JPH05317651A - 触媒装置 - Google Patents
触媒装置Info
- Publication number
- JPH05317651A JPH05317651A JP4125128A JP12512892A JPH05317651A JP H05317651 A JPH05317651 A JP H05317651A JP 4125128 A JP4125128 A JP 4125128A JP 12512892 A JP12512892 A JP 12512892A JP H05317651 A JPH05317651 A JP H05317651A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- water vapor
- cylindrical body
- steam
- gas
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- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】水蒸気を透過可能な連続多孔性の発泡体からな
る多数の筒体2の内周に、触媒3を担持し、上記筒体2
の外周に、水蒸気分離膜4を積層した。 【効果】筒体2の内部に導入した処理ガス中に含まれる
水蒸気を、水蒸気分離膜4を通して除去することができ
る。したがって、雨天等の湿度の高い条件下においても
触媒3の活性を良好に維持して、ガスを効率良く処理す
ることができる。
る多数の筒体2の内周に、触媒3を担持し、上記筒体2
の外周に、水蒸気分離膜4を積層した。 【効果】筒体2の内部に導入した処理ガス中に含まれる
水蒸気を、水蒸気分離膜4を通して除去することができ
る。したがって、雨天等の湿度の高い条件下においても
触媒3の活性を良好に維持して、ガスを効率良く処理す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば一酸化炭素
を酸化処理する触媒装置に関する。
を酸化処理する触媒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厨房やトイレ等に設置して空気の
脱臭、有害ガスの吸着、分解を行う触媒式の脱臭装置が
提供されている。この触媒式の脱臭装置の一例として、
白金やパナジウム等の貴金属の触媒によって、一酸化炭
素を酸化処理して二酸化炭素にするものが提供されてい
る。
脱臭、有害ガスの吸着、分解を行う触媒式の脱臭装置が
提供されている。この触媒式の脱臭装置の一例として、
白金やパナジウム等の貴金属の触媒によって、一酸化炭
素を酸化処理して二酸化炭素にするものが提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記触媒の活性は、大
気中の湿度の影響を受け、相対湿度が90%以上になる
と、活性がほとんどなくなり、湿度の高くなる雨天での
一酸化炭素除去性能が低下するという問題があった。ま
た、触媒の活性を回復させるために、当該触媒に熱風を
吹きつける必要があるので、この熱風を処理するダクト
等の設備が別途必要であるという問題があった。
気中の湿度の影響を受け、相対湿度が90%以上になる
と、活性がほとんどなくなり、湿度の高くなる雨天での
一酸化炭素除去性能が低下するという問題があった。ま
た、触媒の活性を回復させるために、当該触媒に熱風を
吹きつける必要があるので、この熱風を処理するダクト
等の設備が別途必要であるという問題があった。
【0004】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、湿度の高い雨天においても触媒の活性を維
持することができる触媒装置を提供することを目的とす
る。また、この発明は、熱風を用いることなく触媒の活
性を回復させることができる触媒装置を提供することを
目的とする。
ものであり、湿度の高い雨天においても触媒の活性を維
持することができる触媒装置を提供することを目的とす
る。また、この発明は、熱風を用いることなく触媒の活
性を回復させることができる触媒装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明の触媒装置としては、水蒸気を透過可能な
連続多孔性の発泡体からなる多数の筒体と、上記筒体の
内周に担持された触媒と、上記筒体の外周に積層された
水蒸気分離膜とを備えることを特徴とするものである。
の第1の発明の触媒装置としては、水蒸気を透過可能な
連続多孔性の発泡体からなる多数の筒体と、上記筒体の
内周に担持された触媒と、上記筒体の外周に積層された
水蒸気分離膜とを備えることを特徴とするものである。
【0006】ただし、上記筒体としては、両端部を露出
させた状態で、真空ポンプに連通された密閉容器に収容
されていてもよい。さらに、上記発泡体が酸化アルミニ
ウムからり、触媒が一酸化炭素を酸化処理する貴金属で
あってもよい。また第2の発明としては、水蒸気を透過
可能な多孔性の筒体と、この筒体の周面に積層された水
蒸気分離膜とを備え、筒体の内部を通過するガスに含ま
れる水蒸気を除去する除湿器と、上記除湿器によって除
湿されたガスを導入して通過させる筒状の発熱抵抗体
と、上記発熱抵抗体の内周に積層された触媒担持用の担
体と、上記担体に担持された触媒とを備えることを特徴
とするものである。
させた状態で、真空ポンプに連通された密閉容器に収容
されていてもよい。さらに、上記発泡体が酸化アルミニ
ウムからり、触媒が一酸化炭素を酸化処理する貴金属で
あってもよい。また第2の発明としては、水蒸気を透過
可能な多孔性の筒体と、この筒体の周面に積層された水
蒸気分離膜とを備え、筒体の内部を通過するガスに含ま
れる水蒸気を除去する除湿器と、上記除湿器によって除
湿されたガスを導入して通過させる筒状の発熱抵抗体
と、上記発熱抵抗体の内周に積層された触媒担持用の担
体と、上記担体に担持された触媒とを備えることを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】上記第1の発明の触媒装置によれば、多数の筒
体の内部に処理ガスを導入して通過させることにより、
この筒体の内部に担持された触媒と処理ガス中に含まれ
る特定のガスとを反応させて処理することができる。ま
た、上記処理ガス中に含まれる水蒸気は、筒体の外周に
積層された水蒸気分離膜を通して除去することができ
る。
体の内部に処理ガスを導入して通過させることにより、
この筒体の内部に担持された触媒と処理ガス中に含まれ
る特定のガスとを反応させて処理することができる。ま
た、上記処理ガス中に含まれる水蒸気は、筒体の外周に
積層された水蒸気分離膜を通して除去することができ
る。
【0008】特に、上記筒体が両端部を露出させた状態
で真空ポンプに連通された密閉容器に収容されている場
合には、上記密閉容器内を真空ポンプによって負圧に維
持することにより、処理ガス中に含まれる水蒸気を水蒸
気分離膜を通して効率的に除去することができる。さら
に、発泡体が酸化アルミニウムからなり、触媒が一酸化
炭素を酸化処理する貴金属である場合には、上記発泡体
の内周に直接触媒を担持させることができるので、触媒
を担持するための担体を別途構成する必要がない。
で真空ポンプに連通された密閉容器に収容されている場
合には、上記密閉容器内を真空ポンプによって負圧に維
持することにより、処理ガス中に含まれる水蒸気を水蒸
気分離膜を通して効率的に除去することができる。さら
に、発泡体が酸化アルミニウムからなり、触媒が一酸化
炭素を酸化処理する貴金属である場合には、上記発泡体
の内周に直接触媒を担持させることができるので、触媒
を担持するための担体を別途構成する必要がない。
【0009】また、第2の発明の触媒装置によれば、筒
体の内部に処理ガスを導入して通過させることにより、
筒体の周囲に積層された水蒸気分離膜を通して、処理ガ
スに含まれる水蒸気を除去することができる。また、上
記除湿器によって除湿されたガスを、発熱抵抗体の内部
に導入して通過させることにより、当該発熱抵抗体の内
周の担体に担持された触媒と、処理ガス中の特定のガス
とを反応させて処理することができる。さらに、上記発
熱抵抗体の内周の担体に担持された触媒の活性が低下し
た場合に、発熱抵抗体に通電して当該発熱抵抗体を加熱
することにより、触媒の活性を回復させることができ
る。
体の内部に処理ガスを導入して通過させることにより、
筒体の周囲に積層された水蒸気分離膜を通して、処理ガ
スに含まれる水蒸気を除去することができる。また、上
記除湿器によって除湿されたガスを、発熱抵抗体の内部
に導入して通過させることにより、当該発熱抵抗体の内
周の担体に担持された触媒と、処理ガス中の特定のガス
とを反応させて処理することができる。さらに、上記発
熱抵抗体の内周の担体に担持された触媒の活性が低下し
た場合に、発熱抵抗体に通電して当該発熱抵抗体を加熱
することにより、触媒の活性を回復させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面により詳細に説
明する。図1はこの発明の触媒装置の一実施例を示す断
面図であり、図2はその側面図である。上記触媒装置
は、両端部が閉塞された筒状の密閉容器1の内部に、両
端部を当該密閉容器1の外部に露出させた状態で多数の
筒体2を収容し、この筒体2の内周に白金やパラジウム
等の貴金属による酸化触媒3を担持しているとともに、
筒体2の外周に水蒸気分離膜4を積層しているものであ
る。
明する。図1はこの発明の触媒装置の一実施例を示す断
面図であり、図2はその側面図である。上記触媒装置
は、両端部が閉塞された筒状の密閉容器1の内部に、両
端部を当該密閉容器1の外部に露出させた状態で多数の
筒体2を収容し、この筒体2の内周に白金やパラジウム
等の貴金属による酸化触媒3を担持しているとともに、
筒体2の外周に水蒸気分離膜4を積層しているものであ
る。
【0011】上記密閉容器1は、耐圧性を有する筒胴1
1と、その両端部を閉塞する側板12とを備えており、
上記側板12には、筒体2を挿通するための多数の孔1
2aが形成されている。また、上記側板12の外周側
は、ダクトDを接続するためのフランジ部13として構
成されている。さらに、上記筒胴11には、エアー配管
14が接続されており、このエアー配管14は、密閉容
器1の内部を真空吸引するための真空ポンプPに接続さ
れている。
1と、その両端部を閉塞する側板12とを備えており、
上記側板12には、筒体2を挿通するための多数の孔1
2aが形成されている。また、上記側板12の外周側
は、ダクトDを接続するためのフランジ部13として構
成されている。さらに、上記筒胴11には、エアー配管
14が接続されており、このエアー配管14は、密閉容
器1の内部を真空吸引するための真空ポンプPに接続さ
れている。
【0012】上記筒体2は、密閉容器1の側板12によ
って気密性を保持した状態で支持されている。この筒体
2は、水蒸気を透過可能な連続多孔性の発泡体からなる
ものであり、この実施例においては、上記発泡体を酸化
アルミニウムで構成して、筒体2自体で触媒3を担持し
ている。したがって、触媒3を担持するための担体を別
途構成する必要がなく、コスト的に有利となる。
って気密性を保持した状態で支持されている。この筒体
2は、水蒸気を透過可能な連続多孔性の発泡体からなる
ものであり、この実施例においては、上記発泡体を酸化
アルミニウムで構成して、筒体2自体で触媒3を担持し
ている。したがって、触媒3を担持するための担体を別
途構成する必要がなく、コスト的に有利となる。
【0013】水蒸気分離膜4は、筒体2の内部を通過す
るガス中に含まれる水蒸気を透過させて除去する機能を
有するものであり、例えば、ポリアクリロニトリル、ポ
リメタクリルニトリル、酢酸セルロース、ポリカーボネ
イト等を素材とする厚さ約1μm程度の薄膜で構成され
ている。また、上記水蒸気分離膜4の口径(高分子鎖の
間隔)は、10オングストローム以下であるのが適当で
ある。なお、上記水蒸気分離膜4は、筒体2の外周に、
上記素材を含む高分子溶液を塗布した後、溶媒を乾燥さ
せることにより形成される。
るガス中に含まれる水蒸気を透過させて除去する機能を
有するものであり、例えば、ポリアクリロニトリル、ポ
リメタクリルニトリル、酢酸セルロース、ポリカーボネ
イト等を素材とする厚さ約1μm程度の薄膜で構成され
ている。また、上記水蒸気分離膜4の口径(高分子鎖の
間隔)は、10オングストローム以下であるのが適当で
ある。なお、上記水蒸気分離膜4は、筒体2の外周に、
上記素材を含む高分子溶液を塗布した後、溶媒を乾燥さ
せることにより形成される。
【0014】以上の構成であれば、一酸化炭素を含む処
理ガスを、ダクトDを通して上記筒体2の内部に通すこ
とにより、処理ガス中に含まれる一酸化炭素を、筒体2
の内周面に担持された触媒3によって酸化処理して、二
酸化炭素にすることができる。また、上記処理ガス中に
含まれる水蒸気は、筒体2およびその外周に積層された
水蒸気分離膜4を通して除去される。この際、密閉容器
1の内部を、真空ポンプPによって負圧に維持しておく
ことにより、上記水蒸気の除去をより効率的に行わせる
ことができる。したがって、湿度の高い雨天において
も、触媒の活性を正常に維持することができ、一酸化炭
素を効率的に酸化させることができる。
理ガスを、ダクトDを通して上記筒体2の内部に通すこ
とにより、処理ガス中に含まれる一酸化炭素を、筒体2
の内周面に担持された触媒3によって酸化処理して、二
酸化炭素にすることができる。また、上記処理ガス中に
含まれる水蒸気は、筒体2およびその外周に積層された
水蒸気分離膜4を通して除去される。この際、密閉容器
1の内部を、真空ポンプPによって負圧に維持しておく
ことにより、上記水蒸気の除去をより効率的に行わせる
ことができる。したがって、湿度の高い雨天において
も、触媒の活性を正常に維持することができ、一酸化炭
素を効率的に酸化させることができる。
【0015】上記実施例において、筒体2のガスの排出
側端部の内径を絞っておいてもよく、この場合には、筒
体2の内部に導入された処理ガスの圧力を高めることが
できるので、さらに除湿効率を高めることができる。な
お、上記真空ポンプPは、必要に応じて構成される。図
3は、他の触媒装置を示す断面図であり、図4はそのA
−A線断面図である。この触媒装置は、処理ガスに含ま
れる水蒸気を除去する除湿器5と、この除湿器5によっ
て除湿されたガスを導入して通過させる多数の筒状の発
熱抵抗体6と、この発熱抵抗体6の内周に積層された触
媒担持用の担体7と、この担体7に担持された触媒8と
を備えるものである。
側端部の内径を絞っておいてもよく、この場合には、筒
体2の内部に導入された処理ガスの圧力を高めることが
できるので、さらに除湿効率を高めることができる。な
お、上記真空ポンプPは、必要に応じて構成される。図
3は、他の触媒装置を示す断面図であり、図4はそのA
−A線断面図である。この触媒装置は、処理ガスに含ま
れる水蒸気を除去する除湿器5と、この除湿器5によっ
て除湿されたガスを導入して通過させる多数の筒状の発
熱抵抗体6と、この発熱抵抗体6の内周に積層された触
媒担持用の担体7と、この担体7に担持された触媒8と
を備えるものである。
【0016】上記除湿器5は、水蒸気を透過可能な多孔
性の筒体51の内周または外周に、水蒸気分離膜52を
積層したものである。上記筒体51としては、ステンレ
スの多孔板、またはアルミニウム等からなる連続多孔性
の発泡体からなるものを使用することができ、水蒸気分
離膜52としては、前記したポリアクリロニトリル等か
らなる厚さ1μm程度の薄膜を使用することができる。
性の筒体51の内周または外周に、水蒸気分離膜52を
積層したものである。上記筒体51としては、ステンレ
スの多孔板、またはアルミニウム等からなる連続多孔性
の発泡体からなるものを使用することができ、水蒸気分
離膜52としては、前記したポリアクリロニトリル等か
らなる厚さ1μm程度の薄膜を使用することができる。
【0017】上記除湿器5の外周の上部には、ダクトD
を介して供給される処理ガスを除湿器5の内部に供給す
るための給気管53が接続されているとともに、上記導
入したガスを除湿器5から排気して発熱抵抗体6に導く
ガス配管54が接続されている。また、筒体51の下方
には、ドレン配管55が接続されている。このドレン配
管55は通常は閉じられている。さらに、筒体51の両
端部のそれぞれには、フランジ56が設けられており、
一方のフランジ56に対して、除湿器5からの処理ガス
を各発熱抵抗体6の内部に導入するための給気チャンバ
C1が、他方のフランジ56に対して、発熱抵抗体6を
通過した処理ガスを集めて排気管57に導くための排気
チャンバC2が、それぞれパッキン58を介して気密性
を保持した状態で接続されている。
を介して供給される処理ガスを除湿器5の内部に供給す
るための給気管53が接続されているとともに、上記導
入したガスを除湿器5から排気して発熱抵抗体6に導く
ガス配管54が接続されている。また、筒体51の下方
には、ドレン配管55が接続されている。このドレン配
管55は通常は閉じられている。さらに、筒体51の両
端部のそれぞれには、フランジ56が設けられており、
一方のフランジ56に対して、除湿器5からの処理ガス
を各発熱抵抗体6の内部に導入するための給気チャンバ
C1が、他方のフランジ56に対して、発熱抵抗体6を
通過した処理ガスを集めて排気管57に導くための排気
チャンバC2が、それぞれパッキン58を介して気密性
を保持した状態で接続されている。
【0018】上記発熱抵抗体6は、その両端部が、一対
の導電性の支持プレート61に対して気密性を保持した
状態で挿通されている。上記支持プレート61は、絶縁
材62を介して筒体51の内周端部に嵌入されており、
筒体51の両端部は、上記支持プレート61および絶縁
材62によって密封されている。そして、上記一対の支
持プレート61には、発熱抵抗体6に通電するための配
線63が接続されている。
の導電性の支持プレート61に対して気密性を保持した
状態で挿通されている。上記支持プレート61は、絶縁
材62を介して筒体51の内周端部に嵌入されており、
筒体51の両端部は、上記支持プレート61および絶縁
材62によって密封されている。そして、上記一対の支
持プレート61には、発熱抵抗体6に通電するための配
線63が接続されている。
【0019】上記触媒担持用の担体7としては、酸化ア
ルミニウムを発熱抵抗体6の内周にコーティングするこ
とにより形成されたものであり、この担体7に担持され
る触媒としては、一酸化炭素を酸化して二酸化炭素にす
る白金パナジウム等の貴金属が使用されている。以上の
構成であれば、給気管53を通して除湿器5の内部に導
入された処理ガスは、水蒸気分離膜52を通して水蒸気
が除去された後、ガス配管54および給気チャンバC1
を介して発熱抵抗体6の内部に供給される。そして、こ
の発熱抵抗体6の内部において、処理ガス中に含まれる
一酸化炭素が触媒8によって酸化されて二酸化炭素の状
態で、排気チャンバC2および排気管57を介して排気
される。このように、処理ガスが除湿器5によって予め
除湿された状態で、触媒8に供給されるので、雨天等の
湿度が高い条件下でも、触媒8の活性を良好に維持し
て、一酸化炭素を効率よく酸化することかできる。
ルミニウムを発熱抵抗体6の内周にコーティングするこ
とにより形成されたものであり、この担体7に担持され
る触媒としては、一酸化炭素を酸化して二酸化炭素にす
る白金パナジウム等の貴金属が使用されている。以上の
構成であれば、給気管53を通して除湿器5の内部に導
入された処理ガスは、水蒸気分離膜52を通して水蒸気
が除去された後、ガス配管54および給気チャンバC1
を介して発熱抵抗体6の内部に供給される。そして、こ
の発熱抵抗体6の内部において、処理ガス中に含まれる
一酸化炭素が触媒8によって酸化されて二酸化炭素の状
態で、排気チャンバC2および排気管57を介して排気
される。このように、処理ガスが除湿器5によって予め
除湿された状態で、触媒8に供給されるので、雨天等の
湿度が高い条件下でも、触媒8の活性を良好に維持し
て、一酸化炭素を効率よく酸化することかできる。
【0020】そして、触媒8の活性が低下したときに
は、処理ガスの供給を停止した状態で、発熱抵抗体6に
通電してこれを加熱することにより触媒8の活性を回復
させることができる。このように、触媒8の活性を、熱
風を用いることなく回復させることができるので、当該
熱風を処理するための設備が不要となる。なお、触媒
3,8およびこれを担持する担体7としては、処理すべ
きガスに応じて種々のものが採用される。
は、処理ガスの供給を停止した状態で、発熱抵抗体6に
通電してこれを加熱することにより触媒8の活性を回復
させることができる。このように、触媒8の活性を、熱
風を用いることなく回復させることができるので、当該
熱風を処理するための設備が不要となる。なお、触媒
3,8およびこれを担持する担体7としては、処理すべ
きガスに応じて種々のものが採用される。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の触媒装置
によれば、筒体の内部に処理ガスを通しながら、当該処
理ガス中に含まれる水蒸気を、筒体の外周に積層された
水蒸気分離膜を通して除去することができるので、雨天
等の湿度の高い条件下においても触媒の活性を良好に維
持することができ、ガスを効率良く処理することができ
るという効果を奏する。
によれば、筒体の内部に処理ガスを通しながら、当該処
理ガス中に含まれる水蒸気を、筒体の外周に積層された
水蒸気分離膜を通して除去することができるので、雨天
等の湿度の高い条件下においても触媒の活性を良好に維
持することができ、ガスを効率良く処理することができ
るという効果を奏する。
【0022】また、請求項2記載の触媒装置によれば、
真空ポンプによって密封容器の内部を負圧にすることが
できるので、ガス中に含まれる水蒸気の除去を効率良く
行うことができる。さらに、請求項3記載の触媒装置に
よれば、筒体自体によって酸化触媒を担持することがで
きるので、当該触媒を担持するための担体を別途設ける
必要がなく、コスト的に有利となる。
真空ポンプによって密封容器の内部を負圧にすることが
できるので、ガス中に含まれる水蒸気の除去を効率良く
行うことができる。さらに、請求項3記載の触媒装置に
よれば、筒体自体によって酸化触媒を担持することがで
きるので、当該触媒を担持するための担体を別途設ける
必要がなく、コスト的に有利となる。
【0023】また、請求項4記載の触媒装置によれば、
除湿器によってガス中に含まれる水蒸気を除去すること
ができるので、雨天等の湿度の高い条件下においてもガ
スの処理を効率良く行うことができるとともに、触媒の
活性が低下した場合に、発熱抵抗体を通電して加熱する
ことにより、触媒の活性を回復させることができる。し
たがって、従来の熱風を用いる必要がなく、当該熱風を
処理する設備が不要であり、非常に経済的となる。
除湿器によってガス中に含まれる水蒸気を除去すること
ができるので、雨天等の湿度の高い条件下においてもガ
スの処理を効率良く行うことができるとともに、触媒の
活性が低下した場合に、発熱抵抗体を通電して加熱する
ことにより、触媒の活性を回復させることができる。し
たがって、従来の熱風を用いる必要がなく、当該熱風を
処理する設備が不要であり、非常に経済的となる。
【図1】この発明の触媒装置の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】同じく側面図である。
【図3】他の触媒装置を示す断面図である。
【図4】前図のA−A線断面図である。
1 密閉容器 2 筒体 3 触媒 4 水蒸気分離膜 5 除湿器 51 筒体 52 水蒸気分離膜 6 発熱抵抗体 7 担体 8 触媒 P 真空ポンプ
Claims (4)
- 【請求項1】水蒸気を透過可能な連続多孔性の発泡体か
らなる多数の筒体(2) と、 上記筒体(2) の内周に担持された触媒(3) と、 上記筒体(2) の外周に積層された水蒸気分離膜(4) とを
備えることを特徴とする触媒装置。 - 【請求項2】上記筒体(2) が、両端部を露出させた状態
で、真空ポンプ(P) に連通された密閉容器(1) に収容さ
れている請求項1記載の触媒装置。 - 【請求項3】上記発泡体が、酸化アルミニウムからな
り、触媒(3) が一酸化炭素を酸化処理する貴金属である
請求項1記載の触媒装置。 - 【請求項4】水蒸気を透過可能な多孔性の筒体(51)と、
この筒体(51)の周面に積層された水蒸気分離膜(52)とを
備え、筒体(51)の内部を通過するガスに含まれる水蒸気
を除去する除湿器(5) と、 上記除湿器(5) によって除湿されたガスを導入して通過
させる筒状の発熱抵抗体(6) と、 上記発熱抵抗体(6) の内周に積層された触媒担持用の担
体(7) と、 上記担体(7) に担持された触媒(8) とを備えることを特
徴とする触媒装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125128A JPH05317651A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 触媒装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125128A JPH05317651A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 触媒装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317651A true JPH05317651A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=14902549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4125128A Pending JPH05317651A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 触媒装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05317651A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004230368A (ja) * | 2002-12-04 | 2004-08-19 | Matsushita Ecology Systems Co Ltd | 一酸化炭素除去ユニット、一酸化炭素除去方法、空気清浄装置および一酸化炭素除去触媒組成物 |
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