JP2004291048A - スピニング成形機 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピニング成形機の加工精度を低下させることなく、成形サイクルの短縮化、設備の小型化、低コスト化を図る。
【解決手段】成形ローラ2およびカッター4の双方を、1つの回転軸18で旋回駆動する。成形ローラ2およびカッター4を、別々に、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11、20のうち、成形ローラ2に係るリニアスライド11のみを、回転軸18に対し変位させる駆動手段(ドローバー9、リンク機構12)で駆動する。リニアスライド11の変位を、副リンク機構21によってカッター4に係るリニアスライド20に伝達する。成形ローラ2およびカッター4の旋回時に、成形ローラ2およびカッター4の各々に作用する遠心力が、互いの遠心力を打ち消す力として作用し、従来のスピニング成形機における、遠心力に起因する問題を解決する。
【選択図】 図2
【解決手段】成形ローラ2およびカッター4の双方を、1つの回転軸18で旋回駆動する。成形ローラ2およびカッター4を、別々に、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11、20のうち、成形ローラ2に係るリニアスライド11のみを、回転軸18に対し変位させる駆動手段(ドローバー9、リンク機構12)で駆動する。リニアスライド11の変位を、副リンク機構21によってカッター4に係るリニアスライド20に伝達する。成形ローラ2およびカッター4の旋回時に、成形ローラ2およびカッター4の各々に作用する遠心力が、互いの遠心力を打ち消す力として作用し、従来のスピニング成形機における、遠心力に起因する問題を解決する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニング成形機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピニング成形機は、円筒状ワークを固定し、当該円筒状ワークの外周面に沿って成形ローラを旋回させつつその旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークを所望の直径へと縮径することで、円筒状ワークを所望のテーパ形状に成形するものである。そして、前記成形ローラにより成形された円筒状ワークの外周面に沿ってカッターを旋回させつつその旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークの不用部分を切断し、必要な製品形状を得ることができるものである。
図6には従来のスピニング成形機1の平面図を示している。このスピニング成形機1は、成形ローラ2を備えるローラ部3と、カッター4を備えるカッター部5とが、別体をなしている。また、円筒状ワークWを固定するクランプ部6は、成形ローラ2を旋回駆動するローラ部3の回転軸7、または、カッター4を旋回駆動するカッター部5の回転軸8の延長線上に、円筒状ワークWを位置決めするために、矢印Aで示す方向に移動するための駆動手段と、回転軸7、8の軸方向(矢印Bで示す。)へと円筒状ワークWを変位させるための駆動手段とを備えるものである。
【0003】
図7(a)は、図6に示す従来のスピニング成形機1の、ローラ部3における、成形ローラ3の旋回半径の変更機構を示す模式図である。また、図7(b)は、図7(a)を正面視した模式図である。なお、カッター部5における、カッター4の旋回半径の変更機構も、これと全く同じであることから、説明を省略する。
回転軸8は中空軸となっており、その内部をドローバー9が貫通し、ドローバー9は、軸方向へと移動可能となっている。また、回転軸8に固定された回転部10には、成形ローラ2を、回転軸8に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11を備えている。さらに、ドローバー9の軸方向の変位を、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位に変換するリンク機構12を備えている。リンク機構12は、L字状をなすリンク13の中間部を支点14で回転部10に軸着し、リンク13の一方の端部を支点15でドローバー9に軸着し、さらに、リンク13の他方の端部を支点16でリニアスライド11に軸着したものである。したがって、ドローバー9の軸方向(図7では、矢印Cで示す。)の変位は、リンク機構12によって、リニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位(図7では、矢印Dで示す。)に変換される。なお、円筒状ワークWを除き、図7に示す部分は全て、回転軸7を回転させることにより、図7(b)に矢印Eで示す方向へと回転するものである。
【0004】
また、従来のスピニング成形機として、図6、図7に示した従来例とは別に、成形ローラとカッターとを1つの回転軸で旋回駆動する構造とした例もある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−47162号公報(〔0034〕、〔0035〕、図7〜図11)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスピニング成形機には、以下のような問題点があった。まず、図6、図7に示すスピニング成形機1は、ローラ部3とカッター部5とを別々のユニットで構成していることから、設備コストの増大を来たし、また、特に幅方向の設備サイズが大きくなるといった欠点もあった。また、ワーククランプ部6は、円筒状ワークWを、ローラ部3とカッター部5との間で移動させる必要があることから、1つの製品当りの加工サイクルが長くなり、製造効率がわるくなる。
さらに、図7に示すように、成形ローラ2(カッター4も同様である。)には、旋回時に矢印Fで示す大きな遠心力が作用するため、リンク機構12、ドローバー9等には、円筒状ワークWを成形するための駆動力に加え、遠心力Fに対する反力を担持することが必要となる。例えば、成形するための駆動力(約1000kgf)+遠心力の反力(約1500kgf)=ドローバー9等に要求される駆動力(約2500kgf)となり、遠心力の反力が全体の60%を占めるような場合もある。その結果として、リンク機構12の摩耗が激しく、耐久性に欠けることとなる。また、ドローバー9の剛性(径方向のサイズ)を十分に確保することが必要となる。さらに、ドローバー9の動力源(電動モータ等)に要求される出力のうち、遠心力の反力が占める割合が大きく、非効率であることが明らかである。加えて、成形ローラ2に作用する遠心力Fは、成形ローラ2の重量バランスが崩れると振動発生原因となり、製品の品質に悪影響を及ぼすこととなった。
【0007】
一方、図6に示すローラ部3とカッター部5とを一体にまとめると、装置の小型化、成形サイクルの短縮は可能となるが、構造の複雑化を来たし、コスト対性能の面で要求を満足することが困難であった。また、特許文献1記載のスピニング成形機も、回転部分の構造の複雑化を避けることができず、同様の欠点を有するものであった。いずれにしても、従来のスピニング成形機は、前述の、成形ローラに作用する遠心力の問題を解決するには至っていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スピニング成形機の加工精度を低下させることなく、成形サイクルの短縮化、設備の小型化、低コスト化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係るスピニング成形機は、円筒状ワークを固定するワーククランプ部と、前記円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークを所望の直径へと縮径する成形ローラと、当該成形ローラにより成形された円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークの不用部分を切断するカッターとを有するスピニング成形機であって、
前記成形ローラおよび前記カッターの双方を旋回駆動する1つの回転軸と、前記成形ローラおよび前記カッターを、別々に、前記回転軸に対し離間接近自在に支持するリニアスライドと、当該各リニアスライドのうち前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドを前記回転軸に対し変位させる駆動手段と、当該一方のリニアスライドの変位を、これと逆方向の変位として他方のリニアスライドに伝達するリンク機構とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、前記成形ローラおよび前記カッターの双方を1つの回転軸で旋回駆動する構成として、設備の小型化を図ることができる。そして、前記成形ローラおよび前記カッターを、別々に、前記回転軸に対し離間接近自在に支持するリニアスライドの、いずれか一方のみを、前記回転軸に対し変位させる駆動手段を備えることで、駆動手段自体の複雑化を回避している。また、前記駆動手段により駆動される一方のリニアスライドの変位を、前記リンク機構によって他方のリニアスライドに伝達することにより、前記成形ローラおよび前記カッター双方の、旋回半径の変更を可能としている。
さらに、前記成形ローラおよび前記カッターの夫々に係るリニアスライドを、前記リンク機構によってつなぐことで、前記成形ローラおよび前記カッターの旋回時に各々に作用する遠心力を、互いの遠心力を打ち消す力として作用させ、従来の遠心力に起因する問題を解決することが可能となる。
【0010】
また、本発明の請求項2に係るスピニング成形機は、前記駆動手段は、前記回転軸の内部を貫通して軸方向に変位するドローバーと、当該ドローバーの軸方向の変位を、前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドの変位へと変換するリンク機構とを備えるものである。
本発明では、前記リンク機構によって、前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドを前記回転軸に対し変位させ、前記成形ローラまたは前記カッターの旋回半径を変更させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお,従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0012】
図1には、本発明の実施の形態に係るスピニング成形機17の平面図を示している。このスピニング成形機17は、成形ローラ2とカッター4との双方を1つの回転軸18で旋回駆動する、ローラ・カッター部19を備えるものである。また、円筒状ワークWを固定するクランプ部6は、回転軸18の延長線上に、円筒状ワークWを位置決めするものである。そして、クランプ部6は、回転軸18の軸方向(矢印Bで示す。)へと円筒状ワークWを変位させるための駆動手段のみ備えるものである。
【0013】
図2(a)は、ローラ・カッター部19における、成形ローラ3およびカッター4の旋回半径の変更機構を示す模式図である。また、図2(b)は、図2(a)を正面視した模式図である。回転軸18に固定された回転部10には、成形ローラ2を、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11と、カッター4を、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド20とを備えている。なお、図示の例では、一対の成形ローラ2と一対のカッター4とを、回転軸18を中心として互いに直交する線上に配置しているが、三つ以上の成形ローラ2およびカッター4を備えるものとしても良い。
【0014】
また、ドローバー9の軸方向の変位を、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位に変換するリンク機構12を備えると共に、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の変位を、これと逆方向の変位として、カッター4を支持するリニアスライドに伝達するリンク機構21を備えている。リンク機構21(以下、「副リンク機構」という。)は、リンク機構12と同様にL字状をなすリンク22の、中間部を支点23で回転部10に軸着し、リンク22の一方の端部を支点24でリニアスライド11に軸着し、さらに、リンク22の他方の端部を支点25でリニアスライド20に軸着したものである。
【0015】
したがって、リニアスライド11が回転軸7に対し離間、接近する方向(図2では、矢印Dで示す。)に変位するとき、リニアスライド20もこれに同調して、回転軸7に対し離間、接近する方向(図2(b)では、矢印Gで示す。)へと変位する。しかも、リニアスライド11が回転軸7に対し接近する方向に変位するとき、リニアスライド20は回転軸7に対し離間する方向に変位し、リニアスライド11が回転軸7に対し離間する方向に変位するとき、リニアスライド20は回転軸7に対し接近する方向に変位することとなる。
なお、リニアスライド11のみ駆動する駆動手段としての、ドローバー9、リンク機構12の構造については、従来技術(図7)と同様である。
【0016】
図3には、本発明の実施の形態に係るスピニング成形機17を用いて、スピニング成形を行う手順をフローチャートで示している。また、図4には、図3に示す手順における、スピニング成形機17の作動状態の一部を抽出して示している。
以下に、図3、図4を参照しながら、スピニング成形手順を説明する。
【0017】
▲1▼まず、クランプ部6に円筒状ワークWをセットする(図4(a))。このとき、ローラ・カッター部19の成形ローラ2、カッター4の何れも、円筒状ワークWの外周面に接触しない位置にセットする。そして、クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、成形ローラ2およびカッター4に囲まれる位置へと、円筒状ワークWの前側Frを前進させる。
▲2▼回転軸(主軸)18を回転させる。
▲3▼成形ローラ2を、円筒状ワークWの外周面に沿って旋回させつつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの前側Frを所望の直径へと縮径し、所望のテーパー形状に成形する(図4(b))。
▲4▼成形ローラ2を回転軸7に対し離間する方向に変位させ、これと同期して、カッター4を回転軸7に対し接近させる。そして、カッター4を、成形ローラ2により成形された円筒状ワークWの前側Frの外周面に沿って旋回させかつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの前側Frの不用部分W’を切断する(図4(c))。
【0018】
▲5▼クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、円筒状ワークWを初期位置(図4(a))へと戻す。続いて、クランプ部6を180°反転させ、円筒状ワークWの後側Rrを、ローラ・カッター部19へと向ける。そして、再びクランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、成形ローラ2およびカッター4に囲まれる位置へと、円筒状ワークWの後側Rrを前進させる。
▲6▼成形ローラ2を、円筒状ワークWの外周面に沿って旋回させつつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの後側Rrを所望の直径へと縮径し、所望のテーパー形状に成形する(図4(b)参照)。
▲7▼成形ローラ2を回転軸7に対し離間する方向に変位させ、これと同期して、カッター4を回転軸7に対し接近させる。そして、カッター4を、成形ローラ2により成形された円筒状ワークWの後側Rrの外周面に沿って旋回させかつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの後側Rrの不用部分を切断する(図4(c)参照)。
▲8▼回転軸(主軸)18の回転を停止する。
▲9▼クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、円筒状ワークWを初期位置(図4(a))へと戻し、成形完了したワークWをクランプ部6から取出す。
以上の手順により、円筒状ワークWに対するスピニング成形が完了する。
【0019】
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。まず、スピニング成形機17のローラ・カッター部19は、成形ローラ2およびカッター4の双方を、1つの回転軸18で旋回駆動する構成としている。よって、従来のスピニング成形機1(図6)のごとく、ローラ部3とカッター部5とを別々のユニットで構成するものに対し、設備の小型化を図ることができる。そして、成形ローラ2およびカッター4を、別々に、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11、20のうち、成形ローラ2に係るリニアスライド11のみを、回転軸18に対し変位させる駆動手段(ドローバー9、リンク機構12)で駆動することで、駆動手段自体の複雑化を回避している。また、当該駆動手段により駆動されるリニアスライド11の変位を、副リンク機構21によってカッター4に係るリニアスライド20に伝達することにより、成形ローラ2およびカッター4双方の、旋回半径の変更を可能としている。
【0020】
さらに、成形ローラ2およびカッター4の夫々に係るリニアスライド11、20を、副リンク機構21によってつなぐことで、成形ローラ2およびカッター4の旋回時に、成形ローラ2およびカッター4の各々に作用する遠心力F(図5)が、互いの遠心力を打ち消す力として作用し、従来のスピニング成形機における、遠心力に起因する問題を解決することが可能となる。
すなわち、リンク機構12の摩耗を防ぎ、耐久性を高めることができる。また、遠心力に対する反力を考慮する必要がなくなり、ドローバー9に要求される剛性を低減させることが可能となる。さらに、ドローバー9の動力源(電動モータ等)に要求される出力を低減し、低出力の動力源で効率的な運転を行うことが可能となる。加えて、遠心力に起因する振動の発生を抑え、製品の品質を向上させることができる。
【0021】
なお、本発明の実施の形態では、回転軸18の内部を貫通して軸方向に変位するドローバー9と、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、成形ローラ2のリニアスライド11の変位(矢印D)へと変換するリンク機構12とを備える駆動手段を用いることにより、リニアスライド11を回転軸18に対し変位させ、成形ローラ2の旋回半径を変更させる構成を採用しているが、他の構造によってリニアスライド11を回転軸18に対し変位させることとしてもよい。
【0022】
また、本発明の実施の形態では、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、成形ローラ2のリニアスライド11の変位(矢印D)へと変換するためにリンク機構12を用いたが、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、カッター4のリニアスライド20の変位へと変換するためにリンク機構12を用いることとしても良い。この場合には、リニアスライド20の変位を副リンク機構21によってリニアスライド11へと伝達することで、図2に示す構造を採った場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに、リンク機構12、21は、図示の構造に限定されず、リンク機構12、21と同様の機能を発揮するものであれば良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明はこのように構成したので、スピニング成形機の加工精度を低下させることなく、成形サイクルの短縮化、設備の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスピニング成形機の平面図である。
【図2】図1に示すスピニング成形機の構造を説明するものであり、(a)は、ローラ・カッター部における成形ローラおよびカッターの旋回半径の変更機構を示す模式図、(b)は、(a)を正面視した模式図である。
【図3】図1に示すスピニング成形機を用いて、スピニング成形を行う手順を示すフローチャートである。
【図4】(a)〜(c)は、図3に示すスピニング成形手順における、スピニング成形機の作動状態の一部を抽出して示したものである。
【図5】図1に示すスピニング成形機の、成形ローラおよびカッターの旋回状態を示す模式図である。
【図6】従来のスピニング成形機の平面図である。
【図7】図6に示すスピニング成形機の構造を説明するものであり、(a)は、ローラ部における、成形ローラの旋回半径の変更機構を示す模式図であり、(b)は(a)を正面視した模式図である。
【符号の説明】
2 成形ローラ
4 カッター
6 クランプ部
9 ドローバー
10 回転部
11、20 リニアスライド
12、21 リンク機構
13、22 リンク
14、15、16、23、24、25 支点
17 スピニング成形機
18 回転軸
19 ローラ・カッター部
W 円筒状ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピニング成形機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピニング成形機は、円筒状ワークを固定し、当該円筒状ワークの外周面に沿って成形ローラを旋回させつつその旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークを所望の直径へと縮径することで、円筒状ワークを所望のテーパ形状に成形するものである。そして、前記成形ローラにより成形された円筒状ワークの外周面に沿ってカッターを旋回させつつその旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークの不用部分を切断し、必要な製品形状を得ることができるものである。
図6には従来のスピニング成形機1の平面図を示している。このスピニング成形機1は、成形ローラ2を備えるローラ部3と、カッター4を備えるカッター部5とが、別体をなしている。また、円筒状ワークWを固定するクランプ部6は、成形ローラ2を旋回駆動するローラ部3の回転軸7、または、カッター4を旋回駆動するカッター部5の回転軸8の延長線上に、円筒状ワークWを位置決めするために、矢印Aで示す方向に移動するための駆動手段と、回転軸7、8の軸方向(矢印Bで示す。)へと円筒状ワークWを変位させるための駆動手段とを備えるものである。
【0003】
図7(a)は、図6に示す従来のスピニング成形機1の、ローラ部3における、成形ローラ3の旋回半径の変更機構を示す模式図である。また、図7(b)は、図7(a)を正面視した模式図である。なお、カッター部5における、カッター4の旋回半径の変更機構も、これと全く同じであることから、説明を省略する。
回転軸8は中空軸となっており、その内部をドローバー9が貫通し、ドローバー9は、軸方向へと移動可能となっている。また、回転軸8に固定された回転部10には、成形ローラ2を、回転軸8に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11を備えている。さらに、ドローバー9の軸方向の変位を、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位に変換するリンク機構12を備えている。リンク機構12は、L字状をなすリンク13の中間部を支点14で回転部10に軸着し、リンク13の一方の端部を支点15でドローバー9に軸着し、さらに、リンク13の他方の端部を支点16でリニアスライド11に軸着したものである。したがって、ドローバー9の軸方向(図7では、矢印Cで示す。)の変位は、リンク機構12によって、リニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位(図7では、矢印Dで示す。)に変換される。なお、円筒状ワークWを除き、図7に示す部分は全て、回転軸7を回転させることにより、図7(b)に矢印Eで示す方向へと回転するものである。
【0004】
また、従来のスピニング成形機として、図6、図7に示した従来例とは別に、成形ローラとカッターとを1つの回転軸で旋回駆動する構造とした例もある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−47162号公報(〔0034〕、〔0035〕、図7〜図11)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスピニング成形機には、以下のような問題点があった。まず、図6、図7に示すスピニング成形機1は、ローラ部3とカッター部5とを別々のユニットで構成していることから、設備コストの増大を来たし、また、特に幅方向の設備サイズが大きくなるといった欠点もあった。また、ワーククランプ部6は、円筒状ワークWを、ローラ部3とカッター部5との間で移動させる必要があることから、1つの製品当りの加工サイクルが長くなり、製造効率がわるくなる。
さらに、図7に示すように、成形ローラ2(カッター4も同様である。)には、旋回時に矢印Fで示す大きな遠心力が作用するため、リンク機構12、ドローバー9等には、円筒状ワークWを成形するための駆動力に加え、遠心力Fに対する反力を担持することが必要となる。例えば、成形するための駆動力(約1000kgf)+遠心力の反力(約1500kgf)=ドローバー9等に要求される駆動力(約2500kgf)となり、遠心力の反力が全体の60%を占めるような場合もある。その結果として、リンク機構12の摩耗が激しく、耐久性に欠けることとなる。また、ドローバー9の剛性(径方向のサイズ)を十分に確保することが必要となる。さらに、ドローバー9の動力源(電動モータ等)に要求される出力のうち、遠心力の反力が占める割合が大きく、非効率であることが明らかである。加えて、成形ローラ2に作用する遠心力Fは、成形ローラ2の重量バランスが崩れると振動発生原因となり、製品の品質に悪影響を及ぼすこととなった。
【0007】
一方、図6に示すローラ部3とカッター部5とを一体にまとめると、装置の小型化、成形サイクルの短縮は可能となるが、構造の複雑化を来たし、コスト対性能の面で要求を満足することが困難であった。また、特許文献1記載のスピニング成形機も、回転部分の構造の複雑化を避けることができず、同様の欠点を有するものであった。いずれにしても、従来のスピニング成形機は、前述の、成形ローラに作用する遠心力の問題を解決するには至っていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スピニング成形機の加工精度を低下させることなく、成形サイクルの短縮化、設備の小型化、低コスト化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係るスピニング成形機は、円筒状ワークを固定するワーククランプ部と、前記円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークを所望の直径へと縮径する成形ローラと、当該成形ローラにより成形された円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークの不用部分を切断するカッターとを有するスピニング成形機であって、
前記成形ローラおよび前記カッターの双方を旋回駆動する1つの回転軸と、前記成形ローラおよび前記カッターを、別々に、前記回転軸に対し離間接近自在に支持するリニアスライドと、当該各リニアスライドのうち前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドを前記回転軸に対し変位させる駆動手段と、当該一方のリニアスライドの変位を、これと逆方向の変位として他方のリニアスライドに伝達するリンク機構とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、前記成形ローラおよび前記カッターの双方を1つの回転軸で旋回駆動する構成として、設備の小型化を図ることができる。そして、前記成形ローラおよび前記カッターを、別々に、前記回転軸に対し離間接近自在に支持するリニアスライドの、いずれか一方のみを、前記回転軸に対し変位させる駆動手段を備えることで、駆動手段自体の複雑化を回避している。また、前記駆動手段により駆動される一方のリニアスライドの変位を、前記リンク機構によって他方のリニアスライドに伝達することにより、前記成形ローラおよび前記カッター双方の、旋回半径の変更を可能としている。
さらに、前記成形ローラおよび前記カッターの夫々に係るリニアスライドを、前記リンク機構によってつなぐことで、前記成形ローラおよび前記カッターの旋回時に各々に作用する遠心力を、互いの遠心力を打ち消す力として作用させ、従来の遠心力に起因する問題を解決することが可能となる。
【0010】
また、本発明の請求項2に係るスピニング成形機は、前記駆動手段は、前記回転軸の内部を貫通して軸方向に変位するドローバーと、当該ドローバーの軸方向の変位を、前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドの変位へと変換するリンク機構とを備えるものである。
本発明では、前記リンク機構によって、前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドを前記回転軸に対し変位させ、前記成形ローラまたは前記カッターの旋回半径を変更させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお,従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0012】
図1には、本発明の実施の形態に係るスピニング成形機17の平面図を示している。このスピニング成形機17は、成形ローラ2とカッター4との双方を1つの回転軸18で旋回駆動する、ローラ・カッター部19を備えるものである。また、円筒状ワークWを固定するクランプ部6は、回転軸18の延長線上に、円筒状ワークWを位置決めするものである。そして、クランプ部6は、回転軸18の軸方向(矢印Bで示す。)へと円筒状ワークWを変位させるための駆動手段のみ備えるものである。
【0013】
図2(a)は、ローラ・カッター部19における、成形ローラ3およびカッター4の旋回半径の変更機構を示す模式図である。また、図2(b)は、図2(a)を正面視した模式図である。回転軸18に固定された回転部10には、成形ローラ2を、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11と、カッター4を、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド20とを備えている。なお、図示の例では、一対の成形ローラ2と一対のカッター4とを、回転軸18を中心として互いに直交する線上に配置しているが、三つ以上の成形ローラ2およびカッター4を備えるものとしても良い。
【0014】
また、ドローバー9の軸方向の変位を、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の、回転軸7に対し離間、接近させる方向の変位に変換するリンク機構12を備えると共に、成形ローラ2を支持するリニアスライド11の変位を、これと逆方向の変位として、カッター4を支持するリニアスライドに伝達するリンク機構21を備えている。リンク機構21(以下、「副リンク機構」という。)は、リンク機構12と同様にL字状をなすリンク22の、中間部を支点23で回転部10に軸着し、リンク22の一方の端部を支点24でリニアスライド11に軸着し、さらに、リンク22の他方の端部を支点25でリニアスライド20に軸着したものである。
【0015】
したがって、リニアスライド11が回転軸7に対し離間、接近する方向(図2では、矢印Dで示す。)に変位するとき、リニアスライド20もこれに同調して、回転軸7に対し離間、接近する方向(図2(b)では、矢印Gで示す。)へと変位する。しかも、リニアスライド11が回転軸7に対し接近する方向に変位するとき、リニアスライド20は回転軸7に対し離間する方向に変位し、リニアスライド11が回転軸7に対し離間する方向に変位するとき、リニアスライド20は回転軸7に対し接近する方向に変位することとなる。
なお、リニアスライド11のみ駆動する駆動手段としての、ドローバー9、リンク機構12の構造については、従来技術(図7)と同様である。
【0016】
図3には、本発明の実施の形態に係るスピニング成形機17を用いて、スピニング成形を行う手順をフローチャートで示している。また、図4には、図3に示す手順における、スピニング成形機17の作動状態の一部を抽出して示している。
以下に、図3、図4を参照しながら、スピニング成形手順を説明する。
【0017】
▲1▼まず、クランプ部6に円筒状ワークWをセットする(図4(a))。このとき、ローラ・カッター部19の成形ローラ2、カッター4の何れも、円筒状ワークWの外周面に接触しない位置にセットする。そして、クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、成形ローラ2およびカッター4に囲まれる位置へと、円筒状ワークWの前側Frを前進させる。
▲2▼回転軸(主軸)18を回転させる。
▲3▼成形ローラ2を、円筒状ワークWの外周面に沿って旋回させつつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの前側Frを所望の直径へと縮径し、所望のテーパー形状に成形する(図4(b))。
▲4▼成形ローラ2を回転軸7に対し離間する方向に変位させ、これと同期して、カッター4を回転軸7に対し接近させる。そして、カッター4を、成形ローラ2により成形された円筒状ワークWの前側Frの外周面に沿って旋回させかつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの前側Frの不用部分W’を切断する(図4(c))。
【0018】
▲5▼クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、円筒状ワークWを初期位置(図4(a))へと戻す。続いて、クランプ部6を180°反転させ、円筒状ワークWの後側Rrを、ローラ・カッター部19へと向ける。そして、再びクランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、成形ローラ2およびカッター4に囲まれる位置へと、円筒状ワークWの後側Rrを前進させる。
▲6▼成形ローラ2を、円筒状ワークWの外周面に沿って旋回させつつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの後側Rrを所望の直径へと縮径し、所望のテーパー形状に成形する(図4(b)参照)。
▲7▼成形ローラ2を回転軸7に対し離間する方向に変位させ、これと同期して、カッター4を回転軸7に対し接近させる。そして、カッター4を、成形ローラ2により成形された円筒状ワークWの後側Rrの外周面に沿って旋回させかつ旋回半径を縮小することにより、円筒状ワークWの後側Rrの不用部分を切断する(図4(c)参照)。
▲8▼回転軸(主軸)18の回転を停止する。
▲9▼クランプ部6を軸方向(矢印B)に移動させて、円筒状ワークWを初期位置(図4(a))へと戻し、成形完了したワークWをクランプ部6から取出す。
以上の手順により、円筒状ワークWに対するスピニング成形が完了する。
【0019】
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。まず、スピニング成形機17のローラ・カッター部19は、成形ローラ2およびカッター4の双方を、1つの回転軸18で旋回駆動する構成としている。よって、従来のスピニング成形機1(図6)のごとく、ローラ部3とカッター部5とを別々のユニットで構成するものに対し、設備の小型化を図ることができる。そして、成形ローラ2およびカッター4を、別々に、回転軸18に対し離間接近自在に支持するリニアスライド11、20のうち、成形ローラ2に係るリニアスライド11のみを、回転軸18に対し変位させる駆動手段(ドローバー9、リンク機構12)で駆動することで、駆動手段自体の複雑化を回避している。また、当該駆動手段により駆動されるリニアスライド11の変位を、副リンク機構21によってカッター4に係るリニアスライド20に伝達することにより、成形ローラ2およびカッター4双方の、旋回半径の変更を可能としている。
【0020】
さらに、成形ローラ2およびカッター4の夫々に係るリニアスライド11、20を、副リンク機構21によってつなぐことで、成形ローラ2およびカッター4の旋回時に、成形ローラ2およびカッター4の各々に作用する遠心力F(図5)が、互いの遠心力を打ち消す力として作用し、従来のスピニング成形機における、遠心力に起因する問題を解決することが可能となる。
すなわち、リンク機構12の摩耗を防ぎ、耐久性を高めることができる。また、遠心力に対する反力を考慮する必要がなくなり、ドローバー9に要求される剛性を低減させることが可能となる。さらに、ドローバー9の動力源(電動モータ等)に要求される出力を低減し、低出力の動力源で効率的な運転を行うことが可能となる。加えて、遠心力に起因する振動の発生を抑え、製品の品質を向上させることができる。
【0021】
なお、本発明の実施の形態では、回転軸18の内部を貫通して軸方向に変位するドローバー9と、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、成形ローラ2のリニアスライド11の変位(矢印D)へと変換するリンク機構12とを備える駆動手段を用いることにより、リニアスライド11を回転軸18に対し変位させ、成形ローラ2の旋回半径を変更させる構成を採用しているが、他の構造によってリニアスライド11を回転軸18に対し変位させることとしてもよい。
【0022】
また、本発明の実施の形態では、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、成形ローラ2のリニアスライド11の変位(矢印D)へと変換するためにリンク機構12を用いたが、ドローバー9の軸方向の変位(矢印C)を、カッター4のリニアスライド20の変位へと変換するためにリンク機構12を用いることとしても良い。この場合には、リニアスライド20の変位を副リンク機構21によってリニアスライド11へと伝達することで、図2に示す構造を採った場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに、リンク機構12、21は、図示の構造に限定されず、リンク機構12、21と同様の機能を発揮するものであれば良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明はこのように構成したので、スピニング成形機の加工精度を低下させることなく、成形サイクルの短縮化、設備の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスピニング成形機の平面図である。
【図2】図1に示すスピニング成形機の構造を説明するものであり、(a)は、ローラ・カッター部における成形ローラおよびカッターの旋回半径の変更機構を示す模式図、(b)は、(a)を正面視した模式図である。
【図3】図1に示すスピニング成形機を用いて、スピニング成形を行う手順を示すフローチャートである。
【図4】(a)〜(c)は、図3に示すスピニング成形手順における、スピニング成形機の作動状態の一部を抽出して示したものである。
【図5】図1に示すスピニング成形機の、成形ローラおよびカッターの旋回状態を示す模式図である。
【図6】従来のスピニング成形機の平面図である。
【図7】図6に示すスピニング成形機の構造を説明するものであり、(a)は、ローラ部における、成形ローラの旋回半径の変更機構を示す模式図であり、(b)は(a)を正面視した模式図である。
【符号の説明】
2 成形ローラ
4 カッター
6 クランプ部
9 ドローバー
10 回転部
11、20 リニアスライド
12、21 リンク機構
13、22 リンク
14、15、16、23、24、25 支点
17 スピニング成形機
18 回転軸
19 ローラ・カッター部
W 円筒状ワーク
Claims (2)
- 円筒状ワークを固定するワーククランプ部と、前記円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークを所望の直径へと縮径する成形ローラと、当該成形ローラにより成形された円筒状ワークの外周面に沿って旋回しつつ旋回半径を縮小することにより前記円筒状ワークの不用部分を切断するカッターとを有するスピニング成形機であって、
前記成形ローラおよび前記カッターの双方を旋回駆動する1つの回転軸と、前記成形ローラおよび前記カッターを、別々に、前記回転軸に対し離間接近自在に支持するリニアスライドと、当該各リニアスライドのうち前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドを前記回転軸に対し変位させる駆動手段と、当該一方のリニアスライドの変位を、これと逆方向の変位として他方のリニアスライドに伝達するリンク機構とを備えることを特徴とするスピニング成形機。 - 前記駆動手段は、前記回転軸の内部を貫通して軸方向に変位するドローバーと、当該ドローバーの軸方向の変位を、前記成形ローラまたは前記カッターに係るいずれか一方のリニアスライドの変位へと変換するリンク機構とを備えることを特徴とする請求項1記載のスピニング成形機。
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