JP2004293416A - 内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気集塵機の原理を用いて、小型で低電力、且つ、高効率で内燃機関の排気ガス中のPMを捕集でき、しかも、集塵電極に捕集及び堆積されたPMを、非常に簡単な構成で、且つ、低電力消費で効率よく燃焼除去できる内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置を提供する。
【解決手段】排気ガスGの流れと交差する方向に設けたコロナ電極11,21に高電圧を印加すると共に、該コロナ電極11,21の下流側に間隔を有して対向して設けた集塵電極12,22の面内に、排気ガスGを通過させて、コロナ放電により帯電した排気ガスG中の粒子状物質を、集塵電極12,22で捕集し、集塵電極12,22の近傍に設けた燃焼用電極13,23に通電することによって集塵電極12,22に捕集された粒子状物質を燃焼除去する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の内燃機関から排出される排気ガス中の粒子状物質を、その後段で浄化する内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質(PM:パティキュレート・マター:以下PMとする)の除去に、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter :以下DPFとする)と呼ばれるフィルタで捕集して、外部へ排出されるPMの量を低減する技術が開発されている。
【0003】
このPMは主に黒煙(煤)とSOFと呼ばれる燃え残った燃料や潤滑油の成分からなり、DPFを使用する場合には、通常、PMの粒径が小さいため、フィルタの目を細かくする必要があり、そのため、捕集したPMによりDPFが短時間で閉塞する。この閉塞を防ぐために、捕集したPMを電気ヒータやバーナ等によって燃焼除去しているが、PMの成分の煤の燃焼温度は通常では500℃を超えるので、高温発生によるDPFの損傷という問題がある。
【0004】
つまり、PMは酸素が存在し、燃焼温度以上に維持できれば、自己燃焼してフィルタ部分から除去できて、堆積ムラが無いようにPMを均等にDPFに捕集(トラップ)できればDPFにおける燃焼温度を制御し易いが、捕集で蓄積された煤の量が多く不均等になると、DPFにおける燃焼温度を完全に制御することができなくなり、局部的に高温部分が生じ、DPFが溶損してしまう。
【0005】
そのため、O(酸素)による煤の酸化よりも、NO(二酸化窒素)による煤の酸化の方が低い温度で酸化できることを利用して、より低温で捕集した煤を焼却できるように、DPFの上流側に設けた酸化触媒により排気ガス中のNOxの主成分であるNO(一酸化窒素)を酸化してNOとし、このNOを下流側のDPFで煤と接触させることにより、250℃〜350℃前後から燃焼開始させるPMの浄化方法及びその装置等が開発されている。また、DPFの材料表面に酸化触媒を付与したDPFも開発されている。
【0006】
これらのPMの浄化方法及び装置は、高負荷時のエンジンから排出される高温の排気ガスで、捕集した煤が自動的に燃焼するので、連続再生式と呼ばれている。
【0007】
しかし、これらのDPFは、PMを多く捕集するためには目地を細かくする必要があるが、細かくすると背圧が上昇し、また、目地を粗くしても、使用中にPMが堆積してくると、目地を細かくしたのと同様に背圧が上昇する。
【0008】
この背圧の上昇が生じると、排気に負荷がかかり燃料消費効率や動力性能に著しい悪影響が生じ、更にDPFの目詰まりが進行するとエンジンの停止を余儀なくされ、車両は走行不能となる。そのため、実用上、捕集効率に限界があるという問題がある。
【0009】
そして、連続再生式のDPFにおいても、捕集により堆積したPMを低い温度で焼却処理できるが、300℃前後までであり、DPFで連続処理できる温度領域に限界がある。つまり、始動時や低負荷における走行時は十分に排気ガス温度が上昇しないため、燃料噴射におけるポスト噴射や吸気絞り等の手段で排気ガス温度を上昇させてDPFを強制的に再生させるための追加機能が必要となり、幾つかの方法及び装置が提案されている。
【0010】
この方法及び装置の一つとして、DPFに電気のプラズマ放電を利用した装置があり、この装置では、特定のプラズマ誘起体をDPFの上流に設置した箇所にマイクロ波を照射することにより効果的にプラズマを発生させ、このプラズマによってフィルター上に補足した黒鉛微粒子(PM)等を300℃〜600℃の範囲で焼却処理するエンジン排ガスの処理方法及びその装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−339731号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、図13に示すように、燃焼炉などの排ガス中の煤を集塵する装置として、線状の高圧電極(コロナ電極)51と平板状の集塵電極(非コロナ電極)52が排ガスGの流れと平行に配置され、コロナ放電等によって帯電した排ガス中の浮遊微粒子は、両電極51,52間の不平等電界によって、ドリフトさせられて集塵電極52に引き寄せられて集塵電極52上で捕捉される構成になっている電気集塵装置50がある。
【0013】
このような構成では、電極間距離を広げると、ドリフト量が大きくなり、捕集されるまでの時間が長くなるため、滞留時間を長くする必要が生じて装置が大きくなったり、これを避けるためにドリフト力を強めて短時間で捕集できるようにしようとすると、非常に高い電圧が必要になったりする。また、装置を小型化するために、電極間距離を狭めると安定なコロナ放電の発生を確保するのが困難となる。つまり、集塵を効率よく行うためには、電界による帯電粒子のドリフト速度と、電極間距離、装置内における帯電粒子滞留時間等を適切に選定する必要があり、車載搭載用の集塵装置とすることが難しいという問題がある。
【0014】
これらの問題を解決するために、本発明者らは、線状又は通気性を有する面状体のコロナ電極と、このコロナ電極の下流側に間隔を有してコロナ電極に対向して設けた通気性を有する面状体の集塵電極を、排気ガスが通過する方向と交差する方向、好ましくは垂直方向に設けて、コロナ電極と集塵電極との間に発生させたコロナ放電を利用して、排気ガス中のPMの捕集する内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置を開発した。
【0015】
この排気ガス浄化方法及びその装置では、背圧上昇を殆ど伴わずにPMを捕集でき、しかも、コロナ電極、集塵電極を排気ガスの流通方向と交差する方向、好ましくは、垂直方向に配置しているので、コロナ電極の近傍で帯電したPMを下流側の集塵電極に流れ込ませて、この集塵電極に効率よく捕集する。
【0016】
この集塵電極としてはメッシュ状金網、パンチングメタル、エキスパンダメタル、コイル状ワイヤ、または、これら集塵電極材料の上流側表面にDPFより10倍程度以上大きな孔径を有する誘電体材料を配置したもので構成され、DPFに比べると孔径と開孔率が大きくて目詰まりし難く、また、集塵電極に捕集されたPMも排気ガス温度が高くなると燃焼を開始して燃焼除去されるが、排気ガスの低温状態が長時間連続するような場合には、集塵電極にPMが堆積して、目詰まりに至る可能性があり、実用上に際しては、この危険性を回避しておく必要があるという問題がある。
【0017】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電気集塵機の原理を用いて、小型で低電力、且つ、高効率で内燃機関の排気ガス中のPMを捕集でき、しかも、集塵電極に捕集及び堆積されたPMを、非常に簡単な構成で、且つ、低電力消費で効率よく燃焼除去できる内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するための内燃機関の排気ガス浄化方法は、内燃機関の排気ガス中の粒子状物質を除去する排気ガス浄化方法であって、排気ガスの流れと交差する方向に設けた線状又は通気性を有する面状体のコロナ電極に高電圧を印加すると共に、該コロナ電極の下流側に間隔を有して該コロナ電極に対向して設けた通気性を有する面状体で形成される集塵電極の面内に、排気ガスを通過させて、コロナ放電により帯電した排気ガス中の粒子状物質を、前記集塵電極で捕集して排気ガスを浄化し、更に、前記集塵電極の近傍に設けた燃焼用電極に通電することによって前記集塵電極に捕集された粒子状物質を燃焼除去することを特徴とする。
【0019】
そして、上記の内燃機関の排気ガス浄化方法を実施するための装置は、エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する排気ガス浄化装置であって、排気ガスの流れと交差する方向に設けた線状又は通気性を有する面状体のコロナ電極と、該コロナ電極の下流側に間隔を有して該コロナ電極に対向して設けた通気性を有する面状体で形成される集塵電極と、該集塵電極の近傍に設けた燃焼用電極を有して形成されると共に、前記コロナ電極にコロナ放電用の高圧電圧を供給する高電圧供給装置と、捕集された粒子状物質の燃焼用の電流を前記燃焼用電極に供給する燃焼用電流供給装置を備えたことを特徴として構成される。
【0020】
排気ガスの流れと交差する方向に設けたとは、排気ガスの主流方向と平行ではないとの意味であり、排気ガスの主流方向を横切って線状のコロナ電極と通気性を有する面状体の集塵電極とが設けられることを意味する。
【0021】
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化装置において、前記燃焼用電極を前記集塵電極の前記コロナ電極側の近傍に設けると共に、前記燃焼用電極の開孔率を、前記集塵電極の開孔率よりも大きくして構成される。なお、この開孔率とは、排気ガス主流方向に垂直な断面において、集塵電極(又は燃焼用電極)のガス通過部断面積が集塵電極(又は燃焼用電極)の全断面積(ガス通過部を含む)に占める割合をいう。
【0022】
そして、この線状のコロナ電極と通気性を有する面状体の集塵電極及び燃焼用電極の組合せで構成される集塵ユニットとしては、単数又は複数の直線状又は曲線状のコロナ電極と、該コロナ電極と実質的に平行な平面形状の集塵電極及び燃焼用電極の組合せで構成される平面型集塵ユニット、同心円筒面上に配置された複数の直線状又は曲線状のコロナ電極の集合と、該同心円筒と中心を同じくした同心円筒面状の集塵電極及び燃焼用電極との組合せで構成される同心円型集塵ユニット、単数の線状コロナ電極と、該線状コロナ電極を軸とする円筒面状の集塵電極及び燃焼用電極との組合せで構成される同軸円筒型集塵ユニット等がある。
【0023】
これらの集塵ユニットを単数又は複数組み合わせて排気ガス浄化装置のケース内に組み入れて排気ガス浄化装置を構成する。なお、これらの集塵ユニットにおいて、複数の線状コロナ電極を相互に連結して通気性を有する面状体としてもよい。
【0024】
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化装置において、前記コロナ電極、前記集塵電極、又は、前記燃焼用電極の少なくとも一つを、メッシュ状金網、パンチングメタル、エキスパンダメタル、コイル状ワイヤ、金属繊維の集合体の何れか一つ、又は、これらの組合せで形成する。また、前記集塵電極表面にガス通過用の主たる孔径がDPFよりも10倍程度以上大きい(孔径0.1mm以上)ガス通過性のセラミック等誘電材料を配置したもので形成してもよい。
【0025】
そして、前記集塵電極と前記燃焼用電極の間隙に排気ガス通過性を有する誘電材料を充填したり、前記集塵電極が排気ガスを通過させる孔部を有し、前記孔部の直径が0.1mm以上10mm以下となるように、また、前記誘電材料の排気ガス通過用孔径が0.1mm以上10mm以下となるようにして構成する。また、前記集塵電極と前記燃焼用電極間に印加する電圧の波高値をVとし、前記集塵電極と前記燃焼用電極間の距離をdとして、前記集塵電極と前記燃焼用電極間距離の平均電解強度E=V/dが3kV/cm以上30kV/cm以下となるようにして構成する。
【0026】
上記の内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置によれば、コロナ電極と集塵電極との間に発生させたコロナ放電を利用して、ガス通過用の主たる孔径がDPFよりも10倍程度以上大きい集塵電極を用いて、排気ガス中のPMを捕集するので、背圧上昇を殆ど伴わずにPMを捕集でき、しかも、コロナ電極、集塵電極、燃焼用電極を排気ガスの流通方向と交差する方向、好ましくは、垂直方向に配置しているので、コロナ電極と集塵電極間で形成されるコロナ放電によって帯電したPMが直接下流側の集塵電極に流れ込み、この集塵電極に効率よく捕集できる。また、集塵電極の上流側表面にDPFよりも孔径の大きいガス通過性のセラミック等誘電材料を配置することで、誘電材料の分極効果と集塵面積の増大により集塵電極に流れ込むPMの捕集効率をさらに改善することができる。
【0027】
その上、集塵電極の近傍に設けた燃焼用電極に加電することによって、集塵電極もしくは集塵電極表面のガス通過性誘電材料に捕集された粒子状物質を燃焼除去できるので、捕集されたPMの燃焼除去のための、電気ヒータ、石油バーナによるPMへの直接加熱や、燃料の後噴射等による排気ガスの昇温や、エンジンの性能チューニングや吸気絞り等による排気ガスの昇温等が不用となる。
【0028】
また、集塵電極表面に、ガス通過性誘電材料(ガス通過用の孔径がDPFより10倍程度以上大きい誘電材料)を用いた場合、燃焼用電極に加電することによって誘電材料内部に電界が形成され、誘電材料内部に帯電したPMがより捕集され易くなる。誘電材料表面及び内表面に捕集されたPMが堆積し、燃焼用電極と集塵用電極間で電気的短絡状態となれば、堆積したPMを通じて電流が流れて通電加熱によってPMが昇温・燃焼開始し、誘電材料内部からPMが燃焼除去される。
【0029】
そして、燃焼用電極に燃焼用電流供給装置から300V〜1kV程度の直流電圧、交流電圧、パルス電圧のいずれかを常時印加しておき、集塵電極に捕集されたPMの捕集量が増加してくると、この捕集されたPMと燃焼用電極との距離が狭まり、両者の間に電気的な短絡(ショート)状態が生じてPMに電流が流れ、この電流によりPMは昇温し燃焼(PMの通電加熱燃焼)を開始する。ここで、前記の電気的な短絡状態は、必ずしも集塵電極全面で均質に発生する必要はない。局所的にでも一旦PMの燃焼(通電加熱燃焼)が生じると、PMの燃焼熱により隣接したPMが燃焼を開始するので、連鎖的に捕集されたPMが燃焼する。そして、捕集されたPMが燃焼除去されるとショート状態が解消される。
【0030】
この装置では、燃焼用電極が常時加電された状態であっても、PMの捕集量の増加によりショートしてPMの燃焼を開始した時のみ電力の消費が発生し、燃焼により直ぐにショート状態が解除されると電力の消費も中断されるので、PM燃焼に使用される電力は極めて僅かで済むことになる。また、PMの捕集量の局所的な増加により、自動的にショート及びPMの燃焼除去が行われるので、捕集されたPMを燃焼除去させるための制御も不要となる。
【0031】
しかも、このPMの燃焼除去の場合、集塵電極に捕捉されたPMは、コロナ放電場に曝されているために、150℃〜200℃といった低温から燃焼を開始できるので、高温燃焼による損傷は生じない。
【0032】
このように、低い投入電力でPMを高い効率で大量に捕集でき、かつ捕集したPMを低電力で燃焼除去できるので燃費の悪化も殆ど無い。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化方法及びその装置について、図面を参照しながら説明する。
【0034】
最初に、本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化装置の構成要素となる集塵ユニットについて説明する。図1〜図6に示すように、この集塵ユニット10,20は、コロナ放電を発生させるための高電圧を印加するコロナ電極11,21と、非コロナ電極である集塵電極12,22と、燃焼用電極13,23とからなる。
【0035】
このコロナ電極11,21、集塵電極12,22、燃焼用電極13,23は、通常の金属、特に耐腐食性が要求される場合にはステンレス等を材料として形成される。
【0036】
このコロナ電極11,21は導電性の線状の電極(ワイヤ状電極)で形成され、集塵電極12,22は排気ガスGを通過させると共にコロナ放電で帯電したPMを捕集するために、通気性と集塵の利便性を考慮して、図1〜図3に示すような平面状メッシュ体や、図4〜図6に示すような円筒面状メッシュ体等の導電性の通気性を有する面状体で形成される。
【0037】
また、集塵電極11,21としては、メッシュ状金網やパンチングメタル等の穴開き板やエキスパンダメタルを板状、筒状、その他の形状に形成したもの、コイル状ワイヤを加工して板状、筒状、その他の形状にしたもの、ステンレスウール等の金属繊維を集合体にしたもの等、及び、これらの複合体や積層体を用いることができる。
【0038】
燃焼用電極13,23は、集塵電極12,22に捕集されたPMを通電により燃焼除去するためのものであり、集塵電極12,22の近傍に隣接して設けられる。そして、PMは集塵電極12,22のコロナ電極側11,21に多く堆積するので、この燃焼用電極13,23もコロナ電極側11,21に設ける。即ち、この燃焼用電極13,23は、コロナ電極11,21と集塵電極12,22の間に配置される。言い換えれば、集塵電極12,22と燃焼用電極13,23で、互いに絶縁されたPM燃焼用の二重構造を形成する。
【0039】
そして、燃焼用電極13,23は、集塵電極11,21と同様にメッシュ状金網等で形成できるが、その開孔率は、集塵電極12,22の開孔率より大きく形成する。つまり、燃焼用電極13,23は、集塵電極12,22よりメッシュを粗く形成する。
【0040】
このコロナ電極11,21と集塵電極12,22と燃焼用電極13,23を互いに電気的に絶縁状態で一組にして、集塵電極12,22をコロナ電極11,21の下流側に間隔を有してこのコロナ電極11,21に対向して設けた状態で、排気ガス浄化装置のケース内に配置し、しかも、このコロナ電極11,21と集塵電極12,22は、排気ガスGの主流方向と交差する方向、好ましくは垂直方向になるように配置する。即ち、排気ガスGがコロナ電極11,21を横切って集塵電極12,22の面内に流入及び面内を通過するように配置する。そして、更に、燃焼用電極13,23を集塵電極12,22の近傍、例えば、1〜2mm程度の間隔を有して配置して設ける。
【0041】
図7に、線状コロナ電極11と、このコロナ電極11と平行な平面状メッシュ体の集塵電極12及び燃焼用電極13で形成される平面型集塵ユニット10Aを排気ガス浄化装置1Aに組み込んだ例を示す。
【0042】
図8に、金網等の平面状メッシュ体のコロナ電極11と、このコロナ電極11と平行な平面状メッシュ体の集塵電極12及び燃焼用電極13で形成される平面型集塵ユニット10Bを排気ガス浄化装置1Bに組み込んだ例を示す。
【0043】
また、図9に、同心円筒面上に配置された複数の線状コロナ電極11の集合と、この同心円筒と中心を同じくした同心円筒面状の円筒面状メッシュ体の集塵電極12及び燃焼用電極13,23との組合せで構成される同心円型集塵ユニット10Cを排気ガス浄化装置1Cに組み込んだ例を示す。
【0044】
この図9の構成の場合には、排気ガスGは、排気ガス入口2から中央の通路を通り、放射方向に流れて浄化区画3を通過して、同心円型集塵ユニット10CでPMを捕集された後、外側通路6を経由して排気ガス出口4に至る。
【0045】
なお、平面型集塵ユニット10Aや同心円型集塵ユニット10Cにおいて、複数の線状コロナ電極11を相互に連結した通気性を有する面状体で形成してもよく、この面状体は、集塵電極12,22と同様に、メッシュ状金網等で形成できるが、コロナ放電用であるので目は粗くてよく、そのメッシュ間隔や開孔率は集塵電極12,22より大きくして、より通気抵抗の少ないものとする。
【0046】
また、図10及び図11に、単数の線状コロナ電極21と、この線状コロナ電極21を軸とする円筒面状の円筒面状メッシュ体の集塵電極22及び燃焼用電極23との組合せで構成される同軸円筒型集塵ユニット20を排気ガス浄化装置1E,1Fに組み込んだ例を示す。この図11の場合も、図9と同様に、排気ガスGは、排気ガス入口2から中央の通路を通り、放射方向に流れて浄化区画3を通過して外側通路6を経由して、排気ガス出口4に至る。
【0047】
例えば、車載用としては、図8、図9、図11の排気ガス浄化装置1B,1C,1Fは、通常のマフラー(消音装置)と同じ円筒形状にでき、車載時のレイアウトや取付構造面で実用性の高い装置となる。
【0048】
そして、図12に示すように、この排気ガス浄化装置1A〜1Fを車両用ディーゼルエンジンに適用する場合は、ディーゼルエンジン31の排気通路32のマフラー33の上流側に配置され、ディーゼルエンジンの制御系34からの信号で制御され、バッテリー35から電力の供給を受ける電力供給装置36から電力供給される。この電力供給装置36は高電圧供給装置36aと燃焼用電流供給装置36bを有して構成される。
【0049】
排気ガス浄化装置1A〜1Fのコロナ電極11,21には、この高電圧供給装置36aから直流電圧、交流電圧、パルス電圧等のいずれかの高電圧を印加し、一方の集塵電極12,22をアースすることにより、コロナ電極11,21と集塵電極12,22との間に不平等電界を形成する。この交流電圧の周波数としては50Hz〜10kHzのものが適しているが、特に正弦波状である必要はなく、矩形状のものであってもよい。印加電圧の種類としては、直流電圧が投入電力あたりのPM捕集率で優れており、電気系の構成装置も比較的簡略化できる。直流電圧としては負電圧でも正電圧でも十分な効果が得られるが、概して正電圧にしたほうが投入電力あたりのPM捕集率で優れている。なお、周辺装置の仕様等によっては総合的な判断で交流電圧やパルス電圧のほうが良い場合もある。
【0050】
印加電圧の波高値Vとしては、コロナ電極11,21にコロナ放電を形成するに足る電圧であればよく、コロナ電極11,21と接地電極12,22の形状と空間的配置から決定されるコロナ開始電圧をもとに設定すればよい。車載用排気ガス浄化装置であれば5kV〜40kV程度、固定排出源用排気ガス浄化装置であれば5kV〜100kV程度の範囲が適当である。
【0051】
この高電圧の印加により、コロナ電極11,21の近傍に不平等電界が形成され、コロナ電極11,21を中心として、局所的にガスが非破壊放電すなわちコロナ放電空間が形成される。このコロナ放電によって、ガス中には高速電子と高速電子が衝突して電離された正イオンや電子付着による負イオンが多数形成される。このコロナ放電空間にPMが含まれた排気ガスGを流通させると、電子・正イオン・負イオンとPMが衝突することによってPMは殆ど瞬間的に荷電され、帯電したPMはクーロン力によって集塵電極12,22に捕集される。
【0052】
このとき、処理する排気ガスGの流れをコロナ電極11,21や集塵電極12,22が遮る方向に、これらの電極11,21,12,22を配置し、コロナ電極11,21の下流側に通気性を有する面状体の集塵電極12,22が配置されているので、帯電されたPMは電界及びクローン力によるドリフト効果が小さくても、集塵電極12,22に捕集される確率が高くなり、効率よく集塵電極12,22に捕集されることになる。そのため、低い消費電力でPMを高効率で除去できる。
【0053】
また、図14のように集塵電極12,22と燃焼用電極13間にガス通過性を有する誘電材料25を配置してもよい。図14(a)は図1〜図3に示すような平面型集塵ユニットを代表例として、燃焼用電極13と集塵電極12の間にガス通過性誘電材料25を挟み込んだものである。図14(b)は、集塵電極12の上流側にも下流側にも燃焼用電極13を配置し、下流側の燃焼用電極13と集塵電極12の間にガス通過性誘電材料25を配置したものであり、上流側の集塵電極12表面で捕集しきれなかったPMを再度捕集させる構造となっている。図14(c)は、集塵電極12の上流側にも下流側にも燃焼用電極13を配置し、両方の燃焼用電極13と集塵電極12間にガス通過性誘電材料25を挟み込んだものである。
【0054】
このような構成において、集塵電極12と燃焼用電極13間に電圧を印加すれば誘電材料25内部に電界が形成され、PM捕集効率が更に向上する。図14の例では、燃焼用電極13に印加する電圧は捕集PMの燃焼用のみならず、ガス通過性誘電材料25へのPM捕集効率向上の役割も兼ねる。ガス通過性誘電材料25は集塵電極12、燃焼用電極13に直接接触していてもよいし、適当なスペーサを介して数mm程度以下の空間を挟んで集塵電極12、燃焼用電極13間に配置されていてもよい。
【0055】
ガス通過性誘電材料25としては、DPFよりも孔径が10倍程度大きい、より具体的には孔径が0.1mm程度以上の材料を用いればよいが、PM燃焼による損傷を避けるため、融点が高く耐熱性に優れた材料が好適であり、図15に示すようなセラミック粒子の集合体25A、多孔質セラミック又はセラミック繊維の集合体のセラミックフィルタ25B、セラミックハニカム25C等が適している。
【0056】
このコロナ放電を利用して電気集塵作用で捕集されたPMは、通常の物理的なフィルタで機械的にトラップする場合に比べ、より繊細なPMの粒子を選択的に捕集することができ、かなり長時間連続運転しても目詰まりの恐れがない。
【0057】
また、コロナ電極11,21は線状又は通気性を有する面状体の電極で形成され、集塵電極12,22及び燃焼用電極13,23は、通気性を有する面状体で形成されるが、この面状体はメッシュ体のように、孔径と開孔率が大きく、その孔径はDPFの10倍程度以上でよいので、排気ガスGの流れの方向と交差する方向(通常は垂直な方向)に配置されても、排気ガスGの流路を大きく塞がないので、排気ガス抵抗が著しく小さく、背圧上昇を殆ど伴わない。
【0058】
その上、電極間距離、所要電圧(消費電力)、排気ガス滞留時間をほぼ独立に選定することができ、また、スペース等の制約がある場合でも安定的なコロナ放電を形成できるので、排気ガス浄化装置のコンパクト化を図ることができる。
【0059】
そして、この集塵電極12,22に捕集されたPMを燃焼除去するために燃焼用電極13,23に、燃焼用電流供給装置36bから300V〜1kV程度の直流電圧、交流電圧、パルス電圧を常時連続的に印加する。印加する電圧波高値Vは、燃焼用電極13,23と集塵電極12,22の間隙dに依存し、電圧波高値Vを間隙dで除した平均電界強度E(=V/d)を3kV/cm以上とすればPMの燃焼除去を速やかに行うことができることを実験的に見出している。傾向として、電圧波高値Vが高い程PM燃焼が速やかに行われることがわかっており、例えば、PM堆積量に応じて電圧を制御してもよい。
【0060】
より具体的には直流電圧印加の場合は電圧波高値Vを、交流電圧印加の場合は電圧波高値V若しくは周波数を、パルス電圧印加の場合は電圧波高値V若しくは繰り返し率を変化させることによって、PM堆積量が多いときには平均電圧が高くなるように制御してやればよい。PM堆積量の評価としては、エンジンモード等で予めわかっている場合にはプログラム制御で対応することもできるし、集塵電極12,22前後の圧力損失をモニタリングすることでフィードバック制御をすることも可能である。
【0061】
また、印加する電圧波高値VをE=20〜25kV/cm以上となるようにすると、燃焼用電極13,23と集塵電極12,22間の空間で火花放電が発生するようになる。この特性は、燃焼用電極13,23と集塵電極12,22間の空間にガス通過性誘電材料25を挟み込んだ場合でも略同様である。この火花放電をもって、堆積したPMの着火燃焼除去するここも可能である。常時火花放電を発生させるような電圧を印加することは燃焼用電極13,23、集塵電極12,22、ガス通過性誘電材料25の損傷、並びに消費電力の点で好ましくないが、例えば、図16のように、一時的に電圧波高値Vを火花発生電圧レベルに上げたようなパターンの電圧を印加してもよい。電圧波高値Vを一時的に火花発生電圧レベルに上げる時間及び時間的頻度は、PM堆積量に応じて制御してやればよい。
【0062】
この電圧の印加及び電流の供給により、集塵電極12,22に捕集されたPMの捕集量が増加してくると、この捕集されたPMとこの集塵電極12,22に近接して設けられた燃焼用電極13,23との間の電気的な短絡(ショート)が生じてPMに電流が流れ、PMはこの電流により昇温し燃焼を開始する。
【0063】
一旦PMの燃焼が生じると、PMの燃焼熱により隣接したPMが昇温して燃焼を開始し、連鎖的に捕集されたPMが燃焼する。また、この捕集されたPMが燃焼除去されるとショート状態が解消され、電力消費も止まる。
【0064】
この場合に、燃焼用電極13,23が常時通電された状態であっても、PMの捕集が少ない場合には捕集されたPMと集塵電極12,22の間には絶縁状態が維持され電力の消費は生じないので、また、PMの捕集量の増加によりショートしてPMの燃焼を開始すると、燃焼により直ちにショート状態が解除されるので、PM燃焼に使用される電力は極めて僅かで済むことになる。
【0065】
また、PMの捕集量の局所的な増加により、自動的にショート及びPMの燃焼除去が行われるので、捕集されたPMを燃焼除去させるための制御も不要となる。
【0066】
しかも、このPMの燃焼除去の場合、集塵電極12,22に捕捉されたPMは、コロナ放電場に曝されているために、150℃〜200℃といった低温から燃焼を開始できるので、高温燃焼による損傷は生じない。
【0067】
そして、更に、コロナ電極11,21や集塵電極12,22や燃焼用電極13,23に白金や酸化チタン等の酸化力をもった触媒成分を担持又は塗布することによりPMの燃焼を促進できる。この場合に各電極ともコロナ放電場に曝されているため、触媒が相乗効果を発揮して、より低温でもPMを燃焼させることが可能となる。そのため、排気ガス温度を感知又はモニターするON/OFF制御機能を追加して、排気ガス温度が触媒が機能する高温領域の場合には、燃焼用電極13,23への通電をOFFにして、触媒機能が低下する低温領域の場合のみ通電をONにすればよいことになる。
【0068】
なお、本発明は、燃料の性状や燃焼方式、また、その普及率から、軽油を燃料とするディーゼルエンジンが主要な対象となるが、これに限定されず、また、自動車搭載の内燃機関のみならず、各種産業用機械や定置式の内燃機関にも適用可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明の排気ガス浄化方法及びその装置によれば、コロナ電極と集塵電極との間に発生させたコロナ放電を利用して、排気ガス中のPMの捕集するので、背圧上昇を殆ど伴わずにPMを捕集でき、しかも、コロナ電極、集塵電極、燃焼用電極を排気ガスの流通方向と交差する方向に配置しているので、コロナ電極の近傍で帯電したPMを下流側の集塵電極に流れ込ませて、この集塵電極に効率よく捕集させることができる。
【0070】
そして、集塵電極に捕集されたPMの量が増加してくると、この捕集されたPMと燃焼用電極との距離が狭まり、両者の間に電気的な短絡(ショート)が生じてPMに電流が流れる。この電流によりPMは昇温し燃焼を開始し、一旦PMの燃焼が生じると、PMの燃焼熱により隣接したPMが昇温し燃焼を開始するので、連鎖的に捕集されたPMを燃焼除去できる。
【0071】
この場合に、燃焼用電極が常時通電された状態であっても、PMの捕集量の増加によるショートでPMの燃焼を開始した時のみ電力の消費が発生し、燃焼により直ぐにショート状態が解除され、電力の消費も中断されるので、極めて僅か電力でPM燃焼を効率よく行うことができる。
【0072】
また、PMの捕集量の局所的な増加により、自動的にショート及びPMの燃焼除去が行われるので、捕集されたPMを燃焼除去させるための制御も不要となる。
【0073】
従って、低い投入電力でPMを高い効率で捕集でき、しかも、捕集したPMを燃焼用電極という非常に簡単な機構と少ない電力消費で自動的に燃焼除去できる。また、投入電力が低くて済むので燃費の悪化も殆ど無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成要素である平面型集塵ユニットの構成を示す模式的な斜視図である。
【図2】図1の平面型集塵ユニットの側面図である。
【図3】図1の平面型集塵ユニットの平面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成要素である同軸円筒型集塵ユニットの構成を示す模式的な斜視図である。
【図5】図4の平面型集塵ユニットの側面図である。
【図6】図5の平面型集塵ユニットの平面図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な側断面図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な側断面図である。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な図で、(a)は横断面図で、(b)は側断面図である。
【図10】本発明に係る第4の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な図で、(a)は側断面図で、(b)は平断面図である。
【図11】本発明に係る第5の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な図で、(a)は横断面図で、(b)は側断面図である。
【図12】本発明に係るの内燃機関の排気ガス浄化装置を車載した場合の構成例を示す図である。
【図13】従来技術の電気集塵装置の構造を模式的に示す平断面図である。
【図14】本発明に係る第6の実施の形態の内燃機関の排気ガス浄化装置の構成を示す模式的な図で、燃焼用電極と集塵電極の間にガス通過性誘電材料を挟み込む代表的構造を示す模式的な図で、(a)は三層構造を示す図で、(b)は四層構造を示す図で、(c)は五層構造を示す図である。
【図15】図14のガス通過性誘電材料の代表的な例を示す模式図で、(a)はセラミック粒子を示す図で、(b)は多孔質セラミック又はセラミック繊維集合体を示す図で、(c)はハニカム状セラミクフィルタを示す図である。
【図16】燃焼用電極に印加する電圧波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1F 排気ガス浄化装置
10 平面型集塵ユニット
10C 同心円型集塵ユニット
11 コロナ電極
12 集塵電極(平面状メッシュ体)
12C 集塵電極(円筒面状メッシュ体)
13 燃焼用電極
20 同軸円筒型集塵ユニット
21 コロナ電極
22 集塵電極(円筒面状メッシュ体)
23 燃焼用電極
25 ガス通過性誘電材料
25A セラミック粒子
25B 多孔質セラミック又はセラミック繊維の集合体
25C ハニカム状セラミックフィルタ
36a 高電圧供給装置
36b 燃焼用電流供給装置

Claims (10)

  1. 内燃機関の排気ガス中の粒子状物質を除去する排気ガス浄化方法であって、排気ガスの流れと交差する方向に設けた線状又は通気性を有する面状体のコロナ電極に高電圧を印加すると共に、該コロナ電極の下流側に間隔を有して該コロナ電極に対向して設けた通気性を有する面状体で形成される集塵電極の面内に、排気ガスを通過させて、コロナ放電により帯電した排気ガス中の粒子状物質を、前記集塵電極で捕集して排気ガスを浄化し、更に、前記集塵電極の近傍に設けた燃焼用電極に通電することによって前記集塵電極に捕集された粒子状物質を燃焼除去することを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化方法。
  2. 前記集塵電極と前記燃焼用電極の間隙に排気ガス通過性を有する誘電材料を充填したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス浄化方法。
  3. 前記集塵電極が排気ガスを通過させる孔部を有し、前記孔部の直径が0.1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の排気ガス浄化方法。
  4. 前記集塵電極と前記燃焼用電極間に印加する電圧の波高値をVとし、前記集塵電極と前記燃焼用電極間の距離をdとして、前記集塵電極と前記燃焼用電極間距離の平均電解強度E=V/dが3kV/cm以上30kV/cm以下となるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス浄化方法。
  5. エンジンの排気ガス中の粒子状物質を除去する排気ガス浄化装置であって、排気ガスの流れと交差する方向に設けた線状又は通気性を有する面状体のコロナ電極と、該コロナ電極の下流側に間隔を有して該コロナ電極に対向して設けた通気性を有する面状体で形成される集塵電極と、該集塵電極の近傍に設けた燃焼用電極を有して形成されると共に、前記コロナ電極にコロナ放電用の高圧電圧を供給する高電圧供給装置と、捕集された粒子状物質の燃焼用の電流を前記燃焼用電極に供給する燃焼用電流供給装置を備えたことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
  6. 前記燃焼用電極を前記集塵電極の前記コロナ電極側の近傍に設けると共に、前記燃焼用電極の開孔率を、前記集塵電極の開孔率よりも大きくしたことを特徴とする請求項5記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  7. 前記集塵電極と前記燃焼用電極の間隙に排気ガス通過性を有する誘電材料を充填したことを特徴とする請求項5又は6記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  8. 前記集塵電極が排気ガスを通過させる孔部を有し、前記孔部の直径が0.1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  9. 前記誘電材料の排気ガス通過用孔径が0.1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項7項に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  10. 前記集塵電極と前記燃焼用電極間に印加する電圧の波高値をVとし、前記集塵電極と前記燃焼用電極間の距離をdとして、前記集塵電極と前記燃焼用電極間距離の平均電解強度E=V/dが3kV/cm以上30kV/cm以下となるようにしたことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
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