JP2004290215A - 燻蒸装置、及び、空調対象空間の燻蒸方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホルムアルデヒド重合体Hsを加熱分解してホルムアルデヒドガスHgを発生させる発生用加熱手段9と、その発生用加熱手段9で発生させたホルムアルデヒドガスHgを燻蒸対象空間1へ送出する送風機12と、その送風機12により燻蒸対象空間1へ送出するホルムアルデヒドガスHgに含まれる粒子状のホルムアルデヒドを捕捉するフィルタ11とを設ける。また、望ましくは、フィルタ11で捕捉した粒子状のホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱分解してガス化する二次加熱手段10を設ける。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燻蒸剤としてホルムアルデヒドを用いる燻蒸装置、及び、空調対象空間の燻蒸方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホルムアルデヒドを用いた燻蒸については、ホルムアルデヒド重合体(例えば、パラホルムアルデヒド)を加熱分解することでホルムアルデヒドガスを発生させ、このホルムアルデヒドガスを燻蒸ガスとして燻蒸対象空間を燻蒸する方式が知られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
【0003】
つまり、この方式では、ホルムアルデヒドの水溶液(一般にはホルマリン)を加熱により蒸発させて燻蒸対象空間を燻蒸する方式に比べ、ホルムアルデヒド重合体の加熱分解により、水蒸気分の少ないホルムアルデヒドガスを固相のホルムアルデヒド重合体から直接的(昇華的)に発生させることで、燻蒸対象空間での結露の発生を防止し、これにより、結露に原因する種々の不都合、すなわち、結露水へのホルムアルデヒドの溶解の為に燻蒸対象空間における燻蒸ガス濃度が低下傾向になって燻蒸が不十分になり易いといった不都合や、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に、燻蒸対象空間内において結露水から溶解ホルムアルデヒドが燻蒸ガス排出による燻蒸ガス濃度の低下に伴い平衡条件下で徐々に再ガス化して放出される為に、燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに長時間を要するなどの不都合の回避を図っている。
【0004】
なお、下記特許文献1に示される方式では、不活性ガスの供給雰囲気下でホルムアルデヒド重合体を加熱分解してホルムアルデヒドガスを発生させることにより、燻蒸対象空間での結露発生を一層効果的に防止するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−296665号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来方式では、燻蒸対象空間での結露の発生を効果的に防止し得るものの、ホルムアルデヒド重合体の加熱分解により発生させて燻蒸対象空間へ送出するホルムアルデヒドガスには、未分解の粒子状ホルムアルデヒドや加熱分解直後の再重合により生じた粒子状ホルムアルデヒドが含まれ、そして、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に、燻蒸対象空間内において、これら粒子状ホルムアルデヒド(例えば、0.3μm〜5.0μm程度の粒径)が燻蒸ガス排出による燻蒸ガス濃度の低下に伴い平衡条件下で徐々にガス化する為、前述の如く結露防止により燻蒸ガス排出時における濃度低下時間の短縮を図っているにもかかわらず、燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに未だ相当の長時間を要する問題があった。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な手段の採用により上記問題を効果的に解消する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明は燻蒸装置に係り、その特徴は、
ホルムアルデヒド重合体を加熱分解してホルムアルデヒドガスを発生させる発生用加熱手段と、その発生用加熱手段で発生させたホルムアルデヒドガスを燻蒸対象空間へ送出する送風機と、その送風機により燻蒸対象空間へ送出するホルムアルデヒドガスに含まれる粒子状のホルムアルデヒドを捕捉するフィルタとを備える点にある。
【0009】
つまり、この構成によれば、燻蒸対象空間へ送出するホルムアルデヒドガスに含まれる未分解や再重合の粒子状ホルムアルデヒドをフィルタにより捕捉することで、それら粒子状ホルムアルデヒドがホルムアルデヒドガスとともに燻蒸対象空間に送出されるのを防止するから、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に、それら粒子状ホルムアルデヒドが燻蒸ガス排出による燻蒸ガス濃度の低下に伴い平衡条件下で徐々にガス化するといったことが燻蒸対象空間内において生じるのを効果的に防止することができる。
【0010】
また、ホルムアルデヒド重合体の加熱分解により固相のホルムアルデヒド重合体から直接的に発生させた水蒸気分の少ないホルムアルデヒドガスを燻蒸ガスとして燻蒸対象空間へ送出するから、燻蒸対象空間での結露の発生も効果的に防止することができて、結露に原因する先述の如き不都合(すなわち、結露水へのホルムアルデヒドの溶解の為に燻蒸対象空間における燻蒸ガス濃度が低下傾向になり易いといった不都合や、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に結露水から溶解ホルムアルデヒドが徐々に放出される為に燻蒸ガス濃度の低下に長時間を要するといった不都合)も効果的に防止でき、これらのことから、十分な燻蒸を行いながらも燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時において燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間を効果的に短縮することができる。
【0011】
なお、請求項1に係る発明の実施において、ホルムアルデヒド重合体には、加熱分解により直接的にホルムアルデヒドガスを発生させ得るものであれば、顆粒状のパラホルムアルデヒドを初めとして、粉状や塊状などの種々の固相形態のもの、並びに、種々の分子量のものを使用できる。
【0012】
また、フィルタにも、捕捉対象とする粒子状ホルムアルデヒドの粒径に応じ、HEPAフィルタやULPAフィルタを初め、種々の形式・構造のフィルタを使用でき、場合によっては、通過粒径の異なる複数のフィルタを通過粒径の大きいものほど上流側に位置させる状態に並置して、それら複数のフィルタにより粒子状のホルムアルデヒドを大粒径のものから段階的に捕捉するようにしたり、粒子状ホルムアルデヒドを捕捉するフィルタの塵埃による目詰まりを防止するために、粒子状ホルムアルデヒド捕捉用フィルタの上流側に粗塵捕捉用フィルタを配置する等してもよい。
【0013】
さらにまた、発生用加熱手段は、ホルムアルデヒド重合体を加熱により分解させてホルムアルデヒドガスを直接的に発生させる得るものであれば、ホットプレート形式のものを初め、どのような加熱形式、並びに、どのような構造のものであってもよい。
【0014】
〔2〕請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記フィルタで捕捉した粒子状のホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱分解してガス化する二次加熱手段を設けてある点にある。
【0015】
つまり、この構成によれば、フィルタで捕捉した粒子状のホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱分解してガス化することで、その捕捉状態下でガス化させたホルムアルデヒドを、発生用加熱手段で発生させたホルムアルデヒドガスと同様にフィルタを通過させて燻蒸ガスとして燻蒸対象空間へ送出することができ、これにより、発生用加熱手段で発生させたホルムアルデヒドガスに含まれる粒子状のホルムアルデヒドを捕捉する形態を採りながらも、燻蒸処理において燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所要濃度まで高めるのに要する発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガス発生量の増加、及び、時間の増加を回避することができる。
【0016】
また、捕捉した粒子状ホルムアルデヒドのガス化により、フィルタ通気抵抗の増大も回避することができ、このことからも、燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所要濃度まで高めるのに要する時間の増加を効果的に回避し得るとともに、送風機の消費動力も低減することができる。
【0017】
しかも、フィルタで捕捉した粒子状ホルムアルデヒドを粒子状のままで適時に回収除去する方式を採るに比べ、その回収除去のための作業も不要にでき、この点、メンテナンス負担も少ない装置にすることができる。
【0018】
なお、請求項2に係る発明の実施において、二次加熱手段は、フィルタで捕捉した粒子状ホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱してガス化し得るもの(すなわち、粒子状ホルムアルデヒドをフィルタでの捕捉状態下で加熱分解し得るもの)であれば、どのような加熱形式、並びに、どのような構造のものであってもよい。
【0019】
〔3〕請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記二次加熱手段を、前記フィルタに通過させる気体に対して加熱作用させる気体加熱手段で構成してある点にある。
【0020】
つまり、この構成によれば、フィルタに通過させる気体を加熱することで、その加熱気体によりフィルタにおける捕捉状態下の粒子状ホルムアルデヒドを加熱してガス化させるから、二次加熱手段(気体加熱手段)をフィルタとは分離した状態で装備することができ、この点、二次加熱手段として、フィルタの濾材に対し直接的に加熱作用させることで捕捉状態の粒子状ホルムアルデヒドを加熱してガス化させる形式のものを用いるに比べ、フィルタ及び二次加熱手段夫々の構造を簡略にすることができて、装置の製作を容易にし得るとともに装置コストを安価にすることができ、また、フィルタの交換や二次加熱手段に対する点検保守などのメンテナンスも一層容易な装置にすることができる。
【0021】
そしてまた、発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を採取空気の供給雰囲気下で行って、発生させたホルムアルデヒドガスを採取空気との混合状態でフィルタに通過させて燻蒸対象空間へ送出する装置構造を採る場合(特に燻蒸対象空間の空気を採取空気とする場合)には、その採取空気を二次加熱手段としての気体加熱手段により加熱した状態でホルムアルデヒドガスとともに燻蒸対象空間へ送出する形態になることで、その加熱空気の供給により燻蒸処理時における燻蒸対象空間の空間温度を高温に保つことができ、これにより、燻蒸対象空間でのホルムアルデヒドガスの再重合も効果的に防止することができて、燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時において燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間も一層効果的に短縮することができる。
【0022】
なお、請求項3に係る発明の実施において、発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を燻蒸対象空間からの採取空気(すなわち、循環空気)の供給雰囲気下で行う装置構造を採る場合、二次加熱手段としての気体加熱手段は、必ずしもフィルタの上流側近傍位置に配置する必要はなく、フィルタの下流側近傍位置に配置したり、燻蒸装置本体とは分離した状態でフィルタからのガス送出路の途中や燻蒸対象空間の空間内に配置するようにしてもよい。
【0023】
〔4〕請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記発生用加熱手段及び前記フィルタを密閉状の装置ケースに内装するとともに、前記フィルタを通過させたホルムアルデヒドガスを前記装置ケースから燻蒸対象空間に導くガス送出路に、そのガス送出路を開閉する弁装置を設け、
設定スケジュールに従って、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に前記弁装置を自動的に閉じ操作する制御手段を設けてある点にある。
【0024】
つまり、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出は、当然のことながら、発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生、及び、二次加熱手段によるフィルタでの粒子状ホルムアルデヒドのガス化を停止した状態で行うが、上記構成によれば、燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に、発生用加熱手段に未分解のホルムアルデヒド重合体が残存していたり、フィルタに捕捉状態の粒子状ホルムアルデヒドが残存していたりして、それら残存ホルムアルデヒドから平衡条件下で徐々にホルムアルデヒドガスが発生したとしても、燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時には上記弁装置が自動的に閉じ操作されることから、それら残存ホルムアルデヒドからの発生ホルムアルデヒドガスが燻蒸対象空間内へ流入することを確実に防止することができ、これにより、燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時において燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間をさらに効果的に短縮することができる。
【0025】
なお、請求項4に係る発明の実施において、発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を燻蒸対象空間からの採取空気の供給雰囲気下で行う装置構造を採る場合、燻蒸対象空間からの採取空気を装置ケースに導く吸入路にも、その吸入路を開閉する弁装置を設け、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時には、ガス送出路側の弁装置とともに吸入路側の弁装置も上記制御手段により自動的に閉じ操作するのが望ましい。
【0026】
〔5〕請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記送風機を装備した密閉状の装置ケースに、前記発生用加熱手段と前記フィルタと前記二次加熱手段とを内装するとともに、前記フィルタを通過させたホルムアルデヒドガスをケース外へ送出する送出口、及び、前記送風機の運転により外部空気をケース内に吸入する吸入口を形成し、
前記発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を前記吸入口からの吸入空気の供給雰囲気下で行って、発生したホルムアルデヒドガスを吸入空気との混合状態で前記フィルタに通過させて前記送出口から送出する構成にしてある点にある。
【0027】
つまり、この構成によれば、送風機を装備した密閉状の装置ケースに発生用加熱手段とフィルタと二次加熱手段とを内装する構造により、燻蒸装置をユニット化することができ、このユニット化により燻蒸装置の設置性及び取り扱い性を高めることができる。また、燻蒸装置を順次運搬して複数の燻蒸対象空間を順次に燻蒸するといった使用形態を採ることも容易になる。
【0028】
そしてまた、このように装置をユニット化しながらも、発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を空気(前述の採取空気)の供給雰囲気下で行う形式を採ることにより、未分解や分解直後の再重合を効果的に抑止した状態で発生用加熱手段においてホルムアルデヒドガスを効率的に発生させることができるとともに、燻蒸対象空間でのホルムアルデヒドガスの拡散を効果的に促進でき、これにより、燻蒸対象空間の十分な燻蒸を一層確実にすることができる。
【0029】
なお、請求項5に係る発明の実施において、ユニット化した燻蒸装置は、燻蒸対象空間の空間内に設置して使用する形態や、燻蒸対象空間(空調対象空間)に対する空調機の機内に設置して使用する形態、あるいは、燻蒸対象空間の外部に設置して燻蒸対象空間と風路接続した状態で使用する形態など、どのような設置使用形態を採るものであってもよい。
【0030】
また、請求項1〜5に係る発明の実施においては、送風機をフィルタの上流側に配置して送風機の送気機能によりホルムアルデヒドガスをフィルタに通過させる形態、あるいは、送風機をフィルタの下流側に配置して送風機の吸気機能によりホルムアルデヒドガスをフィルタに通過させる形態のいずれを採用してもよい。
【0031】
〔6〕請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガスの濃度を検出する濃度センサを設け、
この濃度センサによる検出濃度に基づき前記発生用加熱手段を制御して、燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガスの濃度を設定濃度に調整する制御手段を設けてある点にある。
【0032】
つまり、この構成によれば、燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガスの検出濃度に基づき発生用加熱手段を制御することで、燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガス濃度(すなわち、燻蒸ガス濃度)を設定濃度に自動調整するから、例えば、ホルムアルデヒド重合体の加熱温度を単に設定温度に維持するように発生用加熱手段を制御する方式を採るなどに比べ、燻蒸処理時における燻蒸対象空間の燻蒸ガス濃度を所要の設定濃度に一層精度良く調整維持することができ、これにより、燻蒸対象空間の十分な燻蒸を一層確実にすることができ、また、燻蒸ガス濃度の過上昇によるホルムアルデヒドガスの再重合も一層確実に防止できて、そのことで、燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時において燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間もさらに効果的に短縮することができる。
【0033】
〔7〕請求項7に係る発明は空調対象空間の燻蒸方法に係り、その特徴は、
空調機から通常空調用温度の空気を空調対象空間に供給する通常空調運転を停止した状態で、その空調対象空間をホルムアルデヒドガスにより燻蒸する燻蒸処理を実施し、
この燻蒸処理の後、空調対象空間からホルムアルデヒドガスを排出する燻蒸ガス排出処理において、前記通常空調用温度よりも高温の空気を前記空調機から空調対象空間に供給する排出促進用の空調運転を実施する点にある。
【0034】
つまり、この方法によれば、燻蒸処理の後、燻蒸ガス排出処理を行うにあたり、空調対象空間内に未分解や再重合のホルムアルデヒドが存在していたとしても、その燻蒸ガス排出処理において上記排出促進用の空調運転を実施することで、空調機からの供給高温空気により空調対象空間を高温化して、その高温化により空調対象空間内における未分解ホルムアルデヒドや再重合ホルムアルデヒドのガス化を効果的に促進でき、これにより、そのような高温化によるガス化促進の無い状態で、空調対象空間内の未分解ホルムアルデヒドや再重合ホルムアルデヒドが燻蒸ガス排出による燻蒸ガス濃度の低下に伴い徐々にガス化する形態になっていた従前の燻蒸方法に比べ、燻蒸ガス排出処理において空調対象空間の燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間を効果的に短縮することができる。
【0035】
すなわち、この請求項7に係る発明によれば、本来的には通常空調運転用として装備される空調機を利用した状態で、燻蒸ガス排出処理の際の燻蒸ガス濃度低下時間を効果的に短縮することができ、排出促進用の空調運転を伴う燻蒸ガス排出処理により空調対象空間における燻蒸ガス濃度が所定濃度まで低下すれば、空調機本来の使用形態として、通常空調用温度の空気を空調機から空調対象空間に供給する通常空調運転に復帰するようにすればよい。
【0036】
〔8〕請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記燻蒸処理において、空調対象空間内の空気、又は、空調対象空間の内面部を前記空調機とは別の加熱手段により加熱する点にある。
【0037】
つまり、この方法によれば、上記の如く燻蒸処理において空調対象空間内の空気、又は、空調対象空間の内面部を加熱することにより、ホルムアルデヒドガスの発生段階で生じて空調対象空間内に持ち込まれた粒子状の未分解ホルムアルデヒドや再重合ホルムアルデヒドのガス化を促進でき、また、空調対象空間内でのホルムアルデヒドガスの再重合も効果的に防止することができ、これにより、燻蒸処理において空調対象空間の燻蒸ガス濃度を所要濃度まで高めるのに要するホルムアルデヒドガス発生量の増加、及び、時間の増加を回避しながら空調対象空間の十分な燻蒸を確実にし得るとともに、空調対象空間からの燻蒸ガス排出時において燻蒸ガス濃度を所定濃度まで低下させるのに要する時間も一層効果的に短縮することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1において、1は薬品や食品などの製造室であり、通常時には、この製造室1を空調対象空間として、製造室1の室内を製造作業に適した温度に保つための通常空調用温度t1の空気SAを空調機2から給気ファンFsにより給気ダクト3及び高性能フィルタ4を通じ製造室1に供給する通常空調運転を実施する。また、この通常空調運転では、空調機2からの供給風量に相当する風量の空気EAを製造室1内から排気ファンFeにより排気ダクト5を通じて排出する。
【0039】
製造室1では定期的に燻蒸処理を実施して室内を滅菌するが、この燻蒸処理では図2に示す如く、製造室1内に可搬式の燻蒸装置6を搬入設置するとともに、通常空調運転を停止して給気ダクト3のダンパDs、及び、排気ダクト5のダンパDeを閉じ、これらダンパDs,Deの閉塞により製造室1内からの燻蒸ガスの漏出を阻止した状態で、燻蒸装置6からホルムアルデヒドガスHgを燻蒸ガスとして製造室1内へ送出させる。
【0040】
燻蒸装置6は図4に示す如く、キャスター7を備える密閉状の装置ケース8に、ホットプレート型の加熱容器9、空気加熱ヒータ10、HEPAフィルタ11、送風機12をその順にケース底部からケース上部側へ並べて内装したユニット構造にしてあり、装置ケース8の上部にはホルムアルデヒドガスHgの送出口13を形成し、装置ケース8の下部には燻蒸対象空間としての製造室1の室内空気RAを吸入する吸入口14を形成してある。
【0041】
加熱容器9は、ホルムアルデヒド重合体として適量の顆粒状パラホルムアルデヒドHsを容器内に置いた状態で、その顆粒状パラホルムアルデヒドHsを電熱により加熱分解することにより、顆粒状パラホルムアルデヒドHsからホルムアルデヒドガスHgを直接的に発生させるものであり、この加熱容器9でのホルムアルデヒドガスHgの発生は、送風機12の吸気機能により製造室1内の室内空気RAを吸入口14から装置ケース8内における加熱容器9の収容部に吸入して、その吸入空気RA′の供給雰囲気下で行う構造にしてある。
【0042】
加熱容器9において吸入空気RA′の供給雰囲気下で発生させたホルムアルデヒドガスHgは、送風機12の吸気機能により吸入空気RA′との混合状態でHEPAフィルタ11に通過させ、この通過過程において、加熱容器9での発生ホルムアルデヒドガスHgに含まれる粒子状ホルムアルデヒドをHEPAフィルタ11で捕捉し、HEPAフィルタ11を通過したホルムアルデヒドガスHgを燻蒸ガスとして吸入空気RA′との混合状態で送風機12の送気機能により送出口13から製造室1内へ送出する。
【0043】
また、発生ホルムアルデヒドガスHgと吸入空気RA′との混合気は、HEPAフィルタ11に通過させるのに先立ち空気加熱ヒータ10により加熱し、この加熱混合気をHEPAフィルタ11に通過させることで、HEPAフィルタ11において先に捕捉状態にある粒子状ホルムアルデヒドを捕捉状態下で加熱してガス化し、このガス化したホルムアルデヒドを加熱容器9での発生ホルムアルデヒドガスHgと同様にHEPAフィルタ11を通過させて送出口13から製造室1内へ送出する。
【0044】
つまり、加熱容器9での発生ホルムアルデヒドガスHgに含まれる粒子状ホルムアルデヒドは、加熱容器9での加熱において十分に分解されなかった未分解のホルムアルデヒドや分解直後に再重合したホルムアルデヒドであるが、これら粒子状ホルムアルデヒドをHEPAフィルタ11で捕捉して、その捕捉ホルムアルデヒドを捕捉状態下での加熱によりガス化した上で製造室1内へ送出することにより、それら粒子状のホルムアルデヒドが粒子状のままで製造室1内へ送出されるのを防止する。
【0045】
送出口13及び吸入口14には、それらを開閉する弁装置15,16を装備してあり、また、燻蒸装置6には、製造室1内に設置するユニット構造の装置本体とは別に付帯装置として製造室1の室外に設置する制御盤17を備えさせてあり、この制御盤17は、運転開始指令を受けると次の(イ)〜(ニ)の制御を実行するものにしてある。
【0046】
(イ)加熱容器9に適量のパラホルムアルデヒドHsを置いた状態で運転開始指令が運転者から付与されると、送出口13及び吸入口14夫々の弁装置15,16を開くとともに、加熱容器9、空気加熱ヒータ10、送風機12夫々の運転を開始し、ホルムアルデヒドガスHgを燻蒸装置6から送出させる。
【0047】
(ロ)付帯装置として製造室1に設置した濃度センサ18の検出濃度dに基づき、加熱容器9を発停制御して、製造室1内のホルムアルデヒドガス濃度dを設定保持濃度d1に調整維持する。
【0048】
(ハ)運転開始時点(あるいは、濃度センサ18の検出濃度dが最初に設定保持濃度d1に達した時点)から設定燻蒸時間Tが経過すると、検出濃度dに基づく加熱容器9の発停制御を停止して、加熱容器9を運転停止状態にするとともに、空気加熱ヒータ10及び送風機12も運転停止状態にし、また、送出口13及び吸入口14夫々の弁装置15,16を閉じ状態にして、運転者に対し燻蒸処理の完了を報知する。
【0049】
なお、設定燻蒸時間Tが経過するまでは、加熱容器9の発停制御にかかわらず、空気加熱ヒータ10及び送風機12の運転を継続し、これにより、ホルムアルデヒドガスHgを含む製造室1の室内空気RAを循環させる形態で空気加熱ヒータ10により加熱し、この加熱により製造室1内を極力高温に保って、燻蒸過程にある製造室1内でのホルムアルデヒドガスHgの再重合を防止する。
【0050】
(ニ)設定燻蒸時間Tの経過後も、濃度センサ18による室内ホルムアルデヒドガス濃度dの監視を継続し、設定燻蒸時間Tの経過後において濃度センサ18の検出濃度dが設定終了濃度d2(≪d1)まで低下すると、燻蒸ガス排出処理の完了を運転者に対し報知する。
【0051】
制御盤17による上記(イ)〜(ニ)の制御動作に対し、運転者は、燻蒸処理の完了が制御盤17により報知されると、図3に示す如く燻蒸処理の開始に先立ち閉じてあった給気ダクト3及び排気ダクト5のダンパDs,Deを開いて給気ファンFs及び排気ファンFeの運転を再開し、これにより、製造室1から室内ホルムアルデヒドガスHgを排出する燻蒸ガス排出処理を開始する。
【0052】
また、この燻蒸ガス排出処理においては、製造室1の室内を製造作業に適した温度に保つための通常空調用温度t1の空気SAを空調機2から製造室1に供給する通常空調運転に代え、その通常空調用温度t1よりも高温t2の空気HAを空調機2から給気ファンFsにより給気ダクト3を通じて製造室1に供給する排出促進用の空調運転を実施し、これにより、燻蒸処理の完了時点で製造室1内に未分解や再重合のホルムアルデヒドが存在していたとしても、空調機2からの高温空気供給による製造室1内の高温化で、それら製造室1内における未分解ホルムアルデヒドや再重合ホルムアルデヒドのガス化を促進して、燻蒸ガス排出処理による室内ホルムアルデヒドの排出を効率良く行えるようにする。
【0053】
一方、運転者は、燻蒸ガス排出処理の完了が制御盤17により報知されると、排出促進用の空調運転を終了して図1に示す通常空調運転を再開し、これにより、製造室1内を製造作業可能な状態に復帰させる。
【0054】
以上、本実施形態において、加熱容器9は、ホルムアルデヒド重合体Hsを加熱分解してホルムアルデヒドガスHgを発生させる発生用加熱手段であり、送風機12は、その発生用加熱手段9で発生させたホルムアルデヒドガスHgを燻蒸対象空間1へ送出する送風機であり、HEPAフィルタ11は、送風機12により燻蒸対象空間1へ送出するホルムアルデヒドガスHgに含まれる粒子状のホルムアルデヒドを捕捉するフィルタである。
【0055】
また、空気加熱コイル10は、フィルタ11に通過させる気体に対して加熱作用させる気体加熱手段であって、フィルタ11で捕捉した粒子状のホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱分解してガス化する二次加熱手段であり、送出口13に装備の弁装置15は、ホルムアルデヒドガスHgを装置ケース8から燻蒸対象空間1に導くガス送出路を開閉する弁装置である。
【0056】
さらに、制御盤17は、濃度センサ18による検出濃度dに基づき発生用加熱手段9を制御して、燻蒸対象空間1におけるホルムアルデヒドガスHgの濃度dを設定濃度d1に調整する制御手段、及び、設定スケジュールに従って、燻蒸処理後における燻蒸対象空間1からの燻蒸ガス排出時に弁装置15を自動的に閉じ操作する制御手段を構成する。
【0057】
そして、本実施形態では、空調機2から通常空調用温度t1の空気SAを空調対象空間1に供給する通常空調運転を停止した状態で、その空調対象空間1をホルムアルデヒドガスHgにより燻蒸する燻蒸処理を実施し、この燻蒸処理の後、空調対象空間1からホルムアルデヒドガスHgを排出する燻蒸ガス排出処理において、通常空調用温度t1よりも高温t2の空気HAを空調機2から空調対象空間1に供給する排出促進用の空調運転を実施するようにしている。
【0058】
また、燻蒸処理において、空調対象空間1内の空気RAを空調機2とは別の加熱手段(空気加熱ヒータ10)により加熱するようにしている。
【0059】
〔別の実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
【0060】
前述の実施形態では、ダンパDs,Deの開閉操作、通常空調運転の発停操作、燻蒸ガス排出処理の開始操作、排出促進用空調運転の発停操作を運転者が人為的に行う例を示したが、これら操作を燻蒸装置6の運転制御と連係させて制御盤17により自動的に行うようにしてもよい。
【0061】
前述の実施形態では、燻蒸処理において空調対象空間1内の空気RAを燻蒸装置6に装備の空気加熱ヒータ10により加熱するようにしたが、これに代え、あるいは、これと併行して、燻蒸処理時に空調対象空間1の内面部(壁、天井、床など)を空調機2以外の適当な加熱手段により直接的に加熱するようにしてもよい。
【0062】
請求項7,8に係る発明の実施において、空調対象空間1をホルムアルデヒドガスHgにより燻蒸するのに用いる燻蒸装置(ホルムアルデヒドガス発生装置)は、請求項1〜6に係る燻蒸装置に限られるものではなく、粒子状ホルムアルデヒド捕捉用のフィルタを装備せず、単純に、ホルムアルデヒド重合体Hsを加熱分解してホルムアルデヒドガスHgを発生させる発生用加熱手段9のみを備えるものなどであってもよい。
【0063】
請求項1〜6で言う燻蒸対象空間、及び、請求項7,8で言う空調対象空間は、薬品や食品の製造室に限られるものではなく、その他、無菌動物の飼育室や各種実験室など、燻蒸処理を要する閉鎖的な空間であれば、どのような用途の空間であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常空調運転時の製造室を示す図
【図2】燻蒸処理時の製造室を示す図
【図3】燻蒸ガス排出処理時の製造室を示す図
【図4】燻蒸装置の装置構成を示す側面視図
【符号の説明】
1 燻蒸対象空間,空調対象空間
2 空調機
8 装置ケース
9 発生用加熱手段
10 二次加熱手段,気体加熱手段,別加熱手段
11 フィルタ
12 送風機
13 ガス送出路,送出口
14 吸入口
15 弁装置
17 制御手段
18 濃度センサ
d ホルムアルデヒドガス濃度
d1 設定濃度
Hs ホルムアルデヒド重合体
Hg ホルムアルデヒドガス
HA 高温空気
RA′ 吸入空気
SA 通常空調用温度の空気
Claims (8)
- ホルムアルデヒド重合体を加熱分解してホルムアルデヒドガスを発生させる発生用加熱手段と、その発生用加熱手段で発生させたホルムアルデヒドガスを燻蒸対象空間へ送出する送風機と、その送風機により燻蒸対象空間へ送出するホルムアルデヒドガスに含まれる粒子状のホルムアルデヒドを捕捉するフィルタとを備える燻蒸装置。
- 前記フィルタで捕捉した粒子状のホルムアルデヒドをその捕捉状態下で加熱分解してガス化する二次加熱手段を設けてある請求項1記載の燻蒸装置。
- 前記二次加熱手段を、前記フィルタに通過させる気体に対して加熱作用させる気体加熱手段で構成してある請求項2記載の燻蒸装置。
- 前記発生用加熱手段及び前記フィルタを密閉状の装置ケースに内装するとともに、前記フィルタを通過させたホルムアルデヒドガスを前記装置ケースから燻蒸対象空間に導くガス送出路に、そのガス送出路を開閉する弁装置を設け、
設定スケジュールに従って、燻蒸処理後における燻蒸対象空間からの燻蒸ガス排出時に前記弁装置を自動的に閉じ操作する制御手段を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の燻蒸装置。 - 前記送風機を装備した密閉状の装置ケースに、前記発生用加熱手段と前記フィルタと前記二次加熱手段とを内装するとともに、前記フィルタを通過させたホルムアルデヒドガスをケース外へ送出する送出口、及び、前記送風機の運転により外部空気をケース内に吸入する吸入口を形成し、
前記発生用加熱手段でのホルムアルデヒドガスの発生を前記吸入口からの吸入空気の供給雰囲気下で行って、発生したホルムアルデヒドガスを吸入空気との混合状態で前記フィルタに通過させて前記送出口から送出する構成にしてある請求項2〜4のいずれか1項に記載の燻蒸装置。 - 燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガスの濃度を検出する濃度センサを設け、
この濃度センサによる検出濃度に基づき前記発生用加熱手段を制御して、燻蒸対象空間におけるホルムアルデヒドガスの濃度を設定濃度に調整する制御手段を設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の燻蒸装置。 - 空調機から通常空調用温度の空気を空調対象空間に供給する通常空調運転を停止した状態で、その空調対象空間をホルムアルデヒドガスにより燻蒸する燻蒸処理を実施し、
この燻蒸処理の後、空調対象空間からホルムアルデヒドガスを排出する燻蒸ガス排出処理において、前記通常空調用温度よりも高温の空気を前記空調機から空調対象空間に供給する排出促進用の空調運転を実施する空調対象空間の燻蒸方法。 - 前記燻蒸処理において、空調対象空間内の空気、又は、空調対象空間の内面部を前記空調機とは別の加熱手段により加熱する請求項7に記載した空調対象空間の燻蒸方法。
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