JP2004295734A - ガバナユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ガバナユニットを大型化することなく、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入できるようにする。
【解決手段】二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナ4を、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットであって、二次側パイロット圧力をガバナに導入可能な圧力導入管23を、二次側配管内に挿入可能に設けてある。
【選択図】 図1
【解決手段】二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナ4を、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットであって、二次側パイロット圧力をガバナに導入可能な圧力導入管23を、二次側配管内に挿入可能に設けてある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナを、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ガバナユニットは、二次側圧力を精度良く整圧することができるように、ガバナによって開度調整される弁孔からできるだけ離れた位置から、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入する必要があるが、従来のガバナユニットでは、二次側パイロット圧力をガバナに導入するための圧力導入管を、ガバナユニットに設けてある二次側流路内に開口するように配管している( 例えば、特許文献1参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−325028号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入できるように、ガバナによって開度調整される弁孔から二次側配管との接続部までの長さが長い二次側流路を設けるほど、ガバナユニットが大型化して、据え付けに大きなスペースを要する欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガバナユニットを大型化することなく、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナを、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットであって、前記二次側パイロット圧力を前記ガバナに導入可能な圧力導入管を、前記二次側配管内に挿入可能に設けてある点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
二次側パイロット圧力をガバナに導入可能な圧力導入管を、二次側配管内に挿入可能に設けてあるので、ガバナによって開度調整される弁孔から二次側配管との接続部までの長さが長い二次側流路を特に設けることなく、つまり、ガバナユニットを大型化することなく、二次側配管内に挿入した圧力導入管を通して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記ガバナの二次側流路を前記二次側配管に接続可能な二次側接続部に、前記圧力導入管を前記二次側配管内に気密に挿入可能な挿入部を設けてある点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
圧力導入管の挿入用開口部を二次側配管に設けるような作業を行うことなく、ガバナの二次側流路を二次側接続部で二次側配管に接続すれば、圧力導入管を、その二次側接続部に設けてある挿入部から二次側配管内に気密に挿入して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができ、据え付け作業の簡略化を図ることができる。
【0009】
請求項3記載の発明の特徴構成は、バルブの流入側と流出側との各々に放散管を備えたバルブユニットの両放散管に亘って接続可能に設け、前記二次側配管が前記バルブの流出側に設けてある放散管である点にある。
【0010】
〔作用及び効果〕
例えば、図4に例示するように、中圧導管BとユーザーDへの供給用の低圧導管Eとを既設ガバナFを介して接続してある都市ガス供給用配管Gにおいて、ユーザーDへのガス供給を維持する活管状態で、中圧導管Bの一部を取り替えたり、中圧導管Bに分岐管を接続するなどの配管工事を行う必要が生じた場合、ガス圧が高いまま配管工事を行うとガスが漏れ出すおそれがあるために、工事箇所Hよりも上流側の中圧導管Bに設置してある遮断装置Cを利用して、工事箇所Hにおけるガス圧をユーザーDへの供給用の低いガス圧に調圧することが行われている。
つまり、遮断装置Cとして、遮断用バルブ2の流入側と流出側との各々に放散管1a,1bを備えたバルブユニットCが設けられており、バルブユニットCの両放散管1a,1bに亘って、流入側の放散管1aを一次側配管J1として、また、流出側の放散管1bを二次側配管J2としてガバナユニットAを一時的に接続するとともに、既設ガバナFを迂回するバイパス路44を設けて、既設ガバナFの整圧機能を停止しておき、各放散管1a,1bの放散弁43を開くと共に、遮断用バルブ2を閉じて、ガバナユニットAでユーザーDへの供給用のガス圧に調圧したガスを、バイパス路44を通して、低圧導管Eに流すことにより、ユーザーDへのガス供給を維持している。
そして、両放散管1a,1bに亘ってガバナユニットAを接続するにあたって、放散管1a,1bどうしの間隔に合わせて接続する必要があるので、ガバナ4から流出側の放散管1bとの接続部までの長さが長い二次側流路を備えたガバナユニットAを接続することができないことがあり、この場合は、安定した二次側パイロット圧力をガバナ4に導入することができないおそれがある。
請求項3記載のガバナユニットは、このような場合、バルブの流入側と流出側との各々に放散管を備えたバルブユニットの両放散管に亘って、バルブの流入側に設けてある放散管を一次側配管として、また、バルブの流出側に設けてある放散管を二次側配管として接続できるので、二次側配管内に挿入した圧力導入管を通して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる。
尚、図面を参照しながら説明したが、本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0011】
請求項4記載の発明の特徴構成は、前記圧力導入管が可撓性を備えている点にある。
【0012】
〔作用及び効果〕
圧力導入管が可撓性を備えているので、二次側配管側に屈曲部があっても、圧力導入管を、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる位置まで容易に挿入することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、都市ガスの供給圧力を整圧する本発明によるガバナユニットAを示し、図3に示すように、中圧導管Bに設けてある遮断用のバルブユニット( 遮断装置) Cに備えた一対の放散管1a,1bに亘って、遮断用バルブ2の流入側に設けてある放散管( 以下、流入側放散管という) 1aを一次側配管J1として、また、遮断用バルブ2の流出側に設けてある放散管( 以下、流出側放散管という) 1bを二次側配管J2として接続可能に設けてある。
【0014】
前記ガバナユニットAは、ガス流路を形成している側面視でL字状のボディ3に、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナ4を設け、ボディ3の一端側に、一次側流路5を流入側放散管1aに接続可能な一次側配管接続用フランジ6を設けると共に、ボディ3の他端側にカムロック式の継手7を介して接続したT字管8に、ガバナ4の二次側流路9を流出側放散管1bに接続可能な二次側接続部10を設けて、流入側放散管1aと流出側放散管1bとの間に接続可能に設けてある。
【0015】
つまり、ボディ3のガス流路を仕切り壁11で一次側流路5と二次側流路9とに仕切って、一次側流路5にはフィルターエレメント12を交換自在に組み込むとともに、仕切り壁11にバルブシート13を備えた弁孔14を形成し、二次側パイロット圧力に基づいて弁孔14の開度を調整して二次側圧力Pが所定圧力になるように整圧作動するガバナ4と、二次側圧力Pの異常変動で弁孔14を閉鎖する緊急遮断弁15とを、弁孔14を挟んでボディ径方向に対向するように、ボディ3に設けてある。
【0016】
前記ガバナ4は、ボディ3の外側に固定してあるガバナケース16の内側にダイヤフラム17を設けて二次側圧力室18を形成するとともに、弁体19を揺動アーム20で弁孔14に対してその上側から遠近方向に移動自在に支持して、ダイヤフラム17に固定してあるロッド21と弁体19とを揺動アーム20を介して連動連結し、弁体19が弁孔14から上方に離れた開弁位置に移動するように付勢する圧縮スプリング22を設けてある。
【0017】
そして、二次側パイロット圧力をガバナ4に導入可能な圧力導入管23を二次側圧力室18に連通接続して、弁体19が開弁位置にあって一次側流路5から二次側流路9にガスが流れている状態で、圧力導入管23を通して二次側パイロット圧力を二次側圧力室18内に導入し、ダイヤフラム17に作用する二次側パイロット圧力の変動で弁体19が弁孔14に対して遠近方向に移動して、弁孔14の開度を変化させることにより、二次側圧力Pを略一定の所定圧力に整圧できるように構成してある。
【0018】
前記圧力導入管23は、二次側圧力室18に連通接続してある可撓性を備えた耐圧ホース24と、可撓性を備えたプラスチックチューブ25とを開閉バルブ26を介して着脱自在に接続して、プラスチックチューブ25側を流出側放散管1b内に挿入可能に設け、プラスチックチューブ25には圧力測定用のコック27を設けてある。
【0019】
前記二次側接続部10は、二次側流路9を流出側放散管1bに接続可能な二次側配管接続用フランジ28と、圧力導入管23を流出側放散管1b内に気密に挿入可能な挿入部29とをT字管8の両端部に同芯状に設けて、圧力導入管23を、挿入部29に挿通することにより、流出側放散管1b内や中圧導管B内に挿入して、その流出側放散管1b内や中圧導管B内の安定した二次側圧力Pを二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入できるようにしてある。
【0020】
また、T字管8に設けた二次側配管接続用フランジ28近くに圧力導入管23を接続可能な開閉バルブ30を設けて、二次側流路9のガス流量が少なくて、流出側放散管1bとの接続部近くの二次側流路9内の二次側圧力Pが安定している場合は、圧力導入管23の耐圧ホース24をその開閉バルブ30に接続して、その流出側放散管1bとの接続部近くの二次側流路9内の二次側圧力Pを二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入できるようにしてある。
【0021】
前記挿入部29は、図2に示すように、圧力導入管23の挿通用孔31を形成してあるブッシュ32をT字管8の端部内側に装着して、Cリング33で抜け止めするとともに、挿通用孔31に挿通した圧力導入管23とブッシュ32との間をシールする上下二本のOリング34と、ブッシュ32とT字管8との間をシールする上下二本のOリング35とを設けて構成してある。
【0022】
また、上下二本のOリング35間におけるブッシュ32とT字管8との間の環状の隙間36と、上下二本のOリング34間における圧力導入管23とブッシュ32との間の環状の隙間37とにグリスなどの液状シール材38を注入可能な注入部39を設けて、二次側流路9からのガスの漏れ出しを確実に防止できるように構成してある。
【0023】
前記注入部39は、ブッシュ32とT字管8との隙間36に管径方向から連通する二つのT字管側貫通孔40をT字管8に形成すると共に、ブッシュ32とT字管8との隙間36と、圧力導入管23とブッシュ32との隙間37とを管径方向から連通する二つのブッシュ側貫通孔41をブッシュ32に形成して、一方のT字管側貫通孔40に接続してあるグリスニップル42を通して各隙間36,37に液状シール材38を注入し、余剰の液状シール材38は他方のT字管側貫通孔40を通して排出できるようにしてある。
【0024】
図3は、中圧導管Bに設置してある遮断装置Cを利用して、上記ガバナユニットAを一時的に設置してある状態を示し、このガバナユニットAは、図4に示すように、中圧導管BとユーザーDへの供給用の低圧導管Eとを既設ガバナFを介して接続してある地中に埋設してあるガス供給用配管Gにおいて、ユーザーDへのガス供給を維持する活管状態で、中圧導管Bの一部を取り替えたり、中圧導管Bに分岐管を接続するなどの配管工事を行う際に、工事箇所Hにおけるガス圧をユーザーDへの供給用の低いガス圧に調圧するために一時的に設置してある。
【0025】
つまり、遮断装置Cとして、遮断用ボールバルブ2の流入側と流出側との各々に放散管1a,1bを備えたバルブユニットCが設けられており、プロテクタ46内の両放散管1a,1bに設けてある放散弁( ボールバルブ) 43を閉じた状態で、流入側放散管1aを一次側配管J1として、また、流出側放散管1bを二次側配管J2として、ガバナユニットAを一時的にフランジ接続してから、流出側放散管1bの放散弁43を開いて、図2に示すように、圧力導入管23を挿入部29と放散弁43とに通して中圧導管B内に入り込ませてある。
【0026】
そして、既設ガバナFを迂回するバイパス路44を設けて、既設ガバナFの整圧機能を停止しておき、流入側放散管1aの放散弁43を開くと共に、遮断用ボールバルブ2を閉じて、ガバナユニットAでユーザーDへの供給用のガス圧に調圧したガスを、バイパス路44を通して、低圧導管Eに流すことにより、ユーザーDへのガス供給を維持できるようにしてある。
【0027】
図5は、ガバナユニットAにおける二次側流路9内の圧力を二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入する従来のガバナユニットによる整圧動作を示し、ガス需要が増大して二次側配管J2内の二次側圧力Pが低下しても、二次側配管J2内における流量Qがあまり増大せず、二次側配管J2内の二次側圧力Pを精度良く整圧できないことが分かる。
【0028】
上記に対して、図6は、圧力導入管23を挿入部29に通して中圧導管B内に入り込ませることにより、二次側配管J2内の圧力を二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入する本発明のガバナユニットAによる整圧動作を示し、二次側配管J2内の二次側圧力Pが低下し始めると、二次側配管J2内における流量Qが急激に増大して、二次側配管J2内の二次側圧力Qを精度良く整圧できることが分かる。
【0029】
〔第2実施形態〕
図7は、本発明によるガバナユニットAの別実施形態を示し、ガス流路を仕切り壁11で一次側流路5と二次側流路9とに仕切ってある側面視でコの字状のボディ3の両端に、一次側流路5を中圧導管( 一次側配管J1) Bに接続可能な一次側配管接続用フランジ6を設けてある一次側接続部45と、二次側流路9を低圧導管( 二次側配管J2) Eに接続可能な二次側配管接続用フランジ28を設けてある二次側接続部10とを略直角に連通接続して、一次側接続部45と二次側接続部10とを同芯状に設け、中圧導管Bと低圧導管Eなどの既設導管に同芯状に直接接続できるようにしてある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0030】
〔その他の実施形態〕
1.本発明によるガバナユニットは、高圧導管と中圧導管との接続部や、中圧導管と低圧導管との接続部などに常時設置して使用するものであっても良い。
2.本発明によるガバナユニットは、二次側配管に設けた貫通孔などの挿入部を通して、圧力導入管を二次側配管内に気密に挿入可能に設けてあっても良い。
3.本発明によるガバナユニットは、都市ガス以外の各種ガスの供給配管に接続するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガバナユニットの要部切欠き側面図
【図2】ガバナユニットの要部断面図
【図3】ガバナユニットの設置状態を示す側面図
【図4】ガス供給用配管の平面図
【図5】従来のガバナユニットによる整圧動作を示すグラフ
【図6】本発明のガバナユニットによる整圧動作を示すグラフ
【図7】第2実施形態のガバナユニットを示す側面図
【符号の説明】
1a 放散管
1b 放散管
2 バルブ
4 ガバナ
9 二次側流路
10 二次側接続部
23 圧力導入管
29 挿入部
C バルブユニット
J1 一次側配管
J2 二次側配管
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナを、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ガバナユニットは、二次側圧力を精度良く整圧することができるように、ガバナによって開度調整される弁孔からできるだけ離れた位置から、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入する必要があるが、従来のガバナユニットでは、二次側パイロット圧力をガバナに導入するための圧力導入管を、ガバナユニットに設けてある二次側流路内に開口するように配管している( 例えば、特許文献1参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−325028号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入できるように、ガバナによって開度調整される弁孔から二次側配管との接続部までの長さが長い二次側流路を設けるほど、ガバナユニットが大型化して、据え付けに大きなスペースを要する欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガバナユニットを大型化することなく、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナを、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットであって、前記二次側パイロット圧力を前記ガバナに導入可能な圧力導入管を、前記二次側配管内に挿入可能に設けてある点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
二次側パイロット圧力をガバナに導入可能な圧力導入管を、二次側配管内に挿入可能に設けてあるので、ガバナによって開度調整される弁孔から二次側配管との接続部までの長さが長い二次側流路を特に設けることなく、つまり、ガバナユニットを大型化することなく、二次側配管内に挿入した圧力導入管を通して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記ガバナの二次側流路を前記二次側配管に接続可能な二次側接続部に、前記圧力導入管を前記二次側配管内に気密に挿入可能な挿入部を設けてある点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
圧力導入管の挿入用開口部を二次側配管に設けるような作業を行うことなく、ガバナの二次側流路を二次側接続部で二次側配管に接続すれば、圧力導入管を、その二次側接続部に設けてある挿入部から二次側配管内に気密に挿入して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができ、据え付け作業の簡略化を図ることができる。
【0009】
請求項3記載の発明の特徴構成は、バルブの流入側と流出側との各々に放散管を備えたバルブユニットの両放散管に亘って接続可能に設け、前記二次側配管が前記バルブの流出側に設けてある放散管である点にある。
【0010】
〔作用及び効果〕
例えば、図4に例示するように、中圧導管BとユーザーDへの供給用の低圧導管Eとを既設ガバナFを介して接続してある都市ガス供給用配管Gにおいて、ユーザーDへのガス供給を維持する活管状態で、中圧導管Bの一部を取り替えたり、中圧導管Bに分岐管を接続するなどの配管工事を行う必要が生じた場合、ガス圧が高いまま配管工事を行うとガスが漏れ出すおそれがあるために、工事箇所Hよりも上流側の中圧導管Bに設置してある遮断装置Cを利用して、工事箇所Hにおけるガス圧をユーザーDへの供給用の低いガス圧に調圧することが行われている。
つまり、遮断装置Cとして、遮断用バルブ2の流入側と流出側との各々に放散管1a,1bを備えたバルブユニットCが設けられており、バルブユニットCの両放散管1a,1bに亘って、流入側の放散管1aを一次側配管J1として、また、流出側の放散管1bを二次側配管J2としてガバナユニットAを一時的に接続するとともに、既設ガバナFを迂回するバイパス路44を設けて、既設ガバナFの整圧機能を停止しておき、各放散管1a,1bの放散弁43を開くと共に、遮断用バルブ2を閉じて、ガバナユニットAでユーザーDへの供給用のガス圧に調圧したガスを、バイパス路44を通して、低圧導管Eに流すことにより、ユーザーDへのガス供給を維持している。
そして、両放散管1a,1bに亘ってガバナユニットAを接続するにあたって、放散管1a,1bどうしの間隔に合わせて接続する必要があるので、ガバナ4から流出側の放散管1bとの接続部までの長さが長い二次側流路を備えたガバナユニットAを接続することができないことがあり、この場合は、安定した二次側パイロット圧力をガバナ4に導入することができないおそれがある。
請求項3記載のガバナユニットは、このような場合、バルブの流入側と流出側との各々に放散管を備えたバルブユニットの両放散管に亘って、バルブの流入側に設けてある放散管を一次側配管として、また、バルブの流出側に設けてある放散管を二次側配管として接続できるので、二次側配管内に挿入した圧力導入管を通して、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる。
尚、図面を参照しながら説明したが、本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0011】
請求項4記載の発明の特徴構成は、前記圧力導入管が可撓性を備えている点にある。
【0012】
〔作用及び効果〕
圧力導入管が可撓性を備えているので、二次側配管側に屈曲部があっても、圧力導入管を、安定した二次側パイロット圧力をガバナに導入することができる位置まで容易に挿入することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、都市ガスの供給圧力を整圧する本発明によるガバナユニットAを示し、図3に示すように、中圧導管Bに設けてある遮断用のバルブユニット( 遮断装置) Cに備えた一対の放散管1a,1bに亘って、遮断用バルブ2の流入側に設けてある放散管( 以下、流入側放散管という) 1aを一次側配管J1として、また、遮断用バルブ2の流出側に設けてある放散管( 以下、流出側放散管という) 1bを二次側配管J2として接続可能に設けてある。
【0014】
前記ガバナユニットAは、ガス流路を形成している側面視でL字状のボディ3に、二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナ4を設け、ボディ3の一端側に、一次側流路5を流入側放散管1aに接続可能な一次側配管接続用フランジ6を設けると共に、ボディ3の他端側にカムロック式の継手7を介して接続したT字管8に、ガバナ4の二次側流路9を流出側放散管1bに接続可能な二次側接続部10を設けて、流入側放散管1aと流出側放散管1bとの間に接続可能に設けてある。
【0015】
つまり、ボディ3のガス流路を仕切り壁11で一次側流路5と二次側流路9とに仕切って、一次側流路5にはフィルターエレメント12を交換自在に組み込むとともに、仕切り壁11にバルブシート13を備えた弁孔14を形成し、二次側パイロット圧力に基づいて弁孔14の開度を調整して二次側圧力Pが所定圧力になるように整圧作動するガバナ4と、二次側圧力Pの異常変動で弁孔14を閉鎖する緊急遮断弁15とを、弁孔14を挟んでボディ径方向に対向するように、ボディ3に設けてある。
【0016】
前記ガバナ4は、ボディ3の外側に固定してあるガバナケース16の内側にダイヤフラム17を設けて二次側圧力室18を形成するとともに、弁体19を揺動アーム20で弁孔14に対してその上側から遠近方向に移動自在に支持して、ダイヤフラム17に固定してあるロッド21と弁体19とを揺動アーム20を介して連動連結し、弁体19が弁孔14から上方に離れた開弁位置に移動するように付勢する圧縮スプリング22を設けてある。
【0017】
そして、二次側パイロット圧力をガバナ4に導入可能な圧力導入管23を二次側圧力室18に連通接続して、弁体19が開弁位置にあって一次側流路5から二次側流路9にガスが流れている状態で、圧力導入管23を通して二次側パイロット圧力を二次側圧力室18内に導入し、ダイヤフラム17に作用する二次側パイロット圧力の変動で弁体19が弁孔14に対して遠近方向に移動して、弁孔14の開度を変化させることにより、二次側圧力Pを略一定の所定圧力に整圧できるように構成してある。
【0018】
前記圧力導入管23は、二次側圧力室18に連通接続してある可撓性を備えた耐圧ホース24と、可撓性を備えたプラスチックチューブ25とを開閉バルブ26を介して着脱自在に接続して、プラスチックチューブ25側を流出側放散管1b内に挿入可能に設け、プラスチックチューブ25には圧力測定用のコック27を設けてある。
【0019】
前記二次側接続部10は、二次側流路9を流出側放散管1bに接続可能な二次側配管接続用フランジ28と、圧力導入管23を流出側放散管1b内に気密に挿入可能な挿入部29とをT字管8の両端部に同芯状に設けて、圧力導入管23を、挿入部29に挿通することにより、流出側放散管1b内や中圧導管B内に挿入して、その流出側放散管1b内や中圧導管B内の安定した二次側圧力Pを二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入できるようにしてある。
【0020】
また、T字管8に設けた二次側配管接続用フランジ28近くに圧力導入管23を接続可能な開閉バルブ30を設けて、二次側流路9のガス流量が少なくて、流出側放散管1bとの接続部近くの二次側流路9内の二次側圧力Pが安定している場合は、圧力導入管23の耐圧ホース24をその開閉バルブ30に接続して、その流出側放散管1bとの接続部近くの二次側流路9内の二次側圧力Pを二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入できるようにしてある。
【0021】
前記挿入部29は、図2に示すように、圧力導入管23の挿通用孔31を形成してあるブッシュ32をT字管8の端部内側に装着して、Cリング33で抜け止めするとともに、挿通用孔31に挿通した圧力導入管23とブッシュ32との間をシールする上下二本のOリング34と、ブッシュ32とT字管8との間をシールする上下二本のOリング35とを設けて構成してある。
【0022】
また、上下二本のOリング35間におけるブッシュ32とT字管8との間の環状の隙間36と、上下二本のOリング34間における圧力導入管23とブッシュ32との間の環状の隙間37とにグリスなどの液状シール材38を注入可能な注入部39を設けて、二次側流路9からのガスの漏れ出しを確実に防止できるように構成してある。
【0023】
前記注入部39は、ブッシュ32とT字管8との隙間36に管径方向から連通する二つのT字管側貫通孔40をT字管8に形成すると共に、ブッシュ32とT字管8との隙間36と、圧力導入管23とブッシュ32との隙間37とを管径方向から連通する二つのブッシュ側貫通孔41をブッシュ32に形成して、一方のT字管側貫通孔40に接続してあるグリスニップル42を通して各隙間36,37に液状シール材38を注入し、余剰の液状シール材38は他方のT字管側貫通孔40を通して排出できるようにしてある。
【0024】
図3は、中圧導管Bに設置してある遮断装置Cを利用して、上記ガバナユニットAを一時的に設置してある状態を示し、このガバナユニットAは、図4に示すように、中圧導管BとユーザーDへの供給用の低圧導管Eとを既設ガバナFを介して接続してある地中に埋設してあるガス供給用配管Gにおいて、ユーザーDへのガス供給を維持する活管状態で、中圧導管Bの一部を取り替えたり、中圧導管Bに分岐管を接続するなどの配管工事を行う際に、工事箇所Hにおけるガス圧をユーザーDへの供給用の低いガス圧に調圧するために一時的に設置してある。
【0025】
つまり、遮断装置Cとして、遮断用ボールバルブ2の流入側と流出側との各々に放散管1a,1bを備えたバルブユニットCが設けられており、プロテクタ46内の両放散管1a,1bに設けてある放散弁( ボールバルブ) 43を閉じた状態で、流入側放散管1aを一次側配管J1として、また、流出側放散管1bを二次側配管J2として、ガバナユニットAを一時的にフランジ接続してから、流出側放散管1bの放散弁43を開いて、図2に示すように、圧力導入管23を挿入部29と放散弁43とに通して中圧導管B内に入り込ませてある。
【0026】
そして、既設ガバナFを迂回するバイパス路44を設けて、既設ガバナFの整圧機能を停止しておき、流入側放散管1aの放散弁43を開くと共に、遮断用ボールバルブ2を閉じて、ガバナユニットAでユーザーDへの供給用のガス圧に調圧したガスを、バイパス路44を通して、低圧導管Eに流すことにより、ユーザーDへのガス供給を維持できるようにしてある。
【0027】
図5は、ガバナユニットAにおける二次側流路9内の圧力を二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入する従来のガバナユニットによる整圧動作を示し、ガス需要が増大して二次側配管J2内の二次側圧力Pが低下しても、二次側配管J2内における流量Qがあまり増大せず、二次側配管J2内の二次側圧力Pを精度良く整圧できないことが分かる。
【0028】
上記に対して、図6は、圧力導入管23を挿入部29に通して中圧導管B内に入り込ませることにより、二次側配管J2内の圧力を二次側パイロット圧力としてガバナ4に導入する本発明のガバナユニットAによる整圧動作を示し、二次側配管J2内の二次側圧力Pが低下し始めると、二次側配管J2内における流量Qが急激に増大して、二次側配管J2内の二次側圧力Qを精度良く整圧できることが分かる。
【0029】
〔第2実施形態〕
図7は、本発明によるガバナユニットAの別実施形態を示し、ガス流路を仕切り壁11で一次側流路5と二次側流路9とに仕切ってある側面視でコの字状のボディ3の両端に、一次側流路5を中圧導管( 一次側配管J1) Bに接続可能な一次側配管接続用フランジ6を設けてある一次側接続部45と、二次側流路9を低圧導管( 二次側配管J2) Eに接続可能な二次側配管接続用フランジ28を設けてある二次側接続部10とを略直角に連通接続して、一次側接続部45と二次側接続部10とを同芯状に設け、中圧導管Bと低圧導管Eなどの既設導管に同芯状に直接接続できるようにしてある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0030】
〔その他の実施形態〕
1.本発明によるガバナユニットは、高圧導管と中圧導管との接続部や、中圧導管と低圧導管との接続部などに常時設置して使用するものであっても良い。
2.本発明によるガバナユニットは、二次側配管に設けた貫通孔などの挿入部を通して、圧力導入管を二次側配管内に気密に挿入可能に設けてあっても良い。
3.本発明によるガバナユニットは、都市ガス以外の各種ガスの供給配管に接続するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガバナユニットの要部切欠き側面図
【図2】ガバナユニットの要部断面図
【図3】ガバナユニットの設置状態を示す側面図
【図4】ガス供給用配管の平面図
【図5】従来のガバナユニットによる整圧動作を示すグラフ
【図6】本発明のガバナユニットによる整圧動作を示すグラフ
【図7】第2実施形態のガバナユニットを示す側面図
【符号の説明】
1a 放散管
1b 放散管
2 バルブ
4 ガバナ
9 二次側流路
10 二次側接続部
23 圧力導入管
29 挿入部
C バルブユニット
J1 一次側配管
J2 二次側配管
Claims (4)
- 二次側パイロット圧力に基づいて整圧作動するガバナを、一次側配管と二次側配管との間に接続可能に設けてあるガバナユニットであって、前記二次側パイロット圧力を前記ガバナに導入可能な圧力導入管を、前記二次側配管内に挿入可能に設けてあるガバナユニット。
- 前記ガバナの二次側流路を前記二次側配管に接続可能な二次側接続部に、前記圧力導入管を前記二次側配管内に気密に挿入可能な挿入部を設けてある請求項1記載のガバナユニット。
- バルブの流入側と流出側との各々に放散管を備えたバルブユニットの両放散管に亘って接続可能に設け、
前記二次側配管が前記バルブの流出側に設けてある放散管である請求項1又は2記載のガバナユニット。 - 前記圧力導入管が可撓性を備えている請求項1〜3のいずれか1項記載のガバナユニット。
Priority Applications (1)
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JP2003089806A JP2004295734A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | ガバナユニット |
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Publications (1)
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JP2004295734A true JP2004295734A (ja) | 2004-10-21 |
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Family Applications (1)
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JP2003089806A Pending JP2004295734A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | ガバナユニット |
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2003
- 2003-03-28 JP JP2003089806A patent/JP2004295734A/ja active Pending
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