JP2004291989A - 紙製液体容器のスパウト及びそれに冠着する紙製キャップ - Google Patents

紙製液体容器のスパウト及びそれに冠着する紙製キャップ Download PDF

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Abstract

【課題】紙製液体容器のスパウトを紙製とし、廃棄物に係わる環境に配慮され、且つコストが嵩まないガスバリア性の紙製液体容器のスパウトの提供にある。
【解決手段】紙基材の両面に熱可塑性樹脂層が施された紙製のスパウト用筒状スリーブの上下端部に外カール部42、44が形成され、該上端部の外カール部42を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部44を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の垂直に潰された外カール部44の上面が紙製液体容器本体10に穿設されている注出口用窓孔18の周縁内面10aにシールされ、上端部の外カール部42上面に封止用フィルムがシールされているスパウト20である。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙製液体容器のスパウト及びそれに冠着するキャップに関するものであり、さらに詳細には、スパウトやキャップを紙製として環境に配慮された紙製液体容器のスパウトおよび紙製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば酒類やジュース等液体を収容するガラス瓶に代わって、軽量でリサイクル可能な紙製液体容器が知られ、特に大型サイズの容器では、頂部の傾斜面に口栓が貼着された口栓付紙製液体容器として広く普及している。
【0003】
上記口栓の貼着には、図14の側断面概略図に示すように、例えば注出口用窓孔(18)が穿設された紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)周縁内面(10a)に、低密度ポリエチレン製のスパウト(20)(キャップは省略してある)の台座リング(22)上面をシール効率に優れる超音波シール法でシールしてある口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)と、図15の側断面概略図に示すように、注出口用窓孔(18)が穿設され、該窓孔(18)を覆うバリアフィルムでなる窓貼りフィルム(12)(ガスバリア性と中栓を兼ねるもので、最初の開封時にスパウト内部の円筒状開封刃(図示せず)によって破られる)が紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)周縁内面にヒートシールされ、その窓孔(18)の窓孔周縁外面(10b)に低密度ポリエチレン製のスパウト(20)(キャップは省略してある)の台座リング(22)の下面を超音波シール法等でシー融着している口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)とがあり、それぞれのタイプを用途等に応じて使い分けしている。
【0004】
しかしながら、上記口栓内付けタイプでも外付けタイプでも口栓のスパウト(20)がおよびそれに冠着するキャップ(図示せず)は、低密度ポリエチレン製であり、リサイクル可能な紙製液体容器本体(10)とともにリサイクルに回すことができず、かつ紙製液体容器本体(10)からスパウト(20)を取り外して分別回収することも困難なもので、地球環境に配慮されていないという問題点があった。
【0005】
また、特に上記口栓内付けタイプでは、口栓のスパウト(20)は、低密度ポリエチレン等ポリエチレン製が主流であり、このポリエチレン系の樹脂はガスバリア性に欠けるので、酒類等ガスバリア性を必要とする内容物用のスパウト(20)およびキャップには不向きで、例えばスパウト(20)の内面やキャップの内側にバリアフィルム(アルミニウム箔がラミネートされたフィルム等)を接着させてガスバリア性を付与したりしていたが、バリア性が完全でないことや製造コスト等に問題のあるものであった。
【0006】
また、上記口栓外付けタイプでは、紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)を覆う窓貼りフィルム(12)(ガスバリア性と中栓を兼ねるもので、最初の開封時にスパウト内部の円筒状開封刃(図示せず)によって破られる)で低密度ポリエチレン等でなるスパウト(10)のバリア性に欠ける点を補っているが、窓貼りフィルム(12)の形成とスパウト内部に円筒状開封刃(図示せず)を設けたりするスパウト構成にコストが嵩む等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、紙製液体容器のスパウトおよびキャップを紙製として、廃棄物等に係わる環境に配慮され、かつコストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた紙製液体容器のスパウトおよびキャップを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0009】
上記請求項1の発明によれば、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰してあるので、紙製液体容器本体内部で、それに穿設されている注出口用窓孔から挿入することができ、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールできるようにした口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0010】
また、請求項2の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片同士が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0011】
上記請求項2の発明によれば、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールできるようにした口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0012】
また、請求項3の発明では、上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項1または2記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0013】
上記請求項3の発明によれば、上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムをシールすることによって、キャップに代わり内容物の液漏れを防ぎ、シール層がイージーピール性を有するので、開封し易い紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0014】
また、請求項4の発明では、上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0015】
上記請求項4の発明によれば、筒状スリーブを構成している紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムと円筒状開封刃をも必要としないものとすることができる。
【0016】
また、請求項5の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0017】
上記請求項5の発明によれば、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰してあるので、紙製液体容器本体内部で、それに穿設されている注出口用窓孔から挿入することができ、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールできるようにした口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0018】
また、請求項6の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0019】
上記請求項6の発明によれば、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールできるようにした口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0020】
また、請求項7の発明では、上記上端部の水平に潰された外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項5または6記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0021】
上記請求項7の発明によれば、上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムをシールすることによって、キャップに代わり内容物の液漏れを防ぎ、シール層がイージーピール性を有するので、開封し易い紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0022】
また、請求項8の発明では、上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項5、6または7記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0023】
上記請求項8の発明によれば、筒状スリーブを構成している紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムと円筒状開封刃をも必要としないものとすることができる。
【0024】
また、請求項9の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性の層を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0025】
また、請求項10の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0026】
また、請求項11の発明では、上記上端部の水平に潰された外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項9または10記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0027】
また、請求項12の発明では、上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項9、10または11記載の紙製液体容器のスパウトとしたものである。
【0028】
また、請求項13の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材を前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入し、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたものである。
【0029】
上記請求項13の発明によれば、紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰すことによって、スパウトに差込みし易くし、かつスパウトに対するロック機能を有するようにし、上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、潰された内カール部の下面に表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材をシールされている紙製キャップとすることによって、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器とともにリサイクル用として回収できるようにしたものである。
【0030】
また、請求項14の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに嵌着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材が、前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入され、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたものである。
【0031】
上記請求項14の発明によれば、紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰すことによって、スパウトに差込みし易くし、かつスパウトに対するロック機能を有するようにし、上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、潰された内カール部の下面に表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材をシールされている紙製キャップとし、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器とともにリサイクル用として回収できるようにした環境に配慮された紙製キャップとしたものである。
【0032】
また、請求項15の発明では、内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材が、前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入され、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたものである。
【0033】
さらにまた、請求項16の発明では、上記円形状の紙基材とその表面の熱可塑性樹脂層の間にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項13、14または15記載の紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたものである。
【0034】
上記請求項16の発明によれば、上記円形状の紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウト用紙製キャップとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムとこれを破る円筒状開封刃を必要としないものとすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明は、図1の斜視図に示すように、例えば頂部の傾斜面(17)に注出口用窓孔(18)が穿設された紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)周縁内面あるいは外面に、スパウト(20)が固着された口栓内付けタイプの、あるいは口栓外付けタイプの口栓付紙製液体容器(1)のスパウト(20)およびこのスパウト(20)に冠着するキャップ(図示せず)に関するもので、さらに詳しくは、このスパウト(20)やキャップを紙製として使用後の廃棄に際し、リサイクル用として回収可能にする環境に配慮された口栓付紙製液体容器(1)のスパウト(20)および紙製キャップに関するものである。
【0036】
そこで、上記請求項1に係る発明は、例えば図2(a)の上面図および図2(b)の側断面図に示すように、紙基材(31)の内面と外面に熱可塑性樹脂層(32)が施されていて、左右端部に折り線(h)を介して所定の幅(W)のシール片(34)を有する長方形状のスパウト用シート(30)を用い、図3(a)の斜視図に示すように、このスパウト用シート(30)の折り線(h)でシール片(34)を外側と内側に折り曲げ、図3(b)の斜視図に示すように、折り曲げられたシール片(34)が互いに咬合するようにして左右端辺(30a)が外側に出ないようにし、折り曲げられたシール片(34)の内面同士および外面が熱可塑性樹脂層でシールされて、図4に示すようなスパウト用筒状スリーブ(40)とする。
【0037】
上記スパウト用シート(30)のサイズは、図2(a)に示すように、例えば横(Y)が88mm、縦(T)が40mmの長方形で、シール片(34)の幅(W)は6mm程度のものが用いられ、図4に示すスパウト用筒状スリーブ(40)の直径は24mm程度のものが、2000mlや900mlの紙製液体容器用としては一般的である。
【0038】
また、上記シール片(34)のシールは、ヒートシールバー方式、ホットエアー方式、あるいは超音波シール方式などで行うことができる。このシールされた部分は、シール片(34)が2枚とシールされるスパウト用シート(30)が2枚重なって厚くなり、折り曲げや次工程のカール部の形成がし難く、特に口栓内付けタイプの場合では注出口用窓孔とに隙間が出やすいので左右端のそれぞれ反対面のスパウト用シート(30)をスカイブ(削って薄くする)し、その部分を加熱してシールすることが好ましい。
【0039】
続いて、図5(a)の側断面図に示すように、上記で得られたスパウト用筒状スリーブ(40)の上端部と下端部に1周の外カール部(42、44)を形成し、さらに図5(b)に示すように、上端部の外カール部(42)をスパウト用筒状スリーブの側面に対し超音波シール方式等で水平に潰し、下端部の外カール部(44)をスパウト用筒状スリーブ(40)の側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して紙製のスパウト(20)とする。
【0040】
上記外カール部(42、44)のカール径は、上記スパウト用筒状スリーブ(40)のサイズの場合で2mm程度とし、1周以上1.5周程度までが好ましい値である。
【0041】
上記で得られた紙製のスパウト(20)を用い、例えば図6の側断面図に示すように、その下端部の垂直に潰された外カール部(44)の上面を紙製液体容器本体(10)に穿設されている注出口用窓孔(18)の周縁内面(10a)に超音波シール方式等でシールして口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)とするものである。
【0042】
また、上記請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明と同様にして、例えば図2(a)、(b)に示す紙基材(31)の内外面に熱可塑性樹脂層(32)が施されている長方形状のスパウト用シート(30)を用い、図3(b)の斜視図に示すように、折り曲げられたシール片(34)が互いに咬合するようにして左右端辺(30a)が外側に出ないようにし、折り曲げられたシール片(34)の内面同士および外面が熱可塑性樹脂層でシールされて、図4に示すようなスパウト用筒状スリーブ(40)とし、続いて、図5(a)の側断面図に示すように、上記で得られたスパウト用筒状スリーブ(40)の上端部と下端部に1周の外カール部(42、44)を形成する。なお、上記シール方式およびシールされる部分のスカイブは、上記請求項1に係る発明と同様である。
【0043】
続いて図7の側断面図に示すように、下端部の外カール部(44)を筒状スリーブの側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して紙製のスパウト(20)とする。このとき、図5(b)に示すように、上端部の外カール部(42)をスパウト用筒状スリーブ(40)の側面に対し超音波シール方式等で水平に潰して、下端部の外カール部(44)と紙製液体容器本体との超音波シールをし易くすることもできる。
【0044】
上記で得られた紙製のスパウト(20)を用い、例えば図7の側断面図に示すように、その下端部の垂直に潰された外カール部(44)の下面を紙製液体容器本体(10)に穿設されている注出口用窓孔(18)の周縁外面(10b)に超音波シール方式等でシールして口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)とするものである。
【0045】
また、上記請求項3に係る発明は、例えば図8の側断面図に示すように、イージーピール性を有するシール層(52)が下面に施されている封止用フィルム(50)が、例えば図6または図7に示すように、上端部の外カール部(42)の上面に超音波シール方式等でシールされて、液体内容物の液漏れを防ぎ、キャップに代わる働きをするもので、開封に際し、この封止用フィルム(50)を引っ張り上げると、イージーピール性があるので容易に開封できる紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0046】
また、上記請求項4に係る発明は、例えば図2(b)に示すように、スパウト用シート(30)を構成する紙基材(31)と外面に施されている熱可塑性樹脂層(32)の間に、ポリエチレンテレフタレート等の基材フィルム(37)に酸化アルミニウム等の蒸着でなるガスバリア層が施されたバリアフィルム(51)が積層され、さらに図8に示すように、封止用フィルム(50)のシール層(52)と反対面に、例えばポリエチレンテレフタレート等の基材フィルム(37)にアルミニウムの蒸着でなるガスバリア層(33)が施されたバリアフィルム(51)が積層されているものとしたもので、例えば図6に示すように、これらガスバリア層(33)が施されたスパウト(20)と封止フィルム(50)とすることによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)とすることができ、また図7に示すような口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)の場合では、例えば図13に示すような従来の紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)を覆っている窓貼りフィルム(12)と円筒状開封刃(図示せず)をも必要としない、即ちコストが嵩まないガスバリア性を付与せしめたスパウト(20)とすることができる。
【0047】
また、上記請求項5に係る発明は、上記請求項1に係る発明と同様にして、例えば図2(a)の上面図および図2(b)の側断面図に示すような紙基材(31)の内面と外面に熱可塑性樹脂層(32)が施されていて、左右端部に折り線(h)を介して所定の幅(W)のシール片(34)を有する長方形状のスパウト用シート(30)を用い、図9(a)の斜視図に示すように、このスパウト用シート(30)の折り線(h)で左右端部のシール片(34)を外側に折り曲げ、図9(b)の斜視図に示すように、折り曲げられたシール片(34)の内面同士が合わされるようにしてシール(合掌貼り)され、さらに図10の斜視図に示すように、合掌貼りされたシール片(34)が筒状にされたスパウト用シート(30)の側面に折り曲げられてシールされ、スパウト用筒状スリーブ(40)とする。この時の左右端辺(30a)を、内側に出ないようにして液体内容物のしみ込み等による膨潤がないようにしてある。
【0048】
上記シール片(34)のシールは、上記請求項1、2に係る発明と同様にヒートシールバー方式、ホットエアー方式、あるいは超音波シール方式などで行うことができ、このシールされた部分は、2枚のシール片(34)がスパウト用シート(30)にシールされて厚くなり、折り曲げや次工程のカール部の形成がし難く、特に口栓内付けタイプの場合では注出口用窓孔とに隙間が出やすいので左右端のそれぞれ反対面のスパウト用シート(30)をスカイブ(削って薄くする)し、その部分を加熱してシールすることが好ましい。
【0049】
続いて、上記で得られたスパウト用筒状スリーブ(40)を用いて、上記請求項1に係る発明と同様にして、即ち図5(a)の側断面図に示すように、このスパウト用筒状スリーブ(40)の上端部と下端部に1周の外カール部(42、44)を形成し、さらに図5(b)に示すように、上端部の外カール部(42)を筒状スリーブの側面に対し超音波シール方式等で水平に潰し、下端部の外カール部(44)をスパウト用筒状スリーブ(40)の側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して紙製のスパウト(20)とする。
【0050】
上記で得られた紙製のスパウト(20)を用い、例えば図6の側断面図に示すように、その下端部の垂直に潰された外カール部(44)の上面を紙製液体容器本体(10)に穿設されている注出口用窓孔(18)の周縁内面(10a)に超音波シール方式等でシールして口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)とするものである。
【0051】
また、上記請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る発明と同様にして、例えば図2(a)の上面図および図2(b)の側断面図に示すような紙基材(31)の内面と外面に熱可塑性樹脂層(32)が施されていて、左右端部に折り線(h)を介して所定の幅(W)のシール片(34)を有する長方形状のスパウト用シート(30)を用い、図9(a)の斜視図に示すように、このスパウト用シート(30)の折り線(h)で左右端部のシール片(34)を外側に折り曲げ、図9(b)の斜視図に示すように、折り曲げられたシール片(34)の内面同士が合わされるようにしてシール(合掌貼り)され、さらに図10の斜視図に示すように、合掌貼りされたシール片(34)が筒状にされたスパウト用シート(30)の側面に折り曲げられてシールされ、スパウト用筒状スリーブ(40)とする。この時の左右端辺(30a)を、内側に出ないようにして液体内容物のしみ込み等による膨潤がないようにしてある。なお、上記シール片(34)のシールは、上記請求項5に係る発明と同様に、超音波シール方式等で行い、シールに際し、予め左右端のそれぞれ反対面のスパウト用シート(30)をスカイブ(削って薄くする)しておき、その部分を加熱してシールすることが好ましい。
【0052】
続いて、図5(a)の側断面図に示すように、上記で得られたスパウト用筒状スリーブ(40)の上端部と下端部に1周の外カール部(42、44)を形成する。
【0053】
続いて、上記請求項2に係る発明と同様にして、図7の側断面図に示すように、下端部の外カール部(44)を筒状スリーブの側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して紙製のスパウト(20)とする。このとき、図5(b)に示すように、上端部の外カール部(42)をスパウト用筒状スリーブ(40)の側面に対し超音波シール方式等で水平に潰して、下端部の外カール部(44)と紙製液体容器本体との超音波シールをし易くすることもできる。
【0054】
続いて上記で得られた紙製のスパウト(20)を用い、上記請求項2に係る発明と同様にして、例えば図7の側断面図に示すように、その下端部の垂直に潰された外カール部(44)の下面を紙製液体容器本体(10)に穿設されている注出口用窓孔(18)の周縁外面(10b)に超音波シール方式等でシールして口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)とするものである。
【0055】
また、上記請求項7に係る発明は、上記請求項3に係る発明と同様にして、例えば図8の側断面図に示すように、イージーピール性を有するシール層(52)が下面に施されている封止用フィルム(50)が、例えば図6または図7に示すように、上端部の外カール部(42)の上面に超音波シール方式等でシールされて、液体内容物の液漏れを防ぎ、キャップに代わる働きをするもので、開封に際し、この封止用フィルム(50)を引っ張り上げると、イージーピール性があるので容易に開封できる紙製液体容器のスパウトとすることができる。
【0056】
また、上記請求項8に係る発明は、上記請求項4に係る発明と同様にして、例えば図2(b)に示すように、スパウト用シート(30)を構成する紙基材(31)と外面に施されている熱可塑性樹脂層(32)の間に、ポリエチレンテレフタレート等の基材フィルム(37)に酸化アルミニウム等の蒸着でなるガスバリア層が施されたバリアフィルム(51)が積層され、さらに図8に示すように、封止用フィルム(50)のシール層(52)と反対面に、例えばポリエチレンテレフタレート等の基材フィルム(37)にアルミニウムの蒸着でなるガスバリア層(33)が施されたバリアフィルム(51)が積層されているものとしたもので、例えば図6に示すように、これらガスバリア層(33)が施されたスパウト(20)と封止フィルム(50)とすることによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)とすることができ、また図7に示すような口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)の場合では、例えば図13に示すような従来の紙製液体容器本体(10)の注出口用窓孔(18)を覆っている窓貼りフィルム(12)と円筒状開封刃(図示せず)をも必要としない、即ちコストが嵩まないガスバリア性を付与せしめたスパウト(20)とすることができる。
【0057】
さらにまた、上記請求項9に係る発明は、例えば図2(b)に示すような層構成のスパウト用シート(30)を用い、図11(a)およびそのB−B断面を表す図11(b)に示すように、スパウト用シート(30)の左右端辺(30a)が、両面にヒートシール性の層を有する帯状のエッジプロテクトテープ(35)で巻き込まれるようにシールされ、さらに図12(a)の上面部分図に示すように、プロテクトテープ(35)で巻かれた内面と外面が合わされてシールされ、筒状スリーブ(40)とする。また、図12(b)に示すように、左端辺(30a)にはテープを施さない場合で、この左端辺(30a)は外側にしてスパウト用シート(30)の内面と外面が合わされてシールされるようにすることもできる。
【0058】
続いて上記で得られたスパウト用筒状スリーブ(40)を用いて、上記請求項1に係る発明と同様にして、紙製のスパウトとし、例えば図6に示すように、液体容器本体(10)に取り付けて口栓内付けタイプの紙製液体容器(2)とするものである。
【0059】
また、上記請求項10に係る発明は、上記請求項9に係る発明と同様にして筒状スリーブとし、このスパウト用筒状スリーブ(40)を用いて、上記請求項2に係る発明と同様にして、紙製のスパウトとし、例えば図7に示すように、液体容器本体(10)に取り付けて口栓外付けタイプの紙製液体容器(3)とするものである。
【0060】
また、上記請求項13に係る発明は、紙製液体容器のスパウトに嵌着する紙製のキャップであって、例えば図2(a)および図2(b)に示すスパウト用シート(30)と同様の構成でなるキャップ用シート(図示せず)を用い、図3(a)および図3(b)に示すスパウト用シート(30)の場合と同様にして折り曲げ加工を行い、かつ図4に示すスパウト用筒状スリーブ(40)と同じ形状のキャップ用筒状スリーブ(図示せず)とする。
【0061】
続いて、上記で得られたキャップ用筒状スリーブを用い、例えば図13(a)の側断面図に示すように、このキャップ用筒状スリーブ(60)の上端部に上端の内カール部(62)を形成し、下端部には下端の内カール部(64)を形成する。
【0062】
さらに図13(b)に示すように、上端部の内カール部(62)をキャップ用筒状スリーブ(60)の側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して円形状蓋材(66)をシールし易いようにし、下端部の内カール部(64)をキャップ用筒状スリーブ(60)の側面に対し超音波シール方式等で水平に潰してロック機能を有するようにし、図13(c)に示すような表面に熱可塑性樹脂層(32)が施されている円形状蓋材(66)を、図13(b)に示すように、このキャップ用筒状スリーブ(60)内の側面(60a)に緊合するように挿入し、上端部の垂直に潰された内カール部(62)の下面に超音波シール方式等でシールして紙製キャップ(70)とするものである。
図13(a)、(b)に示す上記下端部の内カール部(64)を、ロック機能がなくなるが外カールとしても構わない。
【0063】
また、上記請求項14に係る発明は、紙製液体容器のスパウトに嵌着する紙製のキャップであって、上記請求項13に係る発明と同様にして、例えば図2(a)および図2(b)に示すスパウト用シート(30)と同様の構成でなるキャップ用シート(図示せず)を用い、図9(a)および図9(b)に示すスパウト用シート(30)の場合と同様にして折り曲げ加工と貼り合わせ加工(合掌貼り)を行い、かつ図10に示すスパウト用筒状スリーブ(40)と同じ形状のキャップ用筒状スリーブ(図示せず)とする。
【0064】
続いて、上記で得られたキャップ用筒状スリーブを用い、例えば図13(a)の側断面図に示すように、このキャップ用筒状スリーブ(60)の上端部に上端の内カール部(62)を形成し、下端部には下端の内カール部(64)を形成する。
【0065】
さらに図13(b)に示すように、上端部の内カール部(62)をキャップ用筒状スリーブ(60)の側面に対し超音波シール方式等で垂直に潰して円形状蓋材(66)をシールし易いようにし、下端部の内カール部(64)をキャップ用筒状スリーブ(60)の側面に対し超音波シール方式等で水平に潰してロック機能を有する内カール部(64)とし、図13(c)に示すような表面に熱可塑性樹脂層(32)が施されている円形状蓋材(66)を、図13(b)に示すように、このキャップ用筒状スリーブ(60)内の側面(60a)に緊合するように挿入し、上端部の垂直に潰された内カール部(62)の下面に超音波シール方式等でシールして紙製キャップ(70)とするものである。
図13(a)、(b)に示す上記下端部の内カール部(64)を、ロック機能がなくなるが外カールとしても構わない。
【0066】
さらにまた、上記請求項16に係る発明は、例えば図13(b)に示す紙製キャップ(70)を構成する円形状蓋材(66)を、図13(c)に示すように、紙基材(31)とその表面の熱可塑性樹脂層(32)の間にバリアフィルム(51)が積層されているものとし、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウト用紙製キャップ(70)とすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器の窓貼りフィルムとこれを破る円筒状開封刃を必要としない紙製キャップ(70)とすることができる。
【0067】
上記紙製キャップ(70)は、従来の低密度ポリエチレンでなるスパウトに冠着してもよいが、本発明の紙製液体容器のスパウト(紙製)に冠着するようにすることによって、使用後の廃棄に際し、スパウトを取り除く(分別)必要がなく、紙製液体容器のスパウトとともにリサイクル用として回収可能なものとすることができる。
【0068】
以下に本発明の紙製液体容器のスパウトおよび紙製キャップを構成する材料等について説明する。
【0069】
先ずスパウト用シート(30)を構成する紙基材(31)としては、例えば坪量270g/m2 程度のカップ原紙、アイボリーで代表されるマニラボールあるいは白ボール等が挙げられ、特に飲料用には前者のカップ原紙やアイボリーなどが好適に用いられる。
【0070】
また、表裏面に施される熱可塑性樹脂層(32)としては、ヒートシールバー、ホットエアあるいは超音波等で溶融接着性を有するものであれば特に限定するものではないが、例えば厚さ20μm程度の直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンあるいは無延伸ポリプロピレンなどのオレフィン系のシーラント(ヒートシール材)による層が前記各シール法に好適なものとして挙げられ、その他エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、ポリエステル等でなるシーラントが挙げられ、押出し加工(ラミネート)やそれらフィルムを接着剤を介して貼り合わせるなどで得ることができる。
【0071】
また、上記スパウト用シート(30)を構成するバリアフィルム(51)としては、例えば厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレートや二軸延伸ポリアミド(ナイロン)フィルムを基材フィルム(37)とし、それに酸化アルミニウムや酸化珪素等無機酸化物を蒸着した透明性に優れるガスバリア層(33)としたもの、あるいは上記基材フィルム(37)にアルミニウムを蒸着して遮光性に優れるガスバリア層(33)としたものが挙げられ、さらにはアルミニウム箔単体でバリア性と遮光性に優れるバリアフィルム(51)としたものなどが挙げられ、接着剤あるいはアンカー剤等を介して紙基材(31)に積層される。
【0072】
また、上記両面にヒートシール性の層を有する帯状のテープ即ちエッジプロテクトテープ(35)としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンフィルム単体でもよいが、物理的強度を考慮して、例えば厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンあるいは無延伸ポリプロピレンなどのオレフィン系のシーラント(ヒートシール材)が挙げられ、その他エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、ポリエステル等でなるシーラントが挙げられ、押出し加工(ラミネート)やそれらフィルムを接着剤を介して貼り合わせるなどで得ることができる。
【0073】
また、紙製液体容器のスパウトの上端部の外カール部(42)の上面にシールされる封止用フィルム(50)として、その下面に施されるシール層(52)として、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン/メタアクリル酸共重合体等エチレン共重合樹脂のフィルムを用いることもできるが、ヒートシール性とともに開封に際する剥離性とのバランス(イージーピール性)を考慮し、これらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとする方がより好適である。また、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン・アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を設けてもよく、これらシール層(52)によって、スパウト(20)の上端部の外カール部(42)との充分な密封性(シール性)と剥離開封性(イージーピール性)を可能なものとすることができる。
【0074】
また、上記封止用フィルム(50)を構成するバリアフィルム(51)としては、上記スパウト用シート(30)を構成するバリアフィルム(51)と同様なものを用いることができ、特に酒類等遮光性が要求されるものには、ポリエチレンテレフタレート等を基材フィルム(37)とし、それにアルミニウムを蒸着して遮光性に優れるガスバリア層(33)としたものが好適で、あるいはこれら基材フィルム(37)にアルミニウム箔をガスバリア層(33)としたものなどが好適に用いられ、これらバリアフィルム(51)に、上記イージーピール性を有するシール層(52)を、ドライラミネート用接着剤やアンカー剤等を介して設け封止用フィルム(50)とすることができる。
【0075】
また、上記紙製キャップ(70)を構成するキャップ用筒状スリーブ(60)および円形状蓋材(66)としては、原則的には上記スパウト用シート(30)と同じ構成であればよいが、キャップ用筒状スリーブ(50)では、バリアフィルム(51)は省いてもよい場合があり、また円形状蓋材(56)では、このバリアフィルム(51)は必須条件で酒類等遮光性を必要とするものには、アルミニウム蒸着やアルミニウム箔でバリア層(33)とすることが望ましい。
【0076】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明においては、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰してあるので、紙製液体容器本体内部で、それに穿設されている注出口用窓孔から挿入することができ、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールできるようにした口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトを提供できる効果がある。
【0077】
また、上記請求項2に係る発明においては、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、このシール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールできるようにした口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトは、紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトを提供できる効果がある。
【0078】
また、上記請求項3に係る発明においては、上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムをシールすることによって、キャップに代わり内容物の液漏れを防ぎ、シール層がイージーピール性を有するので、開封し易い紙製液体容器のスパウトを提供できる効果がある。
【0079】
また、上記請求項4に係る発明においては、上記筒状スリーブを構成している紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムと円筒状開封刃をも必要としないものとすることができる。
【0080】
また、上記請求項5に係る発明においては、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰してあるので、紙製液体容器本体内部で、それに穿設されている注出口用窓孔から挿入することができ、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールできるようにした口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトを提供できる効果がある。
【0081】
さらにまた、上記請求項6に係る発明においては、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔に取り付けるスパウトにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、その下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールできるようにした口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトとするもので、このように口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトは紙製であるため、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器本体からスパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした紙製液体容器のスパウトを提供できる効果がある。
【0082】
また、上記請求項7に係る発明においては、上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムをシールすることによって、キャップに代わり内容物の液漏れを防ぎ、シール層がイージーピール性を有するので、開封し易い紙製液体容器のスパウトとすることができる効果がある。
【0083】
また、上記請求項8に係る発明においては、上記筒状スリーブを構成している紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウトとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムと円筒状開封刃をも必要としないものとすることができる。
【0084】
また、上記請求項9、10、11および12に係る発明においては、紙基材の左右両端部がヒートシール性の帯状テープで巻かれ、その部分が合わされてシールされてスパウト用筒状スリーブとしたので、液体のしみ込みがなく、このスパウト用筒状スリーブを用いて上記請求項5または6に係る発明と同様にして口栓内付けタイプまたは口栓外付けタイプの紙製液体容器のスパウトとすることによって、使用後スパウトを外さずにリサイクル用として回収できるようにした効果がある。
【0085】
また、上記請求項13に係る発明においては、紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰すことによって、スパウトに差込みし易くし、かつロック機能を有するようにし、上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、潰された内カール部の下面に表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材をシールされている紙製キャップとすることによって、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器とともにリサイクル用として回収できるようにした環境に配慮された紙製キャップを提供できる効果がある。
【0086】
また、上記請求項14に係る発明においては、紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップにおいて、内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとし、この筒状スリーブを紙製液体容器のスパウトに冠着するキャップとしたので、紙基材の左右端面が液体内容物のしみ込みやそれに触れて膨潤したりすることがなく、さらに前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰すことによって、スパウトに差込みし易くし、かつロック機能を有するようにし、上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、潰された内カール部の下面に表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材をシールされている紙製キャップとし、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器とともにリサイクル用として回収できるようにした環境に配慮された紙製キャップを提供できる効果がある。
【0087】
また、上記請求項15に係る発明においては、紙基材の左右両端部がヒートシール性の帯状テープで巻かれ、その部分が合わされてシールされてキャップ用筒状スリーブとしたので、液体のしみ込みがなく、このキャップ用筒状スリーブを用いて上記請求項14に係る発明と同様にして紙製キャップとし、使用後の廃棄に際し、紙製液体容器とともにリサイクル用として回収できるようにした環境に配慮された紙製キャップを提供できる効果がある。
【0088】
さらにまた、上記請求項16に係る発明においては、上記円形状の紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間にガスバリア層を施すことによって、コストが嵩まないガスバリア性を付与せしめた口栓内付けタイプの紙製液体容器のスパウト用紙製キャップとすることができ、口栓外付けタイプの場合では、従来の紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔を覆っている窓貼りフィルムとこれを破る円筒状開封刃を必要としないものとすることができる。
【0089】
従って本発明は、紙製液体容器のスパウトおよびそれに冠着するキャップで、それらを紙製として環境に配慮された紙製液体容器のスパウトおよび紙製キャップとするもので、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製液体容器のスパウトの一事例を示す斜視図である。
【図2】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用シートの一実施の形態を示すもので、
(a)は、その上面図であり、
(b)は、側断面図である。
【図3】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用筒状スリーブを作成する工程の一事例を説明するもので、
(a)は、折り曲げ工程の斜視図であり、
(b)は、シール工程の斜視図である。
【図4】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用筒状スリーブの一事例を示す斜視図である。
【図5】本発明の紙製液体容器のスパウトの作成工程の一事例を説明するもので、
(a)は、外カール部を形成する側断面図であり、
(b)は、それを潰す工程を示す側断面図である。
【図6】本発明の紙製液体容器のスパウトを紙製液体容器本体に貼着した口栓内付けタイプの紙製液体容器の一事例を示す側断面図である。
【図7】本発明の紙製液体容器のスパウトを紙製液体容器本体に貼着した口栓外付けタイプの紙製液体容器の一事例を示す側断面図である。
【図8】本発明の紙製液体容器のスパウトを封止フィルムの一事例を示す側断面図である。
【図9】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用筒状スリーブを作成する工程の他の一事例を説明するもので、
(a)は、折り曲げ工程の斜視図であり、
(b)は、シール工程の斜視図である。
【図10】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用筒状スリーブの他の一事例を示す斜視図である。
【図11】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用シートの他の一実施の形態を示すもので、
(a)は、その上面図であり、
(b)は、(a)のB−B面を示す側断面図である。
【図12】本発明の紙製液体容器のスパウトを構成するスパウト用筒状スリーブの他の一事例を示すもので、
(a)は、その部分上面図であり、
(b)は、他の部分上面図である。
【図13】本発明の紙製キャップの作成工程の一事例を説明するもので、
(a)は、内カール部を形成する側断面図であり、
(b)は、紙製キャップの側断面図であり、
(c)は、紙製キャップの円形状蓋材の側断面図である。
【図14】従来の口栓内付けタイプの紙製液体容器の一事例を示す側断面図である。
【図15】従来の口栓外付けタイプの紙製液体容器の一事例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥口栓付紙製液体容器
2‥‥口栓内付けタイプの紙製液体容器
3‥‥口栓外付けタイプの紙製液体容器
10‥‥紙製液体容器本体
10a‥‥窓孔周縁内面
10b‥‥窓孔周縁外面
12‥‥窓貼りフィルム
18‥‥注出口用窓孔
20‥‥スパウト
30‥‥スパウト用シート
30a‥‥スパウト用シートの左右端辺
31‥‥紙基材
32‥‥熱可塑性樹脂層
33‥‥ガスバリア層
34‥‥シール片
35‥‥エッジプロテクトテープ
37‥‥基材フィルム
40‥‥スパウト用筒状スリーブ
42‥‥上端部の外カール部
44‥‥下端部の外カール部
50‥‥封止用フィルム
52‥‥シール層
60‥‥キャップ用筒状スリーブ
62‥‥キャップ用筒状スリーブの上端部の内カール部
64‥‥キャップ用筒状スリーブの下端部の内カール部
66‥‥円形状蓋材
W‥‥シール片の幅
T‥‥スパウト用シートの縦
Y‥‥スパウト用シートの横
h‥‥折り線

Claims (16)

  1. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  2. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片同士が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  3. 上記上端部の外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項1または2記載の紙製液体容器のスパウト。
  4. 上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の紙製液体容器のスパウト。
  5. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が、紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  6. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  7. 上記上端部の水平に潰された外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項5または6記載の紙製液体容器のスパウト。
  8. 上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項5、6または7記載の紙製液体容器のスパウト。
  9. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性の層を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、該上端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の上面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁内面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  10. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性の層を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の外カール部を形成し、少なくとも前記下端部の外カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、前記下端部の垂直に潰された外カール部の下面が紙製液体容器本体に穿設されている注出口用窓孔の周縁外面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウト。
  11. 上記上端部の水平に潰された外カール部の上面にイージーピール性を有するシール層が施されている封止用フィルムがシールされていることを特徴とする請求項9または10記載の紙製液体容器のスパウト。
  12. 上記紙基材と内外面に施されている熱可塑性樹脂層の間に、および上記封止用フィルムのシール層と反対面にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項9、10または11記載の紙製液体容器のスパウト。
  13. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側と内側に咬合するように折り曲げられ、折り曲げられたシール片の内面同士および外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材を前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入し、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップ。
  14. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されていて、左右端部に折り線を介して所定の幅のシール片を有する方形状の紙基材で、該シール片が折り線で外側に折り曲げられ、シール片の内面同士および一方の外面がシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材が、前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入され、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップ。
  15. 内外面に熱可塑性樹脂層が施されている方形状の紙基材で、その左右端部もしくは左右いずれか1方の端部が両面にヒートシール性を有する帯状のテープで巻き込むようにシールされ、該左右端部の外面と内面が所定の幅で合わされてシールされて筒状スリーブとした紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップであって、前記筒状スリーブの上下端部に少なくとも1周の内カール部を形成し、該上端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し垂直に潰し、下端部の内カール部を筒状スリーブの側面に対し水平に潰し、少なくとも表面に熱可塑性樹脂層が施されている円形状の紙基材が、前記筒状スリーブ内の側面に緊合するように挿入され、前記上端部の垂直に潰された内カール部の下面にシールされていることを特徴とする紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップ。
  16. 上記円形状の紙基材とその表面の熱可塑性樹脂層の間にガスバリア層が施されていることを特徴とする請求項13、14または15記載の紙製液体容器のスパウトに冠着する紙製キャップ。
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