JP2004293985A - 一酸化炭素除去ユニット、一酸化炭素除去方法および空気清浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の一酸化炭素除去ユニットは、除湿手段の後段に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段を配してなり、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に一酸化炭素を除去するようにしたことを特徴とし、本発明の一酸化炭素除去方法は、一酸化炭素を含む気体を除湿手段に導いて除湿した後に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段に導くことで一酸化炭素を除去することを特徴とし、本発明の空気清浄装置は、本発明の一酸化炭素除去ユニットを備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少ないエネルギー消費量で一酸化炭素を含む気体からこれを除去するための一酸化炭素除去ユニット、一酸化炭素除去方法および空気清浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一酸化炭素は、人体に有害であることは周知の通りであり、自動車の排気ガスなどに含まれる一酸化炭素を効率的に除去するための種々の方法が研究されている。また、燃料電池で使用する水素を製造する際に発生する一酸化炭素は、燃料電池の発電を阻害することから、燃料電池に関する技術分野においても一酸化炭素をいかに効率的に除去するかは重要な技術課題である。
現在、一酸化炭素を除去する方法として盛んに研究が行われているものは、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を用い、触媒反応によって一酸化炭素を酸化して二酸化炭素に変換する方法である(例えば下記の特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3251009号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、触媒反応によって一酸化炭素を酸化して二酸化炭素に変換するためには、通常、反応温度を200℃以上にまで高める必要があるので、省エネルギー化の観点からは更なる検討を要する。
そこで本発明は、少ないエネルギー消費量で一酸化炭素を含む気体からこれを除去するための一酸化炭素除去ユニット、一酸化炭素除去方法および空気清浄装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の点に鑑みてなされた本発明の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1記載の通り、除湿手段の後段に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段を配してなり、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に一酸化炭素を除去するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、一酸化炭素除去手段に導かれることで一酸化炭素が除去された気体を吸湿した除湿手段に導き、除湿手段から水分を当該気体に放出させることで除湿手段を再生するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1または2記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、デシカントにより除湿手段を構成することを特徴とする。
また、請求項4記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた担持体の表面に発熱部材を巻回することにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする。
また、請求項5記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた担持体の内部に発熱部材を配することにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする。
また、請求項6記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項4または5記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、担持体が高熱伝導性材料からなることを特徴とする。
また、請求項7記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を発熱部材に担持させることにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする。
また、請求項8記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、発熱部材が電熱線またはシーズヒータであることを特徴とする。
また、請求項9記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属がルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする。
また、請求項10記載の一酸化炭素除去ユニットは、請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニットにおいて、触媒組成物が、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属とマンガンを主体とする複合酸化物とからなることを特徴とする。
また、本発明の一酸化炭素除去方法は、請求項11記載の通り、一酸化炭素を含む気体を除湿手段に導いて除湿した後に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段に導くことで一酸化炭素を除去することを特徴とする。
また、請求項12記載の一酸化炭素除去方法は、請求項11記載の一酸化炭素除去方法において、一酸化炭素除去手段を所定時間おきに高温加熱するおよび/または高温発熱させることで触媒組成物の一酸化炭素酸化能の再生を行うことを特徴とする。
また、本発明の空気清浄装置は、請求項13記載の通り、除湿手段の後段に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段を配してなり、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に一酸化炭素を除去するようにした一酸化炭素除去ユニットを備えてなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、要すれば、一酸化炭素を含む気体を除湿手段に導いて除湿した後に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段に導くことで一酸化炭素を除去するというものである。従来、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を用い、触媒反応によって一酸化炭素を二酸化炭素に酸化することでこれを除去するためには、反応温度を200℃以上にまで高める必要があったが、本発明によれば、一酸化炭素を含む気体を予め除湿しておくことにより、より低温において触媒反応を促進させることで効率的に一酸化炭素を除去することができることから省エネルギー化を図ることができる。また、一酸化炭素除去手段を加熱することができるおよび/または発熱させることができるものとすることで、除湿された一酸化炭素を含む気体を高温下で触媒組成物と接触させることにより、効果的に一酸化炭素を二酸化炭素に酸化してこれを除去することができる。
【0007】
本発明における除湿手段は、例えば、デシカント(シリカゲル、活性炭、ゼオライトなどの除湿剤)により構成される。
【0008】
加熱することができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段としては、触媒組成物を担持させた担持体の表面に発熱部材を巻回することにより構成したものや、触媒組成物を担持させた担持体の内部に発熱部材を配することにより構成したものなどが挙げられる。
このような一酸化炭素除去手段においては、触媒組成物を担持させる担持体を、アルミニウムやステンレスなどの高熱伝導性材料からなるものとすることが望ましい。高熱伝導性材料からなる担持体を用いれば、一酸化炭素除去手段が速やかに昇温するので、少ないエネルギー消費量で一酸化炭素除去手段を加熱することができるからである。また、セラミックス製の担持体は、ひとたび加熱されれば冷却されにくいため運転コストが低いこと、スラリ状物の担持接着性に優れているのでバインダが少量でも多量の触媒組成物を担持させることができること、有害ガス成分による腐食の心配が少ないこと、価格が安いことなどの点において都合がよい。
発熱部材としては、ニクロム線などの電熱線やシーズヒータなどが好適に用いられる。
図1は、触媒組成物を担持させた担持体の表面に発熱部材を巻回することにより構成した、加熱することができる一酸化炭素除去手段の一例である。図1において、符号aは一酸化炭素除去手段、符号bは触媒組成物を担持させた担持体、符号cは発熱部材を示す。
図2は、触媒組成物を担持させた担持体の内部に発熱部材を配することにより構成した、加熱することができる一酸化炭素除去手段の一例である。図2において、符号aは一酸化炭素除去手段、符号bは触媒組成物を担持させた担持体、符号cは発熱部材を示す。
【0009】
発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段としては、触媒組成物を発熱部材に担持させることにより構成したものなどが挙げられる。
発熱部材としては、ニクロム線などの電熱線やシーズヒータなどが好適に用いられる。
図3は、触媒組成物を発熱部材に担持させることにより構成した、発熱させることができる一酸化炭素除去手段の一例である。図3において、符号aは一酸化炭素除去手段、符号cは発熱部材、符号dは触媒組成物を示す。
【0010】
一酸化炭素酸化能を有する遷移金属としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金などが好適に用いられる。触媒組成物は、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含むものであればどのような組成のものであってもよいが、中でも、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属とマンガンを主体とする複合酸化物とからなるものが、従来から知られている、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と酸化鉄やアルミナとからなるものよりも、より低温で効率的に一酸化炭素を除去することができるとともに、アセトアルデヒドやアンモニアなどの有害ガスも効率的に除去することができるものとして好適に用いられる。
【0011】
一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属とマンガンを主体とする複合酸化物とからなる触媒組成物は、例えば、まず、クロム、鉄、コバルト、銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属の塩(硝酸塩や硫酸塩など)とマンガンの塩(硝酸塩や硫酸塩など)を溶解させた水溶液にアンモニア水などのpH調整剤を添加してこれらの水酸化物を生成させ、水溶液中に沈殿したこの水酸化物を空気中にて200℃〜300℃で焼成して不純物を脱離させることでこれらの複合酸化物を得、次に、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属の塩(硝酸塩や硫酸塩など)を溶解させた水溶液をこの複合酸化物に分散させた後、空気中にて200℃〜300℃で焼成して不純物を脱離させることで調製することができる。このようにして調製された触媒組成物を、例えば、シリカゾルなどのバインダとともに水に分散させて均一に混合することでスラリ状物とし、これを高熱伝導性材料や発熱部材などの担持体に塗布した後、空気中にて200℃〜300℃で焼成することで、加熱することができるおよび/または発熱させることができる一酸化炭素除去手段とする。
また、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属の塩を溶解させた水溶液を上記の複合酸化物に分散させたものを、例えば、シリカゾルなどのバインダと均一に混合することでスラリ状物とし、これを高熱伝導性材料や発熱部材などの担持体に塗布した後、空気中にて200℃〜300℃で焼成することで不純物を脱離させて、加熱することができるおよび/または発熱させることができる一酸化炭素除去手段としてもよい。
【0012】
本発明の一酸化炭素除去ユニットにおいては、一酸化炭素除去手段を加熱することができるおよび/または発熱させることができるものとすることで、除湿された一酸化炭素を含む気体を高温下で触媒組成物と接触させることにより、効果的に一酸化炭素を二酸化炭素に酸化してこれを除去することができる。また、一酸化炭素除去手段から排出された一酸化炭素が除去された気体は高温かつ除湿された状態にあるので、この気体を吸湿した除湿手段に導くようにすれば、除湿手段から水分が当該気体に放出されるので除湿手段を再生することができるといった利点もある。
除湿された一酸化炭素を含む気体を高温下で触媒組成物と接触させる方法としては、本発明において採用する一酸化炭素除去手段を加熱するおよび/または発熱させる方法の他にも、除湿手段と一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段の間に加熱手段を配し、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に加熱してから一酸化炭素除去手段に導く方法もある。しかしながら、この方法では加熱手段を配するためのスペースが必要になることに加え、加熱手段と一酸化炭素除去手段との間に一定の間隔が存在することになるので、熱伝導効率に劣る恐れがある。
【0013】
一酸化炭素除去手段の加熱および/または発熱が十分でない場合、長時間の使用により触媒組成物の表面に水分が付着し、付着した水分が触媒毒となって触媒組成物の一酸化炭素酸化能を低下させることがある。このような現象を極力回避するためには、一酸化炭素除去手段の加熱および/または発熱を十分に行うことが望ましいが、省エネルギー化の観点からは限度もある。そこで、通常は、一酸化炭素除去手段の加熱および/または発熱を比較的穏やかに行い、所定時間おきに高温加熱するおよび/または高温発熱させることで、触媒組成物の表面に付着した水分を蒸発させて除去し、触媒組成物の一酸化炭素酸化能の再生を行うことが望ましい。例えば、1日に1回、一酸化炭素除去手段を200℃以上(望ましくは250℃程度)にまで高温加熱するおよび/または高温発熱させることで、触媒組成物の一酸化炭素酸化能の再生を効果的に行うことができる。
【0014】
なお、除湿手段の前段に空気清浄手段を配することで、一酸化炭素を含む気体を浄化してから除湿手段に導くようにしてもよい。また、除湿手段の前段に冷却手段を配することで、一酸化炭素を含む気体の相対湿度をいったん上昇させてから除湿手段に導くようにしてもよい。
【0015】
本発明の一酸化炭素除去ユニットの用途は特段限定されるものではなく、例えば、空気清浄装置(分煙カウンターなど)に組み込んで使用することができる他、燃料電池製造装置などに組み込んで使用することもできる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例にて詳細に説明するが、本発明は、以下の記載に何ら限定して解釈されるものではない。
【0017】
実施例1:一酸化炭素除去手段の作成その1
硝酸コバルトと硝酸マンガンを溶解させた水溶液(コバルトとマンガンが原子比1:1で含まれるように調整)にアンモニア水を滴下し、コバルトとマンガンの水酸化物を沈殿させ、ろ過してこれを回収した。回収した沈殿物を空気中にて250℃で焼成することで不純物を脱離させ、コバルトとマンガンの複合酸化物を得た。次に、硝酸白金を溶解させた水溶液をこの複合酸化物に分散させた後、これをシリカゾルと均一に混合することでスラリ状物とした。このスラリ状物中に直径20mm×長さ40mmのセラミックス製のハニカム状フィルターを浸漬した後、引き上げてから空気中にて250℃で焼成することで不純物を脱離させ、白金含量が1重量%の触媒組成物1.1gをフィルターに担持させた。その後、触媒組成物を担持させたフィルターの表面に図1のようにニクロム線を巻回することで、加熱することができる一酸化炭素除去手段を作成した。
この一酸化炭素除去手段(Pt−CoMn)の基本特性を図4に示す。基本特性は、外側からヒータで加熱できるようにした内径20mmの石英製の反応管内にサンプル(一酸化炭素除去手段)を挿入し、そこに一酸化炭素を20ppmの濃度で含む相対湿度70%の空気を送り込んでこれを触媒組成物と接触させて一酸化炭素除去率を調べる実験を各種の温度条件で行うことで評価した。図4から明らかなように、この一酸化炭素除去手段は、従来から知られている触媒組成物を用いて同様にして作成された一酸化炭素除去手段(Au−Fe2O3,Pt−Al2O3)よりも低温でも優れた一酸化炭素除去率を有していることがわかった。
【0018】
実施例2:一酸化炭素除去手段の作成その2
実施例1における硝酸白金の代わりに硝酸パラジウムを用い、実施例1と同様にしてパラジウム含量が1重量%の触媒組成物を担持させた、加熱することができる一酸化炭素除去手段を作成した。
この一酸化炭素除去手段の基本特性を図5に示す。図5から明らかなように、この一酸化炭素除去手段は、低温でも優れた一酸化炭素除去率を有していることがわかった。また、この一酸化炭素除去手段の空間速度(SV)54000h−1における一酸化炭素除去率と相対湿度との関係を図6〜図8に示す。図6〜図8から明らかなように、この一酸化炭素除去手段は、相対湿度が低くなるにつれて優れた一酸化炭素除去率を示し、相対湿度15%では反応温度が50℃であっても、60%以上の一酸化炭素除去率を有していることがわかった(図8)。
【0019】
実施例3:一酸化炭素除去手段の作成その3
実施例1におけるセラミックス製のハニカム状フィルターの代わりにアルミニウム製のハニカム状フィルターを用い、実施例1と同様にして担持体が高熱伝導性材料からなる加熱することができる一酸化炭素除去手段を作成した。
【0020】
実施例4:一酸化炭素除去手段の作成その4
実施例1におけるセラミックス製のハニカム状フィルターの代わりに図3のようなニクロム線からなる構造体を用い、実施例1と同様にしてこの構造体に触媒組成物を担持させることで、発熱させることができる一酸化炭素除去手段を作成した。
【0021】
実施例5:一酸化炭素除去ユニット
図9にその概略斜視断面図を示す一酸化炭素除去ユニットAは、除湿手段Bと、例えば、実施例1で作成した加熱することができる一酸化炭素除去手段Cを基本構成としてなる。
除湿手段Bの概略斜視図を図10に示す。この除湿手段Bは、デシカントロータであり、セラミック繊維やガラス繊維などの無機繊維や、これらの無機繊維とパルプとを混合して抄造した平面紙111とコルゲート加工を施した波型紙112とを積層して形成、または、巻き上げて円盤状に形成し、その表面にシリカゲル、活性炭、ゼオライトなどの除湿剤を担持させて構成される。
除湿手段Bは、図中の矢印の方向に多数の小透孔113を有していて通風が可能であり、一酸化炭素を含む気体がこれよりも相対的に湿度が高い場合には小透孔を気体が通過する際に気体に含まれる水分を除湿剤が吸湿することで、除湿された気体が一酸化炭素除去手段Cに導かれるように構成されている。一酸化炭素を含む気体は、除湿手段Bにより除湿された後、加熱された実施例1で作成した一酸化炭素除去手段Cに導かれて効率的に一酸化炭素が除去される。
なお、この一酸化炭素除去ユニットAにおいては、一酸化炭素除去手段Cから排出された一酸化炭素が除去された気体は高温かつ除湿された状態にあるので、吸湿した除湿手段Bよりも湿度が相対的に低いことから、この気体を吸湿した除湿手段Bに導くようにすれば、小透孔を気体が通過する際に気体に水分が放湿されることで、除湿手段Bの再生を図ることができる。
【0022】
実施例6:空気清浄装置(分煙カウンターその1)
図11にその概略斜視図を示し、図12にその概略断面図を示す。この分煙カウンターは、外枠1に囲まれた本体2と、前記本体2の上部に設けたテーブル3と、このテーブル3のほぼ中央に設けた吸込口4と、この吸込口4の周囲にグリル枠13を設け、このグリル枠13の上に載せたパンチングメタル状の穴を有した吸込みグリル14と、この吸込みグリル14から突出させて設け、人を検知する人感センサー28と、前記吸込口4の下流側には吸込みグリル14を通過した埃を取るプリフィルター15と微細な埃を集塵する集塵フィルター16(例えばHEPAフィルター)で構成した集塵部17と、臭いを除去する脱臭フィルター18を設け、さらに下流側には本体2内を仕切った底板5と、この底板5の上に設けたモーター台7と、このモーター台7の上にはモーター8と両軸に設けられケーシング6で覆われた羽根9とで構成された送風機10が載せられ、前記ケーシング6の吹出し側の端部は底板5に固定されており、吸込口4から下流側方向に空気の流れをつくる構成となっている。
また、本体の底部には手軽に移動できるキャスター12を有した本体脚11と、ケーシング6の吹出し側の端部と連通した排気口29を有した実施例5の一酸化炭素除去ユニット19を設けている。
さらに本体2内部には、電源を供給する電源コード20と接続された制御回路部21を設けるとともに、本体2の側面には運転を切り換える操作部27を設けている。
上記構成により、喫煙者がタバコを吸うために近寄ると、人感センサー28がこれを検知し、制御回路部21によりモーター8に通電され送風機10が動作し本体2内が負圧となる。喫煙者がタバコに火を着けて吸うことによって発生した煙成分や空気中に含まれた埃は、吸込口4に設けられた吸込みグリル14のパンチングメタル状の穴から本体2内に吸込まれ、比較的大きい埃はプリフィルター15によって除去され、プリフィルター15を通過した比較的小さい埃は集塵フィルター16によって微細な埃まで除去される。
空気中の臭いは、脱臭フィルター18によって吸着され、除塵・脱臭された空気は送風機10のケーシング6と羽根9の中を通過し、一酸化炭素除去ユニット19内で一酸化炭素を除去し、排気口29から周囲に排出される。また、喫煙者がタバコを吸い終わりその場を立ち去ると、これを人感センサー28が検知したのち約5分間(置きタバコをしても燃え尽きる時間)残置運転を行ない停止する。
この場合、人を人感センサー28が検知して動作したが、操作部分の運転スイッチをONにして動作させても同じである。
なお、一酸化炭素除去ユニット19は、一酸化炭素に加えてアセトアルデヒドやアンモニアなどの有害ガスも除去するので室内空気のよりいっそうの清浄化に寄与する。
また、この分煙カウンターにおいては、一酸化炭素除去ユニット19を送風機10の下流側に設けているが、送風機10の上流側(例えば集塵フィルター16と送風機10の間)に設けても、その効果は変らない。
【0023】
実施例7:空気清浄装置(分煙カウンターその2)
図13にその概略断面図を示す。この分煙カウンターは、ケーシング6の吹出し側の端部に排気の空気の一部(例えば1m3/min)を取り込む排気取り込み口30を設け、更にこの下流側には排気される空気に含まれる一酸化炭素を除去する実施例5の一酸化炭素除去ユニット19を本体底部に設けている。空気中の臭いは、脱臭フィルター18によって吸着され、浄化された空気は送風機10のケーシング6と羽根9の中を通過し、排気口29より外部へ排気されるが、排気の一部(例えば1m3/min)は排気取り込み口30から一酸化炭素除去ユニット19内に取り込まれ、一酸化炭素を除去し、排気口29から周囲に排出される。これにより、換気のない密閉された喫煙室においても、一酸化炭素除去ユニット19で浄化された1m3/minの空気が循環することで、タバコに含まれた一酸化炭素をある一定レベル濃度(ビル管理法の基準値10ppm)以下に抑えることができるとともに、アセトアルデヒドやアンモニアなどの有害ガスも除去され、室内空気のよりいっそうの清浄化が図られる。その他の構成は実施例6に示した分煙カウンターと同様である。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、少ないエネルギー消費量で一酸化炭素を含む気体からこれを除去するための一酸化炭素除去ユニット、一酸化炭素除去方法および空気清浄装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱することができる一酸化炭素除去手段の一例の概略斜視図。
【図2】加熱することができる一酸化炭素除去手段のその他の例の概略斜視図。
【図3】発熱させることができる一酸化炭素除去手段の一例の概略斜視図。
【図4】実施例1の一酸化炭素除去手段の基本特性を示すグラフ。
【図5】実施例2の一酸化炭素除去手段の基本特性を示すグラフ。
【図6】実施例2の一酸化炭素除去手段の一酸化炭素除去率と相対湿度との関係を示すグラフ(その1)。
【図7】同(その2)。
【図8】同(その3)。
【図9】実施例5の一酸化炭素除去ユニットの概略斜視断面図。
【図10】実施例5の一酸化炭素除去ユニットに用いられる除湿手段の概略斜視図。
【図11】実施例6の分煙フィルターの概略斜視図。
【図12】同、概略断面図。
【図13】実施例7の分煙フィルターの概略断面図。
【符号の説明】
a 一酸化炭素除去手段
b 触媒組成物を担持させた担持体
c 発熱部材
d 触媒組成物
A 一酸化炭素除去ユニット
B 除湿手段
C 一酸化炭素除去手段
111 平面紙
112 波型紙
113 小透孔
Claims (13)
- 除湿手段の後段に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段を配してなり、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に一酸化炭素を除去するようにしたことを特徴とする一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素除去手段に導かれることで一酸化炭素が除去された気体を吸湿した除湿手段に導き、除湿手段から水分を当該気体に放出させることで除湿手段を再生するようにしたことを特徴とする請求項1記載の一酸化炭素除去ユニット。
- デシカントにより除湿手段を構成することを特徴とする請求項1または2記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた担持体の表面に発熱部材を巻回することにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた担持体の内部に発熱部材を配することにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 担持体が高熱伝導性材料からなることを特徴とする請求項4または5記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を発熱部材に担持させることにより一酸化炭素除去手段を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 発熱部材が電熱線またはシーズヒータであることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素酸化能を有する遷移金属がルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 触媒組成物が、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属と、クロム、鉄、コバルト、銅から選ばれる少なくとも一つの遷移金属とマンガンを主体とする複合酸化物とからなることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の一酸化炭素除去ユニット。
- 一酸化炭素を含む気体を除湿手段に導いて除湿した後に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段に導くことで一酸化炭素を除去することを特徴とする一酸化炭素除去方法。
- 一酸化炭素除去手段を所定時間おきに高温加熱するおよび/または高温発熱させることで触媒組成物の一酸化炭素酸化能の再生を行うことを特徴とする請求項11記載の一酸化炭素除去方法。
- 除湿手段の後段に、加熱することができるおよび/または発熱させることができる、一酸化炭素酸化能を有する遷移金属を含む触媒組成物を担持させた一酸化炭素除去手段を配してなり、一酸化炭素を含む気体を除湿した後に一酸化炭素を除去するようにした一酸化炭素除去ユニットを備えてなることを特徴とする空気清浄装置。
Priority Applications (1)
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