JP2004292011A - 易開封性包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な加工工程を必要とせず、袋のシール強度と密封性の信頼性を低下させず、手で容易に袋の片方の面を袋に殆ど残してもう一方の面を一方向に所定の幅で容易に引き裂き開封し、開封口を容易に探して開き易くし、自立性を確保することを可能にする易開封性包装袋を提供する。
【解決手段】フィルムAとフィルムBとを重ねて周辺部を熱シールした易開封性包装袋であって、フィルムAは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムであり、フィルムBは、一方向直線カット性を有さないフィルムと熱融着性樹脂層を含む積層フィルムであり、かつ周辺部の熱シール部内に、熱シール部を貫通した切り込み摘み部をフィルムAの一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手で容易に袋の片面を一方向に所定の幅で引き裂き開封することを可能にする易開封性包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、密封された積層フィルムの熱シール袋に充填された商品を購入した消費者が、前記密封袋を開封する場合は、鋏、包丁、ナイフ等の袋切断用具を使用して袋を切断して開封するのが原則であった。しかし、これら用具を用いずに手で簡便に開封する方法として、袋の端部例えばプラスチック袋の熱シールされた端部にノッチ等を設けそれを起点として袋を引き裂いて開封する方法や袋の熱シール部を易剥離性としてシール部を剥離して開封する方法が一般的であった。
【0003】
後者の易剥離性包装袋の代表例として、袋のシール強度を弱シールとしたポテトチップス等のピロー形状の包装袋などが良く知られており、この袋の開封は、袋の表裏のフィルムを指で摘まんで互いに反対方向に引張ることによって袋の上または下シール部と合掌シール部との交差部を引き剥がし、シールを剥離して開口部を形成する。
【0004】
しかし、この方法は、弱シール強度がが必ずしも均一で無く、また手で袋を両側に引張る力のかけ具合も個人差があり必ずしもきれいに開口部を得られ無い欠点があり、またシール強度が低いため流通段階でのシール部の破損の心配があり、内容物が液体含有物ではよりその破損の危険性が大きいと共に開封時に一気に袋が剥離開封して内容物が飛び出してしまう不都合があった。
【0005】
前者の熱シール部端部に設けたノッチを有する例えば3方または4方シール包装袋、ピロー包装袋では、その開封は袋のシール端部のノッチ部から袋を引き裂くことにより開口部を形成し、開口部から内容物を取り出す必要がある。その場合、取り出す内容物が饅頭等の型崩れし易いものであったり、薄焼き煎餅やクッキー等割れ易いものであると、袋の表裏のフィルムを引き裂く時に、表裏のフィルム間に存在する前記内容物がその2枚のフィルムに挟まれたままで引き裂かれることがあるので変形したり、破壊してしまう欠点がある。また、トレー入りの内容物を密封した袋を前記と同じノッチから袋を引き裂いて開封する際には、開封の引き裂き片がトレーに引っ掛かりスムーズに開封できないことが多かった。
【0006】
これらの問題点を防止するために、シールする辺の端部からシール部に至る部分に非接着部を形成し、非接着部のフィルム端部から接着部の一部に食い込むノッチを間隔をおいて2箇所設け、この2箇所のノッチの間を指で摘んで袋の片面のみをノッチの間隔幅で帯状に開封できる易開封性包装袋が提案されている(特許文献1参照)。この場合、開封に際してノッチを付与したシール部分の表裏のフィルムを切り離す必要があり、シール部を易剥離性にすることによって表裏のフィルムを剥離して切り離す。そのためには、袋全面のシール部を易剥離性にするかノッチ部分のみを易剥離性にする必要があるが、シール全面を易剥離性にした場合は、流通段階でのシール部の破損の心配がある。また、部分的に開封に必要な分だけ易剥離性にするには、その部分のみ易剥離加工処理する必要があった。
【0007】
また、ピロー包装袋であるが、合掌シール部に間隔をおいてノッチを2箇所設け、ノッチ間の合掌シール部を摘んで引き裂くことによって袋を円周状に開封する方法も提案されている(特許文献2参照)。しかし、この場合も合掌シール部の根元で左右のフィルムを切り離す必要があり、開封を進行させるフィルムと反対側のフィルムの合掌シール部の根元に当たる部分に微細な傷痕を設けることによって、反対側のフィルムをその部分で切断して切り離すようになっている。そのため、微細な傷痕を付与する工程が別途必要になり、また、傷痕を付与した部分の強度が低下する問題点があった。
【0008】
つまり、上記のような開封方法では、袋の形状によらずにシール部で一方のフィルムをもう一方のフィルムから切り離す必要がある。つまり、弱接着の易剥離性シールにして剥離によるか、易裂性にしてフィルム切断によるかの違いはあるが、いずれにせよ、この切り離す必要性のために上記のような問題点が発生していた。
【0009】
また、3方シール、4方シール包装袋或いはピロー包装袋のノッチによる開封においては、内容物が液体の場合には、開封した袋を台上に置くと内容物が漏れてしまうことがあり、開封と同時に他の容器に移しかえるか、袋の開口部を上にしておける入れ物等が必要であった。更に、袋内に複数の内容物を収納した場合、横から指を袋内に入れてつまみ出さねばならず、取り出し難いと言う問題があった。
【0010】
これらの欠点を解決するために自立性を有する所謂スタンディング包装袋が開発されている。スタンディング包装袋は、一般的には胴部と底部に両面に熱融着性樹脂を積層したフィルムを用いた2ピースのフィルムから作られるか、または両面に熱融着性樹脂を積層したフィルムを使用して底部を折り込みシールした1ピースのフィルムから作られ、いずれも袋の底部は船底形状に成形される。
【0011】
ところで、内容物によっては、袋を開封した後に小出しに使用するが、開封後にも内容物を再密封しておきたい場合があり、この目的に適合した再密封可能な咬合開閉機能を有するジッパーを付与した包装袋が知られている。ジッパーを付与したスタンディング袋は自立性を有し外観的に保型性容器として店頭での陳列効果に優れ軽量で嵩張らないと共に再密封性を併せ持ち、特に金属缶やガラス容器に代わってリサイクル性の優れた袋として近年広く普及してきている。
【0012】
従来のジッパー付スタンディング包装袋の開封方法は、包装袋の上部熱シール部とジッパー間の表裏のフィルムを鋏やナイフなどを用いて切断するか、ノッチなどを開封起点として手で引き裂いて開封する。この場合、図7に記載した様に引き裂いた包装袋の表裏のフィルム端17−1及び17−2が開封部分のほぼ全長に渡ってほぼ重なり合って同一線状になるため、包装袋の開封または再封後にジッパーを開いて内容物を取り出すに当たって袋の引き裂き口の表裏のフィルムを分けるための指掛りがなく、口開き性が悪いと言う問題点があった。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−230971号公報
【特許文献2】
特開2001−55248号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、易開封のために複雑な操作加工工程を必要とせず、袋のシール強度と袋の密封性の信頼性を低下させること無く、手で容易に袋の片方の面を袋に殆ど残してもう一方の面を一方向に所定の幅で容易に引き裂き開封し、開封口を容易に探して開き易くし、自立性を確保することを可能にする易開封性包装袋を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題、即ちシール部を弱剥離性にしたり傷痕を設けたりして袋のシール密封性の信頼性を損ねること無く、かつ易開封性を満足すると言う矛盾する課題を鋭意研究した結果、本発明に到達した。即ち、本発明は、下記(1)から(5)のいずれかである。
【0016】
(1)フィルムAとフィルムBとが重ねられて周辺部が熱シールされた易開封性包装袋であって、前記のフィルムAは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムであり、前記のフィルムBは、一方向直線カット性を有さないフィルムと熱融着性樹脂層を含む積層フィルムであり、かつ前記周辺部の熱シール部内に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部をフィルムAの一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に設けられていることを特徴とする易開封性包装袋。
【0017】
(2)開封端側熱シール部と胴側部と、前記胴側部に対して前記開封端側熱シール部と反対側に設けられた底部とを有する易開封性包装袋であって、前記開封端側熱シール部および前記胴側部がフィルムAとフィルムBとが重ね合わされてなり、前記底部が前記フィルムAと前記フィルムBの間にガセット状に内側に折り込んで挿入されたフィルムCからなり、前記各フィルムが接する部分の周辺部が熱シールされて船底形状に成形されており、前記のフィルムAは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムであり、前記のフィルムBは、一方向直線カット性を有さないフィルムと熱融着性樹脂層を含む積層フィルムであり、かつ前記開封端側熱シール部の近傍の胴側部の熱シール部内に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部がフィルムAの一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に設けられていることを特徴とする易開封性包装袋。
【0018】
(3)切り込み摘み部近傍の底部側に、フィルムAの一方向直線性カット方向に略平行方向に再密封可能なジッパー部が設けられていることを特徴とする上記(2)に記載の易開封性包装袋。
【0019】
(4)開封端側熱シール部とジッパー部との間にあって、フィルムAの一方向直線カット方向と交差する周辺熱シール部の一部に、前記一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部が設けられたことを特徴とする上記(2)または(3)に記載の易開封性包装袋。
【0020】
(5)フィルムAが、一方向直線カット性を有する、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂フィルムまたはポリエステル系樹脂フィルムのいずれか1層以上の層と、熱融着性樹脂層とから構成された積層フィルムであることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の包装袋の例を、ジッパー付きスタンディング包装袋を例に取って図面を参照しながら説明する。図1は、ジッパー付スタンディング包装袋1の側面図、図2は図1のa−a’矢視断面図である。
【0022】
なお、スタンディング包装袋とは、スタンディングパウチとも呼ばれ、自立性包装袋の総称である。ここに、自立性とは、底部を下にして袋が立った状態で水平面上に袋をおいた場合に、支えがなくとも袋がそのままの状態を保ち、倒れたりしにくい性質のことを言う。
【0023】
スタンディング包装袋1は、袋を開封する側の端部である開封端部の熱シール部7および胴側部の面となる表側のフィルムAと、同じく裏側のフィルムB、さらに袋の底部となるフィルムCの3ピースのフィルムからなる。フィルムAは、一方向直線カット性を有し直線カット方向が図1の矢印(A)の方向になる様に配置されている。
【0024】
スタンディング包装袋1は、袋の胴部側面となるフィルムA(図1ではフィルムAは紙面の表側に位置するものとする)と裏側のフィルムB(図1ではフィルムBは紙面の裏側に位置するものとする)の熱融着性樹脂フィルム層を対向させて配置し更にフィルムA及びBの下端部の間に逆V字型に折り曲げた袋の底面となるフィルムCを挿入配置し、その両側部、下端部をヒートシールして製造される。底面はフィルムCを内側に折り込んで挿入してなるガセット部2を有する形式で形成され、折り込まれた底面フィルムCの両側下端近傍には半円形などの底面フィルム切り欠き部が設けられ、かつ、そのガセット部2を船底形のシールパターンで底ヒートシール3して形成される。胴部は、壁面の表裏フィルムAとBの両側端縁部を所定幅の側部シール部4−1及び4−2でヒートシールして形成されている。
【0025】
このスタンディング包装袋1は、上部の開口部から内容物を充填することにより胴部と共に底部のガセット部2が筒状に広がり、かつ、底部では前記船底形の底部シール部によりガセット部の下側端縁部がヒートシールされると同時に、その両側の側部が前記底面フィルム切り欠き部の部分で壁面の積層フィルム同士がヒートシールされているので、底部の外周にはヒートシール部によるリング状の脚部が形成され、それにより袋に自立性が付与されている。スタンディング包装袋1は、上部端の開口部から内容物を充填した後にはヒートシールされて開封端部熱シール部7を形成する。
【0026】
一方向直線カット性を有するフイルムAとは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムである。一方向直線カット性とは、文字通り一方向に直線的に切り裂け易い性質を言い、以下の測定方法で定義される性質を言う。即ち、積層フィルム製造時の流れ方向及び流れ方向に直角方向に沿って250mm四方の正方形にフィルムを切出す。直線カット性を試験する方向と垂直な切出し片の端縁に30mm間隔をおいて図3のように2箇所のノッチを入れる。30mmの切れ目を指で掴んで直線カット方向と平行な方向にフィルムを引き裂く(図4の点線のようにフィルムが切れる)。
【0027】
一般にフィルムは、分子の配向方向や樹脂のブレンドした成分の配向方向によっては、フィルムの切れ具合がフィルムの引裂き方向によって異なることがあるため、上記の引き裂き試験をフィルムの左方向、右方向についてそれぞれ行い、引き裂いた時の引裂きの先端が細くなった方のフィルムの先端“X”の幅をもって直線カット性を判断する。Xの値が5mm未満または引裂きが対向する端縁まで至らないものを直線カット性が無いフィルムと言う。
【0028】
スタンディング包装袋1の表裏の側壁部8は、フィルムAとフィルムBの熱融着性樹脂層を対向させた2種類の積層フィルムから構成される。この状態を図4に示す。図4で、袋の側壁部を構成する一方の一方向直線カット性を有するフィルムAは、基材フィルム層9−1、一方向直線カット性を有するフィルム層10及び熱融着性樹脂フィルム層11−1の積層フィルムからなる。袋の要求特性によっては基材フィルム層9−1と一方向直線カット性を有するフィルム層10の積層の順番は逆でも良いし、基材フィルム層9−1は無くても良い。また図示していないが、この他の中間フィルム層が積層されていても良い。
【0029】
更に、図4のフィルムAは、直線カット性のあるフィルムを層構成の一部に用いて積層フィルムに直線カット性を付与しているが、この他の方法として例えば、特開平9−156649号公報に記載されているフィルムの分子配向性が相違する2枚のフィルムを背中合せに積層した、即ち2枚のフィルムが1組になって直線カット性を発揮するような組合せのフィルム層を層構成の一部に用いてフィルムAに直線カット性を付与しても良い。
【0030】
袋の表裏側壁部8を構成するもう一方のフィルムBは、直線カット性を有さないフィルムで基材フィルム層9−2、中間フィルム層12及び及び熱融着性樹脂フィルム層11−2の積層フィルムからなる。ただし、中間フィルム層12は無くても良いし、図示して無いがこの他の中間フィルム層が積層されていても良い。
【0031】
基材フィルム層9−1及び9−2には、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルムなどの二軸延伸フィルムなどが好ましく用いられる。
【0032】
一方向直線カット性を有するフィルム層10には、一軸延伸ポリエチレンフィルム、一軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの縦一軸または横一軸延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムや、例えば特開平7−113015号公報に記載された陽なナイロン6樹脂にポリメタキシリレンアジパミド樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルム、また例えば特開平11−300916号公報に記載されたような、ポリエチレンテレフタレート樹脂にポリブチレンテレフタレート樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムなどを用いることができる。
【0033】
熱融着性樹脂フィルム層11−1及び11−2としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと共重合可能なビニル化合物との共重合樹脂、或いはポリプロピレン系樹脂フィルムなどが用いられる。なお、熱融着性樹脂フィルム層11−1及び11−2の樹脂の種類は同一であることが好ましい。
【0034】
袋に充填した内容物を保存する上で、積層フィルムに水蒸気、酸素などのガスバリア性、アロマバリア性などが要求される時は、基材フィルム層9−1、9−2にポリ塩化ビニリデン樹脂層もしくはエチレンビニルアルコール樹脂を主体とする樹脂層をコーティングしたフィルムや、金属酸化物、金属などを蒸着したフィルムを選択するか、中間フィルム層7としてガスバリア性を有するフィルム、例えばアルミニウムなどの金属箔、ポリ塩化ビニリデン樹脂フィルム、エチレンビニルアルコール樹脂フィルムやこれらと他の樹脂との共押出しフィルムなどのフィルムを積層することができる。また、フィルムに剛性、意匠性などが要求される時は紙を積層することもできる。フィルムAとフィルムBは熱融着性樹脂フィルム層11−1及び11−2とを対向させて定法に従ってヒートシールされ袋の表裏の側壁を形成する。
【0035】
また、フィルムA及びBの製造方法は特に制限されるものでは無く、フィルム同士を接着剤を用いて積層するドライ或いはウェットラミネーション法、フィルム同志をTダイスから押出した溶融ポリエチレンなどで積層するサンドラミネーション法、Tダイスから溶融ポリエチレンなどを押出すことによって積層する押出しラミネーション法、低融点の熱融着制樹脂を用いたサーマルラミネーション法などが目的に応じて用いられる。
【0036】
またスタンディング包装袋1には、再密封可能に設けられたジッパー6を有しており、ジッパー6と上部シール7との間の側部シール4−1のシール部内にはヒートシールしたフィルムAとフィルムBを貫通して幅を持ったコまたはU、V字などの形状の切り込み5が引き裂き易い方向に設けられている。即ち切り込み5は、フィルムAの直線カット方向(上部シール部5と略平行な矢印Aの方向)と略平行に切り込み5の対称軸が配置されるようになされ、かつ切り込み5はフィルムAの直線カット方向に沿って袋の外縁に最も近い部分が切り込まれるようになされる一方、直線カット方向に沿って袋の外縁から最も離れた部分には切り込みがなされずにフィルムにつながったままとなるようになされている。その結果、切り込み5が手指で摘みえるツマミ形状を形成する。また切り込み5は、シール部の外縁端にノッチとして設けても良い。この場合、直線カット開封のきっかけとなるノッチは、少なくとも2箇所あることが望ましく、しかもその2箇所はフィルムAの直線カット方向に対して直角方向にある程度の距離を有することが好ましい。この2箇所からスタートする二本の略平行の引き裂き線により開封片により、袋の他の部分に影響すること無く開封することができる。
【0037】
切り込み5の大きさは、指先で摘んで引張ることができる大きさであれば良く、具体的には5mmから15mm程度であれば良い。また切り込み5は、例えば鍵孔形状のように指先で摘む部分のみ摘み易い様に大きくしても良い。袋の外縁から最も離れた部分の切り込み先端の間隔は、袋を開封した時のフィルムAの引き裂き幅を規定し、引き裂き幅を変更したい場合はこの間隔を変更すれば良い。なお図1では、切り込み5を左側の側部シール4−1に設けた例を示しているが、右側の側部シール4−2に設けても、その両側の側部シールに同時に2箇所設けても、また左右合計2箇所以上設けることもできる。
【0038】
図1のスタンディング包装袋1では、上部シール部5とジッパー部6の間の側部シール4に切り込み5を設けた例を示しているが、これに加えてジッパー部6と底シール部3の間の側部シール4−1または4−2に切り込みを1箇所以上設けても良い。
【0039】
切り込み5は、袋を製袋する時に製袋機で付与される。また、切り込み5を形成した近傍に位置する側部シール部4の一部を袋の内部側に突出させてその部分を局部的に他のシール部より広幅としても良い。この様にすることによって、袋の側部シール部分の内側の端縁と切り込み5の先端との間隔が短くなることによる、意図しない切り込み5部よりの破袋事故の可能性を減少できる。
【0040】
ジッパー6は、フィルムA及びBと熱融着可能な例えばポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれら共重合体のようなポリオレフィン系樹脂を押出し成形法などの手段によって連続的に成形される。ジッパー6は、雄型部材と雌型部材とからなり、フィルムAの直線カット方向と略平行に配置して製袋時にフィルムA及びBの熱融着性樹脂フィルム層の間に挿入され融着して設置される。
【0041】
図5は、図1の包装袋1の開封の途中状態を表したもので、開封は図1の切り込み5を指で起して摘み、袋の表側フィルムAの矢印(A)で示した直線カット方向、即ち切り込み5を設けた側部シール4−1と直角方向(図5の矢印引張り方向)に引張る。表側フィルムAは、直線カット性を有するフィルム10が積層されているため切り込み5の略間隔幅の直線状の引き裂き線13で引き裂ける。
【0042】
一方、袋の裏側フィルムBは直線カット性を有さないか直線カット性が小さいため、直線カット性を有する表側のフィルムAに直線方向の引き裂き力に影響されて直線方向の引き裂き力が付与されるものの、袋の内側のシール端縁から少し中に入った個所で引き裂き線14の様に先細り状になって引き裂けて一部が切り取られ、開封片15と一緒にフィルムBから分離する。その結果、表側のフィルムAのみを開封片15として切り取ることができる。
【0043】
この様にして、たやすく開封できるスタンディング包装袋1は、シール部を易剥離性としたり、裏側のフィルムのシール際に易裂き加工をする必要が無いため袋の強度を損なうこと無く、表側のフィルムAのみを所定の幅で引き裂いて開封することができる。また、開封片15による引き裂きは、開封を開始したシール4−1から、直線カット性方向に沿って相対するシール部に達して停止する。このため、開封片15は、袋に付いたまま残って塵として散乱することが無い。
【0044】
図6は、図5のB−B矢視図で開封部の断面図である。フィルムAは袋の表側の直線カット性フィルム、フィルムBは袋の裏側の直線カット性を有さないか直線カット性が小さいフィルム、7は上部シール(または開封端部熱シール部)、6はジッパー、17は引き裂いた後のフィルムAが取り去られた空間である。内容物を取り出すには、フィルムAの開封片15を取り去った空間部16に指を突っ込むによって簡単にフィルムAの切断端に指を掛けてフィルムAとフィルムBを左右に開くことができ、ジッパー6の噛合わせを外して開くことができる。なお、この包装袋には、勿論ジッパーを設けなくても良い。
【0045】
更に、この包装袋は、開封後も裏側フィルムB及び切り取られた開封片15を除く表側フィルムAは、袋の形態を保ったまま残るため、上部シール7をヘッダーとしたり、上部シール7の上にヘッダーを設けてその部分に孔を開けて吊り下げたり、またその部分に何らかの印刷を施した袋の場合、袋を開封後もその機能を失うこと無く保持できる利点がある。
【0046】
また更に、この包装袋は、開封後は開封片15がはがれた部分は、表側フィルムAが無く裏側フィルムのみしか無いため、この部分の袋の曲げ剛性が低くなって引き裂き線13に沿って引き裂き線13より上部に位置する袋の部分を折り曲げ易く、袋に開封ジッパー6を設置して無い場合は、折り曲げた袋の上部シール7付近を、袋の胴体の表面側フィルムAに粘着テープなどの手段で貼り付けることにより、内容物が袋からこぼれ出すことの防止や簡易的な袋の再封が可能である。
【0047】
本発明の袋には消費者が、袋の開封開始部分を認知するためや引き裂き方法を理解するための説明図や文章が印刷されていても良い。
【0048】
発明の袋は、和菓子、洋菓子、ケーキのように形崩れし易いものや、薄焼き煎餅、クッキー、ウェハス、棒菓子などの割れたり折れたりし易いもの、ウェットティシュー、ナプキン、スライスハム、スライスチーズなどの平たい内容物の包装やトレー付の内容物の包装に特に適する。
【0049】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。複合フィルムのヒートシール強度の評価方法を下記に示す。
【0050】
試験片は、2枚のフィルムのヒートーシール面を合わせて、その一端をテスター産業(株)製ヒートシールテスターTP−701Sで、ヒートシール時間2秒でヒートシールした。その際、ヒートシール温度を100℃から200℃まで20℃毎に6水準に変化させ、さらにヒートシール圧力を98kPaと196kPaの2水準に変化させた条件でそれぞれヒートシールして試験片を作成した。ヒートシール強度はJIS−Z1707に従い、23℃、相対湿度50%環境下にて測定した。ただし、試験速度は、毎分300±30mmとした。フィルムの流れ方向と幅方向についてそれぞれ測定し、その平均値をフィルムのヒートシール強度とした。
【0051】
【実施例1】
積層フィルムAとして、ユニチカ株式会社製の厚み12μmの縦方向直線カット性ポリエチレンテレフタレートフィルムのエンブレットPCと、厚み7μmのアルミニウム箔をポリウレタン系アンカーコート剤を介して、Tダイスより密度0.920g/cmで厚み15μmの低密度ポリエチレンを押出すことによりサンドラミネーション法により貼り合せ、次いでアルミニウム箔側に厚み40μmの上記の低密度ポリエチレンを押出して積層した。フィルムBとして、直線カット性ポリエチレンテレフタレートフィルムの替わりに直線カット性を有さない厚み12μmの通常のポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた以外は上記と同様にして積層フィルムを得た。
【0052】
製袋機で、フィルムAとフィルムBの低密度ポリエチレンフィルム面同士を対向させて二軸繰出し機から連続的に繰出すと伴にジッパー帯を繰出すことによって、製袋機の流れ方向に平行にジッパーを付与した側と反対側の袋の一辺が開口しその他の3辺が熱シールされたシール幅が10mmでフィルムの流れ方向(袋の横方向)の長さが150mm、流れと直角方向の(袋の縦方向)の長さが220mmの所謂横取り製袋の袋を得た。
【0053】
ジッパー帯はその中心線が、横シールの内縁端から20mmの位置になるように設け、図1の5の様な幅(図1の紙面上における縦方向の長さ)7mm、長さ(図1の紙面上における横方向の長さ)5mmの、フィルムとつながっている開口部分が袋の内側に向いたコの字型の切り込み5を、上部横シール7とジッパー6間の中央位置の縦シール4−1の外縁端から3mm入った位置に付与した。
【0054】
この袋に、被包装物として幅20mm、長さ160mm、厚さ10mmの脆い菓子を袋の開口した下端部から4本並べて挿入した後、開口端を熱シールし4方シール袋とした。コの字型の切り込み5を指で摘んでフィルムAの直線カット(図5の矢印)方向に引張って開封したところフィルムBが袋内側のシール端縁から10mmの所で図5の14の様に先端が先細り状になって開封片15から切り取られ、内容物を壊すことも無く、安定してフィルムAの約7mmの幅のみを引き裂き開封することができた。また、開封は、縦シール4−1と対向する縦シール4−2のシール部で止まり、開封片15は袋から切り離されること無く袋に付いたまま残り散乱することは無かった。
【0055】
また、開封片15が切り取られた後の図6の空間部16に指先を突っ込んでフィルムAとBを容易に引き離すことができ、更に、ジッパー6を開いて内容物をスムースに取り出すことができた。
【0056】
【実施例2】
実施例1のフィルムAとフィルムBを、実施例1と同様に二軸繰出し機から連続的に繰出すと共に、これとは別に厚み12μmの通常のポリエチレンテレフタレートフィルムと厚さ7μmのアルミニウム箔及び厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをこの順番にポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法により積層して、幅60mmにスリットして巻き取ったロールを繰出し機より繰出し、図2のフィルムCの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層がフィルムA及びフィルムBの低密度ポリエチレンフィルム層に対向する様に逆V字型に折り曲げ、フィルムA及びフィルムBの重ね合せ端の間に挿入し、スタンディング袋の底となるようにした。この時、袋になった時に図1の縦シール4−1及び4−2と底シール3の交点となる位置のフィルムCの先端部をパンチングで打抜き打抜いたフィルムCが無い部分は、フィルムAとフィルムBが熱融着して船底シール形状となるようにした。
【0057】
このようにして、ジッパーの無い、袋の上部が開口した胴部の表側側壁がフィルムAと裏側側壁がフィルムB、底がフィルムCからなるフィルムの流れ方向(袋の横方向)の長さが130mm、流れと直角方向の(袋の縦方向)の長さが180mmの袋を得た。縦シール幅10mmのスタンデイング袋を得た。
【0058】
この時、実施例1と同様な切り込み5を、切り込みの縦方向の中心線が袋の開口部上端から30mmの位置になるように付与した。この袋に被包装物として個包装した直径15mmの球状の飴をシール代を残して袋にほぼ一杯になるように詰めて、開口部をシール幅25mmでシールして、このシール部のほぼ中心に直径8mmの孔を打抜いて付与し吊り下げ可能なヘッダーとした。
【0059】
この袋は自立性を有し、切り込みから開封しても内容物により開封が邪魔されること無くスムースに開封することができた。また、袋は開封後も図6に示したように約7mmの開封片がフィルムAから切り取られたのみであるため、通常の袋の表裏のフィルムを切り取って開封する場合のように袋の開封後のには開封端が広がって自立性が悪くなることが少なく、また開封後もヘッダーが切り取られて無くなってしまうことが無いので開封後もヘッダー機能を残すことができた。
【0060】
【実施例3】
ジッパーを、袋の開口部上端から40mmの位置に付与した以外は、実施例2と同様の、ジッパー付の上部が開口したスタンディング袋を得た。この袋にジッパーを開いて開口した上部から実施例2と同じ飴を詰めた後、ジッパーを閉じ、実施例2と同様のシール兼ヘッダーとなる幅25mmのシールを施した。この袋は自立性と再封機能を有し、切込みから袋を開封した後のジッパーの開封も容易で、かつ開封後の自立性機能低下やヘッダー機能を失うことが無かった。
【0061】
この易開封性包装袋は、強固なシール部に開封開始箇所となる切り込み摘み部を設けるだけで、易開封のために複雑な操作加工工程を必要とせず、内容物の多いスタンデイング袋でも袋のシール強度と袋の密封性の信頼性を低下させること無く、手で容易に熱シール袋の片方の面を袋に殆ど残してもう一方の面の一方向に所定の幅で引き裂き容易に開封し開封口を容易に探し開き易くし自立性を確保することを可能にする上記従来技術の欠点を解消した易開封性包装袋であった。
【0062】
【比較例1】
実施例1のフィルムAを袋の裏側にも用いて、即ち袋の表裏フイルムともAの一方向直線カット性のフィルムを用いた実施例2と同様の袋を得た。この袋に、実施例2と同様の内容物を同様に詰めた。
【0063】
この袋は、裏側のフィルムも一方向直線カット性を有するため、この裏側フィルムを開封片から切り離すことができず、内容物によって阻止されて引裂きが停止し開封できなかった。
【0064】
【比較例2】
実施例1のフィルムBを袋の表側にも用いて、即ち袋の表裏フィルムAとBが一方向直線カット性では無いフィルムを用いた実施例2と同様の袋を得た。この袋に、実施例2と同様の内容物を同様に詰めた。
【0065】
この袋は、裏側のフィルムも一方向直線カット性を有するため、この裏側フィルムを開封片から切り離すことができず、内容物によって阻止されて引裂きが停止し開封できなかった。この袋は、開封の方向性があり開封ノッチ、切り込み端を指で摘んで引張る時の力の入れ方とその方向で積層フィルムBがフイルムAと共に切り取られてしまった。これでは、従来のノッチ付き袋とあまり変わりが無く、不安定で内容物に当たる個所で開封が停止したり、内容物を破壊したりして不安定で安定してスムースな開封ができなかった。
【0066】
【発明の効果】
比較的簡単な処理で実施することができ、易開封のために複雑な操作加工工程を必要としない。内容物の多いスタンデイング袋でも袋のシール強度と袋の密封性の信頼性を低下させること無く、手で容易に袋の片方の面を袋に残してもう一方の面の一方向に所定の幅で容易に引き裂き開封し開封口を容易に探して開き易くすることができる。開封後も自立性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の易開封性ジッパー付スタンディング包装袋の表側平面図である。
【図2】図1の包装袋のa−a‘矢視断面図である。
【図3】一方向直線カット性の測定方法を示す図である。
【図4】フィルムA及びフィルムBの積層構成を示す断面の概念図である。
【図5】易開封性包装袋の開封の途中の状況を示す袋の表側平面図である。
【図6】図5の開封途中の開封された部分のb−b‘矢視断面図である。
【図7】従来のジッパー付き包装袋の開封状態の断面図である。
【符号の説明】
A フィルムA(一方向直線カット性積層フィルム)
B フィルムB(一方向直線カット性を有さない積層フィルム)
C フィルムC(ガセット袋の底部フィルム)
1 易開封性包装袋
2 ガゼット折込みした袋底部フィルムC
3 底部シール
4−1、4−2 側部(縦)シール
5 切り込み
6 ジッパー
7 上部(横)シール
8 袋の表裏フィルム
9−1、9−2 基材フィルム
10 一方向直線カット性フィルム
11−1、11−2 熱融着性フィルム
12 中間フィルム
13 フィルムAの直線状引き裂き線
14 フィルムBの引裂き線
15 開封片
16 開封片を取り去った後のフィルムAの空間
17−1、17−2 開封した後の袋の表裏フィルムの端

Claims (5)

  1. フィルムAとフィルムBとが重ねられて周辺部が熱シールされた易開封性包装袋であって、前記のフィルムAは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムであり、前記のフィルムBは、一方向直線カット性を有さないフィルムと熱融着性樹脂層を含む積層フィルムであり、かつ前記周辺部の熱シール部内に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部をフィルムAの一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に設けられていることを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 開封端側熱シール部と胴側部と、前記胴側部に対して前記開封端側熱シール部と反対側に設けられた底部とを有する易開封性包装袋であって、前記開封端側熱シール部および前記胴側部がフィルムAとフィルムBとが重ね合わされてなり、前記底部が前記フィルムAと前記フィルムBの間にガセット状に内側に折り込んで挿入されたフィルムCからなり、前記各フィルムが接する部分の周辺部が熱シールされて船底形状に成形されており、前記のフィルムAは、少なくとも一方向直線カット性を有するフィルムと熱融着性樹脂フィルム層を含む積層フィルムであり、前記のフィルムBは、一方向直線カット性を有さないフィルムと熱融着性樹脂層を含む積層フィルムであり、かつ前記開封端側熱シール部の近傍の胴側部の熱シール部内に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部がフィルムAの一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に設けられていることを特徴とする易開封性包装袋。
  3. 切り込み摘み部近傍の底部側に、フィルムAの一方向直線性カット方向に略平行方向に再密封可能なジッパー部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の易開封性包装袋。
  4. 開封端側熱シール部とジッパー部との間にあって、フィルムAの一方向直線カット方向と交差する周辺熱シール部の一部に、前記一方向直線カット方向に沿って引き裂き易い方向に、前記熱シール部を貫通した切り込み摘み部が設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の易開封性包装袋。
  5. フィルムAが、一方向直線カット性を有する、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂フィルムまたはポリエステル系樹脂フィルムのいずれか1層以上の層と、熱融着性樹脂層とから構成された積層フィルムであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の易開封性包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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