間と最終停止識別情報とを決定する決定手段(例えば、大当たり抽選テーブルメモリ114,停止図柄抽選テーブルメモリ115,変動時間抽選テーブルメモリ116,プロセッサ111による、ステップS401〜407、S411,S412、S501、S502の処理)を更に備え、
前記出力手段(例えば、通信I/F121とプロセッサ111によるステップS503の処理)は、前記決定手段により決定された前記変動時間を示す変動時間指示信号(例えば、変動時間指示信号)と前記最終停止識別情報を示す最終停止識別情報指示信号(最終停止図柄指示信号)を前記表示制御手段(例えば、表示制御部13)に出力し、
前記入力手段(例えば、通信I/F151とCPU154の受信処理を行う部分)は、前記出力手段から出力された前記変動時間指示信号と前記最終停止識別情報指示信号とを入力し、
前記変動表示制御手段(例えば、CPU154とVDP157による図25,図26に示す処理)は、前記識別情報を、前記変動時間指示信号で特定される変動時間だけ変動させて、前記最終停止識別情報指示信号で特定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段(例えば、特図表示部43)を制御する。
【0012】
この構成によれば、遊技制御手段が変動時間を表示制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の遊技機においては、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部11)は、前記識別情報の変動表示における識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段(例えば、プロセッサ111によるステップS501,S502の処理)を更に備え、
前記出力手段(例えば、通信I/F121とプロセッサ111によるステップS503の処理)は、前記変動時間決定手段により決定された変動時間を示す変動時間指示信号を前記表示制御手段に出力し、
前記入力手段(例えば、通信I/F151とCPU154の入力処理を行う部分)は、前記出力手段からの前記変動時間指示信号を入力し、
前記変動表示制御手段は、前記入力手段で入力した前記変動表示結果指示信号で特定される変動表示結果に従って、前記識別情報の変動表示の最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段(例えば、第2の実施の形態における停止図柄抽選テーブル115とCPU154による最終停止図柄を決定する処理)を更に備え、
前記変動表示制御手段(例えば、CPU154とVDP157による図25,図26に示す処理)は、前記識別情報を前記変動時間指示信号で特定される時間だけ変動させて、前記最終停止識別情報決定手段で決定された最終停止識別情報で停止させるように前記表示手段(例えば、特図表示部43)を制御する。
【0014】
この構成によれば、遊技制御手段が変動時間を表示制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0015】
なお、上述の構成において、例えば、前記遊技制御手段(11)は、前記変動時間決定手段で決定された変動時間の経過を計測する第1の計時手段(特図変動時間タイマ120)を備え、前記表示制御手段(13)は、前記識別情報の変動表示を前記変動時間決定手段で決定された時間だけ実行するために、前記変動時間決定手段で決定された変動時間の経過を計測する第2の計時手段(例えば、変動時間タイマ154a)を備え、前記第1の計時手段と前記第2の計時手段とが前記変動指示信号の出力を契機として実質的に同期して計時動作を行うようにしてもよい。この構成によれば、第1と第2の計時手段とが同期して計時処理を行うので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0016】
請求項4に記載の遊技機においては、
前記遊技制御手段(11)は、前記識別情報の変動表示の最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段(第3の実施の形態における、例えば、停止図柄抽選テーブルメモリ115とプロセッサ111による最終停止図柄を決定する処理)を更に備え、
前記出力手段(例えば、通信I/F121とプロセッサ111による出力処理)は、前記最終停止識別情報決定手段により決定された最終停止識別情報を示す最終停止識別情報指示信号を前記表示制御手段に出力し、
前記入力手段(例えば、通信I/F151とCPU154の受信処理を行う部分)は、前記出力手段からの前記最終停止識別情報指示信号を入力し、
前記変動表示制御手段は、前記識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段(第3の実施の形態における変動パターン抽選テーブル190とCPU154による変動パターンを選択する処理)を更に備え、
前記変動表示制御手段は、前記識別情報を、前記変動時間決定手段で決定された時間だけ変動表示させて、前記最終停止識別情報指示信号で指定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段を制御し、
前記表示制御手段は、前記変動時間決定手段で決定された変動時間を示す変動時間情報を前記遊技制御手段に送信する手段(第3の実施の形態の送信手段)を備え、
前記遊技制御手段は、前記表示制御手段から送信された変動時間情報を受信する受信手段(第3の実施の形態における通信I/F121とプロセッサ111)と、該受信手段で受信した変動時間情報で特定される変動時間に基づいて、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段(プロセッサ111による特別図柄変動処理)とを備える。
【0017】
この構成によれば、表示制御手段が変動時間を遊技制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0018】
請求項5に記載の遊技機においては、
前記変動表示制御手段は、前記識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段(第4の実施の形態における変動パターン抽選テーブル190とCPU154による変動パターンを選択する処理)と最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段(第4の実施の形態における停止図柄抽選テーブル115とCPU154による停止図柄を選択する処理)とを更に備え、
前記変動表示制御手段は、前記識別情報を、前記変動時間決定手段で決定された時間だけ変動表示させて、前記最終停止識別情報決定手段で決定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段を制御し、
前記変動表示制御手段は、前記変動時間決定手段で決定された変動時間を示す変動時間情報を前記遊技制御手段に送信する送信手段(通信I/F151とCPU154の送信担当部分)を備え、
前記遊技制御手段(13)は、前記表示制御手段から送信された変動時間情報を受信する受信手段(第3の実施の形態における通信I/F121とプロセッサ111)と、該受信手段で受信した変動時間情報で特定される変動時間に基づいて、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段(プロセッサ111による特別図柄変動処理)とを備える。
【0019】
この構成によれば、表示制御手段が変動時間を遊技制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。また、最終停止識別情報と変動時間とを表示制御手段で決定するので、遊技制御手段の処理負担が小さくなる。
【0020】
なお、上述の構成において、例えば、前記遊技制御手段(11)は、前記変動時間情報で指示された変動時間の経過を計測する第1の計時手段(特図変動時間タイマ120)を備え、前記表示制御手段(13)は、前記識別情報の変動表示を前記変動時間決定手段で決定された時間だけ実行するために、前記変動時間決定手段で決定された変動時間の経過を計測する第2の計時手段(例えば、変動時間タイマ154a)を備え、前記第1の計時手段(11)と前記第2の計時手段とが前記変動時間情報の出力と実質的に同期して計時動作を行うようにしてもよい。遊技制御手段と表示制御手段とが独立して動作すると、遊技の進行と表示とがバラバラになるおそれがある。この発明においては、第1と第2の計時手段とが同期して計時処理を行うので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0021】
請求項6に記載の遊技機は、
前記表示制御手段(13)は、
前記大当たり演出表示判定手段を構成すると共に、表示画像を特定するための表示パラメータ(例えば、表示キャラクタ、表示位置、表示サイズ、透明度、回転角等)を求めて出力する表示コントローラ(例えば、CPU154)と、
前記表示コントローラからの表示パラメータを受信し、受信した表示パラメータに従って、表示メモリ上に画像を展開する画像形成手段(例えば、VDP157)表示手段と、を備える。
【0022】
この構成によれば、表示制御手段が、表示パラメータを求める表示コントローラとパラメータに従って画像を展開する画像形成手段とから構成され、それぞれ、適切に設計された構成で、制御が分担される。従って、簡易な構成で、適切な表示が可能となる。
【0023】
請求項7に記載の遊技制御方法は、
変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、表示手段(例えば、特図表示部43)による前記識別情報(例えば、特別図柄)の変動表示を実行し、該変動表示が特定表示結果となったときに、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態(例えば、大当たり)に制御する遊技制御方法であって、
遊技制御手段(例えば、遊技制御部)において、
変動実行条件の成立(例えば、入賞玉検出器6cによる遊技球の検出及びステップS201)後、識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とするか否かを判定し(ステップS401〜S407,S411,S412)、判定結果を示す変動表示結果指示信号(例えば、変動表示結果指示信号)を出力し(ステップS503)、
前記変動開始条件が成立したか否かを判定し(例えば、ステップS301〜S305)、成立したとの判定に基づいて変動開始指示信号(例えば、変動開始コマンド)を出力し(ステップS503)、
表示制御手段(例えば、表示制御部)において、
前記遊技制御手段から出力された変動表示結果指示信号と変動開始指示信号とを入力し(通信I/F151とCPU154による入力処理)、
入力された変動開始指示信号に応答して、前記変動表示結果指示信号に基づいて、前記変動表示が演出表示を含む大当たり演出表示を伴うか否かを判定し(ステップS719;ステップS1005〜1008)、
i)入力された変動開始指示信号に応答して、予め記憶された画像データに基づいて、識別情報の変動表示画像を順次生成し、ii)前記変動表示が前記大当たり演出表示を伴うと判定されたときに、所定時間の経過を計時すると、前記予め記憶された画像データに基づいて、大当たり演出表示の表示画像を生成して、特定表示態様となる最終停止識別情報の画像を生成して、特定表示態様となる最終停止識別情報の画像を生成し(例えば、CPU154とVDP157による図25,図26に示す処理)、
生成した画像を表示する(VDP157,LCD駆動回路160,特図表示部43による処理)、
ことを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、遊技機の制御の分担が遊技の進行を制御する遊技制御手段と表示の制御を担当する表示制御手段とで分担され、しかも、表示制御手段により大当たり演出表示を行うか否かの決定とその制御が行われる。この結果、大当たり演出表示を可能としつつ、遊技制御手段の制御負担を抑え、制御及び構成を簡易にできる。
【0025】
請求項8に記載のコンピュータプログラムは、
識別情報を変動表示させる複数の変動表示部を備えた表示手段(例えば、特図表示部43)と、
変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を開始させて、表示結果を導出し、該表示結果が特定表示結果となったときに、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態とする制御手段(例えば、遊技制御部11と表示制御部13)と、
前記変動実行条件の成立に基づいて、前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とするか否かを判定し、判定結果を示す変動表示結果指示信号を出力する判定手段(プロセッサ111によるステップS401〜S407,S411,S412の処理)と、
画像生成に関する時間を計時する計時手段(例えば、変動時間タイマ154aと内部割り込みタイマ154b)と、
表示画像を形成するための画像データを記憶する画像データ記憶手段(例えば、キャラクタROM158)と、
を備える遊技機の動作のうち、少なくとも、前記変動表示部と識別情報の表示を制御又はシミュレートするためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
i)画像データに基づいて、識別情報の変動表示画像を順次生成し、ii)変動表示結果を特定表示結果とすることと判定されたときに、所定時間の経過を計時すると、画像データに基づいて、前記変動表示の大当たり演出表示の表示画像を生成して、前記変動表示結果指示信号で指示される特定表示結果に合致する最終停止識別情報の画像を生成させ(例えば、CPU154とVDP157による図25,図26に示す処理)、
生成した画像を表示させる(VDP157,LCDドライバ160,特図表示部43による表示処理)。
【0026】
この構成によれば、コンピュータに、所定の大当たり演出表示を行わせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。
【0028】
本実施形態における遊技機は、LCD等からなる画像表示装置により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader )式の第1種パチンコ遊技機や、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機である。
【0029】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機で、画像表示装置を有するものであれば、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる画像表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0030】
図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。
【0031】
遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。遊技領域のほぼ中央位置には、表示装置4が設けられている。表示装置4の下側には、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置6が配置されている。普通可変入賞球装置6の下側には、特別可変入賞球装置(大入賞口)7が配置されている。また、遊技領域内には、通過部材5a〜5dが配置されている。
【0032】
表示装置4には、普通図表示部41と、普通図保留表示部42と、特図表示部43と、特図保留表示部44と、が配置されている。
【0033】
普通図表示部41は、表示装置4の上部に配置され、当たりとハズレを示す普通図柄(図1では、○(丸)と×(ばつ)を表す図柄)の表示素子41aと41bとから構成され、通過部材5a〜5dのいずれかを遊技球が通過することが実行条件となる普通図ゲームにおいて、所定時間、交互に表示される(普通図柄の変動表示)。変動が終了して、最終的に当たりの表示素子41aが表示されると、「普通図当たり」状態となり、普通可変入賞球装置6を構成する電動チューリップの可動翼片6a・6bを開放制御する。
【0034】
普通図保留表示部42は、普通図柄の変動の保留数を表示する。即ち、通過部材5a〜5dのいずれかを遊技球が通過して、普通図柄の変動表示の実行条件が成立しても、従前の普通図ゲームが実行中である等の理由のために、開始条件が成立していない実行条件が発生する場合がある。後述する普通図保留メモリ112(図4)は、この開始条件が成立していない状態を上限値(この実施形態では4)まで記憶する。普通図保留表示部42は、普通図保留メモリ112の記憶数を表示する。
【0035】
特図表示部43は、識別情報を変動表示する表示手段として機能し、液晶表示装置、CRT(Cathode Ray Tube)、EL(Electro Luminescence)等のドットマトリクスタイプの画像表示装置から構成され、左、中、右の3つの特別図柄を表示する。各特別図柄は、数字、文字、図柄から構成され、各々が識別可能な複数種類の識別情報として機能し、特図表示部43で変動・停止する。
【0036】
具体的には、特図表示部43は、普通可変入賞球装置6に遊技球が入賞することが実行条件となる特図ゲームにおいて、3つの特別図柄の変動を開始する。特図表示部43は、変動表示の経過時間に応じて、順次特別図柄を停止させる。全ての特別図柄の変動が停止及び確定し、特別図柄の組合せが所定の大当たり組合せ(例えば、同一図柄のゾロ目)となったときに、この遊技機1は、特定遊技状態(大当たり遊技状態ともいう)となる。
【0037】
特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置7が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放され、開放している間、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止める。そして、受け止めた遊技球が、特別可変入賞球装置7内に設けられた特定領域(図示しない)を通過する(V入賞)ことを条件として、特別可変入賞球装置7の閉鎖後、再び開放し、例えば、この開放サイクルを最高16回繰り返すことができる。
【0038】
普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動は、上限数(本実施形態では、4回)まで後述する特図保留メモリ113(図4)に記憶される。特図保留表示部44は、特図保留メモリ113に記憶されている保留数を表示する。
【0039】
通過部材5a〜5dは、それぞれ、その上端開口から受け入れた遊技球を下側に誘導する通路を備え、通路の途中には通過玉検出器が設けられている。通過玉検出器が通路を通過する遊技球を検出すると、普通図表示部41に表示される普通図柄の変動による普通図ゲームの実行条件が成立する。
【0040】
普通可変入賞球装置6は、ソレノイドによって垂直(通常)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片6a、6bを有するチューリップ型役物として構成されている。普通可変入賞球装置6内には、マイクロスイッチなどから構成され、入賞した遊技球を検出する入賞玉検出器6cが配置されている。入賞玉検出器6cによる入賞した遊技球の検出が特図ゲームの実行条件の1つとなり(但し、後述するように、保留数が4以上であると無視される)、入賞玉検出器6cは、識別情報の変動開始条件が成立したか否かを判定する変動開始条件成立判定手段として機能する。
【0041】
特別可変入賞球装置7は、ソレノイドによって入賞領域を開成・閉成制御する開閉板71を備える。開閉板71は、通常時には閉成し、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞に基づいて特図表示部43による特図ゲームが行われた結果、特定遊技状態(大当たり遊技状態ともいう)になった場合に、ソレノイドによって入賞領域を所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)する状態となり、遊技盤1の表面を落下する遊技球を受け止める。特別可変入賞球装置7に受け止められた遊技球は図示せぬ検出器により検出される。そして、受け止めた遊技球が、特別可変入賞球装置7内に設けられた特定領域(図示しない)を通過する(V入賞)ことを条件として、特別可変入賞球装置7の閉鎖後、再び開放し、この開放サイクルを最高16回繰り返すことができる。入賞球の検出に応答し、後述する遊技制御部11と払出制御部16(図2,図3)とにより、所定数の賞球の払い出しが行われる。
【0042】
また、遊技盤2の表面には、上記した構成以外にも、風車21、アウト口22、等が設けられている。また、パチンコ遊技機には、点灯又は点滅する遊技効果ランプ9や効果音を発生するスピーカ8L、8Rが設けられている。
【0043】
図2は、パチンコ遊技機1の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部)10と、主制御基板(遊技制御部)11と、表示制御基板(表示制御部)13と、音声制御基板(音声制御部)14と、ランプ制御基板(ランプ制御部)15と、払出制御基板(払出制御部)16と、外部端子基板(情報出力部)17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0044】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。図示するように、パチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主制御基板)11と、入出力部12と、表示制御部(表示制御基板)13と、音声制御部(音声制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)15と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部(外部端子基板)17とを備えている。これらの各部は協働して、特別図柄の変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、特図表示部43による特別図柄の変動表示を開始させて、表示結果を導出し、この表示結果が特定表示結果となったときに、遊技者に有利な特定遊技状態とする制御手段を構成する。
【0045】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。
【0046】
遊技制御部11は、メイン側の制御基板である主制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、普通図ゲーム及び特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15及び払出制御部16に対し、それぞれ制御コマンドを出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能、等、を備えており、本発明の遊技制御手段に対応する構成の主要部を構成する。即ち、遊技制御部11は、遊技の進行を制御するための遊技制御手段として機能する。
【0047】
遊技制御部11は、図4に示すように、プロセッサ111と、普通図保留メモリ112と、特図保留メモリ113と、大当たり抽選テーブルメモリ114と、停止図柄抽選テーブルメモリ115と、変動時間抽選テーブルメモリ116と、特図処理選択フラグメモリ117と、確変・時短フラグメモリ118と、大当たりフラグメモリ119と、特図変動時間タイマ120と、通信I/F(インタフェース)121とを備える。
【0048】
プロセッサ111は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Randam Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/O(Input/Output)装置などを備え、外部回路と通信を行いつつ遊技制御に関する様々な処理を実行する。
【0049】
普通図保留メモリ112は、遊技球が通過部材5a〜5dのいずれかを通過して普通図ゲームを実行するための条件である実行条件(変動実行条件)が成立したが、従前の普通図ゲームを実行中である等の理由のために変動を実際に開始するための開始条件(変動開始条件)が成立していない普通図ゲームの保留情報を記憶するためのメモリである。
【0050】
具体的には、普通図保留メモリ112は、第1〜第4の4つのエントリを備え、保留状態にある普通図ゲームの情報を記憶する。第1〜第4の各エントリには、遊技球が通過部材5a〜5dを通過したことによる変動実行条件の成立順に、抽出された乱数値が格納される。乱数値は、当たり(○)とハズレ(×)とを決定するために導出された値である。
【0051】
普通図ゲームが1回終了すると、第2〜第4エントリに登録されている保留情報が、1エントリずつ繰り上がり、新たに第1エントリに格納された保留情報に基づいて、変動開始条件が成立し、普通図ゲームが実行される。また、遊技球が通過部材5a〜5dを新たに通過した場合には、乱数値が導出され、最上位の空エントリに登録される。普通図保留メモリ112の内容が更新されると、プロセッサ111は、表示制御部13に、表示制御コマンドを送信し、普通図保留表示部42の表示を更新させる。
【0052】
特図保留メモリ113は、現在実行中の特図ゲームに関する情報と、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞して特図ゲームを実行するための条件である実行条件(変動実行条件)が成立したが、従前の特図ゲームを実行中である等の理由のために変動を実際に開始するための開始条件(変動開始条件)が成立していない特図ゲームの保留情報を記憶するためのメモリである。
【0053】
具体的には、特図保留メモリ113は、第1〜第4のエントリを備え、第1エントリは実行中の特図ゲームの情報を記憶し、第2〜第4エントリは保留状態にある特図ゲームの情報を記憶する。第1〜第4の各エントリには、普通可変入賞球装置6への入賞による変動実行条件の成立順に、その入賞により抽出された大当たり乱数値(大当たりか否かを判定するための乱数)が格納される。特図保留メモリ113の内容が更新されると、プロセッサ111は、表示制御部13に、表示制御コマンドを送信し、特図保留表示部44の表示を更新させる。
【0054】
特図ゲームが1回終了すると、第2〜第4エントリに登録されている保留情報が1エントリずつ繰り上がり、新たに第1エントリに登録された保留情報について変動開始条件が成立する。また、遊技球が普通可変入賞球装置6に新たに入賞した場合には、その入賞による乱数値が最上位の空エントリに登録される。
【0055】
大当たり抽選テーブルメモリ114は、特図ゲームの結果が大当たりとなるかハズレとなるかを抽選するために、大当たり乱数値と表示結果とを対応付けた大当たり抽選テーブルを格納したメモリである。図5(a)に示すように、大当たり抽選テーブルメモリ114は、通常時用大当たり抽選テーブル131と確変・時短時用大当たり抽選テーブル132の2種類のテーブルを格納しており、確変・時短時用大当たり抽選テーブル132方が、大当たりになる確率が高く設定されている。
【0056】
図4に示す停止図柄抽選テーブルメモリ115は、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示の結果をどのような図柄の組合せとするかを抽選するための停止図柄抽選テーブルを格納したメモリである。図5(b)に示すように、停止図柄抽選テーブルメモリ115は、大当たり時用停止図柄抽選テーブル133とハズレ時用停止図柄抽選テーブル134とを格納している。
【0057】
大当たり時用停止図柄抽選テーブル133は、乱数値(停止図柄乱数値)と、「当たり」に相当する特別図柄の最終停止図柄の組合せとを対応付けて格納する。ハズレ時用停止図柄抽選テーブル134は、ハズレの場合に、特別図柄の最終停止図柄を個別に抽選するためのテーブルである。
【0058】
図4の変動時間抽選テーブルメモリ116は、特図ゲームの継続時間を抽選するための変動時間抽選テーブルを格納したメモリであり、図5(c)に示すように、乱数値と変動時間とを対応付けて記憶する。
【0059】
図4に示す特図処理選択フラグメモリ117は、図16を参照して後述する特別図柄プロセス処理(特図ゲームを制御する処理)において、どの処理を選択・実行すべきかを示すフラグが設定される。
【0060】
確変・時短フラグメモリ118は、遊技機1の遊技状態が、確変状態(確率変動状態)或いは時短状態に制御されているときに、その旨を示すフラグが設定される。前述のように、確変状態は、特図ゲームにおいて大当たりとなる確率が通常よりも高く設定されている状態であり、時短状態は、例えば、特図ゲームにおける特別図柄の変動時間が通常よりも短く設定されている状態である。確変状態及び時短状態は、通常の遊技状態よりも、遊技者に有利な遊技状態であり、変動時間の短い変動パターンが選択される。確変・時短フラグは、プロセッサ111により遊技の進行状況に応じて適宜オン・オフされる。
【0061】
大当たりフラグメモリ119は、遊技機1の遊技状態が、大当たり状態、即ち、特定遊技状態に制御されているときに、その旨を示すフラグが設定される。特定遊技状態は、特図ゲームにおいて確定された特別図柄の組合せが所定の大当たり組合せ(例えば、同一図柄のゾロ目)となったときに設定される。特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置7が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放され、開放している間、遊技盤1の表面を落下する遊技球を受け止める。そして、受け止めた遊技球が、特別可変入賞球装置7内に設けられた特定領域(図示しない)を通過すること(V入賞)を条件として、閉鎖後、再び開放し、この開放サイクルを最高16回繰り返すことができる。
【0062】
特図変動時間タイマ120は、特図表示部43上の特別図柄が変動を開始してからの経過時間(特図ゲームの経過時間)をカウントするためのダウンカウンタである。
【0063】
通信I/F(インタフェース)121は、遊技制御部11とサブ側の制御基板12〜17との間で、データ(コマンド、制御データ等を含む)を送受信するためのものであり、プロセッサ111と協働して、表示制御部13に命令やデータを出力するための出力手段として機能する。
【0064】
図3の入出力部12は、遊技球の検出や役物の開閉動作を行うためのものであり、センサやソレノイドを備える。センサとしては、通過部材5a〜5dに配置されている通過玉検出器、普通可変入賞球装置6に配置されている入賞玉検出器6c、等がある。また、ソレノイドとしては、普通可変入賞球装置6の可動翼片6a、6bを傾動位置に可動制御するためのソレノイドや、特別可変入賞球装置7の開閉板71を開成するためのソレノイドがある。
【0065】
表示制御部13は、遊技制御部11から送信されるコマンド及び制御データに基づいて、表示装置4を制御するためのものであり、普通図ゲームにおける普通図表示部41の制御、特図ゲームにおける特図表示部43の制御、普通図保留表示部42の制御、特図保留表示部44の制御などを行う。表示制御部13は、本発明の表示制御手段の主要部を構成する。
【0066】
図6は、表示制御部13の構成のうち特図表示部43を駆動する部分のハードウェア構成例を示すブロック図である。表示制御部13は、表示制御基板に設けられた各種回路とコンピュータプログラムとから構成され、特図表示部43に表示する画像を生成し、該画像を表示するための映像信号を表示装置4に出力する。
【0067】
図6に示すように、表示制御部13は、通信I/F151と、発振回路152と、リセット回路153と、表示制御用のCPU154と、ROM155と、RAM156と、ビデオディスプレイプロセッサ(以下、VDP:Video Display Processor)157と、キャラクタROM158と、VRAM(Video RAM)159、LCD駆動回路160を備えている。
【0068】
通信I/F(インタフェース)151は、遊技制御部11との間の通信を行うためのものであり、CPU154と協働して、遊技制御部11から様々な命令やデータを入力するための入力手段を構成する。
【0069】
発振回路152は、CPU154及びVDP137に基準クロック信号を出力するものである。リセット回路153は、CPU154及びVDP157をリセットするためのリセット信号を出力するものである。
【0070】
CPU154は、ROM155に格納されたプログラムに従って動作し、遊技制御部11から変動開始コマンドと制御データを受信すると、RAM156を作業領域として用いながらROM155から表示制御を行うための表示制御データを読み出し、該表示制御データに従って、特図表示部43に表示する画像を合成するための描画命令(指示信号)をVDP157に出力する。
【0071】
また、CPU154は、変動時間タイマ154aと内部割込タイマ154bとを備える。タイマ154a,154bは、表示画像を生成するための処理に関する時間を計時するための計時手段を構成する。変動時間タイマ154aは、発振回路152からの発振信号をカウントして、特図変動時間タイマ120と同様に、特別図柄の変動時間をカウントし、測定した時間(カウント値)を示す信号を出力する。内部割込タイマ154bは、発振回路152からの基準クロック信号をカウントして、一定時間経過毎に、内部割込信号を発生する。内部割込信号は、割込処理のトリガとなる。
【0072】
ROM155には、図7(a)に示すように、動作プログラム161と、乱数プログラム162と、変動パターンテーブル163と、大当たり予告抽選テーブル164と、リーチ抽選テーブル165と、リーチ予告抽選テーブル166と、変動パターン別表示制御データ167とが登録されている。
【0073】
図7(a)に示す動作プログラム161は、CPU134とVDP137による表示動作を制御するためのコンピュータプログラムである。
乱数プログラム162は、任意の乱数を抽出するためのプログラムである。
【0074】
変動パターンテーブル163は、特図ゲームにおける様々な変動パターンを記憶する。具体的には、変動パターンテーブル163は、図8に例示するように、複数の変動パターンの名称と、その内容と、総変動時間、左図柄の変動停止時間、右図柄の変動停止時間、大当たり予告の有無、リーチの有無、リーチ予告表示の有無、その変動パターンを特定するための制御コードなどの情報を格納する。
【0075】
変動パターンテーブル163に登録されている変動パターンには、例えば、図11(a)に示すように、リーチにならずに、ハズレの最終図柄を導出する通常ハズレ変動パターン(変動パターン1)、図11(b)に示すように、通常の変動パターンと比較して、変動時間が短く設定された通常ハズレ短縮変動パターン(変動パターン2)、図11(c)に示すように、通常のリーチ表示を行ってハズレの最終図柄を導出する通常リーチハズレ変動パターン(変動パターン20)、図12(a)に示すように、通常のリーチ表示を行って当たりの最終図柄を導出する通常リーチ当たり変動パターン(変動パターン21)、図12(b)に示すように、特徴的なリーチ演出表示を行ってハズレの最終図柄を導出するリーチハズレ変動パターン(変動パターン22)、図12(c)に示すように、特徴的なリーチ演出を行って最終図柄を導出するリーチ当たり変動パターン(変動パターン23)、等が含まれている。
【0076】
さらに、変動の途中で、例えば、13(a)に示すように、今回の特図ゲームの遊技結果が大当たりとなることを予告する「大当たり予告」や、図13(b)に示すような今回の変動がリーチとなることを予告する「リーチ予告」を適宜行う変動パターンも存在する。
【0077】
ここで、リーチ表示、リーチ演出表示、大当たり表示、大当たり演出表示について、説明する。
【0078】
まず、リーチ状態とは、例えば、特別図柄の変動表示を、有効ライン(本実施の形態では、横1ライン)上で、先に表示結果を導出した(この例では2つの)特別図柄が大当たりとなる可能性がありかつ最後に表示結果を導出する特別図柄のみが変動表示する状態をいう。リーチ表示とリーチ演出表示とは、共にこのリーチ状態を導くための表示である。
【0079】
リーチ表示は、図14(a)に例示するように、特別図柄の変動表示を開始した後、第1停止図柄(図では、左図柄)が減速・停止し、次に、第2停止図柄(図では、右図柄)が減速・停止して、リーチ状態を成立させるという表示である。第1停止図柄の停止から第2停止図柄の停止までの間に、特別図柄以外のキャラクタ、文字、記号、図形などの演出用の画像は表示されない。なお、特別図柄の図柄自体は任意であり、数字や記号、これらに修飾用の図柄が付加されたものでもよい。例えば、図14(a)の例では、第1停止図柄(3)が停止した後、特別の演出なく、第2停止図柄が減速して停止してリーチ状態が成立している。また、リーチ状態の成立後に、リーチ状態の成立を遊技者に告知し、祝福するような表示をも含むものであってもよい。例えば、図14(b)の例は、2つの停止図柄が揃ってリーチ状態が成立した後に、リーチ状態になったことを報知し、祝福する表示を行う例である。
【0080】
次に、リーチ演出表示は、図14(c)、(d)、(e)に例示するように、特別図柄の変動表示を開始した後、第1停止図柄が減速・停止し、次に、第2停止図柄が停止してリーチ状態を成立させる点は、上述のリーチ表示と同一であるが、第1の停止図柄の停止後、第2停止図柄までの間に、特別図柄、キャラクタ、文字、記号、図形などにより演出用の画像を表示し、或いは、特別図柄や他の図柄を従前の変動(動き)とは異なる態様で変動させる等、様々な演出を行う表示のことである。
【0081】
例えば、図14(c)の例は、第1の停止図柄(3)が仮停止した後、1又は複数の特別図柄が、図柄、修飾、サイズや向き、透過率を変更しながら、従前の下向きの移動だけでなく、特図表示部43の画面内を自由に移動し、最終的に、第2停止図柄を確定する演出を行う例である。図14(d)の例は、第1の停止図柄(3)が仮停止した後、キャラクタが登場して、このキャラクタの作用により、第2停止図柄を確定するような演出を行う例である。例えば、リーチが成立しない第2停止図柄を仮停止した後に、キャラクタがこの図柄をリーチ状態が成立する第2停止図柄に変更するような演出を行う例である。図14(e)の例は、第1の停止図柄(3)が仮停止した後、特別図柄の変動方向(移動方向)を従前と変化させて第2停止図柄を減速・確定するような演出を行う例である。図14(c)〜(e)に例示する変動を適当に組み合わせた演出を行ってもよい。
【0082】
また、大当たり状態とは、遊技者に有利な特定遊技状態のことであり、大当たり表示と大当たり演出表示とは、リーチ状態成立後に、この大当たり状態が成立する表示結果(この例では、有効ライン上で3つの特別図柄が揃うこと)を導出するための表示をいう。
【0083】
大当たり表示とは、図15(a)に例示するように、リーチ状態が成立した後、第3停止図柄を従前と同様の態様で変動させて、第2停止図柄の停止から第3停止図柄の停止までの間に、特別図柄以外のキャラクタ、文字、記号、図形などの演出用の画像の表示を行わないで、第3停止図柄を減速・停止して、大当たり表示(例えば、3つの特別図柄のぞろ目)を導出する表示である。例えば、図15(a)の例では、第1と第2の停止図柄(3)が停止した後、特別の演出なく、第3停止図柄が減速して停止して、特別図柄(3)のぞろ目となって、大当たり状態が成立している。また、大当たり状態成立後に、大当たり状態の成立を遊技者に告知し、祝福するような演出表示をも含むものであってもよい。例えば、図15(b)の例は、3つの停止図柄が揃って大当たり状態が成立した後に、大当たり状態になったことを報知し、祝福する表示を行う例である。
【0084】
次に、大当たり演出表示は、図15(c)〜(e)に例示するように、第2停止図柄(図では、右図柄)が停止してリーチ状態が成立した後、第3停止図柄(図では、中図柄)が停止して大当たり状態を成立させる点は、上述の大当たり表示と同一であるが、第2の停止図柄の停止後、第3停止図柄までの間に、特別図柄、キャラクタ、文字、記号、図形などで演出用の画像を表示し、或いは、特別図柄や他の図柄を従前の変動(動き)とは異なる態様で変動させる等、様々な演出を行う表示のことである。
【0085】
例えば、図15(c)の例は、第2の停止図柄(3)が仮停止した後、1又は複数の特別図柄が、図柄、修飾、サイズ・向き・透過率を変化させながら、従前の下向きの移動だけでなく、特図表示部43の画面内を自由曲線に沿って移動し、最終的に、第3停止図柄を確定して、大当たり状態を導出するという演出を行う例である。図15(d)の例は、第2の停止図柄が仮停止した後、キャラクタが登場して、このキャラクタの作用により、第3停止図柄を確定するような演出を行う例である。例えば、大当たりが成立しない第3停止図柄を仮停止した後に、キャラクタが登場して、この特別図柄を大当たりが成立する第3停止図柄に変更するような演出を行う例である。図15(e)の例は、第2の停止図柄(3)が仮停止した後、特別図柄の変動方向(移動方向)を従前と変化させて第3停止図柄を減速・確定するような演出を行う例である。
【0086】
図7に示す大当たり予告抽選テーブル164は、特図ゲームの結果が大当たりとなることを、最終停止図柄を導出する以前に予告する演出表示を行うか否かを抽選するための大当たり予告抽選テーブルを格納したメモリである。図9(a)に示すように、大当たり予告抽選テーブルメモリ164は、通常時用大当たり予告抽選テーブル181と確変・時短時用大当たり予告抽選テーブル182とを格納している。
【0087】
通常時用大当たり予告抽選テーブル181と確変・時短時用大当たり予告抽選テーブル182とは、それぞれ、乱数値と、予告の有無とを対応付けて格納し、通常時用大当たり予告抽選テーブル181の方が確変・時短時用大当たり予告抽選テーブル182よりも予告を行う確率が高くなるように設定されている。
【0088】
リーチ抽選テーブル165は、特図ゲームにおいてリーチを行うか否かを抽選するためのリーチ抽選テーブルを格納したメモリである。図9(b)に示すように、リーチ抽選テーブル165は、通常時時用リーチ抽選テーブル183と確変・時短時用リーチ抽選テーブル1184とを格納している。
【0089】
通常時用リーチ抽選テーブル183と確変・時短時用リーチ抽選テーブル184とは、それぞれ、乱数値と、リーチの有無とを対応付けて格納し、通常時用リーチ抽選テーブル183の方が確変・時短時用リーチ抽選テーブル184よりもリーチを行う確率が高くなるように設定されている。
【0090】
リーチ予告抽選テーブルメモリ166は、特図ゲームにおいてリーチを行うことを、リーチが始まる前に予告する演出表示を行うか否かを抽選するためのリーチ予告抽選テーブルを格納したメモリである。図9(c)に示すように、リーチ予告抽選テーブル166は、通常時時用リーチ予告抽選テーブル185と確変・時短時用リーチ予告抽選テーブル185とを格納している。
【0091】
通常時用リーチ予告抽選テーブル185と確変・時短時用リーチ予告抽選テーブル186とは、それぞれ、乱数値と、予告の有無とを対応付けて格納し、通常時用リーチ予告抽選テーブル185の方が確変・時短時用リーチ予告抽選テーブル186よりも予告を行う確率が高くなるように設定されている。
【0092】
変動パターン別表示制御データは、図11(a)〜図15(d)に例示したような変動表示を可能とするために変動パターン別に用意された制御データ(プログラムを含む)である。
【0093】
各表示制御データは、どのタイミングでどの表示図柄をどこに、どのサイズで、どの透明度、どの回転角で表示するかということを定義するデータである。即ち、各表示タイミングでの表示パラメータを特定する情報である。
なお、リーチ表示の表示パターン、リーチ演出表示の表示パターン、大当たり表示の表示パターン、大当たり演出表示の表示パターンは、複数種類ずつ用意されている。また、通常の変動表示の表示パターン(特別図柄の変動の開始から第1停止図柄の減速・停止まで)も用意されている。そして、これらが、一種のモジュール(変動パターンモジュール)として適宜組み合わせて、1つの変動表示パターンが形成される。
表示制御データも、これらの各モジュールの表示制御データが組み合わされて構成される。
【0094】
図10(a)は、1つの変動パターン分の表示制御データの一例を示し、複数のモジュールを順番に呼び出して、表示制御を行うことを定義している。
【0095】
一方、図10(b)は1モジュール分の表示制御データを示す。図10(b)では、例えば、そのモジュールが呼び出されたタイミングがtkだとすると、呼び出されたタイミングtkで、表示オブジェクト01と02を表示することが特定されている。表示オブジェクト01は、キャラクタROM138に格納されているキャラクタ(画像)のうちのコード003で特定されるものであり、そのサイズは、基準サイズの1.1倍(縦横均等倍率)で、二次元画面空間の座標(x0,y3)の位置に、透明度0%、回転角0°で展開されるという表示パラメータが特定されている。表示オブジェクト02についても、同様に、キャラクタ(画像)を特定するキャラクタコード、サイズ(縦、横)、展開位置(座標)、透明度、回転角等の表示パラメータが特定されている。以後、tk+1,tk+2…の各描画タイミングについて、同様の表示画像を定義する情報が設定されている。
【0096】
なお、表示制御データの表現形態は任意であり、CPU154が解釈実行できれば十分であり、人間が理解できる表現形態を取る必要はない。また、一部又は全部をコンピュータプログラムで実現することも可能である。
【0097】
図6のRAM156は、CPU154の作業領域として使用される。
RAM156は、図7(b)に示すような、大当たりフラグ171、最終停止図柄172、確変・時短フラグ173、大当たり予告フラグ174、リーチフラグ175、リーチ予告フラグ176、などの様々な情報を記憶する。
【0098】
図6のVDP157は、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有し、CPU154からの描画命令に従ってキャラクタROM158から様々な画像を読み出して、位置された位置に指定された配置で展開して画像データを生成する。
【0099】
キャラクタROM158は、特図表示部43に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、例えば、特別図柄の画像等を、予め記憶しており、画像情報記憶手段として機能する。
【0100】
VRAM159は、VDP157によって生成された画像データを展開するためのフレームメモリである。
【0101】
LCD駆動回路160は、VDP157から、特図表示部43のドット行単位で順次提供されるフレームデータ(画像データ)により、特図表示部43を構成する液晶表示素子を駆動し、変動表示部、特別図柄、等を表示する。
【0102】
次に、本実施の形態のパチンコ遊技機の動作(作用)を説明する。まず、本実施例のパチンコ遊技機における遊技の流れの概略について説明する。
【0103】
パチンコ遊技機1の右下位置に設けられたハンドルを操作することにより、遊技領域中に遊技球が発射される。遊技制御部11のプロセッサ111は、入出力部12内の通過玉検出器や入賞玉検出器6c等の入力の有無を監視しており、遊技球が通過部材5a〜5dに形成された通路を通過すると、乱数値を求め、この乱数値を図4に示す普通図保留メモリ112の空きエントリの先頭に登録する。
【0104】
遊技制御部11は、普通図保留メモリ112に保管されている乱数値を、先頭エントリから読み出し、読み出した乱数値に基づいて、普通図の最終的な表示図柄を当たり図柄(○図柄)とするか、ハズレ図柄(×図柄)とするかを決定する。
【0105】
遊技制御部11は表示制御部13へ、普通図表示部41の変動表示を指令する表示制御コマンドを送信する。この表示制御コマンドに従って、表示制御部13は、普通図表示部41を制御し、当たり図柄とハズレ図柄とを交互に点灯させる変動表示処理を一定期間だけ行い、最終的な図柄を表示するという普通図ゲームを実行する。普通図柄を一定期間変動させ、最終表示図柄が当たり図柄であれば、普通可変入賞球装置6の可動翼片6a・6bを傾動させて、拡大開放させ、遊技球を入賞し易くする。普通可変入賞球装置6に遊技球が入賞すれば、賞球が払い出されると共に特図ゲームの実行条件が成立する。
【0106】
遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞した場合(可動翼片6a・6bが垂直状態でも、傾動状態でもよい)、入賞玉検出器6cにより遊技球の入賞が検出される。すると、遊技制御部11は、入出力部12を介してその旨の通知を受け、乱数値(大当たり乱数値)を発生し、得られた大当たり乱数値を図4に示す特図保留メモリ113の空きエントリの先頭に保留情報として記憶する。
【0107】
遊技制御部11は、特図保留メモリ113の第1エントリに記憶されている大当たり乱数値を読み出して、読み出した大当たり乱数値に対応する特図ゲームを実行する。即ち、特図保留メモリ113の第1エントリに設定されている大当たり乱数値から、大当たりとするかハズレとするかを決定する。さらに、大当たりとするかハズレとするかの別に応じて、特別図柄の変動表示の表示結果(最終停止図柄)を決定する。さらに、特別図柄の変動時間(特図ゲームの継続時間)を抽選する。
【0108】
遊技制御部11は表示制御部13へ、特別図柄の変動の開始(特図ゲームの開始)を指示する変動開始コマンドと最終停止図柄と変動時間とを指定するデータとを送信する。遊技制御部11は変動開始コマンド送信後の経過時間を計測し、総変動時間が経過すると、確定コマンドを送信する。
【0109】
表示制御部13は、遊技制御基板11からの変動開始コマンドと受信した制御データに従って、大当たり予告を行うか否かを抽選し、リーチ状態とするか否かを抽選し、リーチ予告を行うか否かを抽選する。そして、遊技制御部11から受信した表示結果(最終停止図柄)及び変動時間に基づいて、使用する変動パターンを決定する。次に、決定した変動パターン用の表示制御データに従って、特別図柄を変化させて、適宜、リーチ表示又はリーチ演出表示を行って、また、大当たりならば、大当たり表示又は大当たり演出表示の表示画像を形成する。
【0110】
最終停止図柄が、3つの図柄が揃った状態であれば、遊技機1は大当たり状態(特定遊技状態)となり、特別可変入賞球装置7の開閉板71が一定時間又は一定数の遊技球が入賞するまで開成し、V入賞を条件に開閉を一定サイクル繰り返す。一方、最終停止図柄が、ハズレ図柄であれば、特別可変入賞球装置7の開閉板71の開成等は行わない。
【0111】
遊技者は、このようにして普通図ゲーム及び特図ゲームを行いながら、普通可変入賞球装置6又は特別可変入賞球装置7に遊技球を入賞させ、払出制御部16により払い出される賞球を獲得する。
【0112】
以下、遊技制御部11が実行する特図ゲームの処理を図16〜図26を参照して説明する。
【0113】
遊技制御部11は、例えば、2m秒毎のタイマ割り込み等で、図16のフローチャートに示す特別図柄プロセス処理を開始する。
【0114】
遊技制御部11は、まず、特別図柄の変動実行条件が新たに成立したか否かを判別する。具体的には、遊技制御部11は、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞したか否かを、入賞玉検出器6cの出力をチェックすることにより検出する(ステップS111)。遊技球が入賞した場合(ステップS111;Yes)、入賞処理を実行し(ステップS112)、遊技球が入賞していない場合(ステップS111;No)、入賞処理(ステップS112)をスキップする。
【0115】
ステップS112の入賞処理においては、図17に示すように、特図保留メモリ113の保留数が上限値の4以上であるか否かを判別する(ステップS201)。保留数が4以上であれば、今回の入賞による特図ゲームの始動は無効として特に何も行わない。一方、保留数が上限値の4未満である場合には、特別図柄の変動実行条件が成立したことになり、乱数プログラムを起動して乱数値を抽出する(ステップS202)。従って、入賞玉検出器6cとプロセッサ111のステップS201の処理などにより変動実行条件成立判定手段が構成される。次に、抽出した乱数値を特図保留メモリ113の空エントリの先頭にセットする(ステップS203)。
【0116】
次に、遊技制御部11は、特図処理選択フラグメモリ117に格納されている特図処理選択フラグの値に基づいて、図16に示すステップS100〜107の78の処理のうちのいずれかを選択する。
【0117】
ステップS100の特別図柄通常処理は、特図処理選択フラグメモリ117にセットされている特図処理選択フラグの値が初期値「0」のときに実行される処理である。この処理は、特別図柄の変動開始条件が成立したか否かを判定し、成立していれば特図処理選択フラグを「1」に更新する処理である。具体的には、遊技制御部11は、図18に示すように、特図保留メモリ113の第2〜第4エントリの各保留情報を1エントリずつ上位にシフトする(ステップS301)。
【0118】
そして、シフト後、第1エントリに保留情報が記憶されているか否かを判別し(ステップS302)、記憶されていれば(ステップS302;Yes)、タイマ等により、直前の特図ゲームの終了から一定時間が経過したか否かを判別する(ステップS303)。そして、経過していれば(ステップS303;Yes)、新たに第1エントリに格納された乱数値を読み出し(ステップS304)、特図処理選択フラグの値を「1」に更新する(ステップS305)。一方、第1エントリに保留情報が記憶されていない場合(ステップS302;No)や、直前の特図ゲームの終了から一定時間が経過していない場合(ステップS303;No)には、処理選択フラグの値を「0」に維持したまま、今回の割り込み処理を終了する。
【0119】
これらの一連の処理により、特別図柄の変動開始条件が成立したか否かの判定が行われることになり、プロセッサ111によるこれらの処理は、変動開始条件成立判定手段を構成する。
【0120】
図16のステップS101の停止図柄設定処理は、特図処理選択フラグの値が「1」の場合に実行され、特図ゲームの表示結果を事前決定する処理である。この処理において、遊技制御部11は、特図保留メモリ113の第1エントリに保持されている大当たり乱数値を用いて、表示結果を決定(事前決定)する。具体的には、図19に示すように、まず、確変・時短フラグメモリ118に確変・時短フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS401)。
【0121】
確変・時短フラグがオンされていれば、即ち、遊技状態が確変状態又は時短状態にあれば(ステップS401;Yes)、確変・時短時用大当たり抽選テーブル132を選択する(ステップS402)。一方、確変・時短フラグがオフされていれば、即ち、遊技状態が確変状態にも時短状態にもならなければ(ステップS401;No)、通常時用大当たり抽選テーブル131を選択する(ステップS402)。
【0122】
続いて、ステップS100(ステップS304)で特図保留メモリ113の第1エントリから読み出した大当たり乱数値を選択した抽選テーブルに適用して、大当たりかハズレかを事前(特図ゲームが開始する前に)決定する(ステップS404)。
【0123】
大当たりの場合には(ステップS405;Yes)、大当たりフラグメモリ119に大当たりフラグを設定する(ステップS406)。さらに、乱数値を抽出して、大当たり時用停止図柄抽選テーブル133に適用して、大当たりの表示結果(最終停止図柄)を決定する(ステップS407)。
【0124】
次に、決定した最終停止図柄から、遊技状態を確変状態或いは時短状態に設定するか否かを判別する(ステップS408)。大当たり図柄が確率変動設定用の場合には、確変・時短フラグメモリ118に確変フラグを設定する(ステップSステップS409)。一方、大当たり図柄が時短設定用の場合には、確変・時短フラグメモリ118に時短フラグを設定する(ステップS410)。
【0125】
一方、ステップS405で、ハズレと判定された場合には(ステップS405;No)、大当たりフラグをオフし(ステップS411)、さらに、乱数を抽出してハズレ時用停止図柄抽選テーブル134に適用して、各図柄の表示結果を順番に決定する(ステップS412)。
【0126】
これらの処理の後、特図処理選択フラグの値を「2」に更新する(ステップS413)。プロセッサ111による上述のステップS401〜S407,S411,S412の処理により、特別図柄の変動表示の結果を特定表示結果とするか否かを判定することになる。従って、プロセッサ111によるこれらの処理は、表示結果判定手段を構成する。
【0127】
ステップS102の変動時間抽選処理は、特図処理選択フラグの値が「2」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御部11は、図20に示すように、乱数を通出して(ステップS501)、これを変動時間抽選テーブルメモリ116に格納されている図5(c)に示す変動時間抽選テーブルに適用することにより、特別図柄の総変動時間(特図ゲームの実行時間)を抽選する(ステップS502)。
【0128】
続いて、特図ゲームの開始を指示する変動開始コマンドと、遊技制御部11で決定した変動パラメータを指示する制御データとを表示制御部13に出力する(ステップS503)。なお、制御データは、ステップS404で事前決定した変動結果(大当たりか否か)を示す変動結果指示信号と、ステップS407又はS412で決定した最終停止図柄を指示する最終停止図柄指示信号と、ステップS502で決定した総変動時間を指示する変動時間指示信号と、確変・時短フラグのオン・オフ状況等の表示制御部13が以後の表示制御で使用する様々なデータを含む。
【0129】
続いて、特図変動時間タイマ120に、ステップS502の抽選により得られた総変動時間に相当するカウント値を設定する(ステップS504)。
その後、処理選択フラグの値を3にセットする(ステップS505)。
【0130】
以後、遊技制御部11は、図16のステップS103の特別図柄変動処理を繰り返して実行する。なお、この処理は、特図処理選択フラグの値が「3」の場合に実行される処理である。
【0131】
この処理では、図21に示すように、遊技制御部11は、特図変動時間タイマ120のカウント値を1だけ減算する(ステップS601)。続いて、特図変動時間タイマ120の値が0であるか否か、すなわち、特別図柄を設定された変動時間だけ変動させたか否かが判別される(ステップS602)。
【0132】
特図変動時間タイマ120=0と判別された場合(ステップS602;Yes)には、1回の特図ゲームが終了したタイミングであり、遊技制御部11は、特図処理選択フラグを「4」とする(ステップS603)。
【0133】
一方、ステップS602で特図変動時間タイマ120=0ではないと判断されたとき(ステップS602;No)には、今回の割り込み処理を終了する。
【0134】
ステップS503で出力した変動開始コマンドと制御データとは、通信I/F121と151を介して表示制御部13のCPU154に入力される。
【0135】
CPU154は、入力した制御データをRAM156にセーブし(図7(b)に示す大当たりフラグ171、最終停止図柄172,確変・時短フラグ173等の設定)、続いて、変動開始コマンドに応答して、図22に示す変動パターン設定処理を開始し、変動パターンを特定する処理を行う。
【0136】
まず、CPU154は、遊技制御部11から受信した制御データ(変動表示結果指示信号)が大当たりを指示しているか否かを判別する(ステップS701)。大当たりが指示されていれば(ステップS701;Yes)、大当たり予告抽選用乱数を抽出する(ステップS702)。
【0137】
続いて、RAM156にセーブした制御データが確変状態又は時短状態を指示しているか否かを判別し、確変・時短状態であれば、大当たり予告抽選テーブル164に登録されている確変・時短時用大当たり予告抽選テーブル182を選択し、確変・時短状態でなければ、通常時用大当たり予告抽選テーブル181を選択する(ステップS703)。続いて、選択した大当たり予告抽選テーブルに抽出した大当たり予告抽選用乱数を適用して大当たり予告を行うか否かを抽選(判定)する(ステップS704)。これらの処理によりプロセッサ111は、大当たり予告を行うか否かを抽選する予告抽選手段として機能する。
【0138】
大当たり予告を行う場合には(ステップS705;Yes)、大当たり予告フラグ174をオンし(ステップS706)、大当たり予告を行わない(ステップS705;No)場合には、大当たり予告フラグ174をオフする(ステップS707)
【0139】
ステップS701で、大当たりではないと判別された場合(ステップS701;No)又はステップS706又はS707の処理終了後、フローはステップS708に進む。
【0140】
ステップS708で、リーチ抽選用乱数を抽出する。続いて、確変・時短状態か否かを判別し、確変・時短状態であれば、リーチ抽選テーブル165内の確変・時短時用リーチ抽選テーブル184を選択し、確変・時短状態でなければ、通常時用リーチ抽選テーブル183を選択する(ステップS709)。そして、選択したリーチ抽選テーブル183又は184に抽出した抽選用乱数を適用してリーチ状態(リーチ表示又はリーチ演出表示)とするか否かを抽選する(ステップS710)。
【0141】
リーチ状態とする場合には(図23:ステップS711;Yes)、リーチフラグ175をオンする(ステップS712)。
【0142】
続いて、リーチ予告抽選用乱数を抽出する(ステップS713)。続いて、確変・時短状態か否かを判別し、確変・時短状態であれば、リーチ予告抽選テーブルメモリ166に登録されている確変・時短時用リーチ予告抽選テーブル186を選択し、確変・時短状態でなければ、通常時用リーチ予告抽選テーブル185を選択する(ステップS714)。そして、選択した大当たり予告抽選テーブルに抽出した大当たり予告用乱数を適用してリーチ予告表示を行うか否かを抽選する(ステップS715)。これらの処理によりCPU154は、リーチ予告を行うか否かを抽選する予告抽選手段として機能する。
【0143】
リーチ予告を行う場合には(ステップS716;Yes)、リーチ予告フラグ176をオンし(ステップS717)、リーチ予告を行わない(ステップS716;No)場合には、リーチ予告フラグ176をオフする(ステップS718)。
【0144】
続いて、変動パターンテーブル163に登録されている多数の変動パターンのうちから、設定された条件(大当たりか否か、最終停止図柄、大当たり予告表示の有無、リーチの有無、リーチ予告表示の有無、変動時間など)に合致するものを選択する。条件に合致するものが複数存在する場合には、乱数などにより1つを選択する(ステップS719)。選択した変動表示パターンによって、リーチありの場合には、リーチ表示とリーチ演出表示の別、大当たりの場合には、大当たり表示と大当たり演出表示の別が定まる。
【0145】
一方、ステップS711で、リーチではないと判別された場合(ステップS711;No)、リーチフラグ175をオフし(ステップS720)、通常変動パターンを選択する(ステップS721)。
【0146】
CPU154は、選択した変動パターン用の表示制御データをROM155から読み出し、RAM156に格納する(図24;ステップS722)。即ち、まず、選択すべき表示制御データのモジュールを判別し、各モジュールを読み出す。続いて、変動時間タイマ154aを起動する(ステップS723)。
【0147】
以上で、特別図柄の変動の表示の準備が完了する。
【0148】
CPU154の内部割込タイマ154bは、発振回路152の出力するクロック信号をカウントし、例えば、特図表示部43のリフレッシュ期間に相当する時間(1/30秒)を計測すると、内部割込信号を発生する。CPU154は、この内部割込信号に応答して、ほぼ周期的に図25の表示制御処理を実行する。
【0149】
図25の表示制御処理において、CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が、指定された変動パターン用の表示制御データによって定義される特図変動のうちの通常の変動を行っているタイミング(通常変動表示タイミング)であるか否かを判別する(ステップS801)。なお、通常の変動表示タイミングとは、特別な演出用の表示を行わずに、特別図柄の変動を行っている期間である。
【0150】
通常変動表示タイミングであれば(ステップS801;Yes)、従来と同様の通常変動表示処理(即ち、特別図柄の変動表示を開始して、特別図柄の変動する画像を順次形成し、さらに、最終停止図柄指示信号で特定された最終停止図柄で停止するように表示させる処理)を実行する(ステップS802)。この処理のため、CPU154は、例えば、変動する特別図柄を表示するために、今回表示すべき特別図柄の図柄(スプライト)を特定する情報と表示位置とをVDP157に通知する。VDP157は、指示された図柄をキャラクタROM158から読み出して、加工(拡大・縮小、トリミング、透過率の設定等)した画像をVRAM159上の指定された位置に展開する。この動作は、入力した変動開始コマンドに応答して、特別図柄の変動画像の生成を開始・継続する処理であり、表示画像生成手段の一部に相当する。
【0151】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、通常変動表示タイミングに一致しなければ(ステップS801;No)、或いは、ステップS802終了後、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ予告表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS803)。CPU154は、この処理を実行することにより、リーチ予告に関し、予告表示開始条件成立判定手段として機能する。リーチ予告表示タイミングであれば(ステップS803;Yes)、この特図ゲームがリーチとなることを予告するための演出表示の処理を実行する(ステップS804)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、テキストやキャラクタで予告を行うために、表示すべきキャラクタ等とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ画像やテキストの画像をキャラクタROM158から読み出して、図13(b)に例示したように、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。
【0152】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ予告表示タイミングに一致しなければ(ステップS803;No)、或いは、ステップS804終了後、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、大当たり予告表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS805)。大当たり予告表示タイミングであれば(ステップS805;Yes)、この特図ゲームが大当たりとなることを予告するための演出表示の処理を実行する(ステップS806)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、テキストやキャラクタで予告を行うために、表示すべきキャラクタ等とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ画像やテキストの画像をキャラクタROM158から読み出して、図13(a)に例示したように、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。
【0153】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、大当たり予告表示タイミングに一致しなければ(ステップS805;No)、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS807)。CPU154は、この処理を実行することにより、リーチ表示の開始条件が成立したか否かを判定するリーチ表示開始条件成立判定手段として機能する。
【0154】
今回選択された変動パターンがリーチ表示を含み、且つ、現在のタイミングがリーチ表示タイミングであれば、ステップS805でYesとなり、リーチ状態を成立させるための演出を伴わないリーチ表示の処理を実行する(ステップS808)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、左図柄が停止状態で、右図柄が減速から停止し、中図柄が変動中というリーチ表示を行うために、表示すべき特別図柄の画像のキャラクタ番号とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ番号の特別図柄の画像をキャラクタROM158から読み出して、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。これにより、図14(a)、(b)に例示したような演出を伴わないリーチ表示が可能となる。
【0155】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ表示タイミングに一致しなければ(ステップS807;No)、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ演出表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS809)。CPU154は、この処理を実行することにより、リーチ演出表示の開始条件が成立したか否かを判定するリーチ演出表示開始条件成立判定手段として機能する。
【0156】
今回選択された変動パターンがリーチ演出表示を含み、且つ、現在のタイミングがリーチ演出表示タイミングであれば、ステップS809でYesとなり、リーチ状態を成立させるための演出を伴うリーチ演出表示の処理を実行する(ステップS810)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、キャラクタ等を用いてリーチ演出表示を行うために、表示すべき特別図柄やキャラクタ等とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ画像をキャラクタROM158から読み出して、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。これにより、図14(c)〜(e)に例示したようなリーチ演出表示が可能となる。
【0157】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、リーチ演出表示タイミングに一致しなければ(ステップS809;No)、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、大当たり表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS811)。CPU154は、この処理を実行することにより、大当たり表示の開始条件が成立したか否かを判定する大当たり表示開始条件成立判定手段として機能する。
【0158】
今回選択された変動パターンが、表示結果として大当たりを導出するものであり、かつ、大当たり表示を含み、且つ、現在のタイミングが大当たり表示タイミングであれば、ステップS811でYesとなり、大当たり状態を成立させるための演出を伴わない大当たり表示の処理を実行する(ステップS812)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、左図柄と右図柄とが停止状態で、中図柄を減速及び停止させる表示を行うために、表示すべき特別図柄の画像のキャラクタ番号とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ番号の特別図柄の画像をキャラクタROM158から読み出して、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。これにより、図15(a)、(b)に例示したような演出を伴わない大当たり表示が可能となる。
【0159】
なお、CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値に従って、制御データ(変動時間指定信号)で指定される変動時間の終了のタイミングで、制御データ(最終停止図柄指定信号)で指定された最終停止図柄の画像を生成するように画像の生成を行う。これにより、特図表示部43には、最終停止図柄が表示される。
【0160】
CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、大当たり表示タイミングに一致しなければ(ステップS811;No)、変動時間タイマ154aのカウント値が示すタイミングが、大当たり演出表示タイミングであるか否かを判別する(ステップS813)。CPU154は、この処理を実行することにより、大当たり演出表示の開始条件が成立したか否かを判定する大当たり演出表示開始条件成立判定手段として機能する。
【0161】
今回選択された変動パターンの表示結果が大当たりであり、大当たり演出表示を含み、且つ、現在のタイミングが大当たり演出表示タイミングであれば、ステップS813でYesとなり、大当たり状態を成立させるため及び/又は大当たり成立後の演出を伴う大当たり演出表示の処理を実行する(ステップS814)。即ち、CPU154は、表示制御データに従って、特別図柄やキャラクタ画像を用いて大当たり演出表示を行うために、表示すべきキャラクタ等とそのサイズ及び位置などの情報をVDP157に通知する。VDP157は、指示されたキャラクタ画像をキャラクタROM158から読み出して、VRAM159上の指定された位置に指定されたサイズで展開する。
【0162】
これにより、図15(c)〜(e)に例示したような大当たり演出表示が可能となる。なお、CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値に従って、制御データ(変動時間指定信号)で指定される変動時間の終了のタイミングで、制御データ(最終停止図柄指定信号)で指定された最終停止図柄の画像を生成するように変動表示画像を生成する。これにより、特図表示部43には、最終停止図柄が表示される。
【0163】
なお、図25には示していないが、変動パターンのなかに他の表示タイミングが設定されている場合には、そのタイミング用の表示パターンに従った、表示制御を行う。
【0164】
CPU154は、以上の処理を行って今回の割込処理を終了する。
【0165】
VDP157は、図25の割り込み処理でVRAM159上に展開したデータを、例えば、特図表示部43のリフレッシュ期間に相当する時間(1/30秒)で読み出し、LCD駆動回路160に順次提供する。LCD駆動回路160は、提供された画像データに基づいて特図表示部43を駆動するための画像信号を出力する。特図表示部43は、画像信号に従って、画像を表示する。従って、VDP157の読み出し動作とLCD駆動回路160の動作は画像信号供給手段を構成する。
【0166】
具体的に説明すると、CPU154とVDP157とは、内部割込タイマ154bが内部割込信号を生成する度に、図26に示す表示画像形成処理を行って、協働して表示画像を生成する。
【0167】
まず、図26(a)に示すように、CPU154は、変動時間タイマ154aのカウント値に基づいて表示制御データに従って、表示対象の画像とその画像の位置、サイズ、回転角、及び透明度、カラーパレットなどを特定する(ステップS901)。次に、特定した情報と表示コマンドとをVDP157に送信する(ステップS902)。
【0168】
VDP157は、CPU154からの表示コマンドと表示情報を受信し、表示情報に基づいて、各表示キャラクタを読み出し、キャラクタサイズを修正し、透明率を設定し、指定されたカラーパレットで特定される色で、VRAM159上の指定された位置に展開する(ステップS903)。
【0169】
このような動作を順次繰り返して、VRAM159上に展開された画像を順次特図表示部43に表示することにより、表示制御データで規定される画像が表示される。
【0170】
変動時間タイマ154aによるカウント値が、遊技制御部11から通知されたカウント値に達すると、即ち、選択した変動パターンの変動時間が終了すると、CPU154は、表示内容(最終停止図柄)を、制御データ(変動表示結果指示信号)が指示する変動表示結果に合致し、かつ、制御データ(最終停止図柄指定信号)で指定された最終停止図柄に一致する図柄に確定して一定期間表示した後、次の表示処理に移る。
【0171】
以上の動作をまとめると、図27に示すようになる。即ち、1)遊技制御部11で、変動実行条件の成立を検出し、その後、大当たりか否か、最終停止図柄、変動時間等を決定し、2)変動開始条件の成立に従って、変動開始コマンド等を遊技制御部13に出力し、3)表示制御部13では、CPU154がリーチの有無などを判定(抽選)し、判定結果と通知された変動時間に合致する変動パターンを選択し、4)続いて、CPU154とVDP157が協働して、特図変動の表示処理を行って、リーチ表示、リーチ演出表示、大当たり表示、大当たり演出表示などを行い、5)遊技制御部11と表示制御部13とは、変動時間が経過した時点でほぼ同期して後続する処理に移る。
【0172】
以上説明した遊技機1の機能構成を図解すると、図28に示すようになる。
即ち、遊技制御手段(11)には、特図ゲームの実行条件が成立したことを判定する変動実行条件成立判定手段、特別図柄の変動を開始する条件が成立したことを判定する変動開始条件成立判定手段、表示結果(大当たりか否か)を判定(抽選)する表示結果抽選手段、最終停止図柄を決定(抽選)する最終停止図柄決定手段、特別図柄の変動時間(特図ゲームの継続時間)を決定(抽選)する変動時間決定手段、指示信号(変動開始指示信号、変動結果指示信号、最終停止図柄指示信号、変動時間指示信号)等を表示制御手段に出力する出力手段、指示した変動時間を計時する計時手段、が配置される。
【0173】
一方、表示制御手段(13)には、指示信号等を入力する入力手段、画像生成に関する時間を計時する計時手段、識別情報(特別図柄)や演出表示用の画像を予め記憶する画像情報記憶手段、大当たり演出表示を行うか否かを判定する大当たり演出表示判定手段、計時手段による計時時間に従って画像情報記憶手段に記憶されている画像を用いて表示画像を生成する表示画像生成手段、生成された表示画像の画像信号を表示手段に供給する供給手段が配置されることになる。
【0174】
以上説明したように、この実施の形態によれば、遊技機1の制御の分担が遊技の進行を制御する遊技制御部11と表示の制御を担当する表示制御部13とで分担され、しかも、表示制御部13により大当たり演出表示を行うか否かの決定とその制御が行われる。この結果、大当たり演出表示を可能としつつ、遊技制御部11の制御負担を抑え、制御及び構成を簡易にできる。
【0175】
また、遊技制御部11が特図ゲームの変動時間を表示制御部13に通知するので、表示制御部13が変動パターンなどを決定するにもかかわらず、遊技制御部11と表示制御部13とが、同期して動作することが可能となる。
また、表示制御部13が、表示パラメータ(キャラクタを特定する情報、展開位置等)を求めるCPU(表示コントローラ)154と、求められたパラメータに従って画像を展開するVDP157とから構成され、それぞれ、適切に設計された構成で、制御が分担される。従って、簡易な構成で、適切な表示が可能となる。
【0176】
また、図14(a)に例示したような演出を伴わないリーチ表示と、図14(b)〜(d)に例示したようなリーチ演出表示を択一的に選択することにより、リーチ演出表示がリーチ予告としても機能し、リーチ演出表示の実行が始まると、大当り状態の前段階であるリーチ状態への移行に対する期待感を高めることができるようになる。
【0177】
(第2の実施の形態)
上記実施の形態においては、遊技制御部11において、大当たりか否か、最終停止図柄、変動時間を決定し、表示制御部13において表示制御を行ったが、これらの役割分担は任意に変更可能である。
【0178】
例えば、図29に示すように、遊技制御部11に、大当たり抽選テーブルメモリ114と変動時間抽選テーブルメモリ116とを配置し、表示制御部13のROM155内に停止図柄抽選テーブル115と、大当たり予告抽選テーブル164,リーチ抽選テーブル165,リーチ予告抽選テーブル166を配置してもよい。
【0179】
この場合には、図30に示すように、1)遊技制御部11で、1―1)変動実行条件の成立を検出し、1−2)その後、大当たりか否かと変動時間等とを決定し、1−3)変動開始条件の成立に従って、変動開始コマンドと大当たりか否か・変動時間等を指定する制御データとを遊技制御部13に送信し、2)表示制御部13では、2−1)CPU154が最終停止図柄及び予告の有無などを抽選し、2−2)抽選結果と通知された変動時間に合致する変動パターンを選択し、2−3)続いて、CPU154とVDP157が協働して、特図変動の、リーチ表示、リーチ演出表示、大当たり表示、大当たり演出表示等を含む表示処理を行って、2−4)変動時間が経過した時点で最終停止図柄を表示して、その後、3)遊技制御部11と表示制御部13とがほぼ同期して後続処理に移る、という処理の流れになる。
【0180】
なお、確変・時短等の設定は、遊技制御部11が行って、それを、表示制御部13に通知して、表示制御部13で確変・時短状態に合致する停止図柄を抽選してもよく、或いは、表示制御部13が最終停止図柄の抽選に基づいて確変・時短状態の抽選を行って、遊技制御部11にその結果を通知し、遊技制御部11が、通知された抽選結果に従って以後の制御を行うようにしてもよい。
【0181】
以上説明した遊技機1の機能構成を図解すると、図31に示すようになる。
即ち、遊技制御手段(11)に、特図ゲームの実行条件が成立したことを判定する変動実行条件成立判定手段、特別図柄の変動を開始する条件が成立したことを判定する変動開始条件成立判定手段、表示結果(大当たりか否か)を判定(抽選)する表示結果判定手段、特別図柄の変動時間(特図ゲームの継続時間)を決定する変動時間決定手段、指示信号(変動開始指示信号、変動結果指示信号、変動時間指示信号)等を表示制御手段に出力する出力手段、指示した変動時間を計時する計時手段、が配置される。
【0182】
一方、表示制御手段(13)には、指示信号等を入力する入力手段、大当たり演出表示とするか否かを判定する大当たり演出表示判定手段、画像生成に関する時間を計時する計時手段、識別情報(特別図柄)や演出表示用の画像を予め記憶する画像情報記憶手段、最終停止図柄を決定(抽選)する最終停止図柄決定手段、計時手段による計時時間に従って画像情報記憶手段に記憶されている画像を用いて表示画像を生成する表示画像生成手段、生成された表示画像の画像信号を表示手段に供給する供給手段が配置されることになる。
【0183】
(第3の実施の形態)
第1と第2の実施の形態においては、遊技制御部11が特図ゲームの継続時間を決定したが、例えば、表示制御部13で特図ゲームの継続時間を決定するようにしてもよい。
【0184】
例えば、図32に示すように、遊技制御部11に、大当たり抽選テーブルメモリ114と停止図柄抽選テーブルメモリメモリ115とを配置し、表示制御部13のROM155内に変動パターン抽選テーブル190と、大当たり予告抽選テーブル164と,リーチ抽選テーブル165と,リーチ予告抽選テーブル166とを配置する。
【0185】
この場合には、図33に示すように、1)遊技制御部11で、1―1)変動実行条件の成立を検出し、1−2)大当たりか否かと最終停止図柄とを決定し、1−3)変動開始条件の成立に従って、変動開始コマンドと大当たりか否か・最終停止図柄、確変・時短状態の設定状況等を指定する制御データとを表示制御部13に出力し、2)表示制御部13では、2−1)CPU154が予告の有無、リーチの有無などを抽選し、2−2)変動パターン抽選テーブル190に乱数を適用して抽選結果に合致する変動パターンを選択し、2−3)選択した変動パターン(又はその変動パターンによる特別図柄の変動時間)を遊技制御部11に送信し、2−4)遊技制御部11と表示制御部13とで変動時間の計測を開始し、2−5)CPU154とVDP157が協働して、リーチ表示、リーチ演出表示、大当たり表示、大当たり予告表示などを含む特図変動の表示処理を行って、2−6)変動時間が経過した時点で最終停止図柄を表示して、その後、3)遊技制御部11と表示制御部13とは変動時間が終了したことを判別して、後続処理に移る、という処理の流れになる。
【0186】
以上説明した遊技機1の機能構成を図解すると、図34に示すようになる。
即ち、遊技制御手段(11)に、特図ゲームの実行条件が成立したことを判定する変動実行条件成立判定手段、特別図柄の変動を開始する条件が成立したことを判定する変動開始条件成立判定手段、表示結果(大当たりか否か)を抽選する表示結果判定(抽選)手段、最終停止図柄を決定する最終停止図柄決定手段、指示信号(変動開始指示信号、表示結果指示信号、最終停止図柄指示信号)等を表示制御手段に出力する出力手段、識別情報の変動時間が表示制御手段から送信された時間に達したか否かを判別する計時手段、が配置される。
【0187】
一方、表示制御手段(13)には、指示信号等を入力する入力手段、大当たり演出表示を行うか否かを判定する大当たり演出表示判定手段、識別情報(特別図柄)や演出表示用の画像を予め記憶する画像情報記憶手段、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段、決定した変動時間を示す変動時間指示信号(変動パターン又は変動時間)を遊技制御部に通知する送信手段、画像生成に関する時間を計時する計時手段、計時手段による計時時間に従って画像情報記憶手段に記憶されている画像を用いて表示画像を生成する表示画像生成手段、生成された表示画像の画像信号を表示手段に供給する供給手段が配置されることになる。
【0188】
(第4の実施の形態)
また、図35に示すように、遊技制御部11に、大当たり抽選テーブルメモリ114を配置し、表示制御部13のROM155内に停止図柄抽選テーブル115と、大当たり予告抽選テーブル164,リーチ抽選テーブル165,リーチ予告抽選テーブル166と、変動パターン抽選テーブル190とを、配置してもよい。
【0189】
この場合には、図36に示すように、1)遊技制御部11で、1―1)変動実行条件の成立を検出し、1−2)大当たりか否かを決定し、1−3)変動開始条件の成立に従って、変動開始コマンドと大当たりか否かを指定する制御データとを遊技制御部13に出力し、2)表示制御部13では、2−1)CPU154が最終停止図柄及び予告表示の有無、リーチの有無などを抽選し、2−2)変動パターン抽選テーブル190により、抽選結果に合致する変動パターンを選択し、2−3)続いて、選択した変動パターン(又はその変動パターンによる特別図柄の変動時間)を遊技制御部11に通知し、2−4)遊技制御部11と表示制御部13とで変動時間の計測を開始し、2−5)CPU154とVDP157が協働して特図変動の表示処理を行って、2−6)変動時間が経過した時点で最終停止図柄を表示して、その後、3)遊技制御部11と表示制御部13とは変動時間が終了したことを判別して、後続処理に移る、という処理の流れになる。
【0190】
以上説明した遊技機1の機能構成を図解すると、図37に示すようになる。
即ち、遊技制御手段(11)に、特図ゲームの開始条件が成立したことを判定する変動実行条件成立判定手段(6c等)、特別図柄の変動を開始する条件が成立したことを判定する変動開始条件成立判定手段、表示結果(大当たりか否か)を判定(抽選)する表示結果判定手段、指示信号(変動開始指示信号、表示結果指示信号)等を表示制御手段に出力する出力手段、識別情報の変動時間が表示制御手段から通知された時間に達したか否かを判別する計時手段、が配置される。
【0191】
一方、表示制御手段(13)には、指示信号等を入力する入力手段、大当たり演出表示を行うか否かを判定する大当たり演出表示判定手段、識別情報(特別図柄)や演出表示用の画像を予め記憶する画像情報記憶手段、最終停止図柄を決定(抽選)する最終停止図柄決定手段、変動時間を決定する変動時間決定手段、決定した変動時間を示す変動時間指示信号(変動パターン又は変動時間)を遊技制御部に送信する送信手段、画像生成に関する時間を計時する計時手段、計時手段による計時時間に従って画像情報記憶手段に記憶されている画像を用いて表示画像を生成する表示画像生成手段、生成された表示画像の画像信号を表示手段に供給する供給手段が配置されることになる。
【0192】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、特図表示部43として、1行3列の特別図柄を表示する例を示したが、3行3列にする等、その数や配置は任意である。また、表示制御データの表現形態や形式は一例に過ぎず、任意に変更可能である。また、制御の手法も任意であり、プログラムにより実行することも可能である。
【0193】
また、上記実施の形態においては、表示制御部13として、CPU154,ROM155、RAM156、VDP157、キャラクタROM158、VRAM159などから構成されるものを例示したが、その物理的構成は任意である。例えば、CPU154と、ROM155,RAM156を1チップ化した1チップマイクロプロセッサを使用したり、キャラクタROMやVRAMを内蔵して1チップ化したVDPやキャラクタROM等を使用してもよい。さらには、VDPが単体で十分な処理能力を有する場合には、上記実施の形態で説明したCPU154の処理をVDPが負担し、CPUを設けないようにすることも可能である。逆に、CPUが高機能化された場合には、VDPを配置せずに、全処理をCPUで行うようにしてもよい。
【0194】
上記実施の形態において示した数値は一例であり、任意に変更可能である。例えば、上述の例では、特図保留メモリ113の保留数の上限値を4としたが、保留数の上限値は任意である。また、特図ゲームにおいて変動中の図柄を停止する順番も任意である。
【0195】
普通図ゲームや特図ゲームの実行条件を成立させる方法も上記実施の形態に限定されない。例えば、特定の入賞口への遊技球の入賞を普通図ゲームの実行条件としたり、特定のゲートの遊技球の通過や特定の非可変型の入賞口への遊技球の入賞を特図ゲームの実行条件としてもよい。
【0196】
なお、上述した装置構成、ブロック構成や、変動パターン、フローチャートの構成は任意に変更及び修正が可能である。
【0197】
例えば、上記実施の形態においては、変動時間、リーチの有無、予告の有無等に基づいて、変動パターを選択することにより、リーチ表示とリーチ演出表示の別、大当たり表示と大当たり演出表示との別とを判定している。しかし、この手法に限らず、リーチ表示、リーチ演出表示、大当たり表示、大当たり演出表示、を直接的に抽選・判定するようにしてもよい。この場合には、例えば、図38に示すような、リーチ表示/リーチ演出表示抽選テーブル、大当たり表示/大当たり演出表示抽選テーブルを配置し、図23のステップS717又はS718の後で、図39に示すような抽選・判定処理を行った後、抽選・判定結果に合致する変動パターンを選択するようにすればよい。
【0198】
即ち、リーチ変動とするか否かをリーチフラグ175の値から判別し(ステップS1001)、リーチ変動とする場合には(ステップS1001;Yes)、抽選用の乱数を抽出する(ステップS1002)。次に、そのときの遊戯状態(通常状態か確変・時短状態か)に応じて、図38(a)に示すリーチ表示/リーチ演出表示抽選テーブルの一方を選択し(ステップS1003)、抽出した乱数を適用してリーチ表示とするかリーチ演出表示とするかを抽選する(ステップS1004)。これらの処理によりプロセッサ111は、リーチ表示判定手段或いはリーチ演出表示判定手段として機能する。
【0199】
続いて、大当たりか否かを判別し(ステップ1005)、大当たりとする場合には(ステップS1005;Yes)、抽選用の乱数を抽出する(ステップS1006)。次に、そのときの遊戯状態(通常状態か確変・時短状態か)に応じて、図39(b)に示す大当たり表示/大当たり演出表示抽選テーブルの一方を選択し(ステップS1007)、抽出した乱数を適用して大当たり表示とするか大当たり演出表示とするかを抽選する(ステップS1008)。これらの処理によりプロセッサ111は、大当たり表示判定手段或いは大当たり演出表示判定手段として機能する。
【0200】
続いて、これらの抽選・判定結果に合致する変動パターンを選択する(図23ステップS719)。
【0201】
また、例えば、上記実施の形態においては、変動開始条件の成立後に、大当たりか否か、最終停止図柄などを抽選しているが、これらは、変動実行条件成立後の任意のタイミングで抽選可能であり、例えば、可変入賞球装置6への遊技球の入賞時に、例えば、図15のステップS203の後でおこなうようにしてもよい。
【0202】
例えば、上記実施の形態では、ステップS523で、遊技制御部11から表示制御部13に変動開始コマンドと制御データ(大当たり・ハズレの別等を指定するデータ)を送信したが、変動開始コマンドと制御データとを別個のタイミングで、遊技制御部11から表示制御部13に送信するようにしてもよい。例えば、変動開始コマンドを変動開始条件が成立した段階で送信し、制御データについては、変動実行条件の成立後、変動表示の開始前或いは、変動表示の開始後一定期間の間の適当なタイミングで送信するようにしてもよい。例えば、1)普通可変入賞球装置6への入賞時に大当たりか否かを判定して変動開始条件を待たずに制御データを遊技制御部11から表示制御部13に送信したり、2)変動実行条件が成立した後、変動開始条件が成立するまで待って、特図保留メモリ113に記憶されている全ての保留情報をスキャンして予告の有無や変動パターン等を判別して、必要な制御データを遊技制御部11から表示制御部13に送信するようにしてもよい。
【0203】
また、上記実施の形態では、CPU154内に変動時間タイマ154aと内部割込タイマ154bを配置し、これらにより画像生成のための計時処理を行ったが他の計時手法を採用することも可能である。例えば、図10(b)に示す表示制御データの各モジュールが読み出されてからの時間をカウントする第3のタイマを配置し、この第3のタイマにより、各モジュールについての変動処理実行時間を計測するようにしてもよい。この場合には、図10(b)の各モジュール内では、呼び出されてからの経過時間で表示内容を定義する。そして、変動時間タイマ154aで変動表示開始後の総変動時間を計時して、これにより、どのモジュールを読み出すかを判別し、内部割込タイマ154bにより、割り込み処理を起動する。そして、各モジュールを読み出した時点で第3のタイマをリセットし、この第3のタイマでモジュールが読み出されてからの経過時間を計測して、その計測値に基づいて表示画像の展開を行い、リターンコマンドを読み出したタイミングで、図10(a)のメインの表示制御データに戻り、必要ならば、次のモジュールを読み出す。
【0204】
この発明は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機(コンピュータ)などにも適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0205】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等にいったん格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0206】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、以下に示す効果を有する。
【0207】
請求項1の構成によれば、遊技機の制御の分担が遊技の進行を制御する遊技制御手段と表示の制御を担当する表示制御手段とで分担される。この結果、大当たり演出表示を可能としつつ、遊技制御手段の制御負担を抑え、制御及び構成を簡易にできる。
【0208】
請求項2に記載の遊技機の構成によれば、遊技制御手段が変動時間を表示制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0209】
請求項3に記載の遊技機の構成によれば、遊技制御手段が変動時間を表示制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0210】
請求項4に記載の遊技機の構成によれば、表示制御手段が変動時間を遊技制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。
【0211】
請求項5に記載の遊技機の構成によれば、表示制御手段が変動時間を遊技制御手段に通知するので、遊技制御手段と表示制御手段とが同期して動作することが可能となる。また、最終停止図柄と変動時間とを表示制御手段で決定するので、遊技制御手段の処理負担が小さくなる。
【0212】
請求項6に記載の遊技機の構成によれば、表示制御手段により大当たり演出表示を行うか否かの判定と大当たり演出表示の制御が行われる。この結果、大当たり演出表示を可能としつつ、遊技制御手段の制御負担を抑え、制御及び構成を簡易にできる。
【0213】
請求項7に記載の遊技制御方法によれば、遊技機の制御の分担が遊技の進行を制御する遊技制御手段と表示の制御を担当する表示制御手段とで分担され、しかも、表示制御手段により大当たり演出表示の制御が行われる。この結果、大当たり示を可能としつつ、遊技制御手段の制御負担を抑え、制御及び構成を簡易にできる。
【0214】
請求項8に記載のコンピュータプログラムによれば、コンピュータに、所定の大当たり演出表示を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】遊技制御部の回路構成の詳細を示すブロック図である。
【図5】遊技制御部に配置される大当たり抽選テーブル、停止図柄抽選テーブル、変動時間抽選テーブルの構成例を示す図である。
【図6】表示制御部の回路構成の詳細を示すブロック図である。
【図7】表示制御部のROMとRAMの構成例を示す図である。
【図8】表示制御部に配置される変動パターンテーブルの構成例を示す図である。
【図9】図7(a)に示す大当たり予告抽選テーブル、リーチ抽選テーブル、リーチ予告抽選テーブルの構成例を示す図である。
【図10】ROMに格納される表示制御データの例を示す図であり、(a)は1変動パターン分の表示制御データの例、(b)は表示制御データのモジュールの例である。
【図11】変動パターンの例を示す図である。
【図12】変動パターンの例を示す図である。
【図13】変動パターンの例を示す図である。
【図14】リーチ表示とリーチ演出表示を説明するための図である。
【図15】大当たり表示と大当たり演出表示を説明するための図である。
【図16】遊技制御部による特別図柄プロセス処理のフローチャートである。
【図17】図16における入賞処理の詳細を示すフローチャートである。
【図18】図16における特別図柄通常処理の詳細を示すフローチャートである。
【図19】図16における特別図柄停止図柄設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図20】図16における変動時間設定処理の詳細のフローチャートである。
【図21】図16における特別図柄変動処理の概略を示すフローチャートである。
【図22】表示制御部が実行する変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図23】表示制御部が実行する変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図24】表示制御部が実行する変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図25】表示制御部が実行する表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図26】表示制御部を構成するCPUとVDPとが実行する処理を示す図である。
【図27】遊技制御部と表示制御部との動作のタイミングチャートである。
【図28】図1〜図27に示した遊技機の機能ブロック図である。
【図29】第2の実施の形態にかかる遊技機の遊技制御部と表示制御部との主要部の構成を示すブロック図である。
【図30】第2の実施の形態の遊技制御部と表示制御部との動作のタイミングチャートである。
【図31】第2の実施の形態の遊技機の機能ブロック図である。
【図32】第3の実施の形態にかかる遊技機の遊技制御部と表示制御部との主要部の構成を示すブロック図である。
【図33】第3の実施の形態の遊技制御部と表示制御部との動作のタイミングチャートである。
【図34】第3の実施の形態の遊技機の機能ブロック図である。
【図35】第4の実施の形態にかかる遊技機の遊技制御部と表示制御部との主要部の構成を示すブロック図である。
【図36】第4の実施の形態の遊技制御部と表示制御部との動作のタイミングチャートである。
【図37】第4の実施の形態の遊技機の機能ブロック図である。
【図38】リーチ表示/リーチ演出表示抽選テーブルと大当たり表示/大当たり演出表示抽選テーブルの例を示す図である。
【図39】リーチ表示/リーチ演出表示抽選テーブルと大当たり表示/大当たり演出表示抽選テーブルとを用いた表示制御の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 … パチンコ遊技機(遊技機)
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4 … 表示装置(特別図柄表示装置)
5a〜5d … 通過部材
6 … 普通可変入賞球装置(スタートチャッカ)
6c … 入賞玉検出器
7 … 特別可変入賞球装置(大入賞口)
8L、8R … スピーカ
9 … ランプ
10 … 電源部(電源基板)
11 … 遊技制御部(主制御基板)
12 … 入出力部
13 … 表示制御部(表示制御基板)
14 … 音声制御部(音声制御基板)
15 … ランプ制御部(ランプ制御基板)
16 … 払出制御部(払出制御基板)
17 … 情報出力部(外部端子基板)
111 … プロセッサ
112 … 普通図保留メモリ
113 … 特図保留メモリ
114 … 大当たり抽選テーブルメモリ
115 … 停止図柄抽選テーブルメモリ
116 … 変動時間抽選テーブルメモリ
117 … 特図処理選択フラグメモリ
118 … 確変・時短フラグメモリ
119 … 大当たりフラグメモリ
120 … 特図変動時間タイマ
121 … 通信I/F(インタフェース)
151 … 通信I/F
152 … 発振回路
153 … リセット回路
154 … CPU
154a … 変動時間タイマ
154b … 内部割込タイマ
155 … ROM
156 … RAM
157 … ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)
158 … キャラクタROM
159 … VRAM(Video RAM)
160 … LCD駆動回路
161 … 動作プログラム
162 … 乱数プログラム
163 … 変動パターンテーブル
164 … 大当たり予告抽選テーブル
165 … リーチ抽選テーブル
166 … リーチ予告抽選テーブル
167 … 変動パターン別表示制御データ
171 … 大当たりフラグ
172 … 最終停止図柄
173 … 確変・時短フラグ
174 … 大当たり予告フラグ
175 … リーチフラグ
176 … リーチ予告フラグ
190 … 変動パターン抽選テーブル

Claims (8)

  1. 識別情報を変動表示する表示手段と、
    前記識別情報の変動実行条件が成立したことを検出し、検出信号を出力する変動実行条件成立検出手段と、
    変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を開始させて、表示結果を導出し、該表示結果が特定表示結果となったときに、遊技者に有利な特定遊技状態とする制御手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記制御手段は、
    遊技の進行を制御するための遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの指示に従って前記表示手段による前記識別情報の変動表示を制御するための表示制御手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記変動実行条件成立検出手段からの前記検出信号の出力後、該変動実行条件の成立を契機とする前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とするか否かを判定する表示結果判定手段と、
    前記変動実行条件成立検出手段からの前記検出信号の出力後、前記識別情報の変動開始条件が成立したか否かを判定し、成立したと判定したときに、変動開始指示信号を生成する変動開始条件成立判定手段と、
    前記表示結果判定手段により判定された変動表示の結果を示す変動表示結果指示信号を前記表示制御手段に出力し、前記変動開始条件成立判定手段により前記変動開始条件が成立したと判定したときに前記識別情報の変動の開始を指示する変動開始指示信号を前記表示制御手段に出力する出力手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    前記出力手段からの前記変動表示結果指示信号と前記変動開始指示信号とを入力する入力手段と、
    前記表示結果判定手段が前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とすることを判定したときに、前記識別情報の変動表示を演出表示を伴って特定表示結果を導出する大当たり演出表示とするか否かを判定する大当たり演出表示判定手段と、
    前記変動開始指示信号に応答して、前記大当たり演出表示判定手段が前記大当たり演出表示を行うと判定したときに、演出表示を含む大当たり演出表示を伴う前記変動表示を実行して、前記入力手段が入力した前記変動表示結果指示信号で特定される特定表示結果に対応する最終停止識別情報となるように、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段と、を備え、
    前記変動表示制御手段は、
    前記表示手段において前記識別情報の変動表示を行うにあたり、前記表示手段に表示する画像を生成する契機となる第1の計時信号を出力すると共に前記大当たり演出表示判定手段における大当たり演出表示を行うとの判定に基づき、演出表示を含む大当たり演出表示のために前記表示手段に表示する画像を生成する契機となる第2の計時信号を出力する計時手段と、
    前記表示手段に表示する画像の生成元の画像データを記憶している画像情報記憶手段と、
    前記計時手段から前記第1の計時信号が出力されるたびに、前記画像情報記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記表示手段に表示する識別情報の画像を順次生成し、前記第2の計時信号が出力されたときに、前記画像情報記憶手段に記憶された画像データに基づいて、前記表示手段に表示する大当たり演出表示画像を生成する表示画像生成手段と、
    前記表示画像生成手段により生成された画像の画像データを前記表示手段に供給する供給手段と、を備える、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技制御手段は、前記識別情報の変動表示における識別情報の変動時間と最終停止識別情報とを決定する決定手段を更に備え、
    前記出力手段は、前記決定手段により決定された前記変動時間を示す変動時間指示信号と前記最終停止識別情報を示す最終停止識別情報指示信号を前記表示制御手段に出力し、
    前記入力手段は、前記出力手段から出力された前記変動時間指示信号と前記最終停止識別情報指示信号とを入力し、
    前記変動表示制御手段は、前記識別情報を、前記変動時間指示信号で特定される変動時間だけ変動させて、前記最終停止識別情報指示信号で特定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技制御手段は、前記識別情報の変動表示における識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段を更に備え、
    前記出力手段は、前記変動時間決定手段により決定された変動時間を示す変動時間指示信号を前記表示制御手段に出力し、
    前記入力手段は、前記出力手段からの前記変動時間指示信号を入力し、
    前記変動表示制御手段は、前記入力手段が入力した前記変動表示結果指示信号で特定される変動表示結果に従って、前記識別情報の変動表示の最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段を更に備え、
    前記変動表示制御手段は、前記識別情報を前記変動時間指示信号で特定される時間だけ変動させて、前記最終停止識別情報決定手段で決定された最終停止識別情報で停止させるように前記表示手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記遊技制御手段は、前記識別情報の変動表示の最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段を更に備え、
    前記出力手段は、前記最終停止識別情報決定手段により決定された最終停止識別情報を示す最終停止識別情報指示信号を前記表示制御手段に出力し、
    前記入力手段は、前記出力手段からの前記最終停止識別情報指示信号を入力し、
    前記変動表示制御手段は、前記識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段を更に備え、
    前記変動表示制御手段は、前記識別情報を、前記変動時間決定手段で決定された時間だけ変動表示させて、前記最終停止識別情報指示信号で指定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段を制御し、
    前記表示制御手段は、前記変動時間決定手段で決定された変動時間を示す変動時間情報を前記遊技制御手段に送信する送信を備え、
    前記遊技制御手段は、前記表示制御手段から送信された変動時間情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した変動時間情報で特定される変動時間に基づいて、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記変動表示制御手段は、前記識別情報の変動時間を決定する変動時間決定手段と最終停止識別情報を決定する最終停止識別情報決定手段とを更に備え、
    前記変動表示制御手段は、前記識別情報を、前記変動時間決定手段で決定された時間だけ変動表示させて、前記最終停止識別情報決定手段で決定された最終停止識別情報で停止するように前記表示手段を制御し、
    前記変動表示制御手段は、前記変動時間決定手段で決定された変動時間を示す変動時間情報を前記遊技制御手段に送信する送信手段を備え、
    前記遊技制御手段は、前記表示制御手段から送信された変動時間情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した変動時間情報で特定される変動時間に基づいて、遊技の進行を制御する遊技進行制御手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記大当たり演出表示判定手段を構成すると共に、表示画像を特定するための表示パラメータを求めて出力する表示コントローラと、
    前記表示コントローラからの表示パラメータを受信し、受信した表示パラメータに従って、表示メモリ上に画像を展開し、前記表示メモリ上に展開した画像の画像データで定義される画像を表示するための表示制御信号を前記表示手段に出力する手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、表示手段による前記識別情報の変動表示を実行し、該変動表示が特定表示結果となったときに、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に制御する遊技制御方法であって、
    遊技制御手段において、
    変動実行条件の成立後、識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とするか否かを判定し、判定結果を示す変動表示結果指示信号を出力し、
    前記変動開始条件が成立したか否かを判定し、成立したとの判定に基づいて変動開始指示信号を出力し、
    表示制御手段において、
    前記遊技制御手段から出力された変動表示結果指示信号と変動開始指示信号とを入力し、
    入力された変動開始指示信号に応答して、前記変動表示結果指示信号に基づいて、前記変動表示が演出表示を含む大当たり演出表示を伴うか否かを判定し、
    i)入力された変動開始指示信号に応答して、予め記憶された画像データに基づいて、識別情報の変動表示画像を順次生成し、ii)前記変動表示が前記大当たり演出表示を伴うと判定されたときに、所定時間の経過を計時すると、前記予め記憶された画像データに基づいて、大当たり演出表示の表示画像を生成して、特定表示態様となる最終停止識別情報の画像を生成し、
    生成した画像を表示する、
    ことを特徴とする遊技制御方法。
  8. 識別情報を変動表示させる複数の変動表示部を備えた表示手段と、
    変動実行条件の成立後の変動開始条件の成立に基づいて、前記表示手段による前記識別情報の変動表示を開始させて、表示結果を導出し、該表示結果が特定表示結果となったときに、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態とする制御手段と、
    前記変動実行条件の成立に基づいて、前記識別情報の変動表示の結果を前記特定表示結果とするか否かを判定し、判定結果を示す変動表示結果指示信号を出力する判定手段と、
    画像生成に関する時間を計時する計時手段と、
    表示画像を形成するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    を備える遊技機の動作のうち、少なくとも、前記変動表示部と識別情報の表示を制御又はシミュレートするためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    i)画像データに基づいて、識別情報の変動表示画像を順次生成し、ii)変動表示結果を特定表示結果とすることと判定されたときに、所定時間の経過を計時すると、画像データに基づいて、前記変動表示の大当たり演出表示の表示画像を生成して、前記変動表示結果指示信号で指示される特定表示結果に合致する最終停止識別情報の画像を生成させ、
    生成した画像を表示させる、
    コンピュータプログラム。
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