JP2004295051A - 測距装置及び測距制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動焦点調節において無駄な発光を抑制する目的で、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が基準値より小さい場合、第3回目以降の発光を中止させる。
【解決手段】被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置において、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が基準値STEND1以下であるか否かを判定し(S42)、当該差が基準値STEND1以下(S42で肯定判断)の場合、第3回目以降の発光(S43、S45)を中止させる。
【選択図】 図7
【解決手段】被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置において、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が基準値STEND1以下であるか否かを判定し(S42)、当該差が基準値STEND1以下(S42で肯定判断)の場合、第3回目以降の発光(S43、S45)を中止させる。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるパッシブ方式のAF(自動焦点調節)カメラ等に搭載される測距装置、及び当該測距装置における測距制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ等の自動焦点調節において、補助光の発光量を確実に制御するための技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、ストロボ補助光を段階的に光量が増加するように間欠的に繰り返し発光させ、予め設定された最大発光回数に達した場合、補助光を停止させる技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−338386号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被写体との距離が無限遠である場合は、何度発光させても測距の受光量積分値はほとんど変化しないのが一般的である。このため、上記公報の技術のようにストロボ補助光を段階的に光量が増加するよう繰り返し発光させても、結局は測距不可能であり、無駄な発光によって測距時間の短縮が困難となり電力の無駄使いとなってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、自動焦点調節において無駄な発光を抑制することができる測距装置及び測距制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る測距装置は、請求項1に記載したように、被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置であって、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る測距制御方法は、請求項3に記載したように、被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置、における測距制御方法であって、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定工程と、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記の発明では、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差、即ち、第2回目の発光のみに起因した電荷量が所定値以下であるか否かを判定する。一方、第2回目の発光幅は第1回目の発光幅よりも広く設定されている。このため、上記の差が所定値以下であると判定された場合は、第2回目の発光のみに起因した電荷量は小さく、また第1回目の発光に起因した電荷量はもっと小さいものと判断することができる。よって、第2回の発光による被写体光の光量はともに、測距するには不十分な光量であり、それ以上測距のために発光を繰り返しても無駄であると判断することができる。
【0009】
ここで本発明では、発光手段による第3回目以降の発光を中止させる。このため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る測距装置は、請求項2に記載したように、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、測距結果として無限遠を設定する結果設定手段をさらに備えた構成とすることが望ましい。
【0011】
また、本発明に係る測距制御方法は、請求項4に記載したように、発光中止工程にて、さらに、測距結果として無限遠を設定することが望ましい。
【0012】
これにより、測距不能の場合であっても、測距結果を無限遠に自動的に設定することで、適正な措置を取ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るカメラ及び測距方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0014】
図1は、本発明が適用されたカメラの正面斜視図である。同図に示すようにカメラCには、被写体像を銀塩フィルムに結像する撮影レンズを備えたズームレンズ鏡胴21と、ストロボ光が発光されるストロボ発光窓22と、リモコン信号を受信するためのリモコン受光窓23と、被写体距離を測定するパッシブタイプのAFセンサが内蔵されているAF窓24と、セルフタイマ用光源としてのセルフタイマLED25と、撮影者が被写体を確認するファインダ窓26と、被写体の明るさを測定する測光センサが内蔵されている測光窓27と、撮影者がシャッタレリーズを指示する際に操作するシャッタボタン28等が設けられている。
【0015】
セルフタイマLED25により照射される光は、ストロボ光よりも配光角が狭いため、被写体にコントラストが無い場合でも、当該被写体の中心部と周辺部とで発光量に差異が生じる。このため、セルフタイマLED25を測距の補助光光源として用いることで、ストロボ光を測距の補助光として用いた場合よりも、コントラストが少ない被写体であっても、測距できる確率が向上する、という利点がある。
【0016】
図2は、カメラCの電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、カメラCにはCPU1が設けられている。CPU1は、カメラC全体の制御を行うものであり、制御・演算処理のためのプログラムを予め記憶しているROM2及び制御・演算の際に各種データを記憶するRAM3を内蔵している。
【0017】
更に、CPU1には、電源回路4、LCD5、LED群7、デート写し込み部8、リモコン受信回路9、ストロボ回路10、測光回路11、AF回路12、EEPROM14、スイッチ群15、モータドライバ16、鏡胴駆動部17、フィルム給送部18、及びシャッタ駆動部19が接続されている。
【0018】
電源回路4は、CPU1に電力を供給するものであり、この電力供給によりCPU1を動作させる。LCD5は、撮影モードなどを表すマークや、デート表示のための数字を表示するものである。LED群7には、上記図1のセルフタイマLED25が含まれる。ストロボ回路10は、ストロボ窓内に設けられた発光体を有し、CPU1による制御の下、選択された撮影モード(ストロボ発光態様等に関するモード)に従って発光体をストロボ発光させる。測光回路11は、測光センサなどにより構成されている。AF回路12は、AF投光窓およびAF受光窓それぞれの中に発光体および受光体それぞれを有し、これら発光体および受光体を用いた三角測距の原理により、CPU1による指示により被写体までの距離を測定し、その測定結果をCPU1に送る。
【0019】
EEPROM14は、各時点におけるカメラの状態、各種の制御パラメータ等を記憶する。スイッチ群15は、シャッタレリーズを行うシャッタボタン、撮影モードを設定するためのモードスイッチ、セルフタイマ撮影を設定するためのセルフタイマスイッチ、カメラの撮影可能状態、撮影不可能状態を切り替えるメインスイッチ、ズーミングを行うためのズームスイッチ(TELEスイッチ、WIDEスイッチ)、フィルム装填及び取り出し時に裏蓋の開閉を検出する裏蓋開閉スイッチ、フィルムの途中巻戻しを指示するMRスイッチ、標準電波の受信開始を手動で行うための手動受信スイッチなどにより構成されている。
【0020】
モータドライバ16は、CPU1からの制御信号を受けて鏡胴駆動部17、フィルム給送部18及びシャッタ駆動部19に駆動信号を出力するものである。鏡胴駆動部17は、レンズ鏡胴の繰り出し及び繰り込みの駆動を行うものであり、図示しないモータを備えている。このモータは、鏡胴を駆動するためのモータであり、モータドライバ16の駆動信号を受けて駆動する。フィルム給送部18は、CPU1による指示に従い、装填されているフィルムパトローネのフィルムを順方向または逆方向に給送する。シャッタ駆動部19は、シャッタ駆動を行うものであり、モータドライバ16の駆動信号を受けて作動する。
【0021】
図3は、パッシブ方式によるAFセンサ98の構成を示した図である。同図に示すようにAFセンサ98には、例えば白と黒の2つの色から構成されている被写体90の像を左右の各センサの受光面に結像するレンズ92と、受光面に結像した像を光電変換して輝度信号として出力する右側のR(右)センサ94及び左側のL(左)センサ96と、CPU1と間で各種データの送受信を行うとともにRセンサ94及びLセンサ96の制御とデータ処理を行うAF回路12(図2も参照)とが設けられている。尚、Rセンサ94、Lセンサ96、及び、AF回路12は、例えば、同一基板上に実装される。
【0022】
Rセンサ94及びLセンサ96は例えばCMOSラインセンサであり、直線上に配列された複数のセル(受光素子)から構成される。尚、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセルには図3において左側から順にセンサ番号1、2、3…233、234が付されるものとする。ただし、Rセンサ94及びLセンサ96の左右両側の5つずつのセルは、ダミーのセルとして実際には使用されていないため、有効なセンサ領域は、センサ番号6から229までとなっている。これらのRセンサ94及びLセンサ96の各セルからは受光した光量に応じた輝度信号がセンサ番号と関連付けてAF回路12に順次出力される。
【0023】
そして、CPU1ではRセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ像の間で相関値演算を行い、相関が最も高くなるときのセンサ像のズレ量を求め、被写体90までの距離を算出する(三角測量の原理)。
【0024】
定量的には、被写体距離は、Rセンサ94とLセンサ96との間隔及び各センサからレンズ92までの距離、Rセンサ94及びLセンサ96の各セルのピッチ(例えば12μm)等を考慮して、センサ像のズレ量から算出することができる。センサ像のズレ量は、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ像の間で相関値演算を行うことにより求めることができる。
【0025】
ここで、図4に示すようにRセンサ94及びLセンサ96のセンサ領域は、それぞれ5分割したエリア単位で相関値演算等の処理が行われ、各エリア毎に被写体距離が算出されるようになっている。これらの分割されたエリアを以下分割エリアというものとすると、分割エリアは、同図に示すように「右エリア」、「右中エリア」、「中央エリア」、「左中エリア」、「左エリア」から構成される。また、各分割エリアは、隣接する分割エリアと一部領域(セル)を共有している。相関値演算等の際には、Rセンサ94とLセンサ96の対応する各分割エリア間(同一名の分割エリア間)でそれぞれ個別に相関値演算が行われることになる。尚、本実施の形態では分割エリアはセンサ領域を5分割したものであるが5分割以外の分割数であってもよい。
【0026】
測距エリアは、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ領域のうち測距に使用する領域であり、「右エリア」、「右中エリア」、「中央エリア」、「左中エリア」、「左エリア」の5つの分割エリアで構成される領域が測距に使用される。よって、AF測距処理中にエラーが発生しない限り、上記それぞれのエリアから5つの測距値(被写体距離)が算出される。測距値が算出されると、CPU1は以下のような処理をして測距値を基にしてオートフォーカスデータを算出する。
【0027】
以下、図5及び図6を参照して、測距値が算出された後に、CPU1が測距値を基にしてオートフォーカスデータを算出する処理について説明する。図5は上記処理の手順を示すフロー図である。図6は5つの測距値の位置関係を表した模式図であり、図6において上にある測距値ほどカメラから遠い距離に対応する測距値(数値の小さい測距値)であり、下にある測距値ほどカメラから近い距離に対応する測距値(数値の大きい測距値)を表している。なお、測距値は対応する距離が近い(対象物がカメラから近い状態)ほど大きく、遠い(対象物がカメラから遠い状態)ほど小さい数値となっている。以下、測距値の大小を言う場合はこの例に従うものとする。また、図6の例では測距値70a、70b、70c、70d、70eの順に測距値が大きい(対応する距離が近い)ものとして説明する。
【0028】
まず、5つ得られた測距値70a、70b、70c、70d、70eのうち最も至近距離に対応する(最も大きい)測距値である最至近測距値を検出する(S10)。この例では測距値70aが最至近測距値70aとして検出されることとなる。
【0029】
次に、最至近測距値70a以外の測距値についてそれぞれ最至近測距値70aとの差72b、72c、72d、72eを算出する。そして、それらの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値を選択し、それ以外の測距値は以下の処理には用いないこととする(S12)。ここでしきい値72fは諸条件によって切替可能となっており、フィルム感度、撮影レンズのFナンバ及び焦点距離等によって決定される錯乱円に基づいて変更することが可能である。本実施形態では例えば、しきい値72fは最至近測距値に対応する距離に焦点を合わせたとした場合の錯乱円δがδ=0.09mmとなる位置に設定してある。この例では測距値70b、70c、70dが選択され、測距値70eは以降の処理には用いないこととなる。ここで、最至近測距値70aとの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値が存在しない場合にはオートフォーカスデータ=最至近測距値70aとしてオートフォーカスデータ算出処理を終了する(S13)。
【0030】
次に、選択した測距値70b、70c、70dと最至近測距値70aとの差72b、72c、72dを取り、それらの平均値である第一補正値72hを算出する。すなわちこの例の場合は72h=(72b+72c+72d)/3で計算される(S14)。
【0031】
次に、S12で選択された、最至近測距値70aとの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値70b、70c、70dのうち、最も遠距離に対応する(最も小さい)測距値である最遠測距値70dを検出し、最遠測距値70dと最至近測距値70aとの差72dの1/2である第二補正値72jを算出する(S16)。
【0032】
次に、第一補正値72hと第二補正値72jを比較し、より小さい方を採用補正値(図示しない)として採用する(S18、S20、S22)。なお、両者の値が同一である場合にはいずれの値を採用することとしてもよい。さらに、最至近測距値70aから採用補正値(正の値)を減算補正することによりオートフォーカスデータとして算出する(S24)。
【0033】
ここでさらに、算出した結果のオートフォーカスデータが所定の値よりも小さくなってしまった場合にはオートフォーカスデータは該所定の値とし、採用補正値の算出結果が所定の値を超えてしまった場合は採用補正値を該所定の値とすることによって異常なオートフォーカスデータが算出されることを防止してもよい。
【0034】
オートフォーカスデータが算出されれば、CPU1は温度等の要因を考慮しながらオートフォーカスデータを基に対象物との距離を求め、モータ駆動によりズームレンズ鏡胴21を求めた距離に対応する位置へ動かしてフォーカス位置を変更する。
【0035】
以下、本実施形態のカメラCのCPU1により実行される測距制御処理を図7〜図9に基づいて説明する。
【0036】
本実施形態では、正常時には、図9(a)に示すように第1回目の発光時間(パルス幅)が22マイクロ秒、第2〜第4回目の発光時間(パルス幅)が28マイクロ秒に設定された計4回のストロボ補助光の発光を伴う測距を行うものとする。なお、図9(a)、(b)では横軸は時間軸とする。
【0037】
また、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より小さい場合に、第3回目以降の発光を中止させることを特徴とする。また、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きい場合(即ち第1回目の発光がされたと認められない場合)で、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合に、追加で第5回目の発光を行うものとする。なお、第1の差分基準値STEND1、第2の差分基準値STEND2及び所定基準値ST_REFは、予め定められEEPROM14に記憶されているものとする。
【0038】
図7、図8の処理において、まず、測距条件の設定を行い(図7のS30)、測光を行う(S31)。そして、測光の結果に基づき、測距のためにストロボ補助光の設定変更が必要であるか否かを判断する(S32)。ここでストロボ補助光の設定変更が必要でないと判断した場合は、ストロボ補助光の設定変更をせずに、ストロボ補助光を発光させて積分を開始する(S33)。その後、規定時間の経過後(図8のS51で肯定判断)に積分を終了し(S52)、積分値が基準レベル以上であるか否かを判断する(S53)。ここで、積分値が基準レベル以上でなければ(S53で否定判断であれば)、測距エラー(S56)として処理を終了する。一方、積分値が基準レベル以上であれば(S53で肯定判断であれば)、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0039】
一方、図7のS32でストロボ補助光の設定変更が必要であると判断した場合、例えば、測距のためにストロボ補助光の光量を増やす必要がある場合等は、測距のためのストロボ補助光の設定を行う(S34)。
【0040】
設定後は、ストロボ補助光を発光させて積分を開始する(S35)。この第1回目の発光は22マイクロ秒行い(S36)、その後、第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S37)。なお、積分終了レベルの判断は、図3のAFセンサ98内部で信号量を検出して自動で行われる。
【0041】
第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0042】
S37で第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第1回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第1回目の発光後の積分値STM1としてEEPROM14に保管する(S38)。
【0043】
次に、第2回目の発光を28マイクロ秒行い(S39)、その後、第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S40)。第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0044】
S40で第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第2回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第2回目の発光後の積分値STM2としてEEPROM14に保管する(S41)。
【0045】
ここで、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であるか否かを判断する(S42)。
【0046】
第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差は、第2回目の発光のみに起因した電荷量に相当するが、第2回目の発光幅(28マイクロ秒)は第1回目の発光幅(22マイクロ秒)よりも広く設定されている。このため、上記の差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断された場合は、第2回目の発光のみに起因した電荷量は小さく、さらに第1回目の発光に起因した電荷量はもっと小さいものと判断することができる。よって、第1回目、第2回目の発光による被写体光の光量はともに、測距するには不十分な光量であり、それ以上測距のために発光を繰り返しても無駄であると判断することができる。
【0047】
そこで、本実施形態では、S42で第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断された場合は、測距エラーとして(S56)として処理を終了する。
【0048】
例えば、図9(b)には、被写体が無限遠にあり、被写体光を殆ど受光できずに、積分値STM1と積分値STM2がともに「0」となる場合を示す。このような場合、積分値STM1と積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断され、第3回目以降の発光を行うことなく、測距エラーとして処理を終了することとなる。なお、この場合、測距結果として「無限遠」を自動的に設定してもよい。これにより、測距不能の場合であっても、測距結果を無限遠に自動的に設定することで、適正な措置を取ることができる。
【0049】
一方、S42で第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より大きい場合は、第3回目の発光を28マイクロ秒行い(S43)、その後、第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S44)。第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0050】
第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、第4回目の発光を28マイクロ秒行い(S45)、その後、第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S46)。第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0051】
第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第4回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第4回目の発光後の積分値STM4としてEEPROM14に保管する(S47)。
【0052】
そして、S38で保管した第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きいか否か、及び、第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きいか否かを判断し(S48、S49)、両方とも肯定判断された場合、即ち、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きく、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合には、追加的な第5回目の発光を28マイクロ秒行う(S50)。
【0053】
その後は、規定時間の経過後(S51で肯定判断)に積分を終了し(S52)、積分値が基準レベル以上であるか否かを判断する(S53)。ここで、積分値が基準レベル以上でなければ(S53で否定判断であれば)、測距エラー(S56)として処理を終了する。一方、積分値が基準レベル以上であれば(S53で肯定判断であれば)、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0054】
以上の実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より小さい場合に、第3回目以降の発光を中止させる制御を行うため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる、という効果を奏する。
【0055】
なお、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きい場合(即ち第1回目の発光がされたと認められない場合)で、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合に、追加で第5回目の発光を行う制御を行うことで、カメラと被写体との距離が長い場合でも測距可能とし、測距可能な距離範囲を拡大する、という効果を奏している。但し、このように追加で第5回目の発光を行う制御は、本発明では必須要件とされない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合に、第3回目以降の発光を中止させるため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたカメラの正面斜視図である。
【図2】カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】パッシブ方式によるAFセンサの構成を示した図である。
【図4】Rセンサ及びLセンサのセンサ領域における分割エリアを示した図である。
【図5】オートフォーカスデータを算出する処理のフロー図である。
【図6】得られた測距値の位置関係を表す模式図である。
【図7】本実施形態のカメラで実行される測距制御処理の前半を示す流れ図である。
【図8】本実施形態のカメラで実行される測距制御処理の後半を示す流れ図である。
【図9】(a)は測距が正常に行われた場合の発光制御信号及び積分信号の状態を示すグラフであり、(b)は第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合の発光制御信号及び積分信号の状態を示すグラフである。
【符号の説明】
C…カメラ、1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…電源回路、5…LCD、7…LED群、8…デート写し込み部、9…リモコン受信回路、10…ストロボ回路、11…測光回路、12…AF回路、14…EEPROM、15…スイッチ群、16…モータドライバ、17…鏡胴駆動部、18…フィルム給送部、19…シャッタ駆動部、21…ズームレンズ鏡胴、22…ストロボ発光窓、23…リモコン受光窓、24…AF窓、25…セルフタイマLED、26…ファインダ窓、27…測光窓、28…シャッタボタン、90…被写体、92…レンズ、94…Rセンサ、96…Lセンサ、98…AFセンサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるパッシブ方式のAF(自動焦点調節)カメラ等に搭載される測距装置、及び当該測距装置における測距制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ等の自動焦点調節において、補助光の発光量を確実に制御するための技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、ストロボ補助光を段階的に光量が増加するように間欠的に繰り返し発光させ、予め設定された最大発光回数に達した場合、補助光を停止させる技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−338386号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被写体との距離が無限遠である場合は、何度発光させても測距の受光量積分値はほとんど変化しないのが一般的である。このため、上記公報の技術のようにストロボ補助光を段階的に光量が増加するよう繰り返し発光させても、結局は測距不可能であり、無駄な発光によって測距時間の短縮が困難となり電力の無駄使いとなってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、自動焦点調節において無駄な発光を抑制することができる測距装置及び測距制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る測距装置は、請求項1に記載したように、被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置であって、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る測距制御方法は、請求項3に記載したように、被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置、における測距制御方法であって、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定工程と、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記の発明では、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差、即ち、第2回目の発光のみに起因した電荷量が所定値以下であるか否かを判定する。一方、第2回目の発光幅は第1回目の発光幅よりも広く設定されている。このため、上記の差が所定値以下であると判定された場合は、第2回目の発光のみに起因した電荷量は小さく、また第1回目の発光に起因した電荷量はもっと小さいものと判断することができる。よって、第2回の発光による被写体光の光量はともに、測距するには不十分な光量であり、それ以上測距のために発光を繰り返しても無駄であると判断することができる。
【0009】
ここで本発明では、発光手段による第3回目以降の発光を中止させる。このため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る測距装置は、請求項2に記載したように、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、測距結果として無限遠を設定する結果設定手段をさらに備えた構成とすることが望ましい。
【0011】
また、本発明に係る測距制御方法は、請求項4に記載したように、発光中止工程にて、さらに、測距結果として無限遠を設定することが望ましい。
【0012】
これにより、測距不能の場合であっても、測距結果を無限遠に自動的に設定することで、適正な措置を取ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るカメラ及び測距方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0014】
図1は、本発明が適用されたカメラの正面斜視図である。同図に示すようにカメラCには、被写体像を銀塩フィルムに結像する撮影レンズを備えたズームレンズ鏡胴21と、ストロボ光が発光されるストロボ発光窓22と、リモコン信号を受信するためのリモコン受光窓23と、被写体距離を測定するパッシブタイプのAFセンサが内蔵されているAF窓24と、セルフタイマ用光源としてのセルフタイマLED25と、撮影者が被写体を確認するファインダ窓26と、被写体の明るさを測定する測光センサが内蔵されている測光窓27と、撮影者がシャッタレリーズを指示する際に操作するシャッタボタン28等が設けられている。
【0015】
セルフタイマLED25により照射される光は、ストロボ光よりも配光角が狭いため、被写体にコントラストが無い場合でも、当該被写体の中心部と周辺部とで発光量に差異が生じる。このため、セルフタイマLED25を測距の補助光光源として用いることで、ストロボ光を測距の補助光として用いた場合よりも、コントラストが少ない被写体であっても、測距できる確率が向上する、という利点がある。
【0016】
図2は、カメラCの電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、カメラCにはCPU1が設けられている。CPU1は、カメラC全体の制御を行うものであり、制御・演算処理のためのプログラムを予め記憶しているROM2及び制御・演算の際に各種データを記憶するRAM3を内蔵している。
【0017】
更に、CPU1には、電源回路4、LCD5、LED群7、デート写し込み部8、リモコン受信回路9、ストロボ回路10、測光回路11、AF回路12、EEPROM14、スイッチ群15、モータドライバ16、鏡胴駆動部17、フィルム給送部18、及びシャッタ駆動部19が接続されている。
【0018】
電源回路4は、CPU1に電力を供給するものであり、この電力供給によりCPU1を動作させる。LCD5は、撮影モードなどを表すマークや、デート表示のための数字を表示するものである。LED群7には、上記図1のセルフタイマLED25が含まれる。ストロボ回路10は、ストロボ窓内に設けられた発光体を有し、CPU1による制御の下、選択された撮影モード(ストロボ発光態様等に関するモード)に従って発光体をストロボ発光させる。測光回路11は、測光センサなどにより構成されている。AF回路12は、AF投光窓およびAF受光窓それぞれの中に発光体および受光体それぞれを有し、これら発光体および受光体を用いた三角測距の原理により、CPU1による指示により被写体までの距離を測定し、その測定結果をCPU1に送る。
【0019】
EEPROM14は、各時点におけるカメラの状態、各種の制御パラメータ等を記憶する。スイッチ群15は、シャッタレリーズを行うシャッタボタン、撮影モードを設定するためのモードスイッチ、セルフタイマ撮影を設定するためのセルフタイマスイッチ、カメラの撮影可能状態、撮影不可能状態を切り替えるメインスイッチ、ズーミングを行うためのズームスイッチ(TELEスイッチ、WIDEスイッチ)、フィルム装填及び取り出し時に裏蓋の開閉を検出する裏蓋開閉スイッチ、フィルムの途中巻戻しを指示するMRスイッチ、標準電波の受信開始を手動で行うための手動受信スイッチなどにより構成されている。
【0020】
モータドライバ16は、CPU1からの制御信号を受けて鏡胴駆動部17、フィルム給送部18及びシャッタ駆動部19に駆動信号を出力するものである。鏡胴駆動部17は、レンズ鏡胴の繰り出し及び繰り込みの駆動を行うものであり、図示しないモータを備えている。このモータは、鏡胴を駆動するためのモータであり、モータドライバ16の駆動信号を受けて駆動する。フィルム給送部18は、CPU1による指示に従い、装填されているフィルムパトローネのフィルムを順方向または逆方向に給送する。シャッタ駆動部19は、シャッタ駆動を行うものであり、モータドライバ16の駆動信号を受けて作動する。
【0021】
図3は、パッシブ方式によるAFセンサ98の構成を示した図である。同図に示すようにAFセンサ98には、例えば白と黒の2つの色から構成されている被写体90の像を左右の各センサの受光面に結像するレンズ92と、受光面に結像した像を光電変換して輝度信号として出力する右側のR(右)センサ94及び左側のL(左)センサ96と、CPU1と間で各種データの送受信を行うとともにRセンサ94及びLセンサ96の制御とデータ処理を行うAF回路12(図2も参照)とが設けられている。尚、Rセンサ94、Lセンサ96、及び、AF回路12は、例えば、同一基板上に実装される。
【0022】
Rセンサ94及びLセンサ96は例えばCMOSラインセンサであり、直線上に配列された複数のセル(受光素子)から構成される。尚、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセルには図3において左側から順にセンサ番号1、2、3…233、234が付されるものとする。ただし、Rセンサ94及びLセンサ96の左右両側の5つずつのセルは、ダミーのセルとして実際には使用されていないため、有効なセンサ領域は、センサ番号6から229までとなっている。これらのRセンサ94及びLセンサ96の各セルからは受光した光量に応じた輝度信号がセンサ番号と関連付けてAF回路12に順次出力される。
【0023】
そして、CPU1ではRセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ像の間で相関値演算を行い、相関が最も高くなるときのセンサ像のズレ量を求め、被写体90までの距離を算出する(三角測量の原理)。
【0024】
定量的には、被写体距離は、Rセンサ94とLセンサ96との間隔及び各センサからレンズ92までの距離、Rセンサ94及びLセンサ96の各セルのピッチ(例えば12μm)等を考慮して、センサ像のズレ量から算出することができる。センサ像のズレ量は、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ像の間で相関値演算を行うことにより求めることができる。
【0025】
ここで、図4に示すようにRセンサ94及びLセンサ96のセンサ領域は、それぞれ5分割したエリア単位で相関値演算等の処理が行われ、各エリア毎に被写体距離が算出されるようになっている。これらの分割されたエリアを以下分割エリアというものとすると、分割エリアは、同図に示すように「右エリア」、「右中エリア」、「中央エリア」、「左中エリア」、「左エリア」から構成される。また、各分割エリアは、隣接する分割エリアと一部領域(セル)を共有している。相関値演算等の際には、Rセンサ94とLセンサ96の対応する各分割エリア間(同一名の分割エリア間)でそれぞれ個別に相関値演算が行われることになる。尚、本実施の形態では分割エリアはセンサ領域を5分割したものであるが5分割以外の分割数であってもよい。
【0026】
測距エリアは、Rセンサ94とLセンサ96のそれぞれのセンサ領域のうち測距に使用する領域であり、「右エリア」、「右中エリア」、「中央エリア」、「左中エリア」、「左エリア」の5つの分割エリアで構成される領域が測距に使用される。よって、AF測距処理中にエラーが発生しない限り、上記それぞれのエリアから5つの測距値(被写体距離)が算出される。測距値が算出されると、CPU1は以下のような処理をして測距値を基にしてオートフォーカスデータを算出する。
【0027】
以下、図5及び図6を参照して、測距値が算出された後に、CPU1が測距値を基にしてオートフォーカスデータを算出する処理について説明する。図5は上記処理の手順を示すフロー図である。図6は5つの測距値の位置関係を表した模式図であり、図6において上にある測距値ほどカメラから遠い距離に対応する測距値(数値の小さい測距値)であり、下にある測距値ほどカメラから近い距離に対応する測距値(数値の大きい測距値)を表している。なお、測距値は対応する距離が近い(対象物がカメラから近い状態)ほど大きく、遠い(対象物がカメラから遠い状態)ほど小さい数値となっている。以下、測距値の大小を言う場合はこの例に従うものとする。また、図6の例では測距値70a、70b、70c、70d、70eの順に測距値が大きい(対応する距離が近い)ものとして説明する。
【0028】
まず、5つ得られた測距値70a、70b、70c、70d、70eのうち最も至近距離に対応する(最も大きい)測距値である最至近測距値を検出する(S10)。この例では測距値70aが最至近測距値70aとして検出されることとなる。
【0029】
次に、最至近測距値70a以外の測距値についてそれぞれ最至近測距値70aとの差72b、72c、72d、72eを算出する。そして、それらの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値を選択し、それ以外の測距値は以下の処理には用いないこととする(S12)。ここでしきい値72fは諸条件によって切替可能となっており、フィルム感度、撮影レンズのFナンバ及び焦点距離等によって決定される錯乱円に基づいて変更することが可能である。本実施形態では例えば、しきい値72fは最至近測距値に対応する距離に焦点を合わせたとした場合の錯乱円δがδ=0.09mmとなる位置に設定してある。この例では測距値70b、70c、70dが選択され、測距値70eは以降の処理には用いないこととなる。ここで、最至近測距値70aとの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値が存在しない場合にはオートフォーカスデータ=最至近測距値70aとしてオートフォーカスデータ算出処理を終了する(S13)。
【0030】
次に、選択した測距値70b、70c、70dと最至近測距値70aとの差72b、72c、72dを取り、それらの平均値である第一補正値72hを算出する。すなわちこの例の場合は72h=(72b+72c+72d)/3で計算される(S14)。
【0031】
次に、S12で選択された、最至近測距値70aとの差が所定のしきい値72fよりも小さい測距値70b、70c、70dのうち、最も遠距離に対応する(最も小さい)測距値である最遠測距値70dを検出し、最遠測距値70dと最至近測距値70aとの差72dの1/2である第二補正値72jを算出する(S16)。
【0032】
次に、第一補正値72hと第二補正値72jを比較し、より小さい方を採用補正値(図示しない)として採用する(S18、S20、S22)。なお、両者の値が同一である場合にはいずれの値を採用することとしてもよい。さらに、最至近測距値70aから採用補正値(正の値)を減算補正することによりオートフォーカスデータとして算出する(S24)。
【0033】
ここでさらに、算出した結果のオートフォーカスデータが所定の値よりも小さくなってしまった場合にはオートフォーカスデータは該所定の値とし、採用補正値の算出結果が所定の値を超えてしまった場合は採用補正値を該所定の値とすることによって異常なオートフォーカスデータが算出されることを防止してもよい。
【0034】
オートフォーカスデータが算出されれば、CPU1は温度等の要因を考慮しながらオートフォーカスデータを基に対象物との距離を求め、モータ駆動によりズームレンズ鏡胴21を求めた距離に対応する位置へ動かしてフォーカス位置を変更する。
【0035】
以下、本実施形態のカメラCのCPU1により実行される測距制御処理を図7〜図9に基づいて説明する。
【0036】
本実施形態では、正常時には、図9(a)に示すように第1回目の発光時間(パルス幅)が22マイクロ秒、第2〜第4回目の発光時間(パルス幅)が28マイクロ秒に設定された計4回のストロボ補助光の発光を伴う測距を行うものとする。なお、図9(a)、(b)では横軸は時間軸とする。
【0037】
また、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より小さい場合に、第3回目以降の発光を中止させることを特徴とする。また、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きい場合(即ち第1回目の発光がされたと認められない場合)で、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合に、追加で第5回目の発光を行うものとする。なお、第1の差分基準値STEND1、第2の差分基準値STEND2及び所定基準値ST_REFは、予め定められEEPROM14に記憶されているものとする。
【0038】
図7、図8の処理において、まず、測距条件の設定を行い(図7のS30)、測光を行う(S31)。そして、測光の結果に基づき、測距のためにストロボ補助光の設定変更が必要であるか否かを判断する(S32)。ここでストロボ補助光の設定変更が必要でないと判断した場合は、ストロボ補助光の設定変更をせずに、ストロボ補助光を発光させて積分を開始する(S33)。その後、規定時間の経過後(図8のS51で肯定判断)に積分を終了し(S52)、積分値が基準レベル以上であるか否かを判断する(S53)。ここで、積分値が基準レベル以上でなければ(S53で否定判断であれば)、測距エラー(S56)として処理を終了する。一方、積分値が基準レベル以上であれば(S53で肯定判断であれば)、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0039】
一方、図7のS32でストロボ補助光の設定変更が必要であると判断した場合、例えば、測距のためにストロボ補助光の光量を増やす必要がある場合等は、測距のためのストロボ補助光の設定を行う(S34)。
【0040】
設定後は、ストロボ補助光を発光させて積分を開始する(S35)。この第1回目の発光は22マイクロ秒行い(S36)、その後、第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S37)。なお、積分終了レベルの判断は、図3のAFセンサ98内部で信号量を検出して自動で行われる。
【0041】
第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0042】
S37で第1回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第1回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第1回目の発光後の積分値STM1としてEEPROM14に保管する(S38)。
【0043】
次に、第2回目の発光を28マイクロ秒行い(S39)、その後、第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S40)。第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0044】
S40で第2回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第2回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第2回目の発光後の積分値STM2としてEEPROM14に保管する(S41)。
【0045】
ここで、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であるか否かを判断する(S42)。
【0046】
第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差は、第2回目の発光のみに起因した電荷量に相当するが、第2回目の発光幅(28マイクロ秒)は第1回目の発光幅(22マイクロ秒)よりも広く設定されている。このため、上記の差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断された場合は、第2回目の発光のみに起因した電荷量は小さく、さらに第1回目の発光に起因した電荷量はもっと小さいものと判断することができる。よって、第1回目、第2回目の発光による被写体光の光量はともに、測距するには不十分な光量であり、それ以上測距のために発光を繰り返しても無駄であると判断することができる。
【0047】
そこで、本実施形態では、S42で第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断された場合は、測距エラーとして(S56)として処理を終了する。
【0048】
例えば、図9(b)には、被写体が無限遠にあり、被写体光を殆ど受光できずに、積分値STM1と積分値STM2がともに「0」となる場合を示す。このような場合、積分値STM1と積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1以下であると判断され、第3回目以降の発光を行うことなく、測距エラーとして処理を終了することとなる。なお、この場合、測距結果として「無限遠」を自動的に設定してもよい。これにより、測距不能の場合であっても、測距結果を無限遠に自動的に設定することで、適正な措置を取ることができる。
【0049】
一方、S42で第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より大きい場合は、第3回目の発光を28マイクロ秒行い(S43)、その後、第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S44)。第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0050】
第3回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、第4回目の発光を28マイクロ秒行い(S45)、その後、第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達したか否かを判断する(S46)。第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していれば、それ以上、発光を行う必要はないので、S54へジャンプし、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0051】
第4回目の発光後の積分値が積分終了レベルに達していなければ、当該時点のモニターデータ(即ち、第4回目の発光後の積分値)をアナログ/デジタル変換した後、第4回目の発光後の積分値STM4としてEEPROM14に保管する(S47)。
【0052】
そして、S38で保管した第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きいか否か、及び、第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きいか否かを判断し(S48、S49)、両方とも肯定判断された場合、即ち、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きく、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合には、追加的な第5回目の発光を28マイクロ秒行う(S50)。
【0053】
その後は、規定時間の経過後(S51で肯定判断)に積分を終了し(S52)、積分値が基準レベル以上であるか否かを判断する(S53)。ここで、積分値が基準レベル以上でなければ(S53で否定判断であれば)、測距エラー(S56)として処理を終了する。一方、積分値が基準レベル以上であれば(S53で肯定判断であれば)、そのときのセンサデータを読み出し(S54)、読み出されたセンサデータを基に演算処理を行い(S55)、自動焦点調節のための測距値を得て、処理を終了する。
【0054】
以上の実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1と第2回目の発光後の積分値STM2との差が第1の差分基準値STEND1より小さい場合に、第3回目以降の発光を中止させる制御を行うため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる、という効果を奏する。
【0055】
なお、本実施形態では、第1回目の発光後の積分値STM1が所定基準値ST_REFより大きい場合(即ち第1回目の発光がされたと認められない場合)で、且つ第1回目の発光後の積分値STM1と第4回目の発光後の積分値STM4との差が第2の差分基準値STEND2より大きい場合に、追加で第5回目の発光を行う制御を行うことで、カメラと被写体との距離が長い場合でも測距可能とし、測距可能な距離範囲を拡大する、という効果を奏している。但し、このように追加で第5回目の発光を行う制御は、本発明では必須要件とされない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合に、第3回目以降の発光を中止させるため、無駄な発光を回避することができ、これに伴い、測距時間の短縮及び発光の消費電力の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたカメラの正面斜視図である。
【図2】カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】パッシブ方式によるAFセンサの構成を示した図である。
【図4】Rセンサ及びLセンサのセンサ領域における分割エリアを示した図である。
【図5】オートフォーカスデータを算出する処理のフロー図である。
【図6】得られた測距値の位置関係を表す模式図である。
【図7】本実施形態のカメラで実行される測距制御処理の前半を示す流れ図である。
【図8】本実施形態のカメラで実行される測距制御処理の後半を示す流れ図である。
【図9】(a)は測距が正常に行われた場合の発光制御信号及び積分信号の状態を示すグラフであり、(b)は第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合の発光制御信号及び積分信号の状態を示すグラフである。
【符号の説明】
C…カメラ、1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…電源回路、5…LCD、7…LED群、8…デート写し込み部、9…リモコン受信回路、10…ストロボ回路、11…測光回路、12…AF回路、14…EEPROM、15…スイッチ群、16…モータドライバ、17…鏡胴駆動部、18…フィルム給送部、19…シャッタ駆動部、21…ズームレンズ鏡胴、22…ストロボ発光窓、23…リモコン受光窓、24…AF窓、25…セルフタイマLED、26…ファインダ窓、27…測光窓、28…シャッタボタン、90…被写体、92…レンズ、94…Rセンサ、96…Lセンサ、98…AFセンサ。
Claims (4)
- 被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置であって、
第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、
第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止手段と、
を備えた測距装置。 - 第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、測距結果として無限遠を設定する結果設定手段をさらに備えた請求項1記載の測距装置。
- 被写体を撮影するために閃光を発する発光手段と、被写体光を受光して当該被写体光を光電変換し、複数回の発光により得られた電荷を累積的に積分する積分手段とを備え、第1回目の発光幅よりも第2回目以降の発光幅が広くなるよう、前記発光手段により、予め定めた所定発光回数の間欠的な発光をさせるとともに、前記積分手段により得られる積分値に基づいて測距を行う測距装置、における測距制御方法であって、
第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下であるか否かを判定する判定工程と、
第1回目の発光後の積分値と第2回目の発光後の積分値との差が所定値以下の場合、前記発光手段による第3回目以降の発光を中止させる発光中止工程と、
を備えた測距制御方法。 - 前記発光中止工程では、さらに、測距結果として無限遠を設定することを特徴とする請求項3記載の測距制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003091056A JP2004295051A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 測距装置及び測距制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003091056A JP2004295051A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 測距装置及び測距制御方法 |
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Family Applications (1)
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-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003091056A patent/JP2004295051A/ja active Pending
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