JP2004293706A - 車両用自動変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】この発明の目的は、サブクラッチ制御ソレノイドが故障した場合の二重噛み合いを防止でき、システムの信頼性を向上することにある。
【構成】このため、この発明は、入力軸と出力軸と複数の変速ギヤ列と変速ギヤ列切換機構とサブクラッチとを備えた自動変速機を設け、複数の変速ギヤ列を切換えるように変速ギヤ列切換機構及びサブクラッチを動作制御する車両用自動変速制御装置において、サブクラッチのトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立するか否かを判定する故障条件判定手段を設け、この故障条件判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立すると判定された場合にはサブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止させるソレノイド駆動停止手段を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用自動変速制御装置に係り、特に、サブクラッチ制御ソレノイドが故障した場合の変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチの結合とによる二重噛み合いを防止でき、システムの信頼性を向上することができる車両用自動変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、エンジンの動力を運転状態に応じて所要に変換して取り出すために、変速機を備えている。変速機には、手動操作により係合状態を切換える手動変速機や運転状態に応じて自動的に係合状態を切換える自動変速機がある。
【0003】
手動変速機は、複数の変速ギヤ列と変速ギヤ列切換機構とを備え、手動操作により変速ギヤ列切換機構を動作させ、複数の変速ギヤ列をいずれか1つの係合状態に切換える。また、自動変速機は、通常、トルクコンバータと補助変速機構とを備え、シフトレバーのシフト位置に応じてアクチュエータにより補助変速機構の係合状態を自動的に切換える。
【0004】
また、変速機には、複数の変速ギヤ列と変速ギヤ列切換機構とを備えた手動変速機をベースとして、複数の変速ギヤ列を自動的に切換える自動変速機がある。
【0005】
手動変速機をベースとする自動変速機を搭載した車両の車両用自動変速制御装置には、歯車変速機の入力軸と出力軸との間にクラッチを設け、変速時にはクラッチの伝達トルクを調整して入力軸と出力軸との回転同期を行うように制御するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、自動変速機の故障診断装置には、摩擦係合要素の油圧を制御するソレノイドに実際に流れる電流が目標値になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、フィードバック制御手段における定常制御偏差に基づいてソレノイドの故障診断を行う故障診断手段とを備えたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭61−45163号公報(第3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平11−119826号公報(第4頁、図5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、手動変速機をベースとする自動変速機を搭載した車両の車両用自動変速制御装置には、変速時の変速ギヤ列の切換えによる加速力の断絶を軽減することを目的として、自動変速機に発進クラッチとは別に入力軸と出力軸とを結合・解放するサブクラッチを設け、このサブクラッチのトルク容量を変速時に制御するものがある。
【0009】
ところが、従来の車両用自動変速制御装置は、サブクラッチのトルク容量を制御する制御装置が故障して、サブクラッチ制御ソレノイドに電流が流れたままになったときに、変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチの結合とによる二重噛み合いが発生する場合があり、システムの信頼性を低下させる不都合がある。
【0010】
このような問題に対しては、サブクラッチの制御油圧を故障時に低くする機構を設けることにより対応可能であるが、コストアップとなる不都合がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連絡された入力軸と駆動輪に連絡された出力軸と前記入力軸の駆動力を異なる変速比で出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列とこれら複数の変速ギヤ列を切換える変速ギヤ列切換機構と前記複数の変速ギヤ列のいずれか1つの変速ギヤ列を係合状態と係合解除状態とに切換えるように結合・解放されるサブクラッチとを備えた自動変速機を設け、この自動変速機の複数の変速ギヤ列をシフトレバーのシフト位置に応じていずれか1つの係合状態に切換えるように前記変速ギヤ列切換機構及びサブクラッチを動作制御する車両用自動変速制御装置において、前記サブクラッチのトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立するか否かを判定する故障条件判定手段を設け、この故障条件判定手段により前記サブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立すると判定された場合には前記サブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止させるソレノイド駆動停止手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の車両用自動変速制御装置は、サブクラッチのトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立するか否かを判定する故障条件判定手段を設け、この故障条件判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立すると判定された場合にはサブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止させるソレノイド駆動停止手段を設けたことにより、サブクラッチ制御ソレノイドが故障した場合には直ちにサブクラッチの制御を停止させることができる。
【0013】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。図2において、2は図示しない車両に搭載されたエンジン、4は自動変速機である。エンジン2は、クランク軸6の出力端に発進クラッチ8を設け、自動変速機4に連絡されている。発進クラッチ8は、クランク軸6に連絡されたフライホイール10にプレッシャプレート12を設け、フライホイール10及びプレッシャプレート12間にクラッチディスク14を配設している。発進クラッチ8は、発進クラッチ用アクチュエータ16によりプレッシャプレート12にクラッチディスク14を接離され、結合・解放される。
【0014】
自動変速機4は、エンジン2に発進クラッチ8を介して連絡された入力軸18と、駆動輪(図示せず)に連絡された出力軸20とを備えている。入力軸18は、前記クラッチディスク14に入力端を連絡されている。出力軸20は、入力軸18と平行に設けられている。自動変速機4は、入力軸18及び出力軸20と平行に中間軸22とリバースアイドラ軸24とを備えている。自動変速機4は、入力軸18の駆動力を異なる変速比で出力軸20に伝達する複数の変速ギヤ列として、1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36を備えている。
【0015】
1速ギヤ列26は、入力軸18に固定された1速入力ギヤ38と、この1速入力ギヤ38に噛合して出力軸20に回転自在に軸支された1速出力ギヤ40とからなる。2速ギヤ列28は、入力軸18に固定された2速入力ギヤ42と、この2速入力ギヤ42に噛合して出力軸20に回転自在に軸支された2速出力ギヤ44とからなる。
【0016】
3速ギヤ列30は、出力軸20に軸支された前記2速入力ギヤ42と一体に形成された3速入力ギヤ46と、この3速入力ギヤ46に噛合して中間軸22に固定された3速中間入力側ギヤ48と、中間軸22に回転自在に軸支され且つ後述する4速出力ギヤ54に噛合された3速中間出力側ギヤ50とからなる。
【0017】
4速ギヤ列32は、入力軸18に回転自在に軸支された4速入力ギヤ52と、この4速入力ギヤ52に噛合して出力軸20に固定された4速出力ギヤ54とからなる。4速出力ギヤ54には、前記3速中間出力側ギヤ50が噛合されている。5速ギヤ列34は、入力軸18に回転自在に軸支された5速入力ギヤ56と、この5速入力ギヤ56に噛合して出力軸20に固定された5速出力ギヤ58とからなる。
【0018】
リバースギヤ列36は、1速入力ギヤ38と2速入力ギヤ42との間の入力軸18に固定されたリバース入力ギヤ60と、後述する1速・2速切換機構66の1速・2速切換スリーブ76に設けたリバース出力ギヤ62と、リバース入力ギヤ60及びリバース出力ギヤ62に噛合・離脱させるようにリバースアイドラ軸24に軸方向移動自在且つ回転自在に軸支されたリバースアイドラギヤ64とからなる。
【0019】
これにより、入力軸18には、エンジン2側から順次に、1速入力ギヤ38とリバース入力ギヤ60と2速入力ギヤ42と4速入力ギヤ52と5速入力ギヤ56とを設けている。また、出力軸20には、エンジン2側から順次に、1速出力ギヤ40とリバース出力ギヤ62と2速出力ギヤ44と3速入力ギヤ46と4速出力ギヤ54と5速出力ギヤ58とを設けている。さらに、中間軸22には、3速中間入力側ギヤ48と3速中間出力側ギヤ50とを設けている。
【0020】
これら複数の1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36は、変速ギヤ列切換機構により切換えられる。この自動変速機4は、変速ギヤ列切換機構として、1速出力ギヤ40と2速出力ギヤ44との間の出力軸20に同期式の1速・2速切換機構66を設け、3速中間入力側ギヤ48と3速中間出力側ギヤ50とを設けた中間軸22に3速切換機構としても機能するサブクラッチ68を設け、4速入力ギヤ52と5速入力ギヤ56との間の入力軸18に同期式の4速・5速切換機構70を設け、リバースアイドラギヤ64にリバース切換機構72を設けている。
【0021】
前記1速・2速切換機構66は、出力軸20に固定した1速・2速切換ハブ74に1速・2速切換スリーブ76を軸方向移動自在且つ回転不能に設け、1速出力ギヤ40に1速結合部78を設け、2速出力ギヤ44に2速結合部80を設けている。1速・2速切換スリーブ76は、油圧式の1速・2速切換用アクチュエータ82により動作を制御され、1速結合部78と2速結合部80とに選択的に結合・離脱され、1速ギヤ列26と2速ギヤ列28とを係合状態と係合解除状態とに切換える。この1速・2速切換スリーブ76には、前記リバース出力ギヤ62が一体的に設けられている。
【0022】
前記サブクラッチ68は、1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34・リバースギヤ列36のうちの1速ギヤ列26とリバースギヤ列36とを除いたいずれか1つの変速ギヤ列、例えば3速ギヤ列30を係合状態と係合解除状態とに切換えるように結合・解放される。
【0023】
この実施例のサブクラッチ68は、3速中間入力側ギヤ48が固定された中間軸22に複数枚のクラッチディスク84を設け、中間軸22に軸支された3速中間出力側ギヤ50に複数枚のプレッシャプレート86を前記クラッチディスク84と交互に設けている。サブクラッチ68は、油圧式のサブクラッチ用アクチュエータ88によりプレッシャプレート86にクラッチディスク84を接離されてトルク容量を制御され、3速ギヤ列30を係合状態と係合解除状態とに切換えるように結合・解放される。
【0024】
前記4速・5速切換機構70は、入力軸18に固定した4速・5速切換ハブ90に4速・5速切換スリーブ92を軸方向移動自在且つ回転不能に設け、4速入力ギヤ52に4速結合部94を設け、5速入力ギヤ56に5速結合部96を設けている。4速・5速切換スリーブ92は、油圧式の4速・5速切換用アクチュエータ98により動作を制御され、4速結合部94と5速結合部96とに選択的に結合・離脱され、4速ギヤ列32と5速ギヤ列34とを係合状態と係合解除状態とに切換える。
【0025】
前記リバース切換機構72は、リバースアイドラギヤ64にリバース切換スリーブ100を一体的に設けている。リバース切換スリーブ100は、油圧式のリバース切換用アクチュエータ102により動作を制御され、リバースアイドラギヤ64をリバース入力ギヤ60及びリバース出力ギヤ62に噛合・離脱させ、リバースギヤ列36を係合状態と係合解除状態とに切換える。
【0026】
この自動変速機4は、出力軸20のエンジン2側端に終減速ギヤ列104を構成する終減速駆動ギヤ106を設け、この終減速駆動ギヤ106に噛合する終減速従動ギヤ108を差動機110の差動機ケース112に取付けて設けている。差動機110は、差動機ケース112内の差動ギヤ列114に左右の駆動軸116の一端側を連絡して設けている。駆動軸116の他端側は、駆動輪(図示せず)に連絡して設けている。
【0027】
前記発進クラッチ用アクチュエータ16と1速・2速切換用アクチュエータ82とサブクラッチ用アクチュエータ88と4速・5速切換用アクチュエータ98とリバース切換用アクチュエータ102とは、図3に示す如く、駆動モータ118によって駆動される油圧ポンプ120の発生する油圧により動作される。
【0028】
発進クラッチ用アクチュエータ16と1速・2速切換用アクチュエータ82とサブクラッチ用アクチュエータ88と4速・5速切換用アクチュエータ98とリバース切換用アクチュエータ102とには、夫々発進クラッチ制御ソレノイド122と1速・2速切換制御ソレノイド124とサブクラッチ制御ソレノイド126と4速・5速切換制御ソレノイド128とリバース切換制御ソレノイド130とを設けている。
【0029】
発進クラッチ制御ソレノイド122と1速・2速切換制御ソレノイド124とサブクラッチ制御ソレノイド126と4速・5速切換制御ソレノイド128とリバース切換制御ソレノイド130とは、油圧ポンプ120の供給する油圧を夫々制御し、発進クラッチ用アクチュエータ16と1速・2速切換用アクチュエータ82とサブクラッチ用アクチュエータ88と4速・5速切換用アクチュエータ98とリバース切換用アクチュエータ102とを動作制御する。
【0030】
前記駆動モータ118と発進クラッチ制御ソレノイド122と1速・2速切換制御ソレノイド124とサブクラッチ制御ソレノイド126と4速・5速切換制御ソレノイド128とリバース切換制御ソレノイド130とは、車両用自動変速制御装置132の制御部134に接続して設けている。
【0031】
制御部134には、発進クラッチ8の結合・解放間のストロークを検出する発進クラッチストロークセンサ136と、エンジン2の発生トルクを推定するエンジントルク推定手段としてエンジン2のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ138と、車両のアクセルペダル(図示せず)の踏込み開度を検出するアクセル開度センサ140と、車両のブレーキペダル(図示せず)の踏込み状態を検出するブレーキスイッチ142と、エンジン2のエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ144と、自動変速機4の入力軸回転速度を検出する入力軸回転速度センサ146と、車両の車速を検出する車速センサ148と、自動変速機4のシフトレバー(図示せず)のシフト位置を検出するシフトポジションセンサ150と、油圧ポンプ120の発生する油圧を検出する油圧センサ152と、を接続して設けている。
【0032】
車両用自動変速制御装置132は、各種センサ136〜152から制御部134に信号を入力し、油圧ポンプ120から各アクチュエータ16、82、88、98、102に供給される油圧を各ソレノイド122〜130により制御し、発進クラッチ8、1速・2速切換機構66、サブクラッチ68、4速・5速切換機構70、リバース切換機構72を動作制御する。車両用自動変速制御装置132は、油圧ポンプ120の発生する油圧を油圧センサ152により検出し、設定された油圧値以下に低下すると、駆動モータ128を駆動して油圧を回復するように制御する。
【0033】
この車両用自動変速制御装置132は、制御部134によって、3速ギヤ列30の切換機構として機能するサブクラッチ68を動作制御し、1速ギヤ列26〜5速ギヤ列34の変速時にサブクラッチ68のトルク容量を制御して入力軸18と出力軸20との回転を同期させることにより、発進クラッチ8を開放することなく変速可能であり、加速力の断続を無くして滑らかな加速を行うことができる。
【0034】
前記サブクラッチ68のトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイド126は、図4に示す如く、サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154により電流を制御される。サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154には、サブクラッチ制御ソレノイド126を上流側電路156及び下流側電路158により制御部134に接続して設け、サブクラッチ制御ソレノイド126の上流側電路156にソレノイド電流制御用トランジスタ160を設け、サブクラッチ制御ソレノイド126の下流側電路158に電流検出用シャント抵抗162を設けている。
【0035】
サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154は、サブクラッチ制御ソレノイド126に流れる電流とサブクラッチ68のトルク容量との間に図5に示すような関係があることに基づいて、サブクラッチ68のトルク容量が目標値になるようにサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる電流を制御する。
【0036】
即ち、サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154は、電流検出用シャント抵抗162によりサブクラッチ制御ソレノイド126に実際に流れる実電流値を検出し、実電流値が目標電流値になるように(例えば、300HzのON/OFF信号をのON時間幅を変化させて)ソレノイド電流制御用トランジスタ160をフィードバック制御することにより、サブクラッチ68のトルク容量を制御する。
【0037】
また、サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154は、ソレノイド電流制御用トランジスタ160にフェイルセーフリレー164を接続して設けている。電流検出用シャント抵抗162は、サブクラッチ制御ソレノイド126に流れる電流を検出しており、ソレノイド電流制御用トランジスタ160の故障や電路156・158の短絡によりサブクラッチ制御ソレノイド126に電流が流れたままになることを検出することができる。
【0038】
サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路154は、電流検出用シャント抵抗162により電流値を監視し、ソレノイド電流制御用トランジスタ160の故障や電路156・158の短絡の検出時に、フェイルセーフリレー164を切断することにより、サブクラッチ制御ソレノイド126に電流が流れたままになることを防止することができる。
【0039】
この車両用自動変速制御装置132は、電流検出用シャント抵抗162により検出される電流値を利用してサブクラッチ制御ソレノイド126の故障を判定し、自動変速機4の二重噛み合いを防止するものである。
【0040】
車両用自動変速制御装置132は、図3に示す如く、制御部134に、故障条件判定手段166とソレノイド駆動停止手段168とを設けている。故障条件判定部166は、サブクラッチ68のトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイド126の故障条件が成立するか否かを判定する。ソレノイド駆動停止手段168は、故障条件判定手段166によりサブクラッチ制御ソレノイド126の故障条件が成立すると判定された場合には、フェイルセーフリレー164を切断してサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させる。
【0041】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134に、電流検出用シャント抵抗162により検出されるサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値と設定された電流値とを比較判定する電流値比較判定手段170を設けている。前記故障条件判定手段166は、この電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値を越え、且つ実電流値が設定された電流値を越えた状態が設定された時間を経過したと比較判定された場合に、故障条件が成立すると判定する。
【0042】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134に、サブクラッチ変速制御禁止手段172を設けている。サブクラッチ変速制御禁止手段172は、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値未満であると比較判定された場合に、サブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止してサブクラッチ68による変速制御を禁止する。
【0043】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134に、選択されている変速ギヤ列が3速ギヤ列30であるか否かを判定する選択ギヤ列判定手段174を設け、サブクラッチ68により係合状態と係合解除状態とに切換えられる3速ギヤ列30の選択を維持する選択ギヤ列維持手段176を設けている。選択ギヤ列維持手段176は、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ選択ギヤ列判定手段174により選択されている変速ギヤ列が3速ギヤ列30であると判定された場合に、3速ギヤ列30の選択を維持する。
【0044】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134に、二重噛み合い防止制御手段178を設けている。二重噛み合い防止制御手段178は、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ選択ギヤ列判定手段174により選択されている変速ギヤ列が3速ギヤ列30以外であると判定された場合に、二重噛み合い防止制御を行う。
【0045】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134に、機械的シフト解放手段180と発進クラッチ解放手段182とを設けている。二重噛み合い防止制御手段178は、二重噛み合い防止制御時に、機械的シフト解放手段180により各切換制御ソレノイド124・128・130を動作制御して3速ギヤ列30以外の選択されている変速ギヤ列の機械的シフトを解放させ、且つ発進クラッチ解放手段182により発進クラッチ制御ソレノイド122を動作制御して発進クラッチ68を解放させる。
【0046】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0047】
図示しない車両に搭載されたエンジン2には、複数の変速ギヤ列26〜36と変速ギヤ列切換機構66・70〜72とサブクラッチ68とを備えた手動変速機をベースとする自動変速機4を発進クラッチ8を介して連絡している。
【0048】
車両用自動変速制御装置132は、制御部134によって、自動変速機4の複数の変速ギヤ列26〜36をシフトレバーのシフト位置に応じていずれか1つの係合状態に切換えるように、各アクチュエータ16、82、88、98、102により変速ギヤ列切換機構66・70〜72とサブクラッチ68とを動作制御する。
【0049】
この車両用自動変速制御装置132は、制御部134によって、図1に示す如く、制御が行われる。
【0050】
この制御は、一定時間毎に繰り返し処理される。
【0051】
車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ制御ソレノイド126のフェイルセーフ処理がスタートすると(200)、先ずサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値を電流検出用シャント抵抗162により検出し(202)、電流値比較判定手段170により実電流値が設定された過電流判定電流値を越えているか否かを判断する(204)。過電流判定電流値は、例えばソレノイド制御デューティ100%時の電流を設定する。
【0052】
実電流値が過電流判定電流値未満で、判断(204)がNOの場合は、処理を終了する(224)。実電流値が過電流判定電流値を越えて、判断(204)がYESの場合は、電流値比較判定手段170により実電流値が過電流判定電流値を越えた状態が設定された過電流検出判定時間を経過したか否かを判断する(206)。過電流判検出定時間は、例えば0.1sec程度を設定し、故障時に電流が流れたままになっても機械的シフトが開放可能な時間と、故障判定において誤判定が生じない時間との関係において設定する。
【0053】
過電流検出判定時間が経過せずに、判断(206)がNOの場合は、判断(204)に戻る。過電流検出判定時間が経過して、判断(206)がYESの場合は、故障条件判定手段166により故障条件が成立すると判定され、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の上流側電路156に設置したフェイルセーフリレー164を切断(オフ)する(208)。
【0054】
次に、再度、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が過電流判定電流値を越えたか否かを判断する(210)。ソレノイド電流制御用トランジスタ160の故障時には、フェイルセーフリレー164の切断によりサブクラッチ制御ソレノイド126に電流が流れなくなる。
【0055】
このため、実電流値が過電流判定電流値未満になり、判断(210)がNOの場合は、サブクラッチ変速制御禁止手段172によりサブクラッチ68を使用した変速を禁止し(212)、処理を終了する(224)。サブクラッチ68を使用しなくとも、この実施例では3速ギヤ列30が不成立となる以外は発進クラッチ8の切断による通常の変速が可能である。
【0056】
フェイルセーフリレー164の切断後も実電流値が過電流判定電流値を越えていて、判断(210)がYESの場合は、サブクラッチ制御ソレノイド126の上流側電路156の短絡により電流が流れていると考えられるので、選択ギヤ列判定手段174により3速ギヤ列30が選択されて係合状態であるか否かを判断する(214)。
【0057】
3速ギヤ列30が係合状態の場合は、1速・2速・4速・5速・リバースギヤ列26・28・32・34・36の機械的なギヤの噛み合いがないため、自動変速機4内部で二重噛み合いは発生せず、そのまま走行可能である。このため、判断(214)がYESの場合は、選択ギヤ列維持手段176により以降3速ギヤ列30として制御することとし(216)、処理を終了する(224)。
【0058】
3速ギヤ列30以外の、1速・2速・4速・5速・リバースギヤ列26・28・32・34・36のいずれか1つが係合状態の場合は、サブクラッチ制御ソレノイド126に電流が流れてサブクラッチ68の結合が進み、3速ギヤ列30が係合解除状態から次第に係合状態になることにより、二重噛み合いが発生しつつある状況である。このため、判断(214)がNOの場合は、二重噛み合い防止手段178によって二重噛み合い防止制御を行う。
【0059】
即ち、判断(214)がNOの場合は、機械的シフト解放手段180により直ちに各切換制御ソレノイド124・128・130を動作制御して各ギヤ列26・28・32・34・36の機械的シフトの解放を行い(218)、発進クラッチ解放手段182により発進クラッチ制御ソレノイド122を動作制御して発進クラッチ8の解放を行う(220)。発進クラッチ8を解放するのは、低速時のエンスト防止、あるいは、高速時に3速ギヤ列30にシフトダウンした場合のエンジン2のオーバーレブ(過回転)防止のためである。
【0060】
自動変速機4としては、サブクラッチ68が結合したままの3速ギヤ列30の係合状態となり、以降3速ギヤ列30として制御し(222)、処理を終了する(224)。
【0061】
このように、車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ68のトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイド126の故障条件が成立するか否かを判定する故障条件判定手段166を設け、この故障条件判定手段166によりサブクラッチ制御ソレノイド126の故障条件が成立すると判定された場合にはサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させるソレノイド駆動停止手段168を設けている。
【0062】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ制御ソレノイド126が故障した場合には直ちにサブクラッチ68の制御を停止させることができる。
【0063】
このため、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ制御ソレノイド126が故障した場合の変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチ68の結合とによる二重噛み合いを防止でき、システムの信頼性を向上することができる。
【0064】
また、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値と設定された過電流判定電流値とを比較判定する電流値比較判定手段170を設け、この電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が過電流判定電流値を越え、且つ実電流値が過電流判定電流値を越えた状態が設定された過電流検出判定時間を経過したと比較判定された場合に、故障条件判定手段166は故障条件が成立すると判定する。
【0065】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、故障判定に、サブクラッチ制御ソレノイド126の電流値を監視するだけでよいため、システムを単純にすることが可能である。
【0066】
さらに、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ変速制御禁止手段172を設け、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値未満であると比較判定された場合に、サブクラッチ変速制御禁止手段172によりサブクラッチ68による変速制御を禁止する。
【0067】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ制御ソレノイド126ヘの駆動電流を停止した後、サブクラッチ制御ソレノイド126故障の原因により最適な対策を選択しているので、乗員に違和感を与えることなくフェイルセーフ機能を働かせることが可能である。
【0068】
さらにまた、この車両用自動変速制御装置132は、選択ギヤ列判定手段174と選択ギヤ列維持手段176とを設け、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ選択ギヤ列判定手段174により選択されている変速ギヤ列が3速ギヤ列30であると判定された場合に、選択ギヤ列維持手段176により3速ギヤ列30の選択を維持する。
【0069】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、選択されたギヤが3速ギヤ列30であるときには、二重かみ合いを防止する必要がないため、通常に3速ギヤ列30による走行が可能である。
【0070】
また、この車両用自動変速制御装置132は、二重噛み合い防止制御手段178を設け、ソレノイド駆動停止手段168によりサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止した後、電流値比較判定手段170によりサブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ選択ギヤ列判定手段174により選択されている変速ギヤ列が3速ギヤ列30以外であると判定された場合に、二重噛み合い防止制御手段178により二重噛み合い防止制御を行う。
【0071】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、サブクラッチ68と機械的シフトによる二重かみ合いを防止することが可能であり、これにより、システムの信頼性が向上できる。
【0072】
さらに、この車両用自動変速制御装置132は、機械的シフト解放手段180と発進クラッチ解放手段182とを設け、二重噛み合い防止制御手段178によって、二重噛み合い防止制御時に、機械的シフト解放手段180により3速ギヤ列30以外の選択されている変速ギヤ列の機械的シフトを解放させ、且つ発進クラッチ解放手段182により発進クラッチ68を解放させる。
【0073】
これにより、この車両用自動変速制御装置132は、二重噛み合いしている可能性があるときには発進クラッチ8を解放しているので、低速時のエンスト防止や、高速時のエンジン2のオーバーレブを防止することが可能である。
【0074】
以上記載した実施例では、サブクラッチ68により係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列として3速ギヤ列30を例示したが、他の変速ギヤ列を用いても良い。なお、この発明は、上述実施例に限定されることなく、種々応用改変が可能である。
【0075】
例えば、上述実施例においては、サブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値を検出して故障を判定したが、サブクラッチ68に供給される制御油圧を検出する油圧センサ(図示せず)を設け、この油圧センサの検出する制御油圧が故障判定油圧値を越えた場合に故障と判定し、変速ギヤ列の機械的シフトを解放させて二重噛み合いを防止することもできる。
【0076】
また、上述実施例においては、サブクラッチ制御ソレノイド126の上流側電路156に設けたフェイルセーフリレー164を、故障条件の成立時に切断してサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させたが、下流側電路158にもフェイルセーフリレー164を介設し、両電路156・158のフェイルセーフリレー164・164を故障条件の成立時に切断することにより、ソレノイド電流制御トランジスタ160の故障でなく、上流側電路156の短絡によってサブクラッチ制御ソレノイド126に電流が流れたままになった場合にも、下流側電路158を切断することによって確実にサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させることができ、サブクラッチ制御ソレノイド126が故障した場合の変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチ68の結合とによる二重噛み合いを防止でき、システムの信頼性をさらに向上することができる。
【0077】
さらに、上述実施例においては、サブクラッチ制御ソレノイド126に流れる実電流値により故障条件が成立すると判定された場合にサブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させたが、故障条件の1つとして車速を設定し、車速が零であり、実電流値が過電流判定電流値を越え且つ過電流検出判定時間を経過して故障条件が成立すると判定された場合に、サブクラッチ制御ソレノイド126の駆動を停止させるとともに発進クラッチ8を解放することにより、変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチ68の結合とによる二重噛み合いを防止できるとともに、発進クラッチ8の解放により車両の発進を阻止することができ、システムの信頼性をさらに向上することができる。
【0078】
【発明の効果】
このように、この発明の車両用自動変速制御装置は、サブクラッチ制御ソレノイドが故障した場合には直ちにサブクラッチの制御を停止させることができる。このため、この車両用自動変速制御装置は、サブクラッチ制御ソレノイドが故障した場合の変速ギヤ列の機械的シフトとサブクラッチの結合とによる二重噛み合いを防止でき、システムの信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用自動変速制御装置の制御フローチャートである。
【図2】自動変速機のスケルトン図である。
【図3】車両用自動変速制御装置のブロック図である。
【図4】サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路を示す図である。
【図5】サブクラッチ制御ソレノイドに流れる電流とサブクラッチのトルク容量との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 自動変速機
8 メインクラッチ
68 サブクラッチ
88 サブクラッチ用アクチュエータ
118 駆動モータ
120 油圧ポンプ
126 サブクラッチ制御ソレノイド
132 車両用自動変速制御装置
134 制御部
152 油圧センサ
154 サブクラッチ制御ソレノイド電流制御回路
156 上流側電路
158 下流側電路
160 ソレノイド電流制御用トランジスタ
162 電流検出用シャント抵抗
164 フェイルセーフリレー
166 故障条件判定手段
168 ソレノイド駆動停止手段
170 電流値比較判定手段
172 サブクラッチ変速制御禁止手段
174 選択ギヤ列判定手段
176 選択ギヤ列維持手段
178 二重噛み合い防止制御手段
180 機械的シフト開放手段
182 発進クラッチ開放手段

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたエンジンに発進クラッチを介して連絡された入力軸と駆動輪に連絡された出力軸と前記入力軸の駆動力を異なる変速比で出力軸に伝達する複数の変速ギヤ列とこれら複数の変速ギヤ列を切換える変速ギヤ列切換機構と前記複数の変速ギヤ列のいずれか1つの変速ギヤ列を係合状態と係合解除状態とに切換えるように結合・解放されるサブクラッチとを備えた自動変速機を設け、この自動変速機の複数の変速ギヤ列をシフトレバーのシフト位置に応じていずれか1つの係合状態に切換えるように前記変速ギヤ列切換機構及びサブクラッチを動作制御する車両用自動変速制御装置において、前記サブクラッチのトルク容量を制御するサブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立するか否かを判定する故障条件判定手段を設け、この故障条件判定手段により前記サブクラッチ制御ソレノイドの故障条件が成立すると判定された場合には前記サブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止させるソレノイド駆動停止手段を設けたことを特徴とする車両用自動変速制御装置。
  2. 前記サブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値と設定された電流値とを比較判定する電流値比較判定手段を設け、この電流値比較判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値が設定された電流値を越え、且つ実電流値が設定された電流値を越えた状態が設定された時間を経過したと比較判定された場合に、前記故障条件判定手段は前記故障条件が成立すると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速制御装置。
  3. 前記サブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値と設定された電流値とを比較判定する電流値比較判定手段を設け、前記ソレノイド駆動停止手段により前記サブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止した後、前記電流値比較判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値が設定された電流値未満であると比較判定された場合に、前記サブクラッチによる変速制御を禁止するサブクラッチ変速制御禁止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速制御装置。
  4. 前記サブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値と設定された電流値とを比較判定する電流値比較判定手段を設け、選択されている変速ギヤ列がサブクラッチにより係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列であるか否かを判定する選択ギヤ列判定手段を設け、前記ソレノイド駆動停止手段により前記サブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止した後、前記電流値比較判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ前記選択ギヤ列判定手段により選択されている変速ギヤ列がサブクラッチにより係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列であると判定された場合に、サブクラッチにより係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列の選択を維持する選択ギヤ列維持手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速制御装置。
  5. 前記サブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値と設定された電流値とを比較判定する電流値比較判定手段を設け、選択されている変速ギヤ列がサブクラッチにより係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列であるか否かを判定する選択ギヤ列判定手段を設け、前記ソレノイド駆動停止手段により前記サブクラッチ制御ソレノイドの駆動を停止した後、前記電流値比較判定手段によりサブクラッチ制御ソレノイドに流れる実電流値が設定された電流値を越えていると比較判定され、且つ前記選択ギヤ列判定手段により選択されている変速ギヤ列がサブクラッチにより係合状態と係合解除状態とに切換えられるギヤ列以外であると判定された場合に、二重噛み合い防止制御を行う二重噛み合い防止制御手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速制御装置。
  6. 前記二重噛み合い防止制御手段は、二重噛み合い防止制御時に、機械的シフト解放手段により前記変速ギヤ列の機械的シフトを解放させ、且つ発進クラッチ解放手段により前記発進クラッチを解放させることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速制御装置。
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