JP2004298367A - 消臭装置及び消臭方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸気管1を介して吸引した臭気含有空気Bを作用槽2内で消臭液Lを使って消臭し排気管3を介して排気する消臭装置Aであって、該作用槽2は、消臭液Lを溜める液槽部4と、臭気含有空気Bに対して消臭液Lを噴霧する拡散噴霧器5と、内部空間Sを区画するよう配置された多数の貫通孔62を有する邪魔板6とを備え、且つ作用槽2の断面積が吸気管1の断面積より広い消臭装置A。
【効果】消臭装置Aの内部で臭気含有空気Bに消臭液Lを噴霧し、臭気含有空気Bの進路を遮るように多数の貫通孔62を穿設した邪魔板6を設けることで、臭気含有空気Bを貫通孔62に向かって集束させて、空気中の臭気物質Nと消臭液の液滴Mとをいわば強制的に気液接触させることができる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消臭装置及び消臭方法に関し、更に詳しくは、アンモニアやアミン類等の臭気成分を含む臭気含有空気を大量に且つ効率的に消臭可能な消臭装置及び消臭方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
悪臭や異臭を含む空気(以下、臭気含有空気という)の脱臭方法には、燃焼、活性炭等への吸着、オゾンガスとの反応等を用いるいわゆる乾式法や、水洗、酸やアルカリによる洗浄、酸化剤溶液による酸化除去等を用いるいわゆる湿式法等が知られている(特許文献1等参照)。
また、これらの方法は種々に組み合わされ、それに対応した装置も種々実用化されている。
【0003】
家畜の糞尿を堆肥化させる際に発生する悪臭のように、濃度の濃い臭気含有空気を、大量にしかも比較的短時間に脱臭しなければならないような場合には、湿式法が適している。
また、パチンコ店のように比較的多くの客が何本もタバコの煙や、焼肉店のように比較的多量の濃厚な煙が出る屋内の消臭においても同様である。
【0004】
湿式法による脱臭方法又は装置としては、以下のようなものが提案されている。
例えば、病院等に設置されている空気調和機の給気口(又は排気口)に取り付ける空気調和機用除菌装置が挙げられる(特許文献2参照)。
この除菌装置は、ケーシング内で除菌用の強酸性水をシャワー状又は噴霧状に流下させ、或いはケーシング内で強酸性水に浸漬させ表面に付着させた無端駆動ベルトを蛇行走行させて、ケーシング内を通過する空気を強酸性水に気液接触させて殺菌するものである。
【0005】
この装置は、院内感染の原因となる病原菌等の比較的大きな浮遊物質の除去に対しては確かに効果が期待できる。
しかし、上記の家畜の糞尿等の悪臭の原因であるアンモニアやアミン類等の分子レベルの臭気物質に対しては、上記と同様に消臭液をシャワー状に流下させても、通常、気液接触が十分に行われない。
そのため、こうした方法では、アミン類等の臭気物質を含む臭気含有空気の消臭は必ずしも効率よく行われない。
【0006】
そこで、こうした気液接触を強制的に行わしめる装置及び方法として、脱臭液をジェット噴流化し高速で噴出させて臭気含有空気と接触させる脱臭装置及び脱臭方法が提案されている(特許文献3参照)。
この脱臭装置は、臭気含有空気が装置内に設けられたチェンバー内に引き込まれるように形成される。
そして、チェンバーの下部が急激にテーパー状に狭くなり、その先に狭い通路が形成される。
【0007】
このチャンバー内には、そのノズル口が上記通路の方を向くように、脱臭液を噴射するノズル部が備えられる。
そして、チェンバー内に引き込まれた臭気含有空気が上記通路を通る際に、上記通路をほぼ充填するようにノズル部から脱臭液をジェット噴流状に噴出することにより、臭気含有空気と脱臭液とを強制的に接触させるのである。
【0008】
しかし、この脱臭装置は、その構造上、臭気含有空気を上記のような狭い通路に通さねばならず、臭気含有空気の流量が限られるため、装置の単位時間当たりの処理能力が制限される。
そのため、例えば、先述したような家畜の糞尿の堆肥化の際に発生する悪臭の処理のように、濃度の濃い臭気含有空気をしかも大量に消臭処理することには必ずしも適さない。
【0009】
また、臭気を含む空気と消臭液とを強制的に気液接触せしめる別の装置として、装置内部に形成した空間内で、汚染空気と水とを上下方向に旋回させ、悪臭の成分や細菌、汚染物質等を水中に取り込ませて除去する装置が提案されている(特許文献4及び5参照)。
空間内での水の旋回という技術は今一つその作用が明確ではないが、この装置は、細菌等の比較的大きな浮遊物質の除去には効果が期待できると考えられる。
【0010】
しかし、この装置を臭気含有空気の消臭に適用した場合、上記の特許文献2に記載された発明の場合と同様に、空気中のアミン類等の臭気物質と水(消臭液)との気液接触は必ずしも十分には行われない。
そのため、こうした方法も、濃度の濃い臭気含有空気の消臭には必ずしも効率的とは言えない。
【0011】
このように、上述した従来の脱臭装置は、確かに、独特の技術的着想に基づいて対象とする空気の除菌や消臭を行うものである。
しかし、それらをアミン類等の分子レベルのミクロな臭気物質の除去に活用しようとしても、気液接触が不十分であったり処理能力が小さ過ぎたりするため、先に例示した家畜の糞尿の堆肥化の際に発生するような濃厚な悪臭を十分なレベルまで消臭することができない。
【0012】
こうした濃厚な臭気含有空気を消臭するには、こうした従来の脱臭装置の着想を活用しつつ、処理能力を低下させずにアミン類等の臭気物質と消臭液との気液接触を強制的に行なわしめる方法や装置の開発が必要である。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−224200号公報の表1
【特許文献2】
特開平7−217943号公報
【特許文献3】
特開2001−286545号公報
【特許文献4】
特開2001−259011号公報
【特許文献5】
特開2002−17840号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる実状を背景に、上記問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明の目的は、アンモニアやアミン類等の臭気成分を含む臭気含有空気を大量に且つ効率的に消臭可能な消臭装置及び消臭方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して、鋭意研究を重ねた結果、消臭装置の内部に、臭気含有空気の進路を遮るように邪魔板を形成し、更にその邪魔板に多数の貫通孔を疎に穿設しておくことにより、臭気含有空気を貫通孔に向かって集束するように誘導することが可能となり、それにより、臭気含有空気中の臭気物質と消臭液の液滴とを強制的に気液接触させて消臭効率を上げることができることを見出し、この知見に基づいて本発明は完成させたものである。
【0016】
即ち、本発明は、(1)、吸気管を介して吸引した臭気含有空気を作用槽内で消臭液を使って消臭し排気管を介して排気する消臭装置であって、該作用槽は、消臭液を溜める液槽部と、臭気含有空気に対して消臭液を噴霧する拡散噴霧器と、内部空間を区画するよう配置された多数の貫通孔を有する邪魔板と、を備え、且つ作用槽の断面積が吸気管の断面積より広い消臭装置に存する。
【0017】
そしてまた、(2)、邪魔板が複数枚配置されている消臭装置に存する。
【0018】
そしてまた、(3)、吸気管内に、臭気含有空気の吸引用のファンを備えた消臭装置に存する。
【0019】
そしてまた、(4)、排気管内に、臭気含有空気の吸引用のファンを備えた消臭装置に存する。
【0020】
そしてまた、(5)、吸気管内に、臭気含有空気中から浮遊物質を取り除くためのフィルタを備えた消臭装置に存する。
【0021】
そしてまた、(6)、邪魔板の下流側に、更に水切りフィルタを備えた消臭装置に存する。
【0022】
そしてまた、(7)、水切りフィルタは、球体よりなる消臭装置に存する。
【0023】
そしてまた、(8)、球体は、その内部に蛇行状の通路が形成されている消臭装置に存する。
【0024】
そしてまた、(9)、臭気含有空気に対して消臭液を噴霧し、その後、該臭気含有空気を邪魔板に穿設された多数の貫通孔を通過させることにより、該臭気含有空気を該貫通孔に向かって集束させ、該臭気物質と消臭液の液滴とを気液接触させる消臭方法に存する。
【0025】
本発明はこの目的に沿ったものであれば、上記1〜8の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も当然採用可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の消臭装置の好適な実施の形態について述べる。
先ず、本発明の消臭装置の基本的な構造について述べる。
図1は、本発明の消臭装置の実施の形態を示す概略断面図である。
【0027】
消臭装置Aは、吸気管1、作用槽2、及び排気管3を備え、吸気管1を介して吸引した臭気含有空気を作用槽2内で消臭液を使って消臭し排気管3を介して清浄化された空気(清浄空気)を排気する。
更に、作用槽2は、消臭液を溜める液槽部4と、臭気含有空気に対して消臭液Lを噴霧する拡散噴霧器5と、その内部空間を区画するように配置された多数の貫通孔を有する邪魔板6と、を備える。
【0028】
次に、本発明の消臭装置Aの構造をより詳しく説明する。
本実施形態では、吸気管1の先端に蛇腹状の送気管Tが連結されており、この送気管Tを通って臭気含有空気が、例えば堆肥小屋やパチンコ店等の店内(図示しない)から消臭装置Aに送られる。
【0029】
吸気管1は、消臭装置Aの作用槽2の前方から筒状に突設された状態に形成されており、その内部には臭気含有空気の吸引用のファン11が設けられている。ファン11は、ファン11の前方の空間(即ち本実施形態の場合は送気管T及び吸気管1内の空間)に負圧を発生させることで臭気含有空気を吸引し、ファン11の後方の作用槽2内に送り込むものである。
【0030】
尚、ファン11はこうした機能を有するものであるから、吸気管1内のみならず、排気管3内や作用槽2の内部に備えられることが可能であることは言うまでもない。
また、本発明の消臭装置Aは、その排気管3を、吸気及び排気機能を有する他の装置(大型の空気清浄機等)の吸気口に連結させて用いることも可能であり、そのように使用する場合、当該他の装置の吸引力により臭気含有空気を消臭装置A内に吸引できるため、ファン11を備えない場合もある。
【0031】
本実施形態においては、吸気管1に設けられたファン11の前後に、2枚のフィルタ12、13を備えている。
このようにフィルタ12、13を配置すれば、吸引された臭気含有空気中から家畜の糞の微粉末等の浮遊物質を取り除くことができるため、後述する消臭液Lが不必要に汚濁されるのを防止することが可能となり、好ましい。
【0032】
消臭装置Aの作用槽2の下部には、消臭液Lを溜めるための液槽部4が形成されている。
また、作用槽2の前方に突設された吸気管1の、作用槽2に開口する部分の近傍には、消臭液Lを噴霧するための拡散噴霧器5が設けられている。
拡散噴霧器5は、ポンプ51、送水管52、及び噴霧ノズル53等より構成される。
【0033】
液槽部4に溜められた消臭液Lは、ポンプ51により送水管52を通って上方に押し上げられ、作用槽2内部の上方の噴霧ノズル53から下方に向けて四方に拡散するように噴霧される。
そして、後述するように臭気含有空気中のアンモニアやアミン類等の臭気物質を取りこんで、最終的に液槽部4に戻る。
【0034】
因みに、本発明の消臭装置Aを耐酸性及び耐アルカリ性等の耐薬品性に優れるステンレス鋼等で形成したり、消臭装置Aの内側に耐薬品性を呈するようにコーティングする等すれば、水や酸、アルカリ、各種酸化剤溶液等の種々の消臭液を用いることが可能となる。
また、上記ポンプ51及び先述したファン11等は、消臭装置Aの外部に設けたコンピュータ等で制御することができる。
【0035】
作用槽2の内部には、作用槽2の内部空間Sを区画するように、邪魔板6が配置されている。
本実施形態においては、2枚の邪魔板6及び邪魔板6aが前後に間隔を開けて配置され、作用槽2の内部上壁から垂下されている。
【0036】
図2は、本発明の消臭装置に用いられる邪魔板の一部拡大斜視図である。
邪魔板6(及び6a)は、板面61に多数の貫通孔62を穿設した状態に形成される。
例えば、本実施形態では、ステンレス製の板面61に直径20mm程度の貫通孔62が多数穿設して形成されている。
邪魔板6は、本発明において非常に重要な消臭装置能を発揮するが、それについては後で詳しく述べる。
【0037】
排気管3は、消臭装置Aの作用槽2の後方に筒状に突設され、その後端が上方に屈曲した状態に形成されている(図1参照)。
また、排気管3の後端(上端)には、円筒状の排気筒Dが連結されており、消臭装置Aで消臭された清浄化された空気が、この排気筒Dを通って上方で排気される。
【0038】
本実施形態においては、上記の邪魔板6の下流側であるこの排気管3の内部に、水切りフィルタ7を備える。
水切りフィルタ7は、この場合、例えば、直径40mm程度の耐薬品性の球体71を金網中に充填した状態で形成されている。
【0039】
また、球体71には、接触面積を大きくするため、その内部を空気が蛇行しながら通過するように、蛇行状の通路(図示しない)が形成されている。
そのため、空気は、複数の球体71同士間の狭い間隙や、球体71内の上記蛇行状の通路を通過して、作用槽2内から排気筒Dへ送られる。
【0040】
次に、臭気含有空気が吸気管1から作用槽2内に吸引され、作用槽2内で消臭され、最終的に清浄空気となって排気管3から排気されるまでの過程を説明しながら、本発明の消臭装置Aの機能及び消臭方法について述べる。
図3は、図1の消臭装置内の空気の流れを説明する概略断面図である。
図中の矢印は、臭気含有空気B(清浄空気C)の流れを示す。
【0041】
先述したように、臭気含有空気Bは、消臭装置A内のファン11の回転で発生する吸引力により、送気管Tを通って作用槽2内に吸引される。
その際、先述したように、吸気管1等にフィルタ12(及びフィルタ13)が備えられていれば、吸引された臭気含有空気B中から比較的大径の浮遊物質を取り除くことができる。
【0042】
図3に示すように、臭気含有空気Bの進行方向に対する作用槽2の内部空間Sの断面積が吸気管1の断面積より広いため、臭気含有空気Bは、吸気管1から作用槽2内に入ると内部空間Sに拡散して流速が必然的に小さくなる。
そのため、吸気管1から吸引する臭気含有空気Bの流量が多くても、即ち大量の臭気含有空気Bを吸引しても、一気に作用槽2内を高速で通過してしまうのを防止できるため、作用槽2内で十分に時間をかけて消臭処理を行うことができる。
【0043】
このようにして作用槽2内に吸引された臭気含有空気Bに対して、拡散噴霧器5の噴霧ノズル53から消臭液Lが噴霧される。
そして、邪魔板6に進路を遮られた臭気含有空気Bは、作用槽2の第1内部空間S1の上方や下方に回り込み、臭気含有空気Bの攪拌現象を生じる。
その際、臭気含有空気Bの臭気の原因となるアンモニアやアミン類等の臭気物質Nと、消臭液Lの液滴との気液接触が十分に行なわれ、第1段階の消臭が行われる(第1消臭工程)。
【0044】
第1消臭工程についてより具体的に説明すれば、臭気含有空気Bは、先ず、吸気管1から作用槽2に流入した際に、上方に設置された拡散噴霧器5の噴霧ノズル53から消臭液Lの噴霧を受ける。
この噴霧により、臭気含有空気B中の臭気物質Nの一部は、消臭液Lの液滴と気液接触して液滴中に取り込まれる(直接取込作用)。
【0045】
臭気含有空気Bは、第1内部空間S1を直進して邪魔板6に衝突する(より正確に言えば、邪魔板6の第1内部空間S1側の近傍にできる空気層に衝突する)。
そして、空気層に衝突した臭気含有空気B中の臭気物質Nの一部は、邪魔板6の板面61に到達し、板面61の表面に付着している消臭液Lの液滴Ma(後述する図4参照)にも取り込まれる(壁面での取込作用)。
【0046】
臭気含有空気Bの一部は、そのまま邪魔板6の板面61に穿設された多数の貫通孔62を通って第2内部空間S2に移行するものもあるが、臭気含有空気Bの多くは上記空気層に跳ね返され、図3に示したように、第1内部空間内で攪拌現象を生じる。
この攪拌作用により、臭気含有空気B中の臭気物質Nと消臭液Lの液滴Mとの気液接触がより促進され、臭気物質Nが液滴Mに効率良く取り込まれる(攪拌による取込作用)。
【0047】
臭気含有空気B中の臭気物質Nの一部は、この攪拌現象の中で、液槽部4に溜められた消臭液Lの液面に到達して消臭液Lにも取り込まれる(液面での取込作用)。
また、先述した吸気管1から作用槽2への流入の際の拡散で下向きに拡散したり、或いは噴霧ノズル53からの消臭液Lの噴霧で下向きに力を受けたりして、液槽部4に溜められた消臭液Lの液面に到達して取り込まれるものもある。
【0048】
更には、この攪拌現象の中で、消臭液Lの液滴Mが作用槽2の壁面Wに付着し、上記邪魔板6の板面61の場合と同様に、壁面Wに付着した液滴Maに臭気物質Nが気液接触して取り込まれる(壁面での取込作用、図4参照)。
そして、液滴Maは壁面W上で互いに結び付いて結露し、壁面Wを伝って下降して液槽部4に溜められた消臭液Lに戻る。
また、第1内部空間S1を浮遊している消臭液Lの液滴Mも、臭気物質Nを取り込んだ状態で、液槽部4の消臭液Lの液面に直接到達したり壁面Wに付着して壁面Wを伝って下降したりして、最終的には液槽部4に溜められた消臭液Lに戻る。
【0049】
以上のように、作用槽2の第1内部空間S1における第1消臭工程では、上記の各取込作用、即ち直接取込作用、攪拌による取込作用、液面での取込作用、及び壁面での取込作用が互いに協働しあって、臭気物質Nを効率的に消臭液L中に取り込み、臭気含有空気B中から臭気物質Nを除去するのである。
【0050】
さて、次に、第1消臭工程により臭気物質Nをある程度除去された臭気含有空気Bは、邪魔板6の貫通孔62を通過する際に、更に本発明の消臭装置Aに独特の消臭作用を受ける(第2消臭工程)。
図5は、本発明の消臭装置Aの第2消臭工程を説明する概略図である(臭気物質Nや液滴Mを便宜上大きく示した)。
【0051】
先述したように、邪魔板6の板面61には多数の貫通孔62が穿設されており、上記の第1消臭工程を経た臭気含有空気Bは、この貫通孔62を通過して第2内部空間S2に移行する。
その際、邪魔板6に穿設された多数の貫通孔62が、目の粗い金網のように大きく密に形成されていると、臭気含有空気Bは殆ど抵抗を受けることなく第2内部空間S2に移行する。
【0052】
しかし、それでは臭気含有空気Bが貫通孔62を通過する際に、更なる消臭作用は何ら生じ得ない。
因みに、邪魔板6がこのような目の粗い金網状に形成された場合には、先述した第1消臭工程においても、臭気含有空気Bの攪拌現象がほとんど生じず、消臭作用が発揮され難くなる。
【0053】
本発明の消臭装置Aでは、邪魔板6の多数の貫通孔62を、図2に示した如く疎に穿設する。
そのように形成すると、図5に示すように、臭気含有空気Bに、貫通孔62に向かって集束する流れを生じさせることができる。
そして、臭気含有空気B中を浮遊している臭気物質Nや消臭液の液滴Mを、その空気の流れに乗せて、貫通孔62に集めることができる。
【0054】
そして、臭気物質Nや消臭液の液滴Mを共に狭い貫通孔62を通過させることにより、臭気物質Nと消臭液の液滴Mとの気液接触を促進させて、臭気物質Nを効率良く消臭液の液滴Mに取り込ませるのである。
また、その際、邪魔板6の板面61に付着している液滴Maも、その一部が貫通孔62に集束する臭気含有空気Bの流れに押されて貫通孔62に引き込まれ、貫通孔62を液滴となって通過しながら臭気物質Nを取り込む。
【0055】
このように、本発明の消臭装置Aでは、邪魔板6に多数の貫通孔62を疎に形成することにより、臭気含有空気Bを、積極的に貫通孔62に向かって集束するように案内することに特徴がある。
臭気含有空気Bに集束する流れを形成することで、臭気物質Nと消臭液の液滴Mとを狭い空間に集め、いわば強制的に気液接触させることにより、消臭効率を効果的に高めることができるのである。
【0056】
尚、貫通孔62の内径や単位面積当たりの個数等は、消臭装置Aに求められる臭気含有空気の吸引量(流量)等を勘案して、大量の臭気含有空気Bを効率的に消臭できるように適宜決定されることは言うまでもない。
しかし、本発明の消臭装置Aは、そうした制約の下で、邪魔板6を、目の粗い金網のように形成したり或いは貫通孔を形成せずに単に板状に形成したりするのではなく、上記のように、多数の貫通孔を疎に形成して、臭気含有空気Bを積極的に貫通孔62に向かって集束するように形成する点に特徴があるのである。
【0057】
さて、図3に示したように、邪魔板6の後方に更にもう1枚邪魔板6aを備えるようにしておくと、邪魔板6の貫通孔62を通過した臭気含有空気Bは、上記第1消臭工程と同様に、邪魔板6と邪魔板6aとの間の第2内部空間S2で攪拌現象を生じる(第3消臭工程)。
そして、第2の邪魔板6aの貫通孔を通過する際に、上記第2消臭工程と同様の本発明特有の消臭作用を受け、更に消臭効果を上げることができる(第4消臭工程)。
【0058】
消臭装置Aに吸引された臭気含有空気Bの濃度や組成、流量、消臭液Lの性能、邪魔板6の構造(貫通孔62の内径や単位面積当たりの個数等)及び設置枚数等の条件により、実験結果は種々に異なる。
しかし、中和反応型の酸性消臭液を用いた本発明者等の実験によれば、家畜の糞尿の堆肥化の際に発生するアンモニアやアミン類を主成分とする臭気含有空気Bの場合は、邪魔板は1枚のみでも消臭効果が非常に高く、邪魔板6の貫通孔62を通過した時点で臭気含有空気B中のアミン類等の大半は消臭液に取り込まれて除去される。
邪魔板を2枚にした場合、邪魔板6aの通過時点で、臭気含有空気B中のアンモニアやアミン類はppm単位で95%程度まで除去可能であることが分かっている。
【0059】
さて、2枚目の邪魔板6aの貫通孔を通過して第3内部空間S3に入った清浄空気C(上記のように臭気含有空気Bはこの時点で既に消臭が完了している)は、排気管3を経て排気筒Dを通って外界に排気される。
また、清浄空気C中に浮遊する消臭液Lの液滴Mは、上記第1乃至第4消臭工程で十分回収され、液槽部4の消臭液Lに戻る。
【0060】
しかし、先述したように、排気管3の内部に水切りフィルタ7(図3参照)が配置されていれば、清浄空気C中になおも残存する消臭液の液滴Mを回収したり、更なる消臭を行うことができ、好ましい。
より具体的には、先述したように、水切りフィルタ7を、内部に蛇行状の通路が形成された耐薬品性の球体71を多数充填して形成することにより、清浄空気Cが球体71間の狭い間隙や球体71内の蛇行状の通路を通過する際に、清浄空気C中の消臭液の液滴Mが球体71の表面や内部に付着する。
そのため、球体71の表面や内部で消臭液の液滴Mが互いに結び付いて結露し、作用槽2の壁面を伝って液槽部4に溜められた消臭液Lに戻る。
【0061】
またそれと同時に、水切りフィルタ7の球体71の表面や内部に付着した消臭液の液滴に、清浄空気C中になおも残存する臭気物質Nが取り込まれるため、更に清浄空気C中から臭気物質Nが除去される。
このように、水切りフィルタ7を配置することにより、清浄空気C中から消臭液を回収し(水切り作用)、しかも更なる消臭を行うことができる(消臭作用)。
【0062】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であることは言うまでもない。
例えば、消臭装置Aは、噴霧ノズルを複数個配置することも当然可能であり、ノズルの個数は適宜選択される。
また、図1等では、邪魔板6(6a)の下端が液槽部4に溜められた消臭液Lの液面に触れる状態に図示しているが、消臭液Lの量を調整したり、邪魔板の下端を更に下方に延ばしたりして、その位置関係は適宜調整される。
【0063】
上記実施の形態では、消臭装置Aの吸気管1の先端に送気管Tが連結された場合を示したが、例えば、堆肥小屋やパチンコ店の壁面に吸気管1の先端が直接開口するようにして用いることも当然可能である。
また、本発明の消臭装置は、以上述べてきたように大量の臭気含有空気を効率良く消臭するものであるから、家畜の糞尿の堆肥化の際に発生する悪臭や、パチンコ店のタバコの煙、焼肉店における濃厚な煙の消臭のみならず、大人数が働くビルのフロアの消臭、或いはビル全体の消臭等、種々の現場に採用可能である。
【0064】
【実施例】
以下、実施例について述べる。
本発明は、これらの実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0065】
〔実施条件〕
消臭対象は、鶏糞を用い、20フィートコンテナ内に高さ50cmに広げて積み上げて密閉した。
消臭装置Aの稼動前の臭気濃度は、
アンモニア 140ppm
アミン類 275ppm
メルカプタン 微量(計測不能)
であった。
【0066】
消臭装置Aは、図1に図示した状態(ファン11、フィルタ12及び13を配置し、邪魔板は2枚を垂下)で稼動させたが、水切りフィルタ7は配置しなかった。
また、臭気含有空気は、蛇腹状の塩化ビニルパイプで上記20フィートコンテナから消臭装置Aに引き込んだ。
消臭液Lは、中和反応を生じさせてアミン類等を変性させて消臭する酸性消臭液DSH−701(デォメール株式会社製、原液)を水道水で50倍に希釈したもの(1000リットル)を用いた。
【0067】
〔実施結果〕
臭気含有空気の吸引流量を30m3/分、64m3/分、85m3/分とした場合のアンモニア及びアミン類の濃度(単位はppm)の経時的変化をグラフに表したものを図6乃至図8に示す(メルカプタンは計測できない程に微量であったため図示しない)。
図6は流量が30m3/分の場合、図7は64m3/分の場合、図8は85m3/分の場合を示し、アンモニアを○、アミン類を×でプロットした。
【0068】
尚、濃度測定は、消臭装置Aを30分稼動させた後、第1回目の測定を行い、以後1時間ごとに測定した。
また、上記の濃度測定は、図1で上方に延設した排気筒Dの内部(排気管3より3m上方の位置)で、排気される清浄空気Cに対して行った。
グラフの縦軸はアンモニア及びアミン類の濃度(単位はppm)、横軸は経過時間(単位は時間)を表す。
【0069】
〔結果の解析及び評価〕
図6乃至図8を総合的に見ると、排気された清浄空気中のアンモニアやアミン類等の臭気成分の濃度が、消臭装置Aの稼動開始から1.5時間後にはほぼ10ppm以下まで減少し、その後も10ppm以下を維持されている。
特に、臭気含有空気を64m3/分(図7参照)の流量で吸引した場合には、排気される清浄空気中のアンモニア等は稼動開始30分後から既に10ppm以下となり、1.5時間以後は5ppmをも下回っている。
【0070】
この10ppm以下という臭気成分の濃度レベルは、十分に実用に耐え得る値である。
また、アンモニアやアミン類等の臭気物質の濃度をこの程度まで低減できるのであるから、タバコの煙や焼肉の煙のように更に大きな浮遊物質や浮遊細菌等をも有効に除去可能である。
【0071】
図6乃至図8を、より詳しく見た場合、吸引流量を30m3/分(図6参照)から64m3/分(図7参照)に増やすと、アンモニアやアミン類の測定値(残存量)は等しく減少する。
これは、消臭装置Aによる臭気含有空気中からのアンモニア等の除去量が増えたことを意味する。
【0072】
しかし、吸引流量を更に85m3/分に増やすと(図8参照)、流量が64m3/分(図7参照)の場合と比較して、アンモニアやアミン類の測定値が逆に増加している。
これは、消臭装置Aがこの吸引流量(85m3/分)に対応できないために処理能力が低下したためではない。
【0073】
実際、上記仕様の消臭装置Aに更に水切りフィルタ7(図1等参照)を配置すれば、アンモニア等の測定値はより小さくなり、流量が64m3/分の場合と同程度にまで下がる。
図7(吸引流量64m3/分)の場合と比較して図8(吸引流量85m3/分)の場合にアンモニア等の濃度の測定値が増加している理由は、以下のように考えられる。
【0074】
つまり、消臭液の細かな液滴がアンモニア等を取り込んだ状態で排気筒D内の測定位置まで飛翔し、測定機器に吸引され、その内部で消臭液からアンモニア等が気化する。
そのため、実際の清浄空気C中のアンモニア等の残存量に加えて測定機器内で気化したアンモニア等まで測定されてしまうので、アンモニア等の測定値が高くなるのである。
【0075】
また、このことから、上記のように水切りフィルタ7を備えれば、消臭液の液滴が排気筒Dから外界に排気されるのを有効に阻止することができることが分かる。
そして、先述したように、水切りフィルタ7により清浄空気C中から消臭液を回収でき、消臭液の減少量をより少なく抑えることができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、消臭装置の内部で臭気含有空気に消臭液を噴霧し、臭気含有空気の進路を遮るように多数の貫通孔を穿設した邪魔板を設けることで、臭気含有空気を貫通孔に向かって集束させて、空気中の臭気物質と消臭液の液滴とをいわば強制的に気液接触させることができるため、アンモニアやアミン類等の臭気成分を含む臭気含有空気を大量に且つ効率的に消臭する可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の消臭装置の実施の形態を示す概略断面図である。
【図2】図2は、本発明の消臭装置に用いられる邪魔板の一部拡大斜視図である。
【図3】図3は、図1の消臭装置内の空気の流れを説明する概略断面図である。
【図4】図3は、本発明の消臭装置における壁面での取込作用を説明する模式図である。
【図5】図5は、本発明の消臭装置Aの第2消臭工程を説明する概略図である。
【図6】図6は、臭気含有空気の吸引流量が30m3/分の場合の測定値を示すグラフである。
【図7】図7は、臭気含有空気の吸引流量が64m3/分の場合の測定値を示すグラフである。
【図8】図8は、臭気含有空気の吸引流量が85m3/分の場合の測定値を示すグラフである。
【符号の説明】
A…消臭装置
B…臭気含有空気
C…清浄空気
D…排気筒
L…消臭液
M、Ma…液滴
N…臭気物質
S、S1〜S3…内部空間
T…送気管
W…壁面
1…吸気管
11…ファン
12、13…フィルタ
2…作用槽
3…排気管
4…液槽部
5…拡散噴霧器
51…ポンプ
52…送水管
53…噴霧ノズル
6…邪魔板
61…板面
62…貫通孔
7…水切りフィルタ
71…球体
Claims (9)
- 吸気管を介して吸引した臭気含有空気を作用槽内で消臭液を使って消臭し排気管を介して排気する消臭装置であって、該作用槽は、消臭液を溜める液槽部と、臭気含有空気に対して消臭液を噴霧する拡散噴霧器と、内部空間を区画するよう配置された多数の貫通孔を有する邪魔板と、を備え、且つ作用槽の断面積が吸気管の断面積より広いことを特徴とする消臭装置。
- 邪魔板が複数枚配置されていることを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
- 吸気管内に、臭気含有空気の吸引用のファンを備えたことを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
- 排気管内に、臭気含有空気の吸引用のファンを備えたことを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
- 吸気管内に、臭気含有空気中から浮遊物質を取り除くためのフィルタを備えたことを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
- 邪魔板の下流側に、更に水切りフィルタを備えたことを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
- 水切りフィルタは、球体よりなることを特徴とする請求項6記載の消臭装置。
- 球体は、その内部に蛇行状の通路が形成されていることを特徴とする請求項7記載の消臭装置。
- 臭気含有空気に対して消臭液を噴霧し、その後、該臭気含有空気を邪魔板に穿設された多数の貫通孔を通過させることにより、該臭気含有空気を該貫通孔に向かって集束させ、該臭気物質と消臭液の液滴とを気液接触させることを特徴とする消臭方法。
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CN107174903A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-09-19 | 四川建源节能科技有限公司 | 一种基于水和过滤膜的空气净化装置 |
KR20180000193U (ko) * | 2016-07-08 | 2018-01-17 | 주식회사 한국가스기술공사 | 도시가스 부취제 탈취장치 |
CN113617131A (zh) * | 2021-09-02 | 2021-11-09 | 上海烟草集团有限责任公司 | 一种新型管道内的降尘装置 |
KR102553178B1 (ko) * | 2022-12-12 | 2023-07-10 | (주)유성엔비텍 | 기류 체류 유도용 오존반응기가 구비된 탈취 시스템 |
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2003
- 2003-03-31 JP JP2003094405A patent/JP2004298367A/ja active Pending
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