JP2004292819A - カチオン電着塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉛化合物を含まなくても防食性、仕上り等に優れた電着塗膜を形成するカチオン電着塗料組成物を提供すること。
【解決手段】 ビスマス化合物及び有機酸を水性媒体中で混合分散してなり、得られる有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で存在する水性分散液又は水性分散ペーストを配合してなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カチオン電着塗料組成物に関し、さらに詳しくは、鉛化合物を含まなくても防食性、仕上り性等に優れた電着塗膜を形成しうるカチオン電着塗料組成物に関する。
電着塗料は、つきまわり性に優れ、また、耐久性や防食性などの性能に優れた塗膜を形成することができるため、従来より、それらの性能が要求される用途分野、例えば自動車車体の塗装、電気器具の塗装等に広く採用されている。
電着塗料には、その防食性をさらに向上させるために、鉛化合物やクロム化合物などの防錆剤が配合されてきたが、これらは非常に有害であり、公害対策上その使用には問題があった。そのため、これら鉛化合物やクロム化合物に代わる無毒性ないし低毒性の防錆剤について種々検討が行われており、優れた防錆能を発揮するものとしてビスマス化合物が知られている。
例えば、特許文献1(=U.S. Patent5,330,839、EP−A−509,437)には、ビスマス化合物を含有するカチオン電着塗料が提案されている。該電着塗料を用いることにより、防食性及び低温硬化性に優れた塗膜を形成せしめることができるが、ビスマス化合物が十分均一に分散されない場合には、防食性や低温硬化性が不足したり、塗料中に沈降物が生じやすいなどの問題が生ずる。
一方、特許文献2(=WO 93/24578)には、脂肪族ヒドロキシカルボン酸のビスマス塩を含有するカチオン電着可能な触媒含有カチオンペイントバインダが開示されているが、このバインダは、ビスマス塩の水溶性を確保するために多量の脂肪族ヒドロキシカルボン酸を含有しているため、それを用いて調製される電着塗料は酸が過剰となって、つきまわり性や仕上り性などの電着塗装性が著るしく低下するという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば、特許文献3(=U.s.Patent5,670,441、EP−A−690,106)では、ビスマス1モルあたり解離性プロトンが2モル未満であるような量の酸を使用して調製されたビスマス化合物をエポキシ−アミンアダクトと併用することが提案されており、また、特許文献4(=WO 95/07377)では、酸化ビスマスを特定の方法で乳酸と反応させて得られる乳酸ビスムチルと乳酸ビスマスの混合物を塗料結合剤中に分散させることが提案されている。しかし、前者の場合には、ビスマス化合物が塗料中で沈降しやすく、また、後者の場合には、使用酸量を十分に減らすことができないため、つきまわり性や仕上がり性などの電着塗装性において十分に満足できる電着塗料が得られないという問題がある。
本発明者らは、上記の如き問題を解決すべく鋭意検討した結果、ビスマス化合物を有機酸と共に水性媒体中で混合分散することにより得られる非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物を含む水性分散液、又はビスマス化合物を有機酸と共に水性媒体中で分散剤の存在下に混合分散することにより得られる非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物を含む水性分散ペーストを使用すれば、電着塗料中に非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物を均一かつ安定に分散可能であり、鉛化合物等を用いなくとも、仕上り性、防食性のいずれにも優れた電着塗膜を形成せしめることができることを見出し本発明を完成するに至った。
特開平5−65439号公報 特表平7−506870号公報 特開平8−60046号公報 特表平9−505837号公報
かくして、本発明によれば、ビスマス化合物及び有機酸を水性媒体中で混合分散してなる水性分散液であって、有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で存在する水性分散液を配合してなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物が提供される。
本発明によれば、また、ビスマス化合物及び有機酸を水性媒体中で分散剤の存在下に混合分散してなる水性分散ペーストであって、有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で存在する水性分散ペーストを配合してなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物が提供される。
以下、本発明のカチオン電着塗料組成物についてさらに詳細に説明する。
ビスマス水性分散液及びビスマス水性分散ペースト
本発明に従い電着塗料組成物に配合される、非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物を含む水性分散液(以下、ビスマス水性分散液という)は、ビスマス化合物及び有機酸を、水性媒体中で混合分散することにより製造することができる。その際、該有機酸は、非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物が主として生成するような割合で使用される。また、水性媒体中でのビスマス化合物及び有機酸の混合分散は、約50℃以下の温度下で分散機を用いて行なうことが望ましい。かくして、生成する有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で安定に白濁状又はクリーム状で分散しているビスマスの水分散液が得られ、これを電着塗料に配合することにより、電着塗膜のつきまわり性や仕上り性を何ら損なわせることなく、硬化性、防食性を格段に向上させることができる。
また、本発明に従い電着塗料組成物に配合される、非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物を含む水性分散ペースト(以下、ビスマス水性分散ペースト又は単に水性分散ペーストという)は、ビスマス化合物及び有機酸を、水性媒体中で分散剤の存在下に混合分散することにより製造することができる。その際、該有機酸は、非水溶性の有機酸変性ビスマス化合物が主として生成するような割合で使用される。水溶性の有機酸変性ビスマス化合物が多く生成すると、電着塗装時に塗膜中へビスマスが移行しにくく、また、その添加量を多くしても、特に電着塗膜厚が薄い場合には、防食性が十分に得られにくい。かくして、生成する有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の状態で安定に白濁状で分散しているビスマス水性分散ペーストが得られ、これを電着塗料に配合することにより、電着塗膜のつき
まわり性や仕上り性を何ら損なわせることなく、硬化性、防食性を格段に向上させることができる。
上記ビスマス水性分散液及びビスマス水性分散ペーストは、水溶性のビスマス化合物を含有していてもよいが、その含有量は、該ビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペーストを遠心分離(12000rpmで30分間)にかけて得られる上澄液中に存在する水溶性ビスマス化合物の含有量が、金属ビスマス重量換算で、原料に用いた水不溶性ビスマス化合物の全量の約40%以下、特に約30%以下、さらに特に約20%以下となるような量であることが望ましい。
このようなビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペーストの調製に使用されるビスマス化合物としては、例えば、酸化ビスマス、水酸化ビスマス、塩基性炭酸ビスマスなどの塩基性ビスマス化合物が挙げられ、中でも酸化ビスマスが好適である。
また、有機酸は、上記ビスマス化合物を水性媒体中で非水溶性の形態で十分に均一で安定な分散体に変えることを目的として使用されるものであり、例えば、ギ酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸等の有機カルボン酸や、アミドスルホン酸等の有機スルホン酸などを挙げることができるが、特に、下記一般式
Figure 2004292819
式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R2は水素原子又は炭 素数1〜10のアルキル基を表わし、nは0又は1である、ただし、nが0であり且
つRがメチル基である場合、Rは水素原子であることはない、
で示される脂肪族カルボン酸が好適である。
該脂肪族カルボン酸としては、具体的には、例えば、ヒドロキシ酢酸、ヒドロキシプロピオン酸などの脂肪族ヒドロキシカルボン酸;メトキシ酢酸、エトキシ酢酸、3−メトキシプロピオン酸などの脂肪族アルコキシカルボン酸などが挙げられる。これらのうち、メトキシ酢酸が好適である。これらは単独で又は2種以上組合わせて用いることができる。また、該脂肪族カルボン酸は前述の如き他の有機酸と併用してもよい。
上記有機酸の使用量は、得られる有機酸変性ビスマス化合物が水性媒体中で非水溶性の形態で存在できる範囲内の量であり、それは使用する有機酸の種類によって異なるが、一般的には、有機酸は、ビスマス化合物中のビスマス量に基いて、モル比で0.25〜2.5、好ましくは0.5〜1.7、より好ましくは0.75〜1.3の範囲内で使用することができる。より具体的に、有機酸としてメトキシ酢酸を用いる場合には、その使用量は、ビスマス化合物中のビスマス量に基づくモル比で通常0.25〜2.5、好ましくは0.75〜1.3の範囲内とすることができる。
ビスマス水性分散ペーストを調製する際に用いられる分散剤としては、カチオン電着塗料の分野においてそれ自体既知のカチオン型分散用樹脂や界面活性剤などが何らの制限なく使用でき、該カチオン型分散用樹脂としては、後述する電着塗料用基体樹脂として列記するものの中から適宜選択して使用することができる。例えば、3級アミン型、4級アンモニウム塩型、3級スルホニウム塩型などの樹脂が挙げられる。また、界面活性剤としては、例えば、HLBが3〜18、好ましくは5〜15の範囲内にあるアセチレングリコール系、ポリエチレングリコール系、多価アルコール系などのノニオン型界面活性剤が挙げられる。
上記分散剤の使用量は、その種類やビスマス化合物の使用量等によって変えることができるが、通常、ビスマス化合物100重量部に対して1〜150重量部、特に10〜100重量部、さらに特に50〜100重量部の範囲内が好適である。
以上に述べたビスマス化合物及び有機酸を用いるビスマス水性分散液の製造は、例えば、水に有機酸とビスマス化合物を加え、約50℃以下の温度で、ボールミル又はサンドミルなどの分散混合機中で分散処理することにより行なうことができる。得られる水分散液は一般に1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の固形分濃度を有することができる。
また、ビスマス化合物、有機酸及び分散剤を用いるビスマス水性分散ペーストの製造は、カチオン電着塗料において使用される顔料ペーストの製造と同様に行なうことができる。具体的には、例えば、分散剤を含む水に有機酸とビスマス化合物を加え、ボールミル又はサンドミルなどの分散混合機中で分散処理することにより、ビスマス水性分散ペーストを製造することができる。得られる水性分散ペーストは一般に10〜70重量%、好ましくは30〜60重量%の固形分濃度を有することができる。
さらに、ビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペーストは、通常のカチオン電着塗料に使用される顔料類を加えて顔料ペーストとして調製してもよい。具体的には、例えば、顔料分散用樹脂、中和剤及び顔料類を配合し、ボールミル、サンドミルなどの分散混合機中で分散処理して顔料ペーストを調製した後、これに上記のビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペーストを加えることができる。上記顔料分散用樹脂の中和に使用される中和剤としては、例えば、酢酸、ギ酸などの有機酸を使用することができる。
上記顔料分散用樹脂としては、例えば、従来から既知のものが何ら制限なく使用でき、例えば、前記ビスマス分散ペーストの調製に際して使用されると同様のカチオン型分散用樹脂を用いることができる。
上記顔料類としては、通常、電着塗料に使用される顔料であれば特に制限なく任意の顔料を使用することができ、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラなどの着色顔料;クレー、マイカ、バリタ、タルク、炭酸カルシウム、シリカなどの体質顔料;リンモリブデン酸アルミニウム、トリポリリン酸アルミニウムなどの防錆顔料が挙げられる。
ビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペースト或いはこれらを含む顔料ペーストは、カチオン電着塗料のバインダー樹脂成分等に配合することができる。ビスマス水性分散液は、また、電着塗料の水分散後に添加することもできる。
上記のビスマス水性分散液及びビスマス水性分散ペーストは、一般に、電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対するビスマス含有量が0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜7重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部の範囲内となるような割合で電着塗料組成物に配合することができる。
電着塗料組成物
本発明に従い上記のビスマス水性分散液又はビスマス水性分散ペーストが配合される電着塗料組成物は、基本的には、カチオン化可能な基体樹脂と、必要に応じて硬化剤を含んでなる。該基体樹脂としては、カチオン化可能な官能基を含むエポキシ系、アクリル系、ポリウレタン系などの樹脂が好適に使用されるが、中でも、例えばアミン付加エポキシ樹脂に代表されるポリアミン樹脂が防食性の点から特に好ましい。
上記アミン付加エポキシ樹脂としては、例えば、(i)エポキシ樹脂と1級モノ−及びポリアミン、2級モノ−及びポリアミン又は1、2級混合ポリアミンとの付加物(例えば、米国特許第3,984,299号明細書参照);(ii)エポキシド樹脂とケチミン化された1級アミノ基を有する2級モノー及びポリアミンとの付加物(例えば、米国特許第4,017,438号明細書参照);(iii)エポキシド樹脂とケチミン化された1級アミノ基を有するヒドロキシ化合物とのエーテル化により得られる反応物(例えば、特開昭59−43013号公報参照)等を挙げることができる。
上記アミン付加エポキシ樹脂の製造に使用されるエポキシ樹脂は、エポキシ基を1分子中に2個以上有する化合物であり、一般に少なくとも200、好ましくは400〜4000、更に好ましくは800〜2000の範囲内の数平均分子量を有するものが適しており、特に、ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるものや、ポリフェノール化合物とアルキレンオキシドとの付加物にエピクロルヒドリンを反応させて得られるものが好ましい。該エポキシ樹脂の形成のために用い得るポリフェノール化合物としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパン、4,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキシ−tert−ブチル−フェニル)−2,2−プロパン、ビス(2−ヒドロキシナフチル)メタン、テ
トラ(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等を挙げることができる。
該エポキシ樹脂は、ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリアミドアミン、ポリカルボン酸、ポリイソシアネート化合物などと一部反応させたものであってもよく、更にまた、ε−カプロラクトン、アクリルモノマーなどをグラフト重合させたものであってもよい。さらに、上記以外に、ポリオールとエピクロルヒドリンとの反応物及び該反応物とポリフェノール化合物との反応物、不飽和化合物を過酢酸で酸化して得られるものなどをエポキシ樹脂として用いてもよい。
上記基体樹脂は、外部架橋型及び内部(又は自己)架橋型のいずれのタイプのものであってもよく、外部架橋型の樹脂の場合に併用される硬化剤としては、従来から既知の架橋剤を使用することができ、特に、ブロックポリイソシアネート化合物が好ましいが、トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンなども使用することができる。また、内部架橋型の樹脂としてはブロックイソシアネート基を導入したものが好適である。
上記外部架橋型の基体樹脂と共に使用しうるブロックポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネート化合物とイソシアネートブロック剤との付加反応生成物であることができ、該ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの芳香族、脂環族又は脂肪族のジイソシアネート化合物及びそのイソシアヌレート体、並びにこれらのイソシアネート化合物の過剰量にエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどの低分子活性水素含有化合物を反応させて得られる末端イソシアネート含有化合物等を挙げることができる。
一方、前記イソシアネートブロック剤はポリイソシアネート化合物のイソシアネート基に付加して一時的にブロックするものであり、そして付加によって生成するブロックポリイソシアネート化合物は常温においては安定であり且つ約100〜200℃の焼付温度に加熱した際にブロック剤を解離して遊離のイソシアネート基を再生しうるものであることが望ましい。このような要件を満たすブロック剤としては、例えば、ε−カプロラクタム、γ一ブチロラクタムなどのラクタム系化合物;メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム系化合物;フェノール、パラ−t−ブチルフェノール、クレゾールなどのフェノール系化合物;n−ブタノール、2−エチルヘキサノールなどの脂肪族アルコール類;フェニルカルビノール、メチルフェニルカルビノールなどの芳香族アルキルアルコール類;エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエーテルアルコール系化合物等を挙げることができる。これらのうち、オキシム系およびラクタム系のブロック剤は比較的低温で解離するブロック剤であるため、電着塗料組成物の硬化性の点から特に好適である。
ブロックイソシアネート基を基体樹脂分子中に有していて自己架橋するタイプにおける基体樹脂中へのブロックイソシアネート基の導入は、従来から既知の方法を用いて行うことができ、例えば、部分ブロックしたポリイソシアネート化合物中の遊離のイソシアネート基と基体樹脂中の活性水素含有部とを反応させることによって導入することができる。
基体樹脂の水溶化ないし水分散化は、通常、前記の如き基体樹脂を脂肪族カルボン酸、特に酢酸、ギ酸などの水溶性有機酸で中和することによって行なうことができる。中和剤として酢酸及び/又はギ酸を用いると、仕上り性、つきまわり性、低温硬化性などに優れた電着塗料が得られるので好ましい。
本発明の電着塗料組成物には、場合により硬化触媒として錫化合物を含有せしめることができる。該錫化合物としては、例えば、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイドなどの有機錫酸化物;ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ベンゾエートオキシ、ジブチル錫ベンゾエートオキシ、ジオクチル錫ジベンゾエート、ジブチル錫ジベンゾエートなどのジアルキル錫の脂肪族または芳香族カルボン酸塩等を挙げることができる。電着塗料組成物中での錫化合物の含有量は、厳密に規定されるものではなく、電着塗料に要求される性能等に応じて広範囲にわたって変えることができるが、通常、電着塗料中の樹脂固形分100重量部あたりの錫含有量が0〜8重量部、好ましくは0.05〜5重量部、さらに好ましくは0.5〜3重量部の範囲内となるようにするのが好適である。
本発明の電着塗料組成物には、また、必要に応じて、防錆剤として亜鉛化合物を含有せしめることができる。該亜鉛化合物としては、例えば、リン酸亜鉛、蟻酸亜鉛、酢酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛、酸化亜鉛、リンモリブデン酸亜鉛等を挙げることができる。電着塗料組成物中での亜鉛化合物の含有量は、厳密に規定されるものではなく、電着塗料に要求される性能等に応じて広範囲にわたって変えることができるが、通常、電着塗料中の樹脂固形分100重量部あたりの亜鉛含有量が0〜8重量部、好ましくは0.05〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜3重量部の範囲内となるようにするのが好適である。
本発明の電着塗料組成物には、さらに必要に応じて、有機溶剤、塗面調整剤などの塗料添加物を配合することもできる。
本発明の電着塗料組成物は、電着塗装によって所望の金属基体表面に塗装することができる。電着塗装は、一般には、固形分濃度が約5〜40重量%となるように脱イオン水などで希釈し、さらにpHを5.0〜9.0の範囲内に調整した本発明の電着塗料組成物からなる電着浴を、通常、浴温15〜35℃に調整し、負荷電圧100〜400Vの条件で行なうことができる。
本発明の電着塗料組成物を用いて形成しうる電着塗膜の膜厚は、特に制限されるものではないが、一般的には、硬化塗膜に基づいて10〜40μmの範囲内が好ましい。また、塗膜の焼付け硬化温度は、一般に100〜200℃の範囲内が適している。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」を示す。
カチオン電着塗料用クリヤーエマルションの調製
撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付けた反応容器に、窒素雰囲気下でプロピレンオキシド変性ビスフエノールAジグリシジルエーテル(注1)525部、ビスフェノールA342部及び有効成分80%のモノエタノールアミンとメチルイソブチルケトンとのケチミンのメチルイソブチルケトン溶液36部を仕込み、160℃でエポキシ基が消失するまで反応させた。さらに、このものにエポキシ当量が約190のビスフェノールジグリシジルエーテル665部及び有効成分80%のモノエタノールアミンのメチルイソブチルケトンとのケチミンのメチルイソブチルケトン溶液232部を加え、140℃でエポキシ基濃度が0.27ミリモル/gになるまで反応させた。これによって数平均分子量約15000のエポキシ樹脂液が得られた。
次にエチレングリコールモノブチルエーテル365部で希釈冷却し、100℃になったところで有効成分80%のモノエタノールアミンとメチルイソブチルケトンとのケチミンのメチルイソブチルケトン溶液100部を加え、100℃で粘度上昇が停止するまで反応させて、固形分81%のエポキシ−ポリアミン樹脂溶液を得た。このものをエチレングリコールモノブチルエーテルで固形分濃度50%になるように調整した時のガードナー粘度(25℃)はWであった。
上記で得たワニスを樹脂固形分で70部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの2−エチルヘキシルアルコールブロック化物30部(固形分で)、10%酢酸15部を配合し、均一に撹拌した後、脱イオン水を強く撹拌しながら約15分かけて滴下し、固形分33.6%のカチオン電着用クリヤーエマルションを得た。
(注1)プロピレンオキシド変性ビスフエノールAジグリシジルエーテル、三洋化成社製 、商品名「グリシエールBPP−350」、エポキシ当量約340。
ビスマス水性分散液の調製
製造例1
容器に、脱イオン水412部およびメトキシ酢酸43.1部を配合し、均一になるように攪拌した後、この中に酸化ビスマス111.5部を加えてボールミルで20時間混合分散して、固形分25%のビスマス分散液(1)を得た。
製造例2
製造例1において、メトキシ酢酸43.1部のかわりにL−乳酸47.9部(水10%含有)を使用し、脱イオン水の量を407.2部とする以外は製造例1と同様の操作を行なって、固形分25%のビスマス分散液(2)を得た。
製造例3
製造例1において、メトキシ酢酸43.1部のかわりに酢酸31.9部(水10%含有)を使用し、脱イオン水の量を365.8部とする以外は製造例1と同様の操作を行なって、固形分25%のビスマス分散液(3)を得た。
製造例4
製造例1において、メトキシ酢酸43.1部のかわりに10%アミドスルホン酸水溶液464.1部を使用し、脱イオン水の量を468.5部とする以外は製造例1と同様の操作を行なって、固形分25%のビスマス分散液(4)を得た。
ビスマス水性分散ぺーストの調製
製造例5
容器に、固形分75%のエポキシ系3級アミン型顔料分散用樹脂液(アミン価100)133.3部およびメトキシ酢酸81.1部を配合し均一になるよう撹拌した後、この中に脱イオン水233.5部を強く撹拌しながら滴下し、さらに酸化ビスマス111.5部を加えてボールミルで20時間混合分散して、固形分50%のビスマス分散ぺースト(1)を得た。
製造例6
製造例5において、メトキシ酢酸の量を59.6部、脱イオン水の量を212部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ペースト(2)を得た。
製造例7
製造例5において、メトキシ酢酸81.1部のかわりにエトキシ酢酸68.9部を使用し、脱イオン水の量を221.3部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ペースト(3)を得た。
製造例8
製造例5において、エポキシ系3級アミン型顔料分散用樹脂液133.3部のかわりに固形分60%のエポキシ系4級アンモニウム型顔料分散用樹脂液(4級アンモニウム塩価50)166.7部を用い、メトキシ酢酸の量を43.1部、脱イオン水の量を162.1部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ペースト(4)を得た。
製造例9
製造例5において、顔料分散用樹脂液133.3部のかわりに「ノイゲンEA−142B」(第一工業製薬社製、ノニオン系界面活性剤、HLB=14)50部を用い、メトキシ酢酸の量を43.1部、脱イオン水の量を178.8部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ペースト(5)を得た。
製造例10
製造例5において、メトキシ酢酸81.1部のかわりにL−乳酸(水10%含有)66.2部を使用し、脱イオン水量を205.4部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(6)を得た。
製造例11
製造例10において、L−乳酸の量(水10%含有)を90.1部、脱イオン水の量を224.5部とする以外は製造例10と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(7)を得た。
製造例12
製造例10において、L−乳酸の量(水10%含有)を54.2部、脱イオン水の量を195.8部とする以外は製造例10と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(8)を得た。
製造例13
製造例10において、エポキシ系3級アミン型顔料分散用樹脂液133.3部のかわりに固形分60%のエポキシ系4級アンモニウム型顔料分散用樹脂液(4級アンモニウム塩価50)166.7部を用い、L−乳酸の量(水10%含有)を47.9部、脱イオン水の量を157.3部とする以外は製造例10と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(9)を得た。
製造例14
製造例10において、顔料分散用樹脂液133.3部のかわりに「ノイゲンEA−142B」(第一工業製薬社製、ノニオン系界面活性剤、HLB=14)50部を用い、L−乳酸の量(水10%含有)を47.9部、脱イオン水の量を174部とする以外は製造例10と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺ一スト(10)を得た。
製造例15
製造例5において、メトキシ酢酸の量を145.8部、脱イオン水の量を298.1部とする以外は製造例5と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(11)を得た。
製造例16
製造例10において、L−乳酸の量(水10%含有)を114.1部、脱イオン水の量を243.6部とする以外は製造例10と同様の操作を行なって、固形分50%のビスマス分散ぺースト(12)を得た。
上記で得られた各ビスマス分散液およびビスマス分散ぺーストを遠心分離(12000rpmで30分間)し、その上澄液中のビスマス金属濃度を測定し、その含有率を下記式により算出した。
Figure 2004292819
結果を下記表1に示す。また、各ビスマス分散液およびビスマス分散ぺーストの遠心分離後の沈降物は、全て白色の微粉末であり、水を加えることにより再分散することができた。
Figure 2004292819
顔料分散ぺーストの調製
調製例1
ボールミルに、75%エポキシ系3級アミン型顔料分散用樹脂液4.7部および上記で製造した50%ビスマス分散ぺースト(1)10.6部を配合し混合した後、さらに脱イオン水23.4部を加え混合撹拌した。次いでこの中に、チタン白16.5部、クレー8部、カーボンブラック0.3部及びジオクチル錫オキサイド3部を配合し40時間分散処理して固形分55%の顔料分散ぺースト(P−1)を得た。
調製例2〜16
調製例1において、配合成分を下記表2に示す組成とする以外は調製例1と同様に操作して顔料分散ぺースト(P−2)〜(P−16)を得た。
調製例17、18
ボールミルに、75%エポキシ系3級アミン型顔料分散用樹脂液4.7部、10%ギ酸1.4部を配合し混合した後、さらに脱イオン水を加え混合撹拌した。次いでこの中に、チタン白16.5部、クレー8部、カーボンブラック0.3部及びジオクチル錫オキサイド3部、さらに調製例18の場合には酸化ビスマス2部を配合し、40時間分散処理して固形分55%の顔料分散ぺースト(P−17)及び(P−18)を得た(下記表2参照)。
Figure 2004292819
実施例及び比較例
上記カチオン電着用クリヤーエマルションに、下記表3に示す配合組成で上記で調製した各顔料ぺーストを加え、脱イオン水で希釈して撹拌し固形分20%のカチオン電着塗料を得た。
塗装試験
上記実施例及び比較例で得た各カチオン電着塗料中に、化成処理なしの0.8×150×70mmの冷延ダル鋼板(未処理板)およびパルボンド#3080(日本パーカライジング社製、リン酸亜鉛処理剤)で化成処理した同サイズの冷延ダル鋼板(化成処理板)をそれぞれ浸漬し、これをカソードとして電着塗装を行なった。電着条件は電圧200Vで、膜厚(乾燥膜厚に基づいて)約20μmの電着塗膜を形成し、水洗後、焼付けを行なった。焼付けは雰囲気温度を2段階とし、焼付け時間を20分間として電気熱風乾燥器を用いて行なった。得られた塗装板の性能試験結果を下記表3に示す。
性能試験は下記の方法に従って実施した。
(*1)硬化性:
焼付温度150℃で得られた各電着塗板の塗面をメチルイソイブチルケトンをし みこませた4枚重ねのガーゼで約3〜4cmの長さを20往復こすった時の塗面 外観を目視で観察し以下の基準で評価した。
○:塗面に傷が認められない
△:塗面に傷が認められるが素地はみえない
×:塗膜が溶解し素地がみえる
(*2)防食性:
焼付温度170℃で得られた各電着塗板に、素地に達するように電着塗膜にナイ フでクロスカット傷を入れ、これをJISZ−2371に準じて未処理板使用で は480時間、化成処理板使用では840時間耐塩水噴霧試験を行ない、ナイフ 傷からの錆、フクレ幅によって以下の基準で評価した。
◎:錆、フクレの最大幅がカット部より1mm未満(片側)
○:錆、フクレの最大幅がカット部より1mm以上、2mm未満(片側)
△:錆、フクレの最大幅がカット部より2mm以上、3mm未満(片側)でかつ平 面部にブリスターがかなり目立つ
×:錆、フクレの最大幅がカット部より3mm以上でかつ塗面全面にブリスター の発生がみられる
(*3)薄膜防食性:
試験板作成時の電着条件を電圧100Vとして、膜厚(乾燥膜厚に基づいて)約
10μmの電着塗膜を形成し、上記(*2)の防食性と同様の試験(但し、未処 理板使用では240時間、化成処理板使用では480時間)を行い、上記(*2 )と同じ基準で防食性を評価した。
(*4)耐衝撃性:
焼付温度170℃で得られた各電着塗板に、デュポン式衝撃試験機を用いて、撃 心の直径1/2インチ、落錘高さ50cm、測定雰囲気20℃の条件で試験を行 ない、衝撃を受けた凹部を目視で評価した。
○:異常なし
△:細かな亀裂が少しみられる
×:大きなワレがみられる
(*5)袋部塗装性:
袋部塗装性試験用被塗物(*)を電着浴中に浸漬深さが90mm、対極との距離 が110mmとなるように、かつ8mmφの穴の開いた面が対極に面するように 浸漬し電着塗装した。該被塗物の平行に配置された4枚の鋼板のうちの穴の開い ていない鋼板の、箱状体における内面に相当する部分の電着塗膜の膜厚を、箱状 体を形成している穴の開いた鋼板のうち対極に最も近い鋼板の箱状体における外 面に相当する部分の電着塗膜の膜厚に対する比率(%)で表わす。比率の高いも のほど袋部塗装性は良好であることを意味する。
(*) 袋部塗装性試験用被塗物:
70×150×0.8mmのリン酸亜鉛処理冷延鋼板4枚のうちの3枚に底辺か ら45mmで左右対称となる位置に8mmφの穴を開け、4枚の鋼板を等間隔に 平行に配置し、側面、底面もリン酸亜鉛処理冷延鋼板で遮断して上面が解放され た、70×150×60mmの箱状構造体を作成した。なお、4枚の鋼板のうち の穴を開けていない鋼板が構造体の外面を形成するように配置した。得られた箱 状構造体は、電着塗装時、90mmの深さまで浸漬され、電着塗料は8mmφの 穴を通じてのみ出入りする。
(*6)亜鉛メッキ鋼板塗装性:
合金化溶融亜鉛メッキ鋼板に250V×3分間通電し、焼付け後の塗膜の仕上り 性を目視で評価した。
○:異常なし
△:わずかにピンホール発生
×:著しくピンホール発生
Figure 2004292819

Claims (10)

  1. ビスマス化合物及び下記一般式
    Figure 2004292819
    式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R2は水素原子又は炭 素数1〜10のアルキル基を表わし、nは0又は1である、ただし、nが0であり且 つRがメチル基である場合、Rは水素原子であることはない、
    で示される脂肪族カルボン酸を水性媒体中で混合分散してなり、得られる有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で存在する水性分散液を配合してなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物。
  2. ビスマス化合物及び下記一般式
    Figure 2004292819
    式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R2は水素原子又は炭 素数1〜10のアルキル基を表わし、nは0又は1である、ただし、nが0であり且 つRがメチル基である場合、Rは水素原子であることはない、
    で示される脂肪族カルボン酸を水性媒体中で分散剤の存在下に混合分散してなり、得られる有機酸変性ビスマス化合物が非水溶性の形態で存在する水性分散ペーストを配合してなることを特徴とするカチオン電着塗料組成物。
  3. ビスマス化合物が酸化ビスマス、水酸化ビスマス及び塩基性炭酸ビスマスから選らばれる請求項1又は2に記載のカチオン電着塗料組成物。
  4. ビスマス化合物が酸化ビスマスである請求項1又は2に記載のカチオン電着塗料組成物。
  5. 脂肪族カルボン酸がメトキシ酢酸である請求項1〜4のいずれかに記載のカチオン電着塗料組成物。
  6. 脂肪族カルボン酸をビスマス化合物中のビスマス量に基づくモル比で0.25〜2.5倍の範囲内の割合で混合分散してなる請求項1〜5のいずれかに記載のカチオン電着塗料組成物。
  7. 脂肪族カルボン酸をビスマス化合物中のビスマス量に基づくモル比で0.5〜1.7倍の範囲内の割合で混合分散してなる請求項6に記載のカチオン電着塗料組成物。
  8. 分散剤がカチオン型分散用樹脂及びノニオン系界面活性剤から選らばれる請求項2に記載のカチオン電着塗料組成物。
  9. 水性分散液を、電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対するビスマス含有量が0.1〜10重量部の範囲内となるように配合してなる請求項1に記載のカチオン電着塗料組成物。
  10. 水性分散ペーストを、電着塗料中の樹脂固形分100重量部に対するビスマス含有量が0.1〜10重量部の範囲内となるように配合してなる請求項2に記載のカチオン電着塗料組成物。
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