JP2004291329A - 金型装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャビティ33を備えた第1の金型と、コア23を備え、型締装置によって第1の金型に対して進退させられる第2の金型と、前記コア23に対して進退自在に配設され、前進させられるのに伴って成形品40の突当部にエッジ部分45を突き当てて、成形品40の離型を行うセパレータ34とを有する。そして、第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられる。この場合、第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられるので、パーティングラインに充填(てん)された成形材料が進入するのを防止することができる。したがって、成形品40にばりが形成されるのを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機は射出装置、金型装置及び型締装置を備え、前記射出装置の加熱シリンダ内において加熱されて溶融させられた樹脂を射出ノズルから射出するようになっている。また、前記金型装置は、固定金型及び可動金型から成り、前記型締装置を作動させ、可動金型を進退させることによって、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。そして、金型装置の型締めが行われた状態で、射出ノズルから射出された樹脂は、金型装置内のキャビティ空間に充填(てん)され、冷却されて固化し、成形品になる。続いて、金型装置の型開きが行われ、成形品が取り出される。
【0003】
図2は従来の金型装置の型開き時の状態を示す断面図、図3は従来の金型装置の型締め時の状態を示す断面図、図4は従来の金型装置の充填時の状態を示す断面図である。
【0004】
図において、11はボトムキャビティ、12は該ボトムキャビティ11を支持する支持ブロック、16は前記ボトムキャビティ11の外周に配設された周縁ブロックである。また、13は、前記ボトムキャビティ11の外周縁部に配設され、前記周縁ブロック16によって支持され、前方(図において上方)に延在させて配設されたキャビティであり、前記ボトムキャビティ11の中央の領域には、図示されない射出装置の射出ノズルから射出された樹脂を高温に維持した状態で案内するホットランナシステムが配設される。なお、ホットランナシステムは、図示されないランナ、ノズル14等から成り、該ノズル14の前端(図において上端)にゲート27が形成される。
【0005】
前記ボトムキャビティ11、支持ブロック12、周縁ブロック16、キャビティ13等によって固定金型15が構成される。該固定金型15は図示されない固定プラテンに取り付けられる。そして、前記ボトムキャビティ11の前端面(図において上端面)及びキャビティ13の内周面は、成形品40の外周面の形状に対応させて形成される。
【0006】
なお、この場合、成形品40は、一端が開口させられた有底の容器であり、側壁、底壁、及び前記側壁の上縁に、前記底壁と平行に形成された環状のフランジ部を備える。
【0007】
また、前記固定金型15に対して可動金型21が進退(図において上下方向に移動)自在に配設され、該可動金型21は、図示されない可動プラテンに取り付けられたコアプレート22、及び該コアプレート22に取り付けられたコア23から成り、図示されない型締装置を作動させることによって前記可動プラテンが図示されないタイバーに沿って進退させられる。前記型締装置には、型締シリンダが配設され、該型締シリンダを駆動することによって可動金型21を進退させて型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。
【0008】
前記コア23は、基部18、及び該基部18の中央から前方(図において下方)に突出させて形成されたインナコア部17、前記基部18の外周縁部から前方に突出させて形成された環状のサイドコア部26から成り、前記インナコア部17の外周面は、前記成形品40の内周面の形状に対応させて形成される。
【0009】
そして、前記成形品40を可動金型21から分離させ、離型を行うために、前記インナコア部17とサイドコア部26との間に前記コア23に対して進退自在にセパレータ24が配設され、該セパレータ24を進退させるためにエジェクタ装置が配設される。該エジェクタ装置は、図示されないエジェクタシリンダ、図示されないクロスヘッド、及び該クロスヘッドに取り付けられたエジェクタロッド25を備え、該エジェクタロッド25の前端(図において下端)にセパレータ24が取り付けられる。したがって、前記エジェクタシリンダを駆動し、クロスヘッド及びエジェクタロッド25を介してセパレータ24を進退させることができる。なお、前記セパレータ24のエッジ部分は、前記成形品40のフランジ部の形状に対応させて形成される。
【0010】
前記型締装置を作動させることによって、図2に示される状態から前記可動金型21を前進(図において下方に移動)させると、図3に示されるように、インナコア部17がキャビティ13内に挿入されて型閉じ及び型締めが行われ、型閉じが終了した時点で可動金型21と固定金型15との間、すなわち、前記ボトムキャビティ11の前端面及びキャビティ13の内周面と、セパレータ24のエッジ部分並びにインナコア部17の外周面及び前端面との間にキャビティ空間Cが形成される。そして、前記キャビティ13とセパレータ24との接触面に、固定金型15と可動金型21とのパーティングラインPLが形成される。
【0011】
続いて、前記射出装置を作動させると、図4に示されるように、溶融させられた樹脂がノズル14内を矢印方向に流れ、ゲート27を介してキャビティ空間Cに充填される。次に、前記キャビティ空間C内の樹脂を冷却すると、成形品40が成形される。そして、前記可動金型21を後退(図において上方に移動)させると、インナコア部17がキャビティ13から出されて型開きが行われる。このとき、成形品40はコア23に付着した状態で可動金型21と共に後退させられる。
【0012】
続いて、前記エジェクタシリンダを駆動してセパレータ24を前進させ、前記フランジ部にエッジ部分を突き当てると、前記成形品40を可動金型21から分離させ、離型を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−292699号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の金型装置においては、成形品が薄くなり、肉厚が小さくなるほど、充填時のキャビティ空間C内の樹脂の圧力、すなわち、充填圧力が高くなり、前記タイバーが伸びたり、固定プラテン、可動プラテン等が撓(たわ)んだりすると、図4に示されるように、可動金型21が型開き量δ1だけ後退し、前記パーティングラインPLがパーティングライン開き量δ2(型開き量δ1と等しい。)だけ開いてしまう。したがって、パーティングラインPLに充填された樹脂が進入し、成形品40の所定の部分、この場合、フランジ部にばりが形成されてしまう。
【0015】
そこで、充填時の樹脂圧を低くするために、高速で樹脂を充填するようにした射出成形法、充填後に型締めを行うようにした射出圧縮法等の成形法が提供されているが、射出成形機に特別な機能を持たせる必要があり、射出成形機のコストが高くなってしまう。
【0016】
また、肉厚が小さい薄肉の成形品を成形するための流動性の高い樹脂が提供されているが、パーティングライン開き量δ2がその分多くなり、ばりが一層形成されやすくなってしまう。
【0017】
本発明は、前記従来の金型装置の問題点を解決して、成形品にばりが形成されるのを防止することができる金型装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の金型装置においては、キャビティを備えた第1の金型と、コアを備え、型締装置によって第1の金型に対して進退させられる第2の金型と、前記コアに対して進退自在に配設され、前進させられるのに伴って成形品の突当部にエッジ部分を突き当てて、成形品の離型を行うセパレータとを有する。
【0019】
そして、第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられる。
【0020】
本発明の他の金型装置においては、さらに、前記キャビティ及びセパレータは、前記突当部に隣接させて形成されたテーパ面を有する。
【0021】
本発明の更に他の金型装置においては、さらに、前記キャビティ及びコアは、前記第1、第2の金型を位置決めするために、軸線に対して所定の角度で傾斜させられるロッキング面を有する。そして、前記突当部に隣接する部分の角度は、前記ロッキング面の角度より大きくされる。
【0022】
本発明の更に他の金型装置においては、さらに、前記突当部は成形品のフランジ部である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、本発明を充填系としてのホットランナシステムに適用した場合について説明するが、本発明を充填系としてのコールドランナシステムに適用することもできる。
【0024】
図5は本発明の実施の形態における成形品の断面図である。
【0025】
図において40は成形品であり、該成形品40は、一端が開口させられた有底の容器であり、側壁42、底壁43、及び前記側壁42の上縁に、前記底壁43と平行に形成された環状のフランジ部41を備える。なお、本実施の形態においては、前記側壁42は、底壁43より下方に所定の距離だけ突出させられ、環状の台座部44を形成する。また、Sdはフランジ部41の下面、Siは成形品40の内周面、Soは成形品40の外周面、Suはフランジ部41の上面である。
【0026】
次に、前記成形品40を成形するための金型装置について説明する。
【0027】
図1は本発明の実施の形態における金型装置の充填時の状態を示す断面図、図6は本発明の実施の形態における金型装置の型開き時の状態を示す断面図、図7は本発明の実施の形態における金型装置の型閉じ時の状態を示す断面図である。
【0028】
図において、11はボトムキャビティ、12は該ボトムキャビティ11を支持する第1の支持部としての支持ブロック、16は前記ボトムキャビティ11の外周に配設された第2の支持部としての周縁ブロックである。また、33は、前記ボトムキャビティ11の外周縁部に配設され、前記周縁ブロック16によって支持され、前方(図において上方)に延在させて配設されたキャビティであり、前記ボトムキャビティ11の中央の領域には、図示されない射出装置の射出ノズルから射出された成形材料としての樹脂を高温に維持した状態で案内するホットランナシステムが配設される。なお、該ホットランナシステムは、図示されないランナ、ノズル14等から成り、該ノズル14の前端(図において上端)にゲート27が形成される。
【0029】
前記ボトムキャビティ11、支持ブロック12、周縁ブロック16、キャビティ33等によって第1の金型としての固定金型15が構成される。該固定金型15は図示されない第1の支持部材としての固定プラテンに取り付けられる。そして、前記ボトムキャビティ11の前端面(図において上端面)S1及びキャビティ33の内周面S2は、成形品40の外周面So(図5)の形状に対応させて形成される。また、前記キャビティ33は、内周縁部の前端に、環状の凸部48を備え、該凸部48の前端面S3は、前記フランジ部41の下面Sdの形状に対応させて形成される。
【0030】
そして、前記固定金型15に対して第2の金型としての可動金型21が進退(図において上下方向に移動)自在に配設され、該可動金型21は、図示されない第2の支持部材としての可動プラテンに取り付けられたコアプレート22、及び該コアプレート22に取り付けられたコア23から成り、図示されない型締装置を作動させることによって前記可動プラテンが図示されないタイバーに沿って進退させられる。前記型締装置には、型締用の駆動部としての型締シリンダが配設され、該型締シリンダを駆動することによって可動金型21を進退させて型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。なお、前記固定金型15及び可動金型21によって金型装置が構成される。
【0031】
前記コア23は、基部18、及び該基部18の中央から前方(図において下方)に突出させて形成されたインナコア部17、前記基部18の外周縁部から前方に突出させて形成された環状のサイドコア部26から成り、前記インナコア部17の外周面S4(前端面部(図において下端面部)Sf及び側面部Ssから成る。)は、前記成形品40の内周面Siの形状に対応させて形成される。
【0032】
そして、型開きが行われたときに、前記成形品40を可動金型21から分離させ、離型を行うために、前記インナコア部17とサイドコア部26との間に、コア23に対して進退自在にセパレータ34が配設され、該セパレータ34を進退させるためにエジェクタ装置が配設される。前記セパレータ34は、内周縁の前端の部分に、内方(インナコア部17側)に向けて突出させて形成されたエッジ部分45を備え、該エッジ部分45の前端面(図において下端面)S5は、前記フランジ部41の上面Suの形状に対応させて形成される。なお、前記フランジ部41はエッジ部分45が突き当てられる突当て部を構成する。
【0033】
また、前記エジェクタ装置は、突出し用の駆動部としての図示されないエジェクタシリンダ、図示されない移動部材としてのクロスヘッド、及び該クロスヘッドに取り付けられたエジェクタロッド25を備え、該エジェクタロッド25の前端(図において下端)にセパレータ34が取り付けられる。そして、前記エジェクタシリンダを駆動し、クロスヘッド及びエジェクタロッド25を介してセパレータ34を進退させることができる。したがって、セパレータ34を前進させることによって、エッジ部分45をフランジ部41に突き当てると、成形品40を可動金型21から分離させ、離型を行うことができる。
【0034】
ところで、前記キャビティ33及びセパレータ34の各前端には、型閉じが終了するのに伴って当接する当接面S6、S7が形成され、前記凸部48は前記当接面S6より所定の量だけ突出させて形成され、前記エッジ部分45は前記当接面S7より所定の量だけ後退(図において上方に移動)させて形成される。そして、前記当接面S6と凸部48の前端面S3との間に当接面S6から前端面S3にかけて前方に、かつ、斜め内側に向けて延びるテーパ面S8が形成される。また、前記当接面S7とエッジ部分45の前端面S5との間に、当接面S7から前端面S5にかけて後方(図において上方)に、かつ、斜め内側に向けて延びるテーパ面S9が形成される。なお、前記テーパ面S8、S9は、可動プラテンの移動方向に対して、すなわち、軸線に対して角度θ1だけ傾斜させて、かつ、成形品40が成形されたときに、成形品40のフランジ部41に隣接させて形成される。なお、該角度θ1は5〜20〔°〕にされる。
【0035】
また、本実施の形態において、金型装置は、型閉じを行うに当たり、固定金型15と可動金型21とを互いに位置決めするためのロッキング機能を有する。そのために、キャビティ33及びサイドコア部26の各前端には、型閉じが終了するのに伴って当接する当接面S11、S12が形成され、前記当接面S6は前記当接面S11より所定の量だけ前方に突出させて形成され、前記当接面S12は、セパレータ34の後退限位置における当接面S7より所定の量だけ前方に突出させて形成される。そして、前記当接面S11と当接面S6との間に、当接面S11から当接面S6にかけて前方に、かつ、斜め内側に向けて延びるロッキング面S13が形成される。また、前記当接面S12と当接面S7との間に、当接面S12から当接面S7にかけて後方に、かつ、斜め内側に向けて延びるロッキング面S14が形成される。なお、前記ロッキング面S13、S14は、軸線に対して前記角度θ1よりわずかに小さい角度θ2だけ傾斜させて形成される。なお、該角度θ2は3〜15〔°〕にされる。
【0036】
前記構成の金型装置及び型締装置の動作について説明する。
【0037】
まず、型締装置を作動させることによって、図6に示される状態から前記可動金型21を前進(図において下方に移動)させると、図7に示されるように、インナコア部17がキャビティ33内に挿入されて型閉じ及び型締めが行われ、型閉じが終了した時点で可動金型21と固定金型15との間、すなわち、前記ボトムキャビティ11の前端面S1、キャビティ33の内周面S2及び凸部48の前端面S3と、前記インナコア部17の外周面S4及びエッジ部分45の前端面S5との間に、前記成形品40の形状に対応する形状を有するキャビティ空間Cが形成される。該キャビティ空間Cは、成形品40の側壁42に対応する側壁部Cs、底壁43に対応する底壁部Cb及びフランジ部41に対応するフランジ部Cfから成る。
【0038】
また、それに伴って、前記キャビティ33とセパレータ34との接触面、すなわち、当接面S6、S7間及びテーパ面S8、S9間に、固定金型15と可動金型21とのパーティングラインPLが形成される。この場合、パーティングラインPLは、当接面S6、S7間に金型合せ方向に形成される第1のライン部、及びテーパ面S8、S9間に形成され、軸線に対して角度θ1だけ傾斜した第2のライン部から成る。なお、該第2のライン部は、成形品40が成形されたときに、成形品40のフランジ部41に隣接する部分に形成される。
【0039】
続いて、前記射出装置を作動させると、図1に示されるように、溶融させられた樹脂がノズル14内を矢印方向に流れ、ゲート27を介してキャビティ空間Cに充填される。次に、前記キャビティ空間C内の樹脂を冷却すると、成形品40が成形される。そして、前記可動金型21を後退(図において上方に移動)させると、インナコア部17がキャビティ33から出されて型開きが行われる。このとき、成形品40はコア23に付着した状態で可動金型21と共に後退させられる。
【0040】
続いて、前記エジェクタシリンダを駆動してセパレータ34を前進させると、エッジ部分45がフランジ部41に突き当てられ、成形品40を可動金型21から分離させ、離型を行う。
【0041】
ところで、成形品が薄くなり、肉厚が小さくなるほど、充填時のキャビティ空間C内の充填圧力が高くなり、前記タイバーが伸びたり、固定プラテン、可動プラテン等が撓んだりすると、図1に示されるように、可動金型21が型開き量δ1だけ後退し、前記パーティングラインPLの第1のライン部がパーティングライン開き量δ2(型開き量δ1と等しい。)だけ開くのに対して、第2のライン部は、軸線に対して角度θ1だけ傾斜させて形成されるので、パーティングライン開き量δ2より小さいパーティングライン開き量δ3
だけ開く。
【0042】
したがって、パーティングラインPLに充填された樹脂が進入するのを防止することができるので、成形品の所定の部分、この場合、フランジ部41にばりが形成されるのを防止することができる。そして、同じ型締力であっても投影面積の大きい成形品を成形することができる。
その結果、充填時の樹脂圧を高くすることができるので、高速で樹脂を充填するようにした射出成形法、充填後に型締めを行うようにした射出圧縮法等の成形法を使用する必要がない。また、射出成形機に特別の機能を持たせる必要がないので、射出成形機のコストを低くすることができる。
【0043】
また、肉厚が小さい薄肉の成形品を成形するための流動性の高い樹脂を使用しても、パーティングライン開き量δ3が大きくならない。
【0044】
なお、前述されたように、第2のライン部が軸線に対して傾斜する角度θ1は、ロッキング面S13、S14が軸線に対して傾斜する角度θ2よりわずかに大きくされるので、型閉じが行われる間に、ロッキング面S13、S14によって固定金型15と可動金型21とが位置決めされるのに伴って、キャビティ33におけるテーパ面8と前端面S3との間の角部と、セパレータ34における前端面S7とテーパ面S9との間の角部とが当たることがなくなる。したがって、型閉じ及び型締めを行うのに伴ってキャビティ33及びセパレータ34を損傷させるのを防止することができる。
【0045】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0046】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、金型装置においては、キャビティを備えた第1の金型と、コアを備え、型締装置によって第1の金型に対して進退させられる第2の金型と、前記コアに対して進退自在に配設され、前進させられるのに伴って成形品の突当部にエッジ部分を突き当てて、成形品の離型を行うセパレータとを有する。
【0047】
そして、第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられる。
【0048】
この場合、第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられるので、パーティングラインに充填された成形材料が進入するのを防止することができる。したがって、成形品にばりが形成されるのを防止することができる。そして、同じ型締力であっても投影面積の大きい成形品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における金型装置の充填時の状態を示す断面図である。
【図2】従来の金型装置の型開き時の状態を示す断面図である。
【図3】従来の金型装置の型締め時の状態を示す断面図である。
【図4】従来の金型装置の充填時の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における成形品の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における金型装置の型開き時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態における金型装置の型閉じ時の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
15 固定金型
21 可動金型
23 コア
33 キャビティ
34 セパレータ
40 成形品
41 フランジ部
45 エッジ部分
PL パーティングライン
S8、S9 テーパ面
S13、S14 ロッキング面
Claims (4)
- (a)キャビティを備えた第1の金型と、
(b)コアを備え、型締装置によって第1の金型に対して進退させられる第2の金型と、
(c)前記コアに対して進退自在に配設され、前進させられるのに伴って成形品の突当部にエッジ部分を突き当てて、成形品の離型を行うセパレータとを有するとともに、
(d)第1、第2の金型のパーティングラインは、前記突当部に隣接する部分が軸線に対して所定の角度で傾斜させられることを特徴とする金型装置。 - 前記キャビティ及びセパレータは、前記突当部に隣接させて形成されたテーパ面を有する請求項1に記載の金型装置。
- (a)前記キャビティ及びコアは、前記第1、第2の金型を位置決めするために、軸線に対して所定の角度で傾斜させられるロッキング面を有し、
(b)前記突出部に隣接する部分の角度は、前記ロッキング面の角度より大きくされる請求項1に記載の金型装置。 - 前記突当部は成形品のフランジ部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の金型装置。
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