JP2004291574A - 使用記録システム、消耗部品、使用記録方法および使用料金算出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】初期設定後に記録装置100が記録動作を実行できなかった場合に、記録装置100が初期不良品であることを、ユーザーが製造業者に確実に証明できる使用記録システム10を提供する。
【解決手段】記録装置100の使用記録システム10であって、記録装置100へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部120と、記録装置100を識別する記録装置識別情報を格納した識別情報格納部108と、記録装置100へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部120を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けて消耗部品の交換回数保存部202に書き込む交換回数書込部112とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】記録装置100の使用記録システム10であって、記録装置100へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部120と、記録装置100を識別する記録装置識別情報を格納した識別情報格納部108と、記録装置100へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部120を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けて消耗部品の交換回数保存部202に書き込む交換回数書込部112とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用記録システム、消耗部品、使用記録方法および使用料金算出方法に関する。特に本発明は、記録装置が故障した場合に、初期の不良か否かを判別する使用記録システム、消耗部品、使用記録方法および使用料金算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置は、製造現場で組み立て、調整、および記録の動作確認される。その後、記録装置は、記録した枚数を計測するカウンタを0に初期化する等の初期設定が行われ、梱包されて販売店に出荷される。出荷された記録装置は、販売店に輸送される。ユーザーにより販売店で購入された記録装置は、ユーザーが記録装置を使用する場所へ輸送される。ユーザーは、購入した記録装置の梱包を開封し、記録装置とパーソナルコンピュータ(PC)とを接続した後、記録装置に記録を開始させる(この技術に関する先行技術文献は特に見あたらなかった)。
【0003】
ユーザーが購入した後に、最初に記録装置に記録を開始させたにもかかわらず、輸送される過程での故障等により、記録装置が正常に記録しない場合がある。記録装置が最初から正常に記録を開始しない場合に、製造業者は、正常に記録を開始できない記録装置を初期不良と見なす。製造業者は、記録装置が初期不良であった場合に、この記録装置と、正常に動作する記録装置とを無償で交換する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、初期不良としてユーザーから製造業者に送られてきた記録装置が、製造業者が指定する正しい設定手順に従って記録を開始するに至ったか否かを、製造業者が判別することは困難であった。これにより、ユーザーは、初期不良の記録装置と正常に動作する記録装置とを無償で交換してもらえないことがあった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる使用記録システムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、使用記録システムは、記録装置の使用記録システムであって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部を有する。記録装置に不良が発生した場合、記録装置の交換回数記録部から消耗部品の交換回数を読み出すことにより、記録装置の製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、その消耗部品が何回交換されたかがわかる。よって、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着された消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることを証明することができる。
【0007】
上記した使用記録システムは、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込む交換回数書込部をさらに備える。記録装置の交換回数記録部、及び消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、記録装置に対してどの消耗部品が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着された消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることをより確実に証明することができる。
【0008】
上記した使用記録システムは、記録装置を識別する記録装置識別情報を格納した識別情報格納部をさらに備え、交換回数書込部は、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けて消耗部品の交換回数保存部に書き込む。記録装置から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、消耗部品から交換回数及び記録装置識別情報を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に装着された消耗部品を確実に特定することができる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数及び記録装置識別情報が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることをより確実に製造業者に証明することができる。
【0009】
上記した使用記録システムの消耗部品はインクカートリッジであって、インクカートリッジが記録装置から離脱される場合に、記録装置が記録に用いたインクの使用量である記録使用量を、交換回数に対応付けて交換回数保存部へ書き込む使用量書込部をさらに備える。交換回数保存部から記録使用量を読み出すことにより、製造業者は、ユーザーが記録装置を故障していると判断するまでに、どのインクカートリッジを用いて、どれだけの量のインクを使用したかを知ることができる。従って、記録が1度も開始されなかった場合だけでなく、数回の記録しか成功しなかった場合であっても、ユーザーは、記録装置が初期不良であると判断させるための情報を製造業者に与えることができる。
【0010】
上記した使用記録システムの使用量書込部は、記録装置がクリーニングに用いたインクの使用量であるクリーニング使用量を、交換回数に対応付けて交換回数保存部へさらに書き込む。これにより、ユーザーは、どのインクカートリッジ内のインクが、記録及びクリーニングのそれぞれにどれだけ使用されたかを、製造業者に示すことができる。
【0011】
上記した使用記録システムは、消耗部品が記録装置に装着された状態において、記録装置が記録不良を生じた場合に、記録不良についての記録不良情報を、交換回数に対応付けて、そのときに記録装置に装着されている消耗部品の交換回数保存部に書き込む不良書込部をさらに備える。製造業者は、消耗部品の交換回数保存部から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、どの消耗部品を装着しているときに、記録装置がどのような不具合を発生したかを特定することができる。従って、製造業者は、消耗部品から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、記録装置が初期不良であることを速やかに判断することができる。
【0012】
上記した使用記録システムは、交換回数書込部が交換回数を消耗部品へ書き込めなかった場合に、消耗部品が装着されている状態において記録装置の記録を禁止する記録禁止部をさらに備える。記録装置が修理される場合、記録装置の製造業者は、記録装置とともに送られてきた消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出す。交換回数保存部から読み出された交換回数と、記録装置から読み出された交換回数とを比較することにより、製造業者は、初期設定後からその記録装置に使用された消耗部品であることを特定することができる。従って、製造業者は、消耗部品から交換回数を読み出されたことを条件の一つとして記録装置を初期不良と判断することができる。
【0013】
交換回数を書き込むことができない消耗部品が使用されると、製造業者は、消耗部品から交換回数を読み出すことができないので、記録装置を初期不良と判定することが困難となる。しかし、交換回数を書き込むことができる消耗部品が用いられる場合に記録が許容されるので、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0014】
交換回数書込部が交換回数を消耗部品へ書き込めなかった場合に、上記した使用記録システムの交換回数記録部は、交換回数に対応付けて消耗部品を特定する情報をさらに格納する。これにより、ユーザーは、交換回数を書き込むことができない消耗部品を記録装置に装着しても、記録装置が修理される場合、何回目に装着した消耗部品がどのような消耗部品であったかという情報を製造業者に示すことができる。従って、交換回数を書き込むことができない消耗部品を装着した場合であっても、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0015】
本発明の第2の形態によると、消耗部品は、記録装置の使用記録システムに用いる消耗部品であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部から交換回数を取得して保存する交換回数保存部を有する。消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、どの消耗部品が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着した消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることを証明することができる。
【0016】
上記した消耗部品の交換回数保存部は、記録装置を識別する記録装置識別情報を記録装置から取得し、交換回数に対応付けて保存する。記録装置から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、消耗部品から交換回数及び記録装置識別情報を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に装着された消耗部品を確実に特定することができる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数及び記録装置識別情報が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることをより確実に製造業者に証明することができる
【0017】
本発明の第3の形態によると、使用記録方法は、記録装置の使用記録方法であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込み、記録装置が修理される場合に、交換回数保存部を参照して、記録装置に対応付けられた消耗部品から交換回数が読み出されたことを条件の一つとして初期不良と判断させる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを確実に製造業者に証明することができる。
【0018】
本発明の第4の形態によると、使用料金算出方法は、記録装置の使用料金算出方法であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込み、交換回数記録部に記録された交換回数を、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部から読み出された交換回数と比較することにより、記録装置の使用量に基づく使用料金を算出する。
【0019】
記録装置の使用量に応じて料金を徴収する契約形態がある。このような契約形態において、記録装置の使用量を算出するには、消耗部品の消費量が用いられる。そのため、記録装置に用いられる消耗部品は、契約された供給業者によって供給される。このような契約形態において、契約された供給業者は、交換回数記録部に記録された交換回数を、消耗部品の交換回数保存部に保存された交換回数と比較することにより、使用料金を算出することができる。従って、記録装置のユーザーは、実際に消耗部品を交換した回数に基づいて、消耗部品の供給業者に使用料金を正確に算出させることができる。
【0020】
上記使用料金算出方法の使用料金算出ステップは、交換回数記録部に記録された交換回数が、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部から読み出された交換回数よりも多い場合に、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。記録装置の使用量に応じて料金を徴収する契約形態において、記録装置の消耗部品は、契約している供給業者から供給される。ユーザーが、契約した供給業者以外から供給された消耗部品を記録装置に用いた場合、契約している供給業者は、記録装置の使用料金を正確に把握することができない。さらに、記録装置に適切な消耗部品が用いられないと、記録装置が故障する可能性がある。記録装置が故障すると、契約している供給業者は、損害を受ける虞がある。
【0021】
交換回数記録部に記録された交換回数が、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部に保存された交換回数よりも多い場合、記録装置には、供給業者が供給した以外の消耗部品が使用されたことになる。このような場合、使用料金算出ステップは、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。従って、契約した供給業者以外から供給された消耗部品が用いられた場合、契約された供給業者は、記録装置が故障することで発生する虞のある損害を回避することができる。
【0022】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0024】
図1は、使用記録システム10の分解斜視図である。使用記録システム10は、記録装置100、インクカートリッジ200、およびパーソナルコンピュータ300を備え、記録装置100の使用を記録するシステムである。本実施形態の使用記録システム10は、初期設定後に記録装置100が記録動作を実行できなかった場合に、記録装置100が初期不良品であることを、ユーザーが製造業者に確実に証明できることを目的とする。
【0025】
本実施形態において初期設定とは、製造業者が出荷するときの設定をいう。この初期設定は、例えば、記録装置100に保存されている記録に使用されたインクの量を示す値を0に初期化する設定、またはインクカートリッジ200が記録装置100に装着された回数を示す値を0に初期化する設定等を含む。また、本実施形態において初期不良とは、記録装置100が1度も記録を開始できない不良、および、記録装置100が数枚記録した後、記録ができなくなった不良をいう。
【0026】
キャリッジ18は、インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着した状態において、インクカートリッジ200のインク供給口208と対向する面にインク供給針118、およびインクカートリッジ200の接続端子206と対向する面に接続端子116を備える。インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着することにより、インクカートリッジ200の接続端子206は、キャリッジ18の接続端子116と当接し、記録装置100とインクカートリッジ200とが電気的に導通する。また、インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着することにより、インクカートリッジ200のインク供給口208内に、キャリッジ18のインク供給針118が挿入され、インクカートリッジ200の内部に収容されたインクがインク供給口208およびインク供給針118を介して記録ヘッド114に供給される。なお、記録装置100とインクカートリッジ200とは、電気的に通電するかわりに、磁気を用いて非接触で情報を授受しても良い。
【0027】
図2は、使用記録システム10のブロック図である。使用記録システム10が備えるインクカートリッジ200は、交換回数保存部202と、インク収容部204と、接続端子206と、インク供給口208とを有する。インク収容部204は、記録に使用されるインクを収容し、インク供給口208に挿入されたインク供給針118を介して、記録ヘッド114にインクを供給する。
【0028】
インクカートリッジ200の交換回数保存部202は、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数、記録装置100に生じた記録不良についての情報である記録不良情報、装着された記録装置100を識別する情報である記録装置識別情報、記録装置100が記録に用いたインクの使用量である記録使用量、及び記録装置100がクリーニングに用いたインクの使用量であるクリーニング使用量を保存する。交換回数保存部202は、接続端子206を介して外部から情報を書き込まれ、または、読み出される。なお、インクカートリッジ200は、消耗部品の一例である。
【0029】
記録装置100は、記録禁止部102と、使用量書込部104と、不良書込部106と、識別情報格納部108と、インク吐出量計測部110と、交換回数書込部112と、記録ヘッド114と、接続端子116と、インク供給針118と、交換回数記録部120と、プログラムを格納する記憶媒体122とを備える。インク吐出量計測部110は、パーソナルコンピュータ300から指示された現在のインクを吐出する動作が、記録またはクリーニングのいずれであるかという情報を、パーソナルコンピュータ300から受信する。インク吐出量計測部110は、パーソナルコンピュータ300から受信した情報に基づいて、記録ヘッド114が吐出した記録使用量およびクリーニング使用量を計測する。計測された記録使用量およびクリーニング使用量は、使用量書込部104へ送られる。また、インク吐出量計測部110が計測する記録使用量およびクリーニング使用量は、例えば、製造業者による初期設定において、それぞれ0に初期化される。
【0030】
インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合、使用量書込部104は、インク吐出量計測部110から受信した情報に基づいて、記録使用量及びクリーニング使用量を交換回数保存部202へ書き込む。インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合、例えば、ユーザーがスイッチ等を押すことにより記録装置100にインクカートリッジ200を交換する旨を伝えると、記録装置100は、キャリッジ18をインクカートリッジ200が取り出される位置、すなわち取り外しポジションに移動させる。そして、ユーザーは、キャリッジ18からインクカートリッジ200を離脱させ、別のインクカートリッジ200を装着する。この場合、ユーザーがスイッチ等を押すことにより記録装置100にインクカートリッジ200を交換する旨を伝えたときに、使用量書込部104は、記録使用量及びクリーニング使用量を交換回数保存部202へ書き込む。これにより、インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合には、交換回数保存部202に記録使用量及びクリーニング使用量が書き込まれる。
【0031】
識別情報格納部108は、記録装置100を識別する情報である記録装置識別情報を格納する。記録装置識別情報は、例えば、製造業者による初期設定において、識別情報格納部108に書き込まれる。交換回数記録部120は、記録装置100へ装着されたインクカートリッジ200を検出し、初期設定後から記録装置100へ装着されたインクカートリッジ200の交換回数を計数し、記録する。交換回数記録部120は、接続端子116が接続端子206に当接し、電気的に導通することによりインクカートリッジ200が記録装置100に装着されたことを検出する。また、交換回数記録部120は、キャリッジ18に設けられたスイッチにインクカートリッジ200の一部が係合し、キャリッジ18のスイッチが押されることで、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたことを検出してもよい。
【0032】
記録装置100に不良が発生した場合、交換回数記録部120から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置100に不良が発生するまでに、インクカートリッジ200が何回交換されたかがわかる。記録装置100が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置100と共に、記録装置100が故障するまでに装着されたインクカートリッジ200を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置100が初期不良であることを証明することができる。
【0033】
不良書込部106は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着された状態において、記録装置100が記録不良を生じた場合に、記録不良情報をそのときに装着されているインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。記録不良には、記録装置100が自身で認識できる記録不良と、記録装置100では認識できない記録不良とがある。記録装置100が自身で認識できる記録不良には、例えば、インク切れ、紙詰まり等がある。このような記録不良が発生した場合、記録装置100が記録不良を検出し、不良書込部106に記録不良情報を送る。そして、不良書込部106は、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む。記録装置100では認識できない記録不良には、例えば、記録ヘッド114の吐出口が埃等により詰まり、記録装置100としては正常に動作したが、正しく画像を記録できない場合等がある。記録装置100では認識できない記録不良が発生した場合、例えば、ユーザーの指示によるテストプリントが正しく行われなかった場合、ユーザがその旨をパーソナルコンピュータ300を介して不良書込部106に入力する。そして、不良書込部106は、その入力に基づき、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む。
【0034】
交換回数書込部112は、記録装置100にインクカートリッジ200が装着された場合に、交換回数記録部120を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けてインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。インクカートリッジ200の交換回数保存部202に記録装置100の記録装置識別情報が書き込まれることにより、記録装置100とインクカートリッジ200とが対応付けられる。さらに、記録装置100が修理される場合に、ユーザーは、対応付けられたインクカートリッジ200を記録装置100と共に記録装置100の製造業者へ送る。
【0035】
記録装置100に不良が発生した場合、インクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置100に不良が発生するまでに、どのインクカートリッジ200が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置100が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置100と共に、記録装置100が故障するまでに装着されたインクカートリッジ200を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置100が初期不良であることを証明することができる。
【0036】
また、記録装置100が修理される場合に、インクカートリッジ200の交換回数保存部202に記録された記録使用量及びクリーニング使用量を読み出すことにより、製造業者は、ユーザーが記録装置100を故障していると判断するまでに、どのインクカートリッジ200を用いて、記録及びクリーニングにどれだけの量のインクを使用したかを知ることができる。従って、記録が1度も開始されなかった場合だけでなく、数回の記録しか成功しなかった場合、または記録できずにクリーニングを行った場合であっても、ユーザーは、記録装置100を初期不良品と判断させるための情報を製造業者に与えることができる。
【0037】
製造業者は、記録装置100の交換回数記録部120から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、インクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数及び記録装置識別情報を読み出す。記録装置100から読み出された交換回数及び記録装置識別情報と、交換回数保存部202から読み出された交換回数及び記録装置識別情報とを比較することにより、製造業者は、初期設定後から記録不良が発生するまでに記録装置100に使用されたインクカートリッジ200を特定することができる。従って、製造業者は、初期設定後から記録不良が発生するまでに記録装置100に使用されたインクカートリッジ200が特定されたことを条件の一つとして記録装置100の初期不良を判断することができる。
【0038】
また、交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった場合に、交換回数書込部112は、交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった旨を交換回数記録部120に通知する。そして、交換回数記録部120が交換回数保存部202の内容を読み出すことにより、交換回数記録部120は、交換回数に対応付けてインクカートリッジ200を特定する情報を格納する。インクカートリッジ200を特定する情報とは、例えば、書き込み不能のインクカートリッジ200であるという旨の情報、インクカートリッジ200の型式、インクカートリッジ200に収容されているインクの色等の情報である。
【0039】
また、交換回数書込部112が交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった場合に、記録禁止部102は、そのインクカートリッジ200が装着されている記録装置100の記録を禁止する。そして、記録装置100の記録を禁止した場合に、記録禁止部102は、例えば、パーソナルコンピュータ300の表示画面上にエラー表示させる等により、交換回数保存部202への書き込みが失敗した旨をユーザーに通知する。
【0040】
以上、上記構成の記録装置100が修理される場合、製造業者は、記録装置100とともに送られてきたインクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数を読み出す。交換回数保存部202から読み出された交換回数と、交換回数記録部120から読み出された交換回数とを比較することにより、製造業者は、初期設定後からその記録装置100に使用されたインクカートリッジ200を特定することができる。従って、製造業者は、インクカートリッジ200から交換回数を読み出されたことを条件の一つとして記録装置100を初期不良と判断することができる。例えば、記録装置100の交換回数記録部120から交換回数として3回が読み出され、この記録装置100に対応付けられた3個のインクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数として1回から3回がそれぞれ読み出された場合に、製造業者は、この記録装置100において記録不良が発生するまでに使用されたインク量をこれら3個のインクカートリッジ200から把握することができる。その結果、製造業者は、この記録装置100において所定量以下のインク量において記録不良が発生していた場合に、この記録装置100に初期不良があった旨を知ることができる。
【0041】
また、記録禁止部102は、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200による記録を禁止するので、ユーザーに対して、交換回数を書き込むことができるインクカートリッジ200を確実に使用させることができる。よって、ユーザーは、記録装置100が初期不良である場合、初期不良である旨を製造業者に確実に証明することができる。
【0042】
記憶媒体122は、記録装置100、インクカートリッジ200、パーソナルコンピュータ300を、記録禁止部102、使用量書込部104、不良書込部106、識別情報格納部108、インク吐出量計測部110、交換回数書込部112、記録ヘッド114、交換回数記録部120、及び交換回数保存部202として機能させるプログラムを格納する。他の方法として、記録装置100は、そのようなプログラムを通信回線を介して取得してもよい。
【0043】
図3は、使用記録システム10のフローチャートである。使用記録システム10において、製造業者によって製造および初期設定が行われた後、ユーザーによって記録装置100の電源が投入されることで、本フローチャートによる使用記録システムの動作が開始する。まず、交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたか否かを判定する(S100)。交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたと判定しない場合(S100:NO)、インクカートリッジ200が装着されるまでステップ100を繰り返す。
【0044】
交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたと判定した場合(S100:YES)、交換回数記録部120は、交換回数を1増やす(S102)。そして、交換回数書込部112は、識別情報格納部108が格納する記録装置識別情報と交換回数記録部120が格納する交換回数とを対応付けてインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む(S104)。そして、交換回数書込部112は、ステップ104で行った書き込みが成功したか否かを判定する(S106)。ステップ106では、例えば、交換回数書込部112は、書き込みが成功した旨の情報を交換回数保存部202から受信することにより、書き込みの成功を判定する。
【0045】
交換回数書込部112が、ステップ104で行った書き込みが失敗したと判定した場合(S106:NO)、交換回数書込部112は、書き込みが失敗した旨を記録禁止部102及び交換回数記録部120に通知する。そして、交換回数記録部120は、交換回数保存部202からインクカートリッジ200を特定する情報を読み出し、交換回数に対応付けて格納する(S108)。これにより、ユーザーは、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を記録装置100に装着しても、記録装置100が修理される場合、何回目に装着したインクカートリッジ200がどのようなインクカートリッジ200であったかという情報を製造業者に示すことができる。従って、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を装着した場合であっても、ユーザーは、記録装置100が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0046】
ステップ108の次に、記録禁止部102は、記録動作禁止処理を行い(S110)、本フローチャートによる使用記録システム10の動作が終了する。ステップ110では、例えば、記録装置100内の電源供給を止める処理、パーソナルコンピュータ300に対して記録データの送信を停止させる信号を送信する処理、およびパーソナルコンピュータ300の表示画面上にエラー表示させ、記録動作を禁止した旨の情報をユーザーに通知する処理等が行われる。
【0047】
なお、ステップ108の次にステップ112を実行してもよい。すなわち、交換回数保存部202への書き込みが失敗した場合であっても、記録装置100は、記録動作を開始してもよい。これにより、交換回数保存部202に交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を記録装置100に装着しても、ユーザーは、記録装置100に記録させることができる。
【0048】
交換回数書込部112が、ステップ104で行った書き込みが成功したと判定した場合(S106:YES)、記録装置100は、記録動作を行う(S112)。そして、記録装置100は、記録不良が発生したか否かを判定する(S114)。記録装置100が、記録不良が発生したと判定した場合(S114:YES)、不良書込部106は、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む(S116)。これにより、交換回数記録部120から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、どのインクカートリッジ200を装着しているときに、記録装置100がどのような不具合を発生したかを特定することができる。従って、製造業者は、インクカートリッジ200から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、記録装置100が初期不良であることを速やかに判断することができる。
【0049】
記録装置100が、記録不良が発生していないと判定した場合(S114:NO)、記録装置100は、記録使用量およびクリーニング使用量を交換回数保存部202に書き込む所定のタイミングであるか否かを判定する(S118)。所定のタイミングとは、例えば、記録装置100の電源を切るタイミングである。ステップ118において、記録装置100が所定のタイミングでないと判定した場合は、ステップ112に処理が移り、記録装置100は記録動作を続ける。ステップ118において、記録装置100が所定のタイミングであると判定した場合は、使用量書込部104は、記録使用量およびクリーニング使用量を交換回数保存部202に書き込み(S120)、本フローチャートによる使用記録システム10の動作は終了する。
【0050】
なお、記録装置100が備える記憶媒体122は、上記のステップ100からステップ120を記録装置100に実行させるプログラムを格納する。記録装置100は、記憶媒体122からこれらのプログラムを読みとって実行することにより、使用記録処理を行う。
【0051】
次に、使用記録システム10の他の実施形態について説明する。使用記録システム10は、交換回数記録部120に記録された交換回数を、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202から読み出された交換回数と比較することにより、記録装置100の使用量に基づく使用料金を算出する。さらに、使用記録システム10は、交換回数記録部120の交換回数が、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202の交換回数よりも多い場合に、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。
【0052】
使用者と記録装置100の提供者との間の契約として、記録装置100の使用量に応じて料金を徴収する形態がある。このような契約形態において、記録装置100の使用量を算出するには、例えば、インクカートリッジ200内のインクの消費量が用いられる。この場合に、記録装置100に用いられるインクカートリッジ200は、契約された供給業者によって供給される。このような契約形態において、契約された供給業者は、交換回数記録部120に記録された交換回数を、インクカートリッジ200の交換回数保存部202に保存された交換回数と比較することにより、使用料金を算出する。これにより、記録装置100のユーザーは、実際にインクカートリッジ200を交換した回数に基づいて、インクカートリッジ200の供給業者に使用料金を算出させることができる。
【0053】
また、ユーザーが、契約している供給業者以外から供給されたインクカートリッジ200を記録装置100に用いた場合、契約している供給業者は、記録装置の使用量を正確に把握することができない。さらに、記録装置100に適切なインクカートリッジ200が用いられないと、記録装置100が故障する可能性がある。記録装置100が故障すると、契約している供給業者は、損害を受ける虞がある。
【0054】
交換回数記録部120に記録された交換回数が、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202に保存された交換回数よりも多い場合、記録装置100には、契約している供給業者が供給した以外のインクカートリッジ200が使用されたことになる。このような場合、使用記録システム10は、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。従って、契約している供給業者以外から供給されたインクカートリッジ200が用いられた場合、契約している供給業者は、記録装置100が故障することで発生する虞のある損害を回避することができる。
【0055】
上記説明から明らかなように、本実施形態の使用記録システム10において、記録装置100は、交換回数、記録装置識別情報、記録不良情報、記録使用量、及びクリーニング使用量を、装着されたインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。インクカートリッジ200の交換回数保存部202を参照することにより、製造業者は、初期設定後から記録装置100に対して、どのインクカートリッジ200が何番目に装着されたかがわかる。記録装置100が修理される場合に、製造業者は、インクカートリッジ200の交換回数保存部202の内容を条件の一つとして記録装置100を初期不良と判断する。従って、修理する必要のある記録装置100が初期不良品であることを、ユーザーが製造業者に確実に示すことができる。
【0056】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用記録システム10の分解斜視図である。
【図2】使用記録システム10のブロック図である。
【図3】使用記録システム10のフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・使用記録システム、12・・・被記録物、14・・・搬送ローラ、16・・・ガイド軸、18・・・キャリッジ、20・・・本体、22・・・クリーニング領域、100・・・記録装置、102・・・記録禁止部、104・・・使用量書込部、106・・・不良書込部、108・・・識別情報格納部、110・・・インク吐出量計測部、112・・・交換回数書込部、114・・・記録ヘッド、116・・・接続端子、118・・・インク供給針、120・・・交換回数記録部、122・・・記憶媒体、200・・・インクカートリッジ、202・・・交換回数保存部、204・・・インク収容部、206・・・接続端子、208・・・インク供給口、300・・・パーソナルコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用記録システム、消耗部品、使用記録方法および使用料金算出方法に関する。特に本発明は、記録装置が故障した場合に、初期の不良か否かを判別する使用記録システム、消耗部品、使用記録方法および使用料金算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置は、製造現場で組み立て、調整、および記録の動作確認される。その後、記録装置は、記録した枚数を計測するカウンタを0に初期化する等の初期設定が行われ、梱包されて販売店に出荷される。出荷された記録装置は、販売店に輸送される。ユーザーにより販売店で購入された記録装置は、ユーザーが記録装置を使用する場所へ輸送される。ユーザーは、購入した記録装置の梱包を開封し、記録装置とパーソナルコンピュータ(PC)とを接続した後、記録装置に記録を開始させる(この技術に関する先行技術文献は特に見あたらなかった)。
【0003】
ユーザーが購入した後に、最初に記録装置に記録を開始させたにもかかわらず、輸送される過程での故障等により、記録装置が正常に記録しない場合がある。記録装置が最初から正常に記録を開始しない場合に、製造業者は、正常に記録を開始できない記録装置を初期不良と見なす。製造業者は、記録装置が初期不良であった場合に、この記録装置と、正常に動作する記録装置とを無償で交換する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、初期不良としてユーザーから製造業者に送られてきた記録装置が、製造業者が指定する正しい設定手順に従って記録を開始するに至ったか否かを、製造業者が判別することは困難であった。これにより、ユーザーは、初期不良の記録装置と正常に動作する記録装置とを無償で交換してもらえないことがあった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる使用記録システムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、使用記録システムは、記録装置の使用記録システムであって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部を有する。記録装置に不良が発生した場合、記録装置の交換回数記録部から消耗部品の交換回数を読み出すことにより、記録装置の製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、その消耗部品が何回交換されたかがわかる。よって、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着された消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることを証明することができる。
【0007】
上記した使用記録システムは、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込む交換回数書込部をさらに備える。記録装置の交換回数記録部、及び消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、記録装置に対してどの消耗部品が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着された消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることをより確実に証明することができる。
【0008】
上記した使用記録システムは、記録装置を識別する記録装置識別情報を格納した識別情報格納部をさらに備え、交換回数書込部は、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けて消耗部品の交換回数保存部に書き込む。記録装置から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、消耗部品から交換回数及び記録装置識別情報を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に装着された消耗部品を確実に特定することができる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数及び記録装置識別情報が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることをより確実に製造業者に証明することができる。
【0009】
上記した使用記録システムの消耗部品はインクカートリッジであって、インクカートリッジが記録装置から離脱される場合に、記録装置が記録に用いたインクの使用量である記録使用量を、交換回数に対応付けて交換回数保存部へ書き込む使用量書込部をさらに備える。交換回数保存部から記録使用量を読み出すことにより、製造業者は、ユーザーが記録装置を故障していると判断するまでに、どのインクカートリッジを用いて、どれだけの量のインクを使用したかを知ることができる。従って、記録が1度も開始されなかった場合だけでなく、数回の記録しか成功しなかった場合であっても、ユーザーは、記録装置が初期不良であると判断させるための情報を製造業者に与えることができる。
【0010】
上記した使用記録システムの使用量書込部は、記録装置がクリーニングに用いたインクの使用量であるクリーニング使用量を、交換回数に対応付けて交換回数保存部へさらに書き込む。これにより、ユーザーは、どのインクカートリッジ内のインクが、記録及びクリーニングのそれぞれにどれだけ使用されたかを、製造業者に示すことができる。
【0011】
上記した使用記録システムは、消耗部品が記録装置に装着された状態において、記録装置が記録不良を生じた場合に、記録不良についての記録不良情報を、交換回数に対応付けて、そのときに記録装置に装着されている消耗部品の交換回数保存部に書き込む不良書込部をさらに備える。製造業者は、消耗部品の交換回数保存部から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、どの消耗部品を装着しているときに、記録装置がどのような不具合を発生したかを特定することができる。従って、製造業者は、消耗部品から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、記録装置が初期不良であることを速やかに判断することができる。
【0012】
上記した使用記録システムは、交換回数書込部が交換回数を消耗部品へ書き込めなかった場合に、消耗部品が装着されている状態において記録装置の記録を禁止する記録禁止部をさらに備える。記録装置が修理される場合、記録装置の製造業者は、記録装置とともに送られてきた消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出す。交換回数保存部から読み出された交換回数と、記録装置から読み出された交換回数とを比較することにより、製造業者は、初期設定後からその記録装置に使用された消耗部品であることを特定することができる。従って、製造業者は、消耗部品から交換回数を読み出されたことを条件の一つとして記録装置を初期不良と判断することができる。
【0013】
交換回数を書き込むことができない消耗部品が使用されると、製造業者は、消耗部品から交換回数を読み出すことができないので、記録装置を初期不良と判定することが困難となる。しかし、交換回数を書き込むことができる消耗部品が用いられる場合に記録が許容されるので、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0014】
交換回数書込部が交換回数を消耗部品へ書き込めなかった場合に、上記した使用記録システムの交換回数記録部は、交換回数に対応付けて消耗部品を特定する情報をさらに格納する。これにより、ユーザーは、交換回数を書き込むことができない消耗部品を記録装置に装着しても、記録装置が修理される場合、何回目に装着した消耗部品がどのような消耗部品であったかという情報を製造業者に示すことができる。従って、交換回数を書き込むことができない消耗部品を装着した場合であっても、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0015】
本発明の第2の形態によると、消耗部品は、記録装置の使用記録システムに用いる消耗部品であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部から交換回数を取得して保存する交換回数保存部を有する。消耗部品の交換回数保存部から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に不良が発生するまでに、どの消耗部品が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置と共に、記録装置が故障するまでに装着した消耗部品を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置が初期不良であることを証明することができる。
【0016】
上記した消耗部品の交換回数保存部は、記録装置を識別する記録装置識別情報を記録装置から取得し、交換回数に対応付けて保存する。記録装置から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、消耗部品から交換回数及び記録装置識別情報を読み出すことにより、製造業者は、記録装置に装着された消耗部品を確実に特定することができる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数及び記録装置識別情報が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることをより確実に製造業者に証明することができる
【0017】
本発明の第3の形態によると、使用記録方法は、記録装置の使用記録方法であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込み、記録装置が修理される場合に、交換回数保存部を参照して、記録装置に対応付けられた消耗部品から交換回数が読み出されたことを条件の一つとして初期不良と判断させる。従って、記録装置が初期不良であった場合、交換回数が書き込まれた消耗部品を製造業者に示すことにより、ユーザーは、記録装置が初期不良であることを確実に製造業者に証明することができる。
【0018】
本発明の第4の形態によると、使用料金算出方法は、記録装置の使用料金算出方法であって、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、記録装置へ消耗部品が装着された場合に、交換回数記録部を参照し、交換回数を消耗部品の交換回数保存部に書き込み、交換回数記録部に記録された交換回数を、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部から読み出された交換回数と比較することにより、記録装置の使用量に基づく使用料金を算出する。
【0019】
記録装置の使用量に応じて料金を徴収する契約形態がある。このような契約形態において、記録装置の使用量を算出するには、消耗部品の消費量が用いられる。そのため、記録装置に用いられる消耗部品は、契約された供給業者によって供給される。このような契約形態において、契約された供給業者は、交換回数記録部に記録された交換回数を、消耗部品の交換回数保存部に保存された交換回数と比較することにより、使用料金を算出することができる。従って、記録装置のユーザーは、実際に消耗部品を交換した回数に基づいて、消耗部品の供給業者に使用料金を正確に算出させることができる。
【0020】
上記使用料金算出方法の使用料金算出ステップは、交換回数記録部に記録された交換回数が、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部から読み出された交換回数よりも多い場合に、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。記録装置の使用量に応じて料金を徴収する契約形態において、記録装置の消耗部品は、契約している供給業者から供給される。ユーザーが、契約した供給業者以外から供給された消耗部品を記録装置に用いた場合、契約している供給業者は、記録装置の使用料金を正確に把握することができない。さらに、記録装置に適切な消耗部品が用いられないと、記録装置が故障する可能性がある。記録装置が故障すると、契約している供給業者は、損害を受ける虞がある。
【0021】
交換回数記録部に記録された交換回数が、記録装置に対応付けられた消耗部品の交換回数保存部に保存された交換回数よりも多い場合、記録装置には、供給業者が供給した以外の消耗部品が使用されたことになる。このような場合、使用料金算出ステップは、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。従って、契約した供給業者以外から供給された消耗部品が用いられた場合、契約された供給業者は、記録装置が故障することで発生する虞のある損害を回避することができる。
【0022】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0024】
図1は、使用記録システム10の分解斜視図である。使用記録システム10は、記録装置100、インクカートリッジ200、およびパーソナルコンピュータ300を備え、記録装置100の使用を記録するシステムである。本実施形態の使用記録システム10は、初期設定後に記録装置100が記録動作を実行できなかった場合に、記録装置100が初期不良品であることを、ユーザーが製造業者に確実に証明できることを目的とする。
【0025】
本実施形態において初期設定とは、製造業者が出荷するときの設定をいう。この初期設定は、例えば、記録装置100に保存されている記録に使用されたインクの量を示す値を0に初期化する設定、またはインクカートリッジ200が記録装置100に装着された回数を示す値を0に初期化する設定等を含む。また、本実施形態において初期不良とは、記録装置100が1度も記録を開始できない不良、および、記録装置100が数枚記録した後、記録ができなくなった不良をいう。
【0026】
キャリッジ18は、インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着した状態において、インクカートリッジ200のインク供給口208と対向する面にインク供給針118、およびインクカートリッジ200の接続端子206と対向する面に接続端子116を備える。インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着することにより、インクカートリッジ200の接続端子206は、キャリッジ18の接続端子116と当接し、記録装置100とインクカートリッジ200とが電気的に導通する。また、インクカートリッジ200をキャリッジ18上に装着することにより、インクカートリッジ200のインク供給口208内に、キャリッジ18のインク供給針118が挿入され、インクカートリッジ200の内部に収容されたインクがインク供給口208およびインク供給針118を介して記録ヘッド114に供給される。なお、記録装置100とインクカートリッジ200とは、電気的に通電するかわりに、磁気を用いて非接触で情報を授受しても良い。
【0027】
図2は、使用記録システム10のブロック図である。使用記録システム10が備えるインクカートリッジ200は、交換回数保存部202と、インク収容部204と、接続端子206と、インク供給口208とを有する。インク収容部204は、記録に使用されるインクを収容し、インク供給口208に挿入されたインク供給針118を介して、記録ヘッド114にインクを供給する。
【0028】
インクカートリッジ200の交換回数保存部202は、記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数、記録装置100に生じた記録不良についての情報である記録不良情報、装着された記録装置100を識別する情報である記録装置識別情報、記録装置100が記録に用いたインクの使用量である記録使用量、及び記録装置100がクリーニングに用いたインクの使用量であるクリーニング使用量を保存する。交換回数保存部202は、接続端子206を介して外部から情報を書き込まれ、または、読み出される。なお、インクカートリッジ200は、消耗部品の一例である。
【0029】
記録装置100は、記録禁止部102と、使用量書込部104と、不良書込部106と、識別情報格納部108と、インク吐出量計測部110と、交換回数書込部112と、記録ヘッド114と、接続端子116と、インク供給針118と、交換回数記録部120と、プログラムを格納する記憶媒体122とを備える。インク吐出量計測部110は、パーソナルコンピュータ300から指示された現在のインクを吐出する動作が、記録またはクリーニングのいずれであるかという情報を、パーソナルコンピュータ300から受信する。インク吐出量計測部110は、パーソナルコンピュータ300から受信した情報に基づいて、記録ヘッド114が吐出した記録使用量およびクリーニング使用量を計測する。計測された記録使用量およびクリーニング使用量は、使用量書込部104へ送られる。また、インク吐出量計測部110が計測する記録使用量およびクリーニング使用量は、例えば、製造業者による初期設定において、それぞれ0に初期化される。
【0030】
インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合、使用量書込部104は、インク吐出量計測部110から受信した情報に基づいて、記録使用量及びクリーニング使用量を交換回数保存部202へ書き込む。インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合、例えば、ユーザーがスイッチ等を押すことにより記録装置100にインクカートリッジ200を交換する旨を伝えると、記録装置100は、キャリッジ18をインクカートリッジ200が取り出される位置、すなわち取り外しポジションに移動させる。そして、ユーザーは、キャリッジ18からインクカートリッジ200を離脱させ、別のインクカートリッジ200を装着する。この場合、ユーザーがスイッチ等を押すことにより記録装置100にインクカートリッジ200を交換する旨を伝えたときに、使用量書込部104は、記録使用量及びクリーニング使用量を交換回数保存部202へ書き込む。これにより、インクカートリッジ200が記録装置100から離脱される場合には、交換回数保存部202に記録使用量及びクリーニング使用量が書き込まれる。
【0031】
識別情報格納部108は、記録装置100を識別する情報である記録装置識別情報を格納する。記録装置識別情報は、例えば、製造業者による初期設定において、識別情報格納部108に書き込まれる。交換回数記録部120は、記録装置100へ装着されたインクカートリッジ200を検出し、初期設定後から記録装置100へ装着されたインクカートリッジ200の交換回数を計数し、記録する。交換回数記録部120は、接続端子116が接続端子206に当接し、電気的に導通することによりインクカートリッジ200が記録装置100に装着されたことを検出する。また、交換回数記録部120は、キャリッジ18に設けられたスイッチにインクカートリッジ200の一部が係合し、キャリッジ18のスイッチが押されることで、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたことを検出してもよい。
【0032】
記録装置100に不良が発生した場合、交換回数記録部120から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置100に不良が発生するまでに、インクカートリッジ200が何回交換されたかがわかる。記録装置100が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置100と共に、記録装置100が故障するまでに装着されたインクカートリッジ200を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置100が初期不良であることを証明することができる。
【0033】
不良書込部106は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着された状態において、記録装置100が記録不良を生じた場合に、記録不良情報をそのときに装着されているインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。記録不良には、記録装置100が自身で認識できる記録不良と、記録装置100では認識できない記録不良とがある。記録装置100が自身で認識できる記録不良には、例えば、インク切れ、紙詰まり等がある。このような記録不良が発生した場合、記録装置100が記録不良を検出し、不良書込部106に記録不良情報を送る。そして、不良書込部106は、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む。記録装置100では認識できない記録不良には、例えば、記録ヘッド114の吐出口が埃等により詰まり、記録装置100としては正常に動作したが、正しく画像を記録できない場合等がある。記録装置100では認識できない記録不良が発生した場合、例えば、ユーザーの指示によるテストプリントが正しく行われなかった場合、ユーザがその旨をパーソナルコンピュータ300を介して不良書込部106に入力する。そして、不良書込部106は、その入力に基づき、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む。
【0034】
交換回数書込部112は、記録装置100にインクカートリッジ200が装着された場合に、交換回数記録部120を参照し、交換回数を、記録装置識別情報に対応付けてインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。インクカートリッジ200の交換回数保存部202に記録装置100の記録装置識別情報が書き込まれることにより、記録装置100とインクカートリッジ200とが対応付けられる。さらに、記録装置100が修理される場合に、ユーザーは、対応付けられたインクカートリッジ200を記録装置100と共に記録装置100の製造業者へ送る。
【0035】
記録装置100に不良が発生した場合、インクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数を読み出すことにより、製造業者は、記録装置100に不良が発生するまでに、どのインクカートリッジ200が何回目に装着されたかがわかる。従って、記録装置100が修理される場合、ユーザーは、故障した記録装置100と共に、記録装置100が故障するまでに装着されたインクカートリッジ200を製造業者に示すことにより、製造業者に、記録装置100が初期不良であることを証明することができる。
【0036】
また、記録装置100が修理される場合に、インクカートリッジ200の交換回数保存部202に記録された記録使用量及びクリーニング使用量を読み出すことにより、製造業者は、ユーザーが記録装置100を故障していると判断するまでに、どのインクカートリッジ200を用いて、記録及びクリーニングにどれだけの量のインクを使用したかを知ることができる。従って、記録が1度も開始されなかった場合だけでなく、数回の記録しか成功しなかった場合、または記録できずにクリーニングを行った場合であっても、ユーザーは、記録装置100を初期不良品と判断させるための情報を製造業者に与えることができる。
【0037】
製造業者は、記録装置100の交換回数記録部120から交換回数及び記録装置識別情報を読み出し、インクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数及び記録装置識別情報を読み出す。記録装置100から読み出された交換回数及び記録装置識別情報と、交換回数保存部202から読み出された交換回数及び記録装置識別情報とを比較することにより、製造業者は、初期設定後から記録不良が発生するまでに記録装置100に使用されたインクカートリッジ200を特定することができる。従って、製造業者は、初期設定後から記録不良が発生するまでに記録装置100に使用されたインクカートリッジ200が特定されたことを条件の一つとして記録装置100の初期不良を判断することができる。
【0038】
また、交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった場合に、交換回数書込部112は、交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった旨を交換回数記録部120に通知する。そして、交換回数記録部120が交換回数保存部202の内容を読み出すことにより、交換回数記録部120は、交換回数に対応付けてインクカートリッジ200を特定する情報を格納する。インクカートリッジ200を特定する情報とは、例えば、書き込み不能のインクカートリッジ200であるという旨の情報、インクカートリッジ200の型式、インクカートリッジ200に収容されているインクの色等の情報である。
【0039】
また、交換回数書込部112が交換回数を交換回数保存部202へ書き込めなかった場合に、記録禁止部102は、そのインクカートリッジ200が装着されている記録装置100の記録を禁止する。そして、記録装置100の記録を禁止した場合に、記録禁止部102は、例えば、パーソナルコンピュータ300の表示画面上にエラー表示させる等により、交換回数保存部202への書き込みが失敗した旨をユーザーに通知する。
【0040】
以上、上記構成の記録装置100が修理される場合、製造業者は、記録装置100とともに送られてきたインクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数を読み出す。交換回数保存部202から読み出された交換回数と、交換回数記録部120から読み出された交換回数とを比較することにより、製造業者は、初期設定後からその記録装置100に使用されたインクカートリッジ200を特定することができる。従って、製造業者は、インクカートリッジ200から交換回数を読み出されたことを条件の一つとして記録装置100を初期不良と判断することができる。例えば、記録装置100の交換回数記録部120から交換回数として3回が読み出され、この記録装置100に対応付けられた3個のインクカートリッジ200の交換回数保存部202から交換回数として1回から3回がそれぞれ読み出された場合に、製造業者は、この記録装置100において記録不良が発生するまでに使用されたインク量をこれら3個のインクカートリッジ200から把握することができる。その結果、製造業者は、この記録装置100において所定量以下のインク量において記録不良が発生していた場合に、この記録装置100に初期不良があった旨を知ることができる。
【0041】
また、記録禁止部102は、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200による記録を禁止するので、ユーザーに対して、交換回数を書き込むことができるインクカートリッジ200を確実に使用させることができる。よって、ユーザーは、記録装置100が初期不良である場合、初期不良である旨を製造業者に確実に証明することができる。
【0042】
記憶媒体122は、記録装置100、インクカートリッジ200、パーソナルコンピュータ300を、記録禁止部102、使用量書込部104、不良書込部106、識別情報格納部108、インク吐出量計測部110、交換回数書込部112、記録ヘッド114、交換回数記録部120、及び交換回数保存部202として機能させるプログラムを格納する。他の方法として、記録装置100は、そのようなプログラムを通信回線を介して取得してもよい。
【0043】
図3は、使用記録システム10のフローチャートである。使用記録システム10において、製造業者によって製造および初期設定が行われた後、ユーザーによって記録装置100の電源が投入されることで、本フローチャートによる使用記録システムの動作が開始する。まず、交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたか否かを判定する(S100)。交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたと判定しない場合(S100:NO)、インクカートリッジ200が装着されるまでステップ100を繰り返す。
【0044】
交換回数記録部120は、インクカートリッジ200が記録装置100に装着されたと判定した場合(S100:YES)、交換回数記録部120は、交換回数を1増やす(S102)。そして、交換回数書込部112は、識別情報格納部108が格納する記録装置識別情報と交換回数記録部120が格納する交換回数とを対応付けてインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む(S104)。そして、交換回数書込部112は、ステップ104で行った書き込みが成功したか否かを判定する(S106)。ステップ106では、例えば、交換回数書込部112は、書き込みが成功した旨の情報を交換回数保存部202から受信することにより、書き込みの成功を判定する。
【0045】
交換回数書込部112が、ステップ104で行った書き込みが失敗したと判定した場合(S106:NO)、交換回数書込部112は、書き込みが失敗した旨を記録禁止部102及び交換回数記録部120に通知する。そして、交換回数記録部120は、交換回数保存部202からインクカートリッジ200を特定する情報を読み出し、交換回数に対応付けて格納する(S108)。これにより、ユーザーは、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を記録装置100に装着しても、記録装置100が修理される場合、何回目に装着したインクカートリッジ200がどのようなインクカートリッジ200であったかという情報を製造業者に示すことができる。従って、交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を装着した場合であっても、ユーザーは、記録装置100が初期不良であることを製造業者に証明することができる。
【0046】
ステップ108の次に、記録禁止部102は、記録動作禁止処理を行い(S110)、本フローチャートによる使用記録システム10の動作が終了する。ステップ110では、例えば、記録装置100内の電源供給を止める処理、パーソナルコンピュータ300に対して記録データの送信を停止させる信号を送信する処理、およびパーソナルコンピュータ300の表示画面上にエラー表示させ、記録動作を禁止した旨の情報をユーザーに通知する処理等が行われる。
【0047】
なお、ステップ108の次にステップ112を実行してもよい。すなわち、交換回数保存部202への書き込みが失敗した場合であっても、記録装置100は、記録動作を開始してもよい。これにより、交換回数保存部202に交換回数を書き込むことができないインクカートリッジ200を記録装置100に装着しても、ユーザーは、記録装置100に記録させることができる。
【0048】
交換回数書込部112が、ステップ104で行った書き込みが成功したと判定した場合(S106:YES)、記録装置100は、記録動作を行う(S112)。そして、記録装置100は、記録不良が発生したか否かを判定する(S114)。記録装置100が、記録不良が発生したと判定した場合(S114:YES)、不良書込部106は、記録不良情報を交換回数保存部202に書き込む(S116)。これにより、交換回数記録部120から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、どのインクカートリッジ200を装着しているときに、記録装置100がどのような不具合を発生したかを特定することができる。従って、製造業者は、インクカートリッジ200から交換回数及び記録不良情報を読み出すことにより、記録装置100が初期不良であることを速やかに判断することができる。
【0049】
記録装置100が、記録不良が発生していないと判定した場合(S114:NO)、記録装置100は、記録使用量およびクリーニング使用量を交換回数保存部202に書き込む所定のタイミングであるか否かを判定する(S118)。所定のタイミングとは、例えば、記録装置100の電源を切るタイミングである。ステップ118において、記録装置100が所定のタイミングでないと判定した場合は、ステップ112に処理が移り、記録装置100は記録動作を続ける。ステップ118において、記録装置100が所定のタイミングであると判定した場合は、使用量書込部104は、記録使用量およびクリーニング使用量を交換回数保存部202に書き込み(S120)、本フローチャートによる使用記録システム10の動作は終了する。
【0050】
なお、記録装置100が備える記憶媒体122は、上記のステップ100からステップ120を記録装置100に実行させるプログラムを格納する。記録装置100は、記憶媒体122からこれらのプログラムを読みとって実行することにより、使用記録処理を行う。
【0051】
次に、使用記録システム10の他の実施形態について説明する。使用記録システム10は、交換回数記録部120に記録された交換回数を、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202から読み出された交換回数と比較することにより、記録装置100の使用量に基づく使用料金を算出する。さらに、使用記録システム10は、交換回数記録部120の交換回数が、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202の交換回数よりも多い場合に、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。
【0052】
使用者と記録装置100の提供者との間の契約として、記録装置100の使用量に応じて料金を徴収する形態がある。このような契約形態において、記録装置100の使用量を算出するには、例えば、インクカートリッジ200内のインクの消費量が用いられる。この場合に、記録装置100に用いられるインクカートリッジ200は、契約された供給業者によって供給される。このような契約形態において、契約された供給業者は、交換回数記録部120に記録された交換回数を、インクカートリッジ200の交換回数保存部202に保存された交換回数と比較することにより、使用料金を算出する。これにより、記録装置100のユーザーは、実際にインクカートリッジ200を交換した回数に基づいて、インクカートリッジ200の供給業者に使用料金を算出させることができる。
【0053】
また、ユーザーが、契約している供給業者以外から供給されたインクカートリッジ200を記録装置100に用いた場合、契約している供給業者は、記録装置の使用量を正確に把握することができない。さらに、記録装置100に適切なインクカートリッジ200が用いられないと、記録装置100が故障する可能性がある。記録装置100が故障すると、契約している供給業者は、損害を受ける虞がある。
【0054】
交換回数記録部120に記録された交換回数が、記録装置100に対応付けられたインクカートリッジ200の交換回数保存部202に保存された交換回数よりも多い場合、記録装置100には、契約している供給業者が供給した以外のインクカートリッジ200が使用されたことになる。このような場合、使用記録システム10は、交換回数が一致した場合よりも使用料金を高く算出する。従って、契約している供給業者以外から供給されたインクカートリッジ200が用いられた場合、契約している供給業者は、記録装置100が故障することで発生する虞のある損害を回避することができる。
【0055】
上記説明から明らかなように、本実施形態の使用記録システム10において、記録装置100は、交換回数、記録装置識別情報、記録不良情報、記録使用量、及びクリーニング使用量を、装着されたインクカートリッジ200の交換回数保存部202に書き込む。インクカートリッジ200の交換回数保存部202を参照することにより、製造業者は、初期設定後から記録装置100に対して、どのインクカートリッジ200が何番目に装着されたかがわかる。記録装置100が修理される場合に、製造業者は、インクカートリッジ200の交換回数保存部202の内容を条件の一つとして記録装置100を初期不良と判断する。従って、修理する必要のある記録装置100が初期不良品であることを、ユーザーが製造業者に確実に示すことができる。
【0056】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用記録システム10の分解斜視図である。
【図2】使用記録システム10のブロック図である。
【図3】使用記録システム10のフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・使用記録システム、12・・・被記録物、14・・・搬送ローラ、16・・・ガイド軸、18・・・キャリッジ、20・・・本体、22・・・クリーニング領域、100・・・記録装置、102・・・記録禁止部、104・・・使用量書込部、106・・・不良書込部、108・・・識別情報格納部、110・・・インク吐出量計測部、112・・・交換回数書込部、114・・・記録ヘッド、116・・・接続端子、118・・・インク供給針、120・・・交換回数記録部、122・・・記憶媒体、200・・・インクカートリッジ、202・・・交換回数保存部、204・・・インク収容部、206・・・接続端子、208・・・インク供給口、300・・・パーソナルコンピュータ
Claims (13)
- 記録装置の使用記録システムであって、
前記記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部を有する使用記録システム。 - 前記記録装置へ前記消耗部品が装着された場合に、前記交換回数記録部を参照し、前記交換回数を前記消耗部品の交換回数保存部に書き込む交換回数書込部をさらに備える請求項1に記載の使用記録システム。
- 前記記録装置を識別する記録装置識別情報を格納した識別情報格納部をさらに備え、
前記交換回数書込部は、前記記録装置へ前記消耗部品が装着された場合に、前記交換回数記録部を参照し、前記交換回数を、前記記録装置識別情報に対応付けて前記消耗部品の前記交換回数保存部に書き込む請求項2に記載の使用記録システム。 - 前記消耗部品はインクカートリッジであって、
前記インクカートリッジが前記記録装置から離脱される場合に、前記記録装置が記録に用いたインクの使用量である記録使用量を、前記交換回数に対応付けて前記交換回数保存部へ書き込む使用量書込部をさらに備える請求項2に記載の使用記録システム。 - 前記使用量書込部は、前記記録装置がクリーニングに用いたインクの使用量であるクリーニング使用量を、前記交換回数に対応付けて前記交換回数保存部へさらに書き込む請求項4に記載の使用記録システム。
- 前記消耗部品が前記記録装置に装着された状態において、前記記録装置が記録不良を生じた場合に、前記記録不良についての記録不良情報を、前記交換回数に対応付けて前記交換回数保存部に書き込む不良書込部をさらに備える請求項2に記載の使用記録システム。
- 前記交換回数書込部が前記交換回数を前記消耗部品へ書き込めなかった場合に、前記消耗部品が装着されている状態において前記記録装置の記録を禁止する記録禁止部をさらに備える請求項2に記載の使用記録システム。
- 前記交換回数書込部が前記交換回数を前記消耗部品へ書き込めなかった場合に、前記交換回数記録部は、前記交換回数に対応付けて前記消耗部品を特定する情報をさらに格納する請求項2に記載の使用記録システム。
- 記録装置の使用記録システムに用いる消耗部品であって、
前記記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を記録する交換回数記録部から前記交換回数を取得して保存する交換回数保存部を有する消耗部品。 - 前記交換回数保存部は、前記記録装置を識別する記録装置識別情報を前記記録装置から取得し、前記交換回数に対応付けて保存する請求項9に記載の消耗部品。
- 記録装置の使用記録方法であって、
前記記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、
前記記録装置へ前記消耗部品が装着された場合に、前記交換回数記録部を参照し、前記交換回数を前記消耗部品の交換回数保存部に書き込み、
前記記録装置が修理される場合に、前記交換回数保存部を参照して、前記記録装置に対応付けられた前記消耗部品から前記交換回数が読み出されたことを条件の一つとして初期不良と判断させる
使用記録方法。 - 記録装置の使用料金算出方法であって、
前記記録装置へ装着された交換可能な消耗部品の交換回数を交換回数記録部に記録し、
前記記録装置へ前記消耗部品が装着された場合に、前記交換回数記録部を参照し、前記交換回数を前記消耗部品の交換回数保存部に書き込み、
前記交換回数記録部に記録された前記交換回数を、前記記録装置に対応付けられた前記消耗部品の前記交換回数保存部から読み出された前記交換回数と比較することにより、前記記録装置の使用量に基づく使用料金を算出する
使用料金算出方法。 - 前記使用料金算出ステップは、前記交換回数記録部に記録された前記交換回数が、前記記録装置に対応付けられた前記消耗部品の前記交換回数保存部から読み出された前記交換回数よりも多い場合に、前記交換回数が一致した場合よりも前記使用料金を高く算出する請求項12に記載の使用料金算出方法。
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